JPH09306097A - 記録媒体、記録媒体のアプリケーション起動方法 - Google Patents

記録媒体、記録媒体のアプリケーション起動方法

Info

Publication number
JPH09306097A
JPH09306097A JP8139775A JP13977596A JPH09306097A JP H09306097 A JPH09306097 A JP H09306097A JP 8139775 A JP8139775 A JP 8139775A JP 13977596 A JP13977596 A JP 13977596A JP H09306097 A JPH09306097 A JP H09306097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
recording
recorded
recording medium
identification code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8139775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3817778B2 (ja
Inventor
Gakushi Otsuka
学史 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13977596A priority Critical patent/JP3817778B2/ja
Publication of JPH09306097A publication Critical patent/JPH09306097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3817778B2 publication Critical patent/JP3817778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程煩雑化を招くことなく記録媒体個別に識
別コードを記録し、使用できるユーザーを特定すること
で、盗難予防や不正使用の防止を実現する。 【解決手段】 初期動作として、記録媒体に個別に割り
当てられている製品番号が正確に入力されたことに応じ
て、その製品番号から発生させた識別コードを記録再生
領域に記録する(S1〜S12)。そして実際の使用時
には、製品番号に基づいて生成された暗証番号(S13
〜S18)が入力された場合に(S19)、当該暗証番
号から識別コードを判別し(S20〜S22)、その識
別コードが記録再生領域に記録されている識別コードと
一致した場合に、当該記録媒体の再生専用領域に記録さ
れているアプリケーションプログラムを起動可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タソフトウエア等を収録するのに適した記録媒体、及び
その記録媒体に記録されるアプリケーションプログラム
の起動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ機器に用いる各種のソフト
ウエアを光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、
メモリカード、磁気テープなどの記録媒体を用いて提供
することが行なわれている。このような記録媒体の一種
として、近年、パーシャルROMディスクといわれるメ
ディアが開発されており、このパーシャルROMディス
クは再生専用のROM領域と、記録/再生可能なリライ
タブル領域(RAM領域)を有するものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ソフトウエ
アとしてパーシャルROMディスクを出荷することを考
えると、そのパーシャルROMディスクを購入した正当
なユーザーのみが使用できるようにする手段を講じてお
くことが好適である。即ち正当な使用者以外は使えない
ようにすることで、盗難予防や不正使用の防止に有効と
なる。正当なユーザーのみが使用できるようにするに
は、例えばメーカー側は、ディスク1つ1つに固有の識
別コード(IDなど)を記録しておき、この識別コード
を正当なユーザーのみに知らせるようにする。そしてデ
ィスク使用時には、その識別コードの入力を要求し、使
用者が正確に識別コードを入力したときのみ、アプリケ
ーションプログラムを起動できるようにすることが考え
られる。
【0004】ところが、ディスクの出荷前の段階でディ
スクに個別に識別コードを記録することは困難であると
いう問題がある。即ち、ROM領域はいわゆるエンボス
ピットにより形成される領域であり、スタンパー処理に
よって製造されるものであるため、同一種類のソフトウ
エアとなる各ディスク個別に異なる識別コードを記録す
ることはできない。
【0005】またリライタブル領域を利用すれば、各デ
ィスク個別に異なる識別コードを記録することは可能で
はあるが、製造工程として膨大な手間が生じることにな
り、製造の効率化やコストダウンを考えると非常に好ま
しくない。これらのことから、現実にはソフトウエアを
使用するユーザーを特定し、盗難予防や不正使用の防止
を実現することは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、主データ領域として、記録再生領域と、少
なくともアプリケーションプログラムが記録された再生
専用領域とが設けられている記録媒体に関し、記録媒体
個別に識別コードを記録し、使用できるユーザーを特定
することで、盗難予防や不正使用の防止を実現すること
を目的とする。
【0007】このために記録媒体としては、記録媒体が
記録再生装置に装填された場合などの、所定の条件下に
あるときに、記録媒体に個別に割り当てられている製品
番号の入力要求を行なわせ、入力された製品番号の適否
を判別させ、入力された製品番号が正しかった場合に
は、その製品番号から発生させた識別コードを、記録再
生領域に記録させることができる識別コード制御手段
が、再生専用領域に記録されているようにする。さら
に、この識別コード制御手段は、製品番号に基づいて生
成された暗証番号が入力された場合に、当該暗証番号か
ら識別コードを判別させ、その識別コードが記録再生領
域に記録されている識別コードと一致した場合に、当該
記録媒体の再生専用領域に記録されているアプリケーシ
ョンプログラムを起動可能とする。
【0008】また、このような記録媒体に関するアプリ
ケーション起動方法として、初期動作として、記録媒体
に個別に割り当てられている製品番号が正確に入力され
たことに応じて、その製品番号から発生させた識別コー
ドを、記録再生領域に記録する。そして実際の使用時に
は、製品番号に基づいて生成された暗証番号が入力され
た場合に、当該暗証番号から識別コードを判別し、その
識別コードが記録再生領域に記録されている識別コード
と一致した場合に、当該記録媒体の再生専用領域に記録
されているアプリケーションプログラムを起動可能とす
る。
【0009】即ち本発明では、ユーザー側での記録媒体
の初期設定処理時において識別コードが記録されるよう
にし、その後は、記録された識別コードとユーザーの入
力する暗証番号に基づいて、正当なユーザーか否かを判
断し、アプリケーション起動の可否を決定するようにす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録媒体及びアプ
リケーション起動方法としての実施の形態を次の順序で
説明していく。 1.パーシャルROMディスクのエリア構造 2.記録再生装置の構成 3.IDファイル登録を含むフォーマット動作 4.アプリケーション起動時の動作
【0011】1.パーシャルROMディスクのエリア構
造 図1は各種ディスクメディアを図示したものであり、図
1(a)は主データ領域全体が例えばエンボスピットな
どによる再生専用領域(ROM領域)AEとされている
ROMディスクである。また図1(b)は主データ領域
全体が例えば光磁気領域などによる記録/再生可能なリ
ライタブル領域ARWとされているRAMディスクであ
る。本実施の形態例の記録媒体となるパーシャルROM
ディスクは例えば図1(c)または(d)のような構造
を持つ。即ち1枚のディスクの主データ領域においてR
OM領域AEとリライタブル領域ARWが設けられてい
るものである。
【0012】図2は、パーシャルROMディスクの外周
側から内周側までのエリア構成を示したものである。デ
ィスク最外周側には736トラック分のGCPゾーンが
設けられ、内周側に向かって2トラック分のバッファゾ
ーン、5トラック分のアウターコントロールゾーン、2
トラック分のバッファゾーン、5トラック分のテストゾ
ーンが設けられる。そしてそのテストゾーンに続いて、
ユーザーが所望のデータの記録を行なうことができるリ
ライタブル領域ARW及び再生専用のROM領域AEか
ら成る主データ領域としてのユーザーエリアが形成され
る。
【0013】ユーザーエリアより内周側には5トラック
分のテストゾーン、2トラック分のバッファゾーン、5
トラック分のインナーコントロールゾーン、2トラック
分のバッファゾーン、820トラック分のGCPゾーン
が設けられる。
【0014】GCPゾーン、アウターコントロールゾー
ン、インナーコントロールゾーンは、それぞれ所定のコ
ントロール情報が記録されるエリアとされている。ま
た、このパーシャルROMディスクは、ゾーン単位で定
速回転されるいわゆるゾーンCAVディスクとされてお
り、ユーザーエリアは16バンド(16ゾーン)に分割
されている。16バンドのうち幾つをリライタブル領域
ARWとし、幾つをROM領域AEとするかは製造者側
で任意に設定できる。
【0015】16バンドで形成されるユーザーエリアに
ついて、リライタブル領域ARWの構成を詳しく示した
ものが図3(a)(b)である。図3(a)はユーザー
エリアにおけるディスク外周側にリライタブル領域AR
Wが設けられた場合、図3(b)はディスク内周側にリ
ライタブル領域ARWが設けられた場合をそれぞれ示し
ている。各図からわかるようにリライタブル領域ARW
の先頭にはディフェクトマネジメントエリアDMA1,
DMA2が設けられ、またリライタブル領域ARWの終
端にディフェクトマネジメントエリアDMA3,DMA
4が設けられる。またROM領域AEと隣接する領域は
バッファエリアとされている。
【0016】そして、1バンド毎にデータエリアと、そ
のデータエリアに対応する交代エリアが用意される。従
ってリライタブル領域ARWが16バンドの内のnバン
ド分とされる場合は、n単位のデータエリアと、n単位
の交代エリアが設けられる。交代エリアとは、データエ
リア内において傷などで記録/再生不能となるディフェ
クト部位が存在していた場合に、そのディフェクト部位
に代えて用いられる部位を提供するエリアとされる。
【0017】例えば図3(a)に『×』として示すよう
にデータエリア内にディフェクト部位が存在した場合、
その『×』部位に代わる記録領域が矢印で示すように交
代エリア内の領域に設定される。ディフェクトマネジメ
ントエリアDMA1〜DMA4は、このような交代状況
を管理し、ディフェクト部位を避けた記録/再生が適正
に行なわれるようにする情報が記録されるものである。
【0018】なお、データエリア内のディフェクト部位
の検索、ディフェクト部位に代わる交代エリア上の部位
の指定、ディフェクトマネジメントエリアDMA1〜D
MA4としての情報の作成及びリライタブル領域ARW
への記録等は、ディスクの物理フォーマット処理におい
て行なわれることになり、つまり物理フォーマットによ
って図3(a)又は(b)の状態とされることで、リラ
イタブル領域ARWが物理的に記録/再生可能な状態と
される。ただし実際にリライタブル領域ARWに対して
ファイル書込等を行なうには、物理フォーマットされた
ディスクに対してさらに論理フォーマットを施し、リラ
イタブル領域ARWでの記録/再生を管理するファイル
システムを書き込まなければならない。
【0019】本例においては、パーシャルROMディス
クとしての出荷の時点では物理フォーマットのみが行な
われているものとし、論理フォーマットは、各パーシャ
ルROMディスクを用いるホストコンピュータ及びドラ
イバ(記録再生装置)側で行なうようにする。そして、
本例の要点としてディスク固有のID番号をIDファイ
ルとしてリライタブル領域ARW内に記録する動作が行
なわれるが、これは論理フォーマットの時点で行なわれ
るものとする。論理フォーマット及びその際のIDファ
イル書込動作については後述する。
【0020】2.記録再生装置の構成 図4に記録再生装置の構成を示す。記録再生装置1は、
SCSIインターフェース接続されたホストコンピュー
タ2との間で、コマンド及びデータの受け渡しが可能と
構成され、ホストコンピュータ2からのコマンド及びデ
ータの供給に応じてディスク90に対するデータの記録
を行ない、またホストコンピュータ2からのコマンドに
応じてディスク90からデータを読み出し、ホストコン
ピュータ2に供給する動作を行なう。ここでディスク9
0とは、上述してきたパーシャルROMディスクである
とする。
【0021】コントローラ11はホストコンピュータ2
との間の通信及び記録再生装置の記録動作、再生動作の
全体の制御を行なう。コントローラ11はDSP(デジ
タルシグナルプロセッサ)19を介して実際の記録/再
生駆動を実行させる。DSP19は、いわゆるサーボド
ライバとしての機能を持ち、コントローラ11から供給
されるゾーン情報(アドレス)に応じてスピンドルドラ
イバ21に対してスピンドル駆動制御信号を供給し、ス
ピンドルモータ22に駆動信号を印加させることで、デ
ィスク90のゾーンCAV駆動を実行させる。
【0022】また光学ヘッド15におけるレーザダイオ
ード15aからのレーザ発光動作を実行させるためにレ
ーザドライバ16に駆動制御信号を出力し、レーザ発光
制御を行なう。レーザダイオード15aからのレーザ光
は図示しない光学系を通り、対物レンズ15bを介して
ディスク90に照射される。またディスク90からの反
射光は図示しない光学系を通ってディテクタ15cに照
射され、電気信号として取り出される。
【0023】ディテクタ15cで得られる電気信号はI
−V/マトリクスアンプ17に供給され、電流/電圧変
換された後、マトリクス演算アンプにより各種信号が取
り出される。即ち、ディスク90のROM領域AEから
の再生データとされるべきRF信号、ディスク90のリ
ライタブル領域ARWからの再生データとされるべきM
O信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信
号、フロントAPC信号などが抽出される。
【0024】サーボ情報であるフォーカスエラー信号、
トラッキングエラー信号、フロントAPC信号はA/D
変換器18でデジタルデータ化されてDSP19に供給
される。DSP19は、フォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号に応じてサーボ駆動信号を発生させ、
PWMドライバ20に供給する。PWMドライバ20は
光学ヘッド15内のフォーカスコイル、ガルバノモー
タ、スライドモータに対する駆動電力を供給する。
【0025】即ちフォーカスエラー信号に基づいたフォ
ーカスサーボ駆動信号によりPWMドライバ20がフォ
ーカスコイルに駆動電力を印加することで対物レンズが
ディスクに接離する方向に駆動されてフォーカス制御が
行なわれ、またトラッキングエラー信号に基づいたトラ
ッキングサーボ駆動信号、スライドサーボ駆動信号によ
りPWMドライバ20がガルバノモータ、スライドモー
タに駆動電力を印加することでトラッキング制御、スレ
ッド移動制御が行なわれる。またDSP19はフロント
APC信号に応じてレーザドライバ16を制御し、レー
ザレベルを適正に保つようにしている。
【0026】ディスク90に対する再生時において読み
出されるデータは、I−V/マトリクスアンプ17から
RF信号もしくはMO信号として得られる。I−V/マ
トリクスアンプ17からの出力はゲイン/オフセットコ
ントロール部23で適切な電位レベルとされ、A/D変
換器24でデジタルデータ化される。そしてデジタルデ
ータ化された信号はエンコーダ/デコーダ部12に供給
され、デジタルフィルタ処理、ビタビ復号処理、NRZ
復号処理、デスクランブル処理等を施され、再生データ
とされる。この再生データはコントローラ11を介して
ホストコンピュータ2に転送される。
【0027】なお、再生処理のための再生クロック及び
再生信号に同期した各種タイミング生成のためにA/D
変換器24の出力はPLLタイミングジェネレータ25
にも供給され、いわゆるPLL動作により再生クロック
及びその再生クロックに基づいた各種タイミング信号が
形成される。
【0028】ホストコンピュータ2から記録要求コマン
ド及び記録すべきデータが供給された場合は、コントロ
ーラ11はそのデータをエンコーダ/デコーダ部12に
供給し、実際にディスク90上に記録を行なう場合のデ
ータ形態にエンコードさせる。そしてそのエンコードさ
れたデータは磁気ヘッドドライバ13に供給され、磁気
ヘッドドライバ13は記録データに応じて磁気ヘッド1
4からディスク90に対する磁界印加動作を実行する。
なお、記録時にはレーザダイオード15aからは記録用
の高レベルのレーザ出力が実行されている。
【0029】3.IDファイル登録を含むフォーマット
動作 本例のパーシャルROMディスクに対するフォーマット
動作を説明する。物理フォーマットがされる前のディス
ク状態を図5(a)(b)に示す。図5(a)はユーザ
ーエリアにおける外周側がリライタブル領域ARW、図
5(b)はユーザーエリアにおける内周側がリライタブ
ル領域ARWとされている場合をそれぞれ示している。
【0030】この段階ではリライタブル領域ARWは単
に光磁気領域とされており、実際上の領域管理は行なわ
れていない状態であるが、例えばエンボスピットにより
データが記録されるROM領域AEは、既に必要なデー
タが記録された状態となっている。
【0031】通常、ROM領域AEに記録されるデータ
としては、ROM領域AEにおけるデータ管理情報とな
るファイルシステムと、そのファイルシステムに基づい
て読み出すことのできるアプリケーションデータ等であ
るが、本例のパーシャルROMディスクのROM領域A
Eには、図5(c)に示すように、ROM領域AEの先
頭にファイルシステムFS1が記録され、続いて、その
ファイルシステムFS1に基づいて読み出すことのでき
るセットアップシステム、及び実際のソフトウエアとし
て提供するアプリケーションプログラムが記録されてい
る。
【0032】さらに本例の場合、ディスク固有の識別コ
ードとなるID番号によるIDファイルを登録し、また
実際のアプリケーション起動時に、起動可否を判別する
ためのプログラムとして、IDセットシステムが記録さ
れている。IDセットシステムとしては、IDファイル
設定のためのIDセットプログラムと、ID番号に基づ
いてアプリケーション起動可否を判断するためのIDチ
ェックプログラムが用意される。さらに、当該ディスク
に記録されているアプリケーションプログラムについて
のアプリケーション名、及びそのアプリケーションの起
動許可番号が記録される。なお、アプリケーション名、
及びアプリケーション起動許可番号については、必ずし
もIDセットシステム内のデータとして記録される必要
はなく、ROM領域AE内のいずれかの所定位置に記録
され、ファイルシステムFS1もしくはFS2、或はI
Dセットシステムから管理できる情報とされていればよ
い。
【0033】セットアップシステムは、ディスクの論理
フォーマットのためのツールとされるもので、例えば図
4に示したような記録再生装置にディスクを装填した状
態でセットアップシステムを起動させることで、リライ
タブル領域ARWを使用可能とする論理フォーマットが
実行されるものである。なお、物理フォーマットが行な
われる前の状態において、図5(a)の場合はリライタ
ブル領域ARWの先頭がアドレス0、図5(a)の場合
はROM領域AEの先頭がアドレス0、となる。
【0034】図5(a)(b)のようなディスクは、物
理フォーマットが行なわれてそれぞれ図6(a)(b)
に示す状態とされた上でソフトウエアメディアとして出
荷される。即ち物理フォーマットにより、リライタブル
領域ARWにおける、データエリア内のディフェクト部
位の検索、ディフェクト部位に代わる交代エリア上の部
位の指定、ディフェクトマネジメントエリアDMA1〜
DMA4としての情報の作成が行なわれ、リライタブル
領域ARWが物理的に記録/再生可能な状態とされて出
荷されることになる。
【0035】そしてこの物理フォーマットの際の処理
は、物理フォーマットを行なうドライブ(記録再生装
置)によって図8のような処理で行なわれる。即ち物理
フォーマット(F100)が開始されたら、その対象となるパ
ーシャルROMディスクに或る所定のフラグをセットし
(F101)、その後上述のディフェクトマネジメントのよう
な実際のフォーマット処理が行なわれる(F102)。なお、
ステップF101とF102の順序は逆でもよいが、いずれにし
ても物理フォーマットに伴ってフラグがセットされる。
【0036】フラグは、例えばリライタブル領域ARW
の先頭セクター内のベンダーユニークと呼ばれるエリア
に書き込むようにしてもよいし、ディフェクトマネージ
メントエリア内におけるリザーブエリアを用いてもよ
い。いずれれにしても予め設定した所定位置にフラグが
セットされればよい。フラグがセットされることによ
り、記録再生装置1では、図6(a)(b)に示すよう
にディスク1に対してROM領域AEの先頭をアドレス
0として認識する。
【0037】このように物理フォーマットが行なわれ、
フラグがセットされたパーシャルROMディスクが出荷
されることになるが、記録再生装置1(及びホストコン
ピュータ2)ではパーシャルROMディスクが装填され
た場合に、まず図9の処理を行なう。即ちディスク装填
(F200)に応じて、例えばリライタブル領域ARWの先頭
位置などの所定位置に記録されているフラグを読み込
み、そのフラグ状態を保存する(F201)。
【0038】図11のようにホストコンピュータ2によ
り何らかのリード/ライトコマンドが発生された場合は
(F400)、記録再生装置1はフラグを確認し(F401)、フラ
グがオンであった場合はステップF402からF403に進ん
で、ディスク90のROM領域AEの先頭がアドレス0
となるようにアドレス変換を行ない、ステップF405で要
求された記録又は再生動作を実行することになる。従っ
て、物理フォーマットが行なわれた段階でのディスク9
0は、フラグがオンであるため、記録再生装置は図6
(a)(b)のようにROM領域AEの先頭をアドレス
0として認識し、まずROM領域AEの先頭領域に対す
るアクセスを実行することになる。
【0039】物理フォーマットが行なわれたディスク9
0に対しては、ホストコンピュータ2及び記録再生装置
1が論理フォーマットを行なうことで使用可能となる。
また本例の場合では、この論理フォーマットの時点でI
Dファイルの設定も行なわれるものとする。ホストコン
ピュータ2からの制御に基づく論理フォーマット処理を
図10に示す。
【0040】論理フォーマット処理が開始されると(F30
0)、まず記録再生装置1はディスクのアドレス0にアク
セスする。この時点でアドレス0はROM領域AEの先
頭とみなされているため、ROM領域AEの先頭に記録
されているファイルシステムFS1の読み出しを実行す
ることになる。そしてROM領域AEを管理するファイ
ルシステムFS1を読み込むことでホストコンピュータ
2はROM領域AEに記録されているセットアップシス
テムを把握でき、セットアップシステムを起動させる(F
301)。
【0041】ROM領域AEに記録されているセットア
ップシステムは、いわゆる論理フォーマットツールであ
り、これに基づいてホストコンピュータ2はリライタブ
ル領域ARW及びROM領域AEのアプリケーションの
管理のためのファイルシステムFS2をリライタブル領
域ARWの先頭領域に書き込ませる(F302)。なお、ファ
イルシステムFS2を構成するデータはセットアップシ
ステム内にあらかじめ記録されていることで、セットア
ップシステムの起動によりファイルシステムFS2を生
成することが可能となる。これにより図6(a)のよう
なディスクは図7(a)上段に示すように、また図6
(b)のようなディスクは図7(b)上段に示すよう、
リライタブル領域ARWの先頭にファイルシステムFS
2が書き込まれる。このようにファイルシステムFS2
が書き込まれることによりリライタブル領域ARWでの
記録/再生管理が実現され、つまり論理フォーマット処
理自体は完了する。
【0042】ただし本例では、続くステップF303以降の
処理としてディスク固有のID番号により生成したID
ファイルを、リライタブル領域ARWに記録する処理を
行なう。このため、まずステップF303で、ファイルシス
テムFS1から、ROM領域AEに記録されているID
セットシステムを起動させる。そして、IDセットシス
テムにおけるIDセットプログラムに基づいて、ステッ
プF304で、ユーザーに対してID番号の入力を要求す
る。
【0043】ここで、図13を用いて、ユーザーが入力
すべきID番号について説明しておく。なお図13に
は、メーカー側もしくはユーザー側での工程、処理、手
順、作業等をS1〜S22として示している。
【0044】まずパーシャルROMディスクとしてのソ
フトウエアを製造するメーカー側の出荷前の処理(工
程)を図13のS1〜S6として示す。ソフトウエアと
なる各種のアプリケーションプログラムについては、そ
れぞれアプリケーション名とアプリケーション起動許可
番号が設定されている。アプリケーション名とアプリケ
ーション起動許可番号はアプリケーションの種別毎に設
定されるもので、同一のアプリケーションについては同
一の名称又はコード番号となる。そして上述したように
アプリケーション名とアプリケーション起動許可番号
は、ディスクのROM領域AE内にデータとして記録さ
れるものである。
【0045】また製造したディスクについては個別にシ
リアルナンバが与えられる。これは同一のアプリケーシ
ョンソフトウエアでも異なるナンバとなる。メーカー側
では出荷前において、各ディスク単位でシリアルナンバ
(S1)とアプリケーション名(S2)について、処理
S3として特定のエンコードEC1を行ない、ID番号
を作成する(S4)。エンコードEC1はシリアルナン
バとアプリケーション名としてのコードを入力して行な
う特定の演算処理であり、例えば加算,減算,乗算その
他の演算や、数字の並べ換え、合成など、どのようなも
のでもよいが、或る特定の演算方式とする。そしてシリ
アルナンバを用いているため、ID番号とは、同一アプ
リケーションソフトウエアであっても、各ディスク毎に
異なるナンバとなる。
【0046】各ディスク毎にID番号を作成したら、そ
れを印刷やシール添付など、いかなる方法でもよいが、
販売するディスクの製品パッケージに記載する(S
5)。このようにパッケージ上に、ディスク毎に固有の
ID番号が記載された状態で出荷を行なう(S6)
【0047】市場に出荷されたディスクはユーザーが購
入することになるが(S7)、ユーザーはディスクを購
入したら、先ず最初に図10で説明している論理フォー
マット処理を行なわなければならない。そして、図10
のステップF304で入力要求されるID番号とは、そのデ
ィスクのパッケージに記載されているコードとなる。ス
テップF304での入力要求に対して、ユーザーはパッケー
ジを見て、そこに記載されているID番号を入力する。
これが図13の手順S8となる。
【0048】ユーザーがID番号を入力したら、IDセ
ットシステムによるプログラム動作は図10のステップ
F305からF306に進み、入力されたID番号に対してデコ
ードDC1としての処理を行なって、アプリケーション
名とシリアルナンバを得る。デコードDC1は図13の
工程S3におけるエンコードEC1とは逆となる特定の
処理とされるもので、デコードDC1の演算方式はエン
コードEC1として設定された演算方式に応じて設定さ
れているものである。従って、入力されたID番号に対
してステップF306でデコードDC1を施すと、メーカー
側で設定したシリアルナンバと、アプリケーション名が
得られる(S10,S11)。
【0049】次にステップF307として、ディスクのRO
M領域AE内の所定の領域に記録されているアプリケー
ション名を読み出す。そしてステップF308で、入力され
たID番号のデコードDC1によって得られたアプリケ
ーション名と、ディスクに記録されているアプリケーシ
ョン名とを比較し、一致しているか否かを判断する。も
しユーザーが正確のID番号を入力したのであれば、一
致が得られるはずである。しかしながら、ユーザーがパ
ッケージに記載されているID番号を見て入力を行うに
際して、入力間違いが発生することも有り得る。そして
このような場合、入力されたID番号からのデコードD
C1によって得られたアプリケーション名は、ディスク
に記録されているアプリケーション名とは異なるものと
なる。即ちアプリケーション名が異なると判断された場
合は、ユーザーの入力間違いと判断し、ステップF304に
戻って再度ID番号の入力要求を行なう。
【0050】ユーザーが正しくID番号を入力した場合
は、処理はステップF308からF309に進む。そして正しい
ID番号の入力、即ち製品パッケージに記載されている
ディスク固有のID番号の入力に応じて、そのID番号
によりIDファイルデータを生成する。そしてステップ
F310もしくはF310A で、IDファイルをリライタブル領
域ARW内に記録する。これによりディスク上では図7
(a)(b)の各上段に示すように、IDセットシステ
ムによって、リライタブル領域ARW内にIDファイル
が書き込まれた状態となる。この処理が図13における
処理S12となる。なお、図7における破線斜線部は、
ユーザーの使用に残されている記録可能領域となる。
【0051】なお、ステップF310とF310A は、IDセッ
トシステムにおけるIDセットプログラムにおいて、い
づれが採用されてもよいものとして例示しているもので
ある。ステップF310は、ファイルシステムFS1(図1
0の一連の論理フォーマット終了後はファイルシステム
FS2)から管理できるファイルとしてIDファイルを
書き込む場合である。
【0052】またステップF310A はファイルシステムF
S1/FS2を介さず、IDセットシステムが独自に、
ディスク上の特定アドレス位置にIDファイルの書込を
行なう場合である。例えばステップF302で書き込んだフ
ァイルシステムFS2の直後の位置のような特定位置を
プログラム上で設定しておき、そこにIDファイルを書
き込む。この場合、IDファイルはファイルシステムF
S1/FS2からは見えない(管理されない)ファイル
となる。そしてファイルシステムFS1/FS2から管
理されないということは、その後IDファイルは書き換
えることができないものとなり、このようにしたほうが
好適な場合も多い。
【0053】このステップF310(もしくはF310A)までの
処理で、論理フォーマット時に一連の処理として実行す
るIDファイル設定処理が終了する。そして、この処理
では、ユーザーのID番号入力についてステップF308の
正誤判断を行ない、正しい入力に基づいてIDファイル
を生成するようにしているため、IDファイル設定処理
をユーザー側での処理(論理フォーマット処理時)に委
ねても、誤ったデータによるIDファイルが設定される
ことはない。
【0054】実質的な論理フォーマット及びIDファイ
ルの設定については、ステップF310までにおいて終了さ
れるが、セットアップシステムによる論理フォーマット
の付随処理がステップF311から行なわれる。即ちセット
アップシステムのプログラムに基づいてホストコンピュ
ータ2は、ステップF311として、物理フォーマット時に
セットされたフラグをクリアする。そしてリセットして
再起動、もしくはディスク90を一旦抜いてから再度装
填することをユーザーに要求して一連の処理を終える(F
312)。
【0055】リセットもしくはディスク抜き差し後にお
いては、まず図9の処理でフラグが読み込まれるため、
論理フォーマットが済んだディスクであれば、フラグオ
フと判断される。従って、図11のようにそのディスク
90に対してホストコンピュータ2により何らかのリー
ド/ライトコマンドが発生された場合は(F400)、記録再
生装置1はフラグを確認し(F401)、フラグがオフである
ためステップF402からF404に進んで、ディスク90のリ
ライタブル領域ARWの先頭がアドレス0となるように
アドレス変換を行ない、ステップF405で要求された記録
又は再生動作を実行することになる。
【0056】従って、論理フォーマットが行なわれた段
階でのディスク90に対しては、記録再生装置1からは
図7(a)(b)の各下段に示すようにリライタブル領
域ARWの先頭がアドレス0として認識され、従ってリ
ード/ライト要求発生時にはまずファイルシステムFS
2がアクセスされることになる。つまりホストコンピュ
ータ2はリライタブル領域ARWを所望のデータ記録/
再生に使用できることになる。
【0057】なお、ホストコンピュータ2の機種によっ
ては、一旦装填したメディアから読み込んだファイルシ
ステムを、リセット時にも保存しておくものもある。こ
の場合、論理フォーマット後に起動させても、論理フォ
ーマット前に読み込んだファイルシステムFS1に基づ
いて起動を行なってしまう。そこで、このような機種に
対応する場合は、ステップF312A としてファイルシステ
ムの変更を伝え、以降の再起動時には、新たにファイル
システムを読み込むようにしておく。つまりファイルシ
ステムFS2が読み込まれるようにする。
【0058】以上のように本例の場合、まずフォーマッ
ト方式としては、物理フォーマットがされた時点でフラ
グがセットされ、記録再生装置はこのフラグセットによ
り、ROM領域AEの先頭をアドレス0とみなす。従っ
てその時点でROM領域AEの先頭に記録されているフ
ァイルシステムFS1にアクセスし、ROM領域AE内
のアプリケーションを起動させることができる。つまり
セットアップシステムを起動させて論理フォーマットを
行なうことが可能である。
【0059】また論理フォーマットが行なわれた場合
は、それに伴ってフラグがクリアされ、記録再生装置は
このフラグクリアにより、リライタブル領域ARWの先
頭をアドレス0とみなす。従って論理フォーマット後で
はリライタブル領域ARWの先頭に記録されているファ
イルシステムFS2にアクセスでき、つまりリライタブ
ル領域ARWの使用が可能となる。そしてこの論理フォ
ーマット時点において、その後の使用時のプロテクト動
作に用いるIDファイルの設定も実行される。
【0060】このようなシステムにより、ディスク出荷
前の時点で論理フォーマットを行なう必要はなくなり、
また既存のOSによりパーシャルROMディスクが扱え
るようになる。特にROM領域に記録しておくファイル
システムFS1は、例えばFATシステムなどで記録
し、殆どの種類のOSで読み込めるようにしておくこと
で、汎用性を高めることができるという利点が得られ
る。
【0061】さらに、例えばファイルシステムFS2が
壊れてしまうような事故が発生しても、再度物理フォー
マット及び論理フォーマットを行なうことで、そのディ
スクのリライタブル領域ARWを使用可能とすることが
できる。そしてディスク固有のナンバを備えたIDファ
イルの登録についても出荷前に個別ディスクに対して行
なう必要はなくなり、後述するアプリケーション起動時
のプロテクト動作を実現しながら、製造工程の煩雑化を
招かないといったことが可能となる。
【0062】なお、本例ではIDファイルの設定を論理
フォーマットと一連の処理として実行することとした
が、これはあくまでも一例である。例えば論理フォーマ
ットとは独立した時点でIDセットシステムを起動さ
せ、IDファイルの設定を行なうようにしてもよい。
【0063】4.アプリケーション起動時の動作 続いて実際のディスク90の使用時、即ちアプリケーシ
ョンの起動時の動作について図12、図13を用いて説
明する。まずユーザーは、図13の手順S13として示
すように電話などでメーカーのサービスセンターに連絡
し、自分が購入したディスク90のパッケージに記載さ
れているID番号を伝える。
【0064】メーカー側では、これに応じて、連絡され
たID番号(S14)と、そのアプリケーションに応じ
て設定されているアプリケーション起動許可番号(S1
5)に対して特定のエンコードEC2を行ない(S1
6)、暗証番号を作成する(S17)。エンコードEC
2とはどのような方式でもよいが、上述したエンコード
EC1のように或る特定の演算方式を設定しておく。そ
して暗証番号を作成したら、それをユーザーに連絡する
(S18)。
【0065】ユーザーは暗証番号をもらうことで、購入
したディスク90の使用が可能となる。ユーザーは使用
に際して、上述の論理フォーマットが終了しているディ
スク90を記録再生装置1に装填し、ホストコンピュー
タ2からアプリケーションの起動操作を行なう。このと
き、ディスク90におけるフラグはオフとされているた
め、図11に示したようにリライタブル領域ARWの先
頭がアドレス0とみなされ、従ってまずファイルシステ
ムFS2がアクセスされることになる。
【0066】通常、ファイルシステムFS2が開かれる
ことによって、ファイルシステムFS2に管理されるア
プリケーションプログラムの起動が可能となるわけであ
るが、本例の場合、アプリケーションプログラムの起動
要求が行なわれたときに、まずファイルシステムFS2
からIDセットシステムが起動されることになる。これ
が図12のステップF501の処理となる。
【0067】この場合IDセットシステムにおけるID
チェックプログラムが起動され、まずステップF502とし
てユーザーに暗証番号の入力を要求する。そしてユーザ
ーが暗証番号を入力したら、ステップF503からF504に進
み、その入力された暗証番号に対してデコードDC2と
しての処理を行なって、アプリケーション起動許可番号
とID番号を算出する。ここまでの処理が図13におけ
るS19〜S22の処理となる。デコードDC2とはメ
ーカー側でのエンコードEC2に対応したデコード処理
であり、暗証番号とは上述のようにID番号とアプリケ
ーション起動許可番号についてのエンコードEC2によ
って得られるものであるため、暗証番号に対してデコー
ドDC2を行なえば、ID番号とアプリケーション起動
許可番号が得られることになる。
【0068】続いてIDセットシステムは、ステップF5
05もしくはF505A としてディスク90からのIDファイ
ルの読出を行なう。図10のステップF310のようにファ
イルシステムFS2によって管理される形態でIDファ
イルの記録が行なわれる場合は、ステップF505でファイ
ルシステムFS2を介してIDファイルを読み出すこと
になる。一方、図10のステップF310A のようにファイ
ルシステムを介さずに特定アドレス位置にIDファイル
の記録が行なわれる場合は、ステップF505A でファイル
システムFS2を介さずにIDセットシステム上のプロ
グラムとして直接IDファイルを読み出すことになる。
【0069】次にステップF506で、デコードDC2によ
って算出されたID番号と、ディスク90から読み出さ
れたIDファイルに記録されているID番号を比較す
る。ユーザーによって正しい暗証番号が入力された場合
は、デコードDC2によって算出されたID番号と、デ
ィスク90から読み出されたID番号は一致するはずで
ある。ところが暗証番号を知らないユーザーが誤った暗
証番号を入力した場合は、一致は得られない。そこで、
ステップF506で一致が得られなかったときは、そのユー
ザーは正当なユーザーではないと判断して処理を終了す
る。即ちアプリケーションの起動は実行しない。
【0070】ステップF506で一致が得られた場合は、ス
テップF507で、ディスク90のROM領域AE内に記録
されているアプリケーション起動許可番号を読み出す。
そしてステップF508で、デコードDC2によって算出さ
れたアプリケーション起動許可番号と、ディスク90か
ら読み出されたアプリケーション起動許可番号を比較す
る。この場合も、ユーザーによって正しい暗証番号が入
力された場合は、アプリケーション起動許可番号の一致
が得られるはずである。ところが暗証番号を知らない、
正規ユーザーではないユーザーが適当に暗証番号を入力
した場合は、一致は得られない。そこで、ステップF508
で一致が得られなかったときは、そのユーザーは正当な
ユーザーではないと判断して処理を終了し、アプリケー
ションの起動は実行しない。
【0071】ステップF508で一致が得られた場合にはじ
めて、そのユーザーは正当なユーザーであると判断し、
ステップF509に進む。そして要求されたアプリケーショ
ン起動を実行することになる。
【0072】以上のような処理により、ディスク90は
暗証番号を知っている正当なユーザーのみが使用できる
ものとなり、従って盗難などによるディスクの不法使用
は不可能となる。さらに、各ディスク個別に、固有の暗
証番号が設定されるものであるため、例えば暗証番号の
みが盗まれても、他の同一アプリケーションディスクを
使用することもできず、その意味で2重のプロテクト機
能が発揮されることになる。
【0073】以上実施の形態としての例をあげてきた
が、本発明としてはさらに多様な変形例が考えられる。
例えばIDファイルとしてはID番号を記録するものと
したが、ユーザーのID番号入力についてのデコードD
C1で得られるシリアルナンバ(図13の処理S10)
もディスク毎に固有のナンバであるため、これをIDフ
ァイルとして記録するようにしてもよい。
【0074】この場合、アプリケーション起動時の処理
としては、図13の手順S19においてユーザーが暗証
番号を入力すると、その入力に対するデコードDC2で
ID番号とアプリケーション起動許可番号が得られる
(S21,S22)。このときさらにデコードDC2で
得られたID番号についてデコードDC1を実行すれば
シリアルナンバとアプリケーション名が算出できること
になる。従って、この時点でデコードされたシリアルナ
ンバと、IDファイルとしてディスク90に記録されて
いるシリアルナンバを比較して、一致が得られることで
正当なユーザーであると判断するようにすればよい。
【0075】さらに、IDファイルとしてID番号とシ
リアルナンバの両方を記録しておくことも考えられる。
そしてアプリケーション起動時には、ID番号一致、シ
リアルナンバ一致、アプリケーション起動許可番号一
致、アプリケーション名一致の全てが得られた場合のみ
にアプリケーションを起動させるようにすることもでき
る。もちろんこれらの一部について一致判断を行なうも
のでもよい。
【0076】なお、実施の形態はパーシャルROMディ
スクを例にあげたが、本発明は再生専用領域と記録再生
領域が設けられている記録媒体において広く適用できる
ものである。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録媒体
が記録再生装置に装填された場合などの所定の条件下に
おいて、記録媒体に個別に割り当てられている製品番号
(ID番号)の入力要求を行ない、入力された製品番号
の適否を判別し、入力された製品番号が正しかった場合
には、その製品番号から発生させた識別コード(ID番
号もしくはシリアルナンバ等によるIDファイルデー
タ)を、記録再生領域に記録する。そしてアプリケーシ
ョン起動要求があった場合には、製品番号に基づいて生
成された暗証番号が入力された場合に、当該暗証番号か
ら識別コード(IDファイルデータ)を判別し、その識
別コードが記録再生領域に記録されている識別コードと
一致した場合に、当該記録媒体の再生専用領域に記録さ
れているアプリケーションプログラムを起動可能とする
ようにしている。このため、記録媒体に記録されたアプ
リケーションプログラムは、記録媒体固有に設定される
暗証番号を知っている正当なユーザーのみが使用できる
ものとなり、従って盗難などによるディスクの不法使用
は不可能となる。さらに、各ディスク個別に、固有の暗
証番号が設定されるものであるため、例えば暗証番号の
みが盗まれても、他の同一アプリケーションディスクを
使用することもできず、2重のプロテクト機能が発揮さ
れることになるという効果がある。
【0078】さらに識別コードの記録は記録媒体を購入
したユーザー側の初期動作で実行されるため、メーカー
側で記録媒体個別に識別コードを記録するという工程は
不要となり、工程の煩雑化、コストアップを招かないと
いう効果がある。また、ユーザー側で識別コードを記録
する際には、入力される製品番号についての正誤を判断
し、正しい製品番号が入力された場合に、識別コードの
記録を行なうようにしているため、誤った識別コードが
記録されるということもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種ディスクの説明図である。
【図2】パーシャルROMディスクのエリア構造の説明
図である。
【図3】パーシャルROMディスクのユーザーエリアの
構造の説明図である。
【図4】実施の形態における記録再生装置のブロック図
である。
【図5】実施の形態におけるパーシャルROMディスク
の物理フォーマット前の状態の説明図である。
【図6】実施の形態におけるパーシャルROMディスク
の物理フォーマット後の状態の説明図である。
【図7】実施の形態におけるパーシャルROMディスク
の論理フォーマット及びIDファイル設定時の状態の説
明図である。
【図8】実施の形態での物理フォーマット処理のフロー
チャートである。
【図9】実施の形態でのディスク挿入時の処理のフロー
チャートである。
【図10】実施の形態での論理フォーマット及びIDフ
ァイル設定時の処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態でのリード/ライト処理時のフロ
ーチャートである。
【図12】実施の形態でのアプリケーション起動時の処
理のフローチャートである。
【図13】実施の形態でのディスクプロテクト方式の説
明図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、2 ホストコンピュータ、11 コ
ントローラ、12 エンコーダ/デコーダ、14 磁気
ヘッド、15 光学ヘッド、19 DSP、90 ディ
スク、AE ROM領域、ARW リライタブル領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主データ領域として、記録再生領域と、
    少なくともアプリケーションプログラムが記録された再
    生専用領域とが設けられているとともに、 所定の条件下で記録媒体に個別に割り当てられている製
    品番号の入力要求を行なわせ、入力された製品番号の適
    否を判別させ、入力された製品番号が正しかった場合に
    は、その製品番号から発生させた識別コードを、前記記
    録再生領域に記録させる識別コード制御手段が、前記再
    生専用領域に記録されていることを特徴とする記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記識別コード制御手段は、前記製品番
    号に基づいて生成された暗証番号が入力された場合に、
    当該暗証番号から識別コードを判別させ、その識別コー
    ドが前記記録再生領域に記録されている識別コードと一
    致した場合に、当該記録媒体の再生専用領域に記録され
    ているアプリケーションプログラムを起動可能とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 主データ領域として、記録再生領域と、
    少なくともアプリケーションプログラムが記録された再
    生専用領域とが設けられている記録媒体に関するアプリ
    ケーション起動方法として、 初期動作として、記録媒体に個別に割り当てられている
    製品番号が正確に入力されたことに応じて、その製品番
    号から発生させた識別コードを、前記記録再生領域に記
    録するとともに、 前記製品番号に基づいて生成された暗証番号が入力され
    た場合に、当該暗証番号から識別コードを判別し、その
    識別コードが前記記録再生領域に記録されている識別コ
    ードと一致した場合に、当該記録媒体の再生専用領域に
    記録されているアプリケーションプログラムを起動可能
    とすることを特徴とするアプリケーション起動方法。
JP13977596A 1996-05-10 1996-05-10 記録媒体のアプリケーション起動方法 Expired - Fee Related JP3817778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13977596A JP3817778B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 記録媒体のアプリケーション起動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13977596A JP3817778B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 記録媒体のアプリケーション起動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09306097A true JPH09306097A (ja) 1997-11-28
JP3817778B2 JP3817778B2 (ja) 2006-09-06

Family

ID=15253135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13977596A Expired - Fee Related JP3817778B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 記録媒体のアプリケーション起動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3817778B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100275870B1 (ko) * 1997-12-29 2001-01-15 구자홍 복사제한이 가능한 디스크 및 복사제한방법
US6633534B1 (en) * 1998-07-28 2003-10-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk and optical disk drive
KR100617888B1 (ko) * 1998-06-09 2006-09-06 소니 가부시끼 가이샤 정보신호 재생 및 출력 장치 및 그 방법
JP2007510240A (ja) * 2003-10-08 2007-04-19 マクロビジョン・コーポレーション セキュアなアクセス及び複製保護の管理システム
JP2008520057A (ja) * 2004-11-11 2008-06-12 ソフト−アール・リサーチ・エルエルシー 光記録ディスクおよび光記録ディスク上にデータを記録するための方法
US7472287B2 (en) 2003-03-07 2008-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of protecting data saved to recording medium and disk drive adopting the method
US7496766B2 (en) * 2003-06-26 2009-02-24 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, method, and program product for secure data formatting and retriving, and computer readable transportable data recording medium storing the program product
US7698733B2 (en) 2001-01-31 2010-04-13 Sony Computer Entertainment Inc. Computer system and usage method thereof

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100275870B1 (ko) * 1997-12-29 2001-01-15 구자홍 복사제한이 가능한 디스크 및 복사제한방법
KR100617888B1 (ko) * 1998-06-09 2006-09-06 소니 가부시끼 가이샤 정보신호 재생 및 출력 장치 및 그 방법
US6633534B1 (en) * 1998-07-28 2003-10-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk and optical disk drive
US7698733B2 (en) 2001-01-31 2010-04-13 Sony Computer Entertainment Inc. Computer system and usage method thereof
US7472287B2 (en) 2003-03-07 2008-12-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of protecting data saved to recording medium and disk drive adopting the method
US7953986B2 (en) 2003-03-07 2011-05-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of protecting data saved to recording medium and data storage apparatus adopting method
US7496766B2 (en) * 2003-06-26 2009-02-24 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, method, and program product for secure data formatting and retriving, and computer readable transportable data recording medium storing the program product
JP2007510240A (ja) * 2003-10-08 2007-04-19 マクロビジョン・コーポレーション セキュアなアクセス及び複製保護の管理システム
JP2008520057A (ja) * 2004-11-11 2008-06-12 ソフト−アール・リサーチ・エルエルシー 光記録ディスクおよび光記録ディスク上にデータを記録するための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3817778B2 (ja) 2006-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6243796B1 (en) Recording medium and recording or reproduction apparatus that provides protection from unauthorized use of the medium
KR100345970B1 (ko) 디스크구동장치,데이터재생장치및유저데이터출력방지방법
US7584150B2 (en) Recording method, recording medium, and recording system
JP3867335B2 (ja) 記録媒体、インストール動作管理方法
US6101162A (en) Method and apparatus for initializing rewritable recording media
JP3997558B2 (ja) 記録又は再生装置、記録又は再生方法
JP3817778B2 (ja) 記録媒体のアプリケーション起動方法
JP2004022069A (ja) 情報記録装置と情報記録方法とプログラムと記録媒体と情報記録システム
JP3871007B2 (ja) 記憶媒体およびプログラム起動方法
TW200402627A (en) Program, computer-readable recording medium, information processing system, and method for protecting from illegally copying program
RU2348988C2 (ru) Носитель для хранения информации и устройство записи/воспроизведения, и способ их использующий
JP2001250324A (ja) 記録装置、記録方法
JP4184210B2 (ja) 記録媒体の正当性判断方法とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2004001727A1 (ja) 記録媒体、記録方法、記録装置、再生装置、データ伝送方法およびサーバ装置
JPH05135502A (ja) 情報記録再生装置
JPH10188454A (ja) 情報記録媒体並びにその再生方法,その真偽判定方法及びその記録再生装置
JPH09274774A (ja) 記録媒体及びコピー判別方法
JP4032440B2 (ja) 記録再生装置、記録媒体のアプリケーション起動方法
JPH0757375A (ja) 光デイスク装置
JP2002056608A (ja) 記録装置、再生装置、ディスク状記録媒体
JPH09274775A (ja) 記録媒体、フォーマット方法、及び記録再生装置
JPH08203211A (ja) 光ディスク装置
JP4095914B2 (ja) 情報記録装置、情報記録方法、情報記録媒体及び情報再生装置並びに情報再生方法
JPH0773607A (ja) 光デイスク装置
JPH07176134A (ja) 情報記録再生方法および情報処理方法並びに情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060605

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees