JPH09309733A - 成形光学素材取出し装置 - Google Patents

成形光学素材取出し装置

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JPH09309733A
JPH09309733A JP14993596A JP14993596A JPH09309733A JP H09309733 A JPH09309733 A JP H09309733A JP 14993596 A JP14993596 A JP 14993596A JP 14993596 A JP14993596 A JP 14993596A JP H09309733 A JPH09309733 A JP H09309733A
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JP
Japan
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optical material
mold
molded optical
suction
molding
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Pending
Application number
JP14993596A
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English (en)
Inventor
Masanori Utsuki
正紀 宇津木
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09309733A publication Critical patent/JPH09309733A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形された光学素材が一方の型に張り付いた
り所定位置以外の位置に落下等した場合であっても支障
なく取出し等が行える成形光学素材取出し装置を提供す
る。 【解決手段】 CPU31の制御により、パッド24a
等を下型位置や上型位置に移動させ真空ポンプ21に吸
気させ負圧センサ35による負圧検出の有無によりレン
ズLが取れたか否かを検知し、取れない時は近接スイッ
チ34a等を下型位置や上型位置に移動させレンズLが
残存しているか否かを調査し、レンズLが残存している
時は装置を停止させ、レンズが残存していない時はパッ
ド24aから圧縮空気を下型51に噴射させてレンズL
を装置外へ除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ガラス等の光
学材料からなる光学素材を型に入れ加圧成形した成形レ
ンズ等の成形光学素材を型等から取り出す成形光学素材
取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品、例えば、ガラスレンズ
は、クラウン系ガラス,フリント系ガラス等の光学ガラ
スを含む光学材料からなる光学素材に、設計レンズ面形
状を付与するため研削や研磨を施す研磨工程と、外周部
の研削によりレンズの中心軸と光軸とを一致させる心取
り工程を行って作製されていた。
【0003】これに対し、近年、比較的小径の非球面レ
ンズなどの製造においては、光学材料からなる光学素材
を型内に入れ加圧成形する「プレス成形法」が行われる
ようになった。この方法は、図4に示すように、光学ガ
ラス等の光学素材Pを用意する。成形装置は、レンズの
下面形状の雌型凹部を有する下型51と、レンズの上面
形状の雌型凹部を有する上型52と、胴型53を備えて
構成されている。上型52は油圧機構54により上下駆
動される。胴型53は、上型52が下型51と当接した
場合に、上型52の雌型凹部の位置を下型51の雌型凹
部の位置に正確に合致させるための誘導手段である。ま
た、成形装置の周囲には加熱装置55が配置されてい
る。
【0004】プレス成形を行う場合には、まず、光学素
材Pを下型51の雌型凹部上に載置し、加熱装置53に
より加熱を行う(図4(A))。加熱は、ガラスの温度
がガラスの転移点以上となる程度まで行う。この加熱に
より、光学素材Pは軟化し可塑性を持つようになる。次
に、この状態で、油圧機構54により上型52を下降さ
せて光学素材Pを押圧する(図4(B))。これによ
り、光学素材Pは、下型51と上型52の間に形成され
るレンズ形状に成形される。その後、徐々に冷却し、油
圧機構54により上型52を上昇させ、成形されたレン
ズ(以下、「成形後レンズ」という。)Lを下型51か
ら取り出す(図4(C))。
【0005】光学素材Pを下型51の雌型凹部上に載置
する際、及び成形後レンズLの取出す際には、産業用ロ
ボットのアーム71の先端に設けられた吸着パッド61
を用いる。アーム71はパイプ状となっている。また、
吸着パッド61はシリコンゴム等からなる漏斗状部材
で、中央に開口が設けられており、この開口はアーム7
1の内部空間と連通している。このような構成により、
吸着パッド61を成形後レンズLに当接し、アーム71
を介して真空ポンプ等(図示せず)により空気を吸引す
ると、吸着パッド61の内部が負圧となるので、これを
利用して吸着パッド61に成形後レンズLを吸着させて
取り出し、成形装置から次工程等へ移送する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の成形方法及び成形光学素材取出し方法では、油
圧機構54により上型52を上昇させた場合に、成形後
レンズLが下型51の位置に残らず、成形後レンズLが
上型52に張り付いてしまうことがあった。また、いっ
たん上型52に張り付いた成形後レンズLが、その後、
下型51の雌型凹部以外の周辺位置に落下する場合もあ
った。これらの場合には、そのまま次回の成形工程に移
行すると、上型52に張り付いた前回の成形後レンズL
や、下型51の雌型凹部以外の周辺位置に残った前回の
成形後レンズLが加圧工程を妨げたり、装置の故障の原
因となることもあった。また、成形後レンズLが下型5
1の位置で吸着・保持できない場合にはすべて製造ライ
ンを止めて人間により点検させるようにすると、煩雑で
あり、かつ工場等の製造効率が低下する。
【0007】上記の問題を解決するため、上型52の
雌型凹部に剥離剤をコーティングする、下型51と上
型52の温度に差をつける、下型51と上型52の材
質を異ならせる、等の対策が実施されたが、いずれも抜
本的な解決策とはなっていない。
【0008】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、成
形された光学素材が一方の型に張り付いたり所定位置以
外の位置に落下等した場合であっても支障なく取出し等
が行える成形光学素材取出し装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る第1の成形光学素材取出し装置は、光
学材料からなる光学素材を第1型と第2型の間で加圧し
て成形した成形光学素材を取り出す成形光学素材取出し
装置であって、負圧により前記成形光学素材を吸着する
吸着手段と、吸気により前記吸着手段が物体に接触した
場合に前記負圧を発生させる吸気手段と、前記成形光学
素材が前記第1型に密着した場合の前記成形光学素材の
露出表面位置である第1位置又は前記成形光学素材が前
記第2型に密着した場合の前記成形光学素材の露出表面
位置である第2位置へ前記吸着手段を移動させる移動手
段を備えたことを特徴とする。
【0010】上記の成形光学素材取出し装置において、
好ましくは、前記吸着手段は、前記第1位置にある前記
成形光学素材の露出表面を吸着する第1吸着部と、前記
第2位置にある前記成形光学素材の露出表面を吸着する
第2吸着部を有し、前記移動手段は、前記第1吸着部を
前記第1位置へ移動させ、又は前記第2吸着部を前記第
2位置へ移動させる。
【0011】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、前記負圧の有無を検出することによ
り前記前記成形光学素材が前記吸着手段に吸着されたか
否かを検知する吸着検知手段を有する。
【0012】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、前記成形光学素材の表面が前記第1
位置に存在するか否か又は前記成形光学素材の表面が前
記第2位置に存在するか否かを検知する素材検知手段を
有し、かつ、前記移動手段は、前記第1位置又は前記第
2位置の近傍へ前記素材検知手段を移動させる。
【0013】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、前記素材位置検知手段は、前記成形
光学素材の表面が前記第1位置に存在するか否かを検知
する第1素材検知部と、前記成形光学素材の表面が前記
第2位置に存在するか否かを検知する第2素材検知部を
有し、前記移動手段は、前記第1素材検知部を前記第1
位置の近傍へ移動させ、又は前記第2素材検知部を前記
第2位置の近傍へ移動させる。
【0014】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、前記成形光学素材の表面の検知は非
接触状態で行われる。
【0015】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、圧縮空気を噴射する空気噴射手段
と、前記空気噴射手段に前記圧縮空気を供給する空気供
給手段と、前記移動手段は、前記第1型又は前記第2型
の近傍へ前記空気噴射手段を移動させる。
【0016】また、上記の成形光学素材取出し装置にお
いて、好ましくは、前記吸着手段は前記空気噴射手段を
兼ねる。
【0017】また、本発明に係る第2の成形光学素材取
出し装置は、光学材料からなる光学素材を第1型と第2
型の間で加圧して成形した成形光学素材を取り出す成形
光学素材取出し装置であって、負圧により前記成形光学
素材を吸着する吸着手段と、吸気により前記吸着手段が
物体に接触した場合に前記負圧を発生させる吸気手段
と、前記負圧の有無を検出する負圧検出手段と、前記成
形光学素材が前記第1型に密着した場合の前記成形光学
素材の露出表面位置である第1位置又は前記成形光学素
材が前記第2型に密着した場合の前記成形光学素材の露
出表面位置である第2位置に物体が存在するか否かを検
出する物体検出手段と、圧縮空気を噴射する空気噴射手
段と、前記空気噴射手段に前記圧縮空気を供給する空気
供給手段と、前記吸着手段と前記物体検出手段と前記空
気噴射手段を保持するとともに移動させる移動手段と、
前記移動手段を駆動させて前記吸着手段を前記第1位置
又は前記第2位置に移動させた後に前記吸気手段に吸気
させる吸着工程を行い、前記第1位置又は前記第2位置
において前記負圧検出手段が前記負圧を検出した場合に
は前記成形光学素材が取り出されたと判断して次の光学
素材の成形工程に移行し、前記吸着工程において前記第
1位置及び前記第2位置のいずれにおいても前記負圧検
出手段が前記負圧を検出しなかった場合には前記移動手
段を駆動させて前記物体検出手段を前記第1位置又は前
記第2位置に移動させた後に物体が存在するか否かを検
出させる物体検出工程を行い、前記第1位置又は前記第
2位置において前記物体検出手段が物体を検出した場合
には前記成形光学素材が前記第1型又は前記第2型に密
着したと判断して装置停止又は警報発生の措置をとり、
前記物体検出工程において前記第1位置及び前記第2位
置のいずれにおいても前記物体検出手段が物体を検出し
なかった場合には前記移動手段を駆動させて前記空気噴
射手段を前記第1型又は前記第2型の近傍へ移動させた
後に前記空気供給手段から前記圧縮空気を供給させ前記
第1型又は前記第2型の近傍に前記圧縮空気を噴射させ
た後に次の光学素材の成形工程に移行するよう制御する
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】上記の成形光学素材取出し装置において、
好ましくは、前記吸着工程は所定回数繰り返される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の成形光学素材取出し装置
の一実施形態の構成を示したブロック図である。図1に
示すように、成形光学素材取出し装置である成形レンズ
取出し装置100は、駆動系1と、空圧系2と、検出制
御系3を備えて構成されている。
【0021】駆動系1は、アーム11と、アーム11を
駆動する駆動機構12を有している。駆動機構12は、
図示しない駆動源と、歯車やチェーン、カム等の公知の
伝動機構を有して構成され、アーム11を、図1に示す
x方向(水平方向)、z方向(垂直方向)、θ方向(水
平旋回方向)に駆動可能となっており、アーム11の先
端を三次元上の所望位置に移動させることができる。こ
の駆動系1は、移動手段に相当している。
【0022】空圧系2は、真空ポンプ21と、モータ2
3と、圧縮空気容器22と、空気配管25a,25b,
25c,25d,25e及び25fと、電磁弁26a,
26b及び26cと、パッド24a及び24bを有して
いる。空気配管25a〜25fはパイプ状部材である。
また、パッド24a及び24bは、シリコンゴム等から
なる漏斗状部材で、中央に開口が設けられており、この
開口は空気配管25a又は25bの内部空間と連通して
いる。
【0023】上記のモータ23は真空ポンプ21に接続
しており、真空ポンプ21を駆動する。また、空気配管
25dの一端は真空ポンプ21に接続し、空気配管25
dの他端は電磁弁26bに接続している。電磁弁26b
は、空気配管25dと空気配管25eと空気配管25c
に接続している。電磁弁26bは、図示しないアクチュ
エータを有しており、アクチュエータの駆動制御により
弁が切換えられ、空気配管25d又は空気配管25eの
いずれかを空気配管25cに連通させる。空気配管25
cの他端は電磁弁26aに接続している。電磁弁26a
は、空気配管25cと空気配管25aと空気配管25b
に接続している。電磁弁26aは、図示しないアクチュ
エータを有しており、アクチュエータの駆動制御により
弁が切換えられ、空気配管25cを空気配管25a又は
空気配管25bのいずれかに連通させる。空気配管25
aの他端にはパッド24aが接続し、また、空気配管2
5bの他端にはパッド24bが接続している。パッド2
4aはアーム11に下方に向けて設置され、パッド24
bはアーム11に上方に向けて設置される。
【0024】また、上記の空気配管25eの他端には電
磁弁26cが接続し、電磁弁26cには空気配管25f
が接続している。また、空気配管25fの他端には圧縮
空気容器22が接続している。圧縮空気容器22は、圧
縮空気を収容するボンベ等の圧力容器である。電磁弁2
6cは、図示しないアクチュエータを有しており、アク
チュエータの駆動制御により弁が開閉される。電磁弁2
6cは、通常時には閉塞されている。
【0025】検出制御系3は、制御手段であるCPU
(Central Processing Unit :中央制御装置)31と、
ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)32
と、RAM(Random Access Memory:随時書込み読出し
メモリ)32と、近接スイッチ34a及び34bと、負
圧センサ35と、警報器36を有している。
【0026】CPU31は、駆動機構12とモータ23
と近接スイッチ34a及び34bと負圧センサ35と電
磁弁26a〜26cに接続され、成形レンズ取出し装置
100の各部を統括制御する。また、CPU31は、レ
ンズの成形装置、あるいは製造ライン全体を統括するホ
ストコンピュータ(図示せず)にも接続されている。図
1における鎖線は、CPU31からの制御信号を送る信
号線、又はセンサ等からの信号を送る信号線等を示して
いる。ROM32は、CPU31の制御プログラムや既
知のデータ等を格納する記憶装置であり、CPU31に
接続される。RAM33は、CPU31の演算したデー
タ等を一時記憶する記憶装置であり、CPU31に接続
される。近接スイッチ34a及び34bは、その先端位
置付近に物体が存在するか否かを検出する非接触式の検
出器であり、近接スイッチ34aはアーム11に下方に
向けて設置され、近接スイッチ34bはアーム11に上
方に向けて設置される。また、負圧センサ35は、空気
圧を検出する検出器であり、空気配管25dに取り付け
られる。警報器36は、装置に異常が生じた場合に、警
報音を発生するとともに、赤色光等を点滅させる。
【0027】次に、上記した成形レンズ取出し装置10
0の動作について、図1ないし図4を参照しつつ説明す
る。図2は、成形レンズ取出し装置における動作手順を
示す基本フローチャート図であり、図3は、図2の基本
フローチャート図における「再試行サブルーチン」の手
順を示すフローチャート図である。
【0028】まず、レンズの成形が開始され(図2のス
テップS1参照)、上記した図4(A)及び図4(B)
と同様の手順で成形が行われる。次に、レンズの成形が
終了すると(ステップS2)、図4(C)において6
1,71で示す取出し装置のかわりに、成形レンズ取出
し装置100により、成形後レンズLが取り出される。
【0029】レンズの成形が終了し、油圧機構54によ
り上型52が上昇すると、レンズ成形装置からCPU3
1へ成形終了を報知する信号が送られる。CPU31
は、この信号を受けると、ステップS3以降の制御を開
始する。まず、CPU31は、成形後レンズLが下型5
1に密着した場合の成形後レンズLの露出表面位置であ
る第1位置の三次元座標値(x1 ,y1 ,z1 )をRO
M32から読み出し、駆動機構12に駆動制御信号を送
ってアーム11を駆動させ、パッド24aの先端位置が
第1位置となるように移動させる。次に、電磁弁26a
を空気配管25a側に切り換える切換制御信号を電磁弁
26aのアクチュエータ(図示せず)に送るとともに、
電磁弁26bを空気配管25d側に切り換える切換制御
信号を電磁弁26bのアクチュエータ(図示せず)に送
り、さらにモータ23に駆動制御信号を送って駆動さ
せ、真空ポンプ21に吸気を行わせる(ステップS
3)。
【0030】上記のような制御により、パッド24aが
成形後レンズLの露出表面に接触した場合には、真空ポ
ンプ21による吸気を行うと成形後レンズLがパッド2
4aに吸着されパッド24aを塞ぐためパッド24a内
が負圧となる。このような場合には、負圧センサ35が
負圧を検出しCPU31に負圧検出信号を送るので、C
PU31は、パッド24aが成形後レンズLを吸着し保
持したことを検知する。パッド24aが成形後レンズL
を吸着し保持した、と判断した場合(ステップS4のY
ES)には、CPU31は、ステップS5に移行し、成
形後レンズLを集積する容器等の位置である移送位置を
ROM32から読み出し、駆動機構12に駆動制御信号
を送ってアーム11を駆動させ、パッド24aの先端位
置が移送位置となるように移動させ、移送位置に到達し
た場合には、モータ23に停止制御信号を送って停止さ
せ、真空ポンプ21の吸気動作を停止させて成形後レン
ズLを集積容器等に載置する。
【0031】その後、CPU31は、ステップS6に移
行し、成形前の光学素材Pを集積してある容器等の位置
である光学素材位置をROM32から読み出し、駆動機
構12及びモータ23に上記と同様の制御信号を送り、
光学素材位置へのパッドの移動→新たな光学素材の吸着
→新たな光学素材の下型凹部への移送→新たな光学素材
の下型凹部への載置という一連の動作を行わせる。新た
な光学素材Pが載置されると、CPU31は成形装置へ
「光学素材載置」を報知する信号を送り、成形装置は再
びステップS1に戻って成形動作を行う。
【0032】一方、上記のステップS4において、負圧
センサ35が負圧を検出せず、CPU31が「パッド2
4aは成形後レンズLを吸着・保持していない」と判断
した場合、すなわちステップS4における「NO」の場
合には、再試行サブルーチンS7(図3)に移行する。
再試行は、レンズ吸着動作に失敗することを考慮し、同
一動作を数回試行させる手順である。
【0033】再試行サブルーチンS7においては、ま
ず、CPU31にハードウェア又はソフトウェアとして
設けられたカウンタ(図示せず)の値(再試行回数値)
iを「1」に設定し、このi値をRAM33に格納させ
る(ステップS21)。次に、上記したステップS3と
同様の動作を行わせる(ステップS22)。その後、上
記したステップS4と同様の判断を行う(ステップS2
3)。
【0034】ステップS23の結果が「YES」の場合
は、負圧センサ35が負圧を検出し、CPU31が「パ
ッド24aは成形後レンズLを吸着・保持した」と判断
した場合である。この場合には、再試行サブルーチンS
7の結果を「YES」として、図2の基本フローチャー
トに戻り、ステップS5以降の手順を実施する(ステッ
プS24)。
【0035】一方、ステップS23の結果が「NO」の
場合は、この再試行においても負圧センサ35が負圧を
検出せず、CPU31が「パッド24aは成形後レンズ
Lを吸着・保持していない」と判断した場合である。こ
の場合には、ステップS25に移行し、RAM33に記
憶された現在の再試行回数iがあらかじめ設定した再試
行回数値nに達したか否かを判断する。iがnに達して
いなければ、ステップS26に移行して、iのカウント
値を「1」だけインクリメントさせて「i+1」とし、
RAM33に格納させる。以下、iがnに達するまで上
記の手順を繰り返す。ステップS25においてiがnに
達した場合は、n回再試行しても下型51では成形後レ
ンズLが取れなかった場合を示している。この場合に
は、再試行サブルーチンS7の結果を「NO」として、
図2の基本フローチャートに戻り、ステップS8以降の
手順を実施する(ステップS27)。
【0036】ステップS7までの手順は、成形終了後、
上型52を上昇させた場合に、成形後レンズLが下型5
1の位置に残っていることを想定した取出し手順であ
る。この取出し手順が成功しなかった場合には、成形後
レンズLが下型51に強固に張り付き吸引によっても取
り出せなかった場合、成形後レンズLが上型52に張り
付いてしまった場合、あるいはいったん上型52に張り
付いた成形後レンズLが下型51の雌型凹部以外の周辺
位置に落下した場合の2つのケースがあり得る。以下に
説明するステップS8〜10の手順は、第2のケースを
想定した取出し手順である。
【0037】この場合には、まずステップS8におい
て、CPU31は、成形後レンズLが上型52に密着し
た場合の成形後レンズLの露出表面位置である第2位置
の三次元座標値(x2 ,y2 ,z2 )をROM32から
読み出し、駆動機構12に駆動制御信号を送ってアーム
11を駆動させ、パッド24bの先端位置が第2位置と
なるように移動させる。次に、電磁弁26aを空気配管
25b側に切り換える切換制御信号を電磁弁26aのア
クチュエータ(図示せず)に送るとともに、電磁弁26
bを空気配管25d側に切り換える切換制御信号を電磁
弁26bのアクチュエータ(図示せず)に送り、さらに
モータ23に駆動制御信号を送って駆動させ、真空ポン
プ21に吸気を行わせる。
【0038】上記のような制御により、パッド24bが
成形後レンズLの露出表面に接触した場合には、真空ポ
ンプ21による吸気を行うと成形後レンズLがパッド2
4bに吸着されパッド24bを塞ぐためパッド24b内
が負圧となる。このような場合には、負圧センサ35が
負圧を検出しCPU31に負圧検出信号を送るので、C
PU31は、「パッド24bが成形後レンズLを吸着・
保持した」と判断し(ステップS9のYES)、CPU
31は、ステップS5以降の手順を実施する。
【0039】一方、上記のステップS9において、負圧
センサ35が負圧を検出せず、CPU31が「パッド2
4bは成形後レンズLを吸着・保持していない」と判断
した場合、すなわちステップS9における「NO」の場
合には、再試行サブルーチンS10(図3)に移行す
る。再試行サブルーチンS10において、所定の再試行
回数n回の間に成形後レンズLが取れた場合には、再試
行サブルーチンS10の結果を「YES」として、図2
の基本フローチャートに戻り、ステップS5以降の手順
を実施するが、所定の再試行回数n回の間に成形後レン
ズLが取れなかった場合には、再試行サブルーチンS1
0の結果を「NO」として、図2の基本フローチャート
に戻り、ステップS11以降の手順を実施する。
【0040】再試行サブルーチンS10において「N
O」であった場合は、成形後レンズLを下型51の位置
に取りにいった場合、及び成形後レンズLを上型52の
位置に取りにいった場合のいずれの場合においても、成
形後レンズLの吸着・保持ができなかったケースであ
る。以下に説明するステップS11〜14の手順は、こ
のケースの場合に、成形後レンズLが各型の位置に存在
するのか否かを調査するための手順である。
【0041】ステップS11では、CPU31は、上記
した第1位置の三次元座標値(x1,y1 ,z1 )をR
OM32から読み出し、駆動機構12に駆動制御信号を
送ってアーム11を駆動させ、近接スイッチ34aの先
端位置が第1位置となるように移動させる。この場合、
第1位置に成形後レンズLが存在する場合には、近接ス
イッチ34aが物体の存在を検出しCPU31に物体検
出信号を送るので、CPU31は、第1位置に成形後レ
ンズLが存在すること、すなわち「成形後レンズLが下
型51に強固に密着し吸引によっても吸着できなかっ
た」ことを検知する。この場合(ステップS12のYE
S)には、成形レンズ取出し装置100によるこれ以上
のレンズ取出し操作はできないため、CPU31は、ス
テップS15に移行し、成形装置を非常停止させ、同時
に警報器36に警報信号を送って警報音や警報点滅表示
等を行わせ、工場の担当者等に異常発生を報知する。ま
た、この場合、製造ライン全体のホストコンピュータに
警報信号を送り、オペレータ等に異常発生を報知するよ
うにしてもよい。
【0042】上記のステップS12の判定の結果が「N
O」の場合は、成形後レンズLが下型51の位置には存
在しない場合を示している。この場合には、CPU31
は、ステップS13に移行し、成形後レンズLが上型5
2の位置に存在するか否かを調査する。
【0043】ステップS13では、CPU31は、上記
した第2位置の三次元座標値(x2,y2 ,z2 )をR
OM32から読み出し、駆動機構12に駆動制御信号を
送ってアーム11を駆動させ、近接スイッチ34bの先
端位置が第2位置となるように移動させる。この場合、
第2位置に成形後レンズLが存在する場合には、近接ス
イッチ34bが物体の存在を検出しCPU31に物体検
出信号を送るので、CPU31は、第2位置に成形後レ
ンズLが存在すること、すなわち「成形後レンズLが上
型52に強固に密着し吸引によっても吸着できなかっ
た」ことを検知する。この場合(ステップS14のYE
S)においても、成形レンズ取出し装置100によるこ
れ以上のレンズ取出し操作はできないため、CPU31
は、ステップS15に移行し、上記と同様の非常停止措
置を実行する。
【0044】上記のステップS14の判定の結果が「N
O」の場合は、成形後レンズLが下型51、上型52の
いずれの位置にも存在しない場合を示している。この場
合には、あり得るケースは、いったん上型52に張り付
いた成形後レンズLが下型51の雌型凹部以外の位置に
落下した場合である。このような場合においては、成形
後レンズLが成形装置の外部に転落していれば、その後
の成形作業に支障はないが、成形後レンズLが成形装置
の内部、例えば下型51の上面の平坦部等に残っている
と、その後の成形作業を妨げ、故障等の原因となる。そ
のため、この場合には、ステップS16を実行する。
【0045】ステップS16においては、CPU31
は、下型51の上方の所定位置である第3位置の三次元
座標値(x3 ,y3 ,z3 )をROM32から読み出
し、駆動機構12に駆動制御信号を送ってアーム11を
駆動させ、パッド24aの先端位置が第3位置となるよ
うに移動させる。次に、電磁弁26aを空気配管25a
側に切り換える切換制御信号を電磁弁26aのアクチュ
エータ(図示せず)に送るとともに、電磁弁26bを空
気配管25e側に切り換える切換制御信号を電磁弁26
bのアクチュエータ(図示せず)に送り、さらに電磁弁
26cを開放する開放制御信号を電磁弁26cのアクチ
ュエータ(図示せず)に送る。これにより、パッド24
aから圧縮空気が噴出し、下型51の上部全面に吹き付
けられる。
【0046】成形後レンズLが下型51の上面の平坦部
に残っていても、これはいったん上型52に張り付いた
後に転落したものであり、下型51上に密着はしていな
いから、この「ブロー工程」により、成形後レンズLは
成形装置外部に吹き飛ぶことになる。この後は、次回の
成形工程に移行しても支障は生じないから、ステップS
6に移行し、上記と同様の手順を実行する。
【0047】上記したように、本実施形態によれば、下
型、上型のいずれの型の位置へも吸着による取出しを試
みるため、成形後レンズLが例えば上型52に張り付い
た場合であっても取出し可能である。また、所定回数の
取出し操作を繰り返し吸着により取出しを行うため、
1,2回失敗しても確実に取出しを行うことができる。
また、下型51の上面等に落下して残存した場合であっ
ても、各型の凹部に成形後レンズLが存在するか否かの
調査によりこれを検知し、いずれの型の凹部にも残存し
ていない場合には成形後レンズLが下型の上面などに残
存している場合を考慮し圧縮空気の噴射により装置外部
へ除去することができる。さらに、成形後レンズLが下
型51又は上型52の一方に強固に密着し、吸着によっ
ては取り出せない場合にはこれを判断し、装置を非常停
止させるとともに警報等を発生し工場担当者等に報知す
ることができる。したがって、製造ラインが頻繁に停止
することもなく、かつ製造ラインが非常停止した場合に
もその原因を容易に特定することができる。
【0048】上記において、成形後レンズLは成形光学
素材に相当している。また、パッド24a及び24b
は、吸着手段及び空気噴射手段に相当している。また、
パッド24a又は24bのうちのいずれか一方は第1吸
着部に相当し、パッド24a又は24bのうちの他方は
第2吸着部に相当している。真空ポンプ21とモータと
空気配管25a,25b,25c,25dと電磁弁26
a及び26bは、吸気手段を構成している。また、圧縮
空気容器22と空気配管25a,25b,25c,25
e,25fと電磁弁26a,26b,26cは、空気供
給手段を構成している。また、負圧センサ35は、負圧
検出手段に相当しており、負圧センサ35とCPU31
は、吸着検知手段を構成している。また、近接スイッチ
34a及び34bは、物体検出手段に相当している。近
接スイッチ34a,34bとCPU31は、素材検知手
段を構成している。また、近接スイッチ34aとCPU
31は、第1素材検知部又は第2素材検知部のうちの一
方を構成しており、近接スイッチ34bとCPU31
は、第1素材検知部又は第2素材検知部のうちの他方を
構成している。
【0049】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0050】例えば、上記実施形態においては、光学素
材を形成する光学材料として光学ガラスを例に挙げて説
明したが、本発明はこれには限定されず、加圧成形可能
な光学材料であればどのようなものであってもよい。
【0051】また、上記実施形態においては、成形光学
素材としてレンズを例に挙げて説明したが、本発明はこ
れには限定されず、他の成形光学素材、例えばミラーや
プリズム等にも応用可能である。
【0052】また、上記実施形態においては、光学素材
を成形する型として下型と上型からなり上下方向に加圧
して成形するための型を例に挙げて説明したが、本発明
はこれには限定されず、他の形態の型、例えば、右側の
型と左側の型からなり水平方向に加圧して成形するため
の型などであってもよく、一般に、第1の型と第2の型
からなる加圧成形用型であればどのようなものであって
もよい。
【0053】また、上記実施形態においては、成形光学
素材である成形後レンズが下型に密着した場合の成形後
レンズの露出表面位置を第1位置とし、成形後レンズが
上型に密着した場合の成形後レンズの露出表面位置を第
2位置とした例について説明したが、本発明はこれには
限定されず、一般に、第1の型と第2の型のうちのいず
れかに密着した場合の成形光学素材の露出表面位置を第
1位置とし、他方の型に密着した場合の成形光学素材の
露出表面位置を第2位置とすればよい。
【0054】また、上記実施形態においては、移動手段
として、アームをx方向(水平方向)、z方向(垂直方
向)、θ方向(水平旋回方向)に駆動可能な機構を例に
挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他の
形態の移動手段、例えば、アーム等をx方向(水平方向
のうち例えば左右方向)、y方向(水平方向のうちx方
向に垂直な方向)、z方向(垂直方向)に駆動可能な機
構等であってもよい。
【0055】また、上記実施形態においては、吸着手段
又は空気噴射手段であるパッド、物体検出手段である近
接スイッチをそれぞれ2個設け、それぞれを下型専用及
び上型専用とした例について説明したが、本発明はこれ
には限定されず、単一のパッド及び近接スイッチにより
上下の各型に対応させるようにしてもよい。この場合に
は、移動手段は、各型の双方へ移動可能な運動、例え
ば、アームの水平方向を回転軸として回転させる運動等
も実施可能なような構造の駆動機構とする。
【0056】また、上記実施形態においては、パッドが
吸着手段と空気噴射手段を兼ねている例について説明し
たが、本発明はこれには限定されず、専用の吸着手段と
専用の空気噴射手段を設けるようにしてもよい。
【0057】また、上記実施形態においては、圧縮空気
噴射用の空気配管に開閉用の電磁弁26cが設けられた
例について説明したが、本発明はこれには限定されず、
電磁弁26cを省略し、圧縮空気容器22からの圧縮空
気を直接電磁弁26bに導くように構成してもよい。
【0058】また、上記実施形態においては、圧縮空気
噴射用の圧縮空気を収容する圧縮空気容器を設けた例に
ついて説明したが、本発明はこれには限定されず、圧縮
空気容器22と空気配管25e,25fと電磁弁26c
を除去し、真空ポンプ21のかわりに、正転方向では空
気の吸引を行い、逆転させることにより空気圧縮を行わ
せるようなポンプを設け、吸着時にはこのポンプを正転
させ、噴射時にはこのポンプを逆転させるように構成し
てもよい。あるいは、このポンプにより生成した圧縮空
気を圧縮空気容器22に貯留するように構成してもよ
い。
【0059】また、上記実施形態においては、物体検出
手段として近接スイッチを例に挙げて説明したが、本発
明はこれには限定されず、他の形態の検出手段、例え
ば、電気量、磁気量等により物体の存在を検出するも
の、レーザ光等の光学的手段により物体の存在を検出す
るものなどであってもよく、物体の検出についても非接
触状態での検出のほか、接触して検出するようなもので
あってもよい。
【0060】また、上記実施形態においては、制御手段
としてCPUを例に挙げ、CPUの記憶装置としてRO
M及びRAMを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
は限定されず、他の形態の制御手段でもよく、記憶装置
も他の形態の記憶装置、例えば、他の半導体記憶装置、
磁気ディスク、光ディスク等であってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る成形
光学素材取出し装置によれば、第1型、第2型のいずれ
の型の素材表面位置である第1位置,第2位置へ吸着に
よる取出しを試みるため、成形光学素材が型の一方に張
り付いた場合であっても取出し可能である。また、所定
回数の取出し操作を繰り返し吸着により取出しを行うた
め、1,2回失敗しても確実に取出しを行うことができ
る。また、一方の型付近に落下等により残存した場合で
あっても、各型に成形光学素材が存在するか否かの調査
によりこれを検知し、いずれの型の第1位置,第2位置
にも残存していない場合には成形光学素材が一方の型の
凹部周辺などに残存している場合を考慮し圧縮空気の噴
射により装置外部へ除去することができる。さらに、成
形光学素材が一方の型に強固に密着し、吸着によっては
取り出せない場合にはこれを判断し、装置を停止させる
とともに警報等を発生し工場担当者等に報知することが
できる。したがって、製造ラインが頻繁に停止すること
もなく、かつ製造ラインが停止した場合にもその原因を
容易に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である成形レンズ取出し装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す成形レンズ取出し装置における動作
手順を示すフローチャート図(1)である。
【図3】図1に示す成形レンズ取出し装置における動作
手順を示すフローチャート図(2)である。
【図4】従来のレンズの成形方法を説明する図であり、
図4(A)は成形開始前に光学素材を下型上に置いた状
態を、図4(B)は加熱圧縮中の状態を、図4(C)は
成形が終了しレンズを取り出そうとしている状態を、そ
れぞれ示している。
【符号の説明】
1 駆動系 2 空圧系 3 検出制御系 11 アーム 12 駆動機構 21 真空ポンプ 22 圧縮空気容器 23 モータ 24a,24b パッド 25a〜25f 空気配管 26a〜26c 電磁弁 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34a,34b 近接スイッチ 35 負圧センサ 36 警報器 51 下型 52 上型 53 胴型 54 油圧機構 55 加熱装置 61 吸着パッド 71 アーム 100 成形レンズ取出し装置 L 成形後レンズ P 光学素材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学材料からなる光学素材を第1型と第
    2型の間で加圧して成形した成形光学素材を取り出す成
    形光学素材取出し装置であって、 負圧により前記成形光学素材を吸着する吸着手段と、 吸気により前記吸着手段が物体に接触した場合に前記負
    圧を発生させる吸気手段と、 前記成形光学素材が前記第1型に密着した場合の前記成
    形光学素材の露出表面位置である第1位置又は前記成形
    光学素材が前記第2型に密着した場合の前記成形光学素
    材の露出表面位置である第2位置へ前記吸着手段を移動
    させる移動手段を備えたことを特徴とする成形光学素材
    取出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形光学素材取出し装置
    において、 前記吸着手段は、前記第1位置にある前記成形光学素材
    の露出表面を吸着する第1吸着部と、前記第2位置にあ
    る前記成形光学素材の露出表面を吸着する第2吸着部を
    有し、 前記移動手段は、前記第1吸着部を前記第1位置へ移動
    させ、又は前記第2吸着部を前記第2位置へ移動させる
    ことを特徴とする成形光学素材取出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の成形光学素
    材取出し装置において、 前記負圧の有無を検出することにより前記前記成形光学
    素材が前記吸着手段に吸着されたか否かを検知する吸着
    検知手段を有することを特徴とする成形光学素材取出し
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の成形光学素
    材取出し装置において、 前記成形光学素材の表面が前記第1位置に存在するか否
    か又は前記成形光学素材の表面が前記第2位置に存在す
    るか否かを検知する素材検知手段を有し、かつ、 前記移動手段は、前記第1位置又は前記第2位置の近傍
    へ前記素材検知手段を移動させることを特徴とする成形
    光学素材取出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の成形光学素材取出し装置
    において、 前記素材位置検知手段は、前記成形光学素材の表面が前
    記第1位置に存在するか否かを検知する第1素材検知部
    と、前記成形光学素材の表面が前記第2位置に存在する
    か否かを検知する第2素材検知部を有し、 前記移動手段は、前記第1素材検知部を前記第1位置の
    近傍へ移動させ、又は前記第2素材検知部を前記第2位
    置の近傍へ移動させることを特徴とする成形光学素材取
    出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の成形光学素
    材取出し装置において、 前記成形光学素材の表面の検知は非接触状態で行われる
    ことを特徴とする成形光学素材取出し装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうちのいずれ
    か1項に記載の成形光学素材取出し装置において、 圧縮空気を噴射する空気噴射手段と、 前記空気噴射手段に前記圧縮空気を供給する空気供給手
    段と、 前記移動手段は、前記第1型又は前記第2型の近傍へ前
    記空気噴射手段を移動させることを特徴とする成形光学
    素材取出し装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の成形光学素材取出し装置
    において、 前記吸着手段は前記空気噴射手段を兼ねることを特徴と
    する成形光学素材取出し装置。
  9. 【請求項9】 光学材料からなる光学素材を第1型と第
    2型の間で加圧して成形した成形光学素材を取り出す成
    形光学素材取出し装置であって、 負圧により前記成形光学素材を吸着する吸着手段と、 吸気により前記吸着手段が物体に接触した場合に前記負
    圧を発生させる吸気手段と、 前記負圧の有無を検出する負圧検出手段と、 前記成形光学素材が前記第1型に密着した場合の前記成
    形光学素材の露出表面位置である第1位置又は前記成形
    光学素材が前記第2型に密着した場合の前記成形光学素
    材の露出表面位置である第2位置に物体が存在するか否
    かを検出する物体検出手段と、 圧縮空気を噴射する空気噴射手段と、 前記空気噴射手段に前記圧縮空気を供給する空気供給手
    段と、 前記吸着手段と前記物体検出手段と前記空気噴射手段を
    保持するとともに移動させる移動手段と、 前記移動手段を駆動させて前記吸着手段を前記第1位置
    又は前記第2位置に移動させた後に前記吸気手段に吸気
    させる吸着工程を行い、前記第1位置又は前記第2位置
    において前記負圧検出手段が前記負圧を検出した場合に
    は前記成形光学素材が取り出されたと判断して次の光学
    素材の成形工程に移行し、 前記吸着工程において前記第1位置及び前記第2位置の
    いずれにおいても前記負圧検出手段が前記負圧を検出し
    なかった場合には前記移動手段を駆動させて前記物体検
    出手段を前記第1位置又は前記第2位置に移動させた後
    に物体が存在するか否かを検出させる物体検出工程を行
    い、前記第1位置又は前記第2位置において前記物体検
    出手段が物体を検出した場合には前記成形光学素材が前
    記第1型又は前記第2型に密着したと判断して装置停止
    又は警報発生の措置をとり、 前記物体検出工程において前記第1位置及び前記第2位
    置のいずれにおいても前記物体検出手段が物体を検出し
    なかった場合には前記移動手段を駆動させて前記空気噴
    射手段を前記第1型又は前記第2型の近傍へ移動させた
    後に前記空気供給手段から前記圧縮空気を供給させ前記
    第1型又は前記第2型の近傍に前記圧縮空気を噴射させ
    た後に次の光学素材の成形工程に移行するよう制御する
    制御手段を備えたことを特徴とする成形光学素材取出し
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の成形光学素材取出し装
    置において、 前記吸着工程は所定回数繰り返されることを特徴とする
    成形光学素材取出し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006347851A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Fujinon Corp 光学素子の吸着装置
CN113788603A (zh) * 2021-10-29 2021-12-14 广东金鼎光学技术股份有限公司 一种模压镜片防粘模自动化取出方法及取出机构
WO2022025020A1 (ja) * 2020-07-30 2022-02-03 ファナック株式会社 真空圧供給システム

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