JPH09317182A - 建物ユニットの輸送方法およびその輸送用被牽引車 - Google Patents

建物ユニットの輸送方法およびその輸送用被牽引車

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JPH09317182A
JPH09317182A JP13326196A JP13326196A JPH09317182A JP H09317182 A JPH09317182 A JP H09317182A JP 13326196 A JP13326196 A JP 13326196A JP 13326196 A JP13326196 A JP 13326196A JP H09317182 A JPH09317182 A JP H09317182A
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JP
Japan
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vehicle
building unit
towed vehicle
towed
construction site
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JP13326196A
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English (en)
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Hidetada Kawakami
栄忠 河上
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック待機場所とユニット式建物建設現場
との間を走行して建物ユニットを建設現場に運ぶ動力車
が1台ですむ輸送方法、その輸送用被牽引車を提供する
こと。 【解決手段】 通常トラック3、牽引トラック4に各2
個の建物ユニットを積載し、牽引トラック4に牽引され
た第1被牽引車5A、牽引車6に牽引された第2被牽引
車5Bに各1個の建物ユニットを積載し、建設現場25
とトラック3,4の待機場所26との間を往復する牽引
車6に各被牽引車を連結、分離自在とし、1個の建物ユ
ニットを載せたこれらの被牽引車を交互に牽引車6で牽
引して建設現場25に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物の
構成要素である建物ユニットをトラック輸送してユニッ
ト式建物の建設現場に運ぶための方法、およびその方法
に使用する被牽引車に係り、建設現場に通じる道路が幅
狭道路である場合に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】ユニット式建物は、工場で生産された複数
の建物ユニットをトラック輸送して建設現場で組み合わ
せることにより建てられる。ユニット式建物が例えば1
2個の建物ユニットからなる場合、これらの建物ユニッ
トを6台の大型トラックに2個ずつ積載して運ぶことが
効率的であるが、建設現場に通じる道路が幅狭道路であ
る場合に、これらの建物ユニットを12台の小型トラッ
クに1個ずつ積載して運ぶと輸送効率が低下してしま
う。
【0003】このため、このような場合には従来、5台
の大型トラックと2台の小型トラックとを使用し、各2
個の建物ユニットを積載したきた大型トラックを幅狭道
路が始まる手前で待機させておき、各1個の建物ユニッ
トを積載した小型トラックをこの待機場所とユニット式
建物の建設現場との間を往復させ、建設現場で一方の小
型トラックから建物ユニットが降ろされている間に待機
場所で他方の小型トラックに大型トラックから建物ユニ
ットを積み替え、そして空になった一方の小型トラック
を待機場所まで走行させるとともに、他方の小型トラッ
クを建設現場まで走行させて積載してきた建物ユニット
を降ろし、この作業を繰り返すことにより順次建物ユニ
ットを建設現場に運んでいた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の建物ユニ
ット輸送方法によると、5台の大型トラックの他に2台
の小型トラックが必要である。これらの小型トラック
は、工場から待機場所に到着した後は待機場所と建設現
場との間を走行して建物ユニットを待機場所から建設現
場に運ぶために使用される。しかし、2台の小型トラッ
クは、待機場所で大型トラックから建物ユニットを積み
替える作業の間、待機場所に待機していなければならな
い。また、建設現場で建物ユニットを降ろす間、建設現
場に待機していなければならない。つまり、各々の間は
移動を行うことができず、動力車であるにも拘らず、2
台の小型トラックを有効利用できないことになる。ま
た、各作業の間は、各小型トラックの2人の運転者も単
に待機してなければならず、作業効率、作業コストの点
で無駄が大きいものであった。
【0005】本発明の目的は、待機場所と建設現場との
間を走行して建物ユニットを待機場所から建設現場に運
ぶための動力車が1台ですみ、作業効率の向上および作
業コストの低減を図ることができる建物ユニットの輸送
方法、およびこの方法に使用する輸送用被牽引車を提供
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユニット式建
物を構成する複数の建物ユニットの輸送に用いられ、前
記ユニット式建物が建てられる建設現場の近くに待機場
所を用いる建物ユニットの輸送方法であって、前記建設
現場と待機場所との間を往復可能な牽引車と、この牽引
車で牽引可能かつ前記建物ユニットを積載可能な複数の
被牽引車と、前記待機場所まで前記建物ユニットを搬送
するトラックとを用い、前記待機場所で前記トラックか
ら建物ユニットを被牽引車に積替える作業と、前記建物
ユニットが積まれた被牽引車を前記待機場所から建設現
場まで運ぶ作業と、前記建設現場で被牽引車に積載され
た建物ユニットを降ろす作業と、空になった被牽引車を
前記建設現場から待機場所まで運ぶ作業とを行うととも
に、前記被牽引車を建設現場へ運ぶ作業は、前記待機場
所で建物ユニットが積まれた被牽引車を前記牽引車に連
結し、前記牽引車で前記建設現場へ運び、前記建設現場
で前記牽引車から被牽引車を分離することで行われ、前
記被牽引車を待機場所へ運ぶ作業は、前記建設現場で建
物ユニットが降ろされた被牽引車を前記牽引車に連結
し、前記牽引車で前記待機場所へ運び、前記待機場所で
前記牽引車から被牽引車を分離することで行われること
を特徴とするものである。
【0007】通常トラックとは、自走可能で荷台に建物
ユニットを積載可能な既存の一般的なトラック(11ト
ン積みトラック等)である。牽引トラックとは、通常ト
ラックに牽引用の連結部分等を増設したもの等が利用で
きる。被牽引車としては、既存の一般的なトレーラ等、
荷台に建物ユニットを積載可能で、牽引トラックや牽引
車で牽引可能なものが利用できる。牽引車としては、既
存の一般的なトラクタ等、トレーラ牽引用の車両が利用
できる。
【0008】被牽引車は2台でもよく、3台以上でもよ
い。2台あれば交互に待機場所と建設現場とを往復させ
ることができる。3台以上あれば、2台の被牽引車が待
機場所と建設現場とでそれぞれ建物ユニットの積み降ろ
しをしている間にも、他の被牽引車を待機場所と建設現
場との間で移動させることができる。
【0009】この輸送方法によると、複数の被牽引車を
1台の牽引車によって移動させることができるととも
に、牽引車と複数の被牽引車とが別々になることができ
る。このため、ある被牽引車が建設現場で建物ユニット
を降ろす作業をしている間に、別の被牽引車を移動さ
せ、あるいは待機場所で建物ユニットの積み替えを行う
等、同時並行的な作業進行を行うことができ、牽引車お
よびその運転者をフルに稼働させて作業効率を高めるこ
とができる。また、動力車である牽引車は1台でも済
み、作業効率の向上と併せて、作業コストを低減するこ
とができる。
【0010】更に具体的には、荷台に建物ユニットを積
載した少なくとも1台の通常トラックと、荷台に建物ユ
ニットを積載しかつ建物ユニットを積載した第1被牽引
車を牽引した牽引トラックと、建物ユニットを積載した
第2被牽引車を牽引した牽引車とを用い、前記待機場所
に前記通常トラックと牽引トラックとを待機させ、その
間に牽引トラックから第1被牽引車を分離するととも
に、前記牽引車で第2被牽引車を前記建設現場まで運
び、この建設現場で前記牽引車から第2被牽引車を分離
し、この第2被牽引車に積載されている建物ユニットを
降ろす作業を行い、前記第2被牽引車を分離した牽引車
を前記待機場所まで走行させ、この待機場所で前記牽引
車に第1被牽引車を連結し、この第1被牽引車を牽引車
で前記建設現場まで運び、この建設現場で前記牽引車か
ら第1被牽引車を分離し、この第1被牽引車に積載され
ている建物ユニットを降ろす作業を行い、前記第1被牽
引車を分離した牽引車に空になった第2被牽引車を連結
し、この第2被牽引車を牽引車で前記待機場所まで運
び、この待機場所で通常トラックまたは牽引トラックに
積載されている建物ユニットを第2被牽引車に積み替
え、前記建物ユニットが積込まれた第2被牽引車を牽引
車で前記建設現場まで運び、この建設現場で前記牽引車
から第2被牽引車を分離し、前記建設現場で第2被牽引
車に積載されている建物ユニットを降ろす作業を行い、
前記第2被牽引車を分離した牽引車に空になった第1被
牽引車を連結し、この第1被牽引車を牽引車で前記待機
場所まで運び、この待機場所で通常トラックまたは牽引
トラックに積載されている建物ユニットを第1被牽引車
に積み替え、前記建物ユニットが積込まれた第1被牽引
車を牽引車で前記建設現場まで運び、この建設現場で前
記牽引車から第1被牽引車を分離し、前記建設現場で第
1被牽引車に積載されている建物ユニットを降ろす作業
を行い、この後、前記第1、第2の被牽引車を待機場所
まで運び、建物ユニットを積み替え、建設現場まで運
び、建物ユニットを降ろす作業を、通常トラックまたは
牽引トラックに積載されている建物ユニットが無くなる
まで繰返すことが好ましい。
【0011】このようにすれば、一つの被牽引車が建設
現場で建物ユニットを降ろす作業をしている間(建物へ
の組込みのため比較的長い時間がかかる)に、別の被牽
引車の移動および待機場所での建物ユニットの積み替え
(各々比較的時間が短い)を行うことができ、前述した
作業効率の向上および作業コストの低減を図ることがで
きる。
【0012】前記建物ユニットは大建物ユニットとこの
大建物ユニットよりも前後寸法の小さい小建物ユニット
とである場合、最初に前記待機場所または建設現場に到
着する際には、通常トラックの荷台には大建物ユニット
と小建物ユニットとが各1個積載され、牽引トラックの
荷台には小建物ユニットが2個積載され、第1および第
2被牽引車には大建物ユニットが1個積載されてくるこ
とが望ましい。
【0013】これによると、第1被牽引車を含めて前後
寸法が最も大きくなる牽引トラックは、牽引トラック自
身と第1被牽引車とからなり、牽引トラック自身には前
後寸法の小さな小建物ユニットが2個積載されるため、
法律上の輸送長さ制限がある場合でも支障なく運搬を行
うことができる。
【0014】本発明に係る建物ユニットの輸送用被牽引
車は、荷台に建物ユニットを積載したトラックが待機し
ている待機場所と、建物ユニットにより建てられるユニ
ット式建物の建設現場との間を走行する牽引車に分離可
能に連結されるとともに、前記トラックに分離自在に連
結され、このトラックから建物ユニットが積み替えられ
て牽引車に牽引されることによりこの建物ユニットを前
記建設現場に輸送する建物ユニットの輸送用被牽引車で
あって、引き込み自在な前輪と固定式の後輪とを有し、
前部に牽引車上に載せられてこの牽引車に連結される連
結部材を備えていることを特徴とするものである。
【0015】本発明では、被牽引車は前部に牽引車上に
載せられてこの牽引車に連結される連結部材を備えてい
るため、前部が牽引車上に載せられた状態(セミトレー
ラ形態)では牽引車と重なる長さ分だけ牽引車と被牽引
車との連結後の合計長さは短くなり、このため、幅狭道
路の曲がり角でも有効に舵取り操作して走行できること
になる。一方、引込み式の前輪を出して自立状態で牽引
される状態(フルトレーラ形態)とすることもでき、牽
引トラック等により全長が長い状態での牽引にも対応で
きる。
【0016】これ以外の被牽引車の構造は任意である
が、垂直軸を中心に旋回自在となった旋回部材に前記前
輪が設けられているとともに、この旋回部材に前輪を引
き込む引き込み手段が設けられ、旋回部材から延びるア
ームの先端に、このアームが旋回部材の旋回で前方に向
いているときに前記トラックと連結され、かつアームが
旋回部材の旋回で後方に向いているときに被牽引車本体
に固定された固定部材に連結される連結部が設けられて
いる構造とすることが好ましい。
【0017】このようにすると、アームの先端の連結部
で被牽引車がトラックに連結されて牽引されるとき、旋
回部材の旋回で前輪は転舵可能となるとともに、前部の
連結部材で牽引車に連結されたときには、後方に向いた
アームの先端の連結部を被牽引車本体の固定部材に連結
することにより、引き込み手段で引き込まれた前輪が旋
回部材に旋回で遊動するのを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1はユニット式建物を示し、こ
のユニット式建物は基礎1に載せられた12個の建物ユ
ニット2からなり、これらの建物ユニット2には、6個
ずつの前後寸法の大きな大建物ユニット2Aと前後寸法
の小さな小建物ユニット2Bとがある。大建物ユニット
2Aの前後寸法L1は6M(モジュール、1Mは例えば
0.91メートル)で、小建物ユニット2Bの前後寸法L2
は4Mである。
【0019】図2(A)(B)(C)は、工場で生産さ
れた建物ユニット2をユニット式建物の建設現場に運ぶ
ための輸送車両を示す。図2(A)の車両は、荷台3A
に大建物ユニット2Aと小建物ユニット2Bを各1個積
載した通常トラック3で、これは従来の輸送方法でも使
用されていた例えば11トン積みの大型トラックであ
る。図2(B)の車両は、荷台4Aに2個の小建物ユニ
ット2Bを積載した牽引トラック4で、この牽引トラッ
ク4は被牽引車5を牽引する。図2(C)の車両は牽引
車6で、この牽引車6も被牽引車5を牽引する。図2に
おいて、牽引トラック4に牽引された被牽引車5は第1
被牽引車5Aであり、牽引車6に牽引された被牽引車5
は第2被牽引車5Bである。これらの被牽引車5A,5
Bには各1個の大建物ユニット2Aが積載されている。
【0020】第1、第2被牽引車5A,5Bとしては構
造が同じになっている被牽引車5が使用され、図3〜図
5は被牽引車5の構造を示す。被牽引車5の本体7に
は、垂直軸8を中心に旋回自在となった旋回部材10が
ベース部材9を介して配設され、この旋回部材10にリ
ンク部材11を介して前輪12が取り付けられている。
旋回部材10の内部には、リンク部材11を軸13を中
心に回動させる回転式油圧シリンダ等によるロータリア
クチュエータ14が収納され、このため、リンク部材1
1の軸13を中心とした回動で前輪12は、図3の状態
から図5の状態に引き込み自在となっており、ロータリ
アクチュエータ14は前輪12の引き込み手段を構成し
ている。
【0021】旋回部材10には水平方向に延びるアーム
15が設けられ、このアーム15の先端は連結部16と
なっている。旋回部材10の旋回でアーム15が前方へ
向いているときには、図3で示されている通り、連結部
16は牽引トラック4の荷台4Aに結合されているブラ
ケット17にピン18で連結され、これにより被牽引車
5は牽引トラック4で牽引されて走行するようになって
いる。この走行時、前輪12は旋回部材10の旋回で転
舵可能となっているため、被牽引車5は牽引トラック4
に追従して方向転換できる。
【0022】一方、旋回部材10の旋回でアーム15が
図5の通り後方に向いているときには、連結部16は被
牽引車5の本体7に固定されている固定部材19にピン
20で連結され、これにより、ロータリアクチュエータ
14で上方へ引き込まれている前輪12は転舵不能とな
る。本体7の前部の下面には連結部材21が設けられ、
この連結部材21は牽引車6に設けられている受け台2
2に回動自在に連結可能となっている。受け台22は牽
引車6上にあり、連結部材21は受け台22に上から載
せられて連結されるため、連結部材21は牽引車6上に
載せられて牽引車6と連結される。
【0023】以上のように前輪12は引き込み自在であ
るが、後輪23は本体7のブラケット24に車軸が回転
自在に挿通されて支持されているだけであるため、固定
式となっている。
【0024】次に建物ユニット2の輸送方法を説明す
る。図1のユニット式建物を建てるときは、図6に示す
通り、通常トラック3が4台使用され、牽引トラック4
および牽引車6は各1台使用される。牽引トラック4に
アーム15の連結部16で連結されて牽引される第1被
牽引車5Aは、前輪12が引き出されて接地したフルト
レーラ方式とされ、牽引車6に連結部材21で連結され
て牽引される第2被牽引車5Bは、前輪12が引き込ま
れたセミトレーラ方式とされる。
【0025】工場で生産された大建物ユニット2A、小
建物ユニット2Bは、図6の通り通常トラック3、牽引
トラック4、第1被牽引車5A、第2被牽引車5Bに積
載されて前記基礎1が予め完成しているユニット式建物
の建設現場25に向けて送られる。なお、図7には、以
降の作業手順を模式的に表してある。図7において、牽
引車6と被牽引車5A、5Bとの間が「×」印されてい
る部分は相互の分離を示し、二重線「=」とされている
部分は相互の連結を示す。
【0026】建設現場25に通じる道路は幅狭道路であ
るため、通常トラック3、牽引トラック4は幅狭道路が
始まる箇所またはこれよりも手前の箇所にある待機場所
26に集合し、牽引車6は建設現場25に直行または待
機場所26を経由して到着する。建設現場25、待機場
所26にはクレーン車27,28が送られている。
【0027】牽引車6が建設現場25に到着すると、牽
引車6に牽引されてきた第2被牽引車5Bはクレーン車
27で支持されながら牽引車6から分離されるととも
に、前輪12が引き出されて接地され、積載してきた大
建物ユニット2Aをクレーン車27で降ろす作業が開始
される。第2被牽引車5Bが分離された牽引車6は、単
独で待機場所26まで走行する。この待機場所26にお
いて、第1被牽引車5Aは牽引トラック4から分離され
ているとともに、クレーン車28で支持されながら前輪
12が引き込まれており、この第1被牽引車5Aは牽引
車6に連結される。待機場所26でこの作業が行われて
いる間に、建設現場25では第2被牽引車5Bから大建
物ユニット2Aがクレーン車27で降ろされる作業が終
了している。
【0028】次いで、牽引車6は第1被牽引車5Aを牽
引して建設現場25まで走行する。この建設現場25に
おいて、第1被牽引車5Aはクレーン車27で支持され
ながら前輪12が引き出され、牽引車6から分離され
る。そして、牽引車6には、クレーン車27で支持され
ながら前輪12が引き込まれた第2被牽引車5Bが連結
される。この後、第1被牽引車5Aに積載されてきた大
建物ユニット2Aをクレーン車27で降ろす作業が開始
される。
【0029】牽引車6は第2被牽引車5Bを牽引して待
機場所26に戻る。この待機場所26において、牽引ト
ラック4に積載されてきた小建物ユニット2Bがクレー
ン車28で第2被牽引車5Bに積み替えられ、この積み
替え後、牽引車6は建設現場25まで走行し、第2被牽
引車5Bはクレーン車27で支持されながら牽引車6か
ら分離されて、前輪12が引き出され、牽引車6に第1
被牽引車5Aが連結される。待機場所26でこの作業が
行われている間に、建設現場25では第2被牽引車5A
に積載された小建物ユニット2Bはクレーン車27で降
ろされる作業が終了している。
【0030】この後、牽引車6は待機場所26に戻り、
以下、同じ作業が繰り返され、建設現場25と待機場所
26との間を走行する牽引車6により交互に第1被牽引
車5Aと第2被牽引車5Bとが建設現場25と待機場所
26に運ばれ、通常トラック3、牽引トラック4に積載
されてきた建物ユニット2A,2Bは順次待機場所26
に到着して建設現場25に向かう被牽引車5A,5Bに
1個ずつ積み替えられて建設現場25に運ばれ、そして
クレーン車27で降ろされる。
【0031】1個の建物ユニットが被牽引車に積み替え
られたトラックからは、次に牽引車6が待機場所26に
到着したとき、もう1個の建物ユニットが被牽引車に積
み替えられ、これにより、通常トラック3、牽引トラッ
ク4が順次空になり、空になったトラックは直ちに工場
等に戻る。
【0032】以上説明した本実施形態によると、1台の
牽引車6だけが待機場所26と建設現場25との間を往
復して建物ユニットを待機場所26から建設現場25に
運ぶため、2台の小型トラックを使用していた従来より
も牽引車6を待たせる時間を大幅に低減して有効活用が
でき、作業効率を高めることができる。また、エンジン
を備え燃料を消費するとともに運転者が必要な動力車は
1台の牽引車6だけでよくなり、2台の小型トラックを
使用していた従来よりも作業コストを低減できる。ま
た、本実施形態では通常トラック3は4台あるため、多
数、具体的には12個の建物ユニットを輸送できる。
【0033】さらに、第1被牽引車5Aを連結して待機
場所26まで牽引してくる牽引トラック4の荷台4Aに
は2個の小建物ユニット2Bが積載され、この牽引トラ
ック4の荷台4Aには、通常トラック3と異なり大建物
ユニット2Aと小建物ユニット2Bとが積載されないた
め、牽引トラック4の前後寸法を通常トラック3よりも
小さくでき、このため、第1被牽引車5Aを含めると最
も長さが長くなる牽引トラック4であっても、牽引トラ
ック4自体の前後寸法を法律上の長さ制限内とすること
ができ、この長さ制限を満たすと、第1被牽引車5Aの
長さを大建物ユニット2Aを積載できる長さにできるた
め、牽引トラック4と第1被牽引車5Aとの合計長さも
法律上の長さ制限内とすることができる。
【0034】本実施形態に係る被牽引車5は、前部に牽
引車6上に載せられて牽引車6に連結される連結部材2
1を有しているため、牽引車6上に載せられて牽引車6
と重なる長さ分だけ牽引車6と被牽引車5との連結合計
長さを小さくでき、このため、幅狭道路の曲がり角であ
っても有効に舵取り操作して曲がることができる。
【0035】また、被牽引車5には垂直軸8を中心に旋
回自在となった旋回部材10が設けられ、この旋回部材
10に前記前輪12と前輪12を引き込む引き込み手段
14とが設けられ、旋回部材10から延びるアーム15
の先端に、このアーム15が旋回部材10の旋回で前方
に向いているときに牽引トラック4と連結され、かつア
ーム15が旋回部材10の旋回で後方に向いているとき
に被牽引車本体7に固定された固定部材19に連結され
る連結部16が設けられているため、連結部16で被牽
引車5が牽引トラック4に連結されて牽引されるとき、
旋回部材10の旋回で前輪12は転舵可能となるととも
に、前部の連結部材21で牽引車6に連結されたときに
は、後方に向いたアーム15の先端の連結部16を被牽
引車本体7の固定部材17に連結することにより、引き
込み手段14で引き込まれた前輪12が旋回部材10に
旋回で遊動するのを防止できる。
【0036】なお、前記実施形態においては、図7にも
示すように、建設現場側に常時何れかの被牽引車5A、
5Bがあり、絶え間なくユニット2A、2Bの降ろし作
業が行うことができる。一方で、待機場所においては、
各トラック3、4から被牽引車5A、5Bへのユニット
積替えが間欠的に行われ、しばしば空き時間が生じるこ
とになる。一般には、建設現場でのユニットの降ろしな
いし建物への組立てのほうが時間がかかるため、待機場
所での空き時間は少なくなり、結果として無駄時間を減
らして作業効率を高くできる。
【0037】これに対し、図8に示す実施形態のよう
に、牽引車6を何度か単独で走行させ、待機場所および
建設現場に2台の被牽引車5A、5Bが同時にある時間
(オーバーラップ)を長くとってもよい。このような図
8の実施形態では、空き時間が待機場所だけでなく建設
現場側にも生じることになる。但し、建設現場での空き
時間(待機場所への往復が主である)は短時間で済み、
にはユニットの建物への組立等が行われるため、作業効
率を損うものではない。
【0038】さらに、図9に示す実施形態のように、最
初に建設現場に到着した牽引車6と第2被牽引車5Bと
を分離せずにそのまま待機場所に戻し、図8の実施形態
に準じた搬送を繰返してもよい。
【0039】前記各実施形態では、2台の被牽引車5
A、5Bを用いたが、3台以上の被牽引車を用いてもよ
い。例えば、前述した図8や図9の実施形態では、3台
目の被牽引車を用いることで、建設現場および待機場所
における空き時間を無くすことができる。つまり、建設
現場に少なくとも1台、待機場所に少なくとも1台、移
動中が少なくとも1台というように被牽引車を配置で
き、牽引車6を常時フル稼働させることができる。
【0040】さらに、通常トラックの数は建物に必要な
数を準備し、前述した待機場所と建設現場との牽引車6
の往復は全ての建物ユニットが運び終るまで繰返すよう
にすればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、待機場所と建設現場と
の間を走行して建物ユニットを輸送するための動力車は
1台でよくなるため、作業効率を向上させることがで
き、作業コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット式建物の全体斜視図である。
【図2】建物ユニットを工場から輸送する各輸送車両を
示す側面図である。
【図3】被牽引車の側面図である。
【図4】被牽引車の平面図である。
【図5】前輪が引き込まれたときの被牽引車の側面図で
ある。
【図6】待機場所から建設現場に建物ユニットを運ぶ作
業を示す系統図である。
【図7】待機場所から建設現場に建物ユニットを運ぶ手
順を示す模式図である。
【図8】待機場所から建設現場に建物ユニットを運ぶ他
の手順を示す模式図である。
【図9】待機場所から建設現場に建物ユニットを運ぶ他
の手順を示す模式図である。
【符号の説明】
2 建物ユニット 2A 大建物ユニット 2B 小建物ユニット 3 通常トラック 4 牽引トラック 5 被牽引車 5A 第1被牽引車 5B 第2被牽引車 6 牽引車 7 被牽引車本体 8 垂直軸 10 旋回部材 12 前輪 14 引き込み手段であるロータリアクチュエータ 15 アーム 16 連結部 19 固定部材 21 連結部材 23 後輪 25 建設現場 26 待機場所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット式建物を構成する複数の建物ユ
    ニットの輸送に用いられ、前記ユニット式建物が建てら
    れる建設現場の近くに待機場所を用いる建物ユニットの
    輸送方法であって、 前記建設現場と待機場所との間を往復可能な牽引車と、
    この牽引車で牽引可能かつ前記建物ユニットを積載可能
    な複数の被牽引車と、前記待機場所まで前記建物ユニッ
    トを搬送するトラックとを用い、 前記待機場所で前記トラックから建物ユニットを被牽引
    車に積替える作業と、前記建物ユニットが積まれた被牽
    引車を前記待機場所から建設現場まで運ぶ作業と、前記
    建設現場で被牽引車に積載された建物ユニットを降ろす
    作業と、空になった被牽引車を前記建設現場から待機場
    所まで運ぶ作業とを行うとともに、 前記被牽引車を建設現場へ運ぶ作業は、前記待機場所で
    建物ユニットが積まれた被牽引車を前記牽引車に連結
    し、前記牽引車で前記建設現場へ運び、前記建設現場で
    前記牽引車から被牽引車を分離することで行われ、 前記被牽引車を待機場所へ運ぶ作業は、前記建設現場で
    建物ユニットが降ろされた被牽引車を前記牽引車に連結
    し、前記牽引車で前記待機場所へ運び、前記待機場所で
    前記牽引車から被牽引車を分離することで行われること
    を特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した建物ユニットの輸送
    方法において、 荷台に建物ユニットを積載した少なくとも1台の通常ト
    ラックと、荷台に建物ユニットを積載しかつ建物ユニッ
    トを積載した第1被牽引車を牽引した牽引トラックと、
    建物ユニットを積載した第2被牽引車を牽引した牽引車
    とを用い、 前記待機場所に前記通常トラックと牽引トラックとを待
    機させ、その間に牽引トラックから第1被牽引車を分離
    するとともに、前記牽引車で第2被牽引車を前記建設現
    場まで運び、この建設現場で前記牽引車から第2被牽引
    車を分離し、この第2被牽引車に積載されている建物ユ
    ニットを降ろす作業を行い、 前記第2被牽引車を分離した牽引車を前記待機場所まで
    走行させ、この待機場所で前記牽引車に第1被牽引車を
    連結し、この第1被牽引車を牽引車で前記建設現場まで
    運び、この建設現場で前記牽引車から第1被牽引車を分
    離し、この第1被牽引車に積載されている建物ユニット
    を降ろす作業を行い、 前記第1被牽引車を分離した牽引車に空になった第2被
    牽引車を連結し、この第2被牽引車を牽引車で前記待機
    場所まで運び、この待機場所で通常トラックまたは牽引
    トラックに積載されている建物ユニットを第2被牽引車
    に積み替え、前記建物ユニットが積込まれた第2被牽引
    車を牽引車で前記建設現場まで運び、この建設現場で前
    記牽引車から第2被牽引車を分離し、前記建設現場で第
    2被牽引車に積載されている建物ユニットを降ろす作業
    を行い、 前記第2被牽引車を分離した牽引車に空になった第1被
    牽引車を連結し、この第1被牽引車を牽引車で前記待機
    場所まで運び、この待機場所で通常トラックまたは牽引
    トラックに積載されている建物ユニットを第1被牽引車
    に積み替え、前記建物ユニットが積込まれた第1被牽引
    車を牽引車で前記建設現場まで運び、この建設現場で前
    記牽引車から第1被牽引車を分離し、前記建設現場で第
    1被牽引車に積載されている建物ユニットを降ろす作業
    を行い、 この後、前記第1、第2の被牽引車を待機場所まで運
    び、建物ユニットを積み替え、建設現場まで運び、建物
    ユニットを降ろす作業を、通常トラックまたは牽引トラ
    ックに積載されている建物ユニットが無くなるまで繰返
    すことを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の建物ユニット
    の輸送方法において、前記建物ユニットは大建物ユニッ
    トとこの大建物ユニットよりも前後寸法の小さい小建物
    ユニットとであり、最初に前記待機場所または建設現場
    に到着する際には、通常トラックの荷台には大建物ユニ
    ットと小建物ユニットとが各1個積載され、牽引トラッ
    クの荷台には小建物ユニットが2個積載され、第1およ
    び第2被牽引車には大建物ユニットが1個積載されてく
    ることを特徴とする建物ユニットの輸送方法。
  4. 【請求項4】 荷台に建物ユニットを積載したトラック
    が待機している待機場所と、前記建物ユニットにより建
    てられるユニット式建物の建設現場との間を走行する牽
    引車に分離可能に連結されるとともに、前記トラックに
    分離自在に連結され、このトラックから前記建物ユニッ
    トが積み替えられて前記牽引車に牽引されることにより
    この建物ユニットを前記建設現場に輸送する建物ユニッ
    トの輸送用被牽引車であって、引き込み自在な前輪と固
    定式の後輪とを有し、前部に前記牽引車上に載せられて
    この牽引車に連結される連結部材を備えていることを特
    徴とする建物ユニットの輸送用被牽引車。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の建物ユニットの輸送用
    被牽引車において、前記前輪は垂直軸を中心に旋回自在
    となった旋回部材に設けられているとともに、この旋回
    部材に前記前輪を引き込む引き込み手段が設けられ、前
    記旋回部材から延びるアームの先端に、このアームが前
    記旋回部材の旋回で前方に向いているときに前記トラッ
    クと連結され、かつ前記アームが前記旋回部材の旋回で
    後方に向いているときに被牽引車本体に固定された固定
    部材に連結される連結部が設けられていることを特徴と
    する建物ユニットの輸送用被牽引車。
JP13326196A 1996-05-28 1996-05-28 建物ユニットの輸送方法およびその輸送用被牽引車 Withdrawn JPH09317182A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200989A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Murata Shuji センターアクスル式トレーラーとその連結方法
JP2021144413A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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