JPH09304850A - 3次元画像表示装置 - Google Patents

3次元画像表示装置

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JPH09304850A
JPH09304850A JP8143753A JP14375396A JPH09304850A JP H09304850 A JPH09304850 A JP H09304850A JP 8143753 A JP8143753 A JP 8143753A JP 14375396 A JP14375396 A JP 14375396A JP H09304850 A JPH09304850 A JP H09304850A
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JP
Japan
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image display
dimensional image
display device
light
aperture
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JP8143753A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Toyoshima
伸朗 豊島
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な3次元画像を表示できる3次元画像
表示装置を提供する。 【解決手段】 画像表示部1の各画素から出射された発
散光の一部を開口制御部の開口部iにより取り出し、さ
らに時間とともに開口部iの位置を変化させて、取り出
す光束を時間によって変えるとともに、開口部iの位置
の変化にともなって出力レンズアレイ3により光束の出
射方向を変化させ、各瞬間において画像表示部1に表示
される2次元画像を出力レンズアレイ3から特定の一方
向に出射される平行光束とすることにより、自然で高精
細な3次元画像表示を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元画像表示装
置に関し、特に動画や運動視差に対応できる3次元画像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元画像を表示する方法は、従来より
さまざまな方法が提案されている。例えば、偏光眼鏡や
シャッタ眼鏡を用いたものや、アナグリフ、パララック
スバリヤ、2眼式レンチキュラなどの方法がある。これ
らの方法は2眼式と呼ばれるもので、左右の目に異なる
画像情報を与えることによって3次元画像として認識さ
せている。例えば、シャッタ眼鏡を用いた方法では左右
の眼前に置かれたシャッタ(液晶シャッタなど)を交互
に開閉させ、これと同期して右眼に与える画像と左眼に
与える画像をディスプレイ上に時分割で表示させること
によって立体感を得ている。また、2眼レンチキュラ方
式では、図28のようにレンチキュラシ−ト20を構成
する各円柱レンズ20aの焦平面上に右眼用の画像と左
眼用の画像を表示させる表示手段を設け、これにより眼
鏡を用いずに両眼に視差を与えて立体感を得ている。焦
平面上に画像を形成させる手段としては、静止画像では
銀塩のフィルムが、動画像では液晶ディスプレイ21や
投射型ディスプレイ(プロジェクタ)などが用いられて
いる。これらの方法では、比較的簡単に3次元の画像を
得ることができるが、運動視差(観測位置の移動に対応
して観測者に与えられる画像が変化すること)が十分に
得られないため、立体感の不十分な動画像しか実現でき
ない。この問題を解決する方法として、多眼レンチキュ
ラ方式と呼ばれる方式が提案されている。これは、表示
画面上で複数の画像を互いに異なる方向へ指向性を持た
せて表示させる方式である。この方式の従来の3次元画
像表示装置の例としては、図29に示したような液晶デ
ィスプレイ22とレンチキュラシ−ト23とを貼り合わ
せたものがある(例えば特開昭62−209993号公
報)。この装置では、液晶ディスプレイ22の各画素か
ら発した光がレンチキュラシ−ト23のレンズ23aに
よって指向性を持った光線に変換され、これによって観
測位置の変化にともなう運動視差を得ることができる。
レンチキュラシ−ト23のレンズピッチに対して液晶デ
ィスプレイ22の画素数が増えるほど連続的な運動視差
が得られるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、多眼レ
ンチキュラ方式の3次元画像表示装置は、ひとつのレン
ズ23aに含まれる画像の数を増やすことで、運動視差
を持った、より自然な3次元画像表示を可能とするもの
であるが、ある特定の観測方向から見た場合の画像密度
は、各レンズ23aに含まれる画像の数ではなくレンチ
キュラシート23のレンズピッチに対応する。従って、
ホログラフィ−のような高精細な3次元画像を実現させ
ようとすると、レンズピッチを細かくし、さらに画像情
報を表示する部分の画素サイズをレンズピッチと比較し
て十分小さくする必要がある。例えば、レンズピッチを
100μmとして10眼の運動視差を得ようとすると表
示部の画素ピッチは10μmとなり、このような画素ピ
ッチで表示部を構成することは非常に困難である。ま
た、レンズピッチが細かくなると、それ自体による回折
や散乱の効果も無視できなくなり、レンズピッチの縮小
が逆に画質の劣化を招く虞もある。本発明の画題は、上
記のような従来の技術の不具合を解消し、高精細な3次
元画像を表示できる3次元画像表示装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の3次元画像表示装置は、請求項1に記載す
るように、3次元画像を表示させるために必要な光情報
を発する画像表示部と、その画像表示部から出射される
光の一部を取り出すための複数の開口部を有し且つその
開口部の位置を変化させることができる開口制御部と、
前記開口部から出射した光を指向性を有した光線に変換
するとともに前記開口部の位置の変化にともなって前記
光線の進む方向を変化させるための出力レンズアレイと
を備えて構成したことを特徴としている。上記請求項1
記載の3次元画像表示装置では、従来の多眼レンチキュ
ラ方式と異なり、出力レンズアレイにおける一つのレン
ズから特定の方向に送られる光情報を2次元の画像情報
とすることにより、自然で高精細な3次元画像表示を可
能にする。請求項2記載の3次元画像表示装置は、前記
出力レンズアレイとして、同じ形状のレンズを同一平面
上に2次元に配列して構成されたものを用いることによ
り、縦横の運動視差が得られるようにしてさらに自然な
3次元画像表示を可能にする。請求項3記載の3次元画
像表示装置は、請求項1又は2において、前記出力レン
ズアレイもしくは前記開口制御部のうち、少なくとも一
方を機械的に振動させることにより、開口制御部の各開
口部に複雑な構造を必要とせず、容易に開口位置の制御
を行えるようにした。請求項4記載の3次元画像表示装
置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記開口制御
部として、機械的に開閉可能な微小なシャッタアレイに
よって構成されたものを用いることにより、光の波長や
偏光などのパラメ−タに影響されない透過光の制御を行
うようにし、これによって鮮明な3次元画像の表示を可
能にする。請求項5記載の3次元画像表示装置は、請求
項1〜4のいずれかにおいて、前記開口制御部として液
晶空間変調素子を用いることで、1つの出力レンズに対
し開口部を2次元的に配列した状態で存在させるととも
に、液晶空間変調素子を制御して光が透過できる部分の
位置を変化させることにより、請求項3のように出力レ
ンズアレイもしくは開口制御部全体を動かすような動作
なしに開口部の開口位置を変化させることを可能とし、
縦横の運動視差を有した3次元表示を可能にする。請求
項6記載の3次元画像表示装置は、請求項1〜5のいず
れかにおいて、前記開口制御部の開口部を前記出力レン
ズアレイの焦平面近傍に配置させることによって出力レ
ンズアレイから出射する光線が平行光となるようにし、
これによって奥行きのある3次元像を表示させたときの
ぼけをおさえ鮮明な表示を行うようにする。請求項7記
載の3次元画像表示装置は、請求項1〜6のいずれかに
おいて、前記開口制御部の前記出力レンズアレイと対向
する側の面の色を黒色とすることにより、出力レンズア
レイを透過して開口制御部に達した外光が開口制御部の
表面で反射、散乱され、3次元像を表示するために出射
した画像表示部からの光と混ざって出力画像が劣化する
のを防ぐ。請求項8記載の3次元画像表示装置は、請求
項1〜7のいずれかにおいて、前記開口制御部の前記画
像表示部と対向する側の面の色を黒色とすることによ
り、画像表示部の各画素を出射した光のうち、最も近く
の開口部を通らなかった光が開口制御部の表面と画像表
示部との間で反射、散乱されて別の開口部から外に出力
され、これによって表示させたい3次元像の光と混ざっ
て出力画像が劣化するのを防ぐ。請求項9記載の3次元
画像表示装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、前
記画像表示部から出射される光の発散角が、前記画像表
示部の一つの画素から発した光が前記開口制御部の2つ
以上の開口部を通らないように設定しておくことによ
り、1つの画像表示部から発した光が複数の開口を透過
して本来得ようとしている3次元像を表示するための光
線と混ざってしまうのを防いて表示画像が劣化するのを
防止する。請求項10記載の3次元画像表示装置は、請
求項1〜9のいずれかにおいて、前記開口制御部の1つ
の開口部を通過する光が前記出力レンズアレイの2つ以
上のレンズに入射しないように、前記画像表示部から出
射される光の発散角および前記開口制御部の開口部の位
置の変動する領域を制限することにより、ある瞬間に出
力される光線が2つに分離されることなく1つの方向を
向くようにし、画像表示部に送るデータの生成を容易に
する。請求項11記載の3次元画像表示装置は、請求項
1〜10のいずれかに記載の装置構成を前提とし、縦方
向(この3次元画像表示装置の表示部に向き合って画像
を観測している観測者の両目を結んだ方向と直交しかつ
前記出力レンズアレイに平行な方向。表示部を立てた状
態における上下方向。)に画像表示部の3原色の画素を
並べることによって、3次元画像の立体感の低下を最小
にとどめながら画像のカラ−表示を行うことを可能にす
る。請求項12記載の3次元画像表示装置は、請求項1
〜11のいずれかに記載の装置構成を前提とし、前記画
像表示部として、カラ−画像を得るために必要な3原色
の光を時系列に発する照明部と、当該照明部からの光の
色の変化と同期して当該照明部からの透過光を制御し画
像を形成する光空間変調素子とを備えて構成されたもの
を用い、時分割(時間混色)で3原色の画像表示を行う
ことで、モノクロ画像表示と同じ画素密度の高精細なカ
ラ−3次元画像表示を可能にする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。最初に、本発明の基本構成と動作原理を説
明する。本発明の3次元画像表示装置は、図1に示すよ
うに画像表示部1、開口制御部2、出力レンズアレイ3
の3つの要素を基本として構成される。ここで、画像表
示部1は、3次元表示に必要な画像情報を表示させるも
ので通常の直視型2次元ディスプレイ(例えば、CR
T、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ)や投写
型ディスプレイなどの利用が考えられる。開口制御部2
は、平面上に2次元に配列した開口部(光が透過できる
部分)が時間とともにその位置を変えられるように構成
されたもので、画像表示部1の各画素から出射された発
散光から複数の開口部に1次元的または2次元的に集光
する光線束を取り出し、さらに時間とともにその開口の
位置を変化させて、取り出す光線束を時間によって変え
る働きをするものである。ここでいう開口部とは、可視
光を透過させることが可能な部分を意味する。従って、
貫通孔のように孔が開いていなくても光が透過する材料
で構成されていればよい。この開口制御部2の動作を図
2を用いて説明すると、今、図中aの位置に開口部iが
位置していたとすると、画像表示部1における画素群1
Gの各画素から発散角θで出射した光のうちAで示した
光束がこの開口部iを透過することができる。そして、
次に開口部iの位置が図3のようにbの位置に変化する
と今度は画素群2Gの各画素から出射した光のうちBで
示した光束がこの開口部iを通過する。このように、開
口制御部2は画像表示部1から出射した光から特定の光
束を選び出す働きをする。開口制御部2の具体的な例と
しては、後で示すようなスリットアレイ(図4)やピン
ホ−ルアレイ(図5)または液晶空間変調素子(図6)
などが挙げられる。
【0006】出力レンズアレイ3は、開口制御部2の各
開口部iを通過した発散する光束を特定の方向へ進む光
線に変換する働きをする。この動作を図2で説明する
と、開口部iを通過した光は出力レンズアレイ3によっ
てA′、A″のように指向性を持った2つの光線に分離
する。出力される光線は、発散又は収束していても3次
元画像を表示させることは可能だが、より高精細な画像
表示を行うためには平行光に近い光線が望まれる。従っ
て、開口部iは出力レンズアレイ3の焦平面近傍に配置
させるようにする。次に、開口部iの位置がbに移動す
ると、今度はB′、B″のような光線に変化する。つま
り、開口部iの位置を移動させることによって出力レン
ズアレイから出射される光線の方向を変化させることが
できる。これらの各光線は、その方向において3次元像
を生成するために必要な情報を含むように変調されてい
る。光線に含まれる情報と光線の方向の関係について
は、後述する。ところで、この図の例では一つの開口部
iから出る光は2つの光線に分離されてしまうが、画像
表示装置1からの光の発散角θと開口部iの位置が変化
する範囲を適当に選ぶことにより一つの開口部iから出
た光が2つに分離することを防ぐことができる。例え
ば、図9のように発散角をθ′とし開口部iの位置の移
動する範囲を図9の位置から図10の位置までとすれば
1つの開口部iを通った光は1つのレンズにのみ入射
し、結果として1つの光線として出力レンズアレイ3よ
り出射される。出力レンズアレイ3の各レンズ3aと各
開口部iとの位置関係がどのレンズ3aも同じになるよ
うにしておけば、ある瞬間において画像表示部1に表示
される2次元画像は出力レンズアレイ3から特定の1方
向に進む平行光束となる。したがって、例えばレンチキ
ュラシ−トを出力レンズアレイ3に用いた場合、この実
施の形態における動作は2次元画像を左右に振るという
簡単なものとなる。このようにすれば、立体物の座標デ
−タなどから画像表示部1を駆動するためのデ−タ(各
画素に与える情報)の作成を容易にすることが可能にな
る。出力レンズアレイ3の具体例としては、例えば、図
7に示すようなレンチキュラシ−ト3Wや、図8に示す
ようなフライアイレンズ3Fなどがある。
【0007】次に、本発明による3次元表示装置の動作
原理について説明する。出力レンズアレイ3と開口制御
部2の形状やこれらの組み合わせによって異なるので、
以下にこれらの組み合わせと動作の違いについて述べて
おく。まず、表1に構成要素の主な組み合わせを示す。
この表1において、開口形状の“縦長、長方形”とはス
リット形状(例えば図4)を表し、また、“四角形、円
形”とはピンホ−ル(図5)や液晶空間変調素子におい
て表示可能な形状を意味している。表中(1)と(2)
の組み合わせでは、開口部iの位置を観測者に対して横
方向(図13における矢印の方向)に移動させてレンチ
キュラシ−ト3Wから出力される光線を横方向にスキャ
ニング(偏向動作)させる動作であり、一方表中(3)
の組み合わせにおいては、出力レンズアレイ3に平行な
面内で縦横2次元に開口部iの位置を移動(走査)させ
て出力する光線を縦横2次元にスキャニングさせる動作
となる。表示される3次元像については、(1)の組み
合わせは横方向の視差だけを利用した3次元表示であ
り、(2)と(3)の組み合わせでは縦横両方の視差を
用いた3次元表示である。この点についてもう少し説明
を加えると、まず、(1)では縦方向に拡散する光線が
出射されるため縦方向の視差情報を表示することができ
ない。したがって、横方向の視差だけを用いた3次元表
示となる。(3)は、縦横に指向性を持った光線をスキ
ャニングさせることができるので、縦横両方の視差を用
いた3次元像を表示できる。(2)は、横方向に関して
は(1)と同じ動作であるが、縦方向に関してはパララ
ックスバリヤと呼ばれる3次元表示方法と同じ原理で視
差を生成している(パララックスバリヤについては、大
越孝敬著「三次元画像工学」に詳しく説明されてい
る)。したがって、原理的には縦横の両方向に対して視
差を生じさせることができる。ただし、パララックスバ
リヤは、1つの画素から出射する光線が広がってしまう
のでスキャニングに比べると表示できる画像の解像度が
劣る。したがって、得られる立体感の順番としては、
(3)→(2)→(1)のようになる。
【0008】次に画像表示部1に表示すべき画像情報と
開口部iの位置との関係を述べる。いま、図11のよう
な3次元画像の表示を行う場合を考えると、この像の点
sからの光をこの実施の形態の3次元表示装置で再現す
るためには、L1、L2のような光線が出力レンズアレ
イ3から出射されている必要がある。そのためには、図
11から分かるようにk1、k2の位置に開口部iがあ
り画像表示部1のt1、t2の画素に点sを表す光の情
報(色、光強度)が表示されていればよい。そして、開
口部iの位置の移動と同期させて画像表示部1の表示画
像を変化させてやれば、3次元像を表示させることがで
きる。ただし、この一連の動作は、観測者に対してちら
つき感を与えないような速度で行われる必要がある。こ
の図では、出力レンズアレイ3の各レンズ3aの位置と
開口部iとの位置関係が異なっている状態を示している
が、実際には各レンズ3aに対する開口部iの位置はど
の場所でも同じになるように動作させる。したがって、
ある瞬間において各レンズaから点sに光が集光してい
るという状態は起こらない。ただし、図2および図3の
ように出力される光線が2つに分離する場合には、3次
元の点sを2つの光線が同時に通るということが起こり
うる。(2)の組み合わせにおける縦方向の視差表示
(パララックスバリヤ)は、図12のように光線L3、
L4の情報を画素t3、t4にそれぞれ表示させること
によって行う。
【0009】以下、本発明に対する具体的な実施の形態
の例を述べる。まず、表1中(1)の組み合わせに相当
する第1の実施の形態の例を図13に示す。この実施の
形態の例は請求項1〜3に対応するもので、出力レンズ
アレイ3にレンチキュラシ−ト3Wを画像表示部1に液
晶ディスプレイ(例えばTFTやSTNなど)1L1
を、そして開口制御部2にスリットアレイ2Sを用いて
構成されている。ここで用いるレンチキュラシ−ト3W
は図7のような形状のもので、前面側のみ凸面状に形成
された縦長棒状の同形同寸の複数のレンズ3aを平面状
に組み合わせた構造を有している。各レンズ3aの焦点
はレンチキュラシ−ト3Wを構成する材料の外部空間に
存在するようになっている。開口制御部2であるスリッ
トアレイ2Sは図4に示すように縦長長方形の複数のス
リット2aを縦横に等間隔に形成してなるもので、これ
をレンチキュラシ−ト3Wに対して図13に示した方向
に振動させることでレンチキュラシ−ト3Wからの出力
光線を偏向させる。スリットアレイ2Sは、前述したよ
うにレンチキュラシ−ト3Wから観測者に向けての光が
なるべく平行光となる(指向性を持つ)ようにレンチキ
ュラレンズ3Wの焦平面近傍に配置させる。スリット2
aの位置と液晶ディスプレイ(画像表示部)1L1に表
示すべき情報との関係については前述の通りである。ス
リットアレイ2Sを振動させる手段としては、例えば電
磁石を交流駆動して得られる電磁力を利用した方法があ
る。
【0010】ところで、スリットアレイ2Sの表面が光
を反射または散乱する状態にあると、レンチキュラシ−
ト3Wから入射した外光がこの表面で反射または散乱さ
れ、再びレンチキュラシ−ト3Wから出力される場合が
ある(図14)。このような光は表示すべき3次元画像
にとってはノイズ光であり、表示画像の質を劣化させ
る。そこで請求項7では、例えば、図15に示すように
スリットアレイの表面(レンチキュラシ−トと対向する
面)を黒色の塗料などでコーティングし、入射光を吸収
するようにした。これにより、外光の強い環境下でも開
口制御部2での外光の反射による表示画像のコントラス
トの低下を防ぐことができる。
【0011】また、これと似た現象として図16のよう
に画像表示部1からの光が開口制御部2の裏面(画像表
示部と対向する面)で反射・散乱を繰り返すうちにどこ
かの開口部iを通過し、表示すべき3次元画像の光線に
ノイズ光として混ざってしまうことがある。これを防ぐ
ために請求項8では、例えば、図17に示すようにスリ
ットアレイの裏面(画像表示部と対向する面)にも表面
同様に黒色の塗料などでコーティングを施し、画像表示
部1からの光を吸収するようにした。 以上のように、
スリットアレイ2S(開口制御部2)の両面を黒くする
ことで、スリットアレイ2Sによるノイズ光の発生を防
ぐことはできるが、これだけでは3次元像を表示させる
のに必要な光だけを出力レンズアレイ3から出射させる
ようにはならない。つまり、画像表示部1からの光が本
来透過すべき最も近くに位置する開口部iだけでなく、
同時に他の開口部iにも光が達してしまうとそれはノイ
ズ光となって出力レンズアレイ3より出射されることに
なる。
【0012】そこで、請求項9では、例えば、図18に
示すように、液晶ディスプレイ1L1 の液晶9を照明す
るためのバックライト5の発散角を調節して一つの画素
から発した光が隣の開口部iにまで達しないように発散
角を制御している。この実施の形態の例では、液晶ディ
スプレイ1L1 の偏光板8とバックライト5との間にピ
ンホールアレイ6とマイクロレンズアレイ6とが設けら
れており、ピンホールアレイ6のピンホ−ル7aの大き
さを変えることで発散角の調節が可能である。このよう
な発散角の調節機能は、請求項10に示した動作(前述
の図9及び図10に示した動作)を実現させるのに有効
である。
【0013】以上までの実施の形態の例では、画像表示
部1としてTFTやSTNのように液晶9とこれを挟む
2枚の偏光板8、10およびバックライト5を備える透
過型の液晶ディスプレイ1L1 (図18、図19)を用
いているが、図20に示すように反射型の液晶ディスプ
レイ1L2 (例えば、高分子分散型液晶など)を用いた
構成も可能である。反射型の液晶ディスプレイ1L2 を
用いた場合には、外光を必要とする代わりにバックライ
トや偏光板が不要になり小型、軽量、低消費電力化の面
でメリットがある。液晶ディスプレイ1L2 から出射す
る光(反射光)がバックライトによって供給されたもの
でなく外部からレンチキュラシ−ト3Wとスリットアレ
イ2Sを通過した光を利用したものであるという点以外
は、透過型の液晶ディスプレイ1L1 を用いた場合と同
様の動作原理である。
【0014】また、画像表示部1である液晶ディスプレ
イとして、カラ−表示可能なものを使用すればカラ−の
3次元表示が可能になる。通常のカラ−液晶ディスプレ
イは、空間的にRGB3原色の画素を配置させて、空間
混色によりそのたの色を表示しているため、単色の場合
と比べて3次元像の解像度は低くなる。一般に、3次元
像を観測者に認識させる場合、両眼視差による効果が一
番大きく、両眼を結ぶ横方向(開口制御部たとえばスリ
ットアレイの振動方向)に観測点を移動したときに観測
される画像がなるべく連続的に変化する方が立体感のあ
る3次元像を得ることができる。そこで請求項11で
は、例えば、図21に示すように画像表示部としての液
晶ディスプレイ1LにおけるRGB3原色の画素を縦に
並べた配置構成とした。これにより、立体感の低下を最
小限にして3次元画像のカラ−化が可能になる。
【0015】次に、前述の表1の(2)の組み合わせに
相当する実施の形態の例について述べる。この実施の形
態は、図22に示すように出力レンズアレイ3としてレ
ンチキュラシ−ト3Wを、画像表示部1として液晶ディ
スプレイ1Lを、そして、開口制御部2に機械的可動部
を有したシャッタアレイ(メカニカルシャッタアレイ)
2MSを用いた構成となっている。メカニカルシャッタ
アレイ2MSは、出力レンチキュラシ−ト3Wの焦平面
近傍となるように配置させている。メカニカルシャッタ
アレイ2MSは、図23に示すように微小なメカニカル
シャッタ11を2次元的に配列したものであり、各メカ
ニカルシャッタ11の具体的な構造としては、例えば
「The 7th International Conference on Solid-State
Sensors and Actuators,p132 」に報告されているような
マイクロマシンニング技術を用いてシリコンウエハ上に
形成されたものが挙げられる。この実施の形態の動作
は、前述の表1中の(2)の組み合わせの説明で述べた
ように、横方向については図23においてa、b、c、
・・・、a、b、c・・・という順番にメカニカルシャ
ッタ11のシャッタ要素が開くことによって画像表示部
1からの透過光を制御し出力光線のスキャニングを行
う。縦方向については、図12で説明したパララックス
バリヤの動作と同じである。レンズピッチ内に含まれる
開口部の数が増えるほど表示される3次元画像の解像度
を上げることができる。
【0016】次に、縦方向にも視差を持った組み合わせ
に相当する実施の形態の例について説明する。この実施
の形態は、、表1の(3)の組み合わせに相当するもの
で図24のような構成となっている。出力レンズアレイ
3にはフライアイレンズ3Fを、開口制御部2には液晶
空間変調素子2Lを、そして画像表示部1としては液晶
ディスプレイ1Lを用いている。液晶空間変調素子2L
は、図6に示すように2枚の偏光板12、13の間に液
晶層14を配置した構造となっており、各画素(開口
部)eを光シャッタとして動作させることが可能になっ
ている。画像表示部1に透過型の液晶ディスプレイ1L
1 を用いる場合には、液晶空間変調素子14の液晶層1
4と液晶ディスプレイ1L1 の液晶層9との間には、偏
光板が1枚あればよい。縦方向に視差情報を与えるため
には開口部の位置が出力レンズアレイ3に対して2次元
的に変化する必要がある。液晶空間変調素子2Lを用い
たときの開口部の位置を変える動作は、例えば図25の
ように1つのレンズ3Faに対応する液晶空間変調素子
2Lの画素群(液晶シャッタアレイ)の各画素(開口
部)eに番号(ここでは、1〜12)を付けたとする
と、この番号順に液晶空間変調素子2Lの画素(開口
部)eを光が透過する状態にしていけばよい。カラ−表
示に関しては、液晶ディスプレイとしてカラ−表示でき
るものを使用すればよい。
【0017】ところで、前述のように通常のカラ−液晶
ディスプレイは空間的にRGB3原色の画素を配置させ
ているため、単色の場合と比べて3次元空間像の解像度
は低くなる。図9〜図17などのレンチキュラシ−ト3
Wを用いた例では、縦方向の視差情報を用いないためこ
の方向にRGBの画素を並べたが、フライアイレンズ3
Fを用いた場合には縦横の視差情報を表示させるため縦
方向にRGBの画素を並べてしまうとこの方向の立体感
が低下してしまう。もちろん、両眼を結ぶ横方向の視差
情報の方が重要なので縦方向にRGBの画素を並べてカ
ラ−画像を得るようにすることは、立体感の低下を最小
限にしてカラ−化する手段として有効な手段であるが、
縦横同等の立体感を要求される場合には不都合を生じ
る。
【0018】そこで、このような問題点を改善すべく、
図26に示す例では、液晶ディスプレイ1Lを背後から
照らすバックライト(照明光)の色(RGB)を時分割
で変化させ、これと同期して各色の透過光画像が得られ
るように液晶空間変調素子2Lを駆動し、これによって
3次元表示に用いられる解像度を低下させることなくカ
ラ−表示ができる構成とした。具体的には、光源(例え
ばメタルハライドランプ)16からの光を図27に示す
ような3原色の色フィルタ17を通すことにより照明光
の色(RGB)を変化させている。色フィルタ17はモ
ータ18によって一定の速度で回転しており、この色フ
ィルタ17に光源16からの光がレンズ19を通して照
射される。色フィルタ17を透過した光は、ミラー20
で反射されたのち、レンズ21、フレネルレンズ22を
通して液晶ディスプレイ1Lに入射する。液晶空間変調
素子2Lは、色フィルタ17の回転によるバックライト
の変化と同期して駆動され、液晶ディスプレイ1Lを透
過してくるRGB各色の画像を時系列に表示するように
なっている。この場合、開口制御部2には、液晶空間変
調素子2L以外にもスリットアレイ、ピンホ−ルアレ
イ、メカニカルシャッタアレイが、出力レンズアレイ3
については、レンチキュラシ−ト、フライアイレンズの
使用が可能である。ここに示した装置構成は、カラ−表
示だけでなく画像表示部1から出射される光の発散角
(視野角)の調整という面においても有利なものであ
る。つまり、発散角を小さくしてなるべく平行な光にす
るには、光源16を液晶空間変調素子2Lから遠ざける
か又は、なるべく点光源に近いものを使用すればよい。
【0019】
【発明の効果】以上要するに、本発明は以下のような優
れた効果を奏するものである。請求項1記載の発明に係
る3次元画像表示装置は、画像表示部の各画素から出射
された発散光の一部を開口制御部により取り出し、さら
に時間とともに開口制御部の開口部の位置を変化させ
て、取り出す光束を時間によって変えるとともに、開口
部の位置の変化にともなって出力レンズアレイにより当
該光束の出射方向を変化させ、各瞬間において画像表示
部に表示される2次元画像を出力レンズアレイから特定
の一方向に出射される平行光束とすることにより、自然
で高精細な3次元画像表示を実現する。請求項2記載の
発明に係る3次元画像表示装置は、前記出力レンズアレ
イとして、同じ形状のレンズを同一平面上に2次元に配
列して構成されたものを用いることにより、縦横の運動
視差が得られるようにしてさらに自然な3次元画像表示
を可能にする。
【0020】請求項3記載の発明に係る3次元画像表示
装置は、前記出力レンズアレイもしくは前記開口制御部
のうち、少なくとも一方を機械的に振動させることによ
り、開口制御部の各開口部に複雑な構造を必要とせず、
容易に開口部の位置制御を行うことができる。請求項4
記載の発明に係る3次元画像表示装置は、前記開口制御
部として、機械的に開閉可能な微小なシャッタアレイに
よって構成されたものを用いることにより、光の波長や
偏光などのパラメ−タに影響されない透過光の制御を行
うようにし、これによって鮮明な3次元画像の表示を可
能にする。
【0021】請求項5記載の発明に係る3次元画像表示
装置は、前記開口制御部として液晶空間変調素子を用い
ることで、1つの出力レンズに対し開口部を2次元的に
配列した状態で存在させるとともに、液晶空間変調素子
を制御して光が透過できる部分の位置を変化させること
により、請求項3のように出力レンズアレイもしくは開
口制御部全体を動かすような動作なしに開口部の開口位
置を変化させることを可能とし、縦横の運動視差を有し
た3次元表示を可能にする。請求項6記載の3次元画像
表示装置は、前記開口制御部の開口部を前記出力レンズ
アレイの焦平面近傍に配置させることによって出力レン
ズアレイから出射する光線が平行光となるようにし、こ
れによって奥行きのある3次元像を表示させたときのぼ
けをおさえ鮮明な表示を行うようにする。
【0022】請求項7記載の3次元画像表示装置は、前
記開口制御部の前記出力レンズアレイと対向する側の面
の色を黒色とすることにより、出力レンズアレイを透過
して開口制御部に達した外光が開口制御部の表面で反
射、散乱され、3次元像を表示するために出射した画像
表示部からの光と混ざって出力画像が劣化するのを防
ぐ。請求項8記載の3次元画像表示装置は、前記開口制
御部の前記画像表示部と対向する側の面の色を黒色とす
ることにより、画像表示部の各画素を出射した光のう
ち、最も近くの開口部を通らなかった光が開口制御部の
表面と画像表示部との間で反射、散乱されて別の開口部
から外に出力され、これによって表示させたい3次元像
の光と混ざって出力画像が劣化するのを防ぐ。
【0023】請求項9記載の3次元画像表示装置は、前
記画像表示部から出射される光の発散角が、前記画像表
示部の一つの画素から発した光が前記開口制御部の2つ
以上の開口部を通らないように設定しておくことによ
り、1つの画像表示部から発した光が複数の開口を透過
して本来得ようとしている3次元像を表示するための光
線と混ざってしまうのを防いて表示画像が劣化するのを
防止する。請求項10記載の3次元画像表示装置は、前
記開口制御部の1つの開口部を通過する光が前記出力レ
ンズアレイの2つ以上のレンズに入射しないように、前
記画像表示部から出射される光の発散角および前記開口
制御部の開口部の位置の変動する領域を制限することに
より、ある瞬間に出力される光線が2つに分離されるこ
となく1つの方向を向くようにし、画像表示部に送るデ
ータの生成を容易にする。
【0024】請求項11記載の3次元画像表示装置は、
画像表示部の3原色の画素を縦方向に並べることによっ
て、3次元画像の立体感の低下を最小にとどめながら画
像のカラ−表示を行うことを可能にする。請求項12記
載の3次元画像表示装置は、前記画像表示部として、カ
ラ−画像を得るために必要な3原色の光を時系列に発す
る照明部と、当該照明部からの光の色の変化と同期して
当該照明部からの光を制御し画像を形成する光空間変調
素子とを備えて構成されたものを用い、時分割で3原色
の画像表示を行うことで、モノクロ画像表示と同じ画素
密度の高精細なカラ−3次元画像表示を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元画像表示装置の基本構成図
である。
【図2】開口制御部の動作を説明するための概念図であ
る。
【図3】開口制御部の動作を説明するための概念図であ
る。
【図4】スリット状の開口部を有する開口制御部(スリ
ットアレイ)の構造を示す正面図である。
【図5】ピンホ−ル状の開口部を有する開口制御部(ピ
ンホールアレイ)の構造を示す正面図である。
【図6】液晶空間変調素子の構造を概念的に示す斜視図
である。
【図7】出力レンズアレイとしてのレンチキュラーシー
トの構造を示す斜視図である。
【図8】出力レンズアレイとしてのフライアイレンズの
構造を示す斜視図である。
【図9】出力レンズアレイに対する開口部の適切な移動
範囲を説明するための概念図である(左右方向の場
合)。
【図10】出力レンズアレイに対する開口部の適切な移
動範囲を説明するための概念図である(縦方向の場
合)。
【図11】画像表示部に表示すべき画像情報と開口部の
位置との関係を説明するための概念図である(左右方向
の場合)。
【図12】画像表示部に表示すべき画像情報と開口部の
位置との関係を説明するための概念図である(縦方向の
場合)。
【図13】本発明の3次元画像表示装置の実施の形態の
一例を示す概略斜視図である。
【図14】出力レンズアレイより入射した外光が開口制
御部で反射して出射する様子を概念的に示した図であ
る。
【図15】出力レンズアレイより入射した外光が開口制
御部の表面の黒色コーティング層で吸収され反射が抑え
られている様子を概念的に示した図である。
【図16】画像表示部からの光が開口制御部と画像表示
部との間で繰り返し反射してノイズ光として出力される
様子を概念的に示す図である。
【図17】画像表示部からの光が開口制御部の背面の黒
色コーティング層で吸収され反射が抑えられている様子
を概念的に示した図である。
【図18】バックライトの発散角を調節する機能を備え
た液晶ディスプレイの構造を示す概略構成図である。
【図19】透過型の液晶ディスプレイを用いた3次元画
像表示装置の構造を示す概略構成図である。
【図20】反射型の液晶ディスプレイを用いた3次元画
像表示装置の構造を示す概略構成図である。
【図21】カラー液晶ディスプレイの画素構造を示す概
略正面図である。
【図22】本発明の3次元画像表示装置の実施の形態の
一例を示す概略斜視図である。
【図23】開口制御部としてのメカニカルシャッタアレ
イの構造を示す概略正面図である。
【図24】本発明の3次元画像表示装置の実施の形態の
一例を示す概略斜視図である。
【図25】開口制御部としてのフライアイレンズの各レ
ンズ要素と液晶空間変調素子の開口部(画素)との位置
関係を示す概念図である。
【図26】時分割で3原色の画像表示を行うようになし
た3次元画像表示装置の実施の形態を示す概略構成図で
ある。
【図27】図26の装置で使用する3原色の色フィルタ
の正面図である。
【図28】従来の装置における3次元画像表示方法(2
眼レンチキュラ方式の場合)の説明図である。
【図29】従来の装置における3次元画像表示方法(多
眼レンチキュラ方式の場合)の説明図である。
【符号の説明】
1 画像表示部、1G、2G 画素郡、2 開口制御
部、2MS メカニカルシャッタアレイ、2L 液晶空
間変調素子、3 出力レンズアレイ、3a レンズ、3
Fa レンズ、11 メカニカルシャッタ、16 メタ
ルハライドランプ(照明部の光源)、30f、30b
黒色コーティング層、i 開口部、θ 発散角

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元画像を表示させるために必要な光
    情報を発する画像表示部と、前記画像表示部から出射さ
    れる光の一部を取り出すための複数の開口部を有し且つ
    当該開口部の位置を可変制御する開口制御部と、前記開
    口部から出射した光を指向性を有した光線に変換すると
    ともに前記開口部の位置の変化にともなって前記光線の
    進む方向を変化させるための出力レンズアレイとによっ
    て構成されていることを特徴とする3次元画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記出力レンズアレイは、同じ形状のレ
    ンズを同一平面上に2次元に配列してなることを特徴と
    する請求項1記載の3次元画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記出力レンズアレイもしくは前記開口
    制御部のうち、少なくとも一方が機械的に振動している
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の3次元画像表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記開口制御部は、機械的に開閉可能な
    微小なシャッタアレイによって構成されていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3次元画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記開口制御部として液晶空間変調素子
    を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の3次元画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記開口制御部の開口部を前記出力レン
    ズアレイの焦平面近傍に配置したことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記開口制御部の前記出力レンズアレイ
    と対向する側の面の色が黒色であることを特徴とする請
    求項〜6のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記開口制御部の前記画像表示部と対向
    する側の面の色が黒色であることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画像表示部から出射される光の発散
    角は、前記画像表示部の一つの画素から発した光が前記
    開口制御部の2つ以上の開口部を通らないように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載の3次元画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記開口制御部の1つの開口部を通過
    する光が前記出力レンズアレイの2つ以上のレンズに入
    射しないように、前記画像表示部から出射される光の発
    散角および前記開口制御部の開口部の位置の変動する領
    域が制限されていることを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかに記載の3次元画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記画像表示部において、カラ−表示
    に必要な3原色の各色を表示する3つの画素が縦方向に
    並べて配置されていることを特徴とする請求項1〜10
    のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記画像表示部は、カラ−画像を得る
    ために必要な3原色の光を時系列に発する照明部と、当
    該照明部からの光の色の変化と同期して当該照明部から
    の透過光を制御し画像を形成する光空間変調素子とを備
    えて構成されていることを特徴とする請求項1〜11の
    いずれかに記載の3次元画像表示装置。
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