JPH09316206A - ポリアミド粒子の製造方法 - Google Patents

ポリアミド粒子の製造方法

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JPH09316206A
JPH09316206A JP13372096A JP13372096A JPH09316206A JP H09316206 A JPH09316206 A JP H09316206A JP 13372096 A JP13372096 A JP 13372096A JP 13372096 A JP13372096 A JP 13372096A JP H09316206 A JPH09316206 A JP H09316206A
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solvent
pressure
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temperature
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JP13372096A
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Toshio Yoneyama
敏夫 米山
Takehiro Koga
健裕 古賀
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミド粒子を容易に、また、粒子の形や
大きさを制御し、さらに連続して製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 原料としてのポリアミド樹脂を、沸点以
下では溶解性を示さない溶媒に、高温・高圧下で溶解
し、均一溶解後、温度あるいは圧力を低下させることに
より溶媒のポリアミドに対する溶解能力を減少させ、ポ
リアミド種々の一次粒サイズの粒子を生成させるポリア
ミド粒子の製造方法。溶媒として、水との混合溶媒を用
いることにより生成する粒子の形状を制御することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド粒子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、粒子状物については、塗装、化粧
品、製紙、その他多くの産業分野において多種多様のも
のが提案されている。その中で、たとえば製紙用添加剤
での使用を見ると、無機、有機の化合物が、抄造、コー
ティング等の多くの場面で使用され、その例として、白
度向上添加剤としては粒子状の尿素樹脂やタルク等が使
用され、また、湿潤紙力増強剤として粒子状のポリアミ
ドの添加剤が提案され(特開平7−229086)、古
紙の再利用の面で注目されている。さらに別の産業分野
で見ると、クレンジング剤として水分散されたポリアミ
ド粒子を含有する化粧品(特開平7−300410)や
ポリフェノールの吸着剤として用いられるポリアミドの
粒子状物(特開昭52−14668)なども提案されて
いる。
【0003】ここでポリアミドの粒子状物に限ってみる
と、これらの製造方法としては、樹脂を機械的に粉砕し
微粒子にしたり、無機塩を含有する有機溶媒に溶解させ
た後、溶液に対し非溶媒を撹拌しながら混合したり、あ
るいは非溶媒中に溶液を撹拌しながら混合したりして製
造している。これらの製造方法でポリアミド微粒子を製
造した場合、たとえば樹脂を機械的に粉砕する場合に
は、こまかな粒度で均一なものを製造するには、装置
面、時間面でかなりの費用、時間を要し、非常に高価な
粒子となってしまう。また、無機塩を含有する有機溶媒
に溶解する方法では、良い溶媒と無機塩を選択すること
により、比較的容易に均一にポリアミドを溶解でき、そ
の後、いわゆる沈殿剤によりポリアミドを析出すること
で、ポリアミド微粒子を容易に製造することができる。
しかし、この方法は製造に使用した無機塩をポリアミド
微粒子から分離するのが困難であり、分離するために大
量の洗浄液が必要になり、洗浄工程の費用、溶解に使用
した有機溶媒や無機塩のロスのために、この方法も非常
に高価なものとなってしまう。
【0004】さらにポリアミドを多価アルコール等によ
り溶解させた後再沈殿する方法(米国特許第31301
81)なども提案されているが、これらは溶媒の一気圧
の沸点以下の温度までポリアミドに対し若干の溶解性を
もち、最終的に生成したポリアミド微粒子の形状が変化
する問題があったり、ポリアミドと溶媒とを分離する際
に困難さを生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアミド
粒子を容易に製造する方法に関し、樹脂を機械的に粉砕
する必要がなく、またポリアミドを溶解するために無機
塩を使用せずとも溶解でき、製造したポリアミド粒子と
溶媒とを容易に分離できる方法を提供するものであり、
また、それらの連続的な製造方法を提供するものであ
る。
【0006】さらに、製造するポリアミド粒子の形状を
コントロールし、目的の大きさのものを容易に製造する
方法を与えるものであり、重合度を特にコントロールし
た原料樹脂を使用せずとも、各種繊維用の重合度の異な
るポリアミドでも、いわゆる成型品用途に使用するよう
なポリアミドでも、さらには廃棄物として処理されるよ
うな劣化したポリアミド樹脂でも原料として使用できる
ポリアミド粒子の製造方法である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、溶媒に
ポリアミドを溶解させ、該溶液よりポリアミドを分離・
析出することによりポリアミドの粒子を得るポリアミド
粒子の製造方法において、溶媒として、溶媒の一気圧に
おける沸点以下の温度では実質的にポリアミドを溶解せ
ず、沸点以上の高温・高圧下ではじめて溶解性が現れる
溶媒を用いることを特徴とするポリアミド粒子の製造方
法によって達成される。
【0008】ここで、実質的にポリアミドを溶解せずと
は、該条件の下でポリアミドと溶媒の混合物を充分撹拌
した後、濾過分離した濾液に対して、いわゆるポリマー
の沈殿剤を加えても白濁が生じない程度であることをい
い、この程度であると溶媒への溶解はほとんどない。以
下本発明をさらに詳細に説明する。本発明にかかるポリ
アミドとは 一般にナイロンと称され、繊維や樹脂成形
品等に幅広く利用されているもので、例えば、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、
ナイロン11、ナイロン12等である。これら原料の重
合体は単独重合体、またはこれらの2種以上の組み合わ
せからなる共重合体でもよいし、さらにこれらの混合物
であってもよい。原料とするポリアミドの重合度につい
ても特に制限はない。ただし、一般的にはナイロン6お
よびナイロン66といわれるものが入手上好ましい。ポ
リアミドの溶解工程への供給形態は、繊維やペレット
状、いわゆる屑と言われる回収された廃棄物であっても
原料として利用できる。
【0009】本発明で使用される溶媒は、溶媒の一気圧
における沸点以下の温度ではポリアミドを実質的に溶解
せず、沸点以上の高温・高圧下ではじめて溶解性が顕れ
る溶媒であれば使用できる。溶解性を調整するために、
溶解性の小さな溶媒と大きい溶媒との混合溶媒で、結果
として混合物の沸点以上の高温・高圧下ではじめて溶解
性があらわれるように調製した混合溶媒も使用すること
ができる。溶媒としては、一般に鎖アルコール類、環状
アルコール類、フェノール類、ハロゲン化化合物などが
挙げられ、主に直鎖アルコール類では単独でも十分その
性能を発揮し、環状アルコール類、フェノール類は比較
的溶解性が大きいために他溶媒との混合で使用するのが
好ましい。ハロゲン化化合物などでは逆に溶解性が小さ
いため、溶解性の大きい溶媒との混合で使用するのが好
ましい。
【0010】具体的に溶媒を例示すると、直鎖アルコー
ルの例ではメタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ル、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−
プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、
3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、2−
メチル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノー
ル、2,2,2−トリフルオロエタノールがあげられ
る。環状アルコール類やフェノール類の例ではシクロヘ
キサノールやフェノールが挙げられ、逆に溶解性の小さ
な溶媒の例としてハロゲン化化合物であるジクロロメタ
ンなどが挙げられる。その中でもメタノールやエタノー
ルのような炭素数4以下のアルコールが、高温・高圧下
でのポリアミドの溶解性の良さ、溶媒の一気圧における
沸点以下の温度でのポリアミドの溶解性の低さ、比較的
低沸点による生成したポリアミド粒子との分離のし易
さ、また極めて当然であるが、単独溶媒で性能を発揮
し、工業プロセス上取り扱いし易いことなどの理由で好
ましく用いられる。
【0011】次にポリアミド微粒子の製造方法について
説明する。一般に、高温・高圧下でポリアミドを溶解す
るためには、いわゆるオートクレーブのような高圧に耐
える容器が必要である。容器は、撹拌溶解するために撹
拌羽根を有する装置であることが好ましいが、同様の効
果が得られれば撹拌羽根の有無には特にこだわらない。
溶解装置としては、たとえば、加熱されたスクリュー押
出機でも良いし、溶解の効果を高めるために特別設置さ
れた、いわゆるダルメージやピンミキサーといわれるよ
うなものでも良い。配管内に設置された、いわゆるスタ
チックミキサーなどの使用は、混合の効果が高いので連
続的に溶液を製造する場合などには本発明の目的にかな
うものである。
【0012】ポリアミドを溶解するためには、まず所定
量の溶媒とポリアミドを秤り取り容器に入れ、撹拌ある
いは全体を揺り動かしながら加熱する。この時、ポリア
ミドの濃度は最終的な溶液全体に対して15重量%以下
であることが必要であり、好ましくは10重量%以下に
設定するのがよい。以上のように調製された溶液を用い
て、本発明の方法により1次粒子として平均粒子径であ
らわされる形状(長径)が約0.5〜数百μmにコント
ロールされたポリアミド粒子を調製することができる。
ポリアミド濃度が高濃度になるとポリアミドが析出する
際、非常に凝集しやすくなり、15重量%以上では数m
m程度のいわゆるフィブリル状の粒子が生成しやすくな
り、場合によったら短繊維状に連続したものになること
がある。おおむねポリアミド濃度が10重量%以下にな
ると連続した短繊維状のものになることもなく、比較的
小さいな粒子になるので好ましい。
【0013】低ポリアミド濃度にすると生成する粒子は
小さく、かつ、大きさも揃ってくるようになり、より好
ましい方向である。最も好ましいポリアミド濃度は3な
いし8重量%である。ただし当然ながら、ポリアミド析
出時の凝集を防止するような条件、たとえば強い撹拌、
急激な冷却等の条件で行った場合にはかなり高いポリア
ミド濃度でも実施可能である。あまり低濃度であるとポ
リアミド濃度が低下するにつれ粒子の生産性が低下し、
好ましくなくなる。
【0014】本発明の製造方法によりポリアミドの粒子
を製造する方法の一つは、高温・高圧下の均一な溶液を
冷却、あるいは圧力を低下させることにより溶媒の溶解
能力を低下させポリアミドを析出させることである。こ
の操作は自然に温度が低下するまで放置するか、あるい
は冷却水を循環する仕様になっている容器を使用した場
合には冷却水で強制的に冷却すればよい。冷却によって
ポリアミドの溶解性が低下し、ポリアミドは析出する
が、同時に、冷却によって圧力も低下することによりポ
リアミドの溶解能力を低下し、ポリアミドが析出するよ
うになる。また、圧力を調整できる高圧容器であれば内
部圧力を低下させることにより、ポリアミドを速く析出
することができる。一般に溶液は、その曇点よりも高圧
側に送定することでサイズの小さい粒子を析出させるこ
とができる。
【0015】この析出操作の際、溶液の撹拌を継続して
おくと析出したポリアミドが大きく凝集することなく、
小さな粒子状で得るためには好ましいが、目的の粒子サ
イズに応じて撹拌を行う必要がある。得られたポリアミ
ド粒子状のポリアミドに対して機械的粉砕を追加して行
うことにより粒子形状を調整することも所望条件により
可能である。しかもこのような方法で粒子化してから追
加粉砕することは、溶液から析出した粒子の見かけ密度
が低下しており、ペレットのような大きな粒子から直接
粉砕により小さな粒子を得る方法よりも、粉砕がはるか
に容易である。
【0016】生成したポリアミド粒子は、過剰な溶媒を
除いた後、残った溶媒を乾燥あるいは減圧乾燥すること
により、乾燥状態のものが得られる。乾燥状態のものに
水を加え、あるいは残溶媒があるものを水で洗浄するこ
とによりポリアミド粒子が水中に懸濁したスラリー状の
ものを得ることができる。以上の方法でポリアミド粒子
を製造した場合、溶液の冷却、あるいは圧力の低下に時
間がかかることにより、析出したポリアミド粒子が大き
く成長することは避けられず、微細なものを得ようとし
た場合どうしても問題がある。このため、この問題を避
ける本発明のもう一つのポリアミド粒子の製造方法は、
高温・高圧の下で撹拌あるいは揺り動かすことによりポ
リアミドを溶媒に溶解させ、均一な溶液になった後、ポ
リアミド粒子が析出するまで温度を低下させたり、圧力
を低下させたりすることなしに、容器の取り出し用のバ
ルブを開放し、内容物を取り出すことである。
【0017】この内容物を取り出す際に特に大切なこと
は、容器の内部でポリアミドを分離・生成させないこと
であり、均一な溶液になっているものを、容器の外部に
一気に取り出す必要がある。外部に取り出す際に、容器
内部を減圧したり、あるいは、プレキシフィラメントの
製造方法で示されている、減圧室を設けたりして、あら
かじめ相分離させた場合にはたとえ短時間でも、あるい
は相分離により生成したものがたとえ液体状態のポリア
ミドでも、極めて急速に大きな構造体を形成するように
なり、目的とするポリアミドの粒子状物が得られない。
【0018】このように高温・高圧下で内容物を取り出
すことで、高温・高圧の溶液は一気に低圧になり、ま
た、断熱膨張により温度も同時に低下し、溶媒のポリア
ミドに対する溶解能力が低下し、ポリアミドが瞬時に析
出する。この際、吐出する前の圧力はその温度におけ
る、均一な溶液が形成できる圧力以上であれば、原理的
には均一に溶解している状態であり好ましいが、あまり
この圧力に近いと生成する粒子のサイズは比較的大きく
なる傾向であり、溶液のその温度における均一な溶液を
形成する圧力より出来る限り高圧が好ましく、均一な溶
液が形成する圧力より50〜100Kg/cm2 以上、
あるいはさらに高圧が好ましい。
【0019】溶解状態よりも実質的に低い温度および圧
力領域に吐出させる方法としては、高圧容器に吐出用の
配管を設置しておく。配管にはポリアミド溶解中は高圧
を保つことができるように高圧バルブを設置しておき、
ポリアミド溶液を外部に吐出する際にはバルブを解放す
ればよい。バルブの先は解放されていてもよいが、小さ
な径のオリフィスを設置しておき、オリフィスを経由し
て吐出した場合にはオリフィスの径および形状により吐
出状態をコントロールすることが可能になり、生産する
粒子の管理の上では好ましい方法である。さらにオート
クレイブ等の高圧容器中の溶液に対し、不活性の気体で
高圧を加えることにより、吐出時間中の溶液圧力および
温度を、圧力容器内部の溶液残量にかかわらず一定にコ
ントロールすることができ、非常に好ましい結果を与え
る。
【0020】可燃溶媒を用いた場合には安全のため、ポ
リアミドを含む噴流を不活性気体中に吐出するのが好ま
しいが、水面上に高圧バルブおよびオリフィスを設置
し、撹拌している水面に吐出することにより、ポリアミ
ド粒子を一気に水中に分散させることができ、水に懸濁
したスラリー状のものを得ることができる。なお、得ら
れた粒子状のポリアミドに対してさらに機械的粉砕を追
加して行うことにより粒子形状を調整することは、冷却
あるいは減圧によりポリアミド粒子を析出する製造方法
になされたことと同一であり、問題はない。また、生成
したポリアミド微粒子の乾燥処理や水中に懸濁したスラ
リー状のものを得ることも全く同様にできる。
【0021】高温・高圧下でポリアミド溶液を作り、溶
液よりポリアミド粒子を製造する場合、オートクレイブ
のような装置で溶解すると、溶解に要する時間が長くか
かる傾向であり、経済的に好ましくなく、さらには長時
間の溶解により生成するポリアミド粒子が黄色ないし褐
色に着色してくる傾向である。また当然のことながら溶
解がバッチより連続でできる方が工業生産には好まし
く、ポリアミドの連続溶解、連続析出するプロセスとす
ることができる。
【0022】スクリュー押出機を用いた、ポリアミド微
粒子の連続生産方法について以下に説明する。使用する
スクリュー押出機には溶媒を加圧下で注入でき、注入し
た溶媒と溶融したポリアミドとを混合・溶解できる混合
領域を持っていることが必要である。このプロセスにお
ける溶媒の注入、混合溶解は、同一のスクリュー押出機
に付属してても良いし、あるいは2連に連続した装置で
あっても良い。ここで、混合領域とは、機械的に混合で
きる装置であるが、場合によってはいわゆるスタティッ
クミキサーと呼ばれる部分を配管に配してても良い。
【0023】スクリュー押出機にポリアミドを連続して
投入し溶解域に供給すると、結果として、溶解域の入り
口が連続的に供給される溶融ポリアミドにより高い圧力
で封鎖されることになり、この封鎖圧力より低い圧力条
件では、溶融したポリアミドに溶媒を加圧下で注入し、
高温・高圧下で混合・溶解させることができる。このよ
うに連続的に混合し、均一に溶解したポリアミド溶液
を、連続溶解装置の先端に設置してあるオリフィスよ
り、該溶液条件より低い温度および圧力領域に吐出する
ことによりポリアミド粒子を得ることができる。また、
オートクレイブ等の高圧容器からの吐出と同じように、
オリフィスよりの噴流の先に水を用意しておき、一気に
ポリアミド粒子が水に懸濁したスラリー状のものを得る
こともできる。
【0024】このような連続溶解方法を用いると、オー
トクレイブのような比較的せん断力が弱い溶解装置では
溶解に長時間を要するところが、比較的短時間に溶解が
完了し生成するポリアミド粒子の変色等の問題がなくな
る。以上述べた方法でポリアミド粒子の製造ができる
が、高温・高圧下で均一に溶解している溶液を実質的に
それより低い温度および圧力領域に吐出し、ポリアミド
微粒子を得ようとしても、時として大きなサイズの、い
わゆるフィブリルと言われるような形状の粒子になるこ
とがある。この場合は、溶媒として、有機溶媒と水との
混合溶媒を用いると、生成するポリアミド微粒子の形状
を制御できることを発見したので以下に詳細に説明す
る。製造するポリアミド粒子の形状コントロールのため
に、ポリアミドの溶解時に有機溶媒と水との混合溶媒を
用いる方法は、今まで述べてきたポリアミドの溶解およ
びポリアミド粒子の製造方法と何ら異なるところはな
い。
【0025】溶媒として、有機溶媒と水との混合溶媒を
用いるには、両者をあらかじめ混合しておき、オートク
レーブやスクリュー押出機のような連続溶解機に注入す
ればよく、また、同様の効果が得られれば別々に溶解装
置に導入してもよい。このことは、スクリュー押出機の
ような連続溶解機ではあらかじめ有機溶媒に溶解した後
水を加える、等の種々方法も採用できる。
【0026】以上のようにポリアミドを、有機溶媒と水
との混合溶媒に溶解した後ポリアミド粒子を製造する方
法を示したが、本発明の趣旨を理解すれば、使用される
混合溶媒における水の加え方や有機溶媒との混合の仕方
については、均一に混ざり合うことのみに限定されな
い。たとえば、有機溶媒と水とが均一に混合しあう、均
一な混合溶媒を本発明に使用するのは最も実施し易いこ
とである。たとえ一部しか混合し合わなくても同時に高
圧容器に導入すれば溶解操作中に同一の効果が発揮され
るし、また、その意味で高圧容器に対して別の溶媒導入
配管から溶媒を別個に導入すれば、あるいは同一の溶媒
導入配管から順次に溶媒を導入すれば同じ効果が発揮で
きる。
【0027】このようにして生成したポリアミド粒子
は、過剰な溶媒を除いた後、残った溶媒を乾燥あるいは
減圧乾燥することにより、乾燥状態のものが得られる。
さらに、乾燥状態のものに水を加え、あるいは残溶媒が
あるものを水で洗浄することによりポリアミド粒子が水
中に懸濁したスラリー状のものを得ることができる。以
上の発明を実施する際の有機溶媒に混合する水の量は、
高温・高圧下で均一なポリアミド溶液を形成するかが第
一のポイントである。水の多少と、使用するポリアミド
の重合度、溶解の温度・圧力条件により生成するポリア
ミド粒子の形状が変わるために、目的とするポリアミド
粒子形状により選定する必要がある。溶液中の水の量が
多い程小さい粒子が得られるが、多くの場合は、混合溶
媒に対して10重量%程度に止めておいた方が好まし
い。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、本発明は実施例に限定されるものでないこと
は当然である。 〔実施例1〕加熱用のヒーター、内部観察用の光学窓、
パドル型の撹拌羽根と配管で繋がったネジ式で内容量が
可変の圧力調節器を持った内容量100ccの圧力容器
にナイロン6ペレットを5g入れ、真空ポンプで内部を
減圧した後、メタノールが内部空間を満杯にするように
注入した。メタノール導入用のバルブを閉じた後撹拌し
ながら加熱を行い、昇温するにつれ高圧になるのをネジ
式の圧力調節器の内容量を増大することにより、内部の
圧力をおよそ150Kg/cm2 になるように調節し
た。ほぼ1時間の加熱により内部温度は200℃にな
り、ナイロン6ペレットは完全に溶解して均一な溶液を
形成した。
【0029】ヒーター加熱を停止し、撹拌を継続しなが
ら自然冷却をさせ、内部温度が60℃になった時点で取
り出しバルブを開放し内容物を取り出した。ナイロン6
ペレットの姿は全く無く、ナイロン6の粒子がメタノー
ルに懸濁したスラリー状物を得た。電子顕微鏡観察によ
り、表面に凹凸がある、一次粒子として平均的サイズが
12μmのポリアミド粒子と、それが会合した二次粒子
であることがわかった。
【0030】〔比較例1〕実施例1と同様な方法で、溶
媒をエタンジオールに変更してナイロン6ペレットの溶
解を行った。内部圧力をおよそ150Kg/cm2 に調
節しながら加熱を行ったところ、昇温開始よりほぼ1時
間で内部温度は210℃になり、ナイロン6ペレットは
完全に溶解して均一な溶液を形成した。
【0031】ヒーター加熱を停止し、撹拌を継続しなが
ら自然冷却をさせ、内部温度が170℃になった時点で
取り出しバルブを開放し、内容物を100メッシュのス
テンレス金網で濾過しながら取り出した。濾過液に水を
加えると白濁が生じ、分析により高温のエタンジオール
に溶解していたナイロン6であることがわかった。濾過
したポリアミド粒子は部分的に結着状態のところがあっ
た。
【0032】〔実施例2〕実施例1と同様に、メタノー
ルにナイロン6を均一に溶解した溶液を形成した。ヒー
ター加熱を停止すると同時に、撹拌しながらネジ式の圧
力調節器で内部を減圧にしたところ、およそ90Kg/
cm2 の圧力で内部が白濁し、不溶物が生成したことが
わかった。さらに減圧するとおよそ80Kg/cm2
圧力が低下しなくなくなったので、およそ60℃まで冷
却されるのを待って内容物を取り出したところ、一次粒
子サイズが1〜5μmのポリアミド粒子とその会合体で
あることがわかった。
【0033】水でポリアミド微粒子を洗浄しメタノール
を除去したところ、水に懸濁したスラリー状物を得た。 〔実施例3〕実施例2と同様に、ナイロン6のペレット
の代わりに、ナイロン66の5mmにカットした短繊維
状物を5g圧力容器の内部に入れ、メタノールの代わり
にエタノールを用い、同様に溶解し均一な溶液を形成し
た。
【0034】ヒーター加熱を停止すると同時に、撹拌し
ながらネジ式の圧力調節器で内部を減圧にしたところ、
内部が白濁し、不溶物が生成したことがわかったが、さ
らに減圧しするとおよそ60Kg/cm2 で圧力が低下
しなくなくなったので、およそ60℃まで冷却されるの
を待って内容物を取り出したところ、一次粒子サイズが
1〜5μmのポリアミド粒子であることがわかった。
【0035】水でポリアミド微粒子を洗浄しエタノール
を除去したところ、水に懸濁したスラリー状物を得た。 〔実施例4〕実施例3と同様な方法で、N66短繊維の
量を15gに変えて均一な溶液を形成し、均一溶解を確
認後撹拌を停止後、内部圧力を低下させ、冷却を待って
取り出しバルブを開放し、内容物をポリエチレン製の袋
に取り出した。
【0036】生成した粒子は、表面に凹凸がある、一次
粒子サイズが5〜10μmのポリアミド粒子が多かった
が、かなり大きな粒子の混合が見られた。 〔実施例5〕実施例2と同様に均一に溶解したナイロン
6のメタノール溶液を作成した。撹拌を停止した後、取
り出しバルブを開放し、内容物をポリエチレン製の袋に
取り出した。吐出時にはメタノールがかなりガス化した
が、ナイロン6の微粒子が残ったメタノールで濡れてい
るペースト状物を得た。
【0037】吐出の初期の粒子は、サイズが約2μmの
ポリアミド粒子であったが、急激に内部圧力が低下し、
後の方では大きなサイズの粒子が形成された。 〔実施例6〕加熱用のヒーター、スクリュー型の撹拌羽
根を持った内容量500ccのオートクレイブにナイロ
ン66ペレットを50g入れ、400ccのメタノール
を入れた後オートクレイブの蓋をした。内部の空気を、
窒素ガスを導入することにより置換除去した後、窒素ボ
ンベの圧力を利用して加圧したところ、130Kg/c
2 の圧力になった。
【0038】撹拌しながらヒーターにより加熱を行い、
200℃になった後、この温度を保ち、昇温開始より合
計80分加熱した。60℃まで冷却後窒素加圧を終了
し、オートクレーブを開放し内容物を取り出したとこ
ろ、一次粒子の平均的サイズが2μmほどのポリアミド
の微粒子を得た。
【0039】常温でメタノールを風乾させたところ凝集
により若干堅めの固体を得たが、粉砕により容易に微分
化される粒子であった。 〔実施例7〕加熱用のヒーター、スクリュー型の撹拌羽
根、上部に溶媒導入用の配管および下部にバルブの先に
直径1mm、長さ1mmの丸型オリフィスを持った配管
を接続した、内容量500ccのオートクレイブにナイ
ロン66ペレットを50g入れた。さらにオートクレイ
ブを真空ポンプで減圧した後、メタノールを空気が無い
ように上部につけた配管を経由して満杯に入れた。
【0040】撹拌しながらヒーターにより加熱を行い、
200Kg/cm2 より高圧にならないように液抜きバ
ルブよりメタノールを抜きながら、最終的に200℃に
なるまで溶解した。溶解完了後、加圧窒素を上部に付け
た配管経由でオートクレイブに接続し、内部圧力を30
0Kg/cm2 にした後、下部の吐出バルブを開放し内
容物をポリエチレンの袋に吐出した。吐出はおよそ30
秒を要したが、加圧窒素により内部圧力は300Kg/
cm2 に保たれたままであった。
【0041】得られたポリアミドの微粒子は一次粒子の
平均的サイズが0.5μmであったが、実施例6に比較
すると吐出の後期まで高速の吐出噴流が得られた。 〔実施例8〕加熱用のヒーター、内部観察用の光学窓、
パドル型の撹拌羽根と配管で繋がったネジ式で内容量が
可変の圧力調節器を持った内容量100ccの圧力容器
にナイロン6ペレットを5g入れ、真空ポンプで内部を
減圧した後、水が1重量%入ったメタノール混合溶媒で
内部空間が満杯になるように注入した。混合溶媒導入用
のバルブを閉じた後撹拌しながら加熱を行い、昇温する
につれ高圧になるのをネジ式の圧力調節器の内容量を増
大することにより、内部の圧力をおよそ150Kg/c
2 になるように調節した。ほぼ1時間の加熱により内
部温度は200℃になり、ナイロン6ペレットは完全に
溶解して均一な溶液を形成した。
【0042】撹拌を停止し取り出しバルブを開放し、内
容物をポリエチレン製の袋に取り出した。吐出時には混
合溶媒はかなりガス化したが、ナイロン6の微粒子が残
った混合溶媒で濡れているペースト状物を得た。電子顕
微鏡観察により、表面に凹凸がある、1次粒子の平均的
サイズが2μmのポリアミド粒子であることがわかっ
た。圧力が低下した吐出の後期を除くと、ポリアミド粒
子サイズのばらつきは小さく、大きなフィブリル状の粒
子はほとんどなかった。
【0043】〔実施例9〕実施例8と同様に、ナイロン
6のペレットの代わりに、ナイロン66の5mmにカッ
トした靴下用の短繊維を5g圧力容器の内部に入れ、溶
媒としてエタノールと水の95対5の重量比の混合物で
圧力容器を満杯に満たし溶解させた。撹拌を停止し取り
出しバルブを開放し、内容物をポリエチレン製の袋に取
り出した。吐出時にはエタノールがかなりガス化した
が、ナイロン66の微粒子が残ったエタノールで濡れて
いるペースト状物を得た。
【0044】吐出のほんの初期には粒子サイズが約0.
5μmのかなり小さなポリアミド粒子が吐出したが、す
ぐに大きいものになり、吐出の後期を除くと1次粒子の
平均的サイズは1.5μmのポリアミド粒子であった。 〔実施例10〕加熱用のヒーター、スクリュー型の撹拌
羽根、上部に溶媒導入用の配管および下部にバルブの先
に直径1mm、長さ1mmの丸型オリフィスを持った配
管を接続した、内容量500ccのオートクレイブに、
5mmにカットした靴下用のナイロン66短繊維を50
g入れた。さらにオートクレイブを真空ポンプで減圧し
た後、メタノールと水の重量比で98対2の混合物を空
気が入らないように上部につけた配管を経由して満杯に
入れた。
【0045】撹拌しながらヒーターにより加熱を行い、
200Kg/cm2 より高圧にならないように液抜きバ
ルブより混合溶媒を抜きながら、最終的に200℃にな
るまで溶解した。溶解完了後、加圧窒素を上部に付けた
配管経由でオートクレイブに接続し、内部圧力を300
Kg/cm2 にした後、下部の吐出バルブを開放し内容
物をポリエチレンの袋に吐出した。吐出はおよそ30秒
を要したが、加圧窒素により内部圧力は300Kg/c
2 に保たれたままであった。
【0046】得られたポリアミドの微粒子は一次粒子の
平均的サイズが0.5μmであったが、実施例7に比較
すると、ポリアミド粒子サイズの分布はバラツキが小さ
いものであった。 〔実施例11〕実施例10と同様に、ポリアミドとし
て、タイヤコード用の5mmにカットした短繊維を用
い、混合溶媒として、組成が、メタノールと水の重量比
で95対5にしたものを用いてポリアミド微粒子の製造
を行った。
【0047】最終的に、200Kg/cm2 で、200
℃の条件で溶液を製造し、溶解完了後、加圧窒素を上部
に付けた配管経由でオートクレイブに接続し、内部圧力
を300Kg/cm2 にした後、下部の吐出バルブを開
放し内容物をポリエチレンの袋に吐出した。得られたポ
リアミドの微粒子は一次粒子の平均的サイズがおよそ
0.5μmであった。
【0048】〔実施例12〕スクリューの先端にいわゆ
るダルメージと言われる混練部を接続した、径25mm
のスクリュー押出機に、ダルメージ部分の前と後に溶媒
注入口、ダルメージの先に15mmのいわゆるスルーザ
ーミキサーと言われるスタチックミキサーを10エレメ
ント備え、さらに先端に内径1mmの丸型オリフィスを
持った口金を備えた装置を準備した。
【0049】全装置を300℃に加熱し、押出機のホッ
パーより時間当たり2Kgのナイロン66を投入し、ダ
ルメージ部分の2つの溶媒注入口より最終的にナイロン
66の濃度が10%になるように同量のメタノールを注
入したところ、口金の内部圧力は150Kg/cm2
あり、オリフィスからはメタノールの気液混合流ととも
にナイロン66の微粒子が噴出した。
【0050】得られたナイロン66は1次粒子の平均的
サイズがおよそ0.5μmであった。
【0051】
【発明の効果】本発明のポリアミドの粒子の製造方法
は、一気圧の沸点以下の温度では、ポリアミド重合体を
溶解しないが高温、高圧下では溶解する溶媒を用いてポ
リアミド溶液を調製し析出法、フラッシュ法等を適用す
ることにより平均一次粒子径形状が0.5μmにも及ぶ
微粒子から数百μmにコントロールされたポリアミド粒
子を製造することができる。本発明の方法は、塩類を用
いない方法によるものであるから、不純物の混入が少な
く、製紙における紙力増強剤等の内添サイズ剤、表面サ
イズ剤、化粧品添加剤等の要求スペックに応じた微細な
一次粒子形状を有するポリアミド微粒子を簡素な方法で
得ることができる。本発明の方法は、ポリアミドの様々
な重合変のポリアミド原料や廃棄ポリアミド成形体を原
料として用いながらも、比較的純度の高いポリアミド粒
子を製造することができるので商業上の利用価値は、極
めて高いものである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶媒にポリアミドを溶解させ、該溶液よ
    りポリアミドを分離・析出することによりポリアミドの
    粒子を製造するにあたり、溶媒として、溶媒の一気圧に
    おける沸点以下の温度では実質的にポリアミドを溶解せ
    ず、沸点以上の高温・高圧下ではじめて溶解性が現れる
    溶媒を用いることを特徴とするポリアミド粒子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 溶媒の一気圧における沸点以下の温度で
    は実質的に溶解性を示さず、沸点以上の高温・高圧下で
    はじめて溶解性を示す溶媒にポリアミドを溶解させ、該
    溶液よりポリアミドを分離・析出することによりポリア
    ミドの粒子を得るポリアミド粒子の製造方法において、
    該溶液を、均一に溶解している温度・圧力条件より、実
    質的にそれより低い温度および圧力領域に吐出させ、ポ
    リアミドを析出させることを特徴とする請求項1に記載
    のポリアミド粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶媒の一気圧における沸点以下の温度で
    は実質的に溶解性を示さず、沸点以上の高温・高圧下で
    はじめて溶解性を示す溶媒にポリアミドを溶解させ、該
    溶液よりポリアミドを分離・析出することによりポリア
    ミドの粒子を得るポリアミド粒子の製造方法において、
    加熱されたスクリュー押出機を用いて、溶融しつつポリ
    アミドを連続的にポリマー溶解域に供給し、溶解域の入
    り口を連続的に供給される溶融ポリマーで封鎖しつつ、
    溶融したポリアミドに溶媒を加圧下で注入し、高温・高
    圧下で混合・溶解させ、均一に溶解したポリアミド溶液
    を製造し、さらに、該溶液を、均一に溶解している温度
    ・圧力条件より実質的に低い温度および圧力領域に吐出
    させ、ポリアミドを析出させることを特徴とする請求項
    1および2に記載のポリアミド粒子の連続的製造方法。
  4. 【請求項4】 高温・高圧下で均一に溶解している溶液
    を、その温度・圧力条件より、実質的に低い温度および
    圧力領域に吐出させ、ポリアミドを析出させるポリアミ
    ド粒子の製造方法において、吐出する時の溶液の圧力
    が、その温度での均一な溶液を形成する圧力より50K
    g/cm2 以上高いことを特徴とする請求項2および3
    に記載のポリアミド粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】 溶媒の一気圧における沸点以下の温度で
    は実質的に溶解性を示さず、沸点以上の高温・高圧下で
    はじめて溶解性を示す溶媒にポリアミドを溶解させ、該
    溶液よりポリアミドを分離・析出することによりポリア
    ミドの粒子を得るポリアミド粒子の製造方法において、
    溶媒として有機溶媒と水との混合溶媒を用いることによ
    りポリアミド粒子の形状を制御することを特徴とするポ
    リアミド粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】 高温・高圧下で有機溶媒と水との混合溶
    媒に溶解している溶液を、その温度・圧力条件より、実
    質的に低い温度および圧力領域に吐出させ、ポリアミド
    を析出させることを特徴とする請求項5に記載のポリア
    ミド粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】 高温・高圧下で有機溶媒と水との混合溶
    媒に溶解している溶液を、その温度・圧力条件より、実
    質的に低い温度および圧力領域に吐出させ、ポリアミド
    を析出させるポリアミド粒子の製造方法において、吐出
    する時の溶液の圧力が、その温度での均一な溶液を形成
    する圧力より50Kg/cm2 以上高いことを特徴とす
    る請求項6に記載のポリアミド粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 ポリアミドと溶媒により高温・高圧下で
    均一に溶解している溶液を製造する際に、加熱されたス
    クリュー押出機を用いて、溶融しつつポリアミドを連続
    的にポリマー溶解域に供給し、溶解域の入り口を連続的
    に供給される溶融ポリマーで封鎖しつつ、溶融したポリ
    アミドに有機溶媒と水との混合溶媒を加圧下で注入し、
    高温・高圧下で混合・溶解させ、均一に溶解したポリア
    ミド溶液を連続的に製造する請求項6および7に記載の
    ポリアミド粒子の連続的製造方法。
  9. 【請求項9】 加熱されたスクリュー押出機を用いて連
    続的にポリアミド溶液を製造するにあたり、有機溶媒と
    水とを混合せず、別々に加圧下で注入する、請求項8に
    記載のポリアミド粒子の連続的製造方法。
  10. 【請求項10】 溶媒として、常温では完全には均一に
    混ざり合わない有機溶媒と水とを、混合して用いる請求
    項5ないし9に記載のポリアミド粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】 ポリアミドとして、ナイロン6および
    ナイロン66を用いる請求項1ないし10に記載のポリ
    アミド粒子の製造方法。
  12. 【請求項12】 溶媒として、炭素数4以下のアルコー
    ルを用いる請求項1ないし10に記載のポリアミド粒子
    の製造方法。
JP13372096A 1996-05-28 1996-05-28 ポリアミド粒子の製造方法 Withdrawn JPH09316206A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111720A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 樹脂及び樹脂粒子の製造方法並びに樹脂粒子
JP2008303304A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Metal Color:Kk 結晶性ポリアミド微粒子の製造方法

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