JPH09309245A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH09309245A
JPH09309245A JP12700196A JP12700196A JPH09309245A JP H09309245 A JPH09309245 A JP H09309245A JP 12700196 A JP12700196 A JP 12700196A JP 12700196 A JP12700196 A JP 12700196A JP H09309245 A JPH09309245 A JP H09309245A
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JP
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recording
frame
recording apparatus
panel substrate
ink
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JP12700196A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kawakami
英明 川上
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Takehiko Kiyohara
武彦 清原
Akira Kida
朗 木田
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
Atsushi Noda
厚 野田
Noriko Kawasaki
典子 川▲崎▼
Takashi Nojima
隆司 野島
Hitoshi Nakamura
仁志 中村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル基板と外装の間に設ける静電防止部材
を使用しないで、記録装置外部からのパネル基板ヘの静
電防止対策を行なうことにより、コストを削減し、組立
性を向上した記録装置を提供する。 【解決手段】 機構部分と記録媒体に記録を行なう記録
ヘッドと機構部分を取付けるフレーム11とを含む記録
機構と、使用者からのキー操作などによる指示が入力さ
れるパネル基板51と、記録機構を覆うカバー部材とを
有する記録装置において、フレーム11のパネル基板取
付部近傍の一部が、上方に配置されたカバー部材に向け
て立ち上がり、立ち上げ部11a、11bの先端位置が
パネル基板51の位置を超えてカバー部材の近傍まで延
伸されている。フレームの立ち上げ部の先端部がエッジ
形状になっていてもよく、先端部にコーテイング等の表
面処理がなされていないこことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置や熱転写記録装置などの記録装置に関し、特に、
小型の記録装置における電気回路基板の静電防止対策を
考慮した配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】紙や布、プラスチックシート、0HPシ
ート等の記録媒体に対して記録を行なう記録装置の記録
方式しては、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱
転写方式、インクジェット記録方式などの種々の方式が
提案されている。そして記録装置は、いずれかの記録方
式による記録ヘッドを搭載したものとして構成されてい
る。
【0003】これらの記録装置の中で、低騒音なノンイ
ンパクト記録が可能なものとして、インクを吐出するた
めのエネルギを発生する記録素子を使用し、この記録素
子の作用により吐出口(ノズル)からインクを吐出させ
て記録媒体上に記録を行なうインクジェット記録方式に
よる記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)を具備し
た記録装置(インクジェット記録装置)が注目を集めて
いる。インクジェット記録装置によって、高密度かつ高
速な記録動作が可能である。またインクジェット記録装
置は、ランニングコストが安く、装置のコンパクト化が
可能であり、さらに多色のインクを用いてカラー画像記
録に対応することも容易である。中でも、記録媒体の幅
方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録ヘッ
ドを使用したライン型の記録装置では、記録の一層の高
速化が可能である。
【0004】上述の理由から、インクジェット記録装置
は、情報処理システムの出力装置として、例えば、複写
機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッ
サ、ワークステーションの出力端末としてのプリンタ、
あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュー
タ、光デイスク装置、ビデオ装置などに具備されるハン
デイ、またはポータブルなプリンタとして利用されてお
り、広く商品化されている。
【0005】インクジェット記録装置は、その装置が適
用されるシステムに固有の機能や仕様、形態等に対応し
た構成をとるが、一般には、記録ヘッド及びインクタン
クを搭載するキヤリッジと、記録媒体を搬送する搬送手
段と、これらを制御するための制御手段とを具備する。
そして、インクを吐出するための吐出口を複数備えた記
録ヘッドを用い、記録信号に応じてこれらの吐出口から
インク滴を吐出させながら記録ヘッドを記録媒体の搬送
方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方
向)にシリアルスキヤンさせ、一方で非記録時に記録媒
体を記録幅に等しい量で間欠搬送(ピッチ送り)するこ
とによって、この記録媒体ヘの記録が行なわれる。この
とき、複数の吐出口が副走査方向に延びる直線上に配置
された記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記
録媒体上を1回走査されることでノズル数(ノズルの配
置幅)に対応した幅(記録幅)の記録が行なわれる。
【0006】インクジェット記録装置における記録素
子、すなわちインクを吐出させるためのエネルギを発生
させるエネルギ発生素子としては、ピエゾ素子など電圧
を印加させることにより機械的変形を生ずる変換体を用
いたもの、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、
この発熱による作用でインクを吐出させるもの、あるい
は発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加
熱させるものなどがある。
【0007】これらの中でも熱エネルギを利用してイン
クを吐出させる方式のインクジェット記録ヘッドは、イ
ンクの吐出口を高密度に配列できるため、高解像度の記
録が可能であるが、その中でも、エネルギ発生素子とし
て電気熱変換素子を用いた記録ヘッドは、コンパクト化
が容易であり、かつ最近技術的進歩と信頼性の向上が著
しい半導体分野におけるIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十二分に活用して高密度実装化が容易なので、そ
の製造コストも安価となることから有利な方式と認めら
れている。
【0008】ところで、記録装置は、 1. 記録媒体の搬送手段やキャリッジの移動手段を含む
機構部品であるプリンタユニットと、 2. 外部から入力された記録信号を記録ヘッドに応じた
信号に変換するとともに、主走査や副走査のためのモー
タを駆動するなど記録工程の制御を行なう回路が設けら
れる主電気回路基板と、 3.キー操作などによって使用者からの指示が入力する
パネル基板と、 4.プリンタユニットや主電気回路基板、パネル基板を
覆うための外装(ケース)とを有している。
【0009】図6および図7に従来の記録装置を示す。
図6は従来例の記録装置の部品配置を示す分解斜視図、
図7は従来例の上ケースの裏面図であり、図中符号61
はフレーム、71は上ケース、71aは静電防止部材取
付用ボス、81はパネル基板、82はLCD、83は静
電防止部材である。
【0010】キー操作などによって使用者からの指示が
入力されるパネル基板81はプリンタユニツト内の板金
で作られたフレーム61にビス止めされており、記録装
置の状態を使用者に視覚的に伝えるためのLCD82が
パネル基板81の中央部に実装されている。パネル基板
81やLCD82が静電気を荷電することは好ましくな
い。しかし例えば使用者が記録装置を操作する際に上ケ
ース71に取り付けられたパネルスイッチを操作するの
で、記録装置上方から使用者の持つ静電気の影響を受け
易い。パネル基板81やパネル基板81の中央部に実装
されているLCD82へのこのような記録装置外部帯電
体からの静電気の荷電を防止するために、上ケース71
とパネル基板81との間に導電性のある板金でできた静
電防止部材83が設けられている。静電防止部材83は
例えば図7に示されるように上ケース71の裏面に設け
られた静電防止部材取付用ボス71aに板材の弾性を利
用して固定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では静電防止部材をケースやフレームとは別途に設
けるため、コストアップを伴い、また装置の組立性が悪
くなるという問題があった。
【0012】上記問題点に鑑みてなされた本発明の目的
は、パネル基板と外装の間に設ける静電防止部材を使用
しないで、記録装置外部からのパネル基板ヘの静電防止
対策を行なうことにより、コストを削減し、組立性を向
上した記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、機
構部分と記録媒体に記録を行なう記録ヘッドと機構部分
を取付けるフレームとを含む記録機構と、使用者からの
キー操作などによる指示が入力されるパネル基板と、記
録機構を覆うカバー部材とを有する記録装置において、
フレームのパネル基板取付部近傍の一部が、上方に配置
されたカバー部材に向けて立ち上がり、立ち上げ部の先
端位置がパネル基板の位置を超えてカバー部材の近傍ま
で延伸されている。
【0014】フレームの立ち上げ部の先端部がエッジ形
状になっていてもよく、先端部にコーテイング等の表面
処理がなされていないことが望ましい。
【0015】また、カバー部材のフレームの立ち上げ部
に近接する位置に穴が設けられていてもよい。
【0016】さらに、記録装置は、記録手段が信号に応
じてインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録
方式であってもよく、記録手段がインク吐出用の熱エネ
ルギを発生するための電気熱変換体を備えていてもよ
く、記録手段が熱変換体によって印加される熱エネルギ
により、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりイ
ンクを吐出させてもよい。
【0017】フレームの一部を立ち上げて、パネル基板
の位置を超えて外装に近い位置まで延伸させているの
で、記録装置外部からの静電誘導により発生する静電気
はパネル基板に荷電せず、立ち上げ部を経由してフレー
ムに荷電するので、記録装置外部からの静電対策として
別途に部品を追加する必要がない。フレームの立ち上げ
部はフレームの加工時に同時に加工できるので、記録装
置のコストが削減され、別途の部品を取り付ける必要が
ないので組立性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
一つの実施の形態の記録装置の全体を示す斜視図であ
り、図2は図1の記録装置の外装部分を取り外した状態
を示す斜視図であり、図3は本発明の実施の形態のフレ
ームとパネル基板との関係を示す斜視図である。
【0019】図中符号11はフレーム、11a、11b
はフレームの立ち上げ部分、21は記録ヘッドカートリ
ッジ、22はインクタンク、23はキャリッジ、24は
フレキシブルケーブル、25はガイドシャフト、26は
ガイドレール、27はキャリッジ駆動モータ、28は駆
動プーリ、29はキャリッジ駆動ベルト、31は圧板、
32はピックアップローラ、33は搬送ローラ、34は
ピンチローラ、35はベース、36は排紙ローラ、37
は拍車、41は上ケース、42は下ケース、43はトッ
プカバー、44はヘッドカバー、51はパネル基板、5
2はLCDである。
【0020】本実施の形態は、本発明の静電防止構造を
適用したインクジェット記録装置であり、図1に示され
る記録装置は、携帯可能なインクジェット記録装置であ
り、記録ヘッドとして、交換可能な記録ヘッドカートリ
ッジ21を使用している。記録ヘッドカートリッジ21
は、記録信号に応じてインクを吐出する記録ヘッド部と
インクを収容するインクタンク22とを一体的に構成し
たものであって、キャリッジ23に対して着脱可能とな
っている。インクタンク22は記録ヘッド部から着脱可
能な交換型インクタンクであってもよい。記録ヘッド部
は、記録用のエネルギとして、電気熱変換体が発生する
熱エネルギを使用し、吐出口からインクを吐出させて記
録を実行する。この記録装置は、運搬時にはトップカバ
ー43を閉じることによりコンパクトな形状となり、使
用時にはトップカバー43を開けることによってそこに
紙などの記録媒体を積載できるようになっている。ま
ず、内部の構成を図2を用いて説明する。
【0021】圧板31は、長手方向の両端部をフレーム
11に回転自在に支持されており、圧力付与手段(不図
示)によりピックアップローラ32に向かって付勢され
ている。記録媒体Pは、この圧板31上に積載される。
ピックアップローラ32は給紙命令によって回転し、こ
れにより圧板31上に記録媒体Pは送り出され、分離手
段によって1枚だけ分離され、記録部ヘと搬送される。
分離された記録媒体Pは、フレーム11に両端を支持さ
れた搬送ローラ33とべ−ス35に設けられたピンチロ
ーラ34との間に挟持されながら搬送され、さらに排紙
ローラ36と拍車37との間にも挟持されて排紙が行な
われる。この搬送ローラ33と排紙ローラ36との間が
記録部である。
【0022】記録部では、キヤリッジ23がガイドシヤ
フト25に摺動自在に支持され、記録媒体Pの搬送方向
と直交する方向に移動しながら記録を行なう。キャリツ
ジ23を駆動するためのキヤリッジ駆動モータ27がフ
レーム11に取付けられており、キヤリッジ駆動モータ
27によって駆動プーリ28が回転し、キャリッジ駆動
ベルト29が駆動されることによって、キヤリッジ23
が移動する。ここでキヤリッジ23には記録ヘッドカー
トリッジ21が搭載されており、記録ヘッドカートリッ
ジ21にはフレキシブルケーブル24によって記録装置
の本体側、具体的には主電気回路基板から駆動信号等が
伝送される。フレキシブルケーブル24の一端はフレー
ム11に設けられたコネクタによって固定されている。
キヤリツジ21は、ガイドシヤフト25に支持されてい
る以外に、フレーム11に両端を固定されたガイドレー
ル26によっても支持されており、この2ケ所の支持部
によって記録媒体Pに対し記録ヘッドカートリッジ21
のインクを噴出するノズル(吐出口)と記録媒体Pの表
面との間の距離をほぼ一定に保っている。フレキシブル
ケーブル24はガイドレール26の記録媒体搬送経路に
ほぼ平行な長手の面に沿って配置され、この面上でキヤ
リッジ23の移動にともなってループを形成する。
【0023】次に、この記録装置に外装を装着した状態
について、図1を用いて説明する。図2に示した機構ユ
ニット(プリンタユニット)は、上ケース41と下ケー
ス42にサンドイッチされる。トップカバー43は、上
ケース41に回転自在に支持されており、上ケース41
の上面の覆いの役割とともに、図1に示すように斜め後
方に倒した状態では、記録媒体を搭載するトレーともな
る。上ケース41の中央には、半円状に開口部が設けら
れており、記録ヘッドカートリッジ21の交換はこの開
口部を介して行なわれる。通常時にこの開口部に蓋をす
るためのへッドカバー44が設けられている。ヘツドカ
バー44は上ケース41に回転自在に支持されている。
上ケース41と下ケース42は、弾性を有する樹脂によ
って形成されたカバー部材である。
【0024】さてこのような記録装置において、キー操
作によつて使用者からの指示が入力されるパネル基板5
1は図3に示すようにフレーム11にビス止めされてい
る。パネル基板51の中央部には記録装置の状態を使用
者に視覚的に伝えるためのLCD52が実装されてい
る。パネル基板51の周囲のフレーム11の一部が上ケ
ース41の方向に立ち上げられている。特にLCD52
の周辺は、取り囲むようにフレーム11が立ち上げてい
る(11a、11b)。使用者は記録装置を操作する際
に上ケース41に取付けられたパネルスイッチを操作す
る。そのため記録装置上方からは使用者のもつ静電気の
影響を受けやすい。この構造ではフレーム立ち上げ部1
1a、11bの先端がパネル基板51やLCD52より
も上ケース41に近い位置まで立ち上げられているの
で、スイッチ操作時の使用者からの静電誘導による静電
気は、パネル基板51やLCD52よりも先に、フレー
ム立ち上げ部11a、11bを経由してフレーム11に
荷電する。そのためスイッチ操作時の使用者からの静電
気によりパネル基板51やLCD52が壊れたり、誤動
作することが防止できる。
【0025】また本発明の第2の実施の形態では、第1
の実施の形態のフレーム11の立ち上げ部11a、11
bがエッジ状に加工され、コーテイング等の表面処理が
施されていないことによって更に導電性が良化し、除電
効果が向上している。その他の構造については第1の実
施の形態と同様なので説明を省略する。
【0026】図4及び図5に本発明の第3の実施の形態
例を示す。図4は第3の実施の形態の上ケースの斜視
図、図5は第3の実施の形態の記録装置の上方から見た
ときのフレームの立ち上げ部と上ケースの関係を示す上
面図である。符号41aは上ケースに設けられた誘導穴
であり、その他の符号は第1の実施の形態と同じであ
る。
【0027】第1または第2の実施の形態の上ケース4
1に、不図示のカバー部材取付けのための穴以外に、1
個ないし複数個の穴41aが設けてある。この穴は図5
に示すようにフレーム11の立ち上げ部11bの上部の
対応した位置に設けられている。そのため記録装置上方
の帯電体からの静電気は、上ケース41に設けた穴41
aにより、フレーム11の立ち上げ部11bに誘導され
る。これにより記録装置上方からの静電気によりパネル
基板51やその中央部に実装されたLCD52が壊れた
り、誤動作することが一層防止され、更に安定した記録
装置の動作が保証される。
【0028】なお、上述の実施の形態においては、キヤ
リッジにインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタ
を用いて本発明を説明したが、例えば、インクジェット
記録ヘッドとほぼ同一の外形を備えることで、このキヤ
リッジにインクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキ
ャリッジに搭載することのできるスキャナーユニットを
備え、プラテンに支持される原稿シートから画像情報を
読み取ることのできる情報処理装置であっても上述の本
発明の構成を好適に用いることができる。
【0029】以上、本発明の実施の形態について、イン
クジェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明
は、インクジェット記録装置に限られるものではなく、
感熱方式、熱転写方式等の各種の記録装置にも適用する
ことができる。
【0030】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行なうインクジェット記録方式の記録ヘッドを使用
する画像形成装置において、優れた効果をもたらすもの
である。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行なうものが好ましい。この記録方
式はいわゆるオンデマンド型、コンテイニユアス型のい
ずれにも適用可能である。
【0032】この記録方式を簡単に説明すると、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体
に核沸騰現象を超え、膜沸騰現象を生じるような急速な
温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。このように電気
熱変換体に付与される駆動信号に一対一で対応した気泡
を液体(インク)から形成できるため、特にオンデマン
ド型の記録法には有効である。この気泡の成長、収縮に
より吐出孔を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米
国特許第4313124号明細書に記載されている条件
を採用すると、さらに優れた記録を行なうことができ
る。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体の組み合わせ構成(直線液状流路または直角液流路)
の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に開示されているように、熱
作用面が屈曲する領域に配置された構成を持つものも本
発明に含まれる。
【0034】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成においても本発明は有効である。
【0035】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅
に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドがあ
る。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示さ
れているような記録ヘッドを複数個組み合わせることに
よってフルライン構成にしたものや、一体的に形成され
た1個の記録ヘッドであっても良い。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0037】また、本発明の記録装置に、記録ヘッドに
対する回復手段、予備的な補助手段等を付加すること
は、本発明の記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キヤッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子、あるいはこれらの組み合わせによ
る予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モ
ードを行なう手段を付加することも安定した記録を行な
うために有効である。
【0038】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみ記録するモードだけではなく記録ヘッ
ドを一体的に構成したものか、複数個組み合わせて構成
したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色カラー
または、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】以上説明した本発明の実施の形態において
は、液体インクを用いて説明しているが、本発明では室
温で固体状であるインクであっても、室温で軟化状態と
なるインクであっても用いることができる。上述のイン
クジェット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液体をなすものであれば
よい。
【0040】加えて、熱エネルギによるへッドやインク
の過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態ヘの状態
変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止
するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態
で固化するインクを用いることもできる。いずれにして
も熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが
液化してインク液状として吐出されるものや記録媒体に
到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、
熱エネルギの付与によって初めて液化する性質を持つイ
ンクの使用も本発明には適用可能である。
【0041】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液
状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としても良い。
【0042】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としてはワードプロセッサやコンピュータ等の情報処
理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられ
るものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらに
は送受信機能を有するフアクシミリ装置の形態を取るも
のであっても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機構部分と記録媒体に記録を行なう記録ヘッドと機構部
分を取付けるフレームを含む記録機構と、使用者からの
指示がキー操作などによって入力されるパネル基板と、
前記記録機構を覆うカバー部材とを有する記録装置にお
いて、フレームの一部に設けられたフレーム立ち上げ部
の先端がパネル基板やパネル基板に実装されたLCDよ
りもカバー部材に近い位置まで立ち上げられているの
で、静電誘導による静電気は、パネル基板やLCDより
も先に、フレーム立ち上げ部を経由してフレームに荷電
する。そのため、特に静電防止部材を設置しなくても静
電気によりパネル基板やLCDが壊れたり、誤動作する
ことを防止できるという効果がある。
【0044】またカバー部材の近傍まで伸ばしたフレー
ムの立ち上げ部をエッジ形状にし、コーテイングなどの
表面処理を施さないようにすることによって、さらに導
電性が良化し、一層の除電効果が期待できる。
【0045】さらにカバー部材に記録装置外部からの静
電気をフレームの一部に誘導するような穴を設けること
によって、より一層確実に静電気をフレームに荷電させ
ることができる。
【0046】フレームの立ち上げ部や穴はフレームやカ
バー部材の加工時に同時に加工でき、静電気防止部材を
別途設ける必要がないので、コストが削減され、静電気
防止部材を別途取り付ける必要がないので、組立性の向
上した記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態の記録装置の全体を
示す斜視図である。
【図2】図1の記録装置の外装部分を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態のフレームとパネル基板の
関係を示す斜視図である。
【図4】第3の実施の形態の上ケースの斜視図である。
【図5】第3の実施の形態の記録装置の上方から見たと
きのフレームの立ち上げ部と上ケースの関係を示す上面
図である。
【図6】従来例の記録装置の部品配置を示す分解斜視図
である。
【図7】従来例の上ケースの裏面図である。
【符号の説明】
11、61 フレーム 11a、11b フレームの立ち上げ部分 21 記録ヘッドカートリッジ 22 インクタンク 23 キャリッジ 24 フレキシブルケーブル 25 ガイドシャフト 26 ガイドレール 27 キャリッジ駆動モータ 28 駆動プーリ 29 キャリッジ駆動ベルト 31 圧板 32 ピックアップローラ 33 搬送ローラ 34 ピンチローラ 35 ベース 36 排紙ローラ 37 拍車 41、71 上ケース 41a 上ケースに設けられた誘導穴 42 下ケース 43 トップカバー 44 ヘッドカバー 51、81 パネル基板 52、82 LCD 71a 静電防止部材取付用ボス 83 静電防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木田 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 武史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野田 厚 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川▲崎▼ 典子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 仁志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機構部分と記録媒体に記録を行なう記録ヘ
    ッドと機構部分を取付けるフレームとを含む記録機構
    と、使用者からのキー操作などによる指示が入力される
    パネル基板と、前記記録機構を覆うカバー部材とを有す
    る記録装置において、 前記フレームの前記パネル基板取付部近傍の一部が、上
    方に配置された前記カバー部材に向けて立ち上がり、立
    ち上げ部の先端位置が前記パネル基板の位置を超えて前
    記カバー部材の近傍まで延伸されていることを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】前記フレームの前記立ち上げ部の先端部が
    エッジ形状になっていることを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記フレームの前記立ち上げ部の先端部に
    コーテイング等の表面処理がなされていないことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記カバー部材の前記フレームの前記立ち
    上げ部に近接する位置に穴が設けられていることを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】前記記録装置は、記録手段が信号に応じて
    インクを吐出して記録を行なうインクジェット記録方式
    である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の記
    録装置。
  6. 【請求項6】前記記録装置は、記録手段がインク吐出用
    の熱エネルギを発生するための電気熱変換体を備えてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1
    項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】前記記録装置は、記録手段が前記熱変換体
    によって印加される熱エネルギにより、インクに生ずる
    膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載
    の記録装置。
JP12700196A 1996-05-22 1996-05-22 記録装置 Pending JPH09309245A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6771295B2 (en) 2000-07-12 2004-08-03 Sharp Kabushiki Kaisha Electronic apparatus having operation panel
US9122230B2 (en) 2013-07-12 2015-09-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Grounding structure
JP2020151998A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 ローランドディー.ジー.株式会社 プリンタ

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