JPH08325420A - 車両用マッドガード - Google Patents

車両用マッドガード

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Publication number
JPH08325420A
JPH08325420A JP15718395A JP15718395A JPH08325420A JP H08325420 A JPH08325420 A JP H08325420A JP 15718395 A JP15718395 A JP 15718395A JP 15718395 A JP15718395 A JP 15718395A JP H08325420 A JPH08325420 A JP H08325420A
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JP
Japan
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density
resistance
ethylene
mudguard
resin composition
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Pending
Application number
JP15718395A
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English (en)
Inventor
Mikio Uehara
実紀雄 上原
Ryoji Iwasaki
良治 岩崎
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張強度、低温時における耐衝撃性、ESC
R、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよく、かつ耐
候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性を備えてい
る車両用マッドガードを開発する。 【構成】 (A)メルトフローレート1〜30g/10
min.、密度0.91〜0.94g/cm3 の線状低
密度ポリエチレン50〜95重量%、(B)下記(B1)〜
(B3)(省略する)から選ばれた少なくとも1種のエチレ
ン(共)重合体5〜50重量%からなる樹脂組成物であ
って、メルトフローレート1〜30g/10min.、
密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成物からな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用マッドガードに関
し、さらに詳しくは、自動車、自転車などの車輪による
泥、水しぶきなどの飛散を防止する優れた性能を示す車
両用マッドガードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車および自転車などのマッド
ガード用の材料はゴムや熱可塑性エラストマーなどが用
いられているが、車両の高速化や大型化、道路事情、使
用状況、寒冷地や熱帯地での温度状況などにより次第に
過酷な性能が要求されてきている。上記ゴムや熱可塑性
エラストマーなどは、過酷な要求特性を必ずしも十分満
たすものはなく、かつ高価であり、これらの要求を満足
するために安価なポリオレフィン系樹脂からなるマッド
ガードに係る種々の提案がなされている。
【0003】例えば、特定のエチレン・α−オレフィン
共重合体からなる車両用マッドガード(特開昭62−5
5276号公報)、エチレン・α−オレフィン共重合体
とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる車両用マッド
ガード(特開平2−222434号公報)、エチレン・
α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合
体の樹脂混合物に対して脂肪酸ビスアミドを配合した樹
脂組成物からなる成形加工性を改良した車両用マッドガ
ード(特開平2−222434号公報)、線状低密度ポ
リエチレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴムからな
るマッドガードなどに用いられる低密度ポリエチレン樹
脂組成物(特開平4ー309543号公報)などが開示
されている。しかし、エチレン・α−オレフィン共重合
体とエチレン−酢酸ビニル共重合体の樹脂組成物は耐環
境応力亀裂特性が悪く、エチレン−プロピレン共重合体
ゴムは価格が高いなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両用マッドガードに
要求される性能としては、例えば引張強度、耐衝撃性、
特に低温時における耐衝撃性などの機械的特性、耐環境
応力亀裂特性(ESCR)、柔軟性、成形性、耐候性な
どのほか、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などが
ある。しかし、上記の従来技術に見られる車両用マッド
ガードの改良方法は、いずれも、これらの要求特性を満
足せず、また簡易で経済性を有するものは得られていな
い。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために鋭意検討した結果、線状低密度ポリエ
チレンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を配合
した樹脂組成物を用いて成形される車両用マッドガード
は引張強度、低温時における耐衝撃性などの機械的特
性、ESCR、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよ
く、かつ耐候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性
を備えていることを見いだし本願発明を完成するに至っ
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B)下記(B1)〜(B3)から選ばれた少なくとも1種のエチレン(共)重合体 5〜50重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフ ィン共重合体 (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物を含むことを特徴とする車両用マッドガードを提供す
るものである。
【0007】以下本発明を更に詳述する。本発明で用い
られる(A)線状低密度ポリエチレンとは、チーグラー
触媒などを用いた中低圧法及びその他の公知の方法によ
るエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重
合体である(以下LLDPEと称す)。具体的なα−オ
レフィンとしては、プロピレン、1ーブテン、4-メチル-1
- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-ドデセンなど
を挙げることができる。これらのうち好ましいのは炭素
数4〜8のα−オレフィン、1ーブテン、4ーメチル-1- ペ
ンテン、1-ヘキセン、1-オクテンである。エチレン共重
合体中のα−オレフィン含有量は2〜30モル%である
ことが好ましい。LLDPEのメルトフローレート(以
下、MFRと称す)は1〜30g/10min.、好ま
しくは3〜20g/10min.、密度は0.91〜
0.94g/cm3 、好ましくは0.91〜0.93g
/cm3 である。
【0008】本発明で用いられる(B)エチレン(共)
重合体とは、(B1)密度が0.86〜0.91g/cm
3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体、(B2)高
圧ラジカル法低密度ポリエチレン、(B3)エチレンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合
体から選ばれた少なくとも1種である。
【0009】前記(B1)密度が0.86〜0.91g/
cm3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体とは、
チーグラー触媒などを用いる高中低圧法及びその他の公
知の方法によるエチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
ィンとの共重合体である(以下VLDPEと称す)。具
体的なα−オレフィンとしては、プロピレン、1ーブテ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、
1-ドデセンなどを挙げることができる。これらのうち好
ましいのは1ーブテン、4ーメチル-1- ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-オクテンである。エチレン共重合体中のα−オレ
フィン含有量は5〜40モル%であることが好ましい。
【0010】前記(B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチ
レンとは、エチレンを重合圧力500〜4000Kg/
cm2 、好ましくは1000〜3500Kg/cm2
反応温度100〜400℃、好ましくは150〜350
℃の条件下、遊離基触媒および連鎖移動剤の存在下に槽
型または管型反応器内で重合させて得られる密度0.9
1〜0.94g/cm3 のエチレン重合体である(以下
LDPEと称す)。
【0011】前記(B3)エチレンとα,β−不飽和カル
ボン酸またはその誘導体との共重合体とは、高圧ラジカ
ル重合法で製造されるエチレンとα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体および他の不飽和単量体との共重
合体、およびそれらの金属塩、アミド、イミドなどが挙
げられるが、好ましくはエチレン−アクリル酸エチル共
重合体などを挙げることができる。すなわち、エチレン
50〜99.5重量%、アクリル酸エチルエステル0.
5〜50重量%および他の不飽和単量体0〜25重量%
からなる共重合体が好ましい。
【0012】上記他の不飽和単量体とは、プロピレン、
1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1−ペンテン、1-オク
テン、1-デセンなどの炭素数3〜10のオレフィン類、
2〜C3 アルカンカルボン酸のビニルエステル類、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、グリシジル(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸および無水
マレイン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸またはそ
の無水物類などの群から選ばれた少なくとも1種であ
る。
【0013】前記(B)エチレン(共)重合体のMFR
は、1〜70g/10min.、好ましくは5〜60g
/10min.、更に好ましくは8〜50g/10mi
n.の範囲から選択される。
【0014】前記(A)成分と(B)成分の割合は、
(A)成分が50〜95重量%、(B)成分が5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%となるように配合
される。前記(A)成分が50重量%未満の場合は成形
性あるいは機械的特性が不良となり、95重量%を超え
る場合は成形性が不良となる。
【0015】前記(A)成分と(B)成分からなる樹脂
組成物のMFRは1〜30g/10min.、好ましく
は3〜20g/10min.、密度0.90〜0.93
g/cm3 、好ましくは0. 91〜0.925g/cm
3 である。MFRが1g/10min.未満であると成
形性が悪くなり、30g/10min.を超えると機械
的特性やESCRが劣る。また、密度が0.90g/c
3 未満であると耐熱性、耐摩耗性が劣り、0.93g
/cm3 を超えると柔軟性がなくなり、耐衝撃性が悪化
する。
【0016】本発明の車両用マッドガード用樹脂組成物
が有する物性としては、曲げこわさは1000〜180
0kgf/cm2 、好ましくは1200〜1500kg
f/cm2 、ESCRは150時間以上、好ましくは2
00時間以上、アイゾット衝撃強度(−30℃)は衝撃
試験器では破壊しない値、すなわちNonBreakで
あることが望ましい。曲げこわさが1800kgf/c
2 を超えると柔軟性に劣るおそれがあり、耐衝撃性が
低下するおそれが生じる。また1000kgf/cm2
未満では柔らかすぎて機械的強度が低下し、耐摩耗性、
耐油性を満足しないものとなるおそれが生じる。ESC
Rが150時間未満であると耐久性が不十分となり、ア
イゾット衝撃強度(−30℃)がNonBreakの条
件を満たせないと、寒冷地での使用に耐えることができ
ないおそれがある。
【0017】本発明の車両用マッドガード用樹脂組成物
の調製は、従来の樹脂組成物の調製法として一般に用い
られる公知の方法により容易に調製される。例えば、上
記(A)成分と(B)成分からなる組成物、または所望
により添加剤をタンブラー、リボンブレンダーまたはヘ
ンシェルタイプミキサーなどの混合機を使用してドライ
ブレンドした後、単軸押出機、二軸押出機などの連続式
溶融混練機により溶融混合し、押出してペレットを調整
することによって本発明で用いる樹脂組成物を得ること
ができる。このようにして得られるペレットを、一般的
に用いられる射出成形法、押出成形法などによって、ま
たは他の基材と積層する場合は、前記樹脂組成物の加熱
溶融物を直接基材に積層するかまたは前記成形法で得ら
れたマッドガードと基材を重ねて加熱圧着して、本発明
の利用分野である車両用マッドガードの成形に供するこ
とができる。前記基材としては、織布、不織布などを挙
げることができる。
【0018】本発明においては(A)成分と(B)成分
からなる樹脂組成物に対して、紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン化合物などの光安定剤を添加することによっ
て、その耐候性を改善することができる。
【0019】紫外線吸収剤の具体例としては、2、4−
ジヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン,5、5′−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類,2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール,2−(2−ヒドロキシ−3′、5′
−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール,2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3ブチル−
5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル,2、2′−メチレンビス(4−第3オクチル−6−
ベンゾトリアゾル)フェノールなどのベンゾトリアゾー
ル類,レゾルシノールモノベンゾエート,2、4−ジ−
第3ブチルフェニル−3′,5′−ジ第3ブチル−4′
−ヒドロキシベンゾエート,ヘキサデシル−3,5−ジ
第3ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾ
エート類が挙げられる。
【0020】またヒンダードアミン系光安定剤として
は、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート,テトラキス(2、2、6、6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1、2、3、4−ブタン
テトラ カルボキシレート,ビス(1、2、2、6、
6−ペンタメチル−4−ピペリシ゛ル)・ジ(トリデシ
ル)−1、2、3、4−ブタンテトラカルボキシレー
ト,1−(2−ヒドロキシエチル)−2、2、6、6−
テトラメチル−4−ピペリジノールとコハク酸ジエチル
の重縮合物,1、6−ビス(2、2、6、6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサンと2、4−ジク
ロロ−6−第3オクチルアミノ−s−トリアジンの重縮
合物などが挙げられる。
【0021】前記紫外線吸収剤、光安定剤の添加量とし
ては、樹脂組成物100重量部に対して0.01〜2重
量部が好ましく、さらに好ましくは0.05〜1重量部
である。
【0022】本発明の樹脂組成物に対して、各成分を混
合溶融し、成形する際、必要に応じて酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、有機あるいはは無機系顔料、
分散剤、可塑剤、核剤、発泡剤、架橋剤などの公知の添
加剤を、本願発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添
加することができる。
【0023】本発明で使用する試験法を示す。 (1) メルトフローレート(MFR):JIS−K−67
60に準拠して測定(測定温度190℃、荷重2.16
kg) (2) 密度:JIS−K−6760に準拠して測定(密度
勾配管法23℃) (3) 引張強度:JIS−K−6760に準拠して測定
(引張速度50mm/min.、試験片厚2mm) (4) 曲げこわさ:JIS−K−7106に準拠して測
定。 (5) ESCR:JIS−K−6760に準拠して測定。 (6) アイゾット衝撃強度:JIS−K−7110に準拠
して測定。 (7) マッドガード成形性 マッドガード射出成形時の押出量、押出圧力の上昇、電
力消費量の上昇、成形サイクル、フローマーク、離型性
などを総合判断し、下記2段階の評価を行った。 ○:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どいずれも良好。 ×:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どのいずれも不良。
【0024】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (実施例1)(A)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.915g/cm3 のLLDPE70重量
%、(B)成分であるMFR10g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE30重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対し、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(商品名:チヌビン326、チバガイギ
ー社製)0.1重量部、ヒンダードアミン系光安定剤
(商品名:サノールLS770、三共製薬社製)0.1
重量部、離型剤オレイン酸アミド0.3重量部を添加
し、ヘンシェルタイプミキサーで混合した後、スクリュ
ー径65mmφ、L/D=30の単軸押出機で押出温度
200℃で溶融混合し、ペレタイザーを通じてペレット
を調整した。このようにして得られたペレットを原料と
して射出成形法によりマッドガードを作成し成形加工性
の評価を行った。得られたシートの物性を測定したもの
を合わせて表1に示す。
【0025】(実施例2)(B)成分としてMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
Eを用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られた結
果を表1に示す。
【0026】(実施例3)(B)成分としてMFR10
g/10min.、密度0.928g/cm3 のエチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)を用いた他
は、実施例1と同様に処理し、得られた結果を表1に示
す。
【0027】(実施例4)(B)成分(1)としてMF
R10g/10min.、密度0.905g/cm3
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR45g/10min.、密度0.915g/cm3
のLDPE20重量%を用いた他は、実施例1と同様に
処理し、得られた結果を表1に示す。
【0028】(実施例5)(B)成分(1)としてMF
R10g/10min.、密度0.905g/cm3
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR10g/10min.、密度0.928g/cm3
のエチレンーアクリル酸エチル共重合体(EEA)20
重量%を用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られ
た結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】(比較例1)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E97重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE3重量%
の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理し、
得られた結果を表2に示す。その結果、成形性が不充分
であった。
【0031】(比較例2)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E48重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE52重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、引張強度、
ESCR、アイゾット衝撃強度がいずれも劣るものであ
った。
【0032】(比較例3)(A)成分であるMFR28
g/10min.、密度0.924g/cm3 のLLD
PE70重量%、(B)成分であるMFR45g/10
min.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重
量%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
のMFRが32g/10minで上限を外れ、引張強
度、曲げこわさ、ESCR、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
【0033】(比較例4)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.945g/cm3 のLLDP
E70重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
の密度が0.936g/cm3 と本発明の特許請求の範
囲の上限を外れ、曲げこわさが4800kgf/cm2
と大きすぎて柔軟性に欠け、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
【0034】(比較例5)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE70重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、曲げこわさ
が900kgf/cm2 と小さく柔らかすぎ、また成形
性も悪いものであった。
【0035】(比較例6)(B)成分の代わりにMFR
10g/10min、密度0.930g/cm3のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)40重量%を用い
て実施例1と同様に処理し、得られた結果を表2に示
す。その結果、ESCRが劣るものであった。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明は、特定の線状低密度ポリエチレ
ンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を特定量混
合した樹脂組成物を用いることにより、成形加工性に優
れる上に、引張強度、耐衝撃性、特に低温時における耐
衝撃性、ESCR、柔軟性、成形性、耐候性などの他、
耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などにも優れた車
両用マッドガードを提供することができる。本発明の車
両用マッドガードは従来のゴムまたは熱可塑性エラスト
マーでは得られなかった、すぐれた物性と経済性のバラ
ンスのとれた車両用マッドガードであり、車輌用として
広く利用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B)下記(B1)〜(B3)から選ばれた少なくとも1種のエチレン(共)重合体 5〜50重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフ ィン共重合体 (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
    in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
    物を含むことを特徴とする車両用マッドガード。
  2. 【請求項2】 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフィン 共重合体 と以下の(B2)、 (B3)のいずれかの少なくとも1種のラジカル重合法によるエチレ ン(共)重合体 5〜50重量% (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
    in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
    物を含むことを特徴とする車両用マッドガード。
JP15718395A 1995-05-31 1995-05-31 車両用マッドガード Pending JPH08325420A (ja)

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