JPH09321769A - Atm通信システムおよび呼設定方法 - Google Patents
Atm通信システムおよび呼設定方法Info
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Abstract
機器間でのATMセル転送を行うATM通信システムを
提供する。 【解決手段】宅内の複数の情報機器を接続して、これら
情報機器間でATMセルにて情報を転送する互いに連結
可能な複数のATMセル転送装置のそれぞれは、1つの
電力供給手段と、この電力供給手段から供給された電力
を前記複数の情報機器のうちの少なくとも1つ、およ
び、他の前記ATMセル転送装置のうちの1つに出力す
る複数の電力出力手段と、前記電力供給手段に対応付け
された第1の情報入出力手段と、前記複数の電力出力手
段のそれぞれに対応付けされた複数の第2の情報入出力
手段と、前記第1の情報入出力手段および前記第2の情
報入出力手段を介して入力されたATMセルを前記第2
の情報入出力手段を介して前記情報機器および前記他の
ATMセル転送装置に転送する。
Description
ムに関し、特に宅内における利用が意図されたATM通
信システムおよび呼設定方法に関する。
ル網、B−ISDNを実現する伝送方式として、ATM
技術に関する研究開発が活発に展開されている。公衆網
について言えば、公衆網用ATM交換機、ATMクロス
コネクトの開発が活発に行われ、各国のキャリアがそれ
らのATM交換機、ATMクロスコネクトを用いて徐々
にATM通信網を構築しつつある。また、ビジネス分野
におけるATM通信技術の適用も盛んで、多くのベンダ
がATMスイッチと称して簡易型のATM交換機の販売
を行い、先進的ユーザが徐々に彼らの私設網を構築しつ
つある。
を用いて全てのディジタル情報を転送する事を特徴とす
る伝送方式である。固定長の短パケットを用いる事で、
ATMは、各端末が自分に必要なだけセルを送出する。
即ち各端末が物理リンクの伝送容量を比較的自由に使用
できる。即ちマルチレート通信に向く特徴を持つと同時
に、その遅延時間が通信品質の重要な位置を占める音声
通信等に利用できる。即ちリアルタイム通信に向く特徴
を持つ。さらに、ATMは、固定長のセルを交換する事
から高速実装に向くという特徴も持つ。これらの特徴か
ら、公衆網用、私設網用の交換機が販売され始めるに伴
い、ATMは、徐々に普及しつつある。
えば、オフィス間の高速LAN接続であるとか、遠隔地
の店舗にマルチメディア端末を設置し、その店舗に訪れ
た顧客に対してマルチメディア端末を用いてデザインを
提示し、その顧客から注文を取って洋服を仕立てる、で
あるとかといった便利なサービスが提供できるようにな
る。この様に、顧客がビジネス・プライベートの各局面
でATM通信の恩恵に浴するようになると、顧客は、マ
ルチメディア端末や、さらには、LANを彼ら自身の家
庭に設置するという要求を持つようになる。
り、パーソナルコンピュータの性能は格段に進歩しつつ
あり、従来高価であったマルチメディア端末が家庭に設
置されるようになるのは時間の問題である。また、家庭
内にはテレビ、ビデオテープレコーダ、AM/FMラジ
オ、コンパクトディスクプレーヤ等といった各種AV機
器が既に普及しており、これらの間にはリアルタイムマ
ルチレート通信の潜在的要求が存在する。
報源としては、AM/FMラジオ、VHF/UHFテレ
ビ、BS/CSテレビといった地上波・衛星波による無
線系サービスと、電話網、CATV網といった有線系サ
ービスがあるが、これらの有線系/無線系サービスは、
それぞれ将来に向けてそのサービス項目が増加の方向に
あり、また、既存の加入者網上で使用される通信プロト
コルも、これらのサービス項目の増加に従い増加の方向
にある。
の提供が開始されているが、ISDB(Integra
ted Service Digital Broar
dcasting)と呼ばれる構想によって、将来その
文字情報の提供量が増加すると予測される。また、有線
系サービスでは、通信・放送融合と称してCATV網上
で双方向通信を行う事が検討されている。
についても、例えば、以下に述べるようなサービス提供
が開始されていたり、研究開発が進められており、その
種別が増加すると予測される。例えば、近年のインター
ネットブームに乗り、IPプロトコルによるメッセージ
通信を行う通信網を提供する業者が増加しており、一部
の先進的顧客は、この通信網に対して既存のメタリック
線路を経由してアクセスしている。また、ADSL(A
symmetric Digital Subscri
ber Line)と呼ばれる、既存のメタリック線路
に数Mbpsオーダのディジタルデータを通す為の伝送
技術が研究開発されていたり、欧州Raceプロジェク
トの一貫として、既存の加入者網上でATMセルを転送
する実験も行われている。
ういった多種多様な既存/新規の情報源/情報サービス
に柔軟に対応できる必要がある。上述したように、AT
Mにはリアルタイムマルチレート通信を提供可能である
という特徴があり、多種多様な既存/新規の情報源/情
報サービスに柔軟に対応しつつ、家庭内に存在する上述
の機器や情報ソースの間の通信を提供できる可能性を持
っている。しかしながら、従来研究開発されているAT
M通信機器は、その意図する適用領域が公衆網もしくは
ビジネス分野の私設網で、これらの適用領域に耐え得る
スループット・機能・信頼性を持つ様に設計されている
ため高価であり、家庭に導入するには適さない。さら
に、従来のATM通信機器は専門家により維持運営され
る事を前提にしている為、その操作が複雑で、この点か
らも家庭に導入するには適さない。
の適用を意図した通信機器構築技術として、IEEEが
標準化を進めているP1394と呼ばれる規格がある。
この規格は、主として、パーソナルコンピュータと外部
記憶装置との間の通信路としての使用を前提として構築
され、最近になってコンティニュアス系の情報が扱える
ように拡張された。しかしながら、この拡張は、通信技
術で言うところのパケット/回線交換であり、例えばM
PEG2のメッセージを伝送するためには、1フレーム
に割り付けられるメッセージ個数を動的に変化させなけ
ればならないといった問題点がある。この機能の実装
は、情報源からの情報送出速度が多様化すると、急速に
複雑になる。即ち、P1394も多種多様な既存/新規
の情報源/情報サービスに安価に対応できない。
来技術によるATM通信機器は高価で、操作も複雑であ
り、家庭に導入するには適さない。また、家庭内に導入
される事を意図した現在の通信機器では、将来の多種多
様な既存/新規の情報源/情報サービスに安価に対応で
きない。
されたもので、家庭に導入することが可能な程安価で操
作が容易で、かつ将来の情報源/サービスに柔軟に適応
可能なATM通信システムおよび呼設定方法を提供する
ことを目的とする。
テムは、宅内にある複数の情報機器に接続された接続ポ
ートを識別する識別情報が付されたATMセルを、各前
記情報機器間で各前記接続ポートを介して伝送するAT
M通信システムにおいて、前記複数の情報機器のうち、
少なくとも1つが接続された第1の接続ポートから伝送
される第1のATMセル流に、前記第1の接続ポート以
外の第2の接続ポートに接続された情報機器から伝送さ
れる第2のATMセル流のATMセルを、その接続ポー
トの識別情報を付して挿入するとともに、前記第1のA
TMセル流から自接続ポート以外の識別情報の付された
ATMセルをコピーして、前記自接続ポートに接続され
た前記情報機器に伝送し、また、前記第2の接続ポート
に接続された情報機器に電力を供給するために前記各第
2の接続ポートのそれぞれに1つづつ設けられた電力供
給手段を具備することにより、前記ATMセル転送を1
つまたは複数連結して家庭内に配備しただけで、ATM
通信に必要な情報分配経路及び電力分配経路を形成で
き、容易にATM通信システムを構築することが可能に
なる。
記第1の接続ポートから伝送される第1のATMセル流
のATMセル数を計数する第1の計数手段と、前記第2
の接続ポートに接続された情報機器のそれぞれから伝送
される第2のATMセル流のATMセル数をそれぞれ計
数する第2の計数手段と、をさらに具備し、前記第2の
計数手段で計数された前記第2の接続ポートに接続され
た情報機器のいずれかから伝送される第2のATMセル
流のATMセル数が前記第1の計数手段で計数された第
1のATMセル流のATMセル数より少ないとき、その
第2の接続ポートからの第2のATMセル流に空セルを
挿入し、前記第2の計数手段で計数された前記第2の接
続ポートに接続された情報機器のいずれかから伝送され
る第2のATMセル流のATMセル数が前記第1の計数
手段で計数された第1のATMセル流のATMセル数よ
り多いとき、その第2の接続ポートに接続された情報機
器からの第2のATMセル流から空セルを削除すること
により、網同期と呼ばれる、ATM通信システム全体の
動作を同一の発振源の周波数に一致させる処理に、PL
Lといった高価なアナログ部品が不要となり、ATM通
信システム全体のコストを大幅に低減する事ができる。
内にある複数の情報機器が接続されている接続ポートを
介して前記複数の情報機器間でATMセルを伝送するA
TM通信システムにおいて、前記複数の情報機器のう
ち、少なくとも1つが接続された第1の接続ポートから
伝送される第1のATMセル流に、前記第1の接続ポー
ト以外の第2の接続ポートに接続された情報機器から伝
送される第2のATMセル流のATMセルを挿入して新
たなセル流を作成し、前記複数の情報機器のそれぞれに
対し、前記新たなセル流を出力する互いに連結可能な複
数のATMセル転送装置を具備し、また、前記第2の接
続ポートに接続された情報機器に電力を供給するために
前記各第2の接続ポートのそれぞれに1つづつ設けられ
た電力供給手段を具備することにより、複数のATMセ
ル転送装置を連結して家庭内に配備しただけで、ATM
通信に必要な情報分配経路及び電力分配経路を形成で
き、容易にATM通信システムを構築することが可能に
なると同時に、それぞれのATMセル転送装置のあるポ
ートに与えられた全ての有効セルを簡便な方法で他の全
てのポートへと転送可能となる。この結果、ATM通信
網に入力された有効セルをATM通信網全体にブロード
キャストできることになり、また、各ATMセル転送装
置における有効セルのヘッダ書換が不要で、容易に構築
可能なATM通信システムのコストを大幅に削減できる
とともに、該ATMセル転送装置を自由に連結する事が
可能になる。
は、前記第1の接続ポートから伝送される第1のATM
セル流のATMセル数を計数する第1の計数手段と、前
記第2の接続ポートに接続された情報機器のそれぞれか
ら伝送される第2のATMセル流のATMセル数をそれ
ぞれ計数する第2の計数手段と、をさらに具備し、前記
第2の計数手段で計数された前記第2の接続ポートに接
続された情報機器のいずれかから伝送される第2のAT
Mセル流のATMセル数が前記第1の計数手段で計数さ
れた第1のATMセル流のATMセル数より少ないと
き、その第2の接続ポートからの第2のATMセル流に
空セルを挿入し、前記第2の計数手段で計数された前記
第2の接続ポートに接続された情報機器のいずれかから
伝送される第2のATMセル流のATMセル数が前記第
1の計数手段で計数された第1のATMセル流のATM
セル数より多いとき、その第2の接続ポートに接続され
た情報機器からの第2のATMセル流から空セルを削除
することにより、網同期と呼ばれるATM通信システム
全体の動作を同一の発振源の周波数に一致させる処理に
PLLといった高価なアナログ部品が不要となり、AT
M通信システム全体のコストをさらに低減する事ができ
る。
数のデバイスを接続して、これらデバイス間でATMセ
ルにて情報データを転送するATM通信システムにおい
て、前記複数のデバイス間でATMセルを転送するため
の接続制御を行うプロセッサが接続された第1のバス
と、前記複数のデバイスが接続された第2のバスと、前
記第1および第2のバス間に接続され、これらバス間で
のデータ転送を制御するブリッジ回路と、を具備し、前
記ブリッジ回路の制御のもと、前記複数のデバイスから
出力されるATMセルは、前記第2のバス上のデータ転
送フォーマットに挿入されて、前記データ転送フォーマ
ットのアドレス情報に含まれる少なくとも前記第1およ
び第2のバスのそれぞれを識別するバス識別子および前
記プロセッサおよび前記デバイスのそれぞれを識別する
デバイス識別子に基づき、他のデバイスおよび前記プロ
セッサに転送されることにより、前記第2のバス上での
ATMセルのコピーが可能となり、たとえば、1つのT
Vチューナーで受信された画像情報を複数の部屋で同時
に鑑賞可能という家庭内通信に好ましい特徴をもつAT
M通信システムを構成できる。
数のデバイスを接続して、これらデバイス間でATMセ
ルにて情報データを転送するATM通信システムにおい
て、前記複数のデバイス間でATMセルを転送するため
の接続制御を行うプロセッサの接続された第1のバス
と、リアルタイム性の要求されないデータ転送を行う少
なくとも1つの第1のデバイスの接続された第2のバス
と、リアルタイム性の要求されるデータ転送を行う複数
の第2のデバイスが接続された第3のバスと、前記第1
および第2のバス間に接続され、これらバス間でのデー
タ転送を制御する第1のブリッジ回路と、前記第2およ
び第3のバス間に接続され、これらバス間でのデータ転
送を制御する第2のブリッジ回路と、を具備し、前記各
ブリッジ回路の制御のもと、前記第2のデバイスと前記
プロセッサとの間のデータ転送は、前記第1のデバイス
と前記第2のデバイスとの間および前記第1のデバイス
と前記マイクロプロセッサとの間のデータ転送より優先
され、前記複数の第2のデバイスから出力されるATM
セルは前記第3のバス上のデータ転送フォーマットに挿
入され、前記データ転送フォーマットのアドレス情報に
含まれる少なくとも前記第1から第3のバスのそれぞれ
を識別するバス識別子および前記プロセッサおよび前記
第2のデバイスのそれぞれを識別するデバイス識別子に
基づき、他の第2のデバイスおよび前記プロセッサに転
送されることにより、システム全体の制御を司るプロセ
ッサの接続された第1のバスと、リアルタイム性の要求
されないデータ転送を行う第1のデバイスが接続された
第2のバスと、ATMセル転送を行う第2のデバイスの
接続された第3のバスが互いに切り離されているので、
第3のバス上でATMセルの交換をリアルタイムに行う
事が可能で、かつ第3のバスの通信帯域の大部分をAT
Mセルの交換に使用可能となるとともに、安価でかつ広
帯域なATM 通信システムを提供できる。
バイスがATMセルを転送する際のATMセル転送先の
アドレス指示情報には、少なくとも前記第1から第3の
バスのそれぞれを識別するバス識別子および前記プロセ
ッサおよび前記第2のデバイスのそれぞれを識別するデ
バイス識別子にて指定される転送先へのATMセル転送
を指示するビットパタンを含むことにより、前記第3の
バス上でのATMセルのコピーが可能となり、たとえ
ば、1つのTVチューナーで受信された画像情報を複数
の部屋で同時に鑑賞可能という家庭内通信に好ましい特
徴をもつATM通信システムを構成できる。
バイスからの前記第2のバス上のデータ転送要求の競合
制御を行うアービタをさらに具備し、前記プロセッサは
前記デバイス間の接続設定を行った結果、少なくとも前
記デバイスのそれぞれに割り当てられた帯域を含む情報
を前記アービタに送信し、前記アービタは前記プロセッ
サから受信した帯域と前記デバイスからのデータ転送要
求に基づき、前記デバイスにデータ転送の許可を与える
ことにより、第2のデバイス間でATMセルを転送する
際、第3のバス上の帯域を保証して通信することが可能
となり、例えばビデオ情報といった、家庭内で多用され
るコンティニュアス情報の処理に好適なATM通信シス
テムを構成できる。
内の複数の情報機器にて実行可能な処理と、その情報機
器が保持している他の情報機器に提供可能な情報データ
に関するインデックス情報を保持する複数のATMセル
交換制御手段から構成され、これら複数のATMセル交
換制御手段を介して前記複数の情報機器間でATMセル
を転送して互いに通信を行うATM通信システムにおい
て、前記複数のATMセル交換制御手段のそれぞれは、
他のATMセル交換制御手段から、それぞれが保持する
インデックス情報を収集する収集手段と、この収集手段
で収集されたインデックス情報をユーザに提示する提示
手段と、前記ユーザの指示に従って、前記提示手段で提
示されたインデックス情報に基づき前記情報データと前
記処理を関連付ける手段と、を具備し、前記情報データ
は、前記関連付けされた処理を実行する情報機器に転送
され、その関連付けされた処理が施されることにより、
新しい情報機器が導入されても、該情報機器をATMセ
ル交換制御手段に接続するだけで、該情報機器の持つ機
能が利用者から利用可能であるという、簡便な方法で制
御可能なATM通信システムを提供することができる。
内の複数の情報機器にて実行可能な処理と、その情報機
器が保持している他の情報機器に提供可能な情報データ
に関するインデックス情報を保持する複数のATMセル
交換制御手段から構成され、これら複数のATMセル交
換制御手段を介して前記複数の情報機器間でATMセル
を転送して互いに通信を行うATM通信システムにおい
て、前記複数のATMセル交換制御手段のそれぞれは、
他のATMセル交換制御手段から、それぞれが保持する
インデックス情報を収集する収集手段と、この収集手段
で収集されたインデックス情報をユーザに提示する提示
手段と、前記ユーザの指示に従って、前記提示手段で提
示されたインデックス情報に基づき前記情報データと前
記処理を関連付ける手段と、前記情報データを保持する
情報機器と、その情報データに関連付けされた処理を実
行する情報機器との間にコネクションを設定する手段
と、を具備し、前記情報データは、前記設定されたコネ
クションを介して前記関連付けされた処理を実行する情
報機器に転送され、その関連付けされた処理が施される
ことにより、各情報機器の有する情報と機能を関連づけ
るだけで各情報機器間にコネクションの設定ができ、し
かもその関連付けという操作をアイコン等を用いること
により、ユーザにとってより直感的に理解し易くATM
通信システムの制御を行える。
を収容して、これら端末間でATMセルを転送して通信
を行うATM通信システムにおける呼設定方法におい
て、前記複数の端末のそれぞれは、その端末にて実行可
能な処理と、その端末が保持している他の端末に提供可
能な情報データに関するインデックス情報を保持し、他
の端末から、それぞれが保持するインデックス情報を収
集して、その収集されたインデックス情報をユーザに提
示し、前記ユーザの指示に従って、前記提示されたイン
デックス情報に基づき前記情報データと前記処理が関連
付けされると、前記情報データを保持する端末と、その
情報データに関連付けされた処理を実行する端末との間
にコネクションを設定することにより、ユーザにとって
より直感的に理解し易くATM通信システムの呼設定制
御を行える。
て図面を参照して説明する。
通信システムの全体の構成例を示したものである。
している、または将来普及するだろう情報ソースや家庭
内オーディオ・ビジュアル・情報機器(以降AVI機器
と略称)の間に安価にリアルタイムマルチレート通信を
提供するものである。図1において、情報ボックス11
21、複数の(図1では例えば4つの)情報分岐手段1
122−i(1122−1、1122−2、…、112
2−4)と称されている機器が本発明に係るATM通信
システムの構成部である。
星波による無線系サービスとして、AM/FMラジオ、
VHF/UHFテレビ、BS/CSテレビが想定され、
AMラジオアンテナ1101、FMラジオアンテナ11
02、VHF−TVアンテナ1103、UHF−TVア
ンテナ1104、BS−TVアンテナ1105、CS−
TVアンテナ1106といったアンテナ群が、情報ボッ
クス1121に接続されている。また、図1では、家庭
内に提供される有線系サービスとして、電話、CAT
V、IP網が想定され、CATV網1107、IP網1
108、電話網1109がそれぞれ情報ボックス112
1に接続されている。
る方法により、これら情報源からの情報をディジタル化
し、家庭内で顧客が選択した機器にこれらのディジタル
情報を導く為にそれぞれの情報分岐手段1122−iに
向けて送出する。以降の詳細な説明に従って家庭内通信
網を構築すると、これら以外の情報源からの情報も容易
にかつ安価に顧客に提供可能となる。
信網に接続されるAVI機器として、電話機1110、
パーソナルコンピュータ1111、VTR1113、オ
ーディオアンプ1114、TVセット1117、監視カ
メラ1119、FAX1120が想定されている。電話
機1110を除き、これらは情報分岐手段1122−i
を経由して情報ボックス1121に接続されている。さ
らに、近い将来普及が予想されるAVI機器としてビデ
オサーバ1112、HDVTビデオモニタ1118も情
報分岐手段1122−iを経由して情報ボックス112
1に接続されている。 なお、オーディオアンプ111
4には、スピーカ1115、及び、CDプレーヤ112
5が接続されている。
オーディオアンプ1114、TVセット1117、監視
カメラ1119、FAX1120といった既存機器は、
一般的に機器接続にアナログ情報が使用されており、情
報分岐手段1122−iに接続する為にアナログ・ディ
ジタル変換が必要になる。このために、本発明に係る通
信システムには、NTSCエンコーダ・デコーダ112
31、1123211233やオーディオエンコーダ・
デコーダ1124、FAXアダプタ1126といった機
器が準備されている。図1では、 ・ NTSCエンコーダ・デコーダ11231がVTR
1113と情報分岐手段1122−2の間に、 ・ オーディオエンコーダ・デコーダ1124がオーデ
ィオアンプ1113と情報分岐手段1122−2の間
に、 ・ NTSCエンコーダ・デコーダ11232がTVセ
ット1117と情報分岐手段1122−4の間に、 ・ NTSCエンコーダ・デコーダ11233が監視カ
メラ1119と情報分岐手段1122−3の間に、 ・ FAXアダプタ1126がFAX1120と情報分
岐手段11223の間に、それぞれ設置され、アナログ
・ディジタル変換を行っている。
大部分を制御する為に使用されているが、本発明では、
各情報源とAVI機器の間の通信を制御する為に使用さ
れる。
デコーダ11231、11232、11233や、オー
ディオエンコーダ・デコーダ1124がリモコンの発す
る赤外線を受信できる機能を持っても良い。
必要性から、顧客の家庭が停電していても動作するべ
く、電話機1110が動作するのに必要な電力が各家庭
に対して供給されている。本発明に係るシステムも、通
信網の供給する電力を電話機1110に供給し、電話の
持つこの望ましい特性を引き継ぐ必要がある。このた
め、電話機1110は情報ボックス1121に直接接続
されている。
22−iの間では、ATMセルがディジタルデータの通
信に使用され、良く知られたATMの特徴であるリアル
タイムマルチレート通信を各種AVI機器間に提供して
いる。ここで、本発明による通信機器は、従来のATM
通信機器で主流をなしているスイッチングベースの通信
ではなく、ブロードキャストベースの通信を提供する事
をその特徴としている。 これにより、後ほど詳細に述
べるように、安価かつ高速な情報転送パスをAVI機器
間に提供することが可能になると同時に、ポイント−マ
ルチポイント接続も容易に実現可能であり、さらに、情
報ボックス1121と情報分岐手段1122−iと各種
機器が木構造をなす限り、情報分岐手段1122−iが
自由に連結可能となる。
は、情報通過ポートと呼ばれるデータ入出力端Tと、情
報分岐ポートと呼ばれるデータ入出力端Dをそれぞれ例
えば2つづつ持っている。
1121、および情報分岐手段1122−i同士を接続
する為に情報通過ポートが、(主に)情報分岐手段11
22−iとAVI機器を接続する為に情報分岐ポートが
使用されている。これらのデータ入出力端のそれぞれの
機能については、後ほど詳細に説明する。
2の実施形態に係る家庭内通信システムの構成例を示
す。図1に示した第1の実施形態に係る家庭内通信シス
テムの構成では、既に家庭内に張られている地上波・衛
星波を家庭の各部屋にRF信号として導く同軸ケーブル
を使用していない。しかしながら、言うまでもなく、既
存のTVセット11172、VTR11132に対し
て、地上波・衛星波を導く為にこの同軸ケーブルを利用
する事は、本発明を実施する事の妨げにはならない。図
2には、本発明の適用された家庭内通信システムで、さ
らに既存のTVセット11172やVTR11132、
11133に対して同軸ケーブルを使用してRF信号を
供給する構成の一例が示されている。各アンテナで受信
されたそれぞれの情報源のRF信号は、一旦合波器12
01にて合波され、分波器12021へと導かれる。
を情報ボックス1211へと導くとともに、前述の既存
のTVセット11127やVTR11132、1113
3へとさらにRF信号を分波する分波器12022へと
導く。
ト11172やVTR11132、11133へとこの
RF信号を導く。
タル信号は、図1と同様、情報分岐手段1122−5、
1122−6、NTSCエンコーダ・デコーダ1123
5、11236、11237を経由してNTSC信号と
してTVセット11172、VTR11132、111
33へと導かれる。
存のAVI機器に導く事にすれば、情報ボックス112
1が内蔵しなければならないチューナの数を削減する事
ができ、情報ボックス1121を安価に実現する事が可
能になる。
132、111333の送出するNTSC信号をNTS
Cエンコーダ・デコーダ11235〜11237により
ディジタル化して家庭内通信網に供給することにすれ
ば、例えば居間で鑑賞している映画と同じ映画をベッド
ルームで鑑賞可能になり、より望ましい実施形態とな
る。
1、12022の構成によっては、それぞれのNTSC
エンコーダ・デコーダ11235〜11237から空き
チャネルのRF信号を送出し、他のNTSCエンコーダ
・デコーダ11235〜11237にディジタルデータ
を転送することも可能である。この場合、TVセット1
1172やVTR11132、11133のみではな
く、NTSCエンコーダ・デコーダ11235、112
36、11237と分波器12022との間にも同軸ケ
ーブルが設けられることになる。
TRを、ベッドルームから制御するといった如く、離れ
た位置に設置されたAVI機器を遠隔で制御できると望
ましい。本発明の適用された家庭内通信網では、従来の
AVI機器を遠隔で制御するため、NTSCエンコーダ
・デコーダ11235、11236、11237に赤外
線のリモコンコマンドを送出する機能が準備される。N
TSCエンコーダ・デコーダ11235、11236、
11237は、自身の接続されたAVI機器の解釈可能
な赤外線信号を送出する事で、通信網側からのAVI機
器の制御を可能にする。
ーダ11235、11236、11237の構成から分
岐手段1122−5、1122−6に直結可能な赤外線
コマンド送信機能の部分を切り出し、ひとつの筺体とし
て実装しても良い。これを、インテリジェントリモコン
と呼ぶ。このインテリジェントリモコンは、遠隔に制御
したいAVI機器群の近くに設置され、それぞれのAV
I機器が解釈可能な赤外線信号を通信網側から与えられ
るコマンドに従って送出するものである。このように、
ひとつのインテリジェントリモコンで複数のAVI機器
の制御を可能とする事により、家庭内でのAVI器の配
置に対する制約が緩和される。この場合、インテリジェ
ントリモコンは、例えば、部屋の天井に取り付けられる
形態であってもかまわない。
ア構成とその動作 次に、図1、図2に示した家庭内通信機器の詳細なハー
ドウェア構成およびその動作を詳細に説明する。
(i=1〜7)の詳細なハードウェア構成を示したもの
である。
ドキャストをベースにAVI機器間にATMセルによる
通信路を提供する機能を持つ。このブロードキャスト
は、主にハードウェア量を削減する目的から、いわゆる
分岐挿入により実現されている。分岐挿入によりブロー
ドキャストを実現することで、セルを一旦保持するFI
FOの動作速度もしくは個数を削減でき、ハードウェア
量を削減できる。
通過ポートTが、それぞれの情報分岐手段1122−i
をカスケードに接続する為の入出力端である。図3に
は、第(n−1)番目の情報分岐手段1122−(n−
1)、第n番目の情報分岐手段1122−n、第(n+
1)番目の情報分岐手段1122−(n+1)がカスケ
ードに接続されている様子が示している。 第n番目の
情報分岐手段1122−nの情報通過ポートAが、第
(n+1)番目の情報分岐手段1122−(n+1)に
接続され、第n番目の情報分岐手段1122−nの情報
通過ポートBが、第(n−1)番目の情報分岐手段11
22−(n−1)に接続されている。
下の通りである。
それぞれの情報通過ポートから入力された有効セル、即
ち有意情報を担っているセルを全て、もう一方の情報通
過ポートから出力する。図3では、情報分岐手段112
2−nの情報通過ポートAから入力された全ての有効セ
ルが情報通過ポートBから出力され、情報通過ポートB
から入力された全ての有効セルが情報通過ポートAから
出力される。
は、情報通過ポートA、B間を流れている二つのセル流
中の有効セルがコピーされ送出される。
有効セルは、それぞれの情報通過ポートから出力され
る。これは、情報通過ポート間を流れているセル流から
空セルを検出し、その空セルと出力する有効セルを置き
換えることにより実行される。
に即して、情報分岐手段1122−iの動作をより詳細
に説明する。
A、Bの入力端には、それぞれ伝送路復号化部1301
1、13012、13013、13014が、出力端に
は、それぞれ伝送路符号化部13021、13022、
13023、13024が設けられ、情報分岐手段11
22−i間、情報分岐手段1122−iと情報ボックス
1121の間、情報分岐手段1122−iとAVI機器
の間の伝送路上の信号形式と情報分岐手段1122−i
内の信号形式との変換を行っている。ここで、情報分岐
手段1122−i内の信号形式は、電気信号によるセル
流である。また、伝送路上の信号形式は本発明の有効性
に何ら影響を与えないので、ここでは特に限定せずに説
明を進める。
路上の信号形式で入力されたビット列に対して、伝送路
復号化部13011、13012が、所定の操作を加
え、セル流を再生する。図3では、情報通過ポートAか
ら入力され、伝送路復号化部13011により再生され
たセル流は第1のセル流と、情報通過ポートBから入力
され、伝送路復号化部13012により再生されたセル
流は第2のセル流とそれぞれ名付けられている。
れ空セル検出部13031、13032を経由してもう
一方の情報通過ポートの伝送路符号化部13022、1
3021へと渡される。伝送路符号化部13021、1
3022は、渡されたセル流に所定の操作を加え、伝送
路上の信号形式に変形し、情報通過ポートに接続されて
いる伝送路へと送出する。
2は、ふたつの情報分岐ポートから入力される有効セル
を、2つの情報通過ポート間に流れるセル流へ挿入する
機能を持つ。この機能の詳細は後ほど述べる。
化部13011、13012、及び情報分岐ポートA、
Bの伝送路復号化部13013、13014で受信され
ているATMセルの個数は、セル数カウンタ1304に
てカウントされている。このセル数カウンタ1304の
使用目的及びその目的を達成する為の情報分岐手段11
22−iの動作については後ほど詳細に説明する。
送出された第1、第2のセル流は、伝送路符号化部13
022、13021に渡されると同時に、第1、第2の
ポート番号フィルタ13051、13052にも渡され
る。これらのポート番号フィルタ13051、1305
2は、それぞれ、与えられたセル流から全ての有効セル
を抽出し、第1の合流バス1311へと転送する。
通過ポートからの情報入力速度の和の情報転送能力を持
ち、第1、第2のポート番号フィルタ13051、13
052から渡される有効セルを合流し、それぞれの情報
分岐ポート毎に設けられた第1、第2の分岐FIFO1
3071、13072へと送出する。
3072のそれぞれは、受け取った有効セルを一旦保持
し、情報分岐ポートA、Bでのセル転送速度にあわせ
て、情報分岐ポートA、Bの伝送路符号化部1302
3、13024へと送出する。送出すべきセルを保持し
ていない場合、これらのFIFOは空セルを伝送路符号
化部13023、13024へと送出する。伝送路符号
化部13023、13024は、与えられたセル流に所
定の操作を加え、伝送路上の信号形式に変形し、情報分
岐ポートに接続されている伝送路へと送出する。
ら伝送路上の信号形式で入力されたビット列は、伝送路
復号化部13013、13014に入力され、所定の操
作が加えられる。その結果再生されたセル流は、まず、
入力ポート番号付加部13131、13132に渡され
る。入力ポート番号付加部13131、13132は、
それぞれのセルが情報分岐ポートAから入力されたか、
情報分岐ポートBから入力されたかを示す入力ポート番
号をそれぞれのセルに付加し、第2の合流バス1312
に渡す。なお、入力ポート番号付与の詳細については後
ほど説明する。第2の合流バス1312は、2つの情報
分岐ポートA、Bからの情報入力速度の和の情報転送能
力を持ち、伝送路復号化部13013、13014から
渡されるセル流を合流し、情報通過ポートA、B間に流
れているそれぞれのセル流対応に設けられた第3、第4
のポート番号フィルタ13053、13054に渡す。
第3、第4のポート番号フィルタ13053、130
54は、渡されたセル流から有効セルを抽出し、第1、
第2の挿入FIFO13061、13062に渡す。第
1、第2の挿入FIFO13061、13062は、渡
された有効セルを一旦保持する。
32から、第2の合流バス1312、第3、第4のポー
ト番号フィルタ13053、13054を経由して第
1、第2の挿入FIFO13061、13062までの
経路では、それぞれのセルに入力ポート番号が付与され
ている事に注意が必要である。
3062は、それぞれ第1、第2の空セル検出部130
31、13032に接続されており、接続されている空
セル検出部13031、13032の指示に従い、保持
している有効セルを接続されている空セル検出部130
31、13032に渡す。
自身を通過しているセル流から空セルを検出すると、接
続されている挿入FIFO13061、13062に有
効セルを送出するよう指示する。
有効セルを受け取ると、空セル検出部13031、13
032は、空セルを渡された有効セルで置き換えて、そ
れぞれが接続されている情報通過ポートの伝送路符号化
部13022、13021に出力する。
62は、それぞれに対応する第1、第2のポート番号フ
ィルタ13051、13052に対して、送出したセル
に付与された入力ポート番号を出力する。それぞれの挿
入FIFO13061、13062に対して、該挿入F
IFO13061、13062から出力されたセルのフ
ィルタリングを行うことになるポート番号フィルタ13
051、13052が対応している。
O13061は、第1のセル流の通過している第1の空
セル検出部13031に対してセルを送出し、第1のセ
ル流の有効セルを分岐するのが第1のポート番号フィル
タ13051であるので、第1の挿入FIFO1306
1に対して第1のポート番号フィルタ13051が、同
様に、第2の挿入FIFO13062に対して第2のポ
ート番号フィルタ13052が、それぞれ対応してい
る。
1、13052は、対応する挿入FIFO13061、
13062から入力ポート番号を受け取った時に対応す
るセル流から有効セルを抽出した場合、その入力ポート
番号も第1の合流バス1311に出力する。
ポート番号フィルタ13051、13052に渡された
入力ポート番号は、以降のポート番号フィルタ1305
1、13052からの第1の合流バス1311を経由し
た分岐FIFO13071、13072へのセルの挿入
時に以下のように使用される。
072は、入力ポート番号が付与された有効セルが与え
られると、自身が接続されている情報分岐ポートのポー
ト番号と、該入力ポート番号を比較し、一致している場
合、その有効セルを取り込まない。この動作により、あ
る情報分岐ポートから入力された有効セルを、もう一方
の情報分岐ポートから出力し、それと同時に入力された
情報分岐ポートからの出力を抑制する事が可能になる。
作すると、一方の情報通過ポートから入力された有効セ
ルを全てもう一方の情報通過ポートから出力しつつ、そ
れぞれの情報分岐ポートから出力し、かつ、それぞれの
情報分岐ポートから入力された有効セルをそれぞれの情
報通過ポートから、および、もう一方の情報分岐ポート
から出力することになる。この結果、情報ボックス11
21や情報分岐手段1122−iにより接続された全て
のAVI機器から出力された有効セルを家庭内通信網全
体にブロードキャストすることが可能になる。
−iでは、例えば本発明者が特開平4−100451号
公報にて開示した様な公衆網用/ビジネス用のATM交
換機とは異なり、入力された有効セルのヘッダ変換が行
われないことに注意が必要である。この結果、ルーティ
ングタグテーブルといった高価な機能が情報分岐手段1
122−iに不要になり、情報分岐手段1122−iが
安価に実装可能になるが、一方で、VPI/VCIを家
庭内一意になる様に選択しなければならないことに注意
が必要である。
御)フィールドに関しては、ヘッダ変換が情報分岐手段
1122−iで行われないことから、これの書き換え機
能が不要となることにも注意が必要である。なお、受信
セルのHEC検査機能は、HEC検査それ自身を用い
て、セルの先頭を検出可能であることもあり、一般的に
は必要となるが、後ほど述べるように、情報分岐手段1
122−i間の伝送路上の符号化方式によっては、伝送
路符号によってセル先頭の検出が可能な場合もあり、こ
の場合にはHEC検査機能も不要となる。この場合、H
ECフィールドは、宛先の端末でのみ確認されることに
なる。
は、制御手段1308が内蔵されている。この制御手段
は、例えばZ80といった良く知られた安価なマイクロ
プロセッサを中心とした計算機システムであり、情報分
岐手段の動作の監視/制御を行ったり、通信網全体で整
合のとれた動作を行うため情報ボックス1121や他の
情報分岐手段1122−iと通信したりしている。
バルユニークな番号であるノード番号1309が製造時
に付与されており、このノード番号1309によって、
それぞれの情報分岐手段1122−iや情報ボックス1
121が識別される。
6−311180号公報で開示したATM−LANシス
テムにおけるノード番号であって良い。このノード番号
1309は、情報分岐手段1122−iの製造時に、例
えばシリアルROMといった、不揮発性の記憶媒体に記
録され、システムの立ち上がり時に制御手段1308が
該シリアルROMから読み込むようにしてもよい。この
ノード番号を用いた、通信網管理手法については、 後
ほど詳細に説明する。ここでは、情報分岐手段1122
−iの制御手段1308が他の情報分岐手段1122−
jや情報ボックス1121と通信を行う為に必要とな
る、ハードウェア機能とその動作について詳細に説明を
加える。
分岐手段1122−jや情報ボックス1121と通信を
行う為にATMセルの送受を行う。このため、制御手段
1308が送出するセルをそれぞれの情報通過ポートや
情報分岐ポートに導き、一方でそれぞれの情報通過ポー
トや情報分岐ポートから入力された有効セルを制御手段
1308に導く必要がある。
成では、制御手段1308に対するセル入出力を以下に
述べる情報分岐ポートA、Bと同様の手法にて実現して
いる。
には、情報路符号化部13013、情報路符号化部13
014からの有効セルと同様、入力ポート番号が付与さ
れ、第2の合流バス1312上に乗せられる。なお、入
力ポート番号付与の詳細については後ほど説明する。そ
の後の制御手段1308からのセルの扱いも、情報路符
号化部13013、情報路符号化部13014からの有
効セルと同様である。即ち、第3、第4のポート番号フ
ィルタ13053、13054を経由して第1、第2の
セル流に合流され、それぞれの情報通過ポートや情報分
岐ポートへと導かれる。
効セルは、第1の合流バス1311上に現れる有効セル
である。第1の合流バス1311上に現れる有効セル
は、ノード番号フィルタ1314を経由して一旦第3の
分岐FIFO13073に保持される。
た有効セルは、例えば分岐FIFO13073からの割
り込み起動等で制御手段1308に取り込まれる。
といった比較的低速低機能のマイクロプロセッサを中心
とした計算機システムであることに注意が必要である。
制御手段1308は低速であるので、第1の合流バス1
311に乗る全ての有効セルを制御手段1308に与え
るわけにはいかない。全ての有効セルを与えると制御手
段1308がオーバーフローしてしまい、通信網の制御
ができなくなる事態を招いてしまう。ノード番号フィル
タ1314は、この事態を招かない様に、制御手段13
08が必要とするセルのみ第3の分岐FIFO1307
3に導く役割を持っている。
は、例えば以下のようであってよい。
−311180号公報で開示したATM−LANシステ
ムにおけるブロードキャストセルを用いたの監視制御が
実行されることを前提としている。ブロードキャストセ
ルとは、予め定められたVPI/VCIを持つセルであ
る。この予め定められたVPI/VCIを持つセルを用
い、各情報分岐手段1122−iの制御手段1308が
互いに通信し、家庭内通信網の監視制御を行うことにな
る。
このブロードキャストセルには、上述のノード番号によ
って、その宛先と送出元が示されている。従って、ノー
ド番号フィルタ1314は、ブロードキャストセルの宛
先フィールドを参照し、自分に付与されたノード番号が
記載されていれば、第3の分岐FIFO13073に送
出する。
れば、ブロードキャストセルの宛先アドレスとして、”
全端末同報”と”隣接分岐”が網構成認識の為に規定さ
れている。受信したブロードキャストセルの宛先がこう
いった特殊な宛先の場合、制御手段1308の負荷を低
下させるため、ノード番号フィルタ1314は、受信し
たブロードキャストセルの送出元フィールドを参照し、
自分自身のノード番号が記載されているブロードキャス
トセルは第3の分岐FIFOへとエンキューしないのが
望ましい。
は、空セルを表示する値以外、どの様な値を選択しても
構わないが、例えば、全ビット「1」であるものを選択
することとしてもよい。
作を踏まえて、入力ポート番号の役割についてまとめ
る。
ス1312に有効セルを送出するのは、情報分岐ポート
A、情報分岐ポートB、制御手段の3種類となり、第2
の合流バス1312上では、これらの間の区別を行う必
要がある。第1、第2のポート番号フィルタ1305
1、13052では、さらに、情報通過ポートから入力
されたセルもこれらのセルから区別できる必要がある。
結局、入力ポート番号によって計4種類の状態が区別で
きれば良い事になる。すなわち、これは、2ビットの情
報で区別可能で、例えば、 ・ 入力ポート番号=(0、0) : 情報通過ポート
からのセル ・ 入力ポート番号=(0、1) : 情報分岐ポート
Aからのセル ・ 入力ポート番号=(1、0) : 情報分岐ポート
Bからのセル ・ 入力ポート番号=(1、1) : 制御手段130
8からのセル といった様に入力ポート番号を符号化することができ
る。この様に入力ポート番号を符号化すると、第1、第
2の分岐FIFO13071、13072、及びノード
番号フィルタ1314における第1の合流バス1311
上の有効セルの取り込み条件は以下の通りとなる。
入力ポート番号=(0、1)以外のセルを取り込む ・ 第2の分岐FIFO13072 : 入力ポート番
号=(1、0)以外のセルを取り込む ・ ノード番号フィルタ1314 : 入力ポート番号
=(1、1)以外のセルを取り込む さて、スイッチングレギュレータ1310は、情報分岐
手段1122−iが動作するための電圧を、供給される
AC100Vから作成する役割を担う。ここで、スイッ
チングレギュレータ1310が情報分岐手段1122−
i毎に設けられているのは、以下に詳細に説明する情報
分岐手段の実装形態からの要求によるものである。
す。この実装形態では、テーブルタップ1401に、例
えば、図3を参照して説明した情報分岐手段1122−
iの機能を1つのLSIチップとして集積したLSI1
402を内蔵し、ACプラグ1403や差し込み口14
04、1405に情報分岐ポートや情報通過ポートを対
応づけて配置してある。なお、図4では、情報通過ポー
トに対して「T」と、情報分岐ポートに対して「D」
と、それぞれ付している。
過ポートTを割り当て、その情報通過ポートの情報入出
力を行う情報プラグ1408を該ACプラグ1403に
組としている。
してそれぞれの情報分岐ポートDを割り当て、情報分岐
ポートの情報入出力を行うコネクタ1406、1407
を組にしている。
タップ1401の図4では示されていない面に配置され
た差し込み口と組にされ、同様に配置されている。
プ1401内部の情報分岐手段、すなわち、LSI14
02が動作するための電力を該テーブルタップ内に供給
する役割を果たす。つまり、このACプラグ1403
が、電力の供給された差し込み口に差し込まれることで
該情報分岐手段、すなわち、LSI1402が動作を開
始する。この観点から、ACプラグ1403と対になっ
ている情報プラグ1408に対応した情報通過ポート
は、もう一方の情報通過ポートや情報分岐ポートとは、
異なった意味合いを持つ。
に皆で従属して動作することが要求される手順におい
て、情報プラグ1408に対応した情報通過ポートTは
その他のポートとは異なる役割を担うことになる。
2−iの内蔵されたテーブルタップを複数個用いて、家
庭内AVI機器に対して情報転送経路を与える家庭内通
信システムを実現する手法を示す。
ブルタップ1504、1507を用いて、パーソナルコ
ンピュータ1508、VTR1510、オーディオセッ
ト1512、TVセット1514、監視カメラ1515
に対して情報転送経路を与える場合の様子が示されてい
る。
7のACプラグ1505は、テーブルタップ1504の
情報通過ポートTと対応した差し込み口に差し込まれて
いる。さらに、テーブルタップ1507の情報プラグ1
506が、テーブルタップ1504の前記差し込み口に
対応したコネクタに差し込まれている。
を通じてテーブルタップ1505に電力が供給され、テ
ーブルタップ1507内部の情報分岐手段1122−j
が動作を開始すると同時に、テーブルタップ1504内
部の情報分岐手段1122−iと、テーブルタップ15
07内部の情報分岐手段1122−jとが協調して動作
することが可能になる。この結果、それぞれのAVI機
器に情報転送経路が与えられる。
岐手段の情報通過ポートに対応付けられた差し込み口と
コネクタに、別のテーブルタップのACプラグと情報プ
ラグを差し込むことで、さらに情報転送経路を拡張して
ゆくことが可能である。
ブルタップ1504に直接接続されている。この接続に
より、パーソナルコンピュータ1508は、その動作に
必要な電力を得ると同時に、他のAVI機器との間の情
報転送経路にアクセスできる様になる。この接続を実現
するため、パーソナルコンピュータ1508には、本発
明の実施の為に特有な拡張カードが挿入されることとし
てもよい。
有の電力情報ケーブルは、この拡張カードから引き出さ
れることとしてもよい。なお、この拡張カードの構成、
動作については、後ほど詳細に説明する。
2、TVセット1514、監視カメラ1515とテーブ
ルタップ1504、1507の間には、必要に応じてN
TSCエンコーダ・デコーダ1509、1513や、オ
ーディオエンコーダ・デコーダ1511が挿入されてい
る。この意味で、これらのエンコーダ・デコーダは、パ
ーソナルコンピュータ1508に挿入される拡張カード
と同じ位置に属する。但し、これらのエンコーダ・デコ
ーダは、前記拡張カードの持つ機能の他に、情報分岐手
段を経由してやりとりされる形式のディジタル信号と、
既存のAVI機器がやりとりできるアナログ信号の間の
変換機能も持っている。これらのエンコーダ・デコーダ
の構成、動作については、後ほど詳細に説明する。言う
までもなく、ACプラグと情報プラグの付いた本発明特
有の電力情報ケーブルは、これらのエンコーダ・デコー
ダから引き出され、テーブルタップ1504、1507
の差し込み口やコネクタに挿入されている。
1511、1513には、言うまでもなく、VTR15
10、オーディオセット1512、TVセット151
4、監視カメラ1515とアナログ信号をやりとりする
ための普及したピンプラグが配備されることになるが、
さらに、これらのエンコーダ・デコーダにAC電力の差
し込み口を配備し、この差し込み口からVTR151
0、オーディオセット1512、TVセット1514、
監視カメラ1515が動作するための電力を、これらの
エンコーダ・デコーダ1509、1511、1513が
供給することとしても良い。また、例えば、TVセット
1514がNTSCエンコーダ・デコーダ1513のN
TSCデコード部分のみ使用するならば、残ったNTS
Cエンコード部分は監視カメラ1515で使用する等、
複数のAVI機器がひとつのエンコーダ・デコーダを共
有することとしてもよい。さらに、ひとつのエンコーダ
・デコーダがいわゆるAVセレクタと同じ機能を持ち、
アナログ信号でのAV機器間の情報転送路を提供すると
同時に、テーブルタップ1504、1507とのディジ
タル信号のやりとりを、接続されている複数のAVI機
器のひとつを選択して実行するようにしても良い。
グ1502は、一般家庭の壁に配置されたコンセントに
差し込まれているが、情報プラグ1503は、どこにも
差し込まれていないことに注意が必要である。この様
に、使用されずに残っている情報プラグには、絶縁/埃
よけのキャップをはめておくことが望ましいのはいうま
でもない。
プ1504、1507によって構成される情報伝送経路
と外界の間の通信を支援するために使用されることにな
る。図6に、これを実現するための本発明の別の実現手
法を示す。
ックス1601が配置され、テーブルタップ1504の
ACプラグと情報プラグが該情報ボックス1601に接
続されている。この結果、テーブルタップ1504、1
507の動作に必要な電力は情報ボックス1601が供
給すると同時に、これらのテーブルタップに含まれた情
報分岐手段1122−iが、情報ボックス1601内部
の機能と協調して動作するようになる。
ール1602、1603、1604、1605が挿入さ
れる。それぞれのモジュールが、例えば、電話網とのイ
ンタフェースであるとか、地上波/衛星波のチューナで
あるとかいった機能を持っている。このようにモジュー
ル構成とすることで、顧客は、自分の好みの情報源/通
信網/情報サービスを選んで情報ボックス1601の構
成を決定でき、結果として情報ボックス1601を安価
に実現できるようになる。なお、情報ボックス、およ
び、これらのモジュールの構成、動作は後ほど詳細に説
明する。
てきた、テーブルタップに内蔵される形態に特に限られ
るものではない。例えば、図7に示すように壁コンセン
ト1712の背面側に情報分岐手段1711が実装され
るといった形態であってもかまわない。この実装形態の
場合、壁コンセント1712の間の電力配線1701、
1702の布設時に、情報分岐手段1711の情報通過
ポート間の配線1703、1704も同時に布設するこ
とになる。
様、図7の壁コンセント1712の前面には、差し込み
口1705、1706と、それらにそれぞれ対応してい
る情報分岐手段1711の情報分岐ポートのコネクタ1
707、1708が設けられている。壁に埋め込まれる
配線1703、1704の接続に供されるよう、情報分
岐手段1711の情報通過ポートのコネクタ1709、
1710は壁コンセント1712の背面に配備されてい
る。
力は、電力配線1701、1702を壁コンセント17
12上で接続する配線から供給される。
M通信システムの実施形態である家庭内通信システム
は、例えば、家屋の建設時に予め設置しておく必要があ
る等、設置の柔軟性に欠けることになるが、一方で、家
屋の各部屋の間に広帯域の情報通信経路を提供でき、よ
り多くのAVI機器のネットワーキングが可能であると
か、テーブルタップの個数が少なく、AVI機器の裏側
配線がすっきりするであるとかいった利点も有する。
所に配置され、お互いが接続された図7の壁コンセント
1712に対して、図4に示したテーブルタップ140
1を差し込むことで壁コンセント1712の差し込み口
を増設し、宅内全域に渡る情報転送経路を得ることも可
能である。さらにまた、図7に示した壁コンセント17
12に差し込まれたテーブルタップ1401にさらに、
新しいテーブルタップを差し込んでも情報転送経路は正
常に動作する。
報分岐手段1122−iの詳細動作、即ち、ある情報分
岐/通過ポートから入力されたセルを全て、その他の情
報分岐/通過ポートに送出する、即ち、基本的にブロー
ドキャストベースでATM通信が行われることと、後ほ
ど詳細に説明する網同期手法とに負っていることに、注
意が必要である。
若干の追記 なお、言うまでもなく、1つの情報分岐手段が備える情
報分岐ポートの数は2組に限られる訳ではなく、1組で
も良ければ、3組以上でも良い。しかしながら、この点
に関しては、情報分岐手段の実装形態の観点からは情報
分岐ポートは多数持つのが望ましいが、一方で、情報分
岐ポートの数が増加すると第2の合流バス1312の動
作速度が増加し、情報分岐手段の実装コストが増加して
しまうというトレードオフが存在する。ここで述べてい
る実施形態では、これらの点を鑑みて、2組の情報分岐
ポートを持つ事としている。
1305iが全ての有効セルを送出するのではなく、予
め定められたポート番号を持つ有効セルを送出する事に
してもよい。このようにポート番号フィルタを実現する
事により、例えば情報通過ポートA、Bの情報入出力速
度を155Mbps、情報分岐ポートの入出力速度を4
5Mbpsといった如く、情報通過ポートと情報分岐ポ
ートの速度を異なるものに設定する事が可能になる。
ルタ1305iにコネクション毎のセル選択機能を持た
せると、セル選択機能の制御の為に、ATMコネクショ
ン設定の度にポート番号フィルタ1305iの設定を行
う為に制御手段1308が通信網を制御する機能(後ほ
ど詳細に説明)と通信を行う必要が生じる。この通信
は、例えば本発明者が特開平6−311180号公報に
て開示したブロードキャストセルによるコネクション設
定によって実現する事も可能であるが、制御手段130
8に対してより高い負荷を要求するので、安価なAVI
機器間伝送路という本発明の目的を達成するのが若干困
難になる。そこで、ここでは、全ての情報分岐手段11
22−iの情報通過ポートと情報分岐ポートの情報入出
力速度が一致しており、それぞれのポート番号フィルタ
1305iが入力されたセル流から全ての有効セルを抽
出して出力するものとして以降の説明を進める。
の追記 ここで、ATMセルが自身の情報形式にてセルの先頭を
検出可能である事から、単にビット列を転送できるとい
う非常に基本的な機能を持つ信号形式でありさえすれ
ば、どの伝送路上の信号形式でも本発明に適用可能であ
る事に注意が必要である。使用可能な伝送路上の信号形
式例としては、例えば、ATMフォーラムにて定義され
ている155MbpsのSONETの光インタフェース
形式や155Mbpsの電気インタフェースの形式、1
00BaseTとして知られている100Mbps−E
thernetで採用されている形式、また、IEEE
で近年next SCSIとして審議されているP13
94で採用されている形式等がある。
は、P1394自身が家庭内AVI機器を接続すること
を意図して作成されていることから、他の伝送路形式に
比べてシンプルで、かつ早い時期から大量生産によるコ
スト削減が期待され、本発明への適用に好適である。
既に家庭内に存在している同軸ケーブル上のRF信号の
空きチャネルを用いてディジタル信号を送出することも
考えられるが、この場合、セル流を変調して出力する事
になる。この方式を採用した場合、新たに光ファイバや
シールデッドツイストペアケーブルを敷設しなくて良い
という利点はあるが、一方で将来必要となる十分なビッ
トレートをAVI機器間に提供できないという欠点もあ
る。
SONETの様に通信網全体が同一のクロック源に同期
して動作する、即ち、網同期を確立する事が可能な形式
と、Ethernetの様に、それぞれの端末が独立な
クロックを持ち、その独立クロックに従ってそれぞれの
端末がメッセージを送出することを前提とする形式の2
種類が存在する。
ージを送出する形式は、通信網のクロック系という観点
からは簡易で安価であるが、一方、送信端末と受信端末
が動作しているクロックが完全に独立しているので、そ
れぞれの端末のクロックの誤差により、長い時間のうち
に受信端末側で受信バッファのオーバーフロー・アンダ
ーフローが発生し、例えば動画像が一瞬乱れるといった
望ましくない性質を持つ。本発明はリアルタイム通信に
対して適用する事を意図しているので、網同期がとれる
方が望ましい。Ethernetの様な伝送路信号その
もので網同期を確立する事が不可能なものを本発明に採
用した場合の簡便な網同期確立法については、後ほど詳
細に説明する。
干の追記 上述したように、本発明の情報分岐手段1122−iで
はヘッダ変換が行われない。この為、現在のATM F
orumで規定されているUNIプロトコルに従ったの
では、情報分岐手段1122−iの制御手段1308が
他の情報分岐手段1122−jや情報ボックス1121
と通信できない。これは、該UNIプロトコルが、AT
M交換機と端末がポイント−ポイントに接続されること
を前提に、それぞれの光ファイバ上に予め定められた値
のシグナリングVCを1本だけ、予め設定しておくこと
を要求しているからである。
した家庭内通信網では、全ての端末が同一のシグナリン
グVCを共有することになり、そのシグナリングVC上
で実行されるコネクション設定/解放プロトコルが実行
できないことになってしまう。
形態において、その制御手法として本発明者が特開平6
−311180号公報にて開示したブロードキャストセ
ルによるものを採用している理由である。
る、マルチドロップUNI用の制御コネクション設定手
順がITU−T等で規定されれば、それを用いて情報分
岐手段1122−iの制御手段1308と、ここで述べ
ている家庭内通信網の制御手段(後ほど詳細に説明)
が、制御コネクションを設定し、該制御コネクションを
用いて必要なコネクションを設定することも可能であ
る。
に説明する。図8に、図1、図2、図6に示した情報ボ
ックス1121の詳細なハードウェア構成を示す。
源からの情報をディジタル化、セル化し、家庭内で顧客
が選択した機器にこれらのディジタル情報を導くために
情報分岐手段1122−iに向けて送出する役割を持
つ。これと同時に、情報分岐手段1122−iからの情
報を、家庭外の通信網へと中継する役割も持つ。
情報サービスに安価に対応するように、これらとのイン
タフェースのための機能をモジュール化し、顧客の好み
のモジュールを情報ボックス1121に内蔵させる構成
としているのは上述した通りである。また、モジュール
の一種として、宅内の通信網を構成する情報分岐手段1
122−iと情報ボックス1121の間のインタフェー
スも提供される。
情報分岐手段1122−iとのインタフェースとして宅
内モジュール1809を、従来の電話網とのインタフェ
ースとして電話網モジュール1810を、さらに、CA
TV網とのインタフェースとしてCATVモジュール1
811を内蔵している。
して流れてきたTV番組を一旦、図1のビデオサーバ1
112に保持しておき、それを宅内の任意の部屋で観賞
すると同時に、例えばパーソナルコンピュータ1111
でTV番組の一画面をキャプチャリングし、そのキャプ
チャリングしたビットマップイメージを電話網を経由し
て友人に送るであるとか、該キャプチャリングした画面
上の文字を図1のパーソナルコンピュータ1111上で
文字認識し、例えば懸賞クイズに応募する為の葉書を自
動的に作成するであるとかいった事が可能になる。
ルの構成に関しては、以降に述べる宅内モジュール18
09、電話網モジュール1810、CATVモジュール
1811の構成の組合せにより実現可能である。
クロプロセッサ1801、キャッシュメモリ1802、
メインメモリ1803、グラフィックアクセラレータ1
805、SCSIコントローラ1806を、近年パーソ
ナルコンピュータ内部の高速バスとして脚光を浴びてい
るPCIバス技術により構築された第1のPCIバスセ
グメントで接続し、さらに、宅内モジュール1809、
電話網モジュール1810、CATVモジュール181
1を第2のPCIバスセグメントで接続した構成を持っ
ている。
では、マイクロプロセッサ1801、キャッシュメモリ
1802、メインメモリ1803を接続するメモリバス
1814と、第1のPCIバスセグメント1808とを
接続するためにホスト−PCIブリッジ1804が、第
1のPCIバスセグメント1808と第2のPCIバス
セグメント1813とを接続するためにPCI−PCI
ブリッジ1807が、それぞれ配される。PCIバスの
標準に従うと、それぞれのPCIバスセグメントにアー
ビタが必要になる。
813用として、アービタ1812が示されている。こ
のアービタ1812は、PCIバス標準の機能ではな
く、後ほど詳細に述べるような本発明に特有な機能を持
つ。
は示されていないが、第1のPCIバスセグメント18
08にもアービタが必要である。このアービタは、通常
のPCIバス用のアービタであってよい。さらに、PC
Iバス標準以外の機能として、メモリバス1814にア
ドレスラッチ1815が接続されている。
は、通常のパーソナルコンピュータに含まれるカード
群、例えば、図8に示すように、グラフィックアクセラ
レータ1805やSCSIコントローラ1806が接続
されている。もちろん、第1のPCIバスセグメント1
808に接続されるカードの種別は、ここで示したもの
に特に限ることはなく、現在市場に出ている、いわゆる
PCIバス対応のカードを接続することができる。
3は、いわゆるPCIバス対応のカードを接続すること
も可能ではあるが、本発明の情報ボックス1121で
は、情報ボックス1121に含まれる複数のモジュール
1602、1603、1604、1605を接続するこ
とを特に意図している。
メモリ1802、メインメモリ1803、ホスト−PC
Iブリッジ1804、グラフィックアクセラレータ18
05、SCSIコントローラ1806の間のPCI−P
CIブリッジ1807を経由したデータ伝送は、例え
ば、 ”Open Design、 No.7、PCI
バスの詳細と応用へのステップ”(CQ出版社出版、1
995年3月発行)に記載されているような通常のPC
Iバスを持つパーソナルコンピュータと同じ動作をする
ので、ここでは詳細な説明は省略する。
動作で特徴的なのは、第2のPCIバスセグメントであ
る。第2のPCIバスセグメント上では、以降に詳細に
述べる方法によって、通常のPCIバス上でやりとりさ
れるメッセージの他に、ATMセルもPCIバス上のメ
ッセージとしてやりとりされる。
1809、電話網モジュール1810、CATVモジュ
ール1811間のATMセル転送にマイクロプロセッサ
1801の関与が不要であるように構成することで、例
えば、マイクロプロセッサ1801がグラフィックアク
セラレータ1805に比較的長いデータを書き込んでい
る最中であっても宅内モジュール1809と例えば電話
網モジュール1810との間のセル転送が可能である。
即ち、第1のPCIバスセグメント1808と第2のP
CIバスセグメント1809の同時情報転送が可能で、
PCIバスのスループット全てを家庭内通信網に提供す
ることが可能という、きわめて望ましい性質を情報ボッ
クス1121に持たせることができる。また、これらの
モジュールとマイクロプロセッサ1801の間のATM
セル伝送も、PCI−PCIブリッジ1807、ホスト
−PCIブリッジ1804を経由して行われるが、これ
を実現するためにアドレスラッチ1815が設けられて
いる。
セグメント1813を中心に、本発明による情報ボック
ス1121の詳細な構成と動作を順次説明する。
セル転送 まず、本発明に特徴的なPCIバス上でのATMセルの
転送法について、詳細に説明する。
トを図9に示す。PCIバス標準によれば、PCIバス
上の情報転送は、32bit単位もしくは64bit単
位のアドレス指定ワードに続く読み/書きデータの転送
という形式で行われる。
2bit単位のデータ転送の場合であり、アドレス指定
ワードと読み/書きデータが、AD[31:00]とい
う32本の同一の信号線を使用して転送される。FRA
ME#と呼ばれる信号で、1つのアドレス指定ワードに
対する一連の読み/書きデータ転送が行われている事を
示している。なお、PCI標準の記述法に従い、負論理
の信号、即ち論理レベル「L」の場合に活性化されてい
ると見なす信号、を記号「#0」で表現している。PC
Iバス上の信号は、単一のクロックCLKの立ち上がり
に同期して変化させられ、立ち下がりに同期してサンプ
ルされる。
転送を行うものの事をここではデバイスと呼ぶ。
イクロプロセッサ1801、グラフィックアクセラレー
タ1805、SCSIコントローラ1806、宅内、電
話網、CATVモジュール1809、1810、181
1といったものが、デバイスと総称される。あるタイミ
ングで、PCIバスを使用し、当該バス上のデータ転送
の主導権を握るデバイスをマスタデバイスと呼ぶ。
ートは、PCIバスのマスタデバイスからのデータの書
き込みの場合のタイミングチャートである。いわゆるデ
ータのバースト転送が可能になっている。データの書き
込みの場合、マスタデバイスからアドレス指定ワードが
送出され、その後、連続してマスタデバイスから書き込
みデータを送出することができる。
バイスがアドレス指定ワードを送出した後、数クロック
の時間をおいてマスタデバイスのバスドライバを高イン
ピーダンス状態とし、アドレス指定ワードによって指定
されたデバイス(これをスレーブデバイスと呼ぶ)が自
身のバスドライバを低インピーダンス状態にする、とい
う手順を踏むことになり、無駄な時間が生じる。
スに転送するのは、以下に詳細に説明する手法の場合
は、データ読み出し手順を使ってもデータ書き込み手順
をつかっても実現できるが、PCIバスの帯域の有効利
用の観点から、データ書き込みサイクルを用いてセル転
送を行うこととしている。
のため、PCIバス標準の読み/書きデータ転送ワード
のみでATMセルを転送すると、13回の32bit転
送にさらに1回、8bitのデータを転送しなければな
らない。
レス指定ワード中の各ビットは、全ビットをそれぞれの
デバイスの指定に使用する必要はない。特に、例えばア
ドレスの下位8bitをアドレス指定に使用しないこと
とすると、あるデバイスに連続した256ワードのアド
レスが割り当てられていると見なすことができる。
性を利用してPCIバスの利用効率を向上するため、書
き込みデータワードのみをセル転送に使用するのではな
く、アドレス指定ワードの下位8bitもセル転送に利
用することとしている。つまり、アドレス指定ワードの
上位24bitを該ATMセル転送先の指定の為に、下
位8bitをATMセルの一部を転送するために、それ
ぞれ使用する。
に従えば最低15クロック必要なPCIバス上のセル転
送を、最低14クロックに抑える事が可能で、PCIバ
スの利用効率を向上させることができる。
ルのHECフィールドをアドレス転送ワードで転送する
のが、より望ましい実施形態である。
の読み書きに係るメッセージから区別するため、ATM
セル転送に係るメッセージであることを指定するための
アドレスをPCIバスのアドレス空間上に予約する。ど
のデバイスに転送するかは、いわゆるビットマップ形式
にて表現する。
PCIバスの場合、アドレス転送ワードのAD31から
AD13までにATMセル転送に予約されたアドレス値
が入れられ、AD12からAD08までにデバイス指定
の為のビットマップ情報が入れられる。
セグメント上のデバイスがATMセルを転送する、その
宛先は自身の属するPCIバスセグメント内の他のデバ
イスか、マイクロプロセッサ1801となる。PCIバ
ス標準は、その高速性故に同一バスセグメントに接続可
能なデバイスの個数が例えば4枚のカードまでといった
如く、大きく制限されている。このため、デバイス指定
の為のビットマップ情報は、当該ATMセルが、マイク
ロプロセッサ1801に受け取られるものであるか否
か、また、4個の、それぞれのデバイスに受け取られる
ものであるか否かを示す計5ビットの情報で表現されて
いても良い。
るATMセルは、所望のPCIバスセグメントの所望の
デバイスに転送する必要がある。これに対応するため、
上述のATMセルの転送である事を示す特殊なアドレス
は、システム内に含まれるPCIバスセグメントそれぞ
れに対して一意な値を予約することとする。マイクロプ
ロセッサ1801が送出するATMセルの宛先PCIバ
スセグメントの指定は、このATMセル転送用にそれぞ
れのPCIバスセグメントで予約されたアドレスにて行
なわれる。
CIバス上のメッセージのアドレス転送ワードの使用法
について、図8に示したシステムを用いて、具体的に説
明する。
808と、第2のPCIバスセグメント1813が含ま
れている。これらに、独立に、PCIバス上のアドレス
を割り当てる。例えば、第1のPCIバスセグメント1
808には、AD31〜AD13の全てが「1」で表現
されるアドレス空間を、第2のPCIバスセグメント1
813には、AD31〜AD14の全てが「1」でAD
13が「0」で表現されるアドレス空間を、それぞれA
TMセル転送の為に割り当てるとする。
第2のPCIバスセグメント1813上のデバイス#
1、デバイス#3にATMセルを転送する場合のアドレ
ス指定ワードは、 AD31〜AD14:全て「1」 AD13:「0」 AD12〜AD08:「00101」 AD07〜AD00:当該ATMセルのHECフィール
ド となる。
3上のデバイスが、マイクロプロセッサ1801に向け
てATMセルを転送するならば、アドレス指定ワード
は、 AD31〜AD14:全て「1」 AD13:「0」 AD12〜AD08:「10000」 AD07〜AD00:当該ATMセルのHECフィール
ド となる。
ションによるマスタデバイス決定と、マスタデバイスの
指示によるデータ転送によって実行される。アービタに
よるマスタデバイス決定は、その前に決定されたマスタ
デバイスによるデータ転送と重ね合わせて実行される。
つまり、PCIバス上の情報伝送能力が、アービタ動作
により削減されることはない。
作と、デバイス間のATMセル転送について順次説明す
る。
スをマスタデバイスとするかを決定する事である。これ
を実行するのがアービタである。PCI標準において
は、アービトレーションを実行するため、アービタと各
デバイスの間にバス要求線(REQ#)とバス応答線
(GNT#)の2本の信号線を敷設することが要求され
ている。それぞれのデバイスは、PCIバスを使用した
い時にバス要求線を活性化する。アービタは、それぞれ
のデバイスからのバス要求線の入力レベルを参照し、ど
のデバイスにバス使用権を与えるかを決定する。
M通信の原理に従い、予め定められた帯域に比例してP
CIバス上の情報伝送能力を使用する事で、情報ボック
スにおいて、種々の機器や情報ソースに対して適切な情
報伝送能力を割り当てる事としている。
力の使用を可能にする本発明に特徴的なアービタ181
2や各モジュールの構成と動作は、後ほど詳細に説明す
るが、その概略は以下の通りである。
めアービタ1812に、それぞれのモジュールが第2の
PCIバスセグメント1813上で使用してもよい帯域
を登録しておく。
登録された帯域が、それぞれのモジュールに割り当てら
れる様に、それぞれのモジュールにバス送出権を割り与
えてゆく。
PCIバスセグメント1813上 アービタ1812からバスの使用権を与えられると、そ
れぞれのモジュールは、上述のPCIバス上のATMセ
ル転送形態に従ったメッセージを第2のPCIバス18
13上に送出する。
は、該メッセージのアドレス指定ワードの上位24bi
tで指定されている事に注意が必要である。それぞれの
モジュールは、第2のPCIバス1813上に現れるア
ドレス指定ワードを常に参照しており、自分宛であると
判断されるアドレス指定ワードを持つセルをとりこむ。
レス指定ワード中にATMセルの一部が含まれているの
で、各モジュール内でATMセルを再生するとき、この
アドレス指定ワード中のATMセルの一部と、以降の書
き込みデータにより転送されるATMセルの残りの部分
を連結する必要がある事に注意が必要である。
式を導入したので、ATMセルのコピーが容易に実現可
能である事も上述したとおりである。
2−iでのATMセルスイッチング手法に習い、第2の
PCIバスセグメント1813上に送出されたATMセ
ルを、全てのモジュールが取り込み、自身が収容してい
る通信路に送出する事も考えられるが、それぞれのモジ
ュールが全て宅内通信路と同じ伝送容量を持っていると
は限らないため、ここでは、アドレス指定ワードによる
第2のPCIバスセグメント1813上でのATMセル
スイッチングを行うこととしている。
PCIバスセグメント1813からマイクロプロセッサ
1801へ 第2のPCIバスセグメント1813上のモジュールが
送出するATMセルには、他のモジュールに対して転送
するものの他に、マイクロプロセッサ1801に対して
転送して該マイクロプロセッサ1801のサービスを受
ける必要があるものもある。
受ける必要があるATMセルは、例えば、コネクション
設定に必要なメッセージを運ぶATMセル(C−pla
in(制御プレーン)のATMセル)であるとか、遠隔
の端末で発生されたFERFセル(M−plain(管
理プレーン)のセル)であるとかいったものである。
3上のみで転送されるATMセルは、主にユーザ−ユー
ザ間でやりとりされるU−plainのATMセルであ
る。
イクロプロセッサ1801に対しても、ビットマップ情
報のうちの1ビットが割り当てられている。つまり、第
2のPCIバスセグメント1813上のみでモジュール
間で転送されるATMセルと、第2のPCIバスセグメ
ント1813からマイクロプロセッサ1801に向けて
送出されるATMセルとは、アドレス指定ワードによっ
て区別される。
ATMセルは、以下の様にシステム内で転送され、メイ
ンメモリ1803へと書き込まれる。
モリ1803に蓄えられたATMセルに対して、所定の
サービスを与える。
ATMセルを含むPCIバスのメッセージが1つのモジ
ュールから第2のPCIバス1813上に送出されたな
らば、まず、該メッセージをアービタ1812が受け取
る。
バスセグメント1804、ホスト−PCIブリッジ18
04を経由したメインメモリ1803への書き込み処理
を行うためのバス要求を、第1のPCIバスセグメント
1808のアービタ(図示せず)に伝える。
ービタ(図示せず)によりメインメモリ1803へのパ
スが確保されたなら、アービタ1812はATMセルを
メインメモリ1803へと書き込む。
ラッチ1815は、ATMセルの一部を含むアドレス転
送ワードを一旦保持する。マイクロプロセッサ1801
は、メインメモリ1803に書き込まれた内容と、アド
レスラッチ1815に書き込まれた内容を参照し、転送
されてきたATMセルを再生する事になる。
れたアドレス指定ワードをマイクロプロセッサ1801
が参照する前に、次のATMセルが転送されてくる事を
考えた場合、このアドレスラッチ1815は、複数個の
アドレス指定ワードを保持できる必要がある。この様な
状況は、マイクロプロセッサ1801上でATMセルを
受信するプロセスが複数個同時に動作している場合に生
じる。
スセグメント1808、1813が32bit幅である
場合、ATMセルの1バイトがアドレス転送ワードによ
って転送されることになる。一方、ATMセルのHEC
フィールドは、1バイト長であり、かつ、ATMセルの
情報そのものは担っていない。そこで、アドレス指定ワ
ードにてHECフィールドを転送することにすれば、た
とえアドレスラッチ1815が省略されても、転送され
てきたATMセルをマイクロプロセッサ1801が再生
できることになる。もし、HECフィールドが必要なら
ば、ヘッダ部分からI.432(ITU−T勧告)に定
められた演算法に従って計算すれば良い。
りの検出/訂正に使用される。PCIバスのアドレス/
データ信号線AD[31:00]にはパリティビットが
付与されており、この観点からも、HECフィールドを
モジュールからマイクロプロセッサ1801へ転送する
必然性は薄い。
ロプロセッサ1801から第2のPCIバスセグメント
1813へ マイクロプロセッサ1801から第2のPCIバスセグ
メント1813へのセル転送は、マイクロプロセッサ1
801からPCI−PCIブリッジ1807を経由して
行われる。この時、第2のPCIバスセグメント181
3上でのATMセル転送に予約されたアドレス値をアド
レス転送ワードに含ませるのは上述した通りである。
をアドレス指定ワードに含んだATMセルを含むPCI
バス上のメッセージは、ホスト−PCIブリッジ180
4、PCI−PCIブリッジ1807を経由して、第2
のPCIバスセグメントに転送される事になる。
o.7、PCIバスの詳細と応用へのステップ”(CQ
出版社出版、1995年3月発行)に記載されているよ
うに、PCI−PCIブリッジ1807が、該PCIバ
ス上のメッセージを一旦保持し、第1のPCIバスセグ
メント1808上でのアービトレーションと、第2のP
CIバスセグメント1813上でのアービトレーション
とを独立に実行できるようにするのが、情報ボックス1
121のスループットを向上させる観点から望ましい。
3上のデバイスは、ここまでで述べたATMセルの転送
を受けるのみではなく、マイクロプロセッサ1801か
らの制御も受ける必要がある。このマイクロプロセッサ
1801からの制御とは、具体的には、CATVモジュ
ール1811が受信するチャネルの指定であるとか、電
話網モジュール1810に対して、外部から着呼が発生
している事をマイクロプロセッサ1801が認識するで
あるとか、発呼する先の電話番号をマイクロプロセッサ
1801が通知するであるとか、該予め指定された電話
番号を含む発呼メッセージを送出するよう指示を受ける
であるとか、マイクロプロセッサ1801からのアービ
タ1812に対する各モジュールに割り当てた帯域の設
定であるとか、それぞれのモジュールの動作モードを指
定するであるとかいったものである。
セルにて転送されるのが望ましいとは限らない。プロセ
ッサ1801との情報のやりとりは、通常のPCIバス
上のメッセージを用いたレジスタに対する読み書きで行
うこととなる。ATMセルの転送を受ける他に、こうい
ったレジスタ群とプロセッサとの間の情報転送を行うた
め、それぞれのデバイスには、レジスタアクセスの為の
アドレスが与えられる。
転送に関する若干の追記 上述したマイクロプロセッサのシステムバス上でのAT
Mセル転送手法は、PCIバスのみではなく、例えばF
uturebus−IIといった、バースト転送の可能
な他の形式のシステムバスにも適用可能であることは言
うまでもない。なお、以下に詳細に説明する方法では、
アービトレーションの単純化の為、システムバス上のデ
バイスが送出するバーストの長さは予め定められた値以
下とされているが、PCIバス以外のシステムバスに対
してこの方式を適用した場合も、バースト転送の時間を
予め定められた値以下とするのが望ましい。
システムバスに対してのみ適用可能という訳ではなく、
例えば、64bit幅のシステムバスに対しても適用可
能である。64bit幅のシステムバスの場合、1つの
セルがアドレス転送ワード中での40bitの転送と、
64bit幅の転送6回で実現できることになる。
ロセッサと各モジュールとの間のATMセル転送におけ
るHECフィールドのアドレス転送ワードによる転送に
よるアドレスラッチ1815の省略という手法は使用で
きなくなる。
用にPCIバスセグメントに対応したアドレスを予約
し、バスセグメント内部のセル転送にはビットマップ方
式の宛先指定を行うというATMセル転送先指定法の他
にも、種々のATMセル転送先指定法を考える事ができ
る。
がATMセルの受信機能を持っている場合、ATMセル
受信の為のアドレスを当該デバイスにさらに割り当て
る、といった手法も考えられる。
Iバス上でのATMセルのコピーが困難になる。この場
合、例えば、各モジュールが、受け取ったATMセルの
コピーが必要であれば再度送出するといった手法によっ
てコピーを行う事になる。このため、PCIバスの帯域
が、コピーされるATMセルの出現頻度が高まるに従っ
て、コピーされるATMセルによって圧迫され、有効に
活用できなくなるという問題点がある。
予めいくつかのアドレスをPCIバスのバスセグメント
に対応して予約し、バスセグメント内部のセル転送には
ビットマップ方式の宛先指定を行うというATMセル転
送先指定法を採用する事とし、以降の説明を進める。
ント上でのバス使用要求 上述したように、本発明における情報ボックス1121
内で、モジュール間通信の通信路となる第2のPCIバ
スセグメント1813上では、それぞれのモジュールに
割り当てられた帯域に比例してデータ転送能力を割り当
てる必要がある。 また、マイクロプロセッサ1801
からのモジュールの制御も行える必要がある。これらの
要求が渾然一体となって与えられるなかで、それぞれの
モジュールに与えられる帯域を保証するのが、本発明に
特徴的な第2のPCIバスセグメントのアービタ181
2である。
Iバス標準では規定されていない。アービタ1812
は、以下に説明するように通常のPCIバス用のアービ
タとは大きく異なる機能を持つ。
前に、アービタ1812が処理しなければならないバス
使用要求について、まずまとめておく。
ービタ1812が処理しなければならないバス使用要求
には、以下の2種類が存在する。
ジ1807からのバス使用要求である。PCI−PCI
ブリッジ1807は、以下の2通りの局面で、バス使用
要求を送出する。
流れているのと同じアドレスを指定したデータの読み書
きを行うためのバス使用要求を第1のPCIバスセグメ
ント1808側から受けて送出する局面である。第2の
PCIバスセグメント1813に対するこの種のバス使
用要求は、例えば、上述の様なマイクロプロセッサ18
01からの、それぞれのデバイスに対するレジスタ読み
/書きを行うバス使用要求である。
ッセージを用いたATMセル転送を行うためのバス使用
要求を第1のPCIバスセグメント1808側から受け
て送出する局面である。この種のバス使用要求は、マイ
クロプロセッサ1801が作成したM−plain/C
−plainのATMセルを、あるモジュールを経由し
て情報ボックスの外に送出する際に生じる。
用要求の第2の種類は、第2のPCIバスセグメント1
813上に存在する、各モジュールからのATMセル送
出要求である。なお、ここでは、後ほど述べる理由によ
り、第2のPCIバスセグメント上のデバイスがマスタ
デバイスとなった、通常のPCIバス上を流れているの
と同じアドレスを指定してデータを読み書きする為のメ
ッセージ送出はないものとして以降の説明を進める。こ
のような前提に立てば、各モジュールは、以下の2通り
の局面でバス使用要求を送出する。
メント1813上で、あるモジュールから別のモジュー
ルへとATMセルを転送する為のバス使用要求を送出す
る局面である。これは、例えば、CATVモジュール1
811で受信したCATVの番組を、宅内モジュール1
809を経由して家庭内に分配するといった場合に発生
する。
ト1813から、最終的にマイクロプロセッサ1801
へと転送されるATMセルのためのバス使用要求を送出
する局面である。マイクロプロセッサ1801へ転送さ
れるATMセルとは、上述したように、主にC−pla
in、M−plainのATMセルである。
ト1813上の優先制御 以上述べたように、アービタ1812は、PCI−PC
Iブリッジ1807からのふたつの局面におけるバス使
用要求と、各モジュールからのふたつの局面におけるバ
ス使用要求とを勘案し、それぞれのデバイスに対して適
切にバス使用を許可してゆく必要がある。このように、
複数のデバイスからのバス使用要求のアービトレーショ
ンを行う場合、一般的には、優先度を予め決めておき、
その優先度に従ってどのバス要求を優先するかを決定し
てゆくといった手法がとられる。
最も高い優先度を与えなければならないのは、各モジュ
ールからの第2のPCIバスセグメント1813内部で
のATMセル転送に係るバス使用要求である。この種の
バス使用要求には、例えばCATVモジュール1811
で受信された番組といったコンティニュアスメディアを
転送するATMセル転送に係るバス使用要求が含まれ
る。この種のバス使用要求に対しては、できるだけ短い
ディレイでバスを割り当てる必要がある。コンティニュ
アスメディア用のバス使用要求に対してあまり長い間バ
スを割り当てないでおくと、例えば再生画面が乱れると
いったように、コンティニュアスメディアの処理に甚大
な影響が及んでしまう。
は、各モジュールからマイクロプロセッサ1801へ
の、もしくは、マイクロプロセッサ1801から各モジ
ュールのC−plain/M−plainのATMセル
の転送に係るバス使用要求である。これらのATMセル
によって、家庭内通信網が動作するために必要な制御情
報が、各通信機器間で転送されることになる。よって、
この種のバス使用要求に対しては、できれば短いディレ
イでバスを割り当てることが望ましい。
クロプロセッサ1801から各デバイスへのレジスタ読
み/書きに係るバス使用要求である。この種のバス使用
要求に対してバスを割り当てる時には、数十ミリ秒のデ
ィレイが許容される。単に情報ボックス1121の動作
が若干遅くなるだけである。
がPCIバスのメッセージを第2のPCIバスセグメン
ト1813に送出できる必要がある。
異なるバス使用要求を送出することがある。例えば、各
モジュールは、優先度が最も高い第2のPCIバスセグ
メントに閉じたATMセルか、もしくは、優先度が次に
高い、マイクロプロセッサ1801に向けたATMセル
を送出する。アービタ1812は、こういった優先度を
実現するように各デバイスにバス使用を許可してゆかな
ければならない。
2点の問題点に注意しなければならない。
I−PCIブリッジ1807からのあるバス使用要求が
上述のそれぞれ2つのどちらの局面に相当するかは、上
述の説明に従えば、どのデバイスのどのアドレスに対す
るアクセスに係るバス使用要求であるかが分かるまで分
からないことである。即ち、バス使用権が与えられた
後、PCIバス上のメッセージのアドレス指定ワードが
送出される段階になるまで分からない。
バイスからのバス使用要求信号が一種類しか定義されて
いない事にも注意が必要である。PCIバス標準に従え
ば、それぞれのデバイスがアービタに対してバスの使用
要求を行うとき、その優先度をアービタ1812に通知
する手段がない。つまり、PCIバス標準では、単一の
デバイスが異なった優先度を持つメッセージをPCIバ
スに送出することが想定されていない。つまり、上の用
件をPCIバス標準で規定された信号群は満足していな
い。
1812がアービトレーションするタイミングでは、優
先度を決定するための全ての情報をアービタ1812に
通知することができない。アービタ1812は、不十分
な優先度情報により、アービトレーションを行う必要が
ある。これにより、以下の問題点が生じる。
PCIバスセグメント1813上でのATMセル転送に
係るバス使用要求と、それより優先度の低い、マイクロ
プロセッサ1801向けへのATMセル転送に係るバス
使用要求とのどちらかによりバス使用要求をアービタ1
812に出力する。
応するバス使用要求であるか分からない段階で、これら
のバス使用要求を勘案し、バス使用要求を割り当てなけ
ればならない。
813からマイクロプロセッサ1801へのATMセル
転送に係るアービトレーションは、PCIバスの標準に
従えば、まず送出要求を出すモジュールからアービタ1
812へと転送され、次に、アービタ1812からPC
I−PCIブリッジ1807を経由して第1のPCIバ
スセグメントのアービタ(図示せず)に伝えられ、さら
にホスト−PCIブリッジ1804に伝えられて、マイ
クロプロセッサ1801のバス使用要求とのアービトレ
ーションが行われる事になる。つまり、この種のデータ
転送は、第2のPCIバスセグメント1813のみでは
なく、第1のPCIバスセグメント1808やメモリバ
ス1814をも使用し、結果として他の情報転送、例え
ば、グラフィックアクセラレータ1805とメインメモ
リ1803との間の情報転送の影響をうけることにな
り、アービタ1812にバス使用要求が与えられてから
実際にバスが使用されるようになるまでの時間が非常に
長くなる危険性がある。
801上で動作するプロセス群の動作状況によって大き
く変化するので、第2のPCIバスセグメント1813
上のアービタ1812に要求される、それぞれのモジュ
ールに対する所望の帯域付与が非常に困難になる。これ
は、マイクロプロセッサ1801へのATMセル転送で
は許容されるが、コンティニュアスメディア転送の含ま
れる可能性のある、第2のPCIバスセグメント181
3内のATMセル転送まで、こういったアービトレーシ
ョンが行われる事になるのは許容できない。
813上のデバイスがバスマスタとなった場合に、その
アービトレーションに必要な時間が増大することが、上
述した第2のPCIバスセグメント1813上のモジュ
ールがバスマスタとなった、ATMセル転送ではない、
通常のデータの読み書きを行うためのPCIバスのメッ
セージの送出を禁止した理由でもある。
的なアービタ1812は、マイクロプロセッサ1801
向けのATMセルを一旦保持し、別途第1のPCIバス
セグメント1808上でアービトレーションを行ってプ
ロセッサ1801に向けて送出する機能を持つ。この様
に、第2のPCIバスセグメント1813内に、マイク
ロプロセッサ1801向けのATMセルを保持する場所
を定義する事で、上述した第2のPCIバスセグメント
1813上のデバイスがバスマスタとなった場合に、そ
のアービトレーションに必要な時間が増大する可能性が
あるという問題点を回避できる。
に、それぞれのモジュールに対して意図した帯域を簡便
な手法で与える事も可能になる。つまり、第2のPCI
バスセグメント1813上でのATMセル転送に係るバ
ス使用要求と、それより優先度の低い、マイクロプロセ
ッサ1801向けへのATMセル転送に係るバス使用要
求という、ふたつの優先度の異なるバス使用要求を、ど
ちらの優先度に属するかの情報をアービタ1812に与
えずにアービトレーションを行ったとしても、それぞれ
のモジュールに所望の帯域を与え、かつ、優先度の高い
ATMセルには迅速にバス使用権を与え、優先度の低い
ATMセルには、(第2のPCIバスセグメント181
3では迅速に与えられる結果となるが、その後、再度、
第1のPCIバスセグメント1808でのアービトレー
ションが発生するという観点から)さほど迅速にはバス
使用権は与えられないという結果になる。これは即ち、
システム全体として見た場合に、所望の優先度に従って
それぞれのATMセル転送に対してバスが割り当てられ
ていることになり、所望の優先制御が実現できている事
になる。
用要求に関しては、各モジュールが第2のPCIバスセ
グメント1813内の通信と、マイクロプロセッサ18
01向けのATMセルを区別していない事に注意が必要
である。
結果的に、U−plainのATMセル用の帯域と、M
−plain/C−plainのATMセル用の帯域の
総計の帯域が割り当てられる事になる。また、この望ま
しい結果を得るためには、M−plain/C−pla
inのATMセル転送の頻度が、U−plainのAT
Mセル転送の頻度に比べて十分小さいという条件が成立
する必要があるが、この条件は一般的にATM通信シス
テム設計時に前提とされるものであり、この条件を前提
としてシステムを構築しても何等問題ない。
3上のモジュールの場合と同じように、マイクロプロセ
ッサ1801から第2のPCIバスセグメント1813
に向けてPCI−PCIバスブリッジ1808を経由し
てPCIバス上のメッセージを送出する場合にも、第2
のPCIバスセグメント1813上でのアービトレーシ
ョンを行う時には、そのメッセージの優先度を示す全て
の情報をアービタ1812に転送できないという問題が
ある。
優先度のPCIバスのメッセージも、マイクロプロセッ
サ1801が作成するものであり、これらのメッセージ
の作成を行うプロセスの実行順序に係る優先度を適切に
制御すれば、結果としてこれらのメッセージの優先制御
がなされたこととなるので、大きな問題とはならない。
構成と動作 上述したように、アービタの詳細な実装手法は、現在の
PCIバス標準では規定されていない。本発明のアービ
タ1812の特徴は、第2のPCIバスセグメント18
13のデータ転送能力を上述の優先度を守りながら、そ
れぞれのモジュールに割り当てられた帯域に比例して割
り当てるところにある。以降、本発明に特徴的なアービ
タ1812の構成と動作を詳細に説明する。
作 アービタ1812の詳細な構成を図10に示す。アービ
タ1812が実行するアービトレーションの概略の流れ
は以下の通りである。
ったバス使用要求信号や、PCI−PCIブリッジ18
12からのバス使用要求信号は、一旦バス要求サンプル
レジスタ2001にサンプルされる。
れた帯域に比例するように、送出許可作成部2004
は、それぞれのモジュールに対して、ATMセルを送出
する事を順次許可してゆく。この許可したモジュールに
関する情報は、送出許可保持レジスタ2005にサンプ
ルされる。
参照し、制御部2002が、実際にどのデバイスに対し
てバス使用権を与えるか決定し、バス使用権を与えるデ
バイスに対してGNT#信号で通知する。
は、第2のPCIバスセグメント1812から第1のP
CIバスセグメント1808へのセル転送機能を持つ。
これを実現するのが、第1のPCIプロトコル処理部2
003、アドレスデコーダ2006、セレクタ200
7、セルバッファ2008、第2のPCIプロトコル処
理部2009である。
も、バス使用権に関する制御を行う。
アービタ1812の動作を説明する。
定義 アービタ1812は、第2のPCIバスセグメント18
13の通信能力を、各モジュールに割り当てられた帯域
に応じて分配する機能を持つ。この機能を実現するため
には、PCIバスセグメント上に帯域を定義する必要が
ある。
は、セルスロットとセル時刻を、PCIバス上のCLK
信号を手がかりに以下のように作成している。
許可が与えられ、該デバイスのバスドライバが低インピ
ーダンスになってひとつのセルを送出し終わるまでに必
要なクロック数分の長さを持つ用に定義されている。さ
らに、アービタ1812は、このセルスロットを順次カ
ウントすることで、セル時刻を定義している。
モジュールに対して与えられる帯域は以下のように定義
される。即ち、各モジュールが与えられた帯域を使用す
る場合に、セルを送出できる最小の間隔を、ITU−T
標準、I.432に従って帯域の定義とする。この間隔
は、上述のPCIバス上で定義されたセルスロットによ
り測定される。
は、例えば1.5セルスロット間隔で1つ、であると
か、1000セルスロット間隔で1つ、であるとかいっ
たようになる。
って、第2のPCIバス1813上のセルスロットを順
次割り当てる役割を持つのが送出許可作成部2004で
ある。
作について説明する。なお、この機能の構成法は種々考
えられるが、その構成は本発明の有効性に特に影響を与
えないので、ここでは特に限定せず説明を進める。
CIバスセグメント1813上のモジュールとモジュー
ルの間にコネクションを設定する場合、それぞれのモジ
ュールに対して所定の設定を行なった後、アービタ18
12の送出許可作成部2004に対して、セルの送出側
のモジュールに対して与えた帯域を通知する。この帯域
は、上述の如く、それぞれのモジュールが与えられた帯
域を守ってセルを送出する場合のセル送出間の間隔であ
る。
801から、モジュールに割り当てられた帯域の通知を
受け取ると、通知された帯域を守ることを考えた場合
に、当該モジュールが次にセルを送出できるセル時刻を
計算する。
刻100において、あるモジュールに対して800セル
スロットに1回のセル送出を許可すると通知されたな
ら、そのモジュールが次にセルを送出可能なセル時刻
は、100+800=900 となる。
ト毎に、アービタ1812が定義している現在のセル時
刻と、それぞれのモジュール毎に計算されている次にセ
ルを送出可能なセル時刻とを比較している。現在のセル
時刻とあるモジュールの次にセルを送出可能なセル時刻
とが一致したなら、当該セルスロットにおいて当該モジ
ュールにセルの送出許可を与えるべく、当該モジュール
に対応する送出許可保持レジスタ2005に向かう信号
線をアサートする。
は、そのモジュールが与えられた帯域を守っている場合
に次にセルを送出することになるセル時刻を計算し、更
新する。
各モジュールの次に送出を許可できるセル時刻を比較
し、一致したならば対応するモジュールに送出許可を与
えると同時に次に送出許可を与えるセル時刻を更新す
る、という動作を継続する。
る、次に送出許可を与えるセル時刻は、ITU−T標
準、I.432で言うところの論理的セル到着時間(T
AT)と等しいことに注意が必要である。
を、このTATという言葉で表現すれば、送出許可作成
部2004は、それぞれのモジュールのTATを計算
し、TAT毎にセル送出を許可していると言うこともで
きる。
2上のデバイスからのバス使用要求と、送出許可作成部
2004の作成する、各モジュールに対する送出許可と
を参照し、次のセルスロットでどのデバイスにバス使用
権を与えるか決定する。
1807は、上で述べた計4種類の第2のPCIバスセ
グメント1813に対するバス使用要求のいずれかを持
っている場合、そのことをREQ#信号をアサートする
ことでアービタ1812に通知する。
タイミングで、第2のPCIバスセグメント1813の
各デバイスからのバス要求線REQ#が、バス要求サン
プルレジスタ2001にサンプルされる。バス要求サン
プルレジスタ2001は、例えば、いわゆるDタイプの
フリップフロップ回路群である。
ンプリングと同時に、送出許可作成部2004が作成し
た、それぞれのモジュールへの送出許可信号が、送出許
可保持レジスタ2005の状態に反映される。送出許可
保持レジスタ2005は、例えば、いわゆるクロック入
力付のセット−リセットタイプのフリップフロップ回路
群である。
アサートしていれば、このタイミングで送出許可保持レ
ジスタの対応するフリップフロップがセットされる。
態への反映を待って、制御部2002は、これらの情報
を参照し、次のセルスロットでどのデバイスにバス送出
権を与えるか決定する。
述した優先制御法を実現する為、それぞれのセルスロッ
トでのアービトレーションは、例えば以下のように行わ
れて良い。
ュールからのバス使用要求を参照し、バス使用要求を出
しているモジュールを数え上げる。もし、どのモジュー
ルもバス使用要求を出していなければ、PCI−PCI
ブリッジ1807からのバス使用要求を調べ、PCI−
PCIブリッジ1807がバスを要求していれば、PC
I−PCIブリッジ1807にバス使用権を与える。
要求していなければ、次のセルスロットはアイドル、即
ち、どのデバイスも情報を送出しないことになる。
を出している場合、次に、制御部2002は、バス使用
要求を出しているモジュールの内で、送出許可保持レジ
スタ2005の対応するフリップフロップがセットされ
ているものがあるか否か、調べる。
ルの中で、送出許可保持レジスタ2005の対応するフ
リップフロップがセットされているものがなければ、P
CI−PCIブリッジ1807からのバス使用要求を調
べ、PCI−PCIブリッジ1807がバスを要求して
いれば、PCI−PCIブリッジ1807にバス使用権
を与える。PCI−PCIブリッジ1807がバスを要
求していなければ、次のセルスロットはアイドルにな
る。
ジュールの中で、送出許可保持レジスタ2005の対応
するフリップフロップがセットされているものがあれ
ば、そのモジュールにバス使用権を与える。その後、送
出許可保持レジスタ2005の当該モジュールに対応す
るフリップフロップをリセットする。
ジュールにバス使用権が与えられた場合、次のセルスロ
ット以降は、いくら当該モジュールがバス使用要求を出
し続けていたとしても、送出許可作成部から当該モジュ
ールのATMセル送出が許可されない限り、当該モジュ
ールに対してバス使用権が与えられず、それぞれのモジ
ュールに割り当てられた帯域に従ったバス使用権付与が
実現できることになる。 また、それぞれのモジュール
がバス使用要求を出していない場合や出していても帯域
制限によりATMセルを出させないと判断した場合に、
PCI−PCIブリッジ1807に対してバス使用権を
付与することになるので、上で述べた優先制御が実現で
きていることになる。
グメント1813を上にセルスロットを定義し、そのセ
ルスロットを手がかりにして各モジュールに与える帯域
を保証しているため、PCI−PCIブリッジ1807
を通過して第2のPCIバスセグメントに送出されるマ
イクロプロセッサ1801からのメッセージも、全てセ
ルスロットの長さで収まる長さとするのが望ましい。こ
のような制限を課することで、モジュール間通信を行な
っている間の余裕の時間にマイクロプロセッサ1801
が各モジュールを制御できることになる。1つのセルス
ロットの長さは52バイトの情報を転送可能な長さであ
るので、特に長いバースト転送を要求しない限り問題は
ない。もし、PCI−PCIブリッジ1807からのメ
ッセージがセルスロットの長さを越える事を許す場合、
アービタ1812は、その事を検出し、メッセージの長
さをセルスロット単位で測定し、それぞれのモジュール
の、次にセル送出許可を与えるTATを調節して、それ
ぞれのモジュールに対して割り当てる帯域を保証する必
要がある。
ジ1807からの長いメッセージが第2のPCIバスセ
グメント1813を占有している時に、いくつかのモジ
ュールのTATにセル時刻が一致した場合、特に複雑に
なる。
持レジスタ2005の対応するフリップフロップがセッ
トされているモジュールが複数個ある場合があるので、
これらのモジュール間の優先順位を予め決定しておく必
要がある。これには、各モジュール毎に固定の優先度を
持つであるとか、より複雑な、バス使用権を付与する度
に優先度を変化させるとかいった、種々の手法が考えら
れる。
1121の場合、各モジュールへのマイクロプロセッサ
1801からの制御の方が、これらのモジュール間の通
信よりもより低い優先度を持っている為、複数のモジュ
ールが次々とバス使用権を獲得する局面が生じると、情
報ボックス1121自身の制御ができなくなる。
トの情報伝送能力を100%各モジュールに与えること
はできず、モジュール間の優先制御も、複雑なものを考
えても結局その効果は非常に薄くなる。
を割り当てておき、バス要求を出し、かつ、送出許可保
持レジスタ2005の対応するフリップフロップがセッ
トされているモジュールが複数個ある場合には、最も優
先度の高いモジュールを常に選択する最も簡単な手法で
十分であろう。
13からマイクロプロセッサ1801へのATMセル転
送 あるモジュールに対してバス使用権が与えられた結果、
そのモジュールが送出したATMセルは、第2のPCI
バスセグメント1813に接続されたすべてのデバイス
に転送される。上述したように、それぞれのデバイスで
は、PCIバス上のメッセージとして送出されるATM
セルのアドレス転送ワードを参照し、自分向けであれば
取り込むという動作を行なっている。
グメント1813上のPCIメッセージのアドレスを参
照し、ATMセル転送用に予約されたアドレスを持ち、
さらにビットマップ情報の内のプロセッサ向けのビット
がセットされているものを、アドレスデコーダ2006
で検出し、セレクタ2007を制御してアービタ181
2内部のセルバッファ2008に一旦エンキューする。
がPCIプロトコル処理部2003である。
にセルが保持されているか否か常に監視しており、セル
バッファ2008にセルが保持されているならば、第1
のPCIバスセグメント1808でのアービトレーショ
ンに参加するべく、第1のPCIバスセグメント180
8のアービタへのREQ#信号をアサートする。
ービタからGNT#信号が返ってきたら、第2のPCI
プロトコル処理部2009の指示に従い、PCIバス標
準に従って、セルバッファ2008に保持されたATM
セル群の先頭を第1のPCIバスセグメント1808へ
と送出する。
813に、マイクロプロセッサ1801に向かうATM
セルが送出された時に、セルバッファ2008がフルで
あった場合、アービタ1812はそのATMセルを取り
込まないこととしても良い。これが生じた場合、必要な
ATMセルがマイクロプロセッサ1801に届かない事
になるが、この状況には上位の通信プロトコルによって
対処することになる。
る若干の追記 本発明の特徴、すなわち、第2のPCIバスセグメント
1813に閉じたバスアービトレーションと、第2のP
CIバスセグメント1813からマイクロプロセッサ1
801へと転送されるATMセルを一旦第2のPCIバ
スセグメント1813のアービタ1812が受け取り、
適切なタイミングをもって上位へと転送する、といった
方法の他にも、第2のPCIバスセグメント1813上
でそれぞれのモジュールに割り当てられた帯域に従って
セルスロットを割り当てることを実現する方法は種々存
在する。
2と各モジュールとの間でやりとりされるバス要求信号
として、PCIバスの標準REQ#信号の他に、あるバ
スセグメントに閉じたバス要求である事を示す信号(R
EQ LOCAL#信号)を設ける事としても良い。こ
の場合、それぞれのモジュールは、マイクロプロセッサ
1801へ転送するATMセルを送出するときにREQ
#信号を、第2のPCIバスセグメント1813上で転
送されるATMセルを送出するときにREQLOCAL
#信号を、それぞれアサートする事になる。
の種別により、それらのモジュールが次にどの信号を送
出しようとしているかを知り、アービトレーションを進
める。
欠点がある。
のPCIバスセグメントからのATMセル転送には非常
に時間がかかってしまう可能性がある事である。
標準に従えば、まず、送出要求を出すモジュールからア
ービタ1812へと転送され、次に、アービタ1812
からPCI−PCIブリッジ1807を経由して、第1
のPCIバスセグメントのアービタ(図示せず)に伝え
られ、さらにホスト−PCIブリッジ1804に伝えら
れて、マイクロプロセッサ1801のバス使用要求との
アービトレーションが行われる事になる。
CIバスセグメント1813のみではなく、第1のPC
Iバスセグメント1808やメモリバス1814をも使
用し、結果として他の情報転送、例えば、グラフィック
アクセラレータ1805とメインメモリ1803との間
の情報転送を阻害する事になる。
メント1813のアービタ1812内にセルバッファを
持ち、適切なタイミングで上位に転送する方式と比較し
て、それぞれのモジュールに割り当てる帯域の制御が困
難になる。
を経由して、新しい信号、すなわち、REQ LOCA
L#信号をモジュールからアービタ1812に転送しな
ければならないことである。このため、上述した、特に
新しい信号を要求しない方式に比較して、それぞれのモ
ジュールを従来からあるPCIバスでも流用する事、即
ちバックワードコンパチビリティに欠けてしまうといっ
た問題点もある。
EQ LOCAL#信号を定義する方式の利点は、第2
のPCIバスセグメントのアービタ1812内部にセル
バッファが必要でなく、アービタ1812のハード規模
を削減する事が可能である点である。また、各モジュー
ルが送出するマイクロプロセッサ1801へのATMセ
ルと同一バスセグメント内のモジュールへのATMセル
それぞれについて帯域を割り当てることができ、もっ
て、マイクロプロセッサ1801へのATMセルが何ら
かの原因で多量に送出された場合であっても、同一バス
セグメント内のモジュールへのATMセルに予め割り当
てられた帯域を確実に割り当てる事が可能であるという
利点もある。
転送されるセルのほとんど全てはM/C−plainの
ATMセルである。通常のATMシステム設計時に一般
的に度々仮定される、M/C−plainのATMセル
が消費する帯域が小さい、という前提条件を考えると、
マイクロプロセッサ1801へのATMセルは滅多に第
2のPCIバスセグメント1813上に現れないことに
なる。この場合、新しいREQ LOCAL#信号を定
義する方式の持つ利点がシステムコスト全体に対して与
える好影響は小さなものとなる。
とのインタオペラビリティを重視し、REQ LOCA
L#信号を定義する方式ではなく、アービタ1812に
セルバッファを設ける方式を採用する事とし、以降の説
明を進める。
13上でのアービトレーションにおいて、PCI−PC
Iブリッジ1807から与えられるマイクロプロセッサ
1801側からのPCIバスメッセージの長さを、第2
のPCIバスセグメント1813上のセルスロットより
も短くなるようにするという制限を設けた。
レータやSCSIコントローラの実装形態との整合性に
欠ける。これらのバースト転送を要求するデバイスは、
そのバースト長を伸ばせば伸ばす程性能が向上する。そ
こで、この制限は解除したいという要求が生じる。
も簡便は方法は、第2のPCIバスセグメント1813
上に、セルスロットの長さを越えるバスアクセスを許す
期間を予め設けておくことである。マイクロプロセッサ
1801側からのバス使用要求にはこの期間中に許可を
与える事にする。
ジュールに確実に帯域を与えるという観点で不十分であ
る。即ち、PCI−PCIブリッジ1807に対して許
可したバスアクセスが、この期間中に終る保証がない。
このため、結局、PCI−PCIブリッジ1807がバ
スを占有している時間を計測し、その時間が長くなった
場合は、それぞれのモジュールが次にATMセルを送出
するセル時刻を調整する必要がある。
このリアルタイム通信とバースト通信の不整合に対し
て、主にリアルタイム通信が行なわれるシステムバス、
即ち第2のPCIバスセグメント1813と、主にバー
スト通信が行なわれるシステムバス、即ち第1のPCI
バスセグメント1808とを準備し、それそれの通信を
なるべく分離してシステム内で提供するという戦略で対
応しようとしているとも言える。
807に関する若干の追記 第2のPCIバスセグメント1813の通信能力を全て
家庭内通信網に提供する観点からは、PCI−PCIブ
リッジ1807には、 (1)マイクロプロセッサ1801から第2のPCIバ
スセグメント1813への該バスセグメント上のデバイ
スへの通常アクセス (2)マイクロプロセッサ1801から第2のPCIバ
スセグメント1813へのATMセル転送 の2種類のPCIバスのメッセージのみを通過させ、マ
イクロプロセッサ1801と第1のPCIバスセグメン
ト1808上のデバイスの通信に係るPCIバスのメッ
セージは通過させない機能を持っているのが望ましい。
CIバスのメッセージが、PCI−PCIブリッジ18
07において、第1のPCIバスセグメント1807向
けであるか、第2のPCIバスセグメント1813向け
であるかが区別可能である必要がある。
PCIバスセグメント上でのATMセル転送を示すアド
レスを予約しておくこととしたので、PCIバス標準に
従ったメッセージ同様、ATMセルの宛先もそのアドレ
スを参照する事で容易に把握可能である事に注意が必要
である。
7は、第1のPCIバスセグメント1807上のメッセ
ージのアドレス転送ワードを参照する事で、該メッセー
ジを第2のPCIバスセグメント1813に向けて再度
送出する必要があるか否かを判断できることになる。
のPCIバスセグメント1813上のデバイスの持つレ
ジスタアドレスであるとか、第2のPCIバスセグメン
ト1813上のATMセル転送のためのアドレスである
とかいったものは、PCIバス標準のプラグアンドプレ
イ機能を使って、システム立ち上げ時にPCI−PCI
ブリッジ1807にマイクロプロセッサ1801から通
知されることとしても良い。
ルの詳細な構成と動作について順次説明してゆく。
成と動作を説明する。
な構成を示す。宅内モジュール1809は、第2のPC
Iバスセグメント1813上のATMセルのうち、自分
宛のセルを受け取り、情報分岐手段1122−iへと送
出する役割を持つ。これと共に、宅内モジュール180
9は、情報分岐手段1122−iからのセルを受け取
り、そのVPI/VCIを参照して第2のPCIバスセ
グメント1813を経由して必要なモジュールへと転送
する役割を持つ。
は、ヘッダ変換機能を削除してその価格を抑えるため、
現状のITU−T標準とは異なり、家庭内でATMセル
のVPI/VCIを一意としている。第2のPCIバス
セグメント1813上のATMセルのVPI/VCI
は、宅内一意の値を使用しても、第2のPCIバスセグ
メント1813上のみで有効な値を使用しても構わない
が、後者を採用する場合、宅内モジュール1809にV
PI/VCI変換機能が不要となり、本発明の精神によ
り合った構成とすることが可能であるので、第2のPC
Iバスセグメント1813上でも宅内一意のVPI/V
CI値を使用する事として以降の説明を進める。
送出された、PCIバス上のメッセージに埋め込まれた
ATMセルは、第2のPCIバスセグメント1813上
の全てのデバイスに向けてブロードキャストされてい
る。
レスデコーダ2101が、第2のPCIバスセグメント
1812上のメッセージのアドレス指定ワードを参照し
ている。アドレス指定ワードの値が、ATMセルを保持
しており、かつ、該宅内モジュール1809が受信すべ
きである事を示している場合、アドレスデコーダ210
1は、必要に応じて、まず、該アドレス指定ワード中の
ATMセルの一部分、すなわち、32bit幅のPCI
バスであれば上述した様にHECフィールド、を一旦保
持すると共に、以降のデータ転送ワードを送信セルバッ
ファ2103に導くよう、第1のセレクタ2102を制
御する。
ビット列が含まれる場合、そのビット列は、アドレスデ
コーダ2101から送信セルバッファ2103へと導か
れる。 送信セルバッファ2103は、第1のセレクタ
2102から送られてくるデータ転送ワードの適切な位
置に、アドレスデコーダ2101から送られてくるビッ
ト列を挿入して53バイト長のATMセルを再生し、一
旦保持する。
ファ2103から家庭内通信網に向けてATMセルを送
出するタイミングを指定する機能を持つ。
1122−iとの間の物理リンク上で定義されるセルス
ロットを定義しており、各セルスロットの先頭で、セル
スロットが開始する事を送信セルバッファ2103に通
知する。それと同時に、出力間隔作成部2104は、第
2のPCIバスセグメント1813のアービタ1812
に内蔵された送出許可作成部2004と同様、該宅内モ
ジュール1809に対して、家庭内通信網上で割り当て
られた帯域から計算できるTATを順次計算しており、
TATとセル時刻が一致した時に、送信セルバッファ2
103に対して有効セルを送出しても良い事を指示す
る。
いるTATは、自身が作成している、情報分岐手段11
22−iとの間の物理リンク上で定義されるセルスロッ
トにより定義されるべきものであることに注意が必要で
ある。
け、送信セルバッファ2103は自身が保持しているA
TMセルのうちの1つ、もしくは空セルを伝送路符合化
部2105に向けて送出する。セルスロットの先頭のみ
の通知で、有効セルを送出しても良いという指示を受け
なかった場合、及び、有効セルを送出しても良いという
指示を受けたとしても自身が有効セルを保持していない
場合は空セルを送出し、それ以外の場合は、自身が保持
しているATMセルのうち、最も古くから保持している
ものを送出する。
はATMセルを受け取ると、物理リンク上の信号形式に
変形して情報分岐手段1122−iへと転送する。
されたビット列は、伝送路復号化部2106にてATM
セル列へと変形され、VPI/VCIフィルタ2114
へと渡される。
取ったATMセルのうち、第2のPCIバスセグメント
1813を経由して他のモジュールやマイクロプロセッ
サ1801へと転送すべきATMセルを選び出し、受信
セルバッファ2107へ渡す。 受信セルバッファ21
07は、渡されたATMセルを一旦保持する。なお、V
PI/VCIフィルタ2114でのATMセルの選択に
必要な情報、具体的には受信セルバッファ2107に渡
すと判断するATMセルのVPI/VCI値は、家庭内
通信網上でのコネクション設定時にマイクロプロセッサ
1801から通知される。
保持されている場合、その事をPCI要求作成部210
8が検出し、PCIプロトコル処理部2111に通知す
る。
セルバッファ2107にATMセルが保持されている事
を通知されると、REQ#信号をアサートすることで、
第2のPCIバスセグメント1813のアービタ181
2にバス使用権を要求する。
られた事がGNT#信号により通知されると、PCIプ
ロトコル処理部2111がその事を受信セルバッファ2
107に通知する。
と、受信セルバッファ2107は、まず、自身が保持し
ているATMセルのうち最も古くから保持しているもの
のVPI/VCIをアドレスジェネレータ2109に通
知する。
め、コネクション設定時に、マイクロプロセッサ180
1から、設定されるコネクションを識別するためのVP
I/VCIと、そのコネクションに属するATMセルを
転送する場合に使用するアドレス転送ワードが登録さ
れ、表として保持されている。
/VCIの通知を受けると、該表を参照し、該VPI/
VCIに対応するアドレス転送ワードを得、該アドレス
転送ワードを第2のセレクタ2110 に送出する。そ
の後、受信セルバッファ2107は、自身が保持してい
るATMセルのうち最も古くから保持しているものを第
2のセレクタ2110に順次送出する。
ワードおよびATMセルを順次第2のPCIバスセグメ
ント1813に送出する。
該宅内モジュールとの間の情報のやりとりはPCIバス
標準に従って行なわれるが、このタイミングを制御して
いるのがPCIプロトコル処理部2111である。
タ2102、送信セルバッファ2103のATMセル入
力ポート、受信セルバッファ2107のATMセル出力
ポート、アドレスジェネレータ2109、第2のセレク
タ2110の動作タイミングはPCIプロトコル処理部
2111によって、PCIバス標準に従う様に制御され
る。
セレクタ2102、送信セルバッファ2103、出力間
隔作成部2104、受信セルバッファ2107、PCI
要求作成部2108、アドレスジェネレータ2109、
第2のセレクタ2110、PCIプロトコル処理部21
11は、第2のPCIバスセグメント1813との間で
ATMセルの送受を行なうために必要な機能であり、図
11ではこれを破線でまとめて、PCIバスアクセス処
理部2112と名付けている。
はなく、他のモジュールにも含まれる事になる。
ため図示しなかったが、アドレスジェネレータ2109
に対するVPI/VCIとアドレス転送ワードとの対応
関係の設定であるとか、出力間隔作成部2104に対す
る割り当て帯域の設定であるとかいったことをマイクロ
プロセッサ1801から行なう為に、宅内モジュール1
809は各種レジスタを持っている。これらのレジスタ
の読み書きも、第2のPCIバスセグメント1813を
通じて行なわれるが、この読み書きに係るタイミング制
御も、PCIプロトコル処理部2111が行なうことに
なるのは言うまでもない。また、こういった制御用レジ
スタ群は、宅内モジュールの他のモジュールも同様に持
っていることも言うまでもない。
ルを送出する時に、宅内モジュール1809自身がAT
Mセルを家庭内通信網に向けて送出する時に、TATに
従ったATMセル送出タイミング制御が行なわれている
一方で、家庭内通信網から受けとったATMセルを第2
のPCIバスセグメント1813に対して送出する時に
セル送出タイミング制御を宅内モジュール1809が行
なっていない。
13のアービタ1812で、バス要求に対して応答を与
える時にTATに従ったATMセル送出タイミング制御
が行なわれているからである。
へのATMセル送出において、宅内モジュール1809
全体に与えられた帯域からTATを計算する事になる
が、言うまでもなく、宅内モジュール1809から家庭
内通信網に設定されたコネクションひとつひとつについ
て与えられた帯域からTATを計算して、それぞれのコ
ネクションに属するセルを送出する、いわゆるシェイピ
ングを行なう事としてもよい。
内部のコネクションそれぞれが帯域を守るシステムとな
り、通信帯域を保証するという観点からはより望ましい
システムとすることができるが、一方で、シェイピング
の実装コストは高く、また、家庭内通信網では厳密にシ
ェイピングを行なう必然生も薄い。従って、ここでは、
宅内モジュール1809全体に与えられた帯域によって
TATを計算してATMセル送出間隔を制御することと
している。
3のアービタ1812でもATMセル送出間隔制御を行
なっているが、再度宅内モジュール1809でATMセ
ル送出間隔制御を行なうのは以下の理由による。すなわ
ち、第2のPCIバスセグメント1813上と、情報分
岐手段1122−iとの間の物理リンクの情報伝送速度
が一致しているとは限らない。さらに、複数のモジュー
ルからのコネクションが複数、宅内モジュール1809
に設定されている可能性がある。
ト1813のアービタ1812でのTATによるATM
セル送出タイミング制御では、十分該物理リンク上での
ATMセルの送出が平均化されないかもしれない。
分岐手段1122−iの接続形態に従えば、宅内モジュ
ール1809は、情報分岐手段1122−iが動作する
ための電力を供給できる必要がある。この目的の為、電
力コンセント2113が設けられている。
信の行われる公衆網やCATVが出現した場合、こうい
った通信網とのATMセルのやりとりのできるモジュー
ルを定義する必要がある。このような、ATM化された
公衆網やCATVとのATMセルのやりとりを行うモジ
ュールの構成は、以下の点を除き、図11に示した宅内
モジュール1809の構成と同じであってよい。
のATMセルのやりとりを行うモジュールと、宅内モジ
ュール1809の構成の差の第1は、宅内一意のVPI
/VCIのみを宅内モジュール1809が扱えば良いの
に対して、公衆網やCATVとATMセルをやりとりす
るモジュールとしては、ITU−Tの標準に従った、物
理リンク一意のVPI/VCIと、宅内一意のVPI/
VCIの間の書き換えを行う必要がある点にある。この
差異に対応するため、ATM化された公衆網やCATV
とATMセルをやりとりするモジュールでは、VPI/
VCIフィルタ2114の位置、及び伝送路符号化部2
105と送信セルバッファ2103との間でVPI/V
CIの書き換えを行う必要がある。
ATVとATMセルのやりとりするモジュールと、宅内
モジュール1809の構成の差は、伝送路符号化部21
05、伝送路復号化部2106の扱う伝送路符号化方式
である。すなわち、公衆網やCATVに合った伝送路符
号を処理可能な伝送路符号化部2105、伝送路復号化
部2106を採用する必要がある。
衆網やCATVとATMセルをやりとりするモジュール
と宅内モジュール1809の構成の差は、情報ボックス
1121が動作するクロックを、公衆網やCATVの動
作クロックに同期させる必要が生じるかも知れない点で
ある。この差異に対応するため、伝送路復号化部210
6が、受け取ったビット列から抽出したクロックを、情
報ボックス1121のクロック作成部(図示せず)に送
出する機能を持っていてもよい。
網やCATVとATMセルのやりとりするモジュール
と、宅内モジュール1809の構成の差は、電力コンセ
ント2113が不要である可能性があることである。す
なわち、公衆網やCATVは、顧客の家庭から自身の動
作に必要な電力の供給を受けることはない。
ついて説明する。
細な構成を示す。電話網モジュール1810は、既存の
電話網1109をアナログ信号として経由してくる音声
/FAX信号をディジタル化及びATMセル化して第2
のPCIバスセグメント1813上に送出すると同時
に、第2のPCIバスセグメント1813から受け取
る、ATMセル流の形式となっている音声/FAX信号
をアナログ信号として電話網1109に送出する。これ
と同時に、既存の電話網1109と家庭内網の間のコネ
クション設定に必要な呼設定に係るプロトコルを実行す
る手段を、マイクロプロセッサ1801に提供する。
号は、アナログ加入者線収容部2201を経由してA/
D変換器2202に与えられる。与えられたアナログ信
号は、A/D変換器2202によってディジタル信号に
変換され、アダプテーション部2203に与えられる。
換器2202から与えられるビット列を、順次予め定め
られた種別のアダプテーションプロトコルによってAT
Mセル化し、PCIバスアクセス処理部2112に与え
る。以降のATMセルを第2のPCIバスセグメント1
813に乗せる処理は、上述の宅内モジュール1809
のPCIバスアクセス処理部2112と同じである。
3上の、電話網モジュール1810に対して送出された
ATM セルは、宅内モジュール1809の場合と同
様、PCIバスアクセス処理部2112によって受信さ
れ、アダプテーション部2203に渡される。
スアクセス処理部2112からセルが与えられると、該
セルに予め定められた種別のアダプテーションプロトコ
ルを適用し、連続したビット列へと変換し、D/A変換
器2204に出力する。
ビット列をアナログ信号に変換し、アナログ加入者線収
容部2201を経由して電話網1109へと送出する。
は、良く知られた 2線−4線変換であるとか、サージ
吸収であるとかいった、既存の電話網1109に対して
ディジタル回路を接続するために必要なアナログ回路群
を含んでいる。
は、電話網からの着信の検出であるとか、電話網110
9へのダイヤルパルス/プッシュボタン信号の送出であ
るとかいった、電話網1109とのコネクション設定に
係るプロトコル実行に必要な機能も持つ。
機能の制御をレジスタ経由で行うこととしてもよい。こ
の場合、これらのレジスタに対するアクセスは、マイク
ロプロセッサ1801からの、通常のPCIバス上のメ
ッセージにて実行される事になるのは言うまでもない。
は、例えば、電話網1109からの着信が有った場合等
に、マイクロプロセッサ1801に対して割り込みをか
けるようにしても良い。
話網110 による通信を可能とするよう、電話機22
05を電話網とアナログ加入者線収容部2201の間に
接続してもかまわない。この場合、例えば、発呼はマイ
クロプロセッサ1801がアナログ加入者線収容部22
01を制御して実行し、その後の通話は電話機2205
を使用して行うであるとか、電話機2205によって行
われている通話内容を家庭内通信網にATMセルの形式
で流し、例えば、別の部屋でスピーカ1115によって
通話内容を聞くであるとか言った事も実現可能になる。
ットプロトコルによる、ベストエフォットのコネクショ
ンレスメッセージの転送を提供する公衆網が出現すると
予測される。この様な、公衆網に接続する為のモジュー
ルは、基本的には、ここで述べてきた電話網モジュール
と同様の構成を持っていても良い。ただし、アナログ加
入者線収容機能2201、A/D変換器2202、D/
A変換器2204を、新たに出現する公衆網が要求する
伝送路アクセス機能を持つ機能ブロックと置き換え、ア
ダプテーション部2203が、例えばAAL5といった
メッセージ転送用のアダプテーションプロトコルを提供
するものとする必要はある。
成 次に、CATVモジュール1811の詳細な構成と動作
について説明する。
詳細な構成を示す。
網1107からのRF信号群から、1つのRF信号を選
択受信して、画像/音声信号を抽出し、該抽出した信号
をディジタル化及びATMセル化して第2のPCIバス
セグメント1813上に送出すると同時に、第2のPC
Iバスセグメント1813から受け取る、ATMセル流
の形式となっている、CATV網1107のヘッドエン
ドに向かう情報、例えば、ビデオオンデマンドサービス
における画像早送り/巻き戻し/停止といった制御コマ
ンドや、音声通信サービスを行うCATV網1107に
おける音声情報といったもの、を必要な形式のRF信号
として送出する。
る信号の送受を行うために必要な各種制御、例えば、チ
ューナのチャンネル選択等を実行する手段を、マイクロ
プロセッサ1801に提供する。
話網モジュール1810のアナログ加入者線収容部22
01が、チューナ2301とRF変調部2302によっ
て置き換えられただけである。但し、A/D変換器22
02とD/A変換器2204は、電話網モジュールの場
合、いわゆるμ−low規則による64kbps程度の
A/D、D/A変換に対応すれば良いのに対して、CA
TVモジュール1811に含まれるA/D変換器230
2は、画像情報を含むアナログ信号のA/D変換、CA
TVモジュール1811のD/A変換器2304は、C
ATV網1107に対して送出するコマンド群や音声信
号をアナログ化できる必要がある。
810よりも、CATVモジュール1811の方が、符
号化速度、符号化ビット長共により高性能なA/D変換
器、D/A変換器を使用する必要がある。
話網モジュール1810では、64kbpsのCBR
(constant bit rate)のみ処理でき
れば良いが、チューナモジュール1811では、より高
速なビットレートにまで対応できるものを使用する必要
がある。
号群から、チューナ2301は、所望のRF信号を選択
し、画像/音声情報を含むベースバンドのアナログ信号
に復調して、A/D変換器2302に送出する。
スバンドのアナログ信号をディジタル化し、アダプテー
ション部2303に渡す。
るビット列を、順次予め定められた種別のアダプテーシ
ョンプロトコルによってATMセル化し、PCIバスア
クセス処理部2112に与える。
メント1813に乗せる処理は、上述の宅内モジュール
1809のPCIバスアクセス処理2112の同じであ
る。
3上の、CATVモジュール1811に対して送出され
たATMセルは、宅内モジュール1809の場合と同
様、PCIバスアクセス処理部2112によって受信さ
れ、アダプテーション部2303に渡される。
スアクセス処理部2112からATMセルが与えられる
と、該ATMセルに予め定められた種別のアダプテーシ
ョンプロトコルを適用し、CATV網1107に向けて
送出できる形式のビット列(連続したビット列、もしく
はATMセルのヘッダが取り除かれてメッセージとして
組み立てられた形式)に変換し、D/A変換器2304
に出力する。
ビット列をアナログのベースバンド信号に変換し、RF
変調部2302に送出する。
バンドの信号を変調し、RF信号として、CATV網1
107の要求するプロトコルに従って送出する。
には、CATV網1107の他に、AM/FMのラジオ
放送、VHF/UHF/BS/CSのTV放送を受信で
きるアンテナ群1101、1102、1103、110
4、1105、1106が接続されているが、これらの
放送系の情報源のアンテナを接続するモジュールの構成
は、ここで述べてきたCATVモジュール1811の構
成から、情報ボックスから情報を送出する部分の機能ブ
ロックを削除した構成であって良い。なお、この場合、
チューナ2301が、接続されるアンテナの受信するR
F信号の周波数帯域に対応したもので置き換えられる事
になるのは言うまでもない。
対する若干の追記 なお、現状のPCIバスの実装で良く行われている様
に、それぞれのPCIバスセグンメントのアービタは、
ホスト−PCIブリッジ1804、PCI−PCIブリ
ッジ1807に内蔵される様に実装されても構わない。
特に、本発明に特有の第2のPCIバスセグメント18
13のアービタ1812は、自身がセルを第2のPCI
バスセグメント1813から受けて第1のPCIバスセ
グメント1808へと転送する機能を持つため、PCI
バス標準がファンアウト制限に厳しいことを考えれば、
PCI−PCIブリッジ1807に実装されるのが望ま
しい。
場合、各モジュール上で、電話網モジュール1810で
あるとかCATVモジュール1811であるとかいった
様な、収容しているインタフェースがATM化されてい
ないモジュール(非ATM化モジュール)に特有の種々
のフォーマットとセル形式との間の変換を行っている。
スセグメント1808上にグラフィックアクセラレータ
やSCSIコントローラといった、PCIバスに与える
負荷の高い機能が存在していたとしても、各モジュール
間のセル転送は第2のPCIバスセグメント1813上
でプロセッサが要求する通信とは別に実行可能であり、
家庭内通信網にPCIバスのスループット全てを提供可
能となるという利点がある。
ジュール上の機能が増大し、若干コスト高となるという
問題点がある。
ールに必要となるアダプテーション部2203、230
3の機能をマイクロプロセッサ1801で実行すること
で解決可能である。この場合、それぞれのモジュール独
自のフォーマットのビット列が、上述したように、第
1、第2のPCIバスセグメント1808、1813を
経由して一旦メインメモリ1803に書き込まれ、該メ
インメモリ上のビット列に対してマイクロプロセッサ1
801が所望の操作を行うことになる。
る一定長を越えないものを選択するのが、上述した様
に、それぞれのモジュール間通信に予め定められた帯域
を与える事を考えた場合、アービタ1812の構成を単
純化するのに便利である。
の機能は削減されるが、一方で、第1のPCIバスセグ
メント1808上に存在するグラフィックアクセラレー
タ1805やSCSIコントローラ1806によって消
費される分だけ、家庭内通信網に与え得るスループット
が削減される、とか、第1、第2のPCIバスセグメン
ト1808、1813上のバースト転送の長さが制限さ
れるため、グラフィックアクセラレータ1805やSC
SIコントローラ1806を制御することが中心の処理
(例えばAVIファイルをハードディスクから読み出し
て画面に表示)を行うとスループットが劣化する、とい
った問題点もある。
機能をモジュールに持たせる方式と、マイクロプロセッ
サ1801にて実行する方式の、どちらの方式を選択す
るかは、情報ボックス1121に要求される仕様、例え
ば、家庭内通信網に要求されるスループットや、情報ボ
ックス1121におけるグラフィックアクセラレータ、
SCSIコントローラの存在の必要性、即ち、既存のP
CIバス付きパーソナルコンピュータを情報ボックスと
して流用するか、専用の機器を情報ボックスとして準備
するか、によって決定されるべき事項である。
事を考えた場合、ハード構成が単純になるので、アダプ
テーション部2203、2303の機能をマイクロプロ
セッサ1801にて実行するのも検討の余地がある。
本発明に特徴的なアービタ1812の実装されたマザー
ボードでなければ使用できないこともなく、PCIバス
にかかる負荷が小さい場合は、通常のアービタによるア
ービトレーションでもほぼ与えられた帯域をモジュール
間のATMセル転送に割り当てることが可能である点に
注意が必要である。
よるATMセル送出タイミング制御が行なわれないこと
になるが、宅内のAVI機器や公衆網から与えられる情
報の情報伝達速度が、コネクション設定時に通知された
帯域を確実に守るという生善説の立場に立った場合、そ
れぞれのモジュールは第2のPCIバスセグメント18
13の帯域をコネクション設定時の呼受け付け制御の値
に従って使用する事になり、実用上問題の無いセル遅延
揺らぎでシステムを運用できる。
した様なPCIバスセグメントを複数設けた場合にのみ
適用可能な訳ではなく、通常のパーソナルコンピュータ
と同じアーキテクチャ、即ち、PCIバスセグメントを
ひとつしか持たないものに、本発明に特有のモジュール
群1809、1810、1811を差し込んだ構成を持
つ情報ボックスでに対しても実施可能となる。
れる、本発明に特徴的なアービタ1812は、それぞれ
のモジュールに割り当てられた帯域を、PCIバスの負
荷が高い場合であっても確実に与える為に使用されてい
る。
メントを1つだけ準備するか、複数準備するかは、情報
ボックスに要求される仕様によって決定すべき事項であ
る。家庭内通信網に低いスループットのみ与えれば良い
のであれば、PCIバスセグメントをひとつだけもっ
た、標準的なマザーボードにより本発明の情報ボックス
1121を構成する事ができ、より安価に本発明を実施
する事ができる。
える場合は、図8に示した様に、複数個のPCIバスセ
グメントを持つマザーボードを実装するのが、有利であ
る。
1の構成と動作をふまえ、次に、これらを同時に動作さ
せる場合に重要になる、網同期の問題について説明す
る。
の通信機器が、ある一定時間に送出するビット数を一定
にする為に必要な動作である。網同期がとれていない状
態で通信網を動作させると、ある通信機器が送出する情
報のビット数とその通信機器が送出した情報を受信した
通信機器が処理するビット数との間に、長い期間の間に
大きな差が生じ、受信側通信機器に設けられる、いわゆ
るエラスティックバッファがオーバーフローしたりアン
ダーフローしたりすることになり、定期的にフレーム同
期はずれが発生したり、鑑賞している映画の画面がとき
どき乱れたりする。
公衆網から受け取るビット列から抽出できるクロックの
周波数に、各通信機器の動作しているクロックの周波数
を合わせること(これを通信機器が公衆網に従属すると
呼ぶ)が行なわれる。これを網同期と呼ぶ。
ナログ部品が使用される事になる。しかしながら、この
方式は、本発明による家庭内通信網には適さない。
信機器を経由する可能性がある場合、この方式では前段
での変化に追随して自身の周波数を決定しているので、
PLLで作成されるクロックの周波数の時間的変化が、
通信機器を1段経由する度に増幅される結果となる。こ
の為、PLLとして、非常に広い周波数範囲に追従でき
る性能を持つものを選択する必要が生じる。こういった
性能を持つPLLは、家庭内通信網に適用するには適さ
ない程高価である。また、エラスティックバッファに要
求される容量も大きくなってしまい、これも通信機器の
コスト上昇要因となる。
するには以下の問題点もある。本発明による家庭内通信
網の場合、例えば地上波/衛星波のTV放送を受信しつ
つ、公衆網との通信を行うといったごとく、公衆網と見
なせる情報源が多数存在している。これらの情報源の間
の網同期がとられているという前提は持ちにくい。この
ため、一般的に良く行われる様に、公衆網に従属するこ
ととすると、一方で地上波/衛星波との網同期は確立し
ていない。
動作するが、一方で地上波/衛星波の映画の画面が時々
乱れるとかいった事が発生する懸念がある。
述べる方法により、以上の問題に対応している。
Mに係るITU−T標準で言うところのphy(物理)
レイヤは、独立同期で動作することとする。つまり、エ
ラスティックバッファに対して外部からのデータを書き
込むのは、外部から与えられたビット列から抽出された
クロックで行なうが、エラスティックバッファからのデ
ータの読みだしは、自身が発生するシステムクロックに
よって行なう。
経由した結果としてのクロックの周波数のぶれが大きく
なるという問題点を回避できる。さらに、これと同時
に、使用するPLLの性能を低く抑える事ができ、家庭
内通信機器のコストを大きく削減できる。
えるので、エラスティックバッファのアンダーフローや
オーバーフローを防止する対策を講じる必要がある。
器は、以下に述べる手法を用いてエラスティックバッフ
ァのアンダーフローやオーバーフローを防止することと
しても良い。
手法を説明するが、まず、本発明に係る通信機器間で、
Ethernet等と同じようにプリアンブル付きのA
TMセルを用いる、非同期転送型のphyレイヤを採用
する場合について説明する。SONETと同じように、
物理リンク上にフレームを定義し、該フレーム中のペイ
ロード部分に連続してATMセルを書き込んで通信を行
なうといった、同期転送型のphyレイヤを採用する場
合については、その後に、非同期転送型のphyレイヤ
との差について述べる。
yレイヤそのものの正常動作の為には、特に何も対策を
講じる必要がない。この種のphyレイヤの場合、プリ
アンブルによりATMセルの先頭が検出され、それと同
時に該ATMセルをエラスティックバッファに書き込む
ためのクロックがプリアンブルより抽出される。
ル毎に行なわれる事となり、ATMセル毎に送信側機器
のシステムクロックに受信側機器のシステムクロックが
従属させられることになる。
合の、各情報分岐手段1122−iの動作について、再
度、図3を参照しながら説明する。
2つの情報通過ポートと2つの情報分岐ポートのそれぞ
れに設けられた伝送路復号化部13011、1301
2、13013、13014の内部では、それぞれのポ
ートで受信されるATMセルに付加されたプリアンブル
から抽出されたクロックに網同期して、プリアンブル以
降のATMセルを構成するビット列を、エラスティック
バッファに対して書き込んでいる。
該ATMセルの読み出し以降、有効セルを所望のポート
に導き、さらに伝送路符号化部13021、1302
2、13023、13024のどこかから送出するとい
う一連の動作は、情報分岐手段1122−i自身が作成
しているクロックに同期して行われる。このクロック
は、伝送路復号化部13011、13012、130
3、13014にて抽出されるどのクロックにも従属し
ていない。この事が、独立同期にて動作するということ
である。
の読みだしは、注目している情報分岐手段1122−i
自身が作成するシステムクロックにより定義されるセル
スロットによっている。
してATMセルを送出する通信機器は、やはり、自身の
作成するシステムクロックにより作成されるセルスロッ
トに同期してATMセルを送出する。この結果、注目し
ている情報分岐手段1122−iが内部で作成するセル
スロットと、別の通信機器の送出するATMセルの個数
は、長い間には異なった値となってしまう可能性があ
る。この状態になると、注目している情報分岐手段11
22−iのエラスティックストアでアンダーフローかつ
/またはオーバーフローが発生する事になる。
手段1122−iがエラスティックストアから読み出す
セル数と、受信するセル数を一致させる必要がある。
ぞれの通信機器の入出力端にて入出力されるATMセル
の個数を一致させることを考える場合、同一の動作を各
通信機器が独立に行なうことで、長い間に全ての通信機
器が送出するATMセルの個数を一致させられるような
手法をとるのが望ましい。
ックス1121がルートとなった木構造を情報分岐手段
1122−iで構築してゆくこととしている。よって、
情報ボックス1121に接続されている情報分岐手段1
122−iが、自身の送出するATMセル数を情報ボッ
クス1121から受信するATMセル数に合わせ、情報
分岐手段1122−iに接続されている情報分岐手段1
122−jが、自身の送出するATMセル数を情報分岐
手段1122−iから受信するATMセル数に合わせ、
といった如く、以下同様に、それぞれの情報分岐手段1
122−kが動作する事で、家庭内通信網全体でそれぞ
れの通信機器の入出力端にて入出力されるATMセルの
個数を一致させることができる。
入出力されるセル数を一致させる為には、それぞれの情
報分岐手段1122−nが、自分より情報ボックスの近
くに位置している、隣接している情報分岐手段1122
−mから受信するATMセル数に、自身の送出するAT
Mセル数を合わせるという同一の動作を、各通信機器が
独立して実行すれば良い。
22−iの実装形態、及び、図6に示した情報分岐手段
1122−iの接続形態を考えれば、ACプラグ140
5に対応付けられた情報通過ポートが、自身より情報ボ
ックス1121に近い位置にある情報分岐手段と接続さ
れる事になる。従って、この情報通過ポートから入力さ
れるセル数に、全ての出力端から出力されるセル数を合
わせれば、結果として家庭内通信網を構成する全通信機
器の入出力端から入出力されるATMセルの数を一致さ
せる事が可能になる。
Mセル数も、ACプラグ1405に対応付けられた情報
通過ポートのATMセル入力個数に合わせておけば、情
報分岐手段1122−iのタイミング設計が容易にな
る。
れるセル数カウンタ1304(図3参照)は、この機能
を実現する為に設けられている。
対応付けられた情報通過ポートのATMセル入力個数
に、残りの入力端から入力されるATMセルの個数、及
び、全ての出力端から出力されるATMセルの個数を一
致させる方法について詳細に説明する。なお、ここで
は、情報通過ポートAがACプラグ1405に対応づけ
られているものとして、以降の説明を進める。
1122−iの情報通過ポートAの伝送路復号化部13
11のエラスティックバッファに書き込まれるATMセ
ルの個数と、自身が作成しているセルスロットの個数を
カウントし、比較しつづけている。
TMセルのカウント値の方が、自身の作成しているセル
スロットのカウント値よりも大きくなる場合は、ATM
セル数を一致させるべき通信相手の方が自身よりセルス
ロットの周期が早い事を意味している。
まれるATMセルのカウント値の方が、自身の作成して
いるセルスロットのカウント値よりも小さくなる場合
は、ATMセル数を一致させるべき通信相手の方が自身
よりセルスロットの周期が遅い事を意味している。
セルスロットの周期が自身の作成しているセルスロット
の周期よりも早い場合は、自身のセルスロットの周期を
早める必要がある。また、ATMセル数を一致させるべ
き通信相手のセルスロットの周期が自身の作成している
セルスロットの周期よりも遅い場合は、自身のセルスロ
ットの周期を遅める必要がある。
1122−i内部のATMセル転送では、転送されるA
TMセルとATMセルの間に間隙を設ける事とする。こ
のことは、自身が作成するセルスロットとセルスロット
の間に間隙を設けると言い替えても構わない。この間隙
の長さを以下の様に適宜変化させる。
TMセルのカウント値の方が、自身の作成しているセル
スロットのカウント値よりも予め定められた値だけ大き
くなった時、ATMセル数を一致させるべき通信相手の
方が自身のセルスロットの周期より早いとみなし、前記
間隙の長さを予め定めた値だけ縮め、エラスティックバ
ッファに書き込まれるATMセルのカウント値と、自身
の作成しているセルスロットのカウント値とをクリアす
る。
まれるATMセルのカウント値の方が、自身の作成して
いるセルスロットのカウント値よりも予め定められた値
だけ小さくなった時、ATMセル数を一致させるべき通
信相手の方が自身のセルスロットの周期より遅いとみな
し、前記間隙の長さを予め定められた値だけ伸ばし、エ
ラスティックバッファに書き込まれるATMセルのカウ
ント値と、自身の作成しているセルスロットのカウント
値とをクリアする。
事で、ATMセル数を一致させるべき通信相手のセルス
ロットの周期に、自身のセルスロットの周期を平均的に
一致させる事が可能になる。
て、ACプラグ1405に対応付けられた情報通過ポー
トの伝送路復号化部1311のエラスティックバッファ
からATMセルが読み出される。
ティックバッファへのATMセルの書き込みと読み出し
の回数を平均的に一致させる事ができ、該エラスティッ
クバッファのオーバーフロー、アンダーフローを防ぐ事
ができる。
ットにて、以降のATMセルスイッチング、所望の出力
端からのATMセル出力を行うこととすれば、全ての出
力端から出力されるATMセルの個数が一致することに
なる。
は、非同期転送型のphyレイヤでは、物理リンク上に
送出されるATMセルの間隔に直接反映される事にな
る。
岐手段1122−iの情報通過ポートA、Bの伝送路復
号化部13011、13012及び情報分岐ポートA、
Bの伝送路復号化部13013、13014のエラステ
ィックバッファに書き込まれるATMセルの個数をカウ
ントし、以下に述べる様にそれぞれの値を比較して、比
較結果によって空セルの個数を制御している。
クバッファに書き込まれるATMセルの個数よりも、伝
送路復号化部13012、13013、13014のエ
ラスティックバッファに書き込まれるATMセルの個数
が大きくなった場合、伝送路復号化部13012、13
013、13014のエラスティックバッファに保持さ
れたATMセルから空セルの書き込みを禁止し、それぞ
れのATMセルの個数が一致するようにする。
スティックバッファに書き込まれるATMセルの個数よ
りも、伝送路復号化部13012、13013、130
14のエラスティックバッファに書き込まれるATMセ
ルの個数が小さくなった場合、伝送路復号化部1301
2、13013、13014のエラスティックバッファ
への空セルの書き込みを行って、それぞれのATMセル
の個数が一致するようにする。この処理によって、情報
分岐ポートAの入力端からのATMセル入力数に、残り
の入力端からのATMセル入力数を一致させることがで
きたことになる。 この操作により、情報通過ポート
AからのATMセル入力数に応じて間隙を制御したセル
スロットにて、伝送路復号化部13012、1301
3、13014のエラスティックバッファからのATM
セルの読み出しを行なったとしても、これらのエラステ
ィックバッファに対するATMセルの書き込み操作と読
み出し操作の回数を平均的に一致させる事が可能とな
り、情報分岐手段1122−iの論理設計を単純化する
ことが可能になる。
り、空セルの書き込みの禁止や空セルの書き込みを行っ
たりしたことによって、エラスティックバッファがアン
ダーフローしたり、オーバーフローしたりしない事を保
証する為には、エラスティックバッファの長さ、間隙を
操作するトリガとなるふたつのカウンタの値の差、及
び、間隙の変化量を、それぞれの通信機器が作成するク
ロックの周波数精度に合わせて適切に設定する必要があ
ることは言うまでもない。
セルの書き込みを禁止する際は、予め定められた個数の
ATMセルが保持されている事を確認してから書き込み
の禁止を行ったり、一方で、エラスティックバッファに
対して空セルの書き込みを行なう際は、予め定められた
個数のATMセルを書き込む領域が空いている事を確認
してATMセルを書き込んだりしても良い。
yレイヤとして、SONETに代表されるような、物理
リンク上にフレームを定義し、該フレーム中のペイロー
ド部分に連続してATMセルを書き込んで通信を行なう
といった、同期転送型のphyレイヤを採用する場合で
あっても、基本的には、上で述べた方法、即ち、ある情
報通過ポートから入力されるATMセルの個数に従って
情報分岐手段1122−i内部のセルスロットの間隙を
変化させ、他の入力端からのATMセルの入力数も、該
情報通過ポートからのATMセルの入力数に一致させる
よいった方法でそれぞれの通信機器間のシステムクロッ
クの周波数差を吸収することができる。
差の吸収の仕方である。非同期転送型のphyレイヤを
採用した場合、それぞれの通信機器間のシステムクロッ
クの周波数差は、最終的には物理リンク上でのATMセ
ルの間隔を変化させる事で吸収されることになる。
は、SONETにおけるAU−4のポインタアクション
といった、それぞれの方式毎に定義されているスタッフ
同期として良く知られた手法を用い、必要に応じてフレ
ームのオーバーヘッドの長さを調節することでそれぞれ
の通信機器間のシステムクロックの周波数差を吸収する
ことになる。
ス1121が存在しないような家庭内通信網の場合は、
ACプラグ1405に対応付けられた情報通過ポートの
ATMセル入力が無いことになり、セル数カウンタ13
04の計数値が上昇せず、全ての入出力端からのATM
セルの入出力数を一致させる上述のアルゴリズムが動作
しないことになる。
られた時間が経過しても、ACプラグ1405に対応付
けられた情報通過ポートの伝送路復号化部のエラスティ
ックバッファにATMセルの入力が無い場合、情報分岐
手段1122−iのクロックで順次空セルを作成し、エ
ラスティックバッファに入力するようにすれば、回避で
きる。
501に最も近い情報分岐手段1504が、家庭内通信
網の各通信機器の入出力セル数を一致させる基準となる
事になる。
プラグ1405に対応付けられた情報通過ポートの伝送
路復号化部へのATMセルの入力が開始された場合は、
自身のクロックによる空セルの作成を停止し、代わりに
入力されたATMセルをエラスティックバッファに順次
書き込んで行く事とすれば良い事は言うまでもない。
うための従属先を複数個選択可能であるように設計され
る事がある。上の状況で言えば、ACプラグ1405か
らのセル入力が無い場合は、他のATMセルの入力があ
る入力端に、ATMセルの入出力数を一致させる入力端
セルに切替えると事に相当する。この従属先切替えは、
しかしながら、本発明による家庭内通信網では、実行す
る意味は薄い。
1122−iを図6に示した接続形態で運用するのであ
れば、ACプラグ1405からの電力供給が無ければ、
自身、及び電力分配系で自身より後ろに存在する機器は
動作しない。従って、ACプラグ1405に対応付けら
れた情報通過ポートに対して従属できれば十分である。
図5に示したような、ACプラグ1405から電力は供
給されているが、ATMセルの供給は止まっている場合
は、自身が出力するATMセルの個数に他の通信機器全
てがATMセルの入出力数を合わせることとすれば良
い。
手段1122−iに対する電力供給口がACプラグ14
05の箇所に限定されている事に注意が必要である。従
来技術によるATM通信システムで、網同期先を管理者
が手で設定する種類のものの場合、網同期先の設定ミス
で、網同期先をたどる事によって得られる網同期経路が
ループしてしまうことがある。これが発生した場合、A
TM通信システムの動作は大変不安定なものになってし
まう。この様な設定が必要なシステムは家庭に導入する
のは困難である。
合、電力供給口と網従属先が一致しているので、網同期
経路がループするよう、ある情報分岐手段のACプラグ
を自分より下流に存在している別の情報分岐手段のAC
コンセントに接続すると、この部分に電力が供給されな
いことになり、網同期経路のループによるシステムの不
安定動作は発生しない。
ところのAALより上のレイヤについては、ITU−T
標準のAAL1と呼ばれる、コンティニュアス情報を転
送する為のアダプテーションプロトコルによって規定さ
れている、端末−端末間のクロック同期手法等を使え
ば、送信端末と受信端末の間のATMセル転送に係るク
ロック同期がとれ、AALより上のレイヤの処理につい
て、受信端末のエラステッィクバッファのオーバーフロ
ー/アンダーフローを回避することが可能になる。
ジュール1810やCATVモジュール1811といっ
たモジュールに含まれる、アダプテーション部220
3、2303も、送信端末、受信端末と見なす事が可能
である事に注意が必要である。AAL1のクロック同期
手法を端末−端末間で使用することにより、地上波/衛
星波のTV放送を受信しつつ、公衆網との通信を行うと
いった局面であっても、それぞれの受信端末は、受信し
ているビットストリームに従属することとなり、どちら
か一方が不調になるという不具合は発生しなくなる。
まれるタイプの実装形態をとられた情報分岐手段の場
合、図4に示した実装形態の場合と異なり、ふたつの情
報通過ポートのどちら側が情報ボックスに近いかという
ことを、予め実装時に指定することはできない。
転送線とを同一の被覆で保護した電線を情報分配手段間
の接続に用いることとし、電力分配経路と情報転送経路
を一致させることで情報転送経路が木構造をなす事を保
証すれば、以下の様な、比較的容易な方法で従属先を各
情報分岐手段に通知する事ができる。
手段では、どちらの情報通過ポートに従属すれば良い
か、例えばディップスイッチを設定するといったこと
で、工事を行う際に固定的に従属先に関する情報を情報
分岐手段に与えてしまうことである。
の詳細な構成 次に、本発明による家庭内通信網に、既存のAVI機器
を接続する為に準備される機器の詳細な構成と動作につ
いて説明する。
ーダ 図1に示したNTSCエンコーダ・デコーダ1123
1、11232、11233の構成を図14に示す。
1、11232、11233は、情報分岐手段1122
−iからATMセルとして与えられる音声、画像情報を
アナログの音声、画像信号へと変換して出力する。ま
た、与えられるアナログの音声、画像信号をディジタル
化、ATMセル化して情報分岐手段1122−iへと送
出する。
1、11232、11233の構成のうち、情報分岐手
段1122−iからのセル流を受け取り、音声、画像信
号を再生する部分の動作は以下の通りである。
ビット列は、まず、伝送路符号化部2401に与えられ
る。
ット列からATMセル流を再生し、VCIフィルタ24
02に送出する。
TMセル流のVPI/VCIを参照し、第1の受信FI
FO2403もしくは第2の受信FIFO2404へと
渡される。
画像情報を転送する為に設定されたコネクションのVP
I/VCIを持つATMセルが、第2の受信FIFO2
404には、該NTSCエンコーダ・デコーダの制御を
行う為に設定されたコネクションのVPI/VCIを持
つATMセルが、それぞれ転送される。
に与えられたVPI/VCIを持つATMセル以外のA
TMセルは廃棄される。
されたATMセルは、アダプテーション(組立)部24
05によって読み出される。
予め定められた方法により、これらのATMセルから、
メディア同期の確立した状態の音声ディジタル情報、画
像ディジタル情報を作成し、音声ディジタル情報はD/
A変換器2406へ、画像ディジタル情報は画像伸張手
段2407へと、それぞれ出力する。
TU−T標準、H.22x(例えば、H.222)によ
り定義された一連の方法であって良い。
A変換器2406は、そのディジタル情報から音声のア
ナログ信号を作成し、出力する。
ダ・デコーダがオーディオアンプ2408とスピーカ2
409を内蔵し、D/A変換器2406の出力するアナ
ログ信号の増幅と音声の出力を行うように構成されてい
てもかまわない。
5から出力された画像のディジタル信号が与えられる
と、画像伸張手段2407は、予め定められた方法によ
り、このディジタル信号からアナログの画像信号を作成
し、出力する。
1、11232、11233の構成のうち、アナログの
音声、画像信号を受け取り、ATMセルの形式に変形し
て情報分岐手段1122−iへと送出する部分の動作は
以下の通りである。
は、それぞれ、A/D変換器2410、画像圧縮手段2
411に与えられる。
信号をディジタルのビット流に変形し、アダプテーショ
ン(分解)部2412に出力する。
信号を、ディジタルのビット流に変形し、アダプテーシ
ョン(分解)部2412に出力する。
与えられた音声、画像のディジタル信号流を予め定めら
れた方法に従ってATMセル化し、送信FIFO241
3へと送出する。
間隔で、アダプテーション(分解)部2412から渡さ
れた有効セルを順次伝送路符号化部2414へと送出す
る。
トでは、空セルが伝送路符合化部2414へと送出され
る。
Mセルを、順次予め定められた方式の伝送路上のフォー
マットに変形し、情報分岐手段1122−iへと送出す
る。
上述した本発明に特徴的な網同期手法、即ち、phyレ
イヤは独立同期、ATMレイヤでは、セルスロットの間
隙を適切に変化させることで長い間に転送されるATM
セルの個数を一致させる、それ以上のレイヤではアダプ
テーションプロトコルに従う、を用いて網同期が確立さ
れていても良い。これを実現する為に、セル数カウンタ
2415が伝送路復号化部2401に接続されている。
ダ11231、11232、11233の動作を制御す
るのが制御手段2416である。この制御手段2416
は、例えばZ80といった比較的低い能力を持つマイク
ロプロセッサを中心に構成されたマイクロプロセッサシ
ステムであってよい。
1、11232、11233の制御項目としては、 ・該NTSCエンコーダ・デコーダ上のコネクションの
VPI/VCIの設定(これはVCIフィルタ2402
とアダプテーション(分解部)2412に設定される) ・各機能ブロックの詳細な動作モードの設定 ・各機能ブロックの詳細な動作状況の監視 等がある。
・デコーダ11231、11232、11233の動作
を制御する他に、該NTSCエンコーダ・デコーダ11
231、11232、11233に接続される既存のA
V機器の代わりに、家庭内通信網に対してコネクション
設定を要求したり、家庭内通信網からのコネクション設
定に応答したりする役割を持つ。
は、例えば、該AV機器に付属したリモコンで制御され
ることとしてもよい。また、既存のAV機器へのコネク
ション設定に伴う、家庭内通信網からの該AV機器の制
御は、リモコンで送出される信号を制御手段2416が
送出する事で行われることとしても良い。
2416には、赤外線受信機2419や、赤外線送信器
2420が接続されている。
のAV機器を制御手段2416から制御するために、こ
の制御端子と接続されるI/Oポート2418が制御手
段2416にさらに設けられていてもかまわない。
網上のコネクション設定が、本発明者が特開平第6−3
11180号公報で開示した、ブロードキャストセルを
用いた手法により実施されるとすれば、制御手段241
6は、ブロードキャストセルの宛先アドレスで自分宛の
ものを取り込む必要がある。このために、自分に割り当
てられたノード番号を知る必要があるが、このノード番
号は、シリアルROM2417に書き込まれていること
としても構わない。
リアルROM2417からノード番号を読み取り、VC
Iフィルタ2402に該ノード番号を通知する。
部2401からATMセルが与えられると、該ATMセ
ルのVPI/VCIを参照する事でブロードキャストセ
ルであるか否かを調べ、該ATMセルがブロードキャス
トセルであるならば、次に宛先フィールドを参照し、制
御手段2416から与えられたノード番号を宛先アドレ
スに持つブロードキャストセルを第2の受信FIFO2
404に渡す事になる。
受信FIFO2404をポーリングし、該受信FIFO
2404にATMセルが保持されていたならば、該AT
Mセルを取り込んで、該ATMセルによって指定された
動作を順次行う事で、家庭内通信網からのコネクション
設定に対応する事になる。
に、制御手段2416がブロードキャストセルを送出す
る必要がある場合があるが、この場合は、制御手段24
16は、自身が作成したブロードキャストセルを、送信
FIFO2413にエンキューすることになる。
成は、図14に示した構成から、アナログの音声、画像
信号をATMセルの形式に変形して出力する部分の機能
を削減することで得られる。但し、画像伸張手段240
7がMUSE信号を処理できる必要があり、また、MU
SE信号を処理可能な高いスループットがアダプテーシ
ョン(組立)部2405に要求されることになる。
制御手法に対応する為、本発明のNTSCエンコーダ・
デコーダやMUSEデコーダには、外部から与えられた
画像情報に対して、制御手段2416から指示されたビ
ットマップ情報は文字情報をオーバーレイすることを可
能とするよう、オーバーレイ画像作成部2421が画像
伸長手段2407に含まれているのが望ましい。
コーダ 図1に示したオーディオエンコーダ・デコーダ1124
は、情報分岐手段1122−iからATMセルとして与
えられる音声情報をアナログの音声信号へと変換して出
力する。また、与えられるアナログの音声信号をディジ
タル化、ATMセル化して情報分岐手段1122−iへ
と送出する。
の構成は、上述のNTSCエンコーダ・デコーダの構成
から、画像処理系の機能を削除することで得られる。さ
らに、図1に示したFAXアダプタ1126の構成も、
基本的にはオーディオエンコーダ・デコーダと同一であ
ってよい。
コーダ11231、11232、11233とMUSE
デコーダ1125の違いと同様、これらの機器では、そ
れらが扱う信号に適した性能を持つA/D変換器、D/
A変換器を採用し、さらに、適切なアダプテーションプ
ロトコルを採用する必要はある。
制御手法に対応する為、本発明のオーディオエンコーダ
・デコーダやFAXアダプタには、制御手段2416か
ら指示されたビットマップ情報や文字情報が表示可能な
手段、例えば液晶ディスプレイが含まれているのが望ま
しい。
やFAX アダプタには、さらに、該液晶ディスプレイ
に表示されるオブジェクトの選択が可能な何らかの手
段、例えばテンキーが含まれているのが望ましい。
続 次に、本発明による家庭内通信網に、パーソナルコンピ
ュータ1111 を接続する方法について説明する。
の高度なサービス、例えば、種々のメディア変換(ビッ
トマップ情報として与えられる画像情報から文字情報の
抽出を行う等)や、ビデオデータの編集、マルチメディ
アメールの作成や読みだしといったもの、を家庭内通信
網に提供する。
1を本発明の家庭内通信網の情報分岐手段1122−i
に接続する為に使用されるアダプタの構成を示す。この
アダプタは、例えば、PCIバスであるとかISAバス
であるとかいった、パーソナルコンピュータの筺体内シ
ステムバスに挿入されるものである。
伝送路復号化部2501に与えられ、セル流として、
VCIフィルタ2502に出力される。
ンピュータ1111上に設定されているコネクションに
割り当てられたVPI/VCIを持つATMセルを、受
信FIFO2503に書き込む。
FO2503は、筺体内システムバスを経由してパーソ
ナルコンピュータ1111のメインメモリ(図示せず)
のバッファ領域(図示せず)に該ATMセルを書き込
む。以降、パーソナルコンピュータ1111上で実行さ
れているプロセスは、該バッファ領域にアクセスして自
分の実行に必要なATMセルを取り込み、自分の処理に
合ったアダプテーションを行なって必要なフォーマット
に変換する事になる。
込まれたATMセルの個数が一定数を越えた場合に対応
するプロセスを起動することにし、かつ、そのATMセ
ルがいわゆるCBRのコネクションによって運ばれてい
ることとすれば、自動的にプロセスの起動が定期的とな
り、特にオペレーティングシステムにいわゆるQoS保
証機能を付けなくてもQoSの保証されたプロセス実行
が可能となる事に注意が必要である。
で、家庭内通信網に対してATMセルを送出しようとす
るプロセスは、該パーソナルコンピュータ1111のメ
インメモリ(図示せず)のバッファ領域(図示せず)
に、送出しようとするATMセルを書き込み、DMA転
送機能(図示せず)に、該ATMセルを送信FIFO2
505に対して転送するよう指示する。
(図示せず)から転送されてくるATMセルを、一旦保
持する。
部2501から送出されるATMセルによりセルスロッ
トを定義し、その個数をカウントしている。このカウン
ト値に従って、セル時刻が規定され、該パーソナルコン
ピュータ1111に設定されたコネクション毎に、与え
られた帯域に従ったTATを順次作成し、該TATとセ
ル時刻が一致するセルスロットで送信FIFO2505
にコネクション毎に有効セルの送出を指示する。
2504から指示されたコネクションに属するATMセ
ルを探し、伝送路符合化部2506に向けて送出する。
場合は、空セルを送出する事としても良い。なお、送出
許可作成部2504からの指示の無いセルスロットで
は、空セルを伝送路符合化部2506に向けて送出する
ことになる。
CIバスセグメント1813のアービタ1812で作成
されるTATは、それぞれのモジュール毎、言い替えれ
ば物理リンク毎であったのに対し、パーソナルコンピュ
ータ1111の送出許可作成部2504 で作成される
TATはコネクション毎としていることに注意が必要で
ある。これは、情報ボックス1121の第2のPCIバ
スセグメント1813では、予め帯域を守っていると予
測されるコネクション毎のATMセルの中継を行なって
いるのに対し、パーソナルコンピュータ1111では、
コネクションに対してATMセルを流入させる事から要
請される仕様の差である。パーソナルコンピュータ11
11で作成されるATMセルは、例えばプログラムの誤
り等により、予め与えられた帯域を守っているとは限ら
ない。
ダ・デコーダにおいても、ここで述べたようなコネクシ
ョン毎にTATを計算して、該TATに基づいてATM
セルの送出を指示するという処理を行なっても構わない
が、 この種の機器の場合、画像符合化方式により該機
器が使用する帯域が決定されているので、 コネクショ
ン毎にTAT を計算してATMセルの送出を指示する
といった、正確な帯域制御を行なう意味は薄い。
コネクションに対してATMセルを送出するタイミング
を、TATとして作成している。また、実際にこのAT
Mセルを作成するのは、パーソナルコンピュータ111
1上で実行されるプロセスのうちのいくつかである。
回起動される度に出力するATMセルの個数に等しい回
数、対応するコネクションのセルを送出する事を送信F
IFO2505に指示した時に、送出許可作成部250
4が、パーソナルコンピュータ1111のマイクロプロ
セッサ(図示せず)に対して、対応するプロセスの起動
を指示することにすれば、オペレーティングシステムの
QoS保証機能を送出許可作成部2504がサポートす
る事になる。
周期を一定に保つのはソフトウェアにとっては困難な作
業であり、システム全体の性能を上げる為に、ハードウ
ェアによるサポートが望まれる部分である。
ATMセルを作成するプロセスは、TATに従って起動
されることになるので、送信FIFO2505に適切な
容量を準備すれば、送信FIFO2505がフルになる
ことはない。
FIFO2505がフルになる事が考えられる。この場
合、パーソナルコンピュータ1111のDAM転送機能
(図示せず)は、例えばフルで無くなるまでATMセル
の転送を待っていても良いし、また、オペレーティング
システムに対して警報を出すようにしても良い。どちら
を選択するかは、そのプロセスの扱っている情報種別、
かつ/またはそのプロセスの提供しているサービスの性
質によって選択されることとなる。
か、いわゆるベストエフォットでサービスを提供してい
るプロセスである場合は、前者、即ち、空きができるま
で待つことになる。一方、音声/画像データといったコ
ンティニュアス情報を処理するプロセスであるか、いわ
ゆるQoS保証でサービスを提供しているプロセスの場
合は、後者、即ち異常状態と見なして警報を上げること
になる。
ち、phyレイヤは独立同期、ATMレイヤでは、セル
スロットの間隙を適切に変化させることで長い間に転送
されるATMセルの個数を一致させる、それ以上のレイ
ヤではアダプテーションプロトコルに従う、を用いて、
ここで述べているアダプタにおいても網同期が確立され
ていても良い。これを実現する為に、セル数カウンタ2
507が伝送路復号化部2501に接続されている。
12は、図15に示されたアダプタで情報分岐手段11
22−iに接続された、大規模な記憶装置を持つパーソ
ナルコンピュータであってよい。このパーソナルコンピ
ュータでは、 ビデオ情報の新規登録、分類、家庭内通
信網への送出、削除といった機能を実現するソフトウェ
アが実行されることになるのは言うまでもない。
る方法について説明する。
求条件 図1、図2に示した家庭内通信網では、大きく言って、
ある位置に存在する情報を別の位置に移動し、該情報に
対して何らかの処理を行なうといった事が行なわれる。
例えば、CATV網1107を経由して家庭に到達する
テレビ番組をTVセット1117で観賞するといった事
を行なう場合、家庭内通信網では以下のことが実行され
ることになる。
ル1811で受信されたテレビ番組は、ディジタル化、
ATMセルされて第2のPCIバスセグメント181
3、宅内モジュール1809を経由して家庭内通信網に
送出される。
情報分岐手段11223、11224を経由してNTS
Cエンコーダ・デコーダ11232に到達し、アナログ
信号に戻されてTVセット1117に出力される。
117が表示する。つまり、情報ボックス1121が持
っているTV番組という情報を、TVセット1117に
まで移動し、TVセット1117の持つ、表示するとい
う処理を行なっているのである。表示する家庭内通信機
器を統合制御するとは、即ち、この一連の処理をシーム
レスに制御することである。この一連の処理を制御する
為には、 ・家庭内通信網の中にどのような処理を行なう機器がど
の程度存在しているか ・これらの機器から情報を取り出して別の機器に転送す
るにはどうすれば良いか ・転送した情報に所望の処理を加えるにはどうすれば良
いか を知り、顧客に対して統一的な視点でそのやりとりを指
示できる枠組を提供する必要がある。
ーティングシステムの場合、そのヒューマンインターフ
ェースとして、GUIと呼ばれる、グラフィカルなユー
ザインタフェースが提供されることが多い。こういった
ユーザインタフェース上では、情報を含むファイルや、
機能を実現するプログラムをアイコン群という形態で画
面上に表示し、これらのアイコンをポインティングデバ
イスであるマウスを用いて選択して利用者の所望の処理
を実行させる事が行われる。
の中に、あるアイコンをマウスで選択し、別のアイコン
に向けてドラッグアンドドロップすることで、後者のア
イコンに関連付けられた機能が起動される。例えばファ
イルを意味しているアイコンを、ゴミ箱の形をしたアイ
コンに向けてドラッグアンドドロップすれば、該ファイ
ルがファイルシステムから削除されるといった機能の操
作方法がある。
れる処理がアイコンで表示されているため、直観的で分
かりやすい機能の操作方法であると言える。
の動作を制御できるのが望ましい。
する場合、これらの通信機器の設置に必要な手間はなる
べく削減したいという要求がある。
すれば、直ちに該モジュールが提供するサービス、例え
ばVHF/UHFテレビ放送受信を家庭内通信網に接続
された端末群、例えばパソコンのCRTであるとか、ビ
デオモニタであるとかいったものにおいて享受できる様
にするのが理想的である。
信網の制御の枠組には、以下の様な要求条件があること
になる。
機器、AVI機器を情報分岐手段1122−iに接続す
るだけで、これらの機器の持つ情報に対して行なうこと
のできる操作(例えば、TV放送を家庭内通信網にブロ
ードキャストする、多量のディジタルデータを保存す
る、ディジタルデータを画面に表示する、ディジタルデ
ータで与えられる画像から文字認識を行なって文字情報
へと変換する等) が家庭内通信網に登録される機能
(自動登録機能)。
ブロードキャストされている情報を家庭内通信網に自動
的に登録する機能(自動情報登録)。
し、簡便な方法で情報や該情報に対して与える操作を選
択させる機能(機能−情報関連付け)。
第2の要求条件を自動情報登録と、そして第3の要求条
件を機能−情報関連づけと、それぞれ呼ぶことにし、こ
れらの要求条件について考察を加え、その後に本発明に
おける制御構造について詳細に説明を行なう。なお、上
述した、ある機能を示すアイコンの上に、情報を示すア
イコンをドラッグアンドドロップするというのは、機能
−情報関連づけの一つの方法であるとみなすことができ
る事に注意が必要である。
察 家庭内通信網に対して、家庭内通信網内部に存在してい
る通信機器、AVI機器が自動的にその機能を登録する
事を考える場合、その手順は以下の様になる。
網に存在している通信機器やAVI機器は、自身の存在
を通知する。この機能は、通常の通信機器で言うところ
の自動構成認識である。
には、家庭内通信網が自動構成認識機能を持っているこ
とが必要になる。なお、自動構成認識の方式は種々考え
られる。本発明者もその方法のひとつを特開平第6−3
11180号公報で開示しているが、この方法は本発明
の有効性には何ら影響を与えないので、ここでは特にそ
の方式は限定せずに説明を進める。
庭内通信網に接続されている全ての端末を何ら特殊な設
定を行なわずに探索できる必要があり、この観点から、
本発明の家庭内通信網の場合はブロードキャストベース
の通信が提供されている為、本発明者が特開平第6−3
11180号公報で開示した様な、簡易な自動構成認識
手法を採用できる事に注意が必要である。
器は、自身の持っている機能を家庭内通信網に登録す
る。ここでの登録の方式を決定する場合、以下に述べる
事実に注意する必要がある。
に登録する方式を決定する際に考えなければならない第
1の点は、家庭内通信網には、順次新しい機能が提供さ
れ、また、今までに提供された機能であっても日々その
形態が変化してゆく可能性があることである。例えば、
現在行なわれる可能性のあるものは、VTR1113と
TVセット1117の間のNTSC信号であるとか、F
AX1120と電話網1109の間のFAX信号である
とかいったものであり、家庭内通信網に要求される機能
は定まっている。
108としてインターネットサービスが公衆網として新
たに開始された場合、該インターネット上で提供される
サービスにアクセスするための機能、例えばWWWを検
索する為のブラウザが新たに家庭内通信網に必要とな
る。また、言うまでもなく、該IP網が要求するアクセ
スプロトコルを実行する機能も家庭内通信網に新たに必
要になる。
初モザイクと呼ばれるソフトウェアが主流を占めていた
が、最近はネットスケープと呼ばれるソフトウェアが主
流を占めている。即ち、WWWの検索ブラウザという機
能も、バージョンアップされる可能性がある。また、今
後共、音声/画像/文字情報の符合化方式は種々開発さ
れるだろう。例えば、画像の圧縮化方式ひとつ考えてみ
ても、MPEG1、MPEG2、MPEG4と種々の方
式が提案されようとしている。同じ方式を提供する機器
を接続しなければ、正常に画像表示が行なわれることは
ない。
は、機器が家庭内通信網に提供する機能ひとつひとつに
番号を与え、該番号を端末から通知させる事である。
れた機能のみしか識別できず、新しい機能を識別するこ
とが出来なくなる。また、情報のやりとりを正常に実行
する為に適合しているか確認しなければならない、ひと
つひとつの機器が提供する機能の持つ詳細な仕様、例え
ば、それぞれの機器が受け付ける事のできる画像符合化
方式や、TVセット1117はNTSC信号による自然
画像を表示するのに適したCRTを持っているのに対
し、パーソナルコンピュータのモニタは、文字情報を表
示するのに適したCRTを持っているといったことも、
通知するのが困難である。
きず、本発明の家庭内通信網には適さない。
える場合、各機器から送出される機能に関する情報を、
家庭内通信網上のどこか一箇所にまとめ(これを機能デ
ータベースと呼ぶ)、集中管理する事を考えるのが一般
的である。
能データベースが故障した後に再度復帰する場合とか、
ある機器が家庭内通信網からはずされ、変わりに別の機
器が接続される、さらに、該機能データベースが故障し
た場合にも、該機能データベースに登録されている内容
が実際に家庭内通信網に接続されている機器群の機能に
一致していることを保証する為に、該機能データベース
それ自身に対する複雑な操作が必要になる。結果とし
て、この方式では、情報ボックス1121にモジュール
を挿入すれば直ちに家庭内通信網に接続された端末群で
該モジュールの持つ機能を享受できる様にはならず、こ
の方式を家庭に導入するには無理がある。
察 自動機能登録に関する上述の考察と同様の考察を、家庭
内通信網内部に保持されている/家庭内通信網からアク
セス可能な情報についても行うことができる。
内通信網からアクセス可能な情報も、一般的には、これ
らの情報に関するインデックスもしくは情報そのもの
を、家庭内通信網上のどこか一箇所にまとめ(これを情
報データベースと呼ぶ)、集中管理することを考えるの
が一般的である。
ベースを考えた場合と同様、情報データベースに登録さ
れている内容と、実際に家庭内通信網で利用可能な情報
とが一致していることを保証する為に、該情報データベ
ースそれ自身に対する複雑な操作が必要になる。結果と
して、この方式では、上で述べた情報ボックス1121
にモジュールを挿入すれば直ちに家庭内通信網に接続さ
れた端末群で該モジュールの持つ機能を享受できるよう
にはならず、この方式を家庭に導入するには無理があ
る。
ち、WWWのブラウザといった新しい機能を次々に家庭
内に導入しなければならなくなる事と同様の状況事が、
家庭内通信網で扱われる情報に対しても成立する。この
結果、情報の種別を示す記号をそれぞれのファイルに付
与するという現状のオペレーティングシステムにおける
情報種別識別法では、新しい情報種別が発生する度にオ
ペレーティングシステムを置き換える必要が生じる。こ
れも、家庭に対するAVI機器導入には大きな障害とな
る。
ての考察 本発明の家庭内通信網においては、それぞれの機器が家
庭内で使用される状況には大きな隔たりがある。例え
ば、TVセットは、家族全員でくつろいでTV番組を鑑
賞する為に使用するのが一般的であるるのに対し、パー
ソナルコンピュータは、家計簿を付けるであるとか、イ
ンターネットから情報を検索するであるとかいった、比
較的集中力を有する目的の為に使用されるのが一般的で
ある。
ップは、ディスプレイを注視しなければ行う事ができな
い。従って、マウス操作によるアイコンのドラッグアン
ドドロップによる機能−情報関連づけのみで家庭内通信
網の全ての処理を行なう事を考えると、くつろいでいる
場合にもマウス操作という比較的集中力を有する操作を
行うこととなり好ましくない。
神状態にあったヒューマンインタフェースを使って、そ
れぞれの機器が必要とする機能−情報関連づけが行なえ
る必要がある。
タベースや情報データベースを持つ事なしに、利用者の
精神状態に合ったヒューマンインタフェースで、通信網
上に存在する機能−情報関連づけを行うために、以下の
様な枠組みで家庭内通信網を制御することとしている。
網に接続される全ての機器に、情報スイッチャと呼ぶ機
能を配置する。この情報スイッチャは、以下の機能を持
つ。
部に提供可能な機能、及び、情報に対するインデックス
である機能/情報インデックスを作成し、家庭内通信網
に送出する。
うとすることを通知されると、家庭内通信網から、その
時点で使用可能な機能/情報インデックスを収集する。
インデックスを、自身の含まれる機器が持つ機能に適し
た形で利用者に提示する。
が操作を加え、機能−情報関連付けを行うと、情報イン
デックスに含まれる情報を基に必要な情報通信パスを設
定し、機能インデックスに含まれる情報を元に双方の情
報スイッチャが必要なプロセスを起動すると共に、該プ
ロセスに情報通信パスを接続する。
示によって送出する機能/情報インデックスとは、具体
的には、対応する機能や情報を暗示するビットマップ情
報と、対応する機能や情報を暗示する文字情報、さらに
これらの機能や情報の実体へのポインタの組である。
る機能や情報を暗示するビットマップ情報と文字情報
は、例えば、パーソナルコンピュータといった、マウス
によるドラッグアンドドロップ操作が適切である機器で
は、あるウィンドの上のアイコンとして並べられ、利用
者に提示される。
スによるドラッグアンドドロップ操作が適切でない機器
では、文字情報のみ、もしくは、ビットマップ情報と文
字情報との組がメニュー形式で表示される。
には、このアイコンを送出した機器の家庭内通信網内部
での識別子(機器識別子)と、該機器内部での該機器に
より外部に提供される機能の識別子(機能識別子)や情
報の識別子(情報識別子)で、予め定められた長さを持
つ文字列である。
平第6−311180号公報で開示した手法によりAT
Mレイヤを制御しているのであれば、ここで使用される
ノード番号を、それぞれの機器の機器識別子として使用
する事が可能である。
子は、それぞれの機器が自身で付与したものであってよ
い。つまり、他の機器における識別子の構造との一貫性
は不要で、上で述べた機能や情報種別の数え上げ手法の
持つ、予めシステム構築時に予測した種別の機能や情報
以外しか使用できず、さらにその組み合わせが膨大にな
ってシステムコストが増大する、もしくは、利用者が要
求する機能を提供しきれない、という問題点を解決する
ことができる。
明 以下、情報スイッチャのより詳細な動作を、パーソナル
コンピュータもしくはTVセットにてCATV放送を鑑
賞する局面を例にとって説明する。
報をパーソナルコンピュータもしくはTVセットで鑑賞
したいと思った場合、まず、パーソナルコンピュータも
しくはTVセットの情報スイッチャに対して、その事を
通知する。
ータの場合は情報スイッチャアイコンをダブルクリック
して情報スイッチャを呼び出すといった形式であって良
いし、また、TVセットの場合は、リモコンにより予め
定められたチャネル番号を入力するといった形式であっ
ても、また、リモコンに情報スイッチャ呼び出しキーが
定義され、そのキーを押す、といった形式であっても良
い。
は、まず、家庭内通信網内部の全ての機器に対して機能
/情報インデックス要求メッセージを送出し、それぞれ
が持っている機能/情報インデックスの通知を要求す
る。
スイッチャは、機能/情報インデックス要求メッセージ
を受け取ると、自身の持つ、機能/情報のうち、その時
点で外部に提供可能な機能/情報に関するインデックス
を、機能/情報インデックス応答メッセージにメッセー
ジ化して家庭内通信網に送出する。
送出した情報スイッチャは、他の情報スイッチャの送出
した機能/情報インデックス応答メッセージを受信し、
家庭内通信網内部に存在している機能や情報に関するイ
ンデックスを得る。
いる機能や情報の検索を、必要になる度に家庭内通信網
全体に対して問い合わせを行うように実現する事で、上
述した機能データベースや情報データベースと家庭内通
信網内部の状態の一貫性を確保するための種々の手間を
削減することができる。
ュータといった汎用的な計算能力が存在する事を仮定せ
ずに、家庭内通信網内部の機能や情報を検索できること
にも注意が必要である。
度にそれぞれの機器が行う事の欠点は、家庭内通信網内
部のトラフィック量が増大してしまうことと、それぞれ
機器の応答を待つため動作速度がメッセージの伝搬遅延
に比例して遅くなる点にある。
に限ればこの点は問題ではない。すなわち、家庭内通信
網に限定すれば、同時に機能−情報関連付けを行う端末
の台数は高々2−3台であり、また、家庭内通信網内部
のみに限れば、十分高速にそれぞれの機器との間でメッ
セージをやりとりする事が可能である。
ードキャストベースで通信を行なっている事に注意が必
要である。このような家庭内通信網に接続されている全
ての機器から情報を収集するといった操作は、ブロード
キャストベースの通信網で容易に提供可能な、コネクシ
ョンレス通信によって比較的簡単に提供する事が可能で
ある。これを実行する為に、家庭内通信網内部の帯域の
一部が予め予約されているものとする。また、このコネ
クションレス通信は、予め定められたVPI/VCIの
上に、AAL3/4といった可変長のコネクションレス
メッセージの多重化が可能なアダプテーションプロトコ
ルを用いて実現される事としてもよい。
送出した情報スイッチャは、家庭内通信網に接続された
全端末からの機能/情報インデックス応答メッセージが
到着できると予測可能な時間待ち、もしくは、機能/情
報インデックス応答メッセージを受信する度に順次、得
られた機能/情報インデックス応答メッセージ群を利用
者に提示する。
報インデックスに含まれる、該機能/情報を暗示するビ
ットマップデータや文字列から作成されるアイコンを並
べた画面を利用者に提示する。また、利用者が利用して
いる機器が、例えばTVセットの様に、マウスによるド
ラッグアンドドロップに適さない機器であれば、得られ
た機能/情報インデックスの機能/情報を暗示するビッ
トマップデータや文字列からメニュー形式の画面を作成
し、利用者に提示する。
コン応答メッセージを送出するのは、FAXに対応づけ
られた情報スイッチャ、監視カメラに対応づけられた情
報スイッチャ、NTSCエンコーダ・デコーダに対応づ
けられた情報スイッチャ、電話網モジュールに対応づけ
られた情報スイッチャ、CATVモジュールに対応づけ
られた情報スイッチャ、パーソナルコンピュータに対応
づけられた情報スイッチャ、そして、ビデオモニタに対
応づけられた情報スイッチャである。
の様な自身が外部に提供可能な情報/機能に関するイン
デックスを機能/情報インデックス応答メッセージとし
て家庭内通信網に送出することとしても良い。
既存VTRを赤外線信号により制御するものとする。
ャ: 機能インデックス : 主電源ON/OFF、ダイヤル
情報入力用キーパッド、原稿受信 情報インデックス : 電話番号表 ・ 監視カメラに対応づけられた情報スイッチャ: 機能インデックス : 主電源ON/OFF、 カメラ
位置移動 情報インデックス : 監視画像 ・ NTSCエンコーダ・デコーダに対応づけられた情
報スイッチャ: 機能インデックス : 主電源ON/OFF、受信チャ
ネル選択、再生、 早送り、巻き戻し、録画 情報インデックス : (ビデオテープが挿入されてい
る事が既存VTRから通知されれば)テープ ・ 電話網モジュールに対応づけられた情報スイッチ
ャ: 機能インデックス : 発呼機能、着呼機能 情報インデックス : (コネクション設定後の)電話
網モジュールから/への情報 ・ CATVモジュールに対応づけられた情報スイッチ
ャ: 機能インデックス : 主電源ON/OFF、CATV
チャネル選択 情報インデックス : (チャネル選択後の)番組 ・ パーソナルコンピュータに対応付けられた情報スイ
ッチャ: 機能インデックス : 自身に導入された家庭内通信網
を用いた機能を実現するアプリケーション(例えば、映
像表示、音声通信等) 情報インデックス : 自身に導入された、家庭内通信
網を用いた機能を実現するアプリケーションに関連する
情報ファイル群 ・ ビデオモニタに対応づけられた情報スイッチャ: 機能インデックス : 主電源ON/OFF、映像表示 情報インデックス : (外部に提供する情報なし) ここで、機能/情報インデックス要求メッセージを受信
した時の機器の稼働状態によって、これらの機能/情報
インデックスのうちのいくつかが、家庭内通信網が選択
されて送出されることとしてもよい。例えば、CATV
モジュールにおいて、該モジュールの主電源がOFFで
ある時に機能/情報インデックス要求メッセージを受信
したならば、主電源ON/OFFに関する機能インデッ
クスのみを、主電源はONであるが受信チャネルが選択
されていない時は、主電源ON/OFFに関する機能イ
ンデックスとチャネル選択に関する機能インデックス
を、主電源がONで、受信チャネルが選択されている時
は主電源ON/OFFに関する機能インデックス、チャ
ネル選択に関する機能インデックス、及び番組に関する
情報インデックスを、それぞれ送出することとしても良
い。
イコンもしくはメニューで、主電源ON/OFFを選択
する。すると、パーソナルコンピュータもしくはビデオ
モニタの情報スイッチャは、選択されたCATVモジュ
ールの機能インデックスに含まれている、該機能を提供
している機器(CATVモジュール)の家庭内通信網で
の機器識別子と、該機能(主電源ON/OFF)の該機
器(CATVモジュール)での機能識別子を得る。
れる機器に向けて、該機能識別子を送出する。これは、
機能/情報インデックス要求/応答メッセージのやりと
りを行なったコネクションレス通信用チャネルを経由し
て行なわれる。
を受け取った該機器(CATVモジュール)は、該機能
識別子で指定された動作を行なう。これにより、CAT
Vモジュールの電源がONとなる。
ビデオモニタの情報スイッチャが、情報インデックスに
含まれる情報の意味を全く認識していないことに注意が
必要である。パーソナルコンピュータもしくはビデオモ
ニタの情報スイッチャは、受け取った機能/情報インデ
ックスに含まれるビットマップデータかつ/または文字
データを、アイコンもしくはメニューといった、自身が
使用される局面に適した形式で利用者に提示し、利用者
の選んだ機能/情報インデックスに含まれる機能識別子
にて指定される機器に対して、該機器内部で定義され
た、機能/情報に関する機能/情報識別子を送り出して
いるだけである。
何が行なわれるかについては、機能/情報インデックス
に含まれるビットマップデータかつ/または文字データ
を利用者が参照して利用者が解釈する事になる。これに
より、情報スイッチャを実装する時に定義されていない
機器/機能であっても、情報スイッチャを経由して必要
な機能を起動する事が可能になる。
ルは、チャネル選択に係る機能インデックスを家庭内通
信網に送出する。
ニタの情報スイッチャは、該チャネル選択に係る機能イ
ンデックスを受けると、該機能インデックスに含まれる
ビットマップかつ/または文字データをアイコンもしく
はメニューとして新たに表示する。
デックスを選択する。すると情報スイッチャは、機能イ
ンデックスに含まれる機器識別子で示される機器(CA
TVモジュール)に、機能識別子(チャネル選択)を送
出する。
があるが、このチャネル選択は、例えば、CATVモジ
ュールがチャネル選択に係る機能インデックスを受ける
と、自身が受信可能なチャネルひとつひとつに対応する
情報インデックスを通信網に送出する形でも良いし、ま
た、「X」と呼ばれる分散化されたウィンドウシステム
で行なわれている様に、CATVモジュール自身が、パ
ーソナルコンピュータやビデオモニタ上に新しくウィン
ドウを開き、該新規ウィンドウ上でCATVモジュール
が実行するチャネル選択プログラムの実行に必要なデー
タの入出力(この場合は、選択可能なチャネルの提示
と、利用者からのチャネル指示情報の入力)を行なうよ
うにしても良い。
選択という統一された概念で家庭内機器が制御できる利
点がある一方、家庭内通信網内部で提供される機能/情
報の種類が増加すると表示しなければならない機能/情
報インデックスの個数が増大し選択しずらくなる、とい
う欠点がある。また、後者の場合は、機能/情報インデ
ックスの選択という統一された概念から離れ、新たに
「X」といったウィンドウシステムの利用法を利用者に
教育する必要があり、また、CATVモジュール側で機
器が使用されている環境を意識しなければならない欠点
があるのに対し、表示しなければならない機能/情報イ
ンデックスの個数は削減可能になる。
特性に鑑みて決定されるべき事項である。
して、機能インデックス中に含ませる機能識別子に、い
くつかの選択肢を設けるといった方法もある。
チャは、該機能インデックスに複数個機能識別子が含ま
れている場合、これらの機能識別子からどれを選択する
かを利用者に選択させる画面を新たに作成し、利用者に
提示する事としても良い。これを実行する場合、ひとつ
の機能インデックスに、それぞれの機能識別子毎に該機
能識別子により起動される機能を暗示するビットマップ
情報や文字情報が含まれると、なお好ましい実施形態と
なる。
終了すると、CATVモジュールに関する情報インデッ
クスとして、選択されている番組を表すものがCATV
モジュールから送出される。
情報スイッチャは、該情報インデックスを受信し、再度
利用者にアイコンもしくはメニュー形式で提示する。利
用者は、番組を表す情報インデックスが表示されると、
ドラッグアンドドロップもしくはそれに類する操作で、
該情報インデックスとパーソナルコンピュータもしくは
ビデオモニタの機能インデックスである映像表示を関連
付ける。
連付けられると、情報スイッチャは、 1) 機能インデックスに含まれる機器識別子で示され
る機器と情報インデックスに含まれる機器識別子で示さ
れる機器の間にコネクションを設定する。ここで、機能
インデックス中に、該機能を実現するために必要な帯域
が予め記載されており、この帯域が該設定したコネクシ
ョンに与えられるものとする。
別子を該機器識別子で示される機器に送出し、情報イン
デックスに含まれる情報識別子を、該機器識別子で示さ
れる機器に送出する。この時、上で設定したコネクショ
ンの識別子もそれぞれの機器に、同一のメッセージで通
知する。
は、情報識別子を受け取ると、該情報を指定されたコネ
クションに送出する。また、機能インデックスで示され
た機器は、機能識別子を受け取ると、該識別子の示す機
能を起動し、該起動された機能に、指定されたコネクシ
ョンを接続する。該コネクションから情報を受け取る
か、該コネクションに情報を送出するかは、起動される
機能によって異なる。
こで説明している例の場合、選択された機能インデック
スが含んでいる機器識別子はパーソナルコンピュータも
しくはビデオモニタを示し、機能識別子は「映像表示」
を示す。また、選択された情報インデックスが含んでい
る、機器識別子はCATVモジュールを示し、情報識別
子は「現在受信中の番組」を示す。
で、CATVモジュールで受信している番組が、パーソ
ナルコンピュータもしくはビデオモニタ上で表示される
ことになる。
ドキャストベースのATM通信であり、かつVPI/V
CIの書き換えが行なわれないので、帯域及び使用VP
I/VCIというコネクション設定時に指定しなければ
ならないコネクションの属性を指定する情報が、家庭内
通信網全体で有意な情報となり、残余帯域を表す変数
や、VPI/VCIの割り当て表は、家庭内通信網で1
つ管理すれば良くなる。
情報スイッチャが、この一連の処理をそれぞれ独立に監
視し、必要に応じてお互いに自身が使用している帯域/
使用VPI/VCIを通知し合うことで容易に分散管理
することができる事に注意が必要である。
Iの通知は、例えば、上述の機能/情報インデックス応
答メッセージを各情報スイッチャが作成する時に、該応
答メッセージ内に含ませて送出することとしても良い
し、また、機能−情報関連付けが現在なされている機能
インデックス、情報インデックスの付加情報として各情
報スイッチャに通知されることとしても良い。
加情報として通知されることとすると、本発明による家
庭内通信網ではブロードキャストベースでATM通信が
提供されているため、例えば、ここで述べている、CA
TVモジュールで受信している番組を、パーソナルコン
ピュータもしくはビデオモニタ上で監視するといったサ
ービスの場合、CATVの番組を示す情報アイコンに、
該情報を転送するために使用されているVPI/VCI
を含ませることとすると、以下に示す手順で、ひとつの
情報を複数の機器で鑑賞可能になる。
クスにCATVの番組を示す情報インデックスが関連付
けされていたとしても、該情報インデックスに、画像情
報表示の為の別の機能インデックスを関連付けされる事
を許す。このような機能−情報関連付けがなされると、
情報スイッチャは、情報インデックスに含まれるVPI
/VCIと共に機能インデックスの機能識別子を、機能
インデックスの機器識別子の示す機器へと転送する。
能識別子の示す機能を起動し、該機能にVPI/VCI
で与えられる情報を取り込むようにすれば、複数の機器
で同一のTV番組の鑑賞が可能になる。
の意志を情報スイッチャに提示する必要がある。これを
実現するため、例えば、情報スイッチャが利用者に提示
しているアイコンもしくはメニュー画面で、機能−情報
関連付けを解除する何らかの手法が定義されていること
とする。
スイッチャは、該関連付けに関連したコネクションを解
放し、該コネクションを解放した事を、該コネクション
を使用していた機器に通知する。
器は、該コネクションを使用していた機能を停止させ
る。この時、複数の機器が同一の番組を鑑賞しているこ
とは、機能−情報関連付けのなされた機能アイコンに含
まれるVPI/VCIを、それぞれの情報スイッチャが
監視する事で可能になる。すなわち、複数の機器が同一
の番組を鑑賞している場合は、番組鑑賞を終了すると宣
言された機能アイコンに含まれる機器識別子で示される
機器のみに対して、コネクションの解放及び機能の停止
を要求する事になる。
ルコンピュータやビデオモニタにてCATVを鑑賞する
局面を例にとって説明した。
を用いて、家庭内通信網内の各機器が提供する情報を
「受信する」事が可能になることは明らかである。
する」場合の動作に対して、例えば、FAXを別の家庭
に向けて打つ等の、情報を「送信する」等の動作を実現
可能とする必要があることは言うまでもない。
送付する場合を例にとって、情報を「送信する」形のサ
ービスの提供方法について説明する。
思った場合、まず、主電源をONとし、FAXに該原稿
をセットした後、FAXアダプタの情報スイッチャを何
らかの方法を用いて呼び出す。
イッチャ呼び出しキーが定義されており、該呼び出しキ
ーを押すといった事で実現されていても良い。
と同様、機能/情報インデックス要求メッセージを家庭
内通信網に送出し家庭内通信網から機能/情報インデッ
クスを収集し、FAXアダプタの持つ情報提示能力に適
した方法で利用者に収集した機能/情報インデックスを
提示する。
クスであるダイヤル情報入力用キーパッドから起動され
る機能にて入力されるか、FAXアダプタの情報インデ
ックスである電話番号表から起動される機能にて選択さ
れた送出先電話番号を、電話網モジュールの機能インデ
ックスである発呼機能に対して、機能−情報関連付けを
行なう。
は、上述したように、機能インデックスに含まれる機器
識別子で示される機器、即ち電話網モジュールと、情報
インデックスに含まれる機器識別子で示される機器、即
ちFAXアダプタの間にコネクションを設定する。
は、機能インデックスに含まれる機能識別子、即ち、発
呼機能と、上で設定したコネクションの識別子と共に、
該機能インデックスの機器識別子で示されている機器、
即ち、電話網モジュールに向けて送出する。
電話網モジュールの情報スイッチャは電話網との間の接
続線をオフフック状態とし、電話網とのアナログ信号の
やりとりを開始する。
話網モジュール内部でディジタル化され、家庭内通信網
の通知されたコネクションにATMセルの形式で送出さ
れる。 一方、通知されたコネクションから入力される
ATMセルは、アナログ信号に変形されて電話網へと送
出される。
に接続されているFAXに対して、関連付けされた情報
インデックスに含まれる電話番号を何らかの手段でFA
Xに通知するか、該電話番号を利用者に提示してFAX
に入力して貰う。その後FAXは、FAXアダプタとの
アナログ信号のやりとりを開始する。
は、FAXアダプタにてディジタル化され、家庭内通信
網の通知されたコネクションにATMセルの形式で送出
される。 通知されたコネクションから入力されるAT
Mセルは、アナログ信号に変形されてFAXへと渡され
る。この結果、FAXと電話網との間でアナログ信号が
やりとりされる事になり、既存のFAXが通信相手に対
して原稿をFAXできることになる。
る情報転送経路では、アナログ信号しか転送する事がで
きない。即ち、FAXがダイヤル情報を公衆網に送出す
る時には、いわゆるプッシュボタン信号を送出すること
を前提としている。ダイヤルパルス信号をFAXが送出
する場合は、該ダイヤルパルス信号をFAXアダプタに
てプッシュボタン信号に変換し、電話網モジュールに向
けて送出することとしても良いし、また、家庭内通信網
内部のコネクションレス通信用情報路で、該受け取った
ダイヤルパルス信号によって運ばれる電話番号情報を、
電話網モジュールに転送する事としても良い。
情報として原稿のビットマップ情報を受け取り、該受け
取ったディジタル情報を原稿とした送信先への転送を可
能とする機能を持っている場合、該FAXに接続された
FAXアダプタの情報スイッチャは、家庭内通信網か
ら、機能/情報インデックスを要求されると、例えば、
ディジタル入力の送信を示す機能インデックスを家庭内
通信網に送出することとしてもよい。
能インデックスに、例えば、パーソナルコンピュータが
保持している原稿のビットマップ情報を示す情報インデ
ックスを関連づけると、該関連づけを受け付けた情報ス
イッチャは、上の説明に従えば、以下の様に動作するこ
ととなる。
ンデックスに含まれる機器識別子で示される機器(FA
Xアダプタ)と、情報インデックスに含まれる機器識別
子で示される機器(パーソナルコンピュータ)の間に、
コネクションが設定される。次に、FAXアダプタに機
能識別子(ディジタル入力の送信)が、パーソナルコン
ピュータに情報識別子(原稿のビットマップ情報)が、
それぞれ設定されたコネクションの識別子を伴って送出
される。その後、パーソナルコンピュータは、原稿のビ
ットマップ情報をコネクションに対して送出する。
送信を行なう機能は、コネクションを経由して流れてく
る情報を受け取り、FAXに向けて送出する。FAXに
向けて送出されたディジタル信号は、FAX内部で保持
され、利用者による上述の電話番号と発呼機能の関連付
けを待って、電話網に送出されることになる。
通信網の利用者が主導権を持って情報転送を行なってい
た。一方、家庭内通信網に向けた電話網からの着呼とい
った、家庭内通信網の利用者が主導権を持っていない形
式の通信も提供できるのが望ましいのは言うまでもな
い。以下、FAXに対する電話網からの着信の場合の動
作を説明する。
ると、その事がリンギング信号等の予め定められた信号
形式で電話網から電話網モジュールに通知される。
されると、電話網モジュールの情報スイッチャは、家庭
内通信網に向けて、機能インデックスの着呼機能を送出
する。 この機能インデックスは、家庭内通信網の各情
報スイッチャに受信され、利用者に提示される。利用者
がある情報スイッチャ上で該機能インデックスを選択す
ると、該情報スイッチャは、該機能インデックスの含む
機器識別子(電話網モジュール)に向けて、該機能イン
デックスの含む機能識別子(着呼機能)を送付する。す
ると電話網モジュールの情報スイッチャは、電話線をオ
フフック状態として、電話網から伝えられる情報を暗示
する情報インデックスを再度家庭内通信網に送出する。
を処理したい機器の機能インデックスに関連づける。す
ると、必要なコネクションが家庭内通信網内で設定さ
れ、必要な処理、例えばパーソナルコンピュータのヘッ
ドセットを用いた音声通話、FAXの機能を用いた原稿
受信といった事を、電話網から伝えられる情報に対して
行なうことができる。
えられる情報の質、例えば音声であるとか、計算機のモ
デム信号であるとか、FAX信号であるとかいったもの
と、関連付けられた機能との整合がとれない場合、正常
に通信を行なう事ができない。これは、しばしば利用者
を悩ます現在の通信網の欠点となっているが、本発明の
家庭内通信網でもこの欠点は引き継がれてしまう。ただ
し、例えば複数の電話網モジュールを情報ボックスに実
装し、一方を音声通信用、もう一方をFAX通信用と定
めて運用するようにするとかいった方法で、着呼に伴っ
て送られてくる情報の質が予め予測できる場合、それぞ
れの情報の質に応じて、送出する電話網から伝えられる
情報を暗示する情報インデックスに含まれるビットマッ
プ情報や文字情報を変化させるといったことで、この欠
点を緩和することができる。
プ情報が提示された場合には、例えばパーソナルコンピ
ュータの音声通信機能に、また、FAX通信を暗示する
ビットマップ情報が提示された場合には、例えばFAX
の原稿受信に、それぞれ関連付ければ良い。
能を実現する実体であるプロセスと、情報との間にコネ
クションが設定された時、該機能を実現するプロセス
が、その機能−情報関連づけの正当性を確かめる、例え
ばコネクションから与えられるビット列が自分が期待し
ている形式になっているか調べることをしても良い。こ
の方法は、それぞれの機器内に組み込まれている、プロ
セスを実現するコード毎に、その調べる方法を定義する
事が可能で、新規機能の導入が容易であるという利点を
持つ。
家庭内通信網内の全ての情報スイッチャが、自身が外部
に対して提供可能な機能/情報インデックスを送出する
ことにすると、利用者に対して提示される機能/情報イ
ンデックスの個数が莫大になってしまうという問題点が
ある。
デオファイルを持つパーソナルコンピュータが該ビデオ
ファイルを情報インデックスとして外部に表示する場合
はUNIXやWindows95といったOSで実現さ
れているような、ディレクトリ構造を用いて、ビデオフ
ァイルを順次利用者に提示していく方法が効果的であ
る。また、ある機器の情報スイッチャが、利用者に対し
て機能/情報インデックスを提示した時、利用者が、該
機器において、機器単位もしくは機能/情報インデック
ス毎に、以降表示しないことを宣言するようにしても良
い。
家庭に導入することが可能な程安価で操作の簡単な、か
つ将来の情報源/サービスに柔軟に適応可能なATM通
信システムを提供することができる。
通信システムの全体の構成例を示した図。
通信システムの全体の構成例を示した図。
通信システムの第1の構築例を示した図。
通信システムの第2の構築例を示した図。
するための図。
メントのアービタの構成例を示した図。
例を示した図。
成例を示した図。
構成例を示した図。
の構成例を示した図。
分岐手段にパーソナルコンピュータを接続するためのア
ダプタの構成例を示した図。
される全ての機器に設けられる情報スイッチャの動作を
説明するための図。
段。
Claims (14)
- 【請求項1】 宅内にある複数の情報機器に接続された
接続ポートを識別する識別情報が付されたATMセル
を、各前記情報機器間で各前記接続ポートを介して伝送
するATM通信システムにおいて、 前記複数の情報機器のうち、少なくとも1つが接続され
た第1の接続ポートから伝送される第1のATMセル流
に、前記第1の接続ポート以外の第2の接続ポートに接
続された情報機器から伝送される第2のATMセル流の
ATMセルを、その接続ポートの識別情報を付して挿入
するとともに、前記第1のATMセル流から自接続ポー
ト以外の識別情報の付されたATMセルをコピーして、
前記自接続ポートに接続された前記情報機器に伝送する
ことを特徴とするATM通信システム。 - 【請求項2】 前記第2の接続ポートに接続された情報
機器に電力を供給するために前記各第2の接続ポートの
それぞれに1つづつ設けられた電力供給手段をさらに具
備したことを特徴とする請求項1記載のATM通信シス
テム。 - 【請求項3】 前記第1の接続ポートから伝送される第
1のATMセル流のATMセル数を計数する第1の計数
手段と、 前記第2の接続ポートに接続された情報機器のそれぞれ
から伝送される第2のATMセル流のATMセル数をそ
れぞれ計数する第2の計数手段と、 をさらに具備し、 前記第2の計数手段で計数された前記第2の接続ポート
に接続された情報機器のいずれかから伝送される第2の
ATMセル流のATMセル数が前記第1の計数手段で計
数された第1のATMセル流のATMセル数より少ない
とき、その第2の接続ポートからの第2のATMセル流
に空セルを挿入し、前記第2の計数手段で計数された前
記第2の接続ポートに接続された情報機器のいずれかか
ら伝送される第2のATMセル流のATMセル数が前記
第1の計数手段で計数された第1のATMセル流のAT
Mセル数より多いとき、その第2の接続ポートに接続さ
れた情報機器からの第2のATMセル流から空セルを削
除することを特徴とする請求項1記載のATM通信シス
テム。 - 【請求項4】 前記第2の接続ポートに接続された情報
機器に電力を供給するために前記各第2の接続ポートの
それぞれに1つづつ設けられた電力供給手段と、 前記第1の接続ポートから伝送される第1のATMセル
流のATMセル数を計数する第1の計数手段と、 前記第2の接続ポートに接続された情報機器のそれぞれ
から伝送される第2のATMセル流のATMセル数をそ
れぞれ計数する第2の計数手段と、 をさらに具備し、 前記第2の計数手段で計数された前記第2の接続ポート
に接続された情報機器のいずれかから伝送される第2の
ATMセル流のATMセル数が前記第1の計数手段で計
数された第1のATMセル流のATMセル数より少ない
とき、その第2の接続ポートからの第2のATMセル流
に空セルを挿入し、前記第2の計数手段で計数された前
記第2の接続ポートに接続された情報機器のいずれかか
ら伝送される第2のATMセル流のATMセル数が前記
第1の計数手段で計数された第1のATMセル流のAT
Mセル数より多いとき、その第2の接続ポートに接続さ
れた情報機器からの第2のATMセル流から空セルを削
除することを特徴とする請求項1記載のATM通信シス
テム。 - 【請求項5】 宅内にある複数の情報機器が接続されて
いる接続ポートを介して前記複数の情報機器間でATM
セルを伝送するATM通信システムにおいて、 前記複数の情報機器のうち、少なくとも1つが接続され
た第1の接続ポートから伝送される第1のATMセル流
に、前記第1の接続ポート以外の第2の接続ポートに接
続された情報機器から伝送される第2のATMセル流の
ATMセルを挿入して新たなセル流を作成し、前記複数
の情報機器のそれぞれに対し、前記新たなセル流を出力
する互いに連結可能な複数のATMセル転送装置を具備
したことを特徴とするATM通信システム。 - 【請求項6】 前記第2の接続ポートに接続された情報
機器に電力を供給するために前記各第2の接続ポートの
それぞれに1つづつ設けられた電力供給手段をさらに具
備したことを特徴とする請求項5記載のATM通信シス
テム。 - 【請求項7】 前記ATMセル転送装置のそれぞれは、 前記第1の接続ポートから伝送される第1のATMセル
流のATMセル数を計数する第1の計数手段と、 前記第2の接続ポートに接続された情報機器のそれぞれ
から伝送される第2のATMセル流のATMセル数をそ
れぞれ計数する第2の計数手段と、 をさらに具備し、 前記第2の計数手段で計数された前記第2の接続ポート
に接続された情報機器のいずれかから伝送される第2の
ATMセル流のATMセル数が前記第1の計数手段で計
数された第1のATMセル流のATMセル数より少ない
とき、その第2の接続ポートからの第2のATMセル流
に空セルを挿入し、前記第2の計数手段で計数された前
記第2の接続ポートに接続された情報機器のいずれかか
ら伝送される第2のATMセル流のATMセル数が前記
第1の計数手段で計数された第1のATMセル流のAT
Mセル数より多いとき、その第2の接続ポートに接続さ
れた情報機器からの第2のATMセル流から空セルを削
除することを特徴とする請求項5記載のATM通信シス
テム。 - 【請求項8】 複数のデバイスを接続して、これらデバ
イス間でATMセルにて情報データを転送するATM通
信システムにおいて、 前記複数のデバイス間でATMセルを転送するための接
続制御を行うプロセッサが接続された第1のバスと、 前記複数のデバイスが接続された第2のバスと、 前記第1および第2のバス間に接続され、これらバス間
でのデータ転送を制御するブリッジ回路と、 を具備し、 前記ブリッジ回路の制御のもと、前記複数のデバイスか
ら出力されるATMセルは、前記第2のバス上のデータ
転送フォーマットに挿入されて、前記データ転送フォー
マットのアドレス情報に含まれる少なくとも前記第1お
よび第2のバスのそれぞれを識別するバス識別子および
前記プロセッサおよび前記デバイスのそれぞれを識別す
るデバイス識別子に基づき、他のデバイスおよび前記プ
ロセッサに転送されることを特徴とするATM通信シス
テム。 - 【請求項9】 複数のデバイスを接続して、これらデバ
イス間でATMセルにて情報データを転送するATM通
信システムにおいて、 前記複数のデバイス間でATMセルを転送するための接
続制御を行うプロセッサの接続された第1のバスと、 リアルタイム性の要求されないデータ転送を行う少なく
とも1つの第1のデバイスの接続された第2のバスと、 リアルタイム性の要求されるデータ転送を行う複数の第
2のデバイスが接続された第3のバスと、 前記第1および第2のバス間に接続され、これらバス間
でのデータ転送を制御する第1のブリッジ回路と、 前記第2および第3のバス間に接続され、これらバス間
でのデータ転送を制御する第2のブリッジ回路と、 を具備し、 前記各ブリッジ回路の制御のもと、前記第2のデバイス
と前記プロセッサとの間のデータ転送は、前記第1のデ
バイスと前記第2のデバイスとの間および前記第1のデ
バイスと前記マイクロプロセッサとの間のデータ転送よ
り優先され、前記複数の第2のデバイスから出力される
ATMセルは前記第3のバス上のデータ転送フォーマッ
トに挿入され、前記データ転送フォーマットのアドレス
情報に含まれる少なくとも前記第1から第3のバスのそ
れぞれを識別するバス識別子および前記プロセッサおよ
び前記第2のデバイスのそれぞれを識別するデバイス識
別子に基づき、他の第2のデバイスおよび前記プロセッ
サに転送されることを特徴とするATM通信システム。 - 【請求項10】 前記第2のバスに接続され、前記デバ
イスからの前記第2のバス上のデータ転送要求の競合制
御を行うアービタをさらに具備し、 前記プロセッサは前記デバイス間の接続設定を行った結
果、少なくとも前記デバイスのそれぞれに割り当てられ
た帯域を含む情報を前記アービタに送信し、前記アービ
タは前記プロセッサから受信した帯域と前記デバイスか
らのデータ転送要求に基づき、前記デバイスにデータ転
送の許可を与えることを特徴とする請求項8記載のAT
M通信システム。 - 【請求項11】 前記第3のバスに接続され、前記第2
のデバイスからの前記第3のバス上のデータ転送要求の
競合制御を行うアービタをさらに具備し、 前記プロセッサは前記第2のデバイス間のコネクション
設定を行った結果、少なくとも前記第2のデバイスのそ
れぞれに割り当てられた帯域を含む情報を前記アービタ
に送信し、前記アービタは前記プロセッサから受信した
帯域と前記第2のデバイスからのデータ転送要求に基づ
き、前記第2のデバイスにデータ転送の許可を与えるこ
とを特徴とする請求項9記載のATM通信システム。 - 【請求項12】 宅内の複数の情報機器にて実行可能な
処理と、その情報機器が保持している他の情報機器に提
供可能な情報データに関するインデックス情報を保持す
る複数のATMセル交換制御手段から構成され、これら
複数のATMセル交換制御手段を介して前記複数の情報
機器間でATMセルを転送して互いに通信を行うATM
通信システムにおいて、 前記複数のATMセル交換制御手段のそれぞれは、 他のATMセル交換制御手段から、それぞれが保持する
インデックス情報を収集する収集手段と、 この収集手段で収集されたインデックス情報をユーザに
提示する提示手段と、 前記ユーザの指示に従って、前記提示手段で提示された
インデックス情報に基づき前記情報データと前記処理を
関連付ける手段と、 を具備し、 前記情報データは、前記関連付けされた処理を実行する
情報機器に転送され、その関連付けされた処理が施され
ることを特徴とするATM通信システム。 - 【請求項13】 宅内の複数の情報機器にて実行可能な
処理と、その情報機器が保持している他の情報機器に提
供可能な情報データに関するインデックス情報を保持す
る複数のATMセル交換制御手段から構成され、これら
複数のATMセル交換制御手段を介して前記複数の情報
機器間でATMセルを転送して互いに通信を行うATM
通信システムにおいて、 前記複数のATMセル交換制御手段のそれぞれは、 他のATMセル交換制御手段から、それぞれが保持する
インデックス情報を収集する収集手段と、 この収集手段で収集されたインデックス情報をユーザに
提示する提示手段と、 前記ユーザの指示に従って、前記提示手段で提示された
インデックス情報に基づき前記情報データと前記処理を
関連付ける手段と、 前記情報データを保持する情報機器と、その情報データ
に関連付けされた処理を実行する情報機器との間にコネ
クションを設定する手段と、 を具備し、 前記情報データは、前記設定されたコネクションを介し
て前記関連付けされた処理を実行する情報機器に転送さ
れ、その関連付けされた処理が施されることを特徴とす
るATM通信システム。 - 【請求項14】 複数の端末を収容して、これら端末間
でATMセルを転送して通信を行うATM通信システム
における呼設定方法において、 前記複数の端末のそれぞれは、その端末にて実行可能な
処理と、その端末が保持している他の端末に提供可能な
情報データに関するインデックス情報を保持し、他の端
末から、それぞれが保持するインデックス情報を収集し
て、その収集されたインデックス情報をユーザに提示
し、前記ユーザの指示に従って、前記提示されたインデ
ックス情報に基づき前記情報データと前記処理が関連付
けされると、前記情報データを保持する端末と、その情
報データに関連付けされた処理を実行する端末との間に
コネクションを設定することを特徴とする呼設定方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13309096A JP3697317B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 通信装置 |
US08/870,425 US6157645A (en) | 1996-05-28 | 1997-05-28 | ATM communication system and ATM communication method |
US11/127,241 US7583676B2 (en) | 1996-05-28 | 2005-05-12 | ATM communication system and ATM communication method |
US13/222,859 USRE44090E1 (en) | 1996-05-28 | 2011-08-31 | ATM communication system and ATM communication method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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