JPH09318373A - ナビゲーション装置 - Google Patents
ナビゲーション装置Info
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- JPH09318373A JPH09318373A JP13807196A JP13807196A JPH09318373A JP H09318373 A JPH09318373 A JP H09318373A JP 13807196 A JP13807196 A JP 13807196A JP 13807196 A JP13807196 A JP 13807196A JP H09318373 A JPH09318373 A JP H09318373A
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- Japan
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- acceleration
- vehicle
- satellite
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加速度検出手段の出力データに含まれる重力
誤差を補正し、精度の高い移動距離を求めることが可能
なナビゲーション装置を提供すること。 【解決手段】 人工衛星からの電波を受信して車両の測
位データを得る衛星測位手段1と、衛星測位手段1から
出力される測位データに基づいて第1の加速度を求める
衛星利用補正手段7と、車両の第2の加速度を検出する
加速度センサ2と、第1の加速度を用いて第2の加速度
を補正し第3の加速度を求める加速度補正手段4と、加
速度補正手段4から出力される第3の加速度を積分演算
して車両の移動距離を求める距離演算手段5とを備え
る。
誤差を補正し、精度の高い移動距離を求めることが可能
なナビゲーション装置を提供すること。 【解決手段】 人工衛星からの電波を受信して車両の測
位データを得る衛星測位手段1と、衛星測位手段1から
出力される測位データに基づいて第1の加速度を求める
衛星利用補正手段7と、車両の第2の加速度を検出する
加速度センサ2と、第1の加速度を用いて第2の加速度
を補正し第3の加速度を求める加速度補正手段4と、加
速度補正手段4から出力される第3の加速度を積分演算
して車両の移動距離を求める距離演算手段5とを備え
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度センサなど
の加速度検出手段を利用し、車両の移動距離を求めるナ
ビゲーション装置に関するものである。
の加速度検出手段を利用し、車両の移動距離を求めるナ
ビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のナビゲーション装置につい
て説明する。
て説明する。
【0003】図8は従来のナビゲーション装置の概略
図、図9は従来のナビゲーション装置の構成ブロック
図、図10は従来のナビゲーション装置の位置演算を示
す概念図を示している。11は移動体である車両、12
は車両11の進行方向の加速度を非接触にて測定する加
速度センサ、13は車両11のヨー角動作、即ち垂直軸
回りの回転角速度を非接触にて測定するジャイロセン
サ、14は複数個の人工衛星からの電波を受信して地球
上における絶対位置データを求めるための衛星測位手
段、15は加速度センサ12から出力される加速度を積
分して速度を求め、求めた速度をさらに積分して移動距
離を求める距離演算手段、16はジャイロセンサ13か
ら出力される角速度を積分して移動方位を求める方位演
算手段、17は道路地図データなどの情報を記憶する道
路地図記憶手段、18は距離演算手段15で求めた移動
距離及び方位演算手段16で求めた移動方位から車両の
相対位置を算出すると共に、この相対位置と、衛星測位
手段14で求めた絶対位置と、道路地図記憶手段17の
道路地図データとに基づいて最終的に車両11の位置を
求めるための位置演算手段と、19は位置演算手段18
で求めた車両の位置と道路地図記憶手段17から読み出
した道路地図データを操作者に表示する表示手段であ
る。
図、図9は従来のナビゲーション装置の構成ブロック
図、図10は従来のナビゲーション装置の位置演算を示
す概念図を示している。11は移動体である車両、12
は車両11の進行方向の加速度を非接触にて測定する加
速度センサ、13は車両11のヨー角動作、即ち垂直軸
回りの回転角速度を非接触にて測定するジャイロセン
サ、14は複数個の人工衛星からの電波を受信して地球
上における絶対位置データを求めるための衛星測位手
段、15は加速度センサ12から出力される加速度を積
分して速度を求め、求めた速度をさらに積分して移動距
離を求める距離演算手段、16はジャイロセンサ13か
ら出力される角速度を積分して移動方位を求める方位演
算手段、17は道路地図データなどの情報を記憶する道
路地図記憶手段、18は距離演算手段15で求めた移動
距離及び方位演算手段16で求めた移動方位から車両の
相対位置を算出すると共に、この相対位置と、衛星測位
手段14で求めた絶対位置と、道路地図記憶手段17の
道路地図データとに基づいて最終的に車両11の位置を
求めるための位置演算手段と、19は位置演算手段18
で求めた車両の位置と道路地図記憶手段17から読み出
した道路地図データを操作者に表示する表示手段であ
る。
【0004】以上のように構成されたナビゲーション装
置について、以下にその動作を説明する。
置について、以下にその動作を説明する。
【0005】図8及び図9に示すように、距離演算手段
15では、まず、加速度センサ12の出力データをΔt
時間ごとにサンプリングし、以下に示す(数1)、(数
2)より車両11の進行方向の移動距離を求める。ここ
で、時刻Δt×nでの加速度センサ12の出力を
Ax(n)、速度をvn、移動距離をΔDnとする。ただし、
v0は初期速度である。
15では、まず、加速度センサ12の出力データをΔt
時間ごとにサンプリングし、以下に示す(数1)、(数
2)より車両11の進行方向の移動距離を求める。ここ
で、時刻Δt×nでの加速度センサ12の出力を
Ax(n)、速度をvn、移動距離をΔDnとする。ただし、
v0は初期速度である。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】次に、方位演算手段16では、ジャイロセ
ンサ13の出力データをΔt時間ごとにサンプリング
し、以下に示す(数3)より車両11の移動方位を求め
る。ここで、ジャイロセンサ13の出力をωz(n)、垂直
軸回りの回転角すなわち方位角をθz(n)、初期方位をθ
0とする。ただし、θ0は初期角度である。
ンサ13の出力データをΔt時間ごとにサンプリング
し、以下に示す(数3)より車両11の移動方位を求め
る。ここで、ジャイロセンサ13の出力をωz(n)、垂直
軸回りの回転角すなわち方位角をθz(n)、初期方位をθ
0とする。ただし、θ0は初期角度である。
【0009】
【数3】
【0010】位置演算手段18では、上記(数2)、
(数3)より求められた車両11の移動距離ΔDn及び
移動方位θz(n)が得られると、以下に示す(数4)及び
(数5)から、図10に示すように、初期位置からの累
積演算を行うことによって時刻nでの車両の相対位置を
求める。ここで、時刻nでの車両11の相対位置
(xn,yn)、初期位置を(x0,y0)とする。
(数3)より求められた車両11の移動距離ΔDn及び
移動方位θz(n)が得られると、以下に示す(数4)及び
(数5)から、図10に示すように、初期位置からの累
積演算を行うことによって時刻nでの車両の相対位置を
求める。ここで、時刻nでの車両11の相対位置
(xn,yn)、初期位置を(x0,y0)とする。
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】
【0013】一方、衛星測位手段14では、GPS(Gr
obal Positioning System)と呼ばれるシステムを用い
ており、複数個のGPS衛星からの電波を受信して各衛
星との距離を求め、車両11の地球上における絶対位置
が求め位置演算手段18に出力する。しかしながら、そ
の位置精度には最大で30mから100mの誤差が発生
してしまう。また、ビル影やトンネル内などではGPS
衛星からの電波を受信できず、位置を求めることはでき
ない。
obal Positioning System)と呼ばれるシステムを用い
ており、複数個のGPS衛星からの電波を受信して各衛
星との距離を求め、車両11の地球上における絶対位置
が求め位置演算手段18に出力する。しかしながら、そ
の位置精度には最大で30mから100mの誤差が発生
してしまう。また、ビル影やトンネル内などではGPS
衛星からの電波を受信できず、位置を求めることはでき
ない。
【0014】位置演算手段18では、(数4)及び(数
5)により求めた車両11の相対位置、衛星測位手段1
4で求めた車両11の絶対位置、道路地図記憶手段17
から読み出した道路地図データを用い、マップマッチン
グと呼ばれる方法などを使用して最終的に車両11の位
置を決定する。
5)により求めた車両11の相対位置、衛星測位手段1
4で求めた車両11の絶対位置、道路地図記憶手段17
から読み出した道路地図データを用い、マップマッチン
グと呼ばれる方法などを使用して最終的に車両11の位
置を決定する。
【0015】表示手段19では、位置演算手段18から
出力される車両11の位置データ及び道路地図記憶手段
17から読み出した道路地図データを重畳表示し、地図
上での車両11の位置を使用者に対して表示していた。
出力される車両11の位置データ及び道路地図記憶手段
17から読み出した道路地図データを重畳表示し、地図
上での車両11の位置を使用者に対して表示していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このようなナビゲーシ
ョン装置では、加速度センサは車両移動体に固定して取
り付けられている。よって、道路の傾斜や車両のピッチ
ング動作などによって車両が傾斜すると、地球の重力の
影響により加速度センサの出力データには、車両の進行
によって生じる加速度だけではなく、重力加速度の進行
方向成分が誤差含まれる。このため、加速度センサを積
分演算して求める移動距離には、実際の移動距離と異な
る。車両の相対位置は初期位置からの累積演算を行うこ
とによって求めるので、前述の移動距離に含まれる誤差
は走行時間と共に増大していくという問題点を有してい
た。
ョン装置では、加速度センサは車両移動体に固定して取
り付けられている。よって、道路の傾斜や車両のピッチ
ング動作などによって車両が傾斜すると、地球の重力の
影響により加速度センサの出力データには、車両の進行
によって生じる加速度だけではなく、重力加速度の進行
方向成分が誤差含まれる。このため、加速度センサを積
分演算して求める移動距離には、実際の移動距離と異な
る。車両の相対位置は初期位置からの累積演算を行うこ
とによって求めるので、前述の移動距離に含まれる誤差
は走行時間と共に増大していくという問題点を有してい
た。
【0017】本発明は、加速度検出手段の出力データに
含まれる重力誤差を補正し、精度の高い移動距離を求め
ることが可能なナビゲーション装置を提供することを目
的とする。
含まれる重力誤差を補正し、精度の高い移動距離を求め
ることが可能なナビゲーション装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、人工衛星からの電波を受信して車両の測位
データを得る衛星測位手段と、衛星測位手段から出力さ
れる測位データに基づいて車両の進行方向における第1
の加速度を求める衛星利用補正手段と、車両の進行方向
における第2の加速度を検出する加速度検出手段と、第
1の加速度を用いて第2の加速度を補正し、車両の進行
方向における第3の加速度を求める加速度補正手段と、
第3の加速度を積分演算して車両の移動距離を求める距
離演算手段とを備える。
に本発明は、人工衛星からの電波を受信して車両の測位
データを得る衛星測位手段と、衛星測位手段から出力さ
れる測位データに基づいて車両の進行方向における第1
の加速度を求める衛星利用補正手段と、車両の進行方向
における第2の加速度を検出する加速度検出手段と、第
1の加速度を用いて第2の加速度を補正し、車両の進行
方向における第3の加速度を求める加速度補正手段と、
第3の加速度を積分演算して車両の移動距離を求める距
離演算手段とを備える。
【0019】これにより、加速度検出手段の出力データ
に含まれる重力誤差を補正し、精度の高い移動距離を求
めることが可能なナビゲーション装置が得られる。
に含まれる重力誤差を補正し、精度の高い移動距離を求
めることが可能なナビゲーション装置が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、人工衛星からの電波を受信して車両の測位データを
得る衛星測位手段と、衛星測位手段から出力される測位
データに基づいて車両の進行方向における第1の加速度
を求める衛星利用補正手段と、車両の進行方向における
第2の加速度を検出する加速度検出手段と、第1の加速
度を用いて第2の加速度を補正し、車両の進行方向にお
ける第3の加速度を求める加速度補正手段と、第3の加
速度を積分演算して車両の移動距離を求める距離演算手
段とを備えた構成としたことにより、衛星測位手段の測
位データを利用して加速度検出手段の出力データに含ま
れる重力加速度による誤差を取り除く。
は、人工衛星からの電波を受信して車両の測位データを
得る衛星測位手段と、衛星測位手段から出力される測位
データに基づいて車両の進行方向における第1の加速度
を求める衛星利用補正手段と、車両の進行方向における
第2の加速度を検出する加速度検出手段と、第1の加速
度を用いて第2の加速度を補正し、車両の進行方向にお
ける第3の加速度を求める加速度補正手段と、第3の加
速度を積分演算して車両の移動距離を求める距離演算手
段とを備えた構成としたことにより、衛星測位手段の測
位データを利用して加速度検出手段の出力データに含ま
れる重力加速度による誤差を取り除く。
【0021】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、前記衛星利用補正手段は、衛
星測位手段から出力される測位データの精度情報に基づ
いて測位データを利用すべきかどうかを判断し、衛星利
用補正手段が測位データを利用すべきでないと判断した
ときは、加速度補正手段は第2の加速度を利用しない構
成としたことにより、衛星測位手段の出力する測位デー
タの精度の良いときのみ、加速度補正手段は加速度検出
手段の出力データを補正する。
1に記載の発明において、前記衛星利用補正手段は、衛
星測位手段から出力される測位データの精度情報に基づ
いて測位データを利用すべきかどうかを判断し、衛星利
用補正手段が測位データを利用すべきでないと判断した
ときは、加速度補正手段は第2の加速度を利用しない構
成としたことにより、衛星測位手段の出力する測位デー
タの精度の良いときのみ、加速度補正手段は加速度検出
手段の出力データを補正する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
におけるナビゲーション装置の構成ブロック図を示して
いる。
におけるナビゲーション装置の構成ブロック図を示して
いる。
【0024】図1において、1は人工衛星からの電波を
受信して地球上における車両の測位データを出力する衛
星測位手段であり、GPSと呼ばれるシステムが用いら
れている。2は車両の進行方向における加速度を検出す
るために車両に配設された加速度センサ、3は車両のヨ
ー動作方向における角速度、すなわち、垂直軸回りの角
速度を検出するために車両に配設されたジャイロセンサ
であり、加速度センサ2及びジャイロセンサ3は、検出
する物理量を電気信号にて出力するセンサである。な
お、本実施例では、車両の移動方位を検出するためにジ
ャイロセンサ3を用いているが、これに限定されるもの
ではなく、例えば地磁気センサなどその他のセンサであ
っても良い。
受信して地球上における車両の測位データを出力する衛
星測位手段であり、GPSと呼ばれるシステムが用いら
れている。2は車両の進行方向における加速度を検出す
るために車両に配設された加速度センサ、3は車両のヨ
ー動作方向における角速度、すなわち、垂直軸回りの角
速度を検出するために車両に配設されたジャイロセンサ
であり、加速度センサ2及びジャイロセンサ3は、検出
する物理量を電気信号にて出力するセンサである。な
お、本実施例では、車両の移動方位を検出するためにジ
ャイロセンサ3を用いているが、これに限定されるもの
ではなく、例えば地磁気センサなどその他のセンサであ
っても良い。
【0025】4は加速度センサ2の出力データに含まれ
る地球の重力加速度成分を演算により推定し、加速度セ
ンサ2の検出した加速度を補正する加速度補正手段であ
る。5は加速度補正手段4から出力される補正後の加速
度を積分演算して車両の速度を求め、さらにこの速度を
積分演算して車両の移動距離を求める距離演算手段であ
る。6はジャイロセンサ3から出力される角速度を積分
演算して車両の移動方位を求める方位演算手段である。
7は衛星測位手段1から出力される測位データに基づい
て求めた補正データを加速度補正手段4に出力する衛星
利用補正手段である。
る地球の重力加速度成分を演算により推定し、加速度セ
ンサ2の検出した加速度を補正する加速度補正手段であ
る。5は加速度補正手段4から出力される補正後の加速
度を積分演算して車両の速度を求め、さらにこの速度を
積分演算して車両の移動距離を求める距離演算手段であ
る。6はジャイロセンサ3から出力される角速度を積分
演算して車両の移動方位を求める方位演算手段である。
7は衛星測位手段1から出力される測位データに基づい
て求めた補正データを加速度補正手段4に出力する衛星
利用補正手段である。
【0026】8は道路地図データなどの情報を記憶した
道路地図記憶手段であり、道路地図データは、CD−R
OM(Compact Disk - Read Only Memory)などの記憶
媒体にディジタルデータとして記憶されている。9は距
離演算手段5から出力される車両の移動距離及び方位演
算手段6から出力される車両の移動方位に基づいて車両
の相対位置を求めると共に、この相対位置と、衛星測位
手段1から出力される絶対位置と、道路地図記憶手段8
から読み出した道路地図データとに基づいて車両の位置
を最終的に求める位置演算手段である。10は位置演算
手段9から出力される車両の位置を道路地図記憶手段8
から読み出した道路地図データに重畳表示する表示手段
であり、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示
画面を備えている。
道路地図記憶手段であり、道路地図データは、CD−R
OM(Compact Disk - Read Only Memory)などの記憶
媒体にディジタルデータとして記憶されている。9は距
離演算手段5から出力される車両の移動距離及び方位演
算手段6から出力される車両の移動方位に基づいて車両
の相対位置を求めると共に、この相対位置と、衛星測位
手段1から出力される絶対位置と、道路地図記憶手段8
から読み出した道路地図データとに基づいて車両の位置
を最終的に求める位置演算手段である。10は位置演算
手段9から出力される車両の位置を道路地図記憶手段8
から読み出した道路地図データに重畳表示する表示手段
であり、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示
画面を備えている。
【0027】以上のように構成されたナビゲーション装
置について、以下にその動作を説明する。
置について、以下にその動作を説明する。
【0028】図2は本発明の第1の実施例における車両
の傾斜状態を示す図であり、車両が傾斜すると、加速度
センサ2の検出軸も同じく傾斜し、前述したように加速
度センサ2の出力データには重力加速度による誤差が含
まれる。
の傾斜状態を示す図であり、車両が傾斜すると、加速度
センサ2の検出軸も同じく傾斜し、前述したように加速
度センサ2の出力データには重力加速度による誤差が含
まれる。
【0029】図2に示すように、加速度センサ2の出力
する加速度をA、車両の傾斜角(ピッチ角)をθ、重力
加速度をGとすると、車両の進行方向における進行に伴
って生じる加速度a、すなわち、加速度センサ2の検出
した加速度Aから重力加速度による誤差を取り除いた加
速度aは、(数6)より求めることができる。
する加速度をA、車両の傾斜角(ピッチ角)をθ、重力
加速度をGとすると、車両の進行方向における進行に伴
って生じる加速度a、すなわち、加速度センサ2の検出
した加速度Aから重力加速度による誤差を取り除いた加
速度aは、(数6)より求めることができる。
【0030】
【数6】
【0031】しかしながら、上記(数6)では車両の傾
斜角θが不明であり、傾斜角θを求めなければ重力加速
度による誤差を取り除くことができない。ここで、車両
が停止している状態であれば、停止中は車両の進行に伴
って生じる加速度は零であることから、上記(数6)に
おける加速度aは零となり、停止中に加速度センサ2か
ら出力されるデータを重力加速度による誤差成分と判断
し、以下の(数7)によって傾斜角θを求めることがで
きる。ただし、停止中の加速度センサ2の出力をASTOP
とする。
斜角θが不明であり、傾斜角θを求めなければ重力加速
度による誤差を取り除くことができない。ここで、車両
が停止している状態であれば、停止中は車両の進行に伴
って生じる加速度は零であることから、上記(数6)に
おける加速度aは零となり、停止中に加速度センサ2か
ら出力されるデータを重力加速度による誤差成分と判断
し、以下の(数7)によって傾斜角θを求めることがで
きる。ただし、停止中の加速度センサ2の出力をASTOP
とする。
【0032】
【数7】
【0033】よって、車両が停止する度に(数7)にて
車両の傾斜角θを求め、その後車両が動き出し次に停止
するまでの間は、停止していたときに求めた傾斜角θを
用いて(数6)により加速度センサ2から出力される加
速度を補正することで、加速度センサ2の出力に含まれ
る重力誤差を抑えることは可能である。
車両の傾斜角θを求め、その後車両が動き出し次に停止
するまでの間は、停止していたときに求めた傾斜角θを
用いて(数6)により加速度センサ2から出力される加
速度を補正することで、加速度センサ2の出力に含まれ
る重力誤差を抑えることは可能である。
【0034】ところが、傾斜変化の小さい場所であれば
上記方法でも対応できるのであるが、傾斜変化の大きな
場所では、車両が停止しているときに求めた傾斜角θと
動いているときの傾斜角θとが大きく異なる場合が生じ
易く、加速度センサ2の出力に含まれる重力誤差を解消
することができない。よって、以下に示す動作にて補正
を行う。
上記方法でも対応できるのであるが、傾斜変化の大きな
場所では、車両が停止しているときに求めた傾斜角θと
動いているときの傾斜角θとが大きく異なる場合が生じ
易く、加速度センサ2の出力に含まれる重力誤差を解消
することができない。よって、以下に示す動作にて補正
を行う。
【0035】図1及び図2に示すように、衛星利用補正
手段7は、衛星測位手段1から出力される絶対位置に基
づいて車両の移動距離を求め、この移動距離から単位時
間当たりの移動距離、すなわち速度VGPSを求める。さ
らに、速度VGPSの単位時間当たりの変化量を演算する
ことにより加速度AGPSを求める。
手段7は、衛星測位手段1から出力される絶対位置に基
づいて車両の移動距離を求め、この移動距離から単位時
間当たりの移動距離、すなわち速度VGPSを求める。さ
らに、速度VGPSの単位時間当たりの変化量を演算する
ことにより加速度AGPSを求める。
【0036】加速度補正手段4は、衛星利用補正手段7
から出力される加速度AGPS及び加速度センサ2から出
力される加速度Aに基づき、以下に示す(数8)によっ
て傾斜角θを求める。
から出力される加速度AGPS及び加速度センサ2から出
力される加速度Aに基づき、以下に示す(数8)によっ
て傾斜角θを求める。
【0037】
【数8】
【0038】傾斜角θを得ると、前述の(数6)により
重力加速度による誤差が補正された加速度aを求め、距
離演算手段5に出力する。
重力加速度による誤差が補正された加速度aを求め、距
離演算手段5に出力する。
【0039】距離演算手段5は、加速度補正手段4から
重力加速度による誤差が補正された加速度aを得ると、
従来例と同様に2重積分して移動距離を求める。
重力加速度による誤差が補正された加速度aを得ると、
従来例と同様に2重積分して移動距離を求める。
【0040】また、方位演算手段6は、従来例と同様に
ジャイロセンサ3から出力される車両の角速度を積分し
て車両の移動方位を求める。
ジャイロセンサ3から出力される車両の角速度を積分し
て車両の移動方位を求める。
【0041】位置演算手段9は、距離演算手段5から出
力される車両の移動距離及び方位演算手段6から出力さ
れる車両の移動方位を、従来例の図10に示すような考
え方に基づき、初期位置からの累積演算を行うことによ
って車両の相対位置を求めると共に、この相対位置と、
衛星測位手段1から得られる車両の絶対位置と、道路地
図記憶手段8から読み出した道路地図データとに基づい
て最終的な車両の位置を決定し、表示手段10に出力す
る。
力される車両の移動距離及び方位演算手段6から出力さ
れる車両の移動方位を、従来例の図10に示すような考
え方に基づき、初期位置からの累積演算を行うことによ
って車両の相対位置を求めると共に、この相対位置と、
衛星測位手段1から得られる車両の絶対位置と、道路地
図記憶手段8から読み出した道路地図データとに基づい
て最終的な車両の位置を決定し、表示手段10に出力す
る。
【0042】表示手段10では、位置演算手段9から出
力される車両の位置と、道路地図記憶手段8から読み出
した道路地図データとを重畳表示する。
力される車両の位置と、道路地図記憶手段8から読み出
した道路地図データとを重畳表示する。
【0043】以上のように本実施例では、加速度センサ
2から出力される加速度Aと、衛星測位手段1から出力
される車両の絶対位置に基づいて算出した加速度AGPS
とに基づき、車両の傾斜角θを随時求めることができる
と共に、この傾斜角θを用いて加速度センサ2によって
検出された加速度に含まれる重力加速度による誤差を補
正することが可能となり、加速度センサ2の出力データ
を用いて精度良い移動距離を求めることが可能となる。
2から出力される加速度Aと、衛星測位手段1から出力
される車両の絶対位置に基づいて算出した加速度AGPS
とに基づき、車両の傾斜角θを随時求めることができる
と共に、この傾斜角θを用いて加速度センサ2によって
検出された加速度に含まれる重力加速度による誤差を補
正することが可能となり、加速度センサ2の出力データ
を用いて精度良い移動距離を求めることが可能となる。
【0044】また、衛星測位手段1としてGPSを用い
る場合、衛星測位手段1から出力される絶対位置には最
大で30〜100mの誤差が生じていることがあるの
で、衛星利用補正手段7から出力する加速度の所定回数
の平均値を加速度補正手段4で用いることによって、よ
り正確に重力加速度による誤差を取り除くことができ、
加速度センサ2の出力データを用いて精度良い移動距離
を求めることが可能となる。
る場合、衛星測位手段1から出力される絶対位置には最
大で30〜100mの誤差が生じていることがあるの
で、衛星利用補正手段7から出力する加速度の所定回数
の平均値を加速度補正手段4で用いることによって、よ
り正確に重力加速度による誤差を取り除くことができ、
加速度センサ2の出力データを用いて精度良い移動距離
を求めることが可能となる。
【0045】(実施例2)上記第1の実施例では、衛星
利用補正手段7は衛星測位手段1から出力される車両の
絶対位置に基づいて補正データを出力していたが、本実
施例では、衛星利用補正手段7は衛星測位手段1から出
力される車両の速度に基づいて補正データを出力する場
合について説明する。
利用補正手段7は衛星測位手段1から出力される車両の
絶対位置に基づいて補正データを出力していたが、本実
施例では、衛星利用補正手段7は衛星測位手段1から出
力される車両の速度に基づいて補正データを出力する場
合について説明する。
【0046】衛星測位手段1は、受信した電波のドップ
ラー効果を利用して求められた車両の速度(以下「第1
の速度」と称する)が出力される。第1の速度は、車両
の実際の移動速度に対して高い精度で求めることが知ら
れている。
ラー効果を利用して求められた車両の速度(以下「第1
の速度」と称する)が出力される。第1の速度は、車両
の実際の移動速度に対して高い精度で求めることが知ら
れている。
【0047】衛星利用補正手段7は、衛星測位手段1か
ら出力される第1の速度の単位時間当たりの変化量(す
なわち加速度)ΔVGPSを求める。
ら出力される第1の速度の単位時間当たりの変化量(す
なわち加速度)ΔVGPSを求める。
【0048】加速度補正手段4は、衛星利用補正手段7
から出力される加速度ΔVGPSと、加速度センサ2から
出力される加速度Aとに基づき、(数9)により傾斜角
をθを求める。
から出力される加速度ΔVGPSと、加速度センサ2から
出力される加速度Aとに基づき、(数9)により傾斜角
をθを求める。
【0049】
【数9】
【0050】さらに、加速度補正手段4は、(数9)に
より傾斜角θを得ると、前述の(数6)によって重力加
速度による誤差が補正された加速度aを求め、距離演算
手段5に出力する。
より傾斜角θを得ると、前述の(数6)によって重力加
速度による誤差が補正された加速度aを求め、距離演算
手段5に出力する。
【0051】以上のように本実施例では、衛星測位手段
1で受信した電波のドップラー効果を用いて得られる第
1の速度は、第1の実施例に示す絶対位置に基づく速度
よりも短時間で精度良く得られるので、第1の実施例よ
りも短時間で高精度に傾斜角θを求めて補正を行うこと
ができる。
1で受信した電波のドップラー効果を用いて得られる第
1の速度は、第1の実施例に示す絶対位置に基づく速度
よりも短時間で精度良く得られるので、第1の実施例よ
りも短時間で高精度に傾斜角θを求めて補正を行うこと
ができる。
【0052】(実施例3)上記第1及び第2の実施例で
は、加速度補正手段4は、車両の傾斜角θを用いて重力
加速度の加速度センサ2の検出軸方向成分を求め、これ
を加速度センサ2の検出した加速度から差し引くことに
よって、加速度センサ2の検出した加速度に含まれる重
力加速度による誤差を取り除く処理を行っているが、本
実施例では、車両の傾斜角θを求めずに補正する処理に
ついて示す。
は、加速度補正手段4は、車両の傾斜角θを用いて重力
加速度の加速度センサ2の検出軸方向成分を求め、これ
を加速度センサ2の検出した加速度から差し引くことに
よって、加速度センサ2の検出した加速度に含まれる重
力加速度による誤差を取り除く処理を行っているが、本
実施例では、車両の傾斜角θを求めずに補正する処理に
ついて示す。
【0053】車両が傾斜角θほど傾斜することによって
発生する重力加速度による誤差量をAgとすると、誤差
量Agは(数10)と表すことができる。
発生する重力加速度による誤差量をAgとすると、誤差
量Agは(数10)と表すことができる。
【0054】
【数10】
【0055】一方、(数9)に(数8)を代入すると、
(数11)が得られ、さらには(数12)が得られる。
(数11)が得られ、さらには(数12)が得られる。
【0056】
【数11】
【0057】
【数12】
【0058】すなわち、加速度センサ2の検出した加速
度Aから第1の速度の単位時間当たりの変化量ΔVGPS
を差し引いたものが加速度センサ2の出力データに含ま
れる重力加速度の誤差成分であり、(数13)により補
正された加速度aが得られる。
度Aから第1の速度の単位時間当たりの変化量ΔVGPS
を差し引いたものが加速度センサ2の出力データに含ま
れる重力加速度の誤差成分であり、(数13)により補
正された加速度aが得られる。
【0059】
【数13】
【0060】つまり、加速度補正手段4は、加速度セン
サ2から出力された加速度Aから、衛星利用補正手段7
から出力される加速度ΔVGPS(あるいはAGPS)を差し
引いて誤差量Agとし、さらに、加速度センサ2から出
力された加速度Aから、誤差量Agを差し引くことによ
って重力加速度による誤差が補正された加速度aを求め
ることができ、上記第1及び第2の実施例よりも簡単な
演算によって補正を行なうことができる。
サ2から出力された加速度Aから、衛星利用補正手段7
から出力される加速度ΔVGPS(あるいはAGPS)を差し
引いて誤差量Agとし、さらに、加速度センサ2から出
力された加速度Aから、誤差量Agを差し引くことによ
って重力加速度による誤差が補正された加速度aを求め
ることができ、上記第1及び第2の実施例よりも簡単な
演算によって補正を行なうことができる。
【0061】なお、上記第1、第2及び第3の実施例に
おける説明では、加速度センサ2は1個であることを前
提に説明しているが、2個以上により構成された場合も
同様に実施可能である。
おける説明では、加速度センサ2は1個であることを前
提に説明しているが、2個以上により構成された場合も
同様に実施可能である。
【0062】(実施例4)前述の第1、第2及び第3の
実施例に説明したように、衛星測位手段1から出力され
る車両の絶対位置、あるいはドップラー効果を利用して
求める第1の速度に基づいて、衛星利用補正手段7は補
正データを求めるのであるが、GPS衛星からの電波の
受信状態により車両の絶対位置や第1の速度の精度が低
下することが考えられる。そこで、第1、第2及び第3
の実施例において、衛星利用補正手段7により、電波の
受信状態により補正の可否を判断することにより、高精
度な補正を行うことについて以下に説明する。
実施例に説明したように、衛星測位手段1から出力され
る車両の絶対位置、あるいはドップラー効果を利用して
求める第1の速度に基づいて、衛星利用補正手段7は補
正データを求めるのであるが、GPS衛星からの電波の
受信状態により車両の絶対位置や第1の速度の精度が低
下することが考えられる。そこで、第1、第2及び第3
の実施例において、衛星利用補正手段7により、電波の
受信状態により補正の可否を判断することにより、高精
度な補正を行うことについて以下に説明する。
【0063】電波の受信状態の良否は、衛星測位手段1
より出力される衛星捕捉個数、電界強度、GDOP(Ge
ometric Dilution Of Precision)、PDOP(Positio
n Dilution Of Precision)、HDOP(Horizontal Di
lution Of Precision)、VDOP(Vertical Dilution
Of Precision)、UERE(User Equivalent Range E
rror)などを用いて判断する。図2、図3、図4にそれ
ぞれ衛星捕捉数、受信電波の電界強度、GDOPを基準
として判断する場合について説明する。
より出力される衛星捕捉個数、電界強度、GDOP(Ge
ometric Dilution Of Precision)、PDOP(Positio
n Dilution Of Precision)、HDOP(Horizontal Di
lution Of Precision)、VDOP(Vertical Dilution
Of Precision)、UERE(User Equivalent Range E
rror)などを用いて判断する。図2、図3、図4にそれ
ぞれ衛星捕捉数、受信電波の電界強度、GDOPを基準
として判断する場合について説明する。
【0064】図3は本発明の第4の実施例における衛星
利用補正手段の動作フローチャートであり、衛星捕捉個
数を基準に判断する場合について示している。
利用補正手段の動作フローチャートであり、衛星捕捉個
数を基準に判断する場合について示している。
【0065】図3に示すように、衛星利用補正手段7
は、衛星測位手段1から出力されるデータより衛星の捕
捉個数を求める(S21)。続いてS21において捕捉
した衛星の個数が3個より多いかどうかを判断する(S
22)。S22において判断した結果、捕捉した衛星の
個数が3個より多ければ、前述の第1、第2及び第3の
実施例に示したように補正データを求め出力する(S2
3及びS24)。一方、S22において判断した結果、
捕捉した衛星の個数が3個以下のときにには補正データ
の出力を中止する(S25)。
は、衛星測位手段1から出力されるデータより衛星の捕
捉個数を求める(S21)。続いてS21において捕捉
した衛星の個数が3個より多いかどうかを判断する(S
22)。S22において判断した結果、捕捉した衛星の
個数が3個より多ければ、前述の第1、第2及び第3の
実施例に示したように補正データを求め出力する(S2
3及びS24)。一方、S22において判断した結果、
捕捉した衛星の個数が3個以下のときにには補正データ
の出力を中止する(S25)。
【0066】図4は本発明の第4の実施例における衛星
利用補正手段の動作フローチャートであり、電界強度を
基準に判断する場合について示している。ここでは、電
界強度を0から9の10段階のレベルに分けている。
利用補正手段の動作フローチャートであり、電界強度を
基準に判断する場合について示している。ここでは、電
界強度を0から9の10段階のレベルに分けている。
【0067】図4に示すように、衛星利用補正手段7
は、衛星測位手段1から出力されるデータより受信電波
の電界強度のレベルを求める(S31)。続いてS31
において求めた電界強度のレベルが4以上であるかどう
かを判断する(S32)。S32において判断した結
果、電界強度のレベルが4以上であれば、前述の第1、
第2及び第3の実施例に示したように補正データを求め
出力する(S33及びS34)。一方、S32において
判断した結果、電界強度のレベルが4より小さければ補
正データの出力を中止する(S35)。
は、衛星測位手段1から出力されるデータより受信電波
の電界強度のレベルを求める(S31)。続いてS31
において求めた電界強度のレベルが4以上であるかどう
かを判断する(S32)。S32において判断した結
果、電界強度のレベルが4以上であれば、前述の第1、
第2及び第3の実施例に示したように補正データを求め
出力する(S33及びS34)。一方、S32において
判断した結果、電界強度のレベルが4より小さければ補
正データの出力を中止する(S35)。
【0068】図5は本発明の第4の実施例における衛星
利用補正手段の動作フローチャートであり、GDOPを
基準に判断する場合について示している。
利用補正手段の動作フローチャートであり、GDOPを
基準に判断する場合について示している。
【0069】図5に示すように、衛星利用補正手段7
は、衛星測位手段1から出力されるデータよりGDOP
の値を求める(S41)。続いてS41において求めた
GDOPの値が8.0よりも大きいのかどうかを判断す
る(S42)。S42において判断した結果、GDOP
の値が8.0よりも小さければ、前述の第1、第2及び
第3の実施例に示したように補正データを求め出力する
(S43及びS44)。一方、S42において判断した
結果、GDOPの値が8.0以上であれば補正データの
出力を中止する(S45)。なお、GDOPを用いた場
合と同様に、PDOP、HDOP、VDOP、UERE
などを基準に判断することも可能である。
は、衛星測位手段1から出力されるデータよりGDOP
の値を求める(S41)。続いてS41において求めた
GDOPの値が8.0よりも大きいのかどうかを判断す
る(S42)。S42において判断した結果、GDOP
の値が8.0よりも小さければ、前述の第1、第2及び
第3の実施例に示したように補正データを求め出力する
(S43及びS44)。一方、S42において判断した
結果、GDOPの値が8.0以上であれば補正データの
出力を中止する(S45)。なお、GDOPを用いた場
合と同様に、PDOP、HDOP、VDOP、UERE
などを基準に判断することも可能である。
【0070】また、衛星利用補正手段7による補正デー
タの出力の可否は、衛星測位手段1から出力されるデー
タより得られる車両の速度情報、あるいは車両の速度の
単位時間当たりの変化量(即ち加速度)を基準として判
断することもできる。この様子について以下に説明す
る。
タの出力の可否は、衛星測位手段1から出力されるデー
タより得られる車両の速度情報、あるいは車両の速度の
単位時間当たりの変化量(即ち加速度)を基準として判
断することもできる。この様子について以下に説明す
る。
【0071】図6は本発明の第4の実施例における衛星
利用補正手段の動作フローチャートであり、車両の速度
を基準として判断する場合について示している。
利用補正手段の動作フローチャートであり、車両の速度
を基準として判断する場合について示している。
【0072】図6に示すように、衛星利用補正手段7
は、衛星測位手段1から出力されるデータより車両の速
度を得る(S51)。続いてS51において得られた車
両の速度が、車両の出し得る速度(ここでは300km
/h)よりも大きいのかどうかを判断する(S52)。
S52において判断した結果、車両の速度が300km
/hよりも小さければ、前述の第1、第2及び第3の実
施例に示したように補正データを求め出力する(S53
及びS54)。一方、S52において判断した結果、車
両の速度が300km/h以上であれば補正データの出
力を中止する(S55)。
は、衛星測位手段1から出力されるデータより車両の速
度を得る(S51)。続いてS51において得られた車
両の速度が、車両の出し得る速度(ここでは300km
/h)よりも大きいのかどうかを判断する(S52)。
S52において判断した結果、車両の速度が300km
/hよりも小さければ、前述の第1、第2及び第3の実
施例に示したように補正データを求め出力する(S53
及びS54)。一方、S52において判断した結果、車
両の速度が300km/h以上であれば補正データの出
力を中止する(S55)。
【0073】図7は本発明の第4の実施例における衛星
利用補正手段の動作フローチャートであり、車両の速度
の単位時間当たりの変化量、即ち加速度を基準として判
断する場合について示している。
利用補正手段の動作フローチャートであり、車両の速度
の単位時間当たりの変化量、即ち加速度を基準として判
断する場合について示している。
【0074】図7に示すように、衛星利用補正手段7
は、衛星測位手段1から出力されるデータより車両の速
度を得る(S61)。S61で車両の速度を得ると、前
回の車両の速度の速度差を求める(S62)。続いて、
S62において得られた車両の速度差、つまり単位時間
当たりの速度変化量が車両の出し得る最大の加速度(こ
こでは20km/h/sec)よりも大きいのかどうか
を判断する(S63)。S63において判断した結果、
車両の速度が20km/h/secよりも小さければ、
前述の第1、第2及び第3の実施例に示したように補正
データを求め出力する(S64及びS65)。一方、S
63において判断した結果、車両の速度が20km/h
/sec以上であれば補正データの出力を中止する(S
66)。
は、衛星測位手段1から出力されるデータより車両の速
度を得る(S61)。S61で車両の速度を得ると、前
回の車両の速度の速度差を求める(S62)。続いて、
S62において得られた車両の速度差、つまり単位時間
当たりの速度変化量が車両の出し得る最大の加速度(こ
こでは20km/h/sec)よりも大きいのかどうか
を判断する(S63)。S63において判断した結果、
車両の速度が20km/h/secよりも小さければ、
前述の第1、第2及び第3の実施例に示したように補正
データを求め出力する(S64及びS65)。一方、S
63において判断した結果、車両の速度が20km/h
/sec以上であれば補正データの出力を中止する(S
66)。
【0075】上記説明では、衛星利用補正手段7におけ
る補正データの出力の可否を決定するためのパラメータ
について、それぞれの閾値と比較することについて説明
を行ったが、上記複数のパラメータを組み合わせて補正
データの出力の可否を判断するようにしても良い。
る補正データの出力の可否を決定するためのパラメータ
について、それぞれの閾値と比較することについて説明
を行ったが、上記複数のパラメータを組み合わせて補正
データの出力の可否を判断するようにしても良い。
【0076】また、上記説明では、衛星利用補正手段7
で衛星測位手段1から出力される測位データの精度が悪
いといことを判断したとき、補正データの演算を中止す
るようにしているが、測位データの精度に係わらず補正
データを出力し、測位データの精度が悪いとき、加速度
補正手段4で補正データを使用しないということも考え
られる。なお、測位データの精度が悪く補正を行わない
場合は、加速度センサ2から出力される加速度を、その
まま距離演算手段5で積分演算して車両の移動距離を求
める。
で衛星測位手段1から出力される測位データの精度が悪
いといことを判断したとき、補正データの演算を中止す
るようにしているが、測位データの精度に係わらず補正
データを出力し、測位データの精度が悪いとき、加速度
補正手段4で補正データを使用しないということも考え
られる。なお、測位データの精度が悪く補正を行わない
場合は、加速度センサ2から出力される加速度を、その
まま距離演算手段5で積分演算して車両の移動距離を求
める。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、人工衛星
からの電波を受信して車両の測位データを得る衛星測位
手段と、衛星測位手段から出力される測位データに基づ
いて車両の進行方向における第1の加速度を求める衛星
利用補正手段と、車両の進行方向における第2の加速度
を検出する加速度検出手段と、第1の加速度を用いて第
2の加速度を補正し、車両の進行方向における第3の加
速度を求める加速度補正手段と、第3の加速度を積分演
算して車両の移動距離を求める距離演算手段とを備えた
構成としたことにより、衛星測位手段の測位データを利
用して加速度検出手段の出力データに含まれる重力加速
度による誤差を取り除くことができ、車両の移動距離を
精度良く求めることが可能なナビゲーション装置が得ら
れる。
からの電波を受信して車両の測位データを得る衛星測位
手段と、衛星測位手段から出力される測位データに基づ
いて車両の進行方向における第1の加速度を求める衛星
利用補正手段と、車両の進行方向における第2の加速度
を検出する加速度検出手段と、第1の加速度を用いて第
2の加速度を補正し、車両の進行方向における第3の加
速度を求める加速度補正手段と、第3の加速度を積分演
算して車両の移動距離を求める距離演算手段とを備えた
構成としたことにより、衛星測位手段の測位データを利
用して加速度検出手段の出力データに含まれる重力加速
度による誤差を取り除くことができ、車両の移動距離を
精度良く求めることが可能なナビゲーション装置が得ら
れる。
【0078】また、衛星測位手段から出力される測位デ
ータの精度情報に基づいて測位データを利用すべきかど
うかを判断し、衛星利用補正手段が測位データを利用す
べきでないと判断したときは、加速度補正手段は第2の
加速度を利用しない構成としたことにより、衛星測位手
段の出力する測位データの精度の良いときのみ、加速度
補正手段は加速度検出手段の出力データを補正すること
で、より確かな補正を行うことができる。
ータの精度情報に基づいて測位データを利用すべきかど
うかを判断し、衛星利用補正手段が測位データを利用す
べきでないと判断したときは、加速度補正手段は第2の
加速度を利用しない構成としたことにより、衛星測位手
段の出力する測位データの精度の良いときのみ、加速度
補正手段は加速度検出手段の出力データを補正すること
で、より確かな補正を行うことができる。
【図1】本発明の第1の実施例におけるナビゲーション
装置の構成ブロック図
装置の構成ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における車両の傾斜状態
を示す図
を示す図
【図3】本発明の第4の実施例における衛星利用補正手
段の動作フローチャート
段の動作フローチャート
【図4】本発明の第4の実施例における衛星利用補正手
段の動作フローチャート
段の動作フローチャート
【図5】本発明の第4の実施例における衛星利用補正手
段の動作フローチャート
段の動作フローチャート
【図6】本発明の第4の実施例における衛星利用補正手
段の動作フローチャート
段の動作フローチャート
【図7】本発明の第4の実施例における衛星利用補正手
段の動作フローチャート
段の動作フローチャート
【図8】従来のナビゲーション装置の概略図
【図9】従来のナビゲーション装置の構成ブロック図
【図10】従来のナビゲーション装置の位置演算を示す
概念図
概念図
1 衛星測位手段 2 加速度センサ 3 ジャイロセンサ 4 加速度補正手段 5 距離演算手段 6 方位演算手段 7 衛星利用補正手段 8 道路地図記憶手段 9 位置演算手段 10 表示手段
Claims (9)
- 【請求項1】人工衛星からの電波を受信して車両の測位
データを得る衛星測位手段と、前記衛星測位手段から出
力される測位データに基づいて車両の進行方向における
第1の加速度を求める衛星利用補正手段と、車両の進行
方向における第2の加速度を検出する加速度検出手段
と、前記第1の加速度を用いて前記第2の加速度を補正
し、車両の進行方向における第3の加速度を求める加速
度補正手段と、前記第3の加速度を積分演算して車両の
移動距離を求める距離演算手段とを備えたことを特徴と
するナビゲーション装置。 - 【請求項2】前記衛星利用補正手段は、前記衛星測位手
段から出力される車両の位置に基づいて前記第1の加速
度を求めることを特徴とする請求項1記載のナビゲーシ
ョン装置。 - 【請求項3】前記衛星利用補正手段は、前記衛星測位手
段から出力される車両の速度に基づいて前記第1の加速
度を求めることを特徴とする請求項1記載のナビゲーシ
ョン装置。 - 【請求項4】前記衛星測位手段は、受信した電波のドッ
プラー効果を利用して車両の速度を求めることを特徴と
する請求項3記載のナビゲーション装置。 - 【請求項5】前記加速度補正手段は、前記第1の加速度
と前記第2の加速度とに基づいて車両の傾斜角を求め、
前記第2の加速度から重力加速度の進行方向成分を取り
除くことによって前記第3の加速度を求めることを特徴
とする請求項1記載のナビゲーション装置。 - 【請求項6】前記衛星利用補正手段は、前記衛星測位手
段から出力される測位データの精度情報に基づいて測位
データを利用すべきかどうかを判断し、前記衛星利用補
正手段が測位データを利用すべきでないと判断したとき
は、前記加速度補正手段は前記第2の加速度を利用しな
いことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装
置。 - 【請求項7】前記衛星測位手段にはGPSが用いられて
おり、前記衛星利用補正手段は、前記精度情報としてD
OP、UERE、電界強度のうち、少なくとも1つを用
いて第2の加速度の出力の是非を判断することを特徴と
する請求項6記載のナビゲーション装置。 - 【請求項8】前記衛星利用補正手段が前記衛星測位手段
から出力される車両の速度が所定の値よりも大きいと判
断したとき、前記加速度補正手段は前記第2の加速度を
利用しないことを特徴とする請求項1記載のナビゲーシ
ョン装置。 - 【請求項9】前記衛星利用補正手段が前記衛星測位手段
から出力される車両の速度の時間的な変化が所定の値よ
りも大きいと判断したとき、前記加速度補正手段は前記
第2の加速度を利用しないことを特徴とする請求項1記
載のナビゲーション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13807196A JP3331865B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ナビゲーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13807196A JP3331865B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ナビゲーション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09318373A true JPH09318373A (ja) | 1997-12-12 |
JP3331865B2 JP3331865B2 (ja) | 2002-10-07 |
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