JPH09306589A - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JPH09306589A
JPH09306589A JP11480796A JP11480796A JPH09306589A JP H09306589 A JPH09306589 A JP H09306589A JP 11480796 A JP11480796 A JP 11480796A JP 11480796 A JP11480796 A JP 11480796A JP H09306589 A JPH09306589 A JP H09306589A
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JP
Japan
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connector
housing
terminal holder
holder
movable
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Pending
Application number
JP11480796A
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English (en)
Inventor
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入抵抗の軽減という所期の目的を達成しつ
つ、可動端子ホルダの不要な移動を防止して適切にコネ
クタ同士を接続する。 【解決手段】 雌型ハウジング10に雄型端子11を備
えた雄コネクタと、雄型ハウジング12に雌型端子を備
えた雌コネクタとからコネクタ装置を構成した。雄型ハ
ウジング12は、その上半分に固定端子ホルダ30を一
体に設ける一方、下半分にコネクタ接続方向に貫通する
貫通穴32を形成し、この貫通穴32に可動端子ホルダ
40をスライド変位可能に収納するとともに、この固定
端子ホルダ30より前方に突出する所定の突出位置に可
動端子ホルダ40を保持できるようにした。また、雄型
ハウジング12の先端には、その周囲に亘って前方に突
出するフード部31を設け、このフード部31が突出位
置に保持されている可動端子ホルダ40よりも前方に突
出するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタの挿入抵
抗を軽減するために、一対のコネクタハウジングのうち
一方のコネクタハウジングに分割可動式の端子ホルダを
設けるようにしたコネクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コネクタを介してユニット同
士を電気的に接続することは一般に行われている。コネ
クタの接続構造としては、例えば片方のコネクタのハウ
ジングが雌型ハウジングとされる一方、他方のコネクタ
のハウジングが雄型ハウジングとされ、電線に接続され
た雄雌端子がそれぞれ各ハウジングに設けられた端子ホ
ルダに装着されている。そして、ハウジング同士が嵌合
されることにより雄雌各端子同士が接続されるようにな
っている。
【0003】しかし、この種のコネクタでは、多くの端
子を単一のコネクタに装着して接続するいわゆるコネク
タの多極化がすすむと、端子間摩擦によりコネクタの挿
入抵抗が増大し、コネクタの接続作業が困難となった
り、さらに挿入不足による接続不良等を誘発する原因と
なる。
【0004】そこで、最近では、コネクタの多極化によ
る問題を解決すべく、雄型ハウジングの端子ホルダを、
固定部(固定ホルダ)とこの固定部に対してコネクタ接
続方向に変位可能な可動部(可動ホルダ)とから構成
し、可動部をコネクタハウジングのコネクタ接続方向前
方に適度に突出、保持した係止状態で両コネクタを嵌合
させ、まず、可動部に装着された端子を接続した後、上
記係止状態を解除して固定部と可動部とを相対的に変位
させながら固定部に装着された端子を接続するようなコ
ネクタ構造が提案されている(特開平6−111882
号公報)。このコネクタ構造によれば、端子を分割して
接続することができるため、コネクタの多極化の要請に
応えながらコネクタの接続作業を容易に行うことができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コネクタハ
ウジングの端子ホルダを分割可動式とする上記従来のコ
ネクタ構造では、例えば、コネクタハウジングに形成さ
れた弾性変形可能な係合片に対して可動部に形成された
係止突部が係合することにより可動部が上記係止状態と
される。そして、コネクタ接続時には、相手側ハウジン
グに形成された規制片により係合片の変形が阻止され、
これにより上記係止状態が保持されて可動部の端子接続
が行われ、その後、規制片による係合片の位置規制が解
除されることにより、上記係合片がコネクタの挿入力に
より撓められて上記係止状態が解除されるようになって
いる。
【0006】そのため、両コネクタハウジングの嵌合が
行われるまでは、規制片による位置規制が行われておら
ず、両ハウジングを近づけた際に相手側コネクタのハウ
ジング角部等が可動部に押し当てられて上記係止状態が
不意に解除されてしまう虞がある。このように不意に係
止状態が解除された場合には、可動部を再度上記係止状
態にセットし直さねばならず煩雑であり、また、気づか
ずにコネクタの接続作業が続行されると、挿入抵抗の軽
減という所期の作用効果を得ることができないことにな
る。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、挿入抵抗の軽減という所期の目的を達
成しつつ、可動端子ホルダの不要な移動を防止して適切
にコネクタ同士を接続することができるコネクタ装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、端子を保持す
る端子ホルダをそれぞれ備えた一対のコネクタハウジン
グを有し、一方のコネクタハウジングの端子ホルダがハ
ウジングに固定的に設けられる固定ホルダとハウジング
に対して変位可能な可動ホルダとからなり、上記可動ホ
ルダを固定ホルダよりもコネクタ接続方向前方の突出位
置に係脱可能に係止、保持した状態で両コネクタの嵌合
を行うように構成されたコネクタ装置において、上記可
動ホルダを有するコネクタハウジングに少なくとも上記
可動ホルダを包囲してコネクタ接続方向に開口するフー
ド部が設けられるとともに、このフード部のコネクタ接
続方向先端が少なくとも上記突出位置に保持された可動
ホルダよりも前方に突出するように上記フード部の形状
及び上記突出位置が設定されてなるものである。
【0009】このコネクタ装置によれば、コネクタハウ
ジング同士の位置決めが正しく行われていない状態でコ
ネクタの接続が行われようとすると、先ず、フード部が
相手側のコネクタハウジングに当接する。そのため、可
動ホルダが相手側のコネクタハウジングに当接するとい
った事態の発生が効果的に抑えられる。
【0010】特に、両コネクタハウジングのうち少なく
とも一方のコネクタハウジングをフレームに保持し、コ
ネクタハウジングをコネクタ接続方向及びコネクタ接続
方向と直交する方向のうちの少なくとも一方の方向に変
位可能に保持するように上記フレームを構成するように
すれば、上記フード部材をガイドとして両コネクタハウ
ジングを相対的に変位させならがらコネクタを確実に接
続することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態について図
面を用いて説明する。
【0012】図1及び図2は、第1実施形態に係るコネ
クタ装置の一例を示している。これらの図に示すよう
に、コネクタ装置は、雌型ハウジング10に雄型端子1
1(図1では省略)を備えた雄コネクタと、雄型ハウジ
ング12に雌型端子(図示せず)を備えた雌コネクタと
から構成されている。各ハウジング10,12には、そ
れぞれ多数の端子が保持されており、両ハウジング1
0,12の嵌合により、対応する端子同士を接続するよ
うになっている。
【0013】雌型ハウジング10には、断面方形のハウ
ジング嵌入凹部16が設けられ、このハウジング嵌入凹
部16に上記雄型ハウジング12が嵌入可能となってい
る。ハウジング嵌入凹部16の入口部分には、先広がり
のテーパ面18が形成され、これにより雄型ハウジング
12の嵌入が容易に行われ得るようになっている。
【0014】ハウジング嵌入凹部16の底部(図2では
左側部)には、雄型端子11を保持する端子ホルダ14
が雌型ハウジング10に一体に設けられているととも
に、この端子ホルダ14の周囲に、雄型ハウジング12
の後記フード部31を介入させるための凹部24が形成
されている。
【0015】端子ホルダ14には、一対の誤嵌入防止片
20a,20bが突設されているとともに、雄型ハウジ
ング12の後記可動端子ホルダ40に対する係止補助片
22が突設されている。係止補助片22には、その先端
に、下方(図2で下方)に突出するバックアップ部22
aが一体に設けられている。
【0016】一方、雄型ハウジング12は、雌型ハウジ
ング10の上記ハウジング嵌入凹部16に嵌入可能な角
柱状のハウジング本体12aを有しており、図2に示す
ように、その上半分(同図で上半分)に固定端子ホルダ
30が一体に設けられる一方、下半分にはコネクタ接続
方向に貫通する貫通穴32が形成され、この貫通穴32
に可動端子ホルダ40が収納されている。また、雄型ハ
ウジング12のコネクタ接続方向先端(図2では左端)
には、その周囲に亘って前方に突出するフード部31が
ハウジング本体12aに一体に形成されている。
【0017】上記固定端子ホルダ30には、例えば、雄
型ハウジング12に保持される全雌型端子のうち半分の
雌型端子が装着、保持されており、これらの雌型端子が
上記雌型ハウジング10の端子ホルダ14の上半分に保
持された雄型端子11と接続されるようになっている。
【0018】また、固定端子ホルダ30の下方には、上
記雌型ハウジング10の係止補助片22に対応してコネ
クタ接続方向に延びる凹部34が一体に形成されてい
る。
【0019】上記可動端子ホルダ40は、図2に示すよ
うにハウジング本体12aとは別体に設けられており、
上記貫通穴32に挿入されることによりハウジング本体
12a内に収納されている。この可動端子ホルダ40に
は、雄型ハウジング12に保持される全雌型端子のうち
残りの半分の雌型端子が保持されており、コネクタ接続
の際には、これらの雌型端子が雌型ハウジング10の端
子ホルダ14の下半分に保持された雄型端子11と接続
されるようになっている。
【0020】可動端子ホルダ40は、図2に示すように
コネクタ接続方向後方(図2で右方)から上記貫通穴3
2内に挿入され、固定端子ホルダ30よりも前方であっ
て、かつ上記フード部31の先端部よりも多少後方にそ
の先端が位置する突出位置と、先端が固定端子ホルダ3
0の表面と略面一となる退避位置とに亘ってスライド変
位可能とされ、しかも、上記突出位置にセットされるこ
とによりスライド変位が阻止されるようになっている。
【0021】すなわち、可動端子ホルダ40の上面及び
下面には、コネクタ接続方に延びる溝部42,44がそ
れぞれ形成され、コネクタ接続方向の前方上部及び後方
下部において各溝部42,44内にそれぞれ係止突部4
6,48が突設されている。一方、上記貫通穴32内に
おいて、コネクタ接続方向の前方上部及び後方下部に
は、それぞれ上記係止突部46,48に対応して係止片
36及び抜け止め片38がハウジング本体12aに弾性
変形可能に形成されており、上記係止突部46と係合可
能なフック36aが上記係止片36に、上記係止突部4
8と係合可能なフック38aが上記抜け止め片38にそ
れぞれ形成されている。また、上記フード部31内面に
おいて貫通穴32に対応する箇所には、可動ホルダ40
の先端縁部と係合可能な抜け止め爪33が突設されてい
る。
【0022】これにより可動端子ホルダ40が貫通穴3
2内に挿入された状態では、可動端子ホルダ40が貫通
穴32に沿ってコネクタ接続方向にスライド変位可能と
されるとともに、可動端子ホルダ40が後方にスライド
変位させられて係止突部48と抜け止め片38のフック
38aとが係合すると、可動端子ホルダ40のこの位
置、すなわち上記退避位置より後方へのスライド変位が
規制され、雄型ハウジング12からの可動端子ホルダ4
0の脱落が防止されるようになっている。また、可動端
子ホルダ40が前方にスライド変位させられて可動端子
ホルダ40の先端縁部とフード部31の抜け止め爪33
とが係合すると(図3に示す状態)、可動端子ホルダ4
0のこの位置、すなわち上記突出位置より前方へのスラ
イド変位が規制されるとともに、上記係止片36のフッ
ク36aと可動端子ホルダ40の係止突部46とが係合
して可動端子ホルダ40の後方へのスライド変位が規制
される。これにより可動端子ホルダ40が上記突出位置
に保持されるようになっている。
【0023】ここで、上記係止片36は、固定端子ホル
ダ30に形成される上記凹部34に対応して設けられて
いるとともに、係止片36のフック36aと可動端子ホ
ルダ40の係止突部46との係合面がコネクタ接続方向
後方(図3で右方)に向かって先下がり(図3で先下が
り)の傾斜面とされている。すなわち、係止片36と係
止突部46が係合することにより可動端子ホルダ40が
上記突出位置に保持される一方で、突出位置にセットさ
れている可動端子ホルダ40に対してコネクタ接続方向
後方への所定の力が加わると、係止突部46によりフッ
ク36aが押し上げられて係止片36が凹部34内へ撓
み変形させられながら、可動端子ホルダ40がコネクタ
接続方向後方にスライド変位されるようになっている。
【0024】なお、図1において35a,35bは、上
記固定端子ホルダ30及び可動端子ホルダ40にそれぞ
れ形成される誤嵌入防止穴で、コネクタ接続の際には、
それぞれ誤嵌入防止片20a,20bが挿入されるよう
になっている。
【0025】次に、以上のように構成されたコネクタ装
置の作用効果についてコネクタ接続作業の内容とともに
図4及び図5を用いて説明する。
【0026】上記両コネクタを接続するには、まず、上
記雄型ハウジング12において可動端子ホルダ40が貫
通穴32に挿入され、かつ突出位置にセットされている
ことを確認する。セットされていない場合には、図2,
3に示すように、可動端子ホルダ40を後方から貫通穴
32に挿入し、先端が上記抜け止め爪33に当接するま
で可動端子ホルダ40を押し込む。この際、係止突部4
6,48によりフック36a,36bが押圧されること
により係止片36及び抜け止め片38が撓み変形し、こ
れにより突出位置までの可動端子ホルダ40の挿入が許
容される。
【0027】コネクタの接続は、誤嵌入防止片20a,
20bをそれぞれ誤嵌入防止穴35a,35bに挿入し
ながら、雌型ハウジング10のハウジング嵌入凹部16
内に雄型ハウジング12の先端を導きながら嵌入する
(図4(a))。この際、上記雄型ハウジング12のフ
ード部31先端が雌型ハウジング10のテーパ面18に
ガイドされながらハウジング嵌入凹部16内に導入され
るため、両ハウジング10,12の位置合わせ、特に、
誤嵌入防止片20a,20bと誤嵌入防止穴35a,3
5bの位置合わせが容易に行われる。しかも、フード部
31の先端が可動端子ホルダ40の先端より前方に突出
しているため、例えば、両ハウジング10,12が多少
ずれた状態であっても、雌型ハウジング10が可動端子
ホルダ40に接触して可動端子ホルダ40を押圧するこ
とがなく、従って、後述するように両ハウジング10,
12の嵌合作業時に、不意に可動端子ホルダ40が上記
突出位置から後方に押し戻されることがない。
【0028】ここで、雌型ハウジング10に雄型ハウジ
ング12が嵌入され始めると、図4(b)に示すよう
に、雌型ハウジング10の雄型端子11と可動端子ホル
ダ40の雌型端子が接続し始めるため挿入抵抗が増大す
るが、上述のように可動端子ホルダ40には全体の半分
の雌型端子しか保持されていないため挿入抵抗が過大に
なることがなく、そのため無理なくコネクタ接続作業を
行うことができる。なお、この段階では、雌型ハウジン
グ10の係止補助片22が雄型ハウジング12の凹部3
4内に進入し、係止補助片22のバックアップ部22a
が係止片36のフック36aの背後(同図では上方)に
配置され、これにより係止片36の撓み変形が規制され
ている。そのため、挿入抵抗が可動端子ホルダ40に作
用しても可動端子ホルダ40が後方に押し戻されること
がなく、従って、可動端子ホルダ40が端子ホルダ14
に当接する位置まで雄型ハウジング12が嵌入されるこ
とにより、図5(a)に示すように両端子が完全に接続
される。
【0029】このように端子ホルダ14に可動端子ホル
ダ40が当接するまで雄型ハウジング12が嵌入される
と、この段階では同図に示すように、係止補助片22の
バックアップ部22aがフック36aよりもコネクタ接
続方向後方の位置に達しており、これにより係止片36
の撓み変形が可能な状態となっている。そのため、この
状態から更に雄型ハウジング12が嵌入されると、係止
突部46に押圧されながら係止片36が撓み変形され
て、可動端子ホルダ40とハウジング本体12aが相対
的にコネクタ接続方向に変位させられる。これによって
固定端子ホルダ30の雌型端子と雌型ハウジング10の
残りの雄型端子11の接続が開始される。この際、雄型
端子11と雌型端子が接続し始めるため挿入抵抗が増大
するが、固定端子ホルダ30には全体の半分の雌型端子
しか保持されていないため挿入抵抗が過大になることが
なく、そのためこの段階以降も無理なくコネクタ接続作
業を行うことができる。
【0030】こうして端子ホルダ14に固定端子ホルダ
30が当接する位置(図5(b))まで雄型ハウジング
12が嵌入されると、固定端子ホルダ30の雌型端子と
これに対応する雄型端子11との接続が完了するととも
に、図外のロック機構により両ハウジング10,12が
結合される。これによってコネクタ装置の接続が完了す
る。
【0031】このように、上記実施形態のコネクタ装置
によれば、雄型ハウジング12の端子ホルダが固定端子
ホルダ30と可動端子ホルダ40とから構成され、これ
により端子の接続が2回に分割して行われるようになっ
ているのでコネクタ装置の挿入抵抗を効果的に軽減する
ことができる。
【0032】しかも、上記雄型ハウジング12では、そ
の先端にフード部31が突設され、これによりコネクタ
接続時にハウジング嵌入凹部16に対して雄型ハウジン
グ12が導入され易くなっているとともに、上述の通
り、突出位置に保持されている可動端子ホルダ40と雌
型ハウジング10との接触が防止され得るようになって
いるので、雌型ハウジング10と可動端子ホルダ40と
が接触して可動端子ホルダ40が不意に突出位置から後
方に押し戻されるといった事態の発生を効果的に防止し
ながら速やかに両ハウジング10,12を嵌合させるこ
とができる。すなわち、両ハウジング10,12の嵌合
前は、上述のように雌型ハウジング10の係止補助片2
2が雄型ハウジング12内に進入しておらず、係止片3
6の撓み変形が許容される状態にある。そのため、雄型
ハウジング12が可動端子ホルダ40に接触すると、可
動端子ホルダ40が後方に押圧されて突出位置から後方
に押し戻される虞れがあるが、フード部31によりこの
ような雄型ハウジング12と可動端子ホルダ40との接
触が防止されるため可動端子ホルダ40が不意に突出位
置から押し戻されることがない。
【0033】従って、従来のこの種のコネクタ装置と比
較すると、挿入抵抗の軽減という所期の目的を達成しつ
つ、可動端子ホルダの不要な移動を防止して確実にコネ
クタ同士を接続することができる。
【0034】次に、第2実施形態に係るコネクタ装置に
ついて図面を用いて説明する。なお、第2実施形態のコ
ネクタ装置も基本的な構成は上記第1実施形態のコネク
タと同一であり、従って共通する部分については同一符
号を付し、以下に相違点についてのみ詳細に説明するこ
とにする。
【0035】第2実施形態に係るコネクタ装置は、上記
雌型ハウジング10及び雄型ハウジング12を有する点
で共通するが、図6に示すように、雄型ハウジング12
がフレーム50に装着、保持されている点で構成が相違
している。
【0036】フレーム50は、図7に示すようにコネク
タ接続方向に貫通する角筒状のフレーム本体51を有
し、上記雌型ハウジング10をコネクタ接続方向及びこ
れと直交する方向に弾性変位可能に保持するようになっ
ている。すなわち、フレーム本体51内において、コネ
クタ接続方向の後端近傍には薄板状のリブ54が形成さ
れ、このリブ54にフレーム本体51の前後方向に弾性
変形可能な支持片56が一体に形成されるとともに、こ
の支持片56の先端に突起58が突設されている。ま
た、フレーム本体51の内側面には、上記リブ54より
前方の位置から延出されて後方に向かって転回する複数
の転回ばね片60がフレーム本体51に一体に設けられ
ている。
【0037】そして、同図に示すように、雄型ハウジン
グ12がその後方側からフレーム本体51内に挿入され
ることにより、雄型ハウジング12がフレーム50に装
着、保持され、この状態で転回ばね片60の先端が雄型
ハウジング12の後端周縁部に係合して撓み変形可能と
なっているとともに、雄型ハウジング12の後端部に支
持片56の突起58が当接して同様に撓み変形可能とな
っている。従って、雄型ハウジング12は、上記支持片
56及び転回ばね片60の各撓み変形によって、フレー
ム50に対してコネクタ接続方向及びこれと直交する任
意の方向へ弾性的に変位することができるようになって
いる。
【0038】以上のような第2実施形態のコネクタ装置
においては、フレーム50を持って両ハウジング10,
12を嵌合させれば、両ハウジング10,12の位置合
わせに多少のずれがあっても上記各方向への変位を伴い
ながら雄型ハウジング12をハウジング嵌入凹部16内
にスムーズに導入することができるため、上記第1の実
施形態のコネクタ装置にも増して適切なコネクタの接続
作業を行うことができる。
【0039】なお、以上は本発明に係るコネクタ装置の
代表的な実施形態であって、雌型ハウジング10及び雄
型ハウジング12の具体的な構成等は、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0040】例えば、上記第1実施形態のコネクタ装置
では、雄型ハウジング12に係止片36及び凹部34を
形成する一方、可動ホルダ40に係止突部46を形成す
るようにしているが、逆に、可動ホルダ40に係止片3
6及び凹部34に相当する部分を設ける一方、雄型ハウ
ジング12に係止突部46に相当する部分を設けるよう
にしても構わない。
【0041】また、上記雄型ハウジング12では、ハウ
ジング本体12aの先端全周に亘ってフード部31が形
成されているが、例えば、ハウジング本体12aの先端
において可動端子ホルダ40の周囲にだけフード部31
を設けるようにしても構わない。
【0042】さらに、第2実施形態によれば、フレーム
本体51に形成された支持片56や転回ばね片60によ
り雄型ハウジング12を弾性変位可能に保持するように
しているが、例えば、これらの部材に代え、スプリング
やゴム等の弾性部材をフレーム本体51に装着すること
により雄型ハウジング12を弾性変位可能に保持するよ
うに構成してもよい。また、上記の例では、雄型ハウジ
ング12をフレーム50に装着することによってコネク
タ接続方向及びこれと直交する任意の方向への雄型ハウ
ジング12の弾性変位を可能としているが、勿論、必要
に応じてコネクタ接続方向又はコネクタ接続方向と直交
する方向のいずれか一方の方向にのみ雄型ハウジング1
2を変位可能に保持するように構成しても構わない。但
し、上述のように、雄型ハウジング12をコネクタ接続
方向及びこれと直交する任意の方向へ弾性変位可能に保
持するようにすれば、コネクタ接続方向に対して雄型ハ
ウジング12を傾倒させることができ、これによって両
ハウジング10,12の嵌合をより適切に行うことが可
能となる。
【0043】なお、上記の例では、雄型ハウジング12
をフレーム50に装着することによってコネクタ接続方
向及びこれと直交する任意の方向への雄型ハウジング1
2の弾性変位を可能としているが、勿論、雌型ハウジン
グ10をフレーム50と同様の部材に装着して変位可能
に保持するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、端子を
保持する端子ホルダをそれぞれ備えた一対のコネクタハ
ウジングのうち、一方のコネクタハウジングの端子ホル
ダを固定ホルダと可動ホルダとから構成し、可動ホルダ
を固定ホルダよりもコネクタ接続方向に突出させた突出
位置に保持した状態で両コネクタの嵌合を行うようにす
るとともに、可動ホルダを有するコネクタハウジングの
先端に上記突出位置にセットされた可動ホルダよりも前
方に突出するフード部を設け、これによりコネクタ接続
時の可動ホルダと相手側のコネクタハウジングとの接触
を軽減するようにしたので、相手側のコネクタハウジン
グと可動ホルダとの接触に起因して可動ホルダが不意に
突出位置から押し戻されるといった事態の発生を効果的
に防止することができる。従って、従来のこの種のコネ
クタ装置と比較すると、挿入抵抗の軽減という所期の目
的を達成しつつ、より適切にコネクタ同士を接続するこ
とができる。
【0045】特に、両コネクタハウジングのうち少なく
とも一方のコネクタハウジングをフレームに保持し、コ
ネクタハウジングをコネクタ接続方向及びコネクタ接続
方向と直交する方向のうちの少なくとも一方の方向に変
位可能に保持するように上記フレームを構成するように
すれば、上記フード部材をガイドとして両コネクタを相
対的に変位させならがらコネクタを適切に接続すること
が可能となり、上記の構成にも増して適正にコネクタ同
士を接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコネクタ装置
を示す斜視図(一部切欠き図)である。
【図2】コネクタ装置を構成する雄雌各コネクタ(雌コ
ネクタにおいては可動端子ホルダを取外した状態)を示
す断面略図である。
【図3】雌コネクタ(可動端子ホルダを突出位置にセッ
トした状態)を示す断面略図である。
【図4】コネクタ装置の接続状態を示す雄雌各コネクタ
の断面略図で、(a)は接続開始直後の段階、(b)は
雄型端子と可動端子ホルダの雌型端子とが接続され始め
た段階を示す図である。
【図5】コネクタ装置の接続状態を示す雄雌各コネクタ
の断面略図で、(a)は雄型端子と可動端子ホルダの雌
型端子との接続が完了した段階、(b)はコネクタ同士
の接続が完了した段階を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るコネクタ装置
のうち雌コネクタの構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示す雌コネクタの分解斜視図である。
【符号の説明】
10 雌型ハウジング 11 雄型端子 12 雄型ハウジング 14 端子ホルダ 16 ハウジング嵌入凹部 18 テーパ面 30 固定端子ホルダ 32 貫通穴 31 フード部 40 可動端子ホルダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を保持する端子ホルダをそれぞれ備
    えた一対のコネクタハウジングを有し、一方のコネクタ
    ハウジングの端子ホルダがハウジングに固定的に設けら
    れる固定ホルダとハウジングに対して変位可能な可動ホ
    ルダとからなり、上記可動ホルダを固定ホルダよりもコ
    ネクタ接続方向前方の突出位置に係脱可能に係止、保持
    した状態で両コネクタの嵌合を行うように構成されたコ
    ネクタ装置において、上記可動ホルダを有するコネクタ
    ハウジングに少なくとも上記可動ホルダを包囲してコネ
    クタ接続方向に開口するフード部が設けられるととも
    に、このフード部のコネクタ接続方向先端が少なくとも
    上記突出位置に保持された可動ホルダよりも前方に突出
    するように上記フード部の形状及び上記突出位置が設定
    されてなることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 上記両コネクタハウジングのうち少なく
    とも一方のコネクタハウジングはフレームに保持される
    ものであって、このフレームがコネクタハウジングをコ
    ネクタ接続方向及びコネクタ接続方向と直交する方向の
    うちの少なくとも一方の方向に変位可能に保持するよう
    に構成されてなることを特徴とする請求項1記載のコネ
    クタ装置。
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