JP2009031524A - 立体映像表示装置及び立体映像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示部の画像表示面に表示され、画像表示面と観察者の間に配置され、複数の領域に分割されて領域ごとに個別に開閉可能に構成された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターにおいて、右眼用画像または左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する右眼用シャッターまたは左眼用シャッターのうちの変調光の走査位置に対応する部分のみが開くように、画像表示部における表示と時分割シャッターにおける開閉が制御されて同期される構成とする。
【選択図】図5
Description
このようにして、偏光メガネを介して左右の画像を観察することにより立体映像を観察することができる。
上記の画像は、例えば、液晶などからなる交互に開閉するシャッターが右眼用と左眼用に配置されてなる、いわゆるシャッターメガネを介して観察者により観察される。シャッターメガネを用いることで、上記の右眼用画像が観察者の右眼で、左眼用画像が左眼で観察され、立体映像を観察することができる。
液晶からなるシャッターメガネは、例えば、直線偏光フィルターを備えた液晶パネルからなり、液晶パネルの駆動により光を透過あるいは不透過とする。
例えば、画像表示部において、120fps(周期8.3ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
上記のようにして、奇数フレームにおいては左眼用画像が観察者の左眼で観察され、偶数フレームにおいては右眼用画像が右眼で観察され、立体映像を観察することができる。
例えば、GLV(grating light valve)と称せられる1次元変調光素子を用いて1次元の表示光をスキャンすることにより画面の表示が行われている。GLV素子は応答速度が速いため、高いフレームレートでの映像表示が可能である。
例えば、画像表示部において、240fps(周期4.15ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
しかし、液晶シャッターの透過率変化に要する時間は以前と同じく2ms程度必要であり、従って、図16の場合では、透過率変化が起きている期間が各フレームの始まりと終わりの部分に重なってしまっている。この重なり期間中では、右眼用画像が左眼で、左眼用画像が右眼で、それぞれ低い透過率ながら意図していない方の眼で観察される、いわゆるクロストークが起きてしまう。上記の重なり期間は、クロストーク期間PCTとなる。
図1は、本実施形態に係るシャッターメガネ方式の立体映像表示装置の全体構成を示す模式図である。
例えば、画像表示部1と、時分割シャッター2と、制御部を有する。
画像表示部1は、例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示面に表示する。例えば、画像光投影系15とスクリーン16を有し、画像光投影系15から投影された変調光がスクリーン16上で走査されて画像が表示される。変調光は、例えば後述するようにグレーティングライトバルブ素子を用いて得られる1次元変調光である。
時分割シャッター2は、例えばメガネの形態であるシャッターメガネであり、画像表示部1の画像表示面と観察者Aの間に配置され、複数の領域に分割されて領域ごとに個別に開閉可能に構成された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する。例えば、上記の1次元変調光を用いている場合には、1次元変調光のパターンに沿ってスリット状の複数の領域に分割されて、領域ごとに個別に開閉可能となっている。
第1制御部3aは、画像表示部1に表示される画像信号に同期する同期信号を、電波送信、赤外線送信、ワイヤレスLANなどの方法で送信し、第2制御部3bは同期信号を受信して、同期信号と同期させて、時分割シャッター2の制御を行う。
第1制御部3a及び第2制御部3bなどからなる制御部は、例えば、画像表示部における表示と時分割シャッターにおける開閉を制御して同期させ、時分割シャッターにおいて、右眼用画像または左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する右眼用シャッターまたは左眼用シャッターのうちの変調光の走査位置に対応する部分のみが開くようにする。
詳細に説明すると、右眼用画像の再生時に右眼用シャッターのうちの変調光の走査位置に対応する部分が開いて右眼用シャッターの他の部分及び左眼用シャッターが閉じ、左眼用画像の再生時に左眼用シャッターのうちの1次元変調光の走査位置に対応する部分が開いて左眼用シャッターの他の部分及び右眼用シャッターが閉じるようにする。
本実施形態に係る立体映像表示装置の画像表示部は、例えば、特許文献4などに記載されているようなGLV(グレーティングライトバルブ)と称せられる1次元変調光素子を用いて1次元の表示光をスキャンすることにより画面の表示が行われる画像表示部である。
本実施形態のGLV素子を用いた画像表示部では、例えば240fps、あるいは480fps以上の高いフレームレートでの映像表示が可能である。
光源10からの光は、照明レンズ11を経てGLV素子12に入射する。
このGLV型光回折変調素子の動作原理を説明する。
例えば、シリコンなどより成る基板上に、ポリシリコン薄膜などから成る共通電極が形成され、この共通電極と所定の間隔を保って、条帯(ストリップ)状の可動リボンと、不動リボンとが交互に形成されている。可動リボンは、駆動電圧電源に接続され、不動リボンは固定電位とされる。可動リボンと不動リボンの上面は反射部材からなる。可動リボンは駆動電圧に応じて反射膜の反射面と直交する方向に移動可能であり、可動リボンの反射面の高さ(例えば基板に対する距離)を変えることができる。一方、不動リボンは固定されており、反射面の高さは不変である。
このように、反射回折光のうち1本の回折光を利用する構成とすることにより、1次元に変調された光を得ることができる。
例えばy軸方向に長い形状の1次元変調光17は、スクリーン16上で走査方向DR(x軸方向)に走査される。1次元変調光17は、y軸方向には既に画像データに応じて変調された光となっており、これがx軸上の位置に応じて変調しながらx軸方向に走査することで、画像データに応じた画像をスクリーン16上に再現することができる。
上記の1次元変調光17は、例えば、x軸方向には1画素分であるが、2画素分以上であってもよい。
図3(a)は、液晶シャッターの構成を示す模式図であり、図3(b)は断面図である。
上記のように、複数の領域に分割されて領域ごとに個別に開閉可能に構成されているが、本実施形態においては、例えば、右眼用シャッターと左眼用シャッターがそれぞれ複数の領域に分割された電極を有する構成となっている。
例えば、図3(b)に示すように、第1偏光板20と第2偏光板24の間に、全面に形成された共通電極21と、上記のように1次元変調光のパターンに沿った形状で、複数の領域ごとに分割された分割電極23が形成されており、その間の空間に液晶22が封入されて構成されている。
これにより、時分割シャッターにおいて、右眼用画像または左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する右眼用シャッターまたは左眼用シャッターのうちの変調光の走査位置に対応する部分のみが開くようにすることができる。
時分割シャッター2は右眼用シャッター2Rと左眼用シャッター2Lを有する。
上記のような液晶シャッターの構成により、1次元変調光のパターンに沿って分割されたスリット状の複数ごとに個別に開閉可能となっている。
1次元変調光は、図面上左側から右側へ走査方向DRSに走査され、一方、右眼用シャッター2Rと左眼用シャッター2Lの開口位置は図面上左側から右側へ走査方向DRTに走査される。
ここで、1つのフレームにおけるスクリーン16上の走査の開始の位置S0、中間点の位置S1、終点の位置S2に対して、右眼用シャッター2R上での走査の開始の位置R0、中間点の位置R1、終点の位置R2と、左眼用シャッター2L上での走査の開始の位置L0、中間点の位置L1、終点の位置L2が定義される。
ここでは、例えば奇数フレーム(第1フレームF1及び第3フレームF3・・)が左眼用画像、偶数フレーム(第2フレームF2及び第4フレームF4・・)が右眼用画像であるとする。
各フレームにおいて、1次元変調光の走査位置PSは、開始の位置S0から、中間点の位置S1、終点の位置S2へと移動する。
このとき、左眼用画像を表示する奇数フレームでは左眼用シャッターにおいてシャッターの開口部の位置PLが、走査の開始の位置L0から、中間点の位置L1、終点の位置L2へと移動する。右眼用画像を表示する偶数フレームでは右眼用シャッターにおいてシャッターの開口部の位置PRが、走査の開始の位置R0から、中間点の位置R1、終点の位置R2へと移動する。
例えば、画像表示部1において、240fps(周期4.15ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームDは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
また、左眼用シャッターの走査の開始の位置L0、中間点の位置L1、終点の位置L2、右眼用シャッターの走査の開始の位置R0、中間点の位置R1、終点の位置R2についての光透過率TL0、TL1、TL2、TR0、TR1、TR2について示す。
例えば、左眼用シャッターの走査の開始の位置L0では、左眼用画像の走査の開始位置で光を透過する必要があるので、第1フレームF1,第3フレームF3などの奇数フレームの始まりの位置で透過率100%となり、その前ではなめらかに透過率が0%から増加し、後では0%へと減少する透過率プロファイルとなる。
左眼用シャッターの走査の中間点の位置L1では、第1フレームF1,第3フレームF3などの奇数フレームの中間点の位置で、終点の位置L2では奇数フレームの終わりの位置で、それぞれ透過率100%となり、その前後でなめらかに変化するプロファイルである。右眼用シャッターについても同様であって、右眼用シャッターの走査の開始の位置R0では、第2フレームF2,第4フレームF4などの偶数フレームの始まりの位置で透過率100%となり、その前ではなめらかに透過率が0%から増加し、後では0%へと減少する透過率プロファイルとなる。また、右眼用シャッターの走査の中間点の位置R1では、第2フレームF2,第4フレームF4などの偶数フレームの中間点の位置で、終点の位置R2では偶数フレームの終わりの位置で、それぞれ透過率100%となり、その前後でなめらかに変化するプロファイルである。
各フレームの開始のタイミングでは、一次元変調光の走査位置は図5に示す走査の開始の位置S0となり、これは時分割シャッター上の左眼用シャッターの走査の開始の位置L0と右眼用シャッターの走査の開始の位置R0に対応する。
ここで、第1フレームF1及び第3フレームF3などの奇数フレームでは左眼用画像が再生され、左眼用シャッターの走査の開始の位置L0での透過率が100%となり、一方で右眼用シャッターの走査の開始の位置R0での透過率は0%となって、1次元変調光は左眼のみに入射する。
反対に、第2フレームF2及び第4フレームF4などの偶数フレームでは右眼用画像が再生されており、左眼用シャッターの走査の開始の位置L0での透過率が0%となり、一方で右眼用シャッターの走査の開始の位置R0での透過率は100%となって、1次元変調光は右眼のみに入射する。
各フレームの中間点や終わりなどの他のタイミングにおいても上記と同様であり、第1フレームF1及び第3フレームF3などの奇数フレームでは左眼用画像が再生され、対応する位置の左眼用シャッターの透過率が100%となり、対応する位置の右眼用シャッターの透過率が0%となって、1次元変調光は左眼のみに入射する。また、第2フレームF2及び第4フレームF4などの偶数フレームでは右眼用画像が再生され、対応する位置の左眼用シャッターの透過率が0%となり、対応する位置の右眼用シャッターの透過率が100%となって、1次元変調光は右眼のみに入射する。
しかし、1次元変調光の走査の位置は、フレームの終点である右端であり、一方で、上記の右眼用シャッターの走査の開始の位置は左端であり、この開口位置からは第1フレームの終点での光は観察できない。従って、フレームレートを高めてもクロストークを生じさせない。
また、本実施形態においては、画像投影系などを2台用いず、1台のみで立体映像を表示することができる。
例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示部の画像表示面に表示し、また、画像表示面と観察者の間に配置され、複数の領域に分割されて領域ごとに個別に開閉可能に構成された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターにおいて、画像表示部における表示と時分割シャッターにおける開閉を同期させるように制御して、右眼用画像または左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する右眼用シャッターまたは左眼用シャッターのうちの変調光の走査位置に対応する部分のみが開くように駆動する。
また、例えば、画像表示部として、グレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部を用いることができる。
図8はスクリーンを2つの領域に分割した場合の1次元変調光の走査による画像の表示について説明する模式図である。
例えば、x軸方向に並ぶ2つの領域に分割し、それぞれの領域に対応して、光源から走査ミラーまでの画像光投影系を2つ設ける。
その他、特許文献3に記載のような高いフレームレートを実現する構成及び方法を本実施形態に採用することが可能である。
図9は、本実施形態に係る偏光メガネ方式の立体映像表示装置の全体構成を示す模式図である。
例えば、画像表示部1と、偏光板4と、制御部3を有する。
画像表示部1は、例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を、それぞれ互いに直行する偏光を有する変調光の走査により、交互に画像表示部の画像表示面に表示する。例えば、偏光角変調する画像光投影系15pとスクリーン16を有し、画像光投影系15pから投影された変調光がスクリーン16上で走査されて画像が表示される。変調光は、例えば後述するようにグレーティングライトバルブ素子を用いて得られる1次元変調光である。
偏光板4は、例えばメガネの形態である偏光メガネであり、画像表示部1の画像表示面と観察者Aの間に配置され、偏光角度が互いに直行しており、右眼用画像の偏光を透過させる右眼用偏光板4Rと左眼用画像の偏光を透過させる左眼用偏光板4Lを有する。
第1実施形態と同様に、光源、照明レンズ、GLV素子、投射レンズ、走査ミラーなどから画像光投影系15が構成され、さらにレンズを介して偏光角変調板18が組み込まれて偏光角変調する画像光投影系15pが構成され、第1実施形態と同様にして、画像光投影系15pから投射された偏光した1次元変調光などの変調光が、レンズを介してスクリーン16上で走査されて画像が表示される。スクリーン16は、投射される光の偏光を保持する特性を有する。
また、第1実施形態と同様に、例えば青(B)、緑(G)、赤(R)の3色の光源を用いて、各色の光の1次元変調光を形成し、それを1つのレンズに投射して結合し、それを走査ミラーでスクリーン上に走査することで、カラー画像を表示することも可能である。
偏光角変調板18は、例えば、1次元変調光などの変調光のパターンに沿った形状の領域で偏光角を変調可能なように、複数個に分割された電極183を有しており、この分割された電極183と、全面に形成された共通電極181との間の空間に液晶182が封入されて構成されている。
これにより、複数の領域に分割されて領域ごとに個別に透過する光の偏光を変調可能に構成されている。
偏光角変調板18において、1次元変調光は、投射レンズ13を経て走査ミラー14の走査により、偏光角変調板18上で図面上左側から右側へ走査方向DRXに走査される。
ここで、1つのフレームにおいて偏光角変調板18上の走査の開始の位置X0、中間点の位置X1、終点の位置X2とする。
ここでは、例えば奇数フレーム(第1フレームF1及び第3フレームF3・・)が左眼用画像、偶数フレーム(第2フレームF2及び第4フレームF4・・)が右眼用画像であるとする。
各フレームにおいて、1次元変調光の走査位置PSは、開始の位置S0から、中間点の位置S1、終点の位置S2へと移動する。
このとき、左眼用画像を表示する奇数フレームでは、偏光角変調板18により偏光角が90度となるように制御され、一方、右眼用画像を表示する偶数フレームでは、偏光角変調板18により偏光角が0度となるように、1次元変調光の走査位置に対応する部分が電圧に応じて偏光角を変調しながら駆動する。即ち、1次元変調光の走査位置PSに同期して、偏光角変調板の変調部の位置PXが、走査の開始の位置X0から、中間点の位置X1、終点の位置X2へと移動する。
例えば、画像表示部1において、240fps(周期4.15ms)のフレームレートで動画が表示される。表示フレームDは、第1フレームF1、第2フレームF2、・・の各フレームとブランキング期間Bのタイミングを示す。
また、偏光角変調板の走査の開始の位置X0、中間点の位置X1、終点の位置X2についての偏光角θX0、θX1、θX2について示す。
例えば、偏光角変調板の走査の開始の位置X0では、左眼用画像の走査の開始位置で偏光を90度にする必要があるので、奇数フレームの始まりの位置で偏光角90度となり、さらに右眼用画像の走査の開始位置で偏光を0度にする必要があるので、偶数フレームの始まりの位置で偏光角0度となり、上記以外の位置では上記の90度と0度をなめらかにつなぐように変化する偏光角プロファイルとなる。
偏光角変調板の走査の中間点の位置X1、終点の位置X2についても同様である。
上記のように、左眼用画像である奇数フレームと右眼用画像である偶数フレームの画像光はそれぞれ互いに直行する偏光となっており、これらに適合するように互いに直行する偏光角を有する左眼用偏光板と右眼用偏光板を用いるので、左眼用画像が右眼用偏光板を、右眼用画像が左眼用偏光板通過することがなく、フレームレートを高めてもクロストークを生じさせない。
また、本実施形態においては、画像投影系などを2台用いず、1台のみで立体映像を表示することができる。
例えば、立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を、それぞれ互いに直行する偏光を有する変調光の走査により、交互に画像表示部の画像表示面に表示し、画像表示面と観察者の間に、偏光角度が互いに直行しており、右眼用画像の偏光を透過させる右眼用偏光板と左眼用画像の偏光を透過させる左眼用偏光板を有する偏光板を配置して、右眼用画像を観察者の右眼で、左眼用画像を観察者の左眼で観察させる。
また、例えば、偏光角変調板において、画像表示部と偏光角変調板を同期させるように制御して、変調光の走査位置に対応する部分が右眼用画像の再生時に変調光を第1の偏光角に変調し、左眼用画像の再生時に変調光を前記第1の偏光角と直行する第2の偏光角に変調するように、偏光角変調板を駆動する。
また、例えば、画像表示部として、グレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部を用いる。
第1実施形態と同様に、図8に示すように、スクリーンを2つの領域に分割した場合の1次元変調光の走査による画像の表示について場合には、例えば、x軸方向に並ぶ2つの領域に分割し、それぞれの領域に対応して、光源から走査ミラーまでの画像光投影系を2つ設ける。
その他、特許文献3に記載のような高いフレームレートを実現する構成及び方法を本実施形態に採用することが可能である。
例えば、走査の方向は特に限定されず、左右方向または上下方向どちらでもよい。
第1実施形態において、画像表示部は変調光の走査によって右眼用画像及び左眼用画像を表示すること可能であればよく、上記のような1次元の変調光を走査して画像を形成するGLV素子を用いた画像表示部はもちろん、液晶表示部、FED(Field Emission Display)などの線順次方式の表示部や、CRT(陰極線管)のような点走査方式の表示装置を用いることができる。上記の点走査方式の場合、表示装置部において一の方向に走査して得られる1次元の表示光を上記の1次元変調光と同様に扱うことにより、本発明の立体映像表示装置として適用することができる。また、時分割シャッターの領域の分割パターンをマトリクス状などの細かい領域に分割するようにしてもよい。
また、第2実施形態の画像表示装置としては、表示画面からの表示光が偏光を有していることが必要であり、実施形態に示したプロジェクター型の表示装置の他、液晶表示装置などを用いることができる。
また、第2実施形態の画像表示装置としては、表示画面からの表示光が第1の偏光角と第1の偏光角に直行する第2の偏光角とを有していることが必要であり、表示光は直線偏光でなく円偏光であってもよい。
また、時分割シャッターをメガネの様態とせずに、壁や装置筐体に設けた右眼用および左眼用の穴に設けた時分割シャッターとすることもできる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
Claims (14)
- 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示面に表示する画像表示部と、
前記画像表示面と観察者の間に配置され、複数の領域に分割されて前記領域ごとに個別に開閉可能に構成された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターと、
前記時分割シャッターにおいて、前記右眼用画像または前記左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する前記右眼用シャッターまたは前記左眼用シャッターのうちの前記変調光の走査位置に対応する部分のみが開くように、前記画像表示部における表示と前記時分割シャッターにおける開閉を同期させる制御部と
を有することを特徴とする立体映像表示装置。 - 前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターがそれぞれ液晶によって光透過率が変化する液晶シャッターであり、前記複数の領域に分割された電極を有する
請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 前記画像表示部がグレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部である
請求項1に記載の立体映像表示装置。 - 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を変調光の走査により交互に画像表示部の画像表示面に表示する工程と、
前記画像表示面と観察者の間に配置され、複数の領域に分割されて前記領域ごとに個別に開閉可能に構成された右眼用シャッターと左眼用シャッターを有する時分割シャッターにおいて、前記画像表示部における表示と前記時分割シャッターにおける開閉を同期させるように制御して、前記右眼用画像または前記左眼用画像の再生時にそれぞれ対応する前記右眼用シャッターまたは前記左眼用シャッターのうちの前記変調光の走査位置に対応する部分のみが開くように駆動する工程と
を有することを特徴とする立体映像表示方法。 - 前記時分割シャッターとして、前記右眼用シャッターと前記左眼用シャッターがそれぞれ液晶によって光透過率が変化する液晶シャッターであり、前記複数の領域に分割された電極を有する時分割シャッターを用いる
請求項4に記載の立体映像表示方法。 - 前記画像表示部として、グレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部を用いる
請求項4に記載の立体映像表示方法。 - 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を、それぞれ互いに直行する偏光を有する変調光の走査により、交互に画像表示面に表示する画像表示部と、
前記画像表示面と観察者の間に配置され、偏光角度が互いに直行しており、前記右眼用画像の偏光を透過させる右眼用偏光板と前記左眼用画像の偏光を透過させる左眼用偏光板を有する偏光板と
を有することを特徴とする立体映像表示装置。 - 前記画像表示部が、複数の領域に分割された電極を有する液晶素子であって、透過する光の偏光を液晶によって前記領域ごとに個別に変調可能に構成された偏光角変調板を有する
請求項7に記載の立体映像表示装置。 - 前記偏光角変調板において、前記変調光の走査位置に対応する部分が前記右眼用画像の再生時に前記変調光を第1の偏光角に変調し、前記左眼用画像の再生時に前記変調光を前記第1の偏光角と直行する第2の偏光角に変調するように、前記画像表示部と前記偏光角変調板を同期させる制御部をさらに有する
請求項7に記載の立体映像表示装置。 - 前記画像表示部がグレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部である
請求項7に記載の立体映像表示装置。 - 立体映像を視認するための視差に対応した右眼用画像及び左眼用画像を、それぞれ互いに直行する偏光を有する変調光の走査により、交互に画像表示部の画像表示面に表示する工程を有し、
画像表示面と観察者の間に配置され、偏光角度が互いに直行しており、右眼用画像の偏光を透過させる右眼用偏光板と左眼用画像の偏光を透過させる左眼用偏光板を有する偏光板を用いて、前記右眼用画像を観察者の右眼で、前記左眼用画像を前記観察者の左眼で観察させることを特徴とする
立体映像表示方法。 - 前記画像表示部において、複数の領域に分割された電極を有する液晶素子であって、透過する光の偏光を液晶によって前記領域ごとに個別に変調可能に構成された偏光角変調板を用いて、偏光角が変調される
請求項11に記載の立体映像表示方法。 - 前記偏光角変調板において、前記画像表示部と前記偏光角変調板を同期させるように制御して、前記変調光の走査位置に対応する部分が前記右眼用画像の再生時に前記変調光を第1の偏光角に変調し、前記左眼用画像の再生時に前記変調光を前記第1の偏光角と直行する第2の偏光角に変調するように、前記偏光角変調板を駆動する
請求項11に記載の立体映像表示方法。 - 前記画像表示部として、グレーティングライトバルブ素子を用いた画像表示部を用いる
請求項11に記載の立体映像表示方法。
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