JPH0931812A - ラッシェル機における柄筬のコントロール装置 - Google Patents

ラッシェル機における柄筬のコントロール装置

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JPH0931812A
JPH0931812A JP20392895A JP20392895A JPH0931812A JP H0931812 A JPH0931812 A JP H0931812A JP 20392895 A JP20392895 A JP 20392895A JP 20392895 A JP20392895 A JP 20392895A JP H0931812 A JPH0931812 A JP H0931812A
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moving body
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Etsuzou Sasaki
越三 佐々木
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B27/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, warp knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B27/10Devices for supplying, feeding, or guiding threads to needles
    • D04B27/24Thread guide bar assemblies
    • D04B27/26Shogging devices therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントロール装置の作動速度の向上を図ると
共に、精度誤差発生及び故障発生を防止する。 【構成】 保持軸に装着した複数のストローク設定体A
〜Fを夫々一対の回転スライド移動体及びスライド移動
体で構成し、回転スライド移動体とスライド移動体の境
界端面を基礎面、作動面及び連結傾斜面と成し、又選択
した回転スライド移動体を保持軸に対して180度回転
させることによって、回転スライド移動体の回転作動で
ストローク設定体A〜Fを移動させ、かかる回転運動で
速度向上する。又、ストローク設定体A〜Fに作動付与
する回転スライド移動体に対する初期動力は回転運動で
あることによって、摺接個所を排除し、又磨耗せず精度
向上し、故障も防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経編機による編成生地
に柄を編込む時に使用される柄筬の移動量をコントロー
ルする様にしたラッシェル機における柄筬のコントロー
ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、柄筬を所定量移動させるために、
柄筬の基端に連結された制御ロッドの基端には、図示し
ないドラム式のものから発展した、図14、15に示す
様なコントロール装置が装着されていた。
【0003】かかるコントロール装置にあっては、基台
上に第1ストローク設定体aを取付け、該第1ストロー
ク設定体aに続いて、第2乃至第6ストローク設定体b
乃至fを順次スライド自在に装着し、隣接する第1スト
ローク設定体aと第2ストローク設定体bの隣接部に所
定のストローク量ssを有する作動間隙gを設けてい
た。
【0004】かかる作動間隙gは後述するローラーhが
嵌入する幅を有する様に、前面側から基礎端面i、隣接
するストローク設定体が面状接触する作動端面j、及び
基礎端面iと作動端面jを連結する傾斜端面kから成
り、作動間隙gにスライド嵌入し、先端にローラーhを
有する押圧体lを夫々配置していた。
【0005】そして、押圧体lは伝動ギアmで同時回転
される回転軸nに偏心状態でカムoが取付けられて、第
1乃至第6ストローク設定体a乃至fの作動間隙g方向
にスライド自在と成し、又図示しないが、回転軸nとカ
ムoの間には連動機構を介在させ、適宜制御していた。
【0006】又、隣接する第1ストローク設定体aと第
2ストローク設定体bの作動間隙gのストローク量ss
は1と成し、第2ストローク設定体bと第3ストローク
設定体cのものは2、以下、夫々のストローク量ssを
4、8、16、16と成し、作動させる単数又は複数の
ストローク設定体の適宜選択、制御により所望するスト
ロークs=1、2…47を得る様に成し、先端側に配置
した第6ストローク設定体fの移動により、制御ロッド
を介して柄筬を所定量移動させる様に成していた。
【0007】上記構成により、夫々の作動間隙gに嵌入
状態で配置されたローラーhは両側の傾斜端面kを押圧
し、第6ストローク設定体f方向に当該ストローク設定
体を直交方向にスライドさせているために、即ち、押圧
体lの作動付与が往復運動である、往復運動方向が直交
方向における往復運動方向に変化することになる。
【0008】その結果、押圧体l及び第1乃至第6スト
ローク設定体a乃至fの自重及び慣性力の関係で作動速
度が限定される欠点を有し、又押圧体lの先端にローラ
ーhを有すると雖も、ローラーhは基本的には摺接状態
で傾斜端面kを押圧することにより、押圧体lと第1乃
至第6ストローク設定体a乃至fの間には磨耗が発生
し、それらに故障が発生したり、移動量の精度に誤差が
生じ易くなる欠点を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コントロー
ル装置の作動速度の向上を図ると共に、精度誤差発生及
び故障発生を防止する様にしたラッシェル機における柄
筬のコントロール装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、ストローク設定体に対する作動付与力が往復
運動であるために、作動速度が遅い課題に鑑み、保持軸
に装着した複数のストローク設定体を夫々一対の回転ス
ライド移動体及びスライド移動体で構成し、回転スライ
ド移動体とスライド移動体の隣接端面を基礎面、作動面
及び連結傾斜面と成し、又選択した回転スライド移動体
を保持軸に対して180度回転させることによって、回
転スライド移動体の回転作動でストローク設定体を移動
させ、かかる回転運動で速度向上する様にして、上記課
題を解決せんとする。
【0011】又、摺接運動で部材が磨耗する課題に鑑
み、上記のストローク設定体に作動付与する回転スライ
ド移動体に対する初期動力は回転運動であることによっ
て、摺接個所を排除し、又磨耗せず精度向上する様にし
て、上記課題を解決せんとしたものである。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、経編機、トリコット機とも称される多枚筬を有
するラッシェル機1には、図9、10、11、12に示
す様に、経糸、挿入糸、柄糸、ジャガード柄糸などの原
糸を編成するために、ニードル2、2a…及び糸案内のポ
イント3、3a…を夫々装備し、個々のニードル2、2a…
及びポイント3、3a…を複雑に移動させる様にしてい
る。
【0013】ニードル2、2a…及びポイント3、3a…は
所定数、例えば24本のものを束にしたニードルブロッ
ク4、4a…及びポイントブロック5、5a…が地筬6、6a
…、ジャガード筬(図示せず)に取付けられ、地筬6、
6a…等はコンピューター等により制御されている。
【0014】又、図8、9、10に示す様に、柄筬7、
7a…に使用するポイント8、8a…を有する柄ガイド9、
9a…は、例えば、2つのニードルブロック4、4a…(合
計ニードル数例えば48本)に対して左右移動し、かか
る左右移動制御は柄筬7、7a…の端部に取付けた制御ロ
ッド10のコントロール装置11により行っている。
【0015】尚、図11に示す様に、経糸及びジャガー
ド柄糸に対応するニードル2、2a…及びポイント3、3a
…は1:1の関係であると共に、ニードル2、2a…に対
するポイント3、3a…は糸の本数に対応する1:複数の
関係であり、挿入糸は経方向に編成された複数のループ
を繋ぐものであり、柄糸におけるポイント3、3a…は複
数(例えば48本)のニードル2、2a…に対して1個が
対応関係となっている。
【0016】又、ジャガード柄は柄の一種であるが、本
願発明における柄は柄筬7、7a…を使用して編成された
柄を称し、ジャガード柄を含まず、又ジャガード柄と柄
を編成する場合もある。
【0017】又、柄ガイド9、9a…は48本のニードル
2、2a…に対して左右移動させるものの他、12本、2
4本、72本などの場合があり、対象となるニードル
2、2a…の本数には限定されない。
【0018】又、柄筬7、7a…に対する制御ロッド10の
取付状態の一例としては、図10に示す様に、柄筬7、
7a…の基端に取付部材12を固定すると共に、該取付部材
12の基端と制御ロッド10の先端に着脱回転自在な自在継
手13を設けて、柄筬7、7a…と制御ロッド10を連結して
いる。
【0019】上記のコントロール装置11にあっては、図
1乃至図7に示す様に、基台14上にドラム状の第1スト
ローク設定体A、第2ストローク設定体B、第3ストロ
ーク設定体C、第4ストローク設定体D、第5ストロー
ク設定体E及び第6ストローク設定体Fを順次直列配置
すると共に、第6ストローク設定体Fの外端側にドラム
状の押圧体Gを直列配置し、又これらの中心部には保持
軸15を縦貫配設している。
【0020】又、保持軸15の両端部は第1ストローク設
定体A及び押圧体Gの外端面より外方突出し、保持軸15
における第1ストローク設定体A側の端部は基台14上に
立設した側壁板16の軸受17に挿通固定し、又押圧体G側
の端部を同様に挿通固定する。
【0021】或いは、図示しないが、押圧体Gの側面下
方部には開口部を形成し、保持軸15は押圧体G内に配設
した軸受を貫通し、該軸受の外周面は押圧体Gの内側面
と摺接状態と成すと共に、基台14上に立設した側壁板に
固設しても良く、これらの取付構造は特に限定しない。
【0022】又、図1、6に示す様に、第1乃至第6ス
トローク設定体A乃至Fは、保持軸15に対して夫々一対
の回転且つスライド自在な回転スライド移動体A1乃至
F1、及び保持軸15に対してスライド自在なスライド移
動体A2乃至F2により構成している。
【0023】尚、回転スライド移動体A1乃至F1及び
スライド移動体A2乃至F2は両者共に、スライドベア
リング19、19a …(第2番目の実施例である図13参
照)を介して保持軸15に対し回動且つスライド自在に配
設しているが、後述する構成により、スライド移動体A
2乃至F2の保持軸15に対する回転を不可能と成して、
スライド運動だけが出来る様に成している。
【0024】又、図4、5、6に詳細に図示する様に、
回転スライド移動体A1乃至F1及びスライド移動体A
2乃至F2において、夫々の対向する境界端面20、20a
を同一形状にして、保持軸15に対し垂直な基礎面21及び
作動面22と、該基礎面21及び作動面22を連結する傾斜面
23、23a により構成し、第1乃至第6ストローク設定体
A乃至Fにおける傾斜面23、23a を介した基礎面21と作
動面22の段差比を1:2:4:8:16:16の比率と
成している。
【0025】尚、第1乃至第6ストローク設定体A乃至
Fの夫々の隣接端面24は、平坦面で保持軸15に対し垂直
と成している。
【0026】又、図1、2、3に示す様に、回転スライ
ド移動体A1乃至F1の外周面には歯車25、25a …を設
け、スライド移動体A2乃至F2上部には枢軸26、26a
…を立設すると共に、該枢軸26、26a …上端部に案内ロ
ーラー27、27a …を装着し、該案内ローラー27、27a …
の外周面は第1乃至第6ストローク設定体A乃至F上方
で基台14に水平並設した、保持軸15の軸方向に長い一対
の案内バー28、28a の対向面に摺接している。
【0027】又、図1、2、7に示す様に、コントロー
ル装置11の駆動部29は、保持軸15に並設した、回転駆動
制御される原動軸30と、回転スライド移動体A1乃至F
1の外周面に設けた歯車25、25a …と歯合する駆動歯車
31、31a …により構成し、原動軸30の両端部は基台14の
両端部に立設した側壁板(図示せず)に設けた軸受に挿
通配置し、駆動歯車31、31a …はベアリング34、34a …
を介して、原動軸30に対しフリー状態で装着している。
【0028】図7に示す様に、35は各駆動歯車31、31a
…側面に上下揺動自在に配設したフックであり、該フッ
ク35の枢軸36を各駆動歯車31、31a …側面に固定し、先
端側には原動軸30に設けたキー溝状の係合溝37への係合
突部38を、基端側には作動被付与部39を形成している。
【0029】又、フック35の先端側に設けた係合突部38
を原動軸30の方向に引張付勢する様に、スプリング40の
一端をフック35の先端部に、他端を各駆動歯車31、31a
…側面に夫々固設し、そしてフック35における係合突部
38の原動軸30における係合溝37への係合により、駆動歯
車31、31a …は原動軸30に一時的に固定されて同期回転
する様にしている。
【0030】一方、フック35の上部には切込状のストッ
パー溝41を形成すると共に、該ストッパー溝41に対応す
るストッパー棒42を各駆動歯車31、31a …側面に突設
し、該ストッパー棒42は、フック35におけるロック解除
時において、ストッパー溝41内にストッパー棒42が嵌ま
り込む様に配置している。
【0031】43、43a はフック35に対する作動付与部で
あり、該作動付与部43、43a は各駆動歯車31、31a …の
側方に付設した取付板44の上下部に配設し、かかる作動
付与部43、43a の夫々は、鉄製の作動付与フック45を枢
軸46により取付板44に揺動自在に配設し、作動付与フッ
ク45先端にはローラー47を設けている。
【0032】又、作動付与フック45の先端側に設けたロ
ーラー47をフック35の作動被付与部39との係合方向に引
張付勢する様に、スプリング48の一端を作動付与フック
45基端側に、他端を取付板44に夫々固定し、又作動付与
フック45基端部49の対向位置には電磁反応部50を配設す
ると共に、該電磁反応部50には電磁石を装着している。
【0033】かかる構成にすることにより、電磁反応部
50が通電状態になると、電磁石に磁力が発生して、作動
付与フック45基端部49が電磁石に磁着すると共に、作動
付与フック45先端の作動付与部43、43a がフック35側へ
揺動し、フック35の作動被付与部39に当接してフック35
は揺動し、フック35の係合突部38は原動軸30の係合溝37
へ係合する様に成している。
【0034】又、図8、10に示す様に、Hはコントロ
ール装置11の先端に設けた被押圧体であり、基台14に回
転自在に設けた枢軸55に揺動基板56を設け、該揺動基板
56に取付けた伝動部材57のコントロール装置11の対向方
向に押圧ローラーから成る被押圧部58を取付けると共
に、コントロール装置11の先端に設けた押圧体Gの先端
に当接させ、又揺動基板56の先端にスプリング59を取付
けて、被押圧部58を押圧体Gの方向に付勢する様に成し
ている。
【0035】又、揺動基板56の先端には取付部材60を設
け、該取付部材60の先端と柄筬7、7a…に連結させた制
御ロッド10の基端を自在継手61で連結している。
【0036】尚、柄筬7、7a…の基端上部に設けた引張
体62に連結部材63を介してスプリング64を取付けて、柄
筬7、7a…をコントロール装置11の方向に付勢する様に
成している。
【0037】又、図13に示す様に、第2番目の実施例
においては、第1乃至第6ストローク設定体A乃至Fの
保持軸15を、回転駆動制御される原動軸30とし、第1乃
至第6ストローク設定体A乃至Fを構成する一対の回転
スライド移動体A1乃至F1及びスライド移動体A2乃
至F2はスライドベアリング19、19a …を介して原動軸
30に対しスライド可能に配設している。
【0038】以下、第1番目の実施例のものと相違する
部分について説明すると、第1乃至第6ストローク設定
体A乃至Fにおける回転スライド移動体A1乃至F1の
夫々には、側面部に形成した取付開口部52の両側部に、
フック35における枢軸36の両端部を枢着して、フック35
の係合突部38を回転スライド移動体A1乃至F1の内部
側に、フック35の作動被付与部39を回転スライド移動体
A1乃至F1の外部側に夫々配置した状態で、フック35
を上下揺動自在に配設している。
【0039】そして、フック35の先端側に設けた係合突
部38を原動軸30における係合溝37へ係合自在と成し、基
端側に設けた作動被付与部39を作動付与フック45におけ
る作動付与部43、43a のローラー47へ係合自在と成して
いる。
【0040】又、フック35を原動軸30側に引張付勢する
様に、スプリング40の一端をフック35の先端部に、他端
を各回転スライド移動体A1乃至F1の内側面に夫々固
設し、又各フック35の上部に形成したストッパー溝41に
対応するストッパー棒42は、各回転スライド移動体A1
乃至F1の内側面に突設している。
【0041】一方、一対の作動付与フック45は各回転ス
ライド移動体A1乃至F1の外側で180度対向位置に
設置し、例えば図面上では両側方位置に配設し、又作動
付与フック45の作動付与部43、43a 及び基端部49は、ス
ライド移動する各回転スライド移動体A1乃至F1に対
応してスライド方向に長手状のものと成している。
【0042】尚、第2番目の実施例にあっては、基本的
に第1番目の実施例のものと何ら変わらず、各種部材の
取付位置が相違するだけであり、詳細は図示していない
が、自ずと判断されよう。
【0043】又、上記2種類の実施例において、保持軸
15と原動軸30の位置関係、共用関係、両者の連動関係な
どは図示したものに限らず、単数又は複数の回転スライ
ド移動体A1乃至F1に対して180度回転させる作動
機構を設ければ、如何なる機構でも良い。
【0044】次に本発明に係るラッシェル機における柄
筬のコントロール装置の作用について説明すると、先
ず、第1乃至第6ストローク設定体A乃至Fの初期段階
としては、回転スライド移動体A1乃至F1及びスライ
ド移動体A2乃至F2における一方の作動面22が他方の
基礎面21に接していて、両者間に隙間が無い状態で、第
6ストローク設定体F及び押圧体Gが非移動状態(スト
ロークS=0)と成している(例えば図3(a)、図4
(a)の詳細図参照)。
【0045】次に、駆動モーター(図示せず)により原
動軸30を回転させると、全ての駆動歯車31、31a …にお
けるフック35基端側の作動被付与部39に、上方の作動付
与フック45先端の作動付与部43、43a におけるローラー
47が当接状態の場合、フック35における係合突部38は原
動軸30における係合溝37から外れているロック解除状態
であるために、駆動歯車31、31a …は回転せず、原動軸
30だけが回転している(図1、2、7参照)。
【0046】そこで、所望するストロークSに必要とす
る押圧体Gのスライド量を得るために、所定の1個又は
複数個の駆動歯車31、31a …における上方の作動付与フ
ック45を、電磁反応部50の作動により上方揺動させる
と、対応するフック35の係合突部38が下方揺動して原動
軸30に当接し、係合突部38の対応位置に達した係合溝37
内に嵌まり込んでロック状態になる。
【0047】すると、駆動歯車31、31a …が原動軸30に
固定されて同期回転し、かかる駆動歯車31、31a …に歯
合した歯車25、25a …を有した所定の回転スライド移動
体A1乃至F1が原動軸30とは逆方向に回転し、後述の
作用で、回転スライド移動体A1乃至F1を180度回
転させる。
【0048】即ち、回転スライド移動体A1乃至F1が
回転する過程において、作動付与フック45の基端部49が
電磁反応部50の作動により磁着状態にある下方の作動付
与フック45の作動付与部43a 先端のローラー47に、回転
スライド移動体A1乃至F1を同期回転させているフッ
ク35の作動被付与部39が当接して、フック35が揺動する
ことにより、その係合突部38が原動軸30における係合溝
37から外れて、回転スライド移動体A1乃至F1の原動
軸30との同期回転が停止される。
【0049】又、同時にフック35のストッパー溝41内に
ストッパー棒42が嵌まり込んで、駆動歯車31、31a …が
位置決めされる作用に基づき、図3(b)、(c)、
(d)、図4(b)に示す様に、停止した回転スライド
移動体A1乃至F1は回転前に比して180度回転した
逆向きとなり、又上記180度回転時に、一対となるス
ライド移動体A2乃至F2に対して回転スライド移動体
A1乃至F1は各傾斜面23、23a の段差分であるストロ
ーク量SSだけ、第6ストローク設定体F及び押圧体G
の方向へスライドする。
【0050】そして、図3、4、6、8、13に示す様
に、選択、制御された単数又は複数の第1乃至第6スト
ローク設定体A乃至Fのストローク量SSの総和が必要
ストロークSになる。
【0051】上記の回転スライド移動体A1乃至F1及
びスライド移動体A2乃至F2の関係を図3、4、5、
6に基づいて詳細に説明すると、回転スライド移動体A
1乃至F1における一方の傾斜面23、23a が、スライド
移動体A2乃至F2における一方の傾斜面23、23a に対
し摺接状態で接触摺接面積が徐々に減少すると共に、基
礎面21と作動面22が離間する。
【0052】そして、回転スライド移動体A1乃至F1
における傾斜面23、23a の一端部が、傾斜面23、23a の
他端部と作動面22の境界部を通過する時に、回転スライ
ド移動体A1乃至F1の作動面22は非回転状態のスライ
ド移動体A2乃至F2の作動面22に接触し、その結果、
回転スライド移動体A1乃至F1が傾斜面23、23a の段
差分に相当するストローク量SS分だけスライドし、複
数の回転スライド移動体A1乃至F1が回転する時に
は、夫々のストローク量SSを合計したスライド量がス
トロークSになる。
【0053】尚、複数の回転スライド移動体A1乃至F
1が回転する時には、相対的に第6ストローク設定体F
及び押圧体G側に存在する第2乃至第6ストローク設定
体B乃至Fは、追従して移動する。
【0054】又、下方の作動付与フック45を作動させれ
ば、回転スライド移動体A1乃至F1は回転し、この時
には、回転スライド移動体A1乃至F1とスライド移動
体A2乃至F2の作動面22同志の接触から、基礎面21同
志の接触となる様に回転して、ストローク量SSのスラ
イド移動は解消する。
【0055】尚、本願明細書において、上記のストロー
ク量SSを設定する回転スライド移動体A1乃至F1の
回転を設定回転と、ストローク量SSを解消する回転を
解除回転と称している。
【0056】尚、所望するストロークSとするために作
動させる回転スライド移動体A1乃至F1を選択、制御
する指令は、コンピューターに限らず、穿孔テープ、穿
孔カード等が使用出来、如何なる媒体、制御方式を使用
しても良い。
【0057】上記の所望するストロークSとするために
作動させる単数又は複数の回転スライド移動体A1乃至
F1を以下、説明する。説明の便宜上、A(1)は第1
ストローク設定体Aにける回転スライド移動体A1を設
定回転させた時に、スライド移動体A2と協同でストロ
ーク量SS=1を有していることを表示している。
【0058】 ストロークS:第1乃至第6ストローク設定体A乃至F (個別のストローク量SS) S=1:A(1) 2:B(2) 3:A(1)+B(2) 4:C(4) 5:A(1)+C(4) 6:B(2)+C(4) 7:A(1)+B(2)+C(4) 8:D(8) 9:A(1)+D(8) 10:B(2)+D(8) 11:A(1)+B(2)+D(8) 12:C(4)+D(8) 13:A(1)+C(4)+D(8) 14:B(2)+C(4)+D(8) 15:A(1)+B(2)+C(4)+D(8) 16:E(16) 17:A(1)+E(16) 18:B(2)+E(16) 19:A(1)+B(2)+E(16) 20:C(4)+E(16) 21:A(1)+C(4)+E(16) 22:B(2)+C(4)+E(16) 23:A(1)+B(2)+C(4)+E(16) 24:D(8)+E(16) 25:A(1)+D(8)+E(16) 26:B(2)+D(8)+E(16) 27:A(1)+B(2)+D(8)+E(16) 28:C(4)+D(8)+E(16) 29:A(1)+C(4)+D(8)+E(16) 30:B(2)+C(4)+D(8)+E(16) 31:A(1)+B(2)+C(4)+D(8)+E(16) 32:E(16)+F(16) 33:A(1)+E(16)+F(16) 34:B(2)+E(16)+F(16) 35:A(1)+B(2)+E(16)+F(16) 36:C(4)+E(16)+F(16) 37:A(1)+C(4)+E(16)+F(16) 38:B(2)+C(4)+E(16)+F(16) 39:A(1)+B(2)+C(4)+E(16)+F(16) 40:D(8)+E(16)+F(16) 41:A(1)+D(8)+E(16)+F(16) 42:B(2)+D(8)+E(16)+F(16) 43:A(1)+B(2)+D(8)+E(16)+F(16) 44:C(4)+D(8)+E(16)+F(16) 45:A(1)+C(4)+D(8)+E(16)+F(16) 46:B(2)+C(4)+D(8)+E(16)+F(16) 47:A(1)+B(2)+C(4)+D(8)+E(16)+F(16)
【0059】尚、ストロークS=0の時には、どのスト
ローク設定体も移動させず、ストロークS=16の時に
は、ストローク設定体E(16)の場合を説明したが、
ストローク設定体F(16)でも同一結果となり、スト
ロークS=17〜31の場合についてもストローク設定
体E(16)に代えてストローク設定体F(16)とし
ても良く、又ストロークS=48はストロークS=0の
場合と同一の結果となる。
【0060】例えば、ストロークS=11とする時に
は、上記の計算式、S11:A(1)+B(2)+D
(8)の様に、第1、2、4ストローク設定体A、B、
Dを設定回転させ、又ストロークS=6とする時には、
同様にS6:B(2)+C(4)から、第2、3ストロ
ーク設定体B、Cを設定回転させる。
【0061】又、連続的にストロークSを変化させる
が、かかる連続作動時には、必要な第1乃至第6ストロ
ーク設定体A乃至Fの設定回転と解除回転を同時に行
い、例えば上記したストロークS=11のポジションか
ら、5本のニードル2、2a…分だけ基端側のストローク
S=6のポジションへ移動させる時には、第2ストロー
ク設定体Bの設定回転状態を保持し、第1、4ストロー
ク設定体A、Dを解除回転させると共に、第3ストロー
ク設定体Cを設定回転させれば、第2、3ストローク設
定体B、Cが設定回転状態にあって、ストロークS=6
となる。
【0062】
【発明の効果】要するに本発明は、保持軸15に複数の第
1乃至第6ストローク設定体A乃至Fを装着すると共
に、第1乃至第6ストローク設定体A乃至Fの夫々を一
対の回転スライド移動体A1乃至F1及びスライド移動
体A2乃至F2で構成し、回転スライド移動体A1乃至
F1は保持軸15に対して回転スライド自在と成すと共
に、スライド移動体A2乃至F2は保持軸15に対してス
ライド自在と成し、又回転スライド移動体A1乃至F1
とスライド移動体A2乃至F2の境界端面20、20a を保
持軸15の軸線に対して直交し段差を有する基礎面21及び
作動面22と、基礎面21と作動面22を繋ぐ傾斜面23、23a
と成し、又単数又は複数の回転スライド移動体A1乃至
F1を保持軸15に対して180度回転させる作動機構を
設けたので、回転スライド移動体A1乃至F1の回転駆
動で所定のストロークSを確保することが出来、又初期
動力は回転スライド移動体A1乃至F1の回転運動であ
るために、作動速度を上昇させることが出来る。
【0063】又、初期動力と回転スライド移動体A1乃
至F1の間で摺接運動が無いために、部材の磨耗がな
く、精度の維持及び故障防止を図ることが出来る。
【0064】尚、回転スライド移動体A1乃至F1とス
ライド移動体A2乃至F2の間の傾斜面23、23a で摺接
運動は発生するが、ストローク量SS設定の両者の作動
面22では第1乃至第6ストローク設定体A乃至Fのスラ
イド移動を有さない摺接運動で、磨耗を減少させること
が出来ると共に、これらを円周距離で設定出来るため
に、仮に磨耗しても従来のものより長期間の寿命を確保
することが来る等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコントロール装置における要部概
略平面図である。
【図2】図1において、回転規制部材を取付けた要部概
略平面図である。
【図3】作動状態を示す要部拡大斜視図である。
【図4】図3と同様に作動状態を示すと共に、2種類の
ストローク設定体を示す正面図である。
【図5】回転スライド移動体の斜視図である。
【図6】コントロール装置におけるストローク設定を示
す正面図である。
【図7】180度回転する歯車の作動機構を示す断面図
である。
【図8】コントロール装置先端部の要部拡大図である。
【図9】柄筬、地筬を示す斜視図である。
【図10】柄筬とコントロール装置の関係を示す斜視図
である。
【図11】柄筬と地筬の関係を示す拡大図である。
【図12】柄筬、地筬、ニードルの関係を示す図であ
る。
【図13】第2番目の実施例のコントロール装置の要部
斜視図である。
【図14】従来のコントロール装置における要部概略平
面図である。
【図15】図14の作動状態を示す要部拡大平面図であ
る。
【符号の説明】
15 保持軸 20、20a 境界端面 21 基礎面 22 作動面 23、23a 傾斜面 A 第1ストローク設定体 A1 回転スライド移動体 A2 スライド移動体 B 第2ストローク設定体 B1 回転スライド移動体 B2 スライド移動体 C 第3ストローク設定体 C1 回転スライド移動体 C2 スライド移動体 D 第4ストローク設定体 D1 回転スライド移動体 D2 スライド移動体 E 第5ストローク設定体 E1 回転スライド移動体 E2 スライド移動体 F 第6ストローク設定体 F1 回転スライド移動体 F2 スライド移動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持軸に複数のストローク設定体を装着
    すると共に、ストローク設定体の夫々を一対の回転スラ
    イド移動体及びスライド移動体で構成し、回転スライド
    移動体は保持軸に対して回転スライド自在と成すと共
    に、スライド移動体は保持軸に対してスライド自在と成
    し、又回転スライド移動体とスライド移動体の境界端面
    を保持軸の軸線に対して直交し段差を有する基礎面及び
    作動面と、基礎面と作動面を繋ぐ傾斜面と成し、又単数
    又は複数の回転スライド移動体を保持軸に対して180
    度回転させる作動機構を設けたことを特徴とするラッシ
    ェル機における柄筬のコントロール装置。
JP20392895A 1995-07-17 1995-07-17 ラッシェル機における柄筬のコントロール装置 Pending JPH0931812A (ja)

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DE1996128603 DE19628603A1 (de) 1995-07-17 1996-07-16 Steuervorrichtung für Musterstangen in einer Raschelmaschine

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DE102006026978B3 (de) * 2006-06-10 2008-04-10 Karl Mayer Textilmaschinenfabrik Gmbh Kettenwirkmaschine
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