JPH09305673A - 電子カタログ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品のサイズを基本サイズに対して商品各部
の寸法を任意に調整することができるようにして、商品
の出来上がりサイズをユーザの希望する寸法乃至体型に
補正することが可能な電子カタログ装置を提供する。 【解決手段】 記憶手段に記憶された商品の中から所望
の商品を選択するに際して、選択画面に表示された基本
サイズ情報の中から所望のサイズを選択し、補正画面に
おいて商品の各部寸法を補正する。こうして、商品の寸
法をユーザが希望するサイズに調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの画
面上に商品を表示して選択させるための電子カタログ装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、商品を注文するためのカタログ
は、商品を写した写真、これを説明する文章、品名・価
格・サイズ等の商品情報等を紙に印刷したものであっ
た。１つの商品に対して複数のサイズを提供する衣服等
の商品の場合、店頭で販売する場合と異なり、カタログ
であれば全てのサイズの商品を陳列する必要はなく、商
品の写真一つに対して提供できるサイズを記載すれば足
りる。従って、商品毎に豊富なサイズを用意して、選択
肢を増やすことができる。また、衣服の場合は、商品の
サイズは、ヌード寸法といわれる身体の各部位の寸法に
よって共通に設定されている。消費者はこのヌード寸法
を参考にして自分のサイズを把握しており、そのサイズ
に対応する商品を選択するが、商品の出来上がりの寸法
はヌード寸法から一定の余裕を持って商品毎に設定され
ているため、同じサイズであっても商品によって出来上
がりの大きさが異なる場合がある。また、ヌード寸法で
は示されない着丈等の商品の出来上がり寸法を参照して
商品を決定したい場合もある。このような場合には、サ
イズに対応するヌード寸法と出来上がり寸法を一覧表な
どの形で提示して、参考情報を多く与えることで、現物
を手にしなくとも、最適なサイズの商品を選べるように
工夫されていた。消費者は、カタログの写真と商品情報
を照らし合わせて注文する商品を決定し、商品の指定
は、電話を通じて口頭で行うか、注文票を記述して、郵
送又はファクシミリで送信するかのいずれかにより行っ
ていた。

【０００３】このような紙媒体の商品カタログには、次
のような不都合があった。まず、商品の件数が多くなっ
た場合、カタログが非常に厚くなり、郵送コストが多く
必要になる上に、消費者が目的の商品になかなか到達で
きないおそれがある。また、紙面の都合上十分な商品情
報を掲載できないこともある。さらに、写真を掲載する
ためには、数多くの商品のバリエーションについてあら
かじめ商品を製作しておかなければならない。また、季
節毎にカタログを作りなおす場合が多いから、定番の商
品であってもその度に新たに印刷する必要があり、商品
情報の蓄積がなされない。

【０００４】近年、パソコンの性能向上と、インターネ
ットに代表されるようなパソコン通信の発達により、上
記のような紙媒体による商品カタログに代わって、パソ
コンの画面上で商品を選択し、通信回線を利用して商品
を注文する電子カタログ装置が普及しつつある。この電
子カタログ装置は、パソコンの画面上に、紙媒体のカタ
ログと同様に、商品の写真等を表示させ、操作者が直接
画面を指定して商品を選択できるものである。パソコン
を利用したことにより、大量の商品情報を蓄積でき、操
作者はその膨大な情報量の中から目的の商品に簡単に到
達できる。商品の注文も、別途行う必要がなく、表示さ
れた画面自体を直接指定すれば、通信回線を通じて自動
的に行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子カタログ装置を用いてパソコン等の画面上で商
品を選択する場合、表示されている商品自体を画面上で
直接指定できるのが大きな特徴であるが、衣服を扱う電
子カタログでは、予め決められたサイズのアイテムしか
取り扱えず、需要者の個々の体型に合ったサイズへの微
調整が行えるようにはなっていない。

【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、商品のサイズを基本サイズに対
して商品各部の寸法を任意に調整することができるよう
にして、商品の出来上がりサイズをユーザの希望する寸
法乃至体型に補正することが可能な電子カタログ装置を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載の電子カタログ装置は、表
示された商品のデザイン等の商品情報を指定して所望の
商品を選択するために、商品の種類毎に複数の基本サイ
ズ情報を記憶した記憶手段と、記憶手段に記憶された商
品の中から所望の商品を選択するに際して、基本サイズ
情報の中から所望のサイズを選択するための選択画面
と、所望のサイズの商品の各部寸法を補正するための補
正画面とを表示する表示手段と、選択画面に表示された
商品の基本サイズの中から所望のサイズを選択し、補正
画面に表示された商品の各部寸法を補正する選択・補正
手段と、選択・補正手段により選択・補正された商品の
各部寸法を表示手段に表示させる制御手段とを備えてい
る。この構成によれば、記憶手段に記憶された商品の中
から所望の商品を選択するに際して、選択・補正手段を
用いて選択画面に表示された基本サイズ情報の中から所
望のサイズを選択し、補正画面において商品の各部寸法
を補正する。こうして、商品の寸法をユーザが希望する
サイズに調整することができる。

【０００８】また、請求項２に記載の電子カタログ装置
は、商品が衣服であって、衣服の種類毎に基本サイズと
それに対応する基本身体寸法に関する情報が記憶手段に
記憶され、この情報が表示手段に表示されるように構成
している。この構成によれば、衣服の基本身体寸法に関
する情報が表示されるので、これを見て、衣服の各部寸
法をユーザの体型に合うように補正することが容易とな
る。

【０００９】さらに、請求項３に記載の電子カタログ装
置は、補正手段により補正された後の各部寸法に基づく
商品の出来上り寸法が表示手段に表示されるように構成
している。この構成によれば、補正後の各部寸法に基づ
く商品の出来上り寸法が表示されるので、的確に補正が
できているか否かを確認することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明を衣服等の商品を選
択するための電子カタログ装置に具体化した実施の形態
を図面を参照して説明する。図１は、本実施形態の電子
カタログ装置の電気的なブロック図である。図１に示す
ように、電子カタログ装置１０は、装置全体の制御を行
う制御手段としてのＣＰＵ２０と、ＲＯＭ３０と、表示
手段としてのＣＲＴ等でなる表示装置４０と、記憶手段
としての外部記憶装置７０と、ＲＡＭ５０と、選択手段
としての選択装置６０とを備えている。ＲＯＭ３０に
は、電源スイッチが投入された直後に動作するブートス
トラッププログラム等が記憶されている。表示装置４０
は、商品イメージやサイズ、価格、操作ボタン等を画面
上に表示するものである。外部記憶装置７０には、表示
装置４０に表示するための商品イメージやサイズ、価格
等の商品情報が記憶されている。ＲＡＭ５０には、商品
イメージやサイズ、価格等の商品情報が読み込まれる。
選択装置６０は、表示装置４０の画面上で所望の商品を
指定するためのマウスやタッチパネル等の装置である。

【００１１】また、ＲＡＭ５０は、電子カタログ制御プ
ログラムＲＡＭ領域５１と、電子カタログデータＲＡＭ
領域５２と、商品情報データＲＡＭ領域５３と、商品候
補情報データＲＡＭ領域５４と、表示用ＲＡＭ領域５５
とに分けられる。さらに、外部記憶装置７０は、ＲＡＭ
５０に対応して、電子カタログ制御プログラム領域７１
と、電子カタログデータ領域７２と、商品情報データ領
域７３と、商品候補情報データ領域７４とからなる。

【００１２】電子カタログ制御プログラムＲＡＭ領域５
１には、電子カタログ制御プログラム領域７１に記憶さ
れた、電子カタログ装置１０全体を制御するプログラム
が展開される。電子カタログデータＲＡＭ領域５２は、
電子カタログデータ領域７２に記憶されているカタログ
イメージデータを展開する。このカタログイメージデー
タは、紙媒体の商品カタログの一頁に相当する、表示装
置４０に表示される一画面全体のイメージデータであ
る。ここには、商品の写真や、背景となる風景、演出の
ために用いられた小物等の画像データが全て含まれてい
る。

【００１３】個々の商品の商品イメージ（デザイン）
や、その品名、価格、生地、サイズ等の商品情報は、商
品情報データ領域７３に記憶されており、商品の指定に
応じて、ここから読み出されて商品情報データＲＡＭ領
域５３に展開される。さらに、商品候補情報データ領域
７４には、複数の個々の衣服の各サイズ（身長別又はＳ
・Ｍ・Ｌサイズ毎）について基本身体寸法（バスト、ウ
ェスト、ヒップ等）のデータや、その出来上がり寸法
（身丈、胴回り、袖長等）のデータ等が記憶されてい
る。この商品候補情報データ領域７４に記憶されている
データは、商品候補情報データＲＡＭ領域５４に展開さ
れる。このデータＲＡＭ領域５４には、後述するように
衣服の各部寸法を補正処理した場合に、その補正後のデ
ータが格納される。表示用ＲＡＭ領域５５は、表示装置
に画像を転送するためのものである。

【００１４】以上の構成による電子カタログ装置１０の
動作について、図２に示すフローチャート、及び図３乃
至図５に示す表示画面を参照して説明する。電子カタロ
グ装置１０の電源が投入されると、外部記憶装置７０内
の電子カタログ制御プログラム領域７１に格納されてい
た制御プログラムが、ＲＡＭ５０の電子カタログ制御プ
ログラムＲＡＭ領域５１に転送されて起動する。この制
御プログラムにより、電子カタログデータ領域７２に格
納されていた商品のイメージ情報等が電子カタログデー
タＲＡＭ領域５２に、商品情報データ領域７３に格納さ
れていた商品情報データが商品情報データＲＡＭ領域５
３に転送される。さらに、これらが、表示用ＲＡＭ５５
に展開されると、表示装置４０に、図３に示すような電
子カタログの起動画面が表示され、操作者の入力待ちと
なる（ステップ１、以下、ステップをＳと略す）。

【００１５】上記電子カタログの起動画面から、画面に
操作者が指を触れると、画面はジャンル（洋服、小物
等）の選択用に切り替わり（Ｓ２）、ジャンル選択が行
なわれた後、アイテム（ワンピース、スカート等）の選
択用に切り替わり（Ｓ３）、さらに、アイテムが選択さ
れると、今度は、図４に示すようなサイズ選択の画面に
切り替わる（Ｓ４）。このサイズ選択画面には、商品名
や商品のデザインイメージ等の商品情報と、身長で示さ
れたサイズと、サイズに対応する、バスト・ウエスト等
のヌード寸法とが表示される。また、商品のデザインイ
メージ上には、出来上がり寸法として表示可能な部位が
図示されているが、出来上がり寸法は未だ表示されてい
ない。操作者は、ヌード寸法を参照して、選択装置６０
により、サイズボタンの領域を指定することにより、サ
イズを決定する。マウスの場合は、サイズボタン領域を
クリックし、また、表示装置４０にタッチパネルが付い
ている場合は、サイズボタン領域を直接指等で押せばよ
い。

【００１６】サイズボタン領域が指定されると、制御プ
ログラムが、操作者が指定したサイズに対応する出来上
り寸法を、商品候補情報データ領域７４の中から商品候
補情報データＲＡＭ領域５４へ読み込み、例えば、図５
に示すように、着丈、胴回り、袖丈等、図示された部位
の出来上がり寸法が追加表示される（Ｓ５）。この画面
には、寸法を補正できる旨のコメントが表示される。こ
こで、操作者が別のサイズに対応する出来上り寸法を見
たい場合には、元の画面に戻るための画面上のボタンを
操作する。ＣＰＵ２０はその操作をチェックして、操作
があれば（Ｓ６でＹＥＳ）、処理はＳ４に戻って元の画
面表示となり、操作がなければ（Ｓ６でＮＯ）、処理は
Ｓ７に進む。

【００１７】操作者が図５に示す画面に表示された出来
上り寸法を見て、これが適当であると判断すれば、寸法
補正が不要であるので、ＯＫボタンを押す。これによ
り、処理はＳ７から１２に進み、既に指定されたサイズ
の商品の購入が決定され、会計処理の後、処理は終了す
る。また、サイズの選択が全くなされていない初期画面
の段階でＯＫボタンが押された場合には、そのままサイ
ズ選択ができるように画面が維持される。

【００１８】一方、操作者が画面に表示された出来上り
寸法を見て、これが適当でないと判断すれば、寸法補正
を行うボタンを押す（Ｓ７でＹＥＳ）。これにより、図
６に示すような、寸法補正を入力するための画面が表示
される（Ｓ８）。ここで、操作者（お客）は、その体型
の各サイズ（ヌード寸法）に応じて、サイズを増減する
ためのボタンを操作して補正する。この入力を受けて、
ＣＰＵ２０は、出来上がり寸法を計算し（Ｓ９）、出来
上がり寸法を表示する（Ｓ１０）。以上のような手順に
従って、操作者は自分の所望の出来上がり寸法を決定
し、その商品を購入する場合はＯＫボタンを押す（Ｓ１
１でＹＥＳ）。これにより、処理はＳ１２の会計処理に
進む。以上のようなサイズ補正を行うことにより、操作
者は、より体形にあったサイズの商品を選び易くなる。

【００１９】なお、上記実施形態では、寸法補正を行う
ために、ヌード寸法を入力することで、出来上がり寸法
が計算されて補正されるものを示したが、衣服各部の出
来上がり寸法を直接に補正するようにしても構わない。
また、上記のように、基本身体寸法と出来上がり寸法を
同時に見比べて参照できるようにしたことで、より適当
な大きさの商品を容易に選択することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項１に記載の電子カタログ装置によれば、
記憶手段に記憶された商品の中から所望の商品を選択す
るに際して、選択画面に表示された基本サイズ情報の中
から所望のサイズを選択し、補正画面において商品の各
部寸法を補正することができるので、商品の各部寸法を
ユーザの希望するサイズ乃至体型に合うように調整する
ことができる。また、請求項２に記載の電子カタログ装
置によれば、衣服の基本身体寸法に関する情報が表示さ
れるので、衣服の各部寸法をユーザの体型に合うように
補正することが容易となり、購入する商品のサイズを適
切に決定することができる。さらに、請求項３に記載の
電子カタログ装置によれば、補正後の各部寸法に基づく
商品の出来上り寸法が表示されるので、より適当な大き
さの商品、衣服を容易に選択することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の電子カタログ装置の基本構成を示
すブロック図である。

【図２】本実施形態の電子カタログ装置の処理の流れの
概略を説明するフローチャートである。

【図３】表示装置の電子カタログ起動画面の表示例とし
て中間調画像を示したものである。

【図４】表示装置のサイズ選択画面の表示例として中間
調画像を示したものである。

【図５】表示装置の出来上がりサイズ表示画面の表示例
として中間調画像を示したものである。

【図６】表示装置のサイズ補正画面の表示例として中間
調画像を示したものである。

【符号の説明】

１０ 電子カタログ装置 ２０ ＣＰＵ（制御手段） ４０ 表示装置（表示手段） ６０ 選択装置（選択手段） ７０ 外部記憶装置（記憶手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０９Ｆ 27/00 Ｇ０６Ｆ 15/62 Ａ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示された商品のデザイン等の商品情報
   を指定して所望の商品を選択するための電子カタログ装
   置において、 商品の種類毎に複数の基本サイズ情報を記憶した記憶手
   段と、 前記記憶手段に記憶された商品の中から所望の商品を選
   択するに際して、前記基本サイズ情報の中から所望のサ
   イズを選択するための選択画面と、所望のサイズの商品
   の各部寸法を補正するための補正画面とを表示する表示
   手段と、 前記選択画面に表示された商品の基本サイズの中から所
   望のサイズを選択し、前記補正画面に表示された商品の
   各部寸法を補正する選択・補正手段と、 前記選択・補正手段により選択・補正された商品の各部
   寸法を前記表示手段に表示させる制御手段とを備えたこ
   とを特徴とする電子カタログ装置。
2. 【請求項２】 前記商品が衣服であって、衣服の種類毎
   に基本サイズとそれに対応する基本身体寸法に関する情
   報が前記記憶手段に記憶され、この情報が前記表示手段
   に表示されるようにしたことを特徴とする請求項１に記
   載の電子カタログ装置。
3. 【請求項３】 前記補正手段により補正された後の各部
   寸法に基づく商品の出来上り寸法が前記表示手段に表示
   されるように構成したことを特徴とする請求項１又は請
   求項２に記載の電子カタログ装置。