JPH09310179A - 減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法 - Google Patents
減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法Info
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- JPH09310179A JPH09310179A JP12457896A JP12457896A JPH09310179A JP H09310179 A JPH09310179 A JP H09310179A JP 12457896 A JP12457896 A JP 12457896A JP 12457896 A JP12457896 A JP 12457896A JP H09310179 A JPH09310179 A JP H09310179A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法
に関するものである。 【構成】 ガス導入口とガス排気口を有するベ−スプレ
−トと反応容器と前記反応容器を加熱する加熱ヒ−タ−
とよりなる減圧式縦型化学蒸着装置において、ベ−スプ
レ−トに2か所又は2か所以上設けたガス排気口とガス
導入口を配置して、それぞれの開閉を行い安定した操業
を行うようにした減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸
着方法に関するものである。
に関するものである。 【構成】 ガス導入口とガス排気口を有するベ−スプレ
−トと反応容器と前記反応容器を加熱する加熱ヒ−タ−
とよりなる減圧式縦型化学蒸着装置において、ベ−スプ
レ−トに2か所又は2か所以上設けたガス排気口とガス
導入口を配置して、それぞれの開閉を行い安定した操業
を行うようにした減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸
着方法に関するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WC基超硬合金、
Ti(CN)基サ−メット、Si3 N4 基セラミックス
およびAl2 O3 基セラミックスを基体とし、その表面
に硬質層を被覆した表面被覆切削工具を製造するための
減圧式化学蒸着装置および化学蒸着方法に関するもので
ある。
Ti(CN)基サ−メット、Si3 N4 基セラミックス
およびAl2 O3 基セラミックスを基体とし、その表面
に硬質層を被覆した表面被覆切削工具を製造するための
減圧式化学蒸着装置および化学蒸着方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、WC基超硬合金、Ti(CN)基
サ−メット、Si3 N4 基セラミックスおよびAl2 O
3 基セラミックスを基体としその表面に単層または多重
層で構成された硬質層を化学蒸着法により被覆した表面
被覆切削工具は優れた切削工具として広く一般に使用さ
れている。切削工具の表面に硬質層を被覆処理するため
の減圧式縦型化学蒸着装置を図5、図6に基づき説明す
ると、ベ−スプレ−トとベル型の反応容器で構成され
る、反応容器内の空間に装入された治具に切削工具が装
填され密閉される。この反応容器の外壁に外熱式加熱ヒ
−タ−をかぶせて反応容器内を約1000°Cに加熱
し、ベ−スプレ−トに設けたガス導入口より各種の混合
ガスを連続的に導入し、反応後のガスをガス排気口より
排気する操作を行って被覆処理を行う。この時反応容器
内の圧力を減圧にするとともに減圧状態を維持するため
反応容器内から排気ガスを減圧ポンプを用いて強制的に
排気する。ベ−スプレ−トにはガス導入口とガス排気口
はそれぞれ1か所設けられているが、切削工具を反応容
器内に装填した後に容器内の空気を取り除き真空にする
ため真空引き用の排気口を別に設けて真空ポンプで排気
する場合もある。さらに反応容器内の温度を確認する必
要があるときは熱電対等温度センサ−を炉内に挿入する
ための貫通口をベ−スプレ−トに設けるときもある。ま
た導入ガスは被覆の均一性を高めるためロ−テ−タ−シ
ャフト内に導入されロ−テ−タ−シヤフトの回転を利用
して回転力を与えて上部に供給するようにしている。以
上述べた減圧式縦型化学蒸着装置を用いて、切削工具の
表面に硬質層が被覆されるが、被覆に用いられる導入ガ
スは、TiC14 、AlC13 の少なくとも1種の塩化
物ガスとCH4 、N2 、H2 、CH3 CN、CO2 、C
O、HCl等の1種以上のガスの混合ガスを導入し、T
iC、TiCN、TiN、Al2 O3等の硬質層が被覆
される。
サ−メット、Si3 N4 基セラミックスおよびAl2 O
3 基セラミックスを基体としその表面に単層または多重
層で構成された硬質層を化学蒸着法により被覆した表面
被覆切削工具は優れた切削工具として広く一般に使用さ
れている。切削工具の表面に硬質層を被覆処理するため
の減圧式縦型化学蒸着装置を図5、図6に基づき説明す
ると、ベ−スプレ−トとベル型の反応容器で構成され
る、反応容器内の空間に装入された治具に切削工具が装
填され密閉される。この反応容器の外壁に外熱式加熱ヒ
−タ−をかぶせて反応容器内を約1000°Cに加熱
し、ベ−スプレ−トに設けたガス導入口より各種の混合
ガスを連続的に導入し、反応後のガスをガス排気口より
排気する操作を行って被覆処理を行う。この時反応容器
内の圧力を減圧にするとともに減圧状態を維持するため
反応容器内から排気ガスを減圧ポンプを用いて強制的に
排気する。ベ−スプレ−トにはガス導入口とガス排気口
はそれぞれ1か所設けられているが、切削工具を反応容
器内に装填した後に容器内の空気を取り除き真空にする
ため真空引き用の排気口を別に設けて真空ポンプで排気
する場合もある。さらに反応容器内の温度を確認する必
要があるときは熱電対等温度センサ−を炉内に挿入する
ための貫通口をベ−スプレ−トに設けるときもある。ま
た導入ガスは被覆の均一性を高めるためロ−テ−タ−シ
ャフト内に導入されロ−テ−タ−シヤフトの回転を利用
して回転力を与えて上部に供給するようにしている。以
上述べた減圧式縦型化学蒸着装置を用いて、切削工具の
表面に硬質層が被覆されるが、被覆に用いられる導入ガ
スは、TiC14 、AlC13 の少なくとも1種の塩化
物ガスとCH4 、N2 、H2 、CH3 CN、CO2 、C
O、HCl等の1種以上のガスの混合ガスを導入し、T
iC、TiCN、TiN、Al2 O3等の硬質層が被覆
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような切削工具
の表面に硬質層を被覆する化学蒸着方法では、一般的に
その反応効率は極めて低く数%〜10数%程度しか反応
していない。したがって反応に関与しなかったガス、特
にTiC14 やAlCl3 等の塩化物ガスは、容器内か
らほとんど排気されるが一部は容器内のベ−スプレ−ト
上、特にガス排気口(排気配管内を含む)を含めその周
辺に固体物質(一部粉末状)として堆積し、ガス排気口
の断面積が小さくなるかまたは完全に閉塞してしまうこ
とになる。このような現象が発生するとガスの排気能力
が大幅に低下するため容器内の圧力は、設定された減圧
の状態(例えば50〜200Torr)を維持出来なく
なるとともに圧力が設定値よりも高くなるため、被覆層
の品質のばらつきおよび品質の低下を生じることと安全
上問題を生じる恐れがあり、また操業の中途で反応を中
止してガス排気口付近の堆積物を除去しなければならな
い煩わしさと被覆効率の低下を免れえない等の多くの欠
点を有するものである。そこで本発明は、上述のような
問題点を解決するために、減圧式縦型化学蒸着装置のベ
−スプレ−トの平面部にガス排気口を2か所又は2か所
以上設け、最初 使用のガス排気口が閉塞し始めたら他
のガス排気口へ切り換えるかあるいは設定時間毎に前記
複数のガス排気口を順次開閉して排気処理を行うことに
より、ガス排気口の閉塞による操業上の障害を解消し、
品質の良い被覆層を設けた切削工具を効率良く製造する
ことを目的とする。
の表面に硬質層を被覆する化学蒸着方法では、一般的に
その反応効率は極めて低く数%〜10数%程度しか反応
していない。したがって反応に関与しなかったガス、特
にTiC14 やAlCl3 等の塩化物ガスは、容器内か
らほとんど排気されるが一部は容器内のベ−スプレ−ト
上、特にガス排気口(排気配管内を含む)を含めその周
辺に固体物質(一部粉末状)として堆積し、ガス排気口
の断面積が小さくなるかまたは完全に閉塞してしまうこ
とになる。このような現象が発生するとガスの排気能力
が大幅に低下するため容器内の圧力は、設定された減圧
の状態(例えば50〜200Torr)を維持出来なく
なるとともに圧力が設定値よりも高くなるため、被覆層
の品質のばらつきおよび品質の低下を生じることと安全
上問題を生じる恐れがあり、また操業の中途で反応を中
止してガス排気口付近の堆積物を除去しなければならな
い煩わしさと被覆効率の低下を免れえない等の多くの欠
点を有するものである。そこで本発明は、上述のような
問題点を解決するために、減圧式縦型化学蒸着装置のベ
−スプレ−トの平面部にガス排気口を2か所又は2か所
以上設け、最初 使用のガス排気口が閉塞し始めたら他
のガス排気口へ切り換えるかあるいは設定時間毎に前記
複数のガス排気口を順次開閉して排気処理を行うことに
より、ガス排気口の閉塞による操業上の障害を解消し、
品質の良い被覆層を設けた切削工具を効率良く製造する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の減圧式縦型化学
蒸着装置および化学蒸着方法は、かかる目的を達成する
ために、請求項1の発明は、ガス導入口とガス排気口を
有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応容器を加熱
する加熱ヒ−タ−とで構成される減圧式縦型化学蒸着装
置において、ベ−スプレ−トにガス排気口を2か所又は
2か所以上設けたことを特徴とし、請求項2の発明は、
ベ−スプレ−トに設けた2か所のガス排気口の位置は、
あるガス排気口が閉塞し始めた時他方のガス排気口がそ
の影響を受けにくくすることさらに可能な限りガスの流
れに対象性をもたせ被覆層厚さ分布が平均的になるよう
に、平面視において、ベ−スプレ−トの中心より離れた
位置に設けた1か所のガス排気口を基準として他のカ所
のガス排気口の取り付け位置を、中心に対し120°か
ら240°の範囲(最適値は180°で同心円上が良
い)内に位置させて設けたことを特徴とし、請求項3の
発明は、ガス導入口もガス排気口と比べると頻度は少な
いが供給する各種反応ガスにより閉塞する場合があるた
めベ−スプレ−トにガス導入口を2か所又は2か所以上
設けたことを特徴とし、請求項4の発明は、あるガス導
入口が閉塞し始めた時他のガス導入口がその影響を受け
にくくするためベ−スプレ−トの中心部に設けたガス導
入部の側部2カ所又は2か所以上取り付けたガス導入口
の位置をそれぞれ上下方向に高さを変えて取り付けたこ
とを特徴とし、請求項7の発明は、2か所又は2か所以
上のガス導入口と2か所又は2か所以上のガス排気口を
設けたベ−スプレ−トを形成し、前記ベ−スプレ−トの
上部に反応容器を取り付けて減圧式縦型化学蒸着装置を
構成したことを特徴とし、請求項8の発明は、ベ−スプ
レ−トに設けた2か所又は2か所以上のガス排気口より
反応容器内へ導入したガスを排気するに際し、設定時間
毎にガス排気口を順次開閉して1か所ずつ排気処理を行
うようにしたことを特徴とした化学蒸着方法に関し、請
求項9の発明は、2カ所又は2か所以上設けたガス排気
口と2か所又は2か所以上設けたガス導入口とを、それ
ぞれ同時に1種又は2種以上に設定された設定時間に基
づき順次開閉して1か所ずつガス排気処理およびガス導
入処理を行うように構成したことを特徴とする化学蒸着
方法に関し、請求項10の発明は、2か所又は2か所以
上設けたガス排気口と2か所又は2か所以上設けたガス
導入口とを有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応
容器を加熱する加熱ヒ−タ−とで構成された減圧式縦型
化学蒸着装置であって、前記ガス排気口とガス導入口の
開閉を前もって設定された操業プログラムに基づき自動
的に作動するように構成したことを特徴とする減圧式化
学蒸着装置に関するものである。
蒸着装置および化学蒸着方法は、かかる目的を達成する
ために、請求項1の発明は、ガス導入口とガス排気口を
有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応容器を加熱
する加熱ヒ−タ−とで構成される減圧式縦型化学蒸着装
置において、ベ−スプレ−トにガス排気口を2か所又は
2か所以上設けたことを特徴とし、請求項2の発明は、
ベ−スプレ−トに設けた2か所のガス排気口の位置は、
あるガス排気口が閉塞し始めた時他方のガス排気口がそ
の影響を受けにくくすることさらに可能な限りガスの流
れに対象性をもたせ被覆層厚さ分布が平均的になるよう
に、平面視において、ベ−スプレ−トの中心より離れた
位置に設けた1か所のガス排気口を基準として他のカ所
のガス排気口の取り付け位置を、中心に対し120°か
ら240°の範囲(最適値は180°で同心円上が良
い)内に位置させて設けたことを特徴とし、請求項3の
発明は、ガス導入口もガス排気口と比べると頻度は少な
いが供給する各種反応ガスにより閉塞する場合があるた
めベ−スプレ−トにガス導入口を2か所又は2か所以上
設けたことを特徴とし、請求項4の発明は、あるガス導
入口が閉塞し始めた時他のガス導入口がその影響を受け
にくくするためベ−スプレ−トの中心部に設けたガス導
入部の側部2カ所又は2か所以上取り付けたガス導入口
の位置をそれぞれ上下方向に高さを変えて取り付けたこ
とを特徴とし、請求項7の発明は、2か所又は2か所以
上のガス導入口と2か所又は2か所以上のガス排気口を
設けたベ−スプレ−トを形成し、前記ベ−スプレ−トの
上部に反応容器を取り付けて減圧式縦型化学蒸着装置を
構成したことを特徴とし、請求項8の発明は、ベ−スプ
レ−トに設けた2か所又は2か所以上のガス排気口より
反応容器内へ導入したガスを排気するに際し、設定時間
毎にガス排気口を順次開閉して1か所ずつ排気処理を行
うようにしたことを特徴とした化学蒸着方法に関し、請
求項9の発明は、2カ所又は2か所以上設けたガス排気
口と2か所又は2か所以上設けたガス導入口とを、それ
ぞれ同時に1種又は2種以上に設定された設定時間に基
づき順次開閉して1か所ずつガス排気処理およびガス導
入処理を行うように構成したことを特徴とする化学蒸着
方法に関し、請求項10の発明は、2か所又は2か所以
上設けたガス排気口と2か所又は2か所以上設けたガス
導入口とを有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応
容器を加熱する加熱ヒ−タ−とで構成された減圧式縦型
化学蒸着装置であって、前記ガス排気口とガス導入口の
開閉を前もって設定された操業プログラムに基づき自動
的に作動するように構成したことを特徴とする減圧式化
学蒸着装置に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】上記のように、ガス導入口とガス
排気口を有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応容
器を加熱する加熱ヒ−タ−とよりなる減圧式縦型化学蒸
着装置において、減圧式縦型化学蒸着装置のベ−スプレ
−トに2か所又は2か所以上設けたガス排気口と2か所
又は2か所以上設けたガス導入口を配置して、それぞれ
を同時開閉、交互開閉、順次開閉等の開閉操作を行い安
定した操業を行うもので、これらの操作は、あらかじめ
それぞれの開閉操作を設定時間に基づき行うようにプロ
グラムを入力してそれぞれの開閉動作を自動的に行い安
定した操業を行えるように構成しているので、ガス排気
口とガス導入口の閉塞による操業上のトラブルを完全に
解消し、安定した品質の被覆層が得られるとともに被覆
効率が大幅に向上する等の効果が得られる。
排気口を有するベ−スプレ−トと反応容器と前記反応容
器を加熱する加熱ヒ−タ−とよりなる減圧式縦型化学蒸
着装置において、減圧式縦型化学蒸着装置のベ−スプレ
−トに2か所又は2か所以上設けたガス排気口と2か所
又は2か所以上設けたガス導入口を配置して、それぞれ
を同時開閉、交互開閉、順次開閉等の開閉操作を行い安
定した操業を行うもので、これらの操作は、あらかじめ
それぞれの開閉操作を設定時間に基づき行うようにプロ
グラムを入力してそれぞれの開閉動作を自動的に行い安
定した操業を行えるように構成しているので、ガス排気
口とガス導入口の閉塞による操業上のトラブルを完全に
解消し、安定した品質の被覆層が得られるとともに被覆
効率が大幅に向上する等の効果が得られる。
【0006】
【実施例】以下図面に基づき、本発明の実施例について
詳しく説明する。本発明は、WC基超硬合金、Ti(C
N)基サ−メット、Si3 N4 基セラミックス及びAl
2O3 基セラミックスを基体とし、その表面に硬質層を
被覆した表面被覆切削工具を製造するための減圧式化学
蒸着装置および化学蒸着方法に関し、減圧式化学蒸着装
置は、ベ−スプレ−ト1とベル型の反応容器2で構成さ
れ、前記ベ−スプレ−ト1には、2か所又は2か所以上
設けたガス導入口3と2か所又は2か所以上設けたガス
排気口4を有しそれぞれガス導入管5とガス排気管6に
接続されている。反応容器2の内部には切削工具を装填
する治具が装着される空間を有し、ベ−スプレ−ト1の
上面1´に前記反応容器2がシ−ル材10を介して密接
に取り付けられるように構成されている。前記反応容器
2の外壁2′には、反応容器2内を約1000°Cに加
熱するための外熱式加熱ヒ−タ−7が取り付けられてい
る。前記ベ−スプレ−ト1の中心部には導入ガスに回転
運動を与えるためのロ−テ−タ−シヤフト8と前記ロ−
テ−タ−シャフト8を回転させるための回転駆動装置9
がカップリングを介して下部に連設され、下方に突出さ
せて設けていることとガス導入管5とガス排気管6等を
ベ−スプレ−ト1の下面に配置するための空間が必要な
ため、ベ−スプレ−ト1は架台11に載置されている。
前記、ベ−スプレ−ト1にはその外真空ポンプ14に連
通する真空排気口13と熱電対を挿入する孔18等が設
けられている。前記ガス導入口3は本実施例では、ベ−
スプレ−ト1の中心部に下方に突き出して設けたガス導
入部12の側部に、複数のガス導入口3を上下方向に高
さを変えて取り付けており、ガス導入部12の孔に挿入
されたロ−テ−タ−シャフト8の側面に設けた孔から中
心をくり抜いた空間を通って上方へ混合ガスAを送り込
むように構成されている。なお、ガスの排気は2か所以
上のガス排気口4にそれぞれ独立したガス排気配管6お
よび減圧ポンプ15を設置してもよいし、各ガス排気口
4に接続した各ガス排気配管6を集合させて一つの減圧
ポンプ15に接続して排気するようにしても良い。最後
に反応容器2内に導入するガスの量は反応容器2の大き
さと関係しており、このガス量が多いほどガス排気口4
の閉塞は発生しやすくまたガス排気口4の口径が大きい
ほど閉塞しにくくなる。そこで反応容器2の内径RD
(mm)と排気口4の口径ED(mm)との関係について種
々の実驗を行ったところ、ED≧0.1×RD−15.
0好ましくはED≧0.1×RD−5.0の関係を満た
す排気口4口径の時閉塞現象は発生しにくい。ただし閉
塞現象の発生は大型の工業炉に特に重要であり、反応容
器2の内径RDは200mmから800mmの範囲とする。
またガス排気口4に接続する排気配管6の内径を排気口
4の口径と異径にして接続する場合があるが、あくまで
ベ−スプレ−ト1の排気口4の口径に対する限定であ
る。
詳しく説明する。本発明は、WC基超硬合金、Ti(C
N)基サ−メット、Si3 N4 基セラミックス及びAl
2O3 基セラミックスを基体とし、その表面に硬質層を
被覆した表面被覆切削工具を製造するための減圧式化学
蒸着装置および化学蒸着方法に関し、減圧式化学蒸着装
置は、ベ−スプレ−ト1とベル型の反応容器2で構成さ
れ、前記ベ−スプレ−ト1には、2か所又は2か所以上
設けたガス導入口3と2か所又は2か所以上設けたガス
排気口4を有しそれぞれガス導入管5とガス排気管6に
接続されている。反応容器2の内部には切削工具を装填
する治具が装着される空間を有し、ベ−スプレ−ト1の
上面1´に前記反応容器2がシ−ル材10を介して密接
に取り付けられるように構成されている。前記反応容器
2の外壁2′には、反応容器2内を約1000°Cに加
熱するための外熱式加熱ヒ−タ−7が取り付けられてい
る。前記ベ−スプレ−ト1の中心部には導入ガスに回転
運動を与えるためのロ−テ−タ−シヤフト8と前記ロ−
テ−タ−シャフト8を回転させるための回転駆動装置9
がカップリングを介して下部に連設され、下方に突出さ
せて設けていることとガス導入管5とガス排気管6等を
ベ−スプレ−ト1の下面に配置するための空間が必要な
ため、ベ−スプレ−ト1は架台11に載置されている。
前記、ベ−スプレ−ト1にはその外真空ポンプ14に連
通する真空排気口13と熱電対を挿入する孔18等が設
けられている。前記ガス導入口3は本実施例では、ベ−
スプレ−ト1の中心部に下方に突き出して設けたガス導
入部12の側部に、複数のガス導入口3を上下方向に高
さを変えて取り付けており、ガス導入部12の孔に挿入
されたロ−テ−タ−シャフト8の側面に設けた孔から中
心をくり抜いた空間を通って上方へ混合ガスAを送り込
むように構成されている。なお、ガスの排気は2か所以
上のガス排気口4にそれぞれ独立したガス排気配管6お
よび減圧ポンプ15を設置してもよいし、各ガス排気口
4に接続した各ガス排気配管6を集合させて一つの減圧
ポンプ15に接続して排気するようにしても良い。最後
に反応容器2内に導入するガスの量は反応容器2の大き
さと関係しており、このガス量が多いほどガス排気口4
の閉塞は発生しやすくまたガス排気口4の口径が大きい
ほど閉塞しにくくなる。そこで反応容器2の内径RD
(mm)と排気口4の口径ED(mm)との関係について種
々の実驗を行ったところ、ED≧0.1×RD−15.
0好ましくはED≧0.1×RD−5.0の関係を満た
す排気口4口径の時閉塞現象は発生しにくい。ただし閉
塞現象の発生は大型の工業炉に特に重要であり、反応容
器2の内径RDは200mmから800mmの範囲とする。
またガス排気口4に接続する排気配管6の内径を排気口
4の口径と異径にして接続する場合があるが、あくまで
ベ−スプレ−ト1の排気口4の口径に対する限定であ
る。
【0007】次に本発明の化学蒸着方法について具体的
に述べると、ベ−スプレ−ト1の中心に有するガス導入
部12に設けた2か所のガス導入口3と口径42mmのガ
ス排気口4を平面部に2か所設けたベ−スプレ−ト1を
用いて、内径400mmの反応容器2の下部に密接に組み
合わせた減圧式縦型化学蒸着装置を構成し、反応容器2
内の治具に装填した切削工具の表面に硬質層の被覆処理
を施す。操業操作としては、2か所設けたガス導入口3
は片側のみを使用することとし(使用時バルブ16VC
を開放しバルブ16VDは閉鎖)、2か所設けたガス排
気口4は、処理開始時は片側のみを使用(使用時バルブ
16VAを開放し、バルブ16VBは閉鎖)し、処理圧
力が70T0rr に上昇した時、バルブ16VAを閉鎖し
て他方のバルブ16VBを開放し操業を継続する。被覆
条件として、 基体:ISO M20 相当の超硬合金製切削工具(形状SNMG12
0408)10,000個を処理被覆処理に用いる物質及び被覆厚
さと処理時間は下記のとおり。 第1層:厚さ6μmのTi(CN) 第2層:厚さ3μmのTiC 第3層:厚さ2μmのAl2 O3 第4層:厚さ1μmのTiN 処理時間:20時間、処理圧力:50Torr の減圧雰囲
気下、 第1実施例として、この条件に基づき10回の操業を行
った。但し毎回被覆処理後にベ−スプレ−ト1から減圧
ポンプ15までのガス排気系統の洗浄を行った。 結果。 (1)正常な状態で被覆処理を完了したのが4回。 (1)被覆処理を行っている最中に、処理圧力が70T
orr まで上昇したため、バルブ16VAを閉鎖し、第2
のガス排気管6のバルブ16VBを開放して操業を継続
し被覆処理を完了したのが6回あった。なお被覆処理完
了時の圧力は、50Torr を維持していた。さらに、第
2実施例として、本装置を用いて、指定の時間間隔でガ
ス排気管6のバルブ16VAおよびVBとガス導入管5
のバルブ16VCおよびVDをそれぞれ同時開閉、交互
開閉、順次開閉等の開閉操作を自動的に行えるように操
業プログラムを設定し、下記の時間間隔で交互開閉操作
を行い被覆処理を行った。 第1層のTi(CN)被覆中 :1.0時間毎交互開閉 第2層のTiC被覆中 :0.5時間毎交互開閉 第3層のAl2 O3 被覆中 :0.2時間毎交互開閉 第4層のTiN被覆中 :0.5時間毎交互開閉 10回被覆処理を行ったが、全て被覆処理完了まで圧力
は50Torr と安定していた。但し、毎回被覆処理後に
ベ−スプレ−ト1から減圧ポンプ15までのガス排気系
統の洗浄を行った。第1実施例の場合、約50回の処理
でガス導入口3の開閉バルブ16のVC側が閉塞したが
VD側に切り換えて使用したため最後まで被覆処理を行
うことができた。第2実施例の場合でもガス導入口3の
つまりが発生するまでの処理回数は、約100回と寿命
が伸び、しかも2カ所のガス導入口3が同一処理を行っ
ている最中に両方つまる場合は少ないため、一方がつま
った時点で他方の導入口3のみの使用とすることで最後
まで被覆処理を行うことができた。さらに、第1実施例
の場合、反応容器2内での被覆層厚さの分布は、総厚さ
で10.5〜14.0μmであったが、第2実施例の場
合は、11.0〜13.0μmとやや良くなっている。
これはガス排気口4を交互に切替えたことにより、反応
容器2内でのガスの流れが対象的に流れることによるも
のである。以上の本発明の実施例に対し、比較例とし
て、従来のガス導入口3とガス排気口4を1か所設けた
減圧式化学蒸着装置を用い、第1実施例に示す条件と同
じ条件で10回の被覆処理を行ったところ、(但し、ガ
ス排気口口径22mm)下記のような結果か得られた。
尚、毎回被覆処理後にベ−スプレ−ト1から減圧ポンプ
15までのガス排気系統の洗浄を行った。 (1)正常な状態で被覆処理を完了した場合が2回。 (2)反応容器2内の処理圧力が処理中に上昇し、処理
完了時に200Torr を越えていた場合が5回。 (3)処理圧力が処理中に上昇し、処理途中で300T
orr を越え危険なため処理を中止した場合が3回。 なお、(2)、(3)の場合は、ガス排気口4が反応ガ
ス等による粉末状、固形状の物質でつまりかけている、
あるいは完全に閉塞していた。さらに、従来方法では約
50回の処理でガス導入口3が閉塞したため処理を途中
で中止した。ガス排気口4、あるいはガス導入口3は2
か所または2か所以上としているが実施例で示されると
おり、 (1)現在の被覆条件ではガス排気口4あるいはガス導
入口3が閉塞した時の予備回路は1か所あれば最後まで
被覆処理が可能である。 (2)構造が複雑にならず経済的であることなどから、
現状では排気口4および導入口3はそれぞれ2か所の設
置が望ましい。
に述べると、ベ−スプレ−ト1の中心に有するガス導入
部12に設けた2か所のガス導入口3と口径42mmのガ
ス排気口4を平面部に2か所設けたベ−スプレ−ト1を
用いて、内径400mmの反応容器2の下部に密接に組み
合わせた減圧式縦型化学蒸着装置を構成し、反応容器2
内の治具に装填した切削工具の表面に硬質層の被覆処理
を施す。操業操作としては、2か所設けたガス導入口3
は片側のみを使用することとし(使用時バルブ16VC
を開放しバルブ16VDは閉鎖)、2か所設けたガス排
気口4は、処理開始時は片側のみを使用(使用時バルブ
16VAを開放し、バルブ16VBは閉鎖)し、処理圧
力が70T0rr に上昇した時、バルブ16VAを閉鎖し
て他方のバルブ16VBを開放し操業を継続する。被覆
条件として、 基体:ISO M20 相当の超硬合金製切削工具(形状SNMG12
0408)10,000個を処理被覆処理に用いる物質及び被覆厚
さと処理時間は下記のとおり。 第1層:厚さ6μmのTi(CN) 第2層:厚さ3μmのTiC 第3層:厚さ2μmのAl2 O3 第4層:厚さ1μmのTiN 処理時間:20時間、処理圧力:50Torr の減圧雰囲
気下、 第1実施例として、この条件に基づき10回の操業を行
った。但し毎回被覆処理後にベ−スプレ−ト1から減圧
ポンプ15までのガス排気系統の洗浄を行った。 結果。 (1)正常な状態で被覆処理を完了したのが4回。 (1)被覆処理を行っている最中に、処理圧力が70T
orr まで上昇したため、バルブ16VAを閉鎖し、第2
のガス排気管6のバルブ16VBを開放して操業を継続
し被覆処理を完了したのが6回あった。なお被覆処理完
了時の圧力は、50Torr を維持していた。さらに、第
2実施例として、本装置を用いて、指定の時間間隔でガ
ス排気管6のバルブ16VAおよびVBとガス導入管5
のバルブ16VCおよびVDをそれぞれ同時開閉、交互
開閉、順次開閉等の開閉操作を自動的に行えるように操
業プログラムを設定し、下記の時間間隔で交互開閉操作
を行い被覆処理を行った。 第1層のTi(CN)被覆中 :1.0時間毎交互開閉 第2層のTiC被覆中 :0.5時間毎交互開閉 第3層のAl2 O3 被覆中 :0.2時間毎交互開閉 第4層のTiN被覆中 :0.5時間毎交互開閉 10回被覆処理を行ったが、全て被覆処理完了まで圧力
は50Torr と安定していた。但し、毎回被覆処理後に
ベ−スプレ−ト1から減圧ポンプ15までのガス排気系
統の洗浄を行った。第1実施例の場合、約50回の処理
でガス導入口3の開閉バルブ16のVC側が閉塞したが
VD側に切り換えて使用したため最後まで被覆処理を行
うことができた。第2実施例の場合でもガス導入口3の
つまりが発生するまでの処理回数は、約100回と寿命
が伸び、しかも2カ所のガス導入口3が同一処理を行っ
ている最中に両方つまる場合は少ないため、一方がつま
った時点で他方の導入口3のみの使用とすることで最後
まで被覆処理を行うことができた。さらに、第1実施例
の場合、反応容器2内での被覆層厚さの分布は、総厚さ
で10.5〜14.0μmであったが、第2実施例の場
合は、11.0〜13.0μmとやや良くなっている。
これはガス排気口4を交互に切替えたことにより、反応
容器2内でのガスの流れが対象的に流れることによるも
のである。以上の本発明の実施例に対し、比較例とし
て、従来のガス導入口3とガス排気口4を1か所設けた
減圧式化学蒸着装置を用い、第1実施例に示す条件と同
じ条件で10回の被覆処理を行ったところ、(但し、ガ
ス排気口口径22mm)下記のような結果か得られた。
尚、毎回被覆処理後にベ−スプレ−ト1から減圧ポンプ
15までのガス排気系統の洗浄を行った。 (1)正常な状態で被覆処理を完了した場合が2回。 (2)反応容器2内の処理圧力が処理中に上昇し、処理
完了時に200Torr を越えていた場合が5回。 (3)処理圧力が処理中に上昇し、処理途中で300T
orr を越え危険なため処理を中止した場合が3回。 なお、(2)、(3)の場合は、ガス排気口4が反応ガ
ス等による粉末状、固形状の物質でつまりかけている、
あるいは完全に閉塞していた。さらに、従来方法では約
50回の処理でガス導入口3が閉塞したため処理を途中
で中止した。ガス排気口4、あるいはガス導入口3は2
か所または2か所以上としているが実施例で示されると
おり、 (1)現在の被覆条件ではガス排気口4あるいはガス導
入口3が閉塞した時の予備回路は1か所あれば最後まで
被覆処理が可能である。 (2)構造が複雑にならず経済的であることなどから、
現状では排気口4および導入口3はそれぞれ2か所の設
置が望ましい。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の減圧式縦型
化学蒸着装置および化学蒸着方法は、ガス導入口3とガ
ス排気口4を設けたベ−スプレ−ト1の上部に周囲を加
熱ヒ−タ−7で囲まれた反応容器2を密接に取り付けた
減圧式縦型化学蒸着装置において、減圧式縦型化学蒸着
装置に2か所または2か所以上設けたガス排気口4と、
2か所または2か所以上設けたガス導入口3を配置し
て、それぞれを同時開閉、交互開閉、順次開閉等の開閉
操作を設定時間に基づき自動的に行うように構成してい
るのでガス排気口4とガス導入口3の閉塞による操業上
のトラブルを完全に解消し、安定した品質の被覆層が得
られるとともに被覆効率が大幅に向上する等の優れた効
果が得られる。
化学蒸着装置および化学蒸着方法は、ガス導入口3とガ
ス排気口4を設けたベ−スプレ−ト1の上部に周囲を加
熱ヒ−タ−7で囲まれた反応容器2を密接に取り付けた
減圧式縦型化学蒸着装置において、減圧式縦型化学蒸着
装置に2か所または2か所以上設けたガス排気口4と、
2か所または2か所以上設けたガス導入口3を配置し
て、それぞれを同時開閉、交互開閉、順次開閉等の開閉
操作を設定時間に基づき自動的に行うように構成してい
るのでガス排気口4とガス導入口3の閉塞による操業上
のトラブルを完全に解消し、安定した品質の被覆層が得
られるとともに被覆効率が大幅に向上する等の優れた効
果が得られる。
【図1】本発明に係るベ−スプレ−トを設けた減圧式縦
型化学蒸着装置の側面図で、混合ガスの導入と排気を示
す系統図を含めた概略説明図である。
型化学蒸着装置の側面図で、混合ガスの導入と排気を示
す系統図を含めた概略説明図である。
【図2】図1のベ−スプレ−トでありシ−ル部材と冷却
水路を設けた概略側断面図である。
水路を設けた概略側断面図である。
【図3】本発明に係るベ−スプレ−トの側断面図で、ロ
−テ−タ−シャフトが不要でかつガス導入口が1か所の
場合を示す側断面図である。
−テ−タ−シャフトが不要でかつガス導入口が1か所の
場合を示す側断面図である。
【図4】図1に示すベ−スプレ−トの平面図である。
【図5】従来のベ−スプレ−トの側断面図である。
【図6】従来の減圧式縦型化学蒸着装置の概略側面図で
ある。
ある。
1 ベ−スプレ−ト 2 反応容器 3 ガス導入口 4 ガス排気口 5 ガス導入管 6 ガス排気管 7 外熱式加熱ヒ−タ− 8 ロ−テ−タ−シャフト 9 回転駆動装置 10 シ−ル材 11 架台 12 ガス導入部 13 真空排気口 14 真空ポンプ 15 減圧ポンプ 16 開閉バルブ 17 コ−ルドトラップ 18 熱電体の挿入孔
Claims (10)
- 【請求項1】 ガス導入口とガス排気口を有するベ−ス
プレ−トと反応容器と前記反応容器を加熱する加熱ヒ−
タ−とで構成される減圧式縦型化学蒸着装置において、
前記ベ−スプレ−トにガス排気口を2か所又は2か所以
上設けたことを特徴とするベ−スプレ−ト。 - 【請求項2】 ベ−スプレ−トに設けた2か所のガス排
気口の位置は平面視において、ベ−スプレ−トの中心よ
り離れた位置に設けた1か所のガス排気口を基準として
他の箇所のガス排気口の取り付け位置を、中心に対し1
20°から240°の範囲内に位置させて設けたことを
特徴とする請求項1に記載のベ−スプレ−ト。 - 【請求項3】 ベ−スプレ−トにガス導入口を2か所又
は2か所以上設けたことを特徴とする請求項1に記載の
ベ−スプレ−ト。 - 【請求項4】 ベ−スプレ−トの中心部に設けたガス導
入部の側部に2か所又は2か所以上取り付けたガス導入
口の位置をそれぞれ上下方向に高さを変えて取り付けた
ことを特徴とする請求項3に記載のベ−スプレ−ト。 - 【請求項5】 ガス排気口の口径ED(mm)は、反応容
器の内径RD(mm)との関係において、 ED≧0.1×RD−15.0 但し200≦RD≦8
00 で表されることを特徴とする請求項1ないし4に記載の
ベ−スプレ−ト。 - 【請求項6】 ガス排気口の口径ED(mm)は、反応容
器の内径RD(mm)との関係において、 ED≧0.1×RD−5.0 但し200≦RD≦8
00 で表されることを特徴とする請求項5に記載のベ−スプ
レ−ト。 - 【請求項7】 2か所又は2か所以上のガス導入口と2
か所又は2か所以上のガス排気口を設けたベ−スプレ−
トを形成し、前記ベ−スプレ−トの上部に反応容器を取
り付ける構造としたことを特徴とする減圧式縦型化学蒸
着装置。 - 【請求項8】 ベ−スプレ−トに設けた2か所又は2か
所以上のガス排気口より反応容器内へ導入したガスを排
気するに際し、設定時間毎にガス排気口を順次開閉して
1か所ずつ排気処理を行うように構成したことを特徴と
する化学蒸着方法。 - 【請求項9】 2か所又は2か所以上設けたガス排気口
と2か所又は2か所以上設けたガス導入口とを、それぞ
れ同時に1種または2種以上に設定された設定時間に基
づき順次開閉して1か所ずつガス排気処理およびガス導
入処理を行うように構成したことを特徴とする化学蒸着
方法。 - 【請求項10】 2か所又は2か所以上設けたガス排気
口と2か所又は2か所以上設けたガス導入口とを有する
ベ−スプレ−トと反応容器と前記反応容器を加熱する加
熱ヒ−タ−とで構成された減圧式縦型化学蒸着装置であ
って、前記ガス排気口とガス導入口の開閉を前もって設
定された操業プログラムに基ずき自動的に作動するよう
に構成したことを特徴とする減圧式縦型化学蒸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12457896A JPH09310179A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12457896A JPH09310179A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310179A true JPH09310179A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14888946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12457896A Withdrawn JPH09310179A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 減圧式縦型化学蒸着装置および化学蒸着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09310179A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538308A (ja) * | 1999-03-02 | 2002-11-12 | ケンナメタル インコ−ポレイテツド | 中温化学蒸着処理 |
WO2015105177A1 (ja) | 2014-01-10 | 2015-07-16 | 三菱マテリアル株式会社 | 化学蒸着装置、および化学蒸着方法 |
CN114059043A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-18 | 新美光(苏州)半导体科技有限公司 | 进气机构及气相沉积设备 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP12457896A patent/JPH09310179A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538308A (ja) * | 1999-03-02 | 2002-11-12 | ケンナメタル インコ−ポレイテツド | 中温化学蒸着処理 |
JP2011137238A (ja) * | 1999-03-02 | 2011-07-14 | Kennametal Inc | 中温化学蒸着処理 |
JP4728486B2 (ja) * | 1999-03-02 | 2011-07-20 | ケンナメタル インコ−ポレイテツド | 中温化学蒸着処理 |
WO2015105177A1 (ja) | 2014-01-10 | 2015-07-16 | 三菱マテリアル株式会社 | 化学蒸着装置、および化学蒸着方法 |
KR20160106598A (ko) | 2014-01-10 | 2016-09-12 | 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 | 화학 증착 장치, 및 화학 증착 방법 |
CN114059043A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-18 | 新美光(苏州)半导体科技有限公司 | 进气机构及气相沉积设备 |
CN114059043B (zh) * | 2021-11-19 | 2023-10-03 | 新美光(苏州)半导体科技有限公司 | 进气机构及气相沉积设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |