JPH09323145A - ダイカスト用スリーブの使用方法及びダイカスト用スリーブ - Google Patents

ダイカスト用スリーブの使用方法及びダイカスト用スリーブ

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JPH09323145A
JPH09323145A JP13993396A JP13993396A JPH09323145A JP H09323145 A JPH09323145 A JP H09323145A JP 13993396 A JP13993396 A JP 13993396A JP 13993396 A JP13993396 A JP 13993396A JP H09323145 A JPH09323145 A JP H09323145A
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JP
Japan
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sleeve
die casting
die
casting
plunger
Prior art date
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JP13993396A
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English (en)
Inventor
Hironobu Kawai
宏信 河井
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ITABASHI SEIMITSU KK
Original Assignee
ITABASHI SEIMITSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省資源の要求に適ったダイカスト用スリーブ
の使用方法及びダイカスト用スリーブを提供する。 【解決手段】 スリーブ1内に注入された溶湯に圧力を
加えて型8a,8b内に押し込み鋳造するダイカストに
おいて、所定回数使用後に、前記スリーブ1の内周面を
研削し、その研削されたスリーブ3a内に、新しいスリ
ーブ3bを圧入して、次の鋳造に備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶湯に圧力を加え
て型に押し込む鋳造法であるダイカストに用いられるス
リーブ及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカストは、精密な型を使用し、溶湯
を自動または手動でスリーブ内に入れ、この湯にプラン
ジャで圧力を加えて型内に注湯し、鋳造する方法であ
る。この方法によれば、精度が高く、ほとんど機械仕上
の必要がないため、大量生産に適し、自動車、通信機
器、日用品、カメラ等の部品製造に広く利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
ダイカストにおいては、特に連続鋳造において、鋳造回
数が所定値を越えると、スリーブの湯落部の面が荒れ、
湯を押し込むプランジャの動きが悪くなる。このような
場合、従来はスリーブ全体を新しいものと交換し、再び
鋳造を行うようにしていた。しかしながら、このような
スリーブの使用の仕方をしていると、外側の部分はまだ
使用できるにもかかわらず、捨てられてしまうことにな
り、材料の利用効率が低く経済性が悪くなって省資源上
も好ましくない。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あって、経済性および省資源の要求に適ったダイカスト
用スリーブの使用方法及びダイカスト用スリーブを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、スリーブ内に注入された溶湯に
圧力を加えて型内に押し込み鋳造するダイカストにおい
て、所定回数使用後に、前記スリーブの内周面を研削
し、その研削されたスリーブ内に、新しいスリーブを圧
入して、次の鋳造に備えたことを特徴とするダイカスト
用スリーブの使用方法を提供する。
【0006】上記方法によれば、所定期間経過後、例え
ば鋳造回数が所定値を越えて使用していたスリーブの内
周面が荒れて使用不能になったときに、その内周面が削
られ、使用可能な外側部分はそのまま残され、削られ不
足した部分のみに新しいスリーブが圧入されるので、ス
リーブの再利用が可能となり、経済性が高まり省資源の
要求に応えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】また、本発明においては、外側ス
リーブ内にこれと同材料の内側スリーブを圧入してなる
ダイカスト用スリーブを提供する。
【0008】また、好ましい実施の形態においては、前
記内外スリーブの接触面に段差部を設けたことを特徴と
する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係るダイカスト用スリーブ
の実施の一例を示す断面図である。図示するダイカスト
用スリーブ1は、前述のように、所定期間が経過し、例
えば鋳造回数が所定値を越え、スリーブの湯落部の面が
荒れ、湯を押し込むプランジャの動きが悪くなってから
本発明の加工を施して再使用するものである。このダイ
カスト用スリーブ1は、所定期間経過後(スリーブ内側
の表面の荒れが観察されるようになった後、あるいはプ
ランジャの動きが円滑でなくなった後)に、使用されて
いたスリーブの内周面を研削し、その研削されたスリー
ブ3a内に、研削除去された分に相当する大きさの新し
いスリーブ3bを圧入して、次の鋳造に備える。これら
内外両スリーブ3a,3bは、熱膨張による寸法差を生
じないように、同材料、例えば超耐熱鋼(SKD61)
で構成される。このSKD61は焼き入れされ、さらに
スリーブ内面が窒化処理される。
【0010】このダイカスト用スリーブ1は、型に装着
される側の開口端にはフランジ2が形成され、反対側の
図示しないプランジャが挿入される開口端にはその内外
スリーブ3a,3bの接触面に段差部5が形成される。
この段差部5により、内側スリーブ3bがプランジャの
紙面右方向の移動(プランジャの戻り動作)によって外
側スリーブ3aから外れることはない。なお、プランジ
ャの押し込み時には、内側スリーブ3bは型枠(図示し
ない)に当接するため外側スリーブ3aから外れること
はない。この段差部5のスリーブ3a側には、段差面の
研磨時の逃げとなる切り欠き6が設けられる。
【0011】このダイカスト用スリーブ1には、アルミ
ニウム合金、亜鉛合金等の溶湯を内部空間7内に注入す
る注入口4が設けられる。なお、このダイカスト用スリ
ーブ1は、図示しないが、水冷用の冷却通路を備えてい
てもよい。このような水冷により温度変動による異種材
料間の熱膨張差に基づく内部応力を抑え、接触面の歪を
防止して長寿命化を図ることができる。また、溶湯の温
度条件等によっては過熱による損傷やプランジャの焼き
付き等の防止を図ることもできる。
【0012】図2は、図1のダイカスト用スリーブ1が
適用されたダイカスト機の基本構成図である。このダイ
カスト機は、金型である固定ダイス8aおよび可動ダイ
ス8bと、前記固定ダイス8bに装着されるダイカスト
用スリーブ1と、このダイカスト用スリーブ1に挿入さ
れるプランジャ11とで構成される。前記可動ダイス8
bは、レール10に沿って矢印A方向に固定ダイス8a
との合体位置と離間位置とを移動自在に構成される。前
記プランジャ11は、図示しない駆動シリンダによって
矢印B方向に移動自在に装着され、矢印C方向から注入
口4を介してダイカスト用スリーブ1の内部空間7に入
れられる溶湯を、固定ダイス8aと可動ダイス8bが合
わさったキャビティ9a,9b内に圧入する。
【0013】上記構成のダイカスト機によれば、可動ダ
イス8bが固定ダイス8aとの合体位置に移動した状態
において、溶湯が矢印C方向から注入口4を介してダイ
カスト用スリーブ1の内部空間7に入れられると、プラ
ンジャ11が紙面左方向に移動して、その溶湯が合体し
たダイス8a,8bのキャビティ9a,9b内に押し込
まれ、キャビティの形状どおりのダイカスト品が鋳造さ
れる。鋳造される度毎に可動ダイス8bはレール10に
沿って紙面左方向に移動し、ダイカスト品が取り出され
た後、再び可動ダイス8bはレール10に沿って紙面右
方向に移動して固定ダイス8aと合体し、プランジャ1
1により、溶湯が合体したダイス8a,8bのキャビテ
ィ9a,9b内に押し込まれ、再びキャビティの形状ど
おりのダイカスト品が鋳造される。このようにして、多
数のダイカスト品が連続して製造される。
【0014】所定期間が経過し、例えば鋳造回数が所定
値を越え、スリーブの湯落部の面が荒れ、湯を押し込む
プランジャの動きが悪くなったときは、図1で示すよう
に、使用されていたダイカスト用スリーブの内周面を研
削し、その研削されたスリーブ3a内に、研削除去され
た分に相当する大きさの新しいスリーブ3bを圧入し
て、次の鋳造に備えられる。尚、さらに所定期間経過し
た後は、内側スリーブ3bの内周面を研削し、その研削
されたスリーブ3b内に、研削除去された分に相当する
大きさの新しいスリーブを圧入して、次の鋳造に備えて
もよい。あるいは内面が荒れた内側スリーブ3bを外し
てこれと同形の新しい内側スリーブを圧入して、次の鋳
造に備えてもよい。また、新しいスリーブ3bの内径を
古いスリーブの内径と異ならせて別の型の鋳造に用いる
こともできる。
【0015】図3は、本発明に係るダイカスト用スリー
ブの他の実施の一例を示す断面図である。このダイカス
ト用スリーブ1は、型に装着される側の開口端にフラン
ジ2が形成され、そのフランジ側に内外スリーブ3a,
3bの接触面の段差部5が形成される。この段差部5に
より、前記実施例と同様に、内側スリーブ3bがプラン
ジャの移動によって外側スリーブ3aから外れることは
ない。このダイカスト用スリーブ1は、特に小径スリー
ブの場合に段差部の加工が容易になる。
【0016】図4は、本発明に係るダイカスト用スリー
ブのさらに別の実施例の断面図である。この実施例で
は、予め外側スリーブ3aにネジ孔12を形成してお
く。即ちスリーブ3aには使用前の新製品の状態で既に
ネジ孔12が形成されている。使用によりスリーブ内面
に荒れが生じてきたら、前述の実施例と同様に内面を研
削し、新たな内側スリーブ3bを挿入する。内側スリー
ブ3bを挿入後、外側スリーブ3aのネジ孔12を通し
てネジ(図示しない)を螺着させ、ネジを締め付けるこ
とにより内側スリーブ3bを固定する。ネジの径および
本数はスリーブ寸法に応じて選定し、例えば5〜10m
mのネジを1本または2本あるいはそれ以上用いる。実
際にネジを締め付ける場合には、内側スリーブ装着後ネ
ジ螺着前にネジ孔を通してドリル等により内側スリーブ
に凹みを形成しておくことが望ましい。これにより内側
スリーブがネジにより確実に固定保持される。また、ネ
ジの頭部が外側スリーブ表面に突出しないように、ネジ
孔形成部の外形を研削して環状凹部13を形成しておく
ことが望ましい。
【0017】このようにスリーブに予め所定の径のネジ
孔を必要な数だけ形成しておき、所定回数の使用後にス
リーブをリサイクルする際、ネジ締めにより新たな内側
スリーブを固定することにより、内側スリーブ3bが外
側スリーブ3a内に確実に固定され、軸回りの回転およ
び軸方向の滑りが防止される。これにより、リサイクル
後の使用によりスリーブ内面が多少荒れてピストンの摺
動抵抗が大きくなっても、ピストン戻り動作に伴って内
側スリーブ3bが抜け出されることが確実に防止され、
従って、スリーブの使用寿命をさらに延すことができ
る。また、内側スリーブの圧入による固定力を弱めるこ
とができリサイクル時の内側スリーブの圧入装着作業が
容易になる。
【0018】なお、このようなネジ手段のネジの本数や
大きさおよび位置は、使用するスリーブに応じて適宜選
定することができる、また、このネジ手段は、前述の脱
落防止用の段差部5を設ける実施例と併用してもよい。
これにより、内側スリーブの脱落がさらに確実に防止さ
れる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、新しいスリーブの使用開始後所定期間経過後、例え
ば鋳造回数が所定値を越えて使用できなくなったとき
に、再使用のためにそれまで使用していたスリーブの内
周面を削り、使用可能な外側部分はそのまま残して、削
られ不足した部分のみに新しいスリーブを圧入するの
で、スリーブの再利用が可能となり、経済性を高め、コ
スト削減を図って省資源に適したダイカスト用スリーブ
を提供することができる。
【0020】これにより製造プロセスにおける必要部品
のリサイクルを図り、常に変動する経済情勢にかかわら
ずコストを安定して低く抑えるとともに、限られた資源
を有効に利用して材料を節約し産業界全体の発展に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るダイカスト用スリーブの実施の
一例を示す断面図である。
【図2】 図1のダイカスト用スリーブ1が適用された
ダイカスト機の基本構成図である。
【図3】 本発明に係るダイカスト用スリーブの他の実
施の一例を示す断面図である。
【図4】 本発明に係るダイカスト用スリーブのさらに
別の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1:ダイカスト用スリーブ、2:フランジ、3a:外側
スリーブ、3b:内側スリーブ、4:注入口、5:段差
部、6:切り欠き、7:内部空間、8a:固定ダイス、
8b:可動ダイス、9a,9b:キャビティ、10:レ
ール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ内に注入された溶湯に圧力を加
    えて型内に押し込み鋳造するダイカストにおいて、 所定回数使用後に、前記スリーブの内周面を研削し、 その研削されたスリーブ内に、新しいスリーブを圧入し
    て、次の鋳造に備えたことを特徴とするダイカスト用ス
    リーブの使用方法。
  2. 【請求項2】 外側スリーブ内にこれと同材料の内側ス
    リーブを圧入したことを特徴とするダイカスト用スリー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記内外スリーブの接触面に段差部を設
    けたことを特徴とする請求項2に記載のダイカスト用ス
    リーブ。
JP13993396A 1996-06-03 1996-06-03 ダイカスト用スリーブの使用方法及びダイカスト用スリーブ Pending JPH09323145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015001687A1 (ja) * 2013-07-05 2015-01-08 日立金属株式会社 ダイカストスリーブの再生方法及び再生されたダイカストスリーブ
KR20200137633A (ko) * 2019-05-31 2020-12-09 한주금속(주) 반응고 고압 주조장치용 슬리브

Cited By (3)

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WO2015001687A1 (ja) * 2013-07-05 2015-01-08 日立金属株式会社 ダイカストスリーブの再生方法及び再生されたダイカストスリーブ
US9862025B2 (en) 2013-07-05 2018-01-09 Hitachi Metals, Ltd. Method for repairing die-casting sleeve and repaired die-casting sleeve
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