JPH0931261A - 車両用マッドガード - Google Patents

車両用マッドガード

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JPH0931261A
JPH0931261A JP20186095A JP20186095A JPH0931261A JP H0931261 A JPH0931261 A JP H0931261A JP 20186095 A JP20186095 A JP 20186095A JP 20186095 A JP20186095 A JP 20186095A JP H0931261 A JPH0931261 A JP H0931261A
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JP
Japan
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density
component
ethylene
weight
mfr
Prior art date
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Pending
Application number
JP20186095A
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English (en)
Inventor
Mikio Uehara
実紀雄 上原
Ryoji Iwasaki
良治 岩崎
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張強度、低温時における耐衝撃性、ESC
R、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよく、かつ耐
候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性を備えてい
る車両用マッドガードを開発する。 【解決手段】 (A)高圧ラジカル重合法による特定の
MFRと密度のLDPE10〜50重量%、(B)特定
のMFRと密度のLLDPE10〜50重量%未満、
(C)特定のMFRと密度のVLDPE10〜80重量
%[但し、(A)+(B)+(C)=100重量%]か
らなる樹脂組成物であって、MFR3〜30g/10m
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物からなる車両用マッドガードにより課題を解決でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用マッドガード
に関し、さらに詳しくは、自動車、自転車などの車輪に
よる泥、水しぶきなどの飛散を防止する優れた性能を示
す車両用マッドガードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車および自転車などの車両用
マッドガード用の材料はゴムや熱可塑性エラストマーな
どが用いられているが、車両の高速化や大型化、道路事
情、使用状況、寒冷地や熱帯地での温度状況などにより
次第に過酷な性能が要求されてきている。上記ゴムや熱
可塑性エラストマーなどは、過酷な要求特性を必ずしも
十分満たすものはなく、かつ高価であり、これらの要求
を満足するために安価なポリオレフィン系樹脂からなる
車両用マッドガードに係る種々の提案がなされている。
【0003】例えば、特定のエチレン・α−オレフィン
共重合体からなる車両用マッドガード(特開昭62−5
5276号公報)、エチレン・α−オレフィン共重合体
とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる車両用マッド
ガード(特開平2−222434号公報)、エチレン・
α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合
体の樹脂混合物に対して脂肪酸ビスアミドを配合した樹
脂組成物からなる成形加工性を改良した車両用マッドガ
ード(特開平2−222434号公報)、線状低密度ポ
リエチレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴムからな
るマッドガードなどに用いられる低密度ポリエチレン樹
脂組成物(特開平4−309543号公報)などが開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両用マッドガードに
要求される性能としては、例えば引張強度、耐衝撃性、
特に低温時における耐衝撃性などの機械的特性、耐環境
応力亀裂特性(以下、ESCRと称す)、柔軟性、成形
性、耐候性などのほか、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、
耐油性などがある。しかし、エチレン・α−オレフィン
共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合物は
ESCRが劣り、エチレン−プロピレン共重合体ゴムは
価格が高い欠点があり、上記の従来技術に見られる車両
用マッドガードは、いずれも、上記の要求特性を満足せ
ず、かつ簡易で経済性のあるものは得られていない。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために鋭意検討した結果、特定の高圧ラジカ
ル法エチレン(共)重合体、特定の線状低密度ポリエチ
レンおよび特定のエチレン・α−オレフィン共重合体の
特定配合からなる樹脂組成物を用いて成形することによ
り、引張強度、低温時における耐衝撃性などの機械的特
性、ESCR、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよ
く、かつ耐候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性
を備えた車両用マッドガードが得られることを見いだし
本願発明を完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、本発明は、(A)メルトフロー
レート5〜60g/10min.、密度0.91〜0.
94g/cm3 の高圧ラジカル重合法によるエチレン
(共)重合体から選ばれた少なくとも1種のエチレン
(共)重合体 10〜50重量%、(B)メルトフロー
レート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.
94g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 10〜
50重量%未満、(C)メルトフローレート0.1〜3
0g/10min.、密度0.86〜0.91g/cm
3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体10〜80
重量%[但し、(A)+(B)+(C)=100重量
%]:からなる樹脂組成物であって、メルトフローレー
ト3〜30g/10min.、密度0.90〜0.93
g/cm3 の樹脂組成物からなることを特徴とする車両
用マッドガードを提供するものである。
【0007】以下本発明を更に詳述する。本発明に用い
られる(A)成分の高圧ラジカル重合法によるエチレン
(共)重合体とは、高圧ラジカル重合法による密度0.
91〜0.94g/cm3 のエチレン単独重合体、エチ
レン−ビニルエステル共重合体およびエチレンとα,β
−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体が挙
げられる。
【0008】上記高圧ラジカル重合法による密度0.9
1〜0.94g/cm3 のエチレン単独重合体とは、エ
チレンを重合圧力500〜4000Kg/cm2 、好ま
しくは1000〜3500Kg/cm2 、反応温度10
0〜400℃、好ましくは150〜350℃の条件下、
遊離基触媒および連鎖移動剤の存在下に槽型または管型
反応器内で重合させて得られる密度0.91〜0.94
g/cm3 のエチレン重合体である(以下、LDPEと
称す)。
【0009】上記エチレン−ビニルエステル共重合体と
は、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主成分
とするプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニルエス
テル単量体および他の不飽和単量体との共重合体であ
る。これらの中でも特に好ましいものとしては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を挙げることができる。すなわ
ち、エチレン50〜99.5重量%、酢酸ビニル0.5
〜50重量%および他の不飽和単量体0〜25重量%か
らなる共重合体が好ましい。
【0010】上記エチレンとα,β−不飽和カルボン酸
またはその誘導体との共重合体としては、エチレンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体および他の
不飽和単量体との共重合体、およびそれらの金属塩、ア
ミド、イミドなどが挙げられるが、好ましくは高圧ラジ
カル重合法で製造されるエチレン−アクリル酸エチル共
重合体などを挙げることができる。すなわち、エチレン
50〜99.5重量%、アクリル酸エチルエステル0.
5〜50重量%および他の不飽和単量体0〜25重量%
からなる共重合体が好ましい。
【0011】上記他の不飽和単量体とは、プロピレン、
1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1−ペンテン、1-オク
テン、1-デセンなどの炭素数3〜10のオレフィン類、
2〜C3 アルカンカルボン酸のビニルエステル類、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、グリシジル(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸および無水
マレイン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸またはそ
の無水物類などの群から選ばれた少なくとも1種であ
る。
【0012】前記エチレン(共)重合体(A)成分のメ
ルトフローレート(以下、MFRと称す)は、5〜60
g/10min.、好ましくは6〜55g/10mi
n.、更に好ましくは10〜50g/10min.の範
囲から選択される。
【0013】本発明で用いられる(B)成分の線状低密
度ポリエチレンとは、チーグラー触媒などを用いる中低
圧法及びその他の公知の方法によるエチレンと炭素数3
〜12のα−オレフィンとの共重合体である(以下、L
LDPEと称す)。前記LLDPEのMFRは1〜50
g/10min.、好ましくは1〜40g/10mi
n.、密度は0.91〜0.94g/cm3 、好ましく
は0.915〜0.930g/cm3 である。
【0014】本発明で用いられる(C)成分のエチレン
・α−オレフィン共重合体とは、チーグラー触媒などを
用いる高中低圧法、及びその他の公知の方法によるエチ
レンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体で
ある(以下、VLDPEと称す)。
【0015】具体的なα−オレフィンとしては、プロピ
レン、1-ブテン、4ーメチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、
1-オクテン、1-ドデセンなどを挙げることができる。こ
れらのうち好ましいのは1-ブテン、4-メチル-1- ペンテ
ン、1-ヘキセン、1-オクテンであり、特に好ましいのは
1-ブテンである。VLDPE中のα−オレフィン含有量
は5〜40モル%であることが好ましい。前記VLDP
EのMFRは0.1〜30g/10min.、好ましく
は0.2〜20g/10min.、密度が0.86〜
0.91g/cm3 未満である。
【0016】前記(A)成分、(B)成分、(C)成分
の配合割合は、(A)成分が10〜50重量%、(B)
成分が10〜50重量%未満、(C)成分が10〜80
重量%であり、(A)+(B)+(C)=100重量%
となるように配合される。
【0017】前記(A)成分、(B)成分、(C)成分
からなる樹脂組成物のMFRは3〜30g/10mi
n. 、好ましくは5〜20g/10min.、密度0.
90〜0.93g/cm3 、好ましくは0.91〜0.
92g/cm3 である。MFRが3g/10min.未
満であると成形性が悪くなり、30g/10min.を
超えると機械的特性やESCRが劣る。また、密度が
0.90g/cm3 未満であると耐熱性、耐摩耗性が劣
り、0.93g/cm3 を超えると柔軟性がなくなり、
耐衝撃性が悪化する。
【0018】前記マッドガード用樹脂組成物が有する物
性としては、曲げこわさは1000〜1800kgf/
cm2 、ESCRは150Hr以上、好ましくは200
Hr以上、アイゾット衝撃強度(−30℃)は衝撃試験
器で破壊しない値、即ちNon Breakであるのが
好ましい。曲げこわさが1800kgf/cm2 を超え
ると柔軟性に劣り、耐衝撃性が悪化する。また1000
kgf/cm2 未満では柔らかすぎて機械的強度が悪化
し、耐摩耗性、耐油性に劣り好ましくない。ESCRが
150Hr未満であると耐久性が不十分であり、アイゾ
ット衝撃強度(−30℃)Non Breakの条件を
満たせないと、寒冷地での使用に耐えることができな
い。
【0019】本発明においては(A)成分、(B)成
分、(C)成分からなる樹脂組成物に対して、紫外線吸
収剤、ヒンダードアミン化合物などの光安定剤を添加す
ることによって、その耐候性を改善することができる。
【0020】紫外線吸収剤の具体例としては、2、4−
ジヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン,5、5′−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類,2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル,2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル,2−(2−ヒドロキシ−3′、5′
−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール,2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3ブチル−
5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル,2、2′−メチレンビス(4−第3オクチル−6−
ベンゾトリアゾル)フェノールなどのベンゾトリアゾー
ル類,レゾルシノールモノベンゾエート,2、4−ジ−
第3ブチルフェニル−3′−5′−ジ第3ブチル−4′
−ヒドロキシベンゾエート,ヘキサデシル−3−5−ジ
第3ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾ
エート類が挙げられる。
【0021】またヒンダードアミン系光安定剤として
は、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート,テトラキス(2、2、6、6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1、2、3、4−ブタン
テトラ カルボキシレート,ビス(1、2、2、6、
6−ペンタメチル−4−ピペリシ゛ル)・ジ(トリデシ
ル)−1、2、3、4−ブタンテトラカルボキシレー
ト,1−(2−ヒドロキシエチル)−2、2、6、6−
テトラメチル−4−ピペリジノールとコハク酸ジエチル
の重縮合物,1、6−ビス(2、2、6、6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサンと2、4−ジク
ロロ−6−第3オクチルアミノ−s−トリアジンの重縮
合物などが挙げられる。
【0022】前記紫外線吸収剤、光安定剤の添加量とし
ては、樹脂組成物100重量部に対して0.01〜2重
量部が好ましく、さらに好ましくは0.05〜1重量部
である。
【0023】本発明の樹脂組成物に対して、各成分を混
合溶融し、成形する際、必要に応じて酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、有機あるいはは無機系顔料、
分散剤、可塑剤、核剤、発泡剤、架橋剤などの公知の添
加剤を、本願発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添
加することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のマッドガード用樹脂組成
物の調製は、従来の樹脂組成物調製法として一般に用い
られる公知の方法により容易に調製される。例えば、上
記(A)成分、(B)成分、(C)成分からなる組成
物、あるいは更に所望により添加剤をタンブラー、リボ
ンブレンダーまたはヘンシェルタイプミキサーなどの混
合機を使用してドライブレンドした後、単軸押出機、二
軸押出機などの連続式溶融混練機により溶融混合し、押
出してペレットを調整することによって前記樹脂組成物
を得ることができる。
【0025】このようにして得られるペレットを、一般
的に用いられる射出成形法、押出成形法などによって、
また、他の基材と積層する場合は、前記樹脂組成物の加
熱溶融物を直接基材に積層するかまたは前記成形法で得
られたマッドガードと基材を重ね加熱圧着して、本発明
の利用分野であるマッドガードの成形に供することがで
きる。前記基材としては、織布、不織布などを挙げるこ
とができる。
【0026】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。本発明で使用する試験法を示す。 (1) メルトフローレート(MFR):JIS−K−67
60に準拠して測定(測定温度190℃、荷重2.16
kg)。 (2) 密度:JIS−K−6760に準拠して測定(密度
勾配管法23℃)。 (3) 引張強度:JIS−K−6760に準拠して測定
(引張速度50 mm/min.、試験片厚2mm) (4) 曲げこわさ:JIS−K−7106に準拠して測
定。 (5) ESCR:JIS−K−6760に準拠して測定。 (6) アイゾット衝撃強度:JIS−K−7110に準拠
して測定。 (7) マッドガード成形性:マッドガード射出成形時の押
出量、押出圧力の上昇、電力消費量の上昇、成形サイク
ル、フローマーク、離型性などを総合判断し、下記3段
階の評価を行った。 ○:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どいずれも良好。 △:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どのいずれかが不良。 ×:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どのいずれも不良。
【0027】(実施例1)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E45重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE30重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE25重量%の混合
物100重量部に対し、ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤(商品名:チヌビン326、チバガイギー社製)
0.1重量部、ヒンダードアミン系光安定剤(商品名:
サノールLS770、三共製薬社製)0.1重量部、離
型剤オレイン酸アミド0.3重量部を添加し、ヘンシェ
ルタイプミキサーで混合した後、スクリュー径65mm
φ、L/D=30の単軸押出機で押出温度200℃で溶
融混合し、ペレタイザーを通じてペレットを調整した。
このようにして得られたペレットを原料として射出成形
法によりマッドガードを作成し成形加工性の評価を行
い、得られたシートの物性を測定したものを合わせて表
1に示す。
【0028】(実施例2)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E20重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE30重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE50重量%の混合
物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた
結果を表1に示す。
【0029】(実施例3)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E10重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE15重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE75重量%の混合
物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた
結果を表1に示す。
【0030】(実施例4)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E40重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE45重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE15重量%の混合
物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた
結果を表1に示す。
【0031】(実施例5)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR30g/10m
in.、密度0.916g/cm3 のLLDPE20重
量%、(C)成分であるMFR0.5g/10mi
n.、密度0.900g/cm3 のVLDPE50重量
%の混合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。
得られた結果を表1に示す。
【0032】(実施例6)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR2.0g/10
min.、密度0.925g/cm3 のLLDPE20
重量%、(C)成分であるMFR10g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE50重量
%の混合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。
得られた結果を表1に示す。
【0033】(比較例1)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E55重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE20重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE25重量%の混合
物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた
結果を表2に示す。その結果、ESCR、アイゾット衝
撃強度が劣るものであった。
【0034】(比較例2)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E20重量%、(B)成分であるMFR14g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE60重
量%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE20重量%の混合
物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた
結果を表2に示す。その結果、曲げこわさが2100k
g/cm2 と大き過ぎて柔軟性が劣るものであった。
【0035】(比較例3)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E5重量%、(B)成分であるMFR14g/10mi
n.、密度0.924g/cm3 のLLDPE10重量
%、(C)成分であるMFR5g/10min.、密度
0.905g/cm3 のVLDPE85重量%の混合物
を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られた結
果を表2に示す。その結果、曲げこわさが900kg/
cm2 と低く柔らかすぎ、かつ成形性も不十分であっ
た。
【0036】(比較例4)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLDPE
30重量%、(B)成分であるMFR 0.5g/10
min.、密度0.924g/cm3 のLLDPE20
重量%、(C)成分であるMFR1g/10min.、
密度0.905g/cm3 のVLDPE50重量%の混
合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られ
た結果を表2に示す。その結果、MFRが1.1g/1
0min.と本発明の請求範囲の下限を外れ、成形性が
悪いものであった。
【0037】(比較例5)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E40重量%、(B)成分であるMFR35g/10m
in.、密度0.924g/cm3 のLLDPE45重
量%、(C)成分であるMFR10g/10min.、
密度0.905g/cm3 のVLDPE15重量%の混
合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。得られ
た結果を表2に示す。その結果、MFRが34.5g/
10min.と本発明の請求範囲の上限を外れ、ESC
R、アイゾット衝撃強度がいずれも劣るものであった。
【0038】(比較例6)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR10g/10m
in.、密度0.945g/cm3 のLLDPE70重
量%の混合物を用いた他は、実施例1と同様に処理し
た。得られた結果を表2に示す。その結果、密度が0.
936g/cm3 と本発明の請求範囲の上限を外れ、曲
げこわさが強すぎ柔軟性に劣り、かつアイゾット衝撃強
度が劣るものであった。
【0039】(比較例7)(B)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E30重量%、(C)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE70重量
%の混合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。
得られた結果を表2に示す。その結果、曲げこわさが9
00kg/cm2 と低く柔らかすぎ、かつ成形性も不十
分であった。
【0040】(比較例8)(A)成分であるMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
E30重量%、(C)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE70重量
%の混合物を用いた他は、実施例1と同様に処理した。
得られた結果を表2に示す。その結果、曲げこわさが9
00kg/cm2 と低く柔らかすぎるものであった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明は、特定の高圧ラジカル法エチレ
ン(共)重合体、特定の線状低密度ポリエチレンおよび
特定のエチレン・α−オレフィン共重合体などの特定配
合量からなる樹脂組成物を用いることにより、引張強
度、耐衝撃性、特に低温時における耐衝撃性などの機械
的特性に優れ、且つESCR、柔軟性、成形性、耐候性
などのほか、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性など
に優れた車両用マッドガードを提供できる。本発明の車
両用マッドガードは、従来のゴムまたは熱可塑性エラス
トマーからなるマッドガードでは得られなかった優れた
物性と経済性のバランスのとれたマッドガードであり、
各種の車輌用として広く利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)メルトフローレート5〜60g/1
    0min.、密度0.91〜0.94g/cm3 の高圧
    ラジカル重合法によるエチレン(共)重合体から選ばれ
    た少なくとも1種のエチレン(共)重合体 10〜50
    重量%、 (B)メルトフローレート1〜30g/10min.、
    密度0.91〜0.94g/cm3 の線状低密度ポリエ
    チレン 10〜50重量%未満、 (C)メルトフローレート0.1〜30g/10mi
    n.、密度0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレ
    ン・α−オレフィン共重合体10〜80重量%[但し、
    (A)+(B)+(C)=100重量%]:からなる樹
    脂組成物であって、メルトフローレート3〜30g/1
    0min.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂
    組成物からなることを特徴とする車両用マッドガード。
JP20186095A 1995-07-17 1995-07-17 車両用マッドガード Pending JPH0931261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247727A (ja) * 2000-03-02 2001-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 射出成形用エチレン系樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247727A (ja) * 2000-03-02 2001-09-11 Sumitomo Chem Co Ltd 射出成形用エチレン系樹脂組成物

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