JPH0931303A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
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- JPH0931303A JPH0931303A JP18900995A JP18900995A JPH0931303A JP H0931303 A JPH0931303 A JP H0931303A JP 18900995 A JP18900995 A JP 18900995A JP 18900995 A JP18900995 A JP 18900995A JP H0931303 A JPH0931303 A JP H0931303A
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- Japan
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- molding material
- resin molding
- phenolic resin
- phenol resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 フェノール樹脂成形材料全重量に対してペー
パースラッジ5〜35%からなることを特徴とするフェ
ノール樹脂成形材料であって、粒度が60Me全通であ
り、水分量が10〜30%であるペーパースラッジを配
合することを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【効果】 得られた成形品において機械強度,外観に優
れ、また成形時の流動性に優れたフェノール樹脂成形材
料が得られるので工業的なフェノール樹脂成形材料とし
て好適である。
パースラッジ5〜35%からなることを特徴とするフェ
ノール樹脂成形材料であって、粒度が60Me全通であ
り、水分量が10〜30%であるペーパースラッジを配
合することを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【効果】 得られた成形品において機械強度,外観に優
れ、また成形時の流動性に優れたフェノール樹脂成形材
料が得られるので工業的なフェノール樹脂成形材料とし
て好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房分野,漆器素地分
野,重電分野,自動車灰皿分野等に用いられ、機械強
度,成形品の外観及び成形時の流動性に優れたフェノー
ル樹脂成形材料に関するものである。
野,重電分野,自動車灰皿分野等に用いられ、機械強
度,成形品の外観及び成形時の流動性に優れたフェノー
ル樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、さまざまな
分野に使用されているが、厨房分野,漆器分野,重電分
野,自動車灰皿分野においては、その成形品の使用上、
成形品の強度,外観が特に必要とされている。
分野に使用されているが、厨房分野,漆器分野,重電分
野,自動車灰皿分野においては、その成形品の使用上、
成形品の強度,外観が特に必要とされている。
【0003】また、これら分野での成形品を得るための
手段として、射出成形,トランスファー成形,圧縮成形
が行われており、特に大型成形品においてはフェノール
樹脂成形材料の流動性の向上が要求されている。
手段として、射出成形,トランスファー成形,圧縮成形
が行われており、特に大型成形品においてはフェノール
樹脂成形材料の流動性の向上が要求されている。
【0004】このため、従来では、成形品の強度を向上
させるために粉末パルプや粉砕布を多量に配合していた
が、成形品の強度は得られるものの、フェノール樹脂と
のなじみが悪く、成形品表面に小ブクレが生じたり、ソ
リ,変形が大きくなったり、また粉末パルプや粉砕布の
吸油性が大きいため、成形材料の流動性が悪くなる等の
不具合が生じているのが現状である。
させるために粉末パルプや粉砕布を多量に配合していた
が、成形品の強度は得られるものの、フェノール樹脂と
のなじみが悪く、成形品表面に小ブクレが生じたり、ソ
リ,変形が大きくなったり、また粉末パルプや粉砕布の
吸油性が大きいため、成形材料の流動性が悪くなる等の
不具合が生じているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、フェノール樹脂と特定のペーパースラッジとの
組合せにより、厨房分野,漆器素地分野,重電分野,自
動車灰皿分野等に用いられる成形品において、機械強
度,成形品の外観に優れ、また成形時の流動性に優れた
フェノール樹脂成形材料に関するものである。
ころは、フェノール樹脂と特定のペーパースラッジとの
組合せにより、厨房分野,漆器素地分野,重電分野,自
動車灰皿分野等に用いられる成形品において、機械強
度,成形品の外観に優れ、また成形時の流動性に優れた
フェノール樹脂成形材料に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明におけるペーパー
スラッジの配合量は、好ましくはフェノール樹脂成形材
料全重量に対して5〜35%である。ペーパースラッジ
の配合量が成形材料全量に対して、35%以上ではフェ
ノール樹脂成形材料として成形時の流動性が得られず、
また5%以下では得られた成形品の機械強度の向上を図
ることができない。
スラッジの配合量は、好ましくはフェノール樹脂成形材
料全重量に対して5〜35%である。ペーパースラッジ
の配合量が成形材料全量に対して、35%以上ではフェ
ノール樹脂成形材料として成形時の流動性が得られず、
また5%以下では得られた成形品の機械強度の向上を図
ることができない。
【0007】本発明において、ペーパスラッジとは故紙
からトイレットペーパー、仙貸紙等を作るとき、製品に
ならないで排水中に流出した短い繊維、タルク等を濃縮
脱水した後乾燥させ、水分量を10から30%に調整し
たものである。ペーパースラッジ以外の基材、例えば木
粉,合板粉,積層板粉,ヤシガラ粉,籾殻粉,粉末パル
プ,粉砕布,炭酸カルシウム,水酸化金属塩,クレー,
タルク,ガラス繊維等と併用しても差し支え無い。
からトイレットペーパー、仙貸紙等を作るとき、製品に
ならないで排水中に流出した短い繊維、タルク等を濃縮
脱水した後乾燥させ、水分量を10から30%に調整し
たものである。ペーパースラッジ以外の基材、例えば木
粉,合板粉,積層板粉,ヤシガラ粉,籾殻粉,粉末パル
プ,粉砕布,炭酸カルシウム,水酸化金属塩,クレー,
タルク,ガラス繊維等と併用しても差し支え無い。
【0008】本発明に用いられるペーパースラッジの粒
度は60Me全通であるが、好ましくは、80〜200
Meの粒度が最適である。ペーパースラッジの粒度が6
0Meより粗いと、フェノール樹脂,有機質基材,無機
質基材,離型剤等を混合した時に混合物の分散性が悪
く、フェノール樹脂の含浸性が不十分となり、成形品外
観に小ブクレ等の不具合が生じる。
度は60Me全通であるが、好ましくは、80〜200
Meの粒度が最適である。ペーパースラッジの粒度が6
0Meより粗いと、フェノール樹脂,有機質基材,無機
質基材,離型剤等を混合した時に混合物の分散性が悪
く、フェノール樹脂の含浸性が不十分となり、成形品外
観に小ブクレ等の不具合が生じる。
【0009】本発明に用いられるペーパースラッジの水
分量は10〜30%が好ましい。ペーパースラッジの水
分量が10%以下では得られたフェノール樹脂成形材料
の流動性が悪くなる。30%以上では絶縁抵抗の劣化が
大きく、また成形品外観が悪くなる等の不具合が生じ
る。
分量は10〜30%が好ましい。ペーパースラッジの水
分量が10%以下では得られたフェノール樹脂成形材料
の流動性が悪くなる。30%以上では絶縁抵抗の劣化が
大きく、また成形品外観が悪くなる等の不具合が生じ
る。
【0010】本発明におけるフェノール樹脂は、好まし
くはフェノール核に結合するメチレン結合において、オ
ルソ結合対パラ結合の比が0.6〜1.0であり、数平
均分子量が500〜950のノボラック型フェノール樹
脂(a)とオルソ結合対パラ結合の比が1.5〜2.7
であり、数平均分子量が700〜1300のノボラック
型フェノール樹脂(b)を成分とし、その配合割合はフ
ェノール樹脂(a)100重量部に対してフェノール樹
脂(b)を5〜55重量部配合することが好ましいが、
特に限定されるものではない。
くはフェノール核に結合するメチレン結合において、オ
ルソ結合対パラ結合の比が0.6〜1.0であり、数平
均分子量が500〜950のノボラック型フェノール樹
脂(a)とオルソ結合対パラ結合の比が1.5〜2.7
であり、数平均分子量が700〜1300のノボラック
型フェノール樹脂(b)を成分とし、その配合割合はフ
ェノール樹脂(a)100重量部に対してフェノール樹
脂(b)を5〜55重量部配合することが好ましいが、
特に限定されるものではない。
【0011】
【作用】本発明のフェノール樹脂成形材料は、粒度が6
0Me全通であり、水分量が10〜30%であるペーパ
ースラッジを全重量に対し5〜35%配合している。ペ
ーパースラッジの粒度が60Me全通と細かいため、フ
ェノール樹脂,有機質基材,無機質基材,離型剤等を混
合した時に混合物の分散性が良好である。また、ペーパ
ースラッジは水分量が10〜30%であり、この水分と
フェノール樹脂とのなじみが良好なため含浸性が向上
し、ペーパースラッジとフェノール樹脂との密着性が向
上し、且流動性が良くなる。従って、本発明のフェノー
ル樹脂成形材料は成形品の機械強度,外観に及び成形時
の流動性に優れていると考えられる。
0Me全通であり、水分量が10〜30%であるペーパ
ースラッジを全重量に対し5〜35%配合している。ペ
ーパースラッジの粒度が60Me全通と細かいため、フ
ェノール樹脂,有機質基材,無機質基材,離型剤等を混
合した時に混合物の分散性が良好である。また、ペーパ
ースラッジは水分量が10〜30%であり、この水分と
フェノール樹脂とのなじみが良好なため含浸性が向上
し、ペーパースラッジとフェノール樹脂との密着性が向
上し、且流動性が良くなる。従って、本発明のフェノー
ル樹脂成形材料は成形品の機械強度,外観に及び成形時
の流動性に優れていると考えられる。
【0012】
【実施例】表1に示す原料を所定の配合でミキシングロ
ールにて加熱混練し、粉砕して成形材料を製造した。得
られた成形材料について、成形品外観,曲げ強さ,シャ
ルピー衝撃強さ,流動性(流れ)について評価した。こ
れらの結果を表1の下欄に示す。
ールにて加熱混練し、粉砕して成形材料を製造した。得
られた成形材料について、成形品外観,曲げ強さ,シャ
ルピー衝撃強さ,流動性(流れ)について評価した。こ
れらの結果を表1の下欄に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(測定方法) 成形品外観:トランスファー成形にて成形した100φ
×2mm厚の成形品の外観を目視にて評価した。 曲げ強さ,シャルピー衝撃強さ:JIS試験方法に準じ
た。 流動性(流れ):JIS試験方法に準じ、押出し式流れ
にて流出量と流出時間を評価した。
×2mm厚の成形品の外観を目視にて評価した。 曲げ強さ,シャルピー衝撃強さ:JIS試験方法に準じ
た。 流動性(流れ):JIS試験方法に準じ、押出し式流れ
にて流出量と流出時間を評価した。
【0015】
【発明の効果】本発明に従うと、得られた成形品におい
て機械強度,外観に優れ、また成形時の流動性に優れた
フェノール樹脂成形材料が得られるので工業的なフェノ
ール樹脂成形材料として好適である。
て機械強度,外観に優れ、また成形時の流動性に優れた
フェノール樹脂成形材料が得られるので工業的なフェノ
ール樹脂成形材料として好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 成形材料全重量に対して粒度が60Me
全通であるペーパースラッジを5〜35%を配合してな
ることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 - 【請求項2】 ペーパースラッジの水分量が10〜30
%である請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18900995A JPH0931303A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18900995A JPH0931303A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931303A true JPH0931303A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16233779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18900995A Pending JPH0931303A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0931303A (ja) |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP18900995A patent/JPH0931303A/ja active Pending
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