JPH09304411A - カンチレバー及びカンチレバー連結体並びにそれらの製造方法 - Google Patents

カンチレバー及びカンチレバー連結体並びにそれらの製造方法

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JPH09304411A
JPH09304411A JP8150046A JP15004696A JPH09304411A JP H09304411 A JPH09304411 A JP H09304411A JP 8150046 A JP8150046 A JP 8150046A JP 15004696 A JP15004696 A JP 15004696A JP H09304411 A JPH09304411 A JP H09304411A
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JP
Japan
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cantilever
thin film
lever portion
cantilevers
film
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JP8150046A
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Nobuyuki Nakagiri
伸行 中桐
Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
Hiroyuki Sugimura
博之 杉村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のカンチレバーに分離する際に発生して
いたトラブルを未然に防止する。 【解決手段】 カンチレバー11は、先端側に探針12
を有するレバー部13とと、該レバー部13を支持する
支持体14とを備える。カンチレバー連結体は、複数の
カンチレバー11が、隣り合う支持体14間で分離自在
に連結されてなる。支持体14間が刃物にて切断可能な
アルミニウム膜(箔)19で架橋されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡等で用いられるカンチレバー及び該カンチレバーが
複数連結されてなるカンチレバー連結体、並びにそれら
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子間力顕微鏡等の走査型プローブ顕微
鏡が開発された当初は、カンチレバーとして金属線や金
属箔が用いられた。その後、シリコンデバイスを製作す
る半導体製造技術を応用した例えば1mm以下の長さの
マイクロカンチレバーが作られ、飛躍的に走査型プロー
ブ顕微鏡が発展した。このカンチレバーのレバー部は、
通常、シリコンナイトライドあるいはシリコン製のもの
が使われる。これらの走査型プローブ顕微鏡に用いられ
るカンチレバーは、レバー部の長さが例えば1mm以下
であるため、該レバー部が数mmの支持体と一体化され
た形で製造される。1枚のウエハを用いて多数のカンチ
レバーが製造されるが、製造直後に個々のカンチレバー
に分離してしまうと、その取り扱いが不便であるので、
複数のカンチレバーの隣り合う支持体間が分離自在に連
結されている。カンチレバーを単体で販売する際や、支
持体間が連結された複数のカンチレバーからなるカンチ
レバー連結体を購入してカンチレバーを使用する際に、
連結されていた支持体間を分離して単体のカンチレバー
を得る。
【0003】ここで、従来の原子間力顕微鏡用のカンチ
レバー連結体及びカンチレバーの一例について、図5を
参照して説明する。
【0004】図5は従来のカンチレバー連結体を示す図
であり、図5(a)はその概略平面図、図5(b)は図
5(a)中のX1−X2線に沿った概略断面図、図5
(c)は図5(a)中のY1−Y2線に沿った概略断面
図である。
【0005】この従来のカンチレバー連結体は、図5に
示すように、先端側に探針2を有するレバー部3と該レ
バー部3を支持する支持体4とを備えた複数のカンチレ
バー1が、隣り合う支持体4間で分離自在に連結されて
構成されている。
【0006】レバー部3は、窒化珪素(シリコンナイト
ライド)膜5,6で構成され、三角形の板ばね状の形状
をしている。なお、両方の膜5,6が同一の材料で構成
されているので、両者は実質的には単一の膜となってい
る。探針2は、レバー部3の窒化珪素膜6が突出して形
成されている。支持体4は、ガラス部材7と、該ガラス
部材7が接合されている箇所の前記窒化珪素膜5,6と
から構成されている。
【0007】ガラス部材7は並列された各支持体4に渡
って連続して構成されており、ガラス部材7には隣り合
う支持体4間において分離溝7aが形成され、ガラス部
材7における分離溝7aを形成した箇所の厚みが薄くさ
れている。このように、この従来のカンチレバー連結体
では、カンチレバー1の支持体4を構成するガラス部材
7が連続しするとともにガラス部材7に分離溝7aが形
成されることによって、複数のカンチレバー1が隣り合
う支持体4間で分離自在に連結されている。
【0008】この従来のカンチレバー連結体によれば、
カンチレバー1を使用する際などには、使用者等が支持
体4に力を加えて分離溝7aに沿って割って破断させる
ことによって、連結されていた支持体4間を分離して単
体のカンチレバー1を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のカンチレバー連結体では、前述したように、個々の
カンチレバー1への分離は、支持体4を構成する堅い物
質であるガラス部材7を分離溝7aが形成された薄い部
分で割って破断させることにより行う。したがって、こ
の分離の際、力を加えすぎてカンチレバー1を破損する
ことがある。また、支持体4の破片が生じる。この破片
が支持体4や、場合によってはレバー部3に付着した
り、さらにはレバー部3の先端部に作りつけた探針2に
付着する。これにより、カンチレバー1の支持体4をホ
ルダーに取り付ける際にホルダーと支持体4との間に破
片が挟まったり、カンチレバー1の取付位置や取付角度
を微妙に変化させたり、レバー部3の機械的な特性を変
化させたり、あるいは探針2の先端を破損させたりする
などの問題があった。
【0010】以上説明した事情は、原子間力顕微鏡用の
カンチレバーのみならず、他の種々の走査型プローブ顕
微鏡用のカンチレバーや他の用途に用いられる同様の構
造を有するカンチレバーに関しても、同様であった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、個々のカンチレバーに分離する際に従来生じ
ていた、力を加えすぎることによるカンチレバーの破
損、カンチレバーの取付位置や角度の変化、レバー部3
の機械的な特性の変化、探針先端の破損などのトラブル
を未然に防止することができる、カンチレバー及びカン
チレバー連結体並びにそれらの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるカンチレバーは、先端側
に探針を有するレバー部と該レバー部を支持する支持体
とを備えたカンチレバーにおいて、単体においては切断
可能な薄膜を前記支持体に備えたものである。
【0013】なお、本明細書では、「切断可能」とは、
当該物質の粉や破片等を実質的に生ずることなく切るこ
とができることをいう。
【0014】従来のカンチレバーでは、支持体は、堅い
物質であり、切断不能であって分離させるためには破断
させざるを得ない物質のみから構成されていた。例え
ば、前述した図5に示す従来のカンチレバー1では、支
持体4はガラス部材7及び窒化珪素膜5,6で構成され
ているが、これらはいずれも、堅い物質であり、切断不
能であって分離させるためには破断させざるを得ない。
したがって、複数のカンチレバーを隣り合う支持体間で
連結するためには、支持体を構成する破断させざるを得
ない物質で支持体間を連結しなければならず、そのた
め、前述したような分離時のトラブルが発生していたの
である。
【0015】これに対し、前記第1の態様によるカンチ
レバーでは、従来のカンチレバーと異なり、支持体は切
断可能な薄膜を有している。したがって、複数のカンチ
レバーを隣り合う支持体間の連結を当該切断可能な薄膜
により行うことができる。このため、支持体間の分離は
当該連結した薄膜を切断することにより行うことがで
き、例えば、刃物により薄膜を切断したりあるいは薄膜
を複数回折り曲げることにより切断したりすることがで
き、ほとんど力を要することなくかつ破片を生ずること
なく支持体間を分離することができる。よって、前述し
たような分離時のトラブルを未然に防止することができ
る。
【0016】本発明の第2の態様によるカンチレバー連
結体は、先端側に探針を有するレバー部と該レバー部を
支持する支持体とを備えた複数のカンチレバーが、隣り
合う前記支持体間で分離自在に連結されてなるカンチレ
バー連結体において、前記支持体間が切断可能な薄膜で
架橋されたものである。
【0017】この第2の態様によれば、支持体間が切断
可能な薄膜で架橋されているので、支持体間の分離は当
該薄膜を切断することにより行うことができ、例えば、
刃物により薄膜を切断したりあるいは薄膜を複数回折り
曲げることにより切断したりすることができ、ほとんど
力を要することなくかつ破片を生ずることなく支持体間
を分離することができる。よって、前述したような分離
時のトラブルを未然に防止することができる。
【0018】本発明の第3の態様によるカンチレバー連
結体は、前記第2の態様によるカンチレバー連結体にお
いて、前記薄膜が柔軟性を有するものである。前記薄膜
が切断可能であるためには、この第3の態様のように、
前記薄膜が柔軟性を有していることが好ましい。
【0019】本発明の第4の態様によるカンチレバー連
結体は、前記第2又は第3の態様によるカンチレバー連
結体において、前記薄膜が金属箔又は有機膜であるもの
である。切断可能な薄膜としては、この第4の態様のよ
うに、金属箔や有機膜を挙げることができる。
【0020】本発明の第5の態様によるカンチレバー連
結体は、前記第2乃至第4のいずれかの態様によるカン
チレバー連結体において、前記薄膜が刃物にて切断可能
であるものである。この第5の態様によれば、前記薄膜
が刃物にて切断可能であるので、支持体間の分離に際し
て、身近な道具であるナイフや剃刀の刃などを用いるこ
とができ、特別な道具を要しないので、好ましい。
【0021】本発明の第6の態様によるカンチレバーの
製造方法は、先端側に探針を有するレバー部と該レバー
部を支持する支持体とを備えた複数のカンチレバーを1
枚のウエハを用いて製造する方法において、隣り合う支
持体間を架橋するための切断可能な薄膜を成膜する工程
を備えたものである。
【0022】本発明の第7の態様によるカンチレバー連
結体の製造方法は、先端側に探針を有するレバー部と該
レバー部を支持する支持体とを備えた複数のカンチレバ
ーが、隣り合う前記支持体間で分離自在に連結されてな
るカンチレバー連結体を1枚のウエハを用いて製造する
方法において、隣り合う支持体間を架橋するための切断
可能な薄膜を成膜する工程を備えたものである。
【0023】前記第6及び第7の態様による製造方法に
よれば、隣り合う支持体間を架橋するための切断可能な
薄膜を成膜する工程を備えているので、前記第1乃至第
5の態様によるカンチレバー又はカンチレバー連結体を
製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態によるカン
チレバー連結体及びカンチレバーについて、図1を参照
して説明する。
【0025】図1は、本実施の形態によるカンチレバー
連結体を示す図であり、図1(a)はその概略平面図、
図1(b)は図1(a)中のX3−X4線に沿った概略
断面図、図1(c)は図1(a)中のY3−Y4線に沿
った概略断面図である。
【0026】本実施の形態によるカンチレバー連結体
は、図1に示すように、先端側に探針12を有するレバ
ー部13と該レバー部13を支持する支持体14とを備
えた複数のカンチレバー11が、隣り合う支持体4間で
分離自在に連結されて構成されている。
【0027】レバー部13は、窒化珪素(シリコンナイ
トライド)膜15,16及びこの上面に形成されたシリ
コン膜17で構成され、三角形の板ばね状の形状をして
いる。なお、膜15,16が同一の材料で構成されてい
るので、両者は実質的には単一の膜となっている。探針
12は、レバー部13の窒化珪素膜16が突出して形成
されている。支持体14は、ガラス部材18と、該ガラ
ス部材18が接合されている箇所のアルミニウム膜(金
属箔)19、前記窒化珪素膜15,16及び前記シリコ
ン膜17とから構成されている。切断可能な薄膜として
のアルミニウム膜19は、並列された各支持体14に渡
って連続して構成されており、該アルミニウム膜19に
より隣り合う支持体14間が架橋されている。アルミニ
ウム膜19の厚みは、例えば10〜30μm程度とさ
れ、柔軟性を有し、ナイフや剃刀の刃などの刃物にて切
断可能である。なお、ガラス部材18は、各支持体14
間で分離されており連続していない。また、窒化珪素膜
15,16及びシリコン膜17も、各支持体14間で分
離されており連続していない。
【0028】次に、図1に示すカンチレバー連結体の製
造方法の一例について、図2乃至図4を参照して説明す
る。図2乃至図4は、図1に示すカンチレバー連結体の
製造工程の一例を示す図である。図2(a)〜(d)及
び図3(a)(c)は、図1(b)に対応する概略断面
図である。図2(e)は、図2(d)中のY5−Y6線
に沿った概略断面図であり、図1(c)に対応してい
る。図3(b)は、図3(a)中のX5−X6矢視図で
あり、図1(a)に対応している。図3(d)は、図3
(c)中のY7−Y8線に沿った概略断面図であり、図
1(c)に対応している。なお、図2乃至図4におい
て、図1中の各要素と対応する要素には同一符号を付し
ている。
【0029】まず、半導体基板(ウエハ)として、(1
00)面方位のシリコン単結晶基板21を用い、CVD
法等により基板21の両面に厚み250nmの窒化珪素
膜15,25を形成する(図2(a))。次に、リソグ
ラフィー法及びドライエッチング法を用いて窒化珪素膜
15をパターニングすることによって、窒化珪素膜15
の所定箇所に、基板21の表面を露出させる四角形状の
開口15aを形成する(図2(b))。開口15aのパ
ターン形状、大きさ、数量は任意に設定することが可能
である。次に、この基板を水酸化カリウム(KOH)水
溶液又はテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
(TMAH)水溶液などのシリコン用のエッチング液に
浸漬し、窒化珪素膜15,25をマスクとし、開口15
aから露出した基板21の部分を四角錐状にエッチング
して、開口15aに連続する四角錐状(ピラミッド型)
のトレンチ21aを形成する(図2(c))。
【0030】その後、図2(c)に示す状態の基板の両
面にCVD法等により再び厚み250nmの窒化珪素膜
16,26を成膜し、更にこの両面にCVD法等により
シリコン膜17,27を成膜する(図2(d))。な
お、トレンチ21aの部分に成膜された窒化珪素膜16
の部分が、探針12となる。
【0031】次いで、基板21の下面の窒化珪素膜2
5,26及びシリコン膜27をドライエッチング法によ
り除去するとともに、基板21の上面の窒化珪素膜1
6,17及びシリコン膜17に対して、レバー部13及
び支持体14の所望の形状に合わせて、リソグラフィー
法及びドライエッチング法によりパターニングを施す
(図3(a)(b))。例えば、支持体14の大きさを
2×4mmとし、レバー部13の形状を三角形の板ばね
状の形状とし、レバー部13の長さを200μmとする
ことができる。なお、図3(b)では一列分のカンチレ
バーのパターンのみを示しているが、実際には、基板2
1上には複数列分のカンチレバーのパターンが形成され
ることは言うまでもない。
【0032】一方、以上説明した工程とは別に、厚み1
mmの所定の大きさのガラス板18の片面に無電界メッ
キでアルミニウム膜19を100μmの厚みで成膜する
(図4(a))。次に、アルミニウム膜19を成膜した
ガラス板18をダイシングソーで支持体14に合わせて
個々のガラス部材18に切り離す(図4(b))。この
とき、列方向(図4中の左右方向であって、図1(a)
中の上下方向に相当している。)のアルミニウム膜19
は切り離さず、アルミニウム膜19は各列毎に切り離
す。
【0033】そして、図3(c)(d)に示すように、
図4(b)に示す状態の各列のアルミニウム膜19及び
ガラス部材18を、アルミニウム膜19を下側にして図
3(a)(b)に示す状態の基板上に位置合わせしてセ
ットする。次いで、これらを数百度に加熱してシリコン
膜17とガラス部材18との間でシリコンとアルミニウ
ムとの混晶を成長させて、シリコン膜17とガラス部材
18との間を接合する。
【0034】その接合の後に、図3(c)(d)に示す
状態の基板をKOH水溶液又はTMAH水溶液等に浸漬
して基板21を除去する。これにより、図1に示すカン
チレバー連結体が完成する。なお、基板21を除去する
ことにより、各列のカンチレバー連結体間は分離され
る。
【0035】以上説明した図1に示すカンチレバー連結
体では、支持体14間が切断可能な薄膜としてのアルミ
ニウム膜19で架橋されているので、単体のカンチレバ
ー11を得る場合の支持体14間の分離は当該連結した
アルミニウム膜19を切断することにより行うことがで
き、例えば、刃物によりアルミニウム膜19を切断する
ことができ、ほとんど力を要することなくかつ破片を生
ずることなく支持体間を分離することができる。よっ
て、前述したような従来生じていた分離時のトラブルを
未然に防止することができる。
【0036】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0037】例えば、前記実施の形態では、架橋用の切
断可能な薄膜としてアルミニウム膜19が用いられてい
たが、当該薄膜としてモリブデン、タングステン等の金
属箔を用いてもよい。モリブデンやタングステン等もシ
リコンと混晶を作るので、アルミニウム膜19と同様
に、シリコン膜17に接合可能である。もっとも、本発
明では、接合の方法自体は何ら限定されるものではな
く、例えば、接着剤等を用いて接合してもよい。この場
合、前記シリコン膜17は成膜しなくてもよい。また、
切断可能な薄膜としては金属箔に限定されるものではな
く、例えば、合成樹脂等による有機膜を用いてもよい。
また、架橋用の薄膜19は、前記実施の形態ではガラス
部材18の下面に設けられていたが、例えば、上面に設
けてもよい。また、カンチレバー連結体として、適度な
強度を有し、複数回折り曲げることで切断可能な薄膜状
の物質を用いることでも構わない。
【0038】また、前記実施の形態によるカンチレバー
は、基板を最終的に完全に除去するタイプのものであっ
たが、本発明は、例えば、基板の一部を支持体として残
すタイプのカンチレバーにも適用することができる。
【0039】さらに、前記実施の形態によるカンチレバ
ーは、原子間力顕微鏡用のカンチレバーの例であった
が、本発明は、他の種々の走査型プローブ顕微鏡用のカ
ンチレバーに適用することができるのみならず、他の用
途に用いられる同様の構造を有するカンチレバーにも適
用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
個々のカンチレバーに分離する際に従来生じていた、力
を加えすぎることによるカンチレバーの破損、カンチレ
バーの取付位置や角度の変化、レバー部3の機械的な特
性の変化、探針先端の破損などのトラブルを未然に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるカンチレバー連結
体を示す図であり、図1(a)はその概略平面図、図1
(b)は図1(a)中のX3−X4線に沿った概略断面
図、図1(c)は図1(a)中のY3−Y4線に沿った
概略断面図である。
【図2】図1に示すカンチレバー連結体の製造工程の一
例を示す概略図である。
【図3】図1に示すカンチレバー連結体の前記製造工程
を示す他の概略図である。
【図4】図1に示すカンチレバー連結体の前記製造工程
を示す更に他の概略図である。
【図5】従来のカンチレバー連結体を示す図であり、図
5(a)はその概略平面図、図5(b)は図5(a)中
のX1−X2線に沿った概略断面図、図5(c)は図5
(a)中のY1−Y2線に沿った概略断面図である。
【符号の説明】
11 カンチレバー 12 探針 13 レバー部 14 支持体 15,16 窒化珪素膜 17 シリコン膜 18 ガラス部材 19 アルミニウム膜(金属箔)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に探針を有するレバー部と該レバ
    ー部を支持する支持体とを備えたカンチレバーにおい
    て、切断可能な薄膜を前記支持体に備えたことを特徴と
    するカンチレバー。
  2. 【請求項2】 先端側に探針を有するレバー部と該レバ
    ー部を支持する支持体とを備えた複数のカンチレバー
    が、隣り合う前記支持体間で分離自在に連結されてなる
    カンチレバー連結体において、前記支持体間が切断可能
    な薄膜で架橋されたことを特徴とするカンチレバー連結
    体。
  3. 【請求項3】 前記薄膜が柔軟性を有することを特徴と
    する請求項2記載のカンチレバー連結体。
  4. 【請求項4】 前記薄膜が金属箔又は有機膜であること
    を特徴とする請求項2又は3記載のカンチレバー連結
    体。
  5. 【請求項5】 前記薄膜が刃物にて切断可能であること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のカンチ
    レバー連結体。
  6. 【請求項6】 先端側に探針を有するレバー部と該レバ
    ー部を支持する支持体とを備えた複数のカンチレバーを
    1枚のウエハを用いて製造する方法において、隣り合う
    支持体間を架橋するための切断可能な薄膜を成膜する工
    程を備えたことを特徴とするカンチレバーの製造方法。
  7. 【請求項7】 先端側に探針を有するレバー部と該レバ
    ー部を支持する支持体とを備えた複数のカンチレバー
    が、隣り合う前記支持体間で分離自在に連結されてなる
    カンチレバー連結体を1枚のウエハを用いて製造する方
    法において、隣り合う支持体間を架橋するための切断可
    能な薄膜を成膜する工程を備えたことを特徴とするカン
    チレバー連結体の製造方法。
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