JPH09315126A - サスペンションの減衰力制御装置 - Google Patents

サスペンションの減衰力制御装置

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JPH09315126A
JPH09315126A JP13247796A JP13247796A JPH09315126A JP H09315126 A JPH09315126 A JP H09315126A JP 13247796 A JP13247796 A JP 13247796A JP 13247796 A JP13247796 A JP 13247796A JP H09315126 A JPH09315126 A JP H09315126A
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JP
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damping force
suspension
sprung
detecting
sensor
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JP13247796A
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Takeshi Hado
羽藤  猛
Yoshikazu Achinami
義和 阿知波
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの回転停止位置の修正及びフ
リクションのばらつきや経時変化等に対応して減衰力を
補正しサスペンションの適切な減衰力を維持すること。 【解決手段】 ステップモータのアクチュエータポジシ
ョンとハイト(車高)センサからのばね上−ばね下相対
速度dYとからサスペンションの目標減衰力COが算出
される(ステップS105)。加速度センサからのばね
上加速度ddXとハイトセンサからのばね上−ばね下相
対変位量Yとから実減衰力CR が算出される(ステップ
S108)。そして、減衰力偏差ΔCの大きさに基づき
サスペンションによる減衰力の適・不適が判定され(ス
テップS110,ステップS113)、必要に応じて補
正される(ステップS114)。これにより、目標減衰
力CO が実減衰力CR に一致され、車両の乗心地や操縦
安定性の経時変化及びサスペンションの固体差が解消さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に載置された
減衰力可変型のサスペンションにおける減衰力が適切と
なるように制御するサスペンションの減衰力制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サスペンションの減衰力制御装置
に関連する先行技術文献としては、特開平5−2130
31号公報にて開示されたものが知られている。このも
のでは、サスペンションの減衰力可変アクチュエータと
して例えば、ステップモータを用い、その各ポジション
に対応する減衰力(減衰力マップ)をECUに格納し、
ECUにて演算された要求減衰力に応じたポジションと
なるようにステップモータを駆動制御している。そし
て、検出されるばね上振動の大きさ及びその車両対角線
の挙動に基づきサスペンションの減衰力制御に対してフ
ェイル検出を行う技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サスペンシ
ョンの減衰力可変アクチュエータとしてのステップモー
タは、脱調(機械的な回転停止位置異常)状態に陥って
いるかの検出ができなく、また、サスペンションにおけ
るフリクションのばらつきや経時変化等の検出・補正が
できないという不具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、サスペンションのアクチュエ
ータによる所望の減衰力を得るための回転停止位置の修
正及びサスペンションにおけるフリクションのばらつき
や経時変化等を検出して減衰力を補正することで適切な
減衰力に維持可能なサスペンションの減衰力制御装置の
提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のサスペンショ
ンの減衰力制御装置によれば、減衰力検出手段により車
体と車軸または車体と車軸との間を連結する連結部材の
挙動に基づき実際の減衰力が検出され、その実際の減衰
力と減衰力制御手段で制御される減衰力とが減衰力比較
手段で比較され、減衰力制御手段で制御される減衰力が
実際の減衰力となるように補正される。これにより、減
衰力制御手段で制御される減衰力が実際の減衰力に一致
され、車両の乗心地や操縦安定性の経時変化及び連結部
材の固体差が解消されるという効果が得られる。
【0006】請求項2のサスペンションの減衰力制御装
置では、連結部材で得られる減衰力が変化しても、マッ
プが補正されることで実際の減衰力に見合うようにな
り、車両の乗心地や操縦安定性の経時変化及び連結部材
の固体差が解消されるという効果が得られる。
【0007】請求項3のサスペンションの減衰力制御装
置によれば、減衰力検出手段により車体と車軸との間を
連結する連結部材の挙動に基づく実際の減衰力が検出さ
れ、その実際の減衰力と減衰力制御手段で制御される減
衰力とが減衰力比較手段で比較され、その比較結果に基
づき異常検出手段で連結部材の異常が検出される。この
ため、減衰力制御手段による連結部材の制御で所望の減
衰力が得られないときには、連結部材の異常であること
が分かるという効果が得られる。
【0008】請求項4のサスペンションの減衰力制御装
置では、減衰力検出手段がばね上加速度検出手段及びば
ね上−ばね下相対速度検出手段を備え、ばね上の加速度
及びばね上−ばね下相対速度が検出される。これによ
り、この時点における実際の減衰力を求めることができ
るという効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かるサスペンションの減衰力制御装置が適用された車両
を示す概略構成図である。また、図2は本発明の実施の
形態の一実施例にかかるサスペンションの減衰力制御装
置における電気的構成を示すブロック図である。なお、
以下の説明では、車両の各輪に共通するサスペンション
アッセンブリ(以下、『サスペンションAssy』と記す)
及びその周辺機器は同様の構成であるため同一符号及び
同一記号を付し、左右前輪(FL,FR)及び左右後輪
(RL,RR)の4輪のうちの1輪について述べる。
【0011】図1及び図2において、車体と車軸との間
は周知のエアばね及びショックアブソーバ等からなるサ
スペンションAssy10で連結されている。このサスペン
ションAssy10の上端にはショックアブソーバの減衰力
を可変するためのアクチュエータとしてのステップモー
タ20、エアばねのエア量を制御するエアバルブ50が
配設されている。また、車両にはエアばねのエア供給源
としての電気モータ駆動のコンプレッサ60が搭載され
ている。
【0012】更に、サスペンションAssy10の上部の近
傍には、車体側のばね上加速度ddXを検出する加速度
センサ(以下、『Gセンサ』と記す)31が配設されて
いる。そして、サスペンションAssy10の下部の近傍に
は、車体と車軸との相対変位量であるばね上−ばね下相
対変位量Yを検出する車高センサ(以下、『ハイトセン
サ』と記す)32が配設されている。
【0013】更にまた、車両の車速を検出し車速信号S
PDを出力する車速センサ33、図示しないブレーキペ
ダルの踏込みに連動してブレーキ信号STSを出力する
ストップランプスイッチ34、ステアリングホイール3
5の操舵に伴う図示しないステアリングシャフトの回転
角を検出し操舵角信号θを出力するステアリングセンサ
36、図示しないアクセルペダルの踏込みに連動してス
ロットル開度信号TAを出力するスロットル開度センサ
37がそれぞれ配設されている。
【0014】また、40はECU(Electronic Control
Unit:電子制御装置)であり、ECU40は、周知の中
央処理装置としてのCPU41、制御プログラムを格納
したROM42、各種データを格納するRAM43、B
/U(バックアップ)RAM44、入出力回路45及び
それらを接続するバスライン46等からなる論理演算回
路として構成されている。
【0015】このECU40には、Gセンサ31からの
ばね上加速度ddX、ハイトセンサ32からのばね上−
ばね下相対変位量Y、車速センサ33からの車速信号S
PD、ストップランプスイッチ34からのブレーキ信号
STS、ステアリングセンサ36からの操舵角信号θ、
スロットル開度センサ37からのスロットル開度信号T
Aがそれぞれ入力されている。そして、ECU40から
はステップモータ20、エアバルブ50、コンプレッサ
60に各駆動信号が出力されている。なお、センサ信号
線の近傍に4と記して信号線の本数を表している。
【0016】図3は本発明の実施の形態の一実施例にか
かるサスペンションの減衰力制御装置で使用されている
ステップモータ20の内部構造を示す部分断面斜視図、
図4は図3のステップモータ20の切換停止位置として
のアクチュエータポジションを示す上面図である。
【0017】図3及び図4において、ステップモータ2
0はマグネット(永久磁石)21を有する出力軸22に
対してコイル23が巻かれたステータ24が周囲に配設
されている。そして、コイル23に通電されることで出
力軸22はアクチュエータポジションStep1(ソフト
側)からStep9(ハード側)まで15°毎に120°
(9段)の範囲で回転され停止位置が切換えられ、サス
ペンションAssy10内のショックアブソーバが所定の減
衰力に設定されることとなる。なお、出力軸22に対す
る回転範囲(120°)は両回転端に配設さたストッパ
ゴム25にて規制されている。
【0018】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かるサスペンションの減衰力制御装置で使用されている
ECU40内のCPU41におけるシステム異常検出の
処理手順を示す図5のフローチャートに基づき、図6の
アクチュエータポジション(Step1〜Step9)及びばね
上−ばね下相対速度dY(m/s)をパラメータとする
目標減衰力CO を示す減衰力マップを参照して説明す
る。なお、この減衰力マップ上の値を直線補間すること
で、減衰力マップにないばね上−ばね下相対速度dYに
対する目標減衰力CO を求めている。
【0019】まず、ステップS101で初期設定として
のイニシャライズ処理が実行される。次にステップS1
02に移行して、Gセンサ31またはハイトセンサ32
が異常であるかが判定される。ここでは、Gセンサ31
またはハイトセンサ32に断線やショート等が発生して
おり、Gセンサ31またはハイトセンサ32が完全に異
常であるかが判定される。Gセンサ31またはハイトセ
ンサ32に断線やショート等の完全な異常が発生してい
るときには、センサ出力値が例えば、0〜5V(ボル
ト)の範囲で正常時では2.5Vを中心にして振れてい
るのに対して、0Vまたは5Vに張りついた固定値とな
っていることで分かる。
【0020】ステップS102の判定条件が成立しない
ときには、ステップS103に移行し、ステップモータ
20に対して現時点でECU40自身が出力しているア
クチュエータポジション(Step1〜Step9)が読込まれ
る。次にステップS104に移行して、ハイトセンサ3
2のセンサ出力値に基づきばね上−ばね下相対速度dY
が読込まれる。このばね上−ばね下相対速度dYはハイ
トセンサ32のセンサ出力値の前回値と今回値との偏差
が時間微分され算出される。次にステップS105に移
行して、図6に示す減衰力マップがステップS103で
読込まれたアクチュエータポジション(Step1〜Step
9)とステップS104で読込まれたばね上−ばね下相
対速度dYとをパラメータとして検索され、目標減衰力
CO が算出される。
【0021】次にステップS106に移行して、Gセン
サ31のセンサ出力値であるばね上加速度ddXが読込
まれる。次にステップS107に移行して、ハイトセン
サ32のセンサ出力値に基づきばね上−ばね下相対変位
量Yが読込まれる。このばね上−ばね下相対変位量Yは
ハイトセンサ32のセンサ出力値の前回値と今回値との
偏差として求められる。次にステップS108に移行し
て、単純化した単輪の車体運動方程式としての次式
(1)から導かれる次式(2)に基づき実減衰力(実際
の減衰力)CR が算出される。ここで、Mはばね上(車
体)質量であり各輪均等荷重であれば車体質量の1/
4、Kは各輪のサスペンションスプリングのばね定数で
ある。
【0022】
【数1】 M・ddX=−CR −K・Y ・・・(1)
【0023】
【数2】 CR =−(M・ddX+K・Y) ・・・(2) 次にステップS109に移行して、次式(3)に基づき
ステップS105で算出された目標減衰力CO とステッ
プS108で算出された実減衰力CR との差分の絶対値
である減衰力偏差ΔCが算出される。
【0024】
【数3】 ΔC=|CO −CR | ・・・(3) 次にステップS110に移行して、ステップS109で
算出された減衰力偏差ΔCが許容レベルとしてのCA 以
下であるかが判定される。ステップS110の判定条件
が成立するときには、付与されている実減衰力CR が適
切であるとしてステップS103に戻り、上述の処理が
繰返される。
【0025】一方、ステップS110の判定条件が成立
しないときには、付与されている実減衰力CR が不適切
であるとしてステップS111に移行し、ステップモー
タ20に対する後述のリフレッシュ処理回数が3回以上
であるかが判定される。ステップS111の判定条件が
成立しないときには、ステップS112に移行し、ステ
ップモータ20に対するリフレッシュ処理が実行され
る。このステップモータ20に対するリフレッシュ処理
とは、ステップモータ20に脱調が生じていることが考
えられるため、強制的にアクチュエータポジションStep
1(ソフト側)にしてからアクチュエータポジションSt
ep9(ハード側)まで動作させたのち、ステップモータ
20に対して現時点でECU40から出力されているア
クチュエータポジション(Step1〜Step9)にセットし
直す処理である。ステップS112の処理ののちステッ
プS103に戻り、上述の処理が繰返される。
【0026】一方、ステップS111の判定条件が成立
するときには、ステップモータ20に対するリフレッシ
ュ処理を3回実行しても減衰力偏差ΔCが許容レベルC
A 以下にならないため単にリフレッシュ処理を繰返すこ
とをやめて、ステップS113に移行する。ステップS
113では、減衰力偏差ΔCが予め設定された上限ガー
ドCG を越えているかが判定される。この上限ガードC
G は、ステップS102での判定条件としてのGセンサ
31またはハイトセンサ32に断線やショート等の完全
な異常は発生してはいないが、3回のリフレッシュ処理
ではステップS110の判定条件としての減衰力偏差Δ
Cが許容レベルCA 以下とならないため、後述の減衰力
マップ書換処理を実行することで、ステップS110の
判定条件を成立させることが可能と考えられる限界値で
ある。
【0027】ステップS113の判定条件が成立しない
ときには、減衰力偏差ΔCを減衰力補正によりなくすこ
とが可能であるとして、ステップS114に移行し、サ
スペンションAssy10におけるフリクションのばらつき
や経時変化等に起因する減衰力の増大・減少を補正する
ための減衰力マップ書換処理が実行されたのち、ステッ
プS103に戻り上述の処理が繰返される。
【0028】ここで、ステップS102の判定条件が成
立するときには、Gセンサ31またはハイトセンサ32
に断線やショート等の完全な異常が発生、また、ステッ
プS113の判定条件が成立するときには、減衰力マッ
プ書換処理による減衰力補正では減衰力偏差ΔCを許容
レベルCA 以下とすることが不可能な何らかの異常が発
生しているとして、ステップS115に移行し、運転者
等に異常を知らせる異常ランプが点灯される。そして、
ステップS116に移行し、減衰力固定処理としてサス
ペンションAssy10の減衰力がハード側(Step9)に固
定され、本ルーチンを終了する。なお、上述したルーチ
ンで1輪のサスペンションAssy10に異常があれば、他
の3輪に対しても同様な減衰力固定処理が実行される。
【0029】このように、本実施例のサスペンションの
減衰力制御装置は、車体と車軸との間を連結する連結部
材としてのサスペンションAssy10の目標減衰力CO を
アクチュエータポジション(Step1〜Step9)に対応す
る所定値に制御するステップモータ20からなる減衰力
制御手段と、サスペンションAssy10の挙動に基づく実
減衰力CR を検出するGセンサ31及びハイトセンサ3
2からなる減衰力検出手段と、前記減衰力検出手段で検
出された実減衰力CR とステップモータ20で制御され
る目標減衰力CO とを比較するECU40にて達成され
る減衰力比較手段と、前記減衰力比較手段の比較結果に
基づきステップモータ20で制御される目標減衰力CO
を補正するECU40にて達成される減衰力補正手段と
を具備するものである。
【0030】したがって、減衰力検出手段としてのGセ
ンサ31及びハイトセンサ32により連結部材としての
サスペンションAssy10の挙動に基づく実減衰力CR が
検出され、その実減衰力CR とステップモータ20で制
御される目標減衰力CO とが減衰力比較手段としてのE
CU40で比較され、ステップモータ20で制御される
目標減衰力CO が実減衰力CR となるように補正され
る。これにより、ステップモータ20で制御される目標
減衰力CO が実減衰力CR に一致され、車両の乗心地や
操縦安定性の経時変化及びサスペンションAssy10の固
体差が解消される。
【0031】また、本実施例のサスペンションの減衰力
制御装置は、ECU40にて達成される減衰力補正手段
が、ECU40にて達成される減衰力比較手段の比較結
果に基づき目標減衰力CO を予め記憶するマップを補正
するものである。
【0032】即ち、ステップモータ20で制御される目
標減衰力CO が実減衰力CR に一致しないときには、目
標減衰力CO が実減衰力CR となるようにマップが補正
される。このため、サスペンションAssy10による目標
減衰力CO が変化しても、マップ補正によって実減衰力
CR に見合うようになり、車両の乗心地や操縦安定性の
経時変化及びサスペンションAssy10の固体差が解消さ
れる。
【0033】そして、本実施例のサスペンションの減衰
力制御装置は、車体と車軸との間を連結する連結部材と
してのサスペンションAssy10の目標減衰力CO をアク
チュエータポジション(Step1〜Step9)に対応する所
定値に制御するステップモータ20からなる減衰力制御
手段と、サスペンションAssy10の挙動に基づく実減衰
力CR を検出するGセンサ31及びハイトセンサ32か
らなる減衰力検出手段と、前記減衰力検出手段で検出さ
れた実減衰力CR とステップモータ20で制御される目
標減衰力CO とを比較するECU40にて達成される減
衰力比較手段と、前記減衰力比較手段の比較結果に基づ
きサスペンションAssy10の異常を検出するECU40
にて達成される異常検出手段とを具備するものである。
【0034】したがって、減衰力検出手段としてのGセ
ンサ31及びハイトセンサ32によりサスペンションAs
sy10の挙動に基づく実減衰力CR が検出され、その実
減衰力CR とステップモータ20で制御される目標減衰
力CO とが減衰力比較手段としてのECU40で比較さ
れ、ステップモータ20で制御される目標減衰力COが
実減衰力CR とならないときには異常検出手段としての
ECU40でサスペンションAssy10が異常であると検
出される。このため、ステップモータ20で制御される
目標減衰力CO を実減衰力CR に一致させることができ
ないときには、サスペンションAssy10の異常であるこ
とが分かる。
【0035】更に、本実施例のサスペンションの減衰力
制御装置は、減衰力検出手段がばね上加速度ddXを検
出するGセンサ31からなるばね上加速度検出手段と、
ばね上−ばね下相対速度dYを検出するハイトセンサ3
2からなるばね上−ばね下相対速度検出手段とを具備す
るものである。
【0036】つまり、サスペンションAssy10の近傍に
ばね上加速度検出手段としてのGセンサ31及びばね上
−ばね下相対速度検出手段としてのハイトセンサ32が
配設され、それらのセンサ信号に基づきばね上加速度d
dX及びばね上−ばね下相対速度dYが検出される。こ
れらばね上加速度ddX及びばね上−ばね下相対速度d
Yに基づき、この時点での実減衰力CR を求めることが
できる。
【0037】ところで、上記実施例では、Gセンサ31
及びハイトセンサ32からの各出力信号をパラメータと
して目標減衰力CO を求め実減衰力CR と比較するとし
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、ハイトセンサ32からの出力信号・アクチ
ュエータポジション・減衰力/相対速度マップ等に基づ
きばね上速度を推定し、Gセンサ31からの出力信号に
基づき算出された値と比較してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るサスペンションの減衰力制御装置が適用された車両を
示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るサスペンションの減衰力制御装置における電気的構成
を示すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るサスペンションの減衰力制御装置で使用されているス
テップモータの内部構造を示す部分断面斜視図である。
【図4】 図4は図3のステップモータのアクチュエー
タポジションを示す上面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るサスペンションの減衰力制御装置で使用されているE
CU内のCPUにおけるシステム異常検出の処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】 図6はアクチュエータポジション及びばね上
−ばね下相対速度をパラメータとして目標減衰力を求め
るマップである。
【符号の説明】
10 サスペンションAssy(サスペンションアッセンブ
リ)(連結部材) 20 ステップモータ(アクチュエータ)(減衰力制御
手段) 31 G(加速度)センサ(減衰力検出手段) 32 ハイト(車高)センサ(減衰力検出手段) 40 ECU(電子制御装置) 41 CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と車軸との間を連結する連結部材の
    減衰力を所定値に制御する減衰力制御手段と、 前記車体と前記車軸との挙動に基づき実際の減衰力を検
    出する減衰力検出手段と、 前記減衰力検出手段で検出された前記減衰力と前記減衰
    力制御手段で制御される前記減衰力とを比較する減衰力
    比較手段と、 前記減衰力比較手段の比較結果に基づき前記減衰力制御
    手段で制御される前記減衰力を補正する減衰力補正手段
    とを具備することを特徴とするサスペンションの減衰力
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰力補正手段は、前記減衰力比較
    手段の比較結果に基づき前記減衰力を予め記憶するマッ
    プを補正することを特徴とする請求項1に記載のサスペ
    ンションの減衰力制御装置。
  3. 【請求項3】 車体と車軸との間を連結する連結部材の
    減衰力を所定値に制御する減衰力制御手段と、 前記連結部材の挙動に基づく実際の減衰力を検出する減
    衰力検出手段と、 前記減衰力検出手段で検出された前記減衰力と前記減衰
    力制御手段で制御される前記減衰力とを比較する減衰力
    比較手段と、 前記減衰力比較手段の比較結果に基づき前記連結部材の
    異常を検出する異常検出手段とを具備することを特徴と
    するサスペンションの減衰力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰力検出手段は、 ばね上の加速度を検出するばね上加速度検出手段と、 ばね上とばね下との相対速度を検出するばね上−ばね下
    相対速度検出手段とを具備することを特徴とする請求項
    1または請求項3に記載のサスペンションの減衰力制御
    装置。
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JP (1) JPH09315126A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014012447A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Nissan Motor Co Ltd 車体制振制御装置
JP2014012501A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Nissan Motor Co Ltd 車体制振制御装置
JP2014054895A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用フリクション検出装置及び車両用フリクション検出方法

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