JPH09322796A - モノクローナル抗体の可変領域をコードするdna、および組換え抗体 - Google Patents

モノクローナル抗体の可変領域をコードするdna、および組換え抗体

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JPH09322796A
JPH09322796A JP7689097A JP7689097A JPH09322796A JP H09322796 A JPH09322796 A JP H09322796A JP 7689097 A JP7689097 A JP 7689097A JP 7689097 A JP7689097 A JP 7689097A JP H09322796 A JPH09322796 A JP H09322796A
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JP7689097A
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Nobuki Serizawa
伸記 芹澤
Kaori Nakahara
かおり 中原
Kimihisa Ichikawa
公久 市川
Shin Yonehara
伸 米原
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己免疫疾患および慢性関節リウマチの新し
い治療薬を創製するために有用な、細胞傷害活性を有す
るマウス抗Fasモノクローナル抗体のH鎖およびL鎖
の各可変領域をコードするDNAを提供する。 【解決手段】 マウス抗Fasモノクローナル抗体CH
11のH鎖およびL鎖の各可変領域をコードするDNA
のヌクレオチド配列を決定し、CH11の全一次構造を
解明した。さらに、該抗体をヒト化するために必要なC
DR(相補性決定領域)のアミノ酸配列を決定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免疫担当細胞のアポ
トーシスに関与する細胞膜分子であるFas抗原と結合
し、アポトーシスを誘導する組換え抗ヒトFas抗体及
び該抗体の可変領域をコードするDNAに関する。
【0002】さらに本発明は、抗Fas抗体または、抗
Fas抗体及び細胞増殖抑制作用を有する薬物との組み
合わせを有効成分とする自己免疫疾患治療剤、特にリウ
マチ治療剤に関するものである。
【0003】
【従来の技術】生体内において、正常な細胞交代のため
に生じる生理的な細胞死のことはアポトーシスと呼ば
れ、病理的な細胞死である壊死(ネクローシス)とは区
別されている[Kerr, et al. (1972) Br. J. Cancer 2
6, 239 参照]。いわゆるプログラム細胞死は、生体内
において予め死滅するべくプログラム化されているある
種の細胞にみられる細胞死であるが、アポトーシスもそ
のひとつである。アポトーシスにおいては細胞表面の湾
曲、核クロマチンの凝縮、染色体DNAの断片化等の現
象が特徴的に観察される。
【0004】アポトーシスは、リンパ球(T細胞および
B細胞)の分化において、自己抗原を認識する細胞を排
除する役割を果たしている。いわゆる自己免疫疾患の発
症は、リンパ球分化におけるアポトーシスの不全によっ
て自己反応性リンパ球が生じることによるものと考えら
れている[中山敬一ら (1995) Mebio 12 (10), 79-86参
照]。
【0005】最近、免疫担当細胞のアポトーシスに関与
する細胞膜分子であるFas抗原[Itoh, N., et al.
(1991) Cell 66, 233-243参照]に対する抗ヒトFas
モノクローナル抗体が作製された[Yonehara, S., et a
l. (1989) J. Exp. Med. 169,1747、Trauth, B. C., et
al. (1989) Science 245, 301 および前出Itoh, N.,et
al. 参照]。これらの抗ヒトFas抗体は細胞のアポ
トーシスを誘導する細胞障害活性を有することから、自
己免疫疾患、エイズおよび腫瘍の治療剤となり得ると報
告されている[特開平2−237935および特表平5
−503281参照]。
【0006】一方リウマチ、特に慢性関節リウマチは、
内的および外的要因によって引き起こされる種々の免疫
学的異常を伴う滑膜細胞の増殖を基礎病変とする疾患で
あり、炎症性細胞浸潤および骨の侵食を伴う滑膜細胞の
増殖障害と考えられている。慢性関節リウマチにおける
罹患関節を中心とする組織破壊は、炎症性滑膜細胞から
のサイトカインの産生異常がその成因であると考えられ
ている。リウマチ患者の関節の状態を調べると、滑膜細
胞が異常に増殖しており、滑膜絨毛の増生や滑膜細胞の
多層化などが観察される[Daniel J. McCarty (1985) i
n "Arthritis and allied conditions, A textbook of
rheumatology" 10th Edition, Lea & Febiger 参照] 。
現在実施されているリウマチの薬物療法には、専らステ
ロイド等の抗炎症剤または免疫調節剤等が用いられてい
るが、こうした滑膜細胞の異常増殖を薬物で抑制するこ
とができれば、その薬物はリウマチ治療剤として有用で
あると考えられる。
【0007】ところで、リウマチにおける滑膜細胞の増
殖は無制限に生じるものではなく、自発抑制することが
知られている[Daniel J. McCarty (1985) in "Arthrit
is and allied conditions, A textbook of rheumatolo
gy" 10th Edition, Lea & Febiger 参照]。さらに最
近、リウマチ患者の滑膜細胞にアポトーシスが起こるこ
と、滑膜細胞膜上にFas抗原が発現していることが明
らかとなった。中島ら[Nakajima, T., et al. (1995)
Arthritis Rheum. 38, 485-491参照]および青野ら[第
38回日本リウマチ学会抄録集(1994) 487頁および平成
6年日本癌学会総会記事(1994) 338頁参照]は、細胞障
害活性を有する抗ヒトFas抗体をリウマチ患者由来の
異常増殖した滑膜細胞に加えることにより、滑膜細胞に
アポトーシスが誘導されるか否かについて検討した結
果、リウマチ患者の異常増殖した滑膜細胞はリウマチ患
者以外の滑膜細胞と比較してアポトーシスが起こる割合
が高いことを見いだしている。従って、抗ヒトFas抗
体は、リンパ球のみならず、異常増殖している滑膜細胞
も選択的にアポトーシスへと導くことができ、リウマチ
治療剤として有用であると考えられる。
【0008】しかしながら、マウスモノクローナル抗体
を医薬品としてヒトの生体に投与する場合、その免疫原
性から種々の問題が生じる。すなわち該抗体は、生体の
免疫応答によるアナフィラキシーショックを誘導するお
それがあり、また投与を繰り返す間に効果が減少した
り、血中濃度の低下が早まる等の臨床応用上の欠点を有
している。
【0009】これらの問題を解決し、より臨床応用に適
した抗体を得るために、マウス抗体の定常領域をヒト抗
体の定常領域と置換したキメラ抗体を組換えDNA技術
により構築する方法[Morrison, S. L., et al. (1984)
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81, 6851-6855 参照]、
および組換えDNA技術によりマウス抗体の可変領域中
に存在する相補性決定領域(complementarity determin
ing region;以下「CDR」という)をヒト抗体に移植
する方法[Jones, P. T., et al. (1986) Nature 321,
522-525 参照]が開発されている。このような遺伝子組
換えによる改変抗体を作製するためには、まず標的とす
る抗原を特異的に認識するマウス抗体を構成する重鎖
(以下、「H鎖」という。)サブユニットおよび軽鎖
(以下、「L鎖」という。)サブユニットをコードする
遺伝子をクローニングし、その配列を明らかにして、C
DRを含む可変領域の一次構造を特定することが必要で
ある。
【0010】しかしながら、細胞障害活性を有するマウ
ス抗ヒトFasモノクローナル抗体CH11[Yonehar
a, S., et al. (1989) J. Exp. Med. 169, 1747参照]
をコードする遺伝子の配列はこれまで知られておらず、
また該抗体の可変領域の部分アミノ酸配列に関する報告
もない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、細胞
障害活性を有する抗ヒトFasモノクローナル抗体CH
11の各サブユニットをコードする遺伝子をクローニン
グして、それらの可変領域の一次構造を解明し、さらに
CDRを特定することにより、ヒト生体内において異物
と認識され難いキメラ抗体や、CDRをヒト・イムノグ
ロブリンに移植した人工抗体の作製に有用な、DNAを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)遺伝子
操作によって得られ、サブユニットとして、以下の一般
式(I)で示されるアミノ酸配列を含むことからなるH
鎖タンパク質: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
る。);および、以下の一般式(II)で示されるアミ
ノ酸配列を含むことからなるL鎖タンパク質: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
列はそれぞれペプチド結合で連結している。);のみか
ら構成され、J鎖蛋白質を有さず、ヒトFas抗原分子
と特異的に結合し、アポトーシス誘導活性を有すること
を特徴とするイムノグロブリンタンパク質、(2)H鎖
サブユニットが配列表の配列番号8のアミノ酸番号1〜
116で示されるアミノ酸配列を含むことからなり、L
鎖サブユニットが配列表の配列番号10のアミノ酸番号
1〜112で示されるアミノ酸配列を含むことからなる
ことを特徴とする、請求項1記載のイムノグロブリンタ
ンパク質、(3)H鎖サブユニットが配列表の配列番号
8のアミノ酸番号1〜571で示されるアミノ酸配列か
らなり、L鎖サブユニットが配列表の配列番号10のア
ミノ酸番号1〜219で示されるアミノ酸配列からなる
ことを特徴とする、(1)または(2)記載のイムノグ
ロブリンタンパク質、(4)以下の一般式(I)で示さ
れるアミノ酸配列を含むことからなるH鎖タンパク質を
コードするDNA: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
る。)、(5)分子中に配列表の配列番号8のアミノ酸
番号1〜116で示されるアミノ酸配列を含むことから
なるH鎖タンパク質をコードする(4)記載のDNA、
(6)分子中に配列表の配列番号7のヌクレオチド番号
58〜405で示されるヌクレオチド配列を含むことか
らなる(4)または(5)記載のDNA、(7)請求項
6記載のDNAとハイブリダイズし、以下の一般式(I
I)で示されるアミノ酸配列を含むことからなるL鎖サ
ブユニット: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
列はそれぞれペプチド結合で連結している。);ととも
に、ヒトFas抗原と特異的に結合し、アポトーシス誘
導活性を有することを特徴とするイムノグロブリンタン
パク質を形成するイムノグロブリンH鎖サブユニットを
コードするDNA、(8)(6)記載のDNAと60〜
70℃、6×SSCの条件でハイブリダイズし、以下の
一般式(II)で示されるアミノ酸配列を含むことから
なるL鎖サブユニット: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
る任意のアミノ酸配列を示し、CDRLは配列表の配
列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL
10個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸
配列はそれぞれペプチド結合で連結している。);とと
もに、ヒトFas抗原と特異的に結合し、アポトーシス
誘導活性を有することを特徴とするイムノグロブリンタ
ンパク質を形成するイムノグロブリンH鎖サブユニット
をコードするDNA、(9)(4)乃至(8)のいずれ
かひとつに記載のDNAを含むことからなる組換えDN
Aベクター、(10)組換えDNAベクターpCR3−
H123、(11)(9)記載の組換えDNAベクター
で形質転換された細胞、(12)形質転換大腸菌E.
coli pCR3−H123(FERM BP−52
47)、(13)以下の一般式(II)で示されるアミ
ノ酸配列を含むことからなるL鎖タンパク質をコードす
るDNA: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
列はそれぞれペプチド結合で連結している。)、(1
4)配列表の配列番号10のアミノ酸番号1〜112で
示されるアミノ酸配列を含むことからなるL鎖タンパク
質をコードする(13)記載のDNA、(15)配列表
の配列番号9のヌクレオチド番号58〜393で示され
るヌクレオチド配列を含むことからなる(13)または
(14)記載のDNA、(16)(15)記載のDNA
とハイブリダイズし、以下の一般式(I)で示されるア
ミノ酸配列を含むことからなるH鎖サブユニット: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
る。);とともに、ヒトFas抗原と特異的に結合し、
アポトーシス誘導活性を有することを特徴とするイムノ
グロブリンタンパク質を形成するイムノグロブリンL鎖
サブユニットをコードするDNA、(17)(15)記
載のDNAと60〜70℃、6×SSCの条件でハイブ
リダイズし、以下の一般式(I)で示されるアミノ酸配
列を含むことからなるH鎖サブユニット: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
る。);とともに、ヒトFas抗原と特異的に結合し、
アポトーシス誘導活性を有することを特徴とするイムノ
グロブリンタンパク質を形成するイムノグロブリンL鎖
サブユニットをコードするDNA、(18)(13)乃
至(17)のいずれかひとつに記載のDNAを含むこと
からなる組換えDNAベクター、(19)組換えDNA
ベクターpCR3−L103、(20)(18)記載の
組換えDNAベクターで形質転換された細胞、(21)
形質転換大腸菌E. coli pCR3−L103
(FERM BP−5248)、(22)(9)記載の
DNAベクターおよび請求項18記載のDNAベクター
で形質転換された細胞を、該ベクターに含まれるイムノ
グロブリンH鎖またはL鎖サブユニットをコードするD
NAの発現が可能な条件下で培養し、次いで該培養物か
ら、ヒトFas抗原を特異的に認識しアポトーシス誘導
活性を有するイムノグロブリンタンパク質を回収するこ
とを特徴とする、該タンパク質の製造方法、に関する。
【0013】本発明者らは、イムノグロブリンM型であ
る抗ヒトFasモノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマより作製したcDNAライブラリーから、該抗体
のH鎖、L鎖およびJ鎖をコードする遺伝子をそれぞれ
クローン化し、その全ヌクレオチド配列を解明した。次
いで、それらの遺伝子にコードされる該H鎖およびL鎖
のアミノ酸配列におけるCDRのアミノ酸配列を決定し
た。また、該H鎖およびL鎖をコードする遺伝子を含む
ことからなる発現ベクターをそれぞれ作製した。さら
に、これらのベクターで培養動物細胞をコ・トランスフ
ェクションして得られた形質転換体の培養上清中に、抗
ヒトFas抗体として機能し、細胞障害活性を有するタ
ンパク質が産生されていることを見いだし、本発明を完
成した。
【0014】本発明において用いられる「FR」なる語
は、イムノグロブリンH鎖またはL鎖サブユニットの可
変領域中に存在する、いわゆるフレームワーク領域を指
すものである。フレームワーク領域はCDRを挟むよう
に存在し、イムノグロブリン分子におけるCDRの立体
的な配置を支えることにより、CDRの抗原との結合に
寄与する領域である。例えば、FRH1 はH鎖サブユニ
ット可変領域中の最もN末側に存在するフレームワーク
領域を指し、FRL4 はL鎖サブユニット可変領域中の
N末から4番目のフレームワーク領域を指す。同様に、
例えばCDRH1 はH鎖サブユニット可変領域中の最も
N末側に存在するCDRを指し、CDRL3 はL鎖サブ
ユニット可変領域中のN末から3番目のCDRを指す。
【0015】フレームワーク領域自体は抗原に結合しな
いので、本発明においては、ヒトFas抗原に対する結
合能を損なわない限りにおいて、フレームワーク領域の
アミノ酸配列は任意でよい。
【0016】また、本発明の抗ヒトFas抗体の各サブ
ユニットの可変領域のC末側には、該抗体の抗原結合能
を損なわない限りにおいて、任意のアミノ酸配列が連結
され得る。そのようなアミノ酸配列としては、天然のイ
ムノグロブリンの各サブユニットに存在する定常領域が
好適であるが、これらに限定されない。
【0017】また、本発明において「細胞障害活性」な
る語は「アポトーシス誘導活性」と同じ意味を示し、F
as抗原を有する細胞にアポトーシスを誘導する活性を
意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のDNAは、抗ヒトFas
モノクローナル抗体CH11を産生するマウスハイブリ
ドーマ細胞よりポリ(A)+ RNAを調製し、該ポリ
(A)+ RNAを逆転写酵素でcDNAに変換してか
ら、該抗体のH鎖およびL鎖をコードするDNAを単離
することにより得られる。CH11産生ハイブリドーマ
は米原ら[Yonehara, S., et al. (1989) J. Exp. Med.
169,1747参照]により、ヒト二倍体繊維芽細胞FS−
7で免疫して得られたマウスのリンパ球とマウスミエロ
ーマ細胞とを細胞融合して得られたものである。なお、
CH11は(株)医学生物学研究所より市販されてい
る。
【0019】細胞からのポリ(A)+ RNAの調製は、
まず全RNAを調製し、該全RNAからオリゴ(dT)
セルロースやオリゴ(dT)ラテックスビーズ等のポリ
(A)+ RNA精製用担体を用いて精製する方法、また
は細胞ライセートから該担体を用いて直接精製する方法
により実施できる。全RNAの調製方法としては、アル
カリ蔗糖密度勾配遠心分離法[Dougherty, W. G. and H
iebert, E. (1980) Viology 101, 466-474参照]、グア
ニジンチオシアネート・フェノール法、グアニジンチオ
シアネート・トリフルオロセシウム法、フェノール・S
DS法等も採用し得るが、グアニジンチオシアネートお
よび塩化セシウムを用いる方法[Chirgwin, J. M., et
al. (1979) Biochemistry 18, 5294-5299 参照]が好適
である。
【0020】前述の如くして得たポリ(A)+ RNAを
鋳型として、逆転写酵素を用いて一本鎖cDNAを合成
した後、この一本鎖cDNAから二本鎖cDNAを合成
することができる。この方法としてはS1ヌクレアーゼ
法[Efstratiadis, A., et al.(1976) Cell 7, 279-288
参照]、グブラー−ホフマン法[Gubler, U. and Hoffm
an, B. J. (1983) Gene 25, 263-269 参照]等を採用し
得るが、本発明においてはオカヤマ−バーグ法[Okayam
a, H. and Berg, P. (1982) Mol. Cell. Biol.2, 161-1
70 参照]が好適である。
【0021】このようにして得られた二本鎖cDNAを
クローニングベクターに組み込み、得られた組換えベク
ターを大腸菌等の微生物に導入して形質転換させ、テト
ラサイクリン耐性或いはアンピシリン耐性を指標として
形質転換体を選択することができる。大腸菌の形質転換
は、ハナハン法[Hanahan, D. (1983) J. Mol. Biol.16
6, 557-580 参照]、すなわち塩化カルシウムや塩化マ
グネシウムまたは塩化ルビジウムを共存させて調製した
コンピテント細胞に、該組換えDNAベクターを加える
方法により実施することができる。なお、ベクターとし
てプラスミドを用いる場合は、上記の薬剤耐性遺伝子を
有することが必要である。また、プラスミド以外のクロ
ーニングベクター、例えばラムダ系のファージ等を用い
ることもできる。
【0022】上記により得られる形質転換株から、目的
の抗ヒトFas抗体の各サブユニットをコードするDN
Aを有する株を選択する方法としては、例えば以下に示
す各種方法を採用できる。
【0023】(1)合成オリゴヌクレオチドプローブを
用いるスクリーニング法 目的タンパク質のアミノ酸配列の全部または一部が解明
されている(該配列は、複数個連続した特異的配列であ
れば、目的タンパク質のどの領域のものでもよい)場
合、該アミノ酸配列に対応するオリゴヌクレオチドを合
成し(この場合、コドン使用頻度を参考に推測されるヌ
クレオチド配列、または考えられるヌクレオチド配列を
組合せた複数個のヌクレオチド配列のいずれも採用で
き、また後者の場合イノシンを含ませてその種類を減ら
すこともできる)、これをプローブ(32P、35Sあるい
はビオチン等で標識する)として、形質転換株のDNA
を変性固定したニトロセルロースフィルターとハイブリ
ダイズさせ、得られたポジティブ株を検索して、これを
選択する。
【0024】(2)ポリメラーゼ連鎖反応を用いる方法 目的タンパク質のアミノ酸配列の全部または一部が解明
されている場合、該アミノ酸配列の一部に対応するセン
スストランドとアンチセンスストランドのオリゴヌクレ
オチドプライマーを合成し、これらを組合せてポリメラ
ーゼ連鎖反応[Saiki, R. K., et al.(1988) Science 2
39, 487-491 参照]を行ない、目的の抗ヒトFas抗体
サブユニットをコードするDNA断片を増幅する。ここ
で用いる鋳型DNAとしては、抗ヒトFas抗体CH1
1を産生するハイブリドーマのmRNAより逆転写酵素
反応にて合成したcDNAを用いることができる。この
ようにして調製したDNA断片は、市販のキット等を利
用して直接プラスミドベクターに組み込むこともできる
し、該断片を32P、35Sあるいはビオチン等で標識し、
これをプローブとして用いてコロニーハイブリダイゼー
ションまたはプラークハイブリダイゼーションを行なう
ことにより目的のクローンを選択することもできる。
【0025】モノクローナル抗体CH11はイムノグロ
ブリンM(以下「IgM」という)分子であり、H鎖
(μ鎖)、L鎖およびJ鎖の各サブユニットからなる複
合体である。これら各サブユニットの部分アミノ酸配列
を調べる方法としては、電気泳動やカラムクロマトグラ
フィー等、当業者に周知の方法を用いて各サブユニット
を単離してから、自動プロテインシークエンサー(例え
ば、島津製作所(株)社製PPSQ−10)等を利用し
てそれぞれのサブユニットのN末端アミノ酸配列を解析
する方法が好適である。
【0026】上記のごとくして得られた目的の形質転換
株より抗ヒトFasモノクローナル抗体タンパク質の各
サブユニットをコードするDNAを採取する方法は、公
知の方法[Maniatis, T., et al.(1982) in "Molecular
Cloning A Laboratory Manual" Cold Spring Harbor L
aboratory, NY.参照]に従い実施できる。例えば細胞よ
りベクターDNAに相当する画分を分離し、該プラスミ
ドDNAより目的とするサブユニットをコードするDN
A領域を切り出すことにより行い得る。
【0027】なお、本発明のDNAを含む組換えDNA
ベクターで形質転換された大腸菌株E. coli p
CR3−H123およびE. coli pCR3−L
103は平成8年2月28日付で工業技術院生命工学工
業技術研究所に国際寄託され、受託番号FERM BP
−5427およびFERM BP−5428が付されて
いる。従って、該寄託菌株からプラスミドを単離する
か、もしくは該寄託菌株の抽出物を鋳型にしてポリメラ
ーゼ連鎖反応(PCR)を行うなどの方法により本発明
のDNAを取得することができる。
【0028】このようにして得られるDNAの配列の決
定は、例えばマキサム−ギルバートの化学修飾法[Maxa
m, A. M. and Gilbert, W.(1980) in "Methods in Enzy
mology" 65, 499-276 参照]やM13ファージを用いる
ジデオキシヌクレオチド鎖終結法[Messing, J. and Vi
eira, J.(1982) Gene 19, 269-276 参照]等により行う
ことができる。また近年、DNAのヌクレオチド配列を
決定するために、従来使用していたラジオアイソトープ
の代わりに蛍光色素を用いて、コンピュータの制御下で
ロボットにジデオキシ法を行わせ、電気泳動後のヌクレ
オチド配列の解読もコンピュータで行うシステムが普及
している(例えばパーキンエルマージャパン社製シーク
エンスロボット“CATALYST 800”およびモ
デル373ADNAシークエンサー等)。こうしたシス
テムを利用することで、DNAヌクレオチド配列決定操
作を能率よく、かつ安全に行うことができる。
【0029】このようにして決定された本発明のDNA
のヌクレオチド配列およびCH11のH鎖およびL鎖の
各N末端アミノ酸配列データから、CH11のH鎖およ
びL鎖の全アミノ酸配列を決定することができる。
【0030】イムノグロブリンのH鎖およびL鎖は、い
ずれも可変領域および定常領域からなり、可変領域はさ
らに相補性決定領域(以下「CDR」という:H鎖・L
鎖ともに各3か所)およびそれらに隣接するフレームワ
ーク領域(H鎖・L鎖ともに各4か所)からなる。この
うち、定常領域のアミノ酸配列は、抗原の種類に関係な
く、イムノグロブリンサブクラスが同一である抗体間で
は共通である。一方、可変領域、特にCDRのアミノ酸
配列は各抗体に固有のものであるが、数多くの抗体のア
ミノ酸配列データを比較した研究によれば、CDRの位
置やフレームワーク配列の長さは同じサブグループに属
する抗体サブユニットの間ではほぼ一定していることが
知られている[Kabat, E. A., et al. (1991) in "Sequ
ence ofProteins of Immunological Interest Vol.II":
U.S. Department of Health and Human Services 参
照]。従って、本発明により明らかになったCH11の
H鎖およびL鎖の各アミノ酸配列とそれら公知のアミノ
酸配列データとを比較することにより、各アミノ酸配列
におけるCDR、フレームワーク領域および定常領域の
位置を決定することができる。
【0031】なお、H鎖の最もN末側のフレームワーク
領域の鎖長については、通常(30アミノ酸)より短い
ことがあり、例えば、マウスIgMとしては該フレーム
ワーク領域が最小13アミノ酸の例、CH11と同じμ
2aサブタイプとしては最小19アミノ酸の例などが知
られている[前出 Kabat et al. 参照]。従って、本発
明においては、抗ヒトFas抗体としての機能を損なわ
ない限りにおいて、H鎖のN末端のフレームワーク領域
の鎖長を13アミノ酸以上30アミノ酸以下とする。好
適には19アミノ酸以上30アミノ酸以下であり、最も
好適には30アミノ酸である。アミノ酸配列中の任意の
一つもしくは二つ以上のアミノ酸を欠失させた改変体を
作製するにあたっては、カセット変異法[岸本 利光、
“新生化学実験講座2・核酸III 組換えDNA技
術” 242-251参照]などに従うことができる。
【0032】この様な本発明の各種のDNAは、例えば
フォスファイト・トリエステル法[Hunkapiller, M., e
t al. (1984) Nature 310, 105-111参照]等の常法に従
い、核酸の化学合成により製造することもできる。[Gr
antham, R., et al.(1981) Nucleic Acids Res. 9, r43
-r74参照]。なお、所望アミノ酸に対するコドンは、そ
れ自体公知であり、その選択も任意でよく、例えば使用
する宿主のコドン使用頻度を考慮して常法に従い決定で
きる。これらヌクレオチド配列コドンの一部改変は、常
法に従い、所望の改変をコードする合成オリゴヌクレオ
チドからなるプライマーを利用したサイトスペシフィッ
ク・ミュータジェネシス(site specific mutagenesis
)[Mark, D. F., et al.(1984) Proc. Natl. Acad. S
ci. USA 81, 5662-5666参照]等に従うことができる。
【0033】あるDNAが(6)または(15)記載の
DNAとハイブリダイズするか否かは、例えば、目的と
するDNAをランダムプライマー法[Feinberg, A. P.
andVogelstein, B. (1983) Anal. Biochem. 132, 6-13
参照]やニックトランスレーション法[Maniatis, T.,
et al. (1982) in "Molecular Cloning A LaboratoryMa
nual" Cold Spring Harbor Laboratory, NY. ]等に従
い、[α−32P]dCTP等で標識したプローブを用い
てハイブリダイゼーションを行い調べることができる。
ハイブリダイゼーションに用いるDNAは、公知の方
法、例えば、ニトロセルロース膜やナイロン膜等に吸着
させ、加熱あるいは紫外線等により固相化させる。その
後、6×SSCと5%デンハート溶液、0.1% ドデ
シル硫酸ナトリウム(SDS)を含むプレハイブリダイ
ゼーション溶液に浸し、55℃で4時間以上保温する。
その後先に作成したプローブを同様のプレハイブリダイ
ゼーション溶液に最終比活性1×106 cpm/mlと
なるように加え、60℃で一晩保温する。その後、室温
下で6×SSCで5分間の洗浄を5回繰り返し、その後
57℃で20分間洗浄し、オートラジオグラフィーを行
うことにより、ハイブリダイズしたか否かを判定するこ
とができる。この方法を利用して、任意のcDNAライ
ブラリーまたはゲノムライブラリーから、本発明のDN
AとハイブリダイズするDNAを単離することができる
[Maniatis, T., et al. (1982) in "Molecular Clonin
g: A laboratory Manual" Cold Spring Harbor Laborat
ory, NY参照]。
【0034】このようにして得られた本発明の各DNA
をそれぞれ発現ベクターに組み込むことにより、原核生
物または真核生物の宿主細胞を形質転換させることがで
きる。さらに、これらベクターに適当なプロモーターお
よび形質発現に関わる配列を導入することにより、各々
の宿主細胞において各遺伝子を発現させることが可能で
ある。
【0035】原核細胞の宿主としては、例えば大腸菌
(Esherichia coli )、や枯草菌(Bacillus subtilis
)等が挙げられる。目的の遺伝子をこれらの宿主細胞
内で形質発現させるには、宿主と適合し得る種由来のレ
プリコン、即ち複製起点およびlac UV5等のプロ
モーター配列を含んでいるプラスミドベクターで宿主細
胞を形質転換すれば良い。またベクターは、形質転換細
胞に表現形質(表現型)による選択性を付与することが
できる配列を持つものが望ましい。
【0036】例えば大腸菌としては、E. coli
K12株由来のJM109株等がよく用いられ、ベクタ
ーとしては、一般にpBR322やpUC系のプラスミ
ドがよく用いられるが、これらに限定されず、公知の各
種の菌株およびベクターがいずれも使用できる。プロモ
ーターとしては、大腸菌に於いてはラクトースプロモー
ター(lac)やトリプトファン・ラクトースプロモー
ター(trc)等が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0037】枯草菌としては、例えば207−25株が
好ましく、ベクターとしてはpTUB228[Ohmura,
K., et al.(1984) J. Biochem. 95, 87-93参照]等が用
いられるが、これに限定されない。プロモーターとして
は、枯草菌α−アミラーゼ遺伝子の調節配列がよく用い
られ、さらに必要に応じてα−アミラーゼのシグナルペ
プチド配列をコードするDNA配列を連結することによ
り、菌体外への分泌も可能となる。
【0038】真核生物の宿主細胞には、脊椎動物、酵母
等の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例えばサル
の細胞であるCOS細胞[Gluzman, Y. (1981) Cell 2
3, 175-182 参照]等が用いられる。酵母としては、パ
ン酵母(Saccharomycse cerevisiae)や分裂酵母(Schi
zosaccharomyces pombe )等が用いられる。ここに例示
した細胞が一般に宿主細胞としてよく用いられている
が、これらに限定されない。
【0039】脊椎動物細胞の発現ベクターとしては、通
常は発現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモー
ター、RNAスプライスィング部位、ポリアデニル化部
位および転写終結配列等を有するものを使用でき、これ
にはさらに必要により複製起点を有してもよい。該発現
ベクターの例としては、SV40の初期プロモーターを
有するpSV2dhfr[Subramani, S., et al.(198
1) Mol. Cell. Bio. 1,854-864参照]等を例示できる
が、これに限定されない。
【0040】また真核微生物としては酵母が一般によく
用いられており、パン酵母(S. cerevisiae )が例示で
きる。酵母の発現ベクターとしては、例えばアルコール
脱水素酵素遺伝子のプロモーター[Bennetzen, J. L. a
nd Hall, B. D.(1982) J. Biol. Chem. 257, 3018-3025
参照]や、カルボキシルペプチダーゼ−Y[Ichikawa,
K., et al.(1993) Biosci. Biotech. Biochem. 57, 168
6-1690参照]等を利用できる。さらに、必要によりカル
ボキシルペプチダーゼ−Yのシグナルペプチド配列をコ
ードするDNA配列を連結することにより、細胞外への
分泌も可能となるが、これに限定されない。
【0041】宿主細胞として、COS細胞を用いる場合
を例に挙げると、発現ベクターとしては、SV40複製
起点を有し、COSにおいて自立増殖が可能であり、さ
らに、転写プロモーター、転写終結シグナル、およびR
NAスプライス部位を備えたものを用いることができ
る。該発現ベクターは、DEAE−デキストラン法[Lu
thman, H. and Magnusson, G. (1983) Nucleic Acids R
es. 11, 1295-1308 参照]、リン酸カルシウム−DNA
共沈法[Graham, F. L. and van der Eb, A. J.(1973)
Virology 52, 456-457 参照]および電気パルス穿孔法
[Neumann, E., et al. (1982) EMBO J. 1, 841-845 参
照]などによりCOS細胞に取り込ませることができ、
かくして所望の形質転換細胞を得ることができる。特
に、本発明のCH11のH鎖をコードするDNAを含む
ことからなる発現ベクターおよび同L鎖をコードするD
NAを含むことからなる発現ベクターでCOS細胞をコ
・トランスフェクションすることにより、これらのDN
Aを同時に発現させ、抗ヒトFas抗体を産生する形質
転換体を得ることができる。
【0042】上記で得られる所望の形質転換体は、当業
者に周知の方法に従って培養することができ、該培養に
より、形質転換体細胞内または細胞外に抗ヒトFas抗
体が産生される。該培養に用いられる培地としては、採
用した宿主細胞に応じて慣用される各種のものを適宜選
択でき、例えば上記COS細胞の場合、RPMI−16
40培地やダルベッコ修正イーグル最小必須培地(DM
EM)などの培地に、必要に応じウシ胎児血清(FB
S)などの血清成分を添加したものを使用できる。該形
質転換体の培養の際の培養温度は、細胞内のタンパク質
合成能を著しく低下せしめない温度であればいずれでも
よいが、好適には32〜42℃、最も好適には37℃で
培養することが好ましい。また必要に応じて、1〜10
%(v/v)の炭酸ガスを含む空気中で培養することが
できる。
【0043】上記により形質転換体の細胞内または細胞
外に生産される本発明の抗ヒトFas抗体タンパク質を
含む画分は、該タンパク質の物理的性質や化学的性質等
を利用した各種公知の分離操作法により、分離・精製す
ることができる。かかる方法としては、具体的には例え
ば通常のタンパク質沈澱剤による処理、限外濾過、分子
ふるいクロマトグラフィー(ゲル濾過)、吸着クロマト
グラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニ
ティークロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)等の各種クロマトグラフィー、透析法、
およびこれらの組み合わせ等を採用できる。
【0044】上記方法により、容易に高収率、高純度で
所望の抗ヒトFas抗体を製造できる。該抗体は、ハイ
ブリドーマにより産生されるCH11と比較すると、I
gM特有の多量体(H鎖10個、L鎖10個およびJ鎖
1個からなる)を構成するJ鎖を欠いていても、CH1
1と同等の細胞障害活性を有する。
【0045】このようにして作製される本発明のタンパ
ク質がヒトFas抗原と特異的に結合することを確認す
る方法としては、例えば、96穴プレートのウェル底面
に固相化された該抗原に被検検体を接触させ、ウェルを
洗浄後マウスIgMのH鎖(μ鎖)を特異的に認識する
酵素標識抗体を接触させ、再び洗浄した後、ウェルに残
った標識物を検出する酵素免疫測定法(以下「ELIS
A法」という)を例示できる。ヒトFas抗原をコード
するcDNAは既にクローニングされており、該cDN
Aを動物細胞に導入し発現させる方法も公知となってい
る[Itoh, N.,et al. (1991) Cell 66, 233-243参
照]。また、このELISA法の抗原としては、ヒトF
as抗原の細胞外領域とマウスインターロイキン3受容
体の細胞外領域との融合タンパク質をコードする遺伝子
を含む発現ベクターで形質転換された細胞の培養上清を
用いることもできる[上記 Itoh 参照]。
【0046】また、本発明のタンパク質が細胞障害活性
を有することは、被検検体を添加した培地中で細胞(例
えば、ヒトリンパ球細胞株HPB−ALL[Morikawa,
S.,et al. (1978) Int. J. Cancer 21, 166-170参照]
またはJurkat(American Type Culture No. TIB-
152 )等)を培養し、その生存率をMTTアッセイ[Gr
een, L. M., et al. (1984) J. Immunological Methods
70, 257-268参照]等の方法で測定することにより確認
することができる。
【0047】本発明のCH11の各サブユニットの可変
領域をコードするDNAを利用して、遺伝子工学的手法
により、定常領域をヒト・イムノグロブリンのものに置
換したマウス・ヒトキメラ抗体[Morrison, S. L., et
al. (1984) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81, 6851-685
5 参照]を作製することができる。
【0048】同様に、本発明のDNAを用いて、H鎖お
よびL鎖の可変領域のみから構成されるFv断片や、H
鎖とL鎖を可撓性のあるペプチドで連結させた一本鎖F
v(scFv)[Huston, J. S., et al. (1988) Proc.
Natl. Acad. Sci. USA 85,5879参照]等を遺伝子工学
的手法により作製することが可能である。
【0049】さらに、本発明のCH11のH鎖およびL
鎖のCDRのアミノ酸配列をヒト・イムノグロブリンに
移植したヒト化抗体を作製する方法[Jones, P. T., et
al.(1986) Nature 321, 522-525 参照]を利用して、
ヒトに対する免疫原性がヒト抗体とほぼ同等の抗Fas
抗体を作製することが可能である。
【0050】かかるヒトに対する免疫原性がヒト抗体と
ほぼ同等の抗Fas抗体は、慢性関節リウマチ等のリウ
マチ疾患に対し、このものを有効成分とする抗リウマチ
剤として使用することができる。かかる抗リウマチ剤
は、種々の形態で投与することができる。それらの投与
形態としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤等による経口投与、または、注射剤、点滴剤、坐
薬などによる非経口投与を挙げることができる。
【0051】その投与量は、症状、年齢、体重などによ
って異なるが、通常経口投与では成人に対して、一日約
0.1mgないし1000mgであり、これらを1回、
または数回に分けて投与することができる。また、非経
口投与では、1回0.1mgないし1000mgを皮下
注射、筋肉注射、または静脈注射によって投与すること
ができる。
【0052】
【実施例】 以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、本発
明の実施例で使用した制限酵素は、すべて宝酒造(株)
より購入した。
【0053】実施例1. ヒトFasに対するマウスモ
ノクローナル抗体(CH11)の可変領域をコードする
DNAのクローニング (1)ポリ(A)+ RNAの調製 CH11産生ハイブリドーマからの全RNAの調製は、
公知の方法[Chirgwin, J. M., et al.(1979) Biochemi
stry 18, 5294 参照]に従い実施した。すなわち、まず
CH11産生ハイブリドーマ[Yonehara, S., et al.
(1994) International Immunology 6, 1849-1856 参
照]を、10%のウシ胎児血清(ギブコ社製)を含むA
SF104培地(味の素(株)社製)中で培養し、約
6.7×108個の細胞を回収し、遠心して上清を除去
した。該細胞に60mlの4Mグアニジンチオシアネー
ト(フルカ社製)溶液を加え、ただちに混合した。21
ゲージの注射針を付けた注射筒で吸引・排出を3回繰り
返し、細胞を溶解させた。この細胞溶解液を、超遠心用
チューブ(13PA;日立工機(株)社製)中に入れた
3mlの5.7M 塩化セシウム/0.1M EDTA
(pH7.5)溶液に重層し、超遠心分離(日立製作所
製RPS−40Tローター、13PAチューブ、300
00rpm:15,000×g、20℃、18時間)す
ることによりRNAを沈澱させた。該沈澱を水に溶解
し、クロロホルム/1−ブタノール(4:1、v/v)
抽出した後、エタノール沈澱を行い、全RNAを回収し
た。
【0054】上記のようにして得られた全RNAからの
ポリ(A)+ RNAの精製は文献[Maniatis, T. et a
l. (1989) in "Molecular Cloning : A Laboratory Man
ual (2nd Edition), Cold Spring Harbor Lab., 7.26-
7.28参照]に掲載されている方法に従い実施した。すな
わち、ディスポーザブルポリスチレンカラム(φ0.7
cm)にオリゴdTセルロース(ファルマシア社製、タ
イプ7)100mgを充填し、ローディングバッファー
(20mM トリス−塩酸(pH7.6)、0.5M
塩化ナトリウム、1mM エチレンジアミン四酢酸(以
下「EDTA」という)、0.1% ドデシル硫酸ナト
リウム(以下「SDS」という))にて平衡化した。約
1.2mg/400μlのRNAを65℃で5分間加熱
した後、等量の2倍濃度のローディングバッファーを4
00μl加え、室温まで冷却してからカラムに注入し
た。素通り画分を回収し、65℃、5分間加熱した後、
再度カラムに注入した。10mlのローディングバッフ
ァーでカラム内を洗浄した後、さらに、塩化ナトリウム
濃度を0.1Mに調整したローディングバッファー5m
lでカラム内を洗浄することにより、非吸着物および非
特異的吸着物を除去した。次いで5mlの溶出用緩衝液
(10mMトリス−塩酸(pH7.5)、1mMEDT
A、0.05% SDS)をカラムに注入して特異的吸
着物を溶出させ、溶出液を200μl毎に容器を替えて
回収した。3番目と4番目の溶出画分(計400μl)
に40μlの3M 酢酸ナトリウム(pH4.0)およ
び1mlのエタノールを加え、−20℃で一晩保存し
た。翌日、遠心分離(12000rpm:10,000
×g、4℃、10分間)を行なって沈澱を回収し、ポリ
(A)+ RNA試料として使用時まで−80℃で保存し
た。
【0055】(2)可変領域をコードするDNAのクロ
ーニング マウス抗Fas抗体(CH11)のH鎖およびL鎖をコ
ードするcDNAは、以下に記載する方法、すなわち逆
転写酵素(RT)反応およびポリメラーゼ連鎖反応(po
lymerase chain reaction :以下「PCR」という)を
組み合わせて、上記(1)で調製したCH11産生ハイ
ブリドーマ由来のポリ(A)+ RNA画分より任意の配
列を特異的に増幅すること(RT−PCR)によりクロ
ーニングした。なお、RT−PCR用のプライマーとし
ては、Ig−プライムセット(ノバジェン社製)の中か
ら、H鎖用としてMuIgVH 5’−BおよびMuIg
MVH 3’−1、またL鎖用としてMuIgκVL 5’
−GおよびMuIgMVL3’−1の2組のプライマー
セットを用いた。以下、該H鎖用またはL鎖用各プライ
マーセットを使用したRT−PCR反応を個別に実施し
た。
【0056】a)逆転写酵素反応 10mM トリス−塩酸(pH8.3)、50mM 塩
化カリウム、0.1mM dATP、0.1mM dG
TP、0.1mM dCTP、0.1mM dTTP、
1.5mM 塩化マグネシウム、2.5pmolのH鎖
用またはL鎖用3’側プライマー、上記(1)で調製し
たポリ(A)+ RNA 50ngおよび20単位のMM
LV(Moloney murine leukemia virus )由来の逆転写
酵素(生化学工業(株)社製)を含有する逆転写酵素反
応溶液44μlを42℃にて1時間保温した。
【0057】b)PCRによる増幅 上記a)の逆転写酵素反応液に25pmolのH鎖用ま
たはL鎖用5’側プライマーおよび5単位のTaqDN
Aポリメラーゼ(AmpliTaqDNAポリメラー
ゼ:パーキンエルマー・ジャパン社製)を加え100μ
lとした反応溶液を94℃で2分間保持した。次に94
℃で1分間、50℃で1分間、72℃で2分間の温度サ
イクルを30回繰り返した後、さらに72℃で10分間
保温した。なお、実施例中のすべてのPCRの反応温度
調節にはジーンアンプPCRシステム9600(パーキ
ンエルマー・ジャパン社製)を使用した。
【0058】c)PCR産物の検定 上記b)のPCR反応液の一部をとり、1.5%アガロ
ース(FMCバイオプロダクツ社製)ゲル電気泳動を実
施した。同一ゲルで電気泳動した分子量マーカーのバン
ドと比較することにより、PCR産物のバンドの鎖長を
見積もった結果、H鎖用またはL鎖用プライマーセット
のいずれを使用した場合も約430bpであった。
【0059】d)PCR産物のクローニング オリジナルTAクローニングキット(インビトロジェン
社製)を用いて、上記b)で得られた各PCR産物をプ
ラスミドベクターに組み込んだ。すなわち、該PCR反
応液(電気泳動検定より目的とするPCR産物約10n
g相当量)とpCRIIベクター(キットに添付)50
ngを、リガーゼ反応緩衝液(6mMトリス−塩酸(p
H7.5)、6mM 塩化マグネシウム、5mM 塩化
ナトリウム、7mM β−メルカプトエタノール、0.
1mM ATP、2mM ジチオスレイトール(以下
「DTT」という)、1mM スペルミジン、0.1m
g/ml ウシ血清アルブミン)中で4単位のT4DN
Aリガーゼ(キットに添付)を加え、14℃で15時間
保温した。
【0060】次いで、0.5M β−メルカプトエタノ
ール2μlを加えたコンピテント大腸菌TOP10F’
(キットに添付)50μlに上記リガーゼ反応液2μl
を混ぜ合わせ、氷上で30分間、次いで42℃にて30
秒間、そして再び氷上で2分間静置した。ついでSOC
培地(2% トリプトン、0.5% イーストエキスト
ラクト、0.05% 塩化ナトリウム、2.5mM 塩
化カリウム、1mM塩化マグネシウム、20mM グル
コース)500μlを加え、1時間往復振とう培養(3
7℃、110rpm)した。該培養液を100μg/m
lのアンピシリンを含有するL−ブロス寒天培地(1%
トリプトン、0.5% イーストエキストラクト、
0.5% 塩化ナトリウム、0.1% グルコース、
0.6%バクト・アガー(ディフコ社製))プレート上
に塗り広げ、37℃にて一晩静置培養した。プレート上
に現れた単一のアンピシリン耐性コロニーを選択し、該
コロニーを白金耳で掻き取って、100μg/mlのア
ンピシリンを含有するL−ブロス培地5ml中で37℃
にて一晩培養した後、該培養物を遠心分離して沈澱した
菌体を回収し、アルカリ法[Maniatis, T., et al. (19
89) in "MolecularCloning: A Laboratory Manual (2nd
Edition), Cold Spring Harbor Laboratory, NY 参
照]によりプラスミドDNAを調製した。こうして得ら
れたプラスミドを、プラスミドpVH4(H鎖用プライ
マーセットを使用して増幅された断片を含むプラスミ
ド)およびpVL8(L鎖用プライマーセットを使用し
て増幅された断片を含むプラスミド)と命名した。
【0061】実施例2. CH11可変領域の部分アミ
ノ酸配列およびヌクレオチド配列の決定 (1)CH11のH鎖およびL鎖の可変領域のN末部分
アミノ酸配列の決定 a)CH11の調製 10%のウシ胎児血清(ギブコ社製)を含むASF10
4培地(味の素(株)社製)中で2×108 細胞数まで
増殖させたCH11産生ハイブリドーマを500mlの
無血清ASF培地で37℃、5日間培養した。遠心分離
(トミー精工(株)社製No.4ローター、8000r
pm:15,000×g、4℃、15分間)により、培
養上清を集めた。培養上清からのCH11モノクローナ
ル抗体の調製は、イー・ズィー・セップ(E−Z−Se
p)抗体精製キット(ファルマシアバイオテク社製)を
用いた。
【0062】b)上記a)で調製したCH11(ハイブ
リドーマ培養上清100μl相当分)に、10%(v/
v)のβ−メルカプトエタノールおよび4%(w/v)
SDSを含む100mM トリス−塩酸緩衝液(pH
6.8)10μlを加え、95℃、5分間加熱し変性さ
せた。次にSDSにより変性させた試料を12%ポリア
クリルアミドゲルで電気泳動した。泳動後のゲルを、転
写緩衝液(25mM トリス−ホウ酸(pH9.5)、
10%メタノール(v/v))中に浸し、室温で15分
間振とうした後、セミドライブロッティング装置(岩城
硝子(株)社製)を用いてポリビニリデン・ジフルオリ
ド(以下「PVDF」という)膜(日本ミリポア社製)
に転写した(0.2A定電流、4℃、1時間)。転写後
のPVDF膜を、0.1%クマシーブリリアントブルー
溶液で染色し、100%メタノールで脱色した後、H
鎖、L鎖に相当する泳動度のタンパク質の染色スポット
を切り出して、室温で乾燥させた。
【0063】c)上記b)でPVDF膜上に転写したタ
ンパク質のアミノ酸配列分析を、気相式プロテインシー
ケンサー(PPSQ−10;島津製作所(株)社製)を
用いて、自動エドマン法[Edman, P., et al. (1967) E
ur. J. Biochem. 1, 80 参照]により行った。
【0064】このようにして決定されたCH11のH鎖
可変領域のN末端部分アミノ酸配列を配列表の配列番号
13に、同L鎖可変領域のN末端部分アミノ酸配列を配
列番号14にそれぞれ示す。
【0065】(2)DNAのヌクレオチド配列の決定 実施例1で作製されたプラスミドpVH4およびpVL
8に挿入されている、CH11のH鎖およびL鎖の可変
領域をコードするcDNAの全ヌクレオチド配列を、以
下に記載する方法により解析した。pCRIIベクター
はクローニング部位の両側にSP6プロモーター配列お
よびT7プロモーター配列を有するので、これらの配列
に対応するオリゴヌクレオチドプライマー(パーキンエ
ルマー・ジャパン社製)を利用することにより、クロー
ニング部位に挿入されたcDNA配列を解析することが
できる。これらのプライマーおよびダイプライマーサイ
クルシークエンシングキット(パーキンエルマー・ジャ
パン社製)を用いて、pVH4またはpVL8を鋳型と
した配列解析用サンプルをそれぞれ調製し、DNAシー
クエンサー(モデル373A:パーキンエルマー・ジャ
パン社製)を用いて各cDNAの配列を決定した。各c
DNAのヌクレオチド配列を配列表の配列番号15(H
鎖可変領域)および16(L鎖可変領域)にそれぞれ示
す。
【0066】配列表の配列番号13のアミノ酸番号1〜
15で示されるCH11のH鎖のN末端部分アミノ酸配
列は、配列番号15のヌクレオチド番号32〜76で示
されるヌクレオチド配列がコードするアミノ酸配列と完
全に一致しており、プラスミドpVH4はCH11のH
鎖可変領域をコードする遺伝子を含んでいることが確認
された。
【0067】配列表の配列番号14のアミノ酸番号1〜
21に示されるCH11のL鎖のN末端部分アミノ酸配
列は、配列番号16のヌクレオチド番号29〜91に示
されるヌクレオチド配列がコードするアミノ酸配列と完
全に一致しており、プラスミドpVL8はCH11のL
鎖可変領域をコードする遺伝子を含んでいることが確認
された。 実施例3. CH11H鎖、L鎖およびJ鎖の全長をコ
ードするDNAのクローニング (1)cDNAライブラリーの作製 cDNAライブラリーの作製は、オカヤマ−バーグ法
[Okayama, H., et al.(1987) Methods in Enzymology
154, 3-28参照]に従って実施した。すなわち、まず7
5単位のAMV(Avian myeloblastosis virus)由来逆
転写酵素(生化学工業(株)社製)を含む30μlの反
応液(50mM トリス−塩酸(pH8.3)、6mM
塩化マグネシウム、40mM 塩化カリウム、2mM
dATP、2mM dGTP、2mM dCTP、2
mM dTTP、2μgベクタープライマー(3’−オ
リゴ(dT)−テイルド・pcDV−1;ファルマシア
社製)中に実施例1(1)で調製したCH11産生ハイ
ブリドーマ由来のポリ(A)+ RNA 5μgを添加し
て、37℃で30分間保温した。
【0068】次いで、該反応液に等量のフェノール−ク
ロロホルム(1:1、v/v)を添加して混合し、遠心
分離(12000rpm:10,000×g、室温、5
分間)した後、水層を回収した(以下、この操作を「フ
ェノール−クロロホルム抽出」という)。この水層に、
35μlの4M 酢酸アンモニウムと140μlのエタ
ノールを加え、−70℃で15分間冷却した後、遠心分
離(12000rpm:10,000×g、4℃、15
分間)して上清を除去し、75%エタノールで沈澱を洗
った後、減圧乾燥した。
【0069】乾燥した沈澱を13μlの蒸留水に溶解
し、5.6μlのターミナルトランスフェラーゼ反応液
(140mM カコジル酸ナトリウム、30mM トリ
ス−塩酸(pH6.8)、1mM 塩化コバルト、0.
5mM DTT、0.3μgポリアデニル酸(poly
(A);ファルマシア社製)、0.2mM dCTP)
を加えた。この反応液を37℃で5分間保温したのち、
21単位のターミナルデオキシヌクレオチジルトランス
フェラーゼ(ファルマシア社製)を加え、5分間反応さ
せた。その後、該反応液に対してフェノール−クロロホ
ルム抽出を行い、水層を回収した。次いで、該水層に2
0μlの4M酢酸アンモニウム、80μlのエタノール
を加え、−70℃で15分間冷却した後、遠心分離(1
2000rpm:10,000×g、4℃、15分間)
して上清を除去した。沈澱を75%エタノールで洗った
後、減圧乾燥した。
【0070】この沈澱を30μlの反応液中(10mM
トリス−塩酸(pH7.5)、60mM 塩化ナトリ
ウム、7mM 塩化マグネシウム)に溶解し、30単位
の制限酵素HindIIIを添加して、37℃で一晩消
化した。次に、フェノール−クロロホルム抽出を行って
水層を回収した。ついで、該水層に、35μlの4M酢
酸アンモニウム、140μlのエタノールを加え、−7
0℃で15分間冷却した。次いで遠心分離(12000
rpm:10,000×g、4℃、15分間)により沈
澱を回収し、75%エタノールで沈澱を洗った後、減圧
乾燥したものをcDNA試料とした。
【0071】一方、プラスミドベクターpcDL−SR
α296[武部 豊ら、(1989) 実験医学 7巻、95
−99参照]を制限酵素PstIで消化し、さらにその
3’末端にターミナルデオキシヌクレオチジルトランス
フェラーゼ(ファルマシア社製)によりdGTPを付加
させた。すなわち、50μlのDNA溶液(DNA10
0μgに相当)に、10μlの10倍濃度ターミナルデ
オキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ緩衝液(1.
4M カコジル酸ナトリウム、0.3Mトリス、10m
Mニ塩化コバルト、pH7.6)、10μlの1mM
DTT、20μlの0.1mM 3H−dGTP(ネン社
製)、10μlのターミナルデオキシヌクレオチジルト
ランスフェラーゼ(210単位相当:ファルマシア社
製)を加え、37℃で40分インキュベートした後、フ
ェノール抽出、フェノール・クロロフォルム抽出、エタ
ノール沈殿を行って、沈殿したDNAを50μlのTE
に溶解した。このDNA全量をHindIIIで消化し
た後、1.8%アガロースデル電気泳動を行って、反応
産物に相当するバンド部分のゲルを切り出した。このも
のからDNAを抽出し、100μlのTEに溶解し、さ
らに100μlのエタノールを加えた。
【0072】次いで、このものを制限酵素HindII
Iで消化することにより、SRαプロモーターにオリゴ
(dG)が付加されたオリゴ(dG)付きリンカーDN
Aを作製した。
【0073】上記 cDNA試料を10μlのTE緩衝
液(10mM トリス−塩酸(pH7.5)、1mM
EDTA)に溶解した。この溶液の1μlを上記オリゴ
(dG)付きリンカーDNA 0.08pmolを含む
反応用緩衝液(10mM トリス−塩酸(pH7.
5)、1mM EDTA、100mM 塩化ナトリウ
ム)に加え、65℃、5分間加熱し、ついで42℃、3
0分間保温した。該反応液に、10μlの10倍濃度リ
ガーゼ緩衝液(10mM ATP、660mM トリス
−塩酸(pH7.5)、66mM 塩化マグネシウム、
100mM DTT)、76μlの蒸留水、1μlの1
0mM β−ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチ
ド(以下「NAD」という;ベーリンガー・マンハイム
社製)を加え、氷上で10分間冷却した後、8.4μg
相当の大腸菌DNAリガーゼ(ファルマシア社製)を加
え、12℃で一晩保温した。
【0074】次に、2μlのヌクレオチド溶液(2mM
dATP、2mM dCTP、2mM dGTP、2
mM dTTP)、0.5μlの10mM NAD、4
2μg相当の大腸菌DNAリガーゼ(ファルマシア社
製)、4.1単位のDNAポリメラーゼI(ファルマシ
ア社製)、5.5単位のリボヌクレアーゼH(ファルマ
シア社製)を加え、12℃で1時間、次いで22℃で1
時間反応させた。このようにして作製されたcDNAラ
イブラリーを使用時まで−20℃で保存した。
【0075】(2)PCRによるクローニング a)プライマーの作製 H鎖: 実施例2において決定されたCH11のH鎖の
可変領域のアミノ酸配列について、カバトら[Kabat E.
A. et al., (1991) in "Sequences of Proteins of Im
munological Interest Vol.II", U.S. Department of H
ealth and Human Services参照]により作成された抗体
のアミノ酸配列データベースと比較検討したところ、C
H11のH鎖(μ鎖)はサブクラス2aであることが判
明した。そこで、まず該データベース中のマウスH鎖サ
ブクラス2a型をコードするDNAの5’側非翻訳領域
の一部とハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライ
マー:5'- CTAAGGGAAT TCCGCCTCTC CTCAGACACT GAA -3'
(H5−1;配列表の配列番号17)を合成した。ま
た、ゴールドバーグらにより報告されたマウスイムノグ
ロブリンμ鎖定常領域をコードするDNAのヌクレオチ
ド配列[Goldberg, I. G., et al. (1981) Gene 15, 33
-42 参照]を基に、その3’非翻訳領域のヌクレオチド
配列の一部とハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプ
ライマー:5'- TTTTACTCTA GAGACCCAAG GCCTGCCTGG TTG
A -3' (H3−1;配列表の配列番号18)を合成し
た。
【0076】L鎖: 実施例2において決定されたCH
11のL鎖の可変領域のアミノ酸配列について、前記カ
バトらにより作成された抗体のアミノ酸配列データベー
スと比較検討したところ、CH11のL鎖はサブクラス
κ2であることが判明した。そこで、まず該データベー
ス中のマウスL鎖サブクラスκ2型をコードするDNA
の5’側非翻訳領域の一部とハイブリダイズするオリゴ
ヌクレオチドプライマー:5'- AAATAGGAAT TCCAGTCTCC
TCAGGCTGTC TCC -3'(L5−1;配列表の配列番号1
9)を合成した。また、遺伝子配列データベースGen
bankに登録名MUSIGB1L1(受入番号D14
630)として登録されているマウスイムノグロブリン
κ鎖定常領域をコードするDNAのヌクレオチド配列を
基に、その3’非翻訳領域のヌクレオチド配列の一部と
ハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプライマー:5'
- ATGATCTCTA GAGTGGTGGC ATCTCAGGAC CT -3' (L3−
1;配列表の配列番号20)を合成した。
【0077】J鎖: マウスJ鎖は可変領域を有さず、
その全アミノ酸配列および該配列をコードするDNAの
配列は公知である[Cann, G. M., et al. (1982) Proc.
Natl. Acad. Sci. USA 79, 6656-6660 参照]。この知
見に基づき、J鎖をコードするDNAの5’および3’
側の非翻訳領域の一部とハイブリダイズするオリゴヌク
レオチドプライマー:5'- TTGCGGAATT CCTCACCTGT CCTG
GGGTTA TT -3' (J5−1;配列表の配列番号21)お
よび5'- ATTGCCTCTA GAGCCTCTAA GGACAACGAG CT -3'
(J3−1;配列表の配列番号22)を合成した。
【0078】これらのオリゴヌクレオチドプライマーは
すべて自動DNA合成機380B(パーキンエルマー・
ジャパン社製)を用いて、ホスホアミダイド法[Mattru
cci,M. D. and Caruthers, M. H. (1981) J. Am. Che
m. Soc. 103, 3185-3191参照]で合成した。各プライマ
ーは合成終了後、支持体から開裂、脱保護したのち凍結
乾燥した。これらを蒸留水に溶解し、使用時まで−20
℃にて保存した。
【0079】b)PCRによる標的遺伝子の増幅 10mM トリス−塩酸(pH8.3)、50mM 塩
化カリウム、1.5mM 塩化マグネシウム、2.5m
M dATP、2.5mM dGTP、2.5mM d
CTP、2.5mM dTTP、実施例4(1)に記載
のcDNAライブラリー0.1μl、1単位のTaq
DNAポリメラーゼ(パーキンエルマー・ジャパン社
製)および上記a)で作製した各15pmolのオリゴ
ヌクレオチドプライマーを含有するPCR反応溶液10
0μlを、94℃で2分間加熱した。次いで94℃で1
分間、55℃で1分間、72℃で2分間の温度サイクル
を30回繰り返した後、さらに72℃で10分間保温し
た。各反応のプライマーの組み合わせは以下の通りであ
った: H5−1とH3−1(H鎖用); L5−1とL3−1(L鎖用); J5−1とJ3−1(J鎖用)。
【0080】c)PCR産物の検定 上記b)のPCR終了後の反応液の一部をとり、それぞ
れ0.8%(H鎖)および1.5%(L鎖およびJ鎖)
アガロース(FMCバイオプロダクツ社製)ゲル電気泳
動を実施した。同時に電気泳動した分子量マーカーのバ
ンドの泳動度から見積もった結果、それぞれのプライマ
ーの組み合わせによるPCR産物の鎖長は、約1900
bp(H鎖)、800bp(L鎖)および650bp
(J鎖)であった。
【0081】d)PCR産物のクローニング 上記b)で得られたPCR産物をプラスミドベクターに
組み込むために、真核生物用TAクローニングキット
(インビトロジェン社製)を用いた。すなわち、各PC
R反応液(電気泳動検定より目的とするPCR産物約1
0ng相当量)とpCR3ベクター(キットに添付)6
0ngを含むリガーゼ反応緩衝液(6mMトリス−塩酸
(pH7.5)、6mM 塩化マグネシウム、5mM
塩化ナトリウム、7mM β−メルカプトエタノール、
0.1mM ATP、2mM DTT、1mM スペル
ミジン、0.1mg/ml ウシ血清アルブミン)中に
4単位のT4DNAリガーゼを加え、14℃で15時間
保温した。
【0082】次いで0.5M β−メルカプトエタノー
ル 2μlを加えたコンピテント大腸菌TOP10F’
(キットに添付)50μlに上記リガーゼ反応液2μl
を混ぜ合わせ、氷上に30分間静置した後、42℃で3
0秒間加温してから再び氷上に2分間静置した。このも
のにSOC培地500μlを加え、37℃で1時間往復
振とう培養(110rpm)した。この培養液を100
μg/mlのアンピシリンを含有するL−ブロス寒天培
地プレート上に塗り広げ、37℃にて一晩培養した。プ
レート上に現れたアンピシリン耐性の単一コロニーを白
金耳で掻き取り、100μl/mlのアンピシリンを含
有するL−ブロス培地5ml中で37℃にて一晩培養し
た。該培養液を遠心分離して菌体を回収し、アルカリ法
に従ってプラスミドDNAを調製した。
【0083】上記のごとくして得られたプラスミドはそ
れぞれpCR3−H123(H鎖をコードするcDNA
を含む)、pCR3−L103(L鎖をコードするcD
NAを含む)およびpCR3−J1123(J鎖をコー
ドするcDNAを含む)と命名された。また、これらの
プラスミドを保持する形質転換大腸菌E.colipC
R3−H123、E.coli pCR3−L103お
よびE.colipCR3−J1123は、1996
(平成8)年2月28日付で工業技術院生命工学工業技
術研究所に国際寄託され、それぞれ受託番号FERM
BP−5427、FERM BP−5428およびFE
RM BP−5429が付された。従って、CH11H
鎖、L鎖およびJ鎖をコードするDNAはそれぞれ該寄
託菌株から当業者に周知の方法を用いて調製することが
できる。
【0084】実施例4. CH11H鎖、L鎖、J鎖を
コードするcDNAの全ヌクレオチド配列の決定 (1)DNAのヌクレオチド配列の決定 マウスイムノグロブリンμ鎖は、そのN末端から約11
0残基の可変領域およびそれに隣接する約470残基の
定常領域からなる。またマウスイムノグロブリンκ鎖
は、そのN末端から約110残基の可変領域およびそれ
に隣接する107残基の定常領域からなる。これらのこ
とから、CH11H鎖およびL鎖をコードするcDNA
の全ヌクレオチド配列は、実施例2で明らかとなった各
鎖の可変領域をコードするヌクレオチド配列に、それぞ
れ既知の定常領域をコードするヌクレオチド配列[Kaba
t E. A. et al., (1991) in "Sequences of Proteins o
f Immunological Interest Vol.II", U.S. Department
of Health and Human Services参照]が連結しているも
のと推定された。また、J鎖をコードするヌクレオチド
配列は公知の配列と同一であると推定された。そこで、
これらの推定されるヌクレオチド配列を基に、60乃至
200bpの間隔で、20ヌクレオチドからなる配列に
対応するオリゴヌクレオチドプライマーを合成し、配列
解析サンプル調製のために使用した。合成されたオリゴ
ヌクレオチドプライマーの配列は以下に記載する通りで
あった: H鎖用: 5'- TGGGGCCTCA GTGAAGATAT -3' (SHF-2; 配列表の配列番号23) 5'- CAATGGTGGT ACTGGCTACA -3' (SHF-3; 配列表の配列番号24) 5'- TGACATCTGA GGACTCTGCA -3' (SHF-4; 配列表の配列番号25) 5'- TCCTCAGAGA GTCAGTCCTT -3' (SHF-6; 配列表の配列番号26) 5'- TCCTTCACCT GGAACTACCA -3' (SHF-7; 配列表の配列番号27) 5'- TCCCAAGAGC ATCCTTGAAG -3' (SHF-8; 配列表の配列番号28) 5'- AGATCTGCAT GTGCCCATTC -3' (SHF-9; 配列表の配列番号29) 5'- TCTAAACTCA TCTGCGAGGC -3' (SHF-10; 配列表の配列番号30) 5'- GGTGACCATC GAGAACAAAG -3' (SHF-11; 配列表の配列番号31) 5'- AGGGGTCTCA CCTTCTTGAA -3' (SHF-12; 配列表の配列番号32) 5'- TCCTTTGCCG ACATCTTCCT -3' (SHF-13; 配列表の配列番号33) 5'- GTGTGTACTG TGACTCACAG -3' (SHF-15; 配列表の配列番号34) 5'- AACTGAACCT GAGGGAGTCA -3' (SHF-16; 配列表の配列番号35) 5'- AACTCTTGCC CCAAGAGAAG -3' (SHF-17; 配列表の配列番号36) 5'- ATCCTGACTG TGACAGAGGA -3' (SHF-18; 配列表の配列番号37) 5'- ACAAGTCCAC TGGTAAACCC -3' (SHF-19; 配列表の配列番号38) 5'- AGGATATCTT CACTGAGGCC -3' (SHR-1; 配列表の配列番号39) 5'- ATCCACTCAA GGCTCTTTCC -3' (SHR-2; 配列表の配列番号40) 5'- ACTGCAGAGT CCTCAGATGT -3' (SHR-3; 配列表の配列番号41) 5'- AGACGGTGAC TGAGGTTCTT -3' (SHR-4; 配列表の配列番号42) 5'- CAGGTGAAGG AAATGGTGCT -3' (SHR-5; 配列表の配列番号43) 5'- ATGCTCTTGG GAGACAGCAA -3' (SHR-6; 配列表の配列番号44) 5'- CTCTGTTTTT GCCTCCGTAG -3' (SHR-7; 配列表の配列番号45) 5'- TGGCCTCGCA GATGAGTTTA -3' (SHR-8; 配列表の配列番号46) 5'- CCTTTGTTCT CGATGGTCAC -3' (SHR-9; 配列表の配列番号47) 5'- TGTGGAGGAC ACGTTCTTCA -3' (SHR-10; 配列表の配列番号48) 5'- ACTTTGAGAA GCCCAGGAGA -3' (SHR-12; 配列表の配列番号49) 5'- AGATCCCTGT GAGTCACAGT -3' (SHR-13; 配列表の配列番号50) 5'- AGCAGGTGGA TGTTTGTGCA -3' (SHR-14; 配列表の配列番号51) 5'- TGAAGCCACT GCACACTGAT -3' (SHR-15; 配列表の配列番号52) 5'- AGTTCCATTC CTCCTCTGTC -3' (SHR-16; 配列表の配列番号53) 5'- TGTGTCAGAC ATGATCAGGG -3' (SHR-18; 配列表の配列番号54) L鎖用: 5'- TGAAGTTGCC TGTTAGGCTG -3' (SLF-1; 配列表の配列番号55) 5'- CTTGGAGATC AAGCCTCCAT -3' (SLF-2; 配列表の配列番号56) 5'- GCTGAGGATC TGGGAGTTTA -3' (SLF-3; 配列表の配列番号57) 5'- GATGCTGCAC CAACTGTATC -3' (SLF-4; 配列表の配列番号58) 5'- CGACAAAATG GCGTCCTGAA -3' (SLF-5; 配列表の配列番号59) 5'- ACGTTGACCA AGGACGAGTA -3' (SLF-6; 配列表の配列番号60) 5'- ATCTGCAAGA GATGGAGGCT -3' (SLR-2; 配列表の配列番号61) 5'- ACCCCAGAAA ATCGGTTGGA -3' (SLR-3; 配列表の配列番号62) 5'- CCGGAGGAAC ATGTGTACTT -3' (SLR-4; 配列表の配列番号63) 5'- TCGTTCATAC TCGTCCTTGG -3' (SLR-6; 配列表の配列番号64) 5'- CATCTCAGGA CCTTTGTCTC -3' (SLR-7; 配列表の配列番号65) J鎖用: 5'- CACCTGTCCT GGGGTTATTT -3' (SJF-1; 配列表の配列番号66) 5'- AGACAAGATG AAGACCCACC -3' (SJF-2; 配列表の配列番号67) 5'- AAGCGACCAT TCTTGCTGAC -3' (SJF-3; 配列表の配列番号68) 5'- ATATCTCTGA TCCCACCTCC -3' (SJF-8; 配列表の配列番号69) 5'- GAAATGCGAT CCTGTGGAAG -3' (SJF-5; 配列表の配列番号70) 5'- CTATACCACT ATGGTCCCAC -3' (SJF-6; 配列表の配列番号71) 5'- AGAAGCAGGT GGGTCTTCAT -3' (SJR-2; 配列表の配列番号72) 5'- TAGAGGTAAC TCGGGTACAC -3' (SJR-3; 配列表の配列番号73) 5'- AAGTTCCTTC TCAGTGGGGA -3' (SJR-8; 配列表の配列番号74) 5'- GGTGGCAGTA ACAACCTGAT -3' (SJR-5; 配列表の配列番号75) 5'- CATGATACCT AAGTGGGACC -3' (SJR-6; 配列表の配列番号76) 各オリゴヌクレオチドプライマーは自動DNA合成機
(モデル380B:パーキンエルマー・ジャパン社製)
により前出ホスホアミダイト法で合成された。プラスミ
ドpCR3−H123、プラスミドpCR3−L10
3、またはプラスミドpCR3−J1123を鋳型と
し、上記プライマーおよびプリズム・レディ・リアクシ
ョン・ターミネーター・サイクル・シークエンシングキ
ット(パーキンエルマー・ジャパン社製)を用いて、以
下に記載する例のようにして配列解析用サンプルを調製
した。
【0085】例: 1.5μgのpCR3−H123と
4.8pmolのプライマー(SHF-2 )を混合し、16
μlに調整した。キット添付のプレミックス(TaqD
NAポリメラーゼを含む)10.5μlに、9.5μl
のpCR3−H123/プライマー混合液を加え、自動
反応装置(カタリスト:パーキンエルマー・ジャパン社
製)の所定の位置にセットして反応(95℃で30秒、
50℃で15秒、60℃で4分の温度サイクルを25サ
イクル繰り返す)を行わせた。反応終了後のサンプルに
滅菌水80μlを加えてから、フェノール・クロロホル
ム抽出を2回行った後、水層に2M酢酸ナトリウム15
μlおよびエタノール300μlを加え、遠心分離を行
って沈澱を回収した。この沈澱を70%エタノールで洗
浄後、減圧乾燥してから、3μlの試料溶液(0.25
M EDTA 4μl、ホルムアミド 100μl、滅
菌水 16μlを混合したもの)に溶解した。
【0086】上記のようにして調製されたH鎖用32サ
ンプル、L鎖用11サンプルおよびJ鎖用11サンプル
の各配列解析用サンプルについて、DNAシークエンサ
ー(モデル373A:パーキンエルマー・ジャパン社
製)を用いて配列を解析し、各サンプルの解析データを
統合することにより、CH11の各サブユニットをコー
ドするDNAのヌクレオチド配列を決定した。各プラス
ミドのcDNAヌクレオチド配列を配列表の配列番号
7、9および11にそれぞれ示す。また、これらのヌク
レオチド配列より推定される各アミノ酸配列を配列表の
配列番号8、10および12にそれぞれ示す。
【0087】(2)CH11のH鎖の一次構造 配列表の配列番号15のヌクレオチド番号32〜379
に示されるH鎖可変領域のヌクレオチド配列は、配列番
号7のヌクレオチド番号58〜405に示されるヌクレ
オチド配列と完全に一致していた。カバトら[Kabat E.
A. et al., (1991) in "Sequences of Proteins of Im
munological Interest Vol.II", U.S. Department of H
ealth and Human Services参照]による抗体のアミノ酸
配列のデータベースとの相同性を比較検討した結果、配
列番号8のアミノ酸番号117〜571に示されるアミ
ノ酸配列は、マウスIgM由来のH鎖定常領域のアミノ
酸配列と完全に一致していた。また、配列番号8のアミ
ノ酸番号−19〜−1に示されるアミノ酸配列はCH1
1のH鎖のシグナル配列と決定された。さらに配列番号
7のヌクレオチド番号406〜1770に示されるヌク
レオチド配列は、マウスIgM由来のH鎖定常領域のヌ
クレオチド配列と完全に一致していた。以上の結果よ
り、CH11をコードするDNAが得られ、CH11の
H鎖の全アミノ酸配列が決定された。
【0088】(3)CH11L鎖の一次構造 配列表の配列番号16のヌクレオチド番号29〜364
に示されるL鎖可変領域のヌクレオチド配列は、配列番
号9のヌクレオチド番号58〜393に示されるヌクレ
オチド配列と完全に一致していた。上記(2)と同様に
抗体のアミノ酸配列のデータベースとの相同性を比較検
討した結果、配列番号10のアミノ酸番号113〜21
9に示されるアミノ酸配列は、マウスのκL鎖定常領域
のアミノ酸配列と完全に一致していた。また、配列番号
10のアミノ酸番号−19〜−1に示されるアミノ酸配
列は、L鎖のシグナル配列と決定された。さらに配列番
号9のヌクレオチド番号394〜714に示されるヌク
レオチド配列は、マウスのκL鎖定常領域のヌクレオチ
ド配列と完全に一致していた。以上の結果より、CH1
1のL鎖の全アミノ酸配列が決定され、該アミノ酸配列
をコードするDNAが提供された。
【0089】(4)CH11のJ鎖の一次構造 配列表の配列番号12のアミノ酸番号1〜137に示さ
れるアミノ酸配列について、上記(2)および(3)と
同様に抗体のアミノ酸配列のデータベースとの相同性を
比較検討した結果、該アミノ酸配列は公知のマウスのJ
鎖のアミノ酸配列と完全に一致していた。また同様に、
配列番号11のヌクレオチド番号67〜477に示され
るヌクレオチド配列は、公知のマウスのJ鎖のヌクレオ
チド配列と完全に一致していた。さらに配列番号12の
アミノ酸番号−22〜−1に示されるアミノ酸配列は、
CH11のJ鎖のシグナル配列と決定された。以上より
CH11J鎖のアミノ酸配列が決定され、該アミノ酸配
列をコードするDNAが提供された。
【0090】(5)CDRの決定 上記のごとく決定されたCH11のH鎖およびL鎖の可
変領域のアミノ酸配列における、それぞれのCDRの位
置および配列は、カバトらの文献[Kabat E. A. et a
l., (1991) in "Sequences of Proteins of Immunologi
cal Interest Vol.II", U.S. Department of Health an
d Human Services参照]による抗体のアミノ酸配列のデ
ータベースとの相同性を比較検討することによって決定
された。該文献によれば、異なる抗体間でもサブタイプ
が同じであれば可変領域中のフレームワーク領域の鎖長
はほぼ一定であり、またそのアミノ酸配列には共通性が
みられる。一方、CDRはそれらフレームワーク領域に
はさまれて存在する、各抗体に固有の配列である。CH
11のH鎖の可変領域のアミノ酸配列を、該データベー
ス中のマウスμ2aサブタイプの配列と比較した結果、
CH11のH鎖のCDRは配列表の配列番号8のアミノ
酸番号31〜35(CDRH1 :配列表の配列番号
1)、同アミノ酸番号50〜66(CDRH2 :配列表
の配列番号2)および同アミノ酸番号99〜105(C
DRH3 :配列表の配列番号3)で示されるアミノ酸配
列と決定された。また、CH11のL鎖の可変領域のア
ミノ酸配列を、該データベース中のマウスκ2サブタイ
プの配列と比較した結果、L鎖のCDRは配列表の配列
番号10のアミノ酸番号24〜39(CDRL1 :配列
表の配列番号4)、同アミノ酸番号55〜61(CDR
2 :配列表の配列番号5)および同アミノ酸番号94
〜102(CDRL3 :配列表の配列番号6)で示され
るアミノ酸配列と決定された。
【0091】実施例5. CH11の各サブユニットを
コードする遺伝子のCOS−1細胞での発現 (1)発現ベクターの構築 高発現ベクターpME18S[Hara, T., et al. (199
2) EMBO J. 11, 1875参照]を制限酵素EcoRIおよ
びXbaIで消化し、アガロースゲル電気泳動を実施し
た。臭化エチジウムでゲルを染色して約3000bpに
相当するバンドを切り出し、アガロースゲル電気泳動用
緩衝液とともに透析チューブ(排出限界分子量1200
0〜14000;ギブコ社製)に入れて密閉した。この
ものを同電気泳動用緩衝液の入ったサブマリン型電気泳
動槽中に置いて、電気泳動でゲル内のDNA断片を溶出
した(150V、15分間)。透析チューブを取り出
し、該チューブ内の溶出液を回収してフェノール・クロ
ロホルム抽出後、エタノール沈澱処理を行って該DNA
断片を単離した。
【0092】一方、実施例3で調製された、CH11の
H鎖をコードするDNAを含むプラスミドpCR3−H
123を、制限酵素EcoRIおよびXbaIで消化
し、アガロースゲル電気泳動を行って該プラスミドに挿
入されたcDNAを含む1900bpの断片を単離・精
製した。このcDNA断片およびEcoRI・XbaI
消化した発現ベクターpME18SをDNAライゲーシ
ョンキット・バージョン1(宝酒造(株)社製)を用い
た反応により連結した。このようにして作製したCH1
1のH鎖をコードするDNAを発現させるプラスミドを
pHEX126と命名した。
【0093】また、実施例3で調製された、CH11の
L鎖をコードするDNAを含むプラスミドpCR3−L
103を、制限酵素EcoRIおよびXbaIで消化
し、該プラスミドに挿入されたcDNAを含む840b
pの断片を単離・精製した。このcDNA断片とEco
RI・XbaIで消化した発現ベクターpME18Sを
DNAライゲーションキットを用いた反応により連結し
た。このようにして作製したCH11のL鎖をコードす
るDNAを発現させるプラスミドをpLEX004と命
名した。
【0094】さらに、実施例3で調製されたCH11の
J鎖をコードするDNAを含むプラスミドpCR3−J
1123を制限酵素EcoRIおよびXbaIで消化
し、アガロースゲル電気泳動を行って、該プラスミドに
挿入されたcDNAを含む640bpの断片を単離・精
製した。このcDNA断片とEcoRI・XbaIで消
化した発現ベクターpME18SをDNAライゲーショ
ンキットを用いた反応により連結した。このようにして
作製したCH11のJ鎖をコードするDNAを発現させ
るプラスミドをpJEX004と命名した。
【0095】これらのリガーゼによる連結反応終了後、
それぞれの反応液でコンピテント大腸菌を形質転換し、
アンピシリン耐性株を選択した。得られた形質転換株に
ついて、それらが保有するプラスミドDNAをアルカリ
法で調製し、制限酵素EcoRIおよびXbaIで消化
してアガロースゲル電気泳動を実施して、それぞれ所望
のDNAが挿入されていることを確認した。
【0096】(2) COS−1細胞での発現 上記(1)で得られたプラスミドpHEX126、pL
EX004、pJEX004でのCOS−1細胞の形質
転換は、遺伝子導入装置GTE−1(島津製作所(株)
社製)を用いて、電気穿孔法により行った。すなわち、
COS−1細胞(American Type Culture Collection N
o. CRL-1650 )を10%のウシ胎児血清(CSL社製)
を含むダルベッコ改変イーグル最小必須培地(以下「D
MEM」という:日水製薬(株)社製)を入れた225
cm2 の培養フラスコ(住友ベークライト(株)社製)
中でセミコンフルエントになるまで培養した後、培地を
除去してから、細胞を3mlのトリプシン−EDTA溶
液(シグマ社製)で37℃で3分間処理して回収し、P
BS(−)緩衝液(日水製薬(株)社製)で2回洗浄し
た。洗浄したCOS−1細胞をPBS(−)緩衝液で6
×107 細胞/mlとなるよう調整した。
【0097】一方、プラスミド大量調製キット(マキシ
プレップ・DNAピュリフィケーションシステム:プロ
メガ社製)を用いて調製したCH11の各サブユニット
の発現用プラスミドDNA20μgをエタノール沈殿し
たのち、PBS(−)緩衝液20μlに溶解した。な
お、2種類以上のプラスミドでコ・トランスフェクショ
ンを行う場合は各プラスミドを20μgずつ使用した。
【0098】上記のように調製した細胞懸濁液20μl
(1.2×106 細胞)とプラスミド溶液20μlずつ
を混合し、電極間隔2mmのチャンバー(島津製作所
(株)社製)に入れ、遺伝子導入装置にセットしてから
600V−30μsecのパルスを1秒間隔で2回加え
た。チャンバー内の細胞−DNA混合液を10%のウシ
胎児血清を含むDMEM 10mlに加え、細胞培養用
プラスチックシャーレ(90mmφ;住友ベークライト
(株)社製)に移して、37℃、7.5%CO2下で2
4時間培養した。次いで、培養上清を除去し、無血清D
MEM培地で細胞を洗浄した後、新しい無血清DMEM
培地10mlを加え、37℃、7.5%CO2 下でさら
に24時間培養した後に培養上清を回収した。
【0099】上記方法により、以下に記載するプラスミ
ド、またはプラスミドの組み合わせでそれぞれCOS−
1細胞をトランスフェクションし、培養上清を回収し
た: [A]:pME18Sのみ [B]:pHEX126のみ [C]:pLEX004のみ [D]:pJEX004のみ [E]:pHEX126およびpLEX004 [F]:pHEX126、pLEX004およびpJE
X004。
【0100】実施例6. 抗Fas抗体の検出 本発明により得られる抗Fas抗体の検出は(1)SD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(以下「SDS−
PAGE」という)後のニトロセルロース膜へ転写後の
抗体による発色法(ウエスタンブロッティング法)およ
び(2)Fasに対する結合活性を検出する(以下「E
LISA法」という)にて行った。
【0101】(1)ウエスタンブロッティング法 1mlの被検検体を5リットルの純水に対して透析した
後、遠心濃縮機(CC−101、トミー精工)を用いて
減圧乾燥させた。このものにサンプル緩衝液(2%(w
/v)SDS(電気泳動用グレード:バイオラッド社
製)、5%(v/v)β−メルカプトエタノール(シグ
マ社製)、10%(v/v)グリセロール、0.1%
ブロモフェノールブルー)10μl を加えよく懸濁した
後、100℃で5分間加熱し、電気泳動用試料とした。
この電気泳動用試料をSDS−ポリアクリルアミドゲル
(4−20%グラジエントゲル)の1ウェルに全量注入
し、20mA定電流で電気泳動した(室温、1時間)。
【0102】泳動終了後、ゲル中のタンパク質をセミド
ライブロッティング法[Towbin, H., et al. (1979) Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA 76, 4350 参照]でニトロセ
ルロース膜に転写した。具体的な条件は以下に記載する
通りであった: 転写用緩衝液: 20mM トリス、150mM グリ
シン、10%(v/v)メタノール ブロッティング装置: 岩城硝子(株)社製 実施条件: 4℃、0.2A(定電流)、1時間 以上のようにしてウエスタンブロッティング用のニトロ
セルロース膜を2枚作製した。転写終了後のゲルはシル
ベストステインキット(ナカライテスク(株)社製)を
使用して銀染色した。
【0103】上記のようにして作製された2枚のウエス
タンブロッティング用ニトロセルロース膜のうちの1枚
をH鎖(μ鎖)検出用、残る1枚をL鎖(κ鎖)検出用
として、それぞれ以下の検出操作を行った。
【0104】まず、転写終了後のニトロセルロース膜を
3%(w/v)ゼラチン(バイオラッド社製)、20m
M トリス−塩酸(pH7.5)、500mM 塩化ナ
トリウムを含む溶液に浸し、室温にて1時間穏やかに振
盪した(以下この操作を「ブロッキング」という)。次
いで、μ鎖またはκ鎖をそれぞれ特異的に認識する抗体
を各10mlの緩衝液(20mM トリス−塩酸(pH
7.5)、500mM塩化ナトリウム;以下「TBS」
という)で希釈した抗体希釈液中に、ブロッキング終了
後のニトロセルロース膜を浸して、穏やかに振盪した
(室温、2時間)。使用した抗体は、2.5μlのペル
オキシダーゼ標識ヤギ抗マウスIgM抗体(μ鎖特異
的:ジャクソン・イムノ・リサーチ・ラボラトリーズ社
製)および25μlのペルオキシダーゼ標識ラット抗マ
ウスκ軽鎖モノクローナル抗体(ザイメッド・ラボラト
リーズ社製)であった。
【0105】次いで、各ニトロセルロース膜を、2%の
Tween20(バイオラッド社製)を含むTBS(以
下「TTBS」という)20ml中に浸し、穏やかに振
盪することにより洗浄した(室温、15分間)。さらに
この膜を20mlのTTBSで洗浄してから軽く水分を
切った。このニトロセルロース膜上に残存するペルオキ
シダーゼ活性をECLウエスタンブロッティング検出シ
ステム(アマシャム社製)を使用して検出した。すなわ
ち、該システム中の基質はペルオキシダーゼの触媒作用
により化学発光するので、この発光をECLミニカメラ
(アマシャム社製)およびインスタントフィルム(タイ
プ667;ポラロイド社製)を用いて撮影した。この写
真と銀染色したゲルとを照合することにより、各抗体と
特異的に結合したバンドを同定した。
【0106】その結果、pHEX126またはそれを含
む複数のプラスミドで形質転換したCOS−1細胞の培
養上清由来の試料(実施例5の[B]、[E]および
[F])のレーンには、マウスμ鎖を特異的に認識する
抗体により、分子量約78000のバンドが検出され
た。また、pLEX004またはそれを含む複数のプラ
スミドで形質転換したCOS−1細胞の培養上清由来の
試料(実施例5の[C]、[E]および[F])のレー
ンには、マウスκ鎖を特異的に認識する抗体により、分
子量約26000のバンドが検出された。これらの分子
量は、ハイブリドーマが産生するCH11のH鎖および
L鎖を同様の方法で検出した結果といずれも同じであっ
た。
【0107】(2) ELISA法によるFas結合能
の確認 (a) 抗原の調製 マウスFas抗原の細胞外領域とマウスインターロイキ
ン3受容体の細胞外領域との融合タンパク質をコードす
る発現ベクターpME18S−mFas−AIC[Nish
imura, Y., et al. (1995) J. Immunol. 154, 4395-440
3 参照]の、マウスFas抗原の細胞外領域をコードす
る部分を、ヒトFas抗原の細胞外領域をコードするD
NAに置き換えることにより、ヒトFas抗原の細胞外
領域とマウスインターロイキン3受容体の細胞外領域と
の融合タンパク質をコードする発現ベクターphFas
−AIC2を、以下に記載する方法に従って作製した。
【0108】まず、ヒトFas抗原をコードするcDN
Aを含むプラスミドベクターpCEV4[Itoh, N., et
al. (1991) Cell 66, 233-243参照]の、Fas抗原細
胞外領域をコードするDNAをPCRで増幅するため、
以下に記載するヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレ
オチドプライマー:5'- GGGGAATTCC AGTACGGAGT TGGGGA
AGCT CTTT -3' (N1;配列表の配列番号77)およ
び5'- GTTTCTTCTG CCTCTGTCAC CAAGTTAGAT CTGGA -3'
(C3N;配列表の配列番号78)を合成した。また、
pME18S−mFas−AICのマウスインターロイ
キン3受容体の細胞外領域をコードするDNAをPCR
で増幅するため、以下に記載するヌクレオチド配列を有
するオリゴヌクレオチドプライマー:5'- TCCAGATCTA A
CTTGGTGAC AGAGGCAGAA GAAAC -3' (N3N;配列表の
配列番号79)および5'- CCCTCTAGAC GCGTCACGTG GGCA
TCAC -3' (CTN2;配列表の配列番号80)を合成
した。
【0109】これらのプラスミド、オリゴヌクレオチド
プライマーおよびLA PCRキット(宝酒造(株)社
製)を用いて、以下の条件で1回目のPCRを実施し
た。
【0110】 反応液組成: プラスミドDNA 20μg オリゴヌクレオチドプライマー 各0.5μg 10倍濃度LA PCR緩衝液 25μl dNTP mix 25μl Taqポリメラーゼ 12.5単位 (蒸留水を加えて250μlとする;緩衝液、dNTP mixおよびTaq ポリメラーゼはキットに添付されている) 温度条件: 94℃で2分間加熱した後、94℃で1分、55℃で1分、72 ℃で2分の温度サイクルを30回繰り返してから、72℃で10分間加温する。
【0111】PCR後の各反応液をそれぞれポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動し、ヒトFas抗原の細胞外領域
をコードする遺伝子を含むDNA断片(約460bp)
およびマウスインターロイキン3受容体の細胞外領域を
コードする遺伝子を含むDNA断片(約1300bp)
に相当するバンドを切り出した後、実施例5に記載した
方法でDNAを単離した。
【0112】次に、1回目のPCRで得られた2種類の
DNA断片と、オリゴヌクレオチドプライマーC3Nお
よびN3Nを用いて、2回目のPCRを行った。1回目
のPCR産物の一方の末端にはこれらのプライマー配列
が組み込まれているが、C3NとN3Nは互いに相補的
なヌクレオチド配列からなるので、2回目のPCRにお
いては、これらの末端がアニーリングすることにより、
2種類のポリペプチドをコードする遺伝子が同じ読み枠
(リーディングフレーム)で連結されたDNAが増幅さ
れる。2回目のPCRの反応条件は以下の通りであっ
た。
【0113】 反応液組成: 1回目のPCR産物 各全量 オリゴヌクレオチドプライマー 各0.1μg 10倍濃度LA PCR緩衝液 25μl dNTP mix 25μl Taqポリメラーゼ 12.5単位 (蒸留水を加えて250μlとする) 温度条件: 1回目と同じ。
【0114】PCR後の反応液の一部をアガロースゲル
電気泳動して、目的のPCR産物(約1700bp)が
増幅されていることを確認した後、反応液全量をエタノ
ール沈殿処理した。沈殿したDNAを制限酵素EcoR
IおよびXbaIで消化してから1%アガロースゲルで
電気泳動し、約1700bpに相当するバンドを切り出
した後、実施例5に記載した方法でDNAを単離した。
【0115】一方、2μgのpME18S−mFas−
AICを制限酵素EcoRIおよびXbaIで消化して
から0.8%アガロースゲルで電気泳動し、約3000
bpに相当するバンドを切り出して、DNAを単離した
後、DNAライゲーションキット・バージョン2(宝酒
造(株)社製)を用いて、該DNAと上記PCRにより
調製した約1700bpのDNA断片とを連結した。こ
の連結反応液でコンピテント大腸菌を形質転換し、アン
ピシリン耐性株を選択した。該形質転換体を常法に従っ
て培養後、アルカリ法でプラスミドDNAを調製するこ
とにより、phFas−AIC2を得た。
【0116】COS−1細胞へのphFas−AIC2
の導入は、遺伝子導入装置GTE−1を用いて、電気穿
孔法により行った。すなわち、COS−1細胞を10%
のウシ胎児血清(CSL社製)を含むダルベッコ改変イ
ーグル最小必須培地(以下「DMEM」という:日水製
薬(株)社製)を入れた225cm2 の培養フラスコ
(住友ベークライト(株)社製)4本でセミコンフルエ
ントになるまで培養した後、培地を除去してから、細胞
をトリプシン−EDTA溶液を加えて37℃で3分間処
理して回収し、PBS(−)緩衝液(日水製薬(株)社
製)で2回洗浄した。洗浄したCOS−1細胞をPBS
(−)緩衝液で6×107 細胞/mlとなるよう調整し
た。
【0117】一方、プラスミド大量調製キット(マキシ
プレップ・DNAピュリフィケーションシステム;プロ
メガ社製)を用いて調製したphFas−AIC2 2
00μgをエタノール沈殿した後、PBS(−)緩衝液
200μlに溶解した。
【0118】上記のように調製した細胞懸濁液20μl
(1.2×106 細胞)とプラスミド溶液20μlを混
合し、電極間隔2mmのチャンバーに入れ、遺伝子導入
装置にセットしてから600V−30μsecのパルス
を1秒間隔で2回加えた。以上の操作を10回行った。
【0119】10回分の細胞−DNA混合液をまとめ
て、10%のウシ胎児血清を含むDMEM 50mlに
加え、225cm2 の細胞培養用フラスコ(住友ベーク
ライト(株)社製)に移し、37℃、7.5%CO2
で24時間培養した。次いで、培養上清を除去し、無血
清DMEM培地で細胞を洗浄した後、新しい無血清DM
EM培地50mlを加え、37℃、7.5%CO2 下で
さらに24時間培養した後に培養上清を回収した。
【0120】(b) ELISA 96穴イムノプレート(マキシソープ;ヌンク社製)の
各ウエルに、上記(a)で調製したCOS−1培養上清
100μl を添加し、4℃で一晩保温することにより、
ウエル内面にヒトFas抗原の細胞外領域を含むタンパ
ク質を固相化した。次いで、各ウエルを0.05%のT
ween−20(EIAグレード、バイオラッド社製)
を含むPBSで洗浄したのち、0.5%のウシ血清アル
ブミン(BSA)を含むPBS 100μl を添加し、
室温で1時間放置することによりブロッキングした。各
ウエルを0.05% Tween−20含有PBSで洗
浄したのち、実施例2で調製したCH11(標準品)、
および実施例5で調製した被検検体の希釈液100μl
を各ウエルに添加して、室温で4時間反応させた。その
後0.05% Tween−20含有PBSで洗浄した
後、2000倍希釈したペルオキシダーゼ標識ラット抗
マウスIgMモノクローナル抗体(ザイメッド・ラボラ
トリーズ社製)100μl を各ウエルに分注し、室温で
2時間反応させた。さらに0.05% Tween−2
0含有PBSで洗浄したのち、100μlの基質溶液
(ペルオキシダーゼ基質キット・ABTS;バイオラッ
ド社製)を分注し、発色させた。マイクロプレートリー
ダーを用いて各ウエルの405nmの吸光度より492
nmの吸光度の差を測定し、CH11標準品の測定値と
比較することにより、各被検検体のヒトFas抗原の細
胞外領域を含むタンパク質に対する結合性を評価した。
【0121】その結果を以下の表1に示す。
【0122】
【表1】 検体 OD405 −OD492 CH11 (標準) 0.445 PBS 0.104 pHEX126 0.109 pLEX004 0.135 pJEX004 0.107 pHEX126+pLEX004 0.330 pHEX126+pLEX004+pJEX004 0.202 実施例5で調製した培養上清のうち、[E](pHEX
126およびpLEX004)と[F](pHEX12
6、pLEX004およびpJEX004)にヒトFa
s抗原の細胞外領域を含むタンパク質との結合性が認め
られた。
【0123】実施例7. 細胞傷害活性の検定 上記の実施例5で調製したCOS−1細胞培養上清の細
胞傷害活性を、以下に記載するMTT(3-(4,5-dimethy
lthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl 2H-tetrazoliumbromid
e)アッセイ法で測定した。
【0124】まず、ヒトリンパ球細胞株HPB−ALL
[Morikawa, S., et al. (1978) Int. J. Cancer 21, 1
66-170参照]を、20mMのHEPES、50μMの2
−メルカプトエタノールおよび10%のウシ胎児血清
(イクイテック・バイオ社製)を含むRPMI1640
培地(日水製薬(株)社製)にて、37℃、5%炭酸ガ
ス存在下で3日間培養した。96穴培養プレートの各ウ
エルに、実施例5で調製されたCOS−1細胞培養上清
を75μlずつ入れ、次いで2×105 個/mlに調整
したHPB−ALL細胞を25μlずつ入れて、37
℃、5% CO2 存在下で12時間培養後、5mg/m
lのMTT溶液(シグマ社製)を10μl/ウエル添加
し、37℃で4時間保温した。さらに、50%のN,N
−ジメチルホルムアミドおよび20%のSDSを含む溶
液を100μl/ウエル添加した後、マイクロプレート
リーダー(日本インターメッド(株)社製)で各ウエル
の590nmおよび620nmの吸光度を測定し、59
0nmの吸光度から620nmの吸光度を差し引いた値
を求めた。この値は、ウエル中の生細胞が多いほど高値
を示す。
【0125】得られた結果を以下の表2に示す。
【0126】
【表2】 検体 OD590 −OD620 PBS 0.864 pME 18S 0.881 pHEX126(H鎖) 0.876 pLEX004(L鎖) 0.887 pJEX004(J鎖) 0.883 pHEX126+pLEX004 0.176 pHEX126+pLEX004+pJEX004 0.242 実施例5で調製されたCOS−1細胞培養上清のうち、
単一のプラスミドでトランスフェクションした細胞の培
養上清([A]、[B]、[C]および[D])がいず
れもトランスフェクションしていない細胞の培養上清と
同程度の高値を示したのに対し、pHEX126および
pLEX004をコ・トランスフェクションした細胞の
培養上清([E]および[F])はHPB−ALL細胞
を入れなかったブランクの値と同程度の低値を示した。
この結果から、本発明のCH11のH鎖をコードするD
NAおよび同L鎖をコードするDNAを同時に発現させ
ることにより、細胞傷害活性を有する物質が生産される
ことが示された。
【0127】実施例8.抗体の細胞障害活性の比較(E
50試験) 本発明の抗体の細胞障害活性はED50試験により評価さ
れた。
【0128】ここで使用されるED50は、Fas抗原を
発現している細胞標本の50%が殺される濃度をいう。
ED50の測定に先立ち、試験に用いられる抗体の濃度を
正確に計算することが必要であった。
【0129】(a)抗体濃度の決定 96ウエルELISAプレート(ヌンク社製)の各ウェ
ルに100μlの抗マウスIgM抗体溶液(50mM
Na2 HCO3 、pH9.6溶液中に0.5μg/m
l:バイオシス社より購入)を分注し、プレートは4℃
で終夜保温した。その後抗体溶液を除去し、各ウェルは
0.5%のツィーン20を含むPBS(以下「PBS−
T」という。)で4回洗浄した。
【0130】スーパー・ブロック(Super−Blo
ck)ブロッキング緩衝液(ピァス社製)を同社の説明
書に従いPBSを用いて調製し、該緩衝液100μlを
各ウェルに分注した。プレートはさらに37℃で4時間
保温された。この後、ブロッキング緩衝液を除去し、各
ウェルをPBS−Tで4回洗浄した。
【0131】濃度を測定すべき各抗体(被検検体)の溶
液をプレートの各ウェルに100μlずつ分注した。本
実施例では、抗体CH11、及び実施例5の[E]及び
[F]の上清中の抗体濃度を測定した。同時に、標準曲
線を求めるため、さまざまな濃度に希釈されたマウスI
gM(ザイムド社)を用いた。被検検体を各ウェルに分
注した後、プレートは37℃で4時間保温した。この
後、各ウェル中の溶液を除去し、各ウェルをPBS−T
で4回洗浄した。
【0132】次に、ホースラディッシュ・ペルオキシダ
ーゼ結合抗マウスIgM溶液(バイオラッド社製:PB
S中で1000倍希釈)100μlを各ウェルに分注し
た。室温で4時間保温した後、各ウェルの溶液を除去
し、各ウェルをPBS−Tで4回洗浄した。
【0133】ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ基
質キット(バイオラッド社製)から調製した基質溶液1
00μlを各ウェルに加え、プレートは室温で30分間
保温した。この後、マイクロプレート・リーダーを使用
して405nmと492nmの吸光度を求め、405n
mの吸光度から492nmの吸光度を引いた値を算定
し、同時に求めたマウスIgMの標準曲線より各被検検
体の抗体濃度を求めた。
【0134】(b)ED50の算定 3種の抗体溶液、すなわち、CH11溶液、及び実施例
5記載の上清[E](H鎖とL鎖を含む)と上清[F]
(H鎖、L鎖及びJ鎖を含む)を、それぞれ、HBP−
ALL細胞と保温した。実施例7で記載したMTTアッ
セイを行い、各抗体溶液により殺された細胞数を測定し
た。
【0135】MTTアッセイの結果と、(a)で算定し
た抗体濃度の値より、各抗体のED50値を求めた。この
ときMTTを負の対象、、抗体非存在下で培養したHB
P−ALLの値を正の対象とした。結果を以下の表3に
示す。
【0136】
【表3】 抗体 ED50(ng/ml) CH11 21.2 上清[E](pHEX126+pLEX004) 4.5 上清[F](pHEX126、pLEX004+pJEX004)22.9 以上の結果より、上清[E]に含まれる生産物は、CH
11または上清[F]に含まれる生産物より約5倍の活
性を有することが示された。
【0137】
【発明の効果】 以上のごとく、本発明のDNAを利用
することにより、細胞傷害活性を有するタンパク質を製
造することが可能である。また、本発明のDNAを出発
材料として、よりヒトに対する免疫原性が少なく、自己
免疫疾患およびリウマチの治療に有効な抗Fas抗体を
作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CH11の各サブユニットの全長をコードす
るDNAのクローニングのためのcDNAライブラリー
の構築図である。
【図2】 CH11の各サブユニットの全長をコードす
るDNAのクローニングの工程を示した図である。
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列番号:2 配列の長さ:17 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列 Tyr Ile Tyr Pro Tyr Asn Gly Gly Thr Gly Tyr Asn Gln Lys Phe Lys 1 5 10 15 Ser 配列番号:3 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列番号:4 配列の長さ:16 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列 Arg Ser Ser Lys Ser Leu Val His Ser Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His 1 5 10 15 配列番号:5 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列番号:6 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:中間部フラグメント 配列番号:7 配列の長さ:1773 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 生物名:マウス(Mus musculus) 細胞の種類:ハイブリドーマ セルライン:CH11 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1770 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号: mat peptide 存在位置:58..1770 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号: sig peptide 存在位置:1..57 特徴を決定した方法:S 配列 ATG GGA TGG AGC TGG ATC TTT CTC TTC CTC CTG TCA GGA ACT GCA GGC 48 Met Gly Trp Ser Trp Ile Phe Leu Phe Leu Leu Ser Gly Thr Ala Gly -19 -15 -10 -5 GTC CAC TCT GAG GTC CAG CTT CAG CAG TCA GGA CCT GAG CTG GTG AAA 96 Val His Ser Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys 1 5 10 CCT GGG GCC TCA GTG AAG ATA TCC TGC AAG GCT TCT GGA TAC ACA TTC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Ile Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20 25 ACT GAC TAC AAC ATG CAC TGG GTG AAG CAG AGC CAT GGA AAG AGC CTT 192 Thr Asp Tyr Asn Met His Trp Val Lys Gln Ser His Gly Lys Ser Leu 30 35 40 45 GAG TGG ATT GGA TAT ATT TAT CCT TAC AAT GGT GGT ACT GGC TAC AAC 240 Glu Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Pro Tyr Asn Gly Gly Thr Gly Tyr Asn 50 55 60 CAG AAG TTC AAG AGC AAG GCC ACA TTG ACT GTT GAC AAT TCC TCC AGC 288 Gln Lys Phe Lys Ser Lys Ala Thr Leu Thr Val Asp Asn Ser Ser Ser 65 70 75 ACA GCC TAC ATG GAG CTC CGC AGC CTG ACA TCT GAG GAC TCT GCA GTC 336 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Arg Ser Leu Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCA AGA AGT TAC TAT GCT ATG GAC TAC TGG GGT CAA GGA 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Ser Tyr Tyr Ala Met Asp Tyr Trp Gly Gln Gly 95 100 105 ACC TCA GTC ACC GTC TCC TCA GAG AGT CAG TCC TTC CCA AAT GTC TTC 432 Thr Ser Val Thr Val Ser Ser Glu Ser Gln Ser Phe Pro Asn Val Phe 110 115 120 125 CCC CTC GTC TCC TGC GAG AGC CCC CTG TCT GAT AAG AAT CTG GTG GCC 480 Pro Leu Val Ser Cys Glu Ser Pro Leu Ser Asp Lys Asn Leu Val Ala 130 135 140 ATG GGC TGC CTG GCC CGG GAC TTC CTG CCC AGC ACC ATT TCC TTC ACC 528 Met Gly Cys Leu Ala Arg Asp Phe Leu Pro Ser Thr Ile Ser Phe Thr 145 150 155 TGG AAC TAC CAG AAC AAC ACT GAA GTC ATC CAG GGT ATC AGA ACC TTC 576 Trp Asn Tyr Gln Asn Asn Thr Glu Val Ile Gln Gly Ile Arg Thr Phe 160 165 170 CCA ACA CTG AGG ACA GGG GGC AAG TAC CTA GCC ACC TCG CAG GTG TTG 624 Pro Thr Leu Arg Thr Gly Gly Lys Tyr Leu Ala Thr Ser Gln Val Leu 175 180 185 CTG TCT CCC AAG AGC ATC CTT GAA GGT TCA GAT GAA TAC CTG GTA TGC 672 Leu Ser Pro Lys Ser Ile Leu Glu Gly Ser Asp Glu Tyr Leu Val Cys 190 195 200 205 AAA ATC CAC TAC GGA GGC AAA AAC AGA GAT CTG CAT GTG CCC ATT CCA 720 Lys Ile His Tyr Gly Gly Lys Asn Arg Asp Leu His Val Pro Ile Pro 210 215 220 GCT GTC GCA GAG ATG AAC CCC AAT GTA AAT GTG TTC GTC CCA CCA CGG 768 Ala Val Ala Glu Met Asn Pro Asn Val Asn Val Phe Val Pro Pro Arg 225 230 235 GAT GGC TTC TCT GGC CCT GCA CCA CGC AAG TCT AAA CTC ATC TGC GAG 816 Asp Gly Phe Ser Gly Pro Ala Pro Arg Lys Ser Lys Leu Ile Cys Glu 240 245 250 GCC ACG AAC TTC ACT CCA AAA CCG ATC ACA GTA TCC TGG CTA AAG GAT 864 Ala Thr Asn Phe Thr Pro Lys Pro Ile Thr Val Ser Trp Leu Lys Asp 255 260 265 GGG AAG CTC GTG GAA TCT GGC TTC ACC ACA GAT CCG GTG ACC ATC GAG 912 Gly Lys Leu Val Glu Ser Gly Phe Thr Thr Asp Pro Val Thr Ile Glu 270 275 280 285 AAC AAA GGA TCC ACA CCC CAA ACC TAC AAG GTC ATA AGC ACA CTT ACC 960 Asn Lys Gly Ser Thr Pro Gln Thr Tyr Lys Val Ile Ser Thr Leu Thr 290 295 300 ATC TCT GAA ATC GAC TGG CTG AAC CTG AAT GTG TAC ACC TGC CGT GTG 1008 Ile Ser Glu Ile Asp Trp Leu Asn Leu Asn Val Tyr Thr Cys Arg Val 305 310 315 GAT CAC AGG GGT CTC ACC TTC TTG AAG AAC GTG TCC TCC ACA TGT GCT 1056 Asp His Arg Gly Leu Thr Phe Leu Lys Asn Val Ser Ser Thr Cys Ala 320 325 330 GCC AGT CCC TCC ACA GAC ATC CTA ACC TTC ACC ATC CCC CCC TCC TTT 1104 Ala Ser Pro Ser Thr Asp Ile Leu Thr Phe Thr Ile Pro Pro Ser Phe 335 340 345 GCC GAC ATC TTC CTC AGC AAG TCC GCT AAC CTG ACC TGT CTG GTC TCA 1152 Ala Asp Ile Phe Leu Ser Lys Ser Ala Asn Leu Thr Cys Leu Val Ser 350 355 360 365 AAC CTG GCA ACC TAT GAA ACC CTG AAT ATC TCC TGG GCT TCT CAA AGT 1200 Asn Leu Ala Thr Tyr Glu Thr Leu Asn Ile Ser Trp Ala Ser Gln Ser 370 375 380 GGT GAA CCA CTG GAA ACC AAA ATT AAA ATC ATG GAA AGC CAT CCC AAT 1248 Gly Glu Pro Leu Glu Thr Lys Ile Lys Ile Met Glu Ser His Pro Asn 385 390 395 GGC ACC TTC AGT GCT AAG GGT GTG GCT AGT GTT TGT GTG GAA GAC TGG 1296 Gly Thr Phe Ser Ala Lys Gly Val Ala Ser Val Cys Val Glu Asp Trp 400 405 410 AAT AAC AGG AAG GAA TTT GTG TGT ACT GTG ACT CAC AGG GAT CTG CCT 1344 Asn Asn Arg Lys Glu Phe Val Cys Thr Val Thr His Arg Asp Leu Pro 415 420 425 TCA CCA CAG AAG AAA TTC ATC TCA AAA CCC AAT GAG GTG CAC AAA CAT 1392 Ser Pro Gln Lys Lys Phe Ile Ser Lys Pro Asn Glu Val His Lys His 430 435 440 445 CCA CCT GCT GTG TAC CTG CTG CCA CCA GCT CGT GAG CAA CTG AAC CTG 1440 Pro Pro Ala Val Tyr Leu Leu Pro Pro Ala Arg Glu Gln Leu Asn Leu 450 455 460 AGG GAG TCA GCC ACA GTC ACC TGC CTG GTG AAG GGC TTC TCT CCT GCA 1488 Arg Glu Ser Ala Thr Val Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Ser Pro Ala 465 470 475 GAC ATC AGT GTG CAG TGG CTT CAG AGA GGG CAA CTC TTG CCC CAA GAG 1536 Asp Ile Ser Val Gln Trp Leu Gln Arg Gly Gln Leu Leu Pro Gln Glu 480 485 490 AAG TAT GTG ACC AGT GCC CCG ATG CCA GAG CCT GGG GCC CCA GGC TTC 1584 Lys Tyr Val Thr Ser Ala Pro Met Pro Glu Pro Gly Ala Pro Gly Phe 495 500 505 TAC TTT ACC CAC AGC ATC CTG ACT GTG ACA GAG GAG GAA TGG AAC TCC 1632 Tyr Phe Thr His Ser Ile Leu Thr Val Thr Glu Glu Glu Trp Asn Ser 510 515 520 525 GGA GAG ACC TAT ACC TGT GTT GTA GGC CAC GAG GCC CTG CCA CAC CTG 1680 Gly Glu Thr Tyr Thr Cys Val Val Gly His Glu Ala Leu Pro His Leu 530 535 540 GTG ACC GAG AGG ACC GTG GAC AAG TCC ACT GGT AAA CCC ACA CTG TAC 1728 Val Thr Glu Arg Thr Val Asp Lys Ser Thr Gly Lys Pro Thr Leu Tyr 545 550 555 AAT GTC TCC CTG ATC ATG TCT GAC ACA GGC GGC ACC TGC TAT TGA 1773 Asn Val Ser Leu Ile Met Ser Asp Thr Gly Gly Thr Cys Tyr 560 565 570 配列番号:8 配列の長さ: 590 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Gly Trp Ser Trp Ile Phe Leu Phe
Leu Leu Ser Gly Thr Ala Gly −19 −15
−10 −5 Val His Ser Glu Val Gln Leu Gln Gln
Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys 1 5
10 Pro Gly Ala Ser Val Lys Ile Ser Cys
Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe 15 20
25 Thr Asp Tyr Asn Met His Trp Val Lys
Gln Ser His Gly Lys Ser Leu 30 35
40 45 Glu Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Pro Tyr
Asn Gly Gly Thr Gly Tyr Asn 50
55 60 Gln Lys Phe Lys Ser Lys Ala Thr Leu
Thr Val Asp Asn Ser Ser Ser 65 70
75 Thr Ala Tyr Met Glu Leu Arg Ser Leu
Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val 80 85
90 Tyr Tyr Cys Ala Arg Ser Tyr Tyr Ala
Met Asp Tyr Trp Gly Gln Gly 95 100
105 Thr Ser Val Thr Val Ser Ser Glu Ser
Gln Ser Phe Pro Asn Val Phe 110 115
120 125 Pro Leu Val Ser Cys Glu Ser Pro Leu
Ser Asp Lys Asn Leu Val Ala 130
135 140 Met Gly Cys Leu Ala Arg Asp Phe Leu
Pro Ser Thr Ile Ser Phe Thr 145 150
155 Trp Asn Tyr Gln Asn Asn Thr Glu Val
Ile Gln Gly Ile Arg Thr Phe 160 165
170 Pro Thr Leu Arg Thr Gly Gly Lys Tyr
Leu Ala Thr Ser Gln Val Leu 175 180
185 Leu Ser Pro Lys Ser Ile Leu Glu Gly
Ser Asp Glu Tyr Leu Val Cys 190 195
200 205 Lys Ile His Tyr Gly Gly Lys Asn Arg
Asp Leu His Val Pro Ile Pro 210
215 220 Ala Val Ala Glu Met Asn Pro Asn Val
Asn Val Phe Val Pro Pro Arg 225 230
235 Asp Gly Phe Ser Gly Pro Ala Pro Arg
Lys Ser Lys Leu Ile Cys Glu 240 245
250 Ala Thr Asn Phe Thr Pro Lys Pro Ile
Thr Val Ser Trp Leu Lys Asp 255 260
265 Gly Lys Leu Val Glu Ser Gly Phe Thr
Thr Asp Pro Val Thr Ile Glu 270 275
280 285 Asn Lys Gly Ser Thr Pro Gln Thr Tyr
Lys Val Ile Ser Thr Leu Thr 290
295 300 Ile Ser Glu Ile Asp Trp Leu Asn Leu
Asn Val Tyr Thr Cys Arg Val 305 310
315 Asp His Arg Gly Leu Thr Phe Leu Lys
Asn Val Ser Ser Thr Cys Ala 320 325
330 Ala Ser Pro Ser Thr Asp Ile Leu Thr
Phe Thr Ile Pro Pro Ser Phe 335 340
345 Ala Asp Ile Phe Leu Ser Lys Ser Ala
Asn Leu Thr Cys Leu Val Ser 350 355
360 365 Asn Leu Ala Thr Tyr Glu Thr Leu Asn
Ile Ser Trp Ala Ser Gln Ser 370
375 380 Gly Glu Pro Leu Glu Thr Lys Ile Lys
Ile Met Glu Ser His Pro Asn 385 390
395 Gly Thr Phe Ser Ala Lys Gly Val Ala
Ser Val Cys Val Glu Asp Trp 400 405
410 Asn Asn Arg Lys Glu Phe Val Cys Thr
Val Thr His Arg Asp Leu Pro 415 420
425 Ser Pro Gln Lys Lys Phe Ile Ser Lys
Pro Asn Glu Val His Lys His 430 435
440 445 Pro Pro Ala Val Tyr Leu Leu Pro Pro
Ala Arg Glu Gln Leu Asn Leu 450
455 460 Arg Glu Ser Ala Thr Val Thr Cys Leu
Val Lys Gly Phe Ser Pro Ala 465 470
475 Asp Ile Ser Val Gln Trp Leu Gln Arg
Gly Gln Leu Leu Pro Gln Glu 480 485
490 Lys Tyr Val Thr Ser Ala Pro Met Pro
Glu Pro Gly Ala Pro Gly Phe 495 500
505 Tyr Phe Thr His Ser Ile Leu Thr Val
Thr Glu Glu Glu Trp Asn Ser 510 515
520 525 Gly Glu Thr Tyr Thr Cys Val Val Gly
His Glu Ala Leu Pro His Leu 530
535 540 Val Thr Glu Arg Thr Val Asp Lys Ser
Thr Gly Lys Pro Thr Leu Tyr 545 550
555 Asn Val Ser Leu Ile Met Ser Asp Thr
Gly Gly Thr Cys Tyr 560 565
570 配列番号:9 配列の長さ:717 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 生物名:マウス(Mus musculus) 細胞の種類:ハイブリドーマ セルライン:CH11 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..714 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:58..714 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..57 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAG TTG CCT GTT AGG CTG TTG GTG CTG ATG TTC TGG ATT CCT GCT 48 Met Lys Leu Pro Val Arg Leu Leu Val Leu Met Phe Trp Ile Pro Ala -19 -15 -10 -5 TCC AGC AGT GAT GTT GTG ATG ACC CAA AGT CCA CTC TCC CTG CCT GTC 96 Ser Ser Ser Asp Val Val Met Thr Gln Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val 1 5 10 AGT CTT GGA GAT CAA GCC TCC ATC TCT TGC AGA TCT AGT AAG AGC CTT 144 Ser Leu Gly Asp Gln Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Lys Ser Leu 15 20 25 GTA CAC AGT AAT GGA AAC ACC TAT TTA CAT TGG TAC CTG CAG AAG CCA 192 Val His Ser Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His Trp Tyr Leu Gln Lys Pro 30 35 40 45 GGC CAG TCT CCA AAG CTC CTG ATC TAC AAA GTT TCC AAC CGA TTT TCT 240 Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Lys Val Ser Asn Arg Phe Ser 50 55 60 GGG GTC CCA GAC AGG TTC AGT GGC AGT GGA TCA GGG ACA GAT TTC ACA 288 Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr 65 70 75 CTC AAG ATC AGC AGA GTG GAG GCT GAG GAT CTG GGA GTT TAT TTC TGC 336 Leu Lys Ile Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Leu Gly Val Tyr Phe Cys 80 85 90 TCT CAA AGT ACA CAT GTT CCT CCG GCG TTC GGT GGA GGC ACC AAG CTG 384 Ser Gln Ser Thr His Val Pro Pro Ala Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu 95 100 105 GAA ATC AAA CGG GCT GAT GCT GCA CCA ACT GTA TCC ATC TTC CCA CCA 432 Glu Ile Lys Arg Ala Asp Ala Ala Pro Thr Val Ser Ile Phe Pro Pro 110 115 120 125 TCC AGT GAG CAG TTA ACA TCT GGA GGT GCC TCA GTC GTG TGC TTC TTG 480 Ser Ser Glu Gln Leu Thr Ser Gly Gly Ala Ser Val Val Cys Phe Leu 130 135 140 AAC AAC TTC TAC CCC AAA GAC ATC AAT GTC AAG TGG AAG ATT GAT GGC 528 Asn Asn Phe Tyr Pro Lys Asp Ile Asn Val Lys Trp Lys Ile Asp Gly 145 150 155 AGT GAA CGA CAA AAT GGC GTC CTG AAC AGT TGG ACT GAT CAG GAC AGC 576 Ser Glu Arg Gln Asn Gly Val Leu Asn Ser Trp Thr Asp Gln Asp Ser 160 165 170 AAA GAC AGC ACC TAC AGC ATG AGC AGC ACC CTC ACG TTG ACC AAG GAC 624 Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Met Ser Ser Thr Leu Thr Leu Thr Lys Asp 175 180 185 GAG TAT GAA CGA CAT AAC AGC TAT ACC TGT GAG GCC ACT CAC AAG ACA 672 Glu Tyr Glu Arg His Asn Ser Tyr Thr Cys Glu Ala Thr His Lys Thr 190 195 200 205 TCA ACT TCA CCC ATT GTC AAG AGC TTC AAC AGG AAT GAG TGT TAG 717 Ser Thr Ser Pro Ile Val Lys Ser Phe Asn Arg Asn Glu Cys 210 215 配列番号:10 配列の長さ:238 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Lys Leu Pro Val Arg Leu Leu Val Leu Met Phe Trp Ile Pro Ala -19 -15 -10 -5 Ser Ser Ser Asp Val Val Met Thr Gln Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val 1 5 10 Ser Leu Gly Asp Gln Ala Ser Ile Ser Cys Arg Ser Ser Lys Ser Leu 15 20 25 Val His Ser Asn Gly Asn Thr Tyr Leu His Trp Tyr Leu Gln Lys Pro 30 35 40 45 Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Lys Val Ser Asn Arg Phe Ser 50 55 60 Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr 65 70 75 Leu Lys Ile Ser Arg Val Glu Ala Glu Asp Leu Gly Val Tyr Phe Cys 80 85 90 Ser Gln Ser Thr His Val Pro Pro Ala Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu 95 100 105 Glu Ile Lys Arg Ala Asp Ala Ala Pro Thr Val Ser Ile Phe Pro Pro 110 115 120 125 Ser Ser Glu Gln Leu Thr Ser Gly Gly Ala Ser Val Val Cys Phe Leu 130 135 140 Asn Asn Phe Tyr Pro Lys Asp Ile Asn Val Lys Trp Lys Ile Asp Gly 145 150 155 Ser Glu Arg Gln Asn Gly Val Leu Asn Ser Trp Thr Asp Gln Asp Ser 160 165 170 Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Met Ser Ser Thr Leu Thr Leu Thr Lys Asp 175 180 185 Glu Tyr Glu Arg His Asn Ser Tyr Thr Cys Glu Ala Thr His Lys Thr 190 195 200 205 Ser Thr Ser Pro Ile Val Lys Ser Phe Asn Arg Asn Glu Cys 210 215 配列番号:11 配列の長さ:480 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 生物名:マウス(Mus musculus) 細胞の種類:ハイブリドーマ セルライン:CH11 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..477 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:67..477 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..66 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAG ACC CAC CTG CTT CTC TGG GGA GTC CTC GCC ATT TTT GTT AAG 48 Met Lys Thr His Leu Leu Leu Trp Gly Val Leu Ala Ile Phe Val Lys -22 -20 -15 -10 GCT GTC CTT GTA ACA GGT GAC GAC GAA GCG ACC ATT CTT GCT GAC AAC 96 Ala Val Leu Val Thr Gly Asp Asp Glu Ala Thr Ile Leu Ala Asp Asn -5 1 5 10 AAA TGC ATG TGT ACC CGA GTT ACC TCT AGG ATC ATC CCT TCC ACC GAG 144 Lys Cys Met Cys Thr Arg Val Thr Ser Arg Ile Ile Pro Ser Thr Glu 15 20 25 GAT CCT AAT GAG GAC ATT GTG GAG AGA AAT ATC CGA ATT GTT GTC CCT 192 Asp Pro Asn Glu Asp Ile Val Glu Arg Asn Ile Arg Ile Val Val Pro 30 35 40 TTG AAC AAC AGG GAG AAT ATC TCT GAT CCC ACC TCC CCA CTG AGA AGG 240 Leu Asn Asn Arg Glu Asn Ile Ser Asp Pro Thr Ser Pro Leu Arg Arg 45 50 55 AAC TTT GTA TAC CAT TTG TCA GAC GTC TGT AAG AAA TGC GAT CCT GTG 288 Asn Phe Val Tyr His Leu Ser Asp Val Cys Lys Lys Cys Asp Pro Val 60 65 70 GAA GTG GAG CTG GAA GAT CAG GTT GTT ACT GCC ACC CAG AGC AAC ATC 336 Glu Val Glu Leu Glu Asp Gln Val Val Thr Ala Thr Gln Ser Asn Ile 75 80 85 90 TGC AAT GAG GAC GAT GGT GTT CCT GAG ACC TGC TAC ATG TAT GAC AGA 384 Cys Asn Glu Asp Asp Gly Val Pro Glu Thr Cys Tyr Met Tyr Asp Arg 95 100 105 AAC AAG TGC TAT ACC ACT ATG GTC CCA CTT AGG TAT CAT GGT GAG ACC 432 Asn Lys Cys Tyr Thr Thr Met Val Pro Leu Arg Tyr His Gly Glu Thr 110 115 120 AAA ATG GTG CAA GCA GCC TTG ACC CCC GAT TCT TGC TAC CCT GAC TAG 480 Lys Met Val Gln Ala Ala Leu Thr Pro Asp Ser Cys Tyr Pro Asp 125 130 135 配列番号:12 配列の長さ:159 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Lys Thr His Leu Leu Leu Trp Gly Val Leu Ala Ile Phe Val Lys -22 -20 -15 -10 Ala Val Leu Val Thr Gly Asp Asp Glu Ala Thr Ile Leu Ala Asp Asn -5 1 5 10 Lys Cys Met Cys Thr Arg Val Thr Ser Arg Ile Ile Pro Ser Thr Glu 15 20 25 Asp Pro Asn Glu Asp Ile Val Glu Arg Asn Ile Arg Ile Val Val Pro 30 35 40 Leu Asn Asn Arg Glu Asn Ile Ser Asp Pro Thr Ser Pro Leu Arg Arg 45 50 55 Asn Phe Val Tyr His Leu Ser Asp Val Cys Lys Lys Cys Asp Pro Val 60 65 70 Glu Val Glu Leu Glu Asp Gln Val Val Thr Ala Thr Gln Ser Asn Ile 75 80 85 90 Cys Asn Glu Asp Asp Gly Val Pro Glu Thr Cys Tyr Met Tyr Asp Arg 95 100 105 Asn Lys Cys Tyr Thr Thr Met Val Pro Leu Arg Tyr His Gly Glu Thr 110 115 120 Lys Met Val Gln Ala Ala Leu Thr Pro Asp Ser Cys Tyr Pro Asp 125 130 135 配列番号:13 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:N末端フラグメント 配列 Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys Pro Gly 1 5 10 15 配列番号:14 配列の長さ: 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:N末端フラグメント 配列 Asp Val Val Met Thr Gln Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val Ser Leu Gly 1 5 10 15 Asp Gln Ala Ser Ile 20 配列番号:15 配列の長さ:391 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル:No アンチセンス:No 起源 生物名:マウス(Mus musculus) 細胞の種類:ハイブリドーマ セルライン:CH11 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:2..391 特徴を決定した方法:P 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:2..31 特徴を決定した方法:P 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:32..391 特徴を決定した方法:P 配列 C CTC CTG TCA GGA ACT GCA GGC GTC CAC TCT GAG GTC CAG CTT CAG 46 Leu Leu Ser Gly Thr Ala Gly Val His Ser Glu Val Gln Leu Gln -10 -5 1 5 CAG TCA GGA CCT GAG CTG GTG AAA CCT GGG GCC TCA GTG AAG ATA TCC 94 Gln Ser Gly Pro Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala Ser Val Lys Ile Ser 10 15 20 TGC AAG GCT TCT GGA TAC ACA TTC ACT GAC TAC AAC ATG CAC TGG GTG 142 Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Tyr Asn Met His Trp Val 25 30 35 AAG CAG AGC CAT GGA AAG AGC CTT GAG TGG ATT GGA TAT ATT TAT CCT 190 Lys Gln Ser His Gly Lys Ser Leu Glu Trp Ile Gly Tyr Ile Tyr Pro 40 45 50 TAC AAT GGT GGT ACT GGC TAC AAC CAG AAG TTC AAG AGC AAG GCC ACA 238 Tyr Asn Gly Gly Thr Gly Tyr Asn Gln Lys Phe Lys Ser Lys Ala Thr 55 60 65 TTG ACT GTT GAC AAT TCC TCC AGC ACA GCC TAC ATG GAG CTC CGC AGC 286 Leu Thr Val Asp Asn Ser Ser Ser Thr Ala Tyr Met Glu Leu Arg Ser 70 75 80 85 CTG ACA TCT GAG GAC TCT GCA GTC TAT TAC TGT GCA AGA AGT TAC TAT 334 Leu Thr Ser Glu Asp Ser Ala Val Tyr Tyr Cys Ala Arg Ser Tyr Tyr 90 95 100 GCT ATG GAC TAC TGG GGT CAA GGA ACC TCA GTC ACC GTC TCC TCA GAG 382 Ala Met Asp Tyr Trp Gly Gln Gly Thr Ser Val Thr Val Ser Ser Glu 105 110 115 AGT CAG TCC 391 Ser Gln Ser 120 配列番号:16 配列の長さ:388 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNAハイホ゜セティカル :No アンチセンス:No 起源 生物名:マウス(Mus Musculus) 細胞の種類:ハイブリドーマ セルライン:CH11 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:2..388 特徴を決定した方法:P 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:2..28 特徴を決定した方法:P 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:29..388 特徴を決定した方法:P 配列 G ATG TTC TGG ATT CCT GCT TCC AGC AGT GAT GTT GTG ATG ACC CAA 46 Met Phe Trp Ile Pro Ala Ser Ser Ser Asp Val Val Met Thr Gln -9 -5 1 5 AGT CCA CTC TCC CTG CCT GTC AGT CTT GGA GAT CAA GCC TCC ATC TCT 94 Ser Pro Leu Ser Leu Pro Val Ser Leu Gly Asp Gln Ala Ser Ile Ser 10 15 20 TGC AGA TCT AGT AAG AGC CTT GTA CAC AGT AAT GGA AAC ACC TAT TTA 142 Cys Arg Ser Ser Lys Ser Leu Val His Ser Asn Gly Asn Thr Tyr Leu 25 30 35 CAT TGG TAC CTG CAG AAG CCA GGC CAG TCT CCA AAG CTC CTG ATC TAC 190 His Trp Tyr Leu Gln Lys Pro Gly Gln Ser Pro Lys Leu Leu Ile Tyr 40 45 50 AAA GTT TCC AAC CGA TTT TCT GGG GTC CCA GAC AGG TTC AGT GGC AGT 238 Lys Val Ser Asn Arg Phe Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Ser Gly Ser 55 60 65 70 GGA TCA GGG ACA GAT TTC ACA CTC AAG ATC AGC AGA GTG GAG GCT GAG 286 Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Lys Ile Ser Arg Val Glu Ala Glu 75 80 85 GAT CTG GGA GTT TAT TTC TGC TCT CAA AGT ACA CAT GTT CCT CCG GCG 334 Asp Leu Gly Val Tyr Phe Cys Ser Gln Ser Thr His Val Pro Pro Ala 90 95 100 TTC GGT GGA GGC ACC AAG CTG GAA ATC AAA CGG GCT GAT GCT GCA CCA 382 Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys Arg Ala Asp Ala Ala Pro 105 110 115 ACT GTA 388 Thr Val 120 配列番号:17 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CTAAGGGAAT TCCGCCTCTC CTCAGACACT GAA 33 配列番号:18 配列の長さ:34 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TTTTACTCTA GAGACCCAAG GCCTGCCTGG TTGA 34 配列番号:19 配列の長さ:33 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AAATAGGAAT TCCAGTCTCC TCAGGCTGTC TCC 33 配列番号:20 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATGATCTCTA GAGTGGTGGC ATCTCAGGAC CT 32 配列番号:21 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TTGCGGAATT CCTCACCTGT CCTGGGGTTA TT 32 配列番号:22 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATTGCCTCTA GAGCCTCTAA GGACAACGAG CT 32 配列番号:23 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGGGGCCTCA GTGAAGATAT 20 配列番号:24 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CAATGGTGGT ACTGGCTACA 20 配列番号:25 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGACATCTGA GGACTCTGCA 20 配列番号:26 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCCTCAGAGA GTCAGTCCTT 20 配列番号:27 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCCTTCACCT GGAACTACCA 20 配列番号:28 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCCCAAGAGC ATCCTTGAAG 20 配列番号:29 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGATCTGCAT GTGCCCATTC 20 配列番号:30 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCTAAACTCA TCTGCGAGGC 20 配列番号:31 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GGTGACCATC GAGAACAAAG 20 配列番号:32 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGGGGTCTCA CCTTCTTGAA 20 配列番号:33 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCCTTTGCCG ACATCTTCCT 20 配列番号:34 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GTGTGTACTG TGACTCACAG 20 配列番号:35 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AACTGAACCT GAGGGAGTCA
20 配列番号:36 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AACTCTTGCC CCAAGAGAAG 20 配列番号:37 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATCCTGACTG TGACAGAGGA 20 配列番号:38 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:Noアンチセンス :No 配列 ACAAGTCCAC TGGTAAACCC 20 配列番号:39 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGGATATCTT CACTGAGGCC 20 配列番号:40 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATCCACTCAA GGCTCTTTCC 20 配列番号:41 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ACTGCAGAGT CCTCAGATGT 20 配列番号:42 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGACGGTGAC TGAGGTTCTT 20 配列番号:43 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CAGGTGAAGG AAATGGTGCT 20 配列番号:44 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATGCTCTTGG GAGACAGCAA 20 配列番号:45 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CTCTGTTTTT GCCTCCGTAG 20 配列番号:46 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGGCCTCGCA GATGAGTTTA 20 配列番号:47 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CCTTTGTTCT CGATGGTCAC 20 配列番号:48 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGTGGAGGAC ACGTTCTTCA 20 配列番号:49 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ACTTTGAGAA GCCCAGGAGA 20 配列番号:50 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGATCCCTGT GAGTCACAGT 20 配列番号:51 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGCAGGTGGA TGTTTGTGCA 20 配列番号:52 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGAAGCCACT GCACACTGAT 20 配列番号:53 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGTTCCATTC CTCCTCTGTC 20 配列番号:54 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGTGTCAGAC ATGATCAGGG 20 配列番号:55 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TGAAGTTGCC TGTTAGGCTG 20 配列番号:56 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CTTGGAGATC AAGCCTCCAT 20 配列番号:57 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GCTGAGGATC TGGGAGTTTA 20 配列番号:58 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GATGCTGCAC CAACTGTATC 20 配列番号:59 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CGACAAAATG GCGTCCTGAA 20 配列番号:60 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ACGTTGACCA AGGACGAGTA 20 配列番号:61 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATCTGCAAGA GATGGAGGCT 20 配列番号:62 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ACCCCAGAAA ATCGGTTGGA 20 配列番号:63 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CCGGAGGAAC ATGTGTACTT 20 配列番号:64 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCGTTCATAC TCGTCCTTGG
20 配列番号:65 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CATCTCAGGA CCTTTGTCTC 20 配列番号:66 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CACCTGTCCT GGGGTTATTT 20 配列番号:67 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:Noアンチセンス:No 配列 AGACAAGATG AAGACCCACC 20 配列番号:68 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AAGCGACCAT TCTTGCTGAC 20 配列番号:69 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 ATATCTCTGA TCCCACCTCC 20 配列番号:70 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GAAATGCGAT CCTGTGGAAG 20 配列番号:71 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CTATACCACT ATGGTCCCAC 20 配列番号:72 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AGAAGCAGGT GGGTCTTCAT 20 配列番号:73 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TAGAGGTAAC TCGGGTACAC 20 配列番号:74 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 AAGTTCCTTC TCAGTGGGGA 20 配列番号:75 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GGTGGCAGTA ACAACCTGAT 20 配列番号:76 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CATGATACCT AAGTGGGACC 20 配列番号:77 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GGGGAATTCC AGTACGGAGT TGGGGAAGCT CTTT 37 配列番号:78 配列の長さ:35 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 GTTTCTTCTG CCTCTGTCAC CAAGTTAGAT CTGGA 35 配列番号:79 配列の長さ:35 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 TCCAGATCTA ACTTGGTGAC AGAGGCAGAA GAAAC 35 配列番号:80 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA ) ハイポセティカル:No アンチセンス:No 配列 CCCTCTAGAC GCGTCACGTG GGCATCAC 28
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 A61K 39/395 ABB // A61K 39/395 ABB ABCN ABC G01N 33/531 A G01N 33/531 33/577 B 33/577 9282−4B C12N 15/00 ZNAA (C12P 21/08 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 米原 伸 京都府京都市西京区松尾井戸町9−5

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺伝子操作によって得られ、サブユニッ
    トとして、 以下の一般式(I)で示されるアミノ酸配列を含むこと
    からなるH鎖タンパク質: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
    アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
    で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
    なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
    配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
    32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
    は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
    FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
    各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
    る。);および、以下の一般式(II)で示されるアミ
    ノ酸配列を含むことからなるL鎖タンパク質: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
    を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
    ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
    ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
    示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
    る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
    列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
    0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
    列はそれぞれペプチド結合で連結している。);のみか
    ら構成され、J鎖蛋白質を有さず、ヒトFas抗原分子
    と特異的に結合し、アポトーシス誘導活性を有すること
    を特徴とするイムノグロブリンタンパク質。
  2. 【請求項2】 H鎖サブユニットが配列表の配列番号8
    のアミノ酸番号1〜116で示されるアミノ酸配列を含
    むことからなり、L鎖サブユニットが配列表の配列番号
    10のアミノ酸番号1〜112で示されるアミノ酸配列
    を含むことからなることを特徴とする、請求項1記載の
    イムノグロブリンタンパク質。
  3. 【請求項3】 H鎖サブユニットが配列表の配列番号8
    のアミノ酸番号1〜571で示されるアミノ酸配列から
    なり、L鎖サブユニットが配列表の配列番号10のアミ
    ノ酸番号1〜219で示されるアミノ酸配列からなるこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載のイムノグロブ
    リンタンパク質。
  4. 【請求項4】 以下の一般式(I)で示されるアミノ酸
    配列を含むことからなるH鎖タンパク質をコードするD
    NA: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
    アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
    で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
    なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
    配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
    32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
    は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
    FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
    各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
    る。)。
  5. 【請求項5】 分子中に配列表の配列番号8のアミノ酸
    番号1〜116で示されるアミノ酸配列を含むことから
    なるH鎖タンパク質をコードする請求項4記載のDN
    A。
  6. 【請求項6】 分子中に配列表の配列番号7のヌクレオ
    チド番号58〜405で示されるヌクレオチド配列を含
    むことからなる請求項4または5記載のDNA。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のDNAとハイブリダイズ
    し、以下の一般式(II)で示されるアミノ酸配列を含
    むことからなるL鎖サブユニット: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
    を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
    ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
    ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
    示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
    る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
    列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
    0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
    列はそれぞれペプチド結合で連結している。);ととも
    に、ヒトFas抗原と特異的に結合し、アポトーシス誘
    導活性を有することを特徴とするイムノグロブリンタン
    パク質を形成するイムノグロブリンH鎖サブユニットを
    コードするDNA。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のDNAと60〜70℃、
    6×SSCの条件でハイブリダイズし、以下の一般式
    (II)で示されるアミノ酸配列を含むことからなるL
    鎖サブユニット: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
    を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
    ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
    ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
    示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
    る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
    列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
    0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
    列はそれぞれペプチド結合で連結している。);ととも
    に、ヒトFas抗原と特異的に結合し、アポトーシス誘
    導活性を有することを特徴とするイムノグロブリンタン
    パク質を形成するイムノグロブリンH鎖サブユニットを
    コードするDNA。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のいずれかひとつに記載
    のDNAを含むことからなる組換えDNAベクター。
  10. 【請求項10】 組換えDNAベクターpCR3−H1
    23。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の組換えDNAベクター
    で形質転換された細胞。
  12. 【請求項12】 形質転換大腸菌E. coli pC
    R3−H123(FERM BP−5247)。
  13. 【請求項13】 以下の一般式(II)で示されるアミ
    ノ酸配列を含むことからなるL鎖タンパク質をコードす
    るDNA: −FRL1 −CDRL1 −FRL2 −CDRL2 −FRL3 −CDRL3 −F RL4 − (II) (式中、FRL1 は23個からなる任意のアミノ酸配列
    を示し、CDRL1 は配列表の配列番号4で示されるア
    ミノ酸配列を示し、FRL2 は15個からなる任意のア
    ミノ酸配列を示し、CDRL2 は配列表の配列番号5で
    示されるアミノ酸配列を示し、FRL3 は32個からな
    る任意のアミノ酸配列を示し、CDRL3は配列表の配
    列番号6で示されるアミノ酸配列を示し、FRL4 は1
    0個からなる任意のアミノ酸配列を示し、各アミノ酸配
    列はそれぞれペプチド結合で連結している。)。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号10のアミノ酸番号
    1〜112で示されるアミノ酸配列を含むことからなる
    L鎖タンパク質をコードする請求項13記載のDNA。
  15. 【請求項15】 配列表の配列番号9のヌクレオチド番
    号58〜393で示されるヌクレオチド配列を含むこと
    からなる請求項13または14記載のDNA。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のDNAとハイブリダ
    イズし、以下の一般式(I)で示されるアミノ酸配列を
    含むことからなるH鎖サブユニット: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
    アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
    で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
    なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
    配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
    32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
    は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
    FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
    各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
    る。);とともに、ヒトFas抗原と特異的に結合し、
    アポトーシス誘導活性を有することを特徴とするイムノ
    グロブリンタンパク質を形成するイムノグロブリンL鎖
    サブユニットをコードするDNA。
  17. 【請求項17】 請求項15記載のDNAと60〜70
    ℃、6×SSCの条件でハイブリダイズし、以下の一般
    式(I)で示されるアミノ酸配列を含むことからなるH
    鎖サブユニット: −FRH1 −CDRH1 −FRH2 −CDRH2 −FRH3 −CDRH3 −F RH4 − (I) (式中、FRH1 は13個ないし30個からなる任意の
    アミノ酸配列を示し、CDRH1 は配列表の配列番号1
    で示されるアミノ酸配列を示し、FRH2 は14個から
    なる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH2 は配列表の
    配列番号2で示されるアミノ酸配列を示し、FRH3
    32個からなる任意のアミノ酸配列を示し、CDRH3
    は配列表の配列番号3で示されるアミノ酸配列を示し、
    FRH4 は11個からなる任意のアミノ酸配列を示し、
    各アミノ酸配列はそれぞれペプチド結合で連結してい
    る。);とともに、ヒトFas抗原と特異的に結合し、
    アポトーシス誘導活性を有することを特徴とするイムノ
    グロブリンタンパク質を形成するイムノグロブリンL鎖
    サブユニットをコードするDNA。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17のいずれかひとつ
    に記載のDNAを含むことからなる組換えDNAベクタ
    ー。
  19. 【請求項19】 組換えDNAベクターpCR3−L1
    03。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の組換えDNAベクタ
    ーで形質転換された細胞。
  21. 【請求項21】 形質転換大腸菌E. coli pC
    R3−L103(FERM BP−5248)。
  22. 【請求項22】 請求項9記載のDNAベクターおよび
    請求項18記載のDNAベクターで形質転換された細胞
    を、該ベクターに含まれるイムノグロブリンH鎖または
    L鎖サブユニットをコードするDNAの発現が可能な条
    件下で培養し、次いで該培養物から、ヒトFas抗原を
    特異的に認識しアポトーシス誘導活性を有するイムノグ
    ロブリンタンパク質を回収することを特徴とする、該タ
    ンパク質の製造方法。
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