JPH09309133A - 溶融可塑材の射出成形方法と装置 - Google Patents

溶融可塑材の射出成形方法と装置

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JPH09309133A
JPH09309133A JP12698996A JP12698996A JPH09309133A JP H09309133 A JPH09309133 A JP H09309133A JP 12698996 A JP12698996 A JP 12698996A JP 12698996 A JP12698996 A JP 12698996A JP H09309133 A JPH09309133 A JP H09309133A
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injection unit
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/53Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
    • B29C45/54Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中古の又は比較的小型の射出成形機を利用し
て熱可塑材を多量に使用する肉厚の厚い製品や大形製品
を射出成形する。 【解決手段】 可塑化射出ユニット10へ供給されて来
る可塑材を回転スクリュウ11によって加圧、溶融して
シリンダー先端部の出口13から送り出し、金型ユニッ
ト20へ接続した管路内30において出口側と金型側と
に各々配置された開閉弁31、32の内出口側開閉弁3
1を開け、金型側開閉弁32を閉じて、これら開閉弁の
間において管路30に接続され金型ユニット20の成形
腔所21の容積より大きな貯蔵容積を有した溶融物貯蔵
射出ユニット40内に溶融物を貯蔵し始め、金型ユニッ
トの成形腔所21に対応した所定量を溶融物貯蔵射出ユ
ニット40内に貯蔵してから出口側開閉弁31を閉じ、
金型側開閉弁32を開いて該溶融物貯蔵射出ユニット4
0を射出作動して金型ユニット20内で射出成形を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶融可塑材の射
出成形方法とその装置に関し、特に小型ないしは通常の
可塑化射出ユニットで多量に可塑材溶融物を要する大形
の成形物を得るようにした射出成形方法とその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す様に、従来より広く使用され
ているインラインスクリュウ型射出成形機50は、ケー
シング51の可塑材投入口52から投入された可塑材を
シリンダー53内で回転スクリュウ54によって溶融さ
れながら出口55側方へ移送していく。出口先端部で
は、冷却固化した可塑材で閉鎖されているのでシリンダ
ー先端部分に有る溶融可塑材が加圧状態となり、回転ス
クリュウ54はスラスト方向に摺動出来る構造である為
に後退する。このスラスト荷重は、射出ラム56で受け
るが、そこで5〜20Kgに渡って圧力調整される。こ
の時逆止弁57は、外周面がシリンダー53内面に接触
している為に回転スクリュウ54が後退すると解放状態
となり、溶融可塑材が通過可能となる。次いで射出行程
で、射出ラム56に油圧を供給してスクリュウ54を前
進させ、逆止弁57にスクリュウ前端面の弁座54Aを
接触させてシールし、溶融可塑材を溶け出している出口
先端部の固化可塑材と共に、出口55に管路を介して接
続された金型へ射出していく様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の射
出成形機50は、通常2.0〜3.5Kg/ショットの
射出成形容量を有するものが大部分であり、金型を使っ
て小形製品を繰り返し多数射出成形する上で高性能を発
揮するが、段差の有る個所に斜設するセイフティアップ
や養殖のり網、土管等の土木建築資材、大形雑貨等の肉
厚の厚い製品や大形製品等の多量に可塑材溶融物を要す
る製品を射出成形で形成する場合にシリンダーボアを拡
大することによって射出容量アップを図ると製造費用が
大幅に高くなり、採算が合わなくなることが多いし、射
出精度の低下も招く。従って従来同様の比較的小型の射
出成形機50を利用して、また逆止弁57のシール性能
が無くなった中古の射出成形機を利用して上記のような
大形製品を射出成形で形成する技術が待望されている。
また、最近の廃棄物のリサイクルに対する関心の高まり
に伴い、可塑材以外の未溶融物が混入している場合や粗
骨材等のフィラーを混入した可塑材を使用した場合でも
射出成形出来る射出成形装置の開発も待望されてる。
【0004】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、従来から広く使用されている比較的小型の射出成
形機を利用して、また逆止弁のシール性能が無くなった
中古の射出成形機を利用して熱可塑材を多く使用する肉
厚の厚い製品や大形製品を射出成形出来、さらに粗骨材
等のフィラーや廃棄物等の混入物の多い熱可塑材を使用
した場合でも上記のような肉厚の厚い製品や大形製品を
射出成形出来る溶融可塑材の射出成形方法と装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の溶融可塑材の射出成形
方法は、回転スクリュウをシリンダー内に備えた可塑化
射出ユニットへ供給されて来る可塑材を該回転スクリュ
ウによって加圧、溶融し、溶融物をシリンダー先端部の
出口から送り出す工程と、該出口から大形製品等の多量
に可塑材溶融物を要する製品用金型ユニットへ接続する
管路内において出口側と金型側とに各々配置された開閉
弁の内、出口側開閉弁を開け、金型側開閉弁を閉じて、
これら開閉弁の間において上記管路に接続された上記金
型ユニットの成形腔所により大きな貯蔵容積の溶融物貯
蔵射出ユニット内へ溶融物を貯蔵する工程と、上記金型
ユニットの成形腔所に対応した所定量を上記溶融物貯蔵
射出ユニット内に貯蔵してから後出口側開閉弁を閉じ、
金型側開閉弁を開いて該溶融物貯蔵射出ユニットを射出
作動して上記金型成形腔所内に貯蔵溶融物を射出供給し
て射出成形を行う工程とからなることを特徴としてい
る。
【0006】従って、可塑化射出ユニットの回転スクリ
ュウで加圧、溶融された可塑材の溶融物は、管路の出口
側開閉弁を開け、金型側開閉弁を閉じて溶融物貯蔵射出
ユニット内に金型の成形腔所に対応した所定量だけ貯蔵
される。次に出口側開閉弁を閉じ、金型側開閉弁を開く
と貯蔵された溶融物は溶融物貯蔵射出ユニットの射出作
動で大形製品用金型ユニット内に射出供給される。この
ように、従来から広く使用されている比較的小型の射出
成形機や、また逆止弁のシール性能が無くなった中古の
射出成形機を単に可塑材の加圧、溶融に利用して、比較
的大きな貯蔵容積の溶融物貯蔵射出ユニット内に金型の
成形腔所に対応した量を貯蔵してから、熱可塑材で大形
製品を射出成形することが出来、さらに粗骨材等のフィ
ラーや廃棄物等の混入物の多い熱可塑材を使用している
場合でも未溶融物に敏感な射出成形機を射出に使用して
おらず、溶融物貯蔵射出ユニットと開閉弁とで射出成形
を行うことで肉厚の厚い製品や大形製品を射出成形出来
るようになる。
【0007】上記目的を達成するために、本発明の請求
項2記載の溶融可塑材の射出成形装置は、少なくても、
供給されて来る可塑材を加圧、溶融、給送する回転スク
リュウをシリンダー内に備えて溶融物をシリンダー先端
の出口から送り出す可塑化射出ユニットと、上記出口か
ら大形製品等の多量に可塑材溶融物を要する製品用金型
ユニットへ接続する管路と、該管路において上記出口側
と上記金型側とに各々配置された開閉弁と、これら開閉
弁の間において上記管路に接続され上記金型ユニットの
成形腔所の容積より大きな貯蔵容積の溶融物貯蔵射出ユ
ニットとからなることを特徴としている。
【0008】従って、請求項1記載の溶融可塑材の射出
成形方法を具体化するこの装置において、可塑化射出ユ
ニットの回転スクリュウで加圧、溶融された可塑材の溶
融物は、管路の出口側開閉弁を開け、金型側開閉弁を閉
じて溶融物貯蔵射出ユニット内に金型の成形腔所に対応
した所定量だけ回転スクリュウによる送り出しによって
先ず貯蔵される。次いで出口側開閉弁を閉じ、金型側開
閉弁を開いて貯蔵された溶融物を溶融物貯蔵射出ユニッ
トの射出作動で大形製品(多量に可塑材溶融物を要する
製品をこの用語で表現する)用金型ユニット内に射出供
給される。従って、従来から広く使用されている比較的
小型の射出成形機や、また逆止弁のシール性能が無くな
った中古の射出成形機を単に可塑材の加圧、溶融に利用
して、比較的大きな貯蔵容積の溶融物貯蔵射出ユニット
内に金型の成形腔所に対応した量を貯蔵してから、熱可
塑材で大形製品を射出成形することが出来る。さらに粗
骨材等のフィラーや廃棄物等の混入物の多い熱可塑材を
使用している場合でも、未溶融物に敏感な射出成形機に
依らずに、溶融物貯蔵射出ユニットと開閉弁とで射出成
形を行うことで大形製品を射出成形出来るようになる。
【0009】請求項3記載のように、上記可塑化射出ユ
ニットは、シリンダー内の出口側に逆止弁を備えると共
に上記回転スクリュウを往復動する射出ラムを備えて射
出成形能力を有しており、また上記溶融物貯蔵射出ユニ
ットと上記管路との間に貯蔵射出ユニット側開閉弁を有
しており、出口側開閉弁を閉じ、金型側開閉弁及び貯蔵
射出ユニット側開閉弁を開けて上記溶融物貯蔵射出ユニ
ットから、また貯蔵射出ユニット側開閉弁を閉じ、出口
側開閉弁及び金型側開閉弁を開けて上記射出ラムの往動
で上記可塑化射出ユニットから互いに前後して上記金型
ユニットへ溶融物を射出成形供給を行う。従って、未溶
融物の無い溶融可塑材を使用する場合は、互いに射出圧
力に違いがあっても開閉弁の操作で前後してそれぞれ溶
融物貯蔵射出ユニットと可塑化射出ユニットとから溶融
物を十分に金型ユニットへ供給出来、より大形の製品の
射出成形や、金型ユニットの切り替えで中小形製品の連
続射出成形が可能になる。
【0010】請求項4記載のように、上記管路は、上記
出口側と金型側との他にそれらの中間位置にも開閉弁を
配置し、出口側開閉弁と中間位置開閉弁との間と金型側
開閉弁と中間位置開閉弁との間に各々開閉弁を備えた第
一と第二の溶融物貯蔵射出ユニットを接続することが出
来、可塑化射出ユニットから二つの溶融物貯蔵射出ユニ
ットに溶融物をより大量に貯蔵され、同時に又は前後し
て別々に溶融物貯蔵射出ユニットを射出作動させてより
大形の製品の射出成形や、金型ユニットの切り替えで中
小形製品の連続射出成形が可能になる。
【0011】請求項5記載のように、上記可塑化射出ユ
ニットは、更に逆止弁と上記回転スクリュウの往復動射
出ラムとを有することが出来、従ってこのユニットは、
溶融物の溶融物貯蔵射出ユニットへの供給ばかりでは無
く射出成形能力も有し、上記溶融物貯蔵射出ユニットと
共に金型ユニットに溶融物の供給を行うことが可能で、
未溶融物の混入の無い可塑材だけ使用する場合におい
て、射出ラムの往動で溶融物貯蔵射出ユニットに加えて
射出ラムの往動で可塑化射出ユニットからも溶融物の射
出供給が付加されて、より大形の製品の射出成形を行う
ことが出来る。
【0012】請求項6記載のように、上記可塑化射出ユ
ニットは、廃棄物を含む可塑材を加圧、溶融、給送する
機械とすることが出来、多くの混入物を含む廃棄物中の
プラスチック等の可塑材を溶融して溶融物貯蔵射出ユニ
ットへ供給し、射出成形をその溶融物貯蔵射出ユニット
に行わせることで廃棄プラスチック等の可塑材のリサイ
クルが可能となる。請求項7記載のように、上記開閉弁
は、高圧溶融可塑材で弁座をフラッシングする管路を接
続することが出来、廃棄物中のプラスチック等の可塑材
を利用する場合に金属や石等の混入物が弁閉時に弁座に
噛み込んだ時に弁を分解する事無しに高圧溶融可塑材に
よるフラッシングで噛み込み異物を除去出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の溶融可塑材の射出
成形方法と装置の実施形態について添付図を参照にして
以下に詳細に説明する。図1は本発明に係る基本的な実
施形態の溶融可塑材の射出成形装置の模式断面図、図2
は同別の実施形態の溶融可塑材の射出成形装置の模式断
面図、図3は同更に別の実施形態の溶融可塑材の射出成
形装置の模式断面図である。
【0014】図1において、本発明に係る基本的な実施
形態の溶融可塑材の射出成形装置1は、ホッパー等から
投入口を経て供給されて来る計量された1ショット分の
ペレット状の可塑材を加圧、溶融、給送する回転スクリ
ュウ11をシリンダー12内に備えて溶融物を先端出口
13から送り出す可塑化射出ユニット10と、ノズル1
3から大形製品用金型ユニット20へ接続する管路30
と、該管路30においてノズル側と金型側とに各々配置
された開閉弁31、32と、これら開閉弁31、32の
間において管路30に接続され且つ金型ユニット20の
成形腔所21の容積より大きな貯蔵容積の溶融物貯蔵射
出ユニット40とから構成されている。管路30や開閉
弁31、32、溶融物貯蔵射出ユニット40には、図示
を省略してあるが断熱保温手段ないしは加熱手段が施し
てある。これらの手段やシリンダー12、ノズル13の
温度は、熱伝対や自動温度調節計等を介してコンピュー
タによって総合制御されている。
【0015】この可塑化射出ユニット10は、全てプラ
スチックペレットから成る可塑材は勿論、廃棄物から金
属分離、風力選別、比重選別等の各種選別工程を経て選
別され且つ若干異物や粗骨材等のフィラー等を含んだプ
ラスチック可塑材に対しても使用されるもので、図4の
射出成形機50の構成部材のうち異物の噛み込みに敏感
でシール性を損ない易い逆止弁や溶融物を射出する射出
ラムを省いて、熱可塑材の加圧、溶融機能と溶融物の供
給機能を行うもであればよく、摩耗や損傷で逆止弁のシ
ール性の無くなった中古の射出成形機や廃棄物プラスチ
ックの溶融固形装置等が採用される。廃棄物プラスチッ
クを利用する場合は、開閉弁31、32は、高圧溶融プ
ラスチックで弁座をフラッシングするフラッシング管路
を接続することが出来、金属や石等の混入物が弁閉時に
弁座に噛み込んだ時に弁を分解する事無しに高圧溶融プ
ラスチックによるフラッシングで噛み込み異物を除去出
来るようにも構成される。
【0016】この可塑化射出ユニット10では、ノズル
側開閉弁31を閉じた状態で可塑材は回転スクリュウ1
1によって加圧され、180〜280℃の昇温で溶融さ
れ、溶融物は出口側開閉弁31の開放でシリンダー先端
部の出口13から送り出される。この時該出口13から
大形製品用金型ユニット20へ接続した管路30におい
て出口側開閉弁31が開放され、金型側開閉弁32が閉
じられており、送り出されて来る溶融物は、金型ユニッ
ト20の成形腔所21の容積より大きな貯蔵容積の溶融
物貯蔵射出ユニット40内に貯蔵される。金型ユニット
20の成形腔所21に対応した所定量を溶融物貯蔵射出
ユニット40内に貯蔵したところで出口側開閉弁31を
閉じ、金型側開閉弁32を開いて油圧等で溶融物貯蔵射
出ユニット40のプランジャー41を射出作動させて金
型ユニットの成形腔所21に貯蔵溶融物を射出供給す
る。この場合、成形製品の肉厚の薄いところへの溶融物
の回りを良くするために発泡剤が適宜添加されている。
溶融物貯蔵射出ユニット40への充填や射出は、リミッ
トスイッチ等で内部プランジャー41の移動を確認して
コンピュータによって総合制御されている。
【0017】図2において、本発明に係る別の実施形態
の溶融可塑材の射出成形装置1’について、上記基本的
実施形態の溶融可塑材の射出成形装置1と異なる構成の
みを説明する。同じ構成部材には同じ符号を付してあ
る。異なる構成は、可塑化射出ユニット10の出口13
から大形製品用金型ユニット20へ接続する管路30の
出口側と金型側とに各々配置された開閉弁31、32の
間の中間位置にも開閉弁33を配置し、出口側開閉弁3
1と中間位置開閉弁33との間と金型側開閉弁32と中
間位置開閉弁33との間に各々開閉弁34、35を備え
た第一と第二の溶融物貯蔵射出ユニット45、46を接
続して、射出容量を大幅に増大した点にある。第一と第
二の溶融物貯蔵射出ユニット45、46は、貯蔵容量が
異なってもよいが、製造を容易にしたり、射出圧力を揃
える為に同じものを使用している。
【0018】可塑化射出ユニット10から第一と第二の
溶融物貯蔵射出ユニット45、46に溶融物を充填する
場合、中間位置開閉弁33を閉じて、出口側開閉弁31
と第一開閉弁34とを開放して第一溶融物貯蔵射出ユニ
ット45から充填を開始し、その充填完了後に金型側開
閉弁32と第一開閉弁34とを閉じて、出口側開閉弁3
1と中間位置開閉弁33と第二開閉弁35とを開いて第
二溶融物貯蔵射出ユニット46への充填を行う手法と、
金型側開閉弁32と第一開閉弁34とを閉じて、出口側
開閉弁31と中間位置開閉弁33と第二開閉弁35とを
開いて第二溶融物貯蔵射出ユニット46への充填から開
始し、次いでその充填完了後に、中間位置開閉弁33を
閉じて、出口側開閉弁31と第一開閉弁34とを開放し
て第一溶融物貯蔵射出ユニット45の充填を行う手法
と、金型側開閉弁32を閉じて、出口側開閉弁31と中
間位置開閉弁33と第一と第二の開閉弁34、35とを
開いて第一と第二の溶融物貯蔵射出ユニット45、46
の充填を同時に行う手法とがある。
【0019】第一と第二の溶融物貯蔵射出ユニット4
5、46から金型ユニット20に溶融物を射出する場
合、開閉弁31〜35の開閉操作については説明は省く
が、第一溶融物貯蔵射出ユニット45から射出を始め
て、次いで第二溶融物貯蔵射出ユニット46の射出を行
う手法と、第二溶融物貯蔵射出ユニット46から射出を
始めて、次いで第一溶融物貯蔵射出ユニット45の射出
を行う手法と、第一と第二の溶融物貯蔵射出ユニット4
5、46の射出を同時に行う手法とがある。
【0020】上記可塑化射出ユニット10は、逆止弁を
備えない又は機能しないものについて述べたが、全てプ
ラスチックペレットから成る可塑材のみを使用する場
合、図3に示す様に、図4の一般的な射出成形機50と
同様にシリンダー内の出口側においてスクリュウ11に
逆止弁15を備えると共に回転スクリュウ11を往復動
する射出ラムを備えて射出成形能力を有した射出成形機
10”が使用される。この実施形態の溶融可塑材の射出
成形装置1”は、更に図1に示した構成に溶融物貯蔵射
出ユニット用開閉弁36を追加しており、溶融物貯蔵射
出ユニット40に溶融物を充填する手法は上記図1のも
のと同じである。しかし金型ユニット20へ射出する手
法には、出口側開閉弁31を閉じ、金型側開閉弁32及
び貯蔵射出ユニット側開閉弁36を開けて溶融物貯蔵射
出ユニット40から、また貯蔵射出ユニット側開閉弁3
6を閉じ、出口側開閉弁31及び金型側開閉弁32を開
けて射出ラムの往動で射出成形機10”から互いに前後
して射出成形を行う二通りの射出手法がある。
【0021】更に、図2に示した構成に上記図3のもの
の様に射出成形能力を有した射出成形機を使用すると、
溶融物貯蔵射出ユニット45、46に溶融物を充填する
手法は上記図2のものと同じであるが、溶融物貯蔵射出
ユニット45、46と射出成形機とから金型ユニット2
0へ射出を行う手法は、それぞれ個々に先に射出を開始
する3通りの手法と、両溶融物貯蔵射出ユニット45、
46と射出成形機とが前後して射出を行う2通りの手法
と、3者同時に射出を行う手法を加えて6通りの実用可
能な手法が考えられる。また、可塑化射出ユニットから
個々に充填用開閉弁を有した複数の溶融物貯蔵射出ユニ
ットに溶融物充填専用管路を接続し、また個々に射出用
開閉弁を有した溶融物貯蔵射出ユニットから別の溶融物
射出専用管路を金型ユニットに接続することで、充填の
終わったものから溶融物貯蔵射出ユニットが金型ユニッ
トに射出運転し、同時に常時運転の可塑化射出ユニット
から射出作動していない空いた溶融物貯蔵射出ユニット
へ充填作業を行い、充填運転と射出運転とを平行して行
うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載の溶融可塑材の射出成形方法によれば、
(1)可塑化射出ユニットの回転スクリュウで加圧、溶
融された可塑材の溶融物は、管路の出口側開閉弁を開
け、金型側開閉弁を閉じて溶融物貯蔵射出ユニット内に
金型の成形腔所に対応した所定量だけ貯蔵され、出口側
開閉弁を閉じ、金型側開閉弁を開いて貯蔵された溶融物
を溶融物貯蔵射出ユニットの射出作動で大形製品用金型
ユニット内に射出供給され、従来から広く使用されてい
る比較的小型の射出成形機や、また逆止弁のシール性能
が無くなった中古の射出成形機を単に可塑材の加圧、溶
融のために利用して、比較的大きな貯蔵容積の溶融物貯
蔵射出ユニット内に金型の成形腔所に対応した量を貯蔵
してから、熱可塑材で大形製品を射出成形することが出
来る。さらに廃棄物等の混入物の多い熱可塑材を使用し
ている場合でも未溶融物に敏感な射出成形機を射出に使
用しておらず、溶融物貯蔵射出ユニットの作動と開閉弁
の操作とで射出成形を行うことで肉厚の厚い製品や大形
製品を射出成形出来るようになる。
【0023】(2)本発明の請求項2記載の溶融可塑材
の射出成形装置によれば、請求項1記載の溶融可塑材の
射出成形方法を具体化するこの装置おいて、可塑化射出
ユニットの回転スクリュウで加圧、溶融された可塑材の
溶融物は、管路の出口側開閉弁を開け、金型側開閉弁を
閉じて溶融物貯蔵射出ユニット内に金型の成形腔所に対
応した所定量だけ貯蔵され、出口側開閉弁を閉じ、金型
側開閉弁を開いて貯蔵された溶融物を溶融物貯蔵射出ユ
ニットの射出作動で大形製品用金型ユニット内に射出供
給され、従来から広く使用されている比較的小型の射出
成形機や、また逆止弁のシール性能が無くなった中古の
射出成形機を単に可塑材の加圧、溶融に利用して、比較
的大きな貯蔵容積の溶融物貯蔵射出ユニット内に金型の
成形腔所に対応した量を貯蔵してから、熱可塑材で大形
製品を射出成形することが出来、さらに廃棄物等の混入
物の多い熱可塑材を使用している場合でも未溶融物に敏
感な射出成形機を射出に使用しておらず、溶融物貯蔵射
出ユニットと開閉弁とで射出成形を行うことで肉厚の厚
い製品や大形製品を射出成形出来るようになる。
【0024】(3)請求項3記載の装置によれば、可塑
化射出ユニットは、シリンダー内の出口側に逆止弁を備
えると共に回転スクリュウを往復動する射出ラムを備え
て射出成形能力を有しており、また溶融物貯蔵射出ユニ
ットと上記管路との間に貯蔵射出ユニット側開閉弁を有
しており、出口側開閉弁を閉じ、金型側開閉弁及び貯蔵
射出ユニット側開閉弁を開けて溶融物貯蔵射出ユニット
から、また貯蔵射出ユニット側開閉弁を閉じ、出口側開
閉弁及び金型側開閉弁を開けて射出ラムの往動で可塑化
射出ユニットから互いに前後して上記金型ユニットへ溶
融物を射出成形供給を行う為に、未溶融物の無い溶融可
塑材を使用する場合は、互いに射出圧力に違いがあって
も開閉弁の操作で前後してそれぞれ溶融物貯蔵射出ユニ
ットと可塑化射出ユニットとから溶融物を十分に金型ユ
ニットへ供給出来、より大形の製品の射出成形や、金型
ユニットの切り替えで中小形製品の連続射出成形が可能
になる。
【0025】(4)請求項4記載の装置によれば、管路
は、出口側と金型側との他にそれらの中間位置にも開閉
弁を配置し、出口側開閉弁と中間位置開閉弁との間と金
型側開閉弁と中間位置開閉弁との間に各々開閉弁を備え
た第一と第二の溶融物貯蔵射出ユニットを接続すること
が出来る為に、可塑化射出ユニットから二つの溶融物貯
蔵射出ユニットに溶融物をより大量に貯蔵され、同時に
又は前後して別々に溶融物貯蔵射出ユニットを射出作動
させてより大形の製品の射出成形や、金型ユニットの切
り替えで中小形製品の連続射出成形が可能になる。
【0026】(5)請求項5記載の装置によれば、可塑
化射出ユニットは、更に逆止弁と回転スクリュウの往復
動射出ラムとを有することが出来る為に、このユニット
は、溶融物の溶融物貯蔵射出ユニットへの供給ばかりで
は無く射出成形能力も有し、溶融物貯蔵射出ユニットと
共に金型ユニットに溶融物の供給を行うことが可能で、
未溶融物の混入の無い可塑材だけ使用する場合におい
て、溶融物貯蔵射出ユニットに加えて射出ラムの往動で
可塑化射出ユニットからも溶融物の射出供給が付加され
て、より大形の製品の射出成形を行うことが出来る。
【0027】(6)請求項6記載の装置によれば、可塑
化射出ユニットは、廃棄物を含む可塑材を加圧、溶融、
給送する機械とすることが出来る為に、多くの混入物を
含む廃棄物中のプラスチック等の可塑材を溶融して溶融
物貯蔵射出ユニットへ供給し、射出成形をその溶融物貯
蔵射出ユニットに行わせることで廃棄プラスチック等の
可塑材のリサイクルが可能となる。 (7)請求項7記載の装置によれば、開閉弁は、高圧溶
融可塑材で弁座をフラッシングする管路を接続すること
が出来る為に、廃棄物中のプラスチック等の可塑材を利
用する場合に金属や石等の混入物が弁閉時に弁座に噛み
込んだ時に弁を分解する事無しに高圧溶融可塑材による
フラッシングで噛み込み異物を除去出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基本的な実施形態の溶融可塑材の
射出成形装置の模式断面図である。
【図2】同別の実施形態の溶融可塑材の射出成形装置の
模式断面図である。
【図3】同更に別の実施形態の溶融可塑材の射出成形装
置の模式断面図である。
【図4】従来の射出成形機の模式断面図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 溶融可塑材の射出成形装置 10、10” 可塑化射出ユニット 11 回転スクリュウ 12 シリンダー 13 出口 20 金型ユニット 21 射出成形腔所 39 管路 31 出口側開閉弁 32 金型側開閉弁 33 中間位置開閉弁 34 第一開閉弁 35 第二開閉弁 36 溶融物貯蔵射出ユニット用開閉弁 40 溶融物貯蔵射出ユニット 45 第一溶融物貯蔵射出ユニット 46 第二溶融物貯蔵射出ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転スクリュウをシリンダー内に備えた
    可塑化射出ユニットへ供給されて来る可塑材を該回転ス
    クリュウによって加圧、溶融し、溶融物をシリンダー先
    端部の出口から送り出す工程と、該出口から大形製品等
    の多量に可塑材溶融物を要する製品用金型ユニットへ接
    続する管路内において出口側と金型側とに各々配置され
    た開閉弁の内、出口側開閉弁を開け、金型側開閉弁を閉
    じて、これら開閉弁の間において上記管路に接続され上
    記金型ユニットの成形腔所の容積より大きな貯蔵容積を
    有した溶融物貯蔵射出ユニット内に溶融物を貯蔵する工
    程と、上記金型ユニットの成形腔所に対応した所定量を
    上記溶融物貯蔵射出ユニット内に貯蔵してから出口側開
    閉弁を閉じ、金型側開閉弁を開いて該溶融物貯蔵射出ユ
    ニットを射出作動して上記金型成形腔所内に貯蔵溶融物
    を射出供給して射出成形を行う工程とからなることを特
    徴とする溶融可塑材の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 供給されて来る可塑材を加圧、溶融、給
    送する回転スクリュウをシリンダー内に備えて溶融物を
    シリンダー先端の出口から送り出す可塑化射出ユニット
    と、上記出口から大形製品等の多量に可塑材溶融物を要
    する製品用金型ユニットへ接続する管路と、該管路にお
    いて上記出口側と上記金型側とに各々配置された開閉弁
    と、これら開閉弁の間において上記管路に接続され上記
    金型ユニットの成形腔所の容積より大きな貯蔵容積の溶
    融物貯蔵射出ユニットとからなることを特徴とする溶融
    可塑材の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 上記可塑化射出ユニットは、シリンダー
    内の出口側に逆止弁を備えると共に上記回転スクリュウ
    を往復動する射出ラムを備えて射出成形能力を有してお
    り、また上記溶融物貯蔵射出ユニットと上記管路との間
    に貯蔵射出ユニット側開閉弁を有しており、出口側開閉
    弁を閉じ、金型側開閉弁及び貯蔵射出ユニット側開閉弁
    を開けて上記溶融物貯蔵射出ユニットから、また貯蔵射
    出ユニット側開閉弁を閉じ、出口側開閉弁及び金型側開
    閉弁を開けて上記射出ラムの往動で上記可塑化射出ユニ
    ットから互いに前後して上記金型ユニットへ溶融物を射
    出成形供給を行う請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記管路は、上記出口側と金型側との他
    にそれらの中間位置にも開閉弁を配置し、出口側開閉弁
    と中間位置開閉弁との間と金型側開閉弁と中間位置開閉
    弁との間に各々開閉弁を備えた第一と第二の溶融物貯蔵
    射出ユニットを接続している請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記可塑化射出ユニットは、更に逆止弁
    と上記回転スクリュウの往復動ラムとを有した射出成形
    機である請求項2記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記可塑化射出ユニットは、廃棄物を含
    む可塑材を加圧、溶融、給送する機械である請求項2記
    載の装置。
  7. 【請求項7】 上記開閉弁は、高圧溶融可塑材で弁座を
    フラッシングする管路を接続している請求項2記載の装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001018255A (ja) * 1999-07-12 2001-01-23 Toda Kogyo Corp 射出成形方法及びその装置
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