JPH09304283A - バリ検出装置及びバリ検出方法 - Google Patents

バリ検出装置及びバリ検出方法

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JPH09304283A
JPH09304283A JP8121812A JP12181296A JPH09304283A JP H09304283 A JPH09304283 A JP H09304283A JP 8121812 A JP8121812 A JP 8121812A JP 12181296 A JP12181296 A JP 12181296A JP H09304283 A JPH09304283 A JP H09304283A
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burr
laser light
work
angle
groove
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JP8121812A
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English (en)
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Masakazu Hayashi
正和 林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータロータのモータコミュテータの溝部に発
生したバリを短時間で検出することが可能なバリ検出装
置を提供すること。 【解決手段】モータコミュテータ12の溝部17に形成
されたバリFを検出するバリ検出装置3において、保持
ローラ21a〜21dに保持されたモータコミュテータ
12を軸心線Cを中心として回転駆動する駆動ローラ4
2と、レーザビームLO をモータコミュテータ12の外
周に照射するレーザ照射部30と、モータコミュテータ
12の外周面16aで反射する反射光L1 及び溝部17
のバリFで反射光L1 と異なる角度で反射する反射光L
2 のうち少なくとも反射光L2 を受光する集光ファイバ
51と、集光ファイバ51が受光した光信号SE によっ
て溝部17のバリFの有無を判定する検出信号処理回路
53を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動モータにおける
モータロータ等に発生するバリを検出するバリ検出装置
に関し、特に凹部に発生するバリを検出するバリ検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータを構成する部品として図9の
(a)に示すようなモータロータ10が用いられてい
る。モータロータ10は、円筒状のドラム11と、モー
タコミュテータ12と、軸部13とから構成されてい
る。
【0003】モータコミュテータ12は、円筒状のコミ
ュテータ本体14と、接触部15とから構成されてお
り、接触部15は多数の接触片16を有している。な
お、図9の(b)中17は溝部を示している。
【0004】溝部17にはバリFが生じる場合がある。
このバリFはモータコミュテータ10を電動モータ(不
図示)に組み込んで使用する際に飛散し、接触不良等を
起こす虞がある。このため、モータコミュテータ10に
生じたバリFを発見し、除去する必要があった。
【0005】一方、バリFを検出する方法として、従来
から図10に示すようなバリ検出装置1が用いられてい
る。なお、図中Wは被検体となるワークを示している。
このバリ検出装置1では、電気マイクロメータなどで構
成される測定プローブ2を備えており、この測定プロー
ブ2をワークWの外形面に沿って適宜移動させることに
よってワークWの形状を測定し、本来ワークWが持つ寸
法からの偏差を測定することによって、バリFの位置・
大きさを検出する方法を採用していた。
【0006】このような接触式のバリ検出方法を採用す
る装置としては、例えば特開平4−187364の鋳物
のバリ取り装置や特開平4−158236のイヤホン検
査装置が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような接触式の
測定プローブ2を用いたバリ検出方法では次のような問
題があった。すなわち、測定プローブ2においては、バ
リFが図10に示すようにワークWの表面に凸状に存在
している場合には適用できるが、図9の(b)に示すよ
うにモータロータ10の溝部17などの凹部に生じた場
合には測定プローブ2が溝部17内に入り込めず、バリ
Fを検出できない場合があった。
【0008】また、上述したバリ検出装置1の測定プロ
ーブ2では、通常数0.1mm角程度の領域の箇所の測
定に1msec〜1sec程度の時間を要する。このた
め、例えば被検体が直径30mm×長さl50mmのモ
ータロータのモータコミュテータである場合には、測定
する領域が5000mm2 となり、必要な測定時間は5
×102 〜5×105 sec、すなわち10分〜140
時間と極めて長い測定時間が必要となる。このため、モ
ータの生産ラインに組み込むことができないという問題
があった。
【0009】さらに、接触片16が銅等の比較的柔らか
い材質のもので形成されている場合は、バリFが測定プ
ローブ2に接触すると潰れて変形し、検出できなくなる
という問題もあった。
【0010】そこで本発明は、例えばモータロータのモ
ータコミュテータの溝部等に発生したバリ、すなわち円
柱状のワークの溝部に発生したバリを短時間、すなわち
数sec〜数10sec程度で検出することが可能なバ
リ検出装置及びバリ検出方法を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、円柱状
に形成されるとともに、その軸心線と平行に設けられた
溝部を有するワークの上記溝部に形成されたバリを検出
するバリ検出装置において、上記ワークを上記軸心線を
中心として回転自在に保持する保持手段と、この保持手
段に保持された上記ワークを上記軸心線を中心として回
転駆動する回転駆動手段と、レーザ光を上記ワークの外
周に照射するレーザ光源と、上記ワークの外周面で反射
する第1のレーザ光及び上記溝部のバリで上記第1のレ
ーザ光と異なる角度で反射する第2のレーザ光のうち少
なくとも上記第2のレーザ光を受光する受光手段と、こ
の受光手段の受光信号によって上記溝部のバリの有無を
判定する判定手段とを備えるようにした。
【0012】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記受光手段は、上記第2の
レーザ光だけを受光する構成であることが好ましい。請
求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明
において、上記レーザ光源は、上記レーザ光を上記ワー
クの上記外周の接線に対して角度α°で照射するように
設けられ、上記ワークにおける前記レーザ光源による照
射部が鉛直方向から角度β°回転している際に、上記受
光部は、α<γ<180−α−2β[°]を満足する角
度γの範囲内に設けられていることが好ましい。
【0013】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記受光手段は、上記第1の
レーザ光と、上記第2のレーザ光とをそれぞれの反射方
向に応じた位置で検出する構成であることが好ましい。
【0014】請求項5に記載された発明は、請求項1乃
至4に記載された発明において、上記回転駆動手段は、
上記ワークの上記軸心線と平行の軸心線を有する回転ド
ラムと、この回転ドラムを回転駆動するドラム駆動手段
と、上記回転ドラムを上記ワークの表面に当接させる当
接手段とを備えていることが好ましい。
【0015】請求項6に記載された発明は、円柱状に形
成されるとともに、その軸心線と平行に設けられた溝部
を有するワークの上記溝部に形成されたバリを検出する
バリ検出方法において、上記ワークを上記軸心線を中心
に所定角度だけ回転させる回転工程と、レーザ光を上記
ワークに照射する照射工程と、上記ワークの外周面で反
射する第1のレーザ光及び上記溝部のバリで上記第1の
レーザ光と異なる角度で反射する第2のレーザ光のうち
少なくとも上記第2のレーザ光を受光する受光工程と、
この受光手段の受光信号によって上記溝部のバリの有無
を判定する判定工程とを備えるようにした。
【0016】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、円
柱状に形成されるとともに、その軸心線と平行に設けら
れた溝部を有するワークの外周にレーザ光を照射した場
合に、受光手段により外周面で反射する第1のレーザ光
及び溝部のバリで第1のレーザ光と異なる角度で反射す
る第2のレーザ光のうち少なくとも第2のレーザ光を受
光する。第2のレーザ光はバリにより反射されたもので
あるから、受光手段からの信号に基づいて溝部のバリの
有無を判定することができる。また、ワークをその軸心
線を中心として回転することで、ワークの全ての溝部の
バリの有無を判定することができる。
【0017】請求項2に記載された発明では、受光手段
により第2のレーザ光だけを受光するようにしているの
で、第2のレーザ光に比べて強い第1のレーザ光を遮る
ことができ、検出感度が増大する。
【0018】請求項3に記載された発明では、レーザ光
源によりレーザ光をワークの外周の接線に対して角度α
°で照射し、ワークにおけるレーザ光源による照射部が
鉛直方向から角度β°回転している際に、受光部をα<
γ<180−α−2β[°]を満足する角度γの範囲内
に設けることにより、第2のレーザ光のみを受光するこ
とができる。
【0019】請求項4に記載された発明では、受光手段
は、第1のレーザ光と、第2のレーザ光とをそれぞれの
反射方向に応じた位置で検出することにより、強度が異
なる第1及び第2のレーザ光をそれぞれに適した感度で
検出することができる。
【0020】請求項5に記載された発明では、回転駆動
手段によりは、ワークの軸心線と平行の軸心線を有する
回転ドラムを回転駆動し、回転する回転ドラムをワーク
の表面に当接させることによりワークをチャッキング等
の固定手段を用いることなく回転させることができる。
このため、固定手段による固定・解除作業を省略するこ
とができ、スループットを向上させることができる。
【0021】請求項6に記載された発明では、円柱状に
形成されるとともに、その軸心線と平行に設けられた溝
部を有するワークの上記溝部に形成されたバリを検出す
るバリ検出方法において、円柱状に形成されるととも
に、その軸心線と平行に設けられた溝部を有するワーク
の外周にレーザ光を照射した場合に、受光手段により外
周面で反射する第1のレーザ光及び溝部のバリで第1の
レーザ光と異なる角度で反射する第2のレーザ光のうち
少なくとも第2のレーザ光を受光する。第2のレーザ光
はバリにより反射されたものであるから、受光手段から
の信号に基づいて溝部のバリの有無を判定することがで
きる。また、ワークをその軸心線を中心として回転する
ことで、ワークの全ての溝部のバリの有無を判定するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るバリ検出装置3を示す構成図、図2はバリ検出装置3
に被検体であるモータロータ10(ワーク)をセットし
た状態を示す斜視図、図3及び図4はモータロータ10
と集光ファイバ51との位置関係を示す図である。な
お、これらの図において、図8と同一機能部分には同一
符号が付されている。
【0023】図1に示すようにバリ検出装置3は、モー
タローラ10をその軸心線Cを回転軸として回転自在に
保持する保持部20と、後述するモータコミュテータ1
2にレーザビームL0 を照射するレーザ照射部30(レ
ーザ光源)と、モータローラ10を軸心線C回りに回転
駆動させるローラ駆動部40(回転駆動手段)と、上記
レーザ照射部30によるレーザビームL0 が後述するモ
ータコミュテータ12に反射した光を検出し、処理する
検出部50とを備えている。
【0024】一方、モータロータ10は図2の(a)に
示すように、円筒状のドラム11と、このドラム11と
同軸的に配置されドラム11より小径の円筒状に形成さ
れたモータコミュテータ12と、これらドラム11及び
モータコミュテータ12の中心部に嵌入された軸部13
とから構成されている。
【0025】モータコミュテータ12は、図2の(b)
に示すように円筒状のコミュテータ本体14と、このコ
ミュテータ本体14の外周面に設けられた接触部15と
から構成されている。接触部15は多数の断面扇形の接
触片16から構成されており、各接触片16は所定の間
隔をもって配置され、接触片16相互間には溝部17が
形成されている。
【0026】なお、接触片16は導電性金属である銅材
製であり、その外側面16aはブラシ(不図示)との接
触を良好に保つためにフライス盤等で切削又は研削によ
り加工され、光が良く反射する。
【0027】保持部20は、図2の(a)に示すように
モータロータ10の軸部13の両端13a,13bを軸
心線Cを中心に回転自在に保持する保持ローラ21a〜
21d(21cは不図示)から構成されている。
【0028】レーザ照射部30は、図1に示すようにレ
ーザビームL0 を発生する半導体レーザ方式のレーザ光
源部31と、このレーザ光源部31で発生したレーザビ
ームL0 を所定の速度で走査するポリゴンミラー(不図
示)とレンズ(不図示)から構成されるレーザスキャナ
32と、このレーザスキャナ32を駆動するスキャナド
ライバ33と、レーザスキャナ32に走査開始タイミン
グを与えるタイミング回路34とを備えている。なお、
スキャナドライバ33は後述する処理回路54に接続さ
れている。
【0029】一方、レーザスキャナ32は次のようにレ
ーザビームL0 をモータロータ10のモータコミュテー
タ12上を走査するように構成されている。すなわち、
レーザスキャナ32より照射されたレーザビームL0
図2の(a)に示すように水平よりα°(例えば30
°)の角度を保持して入射するように配置されている。
さらにレーザスキャナ32によりモータコミュテータ1
2の一方の端部12aから他方の端部12bに向けて軸
心線Cも沿って、走査時間TS の間に走査し、他方の端
部12bに到達すると、走査時間TS に比べて短い戻り
時間TR の間に一方の端部12aに戻り同様に走査を繰
り返す。なお、レーザビームL0 は、予めスポット径1
mm、波長670mmに設定されている。
【0030】ローラ駆動部40は、図1に示すようにロ
ーラ駆動機構41と、このローラ駆動機構41にローラ
コミュテータ12の軸心線Cと平行に配置された回転軸
が保持されるとともに回転駆動される駆動ローラ42
と、ローラ駆動機構41を制御する駆動制御回路43と
を備えている。
【0031】ローラ駆動機構41は、図2の(a)に示
すように駆動ローラ42の外周面42aをドラム11の
外周面11aに接離自在に構成されている。また、ドラ
ム11の外周面11aに接触させた状態において、駆動
ローラ42を次のようなタイミングで回転駆動する。す
なわち、上述したレーザスキャナ32によってレーザビ
ームL0 が一方の端部12aから他方の端部12bへ走
査する走査時間TS 中は停止し、レーザビームL0 の戻
り時間TR 中にドラム11を図2の(a)中矢印R方向
へ回転させ、モータコミュテータ12をその外周面12
aにおいてレーザビームL0 のスポット径の1/2とな
るように回転させる。
【0032】なお、駆動制御回路43は処理回路54に
接続され、動作タイミングの指令を受け、ローラ駆動機
構41の動作を制御する。検出部50は、図1に示すよ
うに集光ファイバ51と、この集光ファイバ51の出力
側に接続された検出器52と、この検出器52の出力側
に接続され入力した電気信号を処理する検出信号処理回
路53と、この検出信号処理回路53に接続されバリF
の有無を判定する処理回路54とを備えている。
【0033】図3の(a),(b)に示すように集光フ
ァイバ51の受光側51aは照射光線(レーザビームL
0 )に対してγ°の範囲、かつモータコミュテータ12
の軸心線Cに沿った長さmの範囲に多数の光ファイバ素
線55を束ねて接着剤(不図示)により成形されて設け
られている。なお、α°は水平面と受光側51aとのな
す角であり、β°はモータコミュテータ12での鉛直方
向と受光部とのずれ回転角を示している。また、ここ
で、γ°は入射されるレーザビームL0 に対してα<γ
<180−α−2β[°]となる範囲、すなわちレーザ
ビームL0 に対して30°〜150°の範囲のうち40
°〜140°の範囲に設けられている。なお、光ファイ
バ素線55は一方の端部55aに入射した光信号SO
他方の端部55bに伝送する機能を有している。光ファ
イバ素線55の一方の端部55aは、集光ファイバ51
の受光側に配置され、モータコミュテータ12の軸心線
Cに向けられている。一方、光ファイバ素線55の他方
の端部55bは束ねられて、検出器52の入力側に接続
されている。
【0034】検出器52は、入力した光信号SO を電気
信号SE に変換するフォトマルチプライヤから構成され
ている。また、検出信号処理回路53は検出器52から
入力した電気信号SE に基づいてバリ検出信号SF を出
力する機能を有している。すなわち、検出信号処理回路
53内部には一定の閾値レベルPと入力された電気信号
E とを比較する回路(不図示)を備えており、閾値レ
ベルPを越えたレベルと越えないレベルとの2値化が行
われ、一定の閾値Pを越えた電気信号SE が入力された
場合にのみバリ検出信号SF を出力する構成となってい
る。
【0035】処理回路54は上述したようにスキャナド
ライバ33、駆動制御回路43、検出信号処理回路53
がそれぞれ接続され、各回路からの出力に基づいて、後
述するようなタイミングで各回路に指令信号を出力する
とともに、後述する表示器60及び加工ライン70に情
報を出力する。
【0036】なお、図1中60は処理回路54に接続さ
れた表示器、70は後工程を行う加工ラインを示してい
る。このように構成されたバリ検出装置3により、次の
ようにしてモータロータ10に生じたバリFの検出を行
う。すなわち、前工程(不図示)によってフライス盤に
よる研削加工が行なわれたモータロータ10を保持部2
0の保持ローラ21a〜21dに載置する。
【0037】次に、ローラ駆動部40のローラ駆動機構
41により、駆動ローラ42の外周面42aをドラム1
1の外周面11aに当接させる。続いて、モータコミュ
テータ12にレーザビームL0 の照射を開始する。
【0038】レーザビームL0 の照射は図4及び図5に
示すように行う。すなわち、最初にレーザビームL0
モータコミュテータ12の接触片16の外周面16a上
を図4中二点鎖線G1に沿って走査する。なお、照射さ
れて生じる反射光については後述する。この走査が終了
した時点で、処理回路54から駆動制御回路43に信号
が出力され、ローラ駆動機構41が作動し、駆動ローラ
42を所定の回転角だけ回転するように駆動される。こ
れに伴いドラム11が角度θだけ回転し、モータコミュ
テータ12の外周面12aにおいてスポット径の1/2
だけ進行する。
【0039】次に処理回路54によりスキャナドライバ
33が駆動され、同様にして走査を行う。このとき、レ
ーザビームL0 の走査はモータコミュテータ12の接触
片16の外周面16a上を図4中二点鎖線G2に沿って
走査する。
【0040】同様にしてモータコミュテータ12を角度
θだけ回転させてレーザビームL0を溝部17上、すな
わち図4中二点鎖線G3に沿って走査する。続いて図4
中二点鎖線G4に沿って走査する。このようにしてモー
タローラ10の角度θの回転と、レーザビームL0 の走
査を繰り返してモータローラ10を一回転させる。
【0041】一方、上述したようにしてレーザビームL
0 を照射した場合に次のようにしてバリFの有無を判定
する。なお、図7は検出器52からの電気信号SE の出
力レベルを示すグラフである。すなわち、図4中二点鎖
線G1に沿ってレーザビームL0 を走査した場合は、接
触片16の外周面16aは正円周状に形成されているた
め、図6の(a)に示す方向にのみ反射し、反射光L1
となる。このため、集光ファイバ51には反射光L1
入射せず、検出器52の出力する電気信号SEは図7中
1 に示すように低レベルなものとなる。このため、信
号S1 は閾値レベルPを越えることがなく、検出信号処
理回路53においてバリ検出信号SF は出力されない。
図4中二点鎖線G2に沿ってレーザビームL0 を走査し
た場合も同様に電気信号SE は図7中S2 に示すものと
なり、バリ検出信号SF は出力されない。
【0042】さらに、図4中二点鎖線G3に沿ってレー
ザビームL0 を走査した場合には、途中でバリFに照射
される。このとき、バリFの表面は図6に示すように溝
部17内部側へ傾いているので、図5の(b)に示すよ
うに反射光L2 となり、集光ファイバ51へ入射する。
このため、反射光L2 は集光ファイバ51を介して検出
器52に光信号SO として入力する。検出器52におい
て光信号SO から変換された電気信号SE は図7中S3
に示すようなものとなる。なお、図7中SH は反射光L
2 が入射したときのスパイク状の高いレベルの信号を示
している。
【0043】このような信号S3 が検出信号処理回路5
3に入力されると、信号SH が閾値レベルPを越え、検
出信号処理回路53からはバリ検出信号SF が出力され
る。すなわちバリFからの反射光L2 が生じた場合に
は、検出信号処理回路53からはバリ検出信号SF が出
力される。
【0044】次に、図4中二点鎖線G4に沿ってレーザ
ビームLO を走査した場合には、レーザビームLO は溝
部17内部に入射するが、バリFがない状態であるの
で、散乱光は無視できる状態である。したがって、レー
ザビームLO はほとんど集光ファイバ51に入射せず、
溝部17内で反射を繰り返す。もしくはこの反射によ
り、非常に減衰され溝部17から出て、集光ファイバ5
1に入射し、検出器52から信号S4 が出力される。こ
のため、検出信号処理回路53において、信号S4が閾
値レベルPを越えることなく、バリ検出信号SF が処理
回路54へ出力されない。
【0045】上述したようなレーザスキャナ32による
走査と、検出信号処理回路53による検出を繰り返し、
モータロータ10を一回転させた時点で、レーザビーム
Oの照射を停止し、後工程を行う加工ライン70へ送
り出す。このとき、処理回路54において、バリ検出信
号SF を一回でも受けた場合にはモータロータ10が不
良品であると判定する。一方、バリFが全く生じていな
い正常なモータローラ10であれば、バリ検出信号SH
を受けないので、良品と判定する。
【0046】さらに、処理回路54は、表示器60によ
りモータコミュテータ12にバリFの有無の判定結果を
オペレータに向けて表示するとともに、モータロータ1
0にバリFが存在する場合には、加工ライン70の選別
機(不図示)によって自動的に不良品として抜き取るよ
うに情報を出力する。
【0047】このように本実施の形態のバリ検出装置3
は、溝部17のような凹部に位置するバリFも検出する
ことができる。また、レーザビームLO の走査速度を高
めることによって検査時間を数十秒程度の短時間で行う
ことができ、既存の生産ライン中に組み込んでも生産効
率を損なうことがない。さらに、検出の際にモータロー
タ10のモータコミュテータ12に接触することがない
ので、接触片16の材質がアルミニウムや銅等の比較的
柔らかいものであっても検査により傷等が発生すること
がなく、またバリFを変形させることがなく、最終製品
である電気モータの製品歩留まりを向上させることがで
きる。
【0048】一方、レーザビームLO のスポット径を適
宜1mmから数十μm程度に調整することによって、直
径数mm〜数μm程度のバリを検出することができ、高
速なバリ検出や精密なバリ検出を必要に応じて行うこと
ができる。
【0049】図8は本発明の第2の実施の形態に係るバ
リ検査装置を組み込んだモータロータ加工装置100を
示す概略図である。なお、この図において図1と同一機
能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0050】モータロータ加工装置100は図8中右端
からそれぞれ二点鎖線で示す所定の加工を行う加工装置
101、バリ検出装置3、所定の加工を行う加工装置1
02と、加工装置101から左方に向けてモータロータ
10を所定のタイミングで搬送する搬送機構110とを
備えている。搬送機構110は加工装置101内から所
定の加工を終了したモータロータ10を搬出するガイド
111と、このガイド111の終端111aに取り付け
られ、モータロータ10を所定のタイミングで持ち上げ
る持ち上げ機構112と、この持ち上げ機構111の上
端111aに取り付けられたガイド113と、このガイ
ド113の終端113aに取り付けられた持ち上げ機構
114と、この持ち上げ機構114の上端に取り付けら
れたはガイド機構112が接続されており、持ち上げ機
構111により持ち上げられたモータロータ10をバリ
検出装置3内に搬入する、なお、本発明は上述した実施
の形態に限定されるものではない。すなわち上記実施の
形態では、レーザ光源部31のレーザ方式として半導体
レーザ方式を用いたが、ガスレーザ方式等の他のレーザ
方式を用いてもよい。また、レーザビームLO の波長・
スポット径も上述した値に限られず、検査対象部材の反
射率等により適当に選択してもよい。さらに、レーザス
キャナ32としてポリゴンミラーを用いたスキャナにつ
いて説明したが、ガルバノミラーや音響光学素子などの
結晶材料を用いたスキャナを使用してもよい。
【0051】また、光を受光する受光手段として集光フ
ァイバ51、すなわち光ファイバ集光系を用いている
が、先程述べたようなα<γ<180−α−2β[°]
の範囲の反射光L2 を集光できるものであれば、レン
ズ、ミラー等やこれらを組合せた光学系を用いてもよ
い。また、検出器52としてファトマルを用いている
が、光電変換器であればフォトトランジスタ、フォトダ
イオードを用いてもよい。
【0052】さらに、検出信号処理回路53では、電気
信号SE を2値化し、処理回路54においてバリ検出信
号SF の出力の有無によりバリFの有無を判定する方式
を用いているが、電気信号SE の部分積分を用いる方式
や2値化してパルス幅を計測又は積算する方式、またパ
ルス高さを計測又は積算する方式など一般回路で行なわ
れている信号処理方式を用いるようにしてもよい。
【0053】さらにまた、モータロータ10は駆動ロー
ラ42を接触させて回転駆動する方式を用いているが、
モータの慣性による回転を用いる方式、ノズルから吹き
出す空気を吹き付け回転させる方式、水圧を利用する方
式、保持ローラ自体を回転させてモータロータ10の回
転を行なう方式など、モータロータ10を軸心線C回り
に回転させる方式であればどの方式を用いても良い。
【0054】一方、反射光L2 のみを検出するようにし
ているが、反射光L1 と反射光L2を検出し、検出信号
処理回路53において反射光L2 のみを検出するような
方法、例えばレーザビームL0 が接触片16に照射され
ている時間は検出を行わない方法を採ってもよい。ま
た、溝部17に発生するバリFを検出できれば十分なの
で、接触片16の外周面16aにはレーザービームL0
を照射しないで、溝部17にのみレーザビームL0 を照
射するようにレーザビーム照射部30及びローラ駆動部
40を制御するようにしてもよい。このほか本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論
である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、円
柱状に形成されたワークの溝部にバリがある場合に、受
光手段によりバリで反射した第2のレーザ光を受光でき
るので、溝部のバリの有無を判定することができる。ま
た、ワークをその軸心線を中心として回転することで、
ワークの全ての溝部のバリの有無を判定することができ
る。
【0056】請求項2に記載された発明によれば、第2
のレーザ光だけを受光するようにしているので、第2の
レーザ光に比べて強い第1のレーザ光を遮ることがで
き、検出感度を増大させることができる。
【0057】請求項3に記載された発明によれば、レー
ザ光をワークの外周の接線に対して角度α°で照射し、
受光部をα<β<180−α[°]を満足する角度βの
範囲内に設けることにより、第2のレーザ光のみを受光
することができる。
【0058】請求項4に記載された発明によれば、受光
手段は、第1のレーザ光と、第2のレーザ光とをそれぞ
れの反射方向に応じた位置で検出することにより、強度
が異なる第1及び第2のレーザ光をそれぞれに適した感
度で検出することができる。
【0059】請求項5に記載された発明によれば、ワー
クをチャッキング等の固定手段を用いることなく回転さ
せることができる。このため、固定手段による固定・解
除作業を省略することができ、スループットを向上させ
ることができる。
【0060】請求項6に記載された発明によれば、円柱
状に形成されたワークの溝部にバリがある場合に、受光
手段によりバリで反射した第2のレーザ光を受光できる
ので、溝部のバリの有無を判定することができる。ま
た、ワークをその軸心線を中心として回転することで、
ワークの全ての溝部のバリの有無を判定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバリ検出装置を示
すブロック図。
【図2】同装置に組込まれた保持部を示す図であって、
(a)は保持部の斜視図、(b)は保持されたモータロ
ータの要部拡大図。
【図3】同装置に組込まれた集光ファイバとモータロー
タとの位置関係を示す図であって、(a)は要部の斜視
図、(b)は模式的に示す側面図。
【図4】同装置によるレーザビームの走査位置を模式的
に示す斜視図。
【図5】同装置によるレーザビームの走査位置を模式的
に示す側面図。
【図6】同装置によるレーザビームがバリに照射した状
態を示す側面図。
【図7】同装置に組み込まれた検出器により検出された
電気信号の波形を示すグラフ。
【図8】本発明のバリ検出装置を組み込んだ加工装置を
示す図。
【図9】一般的なモータロータを示す斜視図。
【図10】従来のバリ検出装置を示す側面図。
【符号の説明】
3…バリ検出装置 10…モータローラ 11…ドラム 12…モータコミュテータ 13…軸部 14…コミュテータ本体 15…接触部 16…接触片 17…溝部 20…保持部 21a〜21d…保持ローラ 30…レーザ照射部 31…レーザ光源部 32…レーザスキャナ 33…スキャナドライバ 34…タイミング回路 40…ローラ駆動部 41…ローラ駆動機構 42…駆動ローラ 43…駆動制御回路 50…検出部 51…集光ファイバ 52…検出器 53…検出信号処理回路 54…処理回路 55…光ファイバ素線 60…表示器 70…加工ライン 100…モータロータ加工装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状に形成されるとともに、その軸心線
    と平行に設けられた溝部を有するワークの上記溝部に形
    成されたバリを検出するバリ検出装置において、 上記ワークを上記軸心線を中心として回転自在に保持す
    る保持手段と、 この保持手段に保持された上記ワークを上記軸心線を中
    心として回転駆動する回転駆動手段と、 レーザ光を上記ワークの外周に照射するレーザ光源と、 上記ワークの外周面で反射する第1のレーザ光及び上記
    溝部のバリで上記第1のレーザ光と異なる角度で反射す
    る第2のレーザ光のうち少なくとも上記第2のレーザ光
    を受光する受光手段と、 この受光手段の受光信号によって上記溝部のバリの有無
    を判定する判定手段とを備えていることを特徴とするバ
    リ検出装置。
  2. 【請求項2】上記受光手段は、上記第2のレーザ光だけ
    を受光する構成であることを特徴とする請求項1に記載
    のバリ検出装置。
  3. 【請求項3】上記レーザ光源は、上記レーザ光を水平面
    に対して角度α°で照射するように設けられ、上記ワー
    クにおける前記レーザ光源による照射部が鉛直方向から
    角度β°回転している際に、上記受光部は、 α<γ<180−α−2β[°] を満足する角度γの範囲内に設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載のバリ検出装置。
  4. 【請求項4】上記受光手段は、上記第1のレーザ光と、
    上記第2のレーザ光とをそれぞれの反射方向に応じた位
    置で検出する構成であることを特徴とする請求項1に記
    載のバリ検出装置。
  5. 【請求項5】上記回転駆動手段は、上記ワークの上記軸
    心線と平行の軸心線を有する回転ドラムと、 この回転ドラムを回転駆動するドラム駆動手段と、 上記回転ドラムを上記ワークの表面に当接させる当接手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のバリ検出装置。
  6. 【請求項6】円柱状に形成されるとともに、その軸心線
    と平行に設けられた溝部を有するワークの上記溝部に形
    成されたバリを検出するバリ検出方法において、 上記ワークを上記軸心線を中心に所定角度だけ回転させ
    る回転工程と、 レーザ光を上記ワークに照射する照射工程と、 上記ワークの外周面で反射する第1のレーザ光及び上記
    溝部のバリで上記第1のレーザ光と異なる角度で反射す
    る第2のレーザ光のうち少なくとも上記第2のレーザ光
    を受光する受光工程と、 この受光手段の受光信号によって上記溝部のバリの有無
    を判定する判定工程とを備えていることを特徴とするバ
    リ検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106645189A (zh) * 2016-12-28 2017-05-10 重庆远创光电科技有限公司 换向器外观缺陷自动化在线视觉检测系统

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