JPH09316254A - ローラ用ゴム組成物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラ - Google Patents

ローラ用ゴム組成物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラ

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JPH09316254A
JPH09316254A JP8131887A JP13188796A JPH09316254A JP H09316254 A JPH09316254 A JP H09316254A JP 8131887 A JP8131887 A JP 8131887A JP 13188796 A JP13188796 A JP 13188796A JP H09316254 A JPH09316254 A JP H09316254A
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JP8131887A
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Hiroshi Kawasaki
弘志 川崎
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Arai Seisakusho Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/16Elastomeric ethene-propene or ethene-propene-diene copolymers, e.g. EPR and EPDM rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L91/00Compositions of oils, fats or waxes; Compositions of derivatives thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体と当接した際に記録媒体の表面に対
して移行物の付着を防止すること。 【解決手段】 エチレン−プロピレン共重合ゴム100
重量部に対し、軟化剤を125〜180重量部と、シリ
カ系充填剤を15〜40重量部とを含有させたことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラ用ゴム組成
物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラに係り、特
に、電子複写機やレーザービームプリンタ等における記
録媒体を走行させるのに用いられるピックアップロー
ラ、分離ローラなどの給紙ローラおよびフィードローラ
などの搬送ローラに好適なローラ用ゴム組成物およびこ
れを用いた記録媒体搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子複写機やレーザービーム
プリンタ(以下、LBPと記す)等においては、普通
紙、OHP用紙、葉書等の記録媒体を走行させるため
に、少なくとも表面がゴム層により形成されたゴムロー
ラからなる記録媒体搬送ローラが用いられている。
【0003】そして、このような記録媒体搬送ローラの
ゴム層は、記録媒体を安定して搬送することができるよ
うに、記録媒体に対して当接した際の接触面積および高
い動摩擦係数を確保することができる等という理由によ
り、通常は硬さが25度(JIS A硬度計)程度のポ
リノルボルネンゴム組成物が多用されている。
【0004】しかしながら、このポリノルボルネンゴム
組成物は、耐候性や耐オゾン性に劣り、さらには記録媒
体を10万枚程度以上搬送した際に摩耗が大きく、長期
間に亘り安定した搬送性を保持することができないとい
う問題点があった。
【0005】そこで、このような問題点に対処するため
の従来例として、特開平2−70636号公報および特
開平6−41324号公報等に、耐候性と耐摩耗性を向
上させることのできる、エチレンープロピレン共重合体
を主成分としたゴム組成物が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−41324号公報に記載されている従来のエチレン
−プロピレン共重合体を主成分としたゴム組成物、特
に、充填材としてカーボンブラックを使用した従来のエ
チレン−プロピレン共重合体を主成分としたゴム組成物
により形成した記録媒体搬送ローラにおいては、耐候性
と耐摩耗性を向上させることはできるものの、記録媒体
搬送ローラのゴム層が記録媒体と当接した際に、記録媒
体搬送ローラのゴム層の表面から充填材としてのカーボ
ンブラックが脱落し、色落ちと称する記録媒体の表面に
黒色の移行物が付着する場合があるという問題点があっ
た。
【0007】また、充填剤としてカーボンブラックを使
用しない特開平2−70636号公報に記載されている
従来のエチレン−プロピレン共重合体を主成分としたゴ
ム組成物により形成した記録媒体搬送ローラにおいて
は、耐候性と耐摩耗性を向上させることはできるもの
の、記録媒体搬送ローラのゴム層の表面から記録媒体の
表面に白色の移行物が付着する場合があるという問題点
があった。
【0008】すなわち、従来のエチレン−プロピレン共
重合体を主成分としたゴム組成物からなるローラ用ゴム
組成物を用いた記録媒体搬送ローラにおいては、耐候性
と耐摩耗性を向上させることはできるものの、記録媒体
と当接した際に、記録媒体の表面に黒色または白色の移
行物が付着するという移行性を有しているという問題点
があった。
【0009】そこで、記録媒体と当接した際に記録媒体
の表面に対して移行物の付着を確実に防止することので
きるローラ用ゴム組成物およびこれを用いた記録媒体搬
送ローラが望まれている。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、記録媒体と当接した際に記録媒体の表面に対し
て移行物の付着を防止することのできるローラ用ゴム組
成物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明者は、各種の記録媒体に対して移行物が付
着しないいわゆる移行性のないローラ用ゴム組成物およ
びこれを用いた記録媒体搬送ローラを得るべく鋭意研究
を行った結果、エチレン−プロピレン共重合ゴムに軟化
剤とシリカ系充填剤を組み合わせて配合することによ
り、移行性がなく、機械的強度に優れ、しかも高い摩擦
係数を有するという弾性体を得ることができることを見
出し、本発明を完成したものである。
【0012】すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記
載の本発明のローラ用ゴム組成物の特徴は、エチレン−
プロピレン共重合ゴム100重量部に対し、軟化剤を1
25〜180重量部と、シリカ系充填剤を15〜40重
量部とを含有させた点にある。
【0013】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明のローラ用ゴム組成物の特徴は、請求項1におい
て、シリカ系充填剤が湿式シリカまたは乾式シリカであ
る点にある。
【0014】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明の記録媒体搬送ローラの特徴は、少なくとも表面
が請求項1または請求項2に記載のローラ用ゴム組成物
により形成されている点にある。
【0015】そして、本発明のローラ用ゴム組成物によ
れば、エチレン−プロピレン共重合ゴムに対して軟化剤
およびシリカ系充填剤を含有させることにより、高い動
摩擦係数および械的的強度に優れるとともに、記録媒体
に対して移行物が付着するという移行性を著しく改善さ
せる、すなわち、移行物の付着を確実に防止することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】本発明のローラ用ゴム組成物のベースゴム
として用いられるエチレン−プロピレン共重合ゴムは、
エチレン−プロピレン共重合体に不飽和結合を持った第
3成分として非共役ジエンを導入したエチレン−プロピ
レン−非共役ジエン3元共重合体(EPDM)を意味
し、第3成分としては、ジシクロペンタジエン、ジシク
ロオクタジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5
−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエ
ンなどが例示される。このEPDMの具体的なグレード
としては、三井EPT 0045,1035,104
5,1060,1070,1071,3012P,30
45,3042E,3062E,3070,3072
E,3090E,8075E,3091,3095,4
010,4021,4045,4070,4095(以
上、三井石油化学工業株式会社製商品名)、エスプレン
201,301,305,400,501A,50
2,505,505A,512F,514F,522,
524,532,552,553,567,582F,
586,600F,601F,606,670F,67
1F,673,5754,6506S,6182F(以
上、住友化学工業株式会社製商品名)、JSR EP9
12P,EP01P,EP02P,EP941P,EP
961SP,EP07P,EP57P,EP181S
P,EP11,EP43,EP93,EP24,EP2
7,EP21,EP132,EP22,EP25,EP
33,EP35,EP37C/F,EP65,EP5
1,EP57C/F,EP75F,EP86,EP9
6,EP98,EP103AF,EP106EF,EP
107F,EP801E,EP001DE(以上、日本
合成ゴム株式会社製商品名)、ケルタン 520,72
0,820,312,512,712,812,31
4,514,714,378,578,778,450
2,4802,4778,4703,4903,563
1A,512×50,708×15,509×100
(以上、出光ディーエスエム株式会社製商品名)、NO
RDEL 1040,1070,1145,1320,
1440,1470,1660,2522,2722/
P,2744/P,2760/P(以上、デュポン(D
uPont)(アメリカ)社製商品名)、Epsyn
40−A,70−A,55,2308,2506,45
06,4906,5206,5508,5805,75
06,E801,N557,N597,N997,P5
57,P558,P597,MDE239,MDE24
8(以上、コポリマー・ラバー・アンド・ケミカル・コ
ーポレーション(Copolymer Rubber
& Chemical Corporation)(ア
メリカ)製商品名)、POLYSAR 227,30
6,345,585,487XP,865,965,5
465,5672X,5875,6463(以上、ポリ
サー・ラバー・コーポレーション(Polysar R
ubber Corporation)(アメリカ)製
商品名)などが例示される。
【0018】また、本発明においては、これらのEPD
Mを単独で用いてもよいし、ムーニー粘度、プロピレン
含有量、油展オイル量、加硫速度などの調整目的で2種
類以上のEPDMを適宜ブレンドして用いてもよいし、
SBRなどの他の種類のゴムをブレンドして用いてもよ
い。
【0019】また、本発明においては、軟化剤を125
〜180重量部と高充填するので、予めナフテン系オイ
ルやパラフィン系オイルなどを油展したグレードの使用
が加工性の点から好ましい。この油展グレードとして
は、ナフテン系オイルを油展したグレードとしては、エ
スプレン400,600F,601F,606(以上、
住友化学工業株式会社製商品名)、N557,N59
7,N997(以上、コポリマー・ラバー・アンド・ケ
ミカル・コーポレーション(CopolymerRub
ber & Chemical Corporatio
n)(アメリカ)製商品名)、Polysar 546
5,5875(以上、ポリサー・ラバー・コーポレーシ
ョン(Polysar Rubber Corpora
tion)(アメリカ)製商品名)などが例示される。
【0020】前記パラフィン系オイルを油展したグレー
ドとしては、三井EPT 3042E,3062E,3
072E,3090E,8075E(以上、三井石油化
学工業株式会社製商品名)、JSR EP96,EP9
8,EP106EF,EP801E,EP001DE
(以上、日本合成ゴム株式会社製商品名)、ケルタン5
12X50,708X15,509X100(以上、出
光ディーエスエム株式会社製商品名)、EPsyn P
557,P558,P597,MDE239,MDE2
48(以上、コポリマー・ラバー・アンド・ケミカル・
コーポレーション(Copolymer Rubber
& Chemical Corporation)
(アメリカ)製商品名)、POLYSAR 5465,
5672X,5875,6463(以上、ポリサー・ラ
バー・コーポレーション(Polysar Rubbe
r Corporation)(アメリカ)製商品名)
などが例示される。
【0021】また、芳香族系オイルを油展したグレード
としては、エスプレン E670F,E671F(以
上、住友化学工業株式会社製商品名)などが例示され
る。
【0022】本発明のローラ用ゴム組成物の加硫(架
橋)は、硫黄加硫,過酸化物加硫などの通常の加硫系を
適用することができる。
【0023】前記過酸化物加硫に用いられる過酸化物
は、特に、特定されるものではなく、通常の過酸化物加
硫に用いられるものであれば使用可能である。この過酸
化物としては、パーオキシケタールとしてパーヘキサ3
M(日本油脂株式会社製商品名:90%品)やパーヘキ
サ3M−40(日本油脂株式会社製商品名:40%品)
やトリゴノックス29A(化薬アクゾ株式会社製商品
名:90%品)やトリゴノックス29−40(化薬アク
ゾ株式会社製商品名:40%品)やサンペロックスCY
−11(三建化工株式会社製商品名:95%品)やルパ
ーコ231XL(ルシドール吉富株式会社製商品名:4
0%品)やVarox231XL(アール・ティー・バ
ンダービルト(R.T.Vanderbilt)(アメ
リカ)社製商品名:40%品)の如きl,l−ビス(t
−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサン、パーヘキサC(日本油脂株式会社製商品名:7
0%品)の如きl,l−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサン、パーヘキサO(日本油脂株式会社製商
品名:70%品)やパーヘキサO−40(日本油脂株式
会社製商品名:40%品)の如き2,2−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)オクタン、パーヘキサV(日本油脂株
式会社製商品名:90%品)やパーヘキサV−40(日
本油脂株式会社製商品名:40%品)やトリゴノックス
17−40(化薬アクゾ株式会社製商品名:40%品)
の如きn−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、パーヘキサCD(日本油脂株式会社製
商品名:98%品)の如きl,l−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)シクロドデカン、ジアルキルパーオキサイド
としてパーブチルD(日本油脂株式会社製商品名:97
%品)やカヤブチルD(化薬アクゾ株式会社製商品名:
97%品)やサンペロックスDT(三建化工株式会社製
商品名:98%品)の如きジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、パーブチルC(日本油脂株式会社製商品名:90%
品)やカヤブチルC(化薬アクゾ株式会社製商品名:9
0%品)やサンペロックスCT(三建化工株式会社製商
品名:90%品)の如きt−ブチルクミルパーオキサイ
ド、パークミルD(日本油脂株式会社製商品名:99%
品)やパークミルD−40(日本油脂株式会社製商品
名:40%品)やカヤクミルD(化薬アクゾ株式会社製
商品名:97%品)やカヤクミルD−40(化薬アクゾ
株式会社製商品名:40%品)や三井DCP(三井石油
化学株式会社製商品名:98%品)やサンペロックスD
CP−98(三建化工株式会社製商品名:98%品)や
ルペロックス500−40C(ルシドール吉富株式会社
製商品名:40%品)やDi−Cup40KE(ヘルク
レス・インコポレーテッド(Hercules In
c.)(アメリカ)製商品名:40%品)やVarox
DCP−40C(アール・ティー・バンダービルト
(R.T.Vanderbilt)(アメリカ)社製商
品名:40%品)の如きジクミルパーオキサイド、パー
ブチルP(日本油脂株式会社製商品名:95%品)やペ
ロキシモンF−40(日本油脂株式会社製商品名:40
%品)やパーカドックス14(化薬アクゾ株式会社製商
品名:96%品)やパーカドックス14−40(化薬ア
クゾ株式会社製商品名:40%品)やサンペロックスT
Y−13(三建化工株式会社製商品名:98%品)やル
パーコ802XL(ルシドール吉富株式会社製商品名:
40%品)やVul−cup40KE(ヘルクレス・イ
ンコポレーテッド(Hercules Inc.)(ア
メリカ)製商品名:40%品)やVaroxVC−40
KE(アール・ティー・バンダービルト(R.T.Va
nderbilt)(アメリカ)社製商品名:40%
品)の如きα,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m
−イソプロピル)ベンゼン、パーヘキサ25B(日本油
脂株式会社製商品名:90%品)やパーヘキサ25B−
40(日本油脂株式会社製商品名:40%品)やカヤヘ
キサAD(化薬アクゾ株式会社製商品名:90%品)や
カヤヘキサAD−40(化薬アクゾ株式会社製商品名:
40%品)やルパーコ101XL(ルシドール吉富株式
会社製商品名:45%品)やVaroxDBPH−50
(アール・ティー・バンダービルト(R.T.Vand
erbilt)(アメリカ)社製商品名:45%品)の
如き2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、パーヘキシン25B(日本油脂株式会
社製商品名:90%品)やパーヘキシン25B−40
(日本油脂株式会社製商品名:40%品)やカヤヘキサ
YD(化薬アクゾ株式会社製商品名:90%品)やカヤ
ヘキサYD−50(化薬アクゾ株式会社製商品名:50
%品)やサンペロックスYPO(三建化工株式会社製商
品名:90%品)やルパーコ130XL(ルシドール吉
富株式会社製商品名:45%品)の如き2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−
3、パーオキシエステルとしてのパーブチルO(日本油
脂株式会社製商品名:97%品)やカヤエステルO(化
薬アクゾ株式会社製商品名:97%品)やサンペロック
スTO(三建化工株式会社製商品名:97%品)やルパ
ゾールPDO(ルシドール吉富株式会社製商品名:97
%品)の如きt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート、パーブチル355(日本油脂株式会社製商品
名:97%品)やトリゴノックス42(化薬アクゾ株式
会社製商品名:94%品)の如きt−ブチルパーオキシ
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、パーヘキサ2
5Z(日本油脂株式会社製商品名:90%品)やサンペ
ロックスAPB(三建化工株式会社製商品名:90%
品)やルペロックス118(ルシドール吉富株式会社製
商品名:90%品)の如き2,5−ジメチル−2,5−
ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、パーブチルI
(日本油脂株式会社製商品名:95%品)やカヤカルボ
ンBIC−75(化薬アクゾ株式会社製商品名:75%
品)やルパゾールTBIC−M75(ルシドール吉富株
式会社製商品名:75%品)の如きt−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネートなどが例示される。また、
ポリマーへの分散性改良や飛散防止を目的として、EP
Tなどをベースとした過酸化物マスターバッチを使用し
てもよく、これには、トリゴノックス29−40MB
G R(化薬アクゾ株式会社製商品名:l,l−ビス
(t−ブチルパーオキシ)3,5,5−トリメチルシク
ロヘキサンの40%品)、トリゴノックス17−40M
B G R(化薬アクゾ株式会社製商品名:n−ブチル
−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレートの
40%品)、パーカドックスBC−40MB G R
(化薬アクゾ株式会社製商品名:ジクミルパーオキサイ
ドの40%品)、パーカドックス14−40MB G
R(化薬アクゾ株式会社製商品名:α,α’−ビス(t
−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンの4
0%品)、トリゴノックス101−40MD GR(化
薬アクゾ株式会社製商品名:2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンの40%品)な
どが例示される。
【0024】なお、加硫剤としてα,α’−ビス(t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンを用い
る場合には、ブルームを誘発する場合があるので、その
ときにはPEG4000S(三洋化成株式会社製商品
名)の如きポリエチレングリコールを0.5〜1重量部
併用するとよい。
【0025】また、過酸化物加硫の場合には、物性や加
硫速度改善などを目的として、必要に応じて、適宜な共
架橋剤を0.5〜5重量部程度使用することができ、こ
れには、金華印微粉硫黄150mesh,200mes
h,300mesh,325mesh,サルファックス
A,200S,MC,PS,PMC(以上、鶴見化学工
業株式会社製商品名)やセイミ硫黄(日本乾溜工業株式
会社製商品名)やサンフェル,サンフェル90(以上、
三新化学工業株式会社製商品名)の如き硫黄(S)、ブ
レンマーG(日本油脂株式会社製商品名)の如きグリシ
ジルメタクリレート(GMA)、クリスタルマン(日本
油脂株式会社製商品名)の如き無水マレイン酸(M
A)、亜鉛華1号(堺化学工業株式会社製商品名)の如
き酸化亜鉛(ZnO)、アクターPBM−R(川口化学
工業株式会社製商品名)の如きN,N’−m−フェニレ
ンビスマレイミド、アクターQ(川口化学工業株式会社
製商品名)の如きp−キノンジオキシム(GM)、アク
ターDQ(川口化学工業株式会社製商品名)の如きp,
p’−ジベンゾイルキノンジオキシム(DGM)、アク
セルM(川口化学工業株式会社製商品名)の如き2−メ
ルカプトベンゾチアゾール(MBT)、アクセルDM
(川口化学工業株式会社製商品名)の如きジベンゾチア
ゾールジサルファイド(MBTS)、アクセルTMT
(川口化学工業株式会社製商品名)の如きテトラメチル
チウラムジサルファイド(TMTD)、アクセルNS
(川口化学工業株式会社製商品名)の如きN−オキシジ
エチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(O
BS)、アクセルCZ(川口化学工業株式会社製商品
名)の如きN−シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド(CBS)、NissoPB(日本曹達株式
会社製商品名)の如き1,2−ポリブタジエン(1,2
PB)、ブレンマーPDE−100(日本油脂株式会社
製商品名)の如きポリエチレングリコールジメタクリレ
ート(PEGDM)、ジアリルフタレート(DAP)、
タイク(日本化成株式会社製商品名)の如きトリアリル
イソシアヌレート(TAIC)、タック(株式会社武蔵
野化学研究所製商品名)の如きトリアリルシアヌレート
(TAC)、アクリエステルTHF(三菱レーヨン株式
会社製商品名)の如きメタクリル酸テトラヒドロフルフ
リル(THFMA)、サンエステルEG(三新化学工業
株式会社製商品名)やアクリエステルED(三菱レーヨ
ン株式会社製商品名)の如きジメタクリル酸エチレン
(EDMA)、アクリエステルBD(三菱レーヨン株式
会社製商品名)の如きジメタクリル酸1,3−ブチレン
(BDMA)、サンエステルTMPMA(三新化学工業
株式会社製商品名)やアクリエステルTMP(三菱レー
ヨン株式会社製商品名)やハイクロスM(精工化学株式
会社製商品名)の如きトリメタクリル酸トリメチロール
プロパン(TMPMA)などが例示される。
【0026】前記硫黄加硫に用いられる硫黄は、ベース
ゴム100重量部に対して0〜5重量部程度の使用量で
添加される。この硫黄としては、回収硫黄を粉砕し、微
粉としたものが使用され、これには、金華印微粉硫黄1
50mesh,200mesh,300mesh,32
5mesh(以上、鶴見化学工業株式会社製商品名)が
例示される。また、分散性などを改良した表面処理硫黄
も適宜使用され、これには、サルファックスA,200
S,MC,PS,PMC(以上、鶴見化学工業株式会社
製商品名)などが例示される。また、未加硫ゴムからの
ブルームを避けるためには不溶性硫黄が使用され、これ
には、セイミ硫黄(日本乾溜工業株式会社製商品名)や
サンフェル,サンフェル90(以上、三新化学工業株式
会社製商品名)が例示される。
【0027】また、特に低圧縮永久歪みが要求される場
合には、硫黄を全く使用しないかわりに、含硫黄有機化
合物が加硫剤(架橋剤)として使用され、これには、ア
クターR(川口化学工業株式会社製商品名)の如きモル
フォリンジスルフィド、アクセルTMT(川口化学工業
株式会社製商品名)の如きテトラメチルチウラムジサル
ファイド、アクセルTET(川口化学工業株式会社製商
品名)の如きテトラエチルチラウムジサルファイド、ア
クセルTRA(川口化学工業株式会社製商品名)の如き
ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイドなどが例
示され、ベースゴム100重量部に対して0.5〜5重
量部程度添加される。
【0028】また、通常、硫黄加硫では加硫物特性、特
に、圧縮永久歪みや加工安定性を改善するために1〜6
種類程度の加硫促進剤がそれぞれベースゴム100重量
部に対して0.5〜3重量部程度併用して添加される。
これには、チアゾール類やチオウレア類やチラウム類や
ジチオカルバミン酸塩類やグアニジン類が例示される。
チアゾール類としては、アクセルM(川口化学工業株式
会社製商品名)の如き2−メルカプトベンゾチアゾー
ル,アクセルDM(川口化学工業株式会社製商品名)の
如きジベンゾチアゾールジサルファイド,アクセルCZ
(川口化学工業株式会社製商品名)の如きN−シクロヘ
キシルベンゾチアゾール,アクセルNS(川口化学工業
株式会社製商品名)の如きN−オキシジエチレン−2−
ベンゾチアゾールスルフェンアミド,アクセルBNS−
R(川口化学工業株式会社製商品名)の如きN−t−ブ
チル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド,アクセ
ルDZ−G(川口化学工業株式会社製商品名)の如き
N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスル
フェンアミドなどが例示される。チオウレア類として
は、アクセルEUR(川口化学工業株式会社製商品名)
の如きジエチルチオウレア,アクセル22−S(川口化
学工業株式会社製商品名)の如きエチレンチオウレアな
どが例示される。チラウム類としては、アクセルTMT
(川口化学工業株式会社製商品名)の如きテトラメチル
チウラムジサルファイド,アクセルTET(川口化学工
業株式会社製商品名)の如きテトラエチルチウラムジサ
ルファイド,アクセルTBT(川口化学工業株式会社製
商品名)の如きテトラブチルチウラムジサルファイド,
アクセルTRA(川口化学工業株式会社製商品名)の如
きジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド,アク
セルTS(川口化学工業株式会社製商品名)の如きテト
ラメチルチウラムモノサルファイドなどが例示される。
ジチオカルバミン酸塩類としては、アクセルPZ(川口
化学工業株式会社製商品名)の如きジメチルジチオカル
バミン酸亜鉛,アクセルEZ(川口化学工業株式会社製
商品名)の如きジエチルジチオカルバミン酸亜鉛,アク
セルBZ(川口化学工業株式会社製商品名)の如きジブ
チルジチオカルバミン酸亜鉛,アクセルTL−PT(川
口化学工業株式会社製商品名)の如きジチオカルバミン
酸テルリウムなどが例示される。グアニジン類として
は、アクセルD(川口化学工業株式会社製商品名)の如
きジフェニルグアニジンなどが例示される。
【0029】本発明のローラ用ゴム組成物では、低硬度
の組成物を得るため及び、配合剤の混合・分散を助け、
圧延、押し出しなどの成形作業を容易にし、未加硫ゴム
の粘着性を増し、成形しやすくするために、ベースゴム
のエチレン−プロピレン共重合ゴム100重量部に対し
て125〜180重量部の軟化剤が高充填される。
【0030】本発明の場合、軟化剤が125重量部未満
では低硬度の組成物が得難く、また180重量部を越え
る使用は加工性が悪くなる。この軟化剤は、エチレン−
プロピレン共重合ゴムとの相溶性に配慮する必要があ
り、そのためには、パラフィン系オイルやナフテン系オ
イルや芳香族系オイルなどの使用が良好である。
【0031】前述したように、予めオイルを油展したグ
レードを使用する場合には、予め油展されている軟化剤
の含有量(部数)に対して不足分を後添加すればよい。
例えばエスプレン600F(住友化学工業株式会社製商
品名)にはナフテン系オイルが100重量部内添されて
いるので、軟化剤として130重量部の添加を行う場合
にはエスプレン600Fを200重量部(ベースゴム1
00重量部+油展オイル100重量部)に対して軟化剤
の不足分30重量部を別途添加すればよい。
【0032】前記パラフィン系オイルの軟化剤として
は、ダイアナプロセスオイルPW−32,PW−90,
PW−150,PW−380,PS−32,PS−9
0,PS−430,PX−32,PX−90(以上、出
光興産株式会社製商品名)、スタノール40,43N,
52,69,149,LP40,LP69,フレクソン
845(以上、エッソ石油株式会社製商品名)、シンタ
ックPA−95,PA−100,PA−140(以上、
神戸油化学工業株式会社製商品名)、コスモプロセス1
0,40,40C(以上、コスモ石油株式会社製商品
名)、ルブフレックス26,100,400(以上、シ
ェルジャパン株式会社製商品名)、共石プロセスP−2
00,P−300,P−500(以上、日鉱共石株式会
社製商品名)、サンパー(Sunper)110,11
5,120,130,150,180,2100,22
10,2280(以上、日本サン石油株式会社製商品
名)、フッコールP−200,P−400,P−500
(以上、富士興産株式会社製商品名)、三菱10,三菱
12(以上、三菱石油株式会社製商品名)などが例示さ
れる。
【0033】前記ナフテン系オイルの軟化剤としては、
ダイアナプロセスオイルNS−24,NS−100,N
M−26,NM−68,NM−150,NM−280,
NP−24,NU−80,NF−90(以上、出光興産
株式会社製商品名)、エッソプロセスオイル725,7
65(以上、エッソ石油株式会社製商品名)、シンタッ
クN−40,N−60,N−70,N−75,N−85
(以上、神戸油化学工業株式会社製商品名)、シェルフ
レックス371JY,371N,451,N−40,2
2,22R,32R,100R,100S,100S
A,220RS,220S,260,320R,680
(以上、シェルジャパン株式会社製商品名)、共石プロ
セスR−50,R−200,R−1000(以上、日鉱
共石株式会社製商品名)、サンセン(Sunthen
e)310,380,410,415,420,43
0,450,480,3215,4130,4240,
CiroLight R.P.O.(以上、日本サン石
油株式会社製商品名)、コウモレックス2号(日本石油
株式会社製商品名)、フッコール1150N,1400
N(以上、富士興産株式会社製商品名)、三菱20(三
菱石油株式会社製商品名)、ナプレックス32,38
(以上、モービル石油株式会社製商品名)、ペトレック
スPN−3(山文油化株式会社製商品名)などが例示さ
れる。
【0034】前記芳香族オイルの軟化剤としては、ダイ
アナプロセスオイルAC−12,AC−460,AE−
24,AE−50,AE−200,AH−16,AH−
58(以上、出光興産株式会社製商品名)、エッソプロ
セスオイル110,120(以上、エッソ石油株式会社
製商品名)、シンタックHA−10,HA−15,HA
−30,HA−35(以上、神戸油化学工業株式会社製
商品名)、コスモプロセス40A(コスモ石油株式会社
製商品名)、デュートレックス729UK,739(以
上、シェルジャパン株式会社製商品名)、共石プロセス
X100−A,X100(以上、日鉱共石株式会社製商
品名)、JSO Aroma790(日本サン石油株式
会社製商品名)、コウモレックス300,700(以
上、日本石油株式会社製商品名)、アロマックス#1,
#3,#5(以上、富士興産株式会社製商品名)、ヘビ
ープロセス油 三菱34,三菱38,三菱44(以上、
三菱石油株式会社製商品名)、モービルゾール K,2
2,30,130(以上、モービル石油株式会社製商品
名)、ペトレックスLPO−R,LPO−V,PF−
1,PF−2(以上、山文油化株式会社製商品名)など
が例示される。
【0035】また、DOP(大八化学工業株式会社製商
品名)やビニサイザー80(花王株式会社製商品名)の
如きジ−(2−エチルヘキシル)フタレート(DO
P)、レオフレックス9P(シェルジャパン株式会社製
商品名)やダイヤサイザー11,99(以上、三菱化成
ビニル株式会社製商品名)の如き高級アルコール・フタ
レート、DIOP(ワッカー−ケミー(Wacker−
Chemie)(ドイツ)社製商品名)の如きジイソオ
クチル・フタレート(DIOP)、サンソサイザーDO
S(新日本理化株式会社製商品名)の如きジ−(2−エ
チルヘキシル)セバケート、Alizona208(ア
リゾナ・ケミ(Alizona Chem)(アメリ
カ)社製商品名)の如きイソオクチル・トール油脂肪酸
エステル、TBP(大八化学工業株式会社製商品名)の
如きトリエチル・フォスフェート(TBP)、TBEP
(大八化学工業株式会社製商品名)の如きトリブトキシ
エチル・フォスフェート(TBEP)、サンソサイザー
TCP(新日本理化株式会社製商品名)の如きトリクレ
ジル・フォスフェート(TCP)、CDP(大八化学工
業株式会社製商品名)の如きクレジル・ジフェニクル・
フォスフェート(CDP)、Koremoll CE
5422(BASF(ドイツ)社製商品名)の如きジフ
ェニルアルカン、チオコール TP−95(モートン・
インターナショナル(Morton Internat
ional)(アメリカ)社製商品名)の如きジ(ブト
キシエトキシエチル)アジペートなども使用することが
できる。
【0036】前記軟化剤は、通常1〜2種類が適宜使用
され、必要に応じてナフテン系オイルとパラフィン系オ
イルをブレンドするが如き異種類のオイルを併用添加し
てもよい。また、記録媒体搬送ローラとした場合のゴム
層の表面の研磨性等を考慮して、黒サブ、白サブ、飴サ
ブ、ゴールデンファクチス、ネオファクチス、無硫黄フ
ァクチス(以上、天満サブ化工株式会社製商品名)の如
きサブ(ファクチス)も5〜50重量部程度併用使用で
きる。
【0037】本発明では、ベースゴム100重量部に対
して15〜40重量部、好ましくは20〜30重量部の
シリカ系充填剤が添加される。15重量部未満では汚染
物質の移行性改良に効果がなく、40重量部を越える使
用は低硬度の組成物が得難くなるとともに、ゴムの混練
り性が悪くなる。
【0038】前記シリカ系充填剤としては、アエロジル
130,200,300,380,OX50,TT60
0,MOX80,MOX170,COX84,R97
2,R974(以上、日本アエロジル株式会社製商品
名)やレオロシールQS13,QS30,QS38,Q
S102(以上、株式会社トクヤマ製商品名)の如き乾
式シリカ、カープレックス#67,#80,#100,
#1120,XR,22S,CS−5,CS−7(以
上、シオノギ製薬株式会社製商品名)やシルトンA,R
−2(以上、水沢化学工業株式会社製商品名)やトクシ
ールAL−1,Gu,U,UR,US(以上、株式会社
トクヤマ製商品名)やニップシールAQ,ER,LP,
NA,NP,NS−K,VN3(以上、日本シリカ株式
会社製商品名)やUltrasil VN3(デグサ
(Degussa)(ドイツ)社製商品名)やHi−S
il233(ピー・ピー・ジー・インダストリーズ(P
PG Industries)(アメリカ)社製商品
名)の如き湿式シリカなどが例示される。
【0039】また、カーボンブラックや白艶華CC,D
D,O,U(以上、白石工業株式会社製商品名)の如き
活性化炭酸カルシウム、白艶華A,AA(以上、白石工
業株式会社製商品名)の如き特殊炭酸カルシウム、ミス
トロンペーパー(日本ミストロン株式会社製商品名)の
如きマグネシウム・シリケート、ハイトロン,ハイトロ
ンA,ミクロライト,US−100,US−150S,
US−150SS,ハイラック,ハイラックSS(以
上、竹原化学工業株式会社製商品名)の如きけい酸マグ
ネシウム、ウィンナークレーA(ハードクレー:川茂株
式会社製商品名)やハードトップクレー,ソフトクレ
ー,クラウンクレー(以上、白石カルシウム株式会社製
商品名)やシルカナイト,NNクレー,スペシャル・カ
オリンクレー,ハードブライト,5号クレー,SPMA
クレー,ユニオンクレーRC−1,グロッマクスLL,
ハイドライトPX(以上、竹原化学工業株式会社製商品
名)やJP−100カオリン,5Mカオリン,NNカオ
リン,ハードシル,STカオリン,カルタボ(以上、土
屋カオリン工業株式会社製商品名)の如きクレー(けい
酸アルミニウム)、ST−100,ST−200,ST
−301(以上、白石カルシウム株式会社製商品名)や
Nulok321,Nucap100,Nucap19
0,Nucap200,Nucap390(以上、ジェ
イ・エム・ヒューバー(J.M.Huber)(アメリ
カ)社製商品名)やBurgess KE,CB,51
78,2211(以上、バーゲス・ピグメント(Bur
gessPigment)(アメリカ)社製商品名)の
如きシラン改質クレーなどを適時併用使用してもよい。
【0040】本発明のローラ用ゴム組成物には、寸法安
定性や低価格などを目的として、必要に応じて、ベース
ゴム100重量部に対して10〜100重量部程度の増
量充填剤を添加してもよい。
【0041】前記増量充填剤としては、Green B
all(井上石灰工業株式会社製商品名)やタマパール
TP−121,TP−121R,TP222H,TP−
222HS,TP−123,TP−123CS(以上、
奥多摩工業株式会社製商品名)やシルバーW(白石工業
株式会社製商品名)の如き軽質炭酸カルシウム、ホワイ
トロンSSB,SB,S(以上、白石カルシウム株式会
社製商品名)やサンライト#100,#300,#70
0,#800,#1000,#1500,#2000,
#2200,#2500(以上、竹原化学工業株式会社
製商品名)やNS#100,NS#200,NS#40
0,NS#600,NS#1000,NS#2300,
NS#2500,NS#2700,NS#3000,S
S#30,SS#80,NN#200,NN#500
(以上、日東粉化工業株式会社製商品名)やスーパー
S,SS,SSS,4S,#1500,#1700,#
2000(以上、丸尾カルシウム株式会社製商品名)の
如き重質炭酸カルシウム、JET−S(浅田製粉株式会
社製商品名)やタルクGTA,CTA1,CTA2,微
粉タルク(以上、クニミネ工業株式会社製商品名)やM
S,MS−P,MS−A,ND,SW,SW−E,SW
A,SWB,SSS,SS,S(以上、日本タルク株式
会社製商品名)などのタルク(滑石)、クリスタライト
AA,VX−S,VX−S−2,VX−SR(以上、株
式会社龍森製商品名)やMin−U−Sil 5,1
0,15,30(以上、ユー・エス・シリカ(U.S.
Silica)(アメリカ)社製商品名)やImsil
A−10,A−15,A−25,A−108(以上、
イリノイ・ミネラルズ(Illinois Miner
als)(アメリカ)社製商品名)の如き石英粉、JA
−30W,325M(以上、浅田製粉株式会社製商品
名)やハイコンA−60,S−4(以上、土屋カオリン
工業株式会社製商品名)やNYAD325,400,1
250,G(以上、ナイコ(NYCO)(アメリカ)社
製商品名)の如きウォラストナイト(メタけい酸カルシ
ウム)、Celite 270,281,501,50
3,505,535,545,560,577,FC,
SSC,Super Floss,SnowFloss
(以上、ジョンズ−マンビル(Johns−Manvi
lle)(アメリカ)社製商品名)やラジオライト#1
00,#200,#300,#500,#500S,#
600,#700,#800,#800−S,#90
0,F,SPF,ファインフローA,ファインフローB
(以上、昭和化学工業株式会社製商品名)の如きけい藻
土、亜鉛華1号(堺化学工業株式会社製商品名)の如き
酸化亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、酸化チタン、二流化モリブデンなどが例示さ
れ、通常は1〜数種類が補強性充填剤と共に併用され
る。
【0042】本発明ローラ用ゴム組成物には、ゴム練り
性や押し出し性の改善のために、必要に応じて、ベース
ゴム100重量部に対して0.3〜5重量部程度の滑剤
や内部離型剤を添加することができるが、あまり多量の
添加はブルームやブリードや融合不良などを引き起こす
ので、種類にもよるが、通常は0.5〜1重量部程度添
加される。
【0043】前記滑剤や内部離型剤としては、三井ハイ
ワックス100P,110P,200P,210P,2
20P,320P,420P(以上、三井石油化学工業
株式会社製商品名)の如き低分子ポリエチレン、ルナッ
クS−20,S−30,S−40(以上、花王株式会社
製商品名)やFA−KR(日本油脂株式会社製商品名)
やアデカ脂肪酸SA−20,SA−300,SA−40
0(以上、旭電化株式会社製商品名)の如きステアリン
酸、プラストロジン,プラストロジンS(以上、藤沢薬
品工業株式会社製商品名)の如き脂肪酸アミド、アーモ
ワックスEBS(ライオン・アクゾ株式会社製商品名)
の如き脂肪酸窒素誘導体、Aflex42(レイン・ケ
ミル(Rein Chemil)(ドイツ)社製商品
名)の如き極性化合物と界面活性剤の混合物、Stru
ktol A60(シール・アンド・ザイラッカー(S
chill & Seillacher)(ドイツ)社
製商品名)の如き高級不飽和脂肪酸亜鉛、Strukt
ol EF44(シール・アンド・ザイラッカー(Sc
hill & Seillacher)(ドイツ)社製
商品名)の如き特殊脂肪酸亜鉛、Struktol W
B16(シール・アンド・ザイラッカー(Schill
& Seillacher)(ドイツ)社製商品名)
の如き脂肪酸カルシウムと脂肪酸アミドの混合物、St
ruktolWB42(シール・アンド・ザイラッカー
(Schill & Seillacher)(ドイ
ツ)製商品名)の如き脂肪酸エステルと脂肪酸金属塩の
混合物、Struktol WB212(シール・アン
ド・ザイラッカー(Schill& Seillach
er)(ドイツ)社製商品名)の如き高級脂肪酸エステ
ル水和物と無機キャリアの混合物、Struktol
WB222(シール・アンド・ザイラッカー(Schi
ll & Seillacher)(ドイツ)社製商品
名)の如き多価アルコール脂肪酸エステル、Struk
tol WS180(シール・アンド・ザイラッカー
(Schill & Seillacher)(ドイ
ツ)社製商品名)の如き有機シリコーン縮合物、Str
uktol W33FL(シール・アンド・ザイラッカ
ー(Schill & Seillacher)(ドイ
ツ)社製商品名)の如き高分子量天然脂肪族アルコール
と脂肪族石鹸を不活性フィラーに処理した混合物、パラ
フィンワックス、モンタンワックスなどが例示される。
【0044】つぎに、本発明に係るローラのより具体的
な実施例を以下に示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0045】実施例1 まず、ベースゴムたるエチレン−プロピレン共重合ゴム
として、ナフテン系オイルが100重量部油展されたエ
スプレン600F(住友化学工業株式会社製商品名)を
200重量部、軟化剤としてのダイアナプロセスオイル
PW90(出光興産株式会社製商品名)を25重量部、
シリカ系充填剤としてニップシールVN3(日本シリカ
株式会社製商品名)を20重量部、亜鉛華1号(堺化学
工業株式会社製商品名)を5重量部、ステアリン酸とし
てルナックS−20(花王株式会社製商品名)を1重量
部、着色剤としてカーボンブラック(シースト3:東海
カーボン株式会社製商品名)を0.3重量部、加硫剤と
して金華印微粉硫黄325meshを0.5重量部、加
硫促進剤としてアクセルTS(川口化学工業株式会社製
商品名)を1.5重量部とアクセルM(川口化学工業株
式会社製商品名)を0.5重量部計量し、それぞれを周
知のゴム練りロールで混練りして未加硫のローラ用ゴム
組成物を得た。すなわち、軟化剤の総計が125重量部
となるとともにシリカ系充填剤を20重量部含有する組
成物配合となる。
【0046】そして、性能評価のためのJIS K 6
301に準拠した本実施例のローラ用ゴム組成物からな
る試験片と、図1の(a)に示す本実施例のローラ用ゴ
ム組成物を用いた記録媒体搬送ローラ1を形成した。こ
の記録媒体搬送ローラ1は給紙ローラ、分離ローラおよ
びピックアップローラなどとと称されるものであり、所
定形状の金型を用いて未加硫のロール用ゴム組成物を加
硫成型することにより、図1の(b)に示す全体形状が
ほぼ円筒形状のゴムリング(外径:22.5mm、厚
み:1.5mm、ゴム幅:15mm)2を形成し、この
ゴムリングを図1の(c)に示すホルダ3の外周面に嵌
合することにより製せられている。
【0047】実施例2 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から30重量部に変更した。
すなわち、軟化剤の総計が130重量部となるとともに
シリカ系充填剤を20重量部含有する組成物配合とな
る。
【0048】実施例3 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から40重量部に変更した。
すなわち、軟化剤の総計が140重量部となるとともに
シリカ系充填剤を20重量部含有する組成物配合とな
る。
【0049】実施例4 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から50重量部に、シリカ系
充填剤としてのニップシールVN3の添加量を20重量
部から25重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計
が150重量部となるとともにシリカ系充填剤を25重
量部含有する組成物配合となる。
【0050】実施例5 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から60重量部に、シリカ系
充填剤としてのニップシールVN3の添加量を20重量
部から30重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計
が160重量部となるとともにシリカ系充填剤を30重
量部含有する組成物配合となる。
【0051】実施例6 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から80重量部に、シリカ系
充填剤としてのニップシールVN3の添加量を20重量
部から40重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計
が180重量部となるとともにシリカ系充填剤を40重
量部含有する組成物配合となる。
【0052】実施例7 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から30重量部に、シリカ系
充填剤としてのニップシールVN3の添加量を20重量
部から15重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計
が130重量部となるとともにシリカ系充填剤を15重
量部含有する組成物配合となる。
【0053】実施例8 実施例1の軟化剤としてのダイアナプロセスオイルPW
90の添加量を25重量部から80重量部に、シリカ系
充填剤としてのニップシールVN3の添加量を20重量
部から15重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計
が180重量部となるとともにシリカ系充填剤を15重
量部含有する組成物配合となる。
【0054】比較例1 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から0重量部に、シリカ系充填剤としてのニップシール
VN3の添加量を20重量部から0重量部に変更した。
すなわち、軟化剤の総計が100重量部となるとともに
シリカ系充填剤を含有しない組成物配合となる。
【0055】比較例2 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から0重量部に、ニップシールVN3の添加量を20重
量部から10重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総
計が100重量部となるとともにシリカ系充填剤を10
重量部含有する組成物配合となる。
【0056】比較例3 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から0重量部に、ニップシールVN3の添加量を20重
量部から15重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総
計が100重量部となるとともにシリカ系充填剤を15
重量部含有する組成物配合となる。
【0057】比較例4 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から0重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計が1
00重量部となるとともにシリカ系充填剤を20重量部
含有する組成物配合となる。
【0058】比較例5 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から0重量部に、ニップシールVN3の添加量を20重
量部から25重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総
計が100重量部となるとともにシリカ系充填剤を25
重量部含有する組成物配合となる。
【0059】比較例6 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から20重量部に、ニップシールVN3の添加量を20
重量部から0重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総
計が120重量部となるとともにシリカ系充填剤を含有
しない組成物配合となる。
【0060】比較例7 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から20重量部に、ニップシールVN3の添加量を20
重量部から10重量部に変更した。すなわち、軟化剤の
総計が120重量部となるとともにシリカ系充填剤を1
0重量部含有する組成物配合となる。
【0061】比較例8 実施例1との比較のために、実施例1の軟化剤としての
ダイアナプロセスオイルPW90の添加量を25重量部
から20重量部に変更した。すなわち、軟化剤の総計が
120重量部となるとともにシリカ系充填剤を20重量
部含有する組成物配合となる。
【0062】つぎに、実施例1から実施例8、比較例1
から比較例8のローラ用ゴム組成物の性能試験を行っ
た。この性能試験としては、試験片を用いた常態物性試
験および比重の測定と、図1に示す記録媒体搬送ローラ
を用いた動摩擦係数の測定、移行性の評価試験および搬
送性の評価試験を行った。そして、試験片を用いた常態
物性試験は、JIS K 6301に準拠し、試験片を
用いた比重の測定は、JIS K 6350に準拠して
行った。また、動摩擦係数の測定は、ASTMD189
4のeに準拠して行った。
【0063】ここで、動摩擦係数の測定について図2に
より説明する。
【0064】図2は摩擦係数測定システムの要部を示す
説明図である。
【0065】図2に示すように、ASTM D1894
のeに準拠して動摩擦係数を測定するための摩擦係数測
定システム4は、略平板状に形成された試料載置台5を
有している。この試料載置台5の上面には、所望の記録
媒体6が載置可能にされている。そして、試料載置台5
には、図示しない駆動モータによって回転駆動されるね
じ部材7が螺合されており、駆動モータを正・逆回転さ
せることにより、試料載置台5をねじ部材7の軸方向に
沿って平行に進退自在に移動させることができるように
形成されている。さらに、試料載置台5の上方には、図
1に示す記録媒体搬送ローラ1が回転しないようにして
取着される取付部材8が配設されており、この取付部材
8の右側面には、試料載置台5の上方に平行に延在する
ようにして配設されているロッド状の測定秤9の基端が
固着されている。この測定秤9の前方には、測定秤9の
先端(自由端)と対向するようにして歪みゲージ10が
配設されており、この歪みゲージ10には、アンプ11
およびレコーダ12が電気的に接続されている。
【0066】そして、このように構成された摩擦係数測
定システム4によれば、試料載置台5の上面に、所望の
記録媒体6を載置し、この記録媒体6の上方に記録媒体
搬送ローラ1を一旦無負荷の状態で配置し、この無負荷
の状態から改めて所望の垂直荷重Wを付与し、記録媒体
搬送ローラ1を記録媒体6と垂直荷重Wをもって当接さ
せる。ついで、駆動モータを駆動して試料載置台5を図
2に矢印にて示す右方へ移動させると、記録媒体6を介
して試料載置台5に当接している記録媒体搬送ローラ
1、取付部材8および測定秤9も右方へ移動する。この
記録媒体搬送ローラ1、取付部材8および測定秤9の右
方への移動は、測定秤9の先端が歪みゲージ10と当接
すると停止するが、試料載置台5および記録媒体6の移
動は継続し、これにより、記録媒体搬送ローラ1の記録
媒体6に対する摩擦力Fが歪みゲージ10により検出さ
れ、この検出された摩擦力Fはアンプ11で増幅されて
レコーダ12に記録される。この摩擦力Fは、動摩擦係
数の低いすべり性の良好な記録媒体搬送ローラ1では低
く、動摩擦係数の高い粘着性を有する記録媒体搬送ロー
ラ1では高くなる。そこで、動摩擦係数μは、垂直荷重
Wおよび摩擦力Fに基づいて、式μ=F/Wにより求め
ることができる。これによって動摩擦係数μを測定する
ことができるものである。
【0067】前記移行性の評価試験は、図1に示す記録
媒体搬送ローラ1を、キャノン株式会社製商品名BJC
−410Jのプリンタに組み込み、記録媒体6としての
OHP用紙に対して当接させた状態で、室温の冷暗所に
7日間放置した後に、OHP用紙の表面に記録媒体搬送
ローラ1からの移行物の付着があるか否かを肉眼で視認
し、移行性無し(○:移行物の付着無し)、移行性軽微
(△:わずかに移行物の付着有り、但し実用上の問題は
ない)、移行性有り(×:明瞭に移行物の付着有り)の
3段階で評価した。
【0068】前記搬送性の評価試験は、図1に示す記録
媒体搬送ローラ1を、キャノン株式会社製商品名BJC
−410Jのプリンタに組み込み、記録媒体6としての
普通紙を連続して100枚搬送し、重送および不送りが
あるか否かを肉眼で視認し、搬送性良い(○:重送およ
び不送りが無い)、搬送性悪い(×:重送および不送り
が発生)の2段階で評価した。
【0069】前記各実施例および比較例の配合割合(組
成物配合)と評価結果とを併せて以下の表1に示す。
【0070】 表1において、エスプレン600Fは、油展されたエチ
レン−プロピレン共重合ゴム(詳しくは、エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン3元共重合ゴム:EPDM)で
あり、このゴム200重量部内には、軟化剤として10
0重量部のナフテン系オイルが含まれる。
【0071】表1に示す移行性についての評価結果か
ら、実施例1から実施例8のローラ用ゴム組成物を用い
た記録媒体搬送ローラ1は、高い動摩擦係数を有し、移
行性を防止し、良好な搬送性を有していることが判明し
た。そして、移行性を改善する(なくす)ためには、1
25〜180重量部の軟化剤と共にシリカ系充填剤をベ
ースゴムたるエチレン−プロピレン共重合ゴム100重
量に対して少なくとも15重量部以上、好ましくは20
重量部以上添加する必要があることが判明した。このシ
リカ系充填剤によって移行性が改善される理由は定かで
はないが、ベースゴムであるエチレン−プロピレン共重
合ゴムに含まれる重合触媒やオイル中の不純物等がシリ
カに吸着されるためではないかと推考する。さらに、比
較例1から比較例8に示す軟化剤の含有量を125重量
部未満とした場合においては、比較例1、比較例6およ
び比較例7のローラ用ゴム組成物を用いた記録媒体搬送
ローラ1を除き適正な搬送性を得ることができないこと
が判明した。この比較例1、比較例6および比較邸7の
ローラ用ゴム組成物を用いた記録媒体搬送ローラ1にお
いては、硬さが低いために動摩擦係数も低く、良好な搬
送性を有してはいるが、記録媒体への移行性が大きく、
記録媒体搬送ローラ1としては不適切であることが判明
した。
【0072】すなわち、エチレン−プロピレン共重合ゴ
ム100重量部に対し、軟化剤を125〜180重量部
と、シリカ系充填剤を15〜40重量部とを含有させた
ローラ用ゴム組成物を用いて記録媒体搬送ローラ1を形
成することにより、記録媒体搬送ローラ1は、高い動摩
擦係数と、良好な搬送性とを有するとともに、記録媒体
6と当接した際に記録媒体6の表面に対して移行物の付
着を確実に防止することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明のローラ用ゴ
ム組成物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラによれ
ば、高い動摩擦係数と、良好な搬送性とを有するととも
に、記録媒体と当接した際に記録媒体の表面に対して移
行物の付着を確実に防止することができるという極めて
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)から(b)は本発明に係るローラ用ゴ
ム組成物を用いた記録媒体搬送ローラの実施の形態の一
例を示すものであり、(a)は縦断面図、(b)はゴム
リングを示す縦断面図、(c)はホルダを示す縦断面図
【図2】 本発明に係るローラ用ゴム組成物を用いた記
録媒体搬送ローラの動摩擦係数を測定するための摩擦係
数測定システムの要部を示す説明図
【符号の説明】
1 記録媒体搬送ローラ 2 ゴムリング 3 ホルダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン共重合ゴム100
    重量部に対し、軟化剤を125〜180重量部と、シリ
    カ系充填剤を15〜40重量部とを含有させたことを特
    徴とするローラ用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記シリカ系充填剤が湿式シリカまたは
    乾式シリカであることを特徴とする請求項1に記載のロ
    ーラ用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面が請求項1または請求項
    2に記載のローラ用ゴム組成物により形成されているこ
    とを特徴とする記録媒体搬送ローラ。
JP8131887A 1996-05-27 1996-05-27 ローラ用ゴム組成物およびこれを用いた記録媒体搬送ローラ Pending JPH09316254A (ja)

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