JPH09308642A - 人工膝関節 - Google Patents
人工膝関節Info
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- JPH09308642A JPH09308642A JP15331096A JP15331096A JPH09308642A JP H09308642 A JPH09308642 A JP H09308642A JP 15331096 A JP15331096 A JP 15331096A JP 15331096 A JP15331096 A JP 15331096A JP H09308642 A JPH09308642 A JP H09308642A
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- Japan
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- femur
- sliding
- knee joint
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/30—Joints
- A61F2/38—Joints for elbows or knees
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/30—Joints
- A61F2002/30001—Additional features of subject-matter classified in A61F2/28, A61F2/30 and subgroups thereof
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- Prostheses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 摺動面の磨耗や骨吸収等の問題を起こしにく
く長寿命で、しかも安価に製造できる人工膝関節を提供
する。 【解決手段】 人工膝関節1は、大腿骨Fに固定される
大腿骨コンポーネント2と、脛骨Tに固定される脛骨コ
ンポーネント3とを含んで構成される。大腿骨コンポー
ネント2は、チタン等の金属で構成されて大腿骨Fの遠
位骨端部に固定されるインナー部材4と、ジルコニア等
のセラミックスによりインナー部材4とは別体に形成さ
れ、該インナー部材4に対し着脱可能に接合される摺動
部材5とを含む。
く長寿命で、しかも安価に製造できる人工膝関節を提供
する。 【解決手段】 人工膝関節1は、大腿骨Fに固定される
大腿骨コンポーネント2と、脛骨Tに固定される脛骨コ
ンポーネント3とを含んで構成される。大腿骨コンポー
ネント2は、チタン等の金属で構成されて大腿骨Fの遠
位骨端部に固定されるインナー部材4と、ジルコニア等
のセラミックスによりインナー部材4とは別体に形成さ
れ、該インナー部材4に対し着脱可能に接合される摺動
部材5とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工膝関節に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、リウマチ、変形性膝関節症ある
いは骨腫瘍等の疾患や、事故などによる外傷により破損
した膝関節を正常な機能に修復するために、人工膝関節
が用いられている。該人工膝関節は、大腿骨側に取り付
けられる大腿骨コンポーネントと脛骨側に取り付けられ
る脛骨コンポーネントとを有し、両者の間に膝関節の摺
動部が形成される。そして、従来はこのような人工膝関
節として、大腿骨コンポーネントをCo−Cr鋼等の金
属で、脛骨コンポーネントの摺動面部分を高密度ポリエ
チレン(以下、HDPと記す)で構成した組合せによる
もの、あるいは大腿骨コンポーネントを金属に代えてア
ルミナ等のセラミックスで構成したもの(例えば特開平
3−195549等)等、各種提案されている。
いは骨腫瘍等の疾患や、事故などによる外傷により破損
した膝関節を正常な機能に修復するために、人工膝関節
が用いられている。該人工膝関節は、大腿骨側に取り付
けられる大腿骨コンポーネントと脛骨側に取り付けられ
る脛骨コンポーネントとを有し、両者の間に膝関節の摺
動部が形成される。そして、従来はこのような人工膝関
節として、大腿骨コンポーネントをCo−Cr鋼等の金
属で、脛骨コンポーネントの摺動面部分を高密度ポリエ
チレン(以下、HDPと記す)で構成した組合せによる
もの、あるいは大腿骨コンポーネントを金属に代えてア
ルミナ等のセラミックスで構成したもの(例えば特開平
3−195549等)等、各種提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】まず、大腿骨コンポー
ネントを金属で、脛骨側の摺動面部をHDPで構成した
人工膝関節の場合、金属製の大腿骨コンポーネントは耐
磨耗性がそれほど大きくないことから、長期使用により
変形や磨耗等を起こしやすく、摺動面の平滑性が低下し
てスムーズな関節摺動に支障をきたしたり、あるいは脛
骨側のHDP部分を摩滅させるなどの問題を生ずる。ま
た、磨耗により生じた金属粉やHDP粉は関節近傍の骨
組織の吸収を起こし、人工関節の緩み(ルースニング)
を招きやすい欠点がある。
ネントを金属で、脛骨側の摺動面部をHDPで構成した
人工膝関節の場合、金属製の大腿骨コンポーネントは耐
磨耗性がそれほど大きくないことから、長期使用により
変形や磨耗等を起こしやすく、摺動面の平滑性が低下し
てスムーズな関節摺動に支障をきたしたり、あるいは脛
骨側のHDP部分を摩滅させるなどの問題を生ずる。ま
た、磨耗により生じた金属粉やHDP粉は関節近傍の骨
組織の吸収を起こし、人工関節の緩み(ルースニング)
を招きやすい欠点がある。
【0004】一方、大腿骨コンポーネントをセラミック
スで構成したものについては、自身あるいはHDP部分
の磨耗の問題は起こりにくいが、弾性係数の高いセラミ
ックス製の大腿骨コンポーネントが骨組織と直接接触し
ていると、その弾性係数の差に起因してコンポーネント
に接している骨組織の吸収が促進され、ルースニングの
問題がさらに生じやすくなることが判明しつつある。そ
こで、大腿骨コンポーネントの本体を金属で形成し、そ
の摺動面にセラミックコーティングを施して、骨吸収を
防止しつつ摺動面の磨耗も抑制する提案(例えば特開平
4−295354)もなされているが、爆発溶射法等の
特殊なコーティング技術を用いなければ緻密で平滑なセ
ラミックコーティング層が得にくいこと等により、実用
化には至っていないのが現状である。
スで構成したものについては、自身あるいはHDP部分
の磨耗の問題は起こりにくいが、弾性係数の高いセラミ
ックス製の大腿骨コンポーネントが骨組織と直接接触し
ていると、その弾性係数の差に起因してコンポーネント
に接している骨組織の吸収が促進され、ルースニングの
問題がさらに生じやすくなることが判明しつつある。そ
こで、大腿骨コンポーネントの本体を金属で形成し、そ
の摺動面にセラミックコーティングを施して、骨吸収を
防止しつつ摺動面の磨耗も抑制する提案(例えば特開平
4−295354)もなされているが、爆発溶射法等の
特殊なコーティング技術を用いなければ緻密で平滑なセ
ラミックコーティング層が得にくいこと等により、実用
化には至っていないのが現状である。
【0005】本発明の課題は、摺動面の磨耗や骨吸収等
の問題を起こしにくく長寿命で、しかも安価に製造でき
る人工膝関節を提供することにある。
の問題を起こしにくく長寿命で、しかも安価に製造でき
る人工膝関節を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、大腿骨に固定される大腿骨コンポーネントと、脛骨
に固定される脛骨コンポーネントとを含んで構成される
人工膝関節において、上述の課題を解決するためにその
大腿骨コンポーネントが、金属で構成されて大腿骨の遠
位骨端部に固定されるインナー部材と、セラミックスに
よりインナー部材とは別体に形成され、大腿骨に予め固
定されたインナー部材に対し後接合により一体化される
とともに、脛骨側部材との間の摺動面を形成する摺動部
材とを含むことを特徴とする。
は、大腿骨に固定される大腿骨コンポーネントと、脛骨
に固定される脛骨コンポーネントとを含んで構成される
人工膝関節において、上述の課題を解決するためにその
大腿骨コンポーネントが、金属で構成されて大腿骨の遠
位骨端部に固定されるインナー部材と、セラミックスに
よりインナー部材とは別体に形成され、大腿骨に予め固
定されたインナー部材に対し後接合により一体化される
とともに、脛骨側部材との間の摺動面を形成する摺動部
材とを含むことを特徴とする。
【0007】上記人工膝関節によれば、大腿骨に固定さ
れるのが金属製のインナー部材であるため大腿骨コンポ
ーネント側への骨吸収が生じにくく、ひいては前述のル
ースニング等の問題も起こりにくい。そして、そのイン
ナー部材に接合されたセラミックス製の摺動部材により
摺動面が形成されるので、該摺動面の変形や磨耗が起こ
りにくく、また脛骨コンポーネントの摺動面部がHDP
で構成されている場合はその磨耗も抑制される。これに
より、長期に渡って良好な摺動特性が維持できるほか、
磨耗粉による骨吸収も防止ないし抑制され、結果として
人工膝関節の寿命が著しく改善される。さらに、セラミ
ックス製の摺動部材はインナー部材とは別体に形成すれ
ばよいから、一般のセラミック部材と同様の製法が採用
でき、爆発溶射等の特殊な技術が不要なので、例えばセ
ラミックコーティングを使用する特開平4―29535
4等の構成に比べて、緻密で平滑な摺動面部分も容易に
形成することができる。
れるのが金属製のインナー部材であるため大腿骨コンポ
ーネント側への骨吸収が生じにくく、ひいては前述のル
ースニング等の問題も起こりにくい。そして、そのイン
ナー部材に接合されたセラミックス製の摺動部材により
摺動面が形成されるので、該摺動面の変形や磨耗が起こ
りにくく、また脛骨コンポーネントの摺動面部がHDP
で構成されている場合はその磨耗も抑制される。これに
より、長期に渡って良好な摺動特性が維持できるほか、
磨耗粉による骨吸収も防止ないし抑制され、結果として
人工膝関節の寿命が著しく改善される。さらに、セラミ
ックス製の摺動部材はインナー部材とは別体に形成すれ
ばよいから、一般のセラミック部材と同様の製法が採用
でき、爆発溶射等の特殊な技術が不要なので、例えばセ
ラミックコーティングを使用する特開平4―29535
4等の構成に比べて、緻密で平滑な摺動面部分も容易に
形成することができる。
【0008】なお、インナー部材を構成する金属として
は、生体親和性に優れて適度な強度を有するものが望ま
しく、チタン又はその合金、コバルト又はその合金、あ
るいはステンレス鋼等を好適に使用することができる。
一方、摺動部材を構成するセラミックスとしては、生体
親和性に優れて十分な耐磨耗性を有するものが望まし
く、例えばジルコニア、窒化硅素あるいはアルミナ等を
主成分とするものが使用できる。このうち特にジルコニ
アを主成分とするものは、アルミナ等に比べて薄肉の部
材の製造が容易であるため、インナー部材を含めた大腿
骨コンポーネントの厚さを小さくすることができ、ひい
ては人工膝関節取付時の骨の切除量(骨切り量)を少な
くできる利点がある。
は、生体親和性に優れて適度な強度を有するものが望ま
しく、チタン又はその合金、コバルト又はその合金、あ
るいはステンレス鋼等を好適に使用することができる。
一方、摺動部材を構成するセラミックスとしては、生体
親和性に優れて十分な耐磨耗性を有するものが望まし
く、例えばジルコニア、窒化硅素あるいはアルミナ等を
主成分とするものが使用できる。このうち特にジルコニ
アを主成分とするものは、アルミナ等に比べて薄肉の部
材の製造が容易であるため、インナー部材を含めた大腿
骨コンポーネントの厚さを小さくすることができ、ひい
ては人工膝関節取付時の骨の切除量(骨切り量)を少な
くできる利点がある。
【0009】上記人工膝関節においては、摺動部材をイ
ンナー部材に対し着脱可能に結合する構成とすることが
できる。これにより、例えば病状の進行等に伴い、摺動
面形状の変更の必要性が生じた場合に、摺動部材のみを
交換することが可能となり、また交換のための手術時間
も短縮できる。また、具体的には摺動部材は、自身を貫
通してインナー部材に対しねじ込まれるねじ部材によ
り、該インナー部材に対して着脱可能に結合される構成
とすることができる。こうすれば、摺動部材をインナー
部材に対し容易に取り付けることができる。また、イン
ナー部材及び摺動部材の一方にフック部を形成し、他方
に該フック部と着脱可能に係合するフック係合部を形成
することができる。すなわち、フック部をフック係合部
に係合することで摺動部材をインナー部材に対して仮止
めすることができ、取付けが一層容易になる。
ンナー部材に対し着脱可能に結合する構成とすることが
できる。これにより、例えば病状の進行等に伴い、摺動
面形状の変更の必要性が生じた場合に、摺動部材のみを
交換することが可能となり、また交換のための手術時間
も短縮できる。また、具体的には摺動部材は、自身を貫
通してインナー部材に対しねじ込まれるねじ部材によ
り、該インナー部材に対して着脱可能に結合される構成
とすることができる。こうすれば、摺動部材をインナー
部材に対し容易に取り付けることができる。また、イン
ナー部材及び摺動部材の一方にフック部を形成し、他方
に該フック部と着脱可能に係合するフック係合部を形成
することができる。すなわち、フック部をフック係合部
に係合することで摺動部材をインナー部材に対して仮止
めすることができ、取付けが一層容易になる。
【0010】この場合、さらに具体的には下記のように
構成することができる。すなわち、インナー部材を、大
腿骨の端面を覆う端面被覆部と、その端面被覆部と一体
に形成され、大腿骨の側面末端部のうち該大腿骨の軸線
に関して一方の側(例えば大腿骨の前面側)を覆う第一
側面被覆部と、同じく他方の側(例えば大腿骨の後面
側)を覆う第二側面被覆部とを備えたものとして形成
し、そのインナー部材を外側から覆う形状に摺動部材を
形成する。また、インナー部材の第一及び第二側面被覆
部の各外面に前述のフック部としての弾性爪部をそれぞ
れ形成するとともに、摺動部材内面の各対応する位置
に、それら弾性爪部を収容する爪収容部をそれぞれ形成
する。そして、それら弾性部材を弾性変形させながら摺
動部材の内側にインナー部材を相対的に進入させ、爪収
容部内で該弾性部材を弾性復帰させることにより、それ
ら弾性爪部と爪収容部とを互いに係合させる。これによ
り、摺動部材をインナー部材に対しワンタッチで装着す
ることができる。
構成することができる。すなわち、インナー部材を、大
腿骨の端面を覆う端面被覆部と、その端面被覆部と一体
に形成され、大腿骨の側面末端部のうち該大腿骨の軸線
に関して一方の側(例えば大腿骨の前面側)を覆う第一
側面被覆部と、同じく他方の側(例えば大腿骨の後面
側)を覆う第二側面被覆部とを備えたものとして形成
し、そのインナー部材を外側から覆う形状に摺動部材を
形成する。また、インナー部材の第一及び第二側面被覆
部の各外面に前述のフック部としての弾性爪部をそれぞ
れ形成するとともに、摺動部材内面の各対応する位置
に、それら弾性爪部を収容する爪収容部をそれぞれ形成
する。そして、それら弾性部材を弾性変形させながら摺
動部材の内側にインナー部材を相対的に進入させ、爪収
容部内で該弾性部材を弾性復帰させることにより、それ
ら弾性爪部と爪収容部とを互いに係合させる。これによ
り、摺動部材をインナー部材に対しワンタッチで装着す
ることができる。
【0011】次に、インナー部材は、自身を貫通して前
記大腿骨にねじ込まれるねじ部材により、該大腿骨に対
して固定することができる。一方、インナー部材は、大
腿骨に対し骨セメント等によりセメント接合することも
できる。
記大腿骨にねじ込まれるねじ部材により、該大腿骨に対
して固定することができる。一方、インナー部材は、大
腿骨に対し骨セメント等によりセメント接合することも
できる。
【0012】また、インナー部材と摺動部材との間には
緩衝材を介挿することができる。これにより、関節摺動
に伴う摺動部材からの荷重がインナー部材ひいては大腿
骨に対して均一に伝わるので、大腿骨に対して局所的に
力が集中すること、ひいてはそれに起因した骨吸収を防
止ないし抑制することができる。また、緩衝材の介挿に
より、摺動部材とインナー部材との間に隙間が生じにく
くなり、両者を密着させることができる。これにより、
金属製のインナー部材がセラミックス製の摺動部材との
間で部分的に擦れ合って摩滅する等の問題も起こりにく
くなる。なお、緩衝材は、具体的にはポリエチレン等の
柔軟性を有する樹脂シートにより形成することができ
る。
緩衝材を介挿することができる。これにより、関節摺動
に伴う摺動部材からの荷重がインナー部材ひいては大腿
骨に対して均一に伝わるので、大腿骨に対して局所的に
力が集中すること、ひいてはそれに起因した骨吸収を防
止ないし抑制することができる。また、緩衝材の介挿に
より、摺動部材とインナー部材との間に隙間が生じにく
くなり、両者を密着させることができる。これにより、
金属製のインナー部材がセラミックス製の摺動部材との
間で部分的に擦れ合って摩滅する等の問題も起こりにく
くなる。なお、緩衝材は、具体的にはポリエチレン等の
柔軟性を有する樹脂シートにより形成することができ
る。
【0013】なお、脛骨コンポーネントは、その摺動面
を含む部分を高密度ポリエチレン樹脂により構成するこ
とができる。
を含む部分を高密度ポリエチレン樹脂により構成するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1に示す本発明の一例としての人
工膝関節1は、大腿骨Fの膝関節側端面部(遠位骨端
部)FEに取り付けられる大腿骨コンポーネント2と、
脛骨Tの膝関節側端面部(近位骨端部)TEに取り付け
られる脛骨コンポーネント3とを含んで構成されてい
る。脛骨コンポーネント3は、チタン又はチタン合金で
構成された本体部3aと、高密度ポリエチレン(HD
P)により摺動面3c部分を含むように構成されて該本
体3aと一体化された摺動部3dを有し、本体部3aの
下面から突出して形成された埋込部3bを脛骨T内に埋
め込むことにより固定されている。なお、摺動面3cは
浅い凹曲面状に形成されている。
を用いて説明する。図1に示す本発明の一例としての人
工膝関節1は、大腿骨Fの膝関節側端面部(遠位骨端
部)FEに取り付けられる大腿骨コンポーネント2と、
脛骨Tの膝関節側端面部(近位骨端部)TEに取り付け
られる脛骨コンポーネント3とを含んで構成されてい
る。脛骨コンポーネント3は、チタン又はチタン合金で
構成された本体部3aと、高密度ポリエチレン(HD
P)により摺動面3c部分を含むように構成されて該本
体3aと一体化された摺動部3dを有し、本体部3aの
下面から突出して形成された埋込部3bを脛骨T内に埋
め込むことにより固定されている。なお、摺動面3cは
浅い凹曲面状に形成されている。
【0015】一方、大腿骨コンポーネント2は、チタン
又はその合金で構成されて大腿骨Fの遠位骨端部に固定
されるインナー部材4と、ジルコニアによりインナー部
材4とは別体に形成されてこれに着脱可能に結合される
摺動部材5とを備えている。インナー部材4は、大腿骨
Fの遠位骨端部FEの端面を覆う端面被覆部10と、そ
の端面被覆部10から立ち上がるようにこれと一体形成
され、上記遠位骨端部FEの前面側を覆う第一側面被覆
部としての前面被覆部11と、同じく後面側を覆う第二
側面被覆部としての後面被覆部12,12とを備えたも
のとして形成されている。なお、上記遠位骨端部FEの
形状に対応して端面被覆部10には、その後方縁中間か
ら自身の中央に向けて切欠き13が形成され、後面被覆
部12はその切欠き13を挟んで両側に各一ずつ形成さ
れている。
又はその合金で構成されて大腿骨Fの遠位骨端部に固定
されるインナー部材4と、ジルコニアによりインナー部
材4とは別体に形成されてこれに着脱可能に結合される
摺動部材5とを備えている。インナー部材4は、大腿骨
Fの遠位骨端部FEの端面を覆う端面被覆部10と、そ
の端面被覆部10から立ち上がるようにこれと一体形成
され、上記遠位骨端部FEの前面側を覆う第一側面被覆
部としての前面被覆部11と、同じく後面側を覆う第二
側面被覆部としての後面被覆部12,12とを備えたも
のとして形成されている。なお、上記遠位骨端部FEの
形状に対応して端面被覆部10には、その後方縁中間か
ら自身の中央に向けて切欠き13が形成され、後面被覆
部12はその切欠き13を挟んで両側に各一ずつ形成さ
れている。
【0016】図2に示すように、インナー部材4の前面
被覆部11の中央には、下側に開放するコの字状(ある
いはC字状)の切込み14が厚さ方向に貫通して形成さ
れており、その内側の舌状部分を外側に曲げ起こすこと
により、フック部としての弾性爪部15が前面被覆部1
1の表面から突出する形態で形成されている。同様に、
各後面被覆部12,12にも、切込み16,16及び弾
性爪部17,17がそれぞれ形成されている。また、前
面被覆部11の弾性爪部15の両側には、これを厚さ方
向に貫通するねじ挿通孔18が形成されている。さら
に、端面被覆部10の中央には、これを厚さ方向に貫通
する雌ねじ孔19が形成されている。
被覆部11の中央には、下側に開放するコの字状(ある
いはC字状)の切込み14が厚さ方向に貫通して形成さ
れており、その内側の舌状部分を外側に曲げ起こすこと
により、フック部としての弾性爪部15が前面被覆部1
1の表面から突出する形態で形成されている。同様に、
各後面被覆部12,12にも、切込み16,16及び弾
性爪部17,17がそれぞれ形成されている。また、前
面被覆部11の弾性爪部15の両側には、これを厚さ方
向に貫通するねじ挿通孔18が形成されている。さら
に、端面被覆部10の中央には、これを厚さ方向に貫通
する雌ねじ孔19が形成されている。
【0017】次に、図1に示すように摺動部材5は、イ
ンナー部材4を外側から覆う形状に形成されており、イ
ンナー部材4に対応して、端面被覆部20、前面被覆部
21及び後面被覆部22,22を備えている。図3に示
すように、その前面被覆部21内面には、インナー部材
4の弾性爪部15(図2)に対応する位置に凹部状の爪
収容部25が形成されている。一方、後面被覆部22,
22の各内面には、弾性爪部17,17(図2)に対応
する位置に同じく凹部状の爪収容部27,27がそれぞ
れ形成されている。さらに、端面被覆部20の中央に
は、インナー部材4側の雌ねじ孔19(図2)に対応し
て、これを厚さ方向に貫通するねじ挿通孔29が形成さ
れている。また、ねじ挿通孔29は下面側が拡径され
て、後述するねじ31(図6)の頭部31aを収容する
ための頭部収容部29aが形成されている。さらに、イ
ンナー部材4の切欠き13に対応する位置において、上
記端面被覆部20にも、同様に切欠き23が形成されて
いる。
ンナー部材4を外側から覆う形状に形成されており、イ
ンナー部材4に対応して、端面被覆部20、前面被覆部
21及び後面被覆部22,22を備えている。図3に示
すように、その前面被覆部21内面には、インナー部材
4の弾性爪部15(図2)に対応する位置に凹部状の爪
収容部25が形成されている。一方、後面被覆部22,
22の各内面には、弾性爪部17,17(図2)に対応
する位置に同じく凹部状の爪収容部27,27がそれぞ
れ形成されている。さらに、端面被覆部20の中央に
は、インナー部材4側の雌ねじ孔19(図2)に対応し
て、これを厚さ方向に貫通するねじ挿通孔29が形成さ
れている。また、ねじ挿通孔29は下面側が拡径され
て、後述するねじ31(図6)の頭部31aを収容する
ための頭部収容部29aが形成されている。さらに、イ
ンナー部材4の切欠き13に対応する位置において、上
記端面被覆部20にも、同様に切欠き23が形成されて
いる。
【0018】そして、図1に示すように、摺動部材5の
端面被覆部20の下面側は凸曲面状の摺動面5cとされ
ており、該摺動面5cにおいて脛骨コンポーネント3の
摺動面3cと当接するようになっている。そして、大腿
骨コンポーネント2と脛骨コンポーネント3とは、両摺
動面3c,5cにおいて膝の曲げ伸ばしに伴い摺動する
こととなる。
端面被覆部20の下面側は凸曲面状の摺動面5cとされ
ており、該摺動面5cにおいて脛骨コンポーネント3の
摺動面3cと当接するようになっている。そして、大腿
骨コンポーネント2と脛骨コンポーネント3とは、両摺
動面3c,5cにおいて膝の曲げ伸ばしに伴い摺動する
こととなる。
【0019】大腿骨コンポーネント2は、以下のように
して大腿骨Fの遠位骨端部FEに取り付けられる。すな
わち、図4(a)に示すように、遠位骨端部FEをイン
ナー部材4の内面形状に合わせて骨切りにより整形し、
ここにインナー部材4を下側から被せるようにしてはめ
込む。そして、同図(b)に示すように、その状態でね
じ部材(例えばボーンスクリュー)30をねじ挿通孔1
8から遠位骨端部FEへねじ込むことにより、インナー
部材4が該遠位骨端部FEに対して固定される。なお、
同図(c)に示すように、インナー部材4を遠位骨端部
FEに対し、骨セメント層41を介して接合するように
してもよい。この場合、骨セメントとしては、例えばポ
リメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂を主体とす
るものが好適に使用できる。また、同図(d)に示すよ
うに、インナー部材4に、その内面底部から上方に突出
するステム4aを一体的に形成し、このステム4aを上
記遠位骨端部FEに形成された孔部FHに埋め込むこと
により接合することもできる。この場合、上記ステム4
aと孔部FH内面との間、及び/又はインナー部材4の
内面と遠位骨端部FEの外面との間に、骨セメント層4
1を介在させて接合を行うようにしてもよい。
して大腿骨Fの遠位骨端部FEに取り付けられる。すな
わち、図4(a)に示すように、遠位骨端部FEをイン
ナー部材4の内面形状に合わせて骨切りにより整形し、
ここにインナー部材4を下側から被せるようにしてはめ
込む。そして、同図(b)に示すように、その状態でね
じ部材(例えばボーンスクリュー)30をねじ挿通孔1
8から遠位骨端部FEへねじ込むことにより、インナー
部材4が該遠位骨端部FEに対して固定される。なお、
同図(c)に示すように、インナー部材4を遠位骨端部
FEに対し、骨セメント層41を介して接合するように
してもよい。この場合、骨セメントとしては、例えばポ
リメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂を主体とす
るものが好適に使用できる。また、同図(d)に示すよ
うに、インナー部材4に、その内面底部から上方に突出
するステム4aを一体的に形成し、このステム4aを上
記遠位骨端部FEに形成された孔部FHに埋め込むこと
により接合することもできる。この場合、上記ステム4
aと孔部FH内面との間、及び/又はインナー部材4の
内面と遠位骨端部FEの外面との間に、骨セメント層4
1を介在させて接合を行うようにしてもよい。
【0020】続いて、図5(a)に示すように、摺動部
材5をインナー部材4の外側に被せるようにしてこれに
嵌め合わせる(すなわち、摺動部材5の内側にインナー
部材4を相対的に進入させる)。これに伴い、インナー
部材4の弾性爪部15,17,17は、摺動部材5の内
面に押されてそれぞれ弾性変形した後、爪収容部25,
27,27内でそれぞれ弾性復帰する。これにより、イ
ンナー部材4の各弾性爪部15,17,17はそれぞれ
摺動部材5の各爪収容部25,27,27の上縁とそれ
ぞれ係合し、摺動部材5がインナー部材4に対してワン
タッチで装着される。
材5をインナー部材4の外側に被せるようにしてこれに
嵌め合わせる(すなわち、摺動部材5の内側にインナー
部材4を相対的に進入させる)。これに伴い、インナー
部材4の弾性爪部15,17,17は、摺動部材5の内
面に押されてそれぞれ弾性変形した後、爪収容部25,
27,27内でそれぞれ弾性復帰する。これにより、イ
ンナー部材4の各弾性爪部15,17,17はそれぞれ
摺動部材5の各爪収容部25,27,27の上縁とそれ
ぞれ係合し、摺動部材5がインナー部材4に対してワン
タッチで装着される。
【0021】こうして、摺動部材5をインナー部材4に
装着したら、図5(c)に示すように、ねじ挿通孔29
からねじ部材31をインナー部材4の雌ねじ孔19にね
じ込んで、摺動部材5とインナー部材4とをねじ結合
し、さらに図6(a)に示すように、頭部収容部29a
にHDP等で形成された蓋32を押し込んでこれを埋め
ることにより、大腿骨コンポーネント2の大腿骨Fへの
取付けが完了する。
装着したら、図5(c)に示すように、ねじ挿通孔29
からねじ部材31をインナー部材4の雌ねじ孔19にね
じ込んで、摺動部材5とインナー部材4とをねじ結合
し、さらに図6(a)に示すように、頭部収容部29a
にHDP等で形成された蓋32を押し込んでこれを埋め
ることにより、大腿骨コンポーネント2の大腿骨Fへの
取付けが完了する。
【0022】図1に示す人工膝関節1によれば、大腿骨
Fに固定されるのが金属製のインナー部材4であるため
骨吸収が生じにくい。そして、そのインナー部材4に接
合されたセラミックス製の摺動部材5により摺動面5c
が形成されるので、該摺動面5cの変形や磨耗が起こり
にくく、また脛骨コンポーネント3側の磨耗も抑制され
る。なお、摺動部材5を構成するセラミックスとして
は、ジルコニアの他、窒化硅素あるいはアルミナ等も使
用できるが、ジルコニアを用いた場合は摺動部材5の薄
肉化が容易であり、図6(b)に示すように、インナー
部材4を含めた大腿骨コンポーネント2の厚さθを小さ
くすることができるので、取付時の大腿骨Fの骨切り量
が少なくて済む。
Fに固定されるのが金属製のインナー部材4であるため
骨吸収が生じにくい。そして、そのインナー部材4に接
合されたセラミックス製の摺動部材5により摺動面5c
が形成されるので、該摺動面5cの変形や磨耗が起こり
にくく、また脛骨コンポーネント3側の磨耗も抑制され
る。なお、摺動部材5を構成するセラミックスとして
は、ジルコニアの他、窒化硅素あるいはアルミナ等も使
用できるが、ジルコニアを用いた場合は摺動部材5の薄
肉化が容易であり、図6(b)に示すように、インナー
部材4を含めた大腿骨コンポーネント2の厚さθを小さ
くすることができるので、取付時の大腿骨Fの骨切り量
が少なくて済む。
【0023】なお、図6において摺動部材5をインナー
部材4から取り外す場合は、蓋32を取り除いてねじ部
材31を緩め、さらに弾性爪部15,17,17と爪収
容部25,27,27との係合を解き、その状態で摺動
部材5を下向きにスライドさせて取り外せばよい。この
場合、図1及び図3に示すように、前面被覆部21に対
し、その上縁部から爪収容部25に至る切欠き21aを
形成しておき、図5(d)に示すように、この切欠き2
1aからドライバーD等を挿入して、弾性爪部15を爪
収容部25から離間する方向に弾性変形させることによ
り、両者の係合を解除することができる。なお、図3に
示すように、後面被覆部22の爪収容部27に対して
も、同様の切欠き22aを形成することができる。一
方、大腿骨Fとインナー部材4との間に病状進行等によ
り相当の隙間が形成されている場合には、インナー部材
4の前面被覆部11及び後面被覆部12をそれぞれ少し
内側に弾性変形させて、上記係合を解除することもでき
る。なお、図4(c)及び(d)ならびに図6において
は、インナー部材4については図2のE−E断面によ
り、また摺動部材5については図3のF−F断面により
表している。
部材4から取り外す場合は、蓋32を取り除いてねじ部
材31を緩め、さらに弾性爪部15,17,17と爪収
容部25,27,27との係合を解き、その状態で摺動
部材5を下向きにスライドさせて取り外せばよい。この
場合、図1及び図3に示すように、前面被覆部21に対
し、その上縁部から爪収容部25に至る切欠き21aを
形成しておき、図5(d)に示すように、この切欠き2
1aからドライバーD等を挿入して、弾性爪部15を爪
収容部25から離間する方向に弾性変形させることによ
り、両者の係合を解除することができる。なお、図3に
示すように、後面被覆部22の爪収容部27に対して
も、同様の切欠き22aを形成することができる。一
方、大腿骨Fとインナー部材4との間に病状進行等によ
り相当の隙間が形成されている場合には、インナー部材
4の前面被覆部11及び後面被覆部12をそれぞれ少し
内側に弾性変形させて、上記係合を解除することもでき
る。なお、図4(c)及び(d)ならびに図6において
は、インナー部材4については図2のE−E断面によ
り、また摺動部材5については図3のF−F断面により
表している。
【0024】なお、図7に示すように、インナー部材4
と摺動部材5との間には、ポリエチレン等の柔軟樹脂材
により構成された緩衝材40を介挿することができる。
該緩衝材40は、例えばインナー部材4と摺動部材5と
の間に挟み込まれた樹脂シート材とすることができるほ
か、インナー部材4の内面又は摺動部材5の内面に形成
された樹脂のコーティング層としてもよい。
と摺動部材5との間には、ポリエチレン等の柔軟樹脂材
により構成された緩衝材40を介挿することができる。
該緩衝材40は、例えばインナー部材4と摺動部材5と
の間に挟み込まれた樹脂シート材とすることができるほ
か、インナー部材4の内面又は摺動部材5の内面に形成
された樹脂のコーティング層としてもよい。
【図1】本発明の一実施例としての人工膝関節の分解斜
視図。
視図。
【図2】インナー部材の正面図、平面図、A−A断面図
及びB−B断面図。
及びB−B断面図。
【図3】摺動部材の正面図、平面図、C−C断面図及び
D−D断面図。
D−D断面図。
【図4】インナー部材の大腿骨への取付方法を、その変
形例とともに示す説明図。
形例とともに示す説明図。
【図5】摺動部材のインナー部材に対する取付方法を示
す説明図。
す説明図。
【図6】摺動部材とインナー部材との組付状態を示す側
面断面図。
面断面図。
【図7】摺動部材とインナー部材との間に緩衝材を配置
した実施例を示す側面断面図。
した実施例を示す側面断面図。
1 人工膝関節 F 大腿骨 T 脛骨 2 大腿骨コンポーネント 3 脛骨コンポーネント 4 インナー部材 5 摺動部材 15,17 弾性爪部(フック部) 25,27 爪収容部(フック係合部) 30 ねじ部材 31 ねじ部材 40 緩衝材 41 骨セメント層
Claims (7)
- 【請求項1】 大腿骨に固定される大腿骨コンポーネン
トと、脛骨に固定される脛骨コンポーネントとを含んで
構成される人工膝関節において、その大腿骨コンポーネ
ントが、 金属で構成されて前記大腿骨の遠位骨端部に固定される
インナー部材と、 セラミックスにより前記インナー部材とは別体に形成さ
れ、前記大腿骨に予め固定された前記インナー部材に対
し後接合により一体化されるとともに、前記脛骨コンポ
ーネントとの間の摺動面を形成する摺動部材とを含むこ
とを特徴とする人工膝関節。 - 【請求項2】 前記摺動部材は、前記インナー部材に対
し着脱可能に結合されている請求項1記載の人工膝関
節。 - 【請求項3】 前記摺動部材は、自身を貫通して前記イ
ンナー部材に対しねじ込まれるねじ部材により、該イン
ナー部材に対して着脱可能に結合される請求項2記載の
人工膝関節。 - 【請求項4】 前記インナー部材及び前記摺動部材の一
方にフック部が形成され、他方に該フック部と着脱可能
に係合するフック係合部が形成されている請求項2又は
3に記載の人工膝関節。 - 【請求項5】 前記インナー部材は、自身を貫通して前
記大腿骨にねじ込まれるねじ部材により、該大腿骨に対
して固定される請求項1ないし4のいずれかに記載の人
工膝関節。 - 【請求項6】 前記インナー部材は、前記大腿骨に対し
セメント接合されるものである請求項1ないし5のいず
れかに記載の人工膝関節。 - 【請求項7】 前記インナー部材と前記摺動部材との間
に緩衝材が介挿されている請求項1ないし6のいずれか
に記載の人工膝関節。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15331096A JPH09308642A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 人工膝関節 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15331096A JPH09308642A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 人工膝関節 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09308642A true JPH09308642A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15559698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15331096A Pending JPH09308642A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 人工膝関節 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09308642A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009539525A (ja) * | 2006-06-15 | 2009-11-19 | カルマ | 完全にインプラント可能な人工心臓と天然の心耳との急速連結装置 |
US7837737B2 (en) | 2006-08-15 | 2010-11-23 | Howmedica Osteonics Corp. | Femoral prosthesis |
EP2781206B1 (de) | 2013-03-22 | 2016-11-23 | Heraeus Medical GmbH | Zweiteiliger Kniespacer mit Aussparungen |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP15331096A patent/JPH09308642A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009539525A (ja) * | 2006-06-15 | 2009-11-19 | カルマ | 完全にインプラント可能な人工心臓と天然の心耳との急速連結装置 |
KR101362260B1 (ko) * | 2006-06-15 | 2014-02-21 | 까르마 | 완전히 이식가능한 심장 보철물과 본래의 심이 사이를 신속하게 연결하기 위한 장치 |
US7837737B2 (en) | 2006-08-15 | 2010-11-23 | Howmedica Osteonics Corp. | Femoral prosthesis |
EP2781206B1 (de) | 2013-03-22 | 2016-11-23 | Heraeus Medical GmbH | Zweiteiliger Kniespacer mit Aussparungen |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040610 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041022 |