JPH09314571A - ローラの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ローラの製造方法及び製造装置

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JPH09314571A
JPH09314571A JP14156996A JP14156996A JPH09314571A JP H09314571 A JPH09314571 A JP H09314571A JP 14156996 A JP14156996 A JP 14156996A JP 14156996 A JP14156996 A JP 14156996A JP H09314571 A JPH09314571 A JP H09314571A
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heating
roller
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elastic
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正明 高橋
Hideyuki Hatakeyama
英之 畠山
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Kazuo Kishino
一夫 岸野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱盤内に金型を入れ、弾性材料注入して、
個化させて弾性ローラを製造する方法において、成形部
材の厚みムラのない弾性成形ローラを得ること。 【解決手段】 加熱盤と成形金型との間に弾性部材を介
在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置、静電
記録装置などの画像形成装置に用いられ未定着トナーを
定着する定着装置に好適な、軸状の芯金部材の周囲に、
弾性材料を円筒状に上記芯金部材と一体的に成形される
ローラの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貫通した円筒孔を持つ成型金型内
に該円筒孔と同心に軸状の芯金部材を保持するために円
筒孔の両開口部に蓋体を用いるような金型を用い、該円
筒状の成形金型の軸方向に平行に分割される加熱用の熱
盤ではさんで加熱したり(図7)、該円筒状の成形金型
が入るように熱盤に穴をあけその穴に入れ加熱する(図
8)ことで、軸状の芯金部材の周囲に、弾性材料を円筒
状に上記芯金部材と一体的に成形しローラを製造してい
た。
【0003】今までは加熱用の熱盤は金型接触面もその
強度および熱伝導性の良さから金属材料で作られてい
た。このような熱盤で該円筒状の成形金型をはさむと熱
盤の接触面の形状を該円筒状の成形金型外形に合わせて
も、その構造上どうしても接触部分は線状になってしま
う。
【0004】また穴にいれる場合も、接触部分は線状ま
たは点になってしまう。つまり熱伝達の効率は落ち、ま
た接触部分とそうでないところで成型金型の温度上昇の
しかたに差が出る事となる。ローラの弾性層の厚みが十
分にあるときは多少の成型金型の温度上昇の差は問題な
いが、厚みが非常に薄いとき、また弾性層の上にさらに
弾性層を成型するときなどは、成型金型の温度上昇の差
の影響が大きくその硬化時間の差により弾性層の厚みに
バラツキが発生しそれがローラ振れとなって出てきてし
まうという問題点があった。
【0005】そこで、ローラの弾性層の厚みが薄いと
き、また弾性層の上にさらに弾性層を成型するときに弾
性層の厚みにバラツキが発生しない成型方法の開発が要
請されていた。
【0006】また、従来の弾性ローラの製造において、
図9に示すように、1対の加熱盤内に円筒の成形金型を
入れて、加熱盤で覆って加熱成形させる場合、加熱盤の
内径寸法は金型の外径寸法とほぼ同じか、若干大きくし
なくてはならない。しかし、実際問題としては金型の出
し入れを考慮して、加熱盤の内径寸法は大きめに作られ
る。
【0007】そのため、円筒状金型を加熱盤内に入れる
と、金型と加熱盤の接触部分は線接触状態になり、接触
部分と非接触部分との間の金型の温度差を生じることに
なる。また、図10に示すように、金型と加熱盤との間
のキャビテイ部分の真円度の変形も生じることによる形
状精度への影響もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように上記従来
例では、加熱盤と成型金型の接触部分とそうでないとこ
ろで成型金型の温度上昇のしかたに差が出来ローラの弾
性層の厚みが薄いとき、また弾性層の上にさらに弾性層
を成型するときなどは、成型金型の温度上昇の差の影響
が大きくその硬化時間の差により弾性層の厚みにバラツ
キが発生しそれがローラ振れとなって出てきてしまい高
精度の薄肉ローラおよび多層ローラの加熱盤を用いた成
型は製品バラツキが大きく安定して製造することが困難
であった。
【0009】本発明は、上記のような弾性層の厚みが薄
い、または弾性層の上にさらに弾性層を成型するような
多層のローラでも安定して肉厚バラツキがなく高精度に
成型できる加熱盤を金型加熱方式に用いたローラの製造
方法を提供する。
【0010】更に、本発明は複写機、レーザ ビーム プ
リンターなどの画像形成装置に用いる定着ローラや紙搬
送用の搬送ローラなどのゴム材料などでできた弾性ロー
ラの製造に好適な製造装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本出願に係る第1の発明は、貫通した円筒孔を持つ成
形金型内に該円筒孔と同心に軸状の芯金部材を保持する
ために円筒孔の両端開口部に取り付けられる蓋体を有す
る成型金型を用い、これに弾性材料を圧入または真空引
きにより導入し該円筒状の成形金型の軸方向に平行に分
割される加熱用の熱盤により加熱し、軸状の芯金部材の
周囲に、弾性材料を円筒状に上記芯金部材と一体的に成
形されるローラの成形に於いて、上記、加熱用熱盤の成
形金型との接触面に弾性部材を配することを特徴とす
る。
【0012】接触面に弾性部材を配することによりこれ
まで金属同士であった為その構造上どうしても線状また
は点になってしまっていた接触部分が弾性部材が双方の
凸凹を吸収し成型金型側面全面で接触することになる。
【0013】これにより接触部分とそうでないところで
成型金型の温度上昇のしかたに差がなくなり弾性層の厚
みが薄い、または弾性層の上にさらに弾性層を成型する
ような多層のローラでも安定して肉厚バラツキがなく高
精度に加熱盤を金型加熱方式に用いて成形することがで
きる。
【0014】また本出願に係る発明は、該円筒状の成形
金型の軸方向に平行に分割される加熱用の熱盤の代わり
に該円筒状の成形金型が入るような穴を設けその内面に
弾性部材を配した熱盤を用い、該円筒状の成形金型をそ
こに圧入し加熱することを特徴とする。
【0015】いままでは金属同士であると成型金型と熱
盤がかじらぬように穴を大きくしなければならず、接触
部分が線状または点になってしまっていたのが、成型金
型外径より若干小さめの内径になるように加熱盤内面に
弾性材料を付けそこに成型金型を圧入することにより弾
性部材が双方の凸凹を吸収し成型金型側面全面で接触す
ることになる。
【0016】これにより接触部分とそうでないところで
成型金型の温度上昇のしかたに差がなくなり弾性層の厚
みが薄い、または弾性層の上にさらに弾性層を成型する
ような多層のローラでも安定して肉厚バラツキがなく高
精度に簡易な穴あきタイプ加熱盤を金型加熱方式に用い
て成形することができる。
【0017】また本出願に係る発明は、上記弾性部材を
加熱用熱盤の成形金型側の面にただ張り付けるのではな
く、張付ける面にプライマーを塗り、成形金型表面を離
型処理し加熱盤と成形金型の間に上記弾性部材の材料を
入れその状態でプレスし加熱することにより成形金型に
ぴったりの弾性部材を加熱用熱盤の成形金型との接触面
に加熱盤と一体的に形成することを特徴とする。
【0018】弾性材料をただ貼るのでは接着界面の耐久
性や成型金型側面形状に合わせた接触面を形成するのに
問題がある。
【0019】しかし上記のような方法で弾性部材を加熱
盤と一体的に成型してしまえば接触界面は成型金型側面
を転写する為、接触面がぴったりと合った弾性部材とな
り成型金型の温度上昇が均一になり弾性層の厚みが薄
い、または弾性層の上にさらに弾性層を成形するような
多層のローラでも安定して肉厚バラツキがなく高精度に
加熱盤を金型加熱方式に用いて成形することができる。
【0020】また本出願に係る発明は、上記弾性部材を
加熱用熱盤の成形金型の入る穴の内面にただ張り付ける
のではなく、張付ける面にプライマーを塗り、成形金型
表面を離型処理し加熱盤の穴の中にいれ穴と成形金型の
間に上記弾性部材の材料を入れその状態で加硫して成型
金型を取り出すことにより成形金型にぴったりの弾性部
材を加熱用熱盤の成形金型との接触面に加熱盤と一体的
に形成することを特徴とする。
【0021】上記弾性部材を加熱用熱盤の成形金型側の
面にただ張り付けるのではなく、張付ける面にプライマ
ーを塗り、成形金型表面を離型処理し加熱盤と成形金型
の間に上記弾性部材の材料を入れその状態でプレスし加
熱することにより成形金型にぴったりの弾性部材を加熱
用熱盤の成形金型との接触面に設けることを特徴とす
る。
【0022】弾性材料をただ貼るのでは接着界面の耐久
性や成型金型側面形状に合わせた接触面を形成するのに
問題がある。しかし上記のような方法で弾性部材を加熱
盤と一体的に成型してしまえば接触界面は成型金型側面
を転写する為、接触面がぴったりと合った弾性部材とな
り成型金型の温度上昇が均一になり弾性層の厚みが薄
い、または弾性層の上にさらに弾性層を成型するような
多層のローラでも安定して肉厚バラツキがなく高精度に
簡易な穴あきタイプ加熱盤を金型加熱方式に用いて成形
することができる。
【0023】また本出願に係る発明は、上記弾性部材が
シリコーンゴムであることを特徴とする。弾性材料とし
て要求事項は、加熱盤に使用するため耐熱性に優れかつ
熱伝導が良くなくてはいけない、以上から弾性部材とし
てシリコーンゴムを使用することで百数十度の加熱温度
のなかでも劣化することなく弾性を保ち成型金型側面全
面で接触することで弾性層の厚みが薄い、または弾性層
の上にさらに弾性層を成型するような多層のローラでも
安定して肉厚バラツキがなく高精度に加熱盤を金型加熱
方式に用いて成形することができる。
【0024】さらにウレタンゴムよりも硬度を下げやす
い為、弾性部材としての厚みを薄くできる。つまり熱伝
導効率が良くなり成形時間の短縮、または成形温度を降
下でき更なる耐久性の向上が図れる。
【0025】また本出願に係る発明は、上記弾性部材が
フッ素ゴムであることを特徴とする。弾性材料として要
求事項は、加熱盤に使用するため耐熱性に優れかつ熱伝
導が良くなくてはいけない、さらにシリコーンゴムより
も耐熱、強度上優れたフッ素ゴムを使用することで百数
十度の加熱温度のなかでも劣化することなく弾性を保
ち、かつ、くり返しの金型出し入れでも破壊せず成型金
型側面全面で接触することで弾性層の厚みが薄い、また
は弾性層の上にさらに弾性層を成型するような多層のロ
ーラでも安定して肉厚バラツキがなく高精度に加熱盤を
金型加熱方式に用いて成形することができる。
【0026】更に、本発明は、複写機、レーザ ビーム
プリンターなどの画像形成装置に使用する定着ローラー
や、搬送ローラのゴムなどの弾性材料から作られた弾性
ローラの製造装置として、弾性ローラを成形するキャビ
テイ部を有する金型と、該金型を加熱する加熱盤の間に
弾性部材を介在させたローラ製造装置を提供することに
より上記課題を解決する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1、2は本発明の特徴を最もよ
く表す図であり、本実施例装置により弾性ローラを成型
している様子を示す該装置の断面図である。同図1、2
において、10は貫通した円筒孔12を有する成型金型
である。該円筒孔12は成型後の弾性ローラの外面の精
度を確保するためにホーニング仕上げが施されている。
【0028】円筒孔12の両端における開口部16,1
8には蓋体20,22が嵌着されている。芯金部材26
は該蓋体の中心軸上の穴20B,22Bに嵌着されるこ
とにより該円筒孔12の内面と同心状に保持されてい
る。また、左側の蓋体20の外側には外部に連通する液
導入孔30Aが設けられた蓋体カバー30が嵌着、成型
金型10にねじ固定されている。
【0029】右側の蓋体22の外側には弾性材料のもれ
を防ぐ蓋体カバー32がが嵌着、成型金型10にねじ固
定されている。図1に示されているのは既に金型キャビ
ティに弾性材料が導入されている状態であり、成形金型
の軸方向に平行に分割される加熱用の熱盤40に入れら
れ加熱されている状態である。熱盤40には成形金型と
の接触面に弾性部材41が貼り付けられている。弾性部
材41はウレタンゴムで出来た1.5mm厚のシートを接
着剤で貼り付けたものである。
【0030】次に、以上のごとく本実施例装置を用い
た、弾性ローラの成形の要領を説明する。本実施例では
肉厚1mmのLTVシリコーンゴムローラを成型した。
【0031】成形条件は次のようである。
【0032】芯金部材の材料A5052(JIS) 芯金部材の直径58mm 金型部材の材料S45C又は、NAK55 金型部材の直径 内径60.05mm、外径86mm 成形されたローラの直径寸法は60mmとした。
【0033】加熱温度は120度で、加熱時間30分で
あった。
【0034】LTVシリコーンゴム材料として、トーレ
ダウコーニング シリコーン社製の製品記号 DX35
ー446を用いた。
【0035】先ず、予め周囲に接着剤が塗布された芯
全部材26の右端部26B(左端部26A)を22(2
0)の支持部22B挿入する。
【0036】次に、上記のように組まれたものを成形
金型10の円筒孔12へ右方(左方)から挿入する。該
挿入は蓋体22(20)が、円筒孔12の開口部18
(16)端面に密着するまでなされる。
【0037】しかるのち、上記円筒孔12の左の開口
部(右の開口部)へもう一つの蓋体20(22)を嵌合
せしめる。この際芯金部材26の端部26A(26B)
を蓋体20(22)の支持部20B(20A)の孔に挿
入するようにする。かくして、上記円筒孔12は密閉空
間となる。
【0038】更に、以上のように組まれた物の右蓋体
22の右側に蓋体カバー32を嵌合せしめ、左蓋体20
の左側に蓋体カバー30を嵌合せしめ成型金型10にね
じで固定する。
【0039】かかる状態で、上記密閉空間へ蓋体30
に設けられた導入口30Aから蓋体20の液通路を経
て、低粘度ゴム材料、例えばLTV(低温硬化型)シリ
コンゴムを圧力下で注入する。この際、LTVゴムは、
注入前に液が十分混合されるまで撹絆されて脱気されて
いる。導入液圧は50kgf/cm2であった。
【0040】上記金型を成形金型との接触面に弾性部
材41としてウレタンゴムで出来た1mm厚のシートを接
着剤で貼り付けた熱盤40に入れ加熱硬化させる。
【0041】まず、成形金型の軸方向に平行に分割され
る加熱用の熱盤40を開き、そこに上記金型を入れかか
る状態で熱盤40を閉じ弾性部材41が押し付けられる
状態でられ加熱させる。ここでは液導入後熱盤に入れた
が金型を組み熱盤40で加熱した状態で液を導入するこ
とも可能である。
【0042】本実施例では120℃で30分加熱した。
【0043】上記ゴムの硬化後に、成形金型10を熱
盤から取り出しの両端の蓋体と蓋体カバーを一体に成形
金型l0から取り外す。
【0044】最後に成形金型l0から軸方同にローラ
を抜き出して、弾性ローラを得る。このような熱盤を用
い上記方法で成形することにより肉厚1mm以下の薄肉の
ローラも安定して肉厚バラツキがなく高精度に成形する
ことができた。
【0045】また、同様に芯金の代わりに肉厚2mmのロ
ーラを入れ、その表層に約1mmの厚みのシリコーンゴム
を成形する2層のローラもこのような熱盤を用い上記方
法で成形することにより安定して肉厚バラツキがなく高
精度に成形することができた。
【0046】なお、弾性材料の導入は、圧力によらず、
真空引きすることでも可能である。上記本例による方法
及び装置で上記条件でローラ直径60mm、ゴム層の厚
さ300μmの弾性ローラを成形したところ、ローラの
成形部の厚みムラは25μmであった。
【0047】尚、本発明に係る弾性部材41を用いない
場合の厚みムラは100μmであり、厚みムラの改善が
大幅に改善されることが理解される。
【0048】(第2の実施例)本実施例では図3。4の
ように成形金型の軸方向に平行に分割される加熱用の熱
盤40の代わりに該円筒状の成形金型が入るような穴を
設けその内面に弾性部材41を配した熱盤42を用い、
該円筒状の成形金型をそこに圧入し加熱した。弾性部材
41はウレタンゴムで出来た1.5mm厚のシートを接着
剤で貼り付けたものである。本実施例では1mmの肉厚の
LTVシリコーンゴムローラの成型をおこなった。本実
施例装置を用いた、弾性ローラの成形の要領はにおい
て該円筒状の成形金型を内面に弾性部材41を配した熱
盤42の穴に圧入し加熱すること以外は実施例1と同様
である。
【0049】弾性部材41を配した熱盤42の穴径はφ
85.8mmであり、円筒状の成形金型外径はφ86mmで
あった。以上、より簡易な構造の上記のような穴あきタ
イプ加熱盤を用いることにより肉厚1mm以下の薄肉のロ
ーラも安定して肉厚バラツキがなく高精度に成形するこ
とができた。
【0050】また、同様に芯金の代わりに肉厚2mmのロ
ーラを入れ、その表層に約1mmの厚みのシリコーンゴム
を成形する2層のローラもこのような熱盤を用い上記方
法で成形することにより安定して肉厚バラツキがなく高
精度に成形することができた。
【0051】なお、弾性材料の導入は、圧力によらず、
真空引きすることでも可能である。
【0052】(第3の実施例)本実施例は、実施例1の
ように弾性部材41を加熱用熱盤の成形金型側の面にた
だ張り付けるのではなく、張付ける面にプライマーを塗
り、成形金型10表面を離型処理し加熱盤40と成形金
型10の間に上記弾性部材41の材料を入れその状態で
プレスし加熱することにより成形金型にぴったりの弾性
部材を加熱用熱盤の成形金型との接触面に加熱盤と一体
的に形成させた。
【0053】本実施例では弾性部材41はウレタンゴム
を用い1.5mm厚のウレタンゴム層を加熱用熱盤の成形
金型との接触面に加熱盤と一体的に形成させた。
【0054】まず加熱用熱盤40の成形金型側の面にプ
ライマ−を塗布し、成形金型10表面は離型剤を塗布し
た。熱盤40を開いた状態とし、閉じたときにがちょう
ど中央にくるように成形金型10を配し、熱盤40と成
形金型10の間にウレタンゴム材料を多めに投入し加熱
盤を閉じ110℃で40分加熱成形した。成形温度を1
10℃としたのは実際にローラを成形する温度である1
20℃とした時に弾性部材41が110℃の時よりも膨
張しその分がちょうど良い弾性部材の圧縮分となり成形
金型10表面にぴったりと密着させる為である。
【0055】ウレタンゴムの硬化後に熱盤を開け成形金
型10を取り出し成形金型にぴったりの弾性部材41を
加熱用熱盤の成形金型との接触面に加熱盤40と一体的
に形成した。本実施例では1mmの肉厚のLTVシリコー
ンゴムローラの成型をおこなった。
【0056】本実施例装置を用いた、弾性ローラの成形
の要領は実施例1と同様である。以上、弾性材料をただ
貼るのでは常に熱がかかっている為、接着界面の耐久性
に問題があったり成型金型側面形状が平滑でないもの
(図5、6;段付き成形金型)の場合はその形状に合わ
せた接触面を形成するのに問題があったが、上記のよう
な加熱盤を用いることにより段付きの成型金型を使用し
ても肉厚1mm以下の薄肉のローラを安定して肉厚バラツ
キがなく高精度に成形することができた。また弾性材料
接着界面の耐久性も向上し問題なくなった。
【0057】さらに、同様に芯金の代わりに肉厚2mmの
ローラを入れ、その表層に約1mmの厚みのシリコーンゴ
ムを成形する2層のローラもこのような熱盤を用い上記
方法で成形することにより安定して肉厚バラツキがなく
高精度に成形することができた。
【0058】(第4の実施例)本実施例は、実施例2の
ように弾性部材41のシートを該円筒状の成形金型が入
るような穴を設けた熱盤42の穴内面にただ接着剤で貼
り付けるのではなく、張付ける面にプライマーを塗り、
成形金型10表面を離型処理し加熱盤42と成形金型1
0の間に上記弾性部材41の材料を入れその状態で加熱
することにより成形金型にぴったりの弾性部材を加熱用
熱盤の成形金型との接触面に加熱盤と一体的に形成させ
た。本実施例では弾性部材41はウレタンゴムを用い
1.5mm厚のウレタンゴム層を加熱用熱盤の成形金型と
の接触面に加熱盤と一体的に形成させた。
【0059】まず加熱用熱盤42の穴の内面にプライマ
−を塗布し、成形金型10表面は離型剤を塗布した。穴
のちょうど中央にくるように成形金型10を配し、熱盤
42の穴と成形金型10の間にウレタンゴム材料を投入
し110℃で40分加熱成形した。
【0060】成形温度を110℃としたのは実際にロー
ラを成形する温度である120℃とした時に弾性部材4
1が110℃の時よりも膨張しその分がちょうど良い弾
性部材の圧縮分となり成形金型10表面にぴったりと密
着させる為である。
【0061】ウレタンゴムの硬化後に成形金型10を取
り出し成形金型にぴったりの弾性部材41を加熱用熱盤
の成形金型との接触面に加熱盤42と一体的に形成し
た。本実施例では1mmの肉厚のLTVシリコーンゴムロ
ーラの成型をおこなった。
【0062】本実施例装置を用いた、弾性ローラの成形
の要領は実施例2と同様である。以上、弾性材料をただ
貼るのでは常に熱がかかっている為、接着界面の耐久性
に問題があったり成型金型側面形状が平滑でないもの
(図4;段付き成形金型)の場合はその形状に合わせた
接触面を形成するのに問題があったが、上記のような加
熱盤を用いることにより段付きの成型金型を使用しても
肉厚1mm以下の薄肉のローラを安定して肉厚バラツキが
なく高精度に成形することができた。また弾性材料接着
界面の耐久性も向上し問題なくなった。
【0063】さらに、同様に芯金の代わりに肉厚2mmの
ローラを入れ、その表層に約1mmの厚みのシリコーンゴ
ムを成形する2層のローラもこのような熱盤を用い上記
方法で成形することにより安定して肉厚バラツキがなく
高精度に成形することができた。
【0064】(第5の実施例)本実施例では弾性部材4
1としてはウレタンゴムの代わりにシリコーンゴムを用
いた。本実施例では1mmの肉厚のLTVシリコーンゴム
ローラの成型をおこなった。本実施例装置を用いた、弾
性ローラの成形の要領は実施例3と同様である。
【0065】ウレタンゴムより硬度の低いシリコーンゴ
ムを用いることにより弾性部材41の厚みは1mmにで
き、このため熱伝導の効率が上がり成形時間が120℃
で30分から120℃で25分に短縮できた。
【0066】またシリコーンゴムはウレタンゴムより耐
熱温度が高い為、加熱時の劣化がなくなり成形回数が増
えた時でもゴム劣化によるカケや剥がれ等の問題が起き
なくなった。上記のような弾性部材41としてはウレタ
ンゴムの代わりにシリコーンゴムを用いた加熱盤を用い
ることにより肉厚1mm以下の薄肉のローラを安定して肉
厚バラツキがなく高精度に成形することができた。また
弾性部材そのものの耐久性も向上しゴム劣化によるカケ
や剥がれ等の問題が起きなくなった。さらに、同様に芯
金の代わりに肉厚2mmのローラを入れ、その表層に約1
mmの厚みのシリコーンゴムを成形する2層のローラもこ
のような熱盤を用い上記方法で成形することにより安定
して肉厚バラツキがなく高精度に成形することができ
た。
【0067】(第6の実施例)本実施例では弾性部材4
1としてはウレタンゴムの代わりにフッ素ゴムを用い
た。本実施例では1mmの肉厚のLTVシリコーンゴムロ
ーラの成型をおこなった。
【0068】本実施例装置を用いた、弾性ローラの成形
の要領は実施例3と同様である。フッ素ゴムはシリコー
ンゴムやウレタンゴムより耐熱温度が高い為、加熱時の
劣化がなくなりかつゴムそのものの強度もシリコーンゴ
ムよりすぐれる為、成形回数が増てもゴム部分に傷がつ
きにくくまたゴム劣化によるカケや剥がれ等の問題も起
きなくなった。
【0069】このため弾性部材41の厚み1.5mmで、
成形時間を120℃から140℃に上げることができ成
形時間も30分から15分に短縮できた。以上上記のよ
うな弾性部材41としてはウレタンゴムの代わりにフッ
素ゴムを用いた加熱盤を用いることにより肉厚1mm以下
の薄肉のローラを安定して肉厚バラツキがなく高精度に
成形することができた。
【0070】また弾性部材そのものの強度、耐久性も向
上し傷やゴム劣化によるカケや剥がれ等の問題が起きな
くなった。さらに、同様に芯金の代わりに肉厚2mmのロ
ーラを入れ、その表層に約1mmの厚みのシリコーンゴム
を成形する2層のローラもこのような熱盤を用い上記方
法で成形することにより安定して肉厚バラツキがなく高
精度に成形することができた。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば弾
性層の厚みが薄いローラや、弾性層の上にさらに弾性層
を成型するような多層のローラでも加熱盤を金型加熱方
式に用いて肉厚バラツキがなく高精度に成形することが
でき、かつ弾性材料を選ぶことで百数十度の加熱温度の
なかでも劣化することなく弾性を保ち、くり返しの金型
出し入れでも破壊せず成型金型側面全面で接触して安定
してローラを製造できるという効果をもたらす。
【0072】特に、弾性部材を使用しない従来方法の製
造方法による場合、ローラの厚みのムラを抑えて均一な
厚さのローラを得ることは困難であったが、本発明によ
れば、均一性の高いローラを得ることができ 、画像成
形装置の定着ローラに適用した場合、定着精度の向上を
図ることができた。また、搬送用ローラの場合には偏心
フレなどのない搬送装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるローラ製造方法を示す装置の構
成の説明図。
【図2】図1の装置の要部断面図。
【図3】実施例2の装置構成の説明図。
【図4】図3の要部断面図。
【図5】本発明の実施例3におけるローラ製造方法の装
置構造の要部断面図。
【図6】本発明の実施例4におけるローラ製造方法の装
置構造の要部断面図。
【図7】従来方法の装置構成の説明図。
【図8】従来装置の要部断面図。
【図9】従来技術の問題点を説明する図。
【図10】従来技術の問題点を説明する図。
【符号の説明】
10 成型金型 12 円筒孔 16,18 開口部 20,22 蓋体 26 芯金部材 30A 導入孔 30,32 蓋体カバー 40 熱盤 41 弾性部材 42 穴あき熱盤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 G03G 15/20 // B29K 27:12 83:00 B29L 31:32 (72)発明者 岸野 一夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通した円筒孔を持つ成形金型内に該円
    筒孔と同心に軸状の芯金部材を保持するために円筒孔の
    両端開口部に取り付けられる蓋体を有する成型金型を用
    い、これに弾性材料を圧入または真空引きにより導入し
    該円筒状の成形金型の軸方向に平行に分割される加熱用
    の熱盤により加熱し、軸状の芯金部材の周囲に、弾性材
    料を円筒状に上記芯金部材と一体的に成形されるローラ
    の成形に於いて、上記、加熱用熱盤の成形金型との接触
    面に弾性部材を配することを特徴とするローラの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該円筒状の成形金型の軸方向に平行に分
    割される加熱用の熱盤の代わりに該円筒状の成形金型が
    入るような穴を設けその内面に弾性部材を配した熱盤を
    用い、該円筒状の成形金型をそこに圧入し加熱すること
    を特徴とするローラの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記弾性部材を加熱用熱盤の成形金型側
    の面にプライマーを塗り、成形金型表面を離型処理し加
    熱盤と成形金型の間に上記弾性部材の材料を入れその状
    態でプレスし加熱することにより成形金型にぴったりの
    弾性部材を加熱用熱盤の成形金型との接触面に加熱盤と
    一体的に形成することを特徴とする請求項1のローラの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 上記弾性部材を加熱用熱盤の成形金型の
    入る穴の内面にプライマーを塗り、成形金型表面を離型
    処理し加熱盤の穴の中にいれ穴と成形金型の間に上記弾
    性部材の材料を入れその状態で加硫して成型金型を取り
    出すことにより成形金型にぴったりの弾性部材を加熱用
    熱盤の成形金型との接触面に加熱盤と一体的に形成する
    ことを特徴とする請求項2のローラの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記弾性部材がシリコーンゴムであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のローラの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 上記弾性部材がフッ素ゴムであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項記載4のローラの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 弾性ローラを成形するキャビテイ部を有
    する金型と、前記金型を加熱する加熱盤と、前記金型を
    前記加熱盤に支持する手段と、前記金型と前記加熱盤の
    間に介在する弾性部材とを備えたことを特徴としたロー
    ラの製造装置。
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