JPH09311389A - 原稿圧着板の開閉装置 - Google Patents
原稿圧着板の開閉装置Info
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- JPH09311389A JPH09311389A JP8123021A JP12302196A JPH09311389A JP H09311389 A JPH09311389 A JP H09311389A JP 8123021 A JP8123021 A JP 8123021A JP 12302196 A JP12302196 A JP 12302196A JP H09311389 A JPH09311389 A JP H09311389A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 とくに重量のある原稿圧着板を所定の閉成角
度範囲においてフリーストップに停止保持でき、かつ所
定の閉成角度からの急激な落下を防止することのでき
る、小型で安価な原稿圧着板開閉装置を提供する。 【解決手段】 装置本体側に取り付けられる取付部材
と、この取付部材にヒンジピンを介して回動自在に取り
付けられた原稿圧着板をする支持する支持部材と、この
支持部材の自由端側と前記取付部材のヒンジピンとは離
れた位置との間に、弾設されたコンプレッションスプリ
ングと、このコンプレッションスプリングの中に収装さ
れた該コンプレッションスプリングの伸縮と共に伸縮す
る互いに嵌縮自在な一対のガイド部材と、このガイド部
材内部に収装された緩衝手段とで構成する。
度範囲においてフリーストップに停止保持でき、かつ所
定の閉成角度からの急激な落下を防止することのでき
る、小型で安価な原稿圧着板開閉装置を提供する。 【解決手段】 装置本体側に取り付けられる取付部材
と、この取付部材にヒンジピンを介して回動自在に取り
付けられた原稿圧着板をする支持する支持部材と、この
支持部材の自由端側と前記取付部材のヒンジピンとは離
れた位置との間に、弾設されたコンプレッションスプリ
ングと、このコンプレッションスプリングの中に収装さ
れた該コンプレッションスプリングの伸縮と共に伸縮す
る互いに嵌縮自在な一対のガイド部材と、このガイド部
材内部に収装された緩衝手段とで構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷機や複写機
等の原稿圧着板を開閉する際に開いて好適な原稿圧着板
開閉装置に関する。
等の原稿圧着板を開閉する際に開いて好適な原稿圧着板
開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、印刷機や複写機等の原稿圧着板に
は自動原稿送り装置が搭載されているものが多くなり、
原稿圧着板の重量が以前のものに比べて大幅に増大して
いる。このような原稿圧着板の開閉装置の場合、従来の
コンプレッションスプリングを用いた開閉装置では、弾
力の強いものを用いると、一定の閉成角度から原稿圧着
板に急激に弾ね上げる場合を生じた。それではと言って
比較的に弾力の弱いものを用いると、一定の開成角度か
ら急激に落下してしまう場合を生じ、要するにコンプレ
ッションスプリングのみでは円滑な開閉操作を行うこと
に困難を生じた。
は自動原稿送り装置が搭載されているものが多くなり、
原稿圧着板の重量が以前のものに比べて大幅に増大して
いる。このような原稿圧着板の開閉装置の場合、従来の
コンプレッションスプリングを用いた開閉装置では、弾
力の強いものを用いると、一定の閉成角度から原稿圧着
板に急激に弾ね上げる場合を生じた。それではと言って
比較的に弾力の弱いものを用いると、一定の開成角度か
ら急激に落下してしまう場合を生じ、要するにコンプレ
ッションスプリングのみでは円滑な開閉操作を行うこと
に困難を生じた。
【0003】このような問題点に対する開閉装置でも、
大型化し、かつ構造を複雑なものにすれば、対処するこ
とが可能であるが、小型でしかも価格も安価であるとい
うことも、市場より強く求められている要望事項であっ
た。
大型化し、かつ構造を複雑なものにすれば、対処するこ
とが可能であるが、小型でしかも価格も安価であるとい
うことも、市場より強く求められている要望事項であっ
た。
【0004】
【発明が解決すべき課題】この発明はかかる点に鑑みな
されたもので、その目的は、上述したように、とくに重
量のある原稿圧着板を所定の閉成角度範囲においてフリ
ーストップに停止保持でき、かつ所定の閉成角度からの
急激な落下を防止することのできる、小型で安価な原稿
圧着板開閉装置を提供せんとする。
されたもので、その目的は、上述したように、とくに重
量のある原稿圧着板を所定の閉成角度範囲においてフリ
ーストップに停止保持でき、かつ所定の閉成角度からの
急激な落下を防止することのできる、小型で安価な原稿
圧着板開閉装置を提供せんとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの発明は、装置本体側に取り付けられる取付部
材と、この取付部材にヒンジピンに介して回動自在に取
り付けられた原稿圧着板をする支持する支持部材と、こ
の支持部材の自由端側と前記取付部材のヒンジピンとは
離れた位置との間に弾設されコンプレッションスプリン
グと、このコンプレッションスプリングの中に収装され
た該コンプレッションスプリングの伸縮と共に伸縮する
互いに嵌縮自在な一種のガイド部材と、このガイド部材
内部に収装された緩衝手段とで構成したものである。
ためにこの発明は、装置本体側に取り付けられる取付部
材と、この取付部材にヒンジピンに介して回動自在に取
り付けられた原稿圧着板をする支持する支持部材と、こ
の支持部材の自由端側と前記取付部材のヒンジピンとは
離れた位置との間に弾設されコンプレッションスプリン
グと、このコンプレッションスプリングの中に収装され
た該コンプレッションスプリングの伸縮と共に伸縮する
互いに嵌縮自在な一種のガイド部材と、このガイド部材
内部に収装された緩衝手段とで構成したものである。
【0006】その際にこの発明は、緩衝手段を、一方の
ガイド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材の外
周に取り付けられ、前記一方のガイド部材の内周に圧接
してフリクション機能を営む単数又は複数のフリクショ
ンリングで構成することができる。
ガイド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材の外
周に取り付けられ、前記一方のガイド部材の内周に圧接
してフリクション機能を営む単数又は複数のフリクショ
ンリングで構成することができる。
【0007】この発明はまた、緩衝手段を、一方のガイ
ド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材に設けら
れたダンパー装置とすることができる。
ド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材に設けら
れたダンパー装置とすることができる。
【0008】そしてこの発明は、緩衝手段を、一方のガ
イド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材に設け
られたダンパー装置と、このもう一方のガイド部材の外
側に取り付けられ、前記一方のガイド部材の外周に圧接
してフリクション機能を営む単数又は複数のフリクショ
ンリングとで構成することができる。
イド部材内部へ嵌入されるもう一方のガイド部材に設け
られたダンパー装置と、このもう一方のガイド部材の外
側に取り付けられ、前記一方のガイド部材の外周に圧接
してフリクション機能を営む単数又は複数のフリクショ
ンリングとで構成することができる。
【0009】尚、この発明に係る原稿圧着板の開閉装置
は、上述したように、主として重量のある原稿圧着板に
対処するものであるが、原稿送り装置が搭載されていな
い比較的に軽い原稿圧着板開閉用にもそのまま実施でき
ることは言うまでもない。
は、上述したように、主として重量のある原稿圧着板に
対処するものであるが、原稿送り装置が搭載されていな
い比較的に軽い原稿圧着板開閉用にもそのまま実施でき
ることは言うまでもない。
【0010】
【作用】請求項1のように構成すると、原稿圧着板を開
閉する際に、従来よりあるガイド部材を利用してその内
部に収装させた緩衝手段によって重量のある原稿圧着板
の急激な落下や、及び又は急激な弾ね上げを防止でき、
任意の中間開成角度の範囲での安定的な停止保持を図る
ことができるものである。請求項2のように構成する
と、一方のガイド部材の内周に圧接して摺動するフリク
ションリングによりフリクション機能が生じ、コンプレ
ッションスプリングの弾力が制御されることにより、原
稿圧着板の急激な弾ね上げや落下、及び中間開成角度で
の安定停止保持を図ることのできるものである。請求項
3のように構成すると、ガイド部材内に収装させたダン
パー装置により、とくに所定閉成角度からの緩衝作用が
図られ、原稿圧着板の急激な落下を防止できるものであ
る。
閉する際に、従来よりあるガイド部材を利用してその内
部に収装させた緩衝手段によって重量のある原稿圧着板
の急激な落下や、及び又は急激な弾ね上げを防止でき、
任意の中間開成角度の範囲での安定的な停止保持を図る
ことができるものである。請求項2のように構成する
と、一方のガイド部材の内周に圧接して摺動するフリク
ションリングによりフリクション機能が生じ、コンプレ
ッションスプリングの弾力が制御されることにより、原
稿圧着板の急激な弾ね上げや落下、及び中間開成角度で
の安定停止保持を図ることのできるものである。請求項
3のように構成すると、ガイド部材内に収装させたダン
パー装置により、とくに所定閉成角度からの緩衝作用が
図られ、原稿圧着板の急激な落下を防止できるものであ
る。
【0011】請求項4のように構成すると、ガイド部材
内に収装させたダンパー装置の所定の閉成角度からの緩
衝作用と、フリクションリングのフリクション作用によ
り、原稿圧着板の急激な落下を防止することができる上
に、急激な弾ね上がりをも防止することができるもので
ある。
内に収装させたダンパー装置の所定の閉成角度からの緩
衝作用と、フリクションリングのフリクション作用によ
り、原稿圧着板の急激な落下を防止することができる上
に、急激な弾ね上がりをも防止することができるもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】図面はこの発明の一実施例を示
す。図1乃至図4において、印刷機や複写機等の装置本
体1の後部上端には、取付部材2が着脱自在、或は着脱
可能に取り付けられており、この取付部材2の両側板2
a,2a(一方のみ表示)には、ヒンジピン3を介して
支持部材4がその両側板4a,4a(一方のみ表示)を
回動自在に軸支させている。取付部材2の両側板2a,
2aのヒンジピン3から離れた位置に取り付けた第1支
持ピン5には、筒状の第1ガイド部材6が揺動自在に係
止されており、この第1ガイド部材6内に同じく筒状の
第2ガイド部材7が摺動自在に嵌入されている。この第
2ガイド部材7の上端部に設けたU溝7cは、支持部材
4の自由端側に取り付けた第2支持ピン8と揺動可能に
係合している。
す。図1乃至図4において、印刷機や複写機等の装置本
体1の後部上端には、取付部材2が着脱自在、或は着脱
可能に取り付けられており、この取付部材2の両側板2
a,2a(一方のみ表示)には、ヒンジピン3を介して
支持部材4がその両側板4a,4a(一方のみ表示)を
回動自在に軸支させている。取付部材2の両側板2a,
2aのヒンジピン3から離れた位置に取り付けた第1支
持ピン5には、筒状の第1ガイド部材6が揺動自在に係
止されており、この第1ガイド部材6内に同じく筒状の
第2ガイド部材7が摺動自在に嵌入されている。この第
2ガイド部材7の上端部に設けたU溝7cは、支持部材
4の自由端側に取り付けた第2支持ピン8と揺動可能に
係合している。
【0013】第1ガイド部材6のフランジ部6aと第2
ガイド部材7のフランジ部7aとの間には、コンプレッ
ションスプリング9が弾設されると共に、第2ガイド部
材7の嵌入側先端の外周部分に設けた小径部7bには、
複数のOリング等のフリクションリング10が嵌着さ
れ、第1ガイド部材6の内周と圧接している。支持部材
4の取付部4bには、原稿圧着板11がその後端部を固
着させている。そして、フリクションリング10は原稿
圧着板11の開閉操作に伴う摺動時に、第1ガイド部材
6の内周との間でフリクション作用を創出し、原稿圧着
板11の急激な落下と弾ね上がりを防止して、緩衝手段
12を構成している。
ガイド部材7のフランジ部7aとの間には、コンプレッ
ションスプリング9が弾設されると共に、第2ガイド部
材7の嵌入側先端の外周部分に設けた小径部7bには、
複数のOリング等のフリクションリング10が嵌着さ
れ、第1ガイド部材6の内周と圧接している。支持部材
4の取付部4bには、原稿圧着板11がその後端部を固
着させている。そして、フリクションリング10は原稿
圧着板11の開閉操作に伴う摺動時に、第1ガイド部材
6の内周との間でフリクション作用を創出し、原稿圧着
板11の急激な落下と弾ね上がりを防止して、緩衝手段
12を構成している。
【0014】図5乃至図9は他の実施例を示し、緩衝手
段19の構成が相違するのみで、他の構成は先の実施例
のものと同じである。したがって、指示記号の同一のも
のは先の実施例のものと同一の部材を指している。
段19の構成が相違するのみで、他の構成は先の実施例
のものと同じである。したがって、指示記号の同一のも
のは先の実施例のものと同一の部材を指している。
【0015】この緩衝手段19は、とくに図8乃至図9
に示されたように、第1ガイド部材6内に嵌入された第
2ガイド部材21内に組み込まれたダンパー装置20で
あり、このダンパー装置20は次のように構成されてい
る。
に示されたように、第1ガイド部材6内に嵌入された第
2ガイド部材21内に組み込まれたダンパー装置20で
あり、このダンパー装置20は次のように構成されてい
る。
【0016】即ち、筒状の第2ガイド部材21をケース
本体とし、その開放端側には蓋体22が着脱可能に嵌着
されている。蓋体22に設けた挿通孔22aを介して第
2ガイド部材21内へ挿入されたピストン杆23の先端
には、ピストン24が取り付けられると共に、このピス
トン24内部には受圧リング25と弁26が収装されて
いる。受圧リング25と第2ガイド部材21の頂部との
間には、コンプレッションスプリング27が弾設され、
常にピストン24を下方へ押圧させている。ピストン杆
23は第1ピストン杆23aと第2ピストン杆23bと
から成り、両者は軸方向に接続されている。そして、第
1ピストン杆23aと第2ピストン杆23bとの接続部
分に一端部を固着し、他端部を第2ガイド部材21の内
周と蓋体22の間に固着して、変態自在の例えばゴム製
のブロー28が収装されており、第2ガイド部材21内
部へ充填させたシリコンオイルのような粘性オイルから
成る流体29が、内部圧力によりピストン杆23と蓋体
22の挿通孔22aとの間、及び蓋体22と第2ガイド
部材21との間より、外部へ漏れ出ないようにシールし
ている。第1ピストン杆23aにはストッパー部23c
が設けられ、蓋体22の挿通孔22aと係合して外部へ
抜け出るのを防止している。22bは係止片であり、第
2ガイド部材21の外周に設けた係止突起21bと係合
している。30は第2ガイド部材21の頂部に設けた流
体29の注入用の孔21cを塞ぐネジであり、31はシ
ール用のパッキングである。そして、第1ガイド部材6
のフランジ部6aと第2ガイド部材21のフランジ部2
1aとの間には、コンプレッションスプリング9が弾設
されている。第2ガイド部材21の上端部に設けた凹部
21dには、支持部材4の自由端側に取り付けた第2支
持ピン8に調節ネジ32を介して取り付けられた受圧部
材33が嵌入されている。調節ネジ32は、第1ガイド
部材6と第2ガイド部材21の間のストロークを調節す
るためのもので、締付ナット34によって調節ネジ32
が自然に弛んでしまうのを防止している。
本体とし、その開放端側には蓋体22が着脱可能に嵌着
されている。蓋体22に設けた挿通孔22aを介して第
2ガイド部材21内へ挿入されたピストン杆23の先端
には、ピストン24が取り付けられると共に、このピス
トン24内部には受圧リング25と弁26が収装されて
いる。受圧リング25と第2ガイド部材21の頂部との
間には、コンプレッションスプリング27が弾設され、
常にピストン24を下方へ押圧させている。ピストン杆
23は第1ピストン杆23aと第2ピストン杆23bと
から成り、両者は軸方向に接続されている。そして、第
1ピストン杆23aと第2ピストン杆23bとの接続部
分に一端部を固着し、他端部を第2ガイド部材21の内
周と蓋体22の間に固着して、変態自在の例えばゴム製
のブロー28が収装されており、第2ガイド部材21内
部へ充填させたシリコンオイルのような粘性オイルから
成る流体29が、内部圧力によりピストン杆23と蓋体
22の挿通孔22aとの間、及び蓋体22と第2ガイド
部材21との間より、外部へ漏れ出ないようにシールし
ている。第1ピストン杆23aにはストッパー部23c
が設けられ、蓋体22の挿通孔22aと係合して外部へ
抜け出るのを防止している。22bは係止片であり、第
2ガイド部材21の外周に設けた係止突起21bと係合
している。30は第2ガイド部材21の頂部に設けた流
体29の注入用の孔21cを塞ぐネジであり、31はシ
ール用のパッキングである。そして、第1ガイド部材6
のフランジ部6aと第2ガイド部材21のフランジ部2
1aとの間には、コンプレッションスプリング9が弾設
されている。第2ガイド部材21の上端部に設けた凹部
21dには、支持部材4の自由端側に取り付けた第2支
持ピン8に調節ネジ32を介して取り付けられた受圧部
材33が嵌入されている。調節ネジ32は、第1ガイド
部材6と第2ガイド部材21の間のストロークを調節す
るためのもので、締付ナット34によって調節ネジ32
が自然に弛んでしまうのを防止している。
【0017】この実施例における緩衝装置19を構成す
るダンパー装置20は、図5と図6に示したように、原
稿圧着板11を20°まで閉じた時から機能し始めるよ
うに構成されており、とくに図7に示したように、20
°以上の開成角度ではピストン杆23の先端と第1ガイ
ド部材6の内底部6bとの間に間隙が生じ、機能しない
ものである。
るダンパー装置20は、図5と図6に示したように、原
稿圧着板11を20°まで閉じた時から機能し始めるよ
うに構成されており、とくに図7に示したように、20
°以上の開成角度ではピストン杆23の先端と第1ガイ
ド部材6の内底部6bとの間に間隙が生じ、機能しない
ものである。
【0018】原稿圧着板11を20°まで閉じると、こ
れ以降の閉成角度においては、ピストン杆23の先端が
第1ガイド部材6の内底部6bに当接し、ピストン杆2
3を押圧するので、該ピストン杆23がピストン24と
共にコンプレッションスプリング27の弾力に抗して第
2ガイド部材21の頂部側へ摺動し、弁26が流体29
によって押されてピストン24内部に設けた流体の通路
24aを塞ぐので、流体29はピストン24と第2ガイ
ド部材21の内周との間のわずかなクリアランス24b
の間を流通させられることになる。その上、第2ガイド
部材21の内周はピストン24が移動する方向に狭くな
るテーパーとなっていることからブレーキがかかり、原
稿圧着板11の急激な落下が阻止され、徐々に閉じられ
ることになる。この状態を示したのが図9である。
れ以降の閉成角度においては、ピストン杆23の先端が
第1ガイド部材6の内底部6bに当接し、ピストン杆2
3を押圧するので、該ピストン杆23がピストン24と
共にコンプレッションスプリング27の弾力に抗して第
2ガイド部材21の頂部側へ摺動し、弁26が流体29
によって押されてピストン24内部に設けた流体の通路
24aを塞ぐので、流体29はピストン24と第2ガイ
ド部材21の内周との間のわずかなクリアランス24b
の間を流通させられることになる。その上、第2ガイド
部材21の内周はピストン24が移動する方向に狭くな
るテーパーとなっていることからブレーキがかかり、原
稿圧着板11の急激な落下が阻止され、徐々に閉じられ
ることになる。この状態を示したのが図9である。
【0019】原稿圧着板11を開く際には、第2ガイド
部材21は第1ガイド部材6との間に弾設したコンプレ
ッションスプリング9により、該第1ガイド部材6との
間で相対的に伸長するので、ピストン杆23は内底部6
bによる押圧力を解かれて、コンプレッションスプリン
グ27の弾力によって元位置へ戻ろうとする。その際に
弁26は流体29に押されて該該流体29の通路24a
を開くので、流体29の流通量が増大してピストン24
は速やかに元位置に戻り、ストッパー部23cが蓋体2
2に当接した位置で停止し、待機状態に入る。
部材21は第1ガイド部材6との間に弾設したコンプレ
ッションスプリング9により、該第1ガイド部材6との
間で相対的に伸長するので、ピストン杆23は内底部6
bによる押圧力を解かれて、コンプレッションスプリン
グ27の弾力によって元位置へ戻ろうとする。その際に
弁26は流体29に押されて該該流体29の通路24a
を開くので、流体29の流通量が増大してピストン24
は速やかに元位置に戻り、ストッパー部23cが蓋体2
2に当接した位置で停止し、待機状態に入る。
【0020】図10乃至図13はさらに緩衝手段の他の
実施例を示す。この実施例の緩衝手段36は、先の二つ
の実施例を組み合わせたものであり、この緩衝手段36
を構成するダンパー装置37の構造は蓋体38の構造を
別にして、図8と図9に示したものと同じであるので、
その内部構造の説明を省略する。この蓋体38は先の実
施例のものよりも軸方向に長く、その外周に設けた小径
部38aに緩衝手段36のもう一方の構成要素である複
数のOリングから成るフリクションリング39を嵌着さ
せており、このフリクションリング39は第1ガイド部
材6の内周に圧接している。この実施例のものは、先の
実施例の受圧部材33と調節ネジ32及び締付ナット3
4を有せず、第2ガイド部材40の頂部に設けたU溝4
0bへ第2支持ピン8を揺動可能に支承されている。第
1ガイド部材6のフランジ部6aと第2ガイド部材40
のフランジ部40aとの間には、先の実施例と同じコン
プレッションスプリング9が弾設されている。
実施例を示す。この実施例の緩衝手段36は、先の二つ
の実施例を組み合わせたものであり、この緩衝手段36
を構成するダンパー装置37の構造は蓋体38の構造を
別にして、図8と図9に示したものと同じであるので、
その内部構造の説明を省略する。この蓋体38は先の実
施例のものよりも軸方向に長く、その外周に設けた小径
部38aに緩衝手段36のもう一方の構成要素である複
数のOリングから成るフリクションリング39を嵌着さ
せており、このフリクションリング39は第1ガイド部
材6の内周に圧接している。この実施例のものは、先の
実施例の受圧部材33と調節ネジ32及び締付ナット3
4を有せず、第2ガイド部材40の頂部に設けたU溝4
0bへ第2支持ピン8を揺動可能に支承されている。第
1ガイド部材6のフランジ部6aと第2ガイド部材40
のフランジ部40aとの間には、先の実施例と同じコン
プレッションスプリング9が弾設されている。
【0021】この実施例のものは、原稿圧着板11の所
定の開成角度(実施例のものは20°)からダンパー装
置37がきき始める点で、先の第2の実施例のものと同
じである。また、原稿圧着板11の全開閉角度におい
て、先の第1の実施例のように、フリクションリング3
9によるフリクション作用が機能する。したがって、こ
の実施例のものは、原稿圧着板の急激な落下と急激な弾
ね上がりを防止できることになる。
定の開成角度(実施例のものは20°)からダンパー装
置37がきき始める点で、先の第2の実施例のものと同
じである。また、原稿圧着板11の全開閉角度におい
て、先の第1の実施例のように、フリクションリング3
9によるフリクション作用が機能する。したがって、こ
の実施例のものは、原稿圧着板の急激な落下と急激な弾
ね上がりを防止できることになる。
【0022】そして、どの実施例のものも、蓋体の重量
とほぼバランスする弾力を有するコンプレッションスプ
リング9によって、原稿圧着板11を20°以上の任意
の開成角度で安定停止保持できるものである。
とほぼバランスする弾力を有するコンプレッションスプ
リング9によって、原稿圧着板11を20°以上の任意
の開成角度で安定停止保持できるものである。
【0023】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、簡単な構
成で重量のある原稿圧着板を任意の開成角度で停止保持
することができた上で、開成時における急激な弾ね上が
りと閉成時における急激な落下を有効に防止できるもの
であり、これによって原稿の交換が容易となり、手を挟
んだり、或は原稿自動送り装置への衝撃による悪影響を
有効に防止することができるものである。
成で重量のある原稿圧着板を任意の開成角度で停止保持
することができた上で、開成時における急激な弾ね上が
りと閉成時における急激な落下を有効に防止できるもの
であり、これによって原稿の交換が容易となり、手を挟
んだり、或は原稿自動送り装置への衝撃による悪影響を
有効に防止することができるものである。
【0024】請求項2のように構成すると、請求項1と
同じ効果を奏した上で、構造が簡単なので、安価に製造
できるという利点を有するものである。
同じ効果を奏した上で、構造が簡単なので、安価に製造
できるという利点を有するものである。
【0025】請求項3のように構成すると、請求項1と
同じ効果を奏した上で、かなり勢いよく重量のある原稿
圧着板を閉じても、ダンパー装置による緩衝作用によ
り、急激に音を立てて落下することを防止でき、手を挟
んで痛めたり、附属機器の故障を未然に防止することが
できるものである。
同じ効果を奏した上で、かなり勢いよく重量のある原稿
圧着板を閉じても、ダンパー装置による緩衝作用によ
り、急激に音を立てて落下することを防止でき、手を挟
んで痛めたり、附属機器の故障を未然に防止することが
できるものである。
【0026】請求項4のように構成すると、請求項1乃
至請求項3を合わせた効果を奏することができた上で、
既存のガイド部材を利用するので、部品点数を省略する
ことにより、極力製造コストを下げることができるもの
である。
至請求項3を合わせた効果を奏することができた上で、
既存のガイド部材を利用するので、部品点数を省略する
ことにより、極力製造コストを下げることができるもの
である。
【図1】この発明に係る原稿圧着板開閉装置において原
稿圧着板を閉じた状態における側断面図である。
稿圧着板を閉じた状態における側断面図である。
【図2】図1に示した原稿圧着板開閉装置において原稿
圧着板を20°まで開いた状態における側断面図であ
る。
圧着板を20°まで開いた状態における側断面図であ
る。
【図3】図1に示した原稿圧着板開閉装置において原稿
圧着板を70°まで開いた状態における側断面図であ
る。
圧着板を70°まで開いた状態における側断面図であ
る。
【図4】図1乃至図3に示した緩衝手段の詳細を示す断
面図である。
面図である。
【図5】この発明に係る原稿圧着板開閉装置の他の実施
例を示し、原稿圧着板を閉じた状態における側断面図で
ある。
例を示し、原稿圧着板を閉じた状態における側断面図で
ある。
【図6】図5に示した原稿圧着板開閉装置において原稿
圧着板を20°まで開いた状態における側断面図であ
る。
圧着板を20°まで開いた状態における側断面図であ
る。
【図7】図5に示した原稿圧着板開閉装置において原稿
圧着板を70°まで開いた状態における側断面図であ
る。
圧着板を70°まで開いた状態における側断面図であ
る。
【図8】図5乃至図7に示した緩衝手段の詳細を示すも
のであり、動作前の状態を説明する断面図である。
のであり、動作前の状態を説明する断面図である。
【図9】図5乃至図7に示した緩衝手段の詳細を示すも
のであり、動作中の状態を説明する断面図である。
のであり、動作中の状態を説明する断面図である。
【図10】この発明に係る原稿圧着板開閉装置の他の実
施例を示し、原稿圧着板を閉じた状態における側断面図
である。
施例を示し、原稿圧着板を閉じた状態における側断面図
である。
【図11】図10に示した原稿圧着板開閉装置において
原稿圧着板を20°まで開いた状態における側断面図で
ある。
原稿圧着板を20°まで開いた状態における側断面図で
ある。
【図12】図10に示した原稿圧着板開閉装置において
原稿圧着板を70°まで開いた状態における側断面図で
ある。
原稿圧着板を70°まで開いた状態における側断面図で
ある。
【図13】図10乃至図12に示した緩衝手段の詳細を
示す断面図である。
示す断面図である。
2 取付部材 3 ヒンジピン 4 支持部材 5 第1支持ピン 6 第1ガイド部材 7 第2ガイド部材 8 第2支持ピン 9 コンプレッションスプリング 10 フリクションリング 11 原稿圧着板 12 緩衝手段 19 緩衝手段 20 ダンパー装置 21 第2ガイド部材 32 調節ネジ 33 受圧部材 34 締付ナット 35 第2ガイド部材 36 緩衝手段 37 ダンパー装置 39 フリクションリング 40 第2ガイド部材
Claims (4)
- 【請求項1】 装置本体側に取り付けられる取付部材
と、この取付部材にヒンジピンを介して回動自在に取り
付けられた原稿圧着板をする支持する支持部材と、この
支持部材の自由端側と前記取付部材のヒンジピンとは離
れた位置との間に、弾設されたコンプレッションスプリ
ングと、このコンプレッションスプリングの中に収装さ
れた該コンプレッションスプリングの伸縮と共に伸縮す
る互いに嵌縮自在な一対のガイド部材と、このガイド部
材内部に収装された緩衝手段とで構成したことを特徴と
する、原稿圧着板開閉装置。 - 【請求項2】 緩衝手段が、一方のガイド部材内部へ嵌
入されるもう一方のガイド部材の外周に取り付けられ、
前記一方のガイド部材の内周に圧接してフリクション機
能を営む単数又は複数のフリクションリングであること
を特徴とする、請求項1記載の原稿圧着板開閉装置。 - 【請求項3】 緩衝手段が、一方のガイド部材内部へ嵌
入されるもう一方のガイド部材に設けられたダンパ−装
置であることを特徴とする、請求項1記載の原稿圧着板
開閉装置。 - 【請求項4】 緩衝手段が、一方のガイド部材内部へ嵌
入されるもう一方のガイド部材に設けられたダンパー装
置と、このもう一方のガイド部材の外側に取り付けら
れ、前記一方のガイド部材の内周に圧接してフリクショ
ン機能を営むフリクションリングであることを特徴とす
る、請求項1記載の原稿圧着板開閉装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8123021A JPH09311389A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 原稿圧着板の開閉装置 |
TW086204624U TW320119U (en) | 1996-05-17 | 1997-03-25 | Opening/closing device for transcript pressing plate |
CN 97211030 CN2296027Y (zh) | 1996-05-17 | 1997-05-16 | 原稿压接板开闭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8123021A JPH09311389A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 原稿圧着板の開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311389A true JPH09311389A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14850269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8123021A Pending JPH09311389A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 原稿圧着板の開閉装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09311389A (ja) |
CN (1) | CN2296027Y (ja) |
TW (1) | TW320119U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010128251A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | 原稿圧着板の開閉装置 |
US7769322B2 (en) | 2006-02-20 | 2010-08-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus |
US8081352B2 (en) | 2005-07-21 | 2011-12-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading/recording apparatus |
TWI577170B (zh) * | 2014-07-18 | 2017-04-01 | 信泰光學(深圳)有限公司 | 掃描器及其絞鏈模組 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3977213B2 (ja) * | 2002-09-06 | 2007-09-19 | シャープ株式会社 | 原稿カバーのヒンジ機構 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP8123021A patent/JPH09311389A/ja active Pending
-
1997
- 1997-03-25 TW TW086204624U patent/TW320119U/zh unknown
- 1997-05-16 CN CN 97211030 patent/CN2296027Y/zh not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8081352B2 (en) | 2005-07-21 | 2011-12-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading/recording apparatus |
US7769322B2 (en) | 2006-02-20 | 2010-08-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus |
JP2010128251A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | 原稿圧着板の開閉装置 |
TWI577170B (zh) * | 2014-07-18 | 2017-04-01 | 信泰光學(深圳)有限公司 | 掃描器及其絞鏈模組 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW320119U (en) | 1997-11-11 |
CN2296027Y (zh) | 1998-10-28 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040408 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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