JPH09322374A - 地下配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスおよびその製造方法 - Google Patents

地下配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスおよびその製造方法

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JPH09322374A
JPH09322374A JP13166796A JP13166796A JPH09322374A JP H09322374 A JPH09322374 A JP H09322374A JP 13166796 A JP13166796 A JP 13166796A JP 13166796 A JP13166796 A JP 13166796A JP H09322374 A JPH09322374 A JP H09322374A
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JP
Japan
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concrete
box
branching
buried
outlets
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JP13166796A
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English (en)
Inventor
Etsuji Oike
悦二 大池
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Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線共同溝を施工する際に用いられる地下配
線経路に沿って長い分岐・接続用のコンクリート製ボッ
クスにおいて、現場での施工が容易なコンクリート製ボ
ックスを提供する。 【解決手段】 端壁11に埋設電線管の接続領域12a
および12bを設けた分岐・接続用のコンクリート製ボ
ックス10を、U字型の本体30と、その両側に設けた
開口32に取り付けられる壁板31aおよび31bで組
み立て、壁板に個々の埋設電線管に対応した引出し口1
7aおよび17bを設ける。引出し口17aおよび17
bに個々の埋設電線管を挿入すればボックス10との接
続位置が決定でき、引出し口と埋設電線管の隙間にコー
キングを施せば防止工事が完了する。壁板31aおよび
31bは水平な状態で成形できるので引出し口17aお
よび17bの境界部分が狭くとも十分な量のコンクリー
トで満たすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線共同溝といっ
た地下配線工事を行う際にその地下配線経路に沿って埋
設され、内部でケーブルの分岐や接続を行える地下配線
用の分岐・接続用コンクリート製ボックスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルおよび通信ケーブルや光フ
ァイバーケーブルなどの多量のケーブルを敷設するため
に、道路に沿って多くの電線共同溝が施工されつつあ
る。従来、この電線共同溝は全体がU字型のコンクリー
ト溝によって構成されていた。近年、さらに多量のケー
ブルを敷設できる電線共同溝を安価に施工できるよう
に、図14に示すような道路1に沿って地下配線経路2
を施工し、ケーブルの分岐あるいは接続が必要な個所に
コンクリート製のボックス10を設けて作業空間を確保
する方針が打ち出されている。電線共同溝には、各家庭
や事務所、工場等への電力、通信など多種多用なケーブ
ルが設置されるので、分岐あるいは接続部に埋設される
ボックス10も非常に大きなサイズのものが必要とな
る。従って、従来の底面がほぼ正方形をしたハンドホー
ルと異なり、埋設電線管などによって構成された地下配
線経路2に沿って長く延び、底面が略長方形をしたボッ
クスの採用が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図15に、分岐あるい
は接続部を構成するコンクリート製のボックス10に地
下配線経路2を構成する複数の埋設電線管3を接続する
様子を断面を用いて示してある。コンクリート製のボッ
クス10は、地中9に埋設されており、その端壁11に
埋設電線管3が接続され、ボックス10の内部の空間7
にケーブルが引き込まれてケーブルの分岐や接続などの
作業が行われ、再び端壁11を貫通してケーブルが引き
出されるようになっている。ボックス10の上方は開閉
可能な蓋8によって構成されており、ボックス10の内
部に入って作業ができるようにいる。
【0004】地下配線経路2には、電力ケーブル用ある
いは通信ケーブル用の複数の埋設電線管3が水平方向お
よび鉛直方向に積み重ねられており、電線共同溝を施工
するためには地下配線経路2と対峙するコンクリート製
のボックス10の端壁11に多数の埋設電線管3を埋め
込んでケーブルを引出す必要がある。このため、コンク
リート製の端壁11に多数の埋設電線管3を配置できる
ような寸法の開口スペース6をプレハブしておき、この
開口スペース6の所定の位置に埋設電線管3あるいは接
続用のベルマウス4を配置した後に電線管3あるいはベ
ルマウス4の隙間を現場コンクリート5で封止する施工
方法が一般に採用されている。
【0005】コンクリート製ブロックの端壁11に開口
6を用意しておくことにより現場で端壁11に埋設電線
管を通す貫通孔を開ける作業が不要になる。このため、
電線管を敷設する作業が容易になり、また、施工期間も
短縮することができる。しかしながら、開口スペース6
に電線管3やベルマウス4を単に積み重ねたのではこれ
らの電線管3あるいはベルマウス4の間隔が現場コンク
リートで隙間を埋める作業に適した状態にならない。従
って、電線管3やベルマウス4をスペーサなどを用いて
所定の間隔がとなるように積み上げて配置し、その後、
電線管3やベルマウス4の隙間に現場コンクリートを打
設する作業が必要となる。今後、電線共同溝を設けて電
線の地中化工事を進める地域は、商業地域や住宅地域が
多くなる。従って、地面を掘削して地中配線工事を行っ
た後はできるかぎり早く埋め戻して通行人や車両の通路
を確保する必要がある。このため、分岐・接続用のコン
クリート製ボックス10に埋設電線管を接続する工事も
できるかぎり短期間で行うことが望ましい。また、所定
の強度が得られるまで時間が必要な現場打ちのコンクリ
ートの量を少なくして埋め戻しを早く行えることが望ま
しい。
【0006】そこで、本発明においては、さらに短期間
で地下配線の敷設工事を終了できるように、電線管3や
ベルマウス4を所定の間隔で積み重ねる据え付け作業を
省くことができる分岐・接続用のコンクリート製ボック
スを提供することを目的としている。さらに、本発明に
おいては、現場で埋めるべき部分をできる限り少なくす
ることにより、現場における作業をさらに軽減でき、ま
た、施工期間をいっそう短縮できる分岐・接続用のコン
クリート製ボックスを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の分岐
・接続用のコンクリート製ボックスにおいては、個々の
地下配線用の埋設電線管、あるいはほぼ同じ深さに埋設
可能な複数の埋設電線管からなる埋設電線管群の各々に
対応して複数の引出し口を端壁に設け、これらの引出し
口に挿入することによって埋設電線管あるいはベルマウ
スを簡単にボックスの所定の場所に設置できるようにし
ている。さらに、埋設電線管あるいは埋設電線管群毎に
対応した引出し口を端壁に設けると隣接する引出し口と
の境界部分が狭くなる。このため、本発明においては、
引出し口を設ける部分をコンクリート製の壁板としてボ
ックス本体から独立させ、引出し口が水平に配置された
状態で成形できるようにしている。これにより、幅の狭
い境界部分にもコンクリートを容易に満たすことがで
き、ジャンカなどの欠陥なく引出し口を端壁に密に配置
することができる。すなわち、本発明のコンクリート製
ボックスは、地下配線経路に沿って埋設され、内部に配
線工事用のスペースを確保可能な地下配線用の分岐・接
続用コンクリート製ボックスであって、地下配線経路に
沿って延びたほぼU字型の断面をしたコンクリート製の
本体と、分岐・接続用コンクリート製ボックスの端壁の
少なくとも1部を構成するように本体に取り付けられた
コンクリート製の壁板とを有し、壁板に個々の地下配線
用の埋設電線管、あるいはほぼ同じ深さに埋設可能な埋
設電線管群の各々に対応した複数の引出し口が形成され
ていることを特徴としている。引出し口は、壁板を貫通
する開口であっても良く、あるいは薄い壁が部分的に残
されたノックアウト方式の接続孔いずれであっても良
い。また、壁板は、分岐・接続用コンクリートボックス
の端壁に用意された開口に嵌め込むような形状のもので
も良く、あるいは端壁全体を形成するものであっても良
い。さらに、壁板の周囲にリブを設けて強度を高めるこ
とも可能である。また、分岐・接続用コンクリート製ボ
ックスは、両端に端壁の形成された箱型であっても良
く、一方の端に端壁が形成されたユニットを組み合わせ
て箱型にするものであっても良い。
【0008】本発明の地下配線用の分岐・接続用コンク
リート製ボックスにおいては、個々の地下配線(埋設配
線あるいは地中配線)用の埋設電線管あるいは埋設電線
管群に対応した引出し口を設けてあるので、埋設時には
それぞれの引出し口に埋設電線管あるいは埋設電線管群
を嵌め込むだけで、これらの埋設電線管を適当な間隔で
ボックスに設置できる。さらに、埋設電線管と埋設電線
管の間は、引出し口の境界部分として予めコンクリート
でプレハブされているので、現場で隙間埋め(コーキン
グ)する面積は非常に少なくなり、短期間で埋設電線管
をボックスに接続する作業を完了することができる。ま
た、本体から独立して成形される壁板に引出し口を形成
するようにしてあるので、隣接する引出し口との境界部
分の幅が狭くなってもプレハブ時にコンクリートを十分
に満たすことが可能になる。このため、境界部分にコン
クリートの打設状態が疎となる部分(ジャンカ)などの
欠陥が発生するのを防止できる。従って、狭い面積に複
数の引出し口を密に配置でき、十分な強度を備えた地下
配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスを提供す
ることができる。
【0009】個々の埋設電線管に対応した引出し口は、
図16および図17に示したような製造方法によって4
方の側面および底面が一体に成形された分岐・接続用コ
ンクリート製ボックスに形成することが可能である。こ
の製造方法においては、底付きのコンクリート製ボック
ス10を台盤21の上に設置された外型枠22と内型枠
23の間の空間にコンクリートを流し込んで成形する際
に、取り外しの容易な外型枠22の側に内型枠23に達
する円錐台形などのスリーブ27を取り付けて端壁11
に貫通孔16を形成することができる。そして、内型枠
23と外型枠22の間に流し込まれたコンクリートが固
まったのち、スリーブ27を外型枠22と共に外側に分
解し、内型枠23をコンクリート製のボックス10から
上下方向に取り外すことによりボックス10を脱型す
る。この方法では、4面および底面が一体に形成され、
さらに、埋設電線管に対応した引出し口も同時に成形さ
れるので短時間で複数の引出し口の形成されたボックス
を製造することができる。しかしながら、端壁11を成
形するときに引出し口を成形するためのスリーブ27が
垂直方向に並んでしまうので、スリーブ27同士の隙間
が狭くなると、その隙間にコンクリートを注入すること
が難しくなる。このため、ジャンカなどの欠陥が発生す
る頻度が増加する。スリーブ27同士の間隔の最小値が
約5cm程度以下になると、粗骨材の最大径が約25m
m程度の通常のコンクリートではジャンカが発生するこ
とがあるので、粗骨材の径を小さくしたり、粗骨材の比
率を減らして細骨材を増加したり、あるいは、流動化剤
を添加して狭い隙間が十分なコンクリートで満たされる
ような対策が必要となる。特に、スリーブ同士の間隔が
3cm程度以下になる、すなわち、引出し口同士の境界
部分の幅が3cm程度以下になると複数のスリーブが垂
直に並んだ状態では適当な処理を行わなければコンクリ
ートを充填することが難しくなる。また、成形する際も
震動を与える時間を長くなどの工程に影響のでる方法を
採用することが必要となる。
【0010】これに対し、本発明においては、引出し口
を成形する部分を本体から分離して、スリーブを水平方
向に並べた状態の平打ちで成形できるようにしてある。
従って、スリーブ同士の間、すなわち、引出し口の境界
部分の幅が5cm以下、特に3cm程度以下であっても
十分なコンクリートで満たすことができる。引出し口が
隣接して一部繋がってしまうような形状も成形できる
が、その際であっても、5mm程度の幅の境界部分まで
は成形することが可能である。このように、本発明の地
下配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスの製造
方法においては、地下配線経路に沿って埋設されるほぼ
U字型の断面をしたコンクリート製の本体を成形する工
程と、分岐・接続用コンクリート製ボックスの端壁の少
なくとも1部を構成するコンクリート製の壁板を成形す
る工程と、本体に前記壁板を取り付ける工程とを有し、
壁板を成形する工程において壁板をほぼ水平な状態で成
形する型枠が用いられ、この型枠のほぼ水平な台盤上に
端壁に引出し口を成形するための複数のスリーブが設置
されることを特徴としている。
【0011】また、本体と分離して成形できる壁板に引
出し口を設けるようにすることで、削孔装置を用いて引
出し口を成形することも容易にできる。削孔装置の下に
壁板を水平に設置して削孔作業が行えるので、精度良く
効率的にコンクリート製の壁板に孔を開けることができ
る。従って、スリーブで成形した引出し口に追加して引
出し口を用意することも簡単に可能であり、また、スリ
ーブを採用する代わりに削孔装置で引出し口を用意する
ことも可能である。
【0012】このように、本発明の地下配線用の分岐・
接続用コンクリート製ボックスにおいては引出し口を効
率良く配置できるので、壁板に引出し口を上下、左右の
列状あるいは千鳥状などに規則的に並んだ狭い面積を効
率の良く使用できる配置で形成することが可能であり、
また、地下配線の地中における配置に合わせて引出し口
を設けることが可能となる。また、壁板は引出し口が水
平に配置された状態で成形できるので、境界部分にコン
クリートを容易に充填できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る地下配線の
分岐・接続用コンクリート製ボックス10の概要を示し
てある。本例のコンクリート製ボックス10は、上述し
たように電線共同溝の分岐部や接続部を施工するための
ボックスであり、そのための設置箇所や埋設方法は上述
したボックスと共通するので以下においては説明を省略
する。本例のコンクリート製ボックス10は、両端の端
壁11に埋設電線管を接続するための接続領域12aお
よび12bがそれぞれ2つ設けられており、それぞれの
接続領域12aおよび12bには端壁11を貫通するよ
うに複数の開口17aおよび17bが上下および左右に
並んで形成されている。接続領域12aは電力ケーブル
をボックス10の内部に引き込みおよび引き出す領域で
あり、電力ケーブル用の埋設電線管が嵌め込めるように
十分に大きな径の開口17aが用意されている。また、
また、接続領域12bは光ファイバーケーブルなども含
めた通信用のケーブルをボックス10の内部に引き込み
また引き出す領域であり、このため、電力用よりも小さ
な径の開口17bが用意されている。これらの開口17
aおよび17bに埋設電線管が挿入され、開口17aお
よび17bを介してケーブルなどがボックス内部から引
きだされる。従って、以降においてはこれらの開口17
aおよび17bを引出し口と呼ぶことにする。本例のボ
ックス10においては、引出し口17aおよび17bが
埋設される電力用および通信用の埋設電線管の各々に対
応して形成されており、引出し口17aおよび17bの
それぞれに個々の埋設電線管を嵌め込めるようになって
いる。また、本例のコンクリート製ボックス10の側壁
13には、分岐したケーブルを敷設するための電線管を
接続できるように複数の引出し口15が用意されてい
る。
【0014】図2に、本例のコンクリート製ボックス1
0を組み立てる様子を示してある。また、図3に、本例
のコンクリート製ボックス10の構造を断面を用いて示
してある。図2に示すように、本例のコンクリート製ボ
ックス10は、本体30と、本体30の端壁11に設け
られてた2つの開口スペース32aおよび32bにはめ
込まれる2組の壁板31aおよび31bによって主に組
み立てられている。本体30は、分岐接続用のコンクリ
ート製ボックス10の形状に成形されており、1組の端
壁11と、2組の側壁13および底壁14が一体に成形
されている。そして、それぞれの端壁11の接続領域1
2aおよび12bに該当する箇所には、ほぼ長方形の開
口スペース32aおよび32bが形成されている。この
開口スペース32aおよび32bの4方の面32cは、
図3に示すように外面11bから内面11aに向かって
細くテーパ状に形成されている。このような開口スペー
ス32aおよび32bは、本体30を成形するための外
型枠に、テーパ状に突出した部分を設けておくことによ
り容易に形成できる。
【0015】これらの開口スペース32aおよび32b
には壁板31aおよび31bが取り付けられるようにな
っている。壁板31aおよび31bのそれぞれは、開口
スペース32aおよび32bに合致する形状にプレハブ
されたコンクリート製の壁板であり、その4方の面31
cは貫通孔の4方の面32cに合致するようにテーパ状
に成形されている。さらに、それぞれの壁板31aおよ
び31bには、複数の引出し口17aおよび17bが形
成されている。従って、壁板31aおよび31bを、開
口スペース32aおよび32bにそれぞれ嵌め合わせる
と、ボックス10の接続領域12aおよび12bに、複
数の引出し口17aおよび17bが形成されるようにな
っている。
【0016】図4に、本例のコンクリート製ブロック1
0に埋設電線管3を接続する様子を断面を用いて示して
ある。図4には、ボックス10の接続領域12aに形成
された電力用の引出し口17aに電力用のケーブルを埋
設するための埋設電線管3を直に、あるいはベルマウス
4を介して取り付ける様子を示してある。本例のボック
ス10においては、埋設電線管3の各々に対応した位置
に引出し口17aが用意されている。従って、現場にお
いてボックス10に埋設電線管3を接続するときは引出
し口17aに埋設電線管3の先端あるいはベルマウス4
を嵌め込めば良く、これによって埋設電線管3およびベ
ルマウス4の接続位置を決定できる。引出し口17a
は、埋設電線管3が地中に敷設される配置とほぼ同じ配
置で上下あるいは左右に形成できるので埋設電線管3が
交差することもなく簡単にボックス10に取り付ける位
置を決定できる。さらに、引出し口17aは所定の間隔
を開けて配置されているので、引出し口17aに埋設電
線管3あるいはベルマウス4を差し込むだけで埋設電線
管3あるいはベルマウス4を現場でコーキングするのに
適当な間隔で配置できる。このように、本例のボックス
10は、従来のボックスのように1つの大きな開口スペ
ースに電力や通信用の埋設電線管を一括して配置するの
ではなく、個々の引出し口17aにそれぞれの埋設電線
管3を配置できるようにしてある。このため、本例のボ
ックス10においては、1つの開口スペースの内部にス
ペーサなどを用いて適当な間隔を開けて埋設電線管を積
み重ねるといった時間と手間のかかる作業を省略でき
る。
【0017】さらに、図5に拡大して示すように本例の
ボックス10においては、個々の埋設電線管3に対応し
た引出し口17aが用意されている。従って、隣接する
埋設電線管3との間を従来の方法では現場コンクリート
で個々に埋める必要があったのに対し、本例のボックス
10では埋設電線管3の間のスペースが隣接する引出し
口17aの境界部分19としてコンクリートによってす
でに成形されている。このため、本例のボックス10に
おいては、引出し口17aと埋設電線管3との隙間、あ
るいは引出し口17aとベルマウス4との隙間に少量の
モルタル25を詰めるだけで防水のためのコーキング作
業が終了する。上記では電力ケーブル用の引出し口17
aを例に説明してあるが、通信用の引出し口17bにお
いても同様である。
【0018】さらに、引出し口17aあるいは17b
と、その中に挿入された埋設電線管3あるいはベルマウ
ス4との間には狭い隙間が残るだけなので、この隙間に
リング状のゴムパッキン24aや断面がV字型をした弾
性帯のパッキン24bを詰めて止水を図ることも可能で
ある。さらに、弾性のあるパッキンを用いることによ
り、耐震性が向上すると共に不等沈下に対しても止水効
果を維持でき、管の抜け落ちを防止するなどの効果があ
る。
【0019】このように、本例のボックス10において
は、個々の埋設電線管3に対応した位置およびサイズの
引出し口17aを形成してあるので、短時間で簡単に埋
設電線管3の設置位置を決めることができ、さらに、埋
設電線管3とボックス10の隙間も短時間で埋めること
ができる。従って、埋設現場において埋設電線管3をボ
ックス10に接続する作業が非常に簡略化され、短期間
で施工を行える。
【0020】図6に、本例の壁板31aおよび31bを
成形する様子を示してある。本例の壁板31aおよび3
1bは図6(a)に示すように型枠を用いてプレハブす
ることが可能である。この場合は、台盤40の上に、テ
ーパ状になった外型枠41を組み立て壁板31の外形を
決定する。そして、引出し口17aあるいは17bを規
定する円柱状で発泡スチロール製のスリーブ29を台盤
40の所定の位置に取り付ける。発泡スチロール製のス
リーブ29は、台盤40にほぼ垂直に取り付けられた鉄
筋28などを心材として固定することができる。このよ
うに組み立てられた外型枠41の内部にコンクリート4
5を注入することによって壁板31aおよび31bを成
形できる。壁板31aあるいは31bは、スリーブ29
が水平方向に並び、引出し口17aが水平に並んだ平板
として成形できる。このため、隣接するスリーブ29と
の隙間、すなわち、成形された後に引出し口17aの境
界部分19となる領域に直にコンクリート45を注入し
たり、あるいはジャンカができないように突き棒などを
用いて十分な量のコンクリート45で満たすことができ
る。
【0021】これに対し、図16および17で先に説明
したように、複数の引出し口が必要となる端壁をボック
スの一部としてボックスと一体で成形すると、複数の引
出し口が外型枠と内型枠に挟まれた状態で垂直に並んで
しまう。従って、引出し口と引出し口との間の境界部分
を十分な量のコンクリートで満たし難いので境界部分が
狭くなるとジャンカが発生して強度が低下することが多
い。通常通り最大寸法が25mm程度の粗骨材を含んだ
コンクリートを用いて引出し口が垂直方向に並んだ状態
でボックス10を成形すると、境界部分19の最小寸法
が5cm程度以下になるとジャンカが発生することがあ
り、さらに、1cm程度になると十分なコンクリートが
流れ込まないので、流動化剤を添加したり、細骨材の比
率を増加したり、さらには、震動期間を長くするなどの
処置を行わないと所定の形状の引出し口17aあるいは
17bを成形できない。しかしながら、本例のボックス
10においては引出し口17aあるいは17bを形成す
る領域をボックス本体30から独立した壁板31aある
いは31bに形成するようにしてあるので、水平方向に
並んだ引出し口17aの境界部分19に対し上方からア
クセスすることができる。従って、境界部分19の幅が
5mmから1cm程度と狭い場合であっても十分な量の
コンクリートで満たすことが可能であり、境界部分のコ
ンクリートにジャンカなどの欠陥が発生するのを防止で
きる。このように、本例の分岐・接続用のボックス10
においては端壁の限られた面積の接続領域12aおよび
12bに多量の引出し口17aあるいは17bを用意す
ることが可能であり、大量の電力用ケーブルや通信用ケ
ーブルを敷設できるように多量の埋設電線管を設置する
ことが可能となる。
【0022】コンクリート45が固まった後は、外型枠
41を外側に分解し、壁板31aあるいは31bと台盤
40を上下に分割することによって壁板31を脱型でき
る。スリーブ29は壊れやすい発泡スチロール製なので
脱型時に容易に壁板31から取り除くことができる。従
って、壁板に対しほぼ垂直は面を持った引出し口17a
を形成できる。もちろん、発泡スチロール以外のスリー
ブ、例えば、鉄製のスリーブなどを用いて引出し口17
aを形成することも可能である。この場合は、壁板31
から鉄製のスリーブがスムーズに脱型されるように円錐
台状にテーパのついたスリーブを用いることが望まし
く、引出し口もテーパ状のものとなる。
【0023】また、本例のボックス10においては、引
出し口17aおよび17bの形成された壁板31aおよ
び31bを上記のような安価で簡単な方法で製造でき
る。従って、引出し口17aおよび17bのサイズや位
置が変更になった場合でも容易に対処できる。引出し口
のサイズや位置が変更になる度に異なる型枠40を製造
しても安価であり、また、型枠を加工して多少の歪みな
どが発生しても脱型作業に及ぼす影響は少ない。さら
に、壁板31aおよび31bを本体30とは別に成形す
るので、引出し口の位置やサイズが変更になっても本体
30を成形する型枠を改造する必要はなく、また、新規
に作成する必要もない。本例においては、現場の状況に
適合した分岐・接続用のボックスを安価に供給すること
ができる。
【0024】このように、本例の分岐・接続用のボック
ス10は、地下配線経路に沿って埋設されるほぼU字型
の断面をしたコンクリート製の本体30を成形する工程
に加え、分岐・接続用コンクリート製ボックスの端壁の
少なくとも1部を構成するコンクリート製の壁板を成形
する工程を設け、さらに、本体に壁板を取り付ける工程
によって分岐・接続用コンクリート製ボックスを組み立
てるようにしている。従って、壁板を成形する工程にお
いては、上記のように、壁板をほぼ水平な状態で成形す
る型枠が採用でき、この型枠のほぼ水平な台盤上に端壁
に引出し口を成形するための複数のスリーブが設置でき
るので粗骨材を変更したり、コンクリートの配合を変え
たりすることなく幅の狭い境界部分にも十分なコンクリ
ートを注入することができる。
【0025】また、本例の分岐・接続用コンクリート製
ボックスのように壁板31aあるいは31bは、本体3
0から分離して成形されるので、図6(b)に示すよう
に削孔装置60を用いて引出し口17aを開けることも
容易となる。壁板31aを削孔装置60の下に水平に設
置して削孔作業を行えるので、孔開けの位置決めも簡単
で確実に行え、さらに作業労力も軽減される。従って、
壁板31aに精度良く効率的に引出し口17aを開ける
ことができる。このような削孔装置60を用いた孔開け
作業は、成形した引出し口に追加が生じた場合にも有効
であり、現場の状況にフレキシブルに対応できるという
メリットもある。
【0026】図7に、本発明の異なった例としてU字型
の断面を備えた本体30の両端に、電線管接続領域12
aおよび12bが成形された壁板31を取り付けて分岐
・接続用コンクリート製ボックス10を製造した例を示
してある。また、図8に、本例のボックス10の概略構
造を断面を用いて示してある。
【0027】本例のコンクリート製ボックス10を構成
する本体30は、側壁13および底壁14がU字型に一
体成形されており、側壁13の両端の面13aに複数の
インサート50が埋設されている。また、壁板31は本
体30の端面全体をカバーする大きさの板状に成形され
たコンクリート板が採用されている。これらの壁板31
の接続領域12aおよび12bには、一方の壁面から凹
んで他方の壁面の側に薄い壁の部分を残したノックアウ
ト方式の接続孔が形成されており、これらが引出し口1
7aおよび17bとなる。さらに、壁板31の周囲33
にはボルト35を設置するための孔34が設けられてお
り、これらのボルト35を用いて壁板31をU字型の本
体30の端面に取り付けできるようになっている。
【0028】本例のボックス10は、現場においてノッ
クアウト方式の引出し口17aおよび17bの薄く残さ
れた壁18をハンマーなどによって取り除くことにより
上記のボックスと同様の引出し口を開けることができ
る。従って、開口となった引出し口17aおよび17b
に埋設電線管あるいはベルマウスを挿入することにより
上記と同様に適当な間隔で埋設電線管を接続領域に配列
することができる。なお、本例および上記の例では、個
々の埋設電線管に対応してほぼ円形の引出し口17aお
よび17bを用意してあるが、方形や楕円状の引出し口
であっても良いことはもちろんである。また、引出し口
においては、埋設電線管の垂直方向の間隔が適当に確保
できれば良く、同じ程度の深さに埋設される複数の埋設
電線管を一群として共通の引出し口17dを設けておく
ことも可能である。このような共通の引出し口17dを
採用した場合は、埋設電線管同士の水平方向の間隔は現
場で埋設電線管を置く位置を決めるときに調整すること
ができる。このような複数の埋設電線管を一群として取
り付け可能な引出し口を採用すると埋設電線管の隙間を
埋めるコンクリートあるいはコーキング材の量は若干増
加する。しかしながら、径の小さな埋設電線管を接続す
る場合は1つの引出し口で複数の埋設電線管を設置でき
るので、端壁内の狭い面積にさらに多くの埋設電線管を
設置できる。
【0029】本例のような壁板31は、図9に示すよう
な簡単な構造の型枠を用いて成形することができる。本
例においても壁板31は水平な状態で成形することが可
能であり、ノックアウト方式の引出し口17aあるいは
17bが水平方向に並んだ状態でコンクリートを注入す
ることができる。従って、上記と同様に引出し口17a
あるいは17bの境界部分19が狭くとも十分な量のコ
ンクリートで満たし欠陥が発生するのを防止できる。そ
して、成形された壁板31を別途成形されたU字型の本
体30に取り付けることにより、分岐・接続用のボック
ス10を組み立てることができる。
【0030】図10に、ノックアウト方式の引出し口1
7aにベルマウス4を用いて埋設電線管3を取り付ける
様子を示してある。壁板31によって構成された本例の
ボックスの端壁11には外面11bから内面11aに向
かって広くなったノックアウト方式の引出し孔17aが
形成されており、薄く形成された壁面18を壊すことに
より端壁11を貫通する孔が形成できる。この貫通した
引出し口17aに内面11aからベルマウス4を通し、
ベルマウス4と引出し口17aの間に断面がV字状に形
成されたゴムなどの弾性帯からなる止水リング24bを
挿入する。さらに、外面11bからベルマウス4あるい
はベルマウス4に装着された埋設電線管3に円筒形でフ
ランジ26aが形成されたキャップ26を接着剤などに
よって装着する。断面がほぼV字型をした止水リング2
4bをベルマウス4と引出し口17aの隙間に挿入する
ことにより、隙間の幅が多少変化しても確実に止水する
ことができるので、本例のようにテーパ状に開口面積が
変化する引出し口17aには適している。また、キャッ
プ26をベルマウス4あるいは埋設電線管3に取り付け
ることにより、止水リング24bが外れるのを防止でき
る。このような弾性帯を用いて止水する方式は、止水効
果も高く、また、耐震性に優れており、地下配線の敷設
工事の信頼性を向上することができる。ベルマウス4と
引出し口17aの隙間に止水リング24bを挿入し、さ
らに、モルタルを詰めて止水効果をさらに高めることも
可能である。また、本例の分岐・接続用ボックスを採用
することにより、埋設電線管3、あるいは電線管群毎に
引出し口が用意されるので止水を施す必要のある面積が
小さくなり、さらに、上記のようなリングあるいはパッ
キンを用いた方法が採用できる。このため、現場におけ
る止水工事をさらに短期間で行うことができる。従っ
て、地下配線工事によって通行が妨げられる期間を短縮
でき、商店街などのように交通量や通行人の多い地域で
も安心して地下配線工事を進めることができる。
【0031】なお、上記の例では、径の異なる2種類の
電線管接続部の形成されたボックスに基づき説明してい
るが、1種類の電線管接続部が設けられたボックスであ
ってももちろん良く、あるいは3種類以上の異なる径の
電線管接続部を設けることも可能である。さらに、上記
にて説明した引出し口には、電線や光ファイバーケーブ
ルなどを収納する電線管に限らず、直埋設したケーブル
や他の配管などを接続することが可能であり、このよう
なケーブルや他の配管などを設置する場合であっても上
記のような効果を得ることができる。また、上記の例で
は、箱型に成形された分岐・接続用ボックスに基づき説
明しているが、一方の端にのみ端壁が形成されたユニッ
ト同士を組み合わせたり、これらのユニットとU字型で
両端に端壁のないユニットを現場で箱型に組み合わせて
も良いことはもちろんである。また、上記例では、地下
配線経路に沿って長いボックスを示してあるが、底面が
ほぼ正方形のハンドホールであってももちろん良い。
【0032】さらに、上記の例では、壁板31は平板で
あるが、図11に示すように壁板31の周囲33にリブ
36を設けることも可能である。図11に示した壁板3
1においては、本体30の側壁13と接続される方向に
2か所のリブ36aが設けられており、底面14と接続
される方向にもリブ36bが設けられている。従って、
本例の壁板31をU字型の本体30と組み合わせること
によりコンクリート製の分岐・接続用ボックスを形成す
ることができる。このようなリブ付きの壁板31は、図
12および13に示すような台盤40の上に段差を形成
できる補助枠40aを用いて成形することができる。補
助枠40aは、リブ36の厚みを確保して端壁11の部
分が成形できるように台盤40の上に設置されており、
この補助枠40aの端壁11を成形する水平な面に複数
のスリーブ27を配置してノックアウト方式の引出し口
17aが形成されるようにしている。従って、上述した
例と同様にスリーブ27が水平に並べられた状態でコン
クリートを注入する、いわゆる平打ちの方法が採用でき
るので、スリーブ27同士の間隔が狭くなってもスリー
ブ27の間を十分な量のコンクリートで確実に満たすこ
とができる。従って、引出し口17a同士の境界部分1
9の幅が狭くとも欠陥が発生しないように壁板31を成
形することが可能となる。このように、多数のスリーブ
27を狭い面積に設定できるので、端壁の狭い面積に数
多くの引出し口を上下、左右あるいは千鳥状などに規則
的に配置して端壁を効率良く使用し、小型で大量の地下
配線の処理を行える分岐・接続用のコンクリート製ボッ
クスを提供できる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、地下配線経路に沿って埋設され、内部に配線工事用
のスペースを確保する地下配線用の分岐・接続用コンク
リート製ボックスを本体とそれに取り付けられる壁板と
を用いて構成し、壁板に個々の埋設電線管あるいは埋設
電線管群に対応した複数の引出し口を設けるようにして
いる。従って、ボックスに設けた引出し口に埋設電線管
を差し込むだけで埋設電線管の接続位置を決定でき、さ
らに、コーキングする面積が小さくなるのでコーキング
に必要な作業時間が短くなる。従って、本発明の地下配
線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスを採用する
ことにより、地下配線の敷設工事に必要な期間をさらに
短縮することができ、作業員の労力を軽減することが可
能になる。また、本発明の分岐・接続用コンクリート製
ボックスにおいては、本体から分離して成形できる壁板
に引出し口を配置してあるので、引出し口同士の間隔が
狭いときでも境界部分を十分な量のコンクリートで満た
すことができる。従って、ジャンカなどの欠陥の発生を
防止でき、引出し口が高密度に形成された地下配線用の
分岐・接続用コンクリート製ボックスを提供できる。こ
のような分岐・接続用コンクリート製ボックスにおいて
は、大量のケーブルを小型で安価なボックスで処理する
ことが可能であり、狭い土地に大量の地下配線を埋設す
る場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る分岐・接続用のコン
クリート製ボックスの斜視図である。
【図2】図1に示すコンクリート製ボックスを本体と壁
板で組み立てる様子を示す展開斜視図である。
【図3】図1に示すコンクリート製ボックスの構成を示
す断面図である。
【図4】図1に示すコンクリート製ボックスの引出し口
に埋設電線管を接続する様子を示す図である。
【図5】引出し口に埋設電線管およびベルマウスを接続
した状態を拡大して示す断面図である。
【図6】図2に示す壁板を形成する様子を示す断面図で
あり、図6(a)はスリーブを用いて成形する方法を示
し、図6(b)は削孔装置を用いて引出し口を形成する
方法を示す。
【図7】本発明の実施の形態に係る異なるコンクリート
製ボックスの例を示す斜視図である。
【図8】図7に示すコンクリート製ボックスの構成を示
す断面図である。
【図9】図7に示す壁板を成形する様子を示す断面図で
ある。
【図10】ノックアウト方式の引出し口にベルマウスお
よび埋設電線管を設置する様子を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る異なった壁板の例
を示す斜視図である。
【図12】図11に示す壁板を成形する型枠の概略を示
す斜視図である。
【図13】図12に示す型枠の断面図である。
【図14】埋設電線管と分岐・接続用のボックスを用い
て施工された電線共同溝を示す平面図である。
【図15】分岐・接続用ボックスに電線管を接続する様
子を示す例である。
【図16】端壁を一体にして分岐・接続用ボックスを成
形する例を示す断面図である。
【図17】図16で成形した分岐・接続用ボックスを脱
型する例を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・分岐・接続用のコンクリート製ボックス 11・・ボックスの端壁 12・・電線管接続領域 13・・側壁 14・・底壁 15・・分岐した電線管の接続領域 17・・引出し口 30・・ボックス本体 31・・壁板 32・・壁板を嵌め込む開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下配線経路に沿って埋設され、内部に
    配線工事用のスペースを確保可能な地下配線用の分岐・
    接続用コンクリート製ボックスであって、 前記地下配線経路に沿って埋設されるほぼU字型の断面
    をしたコンクリート製の本体と、 前記分岐・接続用コンクリート製ボックスの端壁の少な
    くとも1部を構成するように前記本体に取り付けられた
    コンクリート製の壁板とを有し、 前記壁板に個々の地下配線用の埋設電線管、あるいはほ
    ぼ同じ深さに埋設可能な埋設電線管群の各々に対応した
    複数の引出し口が形成されていることを特徴とする地下
    配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記引出し口は開口
    あるいはノックアウト方式の接続孔のいずれかであるこ
    とを特徴とする地下配線用の分岐・接続用コンクリート
    製ボックス。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記壁板に前記引出
    し口がほぼ規則的に並んで形成されていることを特徴と
    する地下配線用の分岐・接続用コンクリート製ボック
    ス。
  4. 【請求項4】 請求項1において、隣接する前記引出し
    口との間に約5mmから3cm程度の幅の境界部分が形
    成されていることを特徴とする地下配線用の分岐・接続
    用コンクリート製ボックス。
  5. 【請求項5】 地下配線経路に沿って埋設され、内部に
    配線工事用のスペースを確保可能な地下配線用の分岐・
    接続用コンクリート製ボックスの製造方法であって、 前記地下配線経路に沿って埋設されるほぼU字型の断面
    をしたコンクリート製の本体を成形する工程と、 前記分岐・接続用コンクリート製ボックスの端壁の少な
    くとも1部を構成するコンクリート製の壁板を成形する
    工程と、 前記本体に前記壁板を取り付ける工程とを有し、 前記壁板を成形する工程においては、前記壁板をほぼ水
    平な状態で成形する型枠が用いられ、この型枠のほぼ水
    平な台盤上に前記端壁に引出し口を成形するための複数
    のスリーブが設置されることを特徴とする地下配線用の
    分岐・接続用コンクリート製ボックスの製造方法。
JP13166796A 1996-05-27 1996-05-27 地下配線用の分岐・接続用コンクリート製ボックスおよびその製造方法 Pending JPH09322374A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080433A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Tsuchiya Rubber Kk 止水栓

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