JPH09306743A - 油入電気機器の油温検出装置 - Google Patents

油入電気機器の油温検出装置

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JPH09306743A
JPH09306743A JP8116616A JP11661696A JPH09306743A JP H09306743 A JPH09306743 A JP H09306743A JP 8116616 A JP8116616 A JP 8116616A JP 11661696 A JP11661696 A JP 11661696A JP H09306743 A JPH09306743 A JP H09306743A
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JP
Japan
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temperature
oil
temperature detecting
tank
insulating oil
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JP8116616A
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English (en)
Inventor
Satoshi Maeyama
智 前山
Kenji Kobayashi
研二 小林
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード線との内部電界の影響を避け温度検出
素子との絶縁距離を確保するためには、複数の温度検出
器を別々に配置しなければならず、取付け位置の違いか
ら温度測定誤差が生じ、温度検出素子を集中して取付け
るには、タンクを大きくしなければならない。 【解決手段】 電気機器25を収納し絶縁油29が充填
されたタンク26、タンク26の壁から外方に突設され
内方に凹部27aを形成するたフランジ27、フランジ
27を閉塞する板状部材28、板状部材28に取付けら
れ凹部27aに収納され絶縁油29の温度を検出して外
部に導出する複数の温度検出素子33〜35を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油入電気機器の
油温検出装置に係わり、特に温度検出装置の温度検出素
子の取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の油入電気機器としての油入
変圧器の構成を示す断面図、図9は図8の油入変圧器に
おける温度検出素子の取付を示す詳細図である。各図に
おいて、1は変圧器本体、2は変圧器本体1を収納した
タンク、3はタンク2内に充填された絶縁油、4はタン
ク2の上方に配置されたブッシング、5はブッシング4
と変圧器本体1とを接続したリード線、6は変圧器本体
1の内部を接続したリード線、7はタンク2の壁を貫通
して配置され絶縁油3の温度から巻線の温度を検出する
第1の温度検出素子、8はタンク2の壁を貫通して配置
され絶縁油3の温度が所定の温度を越えると警報要素を
動作させる第2の温度検出素子である。
【0003】9はタンク2の壁を貫通して配置され絶縁
油3の温度を検出する第3の温度検出素子、R1はリー
ド線5と第1の温度検出素子7との絶縁距離、R2はリ
ード線6と第2の温度検出素子8との絶縁距離である。
なお、第1〜第3の温度検出素子7〜9は図9に示すよ
うに取付けられている。第1の温度検出素子の取付けを
示す図9において、10はタンク2の壁から外方に突出
して形成されたフランジである。
【0004】13は一端がフランジ10に挿入され他端
部にフランジ10で支持される鍔を有する高熱伝導性の
保護管、16は保護管13に充填された絶縁油である。
そして、温度検出素子7は保護管13を介してフランジ
10に固着されている。また、図8において、19は第
1の温度検出素子7と接続された測温抵抗計、20は第
2の温度検出素子8と接続された油温度継電気、21は
第3の温度検出素子9と接続されたダイヤル温度計であ
る。
【0005】次に動作について説明する。図8及び図9
に示すように、変圧器本体1を冷却し温度が上昇する絶
縁油3は、各保護管13〜14を介して絶縁油16〜1
8の温度を絶縁油3とほぼ同じ温度に上昇させ、この絶
縁油16〜18の温度が各温度検出素子7〜9で検出さ
れ、第1の温度検出素子7で検出された温度は、測温抵
抗計12で巻線の温度が検証され、第2の温度検出素子
8で検出された温度は、ダイヤル温度計14で絶縁油3
の温度として測定される。
【0006】また、第3の温度検出素子9で検出した温
度が所定の温度以上であると、警報要素としての油温度
継電気13を動作させる。ここで、複数の温度検出素子
7〜9をタンク2の上壁に取付ける場合には、各リード
線5、6と温度検出素子7、8との絶縁距離R1、R2
を確保するために、設置場所を別々にして配置されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の油入電気機器の
油温度検出装置における複数の温度検出素子7〜9は、
以上のように、各リード線5、6との内部電界の影響を
避け、それぞれの温度検出素子7〜9との間に絶縁距離
R1、R2を確保するために、別々の位置に取付けなけ
ればならず、取付け位置の違いにより温度測定誤差が発
生するという問題点があった。また、温度検出素子7〜
9を一ケ所に集中して取付けるには、タンク2を大きく
しなければならないという問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので,タンクを大型化することなく各
温度検出素子を一ケ所に集中して取付けることができ、
温度測定誤差の発生を防止することが可能な油入電気機
器の油温検出装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる油入電気機器の油温検出装置は、電気機器を収納し
絶縁油が充填されたタンク、タンクの壁から外方に突設
され内方に凹部を形成するフランジ、フランジを閉塞す
る板状部材、板状部材に取付けられ凹部に収納され絶縁
油の温度を検出して外部に導出する複数の温度検出素子
を備えたものである。
【0010】また、この発明の請求項2に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、請求項1において、フランジ
は、タンクの壁に形成された複数の通油穴を囲み壁から
外方に突出して形成されたものである。
【0011】また、この発明の請求項3に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、請求項1において、板状部材
には、各温度検出素子を被うように通油穴を有するカバ
ーが取付けられたものである。
【0012】また、この発明の請求項4に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、請求項1において、板状部材
には、各温度検出素子を一括して収容する保護管が取付
けられたものである。
【0013】また、この発明の請求項5に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、請求項1において、板状部材
は、温度検出素子以外の他の計器が取付けられたもので
ある。
【0014】また、この発明の請求項6に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、タンクの壁から外方にそれぞ
れ突設され内方に凹部を形成する複数のフランジ、各フ
ランジにそれぞれ取付けられ凹部に収納される複数の温
度検出素子を備えたものである。
【0015】また、この発明の請求項7に係わる油入電
気機器の油温検出装置は、請求項1〜6のいずれかにお
いて、複数の温度検出素子は、絶縁油の温度から電気機
器の巻線温度を検証して検出する第1の温度検出素子
と、絶縁油が所定の温度を越えると警報要素を動作させ
る第2の温度検出素子と、絶縁油の温度を表示する第3
の温度検出素子である。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による油
入変圧器の構成を示す断面図、図2は図1の油入変圧器
における温度検出素子の内第1と第3の温度検出素子の
取付部の詳細を示す断面図である。各図において、25
は変圧器本体、26は変圧器本体25を収納したタン
ク、27はタンク26の壁から外方に突設され内方に凹
部27aを形成するフランジ、28はフランジ27を閉
塞した板状部材、29はタンク26内に充填された絶縁
油、30はタンク26の上方に配置されたブッシング、
31はブッシング29と変圧器本体25とを接続したリ
ード線である。
【0017】32は変圧器本体25の内部を接続したリ
ード線、33は板状部材28に取付けられ絶縁油29の
温度から巻線の温度を検証して検出する第1の温度検出
素子、34は板状部材28に取付けられ絶縁油29の温
度が所定の温度を越えると警報要素を動作させる第2の
温度検出素子、35は板状部材28に取付けられ絶縁油
29の温度を検出する第3の温度検出素子、R2は内部
電界を形成するリード線32との絶縁距離である。
【0018】なお、各温度検出素子33、35は図2に
示すように取付けられている。図2において、36、3
8はそれぞれ板状部材28の外方に突出して形成された
フランジ、39、41はそれぞれ一端をフランジ36、
38に挿入して凹部27a内に配置され、他端部にフラ
ンジ36、38で支持される鍔を有する高熱伝導性の保
護管、42、44はそれぞれ保護管39、41に充填さ
れた絶縁油である。
【0019】そして、各温度検出素子33、35は、そ
れぞれ保護管39、41を介してフランジ36、38に
固着され、各温度検出素子33、35が取付けられた板
状部材28はフランジ27にボルト45で固着されてい
る。また、図1において、46は第1の温度検出素子3
3と接続された測温抵抗計、47は第2の温度検出素子
34と接続された油温度継電気、48は第3の温度検出
素子35と接続されたダイヤル温度計である。
【0020】次に動作について説明する。図1及び図2
に示すように、変圧器本体25を冷却し温度が上昇する
絶縁油29は、各保護管39〜41を介して絶縁油42
〜44の温度を絶縁油29とほぼ同じ温度に上昇させ、
この絶縁油42〜44の温度が各温度検出素子33〜3
5で検出され、第1の温度検出素子33で検出された温
度は、測温抵抗計46で巻線の温度が検証して検出さ
れ、第2の温度検出素子34で検出された温度は、ダイ
ヤル温度計47で絶縁油29の温度として測定される。
また、第3の温度検出素子35で検出された温度が所定
の温度以上であると、警報要素としての油温度継電気4
7を動作させる。
【0021】以上のように、実施の形態1によれば、タ
ンク26の壁から外方に突設され内方に凹部27aを形
成するフランジ27を閉塞する板状部材28、板状部材
28に取付けられ凹部27aに収納され絶縁油29の温
度を検出して外部に導出する複数の温度検出素子33〜
35を備えた構成としたので、タンク26を大型化する
ことなく温度検出素子33〜35を一ケ所に集中して配
置することができ、温度測定誤差の発生を防止すること
が可能な油入電気機器の油温検出装置を得ることができ
る。
【0022】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による油入電気機器の油温検出装置の温度検出素子
の内第1と第3の温度検出素子の取付部の詳細を示す断
面図である。図3において、板状部材28、絶縁油2
9、第1〜第3の温度検出素子33、35、フランジ3
6、38、保護管39、41、絶縁油42、44、ボル
ト45は実施の形態1による温度検出素子の取付けを示
す図2のものと同様のため説明を省略する。50はタン
ク、51はタンク50の壁に形成された複数の通油穴、
52は通油穴51を囲みタンク51の壁から外方に突設
され内方に凹部52aを形成するフランジである。
【0023】そして、それぞれのフランジ36、38に
各保護管49、41を挿入して凹部52a内に収容し、
それぞれ絶縁油42、44が充填される。この絶縁油4
2、44中に第1、第3の温度検出素子33、35を挿
入して、各保護管39、41と一体にそれぞれのフラン
ジ36、38に取付けられる。このように、各フランジ
36、38を介して第1、第3の温度検出素子33、3
5が取付けられた板状部材28は、フランジ52を閉塞
してボルト45で取付けられる。
【0024】次に動作について説明する。タンク50内
に充填された絶縁油29は、温度の上昇に伴って発生す
る対流によって、通油穴51からフランジ52内に流入
し、通油穴51からタンク50内に戻る循環が行われ、
この絶縁油29とほぼ同じ温度に上昇した絶縁油42、
44の温度が各温度検出素子33、35で検出される。
そして、それぞれ検出された温度は図示はしないが測温
抵抗計46、油温度継電気47、ダイヤル温度計48に
送られることは実施の形態1と同様である。
【0025】以上のように、実施の形態2によれば、フ
ランジ52は、タンク50の壁に形成された複数の通油
穴51を囲み壁から外方に突出して形成された構成とし
たので、タンク50を大型化することなく温度検出素子
33〜35を一ケ所に集中して取付けることができ、温
度測定誤差の発生を防止することが可能なことは勿論、
タンク52の強度の低下を防止することが可能な油入電
気機器の油温検出装置を得ることができる。
【0026】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3による油入電気機器の油温検出装置の温度検出素子
の内第1と第3の温度検出素子の取付部の詳細を示す断
面図である。図4において、タンク26、フランジ2
7、凹部27a、板状部材28、絶縁油29、第1、第
3の温度検出素子33、35、フランジ36、38、保
護管39、41、絶縁油42、44、ボルト45は実施
の形態1による温度検出素子の取付けを示す図2のもの
と同様のため説明を省略する。53はフランジ27とほ
ぼ同じ長さで一端が板状部材28の内側と接続され他端
側が第1〜第3の温度検出素子33〜35を被うカバ
ー、54はカバー53の他端側に形成された複数の通油
穴である。
【0027】次に動作について説明する。タンク26内
に充填された絶縁油29は、通油穴54からカバー53
内に流入され、絶縁油29の温度上昇に伴って発生する
対流によって、通油穴51からカバー53内に流入し、
通油穴51からタンク26内へ流出する循環が行われ、
この絶縁油29とほぼ同じ温度に上昇した絶縁油42、
44の温度が各温度検出素子33、35で検出される。
そして、それぞれ検出された温度は図示はしないが測温
抵抗計46、油温度継電気47、ダイヤル温度計48に
送られることは実施の形態1と同様である。
【0028】以上のように、実施の形態3によれば、板
状部材28には、第1〜第3の温度検出器33〜35を
被うように通油穴54を有するカバー53を取付けた構
成としたので、タンク26を大型化することなく第1〜
第3の温度検出素子33〜35を一ケ所に集中して取付
けることができ、温度測定誤差の発生を防止することが
可能なことは勿論、板状部材28の補強が可能な油入電
気機器の油温検出装置を得ることができる。
【0029】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4による油入電気機器の油温検出装置の温度検出素子
の取付部の詳細を示す断面図である。第1と第3の温度
検出素子の取付けを示す図5において、タンク26、フ
ランジ27、凹部27a、絶縁油29、第1〜第3の温
度検出素子33〜35、ボルト45は実施の形態1によ
る温度検出素子の取付けを示す図2のものと同様のため
説明を省略する。55は一端がフランジ27の端部と接
続可能に形成され、他端に支持部56が形成された板状
部材、57は第1〜第3の温度検出素子33〜35を一
括して収容する保護管、58は保護管57内に充填され
た絶縁油である。
【0030】そして、フランジ56に保護管57を挿入
して凹部27a内に収容し、この保護管57に充填され
た絶縁油58中に第1〜第3の温度検出素子33〜35
が挿入され、保護管57と一体にフランジ56に取付け
られる。このようにフランジ56を介して第1〜第3の
温度検出素子33〜35が取付けられた板状部材55
が、フランジ27を閉塞してボルト45で取付けられ
る。
【0031】次に動作について説明する。図5に示す温
度検出素子の取付け構造では、タンク26内に充填され
た絶縁油29は、温度の上昇に伴って発生する対流によ
って循環し、は保護管57を介して絶縁油58を絶縁油
29の温度とほぼ同じ温度に上昇させ、この絶縁油58
の温度が第1〜第3の温度検出素子33〜35で検出さ
れる。そして、それぞれ検出された温度は図示はしない
が測温抵抗計46、油温度継電気47、ダイヤル温度計
48に送られることは実施の形態1と同様である。
【0032】以上のように、実施の形態4によれば、板
状部材には、第1〜第3の温度検出器33〜35を一括
して収容する保護管57取付けた構成としたので、タン
ク26を大型化することなく第1〜第3の温度検出器3
3〜35を一ケ所に集中して取付けることができ、温度
測定誤差の発生を防止することが可能な油入電気機器の
油温検出装置を得ることができる。
【0033】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5による油入電気機器の油温検出装置の温度検出素子
の取付部の詳細を示す断面図である。計器類と第1の温
度検出素子の取付けを示す図5において、絶縁油29、
第1の温度検出素子33、保護管39、絶縁油42、ボ
ルト45は実施の形態1による温度検出素子の取付けを
示す図2のものと同様のため説明を省略する。59はタ
ンク、60はタンク59の壁から外方に突設され内方に
凹部60aを形成するフランジ、61はフランジ60を
閉塞する板状部材、62は板状部材61から外方に突設
された取付フランジである。
【0034】63は板状部材61から外方に突設され保
護管39を支持するフランジ、66は取付フランジ62
を閉塞して取付けられた計器類で、例えば、タンク59
の内部で発生した衝撃で動作する衝撃圧力継電気であ
る。そして、フランジ63に保護管39を挿入して凹部
60a内に収容し、保護管39内に絶縁油42が充填さ
れる。この絶縁油42中に第1の温度検出素子33を挿
入して、保護管39と一体にフランジ63に固着され
る。このように、フランジ62を介して衝撃圧力継電気
66、フランジ63を介して第1の温度検出素子33が
それぞれ取付けられた板状部材61は、フランジ60を
閉塞してボルト45で取付けられる。
【0035】次に動作について説明する。タンク59内
に充填された絶縁油29は、温度の上昇に伴って発生す
る対流によって循環し、保護管39を介して絶縁油42
の温度を絶縁油29の温度とほぼ同じ温度に上昇させ、
絶縁油42の温度が第1の温度検出素子33で検出され
る。そして、検出された温度は、図示はしないが測温抵
抗計46に送られることは実施の形態1と同様である。
また、タンク59内の異常発生による衝撃で衝撃圧力継
電気66が動作する。
【0036】以上のように、実施の形態5によれば、板
状部材61には温度検出素子33以外の他の計器66を
取付けた構成としたので、タンク59を大型化すること
なく複数の温度検出素子33〜35を一ケ所に集中して
取付けることができ、温度測定誤差の発生を防止するこ
とが可能なことは勿論、他の計器66を取付けるために
タンク59への加工を不要とすることが可能な油入電気
機器の油温検出装置を得ることができる。
【0037】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6による油入電気機器の油温検出装置の温度検出素子
の取付部の詳細を示す断面図である。第1と第3の温度
検出素子の取付けを示す図7において、絶縁油29、第
1と第3の温度検出器33、35、保護管39、41、
絶縁油42、44は実施の形態1による温度検出器の取
付けを示す図2のものと同様のため説明を省略する。6
7はタンク、68はタンク67の壁に形成された開口、
69は開口68を閉塞してタンク57に取付けられた板
状部材、70、72は板状部材69に外方に突設され内
方に凹部70a、72aを形成するフランジである。そ
して、板状部材69はタンク67の一部を形成してい
る。
【0038】そして、それぞれのフランジ70、72の
凹部70a、72aには各保護管39、41が挿入さ
れ、それぞれの保護管39、41に絶縁油42、44を
充填し、絶縁油42、44中に挿入された第1、第3の
温度検出素子33、35を、各保護管39、41と一体
に各フランジ70〜72に固着している。
【0039】次に動作について説明する。図示はしない
が変圧器本体25を冷却し温度が上昇する絶縁油29
は、対流によって循環され各保護管39、41を介して
絶縁油42、44の温度を絶縁油29の温度とほぼ同じ
温度に上昇させ、この絶縁油42、44の温度が、第
1、第3の温度検出器33、35で検出される。そし
て、第1の温度検出素子33で検出された温度により、
測温抵抗計46で巻線の温度を検証して検出され、ま
た、第3の温度検出素子35で検出された温度により、
ダイヤル温度計48で絶縁油29の温度が測定されるこ
とは実施の形態1と同様である。
【0040】以上のように実施の形態6によれば、タン
ク69の壁から外方にそれぞれ突設され内方の凹部70
a、72aを形成する複数のフランジ70、72、各フ
ランジ70、72にそれぞれ取付けられ凹部70a、7
2aに収納される複数の温度検出素子33、35を備え
た構成としたので、タンク69を大型化することなく第
1〜第3の温度検出素子33〜35を一ケ所に集中して
取付けることができ、温度測定誤差の発生を防止するこ
とが可能な油入電気機器の油温検出装置を得ることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、電気機器を収納し絶縁油が充填されたタンク、タ
ンクの壁から外方に突設され内方に凹部を形成するフラ
ンジ、フランジを閉塞する板状部材、板状部材に取付け
られ凹部に収納され絶縁油の温度を検出して外部に導出
する複数の温度検出素子を備えた構成としたので、タン
クを大型化することなく温度検出素子を一ケ所に集中し
て取付けることができ、温度測定誤差の発生を防止する
ことが可能な油入電気機器の油温検出装置を得ることが
できる。
【0042】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、フランジは、タンクの壁に形成された複
数の通油穴を囲み壁から外方に突出して形成された構成
としたので、内部電界の影響を受けずに複数の温度検出
器を集中して配置することがたので、タンクを大型化す
ることなく温度検出素子を一ケ所に集中して取付けるこ
とができ、温度測定誤差の発生を防止することが可能な
ことは勿論、タンク自身の強度の低下を防止することが
可能な油入電気機器の油温検出装置を得ることができ
る。
【0043】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、板状部材には、各温度検出素子を被うよ
うに通油穴を有するカバーが取付けられた構成としたの
で、タンクを大型化することなく温度検出素子を一ケ所
に集中して取付けることができ、温度測定誤差の発生を
防止することが可能なことは勿論、板状部材の補強が可
能な油入電気機器の油温検出装置を得ることができる。
【0044】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1において、板状部材には、各温度検出素子を一括し
て収容する保護管を取付けた構成としたので、タンクを
大型化することなく温度検出素子を一ケ所に集中して取
付けることができ、温度測定誤差の発生を防止すること
が可能な油入電気機器の油温検出装置を得ることができ
る。
【0045】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、板状部材には、温度検出素子以外の他の
計器が取付けられた構成としたので、タンクを大型化す
ることなく計器及び温度検出素子を一ケ所に集中して取
付けることができ、温度測定誤差の発生を防止すること
が可能なことは勿論、他の計器を取付けるためにタンク
への加工を不要とすることが可能な油入電気機器の油温
検出装置を得ることができる。
【0046】また、この発明の請求項6によれば、タン
クの壁から外方にそれぞれ突設され内方に凹部を形成す
る複数のフランジ、各フランジにそれぞれ取付けられ凹
部に収納される複数の温度検出素子を備えた構成とした
ので、タンクを大型化することなく温度検出素子を一ケ
所に集中して取付けることができ、温度測定誤差の発生
を防止することが可能な油入電気機器の油温検出装置を
得ることができる。
【0047】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1〜6のいずれかにおいて、複数の温度検出素子は、
絶縁油の温度から電気機器の巻線温度を検証して検出す
る第1の温度検出素子と、絶縁油が所定の温度を越える
と警報要素を動作させる第2の温度検出素子と、絶縁油
の温度を表示する第3の温度検出素子が取付けられた構
成としたので、タンクを大型化することなく温度検出素
子を一ケ所に集中して取付けることができ、温度測定誤
差の発生を防止することが可能な油入電気機器の油温検
出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による油入電気機器
の油温検出装置の構成を示す断面図である。
【図2】 図1の油入電気機器の油温検出装置中の温度
検出器の取付を示す詳細図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による油入電気機器
の油温検出装置中の温度検出器の取付を示す詳細図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3による油入電気機器
の油温検出装置中の温度検出器の取付を示す詳細図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態4による油入電気機器
の油温検出装置中の温度検出器の取付を示す詳細図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態5による油入電気機器
の油温検出装置中の温度検出器の取付を示す詳細図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態6による油入電気機器
の油温検出装置中の温度検出器の取付を示す詳細図であ
る。
【図8】 従来の油入電気機器の油温検出装置の構成を
示す断面図である。
【図9】 図8の油入電気機器の油温検出装置中の温度
検出器の取付を示す詳細図である。
【符号の説明】
25 電気機器(変圧器本体)、26 タンク、27
フランジ、27a 凹部、28 板状部材、29 絶縁
油、31,32 リード線、33 第1の温度検出素
子、34 第2の温度検出素子、35 第3の温度検出
素子。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器を収納し絶縁油が充填されたタ
    ンク、上記タンクの壁から外方に突設され内方に凹部を
    形成するフランジ、上記フランジを閉塞する板状部材、
    上記板状部材に取付けられ上記凹部に収納され上記絶縁
    油の温度を検出して外部に導出する複数の温度検出素子
    を備えたことを特徴とする油入電気機器の油温検出装
    置。
  2. 【請求項2】 フランジは、タンクの壁に形成された複
    数の通油穴を囲み上記壁から外方に突出して形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の油入電気機器の油
    温検出装置。
  3. 【請求項3】 板状部材には、各温度検出素子を被うよ
    うに通油穴を有するカバーが取付けられていることを特
    徴とする請求項1記載の油入電気機器の油温検出装置。
  4. 【請求項4】 板状部材には、各温度検出素子を一括し
    て収容する保護管が取付けられていることを特徴とする
    請求項1記載の油入電気機器の油温検出装置。
  5. 【請求項5】 板状部材には温度検出素子以外の他の計
    器が取付けられていることを特徴とする請求項1記載の
    油入電気機器の油温検出装置。
  6. 【請求項6】 タンクの壁から外方にそれぞれ突設され
    内方に凹部を形成する複数のフランジ、上記各フランジ
    にそれぞれ取付けられ上記凹部に収納される複数の温度
    検出素子を備えたことを特徴とする油入電気機器の油温
    検出装置。
  7. 【請求項7】 複数の温度検出素子は、絶縁油の温度か
    ら電気機器の巻線温度を検証して検出する第1の温度検
    出素子と、上記絶縁油が所定の温度を越えると警報要素
    を動作させる第2の温度検出素子と、上記絶縁油の温度
    を表示する第3の温度検出素子であることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の油入電気機器の油温検
    出装置。
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