JPH09303258A - 揺動板式圧縮機 - Google Patents

揺動板式圧縮機

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JPH09303258A
JPH09303258A JP8146760A JP14676096A JPH09303258A JP H09303258 A JPH09303258 A JP H09303258A JP 8146760 A JP8146760 A JP 8146760A JP 14676096 A JP14676096 A JP 14676096A JP H09303258 A JPH09303258 A JP H09303258A
Authority
JP
Japan
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block
slipper
guide groove
pin
oscillating plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8146760A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Eitai
和男 永躰
Minoru Kanaizuka
実 金井塚
Yoshiyuki Ishida
欣之 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP8146760A priority Critical patent/JPH09303258A/ja
Publication of JPH09303258A publication Critical patent/JPH09303258A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリッパとガイド部材との摺動負荷を低減し
て摩耗、焼付を防ぐ。 【解決手段】 スリッパ36を第1、第2のブロック6
0,61と中間ブロック63とに3分割し、摺動部分
を、第1、第2のブロック60,61とガイド部材50
との間と、第1、第2のブロック60,61と中間ブロ
ック63との間とに、分散させ、摺動速度を減少させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は揺動板式圧縮機に
関し、特に揺動板の回転を阻止するための機構を備えた
揺動板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の揺動板式圧縮機の全体を示
す縦断面図である。
【0003】シャフト405には、スラストフランジ4
40が固定されているとともに、ドライブハブ441が
シャフト405に沿って摺動可能なヒンジボール409
を介して取り付けられている。スラストフランジ440
とドライブハブ441とはリンクアーム442で連結さ
れ、このリンクアーム442を介してシャフト405の
回転がスラストフランジ440からドライブハブ441
へと伝達される。ドライブハブ441はシャフト405
と直交する仮想面に対して傾斜しており、この傾斜角度
はクランク室408の圧力に応じて変化し、この変化に
応じて後述する揺動板410の傾きも変わる。
【0004】ドライブハブ441のボス部443には、
ラジアル軸受427を介して揺動板410が取り付けら
れている。ボス部443の先端部の外周面にはねじ山が
設けられ、そのねじ山にはバランスウエート430を介
してナット434が螺着されている。バランスウエート
430と揺動板410との間、揺動板410とドライブ
ハブ441との間には、それぞれスラスト軸受428,
429が取り付けられている。揺動板410にはコネク
チングロッド411の一方のボール部411aが転動可
能に連結され、ピストン407にはコネクチングロッド
411の他方のボール部411bが連結されている。
【0005】揺動板410には半径方向へ貫通する孔4
10bが設けられ、孔410bにはレストレイントピン
435が挿着されている。レストレイントピン435の
頭部にはスリッパ436が取り付けられ、スリッパ43
6はフロントヘッド404の取付溝404aに取り付け
られたガイド部材450の直線案内溝451内に摺動可
能に挿入される(図9参照)。
【0006】図9はガイド部材とスリッパとスリッパと
を示す分解斜視図である。
【0007】ガイド部材450は、円柱状の本体470
と、本体470に長手方向に沿って形成された直線案内
溝451とで構成されている。ガイド部材450はフロ
ントヘッド404の取付溝404aにシャフト405と
平行な軸O4 周りに摺動可能に取り付けられ、直線案内
溝451はシャフト405に対して平行である。
【0008】シャフト405が回転するとスラストフラ
ンジ440及びドライブハブ441も一体に回転する
が、上述のようにレストレイントピン435の頭部に装
着されたスリッパ436がガイド部材450の直線案内
溝451に挿入されているので、揺動板410の回転は
阻止され、揺動板410はドライブハブ441の回転に
つれてヒンジボール409を中心として揺動運動を行
う。揺動板410の揺動運動はコネクチングロッド41
1を介してピストン407へ伝わり、ピストン407が
直線往復運動する。
【0009】この揺動板式圧縮機では、クランク室40
8内の圧力が低くなると図8に示すように揺動板410
の傾斜角度が大きくなり、ピストン407のストローク
量が最大となり、最大吐出量状態になる。
【0010】一方、クランク室408内の圧力が高くな
ると揺動板410の傾斜角度が小さくなり、ドライブハ
ブ441の一部がスラストフランジ440から離れ、ピ
ストン407のストローク量が最小となり、最小吐出量
状態になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】揺動板410が揺動す
るとき、スリッパ436はガイド部材450の直線案内
溝451内を摺動し、ヒンジボール409を中心とする
円弧状の移動軌跡を描く(図8参照)。スリッパ436
の移動距離は吐出量に応じて変化し、その往復周期はシ
ャフト405の回転に応じて変化する。スリッパ436
の移動距離は、最大吐出量状態で運転されるとき最大と
なり、最小吐出量状態で運転されるとき最小となる。
【0012】したがって、スリッパ436とガイド部材
450の直線案内溝451との間では摺動負荷が大き
く、摩耗、焼付きが生じるという問題があった。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題はスリッパとガイド部材との摺動負
荷を低減して摩耗、焼付を防ぐことができる揺動板式圧
縮機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1に記載の発明の揺動板式圧縮機は、回転軸の
回転につれて揺動する揺動板と、前記回転軸と平行な直
線案内溝を有し、圧縮機ハウジングの内壁面に前記回転
軸と平行な軸周りに摺動可能に保持されるガイド部材
と、前記揺動板に固定されるピンと、前記ピンに回転か
つ軸方向移動可能に取り付けられる回転阻止部材とを備
え、前記回転阻止部材が前記直線案内溝に摺動可能に挿
入されて前記揺動板の回転が阻止される揺動板式圧縮機
において、前記直線案内溝の互いに対向する壁面に、前
記ガイド部材の長手方向に沿う第1、第2の直線溝がそ
れぞれ設けられ、前記回転阻止部材が、前記第1,第2
の直線溝にそれぞれ摺動可能に嵌合される第1,第2の
突起部を有するサイドブロックと、このサイドブロック
に挟まれ、しかもこのサイドブロックに対して前記ピン
の軸方向に相対移動可能かつ前記ピンと直交する軸周り
に相対回転可能な中間ブロックとで構成されていること
を特徴とする。
【0015】上述のようにスリッパがサイドブロックと
中間ブロックとに分割され、摺動部分がサイドブロック
とガイド部材との間と、サイドブロックと中間ブロック
との間とに分散されるので、スリッパの摺動速度が減少
する。
【0016】請求項2に記載の発明の揺動板式圧縮機
は、請求項1に記載の発明の揺動板式圧縮機において、
前記中間ブロックの両端面に第1、第2の凸部がそれぞ
れ設けられ、前記サイドブロックが、第1のブロックと
第2のブロックとに2分割され、前記第1のブロック
に、前記中間ブロックの第1の凸部が摺動可能に嵌合す
る第1の案内溝が設けられ、前記第2のブロックに、前
記中間ブロックの第2の凸部が摺動可能に嵌合する第2
の案内溝が設けられていることを特徴とする。
【0017】上述のようにスリッパがサイドブロックと
中間ブロックとに分割され、更にサイドブロックが第1
のブロックと第2のブロックとに2分割されているの
で、摺動部分が第1、第2のブロックとガイド部材との
間と、第1、第2のブロックと中間ブロックとの間とに
分散され、スリッパの摺動速度が減少する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図2はこの発明の第1の実施形態に係る揺
動板式圧縮機の全体を示す縦断面図である。この圧縮機
のシリンダブロック1の一端面にはバルブプレート2を
介してリヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド(圧
縮機ハウジング)4がそれぞれ固定されている。
【0020】前記シリンダブロック1には、シャフト
(回転軸)5を中心にして周方向に所定間隔おきに複数
のシリンダボア6が配設されている。これらのシリンダ
ボア6内にはそれぞれピストン7が摺動可能に収容され
ている。
【0021】前記フロントヘッド4内にはクランク室8
が形成され、このクランク室8内には、シャフト5の回
転に連動してヒンジボール9を中心に揺動する揺動板1
0が収容されている。
【0022】前記リヤヘッド3内には吐出室12と吸入
室13とが形成され、吸入室13は吐出室12の周囲に
位置する。吐出室12内はバッフルプレート14によっ
て吐出空間12aと吐出空間12bとに仕切られ、両吐
出空間12a,12bは、バッフルプレート14に穿設
した絞り孔14aを介して連通している。
【0023】前記バルブプレート2には、シリンダボア
6と吐出空間12aとを連通させる吐出ポート16と、
シリンダボア6と吸入室13とを連通させる吸入ポート
15とが、設けられている。吐出ポート16は吐出弁1
7により開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリ
ヤヘッド側端面に弁押さえ18とともにボルト19によ
り固定され、ボルト19はバルブプレート2の中心孔2
aを介してシリンダブロック1のねじ孔20に螺着され
ている。また、吸入ポート15は吸入弁21により開閉
され、吸入弁21はバルブプレート2とシリンダブロッ
ク1との間に配設されている。
【0024】また、シリンダブロック1の中央部には、
互いに連通するねじ孔20、小径孔22及び大径孔23
がシリンダブロック1の中心線に沿って設けられてい
る。小径孔22にはラジアル軸受24が、大径孔23に
はスラスト軸受25がそれぞれ収容されている。ラジア
ル軸受24及びスラスト軸受25はシャフト5のリヤ側
端部を支持し、シャフト5のフロント側端部はフロント
ヘッド4内のラジアル軸受26によって支持されてい
る。
【0025】更に、シリンダブロック1には吸入室13
とクランク室8とを連通させる連通路31が設けられ、
この連通路31の途中には圧力調整弁32が設けられ、
この圧力調整弁32によって吸入室13内とクランク室
8内との圧力調整が行われる。
【0026】シャフト5には、スラストフランジ40が
固定されているとともに、ドライブハブ41がヒンジボ
ール9を介して取り付けられている。スラストフランジ
40とドライブハブ41とはリンクアーム42で連結さ
れ、このリンクアーム42を介してシャフト5の回転が
スラストフランジ40からドライブハブ41へと伝達さ
れる。
【0027】ドライブハブ41のボス部43には、ラジ
アル軸受27を介して揺動板10が取り付けられてい
る。ボス部43の先端部の外周面にはねじ山が設けら
れ、そのねじ山にはバランスウエート30を介してナッ
ト34が螺着されている。バランスウエート30と揺動
板10との間、揺動板10とドライブハブ41との間に
は、それぞれスラスト軸受28,29が取り付けられて
いる。揺動板10にはコネクチングロッド11の一方の
ボール部11aが転動可能に連結され、ピストン7には
コネクチングロッド11の他方のボール部11bが連結
されている。
【0028】揺動板10には半径方向へ貫通する孔10
bが設けられ、孔10bにはレストレイントピン(ピ
ン)35が挿着されている。レストレイントピン35の
頭部にはスリッパ(回転阻止部材)36が取り付けら
れ、スリッパ36は後述するガイド部材50の直線案内
溝51内に摺動可能に挿入される。
【0029】図1はガイド部材とレストレイントピンと
スリッパとの分解斜視図である。
【0030】ガイド部材50は、円柱状の本体70と、
本体70に長手方向に沿って形成された直線案内溝51
と、直線案内溝51の互いに対向する壁面51a,51
bのそれぞれに長手方向に沿って形成された直線案内溝
(第1、第2の直線溝)52,53とで構成されてい
る。ガイド部材50はフロントヘッド4の取付溝4aに
シャフト5と平行な軸O3 周りに摺動可能に取り付けら
れ、直線案内溝51,52,53はシャフト5に対して
平行である。
【0031】スリッパ36は、サイドブロックと中間ブ
ロック63とで構成されている。サイドブロックは、第
1のブロック60と第2のブロック61とで構成されて
いる。
【0032】中間ブロック63は、第1,第2のブロッ
ク60,61に挟まれている。中間ブロック63は矩形
の板状であり、その両端面には円柱状の凸部(第1,第
2の凸部)63a,63bが設けられている。突起63
a,63bは図1の軸O2 上に位置している。また、中
間ブロック63には、その板厚方向と直交する方向に、
レストレイントピン35を通すための孔63cが設けら
れている。
【0033】第1のブロック60の一端面には直線案内
溝52に摺動可能に嵌合する第1の突起部60aが設け
られ、第1のブロック60の他端面には中間ブロック6
3の凸部63aが摺動可能に嵌合する直線的な第1の案
内溝60bが設けられている。
【0034】第2のブロック61の一端面には直線案内
溝53に摺動可能に嵌合する第2の突起部61aが設け
られ、第2のブロック61の他端面には中間ブロック6
3の凸部63bが摺動可能に嵌合する直線的な第2の案
内溝61bが設けられている。
【0035】中間ブロック63は、第1、第2のブロッ
ク60,61に対して、レストレイントピン35の軸方
向(図1の軸O1 の方向)に相対移動可能であるととも
に、レストレイントピン35と直交する軸(図1の軸O
2 )周りに相対回転可能である。
【0036】シャフト5が回転するとスラストフランジ
40及びドライブハブ41も一体に回転するが、上述の
ようにレストレイントピン35の頭部に装着されたスリ
ッパ36がガイド部材50の直線案内溝51に挿入され
ているので、揺動板10の回転は阻止され、揺動板10
はドライブハブ41の回転につれてヒンジボール9を中
心として揺動運動を行う。揺動板10の揺動運動はコネ
クチングロッド11を介してピストン7へ伝わり、ピス
トン7の直線往復運動に変換される。
【0037】この揺動板式圧縮機では、クランク室8内
の圧力が低くなると揺動板10の傾斜角度が大きくな
り、ピストン7のストローク量が最大となり、最大吐出
量状態になる(図2の状態)。
【0038】一方、クランク室8内の圧力が高くなると
揺動板10の傾斜角度が小さくなり、ドライブハブ41
の一部がスラストフランジ40から離れ、ピストン7の
ストローク量が最小となり、最小吐出量状態になる。
【0039】揺動板10が揺動するとき、スリッパ36
はガイド部材50の直線案内溝51内を摺動する。スリ
ッパ36の移動距離は、最大吐出量状態で運転されると
き最大となり、最小吐出量状態で運転されるとき最小と
なる。
【0040】上述のようにスリッパ36は第1のブロッ
ク60、第2のブロック61及び中間ブロック63に三
分割されているので、揺動板10が揺動するとき、中間
ブロック63は第1、第2のブロック60,61に対し
て、レストレイントピン35の軸方向(図1の軸O1
方向)に相対移動すると同時に、第1,第2のブロック
60,61はシャフト5に平行な軸O3 の方向に平行移
動する。
【0041】図3は第1の実施形態が従来例よりも摺動
速度を減少させることができることを説明するための図
である。
【0042】 α:揺動板の最大傾斜角度 d:ヒンジボールの中心からスリッパの中心までの距離 l1 :1回転当たりのスリッパの中心の円周方向移動距離 l2H:1回転当たりのスリッパの中心の前後方向移動距離 l2V:1回転当たりのスリッパの中心の上下方向移動距離 とすると、 (従来例) l1 =2×2dπ×(2α/360) (本件実施形態) l2H=2×2dsin α l2V=2×2d(1−cos α) となり、αが45゜に近い程、またdが大きい程、この
実施形態の効果が大きくなる。
【0043】例えば、α=25゜、d=60mmの場合、 (従来例) l1 =104.67mm (本件実施形態) l2H=101.43mm(l1 の96.9%) l2V= 11.24mm(l1 の10.7%) となる。
【0044】この第1の実施形態によれば、上述のよう
にスリッパ36が第1のブロック60、第2のブロック
61及び中間ブロック63に三分割され、摺動部分が第
1,第2のブロック60,61とガイド部材50との間
と、第1,第2のブロック60,61と中間ブロック6
3との間とに分散されるので、摺動速度を減少させるこ
とができる。その結果、スリッパ36とガイド部材50
との間の摩耗、焼付きが生じ難くなり、異音の発生を抑
えることができる。図4に示すように、運転時間tを越
えると、従来例では急激な上昇カーブを描いて摩耗が進
むのに対し、第1の実施形態では特に急激な変化は起き
ず、なだらかな上昇カーブを描く。
【0045】図5はこの発明の第2の実施形態に係る揺
動板式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリ
ッパとの分解斜視図である。前述の実施形態と共通する
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】この第2の実施形態のスリッパ136は、
サイドブロックを構成する第1のブロック160及び第
2のブロック161と、第3のブロック163とで構成
されている。
【0047】中間ブロック163の両端面には、孔16
3cの中心軸O1 と平行な凸部(第1,第2のブロッ
ク)163a,163bがそれぞれ設けられている。
【0048】第1のブロック160の一端面には直線案
内溝52に摺動可能に嵌合する第1の突起部160aが
設けられ、第1のブロック160の他端面には中間ブロ
ック163の凸部163aが摺動可能に嵌合する第1の
案内溝160bが設けられている。
【0049】第2のブロック161の一端面には直線案
内溝53に摺動可能に嵌合する第2の突起部161aが
設けられ、第2のブロック161の他端面には中間ブロ
ック163の凸部163bが摺動可能に嵌合する第2の
案内溝161bが設けられている。
【0050】第1のブロック160の第1の案内溝16
0b及び第2のブロック161の第2の案内溝161b
はそれぞれ2つの三角形の頂点部を互いに突き合わせた
ような形状をしている。すなわち、第1,第2の案内溝
160b,161bの場合、中間部の溝幅が小さく、中
間部から両端へと次第に溝幅が大きくなる。
【0051】したがって、揺動板10が揺動すると、中
間ブロック163は、第1、第2のブロック160,1
61に対して、レストレイントピン35の軸方向(図1
の軸O1 の方向)に相対移動することができる。同時
に、第1、第2のブロック160,161はシャフト5
に平行な軸O3 の方向に平行移動する。
【0052】この第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0053】図6はこの発明の第3の実施形態に係る揺
動板式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリ
ッパとの分解斜視図である。前述の実施形態と共通する
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】この第3の実施形態のスリッパ236は、
一体ブロック(サイドブロック)270及び中間ブロッ
ク63で構成されている。
【0055】互いに分離している第1,第2のブロック
60,160,61,161に代えて、この第3の実施
形態では、第1,第2のブロックの機能を併せもつ一体
型の一体ブロック270を用いるようにした。
【0056】一体ブロック270には、中間ブロック6
3が摺動可能に嵌合される直線案内溝271が、設けら
れている。一体ブロック270の一端面には直線案内溝
52に摺動可能に嵌合する突起部260aが設けられ、
一体ブロック270の他端面には直線案内溝53に摺動
可能に嵌合する突起部261aが設けられている。
【0057】第3の実施形態のスリッパ236は、第
1,第2のブロックが一体である点を除き、第1の実施
形態のスリッパ36とほぼ同様の動きをする。
【0058】この第3実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0059】図7はこの発明の第4の実施形態に係る揺
動板式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリ
ッパとの分解斜視図である。前述の実施形態と共通する
部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】この第4の実施形態のスリッパ336は、
サイドブロックを構成する第1のブロック60及び第2
のブロック61と、中間ブロック363とで構成されて
いる。
【0061】中間ブロック363の両端面にはピン73
a,73bがそれぞれ固定され、ピン73a,73bを
介して回転レール74,75(第1,第2の凸部)が回
転可能に設けられている。
【0062】また、中間ブロック363には、その板厚
方向と直交する方向に、レストレイントピン35を通す
ための孔163cが設けられている。
【0063】回転レール74は第1のブロック60の案
内溝60bに、回転レール75は第2のブロック61の
案内溝61bに、それぞれ摺動可能に嵌合している。
【0064】第4の実施形態のスリッパ336は、中間
ブロック363の回転レール74,75が回転軸73を
中心に回転できるので、第1の実施形態のスリッパ36
とほぼ同様の動きをする。
【0065】この第4実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明の揺動板式圧縮機によれば、スリッパがサイドブロッ
クと中間ブロックとに分割され、摺動部分がサイドブロ
ックとガイド部材との間と、サイドブロックと中間ブロ
ックとの間とに分散されるので、スリッパの摺動速度が
減少し、スリッパとガイド部材との間の摩耗、焼付きが
生じ難くなり、異音の発生が抑制される。
【0067】請求項2に記載の発明の揺動板式圧縮機に
よれば、スリッパがサイドブロックと中間ブロックとに
分割され、更にサイドブロックが第1のブロックと第2
のブロックとに2分割されているので、摺動部分が第
1、第2のブロックとガイド部材との間と、第1、第2
のブロックと中間ブロックとの間とに分散され、スリッ
パの摺動速度が減少し、スリッパとガイド部材との間の
摩耗、焼付きが生じ難くなり、異音の発生が抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る揺動板
式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリッパ
との分解斜視図である。
【図2】図2は揺動板式圧縮機の全体を示す縦断面図で
ある。
【図3】図3は第1の実施形態が従来例よりも摺動速度
を減少させることができることを説明するための図であ
る。
【図4】図4は運転時間と摩耗との関係を示す曲線図で
ある。
【図5】図5はこの発明の第2の実施形態に係る揺動板
式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリッパ
との分解斜視図である。
【図6】図6はこの発明の第3の実施形態に係る揺動板
式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリッパ
との分解斜視図である。
【図7】図7はこの発明の第4の実施形態に係る揺動板
式圧縮機のガイド部材とレストレイントピンとスリッパ
との分解斜視図である。
【図8】図8は従来の揺動板式圧縮機の全体を示す縦断
面図である。
【図9】図9は図8の揺動板式圧縮機のガイド部材とレ
ストレイントピンとスリッパとの分解斜視図である。
【符号の説明】
4 フロントハウジング 5 シャフト 10 揺動板 35 レストレイントピン 36,136,236,336 スリッパ 50 ガイド部材 51,52,53 直線案内溝 60,160 第1のブロック 61,161 第2のブロック 60a,160a 第1のブロックの凸部 60b,160b 第1の案内溝 61a,161a 第2の突起部 61b,161b 第2の案内溝 63a,63b,163a,163b 中間ブロックの
凸部 70 本体 71 案内溝 73 回転軸 74,75 回転レール 270 一体ブロック 260a,261b 一体ブロックの凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の回転につれて揺動する揺動板
    と、 前記回転軸と平行な直線案内溝を有し、圧縮機ハウジン
    グの内壁面に前記回転軸と平行な軸周りに摺動可能に保
    持されるガイド部材と、 前記揺動板に固定されるピンと、 前記ピンに回転かつ軸方向移動可能に取り付けられる回
    転阻止部材とを備え、 前記回転阻止部材が前記直線案内溝に摺動可能に挿入さ
    れて前記揺動板の回転が阻止される揺動板式圧縮機にお
    いて、 前記直線案内溝の互いに対向する壁面に、前記ガイド部
    材の長手方向に沿う第1、第2の直線溝がそれぞれ設け
    られ、 前記回転阻止部材が、前記第1,第2の直線溝にそれぞ
    れ摺動可能に嵌合される第1,第2の突起部を有するサ
    イドブロックと、このサイドブロックに挟まれ、しかも
    このサイドブロックに対して前記ピンの軸方向に相対移
    動可能かつ前記ピンと直交する軸周りに相対回転可能な
    中間ブロックとで構成されていることを特徴とする揺動
    板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記中間ブロックの両端面に第1、第2
    の凸部がそれぞれ設けられ、 前記サイドブロックが、第1のブロックと第2のブロッ
    クとに2分割され、 前記第1のブロックに、前記中間ブロックの第1の凸部
    が摺動可能に嵌合する第1の案内溝が設けられ、 前記第2のブロックに、前記中間ブロックの第2の凸部
    が摺動可能に嵌合する第2の案内溝が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の揺動板式圧縮機。
JP8146760A 1996-05-16 1996-05-16 揺動板式圧縮機 Withdrawn JPH09303258A (ja)

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