JPH09303675A - 極低温流体移送用の真空断熱配管 - Google Patents

極低温流体移送用の真空断熱配管

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JPH09303675A
JPH09303675A JP8112657A JP11265796A JPH09303675A JP H09303675 A JPH09303675 A JP H09303675A JP 8112657 A JP8112657 A JP 8112657A JP 11265796 A JP11265796 A JP 11265796A JP H09303675 A JPH09303675 A JP H09303675A
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JP
Japan
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heat radiation
shield plate
radiation shield
pipe
cooling pipe
Prior art date
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JP8112657A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuda
洋 松田
Minoru Katada
稔 堅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空断熱配管を構成する熱輻射シールド板と
冷却管との熱接触が良好で、かつ、製作も容易な構造の
極低温流体移送用の断熱配管を提供する。 【解決手段】 熱輻射シールド板4を冷却するための冷
却管11に座部12を一体成形し、該座部12と熱輻射
シールド板4とをすみ肉溶接,ろう付又はつき合せ溶接
により取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低温流体移送用
の真空断熱配管に関し、詳しくは、ヘリウム液化機やヘ
リウム冷凍機等の極低温発生装置で発生した極低温流体
を移送するための真空断熱配管における熱輻射シールド
板の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム液化機やヘリウム冷凍機等の極
低温流体を発生する設備において、発生した極低温流体
を貯槽あるいは被冷却体へ移送するため、真空断熱を利
用した配管、即ち真空断熱配管が用いられている。
【0003】図4は、極低温流体移送用の真空断熱配管
の一例を示す断面図であって、極低温流体が流れる内管
1a,1bと、該内管1a,1bとの間に真空断熱空間
2を形成するための外管3と、内管1a,1bに対する
外管3からの熱輻射を低減するために内管1a,1bと
外管3との間の真空断熱空間2内に設けられた熱輻射シ
ールド板4と、該熱輻射シールド板4を冷却するための
冷却管5とにより形成されている。なお、内管の本数は
任意であり、図示は省略するが、内管や熱輻射シールド
板の外表面には、通常、輻射熱反射材(商品名:スーパ
ーインシュレーション(S.I.))が巻付けられてお
り、断熱性能をより高めるようにしている。
【0004】前記熱輻射シールド板4の材質としては、
一般的に、熱伝導率の高い銅やアルミニウムが使用さ
れ、パイプ材又は板巻き加工により内管1a,1bを覆
えるような形状に加工されたものが用いられている。
【0005】一方、熱輻射シールド板4を冷却するため
に、熱輻射シールド板4に取付けられる冷却管5には、
液体窒素や低温ガス窒素、あるいは、前記ヘリウム液化
機やヘリウム冷凍機等の設備で発生した低温流体の一部
を流し、100K以下の環境を作るようにしている。
【0006】熱輻射シールド板4は、前述のように、極
低温流体が流れる内管1a,1bへの輻射熱を低減する
ために設けられるもので、これは、極低温液化機や冷凍
機の必要性能を小さくすることにつながる。このため、
熱輻射シールド板4を十分に冷却する必要があることか
ら、冷却管5との熱接触が極めて重要な要件になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱輻射シールド
板4と冷却管5とは、図4に示すようなろう付6による
方法や、図5に示すように、薄い金属製帯板7を用いて
リベット8等で冷却管5を熱輻射シールド板4に取付け
る方法が採られていた。
【0008】しかし、図4に示すろう付6の場合は、熱
接触は良いが製作方法に難点がある。すなわち、真空ろ
う付けで製作する場合には、炉を使うので真空断熱配管
の大きさによっては製作が不可能になることがある。こ
れを通常のろう付け方法で行うとすると、現在のろう付
け技術では、熱輻射シールド板4及び冷却管5の一部が
汚れ、放射率が高くなり、内管1a,1bへの輻射熱が
増大するので、ろう付け後にこれらを研磨する必要が生
じる。また、これらの材料に銅を使用した場合は、表面
が酸化するため、同様に内管1a,1bへの輻射熱が増
大する。
【0009】一方、図5に示す接合方法の場合は、熱輻
射シールド板4と冷却管5との熱接触が悪く、熱輻射シ
ールド板4を十分に冷却することができない。いずれに
しても、従来の真空断熱配管の構造,製作方法では、熱
輻射シールド板4と冷却管5との熱接触の良好さと製作
の容易さとの両方を兼ね備えることは困難であった。
【0010】そこで本発明は、真空断熱配管を構成する
熱輻射シールド板と冷却管との熱接触が良好で、かつ、
製作も容易な構造の極低温流体移送用の断熱配管を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の極低温流体移送用の断熱配管は、第1の構
成として、極低温流体が流れる内管と、該内管との間に
真空断熱空間を画成する外管と、内管と外管との間に設
けられた熱輻射シールド板と、該熱輻射シールド板を冷
却するための冷却管とを備えた極低温流体移送用の真空
断熱配管において、前記冷却管の外周部に略接線方向の
座部を一体成形するとともに、該座部と熱輻射シールド
板とをすみ肉溶接又はろう付して熱輻射シールド板に冷
却管を取付けたことを特徴としている。
【0012】また、本発明の第2の構成は、前記冷却管
の外周部に両方向に突出する座部を一体成形するととも
に、熱輻射シールド板の軸方向に冷却管取付け用の開口
部を設け、該開口部内に前記座部を嵌込んで前記熱輻射
シールド板の開口縁と冷却管の座部の両側縁とをつき合
せ溶接することにより、熱輻射シールド板に冷却管を取
付けたことを特徴としている。
【0013】さらに、本発明の第3の構成は、前記熱輻
射シールド板を板材の曲げ加工により周壁の一部が開口
した円筒状に形成するとともに、前記冷却管の外周部に
両方向に突出する座部を一体成形し、前記熱輻射シール
ド板の開口縁と冷却管の座部の両側縁とをつき合せ溶接
することにより、熱輻射シールド板に冷却管を取付けた
ことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
さらに詳細に説明する。図1は、本発明の極低温流体移
送用の断熱配管の一例を示すもので、従来と同様に、極
低温流体が流れる内管1a,1bと、該内管1a,1b
の外側に配置される熱輻射シールド板4と、さらにこの
熱輻射シールド板4の外側を気密に覆うことにより、真
空断熱空間2を画成する外管3と、熱輻射シールド板4
を冷却するための冷却管11とにより形成されている。
【0015】そして、本形態例に示す冷却管11は、そ
の外周部に略接線方向の両方向に突出する座部12が一
体成形されており、該座部12の両側縁と熱輻射シール
ド板4の内周面とをすみ肉溶接13により接合して熱輻
射シールド板4に冷却管11を取付けている。
【0016】このようにして冷却管11を取付けること
により、熱輻射シールド板4と冷却管11との熱接触を
良好な状態にすることができ、冷却管11内を流れる低
温流体の寒冷を熱輻射シールド板4に効率よく熱伝達で
き、輻射熱の低減が図れる。また、前記冷却管11の溶
接は、該冷却管11の座部12の両側縁で行うので、管
体部には全く影響を与えることがない。すなわち、管体
を板材に直接溶接すると、管体に孔が開き易く、非常に
困難であるが、座部12部分を溶接することにより、管
体部に孔が開くことがなく、溶接性も非常に良好で、溶
接部を研磨する必要もない。
【0017】上記冷却管11としては、座部12を一体
成形することから、アルミニウムの押出成形材を使用す
ることが好ましく、熱輻射シールド板4としても、アル
ミニウム製の冷却管11と溶接を行うことからアルミニ
ウム製のものを使用することが好ましい。また、熱輻射
シールド板4は、小口径の場合には既成の配管を用いる
ことができ、大口径の場合には、板材を巻いて円筒形と
すればよい。
【0018】また、熱輻射シールド板4が比較的大口径
の場合は、本形態例に示すように、熱輻射シールド板4
の内周に冷却管11を取付ければよいが、溶接の作業性
を考慮すると、熱輻射シールド板4が小口径のものの場
合は、図2に示すように、冷却管11の外周面に取付け
るようにすればよい。
【0019】なお、ろう材やフラックスとして、ろう付
け後の洗浄や研磨等が不要なものが得られれば、上記す
み肉溶接に代えてろう付により両者を接合することが可
能である。また、座部12の熱輻射シールド板4との接
触面は、平面状であってもよいが、取付けられる熱輻射
シールド板4の曲面に応じた曲面形状とすることによ
り、熱接触性をさらに向上させることができる。
【0020】図3に示す形態例は、熱輻射シールド板4
の少なくとも一部に、軸方向に冷却管取付け用の開口部
14を設け、この部分に前記同様に形成した冷却管11
の座部12を嵌込み、その両側縁と開口部14の両側縁
とをつき合せ溶接15により接合し、熱輻射シールド板
4に冷却管11を取付けている。
【0021】このように冷却管11を取付けることによ
り、図1又は図2に示す場合に比べて熱輻射シールド板
4からの冷却管11の出っ張りを小さくすることがで
き、小口径の熱輻射シールド板4の場合でも、冷却管1
1の取付け方向を熱輻射シールド板4の内周側に向ける
ことができる。
【0022】前記熱輻射シールド板4の開口部14は、
パイプ材の一部を切欠いて形成してもよく、板材を円筒
状に形成するときに曲げ先端部同士を接合して完全に円
筒状にすることなく、曲げ先端部同士を所定距離離した
状態として開口部14を形成するようにしてもよい。
【0023】また、図3に示す形態例では、座部12を
冷却管11の管体外周に接線方向に設けたが、座部12
は、管体の中心部直径方向の両方向に向けてそれぞれ突
出するように形成してもよく、熱輻射シールド板4の曲
率に合わせることもでき、適宜最適な形状で形成するこ
とができる。
【0024】なお、従来と同様に、内管や熱輻射シール
ド板の外表面に輻射熱反射材(スーパーインシュレーシ
ョン)を巻付けて輻射熱を更に低減させることもでき
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の極低温流
体移送用の断熱配管によれば、熱輻射シールド板と冷却
管との熱接触性を高めることができるので、冷却管内の
低温流体の寒冷が熱輻射シールド板に良好に伝達され、
かつ、その製作も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断熱配管の一例を示す断面図であ
る。
【図2】 同じく変形例を示す断面図である。
【図3】 本発明の他の形態例を示す要部の断面図であ
る。
【図4】 従来の断熱配管の一例を示す断面図である。
【図5】 同じく従来の他の形状例を示す要部の断面図
である。
【符号の説明】
1a,1b…内管、2…真空断熱空間、3…外管、4…
熱輻射シールド板、11…冷却管、12…座部、13…
すみ肉溶接、14…開口部、15…つき合せ溶接

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温流体が流れる内管と、該内管との
    間に真空断熱空間を画成する外管と、内管と外管との間
    に設けられた熱輻射シールド板と、該熱輻射シールド板
    を冷却するための冷却管とを備えた極低温流体移送用の
    真空断熱配管において、前記冷却管の外周部に略接線方
    向の座部を一体成形するとともに、該座部と熱輻射シー
    ルド板とをすみ肉溶接又はろう付して熱輻射シールド板
    に冷却管を取付けたことを特徴とする極低温流体移送用
    の真空断熱配管。
  2. 【請求項2】 極低温流体が流れる内管と、該内管との
    間に真空断熱空間を画成する外管と、内管と外管との間
    に設けられた熱輻射シールド板と、該熱輻射シールド板
    を冷却するための冷却管とを備えた極低温流体移送用の
    真空断熱配管において、前記冷却管の外周部に両方向に
    突出する座部を一体成形するとともに、熱輻射シールド
    板の軸方向に冷却管取付け用の開口部を設け、該開口部
    内に前記座部を嵌込んで前記熱輻射シールド板の開口縁
    と冷却管の座部の両側縁とをつき合せ溶接することによ
    り、熱輻射シールド板に冷却管を取付けたことを特徴と
    する極低温流体移送用の真空断熱配管。
  3. 【請求項3】 極低温流体が流れる内管と、該内管との
    間に真空断熱空間を画成する外管と、内管と外管との間
    に設けられた熱輻射シールド板と、該熱輻射シールド板
    を冷却するための冷却管とを備えた極低温流体移送用の
    真空断熱配管において、前記熱輻射シールド板を板材の
    曲げ加工により周壁の一部が開口した円筒状に形成する
    とともに、前記冷却管の外周部に両方向に突出する座部
    を一体成形し、前記熱輻射シールド板の開口縁と冷却管
    の座部の両側縁とをつき合せ溶接することにより、熱輻
    射シールド板に冷却管を取付けたことを特徴とする極低
    温流体移送用の真空断熱配管。
JP8112657A 1996-05-07 1996-05-07 極低温流体移送用の真空断熱配管 Pending JPH09303675A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2454571A (en) * 2007-10-16 2009-05-13 Siemens Magnet Technology Ltd A method of constructing a thermal radiation shield in a cryostat
JP2011122675A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Taiyo Nippon Sanso Corp 真空断熱配管

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