JPH09310100A - 脱脂用洗浄剤 - Google Patents
脱脂用洗浄剤Info
- Publication number
- JPH09310100A JPH09310100A JP14852196A JP14852196A JPH09310100A JP H09310100 A JPH09310100 A JP H09310100A JP 14852196 A JP14852196 A JP 14852196A JP 14852196 A JP14852196 A JP 14852196A JP H09310100 A JPH09310100 A JP H09310100A
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- Japan
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- degreasing
- water
- weight
- detergent
- oil
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属、セラミックス、プラスチックを素材と
した機械部品、電子部品等に付着した油分を効率的に除
去する水性の洗浄剤を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数8〜30の脂肪族炭化水素
及びモノテルペン系炭化水素からなる群から選ばれた1
種又は2種以上の化合物 0.2〜20重量% (B)一般式[I]で示されるノニオン系界面活性剤
0.1〜20重量% 【化1】 (式中、Rは炭素数4〜21の脂肪族炭化水素基又はシ
クロアルキル基を示し、mとnは独立した2又は3の整
数、pとrは0又は1以上の数で、p+rの値は1〜1
0である) (C)水
60〜99.7重量% 上記(A),(B)及び(C)成分を上記割合で含有す
る脱脂用洗浄剤。
した機械部品、電子部品等に付着した油分を効率的に除
去する水性の洗浄剤を提供すること。 【解決手段】 (A)炭素数8〜30の脂肪族炭化水素
及びモノテルペン系炭化水素からなる群から選ばれた1
種又は2種以上の化合物 0.2〜20重量% (B)一般式[I]で示されるノニオン系界面活性剤
0.1〜20重量% 【化1】 (式中、Rは炭素数4〜21の脂肪族炭化水素基又はシ
クロアルキル基を示し、mとnは独立した2又は3の整
数、pとrは0又は1以上の数で、p+rの値は1〜1
0である) (C)水
60〜99.7重量% 上記(A),(B)及び(C)成分を上記割合で含有す
る脱脂用洗浄剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱脂用洗浄剤に関す
る。特に、金属、セラミックス、プラスチック等を素材
とした機械部品、電子部品等の被洗浄物に付着した油分
を効率的に除去する水性の洗浄剤に関するものである。
る。特に、金属、セラミックス、プラスチック等を素材
とした機械部品、電子部品等の被洗浄物に付着した油分
を効率的に除去する水性の洗浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械部品、電気部品等の加工をする場
合、製造工程において種々の油が使用されている。従っ
て、部品または製品としてこれを販売するには、各種部
品の表面に付着した油分を洗浄、除去することが必要で
ある。通常、油分の除去に有機溶剤やアルカリ洗浄剤な
どの水系洗浄剤を使用して洗浄を実施している。有機溶
剤としては高洗浄性、不燃性の観点から1,1,1−ト
リクロロエタン等の塩素系溶剤、トリクロロトリフルオ
ロエタン等のフロン系溶剤が知られている。しかし、こ
れらは地下水汚染やオゾン層破壊などの環境破壊などの
面で大きな問題を有し、その使用が規制されつつある。
合、製造工程において種々の油が使用されている。従っ
て、部品または製品としてこれを販売するには、各種部
品の表面に付着した油分を洗浄、除去することが必要で
ある。通常、油分の除去に有機溶剤やアルカリ洗浄剤な
どの水系洗浄剤を使用して洗浄を実施している。有機溶
剤としては高洗浄性、不燃性の観点から1,1,1−ト
リクロロエタン等の塩素系溶剤、トリクロロトリフルオ
ロエタン等のフロン系溶剤が知られている。しかし、こ
れらは地下水汚染やオゾン層破壊などの環境破壊などの
面で大きな問題を有し、その使用が規制されつつある。
【0003】一方、水系洗浄剤が安全性、環境性の面か
ら広く適用されつつある。水系洗浄剤はポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテルなどのノニオン系界面活
性剤、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのア
ニオン系界面活性剤、ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ
塩、アルカノールアミンなどの防錆剤等を配合したもの
である[辻鷹著「精密洗浄技術」工学図書p117−1
20、辻鷹編著「精密洗浄技術マニュアル」新技術開発
センターp50−56参照。]
ら広く適用されつつある。水系洗浄剤はポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテルなどのノニオン系界面活
性剤、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのア
ニオン系界面活性剤、ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ
塩、アルカノールアミンなどの防錆剤等を配合したもの
である[辻鷹著「精密洗浄技術」工学図書p117−1
20、辻鷹編著「精密洗浄技術マニュアル」新技術開発
センターp50−56参照。]
【0004】しかし、従来の水系洗浄剤は有機溶剤に比
較して脱脂力、浸透力が劣る。特に、切削油、引き抜き
油や粘度の高いプレス油等が狭い隙間や細部に付着して
いるような場合や、部品表面のごく微量の残留油分量を
問題にする場合には適用できない。さらに、長期に亘り
安定した脱脂力を保持できないため短期間で洗浄液を交
換しなければならない。また、泡立ちが大きいという問
題点があった。
較して脱脂力、浸透力が劣る。特に、切削油、引き抜き
油や粘度の高いプレス油等が狭い隙間や細部に付着して
いるような場合や、部品表面のごく微量の残留油分量を
問題にする場合には適用できない。さらに、長期に亘り
安定した脱脂力を保持できないため短期間で洗浄液を交
換しなければならない。また、泡立ちが大きいという問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脱脂性に優
れ、泡立ちの小さな水系の脱脂洗浄剤の提供を目的とす
る。
れ、泡立ちの小さな水系の脱脂洗浄剤の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、特定のノニオン系界面活性剤と脂肪族炭化水素
とを用いることにより、乳化型の洗浄剤を安定に製造で
き、高脱脂力を有し、かつ除去した油分が洗浄液から分
離されるため、前記問題点が解決できることを見い出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は
(A)炭素数が8〜30である脂肪族炭化水素及びモノ
テルペン系炭化水素からなる群から選ばれた1種または
2種以上の化合物0.2〜20重量%、(B)一般式
(I)で示されるノニオン系界面活性剤0.1〜20重
量%
た結果、特定のノニオン系界面活性剤と脂肪族炭化水素
とを用いることにより、乳化型の洗浄剤を安定に製造で
き、高脱脂力を有し、かつ除去した油分が洗浄液から分
離されるため、前記問題点が解決できることを見い出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は
(A)炭素数が8〜30である脂肪族炭化水素及びモノ
テルペン系炭化水素からなる群から選ばれた1種または
2種以上の化合物0.2〜20重量%、(B)一般式
(I)で示されるノニオン系界面活性剤0.1〜20重
量%
【0007】
【化2】
【0008】[式中、Rは炭素数4〜21の脂肪族炭化
水素基またはシクロアルキル基を示し、mとnは独立し
て2または3の整数、pとrは0または1以上の数で、
p+rの値は1〜10である。] (C)水 60〜99.7重量% 上記(A)、(B)および(C)成分を上記割合で含有
する脱脂用洗浄剤を要旨とするものである。
水素基またはシクロアルキル基を示し、mとnは独立し
て2または3の整数、pとrは0または1以上の数で、
p+rの値は1〜10である。] (C)水 60〜99.7重量% 上記(A)、(B)および(C)成分を上記割合で含有
する脱脂用洗浄剤を要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。(A)脂肪族炭化水素: 本発明の脱脂洗浄剤は、乳化型
の洗浄液であり、(A)成分の炭素数が8〜30の脂肪
族炭化水素またはモノテルペン系炭化水素は洗浄液を安
定な乳化状態に保持するために必要な成分である。かか
る(A)成分の脂肪族炭化水素の一例としては、一般式
(II)
する。(A)脂肪族炭化水素: 本発明の脱脂洗浄剤は、乳化型
の洗浄液であり、(A)成分の炭素数が8〜30の脂肪
族炭化水素またはモノテルペン系炭化水素は洗浄液を安
定な乳化状態に保持するために必要な成分である。かか
る(A)成分の脂肪族炭化水素の一例としては、一般式
(II)
【0010】
【化3】
【0011】[式中、kは8〜30の数である。]で示
される線状の飽和炭化水素類、例えばn−オクタン、n
−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカ
ン、n−トリデカン、n−テトラデカン等、或いは分岐
のある飽和炭化水素、例えば2,2−ジメチルヘキサ
ン、或いは、α−オレフィン類、例えば1−オクテン、
1−デセン、1−ウンデセン、1−ヘキサデセン、1−
オクタデセン等である。これらは単独で、又は2種以上
混合して使用される。
される線状の飽和炭化水素類、例えばn−オクタン、n
−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカ
ン、n−トリデカン、n−テトラデカン等、或いは分岐
のある飽和炭化水素、例えば2,2−ジメチルヘキサ
ン、或いは、α−オレフィン類、例えば1−オクテン、
1−デセン、1−ウンデセン、1−ヘキサデセン、1−
オクタデセン等である。これらは単独で、又は2種以上
混合して使用される。
【0012】脂肪族炭化水素の炭素数が8より少ない炭
化水素もしくは30を越える炭化水素では、洗浄時の脱
脂洗浄剤の液の状態が不安定になり、安定した液の性状
を維持できない。又、他の例としてモノテルペン系炭化
水素があり、かかるものとしては、リモネン、ミルセ
ン、オシメン、ピネン、カンフェン、テルピネンなどが
挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上混合して
用いてもよく、好ましくは脂肪族炭化水素とモノテルペ
ン系化合物を2/8〜8/2の混合比で用いるのがよ
い。
化水素もしくは30を越える炭化水素では、洗浄時の脱
脂洗浄剤の液の状態が不安定になり、安定した液の性状
を維持できない。又、他の例としてモノテルペン系炭化
水素があり、かかるものとしては、リモネン、ミルセ
ン、オシメン、ピネン、カンフェン、テルピネンなどが
挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上混合して
用いてもよく、好ましくは脂肪族炭化水素とモノテルペ
ン系化合物を2/8〜8/2の混合比で用いるのがよ
い。
【0013】(B)ノニオン系界面活性剤:(B)成分
のノニオン系界面活性剤としては、式(I)においてR
がシクロヘキシル基、炭素数が4〜23、好ましくは8
〜18の脂肪族炭化水素基で、シクロヘキシルアミンや
大豆やヤシより得られた高級脂肪族炭化水素アミンにエ
チレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを1
〜10モル、好ましくは4〜8モル付加させたものであ
る。
のノニオン系界面活性剤としては、式(I)においてR
がシクロヘキシル基、炭素数が4〜23、好ましくは8
〜18の脂肪族炭化水素基で、シクロヘキシルアミンや
大豆やヤシより得られた高級脂肪族炭化水素アミンにエ
チレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを1
〜10モル、好ましくは4〜8モル付加させたものであ
る。
【0014】(C)水:水は(A)成分の分散媒であ
り、(B)成分を溶解する。多量の水の使用により脱脂
洗浄剤を不燃化している。(D)任意成分: 本発明の脱脂洗浄剤には、上記
(A)、(B)および(C)成分以外に、その他の公知
の添加剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレナルキルフェニルエーテル等の非
イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等の界面活性
剤、炭酸塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の塩類、トリポリリン酸ナ
トリウム、グルコン酸塩、EDTA、NTA等のキレー
ト剤、ベンゾトリアゾール、アミン類、アルカノールア
ミン類、亜硝酸塩等の腐食防止剤、消泡剤、アルコー
ル、グリコール、グリコールエーテル、アセタール等の
溶剤を適宜配合して用いることも可能である。
り、(B)成分を溶解する。多量の水の使用により脱脂
洗浄剤を不燃化している。(D)任意成分: 本発明の脱脂洗浄剤には、上記
(A)、(B)および(C)成分以外に、その他の公知
の添加剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレナルキルフェニルエーテル等の非
イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤等の界面活性
剤、炭酸塩、ケイ酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の塩類、トリポリリン酸ナ
トリウム、グルコン酸塩、EDTA、NTA等のキレー
ト剤、ベンゾトリアゾール、アミン類、アルカノールア
ミン類、亜硝酸塩等の腐食防止剤、消泡剤、アルコー
ル、グリコール、グリコールエーテル、アセタール等の
溶剤を適宜配合して用いることも可能である。
【0015】組成:本発明の脱脂洗浄剤は、(A)成分
を0.2〜20重量%、好ましくは1〜10重量%使用
する。(A)成分の量が0.2重量%未満又は20重量
%を越えては、洗浄剤の安定性がよくなく、安定した脱
脂力を維持できない。(B)成分のノニオン系界面活性
剤は、洗浄剤中0.1〜20重量%、好ましくは0.2
〜5重量%の割合で使用する。0.1重量%未満では脱
脂力が低く、かつ、洗浄剤の乳化安定性が損われる。2
0重量%を越えての使用は、更なる洗浄性能の向上は望
めず、経済的に不利である。
を0.2〜20重量%、好ましくは1〜10重量%使用
する。(A)成分の量が0.2重量%未満又は20重量
%を越えては、洗浄剤の安定性がよくなく、安定した脱
脂力を維持できない。(B)成分のノニオン系界面活性
剤は、洗浄剤中0.1〜20重量%、好ましくは0.2
〜5重量%の割合で使用する。0.1重量%未満では脱
脂力が低く、かつ、洗浄剤の乳化安定性が損われる。2
0重量%を越えての使用は、更なる洗浄性能の向上は望
めず、経済的に不利である。
【0016】水は、洗浄剤を安定な乳化液とし、非危険
物として取扱い可能とするための溶媒として用いる。そ
の量は洗浄剤の有効成分の(A)、(B)および後述す
る各種任意成分等の量と水との総量が100重量%にな
るように決められる。好ましくは60〜99.7重量%
である。本発明の脱脂洗浄剤は、予め、(A)成分と
(B)成分の混合液を水で希釈、乳化して用いてもよ
い。又、(A)成分1〜20重量%、(B)成分0.5
〜20重量%、(C)水60〜98.5重量%の脱脂洗
浄剤を調製し、これを水で5倍まで希釈して用いてもよ
い。希釈する濃度は洗浄条件、洗浄対象物の形状、油分
の種類などにより適宜調整される。
物として取扱い可能とするための溶媒として用いる。そ
の量は洗浄剤の有効成分の(A)、(B)および後述す
る各種任意成分等の量と水との総量が100重量%にな
るように決められる。好ましくは60〜99.7重量%
である。本発明の脱脂洗浄剤は、予め、(A)成分と
(B)成分の混合液を水で希釈、乳化して用いてもよ
い。又、(A)成分1〜20重量%、(B)成分0.5
〜20重量%、(C)水60〜98.5重量%の脱脂洗
浄剤を調製し、これを水で5倍まで希釈して用いてもよ
い。希釈する濃度は洗浄条件、洗浄対象物の形状、油分
の種類などにより適宜調整される。
【0017】ワークの洗浄:油付着物の洗浄は、油付着
物(ワーク)を本発明の20〜80℃の脱脂洗浄剤中に
浸漬し、渦流や空気の吹込によるバブリング、超音波振
動、上下動による揺動等により脱脂させ、ついで脱脂洗
浄剤より引き出したワークを水や水蒸気を吹きつけて洗
浄、或いは水中あるいは湯中に浸漬し、引き上げ、乾燥
することにより行われる。
物(ワーク)を本発明の20〜80℃の脱脂洗浄剤中に
浸漬し、渦流や空気の吹込によるバブリング、超音波振
動、上下動による揺動等により脱脂させ、ついで脱脂洗
浄剤より引き出したワークを水や水蒸気を吹きつけて洗
浄、或いは水中あるいは湯中に浸漬し、引き上げ、乾燥
することにより行われる。
【0018】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明する。 実施例1 テトラデカン40g、ヤシアミン(Rの主成分炭素数は
18の不飽和炭化水素)のエチレンオキシド5モル付加
物10gおよび水950gを混合し、攪拌し、乳化状態
となった脱脂洗浄剤を調製した。
具体的に説明する。 実施例1 テトラデカン40g、ヤシアミン(Rの主成分炭素数は
18の不飽和炭化水素)のエチレンオキシド5モル付加
物10gおよび水950gを混合し、攪拌し、乳化状態
となった脱脂洗浄剤を調製した。
【0019】この脱脂洗浄剤1,000gに、熱処理油
200gを添加し、50℃で1時間加温攪拌した後、静
置し、表層に存在する油分を分離し、熱処理油と洗浄剤
の分離が容易なことを確認した。この油水分離した脱脂
洗浄剤500gを取り、これを容器に入れSUS製のテ
ストピース(縦30mm、横50mm、肉厚2mm)の
表面に熱処理油300mgを塗布し、これを前記容器中
の脱脂洗浄剤中に浸漬し、50℃、5分間攪拌して洗浄
を実施した。このときの泡立ちは小さかった。洗浄後、
水500mlをいれた容器内にテストピースを2分間浸
漬し、引き上げた。このテストピースを四塩化炭素10
0mlの入ったビーカーに移し、超音波を3分間照射し
てテストピース表面に残存している油分をすべて抽出し
た。抽出した油分の量を赤外分光計により測定したとこ
ろ、30mgであった。
200gを添加し、50℃で1時間加温攪拌した後、静
置し、表層に存在する油分を分離し、熱処理油と洗浄剤
の分離が容易なことを確認した。この油水分離した脱脂
洗浄剤500gを取り、これを容器に入れSUS製のテ
ストピース(縦30mm、横50mm、肉厚2mm)の
表面に熱処理油300mgを塗布し、これを前記容器中
の脱脂洗浄剤中に浸漬し、50℃、5分間攪拌して洗浄
を実施した。このときの泡立ちは小さかった。洗浄後、
水500mlをいれた容器内にテストピースを2分間浸
漬し、引き上げた。このテストピースを四塩化炭素10
0mlの入ったビーカーに移し、超音波を3分間照射し
てテストピース表面に残存している油分をすべて抽出し
た。抽出した油分の量を赤外分光計により測定したとこ
ろ、30mgであった。
【0020】実施例2 実施例1で得た脱脂洗浄剤500gを水2,000gで
希釈した洗浄液を500g使用し、以下、実施例1と同
様にして熱処理油300mgが塗布されたSUS製テス
トピースの洗浄を行ったところ、抽出した残存油分量は
40mgであった。又、洗浄中の泡立ちは小さかった
(20mm以下)。
希釈した洗浄液を500g使用し、以下、実施例1と同
様にして熱処理油300mgが塗布されたSUS製テス
トピースの洗浄を行ったところ、抽出した残存油分量は
40mgであった。又、洗浄中の泡立ちは小さかった
(20mm以下)。
【0021】比較例1 テトラデカンを配合しない他は、実施例1と同様にして
洗浄テストを行ったところ、泡立ちは中くらい(35m
m)であった。
洗浄テストを行ったところ、泡立ちは中くらい(35m
m)であった。
【0022】実施例3〜12 脱脂洗浄剤として表1に示す組成のものを用いる他は実
施例1と同様にして脱脂テストを行った。結果を表1に
示す。
施例1と同様にして脱脂テストを行った。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の脱脂用洗浄剤は、水系で安全性
高く、環境破壊もなく、保存安定性があり、泡立ちが小
さくして効率よく油が付着した被洗浄物から油分を洗
浄、除去できる。
高く、環境破壊もなく、保存安定性があり、泡立ちが小
さくして効率よく油が付着した被洗浄物から油分を洗
浄、除去できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:68)
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)炭素数が8〜30の脂肪族炭化水
素及びモノテルペン系炭化水素からなる群から選ばれた
1種又は2種以上の化合物0.2〜20重量% (B)一般式(I)で示されるノニオン系界面活性剤
0.1〜20重量% 【化1】 [式中、Rは炭素数4〜21の脂肪族炭化水素基または
シクロアルキル基を示し、mとnは独立して2または3
の整数、pとrは0または1以上の数で、p+rの値は
1〜10である。] (C)水 60〜99.7重量% 上記(A),(B)および(C)成分を上記割合で含有
する脱脂用洗浄剤。 - 【請求項2】 (A)成分が、リモネンとα−オレフィ
ンの混合物である、請求項1記載の脱脂用洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14852196A JPH09310100A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 脱脂用洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14852196A JPH09310100A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 脱脂用洗浄剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310100A true JPH09310100A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15454644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14852196A Pending JPH09310100A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 脱脂用洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09310100A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141538B2 (en) | 2003-04-08 | 2006-11-28 | Kao Corporation | Liquid detergent composition |
JP2008239942A (ja) * | 2006-05-24 | 2008-10-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | アルカリ洗浄剤用消泡剤 |
JP2010155939A (ja) * | 2008-12-29 | 2010-07-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | 徐溶解剤および水洗トイレット用洗浄剤 |
US8288331B2 (en) | 2005-06-22 | 2012-10-16 | Kao Corporation | Liquid detergent composition comprising a hydrophobic organic solvent |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP14852196A patent/JPH09310100A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141538B2 (en) | 2003-04-08 | 2006-11-28 | Kao Corporation | Liquid detergent composition |
US8288331B2 (en) | 2005-06-22 | 2012-10-16 | Kao Corporation | Liquid detergent composition comprising a hydrophobic organic solvent |
JP2008239942A (ja) * | 2006-05-24 | 2008-10-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | アルカリ洗浄剤用消泡剤 |
JP2010155939A (ja) * | 2008-12-29 | 2010-07-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | 徐溶解剤および水洗トイレット用洗浄剤 |
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