JPH09306385A - 偏向装置 - Google Patents

偏向装置

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JPH09306385A
JPH09306385A JP12590596A JP12590596A JPH09306385A JP H09306385 A JPH09306385 A JP H09306385A JP 12590596 A JP12590596 A JP 12590596A JP 12590596 A JP12590596 A JP 12590596A JP H09306385 A JPH09306385 A JP H09306385A
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JP
Japan
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earth magnetism
separator
influence
raster
core
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Pending
Application number
JP12590596A
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English (en)
Inventor
Akio Murata
明夫 村田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地磁気による悪影響を簡易でかつ低原価な構成
で排除する。 【解決手段】セパレータ5の側面であってコア6の後端
内側に位置する第2取付溝27には偏向装置20の組立
時にあらかじめ地磁気補正磁性体21が挿入固定され
る。地磁気補正磁性体21はその製品の出荷先に応じて
左側又は右側のいずれか一方の第2取付溝27に取り付
けられる。地磁気補正磁性体21により一方の磁極が強
められ非対称の磁界が発生する。地磁気の影響を受けて
ビームが片寄った場合、一方の磁極が地磁気の影響を補
正するのに必要な分だけ強められているのでビームが適
正に偏向されることになり、適正な方形のラスターが得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
等に使用される偏向装置に関する。詳しくはセパレータ
とコアとの間に地磁気補正用の磁性体を取り付けること
により、偏向装置の大型化することなく簡易にかつ低原
価で地磁気による影響を排し、色純度の劣化及びラスタ
ーの歪みを防止することができる偏向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すテレビジョン受像機や各種O
A機器の陰極線管(CRT)1においては、偏向装置1
0がCRT1のネック部1aとファンネル部1bとの間
に装着され、CRT1のネック部1a内には電子銃2が
収納固定される。
【0003】偏向装置10は周知のように水平偏向部1
0aと垂直偏向部10bとで構成される。水平偏向部1
0aにはラッパ状をなすセパレータ5が使用され、その
内壁面に対して水平偏向コイル11が鞍型状に巻き付け
られる。垂直偏向部10bは水平セパレータ5の外周面
形状に沿った内面を有するラッパ状をなすコア6が使用
され、このコア6に垂直偏向コイル12がトロイダル状
に巻回される。
【0004】図5(a)及び(b)にこの水平偏向部1
0a及び垂直偏向部10bが発生するそれぞれの磁界を
示す。同図に示すようにCRT1のパネル側から見て電
子銃2(図4)から発射された赤、緑、青の3本のビー
ムB,G,RがCRT1の中心軸上に沿った所定の軌道
を通過しているときは、図5(c)に示すように方形の
ラスターが得られる。
【0005】しかし、製造工程での組立誤差によりビー
ムが所定の軌道からずれて、ラスターの歪み、色純度の
劣化、ミスコンバーゼンス等が発生することがある。そ
の補正手段として図4に示すように偏向装置10の垂直
偏向部10bの後端側にはラスター補正磁性体13が取
り付けられる。これによって製造工程での組立誤差等に
よる歪みが補正され、方形のラスターが得られる。
【0006】また、CRT1のネック部1aにはビーム
集中ヨーク(コンバーゼンスヨーク又はビーム集中マグ
ネット)14及び色純度補正磁性体(色純化磁性体)1
5が取り付けられる。コンバーゼンスヨーク14及び色
純度補正磁性体15を調整してビームの軌道を補正する
ことにより、画像の色むらや色ずれが補正される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したC
RT1では製造工程での組立誤差の他に地磁気の影響に
よりビームが所定の軌道からずれることが知られてい
る。
【0008】図6に示すように電子銃2から発射された
ビームは地磁気の影響を受けて図中左方向に曲げられ
る。図7(a)及び(b)に示すようにCRTのパネル
側から見て赤、緑、青の3本のビームR,G,Bが左側
に片寄ったとき、磁極に近いビームほど大きく偏向され
るため、CRTに映し出されるラスターR,G,Gは同
図(c)に示すような台形状となるとともに色純度が劣
化する。
【0009】図6に示すようにこのビームの軌道のずれ
は色純度補正磁性体15やラスター補正磁性体13の調
整によって補正され、色純度補正磁性体15及びラスタ
ー補正磁性体13を通過中はCRTの中心軸上に一致す
るが、直後からは例えば垂直下向きの地磁気の影響を受
けて同図に示すように左側に曲げられることになる。従
って、色純度は適正に補正されるが、図7(c)に示す
台形状のラスターは完全には補正されない。
【0010】このような問題を解決するのにCRTの蛍
光面作成時に光源をずらしたり、陰極線管1に鉄板をか
ぶせて磁気シールド等を行う方法などがあるが、いずれ
もコストアップを招くという問題があった。
【0011】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、低廉かつ簡易な構成で地磁気の影
響によるラスターの歪みを防止できる偏向装置を提案す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、水平偏向コイルが巻回されるセ
パレータと、セパレータの外周面に密着するようなラッ
パ状をなすとともに垂直偏向コイルが巻回されるコアと
で構成される偏向装置であって、セパレータの外周面と
コアの内面との間に地磁気補正用の磁性体が取り付けら
れたことを特徴とするものである。
【0013】この偏向装置では地磁気補正用の磁性体が
配されている側の磁極が強められ非対称の磁界が発生す
る。電子銃から発射されたビームが地磁気の影響を受け
て曲げられた場合でも、一方の磁極が地磁気の影響を補
正する分だけ強められているので、ビームが適正に偏向
されることになる。これによって適正な方形のラスター
が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る偏向装置に
ついて図面を参照して詳細に説明する。なお、上述と同
様の部分については同一の符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0015】図1は本発明に係る偏向装置20の側面を
示す。この偏向装置20では組立時に地磁気の影響を補
正するための地磁気補正磁性体21をセパレータ5とフ
ェライトコア6との間に取り付けたものである。
【0016】水平偏向部20aは従来と同様にラッパ状
をなすセパレータ5が使用され、その内壁面に対して水
平偏向コイル11が鞍型状に巻き付けられる。セパレー
タ5にはその前部及び後部に前部ベンド部23と後部ベ
ンド部24がCRT1の蛍光面と対向するように円周方
向に突出するように成形される。これらベンド部23,
24を使用して鞍型状に水平偏向コイル11が巻回され
る。
【0017】垂直偏向部20bはセパレータ5の外周面
形状に沿った内面を有するラッパ状をなすコア6からな
り、このコア6に垂直偏向コイル12がトロイダル状に
巻回される(コイルは図示せず)。
【0018】図2は偏向装置20の後部の詳細を示す上
面図である。セパレータ5の左右側面であってコア6の
後端と後部ベンド部24との間に位置して、平行に突出
成形された2枚の板状体の間に第1磁性体取付溝26,
26が形成される。第1取付溝26の間には後述するよ
うに製造誤差に応じてラスター補正磁性体13が挿入さ
れ、接着剤等を用いてその位置に固定される。
【0019】セパレータ5の左右側面であってコア6の
後端内側に位置して、第1取付溝26,26を形成する
板状体と平行となるように別の板状体が突出成形され、
この間が第2取付溝27,27となる。この第2取付溝
27には偏向装置20の組立時にあらかじめ地磁気補正
磁性体21が挿入され、この例では接着剤等を用いてそ
の位置に固定される。
【0020】地磁気の方向は南半球と北半球で反転する
ため、地磁気補正磁性体21はその製品の出荷先に応じ
て左側又は右側のいずれか一方の第2取付溝27に取り
付けられる。
【0021】以上のように構成された偏向装置20によ
る垂直偏向磁界を図3(a)に示す。CRTのパネル側
から見て図中右側に地磁気補正磁性体21が配されてい
るため、右側の磁極が強められ非対称の磁界が発生す
る。
【0022】従って、地磁気の影響を受けて赤、緑、青
の3本のビームR,G,Bが左側に片寄った場合、従来
は左側の磁極に近いビームほど大きく偏向されていた
が、この実施の形態では右側の磁極が地磁気の影響を補
正する分だけ強められているので、3本のビームR,
B,Gが適正に偏向されることになる。これによって図
3(b)に示すように方形のラスターが得られる。
【0023】なお、製造工程の組立誤差によるラスター
の歪みが生じた場合は、従来と同様にラスター補正磁性
体13(図1)によりラスターを補正すればよい。
【0024】このように偏向装置20では地磁気補正磁
性体21をあらかじめ取り付けて非対称な磁界を発生さ
せることにより、地磁気の影響を受けた状態でも適正な
ラスターが得られる。従って、従来からの蛍光面作成時
に光源をずらす方法や陰極線管1に鉄板をかぶせて磁気
シールドを行う方法に比較して、簡易かつ低コストで地
磁気の影響を排除できる。
【0025】また、地磁気補正磁性体21はコア6の内
側の空間を利用して取り付けられているので、地磁気補
正磁性体21という新規部品の追加にもかかわらず偏向
装置20の大型化を招くこともない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、水平偏向
コイルが巻回されるセパレータと、セパレータの外周面
に密着するようなラッパ状をなすとともに垂直偏向コイ
ルが巻回されるコアとで構成される偏向装置であって、
セパレータの外周面とコアの内面との間に地磁気補正用
の磁性体が取り付けられたことを特徴とするものであ
る。
【0027】従って本発明によれば、地磁気補正磁性体
をあらかじめ取り付けて非対称な磁界を発生させること
により、地磁気の影響を受けた状態でも適正なラスター
が得られる。また、従来の地磁気補正手段、例えば蛍光
面作成時に光源をずらす方法やCRTに対して磁気シー
ルドを行う方法に比較して、簡易かつ低コストで地磁気
の影響を排除することができる。さらに、地磁気補正磁
性体はコアの内側に配置されているので、新規部品の追
加にもかかわらず従来の偏向装置より大型化するという
問題も生じない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向装置20の実施の形態を示す
側面図である。
【図2】偏向装置20の後部の詳細を示す上面図であ
る。
【図3】地磁気補正磁性体によるラスターの補正を示す
図である。
【図4】従来例の構成を示す側面図である。
【図5】地磁気によるビームの軌道のずれを示す図であ
る。
【図6】適正なビームの偏向を示す図である。
【図7】地磁気によるビームへの影響を示す図である。
【符号の説明】
1・・・陰極線管(CRT)、2・・・電子銃、5・・
・セパレータ、6・・・コア、13・・・ラスター補正
磁性体、10,20・・・偏向装置、10a,20a・
・・水平偏向部、10b,20b・・・垂直偏向部、1
1・・・水平偏向コイル、12・・・垂直偏向コイル、
21・・・地磁気補正磁性体、27・・・第2取付溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイルが巻回されるセパレータ
    と、上記セパレータの外周面に密着するようなラッパ状
    をなすとともに垂直偏向コイルが巻回されるコアとで構
    成される偏向装置であって、 上記セパレータの外周面と上記コアの内面との間に地磁
    気補正用の磁性体が取り付けられたことを特徴とする偏
    向装置。
JP12590596A 1996-05-21 1996-05-21 偏向装置 Pending JPH09306385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12590596A JPH09306385A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 偏向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12590596A JPH09306385A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 偏向装置

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JPH09306385A true JPH09306385A (ja) 1997-11-28

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ID=14921820

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JP12590596A Pending JPH09306385A (ja) 1996-05-21 1996-05-21 偏向装置

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