JPH09312535A - 整合型アンプ - Google Patents

整合型アンプ

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JPH09312535A
JPH09312535A JP12843396A JP12843396A JPH09312535A JP H09312535 A JPH09312535 A JP H09312535A JP 12843396 A JP12843396 A JP 12843396A JP 12843396 A JP12843396 A JP 12843396A JP H09312535 A JPH09312535 A JP H09312535A
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JP
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line
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circuit
gain
frequency
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Application number
JP12843396A
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English (en)
Inventor
Hironori Fujishiro
博記 藤代
Hiromi Yamada
弘美 山田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整合型アンプの電力利得特性を平坦化する。 【解決手段】 利得平坦化回路20は、マイクロストリ
ップライン44およびラジアルスタブ46を具えてお
り、マイクロストリップライン44の一端は、入力端子
32および出力端子36間を結合する入力ライン48に
a点において接続される。マイクロストリップライン4
4の別の一端は、ラジアルスタブ46にb点において接
続される。入力端子34および出力端子38間は、共通
ライン30で結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波やミ
リ波の周波数帯において用いられるマイクロ波回路、特
に、整合型アンプに関する。
【0002】
【従来の技術】電界効果トランジスタ(以下、FETと
称する場合がある。)をアンプとして用いるとき、FE
Tに信号源から供給される電力を最大とするためには、
これらの間でインピーダンス整合を取る(すなわち、F
ETから見込んだ入力側回路のインピーダンスを、FE
TのS11の複素共役に整合する。ここで、S11はSパラ
メータである。)ことが必要である。このインピーダン
ス整合を図るためには、信号源とFETとの間にインピ
ーダンス整合回路を設ける。
【0003】また、FETから発生する電力を、FET
の出力端子側に設けられた負荷インピーダンスに対して
できるだけ多く供給できるようにするためには、同様に
して、これらの間でインピーダンス整合を取る(すなわ
ち、FETから見込んだ出力側回路のインピーダンス
を、FETのS22の複素共役に整合する。ここで、S22
はSパラメータである。)ことが必要である。このイン
ピーダンス整合を図るためには、FETと負荷インピー
ダンスとの間にインピーダンス整合回路を設ける。
【0004】上述のように、マイクロ波回路におけるイ
ンピーダンス整合は、ある回路ブロックから他の回路ブ
ロックへ、あるいは特有のインピーダンスを持つ半導体
デバイスへ効率よく電力や信号を伝達するために用いら
れ、基本的な原理は低周波数回路におけるそれと同じで
ある。ただ、マイクロ波回路においてインピーダンス整
合に用いられる回路エレメントは、マイクロ波帯で実現
しやすい分布定数的なものが多用される。
【0005】このような整合型アンプは、例えば、文献
「マイクロ波半導体回路 基礎と展開、第4章、日刊工
業新聞社、1993年発行」に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにインピーダンス整合を施し、FETに最大の電力
が供給されるように設定し、かつ、FETから最大の電
力が取り出せるように設定した整合型アンプであって
も、周波数が高くなるに伴い、次第に電力利得Pout
inは減少してしまう。
【0007】ここで、アンプの電力利得は入力電力Pin
と出力電力Pout との比Pout /Pinで以て表される。
一般にFETの電力利得の大きさは周波数の二乗に逆比
例することが知られており、従って、6dB/octa
ve(デシベル/オクターブ)(octaveをoct
と略称する場合がある。)で減衰するといった特性を有
している(すなわち、FETの|S212 は−6dB/
octの周波数特性を有する。ここで、S21はSパラメ
ータである。)。よって、FETを用いる整合型アンプ
においては、所望の周波数帯域で平坦な電力利得特性を
得ることが困難であった。
【0008】従って、従来より、所望の周波数帯域で平
坦な電力利得特性を有する整合型アンプの出現が望まれ
ていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の整合型アンプ
によれば、電界効果トランジスタの入力端子側にこの電
界効果トランジスタと信号源とのインピーダンス整合を
図るための入力整合回路を具えており、前記電界効果ト
ランジスタの出力端子側にこの電界効果トランジスタと
負荷インピーダンスとのインピーダンス整合を図るため
の出力整合回路を具えており、利得周波数帯域の上限に
おける周波数に対応する波長をλ2 とした整合型アンプ
において、前記入力整合回路と前記信号源との間または
前記出力整合回路と前記負荷インピーダンスとの間に分
布定数線路とスタブとを有する利得平坦化回路を具えて
おり、前記入力整合回路と前記信号源とを結合する入力
ラインまたは前記出力整合回路と前記負荷インピーダン
スとを結合する出力ラインに前記分布定数線路の一端が
接続され、この分布定数線路の前記一端とは反対側の一
端に前記スタブが接続されており、前記分布定数線路の
前記入力ラインまたは前記出力ラインとの接続点および
前記スタブとの接続点の間の前記分布定数線路の線路長
1 は前記波長λ2 を用いて、 L1 <(2s+1)λ2 /4 (イ) となるように設定されており(但し、sはs≧0を満た
す整数。)、前記スタブの線路長L2 は前記波長λ2
用いて、 L2 <(2s+1)λ2 /4 (ロ) となるように設定されていることを特徴とする。
【0010】このように、この発明の整合型アンプは分
布定数線路とスタブから構成されている利得平坦化回路
を具えてなる。ここで、分布定数線路とは、回路パラメ
ータが全長に沿って連続分布する伝送線路のことをい
う。また、スタブとは、マイクロ波回路において多用さ
れ、分布定数線路に形成された1/4波長の長さ(信号
周波数に対応する波長の4分の1の長さ。)を持つ突出
物である。
【0011】上述の通り、スタブを分布定数線路に接続
したことにより、この分布定数線路と入力ラインまたは
出力ラインとの接続点は周波数f0 (この周波数に対応
する波長をλ0 とする。)で開放となる。よって、利得
平坦化回路は、周波数f0 を中心周波数とし、周波数f
0 の低域および高域側において電力利得が減少するバン
ドパスフィルタの特性を有するようになる。
【0012】また、分布定数線路およびスタブの長さL
1 およびL2 を上式(イ)および(ロ)に示したように
設定することにより、周波数f0 はバンドパスフィルタ
の上限における周波数f2 より大きい周波数になる。そ
して、スタブの幅などを調節することにより、利得平坦
化回路の中心周波数f0 より低域側の周波数特性を実質
的に6dB/octとすることができる。
【0013】従って、この利得平坦化回路により、電界
効果トランジスタ(FET)の電力利得特性が反映され
た整合型アンプの電力利得特性を補償することができる
から、平坦な電力利得特性を有する整合型アンプが得ら
れる。
【0014】また、この発明の整合型アンプの好適な構
成例によれば、前記分布定数線路をマイクロストリップ
ラインで以て構成することを特徴とする。
【0015】ここで、マイクロストリップラインとは、
グランド面と配線面と、これらの間の誘電体とによって
形成され、特性インピーダンスが制御された信号伝送線
路のことをいう。一般に、平らな誘電体基板の片面に密
着した薄膜の導体板と、同様に基板の他の面に密着した
接地導体板から構成される。
【0016】マイクロストリップラインのような平面型
導波路は、同軸ケーブルや導波管のような立体形導波路
に比べ、小型・軽量、簡単な構造、製造の容易さなどの
理由により多用されている。従って、分布定数線路とし
てマイクロストリップラインを用いることにより、マイ
クロ波回路の集積化が容易になり、広帯域性、回路素子
のマウントの容易さ、寄生素子の影響の少ないことなど
の利点を有するようになる。
【0017】さらに、この発明の整合型アンプによれ
ば、前記スタブが設けられている前記分布定数線路の前
記一端に抵抗が接続されて設けられており、この抵抗の
前記分布定数線路と接続されている一端とは反対側の一
端が短絡されていることを特徴とする。
【0018】このように、分布定数線路とスタブとの接
続点に、伝送線路を伝搬する電磁波を反射させずに吸収
するための無反射終端器として抵抗を設けている。分布
定数線路との接続点と反対側の抵抗の一端はグランドラ
インに接続されて短絡されている。よって、過大な電力
が入力側に反射されずに吸収されるから、入力側の電圧
定在波比が劣化することがない。
【0019】この場合にも、前記分布定数線路をマイク
ロストリップラインで以て構成するのが好適である。
【0020】また、この発明の整合型アンプによれば、
−6dB/octの電力利得特性を示す電界効果トラン
ジスタの入力端子側にこの電界効果トランジスタと信号
源とのインピーダンス整合を図るための入力整合回路を
具えており、前記電界効果トランジスタの出力端子側に
この電界効果トランジスタと出力負荷インピーダンスと
のインピーダンス整合を図るための出力整合回路を具え
ており、利得周波数帯域の上限における周波数がf2
あり、前記電界効果トランジスタの前記電力利得特性が
反映された電力利得特性を示す整合型アンプにおいて、
中心周波数fが前記周波数f より大きく、この中
心周波数が0dB以下の利得を示し、この中心周波数f
0 より低周波数側の周波数帯域が6dB/octで増大
する電力利得特性を有した利得平坦化回路を具えること
を特徴とする。
【0021】このように、中心周波数f0 より低周波数
側の周波数帯域において、実質的に6dB/octの特
性を有する利得平坦化回路を電界効果トランジスタ(F
ET)の入力側または出力側に具えることにより、−6
dB/octで減衰する整合型アンプの電力利得を補償
して平坦化することが可能である。整合型アンプの利得
周波数帯域の上限における周波数f2 より中心周波数f
0 を大きく設定しておけば、整合型アンプの電力利得特
性を利得周波数帯域の全域に渡って平坦化することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この実施の
形態につき説明する。尚、図は、この発明の構成、大き
さおよび配置関係が理解できる程度に概略的に示してあ
り、従って、この発明は、この実施の形態に何ら限定さ
れることがない。
【0023】[第1の実施の形態]図1は、この実施の
形態の整合型アンプの構成を示すブロック図である。こ
の第1の構成例の整合型アンプは、FET10、入力整
合回路12、出力整合回路14、信号源16、負荷イン
ピーダンス18および利得平坦化回路20を具えてい
る。
【0024】FET10は、ゲート電極Gとソース電極
Sをそれぞれ入力端子22および24とし、また、ドレ
イン電極Dとソース電極Sをそれぞれ出力端子26およ
び28としている。入力端子24と出力端子28とはグ
ランド側の共通ライン30で結合されている。
【0025】入力整合回路12は、この発明の整合型ア
ンプへの信号源16とFET10とのインピーダンス整
合を図る回路であって、4つの端子を具えていて、出力
側の2端子がそれぞれFET10の入力端子22および
24と接続されている。また、入力側の2端子はそれぞ
れ利得平坦化回路20の出力端子36および38と接続
されている。
【0026】利得平坦化回路20は、整合型アンプの利
得を平坦化するための回路であって、この回路20の入
力端子32および34の間には信号源16が接続されて
いる。ここでは、信号源16を、電源40と内部インピ
ーダンス42との直列接続回路により表している。
【0027】一方、出力整合回路14は、FET10と
後述する負荷インピーダンス18とのインピーダンス整
合を図る回路であって、4つの端子を具えており、入力
側の2端子がそれぞれFET10の出力端子26および
28に接続されている。また、出力側の2端子の間には
出力側回路として負荷インピーダンス18が接続されて
いる。
【0028】図2は、この実施の形態の利得平坦化回路
20の構成を示す回路図である。図中、入力ライン48
は信号源16と入力整合回路12とを結合している。こ
の構成例の利得平坦化回路20は、分布定数線路として
のマイクロストリップライン44およびスタブとしての
ラジアルスタブ46を具えている。
【0029】マイクロストリップライン44の一端は、
入力端子32および出力端子36間を結合する入力ライ
ン48に図中のa点において接続している。また、マイ
クロストリップライン44の別の一端は、ラジアルスタ
ブ46に図中のb点において接続している。分布定数線
路の線路長、すなわち、この例の場合には、マイクロス
トリップライン44のa点およびb点間の長手方向(図
中の矢印cで示す方向。)の長さを記号L1 で表す。ま
た、入力端子34および出力端子38間は、共通ライン
30で結合されている。
【0030】ラジアルスタブ46は、中心と2つの半
径、これら半径の先端を両端とする円弧で以て表される
扇形状の、中心部分を分断除去した形状をなしている
(単なる扇形状であってもよい。)。ラジアルスタブ4
6の円弧dとは反対側の一端がマイクロストリップライ
ン44とb点において接続している。スタブの線路長、
すなわち、この例ではラジアルスタブ46の円弧dの両
端に接続する線分eおよびfの長さは等しく、これを記
号L2 で表す。また、これら線分eと線分fとのなす角
を記号θで表す。
【0031】次に、この実施の形態の動作につき説明す
る。図3は、この実施の形態の動作の説明に供するグラ
フである。グラフの横軸には信号周波数(電源40が出
力する電圧の周波数。)を取り、縦軸には電力利得をd
B単位(すなわち、対数を取って示してある。)で取っ
ている。この図に示される周波数帯域は、GHz程度の
帯域である。
【0032】図中、直線gはFET10の電力利得特性
を示す。FET10の電力利得は実質的に−6dB/o
ctで減衰する。また、曲線hは、利得平坦化回路20
を具えていない、従来の整合型アンプの電力利得特性を
示す。整合型アンプの利得帯域(インピーダンス整合さ
れた帯域。)の上限の周波数をf2 とし、下限の周波数
をf1 で表すことにする。この周波数f1 およびf2
の整合型アンプの電力利得特性は、FET10の電力利
得特性が反映されて−6dB/octで減衰する特性を
示している。
【0033】また、図中の曲線iは利得平坦化回路20
の周波数特性を示す。このように、中心周波数f0 にお
いて電力利得が0dBであり、中心周波数f0 における
電力利得を最大として、中心周波数f0 より高域側およ
び低域側の周波数領域においては中心周波数f0 から離
れるに従い電力利得が減少する。
【0034】そして、図中の曲線jは、利得平坦化回路
20を具える、この実施の形態の整合型アンプの電力利
得特性を示すものである。この整合型アンプの電力利得
特性は、周波数f1 およびf2 間で平坦(一定)である
ことが分かる。このように、この利得平坦化回路20
は、中心周波数がf0 であるバンドパスフィルタ特性を
有している(図3の曲線i)。中心周波数f0 の値はマ
イクロストリップライン44およびラジアルスタブ46
の長さL1 およびL2 によって決まる。
【0035】ここで、信号源16(電源40)の出力電
圧の波長をλ0 とする。長さL1 およびL2 がλ0 /4
の奇数倍のとき、すなわち、sを0以上の整数としてL
1 =L2 =(2s+1)λ0 /4のときに、波長(2s
+1)λ0 /4に対応する周波数のところで電力利得が
0dBとなり、バンドパスフィルタの中心周波数f0
なる。これは、マイクロストリップライン44の一端
(a点)が周波数f0 で開放となるためである。
【0036】さらに、中心周波数f0 は周波数f2 より
大きく設定してある。このように設定できるためには、
マイクロストリップライン44およびラジアルスタブ4
6の長さL1 およびL2 を、次式(1)および(2)に
表されるように設定すればよい。
【0037】 L1 <(2s+1)λ2 /4 (1) L2 <(2s+1)λ2 /4 (2) 但し、sはs≧0を満たす整数である。ここで、記号λ
2 は周波数f2 に対応する波長を表している。このよう
に設定することにより、整合型アンプの利得周波数帯域
1 〜f2 間において、利得平坦化回路20の電力利得
特性を正の増加率を持つ特性(すなわち、この周波数範
囲f1 〜f2 において、利得平坦化回路20の電力利得
が周波数の増加に伴い増加するということ。)とするこ
とができる。また、長さL1 と長さL2 とが同じ長さで
ある必要はなく、これらの長さの和が次式(3)で表さ
れるように設定されていればよい。
【0038】 (L1 +L2 )<(2s+1)λ2 /2 (3) 次に、利得平坦化回路20の利得曲線iの傾きは、ラジ
アルスタブ46の角度θを変化させることにより、変化
させることができる。従って、この角度θを適当に設定
することにより、利得曲線iの周波数f1 〜f2 間にお
ける傾き(増加率)を6dB/octに設定することが
可能である。よって、実質的に−6dB/octで減衰
する整合型アンプの電力利得を、利得平坦化回路20を
設けることによって、低域におけるFET10の過剰の
利得を補償することができ、曲線jで示されるように平
坦化することができる。
【0039】この実施の形態では、スタブとしてラジア
ルスタブ46を用いたが、これに限ることはなく、例え
ば矩形のスタブを用いてもよい。この場合には、スタブ
の幅を変えることにより、利得曲線iの傾きを変化させ
ることができる。
【0040】[第2の実施の形態]次に、図4に、別の
構成の利得平坦化回路を示す。この構成例の利得平坦化
回路は、分布定数線路としてのマイクロストリップライ
ン44の一端(a点)に抵抗50の一端を接続し、さら
に抵抗50の他の一端を共通ライン(グランドライン)
30に接続して短絡させてある。すなわち、この利得平
坦化回路の構成例では、抵抗50を設けた以外の接続状
態は、図2に示して説明した利得平坦化回路の接続状態
と変わらないので、その詳細な説明は省略する。
【0041】この抵抗50は、マイクロストリップライ
ン44などの伝送線路を伝搬する電磁波を反射させずに
吸収するための無反射終端器として用いられている。抵
抗50は、例えば、膜抵抗を蒸着したものが用いられ
る。さらに、抵抗50と共通ライン30の間に、DC
(直流)カットのためのキャパシタを挿入してもよい。
【0042】[第3の実施の形態]図5は、別の例の整
合型アンプの構成を示すブロック図である。この構成例
の整合型アンプは、利得平坦化回路20を出力側に設け
た例である。図5の構成例では、図1に示す構成成分で
ある入力端子32、34、出力端子36、38および利
得平坦化回路20を、そっくりそのまま、出力整合回路
14と負荷インピーダンス18との間に移動させて接続
した構成となっている。すなわち、出力整合回路12の
2つの出力端子にそれぞれ利得平坦化回路20の入力端
子32および34が接続され、利得平坦化回路20の出
力端子36および38間に負荷インピーダンス18が接
続されている。尚、この構成例の場合には、図2および
図4で説明した利得平坦化回路の入力端子32および出
力端子36の間を接続する入力ライン48は、出力整合
回路14と負荷インピーダンス18とを結合する出力ラ
イン48に変わる。
【0043】このように、利得平坦化回路20を入力側
に具えた場合(図1)に限らず、出力側に具えた場合
(図4)であっても、同様の動作で以て同様の効果を奏
する。さらに、入力側および出力側のそれぞれに利得平
坦化回路20を設けても所望の利得特性を得ることがで
きる。
【0044】この実施の形態では、1段の整合型アンプ
につき説明したが、2つ以上のFETを有する多段整合
型アンプの場合であっても、利得平坦化回路20を具え
ることにより、この整合型アンプの利得平坦化を図るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明の整合型ア
ンプによれば、分布定数線路とスタブから構成される利
得平坦化回路を具えている。この利得平坦化回路は、周
波数f0 を中心周波数とし、周波数f0 の低域および高
域側において電力利得が減少するバンドパスフィルタの
特性を有する。また、分布定数線路およびスタブの長さ
を適当に設定することによって周波数f0 をバンドパス
フィルタの上限における周波数f2 より大きい周波数に
することができ、さらに、スタブの幅を調節することに
より、利得平坦化回路の中心周波数f0 より低域側の周
波数特性を実質的に6dB/octに設定することがで
きる。
【0046】従って、この利得平坦化回路により、電界
効果トランジスタ(FET)の電力利得特性が反映され
た整合型アンプの電力利得特性を補償することができる
から、平坦な電力利得特性を有する整合型アンプが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の整合型アンプの構成を示す図であ
る。
【図2】実施の形態の利得平坦化回路の構成を示す図で
ある。
【図3】利得平坦化回路の利得の周波数依存性を示す図
である。
【図4】実施の形態の利得平坦化回路の別の構成を示す
図である。
【図5】実施の形態の整合型アンプの別の構成を示す図
である。
【符号の説明】
10:FET 12:入力整合回路 14:出力整合回路 16:信号源 18:負荷インピーダンス 20:利得平坦化回路 22、24、32、34:入力端子 26、28、36、38:出力端子 30:共通ライン 40:電源 42:内部インピーダンス 44:マイクロストリップライン 46:ラジアルスタブ 48:入力ライン(出力ライン) 50:抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタの入力端子側に該
    電界効果トランジスタと信号源とのインピーダンス整合
    を図るための入力整合回路を具えており、前記電界効果
    トランジスタの出力端子側に該電界効果トランジスタと
    負荷インピーダンスとのインピーダンス整合を図るため
    の出力整合回路を具えており、利得周波数帯域の上限に
    おける周波数f2 に対応する波長をλ2 とした整合型ア
    ンプにおいて、 前記入力整合回路と前記信号源との間または前記出力整
    合回路と前記負荷インピーダンスとの間に分布定数線路
    とスタブとを有する利得平坦化回路を具えており、 前記入力整合回路と前記信号源とを結合する入力ライン
    または前記出力整合回路と前記負荷インピーダンスとを
    結合する出力ラインに前記分布定数線路の一端が接続さ
    れ、該分布定数線路の前記一端とは反対側の一端に前記
    スタブが接続されており、 前記分布定数線路の前記入力ラインまたは前記出力ライ
    ンとの接続点および前記スタブとの接続点の間の前記分
    布定数線路の線路長L1 は前記波長λ2 を用いて、 L1 <(2s+1)λ2 /4 となるように設定されており(但し、sはs≧0を満た
    す整数。)、 前記スタブの線路長L2 は前記波長λ2 を用いて、 L2 <(2s+1)λ2 /4 となるように設定されていることを特徴とする整合型ア
    ンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の整合型アンプにおい
    て、前記分布定数線路をマイクロストリップラインで以
    て構成することを特徴とする整合型アンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の整合型アンプにおい
    て、前記スタブが設けられている前記分布定数線路の前
    記一端に抵抗が接続されて設けられており、該抵抗の前
    記分布定数線路と接続されている一端とは反対側の一端
    が短絡されていることを特徴とする整合型アンプ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の整合型アンプにおい
    て、前記分布定数線路をマイクロストリップラインで以
    て構成することを特徴とする整合型アンプ。
  5. 【請求項5】 −6dB/octの電力利得特性を示す
    電界効果トランジスタの入力端子側に該電界効果トラン
    ジスタと信号源とのインピーダンス整合を図るための入
    力整合回路を具えており、前記電界効果トランジスタの
    出力端子側に該電界効果トランジスタと出力負荷インピ
    ーダンスとのインピーダンス整合を図るための出力整合
    回路を具えており、利得周波数帯域の上限における周波
    数がf2 であり、前記電界効果トランジスタの前記電力
    利得特性が反映された電力利得特性を示す整合型アンプ
    において、 中心周波数f0 が前記周波数f2 より大きく、該中心周
    波数が0dB以下の利得を示し、該中心周波数f0 より
    低周波数側の周波数帯域が6dB/octで増大する電
    力利得特性を有した利得平坦化回路を具えることを特徴
    とする整合型アンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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