JPH09312983A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH09312983A
JPH09312983A JP9065707A JP6570797A JPH09312983A JP H09312983 A JPH09312983 A JP H09312983A JP 9065707 A JP9065707 A JP 9065707A JP 6570797 A JP6570797 A JP 6570797A JP H09312983 A JPH09312983 A JP H09312983A
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vibration
vibrator
relative motion
vibration actuator
sliding
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JP9065707A
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Inventor
Mina Kobayashi
三奈 小林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動アクチュエータ用の従来の摺動材では、
金属製の場合には摩耗粉の生成が激しく、樹脂製の場合
には真空中または電子ビーム照射下でガスが放出され
る。 【解決手段】 振動子12と、振動子12との間で相対
運動を行う相対運動部材16とを備える振動アクチュエ
ータ11において、振動子12と相対運動部材16との
接触部に、全芳香族ポリイミドをマトリックスとする樹
脂により構成された摺動材17a、17bを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動アクチュエー
タに関する。より具体的には、電気機械変換素子により
弾性体を励振し、複数の振動モードを調和的に発生させ
ることにより振動子の表面に楕円運動を生じさせ、振動
子に加圧接触する相対運動部材との間で相対運動を発生
する振動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】弾性体に電気機械変換素子を接合し、こ
の電気機械変換素子に交流電圧を印加することにより、
弾性体に縦振動及び屈曲振動を発生させて、弾性体の表
面に楕円運動を発生させる振動アクチュエータが知られ
ている。このような振動アクチュエータとしては、「光
ピックアップ移動を目的とした圧電リニア・モータ」
(富川義朗氏他:第5回電磁力関連のダイナミックスシ
ンポジウム講演論文集第393頁〜第398頁)によ
り、振動アクチュエータの構成及び負荷特性が詳細に説
明されている。
【0003】図6は、このような振動アクチュエータ1
の構成を示す説明図である。図6(a)は上面図、図6
(b)は正面図、図6(c)は底面図、図6(d)は右
側面図である。この振動アクチュエータ1は、矩形平板
状であって、一方の平面に突起状に駆動力取出部2a、
2bが形成された弾性体2を有する。また、駆動力取出
部2a、2bを介して図示しない加圧機構により弾性体
1に加圧接触する相対運動部材3とを有する。駆動力取
出部2a、2bは、後述するように、弾性体2に発生す
る4次の屈曲振動の腹となる部分の2か所に形成され
る。
【0004】弾性体2の他方の平面には、矩形薄板状の
電気機械変換素子である圧電体4が接着される。圧電体
4の表面には、互いに独立し、電気的に絶縁された状態
で電極5a、5b、5p、5p’が装着される。電極5
a、5bには、互いに電気的に位相が90°異なる交流
電圧が印加される。なお、電極5p、5p’は、弾性体
2に発生する振動状態を検出するための電極である。こ
れらの電極5a、5b、5p、5p’には、図示しない
リード線がはんだ付けされており、各リード線は、同じ
く図示しない制御回路に接続される。
【0005】電極5a、5bにそれぞれ駆動信号である
交流電圧を印加することにより、弾性体2に1次の縦振
動及び4次の屈曲振動が調和的に発生し、駆動力取出部
2a、2bの先端部に楕円運動が発生する。発生した楕
円運動により、駆動力取出部2a、2bを介して弾性体
2に加圧接触する相対運動部材3が、弾性体に対して相
対運動を行う。この相対運動を外部に取り出して推力と
して利用する。
【0006】このような振動アクチュエータ1では、1
次の縦振動及び4次の屈曲振動それぞれの固有振動数
は、互いに非常に近い値又は同じ値となるように設計さ
れる。そのため、電極5a、5bそれぞれに、2つの固
有振動数に近い周波数の交流電圧を印加することによ
り、1次の縦振動及び4次の屈曲振動を調和的に発生さ
せることができる。
【0007】突起状に形成された駆動力取出部2a、2
bの端面には、相対運動部材3との摺動抵抗を低減する
ための摺動材6a、6bが貼り付けられる。この摺動材
6a、6bとしては、これまで、樹脂材や金属材等から
なる摺動材が適宜選択されて使用されてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この振動ア
クチュエータ1は、磁界を利用しないために電磁誘導に
よる誘導障害のおそれがないという特徴を有する。しか
し、真空中で長時間駆動することができなかった。その
原因は、金属材からなる摺動材6a、6bを使用する
と、相対運動部材3との摺動によって生じる摩耗粉の生
成が激しくなり、一方、樹脂材からなる摺動材6a、6
bを使用すると、ガスを放出するためである。
【0009】振動アクチュエータ1は、本質的に、弾性
体2に貼付した摺動材6a、6bと相対運動部材3との
間の摩擦駆動によって動作する。そして、得られる駆動
力は、弾性体2と相対運動部材3との間における加圧力
W及び摩擦係数μとの積(μ×W)に依存する。加圧力
Wを大きくすることにより駆動力(μ×W)を上げるこ
とは可能であるが、加圧力Wが大き過ぎると、弾性体2
に発生する伸縮振動を抑制してしまい反対に駆動力を低
下させてしまう。
【0010】一方、摺動材6a、6bの摩擦係数μを高
くすれば駆動力(μ×W)を上げることは可能である。
しかし、摺動材6a、6bの耐摩耗性が大きい場合に
は、弾性体2が所定の弾性率を有する材料(例えば、鉄
系、ステンレス鋼、アルミニウム合金等)により構成さ
れた弾性体2や相対運動部材3の摺動面を摩滅させてし
まう。これにより、駆動初期の段階での駆動制御が極め
て難しくなる。また、摩耗粉の発生が問題とならない環
境においてのみしか使用することができなくなってしま
う。
【0011】さらに、弾性体2や相対運動部材3の摺動
面の摩滅によって摺動面に生じる凹凸が、摺動材6a、
6bの摩耗に拍車をかけるという問題もあり、振動アク
チュエータ1の寿命をより低下させてしまう。
【0012】本発明は、前記課題を解決し、摩耗の少な
い安定した振動アクチュエータを提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を解決するために鋭意研究した結果、振動子と相対
運動部材との間に、芳香族ポリイミドをマトリックスと
する樹脂からなる摺動材を介在させることにより、極め
て摩耗が少なく、安定して駆動することができる振動ア
クチュエータが得られることを見出し、本発明を完成し
た。また、本発明によれば、真空中出の駆動も可能で、
さらに駆動初期の動作も安定する。
【0014】請求項1記載の発明では、振動子と、該振
動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、前記振動
子と前記相対運動部材との接触部に配置され、全芳香族
ポリイミドをマトリックスとする樹脂により構成される
摺動材とにより振動アクチュエータを構成した。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1に記載さ
れた振動アクチュエータにおいて、前記樹脂がグラファ
イト及びフッ素樹脂の少なくとも一方を含むことを特徴
とする。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1に記載さ
れた振動アクチュエータにおいて、前記グラファイトの
含有量が、10重量%以上40重量%以下であるととも
に、前記フッ素樹脂の含有量が、10重量%以上20重
量%以下であることを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれか1項に記載された振動アクチュエー
タにおいて、前記摺動材を、前記振動子及び前記相対運
動部材のそれぞれの接触部のいずれか一方に装着したこ
とを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4までのいずれか1項に記載された振動アクチュエー
タにおいて、前記相対運動部材または前記振動子は、前
記摺動材と接触してこの摺動材との間で相対運動する部
分の中心線平均粗さが、前記振動子に発生する振動の振
幅よりも小さいことを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5に記載さ
れた振動アクチュエータにおいて、前記中心線平均粗さ
は、前記摺動材との接触部を形成する面内における各方
向に応じてそれぞれ異なる値を有し、前記中心線平均粗
さが最大となる方向に関する値が0.1μm以上0.9
μm以下であることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1から請求
項6までのいずれか1項に記載された振動アクチュエー
タにおいて、前記振動子は直方体状に形成されて、縦振
動と屈曲振動とを発生させるとともに、前記摺動材は、
前記振動子のうちの前記屈曲振動の腹の位置に設けられ
ていることを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項6までのいずれか1項に記載された振動アクチュエー
タにおいて、前記振動子は略円柱状に形成されて、縦振
動とねじり振動とを発生させるとともに、前記摺動材
は、前記振動子および前記相対運動部材のそれぞれの接
触部のうちのいずれか一方に装着されることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明の実施形態を添付図面を
参照しながら詳細に説明する。なお、以降の各実施形態
の説明は、振動アクチュエータとして超音波の振動域を
利用する超音波アクチュエータを例にとって行う。
【0023】図1は、本発明にかかる振動アクチュエー
タの第1実施形態を示す説明図である。図1(A)は、
超音波アクチュエータ11を示す平面図、図1(B)は
正面図、図1(C)は底面図、図1(D)は側面図であ
る。本実施形態の超音波アクチュエータ11は、直方体
状(ここでは矩形平板状)であって、一方の平面に突起
状に駆動力取出部12a、12bを有する弾性体12
と、弾性体12の他方の平面に接着されて装着される電
気機械変換素子である圧電体13とを有する。弾性体1
2と圧電体13とにより振動子14が構成される。本実
施形態では、弾性体12は、ステンレス鋼、アルミニウ
ム合金等の金属材料やプラスチック材料等の弾性材料に
より形成される。
【0024】弾性体12の一方の平面であって、後述す
る屈曲振動の腹になる位置には、弾性体12の前記平面
の短辺方向に、駆動力発生部である駆動力取出部12
a、12bが突起状に形成される。本実施形態では、駆
動力取出部12a、12bは突起状に形成したが、突起
状に形成せずに弾性体12の一方の平面と同一面となる
ように平面状に形成してもよい。
【0025】弾性体12の他方の平面には、電気機械変
換素子であるPZTからなる矩形の圧電体13が接着さ
れている。弾性体12に貼付された圧電体13の表面に
は、互いに分離され電気的に独立した状態で、電極15
a、15b、15p、15p’が装着される。電極15
a、15bは、駆動信号を入力するための電極である。
電極15p、15p’は、弾性体12に発生する振動状
態を検出するための電極であり、駆動条件決定後は、使
用しない。これらの電極15a、15b、15p、15
p’には図示しないリード線が半田付けされており、各
リード線は同じく図示しない制御回路に接続される。
【0026】電極15a、15bに、互いに電気的に位
相が90°異なる交流電圧を駆動信号として印加するこ
とにより、弾性体12に1次の縦振動及び4次の屈曲振
動が調和的に発生し、駆動力取出部12a、12bの先
端部に楕円運動が発生する。発生した楕円運動により、
駆動力取出部12a、12bを介して弾性体12に加圧
接触する相対運動部材16が、弾性体12に対して相対
運動する。この相対運動を、適宜手段により外部に取り
出して、推力として利用する。
【0027】この振動アクチュエータ11では、1次の
縦振動及び4次の屈曲振動それぞれの固有振動数は、互
いに非常に近い値又は同じ値となるように設計される。
そのため、電極15a、15bそれぞれに、2つの固有
振動数に近い周波数の交流電圧を印加することにより、
1次の縦振動及び4次の屈曲振動を調和的に発生させる
ことができる。なお、図示していないが、本実施形態で
は、弾性体12は、その長手方向中央部を図示しない加
圧機構により相対運動部材16側へ向けて適切な加圧力
で加圧されている。さらに、本実施形態では、突起状に
形成された駆動力取出部12a、12bの端面のうちの
長手方向の両端部側には、相対運動部材16との摺動抵
抗を低減するため、矩形で薄板状の摺動材17a、17
b、17c、17dが、例えばエポキシ系接着剤により
貼付されている。
【0028】本実施形態における超音波アクチュエータ
11では、摺動材17a〜17dが、全芳香族ポリイミ
ドをマトリックスとする樹脂により構成されている。そ
のため、摺動材17a〜17dは、適度な硬度及び耐摩
耗性を備えるようになる。そして、真空中での駆動に耐
え、摩擦面に生じる傷を防止できる。また、摩耗粉の発
生量が少なく、寿命の長い安定した特性を発揮する超音
波アクチュエータ11が提供される。
【0029】また、本実施形態の超音波アクチュエータ
11で用いる摺動材17a〜17dは、グラファイト及
びポリテトラフルオロエチレンの双方を含有する。その
ため、以下に列記する効果が奏せられる。 (A) グラファイトを添加することにより、初期摩耗
を軽減させることができる。 (B) ポリテトラフルオロエチレンを添加することに
より、耐摩耗性を向上させることができ、摩耗を減少さ
せることができる。 (C) グラファイトやポリテトラフルオロエチレンを
添加することにより、吸水率を減少させることができ、
摺動材の形状や性質の変化を最小限に抑制し、駆動が安
定する。 (D) グラファイトやポリテトラフルオロエチレンを
添加することにより、表面硬度を適度に減少させること
ができる。そのために、貼付される振動子又は相対運動
部材への摺動材の追尾能力が向上し、駆動力の伝達・耐
摩耗性が向上する。
【0030】これらの効果は、グラファイトの含有量が
10重量%以上40重量%以下の範囲において、ポリテ
トラフルオロエチレンの含有量が10重量%以上20重
量%以下の範囲において、特に顕著である。
【0031】このように、本実施形態の超音波アクチュ
エータ11では、グラファイト及びポリテトラフルオロ
エチレンをともに含有する全芳香族ポリイミドをマトリ
ックスとする樹脂により摺動材を構成したため、真空中
での駆動が可能となった。また、駆動力が大きくなっ
た。さらに、摩耗量が少なくなり寿命を延ばすことがで
きた。特に、全芳香族ポリイミドを用いたために、化学
的に非常に安定であり、長時間でも極めて安定的に駆動
することが可能である。
【0032】(第2実施形態)以下、第2実施形態の振
動アクチュエータを、添付図面を参照しながら説明す
る。なお、第2実施形態の超音波アクチュエータの説明
は、第1実施形態と相違する部分についてだけ行い、同
一の部分については同一の図中符号を付すことにより、
重複する説明を省略する。図2〜図5は、それぞれ、本
発明にかかる振動アクチュエータの第1実施形態の変更
例を示す説明図である。図2(a)、図3(a)、図4
(a)は、各変更例の平面図である。図2(b)、図3
(b)、図4(b)及び図5(a)は、各変更例の正面
図である。図2(c)、図3(c)、図4(c)は、各
変更例の底面図である。図2(d)、図3(d)、図4
(d)、図5(b)及び図5(c)は各変更例の側面図
である。
【0033】第1実施形態の超音波アクチュエータ11
では、突起状に形成された駆動力取出部12a、12b
の端面のうちの長手方向の両端部側に、矩形薄板状の摺
動材17a〜17dを装着したが、図2〜図5の構成
は、この摺動材を装着する態様を変更した例である。
【0034】すなわち、図2に示す超音波アクチュエー
タ11−1では、駆動力取出部12a、12bの端面の
うちの中央部に摺動材18a、18bを貼付する。図3
に示す超音波アクチュエータ11−2では、駆動力取出
部12a、12bを突起状には形成せずに平面とし、弾
性体12の短辺方向中央部に直接、摺動材19a、19
bを貼付する。図4に示す超音波アクチュエータ11−
3では、駆動力取出部12a、12bを突起状には形成
せずに平面とし、弾性体12の短辺方向の両端部に直
接、摺動材20a、20b、20c、20dを貼付す
る。さらに、図5に示す超音波アクチュエータ11−4
では、駆動力取出部21a、21bと摺動材21とを一
体的に形成してある。図5(b)に示すように、駆動力
取出部21a〜21dは、弾性体12の短辺方向の中央
部に設置してもよいし、図5(c)に示すように両端部
側2か所に設置することも可能である。これらの変更例
は、超音波アクチュエータに求めるトルク等の性能、設
置環境、相対運動部材の形状さらには設置スペース等に
応じて適宜選択して、用いることができる。
【0035】(第3実施形態)図7は、第3実施形態の
超音波アクチュエータ31の構成を示す斜視図である。
図8は、図7の側面の拡大図である。本実施形態で用い
る超音波アクチュエータ31は、円環型(リング型)の
振動子を有する進行波型超音波アクチュエータである。
この超音波アクチュエータ31は、端面の円周方向に櫛
歯状に多数の突起32aが設けられた円環状の振動子3
2と、突起32aの端面を介して振動子32に加圧接触
する円環状の相対運動部材33とを備える。
【0036】振動子32は、金属等の弾性材料により円
環状に形成される。この振動子の一方の平面には、断面
が矩形の溝部32bが多数設けられている。そして、こ
れらの溝部32bによって区切られることにより、断面
矩形の突起部32aが多数形成される。この突起部32
aは、突起部32aの端面に発生される楕円運動の振幅
を大きくして駆動効率の向上を図る機能を有する。ま
た、相対運動部材33との接触により発生する摩耗粉を
溝部32b内に落とし込むことにより、接触面に摩耗粉
を存在させないようにしている。
【0037】振動子32の突起部32aが形成された面
と反対側の面には、電気機械変換素子である圧電体34
が貼り付けられている。圧電体34は、振動子32の周
方向について、例えば20°ピッチで多数に分割されて
いる。そして、互いに隣接する圧電体同士が逆向きにポ
ーリング(永久分極)されている。
【0038】一方の向きにポーリングされている圧電体
34a群にフレキシブル基板36を介して正弦波電圧A
を印加するとともに、他方の向きにポーリングされてい
る圧電体34b群にフレキシブル基板36を介して正弦
波電圧Aとは位相が90°異なる正弦波電圧Bを印加す
ると、振動子32の突起部32a形成面には、一方向に
伝搬する進行波が発生する。
【0039】本実施形態では、相対運動部材33におけ
る弾性体32との接触面に、第1実施形態と同様に全芳
香族ポリイミドをマトリックスとする樹脂により構成さ
れる円環状の摺動材35が装着される。圧電体群34a
及び圧電体群34bに駆動電圧を印加することにより振
動子32に発生する進行波は、摺動材35を介して相対
運動部材33に伝搬される。これにより、振動子32と
相対運動部材33との間に相対運動が発生する。なお、
本実施形態では、弾性体32は、圧電体34が装着され
た面側を、円環状の支持体38により固定・支持され
る。圧電体34と支持体38との間には、円環状の振動
吸収材37が配置されている。本実施形態の超音波アク
チュエータ31においても、摺動材35を、全芳香族ポ
リイミドをマトリックスとする樹脂により構成している
ため、第1実施形態と全く同様の効果が得られる。
【0040】(第4実施形態)図9は、第4実施形態の
超音波アクチュエータ41の構成を示す縦断面図であ
る。本実施形態の超音波アクチュエータ41は、ねじり
振動と縦振動を発生する振動子42を有する。図9に示
すように、超音波アクチュエータ41は、円筒状の振動
子42と、この振動子42に接触する相対運動部材であ
る円筒状の移動子43とを有する。さらに、振動子42
を固定するとともに移動子43を回転自在に支持する固
定軸44と、移動子43を振動子42に向けて加圧する
加圧機構45と備える。以下、これらの構成要素を順次
説明する。
【0041】固定軸44は棒状の軸であり、一端は固定
面46に固定される。固定軸44の中間部には、後述す
る締付け用ボルト50a〜50dが貫通するための貫通
孔44a〜44dが、固定軸44の中心軸と直交する方
向に形成される。また、固定軸44の他端にはねじ部4
4eが形成される。
【0042】振動子42は、固定軸44を収容し得る中
空部を有する。また、振動子42は、弾性材料からなる
円筒体を、中心軸を含む平面で縦に2分割することによ
り得られる半円筒体47a、47bを、再び円筒形状に
組み合わせた弾性体47と、半円筒体47a、47bの
分割面に挟持される電気機械変換素子である圧電体(図
示しない)とにより構成される。
【0043】弾性体47の側面には、環状に溝部が形成
されることにより、小径部48a、48b、48cが形
成されている。そして、これらの小径部48a〜48c
に区切られることにより、大径部48A、48B、48
C、48Dが形成される。小径部48a〜48cは、弾
性体47に発生する縦振動及びねじり振動それぞれの共
振周波数を一致またはほぼ一致させるために形成され
る。さらに、大径部48A〜48Dそれぞれの弾性体中
心軸方向略中央部には、貫通孔49a〜49dが形成さ
れる。
【0044】振動子42の組立ては、例えば、以下のよ
うに行われる。まず、固定軸44を中空部に収容した状
態で半円筒体47a、47bを組み合わる。そして、半
円筒体47a、47bの2つの接触面に、後述する配置
で圧電体を装着する。この後、締付け用ボルト50a〜
50dそれぞれを、貫通孔49a〜49d及び貫通孔4
4a〜44dを貫通させ、ナット51a〜51dをネジ
止めする。
【0045】弾性体47の小径部48b及び固定軸44
には、支持用ピン52が貫通するための貫通孔90が設
けられている。この貫通孔90に支持用ピン52を貫通
させることで、弾性体47が固定軸44に固定・保持さ
れる。
【0046】圧電体は、半円筒体47a、47bの2つ
の分割面に装着される。圧電体は、弾性体に、軸方向に
関するねじり振動を発生するためのねじり振動発生用圧
電体と、軸方向へ伸縮する縦振動を発生するための縦振
動発生用圧電体との2種類に大別される。ねじり振動発
生用圧電体は、弾性体の軸方向の両端面側の2か所(発
生するねじり振動の節位置)に配置される。縦振動発生
用圧電体は、弾性体軸方向の中央部の1か所(発生する
縦振動の節位置)に配置される。ねじり振動発生用圧電
体は、弾性体の軸方向に関する剪断変位を発生する圧電
体であり、2つの分割面で互いに逆方向に変位するよう
に配置される。一方、縦振動発生用圧電体は、弾性体軸
方向についての変位を発生する圧電体であり、互いに同
方向に変位するように配置される。
【0047】ねじり振動発生用圧電体に正弦波電圧Aを
印加するとともに、縦振動発生用圧電体に正弦波電圧A
とは位相が90°異なる正弦波電圧Bを印加すると、二
つの振動は同時に発生し(縮退)、振動子の駆動面Dに
はこれらの振動の合成である楕円運動が発生する。
【0048】相対運動部材である移動子43は、円筒状
の部材である。そして、一方の端面の内周部には環状の
溝部43aが形成されており、この溝部43aにボール
ベアリング53が嵌め込まれて固定される。
【0049】移動子43の他方の端面には、環状の摺動
材54が接着により装着される。この摺動材54は、前
述した第1実施形態〜第3実施形態と全く同様に、全芳
香族ポリイミドをマトリックスとする樹脂により構成さ
れる。移動子43は、固定軸44にボールベアリング5
3を介して装着されており、固定軸44に対して回動自
在に支持される。このようにして、移動子43の他方の
平面に接着された摺動材54が振動子42の駆動面Dに
接触する。
【0050】ボールベアリング53における、振動子4
2と反対側の面には、移動子43を振動子42に向けて
加圧する加圧機構45が設置される。この加圧機構45
は、固定軸44に装着された、外向きのフランジを有
し、円柱状に形成された加圧力伝達部材55と、加圧力
伝達部材55の端部側に装着される加圧用バネ56と、
固定軸44のネジ部44eにネジ止めされた加圧用ナッ
ト57とにより構成される。ボールベアリング53は弾
性体47側へ向けて加圧され、これにより、移動子43
が弾性体47に加圧接触する。本実施形態の振動アクチ
ュエータ41は、以上のように構成される。
【0051】ここで、ねじり振動発生用圧電体に正弦波
電圧Aを印加するとともに、縦振動発生用圧電体に正弦
波電圧Bを印加すると、二つの振動は同時に発生し(縮
退)、振動子の駆動面Dにはこれらの振動の合成である
楕円運動が発生する。発生した楕円運動により、振動子
の駆動面Dに加圧接触した移動子43が一方向に回転駆
動される。
【0052】本実施形態では、移動子43の振動子42
との接触面には、全芳香族ポリイミドをマトリックスと
する樹脂により構成した摺動材54が装着されている。
そのため、第1実施形態〜第3実施形態と全く同様の効
果を得ることができる。
【0053】(変形形態)以上の各実施形態では、リニ
ア駆動型の超音波アクチュエータ(第1実施形態及び第
2実施形態)、円環型の超音波アクチュエータ(第3実
施形態)および回転型の超音波アクチュエータ(第4実
施形態)について説明した。しかし、本発明の振動アク
チュエータは、このような態様に限定されるものではな
い。振動子と相対運動部材との間で摺動を行う他の形式
の振動アクチュエータにおいても、等しく適用すること
ができる。
【0054】各実施形態では、超音波の振動波を利用す
る超音波アクチュエータを例にとったが、他の振動域の
振動アクチュエータについても等しく適用することがで
きる。また、電気機械変換素子として圧電体を用いた
が、電気エネルギーを機械的変位に変換することができ
るものであればよい。例えば、電歪素子を用いてもよ
い。さらに、ねじり振動体の振動によって相対運動部材
を駆動する型の振動アクチュエータ等についても等しく
適用することができる。
【0055】
【実施例】さらに、本発明を実験データとともに詳細に
説明する。 (実施例1)グラファイトを15重量%含有する全芳香
族ポリイミド樹脂(商品名:ベスペルSP−21:デュ
ポン(株))により、図1に示す形状の摺動材17a〜
17dを製作した。これらの摺動材17a〜17dを、
ステンレス鋼材(SUS304)から図1に示す形状に
作製した弾性体12の駆動力取出部12a、12bに、
エポキシ系接着剤により接着した。このようにして製造
された超音波アクチュエータ11の圧電体13に駆動電
圧を印加することにより、弾性体12に振動を発生さ
せ、相対運動部材である駆動面16上において駆動した
ところ、以下に列記する(1)〜(5)の結果を確認し
た。なお、相対運動部材と摺動材の接触面は、各方向に
対してそれぞれ異なる値の中心線平均粗さを有する。そ
して、本実施例の場合、前記中心線平均粗さが最大とな
る方向に関する値は、0.1μm以上0.9μm以下の
範囲に設定した。また、弾性体12に発生する楕円振動
の振幅は2μmである。このように、本実施例では、摺
動材17a〜17dが接触する相対運動部材16の接触
面の中心線平均粗さは、楕円振動の振幅よりも小さくな
る。
【0056】(1) 弾性体12の形状が変化しないこ
と。 (2) 超音波アクチュエータ11の駆動時に、駆動力
取出部12a、12bの端面が摩擦することにより発生
する摩耗量が極めて少なく、長時間安定的に出力トルク
等の性能を維持できること。 (3) 振動子14と相対運動部材16とが加圧接触す
ることにより発生するトルクが大きいこと。 (4) 超音波アクチュエータ11の駆動時に騒音が発
生し難いこと。 (5) 超音波アクチュエータ11の駆動が安定してい
ること。 以上の結果から、本実施例の超音波アクチュエータ11
は、超音波アクチュエータに要求される諸特性を満足し
ており、十分に実用に供することができるものであるこ
とがわかる。
【0057】(実施例2)ステンレス鋼材(SUS30
4)により、図1に示す形状の弾性体12を製作した。
この弾性体12の駆動力取出部12a、12bの端面
に、以下に列記する材料〜により所定の形状に作成
した摺動材17a〜17dを、エポキシ系接着剤により
接着した。 (本発明例) グラファイトを15重量%含有する全芳香族ポリイ
ミド樹脂(商品名:ベスペルSP−21:デュポン
(株)) (比較例) ポリエーテルエーテルケトン100重量%(商品
名:VICTREX450G 住友化学(株)) ポリフェニレンエーテル80重量%+ガラス繊維2
0重量%(商品名:ザイロンX5402 旭化成
(株)) ポリエーテルスルホン100重量%(商品名:スミ
カエクセル4100G住友化学(株))
【0058】このようにして得られた4種の超音波アク
チュエータの圧電体13に駆動電圧を印加することによ
り、弾性体12に振動を発生させてステンレス鋼(SU
S304)からなる相対運動部材16上において駆動さ
せた。そして、駆動開始直後及び駆動開始から10時間
経過したときにおける動摩擦係数、摩耗痕(摩擦面に生
じた傷)の深さの平均値及び駆動後におけるモータ効率
をそれぞれ測定した。以下に試験条件を列記する。
【0059】[試験条件] 相手材:SUS304 面圧(加圧力):30gf/mm2 試験時間:10時間 結果を表1〜表3にまとめて示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】表1から、本発明例は、比較例〜に
対して、動摩擦係数の増加率が小さく、極めて安定した
性能を発揮することがわかる。表2から、本発明例
は、比較例〜に対して、10時間経過後の摩耗痕の
深さが小さく、極めて優れた耐摩耗性を有することがわ
かる。さらに、表3から、本発明例は、比較例〜
に対して、10時間経過後のモータ効率が高く、優れた
性能を奏することがわかる。
【0064】なお、グラファイトを15重量%以上40
重量%以下、ポリテトラフルオロエチレンを10重量%
以上15重量%以下含有する範囲について、全く同様の
確認実験を行ったところ、表1〜表3の試料と略同等
の実験結果が得られた。
【0065】(実施例3)SUS304により図1に示
す形状の弾性体112を作成した。また、以下に列記す
る3種の材料からなり、厚さが0.12μmの摺動材1
7a〜17dを製作した。そして、これらの超音波アク
チュエータを走査型電子顕微鏡中で駆動した。 全芳香族ポリイミド樹脂+グラファイト15重量% 無電解Ni−Pメッキ PEEK(商品名:VICTREX450G 住友
化学工業(株))
【0066】一方、相対運動部材16を、(A)SUS
304、(B)硫酸アルマイト、(C)SUS304の
3種により構成した。これらの超音波アクチュエータを
60分間連続して駆動させ、駆動前後における振動子の
重量(弾性体重量+摩擦材重量)を調査した。結果を表
4にまとめて示す。
【0067】
【表4】
【0068】表4に示すように、摺動材を全芳香族ポリ
イミド樹脂+グラファイトにより構成すると、化学的結
合が安定で重量損失が微量であるために、超音波アクチ
ュエータを真空中かつ電子ビーム照射下で使用すること
ができる。また、摩耗粉の排出も微小である。
【0069】このように、本実施例によれば、真空中で
の使用が可能であり、極めて摩耗が少ない安定した超音
波アクチュエータを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施形
態を示す説明図である。図1(A)は平面図、図1
(B)は正面図及び側面図、図1(C)は下面図であ
る。
【図2】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施形
態の変更例を示す説明図である。図2(a)は変更例の
平面図、図2(b)は変更例の正面図、図2(c)は変
更例の底面図、図2(d)は変更例の側面図である。
【図3】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施形
態の変更例を示す説明図である。図3(a)は変更例の
平面図、図3(b)は変更例の正面図、図3(c)は変
更例の底面図、図3(d)は変更例の側面図である。
【図4】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施形
態の変更例を示す説明図である。図4(a)は変更例の
平面図、図4(b)は変更例の正面図、図4(c)は変
更例の底面図、図4(d)は変更例の側面図である。
【図5】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施例
の変更例を示す説明図である。図5(a)は変更例の正
面図、図5(b)は変更例の側面図である。
【図6】従来の振動アクチュエータの構成を示す説明図
である。図6(A)は上面図、図6(B)は正面図、図
6(C)は底面図、図6(D)は右側面図である。
【図7】第3実施形態の超音波アクチュエータの構成を
示す斜視図である。
【図8】第3実施形態の超音波アクチュエータの側面を
示す拡大図である。
【図9】第4実施形態の超音波アクチュエータの構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 超音波アクチュエータ 12 弾性体 12a、12b 駆動力取出部 13 圧電体 14 振動子 15a〜15d 電極 16 相対運動部材 17a〜17d 摺動材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、 該振動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、 前記振動子と前記相対運動部材との接触部に配置され、
    全芳香族ポリイミドをマトリックスとする樹脂により構
    成された摺動材とを有することを特徴とする振動アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された振動アクチュエー
    タにおいて、 前記樹脂は、フッ素樹脂及びグラファイトの少なくとも
    一方を含むことを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された振動アクチュエー
    タにおいて、 前記樹脂は、10重量%以上40重量%以下のグラファ
    イトと、10重量%以上20重量%以下のフッ素樹脂を
    含むことを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記摺動材は、前記振動子及び前記相対運動部材のそれ
    ぞれの接触部のいずれか一方に装着されることを特徴と
    する振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記相対運動部材または前記振動子は、前記摺動材と接
    触してこの摺動材との間で相対運動する部分の中心線平
    均粗さが、前記振動子に発生する振動の振幅よりも小さ
    いことを特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された振動アクチュエー
    タにおいて、 前記中心線平均粗さは、前記摺動材との接触部を形成す
    る面内における各方向に応じてそれぞれ異なる値を有
    し、前記中心線平均粗さが最大となる方向に関する値が
    0.1μm以上0.9μm以下であることを特徴とする
    振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記振動子は、直方体状に形成され、縦振動と屈曲振動
    とを発生させるとともに、 前記摺動材は、前記振動子のうちの前記屈曲振動の腹の
    位置に設けられていることを特徴とする振動アクチュエ
    ータ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記振動子は、略円柱状に形成され、縦振動とねじり振
    動とを発生させるとともに、 前記摺動材は、前記振動子および前記相対運動部材のそ
    れぞれの接触部のうちのいずれか一方に装着されること
    を特徴とする振動アクチュエータ。
JP9065707A 1996-03-21 1997-03-19 振動アクチュエータ Pending JPH09312983A (ja)

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JP6456896 1996-03-21
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019290A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tdk Corp 圧電薄膜振動子およびその製造方法、並びにそれを用いた駆動装置および圧電モータ
JP2007202340A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Canon Inc 駆動装置及び駆動装置の制御方法
CN109600071A (zh) * 2018-12-12 2019-04-09 南京工程学院 基于压电陶瓷多振动模式的z型结构单模态驻波型直线超声波电机

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