JPH08325420A - 車両用マッドガード - Google Patents
車両用マッドガードInfo
- Publication number
- JPH08325420A JPH08325420A JP15718395A JP15718395A JPH08325420A JP H08325420 A JPH08325420 A JP H08325420A JP 15718395 A JP15718395 A JP 15718395A JP 15718395 A JP15718395 A JP 15718395A JP H08325420 A JPH08325420 A JP H08325420A
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- JP
- Japan
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- density
- resistance
- ethylene
- mudguard
- resin composition
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 引張強度、低温時における耐衝撃性、ESC
R、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよく、かつ耐
候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性を備えてい
る車両用マッドガードを開発する。 【構成】 (A)メルトフローレート1〜30g/10
min.、密度0.91〜0.94g/cm3 の線状低
密度ポリエチレン50〜95重量%、(B)下記(B1)〜
(B3)(省略する)から選ばれた少なくとも1種のエチレ
ン(共)重合体5〜50重量%からなる樹脂組成物であ
って、メルトフローレート1〜30g/10min.、
密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成物からな
ることを特徴とする。
R、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよく、かつ耐
候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性を備えてい
る車両用マッドガードを開発する。 【構成】 (A)メルトフローレート1〜30g/10
min.、密度0.91〜0.94g/cm3 の線状低
密度ポリエチレン50〜95重量%、(B)下記(B1)〜
(B3)(省略する)から選ばれた少なくとも1種のエチレ
ン(共)重合体5〜50重量%からなる樹脂組成物であ
って、メルトフローレート1〜30g/10min.、
密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成物からな
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用マッドガードに関
し、さらに詳しくは、自動車、自転車などの車輪による
泥、水しぶきなどの飛散を防止する優れた性能を示す車
両用マッドガードに関する。
し、さらに詳しくは、自動車、自転車などの車輪による
泥、水しぶきなどの飛散を防止する優れた性能を示す車
両用マッドガードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車および自転車などのマッド
ガード用の材料はゴムや熱可塑性エラストマーなどが用
いられているが、車両の高速化や大型化、道路事情、使
用状況、寒冷地や熱帯地での温度状況などにより次第に
過酷な性能が要求されてきている。上記ゴムや熱可塑性
エラストマーなどは、過酷な要求特性を必ずしも十分満
たすものはなく、かつ高価であり、これらの要求を満足
するために安価なポリオレフィン系樹脂からなるマッド
ガードに係る種々の提案がなされている。
ガード用の材料はゴムや熱可塑性エラストマーなどが用
いられているが、車両の高速化や大型化、道路事情、使
用状況、寒冷地や熱帯地での温度状況などにより次第に
過酷な性能が要求されてきている。上記ゴムや熱可塑性
エラストマーなどは、過酷な要求特性を必ずしも十分満
たすものはなく、かつ高価であり、これらの要求を満足
するために安価なポリオレフィン系樹脂からなるマッド
ガードに係る種々の提案がなされている。
【0003】例えば、特定のエチレン・α−オレフィン
共重合体からなる車両用マッドガード(特開昭62−5
5276号公報)、エチレン・α−オレフィン共重合体
とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる車両用マッド
ガード(特開平2−222434号公報)、エチレン・
α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合
体の樹脂混合物に対して脂肪酸ビスアミドを配合した樹
脂組成物からなる成形加工性を改良した車両用マッドガ
ード(特開平2−222434号公報)、線状低密度ポ
リエチレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴムからな
るマッドガードなどに用いられる低密度ポリエチレン樹
脂組成物(特開平4ー309543号公報)などが開示
されている。しかし、エチレン・α−オレフィン共重合
体とエチレン−酢酸ビニル共重合体の樹脂組成物は耐環
境応力亀裂特性が悪く、エチレン−プロピレン共重合体
ゴムは価格が高いなどの問題があった。
共重合体からなる車両用マッドガード(特開昭62−5
5276号公報)、エチレン・α−オレフィン共重合体
とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる車両用マッド
ガード(特開平2−222434号公報)、エチレン・
α−オレフィン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合
体の樹脂混合物に対して脂肪酸ビスアミドを配合した樹
脂組成物からなる成形加工性を改良した車両用マッドガ
ード(特開平2−222434号公報)、線状低密度ポ
リエチレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴムからな
るマッドガードなどに用いられる低密度ポリエチレン樹
脂組成物(特開平4ー309543号公報)などが開示
されている。しかし、エチレン・α−オレフィン共重合
体とエチレン−酢酸ビニル共重合体の樹脂組成物は耐環
境応力亀裂特性が悪く、エチレン−プロピレン共重合体
ゴムは価格が高いなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両用マッドガードに
要求される性能としては、例えば引張強度、耐衝撃性、
特に低温時における耐衝撃性などの機械的特性、耐環境
応力亀裂特性(ESCR)、柔軟性、成形性、耐候性な
どのほか、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などが
ある。しかし、上記の従来技術に見られる車両用マッド
ガードの改良方法は、いずれも、これらの要求特性を満
足せず、また簡易で経済性を有するものは得られていな
い。
要求される性能としては、例えば引張強度、耐衝撃性、
特に低温時における耐衝撃性などの機械的特性、耐環境
応力亀裂特性(ESCR)、柔軟性、成形性、耐候性な
どのほか、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などが
ある。しかし、上記の従来技術に見られる車両用マッド
ガードの改良方法は、いずれも、これらの要求特性を満
足せず、また簡易で経済性を有するものは得られていな
い。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために鋭意検討した結果、線状低密度ポリエ
チレンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を配合
した樹脂組成物を用いて成形される車両用マッドガード
は引張強度、低温時における耐衝撃性などの機械的特
性、ESCR、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよ
く、かつ耐候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性
を備えていることを見いだし本願発明を完成するに至っ
たものである。
を解決するために鋭意検討した結果、線状低密度ポリエ
チレンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を配合
した樹脂組成物を用いて成形される車両用マッドガード
は引張強度、低温時における耐衝撃性などの機械的特
性、ESCR、柔軟性などに優れる上に成形加工性がよ
く、かつ耐候性、耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性
を備えていることを見いだし本願発明を完成するに至っ
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B)下記(B1)〜(B3)から選ばれた少なくとも1種のエチレン(共)重合体 5〜50重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフ ィン共重合体 (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物を含むことを特徴とする車両用マッドガードを提供す
るものである。
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物を含むことを特徴とする車両用マッドガードを提供す
るものである。
【0007】以下本発明を更に詳述する。本発明で用い
られる(A)線状低密度ポリエチレンとは、チーグラー
触媒などを用いた中低圧法及びその他の公知の方法によ
るエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重
合体である(以下LLDPEと称す)。具体的なα−オ
レフィンとしては、プロピレン、1ーブテン、4-メチル-1
- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-ドデセンなど
を挙げることができる。これらのうち好ましいのは炭素
数4〜8のα−オレフィン、1ーブテン、4ーメチル-1- ペ
ンテン、1-ヘキセン、1-オクテンである。エチレン共重
合体中のα−オレフィン含有量は2〜30モル%である
ことが好ましい。LLDPEのメルトフローレート(以
下、MFRと称す)は1〜30g/10min.、好ま
しくは3〜20g/10min.、密度は0.91〜
0.94g/cm3 、好ましくは0.91〜0.93g
/cm3 である。
られる(A)線状低密度ポリエチレンとは、チーグラー
触媒などを用いた中低圧法及びその他の公知の方法によ
るエチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重
合体である(以下LLDPEと称す)。具体的なα−オ
レフィンとしては、プロピレン、1ーブテン、4-メチル-1
- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-ドデセンなど
を挙げることができる。これらのうち好ましいのは炭素
数4〜8のα−オレフィン、1ーブテン、4ーメチル-1- ペ
ンテン、1-ヘキセン、1-オクテンである。エチレン共重
合体中のα−オレフィン含有量は2〜30モル%である
ことが好ましい。LLDPEのメルトフローレート(以
下、MFRと称す)は1〜30g/10min.、好ま
しくは3〜20g/10min.、密度は0.91〜
0.94g/cm3 、好ましくは0.91〜0.93g
/cm3 である。
【0008】本発明で用いられる(B)エチレン(共)
重合体とは、(B1)密度が0.86〜0.91g/cm
3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体、(B2)高
圧ラジカル法低密度ポリエチレン、(B3)エチレンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合
体から選ばれた少なくとも1種である。
重合体とは、(B1)密度が0.86〜0.91g/cm
3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体、(B2)高
圧ラジカル法低密度ポリエチレン、(B3)エチレンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合
体から選ばれた少なくとも1種である。
【0009】前記(B1)密度が0.86〜0.91g/
cm3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体とは、
チーグラー触媒などを用いる高中低圧法及びその他の公
知の方法によるエチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
ィンとの共重合体である(以下VLDPEと称す)。具
体的なα−オレフィンとしては、プロピレン、1ーブテ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、
1-ドデセンなどを挙げることができる。これらのうち好
ましいのは1ーブテン、4ーメチル-1- ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-オクテンである。エチレン共重合体中のα−オレ
フィン含有量は5〜40モル%であることが好ましい。
cm3 未満のエチレン・α−オレフィン共重合体とは、
チーグラー触媒などを用いる高中低圧法及びその他の公
知の方法によるエチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
ィンとの共重合体である(以下VLDPEと称す)。具
体的なα−オレフィンとしては、プロピレン、1ーブテ
ン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、
1-ドデセンなどを挙げることができる。これらのうち好
ましいのは1ーブテン、4ーメチル-1- ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-オクテンである。エチレン共重合体中のα−オレ
フィン含有量は5〜40モル%であることが好ましい。
【0010】前記(B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチ
レンとは、エチレンを重合圧力500〜4000Kg/
cm2 、好ましくは1000〜3500Kg/cm2 、
反応温度100〜400℃、好ましくは150〜350
℃の条件下、遊離基触媒および連鎖移動剤の存在下に槽
型または管型反応器内で重合させて得られる密度0.9
1〜0.94g/cm3 のエチレン重合体である(以下
LDPEと称す)。
レンとは、エチレンを重合圧力500〜4000Kg/
cm2 、好ましくは1000〜3500Kg/cm2 、
反応温度100〜400℃、好ましくは150〜350
℃の条件下、遊離基触媒および連鎖移動剤の存在下に槽
型または管型反応器内で重合させて得られる密度0.9
1〜0.94g/cm3 のエチレン重合体である(以下
LDPEと称す)。
【0011】前記(B3)エチレンとα,β−不飽和カル
ボン酸またはその誘導体との共重合体とは、高圧ラジカ
ル重合法で製造されるエチレンとα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体および他の不飽和単量体との共重
合体、およびそれらの金属塩、アミド、イミドなどが挙
げられるが、好ましくはエチレン−アクリル酸エチル共
重合体などを挙げることができる。すなわち、エチレン
50〜99.5重量%、アクリル酸エチルエステル0.
5〜50重量%および他の不飽和単量体0〜25重量%
からなる共重合体が好ましい。
ボン酸またはその誘導体との共重合体とは、高圧ラジカ
ル重合法で製造されるエチレンとα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体および他の不飽和単量体との共重
合体、およびそれらの金属塩、アミド、イミドなどが挙
げられるが、好ましくはエチレン−アクリル酸エチル共
重合体などを挙げることができる。すなわち、エチレン
50〜99.5重量%、アクリル酸エチルエステル0.
5〜50重量%および他の不飽和単量体0〜25重量%
からなる共重合体が好ましい。
【0012】上記他の不飽和単量体とは、プロピレン、
1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1−ペンテン、1-オク
テン、1-デセンなどの炭素数3〜10のオレフィン類、
C2〜C3 アルカンカルボン酸のビニルエステル類、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、グリシジル(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸および無水
マレイン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸またはそ
の無水物類などの群から選ばれた少なくとも1種であ
る。
1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1−ペンテン、1-オク
テン、1-デセンなどの炭素数3〜10のオレフィン類、
C2〜C3 アルカンカルボン酸のビニルエステル類、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、グリシジル(メタ)
アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸および無水
マレイン酸などのエチレン性不飽和カルボン酸またはそ
の無水物類などの群から選ばれた少なくとも1種であ
る。
【0013】前記(B)エチレン(共)重合体のMFR
は、1〜70g/10min.、好ましくは5〜60g
/10min.、更に好ましくは8〜50g/10mi
n.の範囲から選択される。
は、1〜70g/10min.、好ましくは5〜60g
/10min.、更に好ましくは8〜50g/10mi
n.の範囲から選択される。
【0014】前記(A)成分と(B)成分の割合は、
(A)成分が50〜95重量%、(B)成分が5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%となるように配合
される。前記(A)成分が50重量%未満の場合は成形
性あるいは機械的特性が不良となり、95重量%を超え
る場合は成形性が不良となる。
(A)成分が50〜95重量%、(B)成分が5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%となるように配合
される。前記(A)成分が50重量%未満の場合は成形
性あるいは機械的特性が不良となり、95重量%を超え
る場合は成形性が不良となる。
【0015】前記(A)成分と(B)成分からなる樹脂
組成物のMFRは1〜30g/10min.、好ましく
は3〜20g/10min.、密度0.90〜0.93
g/cm3 、好ましくは0. 91〜0.925g/cm
3 である。MFRが1g/10min.未満であると成
形性が悪くなり、30g/10min.を超えると機械
的特性やESCRが劣る。また、密度が0.90g/c
m3 未満であると耐熱性、耐摩耗性が劣り、0.93g
/cm3 を超えると柔軟性がなくなり、耐衝撃性が悪化
する。
組成物のMFRは1〜30g/10min.、好ましく
は3〜20g/10min.、密度0.90〜0.93
g/cm3 、好ましくは0. 91〜0.925g/cm
3 である。MFRが1g/10min.未満であると成
形性が悪くなり、30g/10min.を超えると機械
的特性やESCRが劣る。また、密度が0.90g/c
m3 未満であると耐熱性、耐摩耗性が劣り、0.93g
/cm3 を超えると柔軟性がなくなり、耐衝撃性が悪化
する。
【0016】本発明の車両用マッドガード用樹脂組成物
が有する物性としては、曲げこわさは1000〜180
0kgf/cm2 、好ましくは1200〜1500kg
f/cm2 、ESCRは150時間以上、好ましくは2
00時間以上、アイゾット衝撃強度(−30℃)は衝撃
試験器では破壊しない値、すなわちNonBreakで
あることが望ましい。曲げこわさが1800kgf/c
m2 を超えると柔軟性に劣るおそれがあり、耐衝撃性が
低下するおそれが生じる。また1000kgf/cm2
未満では柔らかすぎて機械的強度が低下し、耐摩耗性、
耐油性を満足しないものとなるおそれが生じる。ESC
Rが150時間未満であると耐久性が不十分となり、ア
イゾット衝撃強度(−30℃)がNonBreakの条
件を満たせないと、寒冷地での使用に耐えることができ
ないおそれがある。
が有する物性としては、曲げこわさは1000〜180
0kgf/cm2 、好ましくは1200〜1500kg
f/cm2 、ESCRは150時間以上、好ましくは2
00時間以上、アイゾット衝撃強度(−30℃)は衝撃
試験器では破壊しない値、すなわちNonBreakで
あることが望ましい。曲げこわさが1800kgf/c
m2 を超えると柔軟性に劣るおそれがあり、耐衝撃性が
低下するおそれが生じる。また1000kgf/cm2
未満では柔らかすぎて機械的強度が低下し、耐摩耗性、
耐油性を満足しないものとなるおそれが生じる。ESC
Rが150時間未満であると耐久性が不十分となり、ア
イゾット衝撃強度(−30℃)がNonBreakの条
件を満たせないと、寒冷地での使用に耐えることができ
ないおそれがある。
【0017】本発明の車両用マッドガード用樹脂組成物
の調製は、従来の樹脂組成物の調製法として一般に用い
られる公知の方法により容易に調製される。例えば、上
記(A)成分と(B)成分からなる組成物、または所望
により添加剤をタンブラー、リボンブレンダーまたはヘ
ンシェルタイプミキサーなどの混合機を使用してドライ
ブレンドした後、単軸押出機、二軸押出機などの連続式
溶融混練機により溶融混合し、押出してペレットを調整
することによって本発明で用いる樹脂組成物を得ること
ができる。このようにして得られるペレットを、一般的
に用いられる射出成形法、押出成形法などによって、ま
たは他の基材と積層する場合は、前記樹脂組成物の加熱
溶融物を直接基材に積層するかまたは前記成形法で得ら
れたマッドガードと基材を重ねて加熱圧着して、本発明
の利用分野である車両用マッドガードの成形に供するこ
とができる。前記基材としては、織布、不織布などを挙
げることができる。
の調製は、従来の樹脂組成物の調製法として一般に用い
られる公知の方法により容易に調製される。例えば、上
記(A)成分と(B)成分からなる組成物、または所望
により添加剤をタンブラー、リボンブレンダーまたはヘ
ンシェルタイプミキサーなどの混合機を使用してドライ
ブレンドした後、単軸押出機、二軸押出機などの連続式
溶融混練機により溶融混合し、押出してペレットを調整
することによって本発明で用いる樹脂組成物を得ること
ができる。このようにして得られるペレットを、一般的
に用いられる射出成形法、押出成形法などによって、ま
たは他の基材と積層する場合は、前記樹脂組成物の加熱
溶融物を直接基材に積層するかまたは前記成形法で得ら
れたマッドガードと基材を重ねて加熱圧着して、本発明
の利用分野である車両用マッドガードの成形に供するこ
とができる。前記基材としては、織布、不織布などを挙
げることができる。
【0018】本発明においては(A)成分と(B)成分
からなる樹脂組成物に対して、紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン化合物などの光安定剤を添加することによっ
て、その耐候性を改善することができる。
からなる樹脂組成物に対して、紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン化合物などの光安定剤を添加することによっ
て、その耐候性を改善することができる。
【0019】紫外線吸収剤の具体例としては、2、4−
ジヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン,5、5′−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類,2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール,2−(2−ヒドロキシ−3′、5′
−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール,2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3ブチル−
5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル,2、2′−メチレンビス(4−第3オクチル−6−
ベンゾトリアゾル)フェノールなどのベンゾトリアゾー
ル類,レゾルシノールモノベンゾエート,2、4−ジ−
第3ブチルフェニル−3′,5′−ジ第3ブチル−4′
−ヒドロキシベンゾエート,ヘキサデシル−3,5−ジ
第3ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾ
エート類が挙げられる。
ジヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン,5、5′−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒド
ロキシベンゾフェノン類,2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール,2−(2−ヒドロキシ−3′、5′
−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール,2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3ブチル−
5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル,2、2′−メチレンビス(4−第3オクチル−6−
ベンゾトリアゾル)フェノールなどのベンゾトリアゾー
ル類,レゾルシノールモノベンゾエート,2、4−ジ−
第3ブチルフェニル−3′,5′−ジ第3ブチル−4′
−ヒドロキシベンゾエート,ヘキサデシル−3,5−ジ
第3ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのベンゾ
エート類が挙げられる。
【0020】またヒンダードアミン系光安定剤として
は、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート,テトラキス(2、2、6、6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1、2、3、4−ブタン
テトラ カルボキシレート,ビス(1、2、2、6、
6−ペンタメチル−4−ピペリシ゛ル)・ジ(トリデシ
ル)−1、2、3、4−ブタンテトラカルボキシレー
ト,1−(2−ヒドロキシエチル)−2、2、6、6−
テトラメチル−4−ピペリジノールとコハク酸ジエチル
の重縮合物,1、6−ビス(2、2、6、6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサンと2、4−ジク
ロロ−6−第3オクチルアミノ−s−トリアジンの重縮
合物などが挙げられる。
は、ビス(2、2、6、6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート,テトラキス(2、2、6、6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1、2、3、4−ブタン
テトラ カルボキシレート,ビス(1、2、2、6、
6−ペンタメチル−4−ピペリシ゛ル)・ジ(トリデシ
ル)−1、2、3、4−ブタンテトラカルボキシレー
ト,1−(2−ヒドロキシエチル)−2、2、6、6−
テトラメチル−4−ピペリジノールとコハク酸ジエチル
の重縮合物,1、6−ビス(2、2、6、6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサンと2、4−ジク
ロロ−6−第3オクチルアミノ−s−トリアジンの重縮
合物などが挙げられる。
【0021】前記紫外線吸収剤、光安定剤の添加量とし
ては、樹脂組成物100重量部に対して0.01〜2重
量部が好ましく、さらに好ましくは0.05〜1重量部
である。
ては、樹脂組成物100重量部に対して0.01〜2重
量部が好ましく、さらに好ましくは0.05〜1重量部
である。
【0022】本発明の樹脂組成物に対して、各成分を混
合溶融し、成形する際、必要に応じて酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、有機あるいはは無機系顔料、
分散剤、可塑剤、核剤、発泡剤、架橋剤などの公知の添
加剤を、本願発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添
加することができる。
合溶融し、成形する際、必要に応じて酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、有機あるいはは無機系顔料、
分散剤、可塑剤、核剤、発泡剤、架橋剤などの公知の添
加剤を、本願発明の特性を本質的に阻害しない範囲で添
加することができる。
【0023】本発明で使用する試験法を示す。 (1) メルトフローレート(MFR):JIS−K−67
60に準拠して測定(測定温度190℃、荷重2.16
kg) (2) 密度:JIS−K−6760に準拠して測定(密度
勾配管法23℃) (3) 引張強度:JIS−K−6760に準拠して測定
(引張速度50mm/min.、試験片厚2mm) (4) 曲げこわさ:JIS−K−7106に準拠して測
定。 (5) ESCR:JIS−K−6760に準拠して測定。 (6) アイゾット衝撃強度:JIS−K−7110に準拠
して測定。 (7) マッドガード成形性 マッドガード射出成形時の押出量、押出圧力の上昇、電
力消費量の上昇、成形サイクル、フローマーク、離型性
などを総合判断し、下記2段階の評価を行った。 ○:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どいずれも良好。 ×:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どのいずれも不良。
60に準拠して測定(測定温度190℃、荷重2.16
kg) (2) 密度:JIS−K−6760に準拠して測定(密度
勾配管法23℃) (3) 引張強度:JIS−K−6760に準拠して測定
(引張速度50mm/min.、試験片厚2mm) (4) 曲げこわさ:JIS−K−7106に準拠して測
定。 (5) ESCR:JIS−K−6760に準拠して測定。 (6) アイゾット衝撃強度:JIS−K−7110に準拠
して測定。 (7) マッドガード成形性 マッドガード射出成形時の押出量、押出圧力の上昇、電
力消費量の上昇、成形サイクル、フローマーク、離型性
などを総合判断し、下記2段階の評価を行った。 ○:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どいずれも良好。 ×:押出状況、成形サイクル、フローマーク、離型性な
どのいずれも不良。
【0024】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (実施例1)(A)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.915g/cm3 のLLDPE70重量
%、(B)成分であるMFR10g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE30重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対し、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(商品名:チヌビン326、チバガイギ
ー社製)0.1重量部、ヒンダードアミン系光安定剤
(商品名:サノールLS770、三共製薬社製)0.1
重量部、離型剤オレイン酸アミド0.3重量部を添加
し、ヘンシェルタイプミキサーで混合した後、スクリュ
ー径65mmφ、L/D=30の単軸押出機で押出温度
200℃で溶融混合し、ペレタイザーを通じてペレット
を調整した。このようにして得られたペレットを原料と
して射出成形法によりマッドガードを作成し成形加工性
の評価を行った。得られたシートの物性を測定したもの
を合わせて表1に示す。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 (実施例1)(A)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.915g/cm3 のLLDPE70重量
%、(B)成分であるMFR10g/10min.、密
度0.905g/cm3 のVLDPE30重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対し、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(商品名:チヌビン326、チバガイギ
ー社製)0.1重量部、ヒンダードアミン系光安定剤
(商品名:サノールLS770、三共製薬社製)0.1
重量部、離型剤オレイン酸アミド0.3重量部を添加
し、ヘンシェルタイプミキサーで混合した後、スクリュ
ー径65mmφ、L/D=30の単軸押出機で押出温度
200℃で溶融混合し、ペレタイザーを通じてペレット
を調整した。このようにして得られたペレットを原料と
して射出成形法によりマッドガードを作成し成形加工性
の評価を行った。得られたシートの物性を測定したもの
を合わせて表1に示す。
【0025】(実施例2)(B)成分としてMFR45
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
Eを用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られた結
果を表1に示す。
g/10min.、密度0.915g/cm3 のLDP
Eを用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られた結
果を表1に示す。
【0026】(実施例3)(B)成分としてMFR10
g/10min.、密度0.928g/cm3 のエチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)を用いた他
は、実施例1と同様に処理し、得られた結果を表1に示
す。
g/10min.、密度0.928g/cm3 のエチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)を用いた他
は、実施例1と同様に処理し、得られた結果を表1に示
す。
【0027】(実施例4)(B)成分(1)としてMF
R10g/10min.、密度0.905g/cm3 の
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR45g/10min.、密度0.915g/cm3
のLDPE20重量%を用いた他は、実施例1と同様に
処理し、得られた結果を表1に示す。
R10g/10min.、密度0.905g/cm3 の
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR45g/10min.、密度0.915g/cm3
のLDPE20重量%を用いた他は、実施例1と同様に
処理し、得られた結果を表1に示す。
【0028】(実施例5)(B)成分(1)としてMF
R10g/10min.、密度0.905g/cm3 の
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR10g/10min.、密度0.928g/cm3
のエチレンーアクリル酸エチル共重合体(EEA)20
重量%を用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られ
た結果を表1に示す。
R10g/10min.、密度0.905g/cm3 の
VLDPE20重量%および(B)成分(2)としてM
FR10g/10min.、密度0.928g/cm3
のエチレンーアクリル酸エチル共重合体(EEA)20
重量%を用いた他は、実施例1と同様に処理し、得られ
た結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】(比較例1)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E97重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE3重量%
の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理し、
得られた結果を表2に示す。その結果、成形性が不充分
であった。
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E97重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE3重量%
の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理し、
得られた結果を表2に示す。その結果、成形性が不充分
であった。
【0031】(比較例2)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E48重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE52重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、引張強度、
ESCR、アイゾット衝撃強度がいずれも劣るものであ
った。
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E48重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE52重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、引張強度、
ESCR、アイゾット衝撃強度がいずれも劣るものであ
った。
【0032】(比較例3)(A)成分であるMFR28
g/10min.、密度0.924g/cm3 のLLD
PE70重量%、(B)成分であるMFR45g/10
min.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重
量%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
のMFRが32g/10minで上限を外れ、引張強
度、曲げこわさ、ESCR、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
g/10min.、密度0.924g/cm3 のLLD
PE70重量%、(B)成分であるMFR45g/10
min.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重
量%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
のMFRが32g/10minで上限を外れ、引張強
度、曲げこわさ、ESCR、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
【0033】(比較例4)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.945g/cm3 のLLDP
E70重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
の密度が0.936g/cm3 と本発明の特許請求の範
囲の上限を外れ、曲げこわさが4800kgf/cm2
と大きすぎて柔軟性に欠け、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
/10min.、密度0.945g/cm3 のLLDP
E70重量%、(B)成分であるMFR45g/10m
in.、密度0.915g/cm3 のLDPE30重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、樹脂組成物
の密度が0.936g/cm3 と本発明の特許請求の範
囲の上限を外れ、曲げこわさが4800kgf/cm2
と大きすぎて柔軟性に欠け、アイゾット衝撃強度が劣る
ものであった。
【0034】(比較例5)(A)成分であるMFR5g
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE70重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、曲げこわさ
が900kgf/cm2 と小さく柔らかすぎ、また成形
性も悪いものであった。
/10min.、密度0.915g/cm3 のLLDP
E30重量%、(B)成分であるMFR5g/10mi
n.、密度0.905g/cm3 のVLDPE70重量
%の樹脂組成物を用いた他は、実施例1と同様に処理
し、得られた結果を表2に示す。その結果、曲げこわさ
が900kgf/cm2 と小さく柔らかすぎ、また成形
性も悪いものであった。
【0035】(比較例6)(B)成分の代わりにMFR
10g/10min、密度0.930g/cm3のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)40重量%を用い
て実施例1と同様に処理し、得られた結果を表2に示
す。その結果、ESCRが劣るものであった。
10g/10min、密度0.930g/cm3のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)40重量%を用い
て実施例1と同様に処理し、得られた結果を表2に示
す。その結果、ESCRが劣るものであった。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明は、特定の線状低密度ポリエチレ
ンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を特定量混
合した樹脂組成物を用いることにより、成形加工性に優
れる上に、引張強度、耐衝撃性、特に低温時における耐
衝撃性、ESCR、柔軟性、成形性、耐候性などの他、
耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などにも優れた車
両用マッドガードを提供することができる。本発明の車
両用マッドガードは従来のゴムまたは熱可塑性エラスト
マーでは得られなかった、すぐれた物性と経済性のバラ
ンスのとれた車両用マッドガードであり、車輌用として
広く利用できる。
ンを主成分とし特定のエチレン(共)重合体を特定量混
合した樹脂組成物を用いることにより、成形加工性に優
れる上に、引張強度、耐衝撃性、特に低温時における耐
衝撃性、ESCR、柔軟性、成形性、耐候性などの他、
耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性、耐油性などにも優れた車
両用マッドガードを提供することができる。本発明の車
両用マッドガードは従来のゴムまたは熱可塑性エラスト
マーでは得られなかった、すぐれた物性と経済性のバラ
ンスのとれた車両用マッドガードであり、車輌用として
広く利用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B)下記(B1)〜(B3)から選ばれた少なくとも1種のエチレン(共)重合体 5〜50重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフ ィン共重合体 (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物を含むことを特徴とする車両用マッドガード。 - 【請求項2】 (A)メルトフローレート1〜30g/10min.、密度0.91〜0.9 4g/cm3 の線状低密度ポリエチレン 50〜95重量%、 (B1)密度が0.86〜0.91g/cm3 未満のエチレン・α−オレフィン 共重合体 と以下の(B2)、 (B3)のいずれかの少なくとも1種のラジカル重合法によるエチレ ン(共)重合体 5〜50重量% (B2)高圧ラジカル法低密度ポリエチレン (B3)エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合 体 からなり、かつメルトフローレート1〜30g/10m
in.、密度0.90〜0.93g/cm3 の樹脂組成
物を含むことを特徴とする車両用マッドガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15718395A JPH08325420A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用マッドガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15718395A JPH08325420A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用マッドガード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08325420A true JPH08325420A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15644014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15718395A Pending JPH08325420A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用マッドガード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08325420A (ja) |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP15718395A patent/JPH08325420A/ja active Pending
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