JPH09313897A - 中空糸膜モジュールの製造方法 - Google Patents

中空糸膜モジュールの製造方法

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JPH09313897A
JPH09313897A JP15327396A JP15327396A JPH09313897A JP H09313897 A JPH09313897 A JP H09313897A JP 15327396 A JP15327396 A JP 15327396A JP 15327396 A JP15327396 A JP 15327396A JP H09313897 A JPH09313897 A JP H09313897A
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JP
Japan
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sealant
distributor
hollow fiber
membrane module
divided
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JP15327396A
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Inventor
Takahiro Hayashi
隆浩 林
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空糸膜モジュールの回転遠心法による封止
剤の供給工程において、分配器から複数の分配経路に分
配される封止剤の分配量を均一とする。 【解決手段】 分配器1の容器2の内部に、回転軸Z1
の中心部から分配経路としてのニップル4a,4bに向
かって放射状に分割されると共に上面部を開口させた分
割領域5a,5bを備え、等量の封止剤F1をそれぞれ
の分割領域に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸膜モジュー
ルの製造方法に関し、回転遠心法による封止剤の供給工
程において、分配器から分配される封止剤の分配量を均
一とすることを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の中空糸膜モジュール10
0は、例えば図3に示すように、円筒状のケース101
内に多数本の中空糸膜102aを束ねて形成した中空糸
膜の糸束102を挿入し、この中空糸膜の糸束102の
両端を封止剤103により、中空糸膜102a自体は端
部102bの開口(開口端部102bと以下に記載)を
維持しながら封止固定しているものである。
【0003】そして、濾過対象となる流体は中空糸膜1
02aの外表面から膜を透過して濾過され、濾過された
流体は中空糸膜102aの開口端部102bから流出さ
れて利用される(又は開口端部102bから中空糸膜1
02aの膜の外表面へと透過する場合もある)。
【0004】また、このような中空糸膜モジュール10
0は、例えば図4により以下に説明されるような製造方
法(回転遠心法)により製作されている。
【0005】図4(a)から説明すると、円筒状のケー
ス101内に多数本の中空糸膜102aを束ねて挿入す
る。そして、両端を切断し(図4(b))、接着剤等に
よる目止め105を行い、乾燥固化させる(図4
(c))。
【0006】その後に中空糸膜モジュール100を軸Z
101を回転軸として回転させる治具に取付け、分配器
107から分配経路107a,107bを経て、封止剤
103を中空糸膜モジュール100の両端部に供給す
る。この時、治具が回転することで遠心力が働き、密集
して束ねられた中空糸膜102aの間に隙間なく充填さ
れる(図4(d))。
【0007】そして図4(e)に示すように切断線C1
01a,C101bで中空糸膜モジュール100の両端
部を切断することにより、各中空糸膜102aの開口端
部102bを確保する。
【0008】また、図4(c)の目止め工程を廃止し
て、(図4(d))の分配・充填工程を多段階に分けて
行う方法も採用されている。この方法は、まず第1段階
として、ディスペンサ等により目止め分の封止剤103
を分配器107に注入して治具を回転させて目止めを行
い、ある程度まで固化させる。そしてその後、第2段階
として規定量の封止剤103を分配器107に注入して
治具を回転させて充填固化させるものである。
【0009】さらに、封止剤103がエポキシ系の接着
剤等による場合に、一度に大量の封止剤を供給すると、
固化時の発熱等により硬化ムラが発生してしまう。この
現象を防止する為に、第2段階をさらに複数段階に分け
て硬化ムラ等による不具合の発生を抑えることが行われ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな分配器107と、治具の回転により発生する遠心力
を利用した封止剤103の充填方法においては、図5に
示されるような問題が発生していた。
【0011】図5は、分配器107と回転軸Z102と
の関係を模式的に表わしたものであり、本来ならば分配
器107と回転軸Z102とは同軸上にあることが望ま
しいが、この図の状態では分配器107が回転軸Z10
2に対して偏心して取付けられている。
【0012】そしてこの状態で治具を回転させると封止
剤103は図に示されるように、偏心した方向(図5に
おいて右側部分)に強い遠心力がかかり分配経路107
aに、より高い圧力の封止剤103が進入することにな
り、中空糸膜モジュール100の両端部に供給される封
止剤103のそれぞれの供給量が異なってしまう。
【0013】そして、前述したように多段階(5段から
12段程度の複数段とする場合もある)に分けて封止剤
103を不図示のディスペンサ等により供給する場合に
おいても、供給の回を重ねるたびに供給量の差は大きく
なってしまう。
【0014】また、分配器107と回転軸Z102の偏
心がない場合でも、ディスペンサの位置が回転軸Z10
2に対してズレていると、ディスペンサの供給速度やタ
イミングによっては各分配経路に分配される封止剤10
3の分量が異なってしまい、同様の問題が発生する。
【0015】本発明は上記した従来技術の問題を解決す
る為に成されたもので、その目的とするところは、中空
糸膜モジュールの回転遠心法による封止剤の供給工程に
おいて、分配器から分配される封止剤の分配量を均一と
し、不良品の発生率を低減させると共に、両端部の封止
部の長さのバラツキを抑えることによる中空糸膜モジュ
ールの品質向上を図ることを可能とする中空糸膜モジュ
ールの製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、回転軸上に配置される容器とこの
容器の周壁に接続して容器内部の封止剤を分配する複数
の分配経路を有する分配器を備え、この分配器と共に回
転する中空糸膜モジュールの複数の端部に、前記分配器
の分配経路を介して遠心力により封止剤を供給する中空
糸膜モジュールの製造方法において、前記分配器の容器
内部に、回転軸の中心部から前記複数の分配経路に向か
って放射状に分割されると共に上面部を開口させた分割
領域を備え、等量の封止剤をそれぞれの分割領域に供給
することを特徴とする。
【0017】この方法によると、各分配経路へと分配さ
れる封止剤の量が等しくなり、従って中空糸膜モジュー
ルの複数の端部に等しい量の封止剤が供給される。
【0018】また、前記分配器の回転中に、前記回転軸
の中心部から半径方向に離れた位置で、封止剤を容器内
部に供給することも好適である。
【0019】これによると、分配器の回転中に、封止剤
を容器内部のそれぞれの分割領域に等分量に分配するこ
とが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の実施の形態に関わる分配器
1の説明図であり、図2はこの分配器1を利用して中空
糸膜モジュール10の端部に封止剤を供給している状態
を模式的に説明する図である。
【0022】まず図1により分配器1の構成から説明す
る。図1(a)は断面説明図であり、図1(b)は図1
(a)のS1断面図である。この分配器1は茶碗状の容
器2が主たる構成物となるものである。容器2は底部2
aと周壁2bを備え、周壁2bは底部2aから上側に向
かって拡がる傾斜面2c、傾斜面2cに続く略垂直な容
器2の最大径部となる円筒部2d、円筒部2dから上側
に向かってすぼまる傾斜面2eとから構成されている。
また、傾斜面2eは中央部が開口した開口部2fを備え
ている。
【0023】円筒部2dには容器2の内部の封止剤を分
配する分配経路となる4つのニップル3a〜3dが設け
られ、これらのニップルには中空糸膜モジュールの端部
へと封止剤を導くチューブ4a〜4dが接続されてい
る。
【0024】そして、容器2の内部には、分配器1が使
用状態において回転する時の回転軸Z1の中心部からニ
ップル3a〜3dに向かって放射状に分割される扇形の
分割領域5a〜5dが分割壁6により形成されている。
この分割領域5a〜5dは上側が開口しており、開口部
の面積が等しくなるように設定されている。
【0025】次に、図2によりこのように構成された分
配器1を使用して中空糸膜モジュール10の端部に封止
剤を供給する方法を説明する。封止剤を供給する方法の
原理は、従来技術の項で図4(d)により説明した回転
遠心法と同様である。
【0026】尚、分配器1には分配経路となる4つのニ
ップル3a〜3dが設けられており、それぞれがチュー
ブ4a〜4dを介して中空糸膜モジュール10の端部に
接続されるものであるが、図2では、ニップル3a,3
b及びチューブ4a,4bによる2つの分配経路のみを
記載している。11は中空糸膜モジュール10の端部を
覆うキャップである。
【0027】本発明による分配器1を利用すると、それ
ぞれの分割領域に供給された封止剤F1が、分割壁6に
より他の領域に移動してしまうことがなく、それぞれの
分割領域に等しい量の封止剤F1を供給することで中空
糸膜モジュール10のそれぞれの端部に等量の封止剤F
2が供給される。
【0028】この時、等量の封止剤F1の供給方法とし
ては、分割壁6の上端面の中央部を低く形成しておき
(6aの部分)封止剤F1がこの中央部6aを少し越え
る分量まで供給すると、それぞれの分割領域にほぼ等し
い量の封止剤が供給される。
【0029】また、不図示の治具により分配器1及び中
空糸膜モジュール10とを回転させた状態で、分配器1
の容器2の開口部2fから、回転軸Z1の中心部から半
径方向に離れた位置にディスペンサ12を挿入し、封止
剤F1を容器内部に供給することでもそれぞれの分割領
域に等しい量の封止剤F1を供給することが可能とな
る。
【0030】ディスペンサ12による封止剤F1の供給
時間は少なくとも分配器1が1回転する時間以上吐出す
る必要があるが、短時間の供給で回転数が少ないと供給
量にバラツキが発生する場合があるので、バラツキの発
生を抑えるために所定の回転数(例えば5回転程度以
上)だけ分配器1が回転する間、吐出させることが望ま
しい。
【0031】容器2の開口部2fに対するディスペンサ
12の位置は、回転軸Z1にあまり近過ぎると、容器2
が偏心している場合に分割領域に供給される封止剤F1
の分量が等しくなくなる割合が大きくなることと、分割
壁6の上端面に当たる量が多くなるので好ましくない。
【0032】尚、当実施の形態では、分配器1が4つの
分割領域5a〜5dを備えたものであったが、2つでも
よいし、またもっと多くても良い。そして、中空糸膜モ
ジュールとしては、両端に封止部を備えた構成のものを
一例として説明したが、U字状に折り曲げられた中空糸
膜を備え、片側端部のみに封止部を備えた構成のものに
も適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】上記のように説明された本発明の製造方
法によると、中空糸膜モジュールの回転遠心法による封
止剤の供給工程において、分配器から分配される封止剤
の分配量を均一として製造工程での不良品の発生率を低
減させると共に、封止部長さのバラツキが抑えられ安定
した品質の中空糸膜モジュールが得られる。
【0034】また、回転した状態で等しい量の封止剤の
供給を行うことが可能であり、均一な量の封止剤を供給
するが為に工程時間を増大させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の分配器の説明図。
【図2】図2は本発明による分配器を利用した中空糸膜
モジュールの製造方法を説明する図。
【図3】図3は中空糸膜モジュールの断面構成説明図。
【図4】図4は従来の中空糸膜モジュールの製造方法を
説明する図。
【図5】図5は従来の製造方法における問題を説明する
図。
【符号の説明】
1 分配器 2 容器 2a 底部 2b 周壁 2c,2e 傾斜面 2d 円筒部 2f 開口部 3a,3b,3c,3d ニップル(分配経路) 4a,4b,4c,4d チューブ 5a,5b,5c,5d 分割領域 6 分割壁 10 中空糸膜モジュール 11 キャップ 12 ディスペンサ F1,F2 封止剤 Z1 回転軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】図4(a)から説明すると、円筒状のケー
ス101内に多数本の中空糸膜102aを束ねて挿入す
る。そして、両端を切断し(図4(b))、接着剤等に
よる目止め105を行い、硬化させる(図4(c))。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸上に配置される容器とこの容器の
    周壁に接続して容器内部の封止剤を分配する複数の分配
    経路を有する分配器を備え、 この分配器と共に回転する中空糸膜モジュールの複数の
    端部に、前記分配器の分配経路を介して遠心力により封
    止剤を供給する中空糸膜モジュールの製造方法におい
    て、 前記分配器の容器内部に、回転軸の中心部から前記複数
    の分配経路に向かって放射状に分割されると共に上面部
    を開口させた分割領域を備え、 等量の封止剤をそれぞれの分割領域に供給することを特
    徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記分配器の回転中に、前記回転軸の中
    心部から半径方向に離れた位置で、封止剤を容器内部に
    供給することを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜モ
    ジュールの製造方法。
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030304