JPH09320832A - 電気機器コイルの絶縁 - Google Patents

電気機器コイルの絶縁

Info

Publication number
JPH09320832A
JPH09320832A JP15313696A JP15313696A JPH09320832A JP H09320832 A JPH09320832 A JP H09320832A JP 15313696 A JP15313696 A JP 15313696A JP 15313696 A JP15313696 A JP 15313696A JP H09320832 A JPH09320832 A JP H09320832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulation
coil
outer side
glass
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15313696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Wada
義彦 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP15313696A priority Critical patent/JPH09320832A/ja
Publication of JPH09320832A publication Critical patent/JPH09320832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一般的に需要の多い220〜300℃程度の耐
熱性を有し、安価で小型構成の電気機器コイルの絶縁を
提供する。 【解決手段】銅芯の外周にニッケルメッキ層を持ち、主
絶縁であるポリイミド層との間にセラミック層を層設さ
れた導体コイルをセパレータを介して複数本束ねると共
に、前記各導体コイル間をワニスで充填して硬化させた
最外周をガラスマイカコンビネーション材で囲繞し、更
に前記ガラスマイカコンビネーション材の外周をポリイ
ミドフイルムで囲繞している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、需要の多い170
〜250℃の高温雰囲気で使用できる電気機器コイルの
絶縁に関するもので、特にキャンドモータポンプのスロ
ット内のステータコイルの絶縁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来キャンドモータポンプに使用されて
いるステータコイルの絶縁階級は、キャンドモータポン
プの取扱い揚液の温度によって選定されている。しか
し、汎用性の高い機種での絶縁階級は絶縁組織の最高許
容温度が220℃のC種絶縁までであり、取扱い揚液の
選定温度は160〜170℃程度に抑えられている。従
来のC種絶縁では、170℃を越える雰囲気では電気機
器のコイルの温度は220℃を越えるため、ポリイミド
を主体とした絶縁物とシリコン系ワニス又はそれと同等
度の耐熱性をもつワニスとの構成では、その絶縁寿命を
著しく損う恐れがあった。従って、最高許容温度が22
0℃を越える場合は、キャンドモータポンプの外周囲を
水冷ジャケット等の特別な手段で冷却するか、あるいは
モータ部分にある揚液を直接最高許容温度以下にするよ
うな冷却方式を使用するといった方法が採用されてい
る。
【0003】300℃以上の高温雰囲気に対するコイル
の絶縁として、特公昭60−19127号公報に示され
るものが知られている。即ち、図3に示すようにモータ
等の鉄芯1のスロット2内に、両面集成マイカシートで
成る対地間絶縁紙4で囲繞したコイル束が配設され、ス
ロット2のギャップ直下にはウエッジ6が配設されてい
る。そして、コイル束は、導体コイル3を相間絶縁紙の
セパレータ5で分離して複数本が束ねられ、各導体コイ
ル3の間を含浸剤で硬化されて成っている。ここにおい
て、導体コイル3は図4に示すように、導体を構成する
銅芯31の外周にニッケル層32が層設され、更にその
外側にガラス繊維層33が層設されている。
【0004】
【発明が解決しようとうする課題】特公昭60−191
27号公報で開示されている絶縁においては、両面集成
マイカシートの対地間絶縁紙4の強度が必らずしも満足
できるものではなく、また、導体コイル3に層設するガ
ラス繊維層33の厚さが0.15mm程度とかなり厚
く、コイル束が大きくなってしまい、全体に大形化して
しまう問題もあった。
【0005】又、C種絶縁を越える最高許容温度450
℃をカバーできる絶縁として、無機材料によって構成さ
れた超耐熱タイプのHX種絶縁が開発され採用されてい
る。この超耐熱種絶縁は450℃程度までの耐熱特性を
有し、特殊な冷却構造をもたない標準タイプで、揚液の
選定温度は350℃程度まで使用できるといった卓越し
た性能を有する。しかしながら、超耐熱種絶縁は非常に
高価かつ大型であり、耐熱特性として需要の多い220
〜300℃を要する場合にも、不必要な超耐熱種絶縁を
施さねばならないため、結果的に極めて高価で大きなも
のとなっていた。
【0006】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、一般的に需要の多い220
〜300℃程度の耐熱性を有し、安価で小型な構成の電
気機器コイルの絶縁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は電気機器コイル
の絶縁に関するもので、本発明の上記目的は、銅芯の外
周にニッケルメッキ層を持ち、主絶縁であるポリイミド
層との間にセラミック層を層設された導体コイルをセパ
レータを介して複数本束ねると共に、前記各導体コイル
間をワニスで充填して硬化させた最外周をガラスマイカ
コンビネーション材で囲繞し、更に前記ガラスマイカコ
ンビネーション材の外周をポリイミドフイルムで囲繞す
ることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、170〜250℃の高
温雰囲気で使用できるモータ等の電気機器のコイルの絶
縁構成に関するものである。本発明による絶縁構成の使
用温度の許容値は需要の多い約300℃であり、C種絶
縁(許容使用温度約220℃)でカバーできる高温雰囲
気と、超耐熱絶縁(許容使用温度約450℃)でカバー
できる高温雰囲気との中間の範囲をカバーできる。
【0009】本発明は上記高温雰囲気の中間の需要が比
較的多い範囲を超耐熱クラスのものに比べて安価で、小
型化された電気機器の絶縁を提供するものである。図1
は本発明の絶縁をキャンドモータのステータに適用した
例を示しており、モータの鉄芯1のスロット2の内部
に、複数本の導体コイル10を充填物で束ねたコイル束
が配設されている。コイル束は外側をガラスマイカコン
ビネーションのスロット絶縁材21で囲繞されると共
に、更にその外側がポリイミドフイルムの絶縁材20で
囲繞されており、導体コイル10はガラスマイカコンビ
ネーションのセパレータ22で相間分離されている。
又、コイル束の上部には、シリコンガラスシートで成る
ウエッジ30が配設されている。
【0010】ここにおいて、本発明に用いる導体コイル
10は図2に示すように、銅芯11の外側にニッケルメ
ッキ層12が層設され、その外側にセラミック層14と
更にその外側にポリイミド層13が層設されている。導
体コイル10は0種相当の絶縁厚さをもつワイヤであ
り、従来耐熱用に使用されていたニッケルメッキ及びガ
ラス皮覆のワイヤに比べ絶縁層が薄く、スロット2内の
スペースファクタを向上できる。コイル束のスロット2
内の絶縁は、ガラス/マイカ/ガラスの構造を有するガ
ラスマイカコンビネーションの薄手の2枚重ねの絶縁材
21と、機械的強度を増すための薄手のポリイミドフイ
ルムで成る絶縁材20とで成り、その合計厚さは一般の
C種絶縁程度である。又、ウエッジ30はシリコン含浸
のガラス積層板であり、スロット絶縁全体としてほぼC
種絶縁並みのスペースファクタで提供でき、電気機器を
小形化できる。更に、導体コイル10の充填物は、耐熱
樹脂シリコンをベースに微細な鱗片形の無機質層状構造
の人工鉱物を混合した耐熱ワニスで200℃、30分の
熱硬化処理後、約300℃で10時間のアフタキュアを
施し、セラミック化された強固な組織を形成して所定の
耐熱絶縁組織としたものである。
【0011】尚、導体コイル10としては、昭和電線電
纜(株)製のニッケルメッキセラミックコートのポリイ
ミドワイヤ(商品名:PIMK−U)を使用することが
でき、充填物のワニスとしてはトピー工業(株)製の耐
熱ワニス(商品名:ダイモマッハS−2002)を使用
することができる。
【0012】
【発明の効果】表1は密封容器内にサンプルを納め長時
間加熱テストの結果について、本発明の絶縁とC種絶縁
について絶縁性能の比較を行なったものである。表1に
よれば、本発明による絶縁組織はC種絶縁組織と比較し
てそれぞれの許容温度において、2000時間加熱後の
絶縁抵抗は試験温度の雰囲気ではるかに安定しているこ
とを示しており、信頼性がより高いことを示している。
又、スペースファクタが改善されるため小形化でき、絶
縁材料の低廉化と相まってコストは超耐熱クラスの50
%程度まで下げることが可能となる。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面構造図である。
【図2】本発明に用いる導体コイルの一例を示す断面図
である。
【図3】従来の絶縁構造を示す断面図である。
【図4】従来の導体コイルを示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄芯 2 スロット 3,10 導体コイル 20,21 絶縁材 30 ウエッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅芯の外周にニッケルメッキ層を持ち、主
    絶縁であるポリイミド層との間にセラミック層を層設さ
    れた導体コイルをセパレータを介して複数本束ねると共
    に、前記各導体コイル間をワニスで充填して硬化させた
    最外周をガラスマイカコンビネーション材で囲繞し、更
    に前記ガラスマイカコンビネーション材の外周をポリイ
    ミドフイルムで囲繞したことを特徴とする電気機器コイ
    ルの絶縁。
JP15313696A 1996-05-24 1996-05-24 電気機器コイルの絶縁 Pending JPH09320832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15313696A JPH09320832A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 電気機器コイルの絶縁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15313696A JPH09320832A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 電気機器コイルの絶縁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09320832A true JPH09320832A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15555798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15313696A Pending JPH09320832A (ja) 1996-05-24 1996-05-24 電気機器コイルの絶縁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09320832A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4913551B2 (ja) 回転電機巻線及び回転電機並びにそれに用いる半導電性絶縁基材
EP1020976B1 (en) Stator insulation structure of rotary electric machine
KR100799234B1 (ko) 전기기기 코일의 절연재 및 회전전기의 슬롯 라이너
JP2019520025A (ja) 冷却チャネルのための間隙を有する水冷式発電機ストリップ
US6208056B1 (en) Cartridge armatures for electro-dynamic machines
EP1034544A1 (en) Electrical power devices cooling technique
JP4415433B2 (ja) 電動機
JP2000510316A (ja) 大型電気機械の導体巻線構造
US20050057106A1 (en) Methods and systems for electric machines having windings
EP2810358B1 (en) High voltage stator coil with reduced power tip-up
US6724118B2 (en) Electrical isolation layer system strand assembly and method of forming for electrical generator
US10670310B2 (en) Motor for use in refrigerant environment
JPH09320832A (ja) 電気機器コイルの絶縁
JP2016059090A (ja) 回転電機のステータ、およびこれを備えた回転電機。
JP2001128404A (ja) 電動機
JP3736821B2 (ja) 回転電機の絶縁線輪
JP2000114027A (ja) 超伝導コイル装置
JPS61177702A (ja) モ−ルドコイル
JP2699475B2 (ja) 回転電機コイルの絶縁構造
JP2001231206A (ja) 高電圧回転電気機器の固定子
JP2956218B2 (ja) 回転電機の絶縁構造
CN116566095A (zh) 一种变频电机定子线圈柔性绝缘结构和防晕结构
JPH0576148A (ja) 回転電機
JP2006074861A (ja) 回転電機の電機子巻線および回転電機
JPH11346450A (ja) 高圧回転機の固定子コイル

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040316

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02