JPH09314970A - スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体 - Google Patents

スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体

Info

Publication number
JPH09314970A
JPH09314970A JP15473996A JP15473996A JPH09314970A JP H09314970 A JPH09314970 A JP H09314970A JP 15473996 A JP15473996 A JP 15473996A JP 15473996 A JP15473996 A JP 15473996A JP H09314970 A JPH09314970 A JP H09314970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
ink
original plate
bent
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15473996A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakamura
淳 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP15473996A priority Critical patent/JPH09314970A/ja
Publication of JPH09314970A publication Critical patent/JPH09314970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形用金型を用いず、安価な材料でスタンプ
本体を製作でき、スタンプ本体の低価格化を図ることで
ある。 【解決手段】 折り曲げ可能な紙などのスタンプ組立て
シート1からなり、このスタンプ組立てシート1を、イ
ンクが含浸されたインク含浸パットを取り付けるために
設けられたパット取付部3と、このパット取付部3の両
側それぞれに折り曲げ可能に設けられた第1、第2の折
曲部4、5とからなり、これら平面的なスタンプ組立て
シート1の第1、第2の折曲部4、5を折り曲げること
により、立体的なスタンプ本体を組立てることができる
ので、従来のような成形用金型が不要となり、スタンプ
本体の低価格化を図ることができ、また紙などの安価な
材料を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタンプ組立て
キットおよびスタンプ用のインク含浸体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡易型スタンプにおいては、成形
用金型を用いてプラスチック材料を射出成形することに
より、スタンプ本体をプラスチック製の成形品として製
作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな簡易型スタンプでは、スタンプ本体を製作するため
に成形用金型が必要であるため、金型費が高くつき、こ
れによってスタンプ本体のコストが高くなるという問題
があった。
【0004】この発明の課題は、成形用金型を用いず、
安価な材料でスタンプ本体を製作でき、スタンプ本体の
低価格化を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のス
タンプ組立てキットは、折り曲げ可能な柔軟性部材から
なり、この柔軟性部材は、インクが含浸されたインク含
浸体を取り付けるために設けられたインク含浸体取付部
と、このインク含浸体取付部の両側それぞれに折り曲げ
可能に設けられた折曲部とからなり、これら平面的な柔
軟性部材の折曲部を折り曲げることにより、立体的なス
タンプ本体を組み立てることができるので、従来のよう
な成形用金型が不要となり、スタンプ本体の低価格化を
図ることができ、また柔軟性部材として紙などの安価な
材料を用いることができる。
【0006】この場合、請求項2に記載のごとく、折曲
部のうち、少なくとも一方の折曲部の先端に係合突起部
を形成し、他方の折曲部の先端側に係合突起部を係止す
る係止孔を形成すれば、2つの折曲部の先端を相互に連
結することができ、使いやすいスタンプ本体を得ること
ができる。また、請求項3に記載のごとく、折曲部のう
ち、いずれか一方の折曲部の先端にスタンプ原版を取り
付けるための原版取付部を切離し可能に設け、この原版
取付部を前記一方の折曲部の先端から切り離してインク
含浸体取付部に取り付けるようにすれば、インク含浸体
の取り付けが簡単にできる。さらに、請求項4に記載の
ごとく、インク含浸体取付部にスタンプ本体を支持する
スタンド部を折り曲げ可能に形成すれば、スタンプ本体
を机などの載置台上に立てた際に、スタンド部によって
インク含浸体を載置台から離間させることができ、これ
によりインク含浸体のインクが載置台に付着するのを防
ぐことができる。
【0007】また、請求項5記載の発明のスタンプ用の
インク含浸体は、スタンプ本体に対して貼り付けられる
ものであって、インク含浸シートと、このインク含浸シ
ートが一面に設けられた支持シートと、この支持シート
の他面に設けられた接着層と、この接着層に剥離可能に
貼り付けられた剥離紙とからなっているので、剥離紙を
剥離した接着層によってインク含浸シートを支持シート
と共にスタンプ本体に対して貼り付けることができ、こ
のためインク含浸シートが撚れたり、部分的に伸びたり
縮んだりせず、良好にインク含浸シートをスタンプ本体
に対して貼り付けることができ、取り扱いが簡単で、使
い勝手が良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]以下、図1〜図9を参照して、この発
明のスタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含
浸体の第1実施形態について説明する。図1はスタンプ
組立てキットの展開図である。この図において、1はス
タンプ組立てシート(柔軟性部材)である。このスタン
プ組立てシート1は、折り曲げ可能な紙、例えば材料規
格のカード紙8〜6号で、好ましくはカード紙7号から
なり、後述するインク含浸パット(インク含浸体)2を
取り付けるためのパット取付部(インク含浸体取付部)
3と、このパット取付部3の両側(同図では上下方向の
両側)それぞれに折り曲げ可能に設けられた第1、第2
の折曲部4、5とからなっている。
【0009】第1の折曲部4は、パット取付部3の上側
に位置し、パット取付部3との境界部分に1点鎖線で示
された折り目4aが設けられているとともに、この折り
目4aから上側に所定間隔だけ離れた個所に2点鎖線で
示された折り目4bが設けられている。また、第2の折
曲部5は、パット取付部3の下側に位置し、パット取付
部3との境界部分に1点鎖線で示された折り目5aが設
けられているとともに、この折り目5aから下側に所定
間隔だけ離れた個所に2点鎖線で示された折り目5bが
設けられている。この場合、1点鎖線で示された折り目
4a、5aは山折を表し、2点鎖線で示された折り目4
b、5bは谷折を表している。また、第1の折曲部4の
折り目4aと折り目4bとの間隔、および第2の折曲部
5の折り目5aと折り目5bとの間隔は、その両者を足
した和の長さがパット取付部3の幅、つまり折り目4a
と折り目5aとの間の長さよりも短くなるように設定さ
れていることが望ましい。
【0010】また、第1の折曲部4の先端、つまりパッ
ト取付部3と反対側の端部には、舌状の係合突起部6が
形成されている。この係合突起部6は、先端の長さが付
け根部の長さよりも少し短く形成され、これにより両側
辺が傾斜した舌状に形成されている。この係合突起部6
の付け根部の両側には、切込部6aが食い込んで形成さ
れている。第2の折曲部5の先端側、つまりパット取付
部3と反対側の端部側には、係合突起部6が挿入するス
リット状の係止孔7が折り目5a、5bと平行に形成さ
れている。この係止孔7の長さは、係合突起部6の先端
の長さよりも長く、かつ係合突起部6の付け根部の長さ
よりも短く形成されている。
【0011】さらに、第2の折曲部5の先端には、後述
するスタンプ原版8を取り付けるための原版取付部9が
切離し可能に設けられている。すなわち、第2の折曲部
5と原版取付部9との境界部分には、その両者の切離し
を可能にするためのミシン目10が施されている。この
原版取付部9には、インク含浸パット2が挿通して配置
される矩形状の長孔11が形成されている。また、原版
取付部9の表面には、スタンプ原版8の取付位置を決め
るための位置決めマーク12が印刷されているととも
に、原版取付部9の表面全域には、長孔11を除いて接
着テープ13が貼り付けられており、この接着テープ1
3上には剥離紙(図示せず)が剥離可能に貼り付けられ
ている。
【0012】一方、パット取付部3の表面には、インク
含浸パット2の取付位置を決める位置決めマーク14が
印刷されている。また、このパット取付部3の左右両側
には、スタンプ本体を支持するスタンド部15がそれぞ
れ折り曲げ可能に突出して形成されている。すなわち、
パット取付部3と各スタンド部15との境界部分には、
谷折を表す2点鎖線で示された折り目15aが設けられ
ている。
【0013】ところで、パット取付部3に貼り付けられ
るインク含浸パット2は、図2(a)および図2(b)
に示すように、インク含浸シート16と、このインク含
浸シート16が一面に設けられた支持シート17と、こ
の支持シート17の他面に設けられた接着層18と、こ
の接着層18に剥離可能に貼り付けられた剥離紙19と
からなり、原版取付部9の矩形状の長孔11と同じ形状
で、長孔11よりも少し小さく形成されている。この場
合、インク含浸シート16は、インク16aを含浸する
ものであり、例えばポリウレタンなどの合成樹脂製のス
ポンジからなっている。また、支持シート17は、イン
ク含浸シート16のねじれや伸縮を防ぐためのものであ
り、例えば材料規格のコートボール5〜4号に相当する
紙などからなっている。
【0014】なお、スタンプ原版8は、和紙などの多孔
性シートにポリエステルなどの熱可塑性合成樹脂フィル
ムを貼り合わせたものであり、ラベルプリンタやワード
プロセッサなどのプリンタに用いられているサーマルヘ
ッドの発熱に応じて熱可塑性合成樹脂フィルムが溶融す
ることにより、図5に示すように、文字や図形などを表
す穿孔部8aが形成された構造になっている。この場
合、スタンプ原版8は、原版取付部9の矩形状の長孔1
1よりも少し大きく形成され、その周縁部が原版取付部
9の長孔11の周縁部に接着テープ13によって接着さ
れ、これにより原版取付部9に取り付けられる構造にな
っている。
【0015】次に、このようなスタンプ組立てキットを
組み立てて使用する場合について説明する。まず、図3
に示すスタンプ組立てシート1において、第2の折曲部
5の先端に設けられた原版取付部9を第2の折曲部5か
らミシン目10で切り離す。そして、図4に示すよう
に、第1、第2の折曲部4、5をそれぞれ各折り目4
a、4b、5a、5bで折り曲げるとともに、スタンド
部15を折り目15aで折り曲げる。すなわち、第1の
折曲部4の折り目4aを山折りにし、折り目4bを谷折
りにするとともに、第2の折曲部5の折り目5aを山折
りにし、折り目5bを谷折りにする。これにより、第
1、第2の折曲部4、5の折り曲げられた部分がパット
取付部3の下側に位置することになり、しかもこのよう
に折り曲げられることにより、第1、第2の折曲部4、
5の強度が高められる。また、スタンド部15を折り目
15aで谷折りにし、パット取付部3の上方に突出させ
る。
【0016】この後、インク含浸パット2の剥離紙19
を剥離して接着層18を露出させ、図5に示すように、
インク含浸パット2をパット取付部3の位置決めマーク
14に合わせて、接着層18によってパット取付部3に
貼り付ける。このときには、インク含浸シート16が支
持シート17に設けられているので、インク含浸シート
16が撚れたり、あるいは部分的に伸びたり縮んだりす
ることなく、インク含浸シート16をパット取付部3に
良好に貼り付けることができ、このためインク含浸パッ
ト2の取り扱いが簡単にできる。
【0017】一方、第2の折曲部5から切り離された原
版取付部9の剥離紙(図示せず)を剥離して接着テープ
13を露出させ、この原版取付部9にラベルプリンタや
ワードプロセッサなどのプリンタで予め作成されたスタ
ンプ原版8を貼り付ける。このときにも、原版取付部9
に印刷された位置決めマーク12にスタンプ原版8を位
置合わせして貼り付ける。これにより、スタンプ原版8
の文字などを表す穿孔部8aが原版取付部9の長孔11
に対応し、スタンプ原版8の周縁部が長孔11の周縁部
に跨って貼り付けられる。
【0018】そして、図6に示すように、パット取付部
3に貼り付けられたインク含浸パット2のインク含浸シ
ート16にインク16aを含浸させ、この状態で原版取
付部9を表裏反転させて、インク含浸シート16に原版
取付部9の長孔11を対応させた状態で、原版取付部9
の外周部に露出した接着テープ13によってパット取付
部3に原版取付部9を貼り付ける。これにより、インク
含浸シート16が原版取付部9の長孔11内に配置され
てスタンプ原版8に直接接触することになり、スタンプ
可能な状態になる。この状態では、スタンプ原版8の周
縁部が原版取付部9に接着されているので、インク含浸
シート16のインク16aがスタンプ原版8の周縁部か
ら漏れることがない。
【0019】この後、図7に示すように、第1の折曲部
4の先端に設けられた係合突起部6を第2の折曲部5の
先端側に設けられたスリット状の係止孔7に差し込んで
係止させる。これにより、第1、第2の折曲部4、5が
相互に連結され、スタンプ本体が構成される。このとき
には、係合突起部6の先端側の長さが付け根部側の長さ
よりも短いので、係合突起部6を係止孔7に差し込む際
に、滑らかに差し込むことができ、しかも係止孔7の長
さが係合突起部6の先端の長さよりも長く、付け根部の
長さよりも短く形成されているので、係止孔7に差し込
まれた係合突起部6はその付け根部に形成された切込部
6aの縁部が係止孔7の縁部に係止され、これにより係
合突起部6が係止孔7から勝手に抜け出さないように係
止することができる。
【0020】また、第1、第2の折曲部4、5が連結さ
れた状態では、第1の折曲部4の各折り目4a、4b間
の長さおよび第2の折曲部5の各折り目5a、5b間の
長さの両者を足した和の長さが、パット取付部3の幅よ
りも短くなっているので、第1、第2の折曲部4、5が
図7に示すような楔状をなすため、連結された第1、第
2の折曲部4、5の強度を高めることができるととも
に、第1の折曲部4の各折り目4a、4b間の個所およ
び第2の折曲部5の各折り目5a、5b間の個所が図7
に示すように斜めに傾斜して浮き上がるため、第1、第
2の折曲部4、5がパット取付部3に対して弾力性をも
つことになる。
【0021】このように組み立てられたスタンプ本体を
使用する場合には、図8(a)に示すように、パット取
付部3の左右両側に折り曲げられたスタンド部15をパ
ット取付部3とほぼ同じ面になるように折り戻し、この
状態で相互に連結された第1、第2の折曲部4、5を手
でもってパット取付部3のスタンプ原版8を所望の被ス
タンプ部材(図示せず)に押し付ければ良い。すると、
インク含浸シート16に含浸されたインク16aがスタ
ンプ原版8の多孔性シートを介して熱可塑性合成樹脂フ
ィルムの穿孔部8aを通り、これにより文字や図形など
が被スタンプ部材にスタンプされる。このときには、第
1、第2の折曲部4、5がパット取付部3に対して弾力
性をもっているので、スタンプ原版8を被スタンプ部材
に押し付ける際、スタンプ原版8を弾力的に押し付ける
ことができ、このため良好にスタンプ作業を行なうこと
ができる。なお、この場合、スタンド部15を逆方向に
折り曲げてパット取付部3と第1、第2の折曲部4、5
との間に折り込んでおけば、スタンド部15もバネ部材
として作用するので、より一層、弾力性を高めることが
できる。
【0022】また、スタンプ本体を使用しないときに
は、図8(b)に示すように、パット取付部3の左右両
側のスタンド部15をスタンプ原版8の下側に向けて折
り曲げれば良い。このようにすれば、スタンプ原版8の
表面にインク16aが染み出していても、スタンド部1
5でスタンプ本体を支持することができるので、スタン
プ本体を机などの載置台上に置いても、スタンプ原版8
を載置台から離間させることができ、インク16aが載
置台に付着するのを防ぐことができるとともに、スタン
プ本体を収納するのにも便利である。
【0023】このように、このスタンプ組立てキットに
よれば、折り曲げ可能な紙からなるスタンプ組立てシー
ト1が、インク含浸パット2を取り付けるためのパット
取付部3と、このパット取付部3の上下両側それぞれに
折り曲げ可能に設けられた第1、第2の折曲部4、5と
からなり、第1の折曲部4に係合突起部6を設け、第2
の折曲部5に係止孔7を設け、かつこの第2の折曲部5
の先端に原版取付部9を切離し可能に設けたから、組み
立てる際に原版取付部9を切り離して第1、第2の折曲
部4、5を折り曲げるだけで、スタンプ本体を構成する
ことができ、従来のような成形用金型が不要となるた
め、スタンプ本体を安価に製作することができ、スタン
プ本体の大幅な低価格化を図ることができ、またスタン
プ組立てシート1として紙などの安価な材料を用いるこ
とができる。
【0024】なお、上記第1実施形態では、原版取付部
9を第2の折曲部5の先端に設けたが、これに限らず、
第1の折曲部4の先端に設けられた係合突起部6の先端
にミシン目10を施して設けても良い。また、上記第1
実施形態では、原版取付部9を切り離した後、第1、第
2の折曲部4、5を折り曲げてパット取付部3にインク
含浸パット2を貼り付け、この後、切り離された原版取
付部9にスタンプ原版8を貼り付けたが、これに限ら
ず、原版取付部9を切り離してすぐにスタンプ原版8を
貼り付け、この後、第1、第2の折曲部4、5を折り曲
げてパット取付部3にインク含浸パット2を貼り付けて
も良く、また原版取付部9を切り離す前にスタンプ原版
8を貼り付け、この後、原版取付部9を切り離すように
しても良い。
【0025】[第2実施形態]次に、図9〜図15を参
照して、この発明のスタンプ組立てキットの第2実施形
態について説明する。なお、図1〜図8に示された第1
実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。図9はスタンプ組立てキットの展開図である。
この図において、20はスタンプ組立てシートである。
このスタンプ組立てシート20は、材料規格のカード紙
6〜2号で、好ましくはカード紙5〜4号の折り曲げ可
能な紙であり、インク含浸パット2およびスタンプ原版
8が取り付けられるパット取付部21と、このパット取
付部21の両側(同図では上下方向の両側)それぞれに
折り曲げ可能に設けられた第1、第2の折曲部22、2
3とからなっている。
【0026】パット取付部21の中央部には、矩形状の
長孔24が形成されている。また、このパット取付部2
1の左右両側には、インク16aの流れ出しを防ぐため
のインク止め部25がそれぞれ折曲げ可能に突出して形
成されている。すなわち、パット取付部21と各インク
止め部25との境界部分には、2点鎖線で示された折り
目25aが設けられている。そして、このパット取付部
21およびインク止め部25の全表面には長孔24を除
いて接着テープ26が貼り付けられており、この接着テ
ープ26上には剥離紙(図示せず)が剥離可能に貼り付
けられている。
【0027】第1の折曲部22は、第1実施形態と同
様、パット取付部21の上側に位置し、パット取付部2
1との境界部分に2点鎖線で示された折り目22aが設
けられているとともに、この折り目22aから上側に所
定間隔だけ離れた個所に1点鎖線で示された折り目22
bが設けられている。また、第2の折曲部23は、パッ
ト取付部21の下側に位置し、パット取付部21との境
界部分に2点鎖線で示された折り目23aが設けられて
いるとともに、この折り目23aから下側に所定間隔だ
け離れた個所に1点鎖線で示された折り目23bが設け
られている。この場合、2点鎖線で示された折り目22
a、23aは谷折を表し、1点鎖線で示された折り目2
2b、23bは山折を表している。また、第1の折曲部
22の折り目22aと折り目22bとの間隔、および第
2の折曲部23の折り目23aと折り目23bとの間隔
は、第1実施形態と同様、その両者を足した和の長さが
パット取付部21の幅よりも短くなるように設定されて
いる。
【0028】そして、第1、第2の折曲部22、23の
先端、つまりパット取付部21と反対側の端部の中央に
は、それぞれ舌状の係合突起部27、28が形成されて
いる。各係合突起部27、28は、第1実施形態と同
様、それぞれ先端の長さが付け根部の長さよりも少し短
く形成され、これにより両側辺が傾斜した舌状に形成さ
れている。この係合突起部27、28の付け根部の両側
には、それぞれ切込部27a、28aが食い込んで形成
されている。なお、第1、第2の折曲部22、23の先
端両側には、切欠部29、30が形成されており、これ
により第1、第2の折曲部22、23が段差状に形成さ
れている。
【0029】さらに、第2の折曲部23の先端には、係
合突起部28を囲んで連結部31が切離し可能に設けら
れている。すなわち、第2の折曲部23と連結部31と
の境界部分には、その両者の切離しを可能にするための
ミシン目32が施されており、係合突起部28と連結部
31との境界部分は切断線31aにより切断されてい
る。この連結部31の中間部には、スリット状の係止孔
33が係合突起部28の先端と平行に形成されていると
ともに、連結部31の左右両端と係止孔33との間には
山折りを表す2点鎖線で示された折り目31bが設けら
れている。
【0030】この場合、係止孔33の長さは、第1実施
形態と同様、係合突起部27、28の各先端の長さより
も長く、かつ係合突起部27、28の各付け根部の長さ
よりも短く形成されている。また、この連結部31に
は、第2の折曲部23の先端の長さで、かつ折り目31
bから上下方向に所定間隔離れた4か所に小孔34が設
けられ、これら各小孔34からそれぞれ連結部31の上
辺または下辺に亘って切断線34aが設けられている。
そして、連結部31の上辺および下辺における各切断線
34aの両側縁部はそれぞれ円弧状に形成されている。
なお、パット取付部21に配置されるインク含浸パット
2は、インク含浸シート16を支持シート17に設けた
だけの構造で、その大きさはパット取付部21とほぼ同
じ大きさに形成されている。また、スタンプ原版8は第
1実施形態と同様の構造になっている。
【0031】次に、このようなスタンプ組立てキットを
組み立てて使用する場合について説明する。まず、パッ
ト取付部21から剥離紙(図示せず)を剥離して接着テ
ープ26を露出させ、この状態で図10に示すようにパ
ット取付部21にスタンプ原版8を接着テープ26によ
って貼り付ける。このときには、スタンプ原版8の文字
や図形を表す穿孔部8aをパット取付部21の長孔24
に対応させる。そして、第2の折曲部23の先端に設け
られた連結部31を第2の折曲部23からミシン目32
で切り離す。
【0032】この後、図11に示すように、スタンプ原
版8上にインク16aを塗布してインク含浸パット2を
配置する。このときには、インク含浸シート16を下に
向けて配置し、その周縁部をパット取付部21の周縁部
に露出した接着テープ26によってパット取付部21に
貼り付ける。これにより、インク含浸パット2がパット
取付部21に固定され、スタンプ原版8上に塗布された
インク16aがインク含浸シート16に染み込み、スタ
ンプ原版8にインク16aが均等に行き渡ることにな
る。この状態で、図12に示すように、パット取付部2
1の左右両側のインク止め部25を折り目25aで折り
返してインク含浸パット2の両端部上に重ねる。する
と、インク止め部25に設けられた接着テープ26によ
ってインク止め部25がインク含浸パット2上に貼り合
わされる。このときには、インク止め部25がインク含
浸パット2の両端部上に折り返されているので、インク
16aがパット取付部21の左右両側から流れ出るのを
防ぐことができる。
【0033】この後、第1、第2の折曲部22、23を
それぞれ各折り目22a、22b、23a、23bで折
り曲げる。すなわち、第1の折曲部22の折り目22a
を谷折りにし、折り目22bを山折りにするとともに、
第2の折曲部23の折り目23aを谷折りにし、折り目
23bを山折りにする。これにより、図13に示すよう
に、第1、第2の折曲部22、23の折り曲げられた部
分がパット取付部21の上側に位置するとともに、各係
合突起部27、28が相互に重なり合う。このように折
り曲げることにより、第1、第2の折曲部22、23の
強度を高めることができる。この状態で、図14に示す
ように、切り離された連結部31を折り目31bで山折
にする。
【0034】そして、図15に示すように、連結部31
に設けられたそれぞれ左右両側の切断線34a間の部分
を第1、第2の折曲部22、23の外面側に位置させ、
各切断線34aから両端までの部分を第1、第2の折曲
部22、23の切欠部29、30の内面側(対向する面
側)に位置するように差し込むことにより、第1、第2
の折曲部22、23をそれぞれ連結部31で挾むととも
に、連結部31の係止孔33に相互に重なり合った各係
合突起部27、28を差し込んで係止させる。これによ
り、第1、第2の折曲部22、23が連結部31によっ
て相互に連結され、スタンプ本体として構成される。
【0035】このときにも、第1実施形態と同様、各係
合突起部27、28の先端側の長さが付け根部側の長さ
よりも短いので、係合突起部27、28を係止孔33に
差し込む際に、滑らかに差し込むことができ、しかも係
止孔33の長さが各係合突起部27、28の先端の長さ
よりも長く、付け根部の長さよりも短く形成されている
ので、係止孔33に差し込まれた各係合突起部27、2
8はその付け根部に形成された切込部27a、28aの
縁部が係止孔33の縁部に係止され、これにより係合突
起部27、28が係止孔33から勝手に抜け出さないよ
うに係止することができる。また、第1、第2の折曲部
22、23の外面側に連結部31が配置されているとと
もに、連結部31の各切断線34aから両端までの部分
が第1、第2の折曲部22、23の切欠部29、30の
内面側に差し込まれているので、第1、第2の折曲部2
2、23の強度を第1実施形態のものよりもさらに高め
ることができる。
【0036】さらに、第1、第2の折曲部22、23が
連結された状態では、第1実施形態と同様、第1の折曲
部22の各折り目22a、22b間の長さおよび第2の
折曲部23の各折り目23a、23b間の長さの両者を
足した和の長さが、パット取付部21の幅よりも短くな
っているので、第1実施形態と同様、第1、第2の折曲
部22、23が楔状をなすため、第1、第2の折曲部2
2、23の強度を高めることができるとともに、第1の
折曲部22の各折り目22a、22b間の個所および第
2の折曲部23の各折り目23a、23b間の個所が図
15に示すように斜めに傾斜して浮き上がるので、第
1、第2の折曲部22、23がパット取付部21に対し
て弾力性をもつことになる。このため、スタンプ原版8
を被スタンプ部材に押し付ける際に、スタンプ原版8を
弾力的に押し付けることができ、良好にスタンプ作業を
することができる。
【0037】このように、このスタンプ組立てキットに
おいても、折り曲げ可能な紙からなるスタンプ組立てシ
ート20が、インク含浸パット2を取り付けるためのパ
ット取付部21と、このパット取付部21の上下両側そ
れぞれに折り曲げ可能に設けられた第1、第2の折曲部
22、23とからなり、第1、第2の折曲部22、23
にそれぞれ係合突起部27、28を設け、第2の折曲部
23に連結部31を切離し可能に設け、この連結部31
に係止孔33および切断線34aを設けたから、組み立
てる際に連結部31を切り離して第1、第2の折曲部2
2、23を折り曲げた後、折り曲げられた第1、第2の
折曲部22、23に連結部31を取り付けるだけで、ス
タンプ本体を構成することができ、このため第1実施形
態と同様、従来のような成形用金型が不要となり、スタ
ンプ本体を安価に製作することができ、スタンプ本体の
大幅な低価格化を図ることができ、またスタンプ組立て
シート20として紙などの安価な材料を用いることがで
きる。
【0038】なお、上記第1、第2実施形態では、スタ
ンプ組立てシート1、20が紙である場合について述べ
たが、これに限らず、折曲げ可能なシート状のものであ
れば、樹脂や金属などでも良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明のスタンプ組立てキットによれば、折り曲げ可能な柔
軟性部材からなり、この柔軟性部材が、インクが含浸さ
れたインク含浸体を取り付けるために設けられたインク
含浸体取付部と、このインク含浸体取付部の両側それぞ
れに折り曲げ可能に設けられた折曲部とからなり、これ
ら平面的な柔軟性部材の折曲部を折り曲げることによ
り、立体的なスタンプ本体を組立てることができるの
で、従来のような成形用金型が不要となり、スタンプ本
体の低価格化を図ることができ、また柔軟性部材として
紙などの安価な材料を用いることができる。
【0040】また、請求項5記載の発明のスタンプ用の
インク含浸体によれば、インク含浸シートを支持シート
の一面に設け、この支持シートの他面に接着層を設け、
この接着層に剥離紙を剥離可能に貼り付け、この剥離紙
を剥離した接着層によってインク含浸シートを支持シー
トと共にスタンプ本体に対して貼り付けるので、インク
含浸シートが撚れたり、部分的に伸びたり縮んだりせ
ず、良好にインク含浸シートをスタンプ本体に対して貼
り付けることができ、取り扱いが簡単で、使い勝手が良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスタンプ組立てキットの第1実施形
態を示した展開図。
【図2】図1の原版取付部に取り付けられるインク含浸
パットを示し、(a)はその平面図、(b)はその側面
図。
【図3】図1の斜視図。
【図4】図3において第1、第2の折曲部およびスタン
ド部を折り曲げて原版取付部を切り離した状態を示した
斜視図。
【図5】図4において原版取付部にスタンプ原版を貼り
付けてパット取付部にインク含浸パットを取り付ける状
態を示した斜視図。
【図6】図5においてインク含浸シートにインクを含浸
させてパット取付部に原版取付部を取り付ける状態を示
した斜視図。
【図7】図6において第1の折曲部に設けられた係合突
起部を第2の折曲部の係止孔に差し込んで係止させた状
態を示した斜視図。
【図8】(a)は図7のスタンプ本体を使用する状態を
示した斜視図、(b)はスタンプ本体を使用しない状態
を示した斜視図。
【図9】この発明のスタンプ組立てキットの第2実施形
態を示した展開図。
【図10】図9のパット取付部にスタンプ原版を貼り付
けた状態を示した斜視図。
【図11】図10において連結部を切離した上、スタン
プ原版にインクを塗布してインク含浸パットを取り付け
る状態を示した斜視図。
【図12】図11においてインク止め部を折り返した状
態を示した斜視図。
【図13】図12において第1、第2の折曲部を折り曲
げた状態を示した斜視図。
【図14】図13において連結部を折り曲げた状態を示
した斜視図。
【図15】図14において連結部を第1、第2の折曲部
に取り付けて使用する状態を示した斜視図。
【符号の説明】
1、20 スタンプ組立てシート 2 インク含浸パット 3、21 パット取付部 4、22 第1の折曲部 5、23 第2の折曲部 6、27、28 係合突起部 7、33 係止孔 8 スタンプ原版 15 スタンド部 16 インク含浸シート 16a インク 17 支持シート 18 接着層 19 剥離紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折り曲げ可能な柔軟性部材からなり、この
    柔軟性部材は、インクが含浸されたインク含浸体を取り
    付けるために設けられたインク含浸体取付部と、このイ
    ンク含浸体取付部の両側それぞれに折り曲げ可能に設け
    られた折曲部とからなり、これら折曲部を折り曲げるこ
    とによりスタンプ本体を構成することを特徴とするスタ
    ンプ組立てキット。
  2. 【請求項2】前記折曲部のうち、少なくとも一方の折曲
    部の先端には係合突起部が形成され、他方の折曲部の先
    端側には前記係合突起部を係止する係止孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のスタンプ組立てキ
    ット。
  3. 【請求項3】前記折曲部のうち、いずれか一方の折曲部
    の先端にはスタンプ原版を取り付けるための原版取付部
    が切離し可能に設けられ、この原版取付部を前記一方の
    折曲部の先端から切り離して前記インク含浸体取付部に
    取り付けることを特徴とする請求項1または2記載のス
    タンプ組立てキット。
  4. 【請求項4】前記インク含浸体取付部には、前記スタン
    プ本体を支持するスタンド部が折り曲げ可能に形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のスタンプ組立てキット。
  5. 【請求項5】スタンプ本体に対して貼り付けられるスタ
    ンプ用のインク含浸体であって、インク含浸シートと、
    このインク含浸シートが一面に設けられた支持シート
    と、この支持シートの他面に設けられた接着層と、この
    接着層に剥離可能に貼り付けられた剥離紙とからなるこ
    とを特徴とするスタンプ用のインク含浸体。
JP15473996A 1996-05-28 1996-05-28 スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体 Pending JPH09314970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15473996A JPH09314970A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15473996A JPH09314970A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09314970A true JPH09314970A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15590874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15473996A Pending JPH09314970A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09314970A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006295438A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Audio Technica Corp 狭指向性マイクロホン用音響管の製造方法
US7834899B2 (en) 2003-11-14 2010-11-16 The Technology Partnership Plc Laser marking system
JP2020006516A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 シヤチハタ株式会社 スタンプ用シート体及びこれを利用したスタンドフレーム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7834899B2 (en) 2003-11-14 2010-11-16 The Technology Partnership Plc Laser marking system
JP2006295438A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Audio Technica Corp 狭指向性マイクロホン用音響管の製造方法
JP2020006516A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 シヤチハタ株式会社 スタンプ用シート体及びこれを利用したスタンドフレーム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3639482B2 (ja) スクリーン印刷装置及び孔版原紙組立体
JPH09314970A (ja) スタンプ組立てキットおよびスタンプ用のインク含浸体
JPS60184084U (ja) セルフラベル
JP3508052B2 (ja) ファイル作成用キット
JPS5984565U (ja) ラベル
JPH10203047A (ja) メモホルダー
JPS6225981U (ja)
JP3659808B2 (ja) 押圧印刷器
JPS63144666U (ja)
JPS5968953U (ja) 印刷紙保持台シ−ト
JPH0433067U (ja)
JP4683777B2 (ja) シート
JPS59194950U (ja) 感熱性孔版印刷用原紙
JPS6027018Y2 (ja) 紙類のコ−ナ押え具
JPH0639471U (ja) カード付き封書用フォーム
JPS62220377A (ja)
JPH09234936A (ja) 簡易スタンプ用ホルダーおよびこれを用いた簡易スタンプ
JP2001088489A (ja) インデックス装置
JPS60101404U (ja) フイルム結束機
JPS58153070U (ja) ラベル用紙
JPS6024569U (ja) メモ装置
JPH0368469U (ja)
JPH09327986A (ja) 電池ホルダー
JPH0399464U (ja)
JPH09309565A (ja) つば付き容器用ホルダー