JPH09308722A - スキー - Google Patents
スキーInfo
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- JPH09308722A JPH09308722A JP14851996A JP14851996A JPH09308722A JP H09308722 A JPH09308722 A JP H09308722A JP 14851996 A JP14851996 A JP 14851996A JP 14851996 A JP14851996 A JP 14851996A JP H09308722 A JPH09308722 A JP H09308722A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ski
- plate
- longitudinal direction
- prepreg
- surface portion
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スキーにおいて、傾斜角度が連続的に変化する
斜状側面部であると上面部との間で形成される稜部が曲
げや振動に対する強度が弱かった。 【解決手段】スキー板の両側面部が上面に行くに従って
近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状側面部
の傾斜角度がスキー長手方向に亙って一定であることを
特徴とするスキーによる。
斜状側面部であると上面部との間で形成される稜部が曲
げや振動に対する強度が弱かった。 【解決手段】スキー板の両側面部が上面に行くに従って
近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状側面部
の傾斜角度がスキー長手方向に亙って一定であることを
特徴とするスキーによる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキーに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】スキーは、近年芯材にプリプレグを多重
積層させて表面加工をして、スキー表面のデザイン性を
豊かにしたものが知られている。
積層させて表面加工をして、スキー表面のデザイン性を
豊かにしたものが知られている。
【0003】このような例としては、特開平6ー304
285号公報に「スキー板を構成する心材の長さ方向の
一部分が、前記スキー板の上面を補強するための上面補
強板と、前記スキー板の側面を補強するための側面補強
板と、前記スキー板の下面を補強する為の下面補強板で
囲まれたケーソン構造を成し、前記心材の長さ方向の他
の部分が、前記上面補強板と下面補強板とで挟まれたサ
ンドイッチ構造を成すスキー」が記載されいる。このス
キーの両側面は、図面からも明らかなように上面に行く
にしたがって近くなる斜面形状を有している。
285号公報に「スキー板を構成する心材の長さ方向の
一部分が、前記スキー板の上面を補強するための上面補
強板と、前記スキー板の側面を補強するための側面補強
板と、前記スキー板の下面を補強する為の下面補強板で
囲まれたケーソン構造を成し、前記心材の長さ方向の他
の部分が、前記上面補強板と下面補強板とで挟まれたサ
ンドイッチ構造を成すスキー」が記載されいる。このス
キーの両側面は、図面からも明らかなように上面に行く
にしたがって近くなる斜面形状を有している。
【0004】特開平4ー336084号公報には「下部
サブアセンブリは、(1)滑走用外側底板、(2)金属
製の側方エッジ、(3)芯部、(4)少なくとも1つの
下部補強材、(5)少なくとも1つの上部補強材から構
成され、上部サブアセンブリーは、少なくとも1つの柔
軟で厚みの薄い外側膜と、この膜と上部補強部材との間
においてスキー板の長さの少なくとも一部分にわたって
介在する変形可能な弾性プラスチックフォームの充填材
から成る」スキーが記載されている。このスキーの上部
サブアセンブリの充填材の表面は、横断面が半楕円状に
成る両側面と上面であり、両側面は凸曲面状に形成され
ている。
サブアセンブリは、(1)滑走用外側底板、(2)金属
製の側方エッジ、(3)芯部、(4)少なくとも1つの
下部補強材、(5)少なくとも1つの上部補強材から構
成され、上部サブアセンブリーは、少なくとも1つの柔
軟で厚みの薄い外側膜と、この膜と上部補強部材との間
においてスキー板の長さの少なくとも一部分にわたって
介在する変形可能な弾性プラスチックフォームの充填材
から成る」スキーが記載されている。このスキーの上部
サブアセンブリの充填材の表面は、横断面が半楕円状に
成る両側面と上面であり、両側面は凸曲面状に形成され
ている。
【0005】さらに、特開平5ー261174号公報で
は、スキーの「前部分は、前方連結用中間部分を介して
中央部分に接続された前方部分から成り、これに対し
て、後部分は後方連結用中間部分を介して前記中央部分
に接続された後方部分からなること、および上面の2の
上方稜部が中央部分において平行であるのに対し、2の
前後部分のうちの1が、この区域において一方では前記
側面が傾斜して上方へ向けて収斂し、また他方では前記
上面は中央部分におけるよりも幅が狭く、かつ一定の幅
を有する。」スキーが記載されている。
は、スキーの「前部分は、前方連結用中間部分を介して
中央部分に接続された前方部分から成り、これに対し
て、後部分は後方連結用中間部分を介して前記中央部分
に接続された後方部分からなること、および上面の2の
上方稜部が中央部分において平行であるのに対し、2の
前後部分のうちの1が、この区域において一方では前記
側面が傾斜して上方へ向けて収斂し、また他方では前記
上面は中央部分におけるよりも幅が狭く、かつ一定の幅
を有する。」スキーが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、上方へ収斂する傾斜側面は記載されてい
るが、傾斜する側面の傾斜角度はスキーの長手方向によ
って連続的に変化している。特に、上面がデザイン化さ
れて左右の稜部が平行な直線でなく曲線状の稜部であ
り、さらに側面の傾斜角度がスキーの部分によって一定
ではないように形成されているスキーでは、スキーの上
下の振動、撓み、曲げに加えて、スラローム等のターン
の繰り返しにより左右からの圧力が繰り返し加えられる
と、斜状側面と上面との間の稜部が滑走を重ねる度にに
剥離したり、欠損し易い問題点があった。
従来技術には、上方へ収斂する傾斜側面は記載されてい
るが、傾斜する側面の傾斜角度はスキーの長手方向によ
って連続的に変化している。特に、上面がデザイン化さ
れて左右の稜部が平行な直線でなく曲線状の稜部であ
り、さらに側面の傾斜角度がスキーの部分によって一定
ではないように形成されているスキーでは、スキーの上
下の振動、撓み、曲げに加えて、スラローム等のターン
の繰り返しにより左右からの圧力が繰り返し加えられる
と、斜状側面と上面との間の稜部が滑走を重ねる度にに
剥離したり、欠損し易い問題点があった。
【0007】また、スキーの振動を抑制するための振動
板がスキー板に完全に固定されていると、スキーの滑走
時の振動を吸収するが、スキー板が本来有している撓み
の性質を変えてしまう問題点があった。
板がスキー板に完全に固定されていると、スキーの滑走
時の振動を吸収するが、スキー板が本来有している撓み
の性質を変えてしまう問題点があった。
【0008】さらに、振動板にあたる部材の両端部側が
固定され、中央部側が自由端部になっているスキーも、
同様にスキー板が本来もっている撓み性を阻害する問題
点があった。
固定され、中央部側が自由端部になっているスキーも、
同様にスキー板が本来もっている撓み性を阻害する問題
点があった。
【0009】この発明は、スキーの滑走時に発生する振
動を吸収しつつ、捩れに強くかつスキー本来の撓み性を
損なわないスキーを得ることを目的とする。
動を吸収しつつ、捩れに強くかつスキー本来の撓み性を
損なわないスキーを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】課題を解決するために、ス
キー板の両側面部が上面に行くに従って近くなる斜面形
状である斜状側面部を有し、斜状側面部の傾斜角度がス
キー長手方向に亙って一定であることを特徴とするスキ
ーを提案する。
キー板の両側面部が上面に行くに従って近くなる斜面形
状である斜状側面部を有し、斜状側面部の傾斜角度がス
キー長手方向に亙って一定であることを特徴とするスキ
ーを提案する。
【0011】また、スキー板の両側面部が上面に行くに
従って近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状
側面部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜状
側面部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成す
ることを特徴とするスキーを提案する。
従って近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状
側面部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜状
側面部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成す
ることを特徴とするスキーを提案する。
【0012】さらに、スキー板の両側面部が上面に行く
に従って近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜
状側面部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜
状側面部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成
するとともに、プレート部から前部接地線の間又は/及
びプレート部から後部接地線の間に振動減衰装置を設
け、振動減衰装置は振動板をスキー長手方向中央部に近
い側をスキー板表面に固定し、スキー長手方向中央部か
ら遠い側を自由端部とすることを特徴とするスキーを提
案する。
に従って近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜
状側面部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜
状側面部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成
するとともに、プレート部から前部接地線の間又は/及
びプレート部から後部接地線の間に振動減衰装置を設
け、振動減衰装置は振動板をスキー長手方向中央部に近
い側をスキー板表面に固定し、スキー長手方向中央部か
ら遠い側を自由端部とすることを特徴とするスキーを提
案する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態についてス
キーの平面説明を示す図1、スキー前部の拡大平面説明
を示す図2、図2のAA線断面を示す図3、図2のBB
線断面を示す図4、図2のCC線断面を示す図5、振動
減衰装置の長手方向説明断面を示す図6に基づいて説明
する。
キーの平面説明を示す図1、スキー前部の拡大平面説明
を示す図2、図2のAA線断面を示す図3、図2のBB
線断面を示す図4、図2のCC線断面を示す図5、振動
減衰装置の長手方向説明断面を示す図6に基づいて説明
する。
【0014】スキー板1は、プリプレグ積層加工により
製造される。プリプレグ加工では一般的に、下方から滑
走面材、スティールエッヂ、アジャストプリプレグ下面
補強材を積層し、次に中芯材1cを設ける。
製造される。プリプレグ加工では一般的に、下方から滑
走面材、スティールエッヂ、アジャストプリプレグ下面
補強材を積層し、次に中芯材1cを設ける。
【0015】さらに中芯材1cの上に上面補強材を積層
し、その上に上面プリプレグおよび側面プリプレグを積
層しさせて、さらに表面シートを積層させて上面部3お
よび側面部4を形成する。側面部4は、上面にいくにし
たがって互いに近くなる傾斜面である斜状側面部40と
垂直状側面部41とからなる。斜状側面部41とスキー
滑走面部10とのなす角度はスキー全長に亙って一定の
角度であり、この実施の形態の角度は約10度である。
斜状側面部41とスキー滑走面部10とのなす角度の他
の実施の形態では3度〜60度程度である。垂直状側面
部41とスキー滑走面部10とのなす角は、80度〜9
0度であり、この実施の形態では約83度である。
し、その上に上面プリプレグおよび側面プリプレグを積
層しさせて、さらに表面シートを積層させて上面部3お
よび側面部4を形成する。側面部4は、上面にいくにし
たがって互いに近くなる傾斜面である斜状側面部40と
垂直状側面部41とからなる。斜状側面部41とスキー
滑走面部10とのなす角度はスキー全長に亙って一定の
角度であり、この実施の形態の角度は約10度である。
斜状側面部41とスキー滑走面部10とのなす角度の他
の実施の形態では3度〜60度程度である。垂直状側面
部41とスキー滑走面部10とのなす角は、80度〜9
0度であり、この実施の形態では約83度である。
【0016】上面部3と斜状側面部40の間には稜部8
が形成される。プレート部5は、スキー板1のビンディ
ング載置部分であり、スキー板1の長手方向の中央部分
にあり平面状である。
が形成される。プレート部5は、スキー板1のビンディ
ング載置部分であり、スキー板1の長手方向の中央部分
にあり平面状である。
【0017】上面部3には、プレート部分5の前後にそ
れぞれ振動減衰装置2a、2bを設ける。前後の振動減
衰装置2a、2bの間、すなわちプレート部分5の中央
上面部3cは、両側の垂直状側面部4cに挟まれて形成
される。この区間の稜部8cは、平面状の中央上面部3
cと垂直状側面部41cによってアールを有するやや直
角より広い角度の稜部に形成される。
れぞれ振動減衰装置2a、2bを設ける。前後の振動減
衰装置2a、2bの間、すなわちプレート部分5の中央
上面部3cは、両側の垂直状側面部4cに挟まれて形成
される。この区間の稜部8cは、平面状の中央上面部3
cと垂直状側面部41cによってアールを有するやや直
角より広い角度の稜部に形成される。
【0018】前部の振動減衰装置2aからスキー前端部
方向にかけた区間の前部上面部3aの幅は漸次狭くなっ
ており、スキー前部接地線9a付近で最小幅になる。前
部上面部3aの幅はさらに前方にいくにしたがって、再
び幅広になる。
方向にかけた区間の前部上面部3aの幅は漸次狭くなっ
ており、スキー前部接地線9a付近で最小幅になる。前
部上面部3aの幅はさらに前方にいくにしたがって、再
び幅広になる。
【0019】したがって、振動減衰装置2aから前方向
区間に形成される左右の前部稜部8aも直線状あるいは
曲線状に間隔を漸次狭めており、その間隔はスキー前部
接地線9a付近で最小幅になる。左右の稜部8aの間隔
はさらに前方にいくにしたがって再び離れる。前部上面
部3aは、この実施形態では浅い凹状面であるので、こ
の区間の前部稜部8aはやや凸状に形成される。
区間に形成される左右の前部稜部8aも直線状あるいは
曲線状に間隔を漸次狭めており、その間隔はスキー前部
接地線9a付近で最小幅になる。左右の稜部8aの間隔
はさらに前方にいくにしたがって再び離れる。前部上面
部3aは、この実施形態では浅い凹状面であるので、こ
の区間の前部稜部8aはやや凸状に形成される。
【0020】他の実施形態として、前部上面部3aは平
面状でもよい。
面状でもよい。
【0021】振動減衰装置2aから前方向区間の両側の
前部側面部4aは、それぞれ上方にいくにしたがって近
接する斜状側面部40aと垂直状側面部41aを有し、
スキー前方へいくほど斜状側面部40aの割合が大きく
なる。斜状側面部40aの傾斜角度は、スキー滑走面部
10aとなす角度は一定である。
前部側面部4aは、それぞれ上方にいくにしたがって近
接する斜状側面部40aと垂直状側面部41aを有し、
スキー前方へいくほど斜状側面部40aの割合が大きく
なる。斜状側面部40aの傾斜角度は、スキー滑走面部
10aとなす角度は一定である。
【0022】前部の斜状側面部40aは、プレート部分
5から前部接地線9aにかけて幅広になるスキー滑走面
10aの幅と前部上面部3aの幅および前方へいくにし
たがって薄くなるスキーの厚さによって条件が規定され
るが、斜状側面部40aの傾斜角度はスキー長手方向に
亙って一定に形成される。この実施形態では前方の斜状
側面部40aは平面状であり幅は前方へいくほど広くな
る。他の実施形態では、斜状側面部40aを一定の曲率
で膨らむ凸曲面状に形成してもよく、この実施形態でも
前方へいくほど幅は広くなる。斜状側面部40aが凸曲
面であっても、斜状側面部40aと前部上面部3aおよ
び滑走面部10aとの成す角は、スキー長手方向に亙っ
て一定の角度である。
5から前部接地線9aにかけて幅広になるスキー滑走面
10aの幅と前部上面部3aの幅および前方へいくにし
たがって薄くなるスキーの厚さによって条件が規定され
るが、斜状側面部40aの傾斜角度はスキー長手方向に
亙って一定に形成される。この実施形態では前方の斜状
側面部40aは平面状であり幅は前方へいくほど広くな
る。他の実施形態では、斜状側面部40aを一定の曲率
で膨らむ凸曲面状に形成してもよく、この実施形態でも
前方へいくほど幅は広くなる。斜状側面部40aが凸曲
面であっても、斜状側面部40aと前部上面部3aおよ
び滑走面部10aとの成す角は、スキー長手方向に亙っ
て一定の角度である。
【0023】後部の振動減衰装置2bからスキー後端部
方向にかけた区間の後部上面部3bの幅は漸次狭くなっ
ており、スキー後部接地線9b付近で最小幅になる。後
部上面部3bの幅はさらにこ後方にいくにしたがって、
再び幅広になる。
方向にかけた区間の後部上面部3bの幅は漸次狭くなっ
ており、スキー後部接地線9b付近で最小幅になる。後
部上面部3bの幅はさらにこ後方にいくにしたがって、
再び幅広になる。
【0024】したがって、後部の振動減衰装置2bから
後方向区間に形成される左右の後部稜部8bも直線状あ
るいは曲線状に間隔を漸次狭めており、その間隔はスキ
ー後部接地線9b付近で最小幅になる。左右の稜部8b
の間隔はさらに後方にいくにしたがって再び離れる。後
部上面部3bは、この実施形態では浅い凹状面であるの
で、この区間の後部稜部8bはやや凸状に形成される。
後方向区間に形成される左右の後部稜部8bも直線状あ
るいは曲線状に間隔を漸次狭めており、その間隔はスキ
ー後部接地線9b付近で最小幅になる。左右の稜部8b
の間隔はさらに後方にいくにしたがって再び離れる。後
部上面部3bは、この実施形態では浅い凹状面であるの
で、この区間の後部稜部8bはやや凸状に形成される。
【0025】他の実施形態として、後部上面部3bは平
面状でもよい。
面状でもよい。
【0026】後部の振動減衰装置2bから後方向区間の
両側の後部側面部4bは、それぞれ上面にいくにしたが
って近接する斜状側面部40bと垂直状側面部41bを
有し、スキー後方へいくほど斜状側面部40bの割合が
大きくなる。斜状側面部40bの傾斜角度は、スキー長
手方向に亙ってスキー滑走面部10bとなす角度は一定
である。
両側の後部側面部4bは、それぞれ上面にいくにしたが
って近接する斜状側面部40bと垂直状側面部41bを
有し、スキー後方へいくほど斜状側面部40bの割合が
大きくなる。斜状側面部40bの傾斜角度は、スキー長
手方向に亙ってスキー滑走面部10bとなす角度は一定
である。
【0027】後部の斜状側面部40bは、プレート部分
5から後部接地線9bにかけて幅広になるスキー滑走面
10bの幅と後部上面部3bの幅および後方へいくにし
たがって薄くなるスキーの厚さによって条件が規定され
るが、斜状側面部40bの傾斜角度はスキー長手方向に
亙って一定に形成される。この実施形態では前方の斜状
側面部40bは平面状であり幅は後方へいくほど広くな
る。他の実施形態では、斜状側面部40bを一定の曲率
で膨らむ凸曲面状に形成してもよく、この実施形態でも
前方へいくほど幅は広くなる。斜状側面部40bが凸曲
面であっても、斜状側面部40bと後部上面部3bおよ
び滑走面部10bとの成す角は、スキー長手方向に亙っ
て一定の角度である。
5から後部接地線9bにかけて幅広になるスキー滑走面
10bの幅と後部上面部3bの幅および後方へいくにし
たがって薄くなるスキーの厚さによって条件が規定され
るが、斜状側面部40bの傾斜角度はスキー長手方向に
亙って一定に形成される。この実施形態では前方の斜状
側面部40bは平面状であり幅は後方へいくほど広くな
る。他の実施形態では、斜状側面部40bを一定の曲率
で膨らむ凸曲面状に形成してもよく、この実施形態でも
前方へいくほど幅は広くなる。斜状側面部40bが凸曲
面であっても、斜状側面部40bと後部上面部3bおよ
び滑走面部10bとの成す角は、スキー長手方向に亙っ
て一定の角度である。
【0028】振動減衰装置2a、2bは、スキー長手方
向に長くプレート部側が細い卵形の平面形状を有する凹
部6a、6bと、凹部6a、6b内に固定される振動板
7a、7bと固定側ビス11a、11bからなる。
向に長くプレート部側が細い卵形の平面形状を有する凹
部6a、6bと、凹部6a、6b内に固定される振動板
7a、7bと固定側ビス11a、11bからなる。
【0029】振動板7a、7bは、振動主板70a、7
0bと、振動主板70a、70bの下面に設けられ振動
板7a、7bを凹部6a、6bに固定する接着板71
a、71bと、同じく下面に設けられ凹部6a、6bに
接するが固定されない弾性板72a、72bとから成
る。
0bと、振動主板70a、70bの下面に設けられ振動
板7a、7bを凹部6a、6bに固定する接着板71
a、71bと、同じく下面に設けられ凹部6a、6bに
接するが固定されない弾性板72a、72bとから成
る。
【0030】凹部6a、6bは、スキー長手方向に長く
プレート部側が細い卵形の平面形状を有し、深さ1、0
mm、長さ150〜200mm程度である。この実施の
形態では、凹部6a、6bのスキー中央部側に固定側ビ
ス孔(図示せず)をそれぞれ1つづつ設ける。
プレート部側が細い卵形の平面形状を有し、深さ1、0
mm、長さ150〜200mm程度である。この実施の
形態では、凹部6a、6bのスキー中央部側に固定側ビ
ス孔(図示せず)をそれぞれ1つづつ設ける。
【0031】振動板7a、7bの振動主板70a、70
bは、凹部6a、6bの平面形状とほぼ同形で一回り小
さい板状体から成り、凹部6a、6bの壁面と数mm程
度の間隙を有する大きさである。振動主板70a、70
bの両先端部は次第に狭くなる形状である。厚さは3〜
8mm,長さは130〜350mm、幅は40〜45m
mである。振動主板70a、70bは、弾性のある素
材、例えば硬質合成樹脂合板、木製合板、カーボン板と
プラスチック板の複合板、これらの複合板等の素材から
成る。
bは、凹部6a、6bの平面形状とほぼ同形で一回り小
さい板状体から成り、凹部6a、6bの壁面と数mm程
度の間隙を有する大きさである。振動主板70a、70
bの両先端部は次第に狭くなる形状である。厚さは3〜
8mm,長さは130〜350mm、幅は40〜45m
mである。振動主板70a、70bは、弾性のある素
材、例えば硬質合成樹脂合板、木製合板、カーボン板と
プラスチック板の複合板、これらの複合板等の素材から
成る。
【0032】スキー前方側に位置する振動減衰装置の振
動板7aは、スキー中央部側に近い側の振動主板70a
の下面に設けた接着板71aによって凹部底表面に固定
される。振動板7aの接着板71aは、約1mm厚程度
の弾性のある板状体の両面に接着剤を塗布したもの、あ
るいは両面接着テープを用いる。接着板71aは中央側
端部から振動板7aの長さの40%〜60%の範囲で設
けられ、望ましくは55%長である。11aは固定側ビ
スであり、振動板7aの接着板71a側の中央部に設け
られ、凹部6の固定側ビス孔に固定され、振動板7aの
固定を確実にする。固定側ビス11aの他の実施形態で
は、固定側ビス11aを複数幅方向に並設してもよく、
複数を角形状に設けてもよい。これにより振動板7aの
接着板71a側の固定強度が増す。
動板7aは、スキー中央部側に近い側の振動主板70a
の下面に設けた接着板71aによって凹部底表面に固定
される。振動板7aの接着板71aは、約1mm厚程度
の弾性のある板状体の両面に接着剤を塗布したもの、あ
るいは両面接着テープを用いる。接着板71aは中央側
端部から振動板7aの長さの40%〜60%の範囲で設
けられ、望ましくは55%長である。11aは固定側ビ
スであり、振動板7aの接着板71a側の中央部に設け
られ、凹部6の固定側ビス孔に固定され、振動板7aの
固定を確実にする。固定側ビス11aの他の実施形態で
は、固定側ビス11aを複数幅方向に並設してもよく、
複数を角形状に設けてもよい。これにより振動板7aの
接着板71a側の固定強度が増す。
【0033】振動板7aのスキー中央部から遠い側の部
分、すなわち前側の振動主板70aの下面で接着板71
aの設けていない部分には弾性板72aを設ける。弾性
板72aの厚さは接着板71aと等厚である。弾性板7
2aは、凹部6aの底表面とは接しているが固定されて
いない。弾性板72aが設けられた振動板7a側が自由
端部である。
分、すなわち前側の振動主板70aの下面で接着板71
aの設けていない部分には弾性板72aを設ける。弾性
板72aの厚さは接着板71aと等厚である。弾性板7
2aは、凹部6aの底表面とは接しているが固定されて
いない。弾性板72aが設けられた振動板7a側が自由
端部である。
【0034】他の実施の形態として、振動板7aの自由
端部には、弾性板72aを設けず、下面と凹部6a底表
面との間に1mm以内の間隙を設けても良い。
端部には、弾性板72aを設けず、下面と凹部6a底表
面との間に1mm以内の間隙を設けても良い。
【0035】スキー後方側に位置する振動減衰装置2b
の振動板7bは、スキー中央部側に近い側の下面部分に
設けた接着板71bによって凹部底表面に固定される。
振動板7bの接着板71bは、約1mm厚程度の弾性あ
る板状体の両面に接着剤を塗布したもの、あるいは両面
接着テープを用いる。接着板71bは中央側端部から振
動板7bの長さの40%〜60%の長さで固定され、望
ましくは55%である。
の振動板7bは、スキー中央部側に近い側の下面部分に
設けた接着板71bによって凹部底表面に固定される。
振動板7bの接着板71bは、約1mm厚程度の弾性あ
る板状体の両面に接着剤を塗布したもの、あるいは両面
接着テープを用いる。接着板71bは中央側端部から振
動板7bの長さの40%〜60%の長さで固定され、望
ましくは55%である。
【0036】振動板7bのスキー中央部から遠い側の部
分、すなわち後側の下面の接着板71bの設けられてい
ない部分には弾性板72bを設ける。弾性板72bの厚
さは接着板71bと等厚である。弾性板72bは、凹部
5bの底表面とは接しているが固定されていない。振動
板7bの弾性板72bが設けられた側が自由端部であ
る。
分、すなわち後側の下面の接着板71bの設けられてい
ない部分には弾性板72bを設ける。弾性板72bの厚
さは接着板71bと等厚である。弾性板72bは、凹部
5bの底表面とは接しているが固定されていない。振動
板7bの弾性板72bが設けられた側が自由端部であ
る。
【0037】他の実施の形態としては振動板7bの自由
端部の下面には、弾性板72bを設けず、下面と凹部6
bの底表面との間に1mm程度の間隙を設けても良い。
端部の下面には、弾性板72bを設けず、下面と凹部6
bの底表面との間に1mm程度の間隙を設けても良い。
【0038】また、スキー板1の凹部6a、6bのスキ
ー長手方向に複数の自由側ビス孔を設けておくことで、
異なる長さ、形状の振動板7a、7bを取り付けること
ができ、振動減衰作用の調節や捩れ、撓みに対する調節
が可能である。
ー長手方向に複数の自由側ビス孔を設けておくことで、
異なる長さ、形状の振動板7a、7bを取り付けること
ができ、振動減衰作用の調節や捩れ、撓みに対する調節
が可能である。
【0039】
【発明の効果】したがって、斜状側面部の傾斜角度がス
キー長手方向に亙って一定であるので、スキーの滑降時
の上下の振動の外、捩れや曲げに対する強度、特に稜部
強度が向上する。さらに、スキーの滑走時に発生する振
動を吸収しつつ、スキー本来の撓み性を損なわないスキ
ーを得る。
キー長手方向に亙って一定であるので、スキーの滑降時
の上下の振動の外、捩れや曲げに対する強度、特に稜部
強度が向上する。さらに、スキーの滑走時に発生する振
動を吸収しつつ、スキー本来の撓み性を損なわないスキ
ーを得る。
【図1】 この発明のスキーの実施形態の平面説明図
【図2】 この発明の実施形態のスキー前部の拡大平面
説明図
説明図
【図3】 図2のAA線断面図
【図4】 図2のBB線断面図
【図5】 図2のCC線断面図
【図6】 振動減衰装置の長手方向説明断面図
1 スキー板 1a 中芯材 2a 振動減衰装置(前部) 2b 振動減衰装置(後部) 3 上面部 3a 前部上面部 3b 後部上面部 3c プレート部上面部 4 側面部 4a 前部側面部 40a 斜状側面部(前部) 41a 垂直状側面部(前部) 4b 後部側面部 40b 斜状側面部(後部) 41b 垂直状側面部(後部) 4c プレート部側面部 5 プレート部 6 凹部 6a 前部凹部 6b 後部凹部 7 振動板 7a 前部振動板 7b 後部振動板 8 稜部 8a 前部稜部 8b 後部稜部 8c プレート部稜部 9a スキー前部接地線 9b スキー後部接地線 10 スキー滑走面 11 固定側ビス
Claims (3)
- 【請求項1】 スキー板の両側面部が上面に行くに従っ
て近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状側面
部の傾斜角度がスキー長手方向に亙って一定であること
を特徴とするスキー。 - 【請求項2】 スキー板の両側面部が上面に行くに従っ
て近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状側面
部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜状側面
部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成するこ
とを特徴とするスキー。 - 【請求項3】 スキー板の両側面部が上面に行くに従っ
て近くなる斜面形状である斜状側面部を有し、斜状側面
部の傾斜角度がスキー長手方向に一定であり、斜状側面
部と凹状面の上面部との間で非平行な稜部を形成すると
ともに、プレート部から前部接地線の間又は/及びプレ
ート部から後部接地線の間に振動減衰装置を設け、振動
減衰装置は振動板をスキー長手方向中央部に近い側をス
キー板表面に固定し、スキー長手方向中央部から遠い側
を自由端部とすることを特徴とするスキー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14851996A JPH09308722A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | スキー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14851996A JPH09308722A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | スキー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09308722A true JPH09308722A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15454597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14851996A Pending JPH09308722A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | スキー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09308722A (ja) |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP14851996A patent/JPH09308722A/ja active Pending
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