JPH09321543A - キャリア再生回路及び該キャリア再生回路を用いた復調回路 - Google Patents

キャリア再生回路及び該キャリア再生回路を用いた復調回路

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JPH09321543A
JPH09321543A JP13888896A JP13888896A JPH09321543A JP H09321543 A JPH09321543 A JP H09321543A JP 13888896 A JP13888896 A JP 13888896A JP 13888896 A JP13888896 A JP 13888896A JP H09321543 A JPH09321543 A JP H09321543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でキャリア信号を正確に再生し、
再生したキャリア信号を用いて受信信号を復調すること
である。 【解決手段】 入力アナログ信号をキャリア周波数fc
の4倍のサンプリング周波数fsでサンプリングする。
デマルチプレクサ12により、供給されるデータを順次
4系統に出力し、第1〜第4の信号を生成する。第1〜
第4の信号を遅延回路13〜16で遅延して、適応フィ
ルタ17〜20に供給する。マルチプレクサ23は、4
つの適応フィルタ17〜20の出力データを順次選択し
て、1つの信号として出力する。減算器21は第1の信
号と第1の適応フィルタ17の出力との差を求める。制
御部22はこの差に基づいて、LSMアルゴリズムに従
って、適応フィルタ17〜20のタップ係数を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無線通信の復調回
路に関し、特に、SSB(Single Side Band)信号を復
調するための復調回路及びそれに用いるキャリア再生回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信等において、周波数利
用率が高く、しかも、フェージング特性が良好な無線通
信方式として、SSB方式の一種であるRZ(Real Zer
o)SSB方式が提案されている。
【0003】従来のRZSSB信号の復調回路は、リミ
ッタと、周波数検波回路と、積分回路と、より構成され
るFM復調回路と、リニアライザとから構成されてい
る。しかし、リニアライザには、ヒルベルト変換器が必
要であり、このヒルベルト変換器の特性が復調信号に与
える影響が非常に大きい。このため、良好な特性を持つ
ヒルベルト変換器が要求されるが、良好な特性を有する
ヒルベルト変換器の設計が非常に困難である。
【0004】そこで、本願出願人は、キャリアレベルを
強くして、変調度を低下させることによって、復調した
際の歪みが低減できることに着目し、リニアライザを除
去した復調回路として、受信したRZSSB信号のキャ
リアを再生し、受信信号に加算するという構成の復調回
路を、特願平6−206907において開示した。ま
た、その他リニアライザを除去した復調回路を、特願平
6−149445、特願平7−32059等において開
示している。
【0005】特願平6−206907に開示された復調
回路のキャリア再生回路は、受信した中間周波信号を局
部発振信号と混合して低周波信号とし、狭帯域のアクテ
ィブ帯域通過フィルタを通過させることにより、キャリ
アを抽出する。また、特願平7−32059に開示され
た復調回路のキャリア再生回路は、受信信号を局部発振
信号と混合して中間周波信号とし、この中間周波信号を
帯域通過フィルタを通過させることによりキャリアを抽
出する。そして、帯域通過フィルタの出力信号をFM検
波回路で検波し、その検波出力によって局部信号を制御
して、キャリアを再生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのキャリア再生
回路は、元のキャリアと周波数だけでなく、位相まで同
一のキャリアを再生する必要がある。このため、同期再
生が困難である。また、アナログ回路で構成した場合、
再生されたキャリアの精度があまり良くないという問題
がある。ディジタル回路で構成して実現する場合におい
ても、構成及び処理が複雑になるという問題点があっ
た。
【0007】この発明は、以上のような問題点を鑑みて
なされたものであり、簡単な構成及び処理でキャリアを
再生できるキャリア再生回路を提供すること、及び、こ
のキャリア再生回路を利用することにより、フェージン
グ特性、伝送特性、変調効率に優れた復調回路を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかるキャリア再生回路
は、キャリアを含む信号を入力し、この信号を、キャリ
ア周波数のN倍のサンプリング周波数でサンプリングし
て出力するサンプリング手段と、前記サンプリング手段
からの信号をN系統に循環して出力するデマルチプレク
サ手段と、前記デマルチプレクサ手段からのN個の出力
信号のそれぞれの所定信号成分を通過させるN個の適応
フィルタと、前記N個の適応フィルタの出力を重畳して
1つの信号として出力するマルチプレクサ手段と、より
構成されることを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するため、この発明の第2
の観点にかかるキャリア再生回路は、アナログ入力信号
をキャリア周波数のN倍のサンプリング周波数でサンプ
リングして得られたディジタル信号を、N系統に順次出
力することにより、キャリア周波数が実質的に0のN個
の信号に変換する変換手段と、前記N系統にそれぞれ設
けられ、入力信号をフィルタリングするN個の適応フィ
ルタと、前記N個の適応フィルタの出力信号を順次選択
して、1つの信号として出力する出力手段と、より構成
されることを特徴とする。
【0010】第1及び第2の観点にかかる発明によれ
ば、簡単な構成で、適切にキャリアを抽出して出力する
ことができる。
【0011】周期性のない信号を減衰させるために、各
前記N系統の信号を遅延して前記N個の適応フィルタに
供給する遅延手段と、前記N個の適応フィルタの出力の
少なくとも1つの出力信号と、対応する前記遅延手段に
よる遅延前の信号との差を求める減算手段と、前記減算
手段の出力に基づいて前記N個のフィルタの特性を制御
する制御手段と、をさらに配置してもよい。
【0012】この構成によれば、減算手段が、N系統に
分配された信号の少なくとも1つと、遅延され且つフィ
ルタリングされた信号との差を求め、周期性の無いノイ
ズ成分を出力する。制御手段は、この周期性の無いノイ
ズ成分を減衰するように、N個の適応フィルタの特性を
制御する。この制御に従って、N個の適応フィルタは、
周期性のないノイズ成分を減衰させ、周期性のある信号
を通過させる。N個の適応フィルタを通過した信号が重
畳され、キャリアが再生(再合成)される。従って、こ
のキャリア再生回路は、受信キャリアの周波数のずれに
も対応できる。また、入力した信号に含まれているキャ
リアそのものを抽出するものであるから、位相のずれも
発生しない。即ち、キャリアの周波数と位相を正確に再
生することができる。
【0013】例えば、前記N個適応フィルタは、外部よ
り供給されるタップ係数に基づいてその特性を変化させ
るものであり、各適応フィルタのタップ係数はN群に論
理的に分割されており、前記減算手段は、各前記N個の
適応フィルタの出力信号と、対応する前記遅延手段によ
る遅延前の信号との差を求めるN個の減算器から構成さ
れ、前記制御手段は、前記N個の減算器の出力信号に対
応して、前記N個の適応フィルタの対応するタップ係数
群を制御する。
【0014】また、この発明の第3の観点にかかる復調
回路は、無線信号を受信する受信回路と、前記受信回路
からの入力信号からキャリアを再生するキャリア再生回
路と、前記キャリア再生回路により再生されたキャリア
を増幅する増幅回路と、前記増幅回路により増幅された
キャリアを前記入力信号に注入し、強調されたキャリア
を持つ信号を生成する加算回路と、前記加算回路からの
強調されたキャリアを持つ信号を検波する手段と、より
構成される復調回路であって、前記キャリア再生回路
は、前記受信回路からの信号を、この信号に含まれるキ
ャリアの周波数のN倍のサンプリング周波数でサンプリ
ングしてディジタル信号に変換し、変換したディジタル
信号をN系統に順次出力する変換手段と、前記N系統に
それぞれ設けられ、入力信号をフィルタリングするN個
の適応フィルタと、前記N個の適応フィルタの出力信号
を順次選択して、1つの信号として出力する出力手段
と、より構成される。
【0015】また、この発明の第4の観点にかかる復調
回路は、無線信号を受信する受信回路と、前記受信回路
の受信信号のキャリアを再生するキャリア再生回路と、
前記キャリア再生回路により再生されたキャリアを第1
の値だけ増幅して、第1の再生キャリアを生成する第1
の増幅回路と、前記キャリア再生回路により再生された
キャリアを第2の値だけ増幅して、第2の再生キャリア
を生成する第2の増幅回路と、前記第1の再生キャリア
と前記受信回路の受信信号を加算する加算回路と、前記
第2の再生キャリアと前記受信回路の受信信号との差を
求める減算回路と、前記加算回路の出力信号を復調する
第1のFM復調回路と、前記減算回路の出力信号を復調
する第2のFM復調回路と、前記第1のFM復調回路の
出力信号と前記第2のFM復調回路の出力信号とを演算
することにより、前記受信信号の復調信号を生成して出
力する演算回路と、より構成される復調回路であって、
前記キャリア再生回路は、前記受信回路の受信信号をキ
ャリア周波数のN倍のサンプリング周波数でサンプリン
グしてディジタル信号を生成して、N系統に順次出力す
る手段と、前記N系統にそれぞれ設けられ、入力信号を
フィルタリングするN個の適応フィルタと、前記N個の
適応フィルタの出力信号を順次選択して、1つの信号と
して出力する出力手段と、より構成される、ことを特徴
とする。
【0016】第3及び第4の観点にかかる復調回路によ
れば、この発明のキャリア再生回路を用いてRZSSB
信号、低域搬送波SSB、全搬送波SSB、FM信号等
を適切に受信することができる。
【0017】前記第1の値は、例えば、20・log10
(k)dB、前記第2の値は、例えば、20・log10
(k+2)dB、kは正の実数、である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かるキャリア(搬送波)再生回路について図面を参照し
て説明する。この発明の第1の実施の形態にかかるキャ
リア再生回路1は、図1に示すように、A/D変換器1
1と、デマルチプレクサ(DMUX)12と、第1〜第
4の遅延回路(DELAY)13〜16と、第1〜第4
の適応フィルタ(FIR)17〜20と、減算器21
と、制御部(LMS)22と、マルチプレクサ(MU
X)23と、D/A変換器24と、より構成されてい
る。
【0019】A/D変換器11は、供給される中間周波
信号(IF信号)を、この中間周波信号に含まれている
キャリアの周波数fc(例えば、15.625KHz)
の4倍のサンプリング周波数fsでサンプリングする。
【0020】デマルチプレクサ12は、中間周波のディ
ジタル入力信号S(t)の各信号片(データ)を第1〜第
4の出力端からディジタル信号S1(t)〜S4(t)として順
次出力する。
【0021】第1〜第4の遅延回路13〜16は、デマ
ルチプレクサ12の第1〜第4の出力端から出力された
ディジタル信号S1(t)〜S4(t)を一定時間遅延する。第
1〜第4の適応フィルタ17〜20は、それぞれ複数の
タップを有し、制御部22よりタップに与えられる係数
(タップ係数)に従ってフィルタリング特性を変更し、
第1〜第4の遅延回路13〜16から出力されたディジ
タル信号S1(t)〜S4(t)をこの特性に従ってフィルタリ
ングし、ディジタル信号S1’(t)〜S4’(t)を出力す
る。
【0022】減算器21は、第1〜第4の適応フィルタ
17〜20の特性を制御するために、デマルチプレクサ
12の第1の出力端のディジタル出力信号S1(t)から第
1の適応フィルタ17の出力S1’(t)を減算する。制御
部22は、減算器21の出力に基づいて、周知のLMS
(Least Mean Square)アルゴリズムに従って、各適応
フィルタ17〜20のタップ係数を制御する。
【0023】マルチプレクサ23は、第1〜第4の適応
フィルタ17〜20を通過したディジタル信号S1’(t)
〜S4’(t)の各データ(信号片)を順番に選択して、1
つのディジタル中間周波信号(データ列)として出力す
る。
【0024】D/A変換器24は、マルチプレクサ23
から順次供給されるデータを順次アナログ信号に変換す
る。なお、D/A変換器24は、必要に応じて配置すれ
ばよい。
【0025】次に、図1に示す構成のキャリア再生回路
の動作を説明する。A/D変換器11からデマルチプレ
クサ12に供給されるIFディジタル入力信号S(t)
は、数1で表現することができる。ここで、xiはディ
ジタル入力信号のi番目のデータを示す。
【0026】
【数1】 S(t)=x1,x2,x3,x4 ....xi ...
【0027】デマルチプレクサ12は、信号S(t)を第
1〜第4の出力端に順番に出力する。このため、第1の
出力端からはデータx1,x5,x9 ...が順次出力さ
れ、第2の出力端からはデータx2,x6,x10...が
順次出力され、第3の出力端からはデータx3,x7,x
11...が順次出力され、第4の出力端からはデータx
4,x8,x12...が順次出力される。従って、第1〜
第4の出力信号S1(t)、S2(t)、S3(t)、S4(t)は、数
2〜5で表される。
【0028】
【数2】S1(t)=x1,x5,x9, ....
【数3】S2(t)=x2,x6,x10,....
【数4】S3(t)=x3,x7,x11,....
【数5】S4(t)=x4,x8,x12,....
【0029】A/D変換器11のサンプリング周波数f
sがアナログ入力信号のキャリア周波数fcの4倍であ
り、さらにそれを4系統に循環して出力している。この
ため、理想的には、第1〜第4の信号S1(t)〜S4(t)
は、キャリアに関する限り、同一位相でのサンプリング
信号となり、直流成分となる。しかし、実際には、サン
プリング周波数はキャリア周波数の4倍から若干ずれ、
キャリアは低周波成分をもった信号、即ち、低周波の正
弦波信号に変換される。
【0030】このような、低周波成分をもった信号を抽
出するため、LPF(ローパスフィルタ)を使用するこ
とも考えられる。しかし、送信状態の変化等に応じて、
ずれ量が動的に変化する。このため、通常のLPFで
は、この変化に追従できない。このため、この実施の形
態においては、低周波成分をもった信号を抽出するため
に、LMSアルゴリズムに基づいてその特性が制御され
る適応フィルタを使用する。
【0031】即ち、第1〜第4の遅延回路13〜16
は、相関関係のあるノイズを除去するために信号S1(t)
〜S4(t)を一定時間遅延する。
【0032】第1〜第4の適応フィルタ17〜20は、
遅延された第1〜第4の信号S1(t)〜S4(t)の所定周波
数成分を通過させ、他の周波数成分を減衰する。減衰特
性は、制御部22が設定するタップ係数により定まる。
制御部22は、第1〜第4の適応フィルタ17〜20
に、同一のタップ係数を設定するため、第1〜第4の適
応フィルタ17〜20は互いに同一の特性を有する。
【0033】減算器21は、デマルチプレクサ12の第
1の出力端からの出力信号S1(t)と、第1の適応フィル
タ17の出力信号S1’(t)との差(誤差信号)を求め
る。即ち、減算器21は、時間的に相違した信号を演算
している。従って、誤差信号は周期性のないノイズ成分
になる。制御部22は、周知のLMSアルゴリズムに基
づいて、この周期性のない誤差信号に従って、第1〜第
4の適応フィルタ17〜20のタップ係数を制御(修
正)する。従って、第1〜第4の適応フィルタ17〜2
0の特性は入力信号に合わせて動的に制御され、周期性
のない信号成分を除去し、周期性のある信号(相関の強
い信号)、つまり、正弦波、キャリアを抽出する。
【0034】マルチプレクサ23は、第1〜第4の適応
フィルタ17〜20の出力データを順次選択して、一連
の信号として出力する。即ち、第1の適応フィルタ17
の出力するデータ(信号片)をX1’,X5’,...、
第2の適応フィルタ18の出力するデータをX2’,
6’,...、第3の適応フィルタ19の出力するデ
ータをX3’,X7’,...、第4の適応フィルタ20
の出力するデータをX4’,X8’,...とすると、マ
ルチプレクサ23は各データを順次選択し、X1’,
2’,X3’,X4’,X5’,X6’,...として出
力し、キャリア成分を再構成する。即ち、異なる位相で
サンプリングされたキャリアを順次出力することにより
再構成する。
【0035】各信号S1(t)〜S4(t)を構成する信号成分
のうち、キャリア以外の信号成分(周期性を有していな
いノイズ成分)は、減算器21の出力に基づいて、適応
フィルタ17〜20により減衰されている。従って、マ
ルチプレクサ23により、これらの信号S1’(t)〜
4’(t)を重畳することにより、純粋なキャリアをほぼ
再生することができる。なお、第1〜第4の適応フィル
タ17〜20は、周期性の信号を通過させる。従って、
キャリア周波数が所定値からずれた(揺らいだ)場合に
も、その揺らいだ周波数の信号を通過させる。また、入
力信号に含まれているキャリアそのものを再生するもの
であるから、位相のずれも発生しない。即ち、キャリア
の周波数と位相を正確に再生することができる。
【0036】マルチプレクサ23が出力する再生キャリ
アは、必要に応じて、D/A変換器24により、アナロ
グ信号に変換される。
【0037】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、適応フィルタ17〜20を用いて、周波数及び位
相が正確に再生されたキャリアを得ることができる。
【0038】なお、図1のデマルチプレクサ12〜マル
チプレクサ23までの回路はディスクリート部品で構成
する必要はなく、例えば、DSP(ディジタルシグナル
プロセッサ)等で構成することも可能である。
【0039】第1の実施の形態では、この発明をTDA
PF(Time Division Adaptive Filter (時間分割適応
フィルタ))に適応した例を示したが、この発明はこれ
に限定されず、TD−CDAPF(Time Division-Coef
ficients Division AdaptiveFilter(時間分割−係数分
割適応フィルタ))にも適用可能である。
【0040】図2は、適応フィルタとしてTD−CDA
PFを採用したキャリア再生回路の第2の実施の形態の
構成を示す。この構成においては、第1〜第4の適応フ
ィルタ41〜44のタップ係数は4つの群H1〜H4に
分割されている。
【0041】このような構成において、デマルチプレク
サ12からの第1の出力信号S1(t)と第1の適応フィル
タ41の出力信号S1’(t)との差が減算器45により求
められる。制御部51は、この差に基づいて、LMSア
ルゴリズムに従って、第1〜第4の適応フィルタ41〜
44の第1のタップ係数群H1を制御する。
【0042】デマルチプレクサ12からの第2の出力信
号S2(t)と第2の適応フィルタ42の出力信号S2’(t)
との差が減算器46により求められる。制御部52は、
この差に基づいて、LMSアルゴリズムに従って、第1
〜第4の適応フィルタ41〜44の第2のタップ係数群
H2を制御する。
【0043】デマルチプレクサ12からの第3の出力信
号S3(t)と第3の適応フィルタ43の出力信号S1’(t)
との差が減算器47により求められる。制御部53は、
この差に基づいて、LMSアルゴリズムに従って、第1
〜第4の適応フィルタ41〜44の第3のタップ係数群
H3を制御する。
【0044】デマルチプレクサ12からの第4の出力信
号S4(t)と第4の適応フィルタ44の出力信号S4’(t)
との差が減算器48により求められる。制御部54は、
この差に基づいて、LMSアルゴリズムに従って、第1
〜第4の適応フィルタ41〜44の第4のタップ係数群
H4を制御する。
【0045】この様な構成によれば、図1に示すTDA
PFを用いた場合よりも、少ない処理量でフィルタシス
テムを構成することができる。このキャリア再生回路を
ディジタルシグナルプロセッサ(TMS320C25)
で構成し、タップ数を16とした場合、AF帯域用では
11.25MIPS(Million Instructions Per Secon
d)必要であり、TDAPFを用いた場合もほぼ同様の
計算量が必要であるが、TD−CDAPFでは6.75
MIPSで実現可能である。
【0046】なお、図1、図2に示したフィルタシステ
ムでは、サンプリング周波数fsをキャリア周波数fc
4倍とし、デマルチプレクサによりA/D変換後のディ
ジタル信号を4系統に分割しているが、サンプリング周
波数fsをアナログ入力信号のキャリア周波数fcのN
(Nは4以上の正の正数)倍とし、デマルチプレクサに
よりA/D変換後のディジタル信号をN系統に分割して
もよい。
【0047】以上説明したように、図1又は図2に示す
キャリア再生回路は、キャリアの周波数及び位相を正確
に再生することができる。従って、これらのキャリア再
生回路により再生されたキャリアを用いて、RZSSB
信号等を、リニアライザを用いることなく、復調するこ
とができる。そこで、図1又は図2に示す構成のキャリ
ア再生回路により再生されたキャリアを用いた復調回路
の構成例を説明する。
【0048】図3において、アンテナ111から供給さ
れた信号S11(t)は、増幅回路113により増幅され、
ミクサ(混合回路)115により局部発振回路117か
ら供給される局部信号Loと混合され、中間周波信号S
12(t)に変換される。
【0049】中間周波信号S12(t)はキャリア再生回路
119に供給される。キャリア再生回路119は、図1
又は図2に示す構成を有し、中間周波信号S12(t)から
キャリアC(t)を再生する。増幅回路121は、再生さ
れたキャリアC(t)の振幅をp倍して出力する。
【0050】加算回路123は、増幅回路121から供
給される再生キャリアp・C(t)とミクサ115から供
給される中間周波信号S12(t)とを加算して、信号S
13(t)として出力する。
【0051】加算回路123の出力信号S13(t)は、増
幅回路125により増幅され、FM検波回路127によ
り復調される。
【0052】次に、図3に示す復調回路の動作を説明す
る。ミクサ115は、アンテナ111で受信された信号
11(t)と周波数foの局部信号Loを混合し、数6で示
す中間周波信号S12(t)を出力する。
【0053】
【数6】S12(t) =(n+m・g(t))・cos(2・
π・fc・t)+m・g#(t)・sin(2・π・fc
t)
【0054】ここで、fcは中間周波信号S12(t)におけ
るキャリア周波数、nとmは正の実数、m/nは変調指
数である。中間周波信号S12(t)は、n>mの場合はR
ZSSB、n=mの場合は全搬送波SSB、n<mの場
合は低減搬送波SSBである。g(t)は目的信号、g
#(t)は目的信号g(t)をヒルベルト変換した信号であ
る。
【0055】キャリア再生回路119は、前述の動作に
より、中間周波信号S12(t)のキャリアを再生し、増幅
回路121は、その振幅をp倍する。増幅回路121か
ら出力される再生キャリアp・C(t)は数7で表すこと
ができる。
【0056】
【数7】 p・C(t)=p・n・cos(2・π・fc・t)
【0057】加算回路123は、増幅回路121から供
給される再生キャリアp・C(t)とミクサ115から供
給される中間周波信号S12(t)とを加算する。従って、
加算回路123の出力信号S13(t)は数8で表される。
【0058】
【数8】 S13(t)=p・C(t)+S12(t) =p・n・cos(2・π・fc・t)+S12(t) ={n・(p+1)+m・g(t)}cos(2・π・fc・t) +m・g#(t)・sin(2・π・fc・t)
【0059】FM検波回路127は、増幅回路125に
より増幅された信号S13(t)を復調する。FM検波回路
127の出力信号D(t)は数9で表される。数9から明
らかなように、目的信号g(t)が復調されている。
【0060】
【数9】D(t) =(m/(n・p))g#(t)−(m/
(n・p))2・g#(t)・g(t)−(m/(n・p))3
・{g#3(t)/3−g#2(t)・g(t)}+O((m/(n・
p))4) なお、O((m/(n・p))4)は4次以上の歪みの総
和である。
【0061】なお、受信信号がFM信号の場合、SSB
信号を復調する場合と異なり、復調信号D(t)に歪みは
存在しない。
【0062】図1及び図2に示すキャリア再生回路を使
用する復調回路の他の構成例を図4を参照して説明す
る。図4において、アンテナ211から供給された信号
21(t)は、増幅回路213により増幅され、ミクサ2
15により局部発振回路217から供給される局部信号
oと混合され、中間周波信号S22(t)に変換される。ア
ンテナ211と増幅回路213とミクサ215と局部発
振回路217とは受信回路を構成する。受信回路の出力
する中間周波信号S22(t)は、キャリア再生回路219
とアナログの加算回路221とアナログの減算回路22
3とに供給される。
【0063】キャリア再生回路219は、図1又は図2
に示す構成を有し、ミクサ215から供給される中間周
波信号S22(t)から、キャリアC(t)を再生する。
【0064】キャリア再生回路219により再生された
キャリアC(t)は増幅回路225により20・log10
(k+2)dB増幅され(kは任意の正の実数)、さら
に、増幅回路(機能的には減衰回路)227により20
・log10(k/(k+2))dB増幅される。従っ
て、増幅回路227の出力する第1の再生キャリアC
1(t)の振幅は、キャリア再生回路219が再生したキャ
リアC(t)を20・log10kdB増幅した信号とな
る。また、増幅回路225により増幅された再生キャリ
アC(t)は、第2の再生キャリアC2(t)として、出力さ
れる。
【0065】加算回路221は、第1の再生キャリアC
1(t)と中間周波信号S22(t)とを加算して、信号S23(t)
として出力する。減算回路223は、増幅回路225か
ら供給される第2の再生キャリアC2(t)から中間周波信
号S22(t)を減算して、信号S24(t)として出力する。
【0066】加算回路221の出力信号S23(t)は第1
のFM復調回路229に供給され、復調される。減算回
路223の出力信号S24(t)は第2のFM復調回路23
1に供給され、復調される。
【0067】第1のFM復調回路229及び第2のFM
復調回路231は、リミッタと周波数検波回路と積分回
路とより構成される。第1のFM復調回路229の出力
信号(オーディオ周波信号)D1(t)と第2のFM復調回
路231の出力信号D2(t)は、アナログの減算回路23
3に供給される。減算回路233は、第1のFM復調回
路229の出力信号D1(t)と第2のFM復調回路231
の出力信号D2(t)の差を取り、復調信号D(t)を生成す
る。
【0068】アンテナ211で受信され、ミクサ215
で局部信号Loと混合された信号は、入力信号S21(t)と
局部信号Loを混合し、数10で示す中間周波信号S
22(t)を出力する。
【0069】
【数10】S22(t) =(n+m・g(t))・cos(2
・π・fc・t)+m・g#(t)・sin(2・π・fc
t)
【0070】キャリア再生回路219は、中間周波信号
22(t)のキャリアC(t)を再生する。再生キャリアC
(t)は数11で表すことができる。
【0071】
【数11】C(t)=n・cos(2・π・fc・t)
【0072】増幅回路225は、再生キャリアC(t)を
20・log10(k+2)dB増幅して、第2の再生キ
ャリアC2(t)として出力し、増幅回路227は第2の再
生キャリアC2(t)を20・log10k/(k+2)dB
増幅して第1の再生キャリアC1(t)として出力する。増
幅回路227の出力する第1の再生キャリアC1(t)は数
12で表すことができ、増幅回路225の出力する第2
の再生キャリアC2(t)は数13で表すことができる。
【0073】
【数12】 C1(t)=k・n・cos(2・π・fc・t)
【数13】 C2(t)=(k+2)・n・cos(2・π・fc・t)
【0074】加算回路221は、増幅回路227から供
給される第1の再生キャリアC1(t)とミクサ215から
供給される中間周波信号S22(t)とを加算する。従っ
て、加算回路221の出力信号S23(t)は数14で表さ
れる。
【0075】減算回路223は、増幅回路225から供
給される第2の再生キャリアC2(t)からミクサ215か
ら供給される中間周波信号S22(t)を減算する。従っ
て、減算回路223の出力信号S24(t)は数15で表さ
れる。
【0076】
【数14】 S23(t)=C1(t)+S22(t) =k・n・cos(2・π・fc・t)+S22(t)
【数15】 S24(t)=C2(t)−S22(t) =(k+2)・n・cos(2・π・fc・t)−S22(t)
【0077】第1のFM復調回路229は入力信号S23
(t)を復調する。第1のFM復調回路229の出力信号
1(t)は数16で表される。なお、O((m/(n・
k))4)は4次以上の歪みの総和である。第2のFM復調
回路231は入力信号S24(t)を復調する。第2のFM
復調回路231の出力信号D2(t)は数17で表される。
【0078】
【数16】D1(t)=(m/(n・k))・g#(t)−(m/(n
・k))2・g#(t)・g(t)−(m/(n・k))3・{g#3(t)
/3−g#2(t)・g(t)}+O((m/(n・k))4)
【0079】
【数17】D2(t)=−(m/(n・k))・g#(t)−(m/
(n・k))2・g#(t)・g(t)+(m/(n・k))3・{g#3
(t)/3−g#2(t)・g(t)}+O((m/(n・k))4)
【0080】減算回路233は第1と第2のFM復調回
路229、231の出力信号D1(t)とD2(t)との差を取
り、復調信号D(t)として出力する。復調信号D(t)は数
18で示すことができる。数18から明らかなように、
目的信号g(t)が復調されている。
【0081】
【数18】 D(t)=D1(t)−D2(t) = 2・(m/(n・k))g#(t) −2・(m/(n・k))3・{g#3(t)/3−g#2(t)・g(t)} +O((m/(n・k))5) なお、O((m/(n・k))5)は5次以上の歪みの総
和である。
【0082】受信信号がFM信号の場合、RZSSB信
号を復調する場合と異なり、第1及び第2の復調回路2
29及び231の出力信号D1(t)、D2(t)には歪みが存
在せず、減算回路233からの復調信号D(t)にも歪み
が存在しない。また、再生キャリアC(t)を増幅回路2
25、227で増幅することにより、FM信号の変調度
に影響を与えるが、復調には特に影響はない。
【0083】以上説明したように、図3及び図4の復調
回路によれば、図1又は図2に示すキャリア再生回路を
用いて、リニアライザを使用することなく、RZSSB
方式の受信信号を歪みが小さい状態で復調することがで
きる。また、リニアライザを使用していないので、FM
信号を歪ませること無く復調することができる。即ち、
全搬送波SSB、低減搬送波SSB、RZSSB、FM
いずれの方式の信号でも歪み無く(小さい歪みで)復調
できる。
【0084】なお、第1及び第2の実施の形態のキャリ
ア再生回路では、適応フィルタを使用したが、通常のフ
ィルタを使用しても良い。
【0085】また、図3及び図4に示す復調回路は、ア
ナログ回路で構成される必要はなく、ディジタル回路で
構成することも可能である。復調回路をディジタル回路
で構成する場合は、例えば、ミクサ115又は215の
後にA/D変換回路を配置し、以後の処理をディジタル
処理で実行し、復調出力D(t)をD/A変換してスピー
カ等で放音する。この場合、復調用のA/D変換回路を
キャリア再生回路のA/D変換器11として使用するこ
ともできる。また、復調回路とキャリア再生回路とをD
SPを用いて構成することも可能である。
【0086】この発明は上記実施の形態に限定されず、
種々の変形及び応用が可能である。例えば、復調回路の
回路構成は、図3及び図4に示す構成に限定されず、再
生されたキャリアを用いて受信信号を復調する回路なら
ば任意の回路を使用できる。また、この発明のキャリア
再生回路は、復調回路に限定されず、再生されたキャリ
アを使用する任意の回路に応用できる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のキャリ
ア再生回路は、簡単な構成で、受信信号のキャリアを精
度良く再生することができる。また、この発明の復調回
路は、再生されたキャリアを用いて、種々のSSB信号
とFM信号を復調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかるキャリア
再生回路の回路図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態にかかるキャリア
再生回路の回路図である。
【図3】第1又は第2の実施の形態にかかるキャリア再
生回路を用いた復調回路の回路図である。
【図4】第1又は第2の実施の形態にかかるキャリア再
生回路を用いた他の復調回路の回路図である。
【符号の説明】
11・・・アナログ/ディジタル変換器、12・・・デマルチ
プレクサ、13〜16・・・遅延回路、17〜20・・・適応
フィルタ、21・・・減算器、22・・・制御部、23・・・マ
ルチプレクサ、24・・・ディジタル/アナログ変換器、
41〜44・・・適応フィルタ、45〜48・・・減算器、5
1〜54・・・制御部、111・・・アンテナ、113・・・増
幅回路、115・・・ミクサ、117・・・局部発振回路、1
19・・・キャリア再生回路、121・・・増幅回路、123
・・・加算回路、125・・・増幅回路、127・・・FM検波
回路、211・・・アンテナ、213・・・増幅回路、215
・・・ミクサ、217・・・局部発振回路、219・・・キャリ
ア再生回路、221・・・加算回路、223・・・減算回路、
225・・・増幅回路、227・・・増幅回路、229・・・第
1のFM復調回路、231・・・第2のFM復調回路、2
33・・・減算回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリアを含む信号を入力し、この信号
    を、キャリア周波数のN倍のサンプリング周波数でサン
    プリングして出力するサンプリング手段(11)と、 前記サンプリング手段からの信号をN系統に循環して出
    力するデマルチプレクサ手段(12)と、 前記デマルチプレクサ手段からのN個の出力信号のそれ
    ぞれの所定信号成分を通過させるN個の適応フィルタ
    (17〜20)と、 前記N個の適応フィルタの出力を重畳して1つの信号と
    して出力するマルチプレクサ手段(23)と、 より構成されることを特徴とするキャリア再生回路。
  2. 【請求項2】アナログ入力信号をキャリア周波数のN倍
    のサンプリング周波数でサンプリングして得られたディ
    ジタル信号を、N系統に順次出力することにより、キャ
    リア周波数が実質的に0のN個の信号に変換する変換手
    段(11、12)と、 前記N系統にそれぞれ設けられ、入力信号をフィルタリ
    ングするN個の適応フィルタ(17〜20)と、 前記N個の適応フィルタの出力信号を順次選択して、1
    つの信号として出力する出力手段(23)と、 より構成されることを特徴とするキャリア再生回路。
  3. 【請求項3】周期性のない信号を減衰させるために、各
    前記N系統の信号を遅延する遅延手段(13〜16)
    と、 前記N個の適応フィルタの出力の少なくとも1つの出力
    信号と、対応する前記遅延手段による遅延前の信号との
    差を求める減算手段(21)と、 前記減算手段の出力に基づいて前記N個の適応フィルタ
    の特性を制御する制御手段(22)と、 をさらに備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のキャリア再生回路。
  4. 【請求項4】前記N個の適応フィルタ(41〜44)
    は、外部より供給されるタップ係数に基づいてその特性
    を変化させ、各適応フィルタのタップ係数はN群に論理
    的に分割されており、 前記減算手段(45〜48)は、各前記N個の適応フィ
    ルタの出力信号と、対応する前記遅延手段による遅延前
    の信号との差を求めるN個の減算器から構成され、 前記制御手段は、前記N個の減算器の出力信号に対応し
    て、前記N個の適応フィルタの対応するタップ係数群を
    制御する、 ことを特徴とする請求項3に記載のキャリア再生回路。
  5. 【請求項5】無線信号を受信する受信回路(111〜1
    17)と、 前記受信回路からの入力信号(S12(t))からキャリア
    を再生するキャリア再生回路(119)と、 前記キャリア再生回路により再生されたキャリアを増幅
    する増幅回路(121)と、 前記増幅回路により増幅されたキャリアを前記入力信号
    に注入し、強調されたキャリアを持つ信号を生成する加
    算回路(123)と、 前記加算回路からの強調されたキャリアを持つ信号を検
    波する手段と、 より構成される復調回路であって、 前記キャリア再生回路は、 前記受信回路からの信号を、この信号に含まれるキャリ
    アの周波数のN倍のサンプリング周波数でサンプリング
    してディジタル信号に変換し、変換したディジタル信号
    をN系統に順次出力する手段(11、12)と、 前記N系統にそれぞれ設けられ、入力信号をフィルタリ
    ングするN個の適応フィルタ(17〜20)と、 前記N個の適応フィルタの出力信号を順次選択して、1
    つの信号として出力する出力手段(23)と、 より構成される、ことを特徴とする復調回路。
  6. 【請求項6】無線信号を受信する受信回路(211〜2
    17)と、 前記受信回路の受信信号(S22(t))のキャリア(C
    (t))を再生するキャリア再生回路(219)と、 前記キャリア再生回路により再生されたキャリアを第1
    の値だけ増幅して、第1の再生キャリア(C1(t))を生
    成する第1の増幅回路(225、227)と、 前記キャリア再生回路により再生されたキャリアを第2
    の値だけ増幅して、第2の再生キャリア(C2(t))を生
    成する第2の増幅回路(225)と、 前記第1の再生キャリア(C1(t))と前記受信回路の受
    信信号(S22(t))を加算する加算回路(221)と、 前記第2の再生キャリア(C2(t))と前記受信回路の受
    信信号(S22(t))との差を求める減算回路(223)
    と、 前記加算回路の出力信号(S23(t))を復調する第1の
    FM復調回路(229)と、 前記減算回路の出力信号(S24(t))を復調する第2の
    FM復調回路(231)と、 前記第1のFM復調回路(229)の出力信号(D
    1(t))と前記第2のFM復調回路(231)の出力信号
    (D2(t))とを演算することにより、前記受信信号の復
    調信号(D(t))を生成して出力する演算回路(23
    3)と、 より構成される復調回路であって、 前記キャリア再生回路は、 前記受信回路の受信信号(S22(t))をキャリア周波数
    のN倍のサンプリング周波数でサンプリングしてディジ
    タル信号を生成して、N系統に順次出力する手段(1
    1、12)と、 前記N系統にそれぞれ設けられ、入力信号をフィルタリ
    ングするN個の適応フィルタ(17〜20)と、 前記N個の適応フィルタの出力信号を順次選択して、1
    つの信号として出力する出力手段(23)と、より構成
    される、 ことを特徴とする復調回路。
  7. 【請求項7】前記第1の値は、20・log10(k)d
    B、 前記第2の値は、20・log10(k+2)dB、 kは正の実数、 であることを特徴とする請求項6に記載の復調回路。
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