JPH09304427A - センサ及び物理量検出装置 - Google Patents

センサ及び物理量検出装置

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JPH09304427A
JPH09304427A JP8125789A JP12578996A JPH09304427A JP H09304427 A JPH09304427 A JP H09304427A JP 8125789 A JP8125789 A JP 8125789A JP 12578996 A JP12578996 A JP 12578996A JP H09304427 A JPH09304427 A JP H09304427A
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power supply
sensor
circuit
physical quantity
determination
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JP8125789A
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Makoto Okada
真琴 岡田
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端子数を少なくすることができるセンサを提供
することを目的とする。 【解決手段】加速度センサ1は、検出部3、判定部4、
及び、診断部5とから構成されている。検出部3は、物
理量としての加速度を検出し、その検出した加速度に応
じた信号を出力する。判定部4は、検出部3からの信号
に基づいて、所定の加速度を検出したか否かを判定し、
その判定結果に基づいて、マイコン2から駆動電源が供
給される電源端子P1に流れる電流量を変更する。ま
た、診断部5は、検出部3からの信号に基づいて、その
検出部3の故障を診断し、その診断結果に基づいて電源
端子P1に流れる電流量を変更する。マイコン2は、電
源端子P1に流れる電流量により変化する駆動電源の電
圧に基づいて、判定部4の判定結果、及び、診断部5の
診断結果を入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセンサ及び物理量検
出装置に係り、詳しくは物理量を検出するセンサからの
信号を、そのセンサに対して駆動電源を供給する駆動部
に送信する送信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マイコン、例えば、車両に備えら
れたマイコンには加速度センサ等の様々なセンサが接続
され、それらセンサから入力される信号に基づいて車両
の状態を検出することができるようになっている。各セ
ンサには、検出量が所定のレベルに達しているかを検出
する判定回路が備えられ、その判定結果を信号としてマ
イコンに出力することにより、マイコンでの処理の単純
化を図っている。
【0003】また、近年では、各センサには診断回路が
備えられている。診断回路は、検出回路を診断するため
のものであって、その診断結果の信号をマイコンに出力
する。マイコンは、各センサからの診断結果の信号に基
づいて、コード化した信号を出力したり、診断結果に応
じた表示を行うことによって、使用者等に診断結果を知
らせるようになっている。
【0004】センサは、マイコンから供給される電源に
基づいて動作し、判定結果や診断結果等をマイコンに出
力するようになっている。従って、センサ側には、電源
を供給するための端子(電源端子とグランド端子)と、
各結果をそれぞれ出力するための端子とが設けられ、マ
イコン側にはそれらの端子に対応した端子が設けられて
いる。そして、センサ側の端子とマイコン側の端子とを
それぞれケーブルに接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
車両の状態をより詳しく検出するために、多くのセンサ
が用いられるようになってきている。使用されるセンサ
が多くなると、それらセンサとマイコンとを結ぶケーブ
ル、即ち、端子数が多くなり、それらケーブルを通すた
めの配線容量が多く必要となるという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、端子数を少なくするこ
とができるセンサ及び物理量検出装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、外部から供給される駆動
電源に基づいて動作し、目的の物理量を検出するための
センサであって、検出した物理量にに基づいて前記駆動
電源の電流量を変更するようにしたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、外部から供給さ
れる駆動電源に基づいて動作し、目的の物理量を検出す
るためのセンサであって、物理量を検出し、その検出し
た物理量に応じた信号を出力する検出部と、前記検出部
からの信号に基づいて、所定の物理量を検出したか否か
を判定し、その判定結果に基づいて前記駆動電源の電流
量を変更する判定部とを備えたことを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のセンサにおいて、更に、前記検出部からの信号に基づ
いて該検出部を診断し、その診断結果に基づいて前記駆
動電源の電流量を前記判定部と異なる量に変更する診断
部を備えたことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
うちのいずれか1項に記載のセンサと、前記センサに対
して駆動電源を供給するとともに、その駆動電源の電流
量に基づいて前記センサにより検出された物理量、又
は、前記診断部の診断結果を入力する駆動部とを備えた
ことを要旨とする。
【0011】従って、請求項1に記載の発明によれば、
センサは目的の物理量を検出し、その検出結果に基づい
て外部から供給される駆動電源の電流量が変更される。
また、請求項2に記載の発明によれば、センサは検出部
と判断部とから構成される。検出部は目的の物理量を検
出し、その検出結果に応じた信号を出力する。判断部
は、検出部からの信号に基づいて所定の物理量を検出し
たか否かを判定し、その判定結果に基づいて駆動電源の
電流量が変更される。
【0012】また、請求項3に記載の発明によれば、更
に、前記検出部からの信号に基づいて検出部を診断し、
その診断結果に基づいて駆動電源の電流量を判定部と異
なる量に変更する診断部が備えられる。
【0013】また、請求項4に記載の発明によれば、セ
ンサによって目的の物理量が検出され、その検出結果、
又は、検出部の診断結果に基づいて駆動電源の電流量が
変更される。駆動部は、センサに対して駆動電源を供給
するとともに、その駆動電源の電流量の変化に基づい
て、センサの検出結果、又は、検出部の診断結果を入力
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を加速度センサに具
体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0015】図1に示すように、センサとしての加速度
センサ1は駆動部としてのマイコン2に接続されてい
る。加速度センサ1及びマイコン2は、例えば、車両に
備えられている。加速度センサ1は、物理量として車両
に加わる振動等による加速度を検知するために設けら
れ、その加速度を検知し易い位置に備えられている。加
速度センサ1は、検知した加速度に応じて信号をマイコ
ン2に出力する。マイコン2には、加速度センサ1の他
に、車速等を検知するための複数のセンサが接続されて
いる。マイコン2は、各センサからの信号を入力し、そ
れら信号に基づいて車両の状態を検出するようになって
いる。即ち、加速度センサ1及びマイコン2により物理
量としての加速度を検出するための物理量検出装置が構
成されている。
【0016】加速度センサ1には電源端子P1,P2が
設けられ、マイコン2には電源端子P3,P4が設けら
れ。加速度センサ1側の電源端子P1,P2は、マイコ
ン2側の電源端子P3,P4とそれぞれ配線H1,H2
によって接続されている。そして、マイコン2は、加速
度センサ1に対して配線H1,H2を介して駆動電源を
供給する。一方、加速度センサ1は、配線H1,H2を
介してマイコン2に検出した加速度の判定結果及び診断
結果を送信するようになっている。即ち、加速度センサ
1とマイコン2は、接続された2本の配線H1,H2の
みにより、電源供給と信号の送信を行うようになってい
る。
【0017】加速度センサ1は、検出部3、判定部4、
及び、診断部5とから構成されている。検出部3は、加
速度を検出するために設けられている。判定部4は、検
出部3により検出された加速度が所定のレベルに達して
いるか否かを判定するために設けられている。診断部5
は、検出部3を診断するために設けられている。
【0018】検出部3には、検出回路11と積分回路1
2とが設けられている。検出回路11は、電源端子P
1,P2に接続されている。検出回路11は、電源端子
P1,P2を介してマイコン2から供給される駆動電源
に基づいて動作する。検出回路11には、並列にツェナ
ーダイオードZDが接続されている。検出回路11と電
源端子P1との間には抵抗R11が挿入接続されてい
る。ツェナーダイオードZD及び抵抗R11は検出回路
11の駆動電源を定電圧化するために設けられている。
【0019】検出回路11は、ダイアフラムやカンチレ
バーを用いた半導体センサよりなるセンサチップと、そ
のセンサチップから出力される信号を増幅する増幅器と
から構成されている。
【0020】センサチップのダイアフラムやカンチレバ
ーの表面には歪ゲージが形成されている。加速度が印加
されると、センサチップのダイアフラム(又はカンチレ
バー)が印加される加速度の大きさに応じて撓み、その
ダイアフラムの撓みに応じて歪ゲージの抵抗値が変化す
る。即ち、センサチップは、供給される駆動電源に基づ
いて、変化する歪ゲージの抵抗値に応じた電圧を出力す
る。
【0021】増幅器は、センサチップから出力される電
圧を増幅し、その増幅した電圧を検出回路11の出力信
号として積分回路12に出力する。積分回路12は、検
出回路11から入力される信号を増幅して積分し出力す
るようになっている。
【0022】判定部4には、第1の判定回路13と第2
の判定回路14とが設けられている。第1の判定回路1
3は積分回路12に接続され、その積分回路12からの
信号が入力される。第1の判定回路13の出力端子はN
PNトランジスタT1のベースに接続されている。トラ
ンジスタT1のコレクタは抵抗R1を介して電源端子P
1に接続され、エミッタは電源端子P2に接続されてい
る。
【0023】第2の判定回路14は積分回路12に接続
され、その積分回路12からの信号が入力される。第2
の判定回路14の出力端子はNPNトランジスタのベー
スに接続されている。トランジスタT1のコレクタは抵
抗R2を介して電源端子P1に接続され、エミッタは電
源端子P2に接続されている。
【0024】第1の判定回路13には判定レベルL1が
予め設定されている。第1の判定回路13は、積分回路
12からの信号(電圧)が判定レベルL1を越えている
か否かを判定し、その判定結果に基づいてトランジスタ
T1をオン又はオフに制御するようになっている。
【0025】判定レベルL1は、検出回路11により所
定の大きさの加速度を検知した場合に、積分回路12を
介して出力される信号(電圧)に対応して設定されてい
る。従って、第1の判定回路13は、所定の大きさを越
える加速度が印加されたか否かを判定するようになって
いる。
【0026】そして、第1の判定回路13は、積分回路
12からの信号が判定レベルL1よりも低い場合にトラ
ンジスタT1をオフに、積分回路12からの信号が判定
レベルL1を越えている場合にトランジスタT1をオン
に制御する。トランジスタT1がオンに制御されると、
抵抗R1及びトランジスタT1を介して電流I1が流れ
る。すると、電源端子P1を流れる電流は、トランジス
タT1がオフの場合よりも電流I1だけ余分に流れるこ
とになり、その分だけ電源端子P1の電圧が低下する。
【0027】マイコン2は、その電源端子P1の電圧、
即ち、電源端子P3の電圧の低下を検出することによ
り、トランジスタT1の状態を検出することができる。
トランジスタT1の状態は、第1の判定回路13の判定
結果であって、検出された加速度が所定の加速度を越え
ているか否かである。従って、マイコン2は、電源端子
P1の電圧の低下を検出することにより、判定レベルL
1を越える加速度が印加されているか否かを判断するこ
とができる。
【0028】第2の判定回路14には判定レベルL2が
予め設定されている。判定レベルL2は、検出回路11
により所定の大きさの加速度を検知した場合に、積分回
路12を介して出力される信号(電圧)に対応して設定
されている。従って、第2の判定回路14は、所定の大
きさを越える加速度が印加されたか否かを判定し、その
判定結果に基づいてトランジスタT2をオン又はオフさ
せるようになっている。
【0029】尚、判定レベルL1,L2は、それぞれ車
両の走行状態に応じたレベルに設定されている。例え
ば、判定レベルL1は車両が悪路走行中の時、判定レベ
ルL2は車両が衝突した時に設定されている。判定レベ
ルL1,L2を複数設定することにより、様々な車両の
状態を1つの加速度センサ1で検出することができる。
【0030】そして、第2の判定回路14は、積分回路
12からの信号が判定レベルL2よりも低い場合にトラ
ンジスタT2をオフに、積分回路12からの信号が判定
レベルL2を越えている場合にトランジスタT2をオン
に制御する。トランジスタT2がオンに制御されると、
抵抗R1及びトランジスタT2を介して電流I2が流れ
る。すると、電源端子P1を流れる電流は、トランジス
タT2がオフの場合よりも電流I2だけ余分に流れるこ
とになり、その分だけ電源端子P1の電圧が低下する。
従って、マイコン2は、その電源端子P1の電圧の電圧
の低下を検出することにより、判定レベルL2を越える
加速度が印加されているか否かを判断することができ
る。
【0031】尚、図2に示すように、判定レベルL2
は、判定レベルL1よりも大きい電圧に設定されてい
る。従って、第2の判定回路14により判定レベルL2
を越える加速度が検出された場合、その加速度は第1の
判定回路13の判定レベルL1も越えている。そのた
め、トランジスタT1,T2は共にオンに制御される。
すると、電源端子P1を流れる電流は、トランジスタT
1,T2がオフの場合よりも電流I1+I2分だけ余分
に流れることになり、その分だけ電源端子P1の電圧が
低下する。従って、マイコン2は、その電源端子P1の
電圧の低下を検出することにより、検出された加速度が
判定レベルL1を越えているか、判定レベルL2を越え
ているかを判断することができる。
【0032】尚、本実施の形態では、電流I1,I2は
共に3mAとなるように抵抗R1,R2の値が設定され
ている。従って、加速度の大きさが判定レベルL1より
も大きく判定レベルL2よりも小さい場合、電源端子P
1を流れる電流は、加速度の大きさが判定レベルL1よ
りも小さい場合(この場合を定常状態という)に流れる
電流に比べて3mA(=I1)だけ多くなり、その分だ
け電源端子P1の電圧は低下する。そして、加速度お大
きさが判定レベルL2よりも大きい場合、電源端子P1
を流れる電流は、定常状態に流れる電流に比べて6mA
(=I1+I2)だけ多くなり、その分だけ電源端子P
1の電圧は低下する。尚、図2に示した波形は、検出回
路11から出力される信号の波形であり、積分回路12
から出力される信号の波形とは異なっている。
【0033】診断部5には診断回路15が設けられてい
る。診断回路15は検出回路11に接続され、その検出
回路11からの信号が入力される。診断回路15の出力
端子はNPNトランジスタT3のベースに接続されてい
る。トランジスタT3のコレクタは抵抗R3を介して電
源端子P1に接続され、エミッタは電源端子P2に接続
されている。
【0034】診断回路15には判定レベルLmax ,Lmi
n が予め設定されている。診断回路15は、検出回路1
1からの信号(電圧)が判定レベルLmax ,Lmin を越
えているか否かを判定し、その判定結果に基づいてトラ
ンジスタT3をオン又はオフに制御するようになってい
る。
【0035】判定レベルLmax ,Lmin は、検出回路1
1のセンサチップが破損等して検出回路11が故障した
場合に、検出回路11を介して出力される信号(電圧)
に対応して設定されている。即ち、検出回路11が故障
すると、その検出回路11から出力される信号は、最大
又は最小の電圧が出力される。従って、診断回路15
は、検出回路11が故障しているか否かを検出するよう
になっている。
【0036】そして、診断回路15は、検出回路11か
らの信号が判定レベルLmax と判定レベルLmin との間
の電圧の場合にトランジスタT3をオフ制御する。一
方、診断回路15は、検出回路11からの信号が判定レ
ベルLmax よりも高い電圧か、又は、判定レベルLmin
よりも低い電圧の場合にトランジスタT3をオンに制御
する。トランジスタT3がオンに制御されると、抵抗R
3及びトランジスタT3を介して電流I3が流れる。す
ると、電源端子P1を流れる電流は、トランジスタT3
がオフの場合よりも電流I3だけ余分に流れることにな
り、その分だけ電源端子P1の電圧が低下する。
【0037】マイコン2は、その電源端子P1の電圧の
低下を検出することにより、トランジスタT3の状態を
検出することができる。トランジスタT3の状態は、診
断回路15の判定結果であって、検出回路11が故障し
ているか否かである。従って、マイコン2は、電源端子
P1の電圧の低下を検出することにより、検出回路11
の故障を検出することができる。
【0038】尚、検出回路11と積分回路12との接続
は、ACカップリングとなっている。従って、積分回路
12には、検出回路11から出力される信号のうち、A
C成分のみが入力され、DC成分は入力されない。そし
て、センサチップの破損等による検出回路11が故障し
た場合に出力される信号は、最大又は最小の値が連続す
るので、積分回路12にはその信号は入力されない。
【0039】その結果、積分回路12から出力される信
号は「0」となるので、第1,第2の判定回路13,1
4のレベルL1,L2をそれぞれ越えることはない。従
って、検出回路11が故障した場合には、診断回路15
のみが動作し、第1,第2の判定回路13,14は動作
しない。
【0040】そのため、診断回路15が動作するときに
トランジスタT3に流れる電流I3の値は、電流I1の
値、又は、電流I1と電流I2とを合計した値とは異な
る値に設定する必要がある。そして、本実施の形態で
は、トランジスタT1,T2にそれぞれ流れる電流I
1,I2をそれぞれ3mAに設定していることから、電
流I3=9mAに設定している。従って、診断回路15
が検出回路11の故障を検出した場合、電源端子P1を
流れる電流は、定常状態に流れる電流に比べて9mAだ
け多くなり、その分だけ電源端子P1の電圧は低下す
る。
【0041】すると、図3に示すように、例えば、定常
状態の時に電源端子P1を流れる電流を14mAとした
場合、第1の判定回路13により判定レベルL1を越え
る加速度が検出された場合には、電源端子P1を流れる
電流は、電流I1(=3mA)だけ増加して17mAと
なる。この時、電源端子P1に供給される電圧を例えば
10Vとすると、電源端子の電圧は10Vから9.4V
に低下する。
【0042】同様に、第2の判定回路14により判定レ
ベルL1を越える加速度が検出された場合には、電源端
子P1を流れる電流は、電流I1+I2(=6mA)だ
け増加して20mAとなり、電圧は8.8Vに低下す
る。また、診断回路15により検出回路11の故障が検
出された場合には、電源端子P1を流れる電流は、電流
I3(=9mA)だけ増加して23mAとなり、電圧は
8.2Vに低下する。
【0043】即ち、第1,第2の判定回路13,14及
び診断回路15は、それぞれ判定結果に基づいてトラン
ジスタT1〜T3をオン/オフ制御することによって、
電源端子P1の電圧を、定常状態から3つの異なる電圧
へ変化させる。従って、加速度センサ1は、3つの信号
を電源端子P1によりマイコン2に出力することができ
る。そして、マイコン2は、電源端子P1の電圧変化を
検出することにより、定常状態と他の3つの判定結果と
をそれぞれ区別して入力することができる。
【0044】マイコン2側の電源端子P3は抵抗R21
の一端に接続され、電源端子P4はグランドGNDに接
続されている。抵抗R21の他端は図示しないバッテリ
に接続され、そのバッテリから電源電圧VDD(例えば1
2V)が供給されている。抵抗R21は、電源電圧VDD
から加速度センサ1に必要な電圧(例えば10V)を生
成するために設けられている。
【0045】マイコン2には、分圧回路21が設けられ
ている。分圧回路21は、直列接続された抵抗R22,
R23により構成され、電源端子P3,P4間に接続さ
れている。分圧回路21は、電源端子P3の電圧、即
ち、電源端子P1の電圧をマイコン2の図示しないCP
Uにて読み込み可能な電圧に変換するために設けられて
いる。
【0046】即ち、マイコン2のCPUは、図示しない
A/Dコンバータを介して電源端子P3の電圧を入力す
る。その電源端子P3の電圧は、A/Dコンバータの入
力電圧範囲を越えている。そのため、分圧回路21によ
り電源端子P3の電圧をA/Dコンバータの入力電圧範
囲内とすることで、電源端子P3の電圧変化をA/Dコ
ンバータを介してCPUに入力するようになっている。
【0047】そして、CPUはA/Dコンバータを介し
てデジタルデータに変換された入力電圧Vinを入力し、
その入力電圧Vinの電圧に基づいて第1,第2の判定回
路13,14の判定結果及び診断回路15の診断結果を
入力することができる。
【0048】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を奏する。 (1)加速度センサ1は、検出部3、判定部4、及び、
診断部5とから構成されている。検出部3は、物理量と
しての加速度を検出し、その検出した加速度に応じた信
号を出力する。判定部4は、検出部3からの信号に基づ
いて、所定の加速度を検出したか否かを判定し、その判
定結果に基づいて、マイコン2から駆動電源が供給され
る電源端子P1に流れる電流量を変更する。また、診断
部5は、検出部3からの信号に基づいて、その検出部3
の故障を診断し、その診断結果に基づいて電源端子P1
に流れる電流量を変更するようにした。
【0049】マイコン2は、電源端子P1に流れる電流
量により変化する駆動電源の電圧に基づいて、判定部4
の判定結果、及び、診断部5の診断結果を入力すること
ができる。その結果、加速度センサ1とマイコン2に
は、それぞれ電源端子P1,P2、P3,P4を設けて
配線H1,H2で接続するだけで、加速度センサ1に対
する駆動電源の供給と、加速度センサ1からマイコン2
への信号の伝達を行うことができるので、端子数を従来
に比べて低減することができる。
【0050】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 (1)上記実施の形態では、抵抗R1〜R3の値を設定
して各トランジスタT1〜T3に流れる電流I1〜I3
をそれぞれ3mA,3mA,9mAとなるようにした
が、電流I1〜I3の値を変更する、例えば、電流I
1,I2を2mA、電流I3を6mA、等となるように
抵抗R1〜R3の値を適宜変更して実施してもよい。ま
た、上記実施の形態では、電流I1,I2を同じ値とな
るように抵抗R1,R2を設定したが、それぞれ異なる
電流値、例えば、電流I1を2mA、電流I2を4m
A、等になるように抵抗R1,R2の値を適時変更して
実施してもよい。
【0051】(2)上記実施の形態では、加速度センサ
1を検出部3、判定部4、及び、診断部5により構成し
たが、検出部3と判定部4のみの構成として実施しても
よい。
【0052】(3)上記実施の形態では、第1,第2の
判定回路13,14により判定部4を構成したが、判定
部4を第1の判定回路13又は第2の判定回路14のい
ずれか一方のみの構成として実施してもよい。
【0053】(4)上記実施の形態では、物理量として
加速度を検知する検出回路11を備えた加速度センサ1
に具体化したが、他の物理量、例えば、温度,速度,ト
ルク,光量等を検知する検出回路を備えたセンサに具体
化して実施してもよい。
【0054】(5)上記実施の形態では、第1,第2の
判定回路13,14を備え、それぞれに判定レベルL
1,L2を設定して車両の状態を検出するようにした
が、3つ以上複数の判定レベルに設定された判定回路を
備え、1つの加速度センサ1により様々な状態を検出す
ることができるようにして実施してもよい。
【0055】以上、この発明の各実施の形態について説
明したが、各形態から把握できる請求項以外の技術思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のセン
サにおいて、判定部は、検出部からの信号を判定する第
1の判定レベルが予め設定された第1の判定回路と、検
出部からの信号を判定する第2の判定レベルが予め設定
された第2の判定回路とから構成されたセンサ。この構
成によれば、検出される物理量により、様々な状態を検
出することが可能となる。
【0056】(ロ)請求項1〜3、上記(イ)のうちの
いずれか1つに記載のセンサにおいて、物理量は加速度
であるセンサ。この構成によれば、印加される加速度を
接続する端子数が少なく、容易に検出可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、端
子数を少なくすることができるセンサ及び物理量検出装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の加速度センサのブロック回路
図。
【図2】 第1,第2の判定回路、診断回路の動作を説
明する波形図。
【図3】 電源端子に流れる電流変化を示す説明図。
【符号の説明】
1…センサとしての加速度センサ、2…駆動部としての
マイコン、3…検出部、4…判定部、5…診断部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される駆動電源に基づいて
    動作し、目的の物理量を検出するためのセンサであっ
    て、 検出した物理量に基づいて前記駆動電源の電流量を変更
    するようにしたセンサ。
  2. 【請求項2】 外部から供給される駆動電源に基づいて
    動作し、目的の物理量を検出するためのセンサであっ
    て、 物理量を検出し、その検出した物理量に応じた信号を出
    力する検出部と、 前記検出部からの信号に基づいて、所定の物理量を検出
    したか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記駆動
    電源の電流量を変更する判定部とを備えたセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のセンサにおいて、 更に、前記検出部からの信号に基づいて該検出部を診断
    し、その診断結果に基づいて前記駆動電源の電流量を前
    記判定部と異なる量に変更する診断部を備えたセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちのいずれか1項に記
    載のセンサと、 前記センサに対して駆動電源を供給するとともに、その
    駆動電源の電流量に基づいて前記センサにより検出され
    た物理量、又は、前記診断部の診断結果を入力する駆動
    部とを備えた物理量検出装置。
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