JPH09311154A - 帯電粒子の比電荷測定方法及び装置 - Google Patents
帯電粒子の比電荷測定方法及び装置Info
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- JPH09311154A JPH09311154A JP12967296A JP12967296A JPH09311154A JP H09311154 A JPH09311154 A JP H09311154A JP 12967296 A JP12967296 A JP 12967296A JP 12967296 A JP12967296 A JP 12967296A JP H09311154 A JPH09311154 A JP H09311154A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】測定所要時間が短く小型で高精度の帯電粒子の
比電荷測定方法及び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】方向Aに流れる気流11を発生させるファ
ン13と、方向Aと平行に、かつ互いに対向するように
配置された一対の平行電極12a,12bを有し平行電
極12a,12b間に電界を形成する電界形成手段と、
平行電極12a,12b間を通過した帯電したトナー粒
子1が横断するように設定された横断面15をトナー粒
子1が横断する際の横断面15上の横断点15aを検出
する光センサ16とを備え、光センサ16で検出された
横断点15の位置情報に基づいてトナー粒子1の比電荷
を求める比電荷演算手段とを備えた。
比電荷測定方法及び装置を提供することを目的とする。 【解決手段】方向Aに流れる気流11を発生させるファ
ン13と、方向Aと平行に、かつ互いに対向するように
配置された一対の平行電極12a,12bを有し平行電
極12a,12b間に電界を形成する電界形成手段と、
平行電極12a,12b間を通過した帯電したトナー粒
子1が横断するように設定された横断面15をトナー粒
子1が横断する際の横断面15上の横断点15aを検出
する光センサ16とを備え、光センサ16で検出された
横断点15の位置情報に基づいてトナー粒子1の比電荷
を求める比電荷演算手段とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真現
像剤として用いられるトナー粒子などの帯電粒子の比帯
電を測定する帯電粒子の比電荷測定方法及びその方法の
実施に好適な帯電粒子の比電荷測定装置に関する。
像剤として用いられるトナー粒子などの帯電粒子の比帯
電を測定する帯電粒子の比電荷測定方法及びその方法の
実施に好適な帯電粒子の比電荷測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真現像剤としてトナー
粒子が広く用いられており、トナー粒子の物性に関する
多くの研究が行われている。トナー粒子の物性のうち、
帯電したトナー粒子の比電荷(電荷量/質量)は、電子
写真の原理に関係する最も重要なパラメータとして認識
されており、そのため、帯電したトナー粒子の比電荷の
測定方法及び測定装置について多くの提案がなされてい
る。それらのうち、高精度の測定装置として、特公平1
−47786号公報及び特開平4−25772号公報に
は、所定方向に流れる気流と、その気流を横切る方向に
延びる電気力線を持つ電界とにより帯電粒子を偏倚さ
せ、その偏倚量から帯電粒子の比電荷を測定する装置が
提案されている。
粒子が広く用いられており、トナー粒子の物性に関する
多くの研究が行われている。トナー粒子の物性のうち、
帯電したトナー粒子の比電荷(電荷量/質量)は、電子
写真の原理に関係する最も重要なパラメータとして認識
されており、そのため、帯電したトナー粒子の比電荷の
測定方法及び測定装置について多くの提案がなされてい
る。それらのうち、高精度の測定装置として、特公平1
−47786号公報及び特開平4−25772号公報に
は、所定方向に流れる気流と、その気流を横切る方向に
延びる電気力線を持つ電界とにより帯電粒子を偏倚さ
せ、その偏倚量から帯電粒子の比電荷を測定する装置が
提案されている。
【0003】図9は、上記の特公平1−47786号公
報に記載された第1の従来例の比電荷測定装置の斜視図
である。図9に示すように、この第1の従来例の比電荷
測定装置は、所定方向に一様の流速で流れる気流を生成
するためのファン3と、その気流を横切る方向に延びる
電気力線を持つ電界を形成するための互いに対向する電
極板2a,2bと、トナー粒子1を測定装置に供給する
ための粒子供給管4と、上記気流及び電界によるトナー
粒子1の偏倚を測定するための、トナー粒子1を捕捉す
る測定チャートが着脱自在に取り付けられる測定板5
と、測定板5上のトナー粒子1の分布状態を観察する観
察手段(図示せず)と、観察結果から演算によりトナー
粒子の比電荷を求める比電荷演算手段(図示せず)とか
ら成る。
報に記載された第1の従来例の比電荷測定装置の斜視図
である。図9に示すように、この第1の従来例の比電荷
測定装置は、所定方向に一様の流速で流れる気流を生成
するためのファン3と、その気流を横切る方向に延びる
電気力線を持つ電界を形成するための互いに対向する電
極板2a,2bと、トナー粒子1を測定装置に供給する
ための粒子供給管4と、上記気流及び電界によるトナー
粒子1の偏倚を測定するための、トナー粒子1を捕捉す
る測定チャートが着脱自在に取り付けられる測定板5
と、測定板5上のトナー粒子1の分布状態を観察する観
察手段(図示せず)と、観察結果から演算によりトナー
粒子の比電荷を求める比電荷演算手段(図示せず)とか
ら成る。
【0004】図9に示す比電荷測定装置において、気流
の流速と電界の強さが与えられると、トナー粒子1のX
方向への偏倚量は、トナー粒子1の粒径により一義的に
定まり、また、Y方向への偏倚量は、トナー粒子1の粒
径及び帯電量により一義的に定まる。従って、トナー粒
子1のX方向への偏倚量を測定することによりトナー粒
子1の粒径が求められる。一方、トナー粒子1のY方向
への偏倚量を測定することによりトナー粒子1の帯電量
が求められ、トナー粒子1の密度は既知であるので、密
度と粒径とから質量が求められ、帯電量と質量とから比
電荷が求められる。これらの演算処理は上記の比電荷演
算手段に内蔵されたコンピュータにより行われる。
の流速と電界の強さが与えられると、トナー粒子1のX
方向への偏倚量は、トナー粒子1の粒径により一義的に
定まり、また、Y方向への偏倚量は、トナー粒子1の粒
径及び帯電量により一義的に定まる。従って、トナー粒
子1のX方向への偏倚量を測定することによりトナー粒
子1の粒径が求められる。一方、トナー粒子1のY方向
への偏倚量を測定することによりトナー粒子1の帯電量
が求められ、トナー粒子1の密度は既知であるので、密
度と粒径とから質量が求められ、帯電量と質量とから比
電荷が求められる。これらの演算処理は上記の比電荷演
算手段に内蔵されたコンピュータにより行われる。
【0005】いま、粒子供給管4から帯電されたトナー
粒子1が図9に示す比電荷測定装置に供給されると、ト
ナー粒子1は、ファン3により生成される気流によるX
方向の力と、電極板2a,2bにより形成される電界に
よるY方向の力と、重力によるZ方向の力とによりX及
びY方向に偏倚しながら測定板5上の落下点5aに落下
する。観察手段を用いて測定板5上に落下したトナー粒
子のX及びY方向の二次元濃度分布を観察し、その観察
結果に基づいて演算処理することにより、測定対象のト
ナー粒子全体としての比電荷分布が得られる。
粒子1が図9に示す比電荷測定装置に供給されると、ト
ナー粒子1は、ファン3により生成される気流によるX
方向の力と、電極板2a,2bにより形成される電界に
よるY方向の力と、重力によるZ方向の力とによりX及
びY方向に偏倚しながら測定板5上の落下点5aに落下
する。観察手段を用いて測定板5上に落下したトナー粒
子のX及びY方向の二次元濃度分布を観察し、その観察
結果に基づいて演算処理することにより、測定対象のト
ナー粒子全体としての比電荷分布が得られる。
【0006】図10は、上記の特開平4−25772号
公報に記載された第2の従来例の比電荷測定装置の斜視
図である。図10に示すように、この第2の従来例の比
電荷測定装置は、ファン3、互いに対向する電極板2
a,2b、光源6、拡大光学系7、光電変換素子8、物
理量測定手段9、比電荷演算手段10などを備えてい
る。ファン3により生成された矢印A方向に一様の流速
で流れる気流中にトナー粒子1が供給されると、トナー
粒子1は電極板2a,2bにより形成された電界と上記
気流との作用により偏倚しながら落下する。落下するト
ナー粒子1は光源6で照射され、照射されたトナー粒子
1の像は拡大光学系7で拡大され、光電変換素子8で電
気信号に変換される。物理量測定手段9はその電気信号
に基づいてトナー粒子1の偏倚の経時変化を測定し、比
電荷演算手段10はその測定結果に基づいてトナー粒子
の比電荷を求める。
公報に記載された第2の従来例の比電荷測定装置の斜視
図である。図10に示すように、この第2の従来例の比
電荷測定装置は、ファン3、互いに対向する電極板2
a,2b、光源6、拡大光学系7、光電変換素子8、物
理量測定手段9、比電荷演算手段10などを備えてい
る。ファン3により生成された矢印A方向に一様の流速
で流れる気流中にトナー粒子1が供給されると、トナー
粒子1は電極板2a,2bにより形成された電界と上記
気流との作用により偏倚しながら落下する。落下するト
ナー粒子1は光源6で照射され、照射されたトナー粒子
1の像は拡大光学系7で拡大され、光電変換素子8で電
気信号に変換される。物理量測定手段9はその電気信号
に基づいてトナー粒子1の偏倚の経時変化を測定し、比
電荷演算手段10はその測定結果に基づいてトナー粒子
の比電荷を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例においては、測定板5上に落下したトナー粒子の
濃度分布を測定するために測定板5上の測定チャートを
取り外す必要がある。測定チャートを取外してトナー粒
子の濃度分布を測定した後、測定装置内に残留したトナ
ー粒子の除去、清掃、測定チャートの取付けという一連
の操作が必要であり、測定の準備や後片付けを含めると
かなりの時間を必要とするという問題がある。そのた
め、比電荷測定装置の自動化や、電子写真装置のプロセ
ス制御用に比電荷測定装置を組み込むことは難しい。ま
た、この測定装置では、測定板5の近傍で空気の粘性抵
抗による乱流が起こり、トナー粒子が測定チャートに付
着する位置は理論値から若干外れるため、若干の測定誤
差を生じる恐れがある。
従来例においては、測定板5上に落下したトナー粒子の
濃度分布を測定するために測定板5上の測定チャートを
取り外す必要がある。測定チャートを取外してトナー粒
子の濃度分布を測定した後、測定装置内に残留したトナ
ー粒子の除去、清掃、測定チャートの取付けという一連
の操作が必要であり、測定の準備や後片付けを含めると
かなりの時間を必要とするという問題がある。そのた
め、比電荷測定装置の自動化や、電子写真装置のプロセ
ス制御用に比電荷測定装置を組み込むことは難しい。ま
た、この測定装置では、測定板5の近傍で空気の粘性抵
抗による乱流が起こり、トナー粒子が測定チャートに付
着する位置は理論値から若干外れるため、若干の測定誤
差を生じる恐れがある。
【0008】また、第2の従来例においては、微小なト
ナー粒子を光学的に十分高い精度で測定するためには、
拡大光学系7の光路長を長くして高倍率の拡大像を光電
変換素子8に投影する必要があり、装置が大型になりや
すいという問題がある。そのため、電子写真装置のプロ
セス制御用として電子写真装置内に組み込むことが難し
い。また、空間中を移動するトナー粒子を横方向から観
察するため、2次元配列された光電変換素子アレイを用
いる必要があり、コスト高を招きやすい。また、拡大光
学系7のアライメントが測定精度に大きな影響を及ぼす
ので、装置のセットアップに時間がかかり、測定所要時
間が長くなるという問題もある。
ナー粒子を光学的に十分高い精度で測定するためには、
拡大光学系7の光路長を長くして高倍率の拡大像を光電
変換素子8に投影する必要があり、装置が大型になりや
すいという問題がある。そのため、電子写真装置のプロ
セス制御用として電子写真装置内に組み込むことが難し
い。また、空間中を移動するトナー粒子を横方向から観
察するため、2次元配列された光電変換素子アレイを用
いる必要があり、コスト高を招きやすい。また、拡大光
学系7のアライメントが測定精度に大きな影響を及ぼす
ので、装置のセットアップに時間がかかり、測定所要時
間が長くなるという問題もある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、測定所要時
間が短く小型で高精度の帯電粒子の比電荷測定方法及び
その方法の実施に好適な帯電粒子の比電荷測定装置を提
供することを目的とする。
間が短く小型で高精度の帯電粒子の比電荷測定方法及び
その方法の実施に好適な帯電粒子の比電荷測定装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の帯電粒子の比電荷測定方法は、移動する帯電粒子
に、所定の方向の気流とその気流を横切る方向に延びる
電気力線を持つ電界とを作用させることにより帯電粒子
を偏倚させ、帯電粒子が横断するように設定された横断
面を帯電粒子が横断する際の、その横断面上の、上記偏
倚に応じて変化する横断点を光センサで検出し、その光
センサで検出された横断点の位置情報に基づいて帯電粒
子の比電荷を測定することを特徴とする。
発明の帯電粒子の比電荷測定方法は、移動する帯電粒子
に、所定の方向の気流とその気流を横切る方向に延びる
電気力線を持つ電界とを作用させることにより帯電粒子
を偏倚させ、帯電粒子が横断するように設定された横断
面を帯電粒子が横断する際の、その横断面上の、上記偏
倚に応じて変化する横断点を光センサで検出し、その光
センサで検出された横断点の位置情報に基づいて帯電粒
子の比電荷を測定することを特徴とする。
【0011】また、上記の目的を達成する本発明の帯電
粒子の比電荷測定装置は、所定の方向の気流を発生させ
る気流発生手段と、上記所定方向と平行に、かつ互いに
対向するように配置された一対の平行電極を有しその平
行電極間に電界を形成する電界形成手段と、上記平行電
極間を通過した帯電粒子が横断するように設定された横
断面を帯電粒子が横断する際の、その横断面上の横断点
を検出する光センサと、上記光センサで検出された横断
点の位置情報に基づいて帯電粒子の比電荷を求める比電
荷演算手段とを備えたことを特徴とする。
粒子の比電荷測定装置は、所定の方向の気流を発生させ
る気流発生手段と、上記所定方向と平行に、かつ互いに
対向するように配置された一対の平行電極を有しその平
行電極間に電界を形成する電界形成手段と、上記平行電
極間を通過した帯電粒子が横断するように設定された横
断面を帯電粒子が横断する際の、その横断面上の横断点
を検出する光センサと、上記光センサで検出された横断
点の位置情報に基づいて帯電粒子の比電荷を求める比電
荷演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】ここで、上記光センサが、複数の受光素子
が一次元的に配列されて成る光センサアレイを少なくと
も2つ備え、これらの光センサアレイが、これらの光セ
ンサアレイの視野が上記横断面内に広がると共にこれら
の光センサアレイの視野どうしがその横断面上で互いに
交差するように配置されて成るものであることが好まし
い。
が一次元的に配列されて成る光センサアレイを少なくと
も2つ備え、これらの光センサアレイが、これらの光セ
ンサアレイの視野が上記横断面内に広がると共にこれら
の光センサアレイの視野どうしがその横断面上で互いに
交差するように配置されて成るものであることが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の帯電粒子の比電荷測定装置
の第1の実施形態の斜視図である。図1を参照しつつ、
本発明の帯電粒子の比電荷測定方法の原理並びに帯電粒
子の比電荷測定装置について説明する。
説明する。図1は、本発明の帯電粒子の比電荷測定装置
の第1の実施形態の斜視図である。図1を参照しつつ、
本発明の帯電粒子の比電荷測定方法の原理並びに帯電粒
子の比電荷測定装置について説明する。
【0014】図1に示すように、この比電荷測定装置1
00には、鉛直方向(矢印A方向)に流れる気流11を
発生させる気流発生手段としての矢印B方向に回転する
ファン13と、気流11の方向Aと平行で、かつ互いに
対向するように配置された一対の平行電極12a,12
bとが備えられている。平行電極12a,12b間に
は、図示しない電源装置により電圧が印加されて電界が
形成され、気流11を横切る方向に電気力線が延びてい
る。平行電極12a,12bの下部には、平行電極12
a,12bの間隔と等しい長さの光源17及び光センサ
16が配置されている。光源17及び光センサ16に挟
まれた空間は、トナー粒子1が横断するのを観察するた
めの横断面15に相当する。
00には、鉛直方向(矢印A方向)に流れる気流11を
発生させる気流発生手段としての矢印B方向に回転する
ファン13と、気流11の方向Aと平行で、かつ互いに
対向するように配置された一対の平行電極12a,12
bとが備えられている。平行電極12a,12b間に
は、図示しない電源装置により電圧が印加されて電界が
形成され、気流11を横切る方向に電気力線が延びてい
る。平行電極12a,12bの下部には、平行電極12
a,12bの間隔と等しい長さの光源17及び光センサ
16が配置されている。光源17及び光センサ16に挟
まれた空間は、トナー粒子1が横断するのを観察するた
めの横断面15に相当する。
【0015】帯電したトナー粒子1が粒子供給管14に
より比電荷測定装置100内に供給されると、トナー粒
子1は自然落下せずに上記の電界の作用により矢印C方
向に偏倚し、横断面15上の横断点15aに落下する。
光源17からの光がトナー粒子1によって遮られると、
光センサ16の出力が変化する。これによりトナー粒子
1の横断面15上の位置情報が検出される。この位置情
報は比電荷演算手段(図示せず)に伝達され、比電荷演
算手段はこの位置情報に基づいてトナー粒子1の比電荷
が求められる。
より比電荷測定装置100内に供給されると、トナー粒
子1は自然落下せずに上記の電界の作用により矢印C方
向に偏倚し、横断面15上の横断点15aに落下する。
光源17からの光がトナー粒子1によって遮られると、
光センサ16の出力が変化する。これによりトナー粒子
1の横断面15上の位置情報が検出される。この位置情
報は比電荷演算手段(図示せず)に伝達され、比電荷演
算手段はこの位置情報に基づいてトナー粒子1の比電荷
が求められる。
【0016】この比電荷測定装置100の場合、トナー
粒子1は電気力線の延びる方向に偏倚するのみなので、
トナー粒子1の横断面15上の位置を検出するための光
センサ16としては、平行電極12a,12b間の間隔
と同じ長さを持つ一次元ラインセンサが1台備えられて
いればよい。なお、光源17は、図1には、光センサ1
6と同じ長さを持ち、一次元ラインセンサに対応した線
状の光源17が示されているが、必ずしもこのような線
状の光源を用いる必要はなく、横断面15全体を1点か
ら放射状に照射する点光源を用いてもよい。
粒子1は電気力線の延びる方向に偏倚するのみなので、
トナー粒子1の横断面15上の位置を検出するための光
センサ16としては、平行電極12a,12b間の間隔
と同じ長さを持つ一次元ラインセンサが1台備えられて
いればよい。なお、光源17は、図1には、光センサ1
6と同じ長さを持ち、一次元ラインセンサに対応した線
状の光源17が示されているが、必ずしもこのような線
状の光源を用いる必要はなく、横断面15全体を1点か
ら放射状に照射する点光源を用いてもよい。
【0017】この第1の実施形態によるトナー粒子の比
電荷測定の結果、測定チャートの着脱や測定装置の清掃
などのための時間が不要となるため、測定所要時間は従
来例の約1/3に短縮され、しかも、従来と同等または
それ以上の高精度で比電荷の分布を測定することができ
る。次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
電荷測定の結果、測定チャートの着脱や測定装置の清掃
などのための時間が不要となるため、測定所要時間は従
来例の約1/3に短縮され、しかも、従来と同等または
それ以上の高精度で比電荷の分布を測定することができ
る。次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0018】図2は、本発明の帯電粒子の比電荷測定装
置の第2の実施形態の斜視図である。図2を参照しつ
つ、第2の実施形態の帯電粒子の比電荷測定装置につい
て説明する。図2に示すように、この比電荷測定装置2
00には、矢印A方向に流れる気流21を発生させる矢
印B方向に回転するファン23と、気流の方向Aと平行
で、かつ互いに対向するように配置された一対の平行電
極22a,22bとが備えられている。平行電極22
a,22b間には、図示しない電源装置により電圧が印
加されて電界が形成され、気流21を横切る方向に電気
力線が延びている。平行電極22a,22bの下部に
は、平行電極22a,22bの長さ及び両電極の間隔と
等しい長さの光センサ26a,26b及びこれに対応す
る光源27a,27bが配置されている。これらの光セ
ンサ26a,26b及び光源27a,27bに囲まれた
空間は、トナー粒子1が横断するのを観察するための横
断面25に相当する。
置の第2の実施形態の斜視図である。図2を参照しつ
つ、第2の実施形態の帯電粒子の比電荷測定装置につい
て説明する。図2に示すように、この比電荷測定装置2
00には、矢印A方向に流れる気流21を発生させる矢
印B方向に回転するファン23と、気流の方向Aと平行
で、かつ互いに対向するように配置された一対の平行電
極22a,22bとが備えられている。平行電極22
a,22b間には、図示しない電源装置により電圧が印
加されて電界が形成され、気流21を横切る方向に電気
力線が延びている。平行電極22a,22bの下部に
は、平行電極22a,22bの長さ及び両電極の間隔と
等しい長さの光センサ26a,26b及びこれに対応す
る光源27a,27bが配置されている。これらの光セ
ンサ26a,26b及び光源27a,27bに囲まれた
空間は、トナー粒子1が横断するのを観察するための横
断面25に相当する。
【0019】光センサ26a,26bは、複数の受光素
子が一元的に配列されて成る光センサアレイから成る。
これらの光センサアレイ(光センサ26a,26b)
は、これらの光センサアレイの視野が横断面25内に広
がると共に、これらの光センサアレイの視野どうしが横
断面25上で互いに交差するように配置されている。帯
電したトナー粒子1が粒子供給管24により比電荷測定
装置200内に供給されると、トナー粒子1は自然落下
せずに上記の気流と電界との双方の作用により矢印C方
向に偏倚し、横断面25上の横断点25aに落下する。
光源27a,27bからの光がトナー粒子1によって遮
られると、光センサ26a,26bの出力が変化する。
これによりトナー粒子1の横断面25上の位置情報が検
出される。この位置情報は比電荷演算手段(図示せず)
に伝達され、比電荷演算手段はこの位置情報に基づいて
トナー粒子1の比電荷を求める。
子が一元的に配列されて成る光センサアレイから成る。
これらの光センサアレイ(光センサ26a,26b)
は、これらの光センサアレイの視野が横断面25内に広
がると共に、これらの光センサアレイの視野どうしが横
断面25上で互いに交差するように配置されている。帯
電したトナー粒子1が粒子供給管24により比電荷測定
装置200内に供給されると、トナー粒子1は自然落下
せずに上記の気流と電界との双方の作用により矢印C方
向に偏倚し、横断面25上の横断点25aに落下する。
光源27a,27bからの光がトナー粒子1によって遮
られると、光センサ26a,26bの出力が変化する。
これによりトナー粒子1の横断面25上の位置情報が検
出される。この位置情報は比電荷演算手段(図示せず)
に伝達され、比電荷演算手段はこの位置情報に基づいて
トナー粒子1の比電荷を求める。
【0020】この比電荷測定装置200の場合、トナー
粒子1は気流の流れる方向及び電気力線の延びる方向の
2つの方向に偏倚するので、トナー粒子1の横断面25
上の位置を検出するための光センサ26a,26bとし
て、平行電極22a,22b間の間隔と同じ長さを有す
る一次元ラインセンサが1台と、平行電極22a,22
b間の水平部の長さと同じ長さを有する一次元ラインセ
ンサが1台必要である。これに対応する光源としては、
図2には、光センサ26a,26bと同じ長さを有し、
光センサ26a,26bに対して平行光線を出射する線
状の光源27a,27bが示されているが、必ずしもこ
のような線状の光源を2つ用いる必要はなく、横断面2
5全体を1点から放射状に照射する点光源を用いてもよ
い。
粒子1は気流の流れる方向及び電気力線の延びる方向の
2つの方向に偏倚するので、トナー粒子1の横断面25
上の位置を検出するための光センサ26a,26bとし
て、平行電極22a,22b間の間隔と同じ長さを有す
る一次元ラインセンサが1台と、平行電極22a,22
b間の水平部の長さと同じ長さを有する一次元ラインセ
ンサが1台必要である。これに対応する光源としては、
図2には、光センサ26a,26bと同じ長さを有し、
光センサ26a,26bに対して平行光線を出射する線
状の光源27a,27bが示されているが、必ずしもこ
のような線状の光源を2つ用いる必要はなく、横断面2
5全体を1点から放射状に照射する点光源を用いてもよ
い。
【0021】次に、図3及び図4を参照しながら本発明
の帯電粒子の比電荷測定装置の構成と機能について詳し
く説明する。図3は、図2に示した本発明の帯電粒子の
比電荷測定装置の第2の実施形態の構成図である。図3
に示すように、この比電荷測定装置200は、矢印A方
向に流れる気流を発生させるファン23と、気流の方向
Aと平行に配置された一対の平行電極22a,22b
と、トナー粒子1を測定装置内に供給する粒子供給管2
4と、一対の光源27a,27bと、一対の光センサ2
6a,26bと、比電荷演算手段10とを備えている。
比電荷演算手段10は、光センサ26a,26bが検出
したトナー粒子1の横断面上の横断点25a(図2参
照)の位置情報を受け取り、この位置情報に基づき演算
処理によりトナー粒子1の比電荷を求める。なお、図3
には、光源27a及び光センサ26aは図示省略されて
いる。
の帯電粒子の比電荷測定装置の構成と機能について詳し
く説明する。図3は、図2に示した本発明の帯電粒子の
比電荷測定装置の第2の実施形態の構成図である。図3
に示すように、この比電荷測定装置200は、矢印A方
向に流れる気流を発生させるファン23と、気流の方向
Aと平行に配置された一対の平行電極22a,22b
と、トナー粒子1を測定装置内に供給する粒子供給管2
4と、一対の光源27a,27bと、一対の光センサ2
6a,26bと、比電荷演算手段10とを備えている。
比電荷演算手段10は、光センサ26a,26bが検出
したトナー粒子1の横断面上の横断点25a(図2参
照)の位置情報を受け取り、この位置情報に基づき演算
処理によりトナー粒子1の比電荷を求める。なお、図3
には、光源27a及び光センサ26aは図示省略されて
いる。
【0022】図4は、図3の帯電粒子の比電荷測定装置
の測定主要部の側面図である。図4に示すように、この
帯電粒子の比電荷測定装置の測定主要部は、気流導入部
28、測定部20、気流排出部29に分けることができ
る。気流導入部28及び気流排出部29は、ファン23
から測定部20に導入される気流の流速が測定部20の
断面内で全て一様となるように気流を整流する役割を持
ち、気流と平行な向きに並んだ多数の整流板が格子状の
断面形状に組み合わされて構成されている。測定部20
の高さ方向の中間部には、光源27a,27b及び光セ
ンサ26a,26b(図2参照)が配備されており、そ
れらの光源及び光センサにより横断面25が形成され
る。測定部20の上部に設けられた粒子供給管24の粒
子供給孔24aから供給され、軌跡Cを描いて落下する
トナー粒子1は、横断面25上の横断点25aにおいて
光センサ26a,26bにより検出される。トナー粒子
1はさらに落下を続け気流排出部29を経て装置外に排
出される。
の測定主要部の側面図である。図4に示すように、この
帯電粒子の比電荷測定装置の測定主要部は、気流導入部
28、測定部20、気流排出部29に分けることができ
る。気流導入部28及び気流排出部29は、ファン23
から測定部20に導入される気流の流速が測定部20の
断面内で全て一様となるように気流を整流する役割を持
ち、気流と平行な向きに並んだ多数の整流板が格子状の
断面形状に組み合わされて構成されている。測定部20
の高さ方向の中間部には、光源27a,27b及び光セ
ンサ26a,26b(図2参照)が配備されており、そ
れらの光源及び光センサにより横断面25が形成され
る。測定部20の上部に設けられた粒子供給管24の粒
子供給孔24aから供給され、軌跡Cを描いて落下する
トナー粒子1は、横断面25上の横断点25aにおいて
光センサ26a,26bにより検出される。トナー粒子
1はさらに落下を続け気流排出部29を経て装置外に排
出される。
【0023】なお、ファン23の配置位置は必ずしも気
流導入部28の入り口側である必要はなく、気流排出部
29の出口側でもよい。図5は、本発明の第2の実施形
態における測定部の斜視図であり、図6は、図5に示し
た測定部を上方から見た平面図である。図5に示すよう
に、この測定部20には、一対の平行電極22a,22
bの下部に、光源27a,27b及び光センサ26a,
26bが配備され、これらに囲まれた方形状の横断面2
5が形成される。光源27a,27bとしては半導体レ
ーザーアレイが用いられ、光センサ26a,26bとし
ては一次元CCDアレイが用いられる。粒子供給孔24
a(4参照)から供給されたトナー粒子1は、平行電極
22a,22bに平行な方向Aに流れる気流と平行電極
22a,22bによる電界との作用により偏倚し軌跡C
を描いて落下し、横断面25上で光センサ26a,26
bにより検出される。
流導入部28の入り口側である必要はなく、気流排出部
29の出口側でもよい。図5は、本発明の第2の実施形
態における測定部の斜視図であり、図6は、図5に示し
た測定部を上方から見た平面図である。図5に示すよう
に、この測定部20には、一対の平行電極22a,22
bの下部に、光源27a,27b及び光センサ26a,
26bが配備され、これらに囲まれた方形状の横断面2
5が形成される。光源27a,27bとしては半導体レ
ーザーアレイが用いられ、光センサ26a,26bとし
ては一次元CCDアレイが用いられる。粒子供給孔24
a(4参照)から供給されたトナー粒子1は、平行電極
22a,22bに平行な方向Aに流れる気流と平行電極
22a,22bによる電界との作用により偏倚し軌跡C
を描いて落下し、横断面25上で光センサ26a,26
bにより検出される。
【0024】図6(a)は、2つの光源27a,27b
を常時発光しておき、これらから出射した光をそれぞれ
光センサ26a,26bで受光した場合の、横断面25
上のトナー粒子1の横断点25aとその光センサ26
a,26bへの投影状態を示している。図6(a)に示
すように、光センサ26a,26bにそれぞれ、トナー
粒子1の陰1a,1bが発生している。この陰1a,1
bに対応した信号が光センサ26a,26bから比電荷
演算手段10(図3参照)に送られる。比電荷演算手段
10はこの信号からトナー粒子1の位置情報を求め、そ
の位置情報に基づきトナー粒子1の比電荷を求める。
を常時発光しておき、これらから出射した光をそれぞれ
光センサ26a,26bで受光した場合の、横断面25
上のトナー粒子1の横断点25aとその光センサ26
a,26bへの投影状態を示している。図6(a)に示
すように、光センサ26a,26bにそれぞれ、トナー
粒子1の陰1a,1bが発生している。この陰1a,1
bに対応した信号が光センサ26a,26bから比電荷
演算手段10(図3参照)に送られる。比電荷演算手段
10はこの信号からトナー粒子1の位置情報を求め、そ
の位置情報に基づきトナー粒子1の比電荷を求める。
【0025】ところで、トナーの粒径が小さい場合、光
源27a,27bから出射される半導体レーザ光の広が
り具合によっては、レーザ光の一部がトナー粒子の陰1
a,1bにも照射され、トナー粒子の陰が薄くなり検出
精度を低下させる場合がある。このような場合は、図6
(b)及び図6(c)に示すように、光源27aと光源
27bとを交互に発光させることにより、それぞれ他方
の光源からの光の入射を無くすことにより検出精度を向
上させることができる。なお、光源(半導体レーザアレ
イ)の発光周期は1kHzである。
源27a,27bから出射される半導体レーザ光の広が
り具合によっては、レーザ光の一部がトナー粒子の陰1
a,1bにも照射され、トナー粒子の陰が薄くなり検出
精度を低下させる場合がある。このような場合は、図6
(b)及び図6(c)に示すように、光源27aと光源
27bとを交互に発光させることにより、それぞれ他方
の光源からの光の入射を無くすことにより検出精度を向
上させることができる。なお、光源(半導体レーザアレ
イ)の発光周期は1kHzである。
【0026】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図7は、本発明の帯電粒子の比電荷測定装置の
第3の実施形態における測定部の斜視図、図8は本発明
の第3の実施形態における測定部の平面図である。図7
(a)は、第3の実施形態における測定部30の斜視図
である。平行電極32a,32bの下部に、光センサ3
6a,36b,36cにより3方をコの字形に囲まれた
横断面35が形成されている。コの字の解放端は、気流
の方向Aの反対側、すなわち気流排出側に位置してい
る。コの字の解放端側の両端部には光源37a,37b
が配置されている。光センサ36a,36b,36cと
しては1次元CCDアレイが用いられ、また、光源37
a,37bとしては半導体レーザが用いられる。光源3
7a,37bの発光側には光学系が配置され、光が横断
面35内を均一に拡散するようになっている。
明する。図7は、本発明の帯電粒子の比電荷測定装置の
第3の実施形態における測定部の斜視図、図8は本発明
の第3の実施形態における測定部の平面図である。図7
(a)は、第3の実施形態における測定部30の斜視図
である。平行電極32a,32bの下部に、光センサ3
6a,36b,36cにより3方をコの字形に囲まれた
横断面35が形成されている。コの字の解放端は、気流
の方向Aの反対側、すなわち気流排出側に位置してい
る。コの字の解放端側の両端部には光源37a,37b
が配置されている。光センサ36a,36b,36cと
しては1次元CCDアレイが用いられ、また、光源37
a,37bとしては半導体レーザが用いられる。光源3
7a,37bの発光側には光学系が配置され、光が横断
面35内を均一に拡散するようになっている。
【0027】粒子供給管(図示せず)から供給されたト
ナー粒子1は、平行電極32a,32bに平行な方向A
に流れる気流と平行電極32a,32bによる電界との
作用により偏倚し軌跡Cを描いて落下し、横断面35上
で光源37a,37bに照射され、光センサ36a,3
6b,36cにより検出される。すなわち、図8に示す
ように、光センサ36a上及び光センサ36c上にそれ
ぞれトナー粒子1の陰1a,1cが発生する。この陰1
a,1cの信号が光センサ36a,36cから比電荷演
算手段10(図3参照)に送られる。比電荷演算手段1
0は、この信号に基づいてトナー粒子1の比電荷を求め
る。
ナー粒子1は、平行電極32a,32bに平行な方向A
に流れる気流と平行電極32a,32bによる電界との
作用により偏倚し軌跡Cを描いて落下し、横断面35上
で光源37a,37bに照射され、光センサ36a,3
6b,36cにより検出される。すなわち、図8に示す
ように、光センサ36a上及び光センサ36c上にそれ
ぞれトナー粒子1の陰1a,1cが発生する。この陰1
a,1cの信号が光センサ36a,36cから比電荷演
算手段10(図3参照)に送られる。比電荷演算手段1
0は、この信号に基づいてトナー粒子1の比電荷を求め
る。
【0028】図7(b)は、図7(a)の変形例を示す
斜視図である。この測定部30’では、コの字の解放端
は気流導入側に位置しており、コの字の解放端側の両端
部に光源37a,37bが配置されている。図7(a)
に示した実施形態による測定精度と、図7(b)に示し
た実施形態による測定精度とを比較すると、図7(b)
に示した実施形態の場合の測定精度が図7(a)の場合
の測定精度より若干良好である。これは、図7(b)に
示した実施形態における光源37a,37bの取付け位
置が、測定部に導入される気流を乱さない位置であるた
めと考えられる。
斜視図である。この測定部30’では、コの字の解放端
は気流導入側に位置しており、コの字の解放端側の両端
部に光源37a,37bが配置されている。図7(a)
に示した実施形態による測定精度と、図7(b)に示し
た実施形態による測定精度とを比較すると、図7(b)
に示した実施形態の場合の測定精度が図7(a)の場合
の測定精度より若干良好である。これは、図7(b)に
示した実施形態における光源37a,37bの取付け位
置が、測定部に導入される気流を乱さない位置であるた
めと考えられる。
【0029】なお、第3の実施形態においても、第1の
実施形態における図4(b)及び図4(c)と同様、二
つの光源を交互に発光させるようにしてもよい。以上の
各実施形態において、帯電したトナー粒子を測定対象と
する例について説明したが、本発明の測定対象は帯電し
たトナー粒子に限られるものではなく、帯電粒子すべて
を測定対象とすることができる。
実施形態における図4(b)及び図4(c)と同様、二
つの光源を交互に発光させるようにしてもよい。以上の
各実施形態において、帯電したトナー粒子を測定対象と
する例について説明したが、本発明の測定対象は帯電し
たトナー粒子に限られるものではなく、帯電粒子すべて
を測定対象とすることができる。
【0030】また、以上の各実施形態において、気流発
生手段としてファンを用いた例について説明したが、本
発明の気流発生手段はファンに限られるものではなく、
測定部の断面内で一様な流速の気流が得られる手段であ
ればどのような気流発生手段でもよい。また、以上の各
実施形態において、電界形成手段として一対の平行電極
と電源装置とにより電界を形成する例について説明した
が、本発明の電界形成手段はこれに限られるものではな
く、測定部において、気流を横切る方向に延びる電気力
線が得られる手段であればどのような電界形成手段でも
よい。
生手段としてファンを用いた例について説明したが、本
発明の気流発生手段はファンに限られるものではなく、
測定部の断面内で一様な流速の気流が得られる手段であ
ればどのような気流発生手段でもよい。また、以上の各
実施形態において、電界形成手段として一対の平行電極
と電源装置とにより電界を形成する例について説明した
が、本発明の電界形成手段はこれに限られるものではな
く、測定部において、気流を横切る方向に延びる電気力
線が得られる手段であればどのような電界形成手段でも
よい。
【0031】また、光センサは、上記の各実施形態にお
いて示した一次元CCDアレイのみに限られるものでは
なく、例えばフォトダイオード、フォトトランジスタな
どでもよい。また、光センサの形状も必ずしも直線状に
限られるものではなく、例えば円弧状などでもよい。ま
た、上記各実施形態では、測定部の平面形状が方形であ
る例について説明したが、測定部の平面形状は方形に限
られものではなく、使用目的に合わせて適切な形状を選
べばよい。また、気流導入部、気流排出部の平面形状に
ついてもその機能を満たす範囲内で自由に設計すること
ができ、例えば矩形、円筒、円錐、楕円、あるいは、は
ちの巣のように複数の管が組み合わされた構造としても
よい。
いて示した一次元CCDアレイのみに限られるものでは
なく、例えばフォトダイオード、フォトトランジスタな
どでもよい。また、光センサの形状も必ずしも直線状に
限られるものではなく、例えば円弧状などでもよい。ま
た、上記各実施形態では、測定部の平面形状が方形であ
る例について説明したが、測定部の平面形状は方形に限
られものではなく、使用目的に合わせて適切な形状を選
べばよい。また、気流導入部、気流排出部の平面形状に
ついてもその機能を満たす範囲内で自由に設計すること
ができ、例えば矩形、円筒、円錐、楕円、あるいは、は
ちの巣のように複数の管が組み合わされた構造としても
よい。
【0032】また、複数の光源を周期的に切り換えて発
光させる方式の場合には、その発光周期は、帯電粒子の
移動速度を検出できる周期であればよく、前述のように
必ずしも1kHzの周期で発光させる必要はない。ま
た、測定部における横断面の形成位置は、平行電極の下
部に限られるものでなく、要は、帯電粒子に及ぼす気流
及び電界の作用を正確に把握できる位置であればよい。
光させる方式の場合には、その発光周期は、帯電粒子の
移動速度を検出できる周期であればよく、前述のように
必ずしも1kHzの周期で発光させる必要はない。ま
た、測定部における横断面の形成位置は、平行電極の下
部に限られるものでなく、要は、帯電粒子に及ぼす気流
及び電界の作用を正確に把握できる位置であればよい。
【0033】また、測定装置の光源としては、半導体レ
ーザのみに限られるものではなく、例えば一般のレー
ザ、LED、蛍光灯、紫外線ランプなどでもよい。ま
た、これらの光源を固定的に発光させるだけでなく、例
えばポリゴンミラー、マイクロミラーなどを用いて光線
を走査させながら測定するように装置を構成してもよ
い。
ーザのみに限られるものではなく、例えば一般のレー
ザ、LED、蛍光灯、紫外線ランプなどでもよい。ま
た、これらの光源を固定的に発光させるだけでなく、例
えばポリゴンミラー、マイクロミラーなどを用いて光線
を走査させながら測定するように装置を構成してもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の帯電粒子
の比電荷測定装置によれば、帯電粒子に気流と電界とを
作用させることにより帯電粒子を偏倚させ、帯電粒子が
横断するように設定された横断面を帯電粒子が横断する
際の横断点を光センサで検出することにより、帯電粒子
の比電荷を測定するように構成したため、従来のように
測定の度毎の測定チャート着脱作業や装置の清掃作業な
どが不要となり、測定所要時間を大幅に短縮することが
できる。
の比電荷測定装置によれば、帯電粒子に気流と電界とを
作用させることにより帯電粒子を偏倚させ、帯電粒子が
横断するように設定された横断面を帯電粒子が横断する
際の横断点を光センサで検出することにより、帯電粒子
の比電荷を測定するように構成したため、従来のように
測定の度毎の測定チャート着脱作業や装置の清掃作業な
どが不要となり、測定所要時間を大幅に短縮することが
できる。
【0035】また、本発明の帯電粒子の比電荷測定装置
によれば、大型の光学系を用いる必要がないため、小型
で安価な、かつ高精度の帯電粒子の比電荷測定方法及び
装置を得ることができる。
によれば、大型の光学系を用いる必要がないため、小型
で安価な、かつ高精度の帯電粒子の比電荷測定方法及び
装置を得ることができる。
【図1】本発明の帯電粒子の比電荷測定装置の第1の実
施形態の斜視図である。
施形態の斜視図である。
【図2】本発明の帯電粒子の比電荷測定装置の第2の実
施形態の斜視図である。
施形態の斜視図である。
【図3】図2に示した本発明の帯電粒子の比電荷測定装
置の第2の実施形態の構成図である。
置の第2の実施形態の構成図である。
【図4】図3の帯電粒子の比電荷測定装置の測定主要部
の側面図である。
の側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における測定部の斜視
図である。
図である。
【図6】図5に示した測定部を上方から見た平面図であ
る。
る。
【図7】本発明の帯電粒子の比電荷測定装置の第3の実
施形態における測定部の斜視図である。
施形態における測定部の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における測定部の平面
図である。
図である。
【図9】第1の従来例の比電荷測定装置の斜視図であ
る。
る。
【図10】第2の従来例の比電荷測定装置の斜視図であ
る。
る。
1 トナー粒子 10 比電荷演算手段 11 気流 12a,12b 平行電極 13 ファン 14 粒子供給管 15 横断面 15a 横断点 16 光センサ 17 光源 20 測定部 21 気流 22a,22b 平行電極 23 ファン 24 粒子供給管 24a 粒子供給孔 25 横断面 25a 横断点 26a,26b 光センサ 27a,27b 光源 28 気流導入部 29 気流排出部 100,200 比電荷測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 毅 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 移動する帯電粒子に、所定の方向の気流
と該気流を横切る方向に延びる電気力線を持つ電界とを
作用させることにより、該帯電粒子を偏倚させ、 該帯電粒子が横断するように設定された横断面を該帯電
粒子が横断する際の、該横断面上の、前記偏倚に応じて
変化する横断点を光センサで検出し、 該光センサで検出された横断点の位置情報に基づいて前
記帯電粒子の比電荷を測定することを特徴とする帯電粒
子の比電荷測定方法。 - 【請求項2】 所定の方向の気流を発生させる気流発生
手段と、 前記所定方向と平行に、かつ互いに対向するように配置
された一対の平行電極を有し該平行電極間に電界を形成
する電界形成手段と、 前記平行電極間を通過した帯電粒子が横断するように設
定された横断面を該帯電粒子が横断する際の、該横断面
上の横断点を検出する光センサと、 前記光センサで検出された横断点の位置情報に基づいて
前記帯電粒子の比電荷を求める比電荷演算手段とを備え
たことを特徴とする帯電粒子の比電荷測定装置。 - 【請求項3】 前記光センサが、複数の受光素子が一次
元的に配列されて成る光センサアレイを少なくとも2つ
備え、これらの光センサアレイが、これらの光センサア
レイの視野が前記横断面内に広がると共にこれらの光セ
ンサアレイの視野どうしが該横断面上で互いに交差する
ように配置されて成ることを特徴とする請求項2記載の
帯電粒子の比電荷測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12967296A JPH09311154A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 帯電粒子の比電荷測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12967296A JPH09311154A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 帯電粒子の比電荷測定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311154A true JPH09311154A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15015310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12967296A Withdrawn JPH09311154A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 帯電粒子の比電荷測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09311154A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100502377B1 (ko) * | 2001-07-24 | 2005-07-22 | 가부시끼가이샤 도시바 | 대전량 측정 방법 및 하전빔의 변위량 측정 방법 |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP12967296A patent/JPH09311154A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100502377B1 (ko) * | 2001-07-24 | 2005-07-22 | 가부시끼가이샤 도시바 | 대전량 측정 방법 및 하전빔의 변위량 측정 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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