JPH09313655A - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents
ゴルフクラブ用シャフトInfo
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- JPH09313655A JPH09313655A JP8135493A JP13549396A JPH09313655A JP H09313655 A JPH09313655 A JP H09313655A JP 8135493 A JP8135493 A JP 8135493A JP 13549396 A JP13549396 A JP 13549396A JP H09313655 A JPH09313655 A JP H09313655A
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Abstract
に伴う強度の低下を押さえることで破壊を防ぎ、充分な
性能を発揮するゴルフクラブ用シャフトを提供する。 【解決手段】繊維強化プラスチック層を有するゴルフク
ラブ用シャフトにおいて、シャフトの曲げ強さPとシャ
フトの長さ当たりの重量Wとの比(P/W)が下記
(1)式の範囲にあり、かつシャフトの曲げ強さPが下
記(2)式の範囲にあることを特徴とするゴルフクラブ
用シャフト。 11(N/g)≦P(N)/W(g)……(1) 400(N)≦P(N) ……(2)
Description
能なゴルフクラブ用シャフトに関するものである。
ルフクラブ用シャフトが、軽量でかつ、高強度、高剛性
といった高い性能をもつことより広く普及している。
て、今後、さらに軽量化が進むと考えられる。この軽量
化と強度、剛性は相反する問題であり、軽量化と高強
度、高剛性を同時に満たすことが望まれる。
に曲げ強さ、曲げ剛性、ねじり強さ、ねじり剛性とシャ
フト重量である。
重量を軽量化すると、このような必要性能をすべて満た
すことはなかなか難しい状況にあった。特に、軽量ゴル
フクラブ用シャフトは、曲げ強さ、ねじり強さが低下す
るため、取り扱い時や打撃時(地面を叩くケースなど)
に破壊しやすいという問題点があった。
した問題点を解決し、軽量ゴルフクラブ用シャフトにお
いて、軽量化に伴う強度の低下を押さえることで破壊を
防ぎ、充分な性能を発揮するゴルフクラブ用シャフトを
提供することにある。
に本発明のゴルフクラブ用シャフトは、繊維強化プラス
チック層を有するゴルフクラブ用シャフトにおいて、シ
ャフトの曲げ強さPとシャフトの長さ当たりの重量Wと
の比(P/W)が下記(1)式の範囲にあり、かつシャ
フトの曲げ強さPが下記(2)式の範囲にあることを特
徴とするゴルフクラブ用シャフト。
トを構成する補強繊維をシャフト軸方向に配した軸方向
層と、周方向に配した周方向層を有することを特徴とす
る。
て、補強繊維がシャフト軸方向に対し±15゜〜±80
゜の方向に配向されたバイアス層を含む構成をなす。ま
た、必要に応じて、補強層をシャフト長手方向の一部分
に配することもできる。
おいて、軸方向層の厚さ(Ta)に対する周方向層の厚
さ(Tb)の割合T(Tb/Ta)が、下記(3)式の
範囲にあることを特徴とする。
強化プラスチック層を有するゴルフクラブ用シャフトに
おいて、シャフトを構成する補強繊維をシャフト軸方向
に配した軸方向層と、周方向に配した周方向層を有し、
軸方向層の厚さ(Ta)に対する周方向層の厚さ(T
b)の割合T(Tb/Ta)が、下記(3)式の範囲に
あることを特徴とする。
フト当たりの重量Wが、55g以下であることを特徴と
する。
態とともに、本発明について詳細に説明する。
は、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、ボロン繊維
などを例示できるが、成形品をなした場合に、特に優れ
た機械的特性を示すので炭素繊維を用いることが好まし
い。炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル系や、ピ
ッチ系などの炭素繊維を用いることができる。なお、補
強繊維は、単独または2種類以上を併用して使用するこ
ともできる。
クス樹脂としては、通常エポキシ樹脂が用いられる。エ
ポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキ
シ樹脂、ブロム化A型エポキシ樹脂などを使用すること
がでる。これらのエポキシ樹脂は、単独または2種類以
上を併用して使用することができ、さらには液状のもの
から固体状のものまで使用することができる。また、通
常、エポキシ樹脂には硬化剤が加えられて用いられるこ
とが多い。
補強繊維とマトリックス樹脂からなる層(繊維強化プラ
スチック層)を有するものである。
特性は、主に飛距離、打球方向性、フィーリングがあげ
られる。中でも飛距離アップは、すべてのゴルファーが
追い求めている大きな課題である。
用シャフトに関しては、長尺化、軽量化などがある。
イバーで45in(1143mm)程度が主流となりつ
つあり、これ以上の長さのシャフトもある。しかし、今
後さらなる長尺化が進んでも長くなれば、それだけ重量
も増加する。
トで60〜80g程度が主流であり、55g以下の軽量
シャフトになると、シャフトの強度が低下する問題がで
てくる。また、剛性などの特性にも影響を及ぼす。
は、軽量化が必須である。しかしながら、軽量化による
強度低下によって、破壊が起りやすくなる。この破壊を
防ぐため、シャフトの強度の向上をはかり、かつ、シャ
フトとしての性能を維持するために剛性の面でも性能を
発揮するゴルフクラブ用シャフトが求められる。
曲げ強さは特に重要な物性である。しかし、軽量化によ
る薄肉化に伴って曲げ強さは低下する。つまり、ゴルフ
クラブ用シャフトの破壊が容易に起こり得ることにな
る。ゴルフクラブ用シャフトの破壊には、実際のゴルフ
中におけるボール打ち以外にも、ゴルフクラブ運搬時の
無理な負荷重量物を乗せた場合、キャディバックからの
出し入れ時の無理な負荷や重量物を乗せた場合、ゴルフ
クラブに寄りかかり体重をかけた場合などがある。
は、ゴルフクラブヘッドのスイートスポットでボールを
打つことがベストであるが、実際には、スイートスポッ
トを外してボールを打つことがよくある。この様な場合
には、打球の方向性が悪くなったり、飛距離低下などの
原因となる。特に、スイートスポットを外して打つと、
シャフトは、破壊し易くなる。
ットを外して打った場合に破壊がし易くなるため、シャ
フト曲げ強さPと、シャフトの長さ当たりの重量Wとの
比(P/W)が、11(N/g)以上あることが求めら
れる。なおかつ、シャフトの安全性を考慮すれば、シャ
フト曲げ強さPは400(N)以上あることが重要であ
る。ここで、シャフト曲げ強さPは、後で示すSG曲げ
強さの測定値のなかで、最も低い箇所での曲げ強さであ
り、シャフトの長さ当たりの重量Wは、後で示すシャフ
トの長さ当たりの重量である。
は35〜45m/s程度であり、今後スウィング速度は
増加する傾向にある。ゴルフクラブでボールを打ったと
きに、そのようなスウィング速度でシャフトが破壊しな
ければよく、さらに、スイートスポットを外してボール
を打っても破壊しなければよい。さらには、スイートス
ポットを外して連続で打つなどの厳しい状況を考えれ
ば、一般的なスウィング速度よりも充分速い速度で破壊
しなければよい。
トの長さ当たりの重量Wの比(P/W)が、11N/g
以上あることで、スウィートスポットを外した時などで
充分なシャフト強さが満たされることになる。好ましく
は、12N/g以上、さらには14N/g以上が好まし
い。
して軽量なシャフトでその効果が大きい。軽量なゴルフ
クラブ用シャフトは、後に示すシャフトの長さ当たりの
重量W(一般的にシャフト長さ1100mm当たり)が
55g以下であり、本発明の効果を効率的に用いるに
は、好ましくは、45g以下、さらに好ましくは、40
g以下である。
指標としてフレックスといわれるものが一般的に用いら
れており、市販品にはS、Rなどで示されている。本発
明においては、後に示す測定方法を用いて、シャフトフ
レックスを測定している。一般的にはフレックスが大き
すぎると、スウィングしたときにヘッドの返りが遅れ
て、ボールを飛ばす飛距離が低下し、ボールの方向性も
悪くなり、フィーリングも悪くなる。そのため、本発明
では、シャフトフレックスが100mm以下のものが好
ましく、より好ましくは90以下である。一方、逆にフ
レックスが小さすぎるとシャフトが堅くなるため、力
(または、スウィングスピードなど)が必要となる。そ
のため、一般的にシャフトフレックスは70mm以上が
良い。ただし、欧米人など、一般的に日本人よりも体格
に優れている場合は50mm程度まで用いられる。
す指標としてトルクが一般的に用いられる。トルクが小
さい方がボールの方向性が良いため、本発明では、後に
示す測定方法におけるシャフトトルクが7゜以下である
ことが好ましい。より好ましくは6゜以下であり、さら
に好ましくは5゜以下である。
手段として、次のような方法がある。
ラブ用シャフトは、一般的にシャフトの軸方向に補強繊
維が配列した軸方向層と、シャフト軸方向に対し、45
度程度に補強繊維を配したバイアス層からなっている。
軸方向層が主にシャフトの曲げ力を制御し、バイアス層
が主にシャフトのねじり力を制御していることが知られ
ている。
さは、シャフトの軸方向層によって決まっている。ゴル
フクラブ用シャフトの曲げ強さを向上させるためには、
軸方向層の曲げ強さを向上させればよい。しかし、軸方
向層の持つ曲げ強さが充分シャフトの曲げ強さに発揮さ
れているとは言い難く、特にシャフトの長さ当たりの重
量Wが55g以下という軽量シャフトでは、軸方向層の
能力は発揮されない。これは、シャフトが軽量化するほ
ど顕著である。
トは径方向に変形するため、曲げ破壊する前に径方向変
形破壊が起こり、曲げ破壊する前にシャフトは壊れてし
まう。また、シャフトの径方向の変形により、軸方向層
の非繊維方向破壊などの欠損が生じ、軸方向層が充分な
曲げ強さを発現せずに破壊に至る。このように、シャフ
トの曲げ強さは、シャフトの径方向の変形が起因してい
る場合が多くある。
さ当たりの重量Wが55g以下であるゴルフクラブ用シ
ャフトにおいて、シャフトを構成する補強繊維をシャフ
ト軸方向に配した軸方向層と、周方向に配した周方向層
を有し、軸方向層の厚さ(Ta)に対する周方向層の厚
さ(Tb)の割合T(Tb/Ta)が、 0.15≦T≦1.25 の範囲にあることが重要である。
に補強繊維を配向した層であることが好ましいが、シャ
フト軸方向に対し実質的に直角に補強繊維を配向した層
であってもよい。具体的には、シャフト軸方向に対し±
85〜90°程度補強繊維を配向したものであってもよ
い。
に、周方向層を有せしめることが重要な役割をもつ。シ
ャフトの径方向の変形をある程度押さえるために、周方
向層を有せしめることが重要となる。
の厚さ(Tb)の割合T(Tb/Ta)を0.15以
上、1.25以下とすることにより、径方向の変形を押
さえ、軸方向の力を発揮することができる。軸方向層の
厚さ(Ta)に対する周方向層の厚さ(Tb)の割合T
(Tb/Ta)は、好ましくは0.15〜1.00の範
囲、さらには0.2〜0.8の範囲が好ましい。
するための、周方向層を配する位置は、シャフトの断面
において、外側にある方が好ましく、最外層が最も効果
が高い。しかし、ゴルフクラブ用シャフトを考えた場
合、シャフトの成形性や美観などから、最外層に用いる
ことは、好ましくない。周方向層を配する位置は、シャ
フトの肉厚中心である中心面より内側、特に、バイアス
層より内側に配することで、シャフトのねじり強さ、ト
ルクを向上できる。肉厚中心である中心面とは、たとえ
ば肉厚がトータル5mmであるならば、2.5mmの面
のことである。
させるには、シャフトの曲げ強さを支配している軸方向
層の内側に隣り合う場所に周方向層を配することが好ま
しい。
以下の軽量シャフトでは、全体の肉厚が薄くなり、材料
の絶対量も少なくなるため、曲げ、ねじりなどのシャフ
トのもつ特性をすべて考慮したバランスのとれたシャフ
トとすることが重要となる。そのため、シャフトの曲げ
特性の支配要素である軸方向層の量が多すぎても、少な
すぎても、シャフトのバランスが悪くなる。シャフトの
曲げに大きく起因する肉厚中心よりも外側にある軸方向
層の厚さ(Tao)は、0.03mm以上、0.4mm
以下の範囲にあることが好ましい。より好ましくは、
0.06mm以上、0.3mm以下であり、さらに好ま
しくは、0.08mm以上、0.25mm以下である。
られる補強繊維には、充分な強度が必要とされている。
例えば、補強繊維に炭素繊維を用いた場合、炭素繊維
は、弾性率と強度が相反する特性のため、高い弾性率の
炭素繊維は使用することができなかった。詳しくは、炭
素繊維の引張弾性率が30GPa程度以下の繊維しか用
いられなかった。しかしながら、軽量ゴルフクラブ用シ
ャフトでは、強度だけでなく、フレックスも低下してし
まう。
は、シャフトの肉厚中心である中心面より、外側にある
軸方向層を35GPa以上の引張弾性率を有する補強繊
維を用いることが好ましい。上述してきたシャフト径方
向の変形を押さえることで、高弾性率補強繊維が用いる
ことが可能となった。
高曲げ強度材である炭素繊維強化プラスチックが好まし
く、なかでも、補強繊維の繊維横断面形状が円形状に加
えて、多角形状、葉様形などの比円形状のもの、たとえ
ば、補強繊維の繊維横断面形状の最小断面2次異形度P
min (=Imin /A2 )が、0.085以上である異形
断面補強繊維のものが、強度向上の効果がありより好ま
しい。
に関する断面2次モーメントのうち最小値 A:単繊維の断面積 本発明のゴルフクラブ用シャフトを用いるゴルフクラブ
は、インナーホーゼルタイプのヘッドに装着することが
好ましく、本発明の効果がより発現される。
繊維強化プラスチック層の繊維含有率は、使用される補
強繊維配向角に応じて、その特性、特に機械的特性を考
慮すれば、好ましくは、30体積%〜85体積%がよ
い。
るためには、例えば、ゴルフクラブ用シャフトが繊維強
化プラスチック製であるなら、従来公知の、シャフト内
径と同じテーパをもった外径のマンドレルに最内層から
順番に、最外層まで順番にプリプレグを巻き付け、ラッ
ピングテープを巻き付け成形する方法、FW(フィラメ
ントワインディング)、テープワインド法などを用いる
ことができる。
の通りである。なお、実施例でもこの測定方法を用いて
いる。
示されている3点曲げ試験方法からえられる値を用いて
る。SG3点曲げ強さは、シャフトの4点(T,A,
B,C部)を測定する。本発明上で示したゴルフクラブ
用シャフトのシャフト曲げ強さPは、この4点の測定部
の内で、最も低い曲げ強さである。
の内A,B,C部は同一の試験方法であるが、T部は、
3点曲げ試験のスパン長さが他のA,B,C部の半分の
ため、T部の曲げ強さは、1/2にして使用する。
にあるため、ドライバーを考慮して1100mm当たり
の重量を用いた。シャフト長さが1100mm以下の場
合は、1100mmの長さに換算比例した重量を用い、
1100mm以上のシャフトでは、シャフト先端部分か
ら1100mmまでの部分の重量を用いた。
ト先端部から1016mmをスパンとして、それよりシ
ャフト手元部を固定し、シャフト先端部から25.4m
mの位置に138.5kgf−mmのねじり力を加えた
時の回転角を測定する。この回転角をシャフトトルクと
した。
ャフト先端部から925mmと1065mmの場所を支
持し、シャフト先端部から175mmの位置に2.7k
gfの負荷を加えた時にシャフト先端から200mmの
位置が移動した長さ(たわみ量)を測定する。このたわ
み量をシャフトのフレックスとした。
アキャノンによる試験を用いた。エアキャノンによる試
験は、一般的によく知られている、ゴルフクラブのグリ
ップを掴み、約2mの位置から任意の初速度でボールを
打ち出して、ゴルフクラブのヘッドに当てる。
ラインとシャフト軸の交点にボールを当てた、いわゆる
「ヒール打ち」状況に設定し、ボールの初速度を30m
/sから速度を増加して、シャフトが破壊する速度を測
定した。
は35〜45m/s程度であり、これよりも最低限10
%以上速い速度で破壊しないことを目安とした。
に説明する。
単繊維直径:5μm、引張強さ:5490MPa、引張
弾性率:295GPa)を互いに並行かつシート状に引
き揃えたものにエポキシ樹脂を含浸してなる一方向プリ
プレグを用意した。厚みは113μm、マトリックス樹
脂含有率は33重量%であった。
単繊維直径:5μm、引張強さ:4410MPa、引張
弾性率:375GPa)を互いに並行かつシート状に引
き揃えたものにエポキシ樹脂を含浸してなる一方向プリ
プレグを用意した。厚みは127μm、マトリックス樹
脂含有率は33重量%であった。
単繊維直径:5μm、引張強さ:4410MPa、引張
弾性率:375GPa)を互いに並行かつシート状に引
き揃えたものにエポキシ樹脂を含浸してなる一方向プリ
プレグを用意した。厚みは112μm、マトリックス樹
脂含有率は33重量%であった。
単繊維直径:5μm、引張強さ:4020MPa、引張
弾性率:295GPa)を互いに並行かつシート状に引
き揃えたものにエポキシ樹脂を含浸してなる一方向プリ
プレグを用意した。厚みは14μm、マトリックス樹脂
含有率は50重量%であった。
単繊維直径:5μm、引張強さ:4020MPa、引張
弾性率:375GPa)を互いに並行かつシート状に引
き揃えたものにエポキシ樹脂を含浸してなる一方向プリ
プレグを用意した。厚みは47μm、マトリックス樹脂
含有率は58重量%であった。
ブ用シャフトの補強層用プリプレグの巻き方の説明図で
あり、実施例において、マンドレル1に、補強用のプリ
プレグ2を巻き付けるに際し、補強層の大まかな形状と
マンドレルに巻き付ける位置を示したものである。
さ1300mmの離形処理したステンレス製マンドレル
に、図1に示すように、内側のチップ側/先端から30
0mmに補強層として、プリプレグAを4周巻き、その
後、プリプレグEを補強繊維がマンドレル周方向になる
様に2周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグAを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ600Nであった。また、この
シャフトの重量は43gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、14.0N/gであった。シャフト
トルクを測定したところ、5.5゜であった。シャフト
フレックスを測定したところ、85mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が59m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグBを補強繊維がマンドレル軸方向に対し
ほぼ±45゜になるように1周巻き付け、その外側にプ
リプレグEを補強繊維がマンドレル周方向になる様に2
周巻き付け、その外側にプリプレグAを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ620Nであった。また、この
シャフトの重量は43gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、14.4N/gであった。シャフト
トルクを測定したところ、5.8゜であった。シャフト
フレックスを測定したところ、84mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が60m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグEを補強繊維がマンドレル軸方向になる
様に2周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグAを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ420Nであった。また、この
シャフトの重量は43gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、9.8N/gであった。シャフトト
ルクを測定したところ、5.5゜であった。シャフトフ
レックスを測定したところ、78mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が45m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグDを補強繊維がマンドレル周方向になる
様に2周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグAを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ450Nであった。また、この
シャフトの重量は42gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、10.7N/gであった。シャフト
トルクを測定したところ、5.7゜であった。シャフト
フレックスを測定したところ、82mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が48m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグEを補強繊維がマンドレル周方向になる
様に7周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグAを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ650Nであった。また、この
シャフトの重量は57gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、11.4N/gであった。シャフト
トルクを測定したところ、5.2゜であった。シャフト
フレックスを測定したところ、102mmであった。一
方、同様にして作製したシャフトにヘッドおよびグリッ
プを取り付け、ゴルフクラブを得た。このゴルフクラブ
でエアキャノンによる破壊試験したところ、ボールの速
度が61m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグEを補強繊維がマンドレル周方向になる
様に2周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグCを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ500Nであった。また、この
シャフトの重量は43gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、11.7N/gであった。シャフト
トルクを測定したところ、5.5゜であった。シャフト
フレックスを測定したところ、76mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が54m/sで破壊した。
強層として図1に示すように、内側に4周巻き、その
後、プリプレグEを補強繊維がマンドレル軸方向になる
様に2周巻き付け、その外側にプリプレグBを補強繊維
がマンドレル軸方向に対しほぼ±45゜になるように1
周巻き付け、その外側にプリプレグCを補強繊維がマン
ドレル軸方向になる様に巻き付けた。しかる後に、周知
の方法であるラッピングテープを巻き付け、硬化炉で加
熱硬化した後、ラッピングテープを取り除き、表面を研
磨し、1100mmに切断してゴルフクラブ用シャフト
を得た。
げ強さを測定したところ350Nであった。また、この
シャフトの重量は43gであり、単位シャフト先重量当
たりの曲げ強さは、8.1N/gであった。シャフトト
ルクを測定したところ、5.5゜であった。シャフトフ
レックスを測定したところ、68mmであった。
ドおよびグリップを取り付け、ゴルフクラブを得た。こ
のゴルフクラブでエアキャノンによる破壊試験したとこ
ろ、ボールの速度が41m/sで破壊した。
記能力を有することで、人が実際にボールを打つ場合に
「ヒール打ち」しても破壊しにくく、軽量シャフトとし
てゴルフクラブに使用できる。このようなシャフトを作
製する構成として上記のような構成をとることで、軽量
シャフトの曲げ強さを向上することができる。また、こ
れにより、シャフトが軽量化することで、これまでより
シャフトの長尺化か可能になったり、大容量のヘッドを
つけることが可能となり、飛距離アップなどができる。
層用プリプレグの巻き方の説明図である。
Claims (13)
- 【請求項1】繊維強化プラスチック層を有するゴルフク
ラブ用シャフトにおいて、シャフトの曲げ強さPとシャ
フトの長さ当たりの重量Wとの比(P/W)が下記
(1)式の範囲にあり、かつシャフトの曲げ強さPが下
記(2)式の範囲にあることを特徴とするゴルフクラブ
用シャフト。 11(N/g)≦P(N)/W(g)……(1) 400(N)≦P(N) ……(2) - 【請求項2】シャフトを構成する補強繊維をシャフト軸
方向に配した軸方向層と、周方向に配した周方向層を有
することを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ用
シャフト。 - 【請求項3】軸方向層の厚さ(Ta)に対する周方向層
の厚さ(Tb)の割合T(Tb/Ta)が、下記(3)
式の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載のゴル
フクラブ用シャフト。 0.15≦T≦1.25 ……(3) - 【請求項4】繊維強化プラスチック層を有するゴルフク
ラブ用シャフトにおいて、シャフトを構成する補強繊維
をシャフト軸方向に配した軸方向層と、周方向に配した
周方向層を有し、軸方向層の厚さ(Ta)に対する周方
向層の厚さ(Tb)の割合T(Tb/Ta)が、下記
(3)式の範囲にあることを特徴とするゴルフクラブ用
シャフト。 0.15≦T≦1.25 ……(3) - 【請求項5】シャフトの長さ当たりの重量Wが、55g
以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項6】シャフトトルクが7゜以下であることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゴルフクラブ
用シャフト。 - 【請求項7】シャフトフレックスが100mm以下であ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のゴ
ルフクラブ用シャフト。 - 【請求項8】補強繊維を周方向に配した周方向層が、シ
ャフトの肉厚中心である中心面より内側にあることを特
徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のゴルフクラブ
用シャフト。 - 【請求項9】補強繊維を軸方向に配した軸方向層が、シ
ャフトの肉厚中心である中心面より外側にあることを特
徴とする請求項2〜8のいずれかに記載のゴルフクラブ
用シャフト。 - 【請求項10】補強繊維を周方向に配した周方向層が、
シャフトの肉厚中心である中心面より外側にある軸方向
層の内側に隣接せしめたことを特徴とする請求項2〜9
のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項11】シャフトの肉厚中心である中心面より外
側にある軸方向層の厚さ(Tao)が、下記(4)式の
範囲にあることを特徴とする請求項9または10に記載
のゴルフクラブ用シャフト。 0.03(mm)≦Tao(mm)≦0.4(mm)……(4) - 【請求項12】シャフトの肉厚中心である中心面より外
側にある軸方向層の補強繊維の引張弾性率が、35GP
a以上であることを特徴とする請求項9〜11のいずれ
かに記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項13】ゴルフクラブ用シャフトを構成する補強
繊維が、PAN系炭素繊維を含み、該PAN系炭素繊維
の量が全補強繊維量の75重量%以上であることを特徴
とする請求項1〜12のいずれかに記載のゴルフクラブ
用シャフト。
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JP13549396A JP3627378B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | ゴルフクラブ用シャフト |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000189547A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Daiwa Seiko Inc | ゴルフクラブ |
JP2002035185A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴルフクラブシャフト |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13549396A patent/JP3627378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000189547A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Daiwa Seiko Inc | ゴルフクラブ |
JP2002035185A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-05 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴルフクラブシャフト |
JP4643806B2 (ja) * | 2000-07-28 | 2011-03-02 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフクラブシャフト |
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