JPH09314603A - 熱硬化性樹脂用射出成形機 - Google Patents

熱硬化性樹脂用射出成形機

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Publication number
JPH09314603A
JPH09314603A JP13923996A JP13923996A JPH09314603A JP H09314603 A JPH09314603 A JP H09314603A JP 13923996 A JP13923996 A JP 13923996A JP 13923996 A JP13923996 A JP 13923996A JP H09314603 A JPH09314603 A JP H09314603A
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JP
Japan
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screw
outer diameter
length
tip
sleeve portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP13923996A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mitsui
正宏 三井
Masayoshi Horie
正嘉 堀江
Eiji Funatsu
栄二 船津
Etsuji Ono
悦司 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱硬化性樹脂用射出成形機において、逆流防
止機構を有し、この逆流防止機構によるクッション成形
にて安定な連続成形を行う。 【解決手段】 熱硬化性樹脂用射出成形機において、下
記の構成要件(1)、(2)及び(3)からなるクッシ
ョン成形可能な逆流防止機構を有することを特徴とする
射出成形機。 (1)スクリュー先端部にスクリュー本体の外径(D)
より小径のピストン部分が設けられていること、(2)
ノズル先端部に加熱シリンダー本体内径より小径のスリ
ーブ部分が設けられていること、及び(3)前記ピスト
ン部分の長さ(a)とスリーブ部分の長さ(b)、及び
ピストンとスリーブ部分とのクリアランス(t)は、樹
脂材料を射出した後の保圧時にスクリュー先端部にクッ
ション成形のための樹脂が残存しうる長さ及びクリアラ
ンスであること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂用射
出成形機において、スクリュー先端部及びノズル部に逆
流防止機構を有し、この逆流防止機構によるクッション
成形にて安定な連続成形を行うことができる射出成形機
に関するものである。
【0002】本発明において、保圧とは、射出が完了し
金型内に溶融した熱硬化性樹脂材料が充填しても、射出
圧力がある一定時間保持される圧力のことである。保圧
の目的は、金型内で硬化し収縮し始めている成形品をそ
のままにしておくと、成型品はヒケや空洞が生じるので
収縮分を補給して、金型内の材料充填を良くするための
ものであり、成形品の品質に非常に重要な役割を演ず
る。保圧は調整できるようになっており、圧力と保圧を
かける時間が不足すると成形品にヒケを生じ、逆に圧力
の高すぎ、時間の長すぎは成形品に歪みを残したりバリ
の原因となる。一般に、熱硬化成形材料は金型内で硬化
すると収縮するので、成形品の内圧が大きい程保圧効果
の期待は大きくなる。
【0003】クッション成形とは、保圧を十分効果的に
行うために射出終了後にスクリュー先端部に溶融樹脂材
料を少量残しておきこの溶融材料により保圧を与える成
形方法であり、安定成形が可能となる。樹脂材料の逆流
(バックフロー)が大きいと保圧を十分にかける前にス
クリューが最前進してしまい保圧を十分にかけることが
できない。
【0004】
【従来の技術】従来、熱硬化性樹脂用射出成形機のスク
リューは、樹脂材料の可塑化溶融時に加熱シリンダー内
で樹脂材料が事前に硬化しないように低圧縮比のフルフ
ライトスクリューが使用されている。フルフライトスク
リューは、スクリューの外周に等ピッチで溝が設けられ
ているもので、射出成形時に樹脂材料の逆流が発生し、
一定の射出量を確保するのは難しく安定成形が不十分と
なる。ここで、熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジ
アクリルフタレート樹脂、ユリア樹脂、シリコン樹脂な
どである。
【0005】図1は、現在最も一般的に使用されている
インラインスクリュー式熱硬化性樹脂射出成形機におけ
る加熱シリンダー及びスクリューの概略断面図である。
図1において、ホッパー14内の樹脂材料はスクリュー
の回転に伴い、フライト12を持つスクリュー本体11
に沿って前方へ運ばれ、加熱シリンダー13の先端部に
充填計量される。その後、金型15内に射出されるが、
射出終了までの間にスクリューに逆流防止機構がないた
めスクリューに沿って充填計量された樹脂材料がバック
フローして充填計量された量だけ射出することができな
い。このため、安定成形に必要な保圧を十分にかけるこ
とが難しい。
【0006】この問題を解決するためには逆流防止リン
グの付いたスクリューを使用することがあり、試みられ
ている。しかし、逆流防止リング部分でせん断力や圧縮
力等が加わり樹脂材料が発熱し加熱シリンダー内で硬化
しやすいという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、加
熱シリンダー先端部にスリーブ部分を、スクリュー先端
部にピストン部分をそれぞれ設け、これらの部分により
樹脂材料のバックフローを防止し、加熱シリンダー先端
部に、一定の射出量が確保できるとともにクッション成
形のために必要な溶融樹脂量を残し、保圧が十分に確保
できることにより安定成形が可能となる。そして、逆流
防止リングがないことにより樹脂材料の発熱が抑えられ
加熱シリンダー内での硬化が抑制されるため、熱安定性
が向上し、熱硬化性樹脂のクッション成形を可能にする
ものである。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、熱硬化性樹
脂用射出成形機において、下記の構成要件(1)、
(2)及び(3)からなるクッション成形可能な逆流防
止機構を有することを特徴とする射出成形機。 (1)スクリュー先端部にスクリュー本体の外径(D)
より小径のピストン部分が設けられていること、(2)
ノズル先端部に加熱シリンダー本体内径より小径のスリ
ーブ部分が設けられていること、及び(3)前記ピスト
ン部分の長さ(a)とスリーブ部分の長さ(b)、及び
ピストンとスリーブ部分とのクリアランス(t)は、樹
脂材料を射出した後の保圧時にスクリュー先端部にクッ
ション成形のための樹脂が残存しうる長さ及びクリアラ
ンスであること。
【0009】そして、好ましくは、ピストン部分及びス
リーブ部分の長さがともに2mm〜スクリュー外径
(D)であること、さらには、ピストン部分とスリーブ
部分のクリアランス(t)が0.05〜3mmであるこ
と、ピストン部分の外径(d)とスクリュー部分の外径
(D)の比が0.5〜1未満であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図2及び図3によって本発
明を詳細に説明する。図2は、スクリュー先端部に設け
られたピストン部分、及びノズル先端部に設けられたス
リーブ部分からなる逆流防止機構を有する射出成形機の
概略断面図であり、図2(a)は樹脂材料の充填計量後
のスクリュー位置を示し、図2(b)は射出後のスクリ
ュー位置を示す。
【0011】図2において、ホッパー4に投入された樹
脂材料はスクリューの回転に伴い、フライト2を持つス
クリュー本体1に沿って運ばれ、加熱シリンダー3の先
端部に充填計量される。その後金型5内に射出される
が、ピストン部分6とスリーブ部分7が嵌合する位置か
らは、バックフローを抑え、保圧をかけるのに必要なク
ッションが得られ、十分な保圧をかけることができるよ
うになる。
【0012】図3は図2のスクリュー及びシリンダー先
端部の拡大図である。ピストン部分の長さ(a)及びス
リーブ部分の長さ(b)はともに2mm〜スクリュー外
径(D)であることが好ましい。2mm未満の場合で
は、嵌合する部分の長さが短いために樹脂材料の射出時
に逆流防止効果が不十分であり、バックフローが発生し
クッション成形に有効ではない。一方、スクリュー外径
(D)を越える長さとした場合には、嵌合する部分が長
すぎるためスクリューとノズルのかじり及び破損が発生
したり、発熱により溶融樹脂の硬化が起こったりする。
ピストン部分及びスリーブ部分の長さは、逆流防止効
果、ピストン部分とスリーブ部分の嵌合性、加工精度等
の理由により特に5〜10mmが好ましい。
【0013】更に、ピストン部分とスリーブ部分との長
さの関係では、ピストン部分の長さ(a)をスリーブ部
分の長さ(b)よりも0.05〜1mm程度短く設計す
るのが好ましい。
【0014】ピストン部分とスリーブ部分とのクリアラ
ンス(t)は、0.05〜3mmとするのが好ましい。
0.05mm未満の場合では、クリアランスがほとんど
ないためにピストン部分とスリーブ部分にかじりが生じ
ることがあり、このため生産性効率が低くなり有効では
ない。3mm以上の場合は、クリアランスがありすぎる
ために逆流防止機能が不完全となりバックフローが発生
しクッション成形に有効ではない。ピストン部分とスリ
ーブ部分とのクリアランス(t)は、0.1〜2mmが
好ましい。
【0015】また、ピストン部分の外径(d)とスクリ
ュー本体の外径(D)との比は、0.5以上1未満とす
る。0.5未満の場合では、ピストン部分の外径とスク
リュー部分の外径の違いが大きいため射出圧が一気に上
昇してしまい、過大なバリを発生したり金型の損傷を引
き起こしたりする恐れがあり、更に、ピストン部が極端
に細くなるためにスクリューの強度が不足する。ピスト
ン部分の外径(d)とスクリュー本体(D)の外径の比
は、0.7〜0.9が好ましい。
【0016】
【発明の効果】加熱シリンダー内で射出するために計量
された樹脂は、射出時の逆流防止機構により樹脂材料は
スクリュー後方にバックフローすることなく金型内に射
出充填される。このため樹脂材料の溶融粘度、射出速
度、及び射出圧力などの成形条件が変動しても射出する
ために計量された樹脂材料がバックフローすることがな
いため、樹脂量が常に一定して金型内に射出充填される
ので、バリの少ない成形が可能となる。また、クッショ
ン成形が可能になり、必要な保圧を確実にかけることが
可能になるため、変動の少ない安定した連続成形が達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の熱硬化性樹脂用射出成形機の概略断面
図。
【図2】 本発明の熱硬化性樹脂用射出成形機の概略断
面図。
【図3】 図2のスクリュー及びシリンダー先端部の拡
大図。
【符号の説明】
1 スクリュー本体 2 フライト 3 加熱シリンダー 4 ホッパー 5 成形金型 6 ピストン部分 7 スリーブ部分 11 スクリュー 12 フライト 13 加熱シリンダー 14 ホッパー 15 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 悦司 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 住 友ベークライト株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂用射出成形機において、下
    記の構成要件(1)、(2)及び(3)からなるクッシ
    ョン成形可能な逆流防止機構を有することを特徴とする
    射出成形機。 (1)スクリュー先端部にスクリュー本体の外径(D)
    より小径のピストン部分が設けられていること、(2)
    ノズル先端部に加熱シリンダー本体内径より小径のスリ
    ーブ部分が設けられていること、及び(3)前記ピスト
    ン部分の長さ(a)とスリーブ部分の長さ(b)、及び
    ピストンとスリーブ部分とのクリアランス(t)は、樹
    脂材料を射出した後の保圧時にスクリュー先端部にクッ
    ション成形のための樹脂が残存しうる長さ及びクリアラ
    ンスであること。
  2. 【請求項2】 ピストン部分及びスリーブ部分の長さが
    ともに2mm〜スクリュー本体の外径(D)である請求
    項1記載の射出成形機。
  3. 【請求項3】 ピストン部分とスリーブ部分とのクリア
    ランスが0.05〜3mmである請求項1記載の射出成
    形機。
  4. 【請求項4】 ピストン部分の外径(d)とスクリュー
    本体の外径(D)の比が0.5〜1未満である請求項1
    記載の射出成形機。
JP13923996A 1996-05-31 1996-05-31 熱硬化性樹脂用射出成形機 Pending JPH09314603A (ja)

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JP13923996A JPH09314603A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 熱硬化性樹脂用射出成形機

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JP13923996A JPH09314603A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 熱硬化性樹脂用射出成形機

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JPH09314603A true JPH09314603A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15240715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13923996A Pending JPH09314603A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 熱硬化性樹脂用射出成形機

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JP (1) JPH09314603A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345976B1 (en) 1999-01-18 2002-02-12 Nissei Plastic Industrial Co., Ltd. Injection apparatus
US11945150B2 (en) 2014-12-04 2024-04-02 Extrude to Fill, Inc. Nozzle shut off for injection molding system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345976B1 (en) 1999-01-18 2002-02-12 Nissei Plastic Industrial Co., Ltd. Injection apparatus
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