JPH09309372A - 搭乗姿勢検出装置及び情報選択装置 - Google Patents

搭乗姿勢検出装置及び情報選択装置

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JPH09309372A
JPH09309372A JP8130366A JP13036696A JPH09309372A JP H09309372 A JPH09309372 A JP H09309372A JP 8130366 A JP8130366 A JP 8130366A JP 13036696 A JP13036696 A JP 13036696A JP H09309372 A JPH09309372 A JP H09309372A
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JP
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posture
belt
riding
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amount
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JP8130366A
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English (en)
Inventor
Akira Shiratori
朗 白鳥
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転手の搭乗姿勢を正確に検出し、これに応
じて複数の情報を切り換えて提供する。 【解決手段】 エンコーダ1により運転手に装着された
安全ベルトの全引き出し量を検出すると共に、エンコー
ダ2により該全引き出し量に対する肩〜腰ベルトの比率
を検出する。情報処理用マイクロコンピュータ10は、
基準値設定スイッチ5により予め設定された基準値と、
上記各エンコーダ1,2からの各検出出力とを比較する
ことにより、該安全ベルトの変動量を検出して運転手の
搭乗姿勢を検出する。そして、この搭乗姿勢の検出結果
に応じて切り換え器9を切り換え制御し、ナビゲーショ
ン装置4,各死角補助カメラ等からの各情報のいずれか
最適な情報を報知器6を介して提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば普通自動車
やバス或いは旅客機等の乗物に用いて好適な搭乗姿勢検
出装置及び情報選択装置に関し、特に、運転席等に着席
した際に装着する安全ベルトの変動量に基づいて運転手
等の動きを検出し、この検出結果に基づいてナビゲーシ
ョン装置からの画像や死角補助カメラからの画像及び警
報等の情報を切り換え制御することにより、運転手等の
搭乗姿勢に応じた真に必要な情報のみを提供可能とし、
安全性の向上等を図った搭乗姿勢検出装置及び情報選択
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、例えば普通自動車には、
いわゆるナビゲーション装置や死角補助カメラ装置が設
けられることが多くなった。ナビゲーション装置は、人
工衛星からの電波情報に基づいて車両の現在位置の経緯
度を検出し、地図情報と共に車両の現在位置をモニタ表
示するようになっている。これにより、運転手は地図上
に表示される車両の現在位置を確認しながら運転を行う
ことができ、道に迷うことなく目的地まで円滑に走行す
ることができる。また、死角補助カメラ装置は、自動車
のフロントバンパやリヤバンパの近傍に設けられた小型
カメラにより撮像された画像をモニタ表示するようにな
っている。これにより、運転手は、例えば後方走行(バ
ック走行)となる場合に見通しの悪くなる車両後方等の
状態をモニタ画面で確認しながら運転を行うこことがで
き、安全性の向上を図ることができる。
【0003】このようなナビゲーション装置からの画像
や死角補助カメラ装置からの画像は、例えば運転席のダ
ッシュボード上に設けられた1台のモニタ装置を共用し
てそれぞれ表示されるようになっており、該各画像の表
示切り換えは、運転手が手動で行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、1台
のモニタ装置を共用してナビゲーション装置からの画像
や死角補助カメラ装置からの画像等を表示するようにな
っていたため、各画像の切り換えは、運転手等が手動に
より切り換える必要があり大変不便であった。また、ナ
ビゲーション装置からの画像をモニタ表示中に車両をバ
ック走行させる場合、画像切り換えが面倒なことから、
これを行うことなくバック走行させることも多々あり、
安全運転上好ましいものではなかった。
【0005】ここで、安全ベルトの張力に基づいて運転
者の搭乗姿勢を検出し、この検出結果に基づいて上記モ
ニタ画像の切り換え制御を行うことが考えられるが、該
安全ベルトの張力に基づいて運転者の搭乗姿勢を検出す
るようにすると、例えばハンドルを抱え込むような前屈
みの姿勢をとった場合でも、また、車両をバック走行さ
せるために肩越しにふり返った姿勢をとった場合でも、
安全ベルトにかかる張力はそれぞれ同等のものとなるた
め、搭乗姿勢を正確に検出することはできない。従っ
て、上記モニタ画像の切り換え制御も正確には行うこと
ができないこととなる。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、搭乗者の搭乗姿勢を正確に検出することが
でき、この検出した搭乗姿勢に応じて、そのとき真に必
要な情報のみを自動的に選択して提供することができる
ような搭乗姿勢検出装置及び情報選択装置の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る搭乗姿勢検
出装置は、上述の課題を解決するために、搭乗者により
装着された搭乗ベルトの変動量を検出するベルト変動量
検出手段と、上記ベルト変動量検出手段により検出され
た搭乗ベルトの変動量に基づいて搭乗者の搭乗姿勢を検
出する搭乗姿勢検出手段とを有する構成とする。
【0008】具体的には、上記搭乗ベルトの「変動量」
は、以下のように検出する構成となっている。
【0009】すなわち、上記搭乗ベルトとして肩ベルト
及び腰ベルトで構成されるものを設け、上記ベルト変動
量検出手段を、搭乗ベルトの全引き出し量を検出する全
引き出し量検出手段と、この全引き出し量検出手段によ
り検出された搭乗ベルトの全引き出し量と腰ベルトの引
き出し量との比率を検出する比率検出手段とで構成す
る。そして、上記搭乗姿勢検出手段において、搭乗者の
通常の搭乗姿勢時の搭乗ベルトの全引き出し量、及び、
該全引き出し量と腰ベルトの引き出し量との比率をそれ
ぞれ基準値とし、この基準値と、上記全引き出し量検出
手段及び比率検出手段からの各検出出力とを比較するこ
とにより、搭乗者の搭乗姿勢を検出する。
【0010】或いは、上記搭乗ベルトとして肩ベルト及
び腰ベルトで構成されるものを設けられ、上記ベルト変
動量検出手段を、搭乗ベルトの全引き出し量を検出する
全引き出し量検出手段と、上記肩ベルトの引き出し方向
を検出する引き出し方向検出手段とで構成する。そし
て、上記搭乗姿勢検出手段において、搭乗者の通常の搭
乗姿勢時の搭乗ベルトの全引き出し量及び肩ベルトの引
き出し方向をそれぞれ基準値とし、この基準値と、上記
全引き出し量検出手段及び引き出し方向検出手段からの
各検出出力とを比較することにより、搭乗者の搭乗姿勢
を検出する。
【0011】このように、搭乗ベルトの「変動量」は、
搭乗ベルトの「全引き出し量」と、該全引き出し量検出
手段により検出された搭乗ベルトの全引き出し量と腰ベ
ルトの引き出し量との「比率」とに基づいて検出し、或
いは搭乗ベルトの「全引き出し量」と、肩ベルトの「引
き出し方向」とに基づいて検出するようになっている。
【0012】さらに具体的には、上記搭乗姿勢検出手段
は、搭乗者の通常の搭乗姿勢時における搭乗ベルトの基
準値を設定するための基準値設定手段と、上記基準値設
定手段により設定された基準値を記憶する記憶手段とを
有している。これは、搭乗者が搭乗毎に基準値設定手段
を用いて各自設定することを考慮したものであり、上記
搭乗姿勢検出手段は、この設定された基準値に基づいて
上記変動量を検出し、搭乗者の搭乗姿勢の検出を行う。
上記基準値設定手段を用いて基準値の設定を行うように
すると、各搭乗者にそれぞれ合致した基準値が設定され
ることとなり、より正確な姿勢検出を行うことができ
る。
【0013】或いは、上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者
の通常の搭乗姿勢時における基準値が予め記憶された記
憶手段を有している。これは、例えば人間工学等に基づ
いて通常の搭乗姿勢時における一般的な値を上記基準値
としてROM等の記憶手段に記憶しておくことを考慮し
たものであり、上記搭乗姿勢検出手段は、この予め記憶
されている基準値に基づいて上記変動量を検出し、搭乗
者の搭乗姿勢の検出を行う。この一般的な値を基準値と
して記憶した記憶手段を用いることにより、上記基準値
設定手段を用いて搭乗毎に基準値の設定を行う操作を省
略することができ、当該搭乗姿勢検出装置が設けられる
車両等の利便性の向上を図ることができる。
【0014】次に、本発明に係る搭乗姿勢検出装置は、
上述の構成に加え、搭乗車両或いは搭乗機の進行速度を
検出する進行速度検出手段を有している。そして、上記
搭乗姿勢検出手段は、上記進行速度検出手段で検出され
た進行速度をも考慮して搭乗者の搭乗姿勢を検出する。
【0015】具体的には、例えば当該搭乗姿勢検出装置
が自動車に設けられたとすると、運転手がとったハンド
ルを抱え込むような前屈みの姿勢は、車両速度が徐行速
度以下の場合はその姿勢は前方の安全確認を行うために
とった姿勢を示し、この逆に、車両速度が徐行速度以上
の場合はその姿勢は運転困難な危険な姿勢を示すことと
なる。このため、上記搭乗ベルトの変動量に基づいて搭
乗姿勢を検出する際に、例えば徐行速度を境にして搭乗
姿勢を判別することにより、進行速度をも考慮した、よ
り正確な姿勢検出を行うことができる。
【0016】ここで、当該搭乗姿勢検出装置において
は、搭乗の際に上記基準値設定手段により、搭乗ベルト
の基準値を設定する必要があるが(或いは一般的な基準
値が記憶手段に記憶されているが)、搭乗を継続するに
つれ、搭乗の際にとった姿勢が多少崩れる場合が多く、
これにより上記基準値の初期値にずれを生ずるものであ
る。
【0017】このため、本発明に係る搭乗姿勢検出装置
は、上述の構成に加え、搭乗中における搭乗ベルトの変
動量を複数回検出し、この複数回検出した変動量のう
ち、出現頻度の高い変動量に基づいて上記基準値の補正
を行う基準値補正手段を有している。そして、上記搭乗
姿勢検出手段は、上記基準値補正手段により基準値の補
正が行われた場合、この補正された基準値に基づいて搭
乗者の搭乗姿勢を検出する。
【0018】これにより、搭乗の継続により搭乗の際に
とった姿勢が多少崩れ、上記基準値の初期値にずれを生
じても、これを補正することができ、搭乗中は常時、正
確な姿勢検出を行うことができる。
【0019】このように、当該搭乗姿勢検出装置は、搭
乗者の動きに対応して変動する搭乗ベルトの変動量に基
づいて搭乗姿勢を検出するようにしているため、搭乗ベ
ルトの張力で搭乗姿勢を検出するよりも正確に搭乗姿勢
を検出することができる。
【0020】一方、本発明に係る情報選択装置は、上述
の搭乗姿勢検出装置の各構成に加え、搭乗者に示唆する
ための複数の情報を選択して出力する情報選択手段と、
上記情報選択手段により選択された情報を提供する情報
提供手段と、上記搭乗姿勢検出手段により検出された搭
乗者の搭乗姿勢に応じて上記情報選択手段を選択制御す
る選択制御手段とを有する構成となっている。
【0021】これにより、搭乗者の姿勢に応じて複数の
情報の中からそのとき真に必要な情報のみを自動的に選
択して提供することができる。従って、不必要な情報を
提供して搭乗者を不快にさせることがなく、この点から
安全性の向上に貢献することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る搭乗姿勢検出装置及び情報
選択装置は、固定ベルトの変動量に基づいて正確に搭乗
者の現在の姿勢を検出することができ、これに応じて複
数の情報の中から最適な情報を選択して提供することが
できる。
【0023】このため、そのとき運転手に真に必要な情
報のみを提供することができ、余計な情報の提供により
運転手に煩わしさを与えてしまうような不都合を防止す
ることができる。従って、運転手の注意力の散漫化を防
止することができ、情報の選択的な有効利用と併せて運
転の安全性の向上を図ることができる。
【0024】また、衝突時に運転手を保護する等の危険
防止以外の新たな機能を安全ベルトに付加することとな
るため、運転手に安全ベルトの装着を推進することがで
き、この点からも運転の安全性の向上に貢献することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る搭乗姿勢検出
装置及び情報選択装置の好ましい実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。本発明に係る搭乗姿
勢検出装置及び情報選択装置は、普通自動車の情報提供
システムに適用することができる。
【0026】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供
システムは、図1に示すように搭乗座席に搭乗した運転
手により装着された安全ベルトの全引き出し量を検出す
るエンコーダ1と、上記安全ベルトを構成する肩〜腰ベ
ルト間の変化量を検出するエンコーダ2と、車速を検出
する車速センサ3と、衛星からの電波情報に基づいて車
両の現在位置を検出して表示するナビゲーション装置4
と、運転手が正常状態時において装着した安全ベルトの
引き出し量を基準値として設定するための基準値設定ス
イッチ5とを有している。
【0027】また、上記情報提供システムは、運転手の
搭乗姿勢に応じた情報を提供する報知器6と、運転手か
ら見て車両後方の死角部分の状態を撮像するための死角
補助カメラ(後方)7と、運転手から見て車両前方の死
角部分の状態を撮像するための死角補助カメラ(前方)
8と、上記ナビゲーション装置4及び死角補助カメラ7
からの情報の切り換えを行う切り換え器9と、上記エン
コーダ1,2,車速センサ3,ナビゲーション装置4か
らの各情報及び基準値設定スイッチ5により設定された
安全ベルトの基準値に基づいて運転手の搭乗姿勢を検出
し、この検出結果に応じて切り換え器9を切り換え制御
する情報処理用マイクロコンピュータ(マイコン)10
とを有している。
【0028】上記安全ベルト16は、図2に示すように
運転席に搭乗した運転手の右肩から腰の左側部分にかけ
て(外国仕様車の場合は運転手の左肩から腰の右側部分
にかけて)、いわば「たすき」のようにかけられる肩ベ
ルト16aと、該運転手の腰部分を覆うようにかけられ
る腰ベルト16bとで構成されている。
【0029】上記エンコーダ1は、このような安全ベル
ト16のうち、上記肩ベルト16aが引き出される肩ベ
ルト供給部に設けられており、該肩ベルト16aの供給
及び巻き取りを行う巻取プーリ17と、この巻取プーリ
17の回転状態を検出するポテンシャルメータ18と、
このポテンシャルメータ18からの検出出力をデジタル
化してマイコン10に供給するA/D変換器19とで構
成されている。
【0030】上記エンコーダ2は、上記運転手の左腰近
傍に設けられた上記安全ベルト16をホールドするため
のアンカ部に設けられており、該アンカ部によりホール
ドされるバックル22に接続された巻取プーリ20と、
この巻取プーリ20の回転状態を検出するポテンシャル
メータ21と、このポテンシャルメータ21からの検出
出力をデジタル化してマイコン10に供給するA/D変
換器23とで構成されている。
【0031】上記基準値設定スイッチ5は、例えばワイ
ヤレス(或いはワイヤード)のリモートコントローラと
なっており、運転手は、搭乗姿勢に影響されることなく
操作可能となっている。そして、後に説明するが、この
基準値設定スイッチ5を用いて安全ベルト16の変動量
を検出するための基準値を設定するようになっている。
なお、この基準値設定スイッチ5は、メータパネル前方
のような前屈み姿勢で手の伸ばせる位置及び助手席後方
のような振り返り姿勢で手の伸ばせる位置にそれぞれ設
ける等のように、運転手が所定の搭乗姿勢をとったとき
に操作可能な場所にそれぞれ設置するようにしてもよ
い。
【0032】上記ナビゲーション装置4は、地図情報が
記憶された記憶装置と、衛星からの電波情報に基づいて
車両の現在位置の経緯度を検出する現在位置検出装置
(GPS:Global Positioning system )と、経緯度情
報と地図情報に基づいて車両が現在位置する道路及び到
達予定の交差点を検出するマイクロコンピュータと、車
両が現在位置する道路と到達予定の交差点の情報を出力
するためのインタフェースとで構成されている。
【0033】上記報知器6は、上記ナビゲーション装置
4からの画像情報,各死角補助カメラ7,8からの画像
情報を表示するためのモニタ装置(CRT又はLCD)
と、運転手の注意を促す警報を発する警報器と、上記切
り換え器9と接続するためのインタフェースとで構成さ
れている。
【0034】次に、このような構成を有する当該第1の
実施の形態に係る情報提供システムの動作を図3〜図6
に示すフローチャートを用いて説明する。まず、図3に
示すフローチャートは、当該情報提供システムの全体の
動作を示すものであり、例えばイグニションキーが鍵穴
に挿入され所定以上回転操作され当該マイコン10に電
源が供給されることによりスタートとなりステップS1
に進む。
【0035】ステップS1では、マイコン10が、運転
手により設定された安全ベルト16の引き出し量を検出
し、これを基準値として当該マイコン10内のメモリに
記憶してステップS2に進む。
【0036】具体的には、上記ステップS1において行
われる基準値の設定動作は、図4のフローチャートに示
すようになっており、マイコン10は、上記図3に示す
フローチャートのスタートを介して図4のフローチャー
トに示すステップS21に進み、基準値の設定を行う基
準値設定モードがスタートとなる。
【0037】この基準値設定モードがスタートとなる
と、マイコン10は、上記報知器6を構成するモニタ装
置に、例えば「安全ベルトの基準値設定を行います。通
常の状態で座席に着席し、安全ベルトを装着して設定キ
ーをオン操作して下さい。」等のメッセージを切り換え
器9を介して表示制御する。運転手は、このメッセージ
が表示されると通常の運転姿勢をとり、基準設定スイッ
チ5をオン操作する。これにより、マイコン10は、ス
テップS21において、上記基準設定スイッチ5がオン
操作されたタイミングで安全ベルト16の引き出し量を
絶対値のかたちで取り込み、該安全ベルト16の引き出
し量の「標準値」を形成し、これを一旦記憶してステッ
プS22に進む。
【0038】具体的には図2において、上記安全ベルト
16が装着されると、肩ベルト16aが引き出され、こ
れに従って巻取プーリ17が回転する。ポテンシャルメ
ータ18は、この巻取プーリ17の回転量を検出し、こ
の検出出力をA/D変換器19を介してマイコン10に
供給する。また、上記安全ベルト16が装着されると、
腰ベルト16bが引き出され、これに従って巻取プーリ
20が回転する。ポテンシャルメータ21は、この巻取
プーリ20の回転量を検出し、この検出出力をA/D変
換器23を介してマイコン10に供給する。マイコン1
0は、各ポテンシャルメータ18,21からの各検出出
力に基づいて上記安全ベルト16の引き出し量の検出を
行う。
【0039】次にマイコン10は、上記標準値の取り込
みが終了すると上記モニタ装置に、例えば「肩越しに後
ろを振り返っている姿勢をとり、設定キーをオン操作し
て下さい。」等のメッセージを表示制御する。運転手
は、このメッセージが表示されると車両をバック走行さ
せるときにとる姿勢をとり、基準設定スイッチ5をオン
操作する。これにより、マイコン10は、ステップS2
2において、上記基準設定スイッチ5がオン操作された
タイミングで安全ベルト16の引き出し量(上記各ポテ
ンシャルメータ18,21からの検出出力)を絶対値の
かたちで取り込む。そして、この取り込んだ各検出出力
と上記標準値とを比較することにより、該標準値に対す
る変化量を検出し、これを一旦記憶しステップS23に
進む。
【0040】次にマイコン10は、上記振り返り姿勢時
の変化量の取り込みが終了すると上記モニタ装置に、例
えば「ハンドルを抱え込むようにして前屈みの姿勢をと
り、設定キーをオン操作して下さい。」等のメッセージ
を表示制御する。運転手は、このメッセージが表示され
ると、ハンドルを抱え込むようにして前屈みの姿勢をと
り、基準設定スイッチ5をオン操作する。これにより、
マイコン10は、ステップS23において、上記基準設
定スイッチ5がオン操作されたタイミングで安全ベルト
16の引き出し量(上記各ポテンシャルメータ18,2
1からの検出出力)を絶対値のかたちで取り込む。そし
て、この取り込んだ各検出出力と上記標準値とを比較す
ることにより、該標準値に対する変化量を検出し、これ
を一旦記憶してステップS24に進む。
【0041】次にステップS24では、マイコン10
が、上記ステップS22で検出した振り返りの姿勢時に
おける変化量と、上記ステップS23で検出した前屈み
の姿勢時における変化量とを比較し、いずれか小さい方
の値と所定の係数(例えば0.9)とを積算処理するこ
とにより、通常の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際
に用いる第1の基準値(基準値1)を形成し、これをメ
モリに記憶してステップS25に進む。
【0042】次にステップS25では、マイコン10
が、上記ステップS22で検出した振り返りの姿勢時に
おける変化量と、上記ステップS23で検出した前屈み
の姿勢時における変化量とを比較し、いずれか大きい方
の値と所定の係数(例えば1.1)とを積算処理するこ
とにより、運転困難な姿勢を判別する際に用いる第2の
基準値(基準値2)を形成し、これをメモリに記憶して
ステップS26に進む。
【0043】次にステップS26では、マイコン10
が、運転手が振り返りの姿勢をとったときに検出され
た、安全ベルト16全体の変化量に対する腰ベルト16
bの変化量の比率を検出し、この比率と所定の係数(例
えば1.3)とを積算処理することにより、前屈み姿勢
と振り返り姿勢とを判別する際に用いる第3の基準値
(基準値3)を形成し、これをメモリに記憶して当該基
準値設定モードを終了する。
【0044】このような各基準値の設定が終了すると、
上記報知器6において表示等される情報の自動切り換え
制御が可能となる。なお、マイコン10のメモリには、
上記第1〜第3の基準値の他、車両の徐行運転時の速度
が第4の基準値(基準値4)として記憶されており、マ
イコン10は、以下に説明するように車両の走行速度に
応じて異なるルーチンを実行するようになっている。
【0045】すなわち、上記基準値設定モードが終了す
ると、マイコン10は、図3に示すステップS2に進
み、上記図1に示す車速センサ3からの現在の走行速度
情報の取り込みを行う。そして、この現在の走行速度
が、上記第4の基準値で示される徐行運転時の走行速度
以上であるか否かを判別し、Yesの場合はステップS
17に進み、Noの場合はステップS3に進む。
【0046】ステップS17では、現在の走行速度が徐
行運転時の走行速度以上であるため、マイコン10が、
上記各ポテンシャルメータ18,21からの各検出出力
に基づいて、現在における安全ベルト16全体の引き出
し量を検出してステップS18に進む。
【0047】ステップS18では、マイコン10が、通
常の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際に用いる第1
の基準値と、上記ステップS2で検出した現在における
安全ベルト16全体の引き出し量とを比較し、現在のベ
ルト全体の引き出し量が通常の引き出し量であるか否か
を判別する。そして、Yesの場合はステップS20に
進み、Noの場合はステップS19に進む。
【0048】ステップS19では、上記全体の引き出し
量が第1の基準値以下であり通常の引き出し量であるた
め、マイコン10が現在の搭乗姿勢は「通常姿勢(運転
手がハンドルに両手をかけ前方を見て運転席に腰掛けて
いる姿勢)」であるものと判断し、後に説明するステッ
プS6に進む。
【0049】また、現在の走行速度が徐行運転以上であ
るにも拘らず上記全体の引き出し量が第1の基準値以上
であるということは、徐行運転以上の走行速度であるに
も拘らず肩ベルト16a又は(及び)腰ベルト16bが
所定量以上に引き出されていることを示すため、マイコ
ン10はステップS20において、このときの搭乗姿勢
を「運転困難な姿勢」であると判別しステップS6に進
む。
【0050】一方、上記ステップS2において現在の走
行速度が徐行運転時の走行速度以下であると判別した場
合、マイコン10は、ステップS3に進み、上記各ポテ
ンシャルメータ18,21からの各検出出力に基づい
て、現在における安全ベルト16全体の引き出し量と、
腰ベルト16bの引き出し量を検出してステップS4に
進む。
【0051】ステップS4では、マイコン10が、通常
の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際に用いる第1の
基準値と、上記ステップS3で検出した現在における安
全ベルト16全体の引き出し量とを比較し、該全体の引
き出し量が第1の基準値以上であるか否かを判別するこ
とにより、現在のベルト全体の引き出し量が通常の引き
出し量であるか否かを判別する。そして、Yesの場合
はステップS8に進み、Noの場合はステップS5に進
む。
【0052】ステップS5では、上記全体の引き出し量
が第1の基準値以下であり、現在のベルト全体の引き出
し量は通常の引き出し量であるため、マイコン10が、
現在の搭乗姿勢は「通常姿勢」であるものと判断し、後
に説明するステップS6に進む。
【0053】また、上記ステップS4において全体の引
き出し量が第1の基準値以上であると判別しステップS
8に進んだ場合、マイコン10は、安全ベルト16の全
体の引き出し量を、運転困難な姿勢を判別する際に用い
る第2の基準値と比較し、該全体の引き出し量が第2の
基準値以上であるか否かを判別する。上述のように、第
2の基準値は、振り返りの姿勢時における変化量及び前
屈みの姿勢時における変化量のうち、大きい方の値に例
えば1.1の係数を積算処理して形成されたものであ
る。このため、現在のベルト引き出し量が通常の引き出
し量でない場合において、該現在のベルト引き出し量と
第2の基準値とを比較して、現在のベルト引き出し量が
第2の基準値以上である場合は、運転手は、相当困難な
姿勢で運転を行っていることとなる。
【0054】このため、マイコン10は、現在のベルト
引き出し量が第2の基準値以上である場合は、ステップ
S9に進み、パーキングブレーキが作動中であるか否か
を判別し、Yesの場合は上記ステップS5に進み、N
oの場合はステップS10に進む。パーキングブレーキ
が作動中である場合は、車は停車中であることを示して
いるため、マイコン10はステップS5において、運転
手の搭乗姿勢に拘らず、現在の搭乗姿勢を「通常姿勢」
と判断しステップS6に進む。また、パーキングブレー
キが作動中でない場合、例えば運転席から身を乗り出し
ている状態等の運転困難な状態であることを示すため、
マイコン10はステップS10において、現在の搭乗姿
勢を「運転困難な姿勢」と判断しステップS6に進む。
【0055】次に、全体の引き出し量が第2の基準値以
下の場合は、運転手は、運転可能な姿勢ではあるが、何
等かの理由によりこの姿勢を、運転困難とはならない程
度に崩していることとなる。このため、全体の引き出し
量が第2の基準値以下の場合、マイコン10は、ステッ
プS11において、安全ベルト16全体の引き出し量に
対する腰ベルト16bの引き出し量の比率を検出し、こ
の比率が、前屈み姿勢と振り返り姿勢とを判別する際に
用いる第3の基準値以上であるか否かを判別する。
【0056】上述のように第3の基準値は、運転手が振
り返りの姿勢をとったときに検出された、安全ベルト1
6全体の変化量に対する腰ベルト16bの変化量の比率
に、例えば1.3の係数を積算処理して形成された値で
ある。このため、上記比率が第3の基準値以上である場
合、運転手は例えばバック走行を行うために左肩越しに
振り返っており、このために腰ベルト16bが大幅に引
き出されていることを示している。従って、マイコン1
0はステップS12において、このときの搭乗姿勢は
「振り返り姿勢」であると判断してステップS6に進
む。
【0057】また、上記比率が第3の基準値以下である
場合、運転手は交差点を通過する際の安全確認を行うべ
く前屈みとなっており、このために肩ベルト16aが大
幅に引き出されていることを示している。このため、マ
イコン10はステップS13において、図1に示すナビ
ゲーション装置4からの地図情報及び経緯度情報に基づ
いて、車両が到達する予定の一番近い交差点の位置を検
出しステップS14に進む。
【0058】ステップS14では、マイコン10が、ナ
ビゲーション装置4からの地図情報及び経緯度情報に基
づいて、上記ステップS13で検出した交差点に車両が
到達したか否かを判別し、Yesの場合はステップS1
5に進み、Noの場合はステップS16に進む。
【0059】車両が交差点に到達している場合、マイコ
ン10はステップS15において、その交差点は見通し
の悪い交差点であり、現在、運転手は安全確認のために
「前屈みの姿勢」をとっているものと判断しステップS
6に進む。
【0060】また、車両が交差点に到達していない場
合、マイコン10はステップS16において、現在、渋
滞中等の理由により徐行或いは停車しており、運転手は
「通常姿勢」をとっているものと判断しステップS6に
進む。
【0061】このように、当該第1の実施の形態に係る
情報提供システムは、安全ベルト16全体の引き出し量
及び該全体の引き出し量に対する腰ベルト16bの引き
出し量の比率に基づいて運転手の現在の姿勢を検出する
ようにしているため、身体各部の距離変動や画像処理
(画像マッチング処理等)といった大規模なシステムを
必要とすることがなく、運転手の身体に姿勢検出用の特
別な機器を装着するようなことも不要とすることができ
るため、構成簡単且つ安価に実現することができる。ま
た、上記全引き出し量及び上記比率に基づいて運転手の
現在の姿勢を検出するようにしているため、安全ベルト
16の引き出し張力や全引き出し長のみから検出する場
合と較べて、例えば運転席からの身を乗り出したような
運転困難な姿勢や、ハンドルを抱え込むようにして前屈
みとなった姿勢、或いは車両のバック走行のために肩越
しにふり返った姿勢等の検出困難な姿勢も正確に判別し
て検出することができる。
【0062】さらに、現在の走行速度が徐行速度以上で
あるか否かの判別結果をも考慮して姿勢の検出を行うよ
うにしているため、車両の現在の状況に応じた、より正
確な姿勢の検出を行うことができる。
【0063】次に、このように現在の運転手の姿勢が検
出されると、マイコン10は、ステップS6に進み、該
検出された現在の運転手の姿勢に応じて図1に示す切り
換え器9を切り換え制御することにより、報知器6を介
して該現在の運転手の姿勢に応じた情報の提供を行う。
【0064】このような情報の切り換え動作は図5のフ
ローチャートに示すようになっており、ステップS31
において、検出された現在の運転手の姿勢に応じてマイ
コン10が分岐処理を行う。
【0065】すなわち、上記ステップS5,ステップS
16及びステップS19において、現在の運転手の姿勢
が通常であると判断された場合、マイコン10はステッ
プS32に進み、図1に示すナビゲーション装置4から
の画像をモニタ表示するように切り換え器9を切り換え
制御する。これにより運転手は、モニタ表示されるナビ
ゲーション装置4からの画像により、車両の現在位置を
確認しながら運転を継続することができる。なお、上記
マイコン10は、ナビゲーション装置4からの画像をモ
ニタ表示する場合には、各死角補助カメラ7,8に供給
する電源をオフ制御する。これにより、無駄な消費電力
の削減を図ることができる。
【0066】また、上記ステップS10において、現在
の運転手の姿勢が運転困難な姿勢であると判断された場
合、マイコン10はステップS33に進み、車の不用意
な発進を防止すべくパーキングブレーキの操作を促す警
報を発するように切り換え器9を切り換え制御する。こ
れにより運転手は、警報によりパーキングブレーキのか
け忘れを認識し、該パーキングブレーキをかけることと
なるため、安全性の向上を図ることができる。また、上
記ステップS20において、現在の運転手の姿勢が運転
困難な姿勢であると判断された場合、マイコン10はス
テップS33に進み、運転手に危険な姿勢での運転であ
ることを警告すべく警報を発するように切り換え器9を
切り換え制御する。これにより運転手は、警報により危
険な姿勢での運転であることを認識し、姿勢を正して運
転を行うこととなるため、安全性の向上を図ることがで
きる。なお、上記マイコン10は、警報を発する場合に
は、各死角補助カメラ7,8に供給する電源をオフ制御
する。これにより、無駄な消費電力を削減することがで
きる。
【0067】また、上記ステップS12において、現在
の運転手の姿勢が振り返り姿勢であると判断された場
合、マイコン10はステップS34に進み、死角補助カ
メラ(後方)7に電源供給を行うと共に、該死角補助カ
メラ7からの画像をモニタ表示するように切り換え器9
を切り換え制御する。これにより運転手(或いは助手席
の者)は、モニタ表示される車両後方の状態を確認しな
がら運転(バック走行)を行うことができ、安全に車庫
入れ等を行うことができる。
【0068】また、上記ステップS15において、現在
の運転手の姿勢が前屈み姿勢であると判断された場合、
マイコン10はステップS35に進み、死角補助カメラ
(前方)8に電源供給を行うと共に、該死角補助カメラ
8からの画像をモニタ表示するように切り換え器9を切
り換え制御する。これにより運転手(或いは助手席の
者)は、モニタ表示される車両前方の状態を確認しなが
ら運転を行うことができ、安全性の向上を図ることがで
きる。
【0069】このように、当該第1の実施の形態に係る
情報提供システムは、検出した運転手の姿勢に応じてそ
れぞれ提供する情報を切り換え制御することができるた
め、そのとき運転手が真に必要としている情報のみを提
供することができ、不必要な情報の提供により運転手が
煩わしさを覚えるような不都合を防止することができ
る。
【0070】また、複数の機器からの各情報の選択を自
動で行うことができるため、該各情報の選択をマニュア
ル操作で行う面倒を解消することができ、当該情報提供
システムの利便性の向上を図ることができる。
【0071】また、選択されていない情報提供機器の電
源はオフ制御することができるため、消費電力の削減を
図ることができるうえ、各機器に対して必要な場合のみ
通電を図ることで該各機器の耐久性の向上を図ることが
でき、これを通じて当該情報提供システムの長寿命化を
図ることができる。
【0072】次に、このような運転手の搭乗姿勢に応じ
て提供する情報の選択制御が終了すると、マイコン10
は図3に示すステップS7に進み、実際の運転中におけ
る運転手の搭乗姿勢に基づいて、上記ステップS1で設
定した各基準値の補正を行う。
【0073】この基準値の補正動作は、図6のフローチ
ャートに示すようになっており、上記マイコン10は、
上記ステップS6における報知情報の切り換え後にステ
ップS41に進むようになっている。
【0074】ステップS41では、マイコン10が、図
1に示す車速センサ3からの車両の現在の速度情報の読
み込むことにより、現在の車速を検出しステップS42
に進む。上記ステップS41において現在の車速が検出
されると、マイコン10は、ステップS42において、
現在の車速が第4の基準値で示される徐行運転時におけ
る車速以上であるか否かを判別する。そして、Yesの
場合はステップS43に進み、Noの場合はステップS
47に進む。
【0075】ステップS43では、現在の車速が徐行運
転時における車速以上であるため、マイコン10が、安
全ベルト16の現在の引き出し量を、所定時間毎に複数
回、絶対値のかたちで検出しステップS44に進む。
【0076】ステップS44では、マイコン10が、上
記複数回検出した安全ベルト16の引き出し量の出現頻
度を検出し、これらをメモリに記憶してステップS45
に進む。具体的には、マイコン10は、安全ベルト16
の引き出し量の基準値として例えば50cmの基準値が
設定されており、この50cmの引き出し量から70c
mの引き出し量までの間の変動量を1cm毎に検出する
ようになっている。また、マイコン10内のメモリに
は、上記1cm毎の記録エリアが設定されている。マイ
コン10は、上記引き出し量が検出される毎に、これ
を、対応する記録エリアに離散的に記録する。これによ
り上記メモリ内には、各引き出し量毎の出現回数が記録
されることとなる。
【0077】次にステップS45では、マイコン10
が、上記ステップS44で検出された安全ベルト16の
各引き出し量のうち、最も出現頻度の高い引き出し量
を、通常の運転姿勢時の引き出し量とし、これを通常の
運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際に用いる上記第1
の基準値(基準値1)として再設定すると共に、この再
設定した第1の基準値に基づいて、前屈み姿勢と振り返
り姿勢とを判別する際に用いる上記第3の基準値(基準
値3)を再設定しステップS46に進む。
【0078】そして、ステップS46において、マイコ
ン10は、それまで通常の運転姿勢以外の運転姿勢を判
別する際に用いていた第1の基準値(旧第1の基準値)
を、運転困難な姿勢を判別する際に用いる新たな第2の
基準値(基準値2)として再設定し、当該基準値の補正
動作を終了する。
【0079】一方、ステップS42において現在の車速
が徐行運転時における車速以下であると判別された場
合、マイコン10は、ステップS47において、上記第
2の基準値(基準値2)のみを再設定し当該基準値の補
正動作を終了する。
【0080】このような基準値の補正動作が終了する
と、マイコン10は図3に示すステップS2に戻り、以
後、上述のルーチンを繰り返すこととなる。
【0081】このように、当該第1の実施の形態に係る
情報提供システムは、一旦設定した第1〜第3の基準値
を実際の運転時の搭乗姿勢に応じて補正し、以後、この
補正した各基準値により、姿勢の検出及び提供情報の切
り換えを行うことができるため、より正確な搭乗姿勢の
検出、及び、情報のより最適な選択制御を行うことがで
きる。
【0082】次に、本発明の第2の実施の形態に係る情
報提供システムの説明をする。なお、この第2の実施の
形態に係る情報提供システムの説明において、上述の第
1の実施の形態に係る情報提供システムと同じ動作を示
す箇所には、これと同じ符号を付し、その詳細な説明を
省略する。
【0083】すなわち、この第2の実施の形態に係る情
報提供システムは、図7に示すように、上記肩ベルト1
6a及び腰ベルト16bの比率を検出するエンコーダ2
に代えて、肩ベルト16aの引き出し方向を検出するた
めのエンコーダ31を設けると共に、基準値設定スイッ
チ32により、この各エンコーダ1,31で検出された
安全ベルトの引き出し量及び引き出し方向に基づいて第
1〜第3の基準値を設定し、情報処理用マイクロコンピ
ュータ(マイコン)33が上記各基準値等に基づいて搭
乗姿勢を検出し、各情報の切り換えを行うようになって
いる。
【0084】上記エンコーダ31は、図8に示すように
肩ベルト供給部から引き出された肩ベルト16aが運転
手の肩に差し掛かる直前の位置に設けられている。具体
的には、エンコーダ31は、中心軸35aを中心として
回転自在に設けられたターンテーブル35と、このター
ンテーブル35に固定されたベルトガイド39と、ター
ンテーブル35が回転動作した際にこれを基準位置に戻
すための戻りバネ36と、ターンテーブル35の回転状
態を検出するポテンシャルメータ37と、ポテンシャル
メータ37からの検出出力をデジタル化するA/D変換
器38とで構成されている。また、上記ベルトガイド3
9には、肩ベルト16aが引き出し方向及び巻取方向に
移動自在に挿入されている。
【0085】このようなエンコーダ31において、安全
ベルト16を装着した運転手が動くと、この動いた方向
に応じてベルトガイド39に固定されたターンテーブル
35が中心軸35aを中心として回転する。このターン
テーブル35の回転状態はポテンシャルメータ37によ
り検出され、A/D変換器38を介してマイコン33に
供給される。マイコン33は、このポテンシャルメータ
37からの検出出力に基づいて肩ベルト16aの引き出
し方向を検出するようになっている。なお、運転手の動
きに応じて回転したターンテーブル35は、運転手が通
常の搭乗姿勢に戻った際に、上記戻りバネ36により基
準位置に戻されるようになっている。
【0086】次に、このような構成を有する当該第2の
実施の形態に係る情報提供システムの動作を図10及び
図11に示すフローチャートを用いて説明する。まず、
図10に示すフローチャートは、当該第2の実施の形態
に係る情報提供システムの全体の動作を示すものであ
り、例えばイグニションキーが鍵穴に挿入され所定以上
回転操作され当該マイコン33に電源が供給されること
によりスタートとなりステップS51に進む。
【0087】ステップS51では、マイコン33が、運
転手により設定された安全ベルト16の引き出し量を検
出し、これを基準値として当該マイコン33内のメモリ
に記憶してステップS2に進む。
【0088】具体的には、上記ステップS51において
行われる基準値の設定動作は、図11のフローチャート
に示すようになっており、上記図10に示すフローチャ
ートのスタートを介して当該図11のフローチャートに
示す基準値設定モードがスタートとなりステップS71
に進む。
【0089】この基準値設定モードがスタートとなる
と、マイコン33は、上記報知器6を構成するモニタ装
置に、例えば「安全ベルトの基準値設定を行います。通
常の状態で座席に着席し、安全ベルトを装着して設定キ
ーをオン操作して下さい。」等のメッセージを切り換え
器9を介して表示制御する。運転手は、このメッセージ
が表示されると通常の運転姿勢をとり、基準設定スイッ
チ32をオン操作する。これにより、マイコン33は、
上記基準設定スイッチ32がオン操作されたタイミング
で安全ベルト16の引き出し量を及び引き出し方向を絶
対値のかたちでそれぞれ取り込むことにより、該安全ベ
ルト16の引き出し量及び引き出し方向の標準値を形成
しこれを一旦記憶してステップS71に進む。
【0090】具体的には図8において、上記安全ベルト
16が装着されると、肩ベルト16aが引き出され、こ
れに従ってターンテーブル35が回転する。ポテンシャ
ルメータ37は、このターンテーブル35の回転量を検
出し、この検出出力をA/D変換器38を介してマイコ
ン33に供給する。また、上記安全ベルト16が装着さ
れると、腰ベルト16bが引き出され、これに従って図
2に示した巻取プーリ20が回転する。ポテンシャルメ
ータ21は、この巻取プーリ20の回転量を検出し、こ
の検出出力をA/D変換器23を介してマイコン33に
供給する。マイコン33は、各ポテンシャルメータ2
1,37からの各検出出力に基づいて上記安全ベルトの
引き出し量及び引き出し方向の検出を行う。
【0091】次にマイコン33は、上記各標準値の取り
込みが終了すると上記モニタ装置に、例えば「肩越しに
後ろを振り返っている姿勢をとり、設定キーをオン操作
して下さい。」等のメッセージを表示制御する。運転手
は、このメッセージが表示されると車両をバック走行さ
せるときにとる姿勢をとり、基準設定スイッチ32をオ
ン操作する。これにより、マイコン33は、ステップS
71において、上記基準設定スイッチ32がオン操作さ
れたタイミングで安全ベルト16の引き出し量及び引き
出し方向(上記各ポテンシャルメータ21,37からの
検出出力)を絶対値のかたちで取り込む。そして、この
取り込んだ各検出出力と上記標準値とを比較することに
より、該標準値に対する変化量を検出し、これを記憶し
てステップS72に進む。
【0092】次にマイコン33は、上記振り返り姿勢時
の変化量の取り込みが終了すると上記モニタ装置に、例
えば「ハンドルを抱え込むようにして前屈みの姿勢をと
り、設定キーをオン操作して下さい。」等のメッセージ
を表示制御する。運転手は、このメッセージが表示され
ると、ハンドルを抱え込むようにして前屈みの姿勢をと
り、基準設定スイッチ32をオン操作する。これによ
り、マイコン33は、ステップS72において、上記基
準設定スイッチ32がオン操作されたタイミングで安全
ベルト16の引き出し量及び引き出し方向を絶対値のか
たちで取り込む。そして、この取り込んだ各検出出力と
上記標準値とを比較することにより、該標準値に対する
変化量を検出し、これを記憶してステップS73に進
む。
【0093】次にステップS73では、マイコン33
が、上記ステップS71で検出した振り返りの姿勢時に
おける変化量と、上記ステップS72で検出した前屈み
の姿勢時における変化量とを比較し、いずれか小さい方
の値と所定の係数(例えば0.9)とを積算処理するこ
とにより、通常の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際
に用いる第1の基準値(基準値1)を形成し、これをメ
モリに記憶してステップS74に進む。
【0094】次にステップS74では、マイコン33
が、上記ステップS71で検出した振り返りの姿勢時に
おける変化量と、上記ステップS72で検出した前屈み
の姿勢時における変化量とを比較し、いずれか大きい方
の値と所定の係数(例えば1.1)とを積算処理するこ
とにより、運転困難な姿勢を判別する際に用いる第2の
基準値(基準値2)を形成し、これをメモリに記憶して
ステップS75に進む。
【0095】次にステップS75では、マイコン33
が、運転手が振り返りの姿勢をとったときに検出された
肩ベルト16aの引き出し方向と、運転手が前屈みの姿
勢をとったときに検出された肩ベルト16aの引き出し
方向との中間方向に対応する値を検出し、これを前屈み
姿勢と振り返り姿勢とを判別する際に用いる第3の基準
値(基準値3)としてメモリに記憶して当該基準値設定
モードを終了する。なお、この第3の基準値としては上
記中間方向以外に、例えば運転手が振り返りの姿勢をと
ったときに検出された肩ベルト16aの引き出し方向寄
りに該第3の基準値を設定する等のように、設計に応じ
て所望の方向に設定するようにしてもよい。
【0096】次に、このような各基準値の設定が終了す
ると、上記報知器6において表示等される情報の自動切
り換え制御が可能となる。なお、マイコン33のメモリ
には、上記第1〜第3の基準値の他、車両の徐行運転時
の速度が第4の基準値(基準値4)として記憶されてお
り、マイコン33は、以下に説明するように車両の走行
速度に応じて異なるルーチンを実行するようになってい
る。
【0097】すなわち、上記基準値設定モードが終了す
ると、マイコン33は、図10に示すステップS52に
進み、上記図7に示す車速センサ3からの現在の走行速
度情報の取り込みを行う。そして、この現在の走行速度
が、上記第4の基準値で示される徐行運転時の走行速度
以上であるか否かを判別し、Yesの場合はステップS
67に進み、Noの場合はステップS53に進む。
【0098】ステップS67では、現在の走行速度が徐
行運転時の走行速度以上であるため、マイコン33が、
上記ポテンシャルメータ21からの検出出力に基づい
て、現在における安全ベルト16全体の引き出し量を検
出してステップS68に進む。
【0099】ステップS68では、マイコン33が、通
常の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際に用いる第1
の基準値と、上記ステップS67で検出した現在の安全
ベルト16全体の引き出し量とを比較し、該全体の引き
出し量が第1の基準値以上であるか否かを判別する。そ
して、Yesの場合はステップS70に進み、Noの場
合はステップS79に進む。
【0100】上記ステップS68においてYesと判断
されるということは、徐行運転以上の走行速度であるに
も拘らず、安全ベルト16が所定量以上に引き出されて
いることを示しているため、マイコン33は、ステップ
S70においてこのときの姿勢を「運転困難な姿勢」で
あると判断し、後に説明するステップS56に進む。
【0101】これに対して、上記ステップS68におい
てNoと判断されるということは、運転手は徐行運転以
上の走行速度で通常の姿勢で運転していることを示して
いるため、このときの搭乗姿勢を「通常姿勢」であると
判断しステップS56に進む。
【0102】一方、上記ステップS52において現在の
走行速度が徐行運転時の走行速度以下であると判別され
た場合、マイコン33は、ステップS53に進み、上記
ポテンシャルメータ21からの検出出力に基づいて、現
在の安全ベルト16全体の引き出し量を検出してステッ
プS54に進む。
【0103】ステップS54では、マイコン33が、通
常の運転姿勢以外の運転姿勢を判別する際に用いる第1
の基準値と、上記ステップS53で検出した現在におけ
る安全ベルト16全体の引き出し量とを比較し、該全体
の引き出し量が第1の基準値以上であるか否かを判別す
る。そして、Yesの場合はステップS58に進み、N
oの場合はステップS55に進む。
【0104】ステップS55では、上記全体の引き出し
量が第1の基準値以下であるということは、現在のベル
ト引き出し量が通常の引き出し量であることを示すた
め、このときの運転手の姿勢を「通常姿勢」と判断しス
テップS56に進む。
【0105】これに対して、現在のベルト引き出し量が
通常の引き出し量以上の場合は、マイコン33はステッ
プS58に進み、第2の基準値に基づいて運転手の姿勢
が困難な状態であるか否かを判別する。
【0106】上述のように、第2の基準値は、振り返り
の姿勢時における変化量及び前屈みの姿勢時における変
化量のうち、大きい方の値に例えば1.1の係数を積算
処理して形成されたものである。このため、現在のベル
ト引き出し量が通常の引き出し量でない場合において、
該現在のベルト引き出し量と第2の基準値とを比較し
て、現在のベルト引き出し量が第2の基準値以上である
場合は、運転手は、相当困難な姿勢で運転を行っている
こととなるため、マイコン33は、ステップS59にお
いてパーキングブレーキが作動中であるか否かを判別す
る。そして、パーキングブレーキが作動中でない場合、
マイコン33はステップS60に進み、運転手の姿勢が
「運転困難な姿勢」であると判断してステップS56に
進む。
【0107】これに対して、パーキングブレーキが作動
中である場合、マイコン33はステップS55に進み、
運転手の姿勢が「通常姿勢」であると判断してステップ
S56に進む。
【0108】また、上記ステップS58において全体の
引き出し量が第2の基準値以下であると判別した場合、
マイコン33はステップS61に進み、上記ポテンシャ
ルメータ37からの検出出力に基づいて、肩ベルト16
aの引き出し方向を検出し、この引き出し方向の検出値
と上記第3の基準値とを比較する。ここで、第3の基準
値は上述のように、前屈み姿勢時の引き出し方向と振り
返り姿勢時の引き出し方向との中間方向に対応する値に
設定されている。この中間方向は、図9(a)に示すよ
うに運転手が通常の運転姿勢に相当する方向である。そ
して、運転手が前屈みの姿勢をとると、図9(b)に示
すようにターンテーブル35の回転量が大きくなり、マ
イコン33において、安全ベルト16aの引き出し方向
が大きく変動したものと検出され、運転手が振り返りの
姿勢をとると、図9(c)に示すようにターンテーブル
35の回転量が小さくなり、マイコン33において、安
全ベルト16aの引き出し方向が小さく変動したものと
検出されるようになっている。
【0109】このようなことから、上記肩ベルト16a
の現在の引き出し方向の値が、上記中間方向の値(第3
の基準値)以下であるということは、運転手がバック走
行を行うために左肩越しに振り返っていることを示して
いるため、マイコン33はステップS62において、こ
のときの搭乗姿勢を「振り返り姿勢」であると判断しス
テップS56に進む。
【0110】また、上記現在の引き出し方向の値が、上
記中間方向の値以上であるということは、運転手は交差
点を通過する際の安全確認を行うべく前屈みとなってい
る可能性が高い。このためマイコン33は、ステップS
63に進み、図7に示すナビゲーション装置4の出力か
ら車両が到達する予定の一番近い交差点の位置を検出し
ステップS64に進む。
【0111】ステップS64では、マイコン33が、ナ
ビゲーション装置4の出力に基づいて、上記ステップS
63で検出した交差点に車両が到達したか否かを判別
し、Yesの場合はステップS65に進み、Noの場合
はステップS66に進む。
【0112】車両が交差点に到達している場合、マイコ
ン33はステップS65において、その交差点は見通し
の悪い交差点であり、現在、運転手は安全確認のために
「前屈みの姿勢」をとっているものと判断しステップS
56に進む。
【0113】また、車両が交差点に到達していない場
合、マイコン33はステップS66において、現在、渋
滞中等の理由により徐行或いは停車しており、運転手は
「通常姿勢」をとっているものと判断しステップS56
に進む。
【0114】次に、このように現在の運転手の姿勢が検
出されると、マイコン33は、ステップS56に進み、
図5のフローチャートを用いて説明したように、該検出
された現在の運転手の姿勢に応じて切り換え器9を切り
換え制御し、報知器6を介して該現在の運転手の姿勢に
応じた情報の提供を行う。また、このような運転手の搭
乗姿勢に応じた情報の可変制御が終了すると、マイコン
33はステップS57に進み、図6のフローチャートを
用いて説明したように実際の運転中における運転手の搭
乗姿勢に基づいて、上記ステップS51で設定した各基
準値の補正を行う。そして、このような基準値の補正動
作が終了すると、マイコン33はステップS52に戻
り、以後、上述のルーチンを繰り返すこととなる。この
ように、当該第2の実施の形態に係る情報提供システム
は、安全ベルト16全体の引き出し量及び肩ベルト16
aの引き出し方向に基づいて、運転手の現在の姿勢を検
出することができるため、この検出した姿勢に応じて各
情報の提供を切り換え制御することができる等、上述の
第1の実施の形態に係る情報提供システムと同じ効果を
得ることができる。
【0115】以上の説明から明らかなように、本発明の
各実施の形態に係る情報提供システムは、安全ベルトの
変動量に基づいて運転手の現在の姿勢を検出することが
できる。このため、そのとき運転手に真に必要な情報の
みを提供することができ、余計な情報の提供を行うこと
により運転手に煩わしさを与える不都合を防止すること
ができる。従って、運転手の注意力の散漫化を防止する
ことができ、情報の選択的な有効利用と併せて運転の安
全性の向上に貢献することができる。また、衝突時に運
転手を保護する等の危険防止以外の新たな機能を安全ベ
ルトに付加することとなるため、運転手に安全ベルトの
装着を推進することができ、この点からも運転の安全性
の向上に貢献することができる。
【0116】なお、上述の各実施の形態の説明では、各
基準値を基準値設定スイッチ5(及び基準値設定スイッ
チ32)を用いて設定することとしたが、これらは、例
えば人間工学に基づいて検出した一般的な各基準値を、
予めROMや光ディスク等の記憶媒体に記憶しておき、
この各基準値に基づいて上述の複数の情報の選択制御を
行うようにしてもよい。これにより、運転開始時に行う
各基準値の設定操作を省略することができ、情報提供シ
ステムの利便性のさらなる向上を図ることができる。こ
のように、各基準値を一般的な値としても、運転中にお
いて上述の基準値の補正がなされるため、結果的には、
該一般的な各基準値の値は各運転手に個人的に対応した
値に補正されるため何等不都合が生ずることはない。
【0117】また、本発明に係る搭乗姿勢検出装置及び
情報選択装置を普通自動車の情報提供システムに適用す
ることとしたが、本発明に係る技術的思想は、「搭乗席
に設けられた安全ベルトの変動量に応じて、提供可能な
複数の情報の中から最適な情報を選択して提供する」こ
とにある。このため、本発明に係る搭乗姿勢検出装置及
び情報選択装置を、普通自動車の助手席や後部座席の設
けることは勿論のこと、例えば旅客機のコックピットや
旅客席に設ける等、様々な乗り物、或いは搭乗席と安全
ベルトを有する装置(例えばゲーム機等)に設けること
ができ、当該技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々
の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搭乗姿勢検出装置及び情報選択装
置を適用した第1の実施の形態の情報提供システムのブ
ロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態の情報提供システムに設
けられている各エンコーダの取付け位置及び構成を説明
するための図である。
【図3】上記第1の実施の形態の情報提供システムの全
体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】上記第1の実施の形態の情報提供システムの各
基準値の設定動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】上記第1の実施の形態の情報提供システムの情
報切り換え動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】上記第1の実施の形態の情報提供システムの各
基準値の補正動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明に係る搭乗姿勢検出装置及び情報選択装
置を適用した第2の実施の形態の情報提供システムのブ
ロック図である。
【図8】上記第2の実施の形態の情報提供システムに設
けられている肩ベルトの引き出し方向を検出するエンコ
ーダの取付け位置及び構成を説明するための図である。
【図9】上記肩ベルトの引き出し方向を検出するエンコ
ーダに設けられているターンテーブルの回転量が、運転
手の動きに応じて変わる様子を説明するための図であ
る。
【図10】上記第2の実施の形態の情報提供システムの
全体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】上記第2の実施の形態の情報提供システムの
各基準値の設定動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 エンコーダ(ベルト全長検出用) 2 エンコーダ(肩〜腰ベルトの比率検出用) 3 車速センサ 4 ナビゲーション装置 5 基準値設定スイッチ 6 報知器 7 死角補助カメラ(後方側) 8 死角補助カメラ(前方側) 9 切り換え器 10 情報処理用マイクロコンピュータ(マイコン)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗者により装着された搭乗ベルトの変
    動量を検出するベルト変動量検出手段と、 上記ベルト変動量検出手段により検出された搭乗ベルト
    の変動量に基づいて搭乗者の搭乗姿勢を検出する搭乗姿
    勢検出手段とを有する搭乗姿勢検出装置。
  2. 【請求項2】 上記搭乗ベルトは、肩ベルト及び腰ベル
    トで構成されており、 上記ベルト変動量検出手段は、搭乗ベルトの全引き出し
    量を検出する全引き出し量検出手段と、この全引き出し
    量検出手段により検出された搭乗ベルトの全引き出し量
    と腰ベルトの引き出し量との比率を検出する比率検出手
    段とで構成されており、 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常の搭乗姿勢時の
    搭乗ベルトの全引き出し量、及び、該全引き出し量と腰
    ベルトの引き出し量との比率をそれぞれ基準値とし、こ
    の基準値と、上記全引き出し量検出手段及び比率検出手
    段からの各検出出力とを比較することにより、搭乗者の
    搭乗姿勢を検出することを特徴とする請求項1記載の搭
    乗姿勢検出装置。
  3. 【請求項3】 上記搭乗ベルトは、肩ベルト及び腰ベル
    トで構成されており、 上記ベルト変動量検出手段は、搭乗ベルトの全引き出し
    量を検出する全引き出し量検出手段と、上記肩ベルトの
    引き出し方向を検出する引き出し方向検出手段とで構成
    されており、 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常の搭乗姿勢時の
    搭乗ベルトの全引き出し量及び肩ベルトの引き出し方向
    をそれぞれ基準値とし、この基準値と、上記全引き出し
    量検出手段及び引き出し方向検出手段からの各検出出力
    とを比較することにより、搭乗者の搭乗姿勢を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の搭乗姿勢検出装置。
  4. 【請求項4】 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常
    の搭乗姿勢時における搭乗ベルトの基準値を設定するた
    めの基準値設定手段と、上記基準値設定手段により設定
    された基準値を記憶する記憶手段と有し、この記憶手段
    から読み出された基準値に基づいて、搭乗者の搭乗姿勢
    を検出することを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の搭乗姿勢検出装置。
  5. 【請求項5】 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常
    の搭乗姿勢時における基準値が予め記憶された記憶手段
    を有し、この記憶手段から読み出された基準値に基づい
    て、搭乗者の搭乗姿勢を検出することを特徴とする請求
    項2又は請求項3記載の搭乗姿勢検出装置。
  6. 【請求項6】 搭乗車両或いは搭乗機の進行速度を検出
    する進行速度検出手段を有し、 上記搭乗姿勢検出手段は、上記進行速度検出手段で検出
    された進行速度をも考慮して搭乗者の搭乗姿勢を検出す
    ることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請
    求項4又は請求項5記載の搭乗姿勢検出装置。
  7. 【請求項7】 搭乗中における搭乗ベルトの変動量を複
    数回検出し、この複数回検出した変動量のうち、出現頻
    度の高い変動量に基づいて上記基準値の補正を行う基準
    値補正手段を有し、 上記搭乗姿勢検出手段は、上記基準値補正手段により基
    準値の補正が行われた場合、この補正された基準値に基
    づいて搭乗者の搭乗姿勢を検出することを特徴とする請
    求項2,請求項3,請求項4,請求項5又は請求項6記
    載の搭乗姿勢検出装置。
  8. 【請求項8】 搭乗者により装着された搭乗ベルトの変
    動量を検出するベルト変動量検出手段と、 上記ベルト変動量検出手段により検出された搭乗ベルト
    の変動量に基づいて搭乗者の搭乗姿勢を検出する搭乗姿
    勢検出手段と、 搭乗者に示唆するための複数の情報を選択して出力する
    情報選択手段と、 上記情報選択手段により選択された情報を提供する情報
    提供手段と、 上記搭乗姿勢検出手段により検出された搭乗者の搭乗姿
    勢に応じて上記情報選択手段を選択制御する選択制御手
    段とを有する情報選択装置。
  9. 【請求項9】 上記搭乗ベルトは、肩ベルト及び腰ベル
    トで構成されており、 上記ベルト変動量検出手段は、搭乗ベルトの全引き出し
    量を検出する全引き出し量検出手段と、この全引き出し
    量検出手段により検出された搭乗ベルトの全引き出し量
    と腰ベルトの引き出し量との比率を検出する比率検出手
    段とで構成されており、 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常の搭乗姿勢時の
    搭乗ベルトの全引き出し量、及び、該全引き出し量と腰
    ベルトの引き出し量との比率をそれぞれ基準値とし、こ
    の基準値と、上記全引き出し量検出手段及び比率検出手
    段からの各検出出力とを比較することにより、搭乗者の
    搭乗姿勢を検出することを特徴とする請求項8記載の情
    報選択装置。
  10. 【請求項10】 上記搭乗ベルトは、肩ベルト及び腰ベ
    ルトで構成されており、 上記ベルト変動量検出手段は、搭乗ベルトの全引き出し
    量を検出する全引き出し量検出手段と、上記肩ベルトの
    引き出し方向を検出する引き出し方向検出手段とで構成
    されており、 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通常の搭乗姿勢時の
    搭乗ベルトの全引き出し量及び肩ベルトの引き出し方向
    をそれぞれ基準値とし、この基準値と、上記全引き出し
    量検出手段及び引き出し方向検出手段からの各検出出力
    とを比較することにより、搭乗者の搭乗姿勢を検出する
    ことを特徴とする請求項8記載の情報選択装置。
  11. 【請求項11】 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通
    常の搭乗姿勢時における搭乗ベルトの基準値を設定する
    ための基準値設定手段と、上記基準値設定手段により設
    定された基準値を記憶する記憶手段と有し、この記憶手
    段から読み出された基準値に基づいて、搭乗者の搭乗姿
    勢を検出することを特徴とする請求項9又は請求項10
    記載の情報選択装置。
  12. 【請求項12】 上記搭乗姿勢検出手段は、搭乗者の通
    常の搭乗姿勢時における基準値が予め記憶された記憶手
    段を有し、この記憶手段から読み出された基準値に基づ
    いて、搭乗者の搭乗姿勢を検出することを特徴とする請
    求項9又は請求項10記載の情報選択装置。
  13. 【請求項13】 搭乗車両或いは搭乗機の進行速度を検
    出する進行速度検出手段を有し、 上記搭乗姿勢検出手段は、上記進行速度検出手段で検出
    された進行速度をも考慮して搭乗者の搭乗姿勢を検出す
    ることを特徴とする請求項8,請求項9,請求項10,
    請求項11又は請求項12記載の情報選択装置。
  14. 【請求項14】 搭乗中における搭乗ベルトの変動量を
    複数回検出し、この複数回検出した変動量のうち、出現
    頻度の高い変動量に基づいて上記基準値の補正を行う基
    準値補正手段を有し、 上記搭乗姿勢検出手段は、上記基準値補正手段により基
    準値の補正が行われた場合、この補正された基準値に基
    づいて搭乗者の搭乗姿勢を検出することを特徴とする請
    求項9,請求項10,請求項11,請求項12又は請求
    項13記載の情報選択装置。
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