JPH09310640A - 内燃機関のピストン - Google Patents
内燃機関のピストンInfo
- Publication number
- JPH09310640A JPH09310640A JP12565496A JP12565496A JPH09310640A JP H09310640 A JPH09310640 A JP H09310640A JP 12565496 A JP12565496 A JP 12565496A JP 12565496 A JP12565496 A JP 12565496A JP H09310640 A JPH09310640 A JP H09310640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- pin hole
- groove
- circumferential surface
- vertical wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/08—Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means
- F01M2001/086—Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant jetting means for lubricating gudgeon pins
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ピストンピン孔の内周面に給油路を有する安価
な内燃機関のピストンを提供する。 【解決手段】本発明は、ピストン３の内側に設けられた
ボス部３２を貫通したピストンピン孔３３の内周面に給
油溝４を形成した内燃機関のピストン３において、前記
給油溝４がほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部６を有
し、この縦壁部６がピストンピン孔３３の内周面に開口
されていることを特徴とする。
な内燃機関のピストンを提供する。 【解決手段】本発明は、ピストン３の内側に設けられた
ボス部３２を貫通したピストンピン孔３３の内周面に給
油溝４を形成した内燃機関のピストン３において、前記
給油溝４がほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部６を有
し、この縦壁部６がピストンピン孔３３の内周面に開口
されていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンピン孔の
内周面に給油路を有する内燃機関のピストンに関するも
のである。
内周面に給油路を有する内燃機関のピストンに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の内燃機関のピストンとしては、図
３から図５に示されるように、ピストン３１のピストン
ピンボス部３２にはピストンピン孔３３が形成され、こ
のピン孔３３内にピストンピン３４が回転自在に挿入さ
れている。このピストンピン３４にはコネクテイングロ
ッド３５の小端部３６が連結され、図示されていないク
ランク軸とともにピストン３１の往復運動を回転運動に
変換している。そして、このピストンピン３４は前記小
端部３６を介して燃焼圧力に起因する荷重を受け、ピス
トンピン３４とピン孔３３の内面の間で大きな荷重が作
用する回動方向の摺動運動が生じる。したがって、この
間の焼き付きの発生を防止するため、通常、ピン孔３３
の内周面に給油溝３７が設けられている。この例として
実開昭５６−９０４８号公報等に開示されているものが
知られる。上述の給油溝３７は、図５に示されるよう
に、ピン孔３３の径に比べて十分小さい径の部分円弧を
有する断面形状に形成されているが、上述のような機能
を満足させるため、この給油溝３７の寸法精度が高く要
求されるので、その成形は精密機械加工により行われる
のが一般的である。
３から図５に示されるように、ピストン３１のピストン
ピンボス部３２にはピストンピン孔３３が形成され、こ
のピン孔３３内にピストンピン３４が回転自在に挿入さ
れている。このピストンピン３４にはコネクテイングロ
ッド３５の小端部３６が連結され、図示されていないク
ランク軸とともにピストン３１の往復運動を回転運動に
変換している。そして、このピストンピン３４は前記小
端部３６を介して燃焼圧力に起因する荷重を受け、ピス
トンピン３４とピン孔３３の内面の間で大きな荷重が作
用する回動方向の摺動運動が生じる。したがって、この
間の焼き付きの発生を防止するため、通常、ピン孔３３
の内周面に給油溝３７が設けられている。この例として
実開昭５６−９０４８号公報等に開示されているものが
知られる。上述の給油溝３７は、図５に示されるよう
に、ピン孔３３の径に比べて十分小さい径の部分円弧を
有する断面形状に形成されているが、上述のような機能
を満足させるため、この給油溝３７の寸法精度が高く要
求されるので、その成形は精密機械加工により行われる
のが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例のようなものでは、精密機械加工のための設備や
工数が多くかかり、コストが高くつく問題がある。この
ような問題点の対策のため、給油溝３７を鋳型で成形し
ようとする場合、上述のような部分円弧を有する断面形
状の給油溝３７においては、鋳型のずれが生じると、図
６に示されるように溝幅が大きく変化する。すなわち、
型ずれがピン孔３３の外側へ発生したときは溝幅が所定
値Ｂ０より大きい値Ｂ１となり、ピン孔３３の内面の受
圧面積が減少して潤滑機能が低下する。また、内側へ発
生したときは溝幅がＢＯより小さい値Ｂ２となり、か
つ、溝３７の深さも浅くなって潤滑油量が減少し、この
場合も潤滑機能が正常に機能せず、ピストンピン３４が
ピン孔３３の内面に焼き付く恐れが懸念される。本発明
は、上記のような現状の問題点に鑑み、これらの問題を
解消させるピストンを提供することを目的とする。
従来例のようなものでは、精密機械加工のための設備や
工数が多くかかり、コストが高くつく問題がある。この
ような問題点の対策のため、給油溝３７を鋳型で成形し
ようとする場合、上述のような部分円弧を有する断面形
状の給油溝３７においては、鋳型のずれが生じると、図
６に示されるように溝幅が大きく変化する。すなわち、
型ずれがピン孔３３の外側へ発生したときは溝幅が所定
値Ｂ０より大きい値Ｂ１となり、ピン孔３３の内面の受
圧面積が減少して潤滑機能が低下する。また、内側へ発
生したときは溝幅がＢＯより小さい値Ｂ２となり、か
つ、溝３７の深さも浅くなって潤滑油量が減少し、この
場合も潤滑機能が正常に機能せず、ピストンピン３４が
ピン孔３３の内面に焼き付く恐れが懸念される。本発明
は、上記のような現状の問題点に鑑み、これらの問題を
解消させるピストンを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピストンの内
側に設けられたボス部分を貫通したピストンピン孔の内
周面に給油路を形成した内燃機関のピストンにおいて、
前記給油路はほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部を有
する溝に形成され、この溝の縦壁部がピストンピン孔の
内周面に開口されていることを特徴とする。
側に設けられたボス部分を貫通したピストンピン孔の内
周面に給油路を形成した内燃機関のピストンにおいて、
前記給油路はほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部を有
する溝に形成され、この溝の縦壁部がピストンピン孔の
内周面に開口されていることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例に基づいて説明する。図１は本発明に係る実施
例のピストンの側面図、図２は同要部の拡大図である。
本実施例のピストンの構造および機能は上記の従来例の
ものとほぼ同じであるので、その説明は異なるものにつ
いてのみ行い、図中の符号も同一の部分のものは同じも
のを付し、異なるもののみ符号を替えて付す。符号１は
シリンダ穴２の形成されたシリンダブロックであり、こ
のシリンダ穴２にはピストン３が摺動自在に収納されて
いる。ピストン３はシリンダブロック１およびシリンダ
ヘッド（図示されていない）とともに燃焼室を形成して
おり、その構成および機能が上記の従来例のものとほぼ
同じである。
て実施例に基づいて説明する。図１は本発明に係る実施
例のピストンの側面図、図２は同要部の拡大図である。
本実施例のピストンの構造および機能は上記の従来例の
ものとほぼ同じであるので、その説明は異なるものにつ
いてのみ行い、図中の符号も同一の部分のものは同じも
のを付し、異なるもののみ符号を替えて付す。符号１は
シリンダ穴２の形成されたシリンダブロックであり、こ
のシリンダ穴２にはピストン３が摺動自在に収納されて
いる。ピストン３はシリンダブロック１およびシリンダ
ヘッド（図示されていない）とともに燃焼室を形成して
おり、その構成および機能が上記の従来例のものとほぼ
同じである。
【０００６】図２のように、ピストンピン孔３３の内周
面にはピン孔３３の軸方向に沿って給油溝４が形成され
ており、その給油溝４はピストン３の中心軸５に対して
対称の位置に設けられ、その断面はほぼ平行に対面する
深さ方向の縦壁部６を有する内周方向に長い長孔形状に
形成され、この縦壁部６がピン孔３３の内周面に開口さ
れている。そして、前記給油溝４は、鋳型によりピスト
ン３の鋳造成形時に成形され、ピン孔３３の加工により
開口部が形成されている。
面にはピン孔３３の軸方向に沿って給油溝４が形成され
ており、その給油溝４はピストン３の中心軸５に対して
対称の位置に設けられ、その断面はほぼ平行に対面する
深さ方向の縦壁部６を有する内周方向に長い長孔形状に
形成され、この縦壁部６がピン孔３３の内周面に開口さ
れている。そして、前記給油溝４は、鋳型によりピスト
ン３の鋳造成形時に成形され、ピン孔３３の加工により
開口部が形成されている。
【０００７】上記のように形成された給油溝４はその断
面がほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部６を有し、こ
の縦壁部６がピン孔３３の内周面に開口されているの
で、給油溝４を精密機械加工に比べて加工精度の低い鋳
造で成形した場合、鋳型がピン孔３３の内側あるいは外
側へずれても溝幅は大きく変化することがなく、ピン孔
３３の内周面の受圧面積が確保され、潤滑機能を正常に
保つことができるという効果が得られる。
面がほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部６を有し、こ
の縦壁部６がピン孔３３の内周面に開口されているの
で、給油溝４を精密機械加工に比べて加工精度の低い鋳
造で成形した場合、鋳型がピン孔３３の内側あるいは外
側へずれても溝幅は大きく変化することがなく、ピン孔
３３の内周面の受圧面積が確保され、潤滑機能を正常に
保つことができるという効果が得られる。
【０００８】
【発明の効果】上記構成によれば、給油路はその断面が
ほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部を有する溝に形成
され、この縦壁部がピストンピン孔の内周面に開口され
ているので、前記溝がピン孔の内側あるいは外側へずれ
た場合でも溝幅は大きく変化することがないためピン孔
の内周面の受圧面積が確保され、潤滑機能を正常に保つ
ことができる。また、この構成では、ピン孔の設定位置
の加工精度の比較的低い、例えば、鋳造により溝を成形
しても潤滑機能を満足させることができるので、加工設
備や加工工数を低減できピストンのコストを安価にする
ことができるという効果が得られる。
ほぼ平行に対面する深さ方向の縦壁部を有する溝に形成
され、この縦壁部がピストンピン孔の内周面に開口され
ているので、前記溝がピン孔の内側あるいは外側へずれ
た場合でも溝幅は大きく変化することがないためピン孔
の内周面の受圧面積が確保され、潤滑機能を正常に保つ
ことができる。また、この構成では、ピン孔の設定位置
の加工精度の比較的低い、例えば、鋳造により溝を成形
しても潤滑機能を満足させることができるので、加工設
備や加工工数を低減できピストンのコストを安価にする
ことができるという効果が得られる。
【図１】本発明に係る実施例のピストンの側面図であ
る。
る。
【図２】（ａ）同要部の拡大図である。 （ｂ）同給油溝の横断面の拡大図である。
【図３】従来技術の実施例のピストンの側面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ線に沿う縦断面図である。
【図５】図３の要部の拡大図である。
【図６】従来技術の実施例における給油溝幅のばらつき
の発生状況の説明図である。
の発生状況の説明図である。
３ ピストン ４ 給油路（給油溝） ６ 縦壁部 ３２ ボス部 ３３ ピストンピン孔
Claims (1)
- 【請求項１】ピストンの内側に設けられたボス部分を貫
通したピストンピン孔の内周面に給油路を形成した内燃
機関のピストンにおいて、前記給油路はほぼ平行に対面
する深さ方向の縦壁部を有する溝に形成され、この溝の
縦壁部がピストンピン孔の内周面に開口されていること
を特徴とする内燃機関のピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12565496A JPH09310640A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 内燃機関のピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12565496A JPH09310640A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 内燃機関のピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310640A true JPH09310640A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14915369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12565496A Pending JPH09310640A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 内燃機関のピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310640A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7278390B2 (en) | 2002-11-29 | 2007-10-09 | Mahle Gmbh | Piston-pin boss of a piston for an internal combustion engine |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP12565496A patent/JPH09310640A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7278390B2 (en) | 2002-11-29 | 2007-10-09 | Mahle Gmbh | Piston-pin boss of a piston for an internal combustion engine |
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