JPH09321711A - 光送信装置、光送受信装置、光通信システム、送信波長制御方法、及び光通信方法 - Google Patents

光送信装置、光送受信装置、光通信システム、送信波長制御方法、及び光通信方法

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JPH09321711A
JPH09321711A JP8134931A JP13493196A JPH09321711A JP H09321711 A JPH09321711 A JP H09321711A JP 8134931 A JP8134931 A JP 8134931A JP 13493196 A JP13493196 A JP 13493196A JP H09321711 A JPH09321711 A JP H09321711A
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wavelength
transmission
optical
transmission device
light
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JP8134931A
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Masao Majima
正男 真島
Oichi Kubota
央一 窪田
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準波長の使用や、厳密な波長安定制御の必
要なく波長制御を行いかつ波長多重度を向上させる。 【解決手段】 送信装置において、自送信装置の送信波
長を、該送信波長と波長軸上の一方で隣接する他の送信
波長との間隔が所定の間隔になる様に外部共振器型の光
源を用いて制御する。 (効果) 波長軸上に所定の間隔で複数の送信波長が並
んでゆく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信システムに関
するものであり、特に複数の異なる波長の光信号を波長
多重して伝送する光通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長多重光通信方式は、異なる波長の光
信号を一本の伝送路で伝達し、伝送路の利用効率を向上
させるものである。通常、そのシステムは、異なる波長
の光信号を送信する複数の局と、これらの光信号を一本
の伝送路へ入れるための光重畳手段と、一本の伝送路
と、波長多重された信号から必要な波長のみを分離する
波長分離手段と、この信号を受信する複数の局から構成
される。
【0003】こうしたシステムにおいては、各局が備え
る光源としては半導体レーザ、伝送路には光ファイバ、
光重畳手段としてはハーフミラーや光導波路で構成した
光合流素子、波長分離手段としては光波長フィルタなど
が主としてもちいられている。
【0004】しかし、光源としての半導体レーザには、
温度などの要因により発光波長が変動しやすいという欠
点がある。このため、1)混信を避けるために波長間隔
を広げる必要があり、多重度を上げることが困難、2)
厳密な波長制御を行うには、波長基準や精密な温度制御
の導入が必要で、装置が複雑化するといった問題が生じ
る。
【0005】これらの問題を解決するために、基準のい
らない通信方式として、例えば特開平03−21483
0号公報に記載された方法が提案されている。
【0006】図3は、その従来例の波長多重光通信方式
を達成するシステムをあらわす概略図である。図中、3
01は光スターカプラ、302−1〜−nは光伝送路で
あるところの光ファイバ、303−1〜−nは光通信端
局である。
【0007】図14は、図3に示した各端局303−1
〜−nの光送受信機部分の概略図である。図14中21
02は、外部からの制御により発振波長を変えることが
可能な半導体レーザなどの波長可変光源、2103は、
波長可変光源2102からの信号光を伝送路および光分
岐素子2107へ分岐し、かつ伝送路からの波長多重光
を光分岐素子2107へと伝達するための光分岐/合流
素子、2107は、光分岐/合流素子からの光を波長可
変フィルタ2106−1〜2106−3へ分配するため
の光分岐素子、2104は、光検出器2105−2、2
105−3から必要な情報を抽出するための回路、21
01は、端末機器とデータを送受し、他局との混信を回
避するために波長可変光源2102、波長可変フィルタ
2106−1〜−3を制御するための制御回路、210
6−1〜−3は外部制御により透過する光の波長域を変
えることが可能な波長可変フィルタ、2105−1〜−
3は光検出器である。
【0008】図15は、図14に示した波長可変フィル
タ2106−1〜−3の透過波長の相対的な関係を示し
た図であり、図中2201〜2203がそれぞれ波長可
変フィルタ2106−1〜−3の波長透過特性を示す。
【0009】これらの波長可変フィルタは、外部の制御
により透過波長を変化した場合、これらの透過特性の相
対的な関係は保存されたまま、3つの透過特性が同時に
同方向に同波長だけ変化するように設定されている。
【0010】以上の構成を持つ従来例の動作について説
明する。簡単のため、図3の端局303−1から端局3
03−2へ波長λ1の光をもちいて、端局303−3か
ら端局303−nへ波長λ2の光をもちいて通信する場
合を例として使用する。
【0011】波長λ1と波長λは互いに近接している
が、それぞれの通信に必要な波長幅以上には離れてお
り、混信は生じていないものとする。
【0012】このとき、図14に示す端局303−1の
光送受信機においては、波長可変光源2102から出た
波長λ1の信号光は、光分岐/合流素子2103によっ
て一部は伝送路へ送出されて端局303−2へ伝送され
る。残りは光分岐素子2107へ伝えられ、分岐され
て、波長可変フィルタ#1(2106−1)、#2(2
106−2)、#3(2106−3)に到達する。波長
可変フィルタ#1(2106−1)は、制御回路210
1からの制御信号によって、波長λ1に透過波長の中心
が、一致するように制御されており、光検出器#1(2
105−1)からは大きな出力が出ている。光検出器#
2(2105−2)、#3(2105−3)からは、図
15に示した様に可変波長フィルタ#2(2105−
2)、#3(2105−3)の波長λ1に対する応答振
幅に対応するだけの出力が出ている。
【0013】一方、端局303−2の光送受信機におい
ては、伝送路から入った波長λ1、λ2の光は、光分岐
/合流素子2103、光分岐素子2107を通り、波長
可変フィルタ#1(2106−1)#2(2106−
2)、#3(2106−3)に到達する。波長可変フィ
ルタ#1(2106−1)は波長λ1に透過波長の中心
が合わされているため、波長λ2の光は阻止され、波長
λ1の光のみが光検出器#1(2106−1)により電
気信号に変換され、制御回路2101を介して端末機器
へ伝送されている。
【0014】前述のように、波長可変光源2102には
半導体レーザがもちいられ、その発振波長は温度によっ
て変化しやすい、そこで、端局303−3から送出され
ている波長λ2の信号が波長λ1に接近していくよう
に、その波長が変動した場合の動作を説明する。
【0015】この時、波長λ2の光が波長可変フィルタ
#2(2106−2)の透過帯域内へ入ってくると、光
検出器#2(2105−2)の出力は増大する。これに
対して、光検出器#3(2105−3)の出力は変化し
ない。このため、隣接チャンネル接近検出回路2104
は、この両光検出器の出力を調べることにより、波長λ
1よりも短い波長の光が接近していることを検出するこ
とができる。隣接チャンネル接近検出回路2104は、
この検出情報を制御回路2101に伝える。
【0016】制御回路2101は、この検出情報に従い
透過波長制御信号をもちいて波長可変光源2102の波
長をλ1よりも長いほうへ連続的に動かして、接近して
きている波長λ2との信号の混信を回避するように制御
する。同時に、制御回路2101は、波長可変フィルタ
#1(2106−1)、#2(2106−2)、#3
(2106−3)の透過波長制御信号をもちいて、移動
後の波長λ1と波長可変フィルタ#1(2106−1)
の透過中心波長を一致させるよう制御する。
【0017】一方、波長λ1の信号を受信している端局
303−2においては、端局303−1が混信を回避す
るために波長λ1を動かしたことに対応して、その光検
出器#1(2105−1)の出力信号が小さくなる。そ
こで、端局303−2の制御回路2101は、常に透過
波長制御信号をもちいて光検出器#1(2105−1)
からの出力信号が最大となるように、波長可変フィルタ
#1(2106−1)の透過波長の中心を制御する。こ
うすることにより、端局303−1は、端局303−3
の出力波長が変動して自局の出力波長に接近してきても
混信を防ぐことが可能である。同時に、端局303−2
は同調が外れることなく端局303−1からの信号を受
信しつづけることができる。
【0018】また、波長λ2が波長λ1よりも長い波長
域から接近してきた場合、λ2は変動せずλ1のみ変動
した場合、λ1、λ2ともに変動した場合においても、
上述した機能により、混信を避けて通信を保持し続ける
ことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述の方式では、各局
からの信号は、混信しないことを保証されて波長軸上に
散らばっている。しかし、波長多重度を上げ、使用可能
な波長域の利用効率を向上させる積極的な工夫はなされ
ていなかった。
【0020】また、波長フィルタを使う構成としては送
信の際に波長可変バンドパスフィルタが3つ必要であっ
た。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準波長の使
用や、厳密な波長安定制御を必要とせずに波長制御を行
い、かつ波長多重度を向上させることを目的としてい
る。そのために本願においては、波長多重通信を行う光
通信システムにおいて用いる光送信装置であって、送信
波長を変化させうる送信手段と、送信状態にあるとき
に、自光送信装置の送信波長を検出する手段と、送信状
態にあるときに、自光送信装置の送信波長の長波長側も
しくは短波長側のいずれか一方の波長軸上において自光
送信装置の送信波長と隣接する他光送信装置の送信波長
を検出する手段と、自光送信装置の送信波長と前記長波
長側もしくは短波長側のいずれか一方において隣接する
他光送信装置の送信波長との間の波長間隔が所定の間隔
になる様に制御する制御手段とを有しており、前記送信
手段の光源が光増幅部、該光増幅部から出射する光の内
の所定の波長の光を該光増幅部に再入射させる光波長選
択部、該光波長選択部の少なくとも一部と前記光増幅部
との位置関係を制御して前記再入射させる光の波長を制
御する制御手段から構成されていることを特徴とする光
送信装置と、波長多重通信を行う光通信システムにおい
て用いる光送受信装置であって、前記光送信装置と、入
力される光信号から自光送受信装置で受信すべき光信号
を選択し、該光信号の波長の変動に受信波長を追随させ
て受信する受信装置を有することを特徴とする光送受信
装置と、それぞれが光送信装置を有する複数の端局を接
続して波長多重通信を行う光通信システムであって、該
光送信装置が、送信波長を変化させうる送信手段と、送
信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長を検出す
る手段と、送信状態にあるときに、自光送信装置の送信
波長の長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長
軸上において自光送信装置の送信波長と隣接する他端局
の光送信装置の送信波長を検出する手段と、自光送信装
置の送信波長と前記長波長側もしくは短波長側のいずれ
か一方において隣接する他端局の光送信装置の送信波長
との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御する制御
手段とを有しており、前記送信手段の光源が光増幅部、
該光増幅部から出射する光の内の所定の波長の光を該光
増幅部に再入射させる光波長選択部、該光波長選択部の
少なくとも一部と前記光増幅部との位置関係を制御して
前記再入射させる光の波長を制御する再入射光波長制御
手段から構成されており、複数の端局の光送信装置の送
信波長が、送信開始順に、前記長波長側もしくは短波長
側のいずれか一方の側から波長多重されることを特徴と
する光通信システムと、波長多重通信を行う光通信シス
テムにおいて用いる光送信装置における送信波長制御方
法であって、送信状態にあるときに、自光送信装置の送
信波長と、自光送信装置の送信波長の長波長側もしくは
短波長側のいずれか一方の波長軸上において自光送信装
置の送信波長と隣接する他光送信装置の送信波長とを検
出し、前記自光送信装置の送信波長と前記長波長側もし
くは短波長側のいずれか一方で隣接する他光送信装置の
送信波長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御
する送信波長制御方法であり、前記自光送信装置の光源
が光増幅部、該光増幅部から出射する光の内の所定の波
長の光を該光増幅部に再入射させる光波長選択部、該光
波長選択部の少なくとも一部と前記光増幅部との位置関
係を制御して前記再入射させる光の波長を制御する制御
手段から構成されており、前記所定の間隔になる様にす
る制御は該光源の出力光の波長を制御することによって
行うことを特徴とする送信波長制御方法と、それぞれが
光送信装置を有する複数の端局を接続して波長多重通信
を行う光通信システムにおける光通信方法であって、送
信状態にある端局の送信装置において、自光送信装置の
送信波長と、自光送信装置の送信波長の長波長側もしく
は短波長側のいずれか一方の波長軸上において自光送信
装置の送信波長と隣接する他端局の光送信装置の送信波
長とを検出し、前記自光送信装置の送信波長と前記長波
長側もしくは短波長側のいずれか一方で隣接する他端局
の光送信装置の送信波長との間の波長間隔が所定の間隔
になる様に制御して、複数の端局の光送信装置の送信波
長が、送信開始順に、前記長波長側もしくは短波長側の
いずれか一方の側から波長多重される光通信方法であ
り、前記自光送信装置の光源が光増幅部、該光増幅部か
ら出射する光の内の所定の波長の光を該光増幅部に再入
射させる光波長選択部、該光波長選択部の少なくとも一
部と前記光増幅部との位置関係を制御して前記再入射さ
せる光の波長を制御する制御手段から構成されており、
前記所定の間隔になる様にする制御は該光源の出力光の
波長を制御することによって行うことを特徴とする光通
信方法とを提供する。
【0022】(作用)以上の構成によれば、送信波長の
厳密な安定化が不要で、かつ波長軸上の一方の側から所
定の間隔で送信波長が並んでゆく。それにより波長多重
度の高い伝送を行うことができる。なおかつ波長多重を
行う波長域として広い波長域を用いることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例について図面と
ともに説明する。
【0024】本発明においては、波長可変光源として、
光増幅部、該光増幅部から出射する光の内の所定の波長
の光を該光増幅部に再入射させる光波長選択部、該光波
長選択部の少なくとも一部と前記光増幅部との位置関係
を制御して前記再入射させる光の波長を制御する制御手
段から構成されている光源を用いている。この光源は前
記位置関係の制御により出力光の波長を制御するため、
波長可変型のDFBレーザやDBRレーザ等のデバイス
内部の屈折率を制御することにより波長を制御する光源
と比べてより広い波長可変域を有している。この様な光
源はいわゆる外部共振器型レーザ(LD)として知られ
ている。
【0025】図13に本実施例において用いる外部共振
器型LDを示す。光増幅部であるLDチップ1301、
波長選択部である回折格子1302、光増幅部と波長選
択部の結合の為の光学系であるコリメートレンズ130
3、制御手段であるロータリアクチュエータ1304、
結合レンズ1305から構成される。LDチップ130
1のコリメートレンズ1303側の端面は反射防止膜が
付けられている。反射防止膜の付けられた端面から出た
光はコリメートレンズ1303によって平行光となり、
回折格子1302に入射される。そして、回折格子13
02によってかく波長ごとに分散され、特定の波長の光
のみがコリメートレンズ1303を経てLDチップ13
01に戻る。回折格子1302はロータリアクチュエー
タにより設定角度を変えることができ、それによりLD
チップ1301に戻る波長も変わる。ロータリアクチュ
エータ1304としては、ステップモータを用いた回転
ステージ等を用いることができる。LDチップ1301
の光出力外部への取り出しは結合レンズ1305を介し
て行われる。
【0026】この外部共振器型LDは、単一モード発振
を保持したまま、数十mmの広い範囲において発振波長
を可変にできる。
【0027】ここで示した外部共振器型LDはNati
onal Technical Report Vo
l.39 No.4 Aug.1993 第44〜46
頁に示される物と同等なものである。また回折格子とL
Dチップとの距離を変えることによっても回折した各波
長の光の内のどの波長の光が光増幅部に入射するかを変
えることができる。
【0028】また同等な光源として、波長選択部として
波長フィルタ(例えば一対の共振面を有するファブリペ
ロエタロン)を用いる事もできる。この時制御手段とし
ては、前記一対の共振面の内の少なくとも一方の位置を
制御することにより共振面間の共振長を制御する手段を
用いる。具体的にはピエゾ素子によって共振長を制御す
る構成を取りうる。
【0029】また外部共振器LDとして知られている別
の構成として、波長選択部として以下の様な波長フィル
タを用いる構成がある。例えばAppl.Phys.L
ett.51(3),20July1987 p.16
4−166に示されている例ではTE−TM変換器を波
長フィルタとして用いた波長可変外部共振器型LDを示
ししている。この構成においては所定の波長の光のみが
TE−TM変換器を透過し、反射ミラーで反射され、再
びTE−TM変換器を透過して光増幅部に再入射され外
部共振器型LDとして機能する。この構成では光増幅部
と波長選択部少なくとも一部の位置関係を制御するもの
ではないが、波長フィルタは光増幅部とは全く異なる特
性を有する材料で構成できるため、比較的広い波長可変
域を実現できる。
【0030】図1は本発明の送信装置における波長制御
系の構成図である。
【0031】101は制御回路であり他局との混信を回
避するために、波長可変光源103の出力波長と、波長
可変バンドパスフィルタ(以後波長可変フィルタ)10
5の透過波長を制御する。102−1は駆動回路であ
り、制御回路101からの信号をもとに、外部共振器型
LD103のロータリアクチュエータを駆動する。10
9は外部変調器であり、送信信号に基づき入射される外
部共振器LD103からの光を変調する。その変調光は
光分岐/合流素子104へ出力される。104は光分岐
/合流素子であり、波長可変光源103からの出力光を
伝送路へと出力し、同時に伝送路からの受信光を波長可
変フィルタ105へと出力する。105は波長可変フィ
ルタであり、外部制御により透過光の波長域を変えるこ
とが可能な、例えばファイバファブリペローフィルタ等
のフィルタである。106は受光素子であり、波長可変
フィルタ105を透過した波長可変光源103からの光
を受光する。107は増幅器であり、受光素子106の
信号を増幅して、制御回路101へ出力する。102−
2は駆動回路であり、制御回路101からの信号をもと
に、波長可変フィルタ105を駆動する。
【0032】上述の構成中、光分岐/合流素子104
は、例えばハーフミラーやビームスプリッタで構成す
る。
【0033】波長可変フィルタ105としては、例えば
FFP(ファイバファブリペロー)型フィルタをもちい
ることができる。これは、相対する2本の光ファイバの
端面でFP(ファブリペロー)共振器を形成し、ピエゾ
素子によりその間隔(すなわち共振器長)を微調できる
ようにしたものである。共振器長を変化させることで、
透過波長を変化させることが可能である。この波長可変
フィルタとしては、例えばJ.STONE,L.W.S
TULTSによって1987年のElectronic
s Letters誌23巻15号781頁〜783頁
に記載されている構造のものをもちいることができる。
【0034】また、駆動回路102−1および102−
2への入力電圧が増加した場合、外部共振器LD103
の波長および波長可変フィルタ107−5の透過波長
は、各々長波長側に変化するものとする。
【0035】図2は図1に示した制御回路101の構成
を示した図である。
【0036】201はCPUであり、端末機器から制御
信号を受け取り、A/Dコンバータ203からはデータ
を受け取り、必要な計算を行ったのちD/Aコンバータ
202−1および202−2へデータを送る。202−
1はD/Aコンバータであり、CPU201からのデー
タをもとに、外部共振器LD103の送信波長を決定す
るための制御信号を駆動回路102−1へと出力する。
202−2はD/Aコンバータであり、CPU201か
らのデータをもとに、波長可変フィルタ105の透過波
長を決定するための制御信号を駆動回路102−2へと
出力する。203はA/Dコンバータであり、増幅器1
07から得た信号を数値データに変換してCPU201
へと出力する。
【0037】図3は本実施例の波長多重光通信方式を達
成するシステムをあらわす概略図である。図中、301
は光スターカプラ、302−1〜302−nは光伝送路
であるところの光ファイバ、303−1〜303−nは
光通信端局である。
【0038】図4は図3に示した各端局302−1〜3
02−nの光送受信機部分の概略図である。図中、40
1は光分岐/合流素子、402は送信装置、403は受
信装置である。
【0039】図5は、本方式で通信している局が複数あ
る場合の、通信波長と波長フィルタの透過波長の波長軸
上の関係を示したものである。λ1〜λk−1は他局の
送信波長、λkは自局の送信波長、λf1は自局の波長
可変フィルタ105の掃引開始波長、λf2は同掃引終
了波長、ΔλaおよびΔλbは透過波長掃引の際の余
裕、Δλcはλkとλk−1の波長間隔、Δλc0は波
長間隔Δλcの所定値、Δλdはλkの移動量である。
また、図5a)、図5b)はΔλcが所定値Δλc0よ
りも大きい場合、図5c)は等しい場合、図5d)は小
さい場合をそれぞれ表している。ここで、所定の間隔で
あるΔλc0は、λkとλk−1が混信をおこさないた
めに必要な間隔であり、かつ一定の値である。この所定
の間隔Δλc0は各局において略一致していることが望
ましい。
【0040】図6は、本実施例における制御回路101
の動作を説明するための図である。図6a)はCPU2
01がD/Aコンバータ202−2に出力した数値デー
タNの時間変化を示した図である。言い換えると、波長
可変フィルタ105の透過波長の時間変化を示したもの
である。図中、A1〜A5は自局の送信波長が検出され
た点、B1〜B5は他局の送信波長が検出された点を示
している。また、図6b)は、CPU201へA/Dコ
ンバータ203が出力した数値データMの時間変化を示
した図である。横軸の時間は、図6a)のそれと対応し
ている。
【0041】以上の構成を持つ本実施例の送信時におけ
る動作について説明する。
【0042】本実施例においては、送信装置402は光
分岐/合流素子401を介して伝送路に接続されてい
る。送信装置402内に含まれている波長制御系の構成
を図1に示した。混信を回避し、波長を有効に使用する
ために、制御回路101は外部共振器型LD103の出
力光の波長(即ち送信波長)と波長可変フィルタ105
の透過波長を以下のように制御する。
【0043】制御回路101は、まず送信波長λkを設
定、さらにλkよりも短波長側に波長可変フィルタ10
5の透過波長λf1を設定する。次いでその透過波長を
長波長側へと掃引し、自局の送信波長λkと、それに長
波長側で隣接する他局の送信波長λk−1とを検出す
る。これから両者の波長間隔Δλcが求まる。さらに制
御回路101はΔλcを所定の値Δλc0に等しくなる
ように自局の送信波長を制御する。以後、掃引開始波長
を設定し、透過波長を掃引してΔλcを求め、自局の送
信波長λkを制御するという動作を繰り返す。その結
果、波長間隔ΔλcはΔλc0に収束する。なお、本願
においてはこの波長間隔が所定の間隔Δλc0に収束し
た状態を定常状態とし、それに到る状態を非定常状態と
する。ただし定常状態においても所定の間隔は厳密に1
つの値になるものでなく、許容され得る幅を有するもの
である。
【0044】図5にその制御の様子を示した。制御回路
101はλkよりもΔλaだけ短波長側の波長λf1か
ら掃引を開始し、フィルタの透過波長を長波長側へと掃
引しつつ透過光強度をモニタする。第1のピークは自局
の送信波長λkで得られ、第2のピークは他局の送信波
長λk−1で得られる。制御回路101は、λk−1か
らΔλbだけ長波長側の波長λf2で透過波長の掃引を
終了する。このλf1からλf2までの掃引が一掃引工
程である。ここで、Δλaは自局の送信波長を確実に検
出するための余裕、同様にΔλbは他局の送信波長を確
実に検出するための余裕である。
【0045】制御回路101はΔλcが所定の値Δλc
0と等しくなるように自局の送信波長λkを制御し、そ
れに合わせて掃引開始波長λf1を再設定する。即ち、
Δλc>Δλc0の場合(図5a))はλkおよびλf
1をΔλdだけ増加させ(図5b))、Δλc=Δλc
0の場合(図5c))はλkおよびλf1の値を維持
し、Δλc≦Δλc0の場合(図5d))は、λkおよ
びλf1をΔλd′だけ減少させる。制御回路101
は、こうして設定されたλf1から次の掃引を開始し、
上に述べた制御を繰り返し、非定常状態であれば定常状
態になるべく、定常状態であればそれを維持すべく制御
する。
【0046】また、Δλd及びΔλd′の値は、|Δλ
c−Δλc0|とすれば、最も迅速にΔλcをΔλc0
に近づけることができる。しかし、波長可変フィルタの
透過波長の精度や応答速度等の事情で上記の様にΔλd
及びΔλd′を定めるのが望ましくない場合は、適当な
固定値Δλd0を定め、 |Δλc−Δλc0|≧Δλd0であればΔλd0、 |Δλc−Δλc0|<Δλd0であればΔλc−Δλ
c0、 だけ自局送信波長λkを変化させればよい。
【0047】自局が送信を開始する際、送信波長λkは
既に伝送路に送出され通信を行っている送信波長と混信
を生じないように設定される。これは、例えば自らが扱
う波長範囲の最も短波長側の領域、送信開始領域を設け
ることで実現することが可能である。
【0048】すなわち送信開始領域内で送信し始め、も
し送信開始領域内で定常状態になった場合には送信を中
断する。送信開始領域としては、前記した所定の間隔程
度、もしくは波長可変フィルタの誤差が無視できない時
はそれを付加した程度の領域が適当である。
【0049】また送信開始領域を設けずに、全波長範囲
を送信可能領域とする場合には、送信開始に先立ち、送
信開始波長付近における他局送信光の有無を調べ、必要
な波長範囲が確保できた場合に送信を開始する。具体的
には各局の送信開始波長が全てある波長λlimit以
上であり、各局の送信装置の波長可変フィルタの誤差
(実際の波長と、送信装置が想定している透過波長との
差)がΔλerror以下とした時、送信開始にあた
り、少なくともλlimitよりも短波長側からλli
mit+Δλerror+Δλc0まで波長可変フィル
タを掃引し、他局の送信波長を検知しなければ、送信開
始時に混信を起こさない波長範囲を確保できたと判断し
て送信を開始する。
【0050】また上記の如く送信開始時の混信回避を特
に講じない方式もある。この場合には送信開始の際に、
送信開始波長近傍に他局の送信波長があると混信を生じ
る。ただし混信が生じても、後から送信を開始した局の
送信波長は上述の制御により所定の間隔を隣接送信波長
との間で保つように制御されるため、後から送信を開始
した局の送信は速やかに中断される。この時、混信を受
けた通信における伝送データが一部のデータの非正常受
信を許容する様なデータ(動画像データの様に一部が欠
落しても許容されるもの等)の場合は、先の送信はその
まま継続され、一部のデータの非正常受信を許容されな
い様なデータであれば、受信局から再送信の要請を行
う。
【0051】これらの送信開始時の方式に関しては、扱
う波長領域、前記所定の間隔Δλc0、送信するデータ
等に応じて選択すれば良い。
【0052】また、他局の送信信号を検出せずに、自局
が扱う波長範囲の最も長波長側に到達する場合も考えら
れる。例えば、本通信システムにおいてどの局も通信し
ていない状態で自局が通信を開始すると、このような場
合がおこりうる。このとき、制御回路101は自局の送
信波長を最も長波長側に変化させて停止する。具体的に
は、外部共振器型LD103のロータリーアクチュエー
タを駆動する駆動回路102−1の出力を最も長波長側
に対応する出力でホールドする。
【0053】以上のような波長制御を行う本実施例にお
ける制御回路101の動作について、図6を用いて詳細
に説明する。
【0054】制御回路101は駆動回路102−1に適
当な電圧を出力することで自局の送信波長λkを設定す
る。その電圧は、CPU201がD/Aコンバータ20
2−1に出力する数値データに対応している。また、制
御回路101は自局送信波長λkと他局送信波長λk−
1との波長間隔Δλcを求めるために波長可変フィルタ
105の透過波長を常に掃引する。そのために、CPU
201はD/Aコンバータ202−2に数値データNを
送り、ごく短い時間間隔Δtごとにその値をΔnずつ増
加させる。ここで、D/Aコンバータ202−2に送る
数値は波長可変フィルタ105の透過波長、Δnは波長
可変フィルタ105の透過波長の最少変化分に対応して
いる。同時に、CPU201はA/Dコンバータ203
が出力する数値Mをモニタする。その数値Mは波長可変
フィルタ105を透過した光の強度に対応している。
【0055】CPU201がD/Aコンバータ202−
2に送る数値データNを増加させていくと(図6
a))、各局の送信波長でA/Dコンバータ203の出
力する数値Mにはピークが生じる(図6b))。点A1
での第1のピーク(数値NA1)は自局送信波長λk
に、点B1での第2のピーク(数値NB1)は他局送信
波長λk−1に対応している。そこで、CPU201は
波長間隔Δλcに対応する量であるΔN=NB1−NA
1を求め、あらかじめ定められΔλc0に対応した数値
ΔN0と比較することにより、ΔλcとΔλc0の大小
を比較する。CPU201は、その結果を元に自局送信
波長λkおよび掃引開始波長λf1を再設定する。
【0056】ΔN>ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkおよび掃引開始波長λf1をともにΔλd
だけ長波長側へと設定する。すなわち、D/Aコンバー
タ202−1、202−2へ送る数値データをΔλd=
|Δλc−Δλc0|に対応する値だけ増加させる(A
1→A2)。その後、透過波長の掃引を開始する。
【0057】ΔN=ΔN0の場合、CPU201は前回
の掃引時と同じ設定のまま(A3→A4)、再度掃引す
る。
【0058】ΔN<ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkをともにΔλd′=|Δλc′−Δλc0
|だけ短波長側へと設定する。すなわち、D/Aコンバ
ータ202−1、202−2ヘ送る数値データをΔλ
d′に対応する値だけ増加させる(A4→A5)。その
後、透過波長の掃引を開始する。
【0059】このような波長制御により、伝送路におけ
る波長軸上において各局からの送信波長は長波長側を先
頭とした列を形成する。ある局が送信を終了すると、こ
のような送信波長の列には隙間が生じる。しかし、その
隙間よりも短波長側に位置する送信波長の列が長波長側
に移動して隙間を埋めるので、波長域を有効に使用する
ことができる。
【0060】例えば、図7において303−1〜303
−mのm個の端局が、それぞれλ1〜λmの波長を使用
して送信を行っているものとする。波長λkをもちいて
送信を行っていた端局303−kが送信を終了した場合
を考える。伝送路にはもはや送信波長λkは存在しない
ので、端局303−k+1は他局からの送信信号を検知
しない。従って、端局303−k+1の制御回路101
は、他局の送信信号を検知するまで自局の送信波長λk
+1を長波長側に変化させる。一方、端局303−k+
1よりも短波長側の波長を送信に使用している端局は、
自局の送信波長と、それより一つ長波長側の他局の送信
波長との波長差とを一定に保つように自らの送信波長を
制御している。従って、それらの端局の送信波長は、端
局303−k+1の送信波長に追随して長波長側へと変
化し、最終的には隙間は消滅する。
【0061】次に、受信時における動作について説明す
る。
【0062】伝送路から入った光は光分岐/合流素子4
01を通り、受信装置403に到達する。受信装置40
3は、受信対象の端局の送信波長λkの光信号のみ受信
し、電気信号に変換して端末機器へと出力する。
【0063】受信装置403は伝送路に新たに送出され
た信号の有無を常にチエックしている。これを受信待機
状態と呼ぶことにする。送信中でも受信中でもない端局
は、全て受信待機状態にある。受信待機状態にある端局
は、その受信波長を各局の送信開始波長よりは長波長側
に設定し、他局からの送信信号を待つ。新たに送出され
た信号があれば、それが自局宛の信号かどうかを判断
し、自局宛であれば受信し、自局宛でなければ信号の有
無のチェックを続ける。
【0064】また、ある受信装置403が例えば、端局
303−1からの送信波長λkを受信している時に、端
局303−1が混信を回避するためにまたは、波長間隔
を所定の間隔に保つために送信波長λkを動かした時に
は、それに対応して受信装置403は受信波長を追随さ
せる。これは、例えば前述した送信装置において、送信
波長に波長可変フィルタの透過波長を一致させた制御の
方法を、受信装置の波長可変フィルタに適用することで
実現することができる。
【0065】以上の波長制御を行う送信装置402およ
び受信装置403を備えた光受信器303を図3の光通
信システムに用いることにより、送信局は混信を避けつ
つ送信を続けることができ、受信局は同調が外れること
なく受信を続けることができる。また、伝送路の波長軸
上において各局の送信波長が適当な間隔で並ぶので、波
長多重度を上げることができる。さらに、各局の送信波
長の厳密な安定化が不要である。
【0066】(実施例2)以下、本発明の第2実施例に
ついて図面とともに説明する。
【0067】本実施例は第1実施例と構成は同一であ
る。ただし、送信装置における波長可変光源および波長
可変フィルタの制御方法が異なる。具体的には、自局送
信波長と他局送信波長の波長間隔Δλcを求める際に、
掃引の復路も一つの掃引工程として利用する。
【0068】本実施例の波長多重光通信方式を達成する
システムの概略図を図3、各局の光送受信機部分の概略
図を図4、送信装置の構成を図1、送信装置内の制御回
路の構成を図2にそれぞれ示した。各部の要素について
は第1実施例と同様なので、説明を省略する。
【0069】図8は、本実施例における制御回路101
の動作を説明するための図である。図8a)はCPU2
01がD/Aコンバータ202−2に出力した数値デー
タNの時間変化を示した図である。言い換えると、波長
可変フィルタ105の透過波長の時間変化を示したもの
である。図中、A1〜A10は自局の送信波長が検出さ
れた点、B1〜B10は他局の送信波長が検出された点
を示している。また、図8b)はCPU201へA/D
コンバータ203が出力した数値データMの時間変化を
示した図である。横軸の時間は、図8a)図のそれと対
応している。
【0070】以上の構成を持つ本実施例の動作につい
て、第1実施例との相違点を中心に説明する。
【0071】送信時において、混信を回避し、波長を有
効に使用するために、制御回路101は外部共振器型L
D103の出力光の波長(即ち送信波長)と波長可変フ
ィルタ105の透過波長を以下のように制御する。
【0072】制御回路101は、まず自局送信波長λk
を設定、さらにλkよりも短波長側に波長可変フィルタ
105の透過波長λf1を設定する。次いでその透過波
長を長波長側へと掃引し、自局送信波長λkと、それに
長波長側で隣接する他局送信波長λk−1とを検出す
る。これから両者の波長間隔Δλc=λk−1−λkが
求まる。そこで制御回路101はΔλcを所定の値Δλ
c0に等しくなるように自局送信波長λkを制御する。
即ち、Δλc>Δλc0の場合はλkをΔλdだけ増加
させ、Δλc=Δλc0の場合はλkの値を維持し、Δ
λc≦Δλc0の場合は、λkをΔλd′だけ減少させ
る。またλf1も対応して更新する。
【0073】次いで波長可変フィルタ105の透過波長
を短波長側へと折り返しλf2から更新されたλf1ま
で掃引し、順にλk−1、λkを検出して波長間隔Δλ
cを求める。制御回路101はΔλcをΔλc0に等し
くなるように再度自局の送信波長を制御する。以後、一
掃引工程毎に透過波長の掃引方向を交互に変えながら波
長間隔Δλcを求め、自局の送信波長λkを制御すると
いう動作を繰り返す。その結果、波長間隔ΔλcはΔλ
c0に収束する。
【0074】また、Δλd及びΔλd′の値は、|Δλ
c−Δλc0|とすれば、最も迅速にΔλcをΔλc0
に近づけられること、それが望ましくない場合は、適当
な固定値Δλd0を定め、 |Δλc−Δλc0|≧Δλd0であればΔλd0 |Δλc−Δλc0|<Δλd0であればΔλc−Δλ
c0 だけ自局送信波長λkを変化させればよいことも第1実
施例同様である。
【0075】本実施例は、波長間隔Δλcを求める際に
掃引の復路も利用するので、第1実施例よりも素早く波
長間隔ΔλcをΔλc0へと収束させることができる。
【0076】以上のような波長制御を行う、本実施例に
おける制御回路101の動作について、図8を用いて詳
細に説明する。
【0077】第1実施例同様、CPU201がD/Aコ
ンバータ202−1に出力する数値データは自局の送信
波長λkに対応している。同様に、CPU201がD/
Aコンバータ202−2に送る数値データNは波長可変
フィルタ105の透過波長に対応しており、ごく短い時
間間隔Δtごとにその値をΔnずつ増加ないし減少させ
ることで透過波長の掃引を行う。また、A/Dコンバー
タ203が出力する数値Mは、波長可変フィルタ105
を透過した光の強度に対応している。
【0078】CPU201がD/Aコンバータ202−
2に送る数値データNを増加させていくと(図8
a))、各局の送信波長でA/Dコンバータ203の出
力する数値Mにはピークが生じる(図8b))。例え
ば、数値NA1で自局送信波長λkに対応したピーク、
数値NB1で他局送信波長λk−1に対応したピークが
生じたとする。CPU201は波長間隔Δλcに対応す
る量であるΔN=ΔNB1−ΔNA1を求め、Δλc0
に対応する量であるΔN0と比較する。
【0079】ΔN>ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkをΔλdだけ長波長側へと設定する。即
ち、D/Aコンバータ202−1へ送る数値データをΔ
λdに対応する値だけ増加させ(A1→A2、A2→A
3)、掃引を続行する。
【0080】ΔN=ΔN0の場合、CPU201は前回
の掃引時と同じ設定のまま(A5→A6、A6→A7、
A8→A9、A9→A10)、再度掃引する。
【0081】ΔN<ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkをともにΔλd′だけ短波長側へと設定す
る。即ち、D/Aコンバータ202−1ヘ送る数値デー
タをΔλd′に対応する値だけ減少させ(A7→A
8)、掃引を続行する。
【0082】このような波長制御により、第1実施例同
様、伝送路における波長軸上において、各局からの送信
波長は通信開始順に長波長側を先頭とした列を形成す
る。また、ある端局の送信終了に伴い、送信波長の列に
生じる隙間が自動的に埋まることも同様である。なお、
送信開始時の送信波長λkの設定方法、自局の送信波長
が自らが扱う波長範囲の最も長波長側に到達した場合の
制御方法、受信時における動作は、それぞれ第1実施例
に準じる。
【0083】以上の波長制御を行う送信装置402およ
び受信装置403を備えた光受信器303を図3の光通
信システムに用いることにより、送信局は混信を避けつ
つ送信を続けることができ、受信局は同調が外れること
なく受信を続けることができる。また、伝送路の波長軸
上において各局の送信波長が適当な間隔で並ぶので、波
長多重度を上げることができる。さらに、各局の送信波
長の厳密な安定化が不要である。また本実施例において
は、掃引の復路も1回の掃引工程として利用しているの
で、実施例1に比べて波長可変フィルタの透過波長を急
激に変えることなく速やかに波長間隔を収束させること
ができ、また自局の送信波長を確実に検出するための余
裕を0または極めて小さくすることができる。
【0084】(実施例3)以下、本発明の第3実施例に
ついて図面とともに説明する。
【0085】本実施例は第1実施例と構成は同一であ
る。ただし、送信装置における波長可変光源および波長
可変フィルタの制御方法が第1及び第2実施例と異な
る。前記実施例1、2においては、非定常状態において
も自局の送信波長と隣接する送信波長の2つの波長を1
つの掃引工程で検出していたが、以下の実施例3及び4
では、定常状態に近づくまでは1つの掃引工程で1つの
波長しか検出しない。
【0086】本実施例においては、具体的には、自局送
信波長と他局送信波長の波長間隔Δλcを求めるため
に、自局送信波長の近傍波長領域のうち長波長側の領域
で、波長可変フィルタの透過波長を繰り返し掃引する。
【0087】本実施例の波長多重光通信方式を達成する
システムの概略図を図3、各局の光送受信機部分の概略
図を図4、送信装置の構成を図1、送信装置内の制御回
路の構成を図2にそれぞれ示した。各部の要素について
は第1実施例と同様なので、説明を省略する。
【0088】図9は、本方式で通信している端局が複数
ある場合の、通信波長と波長フィルタの透過波長の波長
軸上での関係を示したものである。λ1〜λk−1は他
局の送信波長、λkは自局の送信波長、λf1は自局の
波長可変フィルタ105の掃引開始波長、λf2は同掃
引折り返し波長、Δλaは自局送信波長を確実に検知す
るための余裕。Δλeは自局送信波長と混信する前に他
局送信波長を確実に検知するためにおこなう掃引の幅。
Δλcはλkとλk−1の波長間隔、Δλd、Δλd′
はλk、λf1およびλf2の移動量である。また、図
9a)、b)はΔλcが所定値よりも大きい場合、c)
は等しい場合、d)は小さい場合をそれぞれ表してい
る。
【0089】図10は、本実施例における制御回路10
1の動作を説明するための図である。図10a)はCP
U201がD/Aコンバータ202−2に出力した数値
データNの時間変化を示した図である。言い換えると、
波長可変フィルタ105の透過波長の時間変化を示した
ものである。図中、A1〜A12は自局の送信波長が検
出された点、B5〜B12は他局の送信波長が検出され
た点を示している。また、図10b)は、A/Dコンバ
ータ203が出力した数値データMの時間変化を示した
図である。横軸の時間は、図10a)のそれと対応して
いる。
【0090】以上の構成を持つ本実施例の動作につい
て、第1および第2実施例との相違点を中心に説明す
る。
【0091】送信時において、混信を回避し波長を有効
に使用するために、制御回路101は以下の動作を繰り
返す。まず送信波長λkを設定、ついでλkよりも短波
長側に波長可変フィルタ105の透過波長を設定する。
制御回路101は送信波長の有無を調べながら透過波長
を長波長側へと掃引する。自局送信波長λkを検知後も
掃引を続け、適当な波長で短波長側へと折り返す。送信
波長の有無を調べながら短波長側へと掃引を続け、自局
送信波長λkを検知したら再び長波長側へと折り返す。
【0092】これは、自局送信波長λkの長波長側の近
傍波長域において、他局送信波長の有無および変動を調
べる目的で行うものである。制御回路101は、他局送
信波長λk−1を検知しない場合は自局送信波長λkを
長波長側へと変化させ、検知した場合は両者の波長間隔
Δλc=λk−1−λkを所定の値Δλc0に等しくな
るように自局送信波長λkを制御する。
【0093】図9にその様子を示した。制御回路101
はλkよりもΔλaだけ短波長側の波長λf1から掃引
を開始し、フィルタの透過波長を長波長側へと掃引しつ
つ透過光強度をモニタする。そのピークは自局送信波長
λkで現れ、制御回路101はλkからΔλeだけ長波
長側の波長λf2まで掃引を行う。次いで掃引の方向を
短波長側へと反転させ、自局送信波長λkのピークを検
出したら、λkからΔλaだけ短波長側の波長λf1′
まで掃引を行う。
【0094】他局送信波長λk−1を検知しない場合
(図9a)、または検知したが自局送信波長λkとの差
がΔλc0よりも大きい場合、制御回路101は自局送
信波長λkを長波長側へΔλdだけ変化させる。その結
果(図9b))、自局送信波長λk、掃引開始波長λf
1、掃引折り返し波長λf2は、それぞれΔλdだけ増
加する。
【0095】他局送信波長λk−1を検知し、自局送信
波長λk′′との差が所定の値Δλc0と等しい場合
(図9c))、制御回路101はλk′′の値を維持す
る。
【0096】他局送信波長λk−1を検知し、かつ自局
送信波長λk′′′と他局送信波長λk−1との差Δλ
c′′が所定値Δλc0未満の場合、制御回路101は
自局送信波長を短波長側へΔλd′だけ変化させる。
【0097】次いで波長可変フィルタ105の透過波長
を短波長側へと折り返し掃引し、順にλk−1、λkを
検出して波長間隔Δλcを求める。制御回路101はΔ
λcをΔλc0に等しくなるように再度自局の送信波長
を制御する。
【0098】以後、透過波長の掃引方向を交互に変えな
がら波長間隔Δλcを求め、自局の送信波長λkを制御
するという動作を繰り返す。その結果、波長間隔Δλc
はΔλc0に収束する。
【0099】また、Δλdの値としては、制御回路10
1が他局送信波長λk−1を検知しない場合はΔλe、
制御回路101が他局送信波長λk−1を検知している
場合は|Δλc−Δλc0|とし、Δλd′の値として
は、 |Δλc−Δλc0| とすれば、最も迅速にΔλcをΔλc0に近づけること
ができる。応答速度の関係でそれが望ましくない場合
は、系が十分応答できる適当な固定値Δλd0を定め、
|Δλc−Δλc0|と比較して(Δλdについて、λ
k−1を検知しない場合はΔλbと比較して)、小さい
方を使用すればよい。
【0100】以上のような波長制御を行う本実施例にお
ける制御回路101の動作について、図10をもちいて
詳細に説明する。
【0101】第1、第2実施例同様、CPU201がD
/Aコンバータ202−1に出力する数値データは自局
の送信波長λkに対応している。同様に、CPU201
がD/Aコンバータ202−2に送る数値データNは波
長可変フィルタ105の透過波長に対応しており、ごく
短い時間間隔Δtごとにその値をΔnずつ増減すること
で透過波長の掃引を行う。また、A/Dコンバータ20
3が出力する数値Mは、波長可変フィルタ105を透過
した光の強度に応対している。
【0102】CPU201がD/Aコンバータ202−
2に送る数値データNを増減させると(図10a))、
各局の送信波長に対応してA/Dコンバータ203の出
力する数値Mにはピークが生じる(図10b))。CP
U201は、自局送信波長λkに対応するピーク(点A
1〜点A12)近傍を、ある掃引幅(図9のΔλa+Δ
λeに相当する)をもってくり返し掃引し、他局送信波
長λk−1に対応するピーク(点B5→点B12)を探
す。
【0103】1掃引工程、すなわちλf1からλf2、
もしくはλf2からλf1まで掃引する間に、λk−1
に対応するピークを見出せない場合、CPU201は自
局送信波長λkをΔλdだけ長波長側へと設定する。即
ち、D/Aコンバータ202−1へ送る数値データNを
Δλdに対応する値だけ増加させ(A1→A2、A2→
A3、A3→A4)、掃引を続行する。
【0104】λk−1に対応するピーク(点B5〜点B
12)を見出した場合、CPU201は以下の処理を行
う。例えば、D/Aコンバータ202−2へ送る数値が
NAのときλkに対応したピークが生じ、NBのときλ
k−1に対応したピークが生じたとする。CPU201
は、波長間隔Δλcに対応する量であるΔN=ΔNB−
ΔNAを求め、所定値Δλc0に対応する量であるΔN
0と比較する。
【0105】ΔN>ΔN0の場合、CPU201はλk
をΔλdだけ長波長側へと設定する。即ち、D/Aコン
バータ202−1へ送る数値データをΔλdに対応する
値だけ増加させ(A5→A6)、掃引を続行する。
【0106】ΔN=ΔN0の場合、CPU201は前回
の掃引時と同じ設定のまま(A6→A7、A7→A8、
A8→A9、A10→A11、A11→A12)、再度
掃引する。
【0107】ΔN<ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkをΔλd′だけ短波長側へと設定する。即
ち、D/Aコンバータ202−1へ送る数値データをΔ
λd′に対応する値だけ減少させ(A9→A10)、掃
引を続行する。
【0108】このような波長制御により、第1実施例同
様、伝送路における波長軸上において、各局からの送信
波長は通信開始順に長波長側を先頭とした列を形成す
る。また、ある端局の送信終了に伴い、送信波長の列に
生じる隙間が自動的に埋まることも同様である。なお、
送信開始時の送信波長λkの設定方法、自局の送信波長
が自らが扱う波長範囲の最も長波長側に到達した場合の
制御方法、受信時における動作は、それぞれ第1実施例
に準じる。
【0109】以上の波長制御を行う送信装置402およ
び受信装置403を備えた光受信器303を図3の光通
信システムに用いることにより、送信局は混信を避けつ
つ送信を続けることができ、受信局は同調が外れること
なく受信を続けることができる。また、伝送路の波長軸
上において各局の送信波長が適当な間隔で並ぶので、波
長多重度を上げることができる。さらに、各局の送信波
長の厳密な安定化が不要である。
【0110】(実施例4)以下、本発明の第4実施例に
ついて図面とともに説明する。
【0111】本実施例は実施例3と同様に、定常状態に
近づくまでは1つの掃引工程で1つの波長しか検出しな
い。ただし、自局送信波長と他局送信波長の波長間隔Δ
λcを求めるために、自局送信波長と長波長側で隣接す
る他局送信波長において、その近傍波長領域のうち短波
長側の領域で波長可変フィルタの透過波長を繰り返し掃
引する点が実施例3と異なる。
【0112】本実施例の波長多重光通信方式を達成する
システムの概略図を図3、各局の光送受信機部分の概略
図を図4、送信装置の構成を図1、送信装置内の制御回
路の構成を図2にそれぞれ示した。各部の要素について
は第1実施例と同様なので、説明を省略する。
【0113】図11は、本方式で通信している端局が複
数ある場合の、通信波長と波長フィルタの透過波長の波
長軸上での関係を示したものである。λ1〜λk−1は
他局の送信波長、λkは自局の送信波長、λf1は自局
の波長可変フィルタ105の掃引開始波長、λf2は同
掃引折り返し波長、Δλaは自局送信波長λkが他局送
信波長λk−1と混信する前に、自局送信波長λkを確
実に検知するための余裕。Δλbは他局送信波長λk−
1を確実に検知するための余裕。Δλcはλkとλk−
1の波長間隔。Δλd、Δλd′はλk、λf1および
λf2の移動量である。また、図11a)、b)はΔλ
cが所定値よりも大きい場合、c)は等しい場合、d)
は小さい場合をそれぞれ表している。
【0114】図12は、本実施例における制御回路10
1の動作を説明するための図である。図12a)はCP
U201がD/Aコンバータ202−2に出力した数値
データNの時間変化を示した図である。言い換えると、
波長可変フィルタ105の透過波長の時間変化を示した
ものである。図中、A1、A3〜A10は自局の送信波
長が検出された点、B1〜B10は他局の送信波長が検
出された点を示している。また、図12b)は、A/D
コンバータ203が出力した数値データMの時間変化を
示した図である。横軸の時間は、図10a)のそれと対
応している。
【0115】以上の構成を持つ本実施例の動作につい
て、特に第1、第2および第3実施例との相違点を中心
に説明する。
【0116】送信時において、混信を回避し波長を有効
に使用するために、制御回路101は以下の動作を繰り
返す。
【0117】まず送信波長λkを設定、ついでλkより
も短波長側に波長可変フィルタ105の透過波長を設定
する。制御回路101は送信波長の有無を調べながら透
過波長を長波長側へと掃引し、自局送信波長λkと、そ
れに長波長側で隣接する他局送信波長λk−1とを検出
する。制御回路101は、両者の波長間隔Δλc=λk
−1−λkを求め、Δλcを所定の値Δλc0に等しく
なるように自局送信波長λkを制御する。即ちΔλc>
Δλc0の場合はλkをΔλdだけ増加させ、Δλc=
Δλc0の場合はλkの値を維持し、Δλc≦Δλc0
の場合は、λkをΔλd′だけ減少させる。
【0118】次いで制御回路101は波長可変フィルタ
105の透過波長を短波長側へと折り返し、送信波長の
有無を調べながら掃引を続ける。他局送信波長λk−1
を検知後も掃引を続け、適当な波長で長波長側へと折り
返す。送信波長の有無を調べながら掃引を続け、他局送
信波長λk−1を検知したら再び長波長側へと折り返
す。
【0119】これは、他局送信波長λk−1の短波長側
の近傍波長域において、自局送信波長の有無および変動
を調べる目的で行うものである。制御回路101は、自
局送信波長λkを検知しない場合は自局送信波長λkを
長波長側へと変化させ、検知した場合は両者の波長間隔
Δλc=λk−1−λkを所定の値Δλc0に等しくな
るように自局送信波長λkを制御する。
【0120】図11にその様子を示した。制御回路10
1はλkよりもΔλaだけ短波長側の波長λf1から掃
引を開始し、フィルタの透過波長を長波長側へと掃引し
つつ透過光強度をモニタする。そのピークは各局の送信
波長で現れる。制御回路101はまず自局送信波長λ
k、ついでλkと長波長側で隣接する他局送信波長λk
−1を検出する。λk−1を検出した後、制御回路10
1はλk−1からΔλbだけ長波長側の波長λf2まで
掃引を行う。
【0121】制御回路101は、他局送信波長λk−1
と自局送信波長λkの波長間隔Δλc=λk−1−λk
を求め、所定値Δλc0と比較する。Δλc>Δλc0
であれば、自局送信波長λkを長波長側へΔλdだけ変
化させ(図11a))、Δλc=Δλc0であればλk
の値を維持し、Δλc<Δλc0であれば、λkを短波
長側へΔλd′だけ変化させる。
【0122】次いで制御回路101は掃引の方向を短波
長側へと反転させ、他局送信波長λk−1のピークを検
出したら、λk−1からΔλa+Δλc0だけ短波長側
の波長λf1′まで掃引を行う。
【0123】自局送信波長λk′を検知しない場合(図
11b))、または検知したが他局送信波長λk−1と
の差が所定の値Δλc0よりも大きい場合、制御回路1
01は自局送信波長λkを長波長側へΔλdだけ変化さ
せる。
【0124】自局送信波長λk′′を検知し、λk−1
との差がΔλc0と等しい場合(図11c))、制御回
路101はλk′′の値を維持する。
【0125】自局送信波長λk′′′を検知し、λk−
1との差Δλc′がΔλc0未満の場合(図11
d))、制御回路101は自局送信波長を短波長側へΔ
λd′だけ変化させる。
【0126】次いで波長可変フィルタ105の透過波長
を長波長側へと折り返し掃引し、順にλk、λk−1を
検出して波長間隔Δλcを求める。制御回路101はΔ
λcをΔλc0に等しくなるように再度自局の送信波長
を制御する。以後、λk−1の近傍波長域において透過
波長を掃引し、波長間隔Δλcを求め、自局の送信波長
λkを制御するという動作を、掃引の方向を交互に変え
ながら繰り返す。その結果、波長間隔ΔλcはΔλc0
に収束する。
【0127】また、Δλd及びΔλd′の値は、|Δλ
c−Δλc0|とすれば、最も迅速にΔλcをΔλc0
に近づけること、それが望ましくない場合は、適当な固
定値Δλd0を定め、 |Δλc−Δλc0|≧Δλd0であればΔλd0 |Δλc−Δλc0|<Δλd0であればΔλc−Δλ
c0 だけ自局送信波長λkを変化させればよいことも、前記
各実施例と同様である。
【0128】以上のような波長制御を行う、本実施例に
おける制御回路101の動作について、図12をもちい
て詳細に説明する。
【0129】第1〜第3実施例同様、CPU201がD
/Aコンバータ202−1に出力する数値データは自局
の送信波長λkに対応している。同様に、CPU201
がD/Aコンバータ202−2に送る数値データNは波
長可変フィル105の透過波長に対応しており、ごく短
い時間間隔Δtごとにその値をΔnずつ増減することで
透過波長の掃引を行う。また、A/Dコンバータ203
が出力する数値Mは、波長可変フィルタ105を透過し
た光の強度に対応している。
【0130】CPU201がD/Aコンバータ202−
2に送る数値データNを増減させると(図12a)、各
局の送信波長に対応してA/Dコンバータ203の出力
する数値Mはピークが生じる(図12b)。CPU20
1は、他局送信波長λk−1に対応するピーク(点B1
〜点B10)近傍を、ある掃引幅(図11のΔλa+Δ
λb+Δc0に相当する)をもってくり返し掃引し、自
局送信波長λkに対応するピークを探す。
【0131】λkに対応するピークを見出せない場合、
CPU201は自局送信波長λkをΔλdだけ長波長側
へと設定する。即ち、D/Aコンバータ202−1へ送
る数値データNをΔλdに対応する値だけ増加させ、掃
引を続行する。
【0132】λkに対応するピーク(点A3〜点A1
0)を見出した場合、CPU201は以下の処理を行
う。例えば、D/Aコンバータ202−2へ送る数値が
NAのときλkに対応したピークが生じ、NBのときλ
k−1に対応したピークが生じたとする。CPU201
は、波長間隔Δλcに対応する量であるΔN=ΔNB−
ΔNAを求め、所定値Δλc0に対応する量であるΔN
0と比較する。
【0133】ΔN>ΔN0の場合、CPU201はλk
をΔλdだけ長波長側へと設定する。即ち、D/Aコン
バータ202−1へ送る数値データNをΔλdに対応す
る値だけ増加させ(A3→A4)、掃引を続行する。
【0134】ΔN=ΔN0の場合、CPU201は前回
の掃引時と同じ設定のまま(A5→A6、A8→A9、
A9→A10)、再度掃引する。
【0135】ΔN<ΔN0の場合、CPU201は自局
送信波長λkをΔλd’だけ短波長側へと設定する。即
ち、D/Aコンバータ202−1へ送る数値データNを
Δλd′に対応する値だけ減少させ(A7→A8)、掃
引を続行する。
【0136】このような波長制御により、第1実施例同
様、伝送路における波長軸上において、各局からの送信
波長は通信開始順に長波長側を先頭とした列を形成す
る。また、ある端局の送信終了に伴い、送信波長の列に
生じる隙間が自動的に埋まることも同様である。なお、
送信開始時の送信波長λkの設定方法、自局の送信波長
が自らが扱う波長範囲の最も長波長側に到達した場合の
制御方法、受信時における動作は、それぞれ第1実施例
に準じる。
【0137】以上の波長制御を行う送信装置402およ
び受信装置403を備えた光受信器303を図3の光通
信システムに用いることにより、送信局は混信を避けつ
つ送信を続けることができ、受信局は同調を外れること
なく受信を続けることができる。また、伝送路の波長軸
上において各局の送信波長が適当な間隔で並ぶので、波
長多重度を上げることができる。さらに、各局の送信波
長の厳密な安定化が不要である。
【0138】本実施例、及び実施例3においては、定常
状態に近づくまでは、自局の送信波長もしくは隣接する
送信波長のいずれか一方のみを検出するため、1つの掃
引工程が短い。前記各実施例及び本実施例においては1
つの掃引工程毎に送信波長を適宜動かしている。
【0139】その際、受信局における波長への追随の速
さなどの制限により1回に動かせる送信波長の間隔が制
限されることがある。その様な場合には、実施例3、4
においては1つの掃引工程が短いため定常状態への収束
にかかる時間をより短くすることができる。
【0140】(その他の実施例)以上4つの実施例をも
ちいて本発明の概要を説明したが、本発明の適用はこれ
らの実施例に限られるわけではない。
【0141】上記実施例では、図3に示したスターカプ
ラをもちいた通信システムを例として説明した。しか
し、本発明は、自局の送信波長と隣接する波長が送信装
置に入射される他のいかなる形態の通信システムにおい
ても実施可能である。
【0142】また、上記実施例では波長可変フィルタと
してFFP型のフィルタを使用したが、同様に透過波長
を変化させることが可能なフィルタであれば、本実施例
のフィルタとして利用することができる。
【0143】また、上記実施例では、長波長側を先頭波
長側、短波長側を末尾波長側として説明した。即ち、各
局は他局の送信波長を検出しない場合に、自局の送信波
長を徐々に長波長側に変化させる制御を行うものとし
た。この場合、各局の送信波長が波長軸上で形成する列
は長波長側が先頭となる。しかし、短波長側を先頭波長
側、長波長側を末尾波長側とする構成も可能である。そ
の際、他局の送信波長の検出は、自局の送信波長の短波
長側でおこなうことはもちろんである。この場合、各局
の送信波長が波長軸上で形成する列は短波長側が先頭と
なる。
【0144】また上記実施例においては、各局は光変調
器を用いた強度変調を使用して信号を伝送するとした。
しかし、FSK(Frequency Shift K
eying)変調を使用して信号を伝送することも可能
である。FSK変調で伝送をおこなう場合、送信される
波長としてはマーク波長とスペース波長の2つが存在す
る。CPU201は、波長可変フィルタの透過波長をス
イープしてマークおよびスペース波長に対応する2つの
ピークを検出し、いずれか一方に注目することで実施例
2と同様な制御を行うことができる。
【0145】また、外部共振器LDに用いられるLDチ
ップとして特開平7−162088に記載されている偏
波変調LDを用い、直接偏波変調を使用して信号を伝送
することも可能である。
【0146】また、実施例3において、制御回路101
は、自局送信波長λkと他局送信波長λk−1の波長差
Δλcを求めるために、λkの近傍波長域において、波
長可変フィルタの透過波長の掃引をその方向を交互に変
えながら繰り返した。
【0147】しかし、Δλcを求めるための、λkの近
傍波長域における透過波長の掃引を、一方向でのみ繰り
返すという制御方法も可能である。例えば、λkよりも
短波長側に透過波長を設定し、長波長側へと掃引してλ
k、λk−1を検出、Δλc=λk−1−λkを求め、
Δλcを所定の値Δλc0と等しくするようにλkを制
御し、再びλkよりも短波長側に透過波長を設定し、と
いう一連の動作を繰り返してもよい。
【0148】また、実施例4において、制御回路101
は、自局送信波長λkと他局送信波長λk−1の波長差
Δλcを求めるために、λk−1の近傍波長域におい
て、波長可変フィルタの透過波長の掃引をその方向を交
互に変えながら繰り返した。
【0149】しかし、Δλcを求めるための、λk−1
の近傍波長域における透過波長の掃引を、一方向でのみ
繰り返すという制御方法も可能である。例えば、λkよ
りも短波長側に透過波長を設定し、長波長側へと掃引し
てλk、λk−1を検出、Δλc=λk−1−λkを求
め、Δλcを所定の値Δλc0と等しくするようにλk
を制御し、再びλkよりも短波長側に透過波長を設定
し、という一連の動作を繰り返してもよい。
【0150】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、波長多重
光通信方式において発光手段に対する厳密な温度制御
や、発光波長の制御を行うことなく、簡単な構成によっ
て、波長多重度の極めて高い波長多重光通信方式を提供
することができる。
【0151】また、外部共振器型LDを用いているの
で、光源の波長可変範囲が広く、波長多重度をより高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の光送信装置の構成図。
【図2】実施例1の光送信装置における制御回路101
の構成図。
【図3】実施例1の光通信システムの概略図。
【図4】実施例1の光通信システムの端局における光送
受信器部分の概略図。
【図5】実施例1、2における各局の送信波長の制御の
様子を説明するための図。
【図6】実施例1における制御回路101の動作を説明
するための図。
【図7】本発明における各局の送信波長の制御の様子を
説明するための図。
【図8】実施例2における制御回路101の動作を説明
するための図。
【図9】実施例3における各局の送信波長の制御の様子
を説明するための図。
【図10】実施例3における制御回路101の動作を説
明するための図。
【図11】実施例4における制御回路101の動作を説
明するための図。
【図12】実施例4における各局の送信波長の制御の様
子を説明するための図。
【図13】外部共振器型LDの構成図。
【図14】本発明の従来例における端末の光送受信器の
構成図。
【図15】本発明の従来例における波長可変フィルタの
透過波長の関係を示す図。
【符号の説明】
101 制御回路 103 波長可変光源 105 波長可変ハンドパスフィルタ 301 スターカプラ 303−1 端局 303−2 端局 303−3 端局 303−n 端局 402 送信装置 403 受信装置 1301 LDチップ 1302 回折格子 1303 コリメートレンズ 1304 ロータリアクチュエータ 1305 結合レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/103 H04J 14/00 14/02

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重通信を行う光通信システムにお
    いて用いる光送信装置であって、 送信波長を変化させうる送信手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長を検出
    する手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長の長波
    長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上におい
    て自光送信装置の送信波長と隣接する他光送信装置の送
    信波長を検出する手段と、 自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短波長
    側いずれか一方において隣接する他光送信装置の送信波
    長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御する制
    御手段とを有しており、前記送信手段の光源が光増幅
    部、該光増幅部から出射する光の内の所定の波長の光を
    該光増幅部に再入射させる光波長選択部、該光波長選択
    部の少なくとも一部と前記光増幅部との位置関係を制御
    して前記再入射させる光の波長を制御する制御手段から
    構成されていることを特徴とする光送信装置。
  2. 【請求項2】 波長多重通信を行う光通信システムにお
    いて用いる光送信装置であって、 送信波長を変化させうる送信手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長を検出
    する手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長の長波
    長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上におい
    て自光送信装置の送信波長と隣接する他光送信装置の送
    信波長を検出する手段と、 自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短波長
    側いずれか一方において隣接する他光送信装置の送信波
    長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御する制
    御手段とを有しており、前記送信手段の光源が波長可変
    外部共振器型レーザであることを特徴とする光送信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記自光送信装置の送信波長を検出する
    手段と、他光送信装置の送信波長を検出する手段が、透
    過波長を掃引することができる波長可変バンドパスフィ
    ルタから構成される請求項1もしくは2記載の光送信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自光送信装置の送信波長を検出する
    手段と、前記他光送信装置の送信波長を検出する手段を
    構成する前記波長可変バンドパスフィルタが、共通の波
    長可変バンドパスフィルタである請求項3記載の光送信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記自光送信装置の送信波長を検出する
    手段と、前記他光送信装置の送信波長を検出する手段を
    構成する前記波長可変バンドパスフィルタが、別々の波
    長可変バンドパスフィルタである請求項3記載の光送信
    装置。
  6. 【請求項6】 前記光波長選択部は回折格子からなる請
    求項1記載の光送信装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は前記回折格子と前記光増
    幅部の位置関係を制御して、前記回折格子が回折した各
    波長の光の内のどの波長の光が光増幅部に入射するかを
    制御するものである請求項6記載の光送信装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記位置関係の制御
    を、前記回折格子の該回折格子への入射光に対する角度
    を制御することにより行うものである請求項6もしくは
    7記載の光送信装置。
  9. 【請求項9】 前記光波長選択部は一対の共振面を有す
    るファブリペロエタロンからなり、前記制御手段は前記
    一対の共振面の内の少なくとも一方の位置を制御して前
    記一対の共振面間の共振長を制御するものである請求項
    1記載の光送信装置。
  10. 【請求項10】 波長多重通信を行う光通信システムに
    おいて用いる光送受信装置であって、 請求項1乃至9いずれかに記載の光送信装置と、入力さ
    れる光信号から自光送受信装置で受信すべき光信号を選
    択し、該光信号の波長の変動に受信波長を追随させて受
    信する受信装置を有することを特徴とする光送受信装
    置。
  11. 【請求項11】 それぞれが光送信装置を有する複数の
    端局を接続して波長多重通信を行う光通信システムであ
    って、 該光送信装置が、 送信波長を変化させうる送信手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長を検出
    する手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長の長波
    長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上におい
    て自光送信装置の送信波長と隣接する他端局の光送信装
    置の送信波長を検出する手段と、 自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短波長
    側いずれか一方において隣接する他端局の光送信装置の
    送信波長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御
    する制御手段とを有しており、前記送信手段の光源が光
    増幅部、該光増幅部から出射する光の内の所定の波長の
    光を該光増幅部に再入射させる光波長選択部、該光波長
    選択部の少なくとも一部と前記光増幅部との位置関係を
    制御して前記再入射させる光の波長を制御する再入射光
    波長制御手段から構成されており、 複数の端局の光送信装置の送信波長が送信開始順に、前
    記長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の側から波
    長多重されることを特徴とする光通信システム。
  12. 【請求項12】 それぞれが光送信装置を有する複数の
    端局を接続して波長多重通信を行う光通信システムであ
    って、 該光送信装置が、 送信波長を変化させうる送信手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長を検出
    する手段と、 送信状態にあるときに、自光送信装置の送信波長の長波
    長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上におい
    て自光送信装置の送信波長と隣接する他端局の光送信装
    置の送信波長を検出する手段と、 自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短波長
    側いずれか一方において隣接する他端局の光送信装置の
    送信波長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御
    する制御手段とを有しており、前記送信手段の光源が波
    長可変外部共振器型レーザであり、 複数の端局の光送信装置の送信波長が送信開始順に、前
    記長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の側から波
    長多重されることを特徴とする光通信システム。
  13. 【請求項13】 前記各端局において、前記自光送信装
    置の送信波長を検出する手段と、他端局の光送信装置の
    送信波長を検出する手段が、透過波長を掃引することが
    できる波長可変バンドパスフィルタから構成されるこ請
    求項11もしくは12記載の光通信システム。
  14. 【請求項14】 前記自光送信装置の送信波長を検出す
    る手段と、前記他端局の光送信装置の送信波長を検出す
    る手段を構成する前記波長可変バンドパスフィルタが、
    共通の波長可変バンドパスフィルタである請求項13記
    載の光通信システム。
  15. 【請求項15】 前記自光送信装置の送信波長を検出す
    る手段と、前記他端局の光送信装置の送信波長を検出す
    る手段を構成する前記波長可変バンドパスフィルタが、
    別々の波長可変バンドパスフィルタである請求項13記
    載の光通信システム。
  16. 【請求項16】 前記光波長選択部は回折格子からなる
    請求項11記載の光通信システム。
  17. 【請求項17】 前記再入射光波長制御手段は前記回折
    格子と前記光増幅部の位置関係を制御して、前記回折格
    子が回折した各波長の光の内のどの波長の光が光増幅部
    に入射するかを制御するものである請求項16記載の光
    通信システム。
  18. 【請求項18】 前記再入射光波長制御手段は、前記位
    置関係の制御を、前記回折格子の該回折格子への入射光
    に対する角度を制御することにより行うものである請求
    項16もしくは17記載の光通信システム。
  19. 【請求項19】 前記光波長選択部は一対の共振面を有
    するファブリペロエタロンからなり、前記再入射光波長
    制御手段は前記一対の共振面の内の少なくとも一方の位
    置を制御して前記一対の共振面間の共振長を制御するも
    のである請求項11記載の光通信システム。
  20. 【請求項20】 前記各端局が、入力される光信号から
    自端局で受信すべき光信号を選択し、該光信号の波長の
    変動に受信波長を追随させて受信する受信装置を有する
    ことを特徴とする請求項11乃至19記載の光通信シス
    テム。
  21. 【請求項21】 波長多重通信を行う光通信システムに
    おいて用いる光送信装置における送信波長制御方法であ
    って、 送信状態にあるときに、 自光送信装置の送信波長と、自光送信装置の送信波長の
    長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上に
    おいて自光送信装置の送信波長と隣接する他光送信装置
    の送信波長とを検出し、 前記自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短
    波長側のいずれか一方で隣接する他光送信装置の送信波
    長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御する送
    信波長制御方法であり、 前記自光送信装置の光源が光増幅部、該光増幅部から出
    射する光の内の所定の波長の光を該光増幅部に再入射さ
    せる光波長選択部、該光波長選択部の少なくとも一部と
    前記光増幅部との位置関係を制御して前記再入射させる
    光の波長を制御する制御手段から構成されており、前記
    所定の間隔になる様にする制御は該光源の出力光の波長
    を制御することによって行うことを特徴とする送信波長
    制御方法。
  22. 【請求項22】 前記自光送信装置の送信波長と、前記
    他光送信装置の送信波長との検出を、透過波長を掃引す
    ることができる波長可変バンドパスフィルタを用いて行
    う請求項21記載の送信波長制御方法。
  23. 【請求項23】 共通の波長可変バンドパスフィルタを
    用いて、前記自光送信装置の送信波長と、前記他光送信
    装置の送信波長との検出を行う請求項22記載の送信波
    長制御方法。
  24. 【請求項24】 前記波長間隔が所定の間隔に制御され
    ている定常状態において、前記波長可変フイルタの一回
    の掃引工程において、前記自光送信装置の送信波長と、
    前記他光送信装置の送信波長との検出を行う請求項23
    記載の送信波長制御方法。
  25. 【請求項25】 前記波長間隔が所定の間隔に制御され
    ている定常状態に近づくまでの間は、前記波長可変フイ
    ルタの一回の掃引工程において、前記自光送信装置の送
    信波長と、前記他光送信装置の送信波長との検出を行う
    請求項24記載の送信波長制御方法。
  26. 【請求項26】 前記波長間隔が所定の間隔に制御され
    ている定常状態に近づくまでの間は、前記波長可変フイ
    ルタの一回の掃引工程において、前記自光送信装置の送
    信波長と、前記他光送信装置の送信波長とのいずれか一
    方の検出を行う請求項24記載の送信波長制御方法。
  27. 【請求項27】 前記波長可変フィルタの透過波長を漸
    増もしく漸減させる掃引工程のいずれか一方を繰り返す
    請求項23乃至26いずれかに記載の送信波長制御方
    法。
  28. 【請求項28】 前記波長可変フィルタの透過波長を漸
    増もしくは漸減させる掃引工程を交互に繰り返す請求項
    23乃至26いずれかに記載の送信波長制御方法。
  29. 【請求項29】 前記光波長選択部は回折格子からなる
    ものであり、前記再入射させる光の波長の制御は前記制
    御手段によって前記回折格子と前記光増幅部の位置関係
    を制御して、前記回折格子が回折した各波長の光の内の
    どの波長の光が光増幅部に入射するかを制御することに
    よって行う請求項21乃至28いずれかに記載の送信波
    長制御方法。
  30. 【請求項30】 前記制御手段は、前記位置関係の制御
    を、前記回折格子の該回折格子への入射光に対する角度
    を制御することにより行うものである請求項29記載の
    送信波長制御方法。
  31. 【請求項31】 前記光波長選択部は一対の共振面を有
    するファブリペロエタロンからなるものであり、前記再
    入射させる光の波長の制御は前記制御手段によって前記
    一対の共振面の内の少なくとも一方の位置を制御して前
    記一対の共振面間の共振長を制御することによって行う
    請求項21乃至28いずれかに記載の送信波長制御方
    法。
  32. 【請求項32】 自光送信装置が送信可能な波長領域に
    おいて、前記長波長側もしくは短波長側のいずれか一方
    の反対側の端部に送信開始領域を設け、送信開始時は該
    送信開始領域において送信を開始、該送信開始領域内で
    前記波長間隔が所定の間隔に制御されている定常状態に
    なったときは送信を中断する請求項21乃至31いずれ
    かに記載の送信波長制御方法。
  33. 【請求項33】 送信開始時は、自光送信装置が送信可
    能な波長領域において、前記長波長側もしくは短波長側
    のいずれか一方の反対側の端部の少なくとも前記所定の
    間隔において他光送信装置の送信波長がないことを確認
    してから送信を開始する請求項21乃至31いずれかに
    記載の送信波長制御方法。
  34. 【請求項34】 それぞれが光送信装置を有する複数の
    端局を接続して波長多重通信を行う光通信システムにお
    ける光通信方法であって、 送信状態にある端局の送信装置において、 自光送信装置の送信波長と、自光送信装置の送信波長の
    長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の波長軸上に
    おいて自光送信装置の送信波長と隣接する他端局の光送
    信装置の送信波長とを検出し、 前記自光送信装置の送信波長と前記長波長側もしくは短
    波長側のいずれか一方で隣接する他端局の光送信装置の
    送信波長との間の波長間隔が所定の間隔になる様に制御
    して、 複数の端局の光送信装置の送信波長が、送信開始順に、
    前記長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の側から
    波長多重される光通信方法であり、 前記自光送信装置の光源が光増幅部、該光増幅部から出
    射する光の内の所定の波長の光を該光増幅部に再入射さ
    せる光波長選択部、該光波長選択部の少なくとも一部と
    前記光増幅部との位置関係を制御して前記再入射させる
    光の波長を制御する制御手段から構成されており、前記
    所定の間隔になる様にする制御は該光源の出力光の波長
    を制御することによって行うことを特徴とする光通信方
    法。
  35. 【請求項35】 前記各端局において、前記自光送信装
    置の送信波長と、前記他端局の光送信装置の送信波長と
    の検出を、透過波長を掃引することができる波長可変バ
    ンドパスフィルタを用いて行う請求項34記載の光通信
    方法。
  36. 【請求項36】 前記各端局において、共通の波長可変
    バンドパスフィルタを用いて、前記自光送信装置の送信
    波長と、前記他端局の光送信装置の送信波長との検出を
    行う請求項35記載の光通信方法。
  37. 【請求項37】 前記各端局で、前記波長間隔が所定の
    間隔に制御されている定常状態において、前記波長可変
    フィルタの一回の掃引工程において、前記自光送信装置
    の送信波長と、前記他端局の光送信装置の送信波長との
    検出を行う請求項36記載の光通信方法。
  38. 【請求項38】 前記各端局で、前記波長間隔が所定の
    間隔に制御されている定常状態に近づくまでの間は、前
    記波長可変フィルタの一回の掃引工程において、前記自
    光送信装置の送信波長と、前記他端局の光送信装置の送
    信波長との検出を行う請求項37記載の光通信方法。
  39. 【請求項39】 前記各端局で、前記波長間隔が所定の
    間隔に制御されている定常状態に近づくまでの間は、前
    記波長可変フィルタの一回の掃引工程において、前記自
    光送信装置の送信波長と、前記他端局の光送信装置の送
    信波長とのいずれか一方の検出を行う請求項37記載の
    光通信方法。
  40. 【請求項40】 前記各端局において、前記波長可変フ
    ィルタの透過波長を漸増もしくは漸減させる掃引工程の
    いずれか一方を繰り返す請求項36乃至39いずれかに
    記載の光通信方法。
  41. 【請求項41】 前記各端局において、前記波長可変フ
    ィルタの透過波長を漸増もしくは漸減させる掃引工程を
    交互に繰り返す請求項36乃至39いずれかに記載の光
    通信方法。
  42. 【請求項42】 前記光波長選択部は回折格子からなる
    ものであり、前記再入射させる光の波長の制御は前記制
    御手段によって前記回折格子と前記光増幅部の位置関係
    を制御して、前記回折格子が回折した各波長の光の内の
    どの波長の光が光増幅部に入射するかを制御することに
    よって行う請求項34乃至41いずれかに記載の光通信
    方法。
  43. 【請求項43】 前記制御手段は、前記位置関係の制御
    を、前記回折格子の該回折格子への入射光に対する角度
    を制御することにより行うものである請求項42記載の
    光通信方法。
  44. 【請求項44】 前記光波長選択部は一対の共振面を有
    するファブリペロエタロンからなるものであり、前記再
    入射させる光の波長の制御は前記制御手段によって前記
    一対の共振面の内の少なくとも一方の位置を制御して前
    記一対の共振面間の共振長を制御することによって行う
    請求項34乃至41いずれかに記載の光通信方法。
  45. 【請求項45】 前記各端局の光送信装置が送信可能な
    波長領域において、前記長波長側もしくは短波長側のい
    ずれか一方の反対側の端部に少なくとも前記所定の間隔
    以上の送信開始領域を設け、各端局において、送信開始
    時は該送信開始領域において送信を開始し、該送信開始
    領域内で前記波長間隔が所定の間隔に制御されている定
    常状態になったときは送信を中断する請求項34乃至4
    4いずれかに記載の光通信方法。
  46. 【請求項46】 前記各端局において送信を開始する時
    に、各端局の光送信装置が送信可能な波長領域におい
    て、前記長波長側もしくは短波長側のいずれか一方の反
    対側の端部の少なくとも前記所定の間隔において他端局
    の光送信装置の送信波長がないことを確認してから送信
    を開始する請求項34乃至44いずれかに記載の光通信
    方法。
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