JPH09307155A - 圧電部品の製造方法 - Google Patents

圧電部品の製造方法

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JPH09307155A
JPH09307155A JP12128396A JP12128396A JPH09307155A JP H09307155 A JPH09307155 A JP H09307155A JP 12128396 A JP12128396 A JP 12128396A JP 12128396 A JP12128396 A JP 12128396A JP H09307155 A JPH09307155 A JP H09307155A
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JP
Japan
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electrode
cooling water
piezoelectric component
cutting
added
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Pending
Application number
JP12128396A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Inoue
明彦 井上
Takashi Tanabe
崇 田辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の損傷のない圧電部品を提供することを
目的とする。 【解決手段】 表面に電極5を有する圧電基板4を切断
歯1によって切断するとともに、この切断歯1部分に、
導電性向上剤を添加した冷却水を供給する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電部品の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電部品の一例であるSAWデバイス
は、大板の圧電基板上に、個々の素子用としての電極を
複数個設け、それを切断歯にて個片に切断することによ
って製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記製造方法において
問題となるのは、SAWデバイス個片の電極が局部的な
放電によって損傷してしまうことであった。
【0004】本発明者らは、この損傷のメカニズムを鋭
意検討する中で、圧電基板を切断歯で切断する際に発生
する切粉が切断歯による衝撃を受けて高電圧に帯電し、
それが切断歯部分に供給される冷却水によって流される
ことなく圧電基板上の電極部分にクーロン力によって引
き付けられ、その後の工程で電極部分に残在する冷却水
が乾燥されると、高電圧に帯電している切粉から、その
直下の電極部分に局部的な放電を起こし、これによって
電極部分が損傷し、特にSAWデバイスにおいては電極
が極細形状となっているのでこの損傷はきわめて大きな
ものになってしまうということを見出したのである。
【0005】そこで本発明は、この電極の損傷を防止す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、表面に電極を有する圧電基板を切断
歯によって切断するとともに、この切断歯部分に、導電
性向上剤を添加した冷却水を供給することによって、所
期の目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表面に電極を有する圧電基板を切断歯によって切断
するとともに、この切断歯部分に、導電性向上剤を添加
した冷却水を供給する圧電部品の製造方法であって、冷
却水の導電性を向上させたので、高電圧に帯電した切粉
が電極部にクーロン力によって引き付けられた時点にお
いて、この導電性が向上した冷却水を介して電極部に放
電を開始することとなり、この時の放電は広面積におい
て行われることとなるので、局部的な放電による電極の
損傷は発生しなくなるのである。
【0008】また請求項2に記載の発明は、導電性向上
剤は、硫酸ナトリウムを含有する請求項1に記載の圧電
部品の製造方法であって、これを添加した冷却水は略中
性で電極を溶解させず、しかもスケール化しにくく、圧
電部品の特性劣化を発生させないものとなる。
【0009】さらに請求項3に記載の発明は、少なくと
もカルシウムイオンとマグネシウムイオンとを除去した
水中に、導電性向上剤を添加して冷却水とする請求項
1、または2に記載の圧電部品の製造方法であって、ス
ケール化しやすいカルシウムイオンとマグネシウムイオ
ンを除去しておくことで、スケール化による特性劣化を
防止するものである。
【0010】さらにまた請求項4に記載の発明は、冷却
水として弱酸性〜弱アルカリ性を用いた請求項1〜3の
いずれか一つに記載の圧電部品の製造方法であって、電
極の溶解を防止できるものとなる。
【0011】また請求項5に記載の発明は、切断歯部分
に供給する冷却水の水温は約20度とした請求項1〜4
のいずれか一つに記載の圧電部品の製造方法であって、
圧電基板の保持具と切断歯部分の寸法管理のための管理
温度である約20度に水温を管理することで、上記管理
寸法の温度変化を抑制することができるのである。
【0012】さらに請求項6に記載の発明は、圧電部品
として、SAWデバイスを用いた請求項1〜5のいずれ
か一つに記載の圧電部品の製造方法であって、SAWデ
バイスは電極が極細形状となっているので、きわめて損
傷しやすく、本発明による効果が顕著に現われるものと
なる。
【0013】以下本発明の一実施形態について図を用い
て説明する。図1、図2において、1は円板状の切断歯
で、図3に示す大板3を個片に切断するものである。こ
の大板3は、図4、図5に示すごとく圧電基板4上にア
ルミニウム製の電極5を設けたSAWフィルタ6を図3
に示すごとく、その表面上に複数個設けているものであ
る。そして、この図3のX線7とY線8を切断歯1で切
断することにより、図4、図5に示すSAWフィルタ6
を得るものである。
【0014】さて、このような切断時においては、図
1、図2に示す切断歯1の両側のノズル9とその回転方
向へのノズル10から切断部分に向けて冷却水が供給さ
れる。
【0015】この冷却水は、導電性向上剤を添加したも
のである。それに先立ち、まず水中から少なくともカル
シウムイオンとマグネシウムイオンとを除去し、次に、
導電性向上剤を添加して冷却水としており、スケール化
しやすいカルシウムイオンとマグネシウムイオンを除去
しておくことで、スケール化による特性劣化を防止する
ものである。
【0016】また添加する導電性向上剤は、硫酸ナトリ
ウムを含有するものであって、これを添加した冷却水は
略中性で電極5を溶解させず、しかもスケール化しにく
く、圧電部品の特性劣化を発生させないものとなる。
【0017】さらにまた冷却水としては、弱酸性〜弱ア
ルカリ性となるようにしており、電極5の溶解を防止で
きるものとなる。
【0018】また切断歯1部分に供給する冷却水の水温
は約20度としており、これは圧電基板4の保持具と切
断歯1部分の寸法管理のための管理温度である約20度
に水温を管理することで、上記管理寸法の温度変化を抑
制することができるようにするためである。
【0019】なお圧電基板4はその下面を面状のテープ
11に貼着されており、切断歯1で個片に切断する時に
は、このテープ11の肉厚の中程まで切断歯1で切断す
ることで、切断途中における個片への分散を防止してい
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、表面に電極を有
する圧電基板を切断歯によって切断するとともに、この
切断歯部分に、導電性向上剤を添加した冷却水を供給す
る圧電部品の製造方法であって、冷却水の導電性を向上
させたので、高電圧に帯電した切粉が電極部にクーロン
力によって引き付けられた時点において、この導電性が
向上した冷却水を介して電極部に放電を開始することと
なり、この時の放電は広面積において行われることとな
るので、局部的な放電による電極の損傷は発生しなくな
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における正面図
【図2】同側面図
【図3】同大板の平面図
【図4】図3の大板から切断した個片の平面図
【図5】図4の正面図
【符号の説明】
1 切断歯 3 大板 4 圧電基板 5 電極 6 SAWフィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に電極を有する圧電基板を切断歯に
    よって切断するとともに、この切断歯部分に、導電性向
    上剤を添加した冷却水を供給する圧電部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 導電性向上剤は、硫酸ナトリウムを含有
    する請求項1に記載の圧電部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくともカルシウムイオンとマグネシ
    ウムイオンとを除去した水中に、導電性向上剤を添加し
    て冷却水とする請求項1、または2に記載の圧電部品の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 冷却水として弱酸性〜弱アルカリ性を用
    いた請求項1〜3のいずれか一つに記載の圧電部品の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 切断歯部分に供給する冷却水の水温は約
    20度とした請求項1〜4のいずれか一つに記載の圧電
    部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 圧電部品として、SAWデバイスを用い
    た請求項1〜5のいずれか一つに記載の圧電部品の製造
    方法。
JP12128396A 1996-05-16 1996-05-16 圧電部品の製造方法 Pending JPH09307155A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6471783B1 (en) 1998-05-20 2002-10-29 Tdk Corporation Production method of electronic parts and water treatment apparatus
SG99929A1 (en) * 2000-08-14 2003-11-27 Murata Manufacturing Co Method of manufacturing piezoelectric device
CN111941664A (zh) * 2020-08-11 2020-11-17 武汉木合石建筑科技有限公司 一种混凝土结构快速切割方法

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