JPH09313715A - パチンコ玉を垂直上方に搬送する装置 - Google Patents

パチンコ玉を垂直上方に搬送する装置

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JPH09313715A
JPH09313715A JP15891396A JP15891396A JPH09313715A JP H09313715 A JPH09313715 A JP H09313715A JP 15891396 A JP15891396 A JP 15891396A JP 15891396 A JP15891396 A JP 15891396A JP H09313715 A JPH09313715 A JP H09313715A
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pressure contact
belt
gap
pachinko ball
vertical
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Yuuhou Ikeuchi
祐峰 池内
Keiichiro Suzuki
啓一郎 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】垂直走行部において、ベルトと圧接板との隙間
の調整が簡単にできるようにする。 【解決手段】上下方向に沿って複数枚に分割した圧接板
4の各背面に合計6本のスタッドボルト15を突設さ
せ、該スタッドボルト15をフレーム12に取付けた各
プレート16を介して蝶ナット18で固設すると共に、
各圧接板4と各プレート16との間に圧縮スプリング1
7を配設した圧接装置Dを構成し、前記蝶ナット18の
締込量を調整することによって、ベルト3と各圧接板4
に接着された研磨布5との隙間eを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトと圧接板と
でパチンコ玉を圧接しながら該パチンコ玉を垂直上方に
搬送する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店において、遊戯に使用された
パチンコ玉は床面下方に回収された後、該パチンコ玉を
垂直上方に搬送する装置(以下「搬送装置」と記載す
る)によって天井裏面に搬送される。図10ないし図1
2を参照しながら、従来の搬送装置について説明する。
この搬送装置は、上下方向に沿って所定の間隔をおいて
上下の各プーリ1,2が配設されていて、これらの各プ
ーリ1,2にベルト3が掛装されて垂直搬送コンベア装
置K’を構成している。この垂直搬送コンベア装置K’
の垂直走行部のベルト3に相対向し、しかも一定の隙間
をおいて圧接板4が垂直に配設されて垂直走行部A’が
形成されている。圧接板4においてベルト3に相対向す
る側には研磨布5が接着されている。ベルト3と研磨布
5との隙間e’は、パチンコ玉Pの直径よりも僅かに小
さい。搬送装置の下部には、前記垂直走行部A’の下端
部に接続する玉導入ガイド部B’が配設されている。同
じく上部には、前記垂直走行部A’の上端部に接続する
玉排出ガイド部C’が配設されている。
【0003】遊戯に使用されたパチンコ玉Pは、床面6
の下方にて回収され、コンベア装置7によって該搬送装
置の下部の玉導入ガイド部B’に導入される。その際、
図11に示されるように、パチンコ玉Pは複数個(通常
は7〜10個)が一列となって導入される。複数個のパ
チンコ玉Pは、ガイド体8の各滑り面8aによって保持
される。このガイド体8は、その背面に弾装された多数
の圧縮スプリング9の各付勢力によって押し付けられて
いて、その前進端位置は、玉導入ガイド部B’に取付け
られた規制体10によって規制されている。水平方向に
ほぼ一列となった複数個のパチンコ玉Pは、ベルト3と
ガイド体8の各滑り面8aとの間で圧接され、そのまま
の状態で搬送されて垂直走行部A’に導入される。垂直
走行部A’では、複数個のパチンコ玉Pが横方向にほぼ
一列となってベルト3と圧接板4の研磨布5とによって
圧接されながら垂直上方に搬送され、玉排出ガイド部
C’から排出シュート11に排出される。圧接板4にお
いて、ベルト3に対する反対側の面とフレーム12との
間には、玉導入ガイド部B’と同様に多数の圧縮スプリ
ング9が弾装されていて、圧接装置D’を構成してい
る。これらの圧縮スプリング9の付勢力によって、該圧
接板4は常時ベルト3に向けて付勢されている。該圧接
板4の前進端位置は、フレーム12に取付けられた規制
体10によって規制されている。そしてこの付勢力によ
って、各パチンコ玉Pがベルト3と圧接板4の研磨布5
との間で保持される。この状態で垂直搬送コンベア装置
K’を作動させると、各パチンコ玉Pは転動しながら垂
直上方に搬送される。
【0004】各パチンコ玉Pは、垂直上方に搬送される
際に研磨布5によって研磨される。パチンコ玉Pを研磨
する理由を説明する。パチンコ玉には手垢、油、埃など
の汚れが付着している。これらの汚れが付着したパチン
コ玉が遊戯に使用されると見栄えが悪いだけでなく、パ
チンコ台の背景画を汚損してパチンコ台の商品価値を低
下させる。また、パチンコ台に取付けられているセンサ
にも悪影響を及ぼす。そのため、パチンコ玉を研磨して
汚れを除去する必要がある。通常、この研磨は、パチン
コ玉Pが垂直搬送コンベア装置K’によって垂直上方に
搬送されると同時に行われる。即ち、パチンコ玉Pが研
磨布5に対して圧接された状態で転動しながら搬送され
ることによって研磨が行われる。前記したベルト3と研
磨布5との隙間e’が不均一であると、パチンコ玉Pは
必要以上に圧接される場合や、圧接が不足となる場合が
生じる。ベルト3と研磨布5との隙間e’が小さいとパ
チンコ玉Pは必要以上に圧接されるため、排出されるパ
チンコ玉が圧接時の摩擦熱により加熱され、遊戯者が不
快感を感ずるようになる。同時に、ベルト3や研磨布5
の磨耗が激しく不経済である。逆に、ベルト3と研磨布
5との隙間e’が大きいとパチンコ玉Pへの圧接が弱く
なり、パチンコ玉Pの研磨が不充分になる。そして何れ
の場合でも、パチンコ玉Pの搬送が不安定になる。その
ため、パチンコ玉Pが安定して搬送されると同時に該パ
チンコ玉Pが確実に研磨されるためには、前記したベル
ト3と研磨布5との隙間e’を、圧接板4の全長に亘っ
てできるだけ均一に設定することが必要である。
【0005】しかし、従来の搬送装置の圧接装置D’に
は、前記したベルト3と圧接板4の研磨布5との隙間
e’を調整する手段が設けられていなかった。そのた
め、ベルト3や研磨布5が磨耗してパチンコ玉Pの搬送
が不安定になったり、研磨が不充分になっても、前記隙
間e’を調整することは極めて困難であり、ベルト3又
は研磨布5を交換することで対応しなければならず、交
換のために多数の工数がかかると同時に不経済である。
また、ベルト3のテンション調整は、図10に示される
テンションプーリ13を調整することにより成されてい
る。しかし、上下の各プーリ1,2の心間距離が長く、
テンションプーリ13だけでベルト3のテンションを調
整することは極めて困難である。この種の搬送装置で
は、補修の便を考えて垂直搬送コンベア装置K’を駆動
するモータ(図示せず)は、下プーリ2に連結されてい
る。そのため上プーリ1の垂直方向の位置をずらすこと
により、玉排出ガイド部C’においてパチンコ玉Pが通
過する隙間の調整を行っているが、この作業には多数の
工数を必要としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不具
合に鑑み、垂直走行部においてベルトと圧接板との隙間
の調整が簡単にできるようにすると共に、ベルトのテン
ションを調整する際に玉排出ガイド部においてパチンコ
玉が通過する隙間の調整が簡単にできるようにすること
を課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明が採用した第1の手段は、上プーリと下プーリ
との間にベルトが掛装された垂直搬送コンベア装置と、
該垂直搬送コンベア装置の垂直走行部のベルトとの間に
パチンコ玉の直径よりも僅かに小さな隙間をおいて圧接
板が配設され、しかも該隙間が広くなろうとすると、備
え付けの圧接手段により該隙間を保持するように該圧接
板が前方に付勢されている圧接装置と、前記垂直搬送コ
ンベア装置の上プーリの上方に配設されて、該上プーリ
部分を通過するパチンコ玉を圧接しながら搬送して排出
案内を行う縦断面が円弧状をした排出案内板とを備え、
前記垂直搬送コンベア装置の下プーリの部分から、前記
ベルトと前記圧接板との間に進入したパチンコ玉を前記
圧接手段により圧接した状態で垂直搬送して、前記排出
案内板の部分から排出する構成の装置において、前記し
た垂直搬送コンベア装置のベルトと圧接板との隙間を調
整可能にすると共に、前記排出案内板を、その下端部を
支点にして回動可能にしたことである。また、第2の手
段として前述した構成の装置において、圧接手段の圧接
力を調整可能にすると共に、前記排出案内板を、その下
端部を支点にして回動可能にしたことである。
【0008】パチンコ玉を垂直上方に搬送する装置の垂
直走行部において、圧接装置によってベルトと圧接板と
の隙間を最適な寸法に設定する。圧接板はその上下方向
に沿って複数に分割されているため、圧接板の全長に亘
って隙間を調整することができる。ベルトが磨耗して、
ベルトと圧接板との隙間が大きくなった場合、圧接装置
に備え付けられている圧接手段によって該隙間を調整す
る。ベルトを交換した際には、排出案内板を回動させ
て、上プーリの部分のベルトと排出案内板との隙間を調
整する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。以下の説明では、「従来の技術」で
説明したものには同じ符号を付し、重複説明を避けて本
発明の特徴的部分についてのみ行う。本発明に係る搬送
装置は垂直走行部Aと、この垂直走行部Aに接続してそ
の下方に配設された玉導入ガイド部Bと、同じくその上
方に配設された玉排出ガイド部Cとから構成されてい
る。「従来の技術」に記載したように、パチンコ台から
回収された多数のパチンコ玉Pは、複数個(本実施例で
は7個)が一列になって玉導入ガイド部Bから垂直搬送
コンベア装置Kによって垂直走行部Aに導入される。図
1及び図2に示されるように、搬送装置の上下方向に沿
って所定の間隔をおいて上下の各プーリ1,2が配設さ
れている。これらの各プーリ1,2にベルト3が掛装さ
れて、垂直搬送コンベア装置Kを構成している。
【0010】最初に、垂直走行部Aの構成について説明
する。垂直走行部Aにおいて、垂直搬送コンベア装置K
の一方側のベルト面に相対向し、しかも該ベルト3の走
行方向に沿って圧接板4が垂直に配設されている。この
圧接板4はその上下方向に4枚に分割されていて、各圧
接板4どうしが蝶番14によって連結されている。4枚
の圧接板4においてベルト3と相対向する面には、該圧
接板4の全長に亘って1枚の研磨布5が接着されてい
る。垂直走行部Aには、圧接装置Dが設けられている。
【0011】次に、圧接装置Dの構成について説明す
る。図2及び図3に示されるように、各圧接板4におい
て研磨布5が接着された面の裏面には、複数のスタッド
ボルト15が突出して固着されている。これらのスタッ
ドボルト15は、各圧接板4の長さ方向の上部、中央部
及び下部の各部分で、しかも幅方向に所定の間隔をおい
てそれぞれ2本ずつが一対となって合計6本配設されて
いる。一対のスタッドボルト15には、それぞれ各スタ
ッドボルト15の軸方向に直角にプレート16が嵌装さ
れている。プレート16の幅方向の長さは圧接板4の幅
方向の長さよりも少し長く、その両端部がフレーム12
と図示しない締結手段によって固設されている。プレー
ト16において、各スタッドボルト15が嵌装される嵌
装穴16aは、該スタッドボルト15の軸径よりも少し
大きい。一対のスタッドボルト15において圧接板4と
プレート16との間には、それぞれ圧縮スプリング17
が弾装されている。一対のスタッドボルト15において
プレート16から突出した雄ねじ部15aには、それぞ
れ蝶ナット18が螺合されている。これらの蝶ナット1
8の締込量を調整することにより、ベルト3と複数の圧
接板4に接着された研磨布5との隙間eを変化させるこ
とができる。しかも、圧接板4は上下方向に沿って4枚
に分割されているため、ベルト3と各圧接板4との隙間
eを個別に調整することができる。
【0012】ベルト3における圧接板4と反対側の面に
相対向して、複数のベルト支持板19が、所定の間隔を
おいて取付けられている。ベルト3と各圧接板4の研磨
布5との間にパチンコ玉Pが進入していない場合、ベル
ト3と各ベルト支持板19との間には僅かな隙間21が
設けられている。ベルト3と各圧接板4の研磨布5との
間にパチンコ玉Pが進入している場合、各パチンコ玉P
によってベルト3がベルト支持板19の方向に圧接され
るため該隙間21は消滅する。図2に示されるように、
このベルト支持板19において横方向にほぼ一列となっ
て搬送される複数個のパチンコ玉Pがベルト3を圧接す
る部分には、それぞれ逃がし部22が設けられている。
そのため、ベルト3が早期に磨耗することが抑止されて
いる。
【0013】次に、玉排出ガイド部Cの構成について説
明する。図2,図4及び図5に示されるように、玉排出
ガイド部Cを構成する円弧状の外枠体23の一方の下端
部が、フレーム12に設けられたブラケット24に固設
されている。外枠体23においてフレーム12側の内側
下端部には、蝶番25の一方側が取付けられている。こ
の蝶番25の他方側は、排出案内板26の一方の下端部
に取付けられている。該排出案内板26は、その縦断面
が円弧形状を成している。排出案内板26の内側面(上
プーリ1に相対向する面)には、垂直走行部Aの4枚の
圧接板4に接着された研磨布5と同じ研磨布27が接着
されている。また、排出案内板26の外側面の前部には
スタッドボルト28が突設されている。そして外枠体2
3において該スタッドボルト28が通過する部分には、
該外枠体23の円周方向に沿って長穴23aが設けられ
ていて、前記スタッドボルト28はこの長穴23aから
外方に突出している。この突出部分には雄ねじ部28a
が設けられていて、蝶ナット29が螺合されている。ま
たスタッドボルト28において外枠体23と排出案内板
26との間には、圧縮スプリング31が取付けられてい
る。排出案内板26は、前記圧縮スプリング31の付勢
力によって、常時上プーリ1の側に向けて付勢されてい
る。排出案内板26は、蝶番25の支点ピン25aを回
動支点として回動可能である。蝶ナット29の締込量を
調整することにより、上プーリ1の部分のベルト3と排
出案内板26の内側面に接着された研磨布27との隙間
1 を調整することができる。
【0014】上プーリ1の取付位置は、その垂直方向に
調整可能である。次に、図2及び図4を参照しながら、
その構成について説明する。上プーリ1のプーリ軸1a
の両端部は、フレーム32に設けられた長穴32aを介
し、ナット33によってそれぞれプレート34に固設さ
れている。そして上プーリ1は、プーリ軸1aに対して
軸受35を介して回転自在にして取付けられている。ま
た、フレーム32において、前記長穴32aの下方には
それぞれスタッドボルト36が突設されている。それぞ
れのスタッドボルト36は、各プレート34の下部に設
けられた各長穴34aを介して各プレート34から突出
しており、それらの突出部分がナット37によって固設
されている。各ナット33,37を緩めると、プレート
34をその長穴34aに沿って垂直方向に移動させるこ
とができる。即ち、プーリ軸1aを各長穴32aに沿っ
て垂直方向に移動させることができるため、上プーリ1
の垂直方向の位置を調整することができる。このように
して、ベルト3のテンションを調整する。
【0015】上記した操作によりベルト3のテンション
を調整した結果、ベルト3と排出案内板26の研磨布2
7との隙間e1 が変化した場合、排出案内板26に固着
されている蝶番25の支点ピン25aを回動支点とし、
排出案内板26を所定の方向に回動させることにより、
上プーリ1の部分のベルト3と排出案内板26の内側面
に接着された研磨布27との隙間e1 を調整することが
できる。
【0016】図6及び図7を参照しながら、請求項1に
記載される搬送装置の作用について説明する。図6は垂
直走行部Aにおいて、ベルト3と圧接板4の研磨布5と
の隙間eにパチンコ玉Pが進入していない状態の拡大縦
断面図であり、図7は同じくパチンコ玉Pが進入してい
る状態の拡大縦断面図である。圧接装置Dを構成する圧
接板4は、圧縮スプリング17の付勢力Fによって常時
ベルト3の方向に付勢されている。ベルト3と圧接板4
の研磨布5との間には、予め隙間eが設けられている。
この隙間eは、パチンコ玉Pの直径よりも僅かに小さ
い。またベルト3と各ベルト支持板19との間にも、僅
かな隙間21が設けられている。垂直搬送コンベア装置
Kによって玉導入ガイド部Bから垂直走行部Aに導入さ
れたパチンコ玉Pは、転動しながらベルト3と圧接板4
の研磨布5との隙間eを押し広げて進入する。その際の
パチンコ玉Pのベルト3方向の圧接力を符号f1 で示
し、同じく圧接板4方向の圧接力を符号f2 で示す。パ
チンコ玉Pの各圧接力f1,f2は、それぞれの圧接方向
が異なるだけで大きさは同じである。ベルト3は、パチ
ンコ玉Pのベルト3方向の圧接力f1 によってベルト支
持板19の方向に圧接され、ベルト3とベルト支持板1
9との間の隙間21は消滅する。また、パチンコ玉Pの
圧接板4方向の圧接力f2 は、圧縮スプリング17の付
勢力Fよりも大きいため、圧接板4及び研磨布5が圧縮
スプリング17の付勢力Fに抗して圧接力f2 の作用方
向に圧接される。その結果、プレート16と蝶ナット1
8との間に僅かな隙間38が生じる。そして、パチンコ
玉Pは各圧接力f1,f2 及び付勢力Fとの合力によって
保持される。ベルト3は垂直上方に走行しているため、
該パチンコ玉Pは転動しながら垂直上方に搬送される。
そのため、パチンコ玉Pは、上方に搬送されると同時に
圧接板4の研磨布5に圧接されることによって研磨され
る。
【0017】ベルト3と圧接板4の研磨布5との隙間e
は、圧接板4の全長に亘って均一に設定されることが望
ましい。しかし圧接板4の長さは長く、しかも研磨布5
の厚みも一定ではない。そのため該隙間eを均一にして
圧接板4を配設することは極めて困難である。しかし、
本発明に係る搬送装置の圧接板4は4枚に分割されてい
る。更に、各圧接板4の背面にはスタッドボルト15
が、各圧接板4の上部、中央部及び下部にそれぞれ2個
一対となって設けられている。そのため、各スタッドボ
ルト15に螺合されている蝶ナット18の締込量を調整
することによって該圧接板4のほぼ全長に亘って、しか
も4枚に分割された各圧接板4毎に、前記した隙間eを
微調整することができる。その状態を、図2において一
点鎖線で示す。即ち、該圧接板4のほぼ全長に亘ってパ
チンコ玉Pを安定して垂直上方に搬送させることができ
る。特に、本発明に係る搬送装置の垂直搬送コンベア装
置Kを駆動するモータは下プーリ2に連結されている。
そのため、下プーリ2に近接した部分のベルト3は最も
緩む。しかし、圧接板4が分割されているため、この部
分の隙間eをも微調整することができる。
【0018】ベルト3が磨耗し該ベルト3の交換を行う
場合には、上プーリ1を下方に移動させて上下の各プー
リ1,2の心間距離を短くしてベルト3を取外す。そし
て新たなベルト3を取付けて、上プーリ1を再度上方に
移動させる。その際、玉排出ガイド部Cにおける上プー
リ1のベルト3の部分と排出案内板26の研磨布27と
の隙間e1 が変化した場合、排出案内板26に固着され
た蝶番25の支点ピン25aを中心にして排出案内板2
6を回動させることにより、前記隙間e1 を調整するこ
とができる。その状態を、図2において破線で示す。
【0019】次に、請求項3に記載される搬送装置の構
成について説明する。この搬送装置の圧接装置D1 は、
圧接板4の圧接力を一定に保持する構成である。図8に
示されるように、フレーム12に設けられた穴39を介
して、ロッド41が圧接板4の裏面に固設されている。
該ロッド41の軸方向のほぼ中央部には、自身の軸径よ
りも大きなフランジ部41aが設けられている。また、
フレーム12において、ロッド41の上下にはスタッド
ボルト42が突設されている。ロッド41と各スタッド
ボルト42は、プレート43に設けられた各嵌装穴43
a,43b を介して一体に保持されている。ロッド41に
おいて、フランジ部41aとプレート43との間には、
圧縮スプリング44が取付けられている。この圧縮スプ
リング44の付勢力F1 によって、圧接板4は常時ベル
ト3の方向に付勢されている。各スタッドボルト42に
おいて、プレート43から突出した部分には雄ねじ部4
2aが設けられていて、該雄ねじ部42aに蝶ナット4
5が螺合されている。各蝶ナット45の締込量を調整す
ることによって、圧縮スプリング44の付勢力F1を調
整することができる。
【0020】次に、図8及び図9を参照しながら、請求
項3に記載される搬送装置の作用について説明する。図
8は垂直走行部A1 において、ベルト3と圧接板4の研
磨布5との隙間eにパチンコ玉Pが進入していない状態
の拡大縦断面図であり、図9は同じくパチンコ玉Pが進
入している状態の拡大縦断面図である。圧接装置D1
構成する圧接板4は、圧縮スプリング44の付勢力F1
によって常時ベルト3の方向に付勢されている。ベルト
3と圧接板4の研磨布5との間に、パチンコ玉Pの直径
よりも僅かに小さい隙間eが設けられていて、この隙間
eに進入したパチンコ玉Pが各圧接力f1,f2 を発生す
る。そして、パチンコ玉Pは各圧接力f1,f2 及び付勢
力Fとの合力によって保持され、垂直搬送コンベア装置
Kのベルト3が走行することによって、該パチンコ玉P
は転動しながら垂直上方に搬送される。この圧接装置D
1 では、各圧縮スプリング44の付勢力F1 を、各蝶ナ
ット45の締込量を調整することによって変化させるこ
とができる。そのため、ベルト3又は圧接板4の研磨布
5が磨耗してパチンコ玉Pへの研磨が不充分になって
も、各圧縮スプリング44の付勢力F1 を調整すること
によって、該パチンコ玉Pに対する圧接板4の圧接力を
大きくすることができる。その結果、パチンコ玉Pは確
実に研磨される。また、この圧接板4は複数に分割され
ていて、各圧接板4毎に圧縮スプリング44の付勢力F
1 を微調整することができる。各圧接板4のそれぞれの
圧縮スプリング44による付勢力F1 は常時一定に保持
されるので、パチンコ玉Pの搬送がより安定する。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の効果について記
載する。 (1)垂直走行部の部分のベルトと、圧接板の隙間を調
整することができる。そのため、パチンコ玉に対して最
適な隙間を保持した状態で、該パチンコ玉を搬送させる
ことができる。また、ベルトが磨耗しても前記隙間を調
整することにより該ベルトを継続して使用することがで
き、経済的である。更に、その調整方法も極めて簡単で
ある。 (2)上記圧接板は、その長さ方向に沿って複数に分割
されていて個別に調整可能である。そのため、ベルトと
各圧接板との隙間を調整することによって、圧接板の全
長に亘って該隙間を調整することができる。 次に、請求項3に記載の発明の効果について記載する。 (1)パチンコ玉に対する圧接力を調整することができ
る。そのため、パチンコ玉に対して最適な圧接力を保持
した状態で、該パチンコ玉を搬送させることができる。
また、その調整方法も極めて簡単である。 (2)上記圧接板は、その長さ方向に沿って複数に分割
されていて、個別に調整可能である。そのため、圧接手
段の圧接力を調整することによって、圧接板の全長に亘
って該圧接力を調整することができる。 次に、請求項5に記載の発明の効果について記載する。 (1)使用中のベルトの伸び、またはベルトを交換した
際のベルトの個体差により、上下の各プーリの心間距離
が変化しても、排出案内板の下端部に設けられた回動支
点を中心に回動させるだけで、その隙間を極めて簡単に
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係るパチンコ玉Pを垂
直上方に搬送する装置の側面断面図である。
【図2】同じく、垂直走行部Aと玉排出ガイド部Cの拡
大側面断面図である。
【図3】図2のX1 −X1 断面図である。
【図4】図2のX2 −X2 断面図である。
【図5】図2のY矢視図である。
【図6】請求項1に記載の発明に係るパチンコ玉Pを垂
直上方に搬送する装置の圧接装置Dの拡大縦断面図であ
る。
【図7】同じく、垂直走行部Aにおいて、パチンコ玉P
がベルト3と圧接板4の研磨布5との間に進入した状態
における圧接装置Dの拡大縦断面図である。
【図8】請求項3に記載の発明に係るパチンコ玉Pを垂
直上方に搬送する装置の圧接装置D1 の拡大縦断面図で
ある。
【図9】同じく、垂直走行部A1 において、パチンコ玉
Pがベルト3と圧接板4の研磨布5との間に進入した状
態における圧接装置D1 の拡大縦断面図である。
【図10】従来の搬送装置の側面断面図である。
【図11】図10のX3 −X3 断面図である。
【図12】図10のX4 −X4 断面図である。
【符号の説明】
1,A:垂直走行部 B:玉導入ガイド部 C:玉排出ガイド部 D1,D:圧接装置 e:隙間 F1,F:付勢力(圧接力) K:垂直搬送コンベア装置 P:パチンコ玉 1:上プーリ 2:下プーリ 3:ベルト 4:圧接板 17:圧縮スプリング(圧接手段) 25a:支点ピン(支点) 26:排出案内板 31:圧縮スプリング(付勢手段) 44:圧縮スプリング(圧接手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上プーリと下プーリとの間にベルトが掛
    装された垂直搬送コンベア装置と、 該垂直搬送コンベア装置の垂直走行部のベルトとの間に
    パチンコ玉の直径よりも僅かに小さな隙間をおいて圧接
    板が配設され、しかも該隙間が広くなろうとすると、備
    え付けの圧接手段により該隙間を保持するように該圧接
    板が前方に付勢されている圧接装置とを備え、 前記垂直搬送コンベア装置の下プーリの部分から、前記
    ベルトと前記圧接板との間に進入したパチンコ玉を前記
    圧接手段により圧接した状態で垂直搬送する構成の装置
    において、 前記した垂直搬送コンベア装置のベルトと圧接板との隙
    間が調整可能であることを特徴とするパチンコ玉を垂直
    上方に搬送する装置。
  2. 【請求項2】 前記した圧接板が上下方向に沿って複数
    に分割されていて、該圧接板と垂直搬送コンベア装置の
    垂直走行部のベルトとの隙間が個別に調整可能であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパチンコ玉を垂直上方
    に搬送する装置。
  3. 【請求項3】 上プーリと下プーリとの間にベルトが掛
    装された垂直搬送コンベア装置と、 該垂直搬送コンベア装置の垂直走行部のベルトとの間に
    パチンコ玉の直径よりも僅かに小さな隙間をおいて圧接
    板が配設され、しかも該隙間が広くなろうとすると、備
    え付けの圧接手段により該隙間を保持するように該圧接
    板が前方に付勢されている圧接装置とを備え、 前記垂直搬送コンベア装置の下プーリの部分から、前記
    ベルトと前記圧接板との間に進入したパチンコ玉を前記
    圧接手段により圧接した状態で垂直搬送する構成の装置
    において、 前記圧接手段の圧接力を調整可能にしたことを特徴とす
    るパチンコ玉を垂直上方に搬送する装置。
  4. 【請求項4】 前記した圧接板が上下方向に沿って複数
    に分割されていて、前記圧接手段の圧接力が個別に調整
    可能であることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ
    玉を垂直上方に搬送する装置。
  5. 【請求項5】 上プーリと下プーリとの間にベルトが掛
    装された垂直搬送コンベア装置と、 該垂直搬送コンベア装置の垂直走行部のベルトとの間に
    パチンコ玉の直径よりも僅かに小さな隙間をおいて圧接
    板が配設され、しかも該隙間が広くなろうとすると、備
    え付けの圧接手段により該隙間を保持するように該圧接
    板が前方に付勢されている圧接装置と、 前記垂直搬送コンベア装置の上プーリの上方に配設され
    て、該上プーリ部分を通過するパチンコ玉を圧接しなが
    ら搬送して排出案内を行う縦断面が円弧状をした排出案
    内板とを備え、 前記垂直搬送コンベア装置の下プーリの部分から、前記
    ベルトと前記圧接板との間に進入したパチンコ玉を前記
    圧接手段により圧接した状態で垂直搬送して、前記排出
    案内板の部分から排出する構成の装置において、 前記排出案内板が、その下端部を支点にして回動可能に
    なっていることを特徴とするパチンコ玉を垂直上方に搬
    送する装置。
  6. 【請求項6】 前記した排出案内板は、付勢手段によっ
    て上プーリ側に向けて付勢されていて、当該付勢力に抗
    してパチンコ玉が通過する構成になっていることを特徴
    とする請求項5に記載のパチンコ玉を垂直上方に搬送す
    る装置。
JP15891396A 1996-05-29 1996-05-29 パチンコ玉を垂直上方に搬送する装置 Pending JPH09313715A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068604A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Olympia:Kk 遊技機用筐体
JP2010148564A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Kyoraku Sangyo Kk 遊技球研磨装置
JP2010200963A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Takeya Co Ltd 玉揚送装置
JP2014204888A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 株式会社ソフイア 遊技球移送装置

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