JPH09302297A - 水性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents

水性ボールペン用インキ組成物

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JPH09302297A
JPH09302297A JP14071096A JP14071096A JPH09302297A JP H09302297 A JPH09302297 A JP H09302297A JP 14071096 A JP14071096 A JP 14071096A JP 14071096 A JP14071096 A JP 14071096A JP H09302297 A JPH09302297 A JP H09302297A
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JP
Japan
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water
pigment
ink
ink composition
oxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP14071096A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okazaki
利章 岡崎
Tatsumi Uchida
達美 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tombow Pencil Co Ltd
Original Assignee
Tombow Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 顔料と水溶性樹脂、水溶性有機溶剤、及び水
を主成分とする水性ボールペンインキ組成物において、
前記顔料として3〜30重量%の着色型真珠光沢顔料が
含有され、インキ粘度が測定温度25℃で200〜25
00cPの範囲であることを特徴とする水性ボールペン
用インキ組成物。 【効果】 美麗な真珠状、あるいは金属状の光沢を有す
る水性ボールペンインキとして、金属を粉体とした顔料
を用いることなく、希望する好みの美麗な真珠状あるい
は金属状の光沢を有し、耐光性、耐水性、及び経時安定
性に優れたインキとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は美麗な真珠状あるい
は金属状の光沢を有する水性ボールペンインキ組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】水性ボールペンは、油性ボールペンに比
べ筆記感触が軽く、筆記線濃度も濃く、ボタ落ちも無い
などの特徴を有しているので、今日では油性ボールペン
より水性ボールペンが多用されるようになるとともに、
消費者の要望が多様化し黒色・赤色・青色といった従来
一般的に用いられてきた色だけでなく、黄色・桃色・橙
色などの多色、さらには鮮やかな蛍光色や金属色に対す
る要求が出てきた。金属色の水性インキとしては、金属
アルミニウム顔料と水溶性有機溶剤と水にパーフルオロ
アルキルリン酸エステルを含有したもの(特開平6−1
92610)、あるいはペイントマーカー、筆ペン、サ
インペン等のインキ容器の筒口に、浸透性筆記芯を備え
たメタリック調及びパール調の水性インキ(特開平5−
117569)等が知られている。
【0003】しかしながら、金属アルミニウム顔料など
の金属を粉体とした顔料を着色剤として用いると、腐食
しやすく経時安定性が劣り満足する性能が得られないば
かりか、希望する色は極めて限定されるため消費者の求
める要望に応じられない。また、浸透性筆記芯を備えた
水性インキは粘度が3〜100cPと低粘度であり、そ
のまま水性ボールペンインキとして使用すると先洩れ、
ボタ落ち等が著しく使用できるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、美麗な真珠
状あるいは金属状の光沢を有する水性ボールペンインキ
として、金属を粉体とした顔料を用いることなく、希望
する好みの美麗な真珠状あるいは金属状の光沢を有し、
耐光性、耐水性、及び経時安定性に優れたインキを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、美麗な真珠状
あるいは金属状の光沢を有する水性ボールペンインキを
得るために種々検討した結果、顔料として3〜30重量
%の着色型真珠光沢顔料を含有させ、インキ粘度が測定
温度25℃で200〜2500cPの範囲であれば、そ
の目的を達成しうることを見出し本発明を完成したもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】即ち本発明は、顔料と水溶性樹
脂、水溶性有機溶剤、及び水を主成分とする水性ボール
ペンインキ組成物において、前記顔料として3〜30重
量%の着色型真珠光沢顔料を用いることにより、希望す
る好みの美麗な真珠状あるいは金属状の光沢を有する色
を持ち、かつ耐光性、耐水性、及び経時安定性に優れた
水性インキ組成物となる。
【0007】本発明において使用する着色型真珠光沢顔
料は、鉱物物質である雲母を微細な粉末にし、その表面
を酸化チタン、さらにその上から酸化鉄などの金属酸化
物で二重に被覆し、及び/または酸化鉄などの金属酸化
物で被覆し、酸化物被膜層を形成させ、顔料としての効
果を安定化させたものであり、酸化チタン、及び酸化鉄
などの金属酸化物の層と、雲母、及び周りの媒体との境
界では屈折率が異なる為に光が反射し、真珠状あるいは
金属状の光沢をかもしだす。また、雲母表面被膜の被覆
率を調整することにより、反射光が変化することを利用
して、種々の色調を得ることができる。これらの着色型
真珠光沢顔料を使用することにより、従来の金属粉末を
用いたインキでは得られなかった多種類の色調を自由に
選択できると共に、インクのpH値により、インキ中の
金属粉末が徐々に反応しガスを発生させることや、主成
分である水に溶存した酸素により腐食することがなくな
り、経時安定性に優れた水性インキ組成物となる。非着
色型真珠光沢顔料を使用し、着色剤として染料などを添
加することにより、希望する色調の真珠状あるいは金属
状の光沢を有する色を持つインキを得ることも可能であ
る。しかし、着色剤として染料を用いたインキでは、着
色型真珠光沢顔料を使用したインキに比べ、耐光性、耐
水性が劣るなどの課題点が多い。着色型真珠光沢顔料の
使用割合は、3〜30重量%の範囲が好ましく、3重量
%以下では真珠状あるいは金属状の光沢となるものの、
筆記線とした場合わずかな光沢しか得られない。30重
量%以上であると使用する水溶性樹脂、水溶性有機溶
剤、分散剤にもよるが、均一に分散させることが難しく
なる。最も好ましい着色型真珠光沢顔料の使用割合は5
〜20重量%の範囲であった。具体的に着色型真珠光沢
顔料を例示すれば、Iriodin300、同302、
同303、同306、同309、同320、同323、
同351、同355、同500、同502、同504、
同505、同507、同520、同522、同524、
同530、同532、同534、Timiron MP
−25、同MP−20、Colorona Bronz
e、Colorona Light Blue、Col
orona Patina Silver(以上全て、
メルクジャパン(株)製)などが挙げられる。
【0008】本発明において使用する水溶性樹脂は、粘
度調整の目的で用いるが、水性ボールペンインキとして
一般的に使用されている水溶性アクリル樹脂、架橋型ア
クリル酸樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロー
ス、グリオキザール付加メチルセルロース、カルボキシ
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、酢酸ビニルと
ポリビニルピロリドンの共重合体、ポリN−ビニルアセ
トアミドなどの合成品やトラガントガム、グアーガム、
キサンタンガム、カラギーナン等の天然ガム質等を例示
できる。これらの水溶性樹脂は一種または二種以上混合
して使用することができる。インキ粘度は、測定温度2
5℃、rpm20.0の条件で、200〜2500cP
の範囲に調整すれば良い。200cP以下であると使用
する水溶性樹脂によっても異なるが、顔料が沈降しやす
く経時安定性が劣り、2500cP以上であると筆記線
に連続的なカスレ、点字が生じ筆記性能が劣るようにな
る。
【0009】水溶性有機溶剤は、ボールペン先端の金属
チップ部インキ乾燥防止、低温でのインキ凍結防止、ボ
ール回転を円滑にする潤滑効果などの目的で用いるが、
水性ボールペンインキとして一般的に使用されているエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、グリセリン等から一種または二種以上混合し
て使用することができる。
【0010】上記主成分の他、一般的に用いられている
界面活性剤、分散剤、防錆剤、筆記感触等を良好にさせ
る添加剤等を使用できることは言うまでもない。界面活
性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテルなどのノニオン系界面活性剤、アルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、アルキルリン酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩な
どのアニオン系界面活性剤等が挙げられる。分散剤とし
ては、アクリル・スチレン共重合体、マレイン酸・スチ
レン共重合体、及びそれらの中和塩等が例示できる。防
錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾー
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトレート等が例
示できる。筆記感触を良好にさせる添加剤としては、脂
肪酸のアルカリ金属せっけん類、例えばオレイン酸カリ
ウム、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸リチウム等が例示できる。
【0011】
【実施例】次に実施例により本発明を詳細に説明する。
【0012】
【表1】
【0013】実施例1〜4とも、各組成成分を計量した
のち、常温で撹拌しながら溶解・分散を行い、(株)ト
キメックEHD型粘度計を用い、測定温度25℃、rp
m20.0の条件で、粘度値200〜2500cPの範
囲にある水性ボールペン用インキ組成物を得た。
【0014】次に比較例を示す。
【0015】
【表2】
【0016】比較例1は、実施例1の組成の着色型真珠
光沢顔料を10重量%から2重量%にし、減量分は水を
増加させた組成である。比較例2は、実施例2の組成の
着色型真珠光沢顔料を15重量%から40重量%に増加
させ、その分水を減量させた組成である。比較例3は、
実施例3の組成の着色型真珠光沢顔料を非着色型真珠光
沢顔料に置き換え、着色剤として染料C.I.Acid
Red94を添加し、その分水を減量した組成であ
る。
【0017】比較例1〜3を実施例と同じ粘度計を用
い、同条件で測定し、粘度範囲200〜2500cPの
水性ボールペン用インキ組成物を得た。
【0018】次に、実施例と比較例インキの、真珠・金
属状光沢、経時安定性、耐光性、耐水性の試験結果を表
3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】上記詳細に記載した通り、顔料と水溶性
樹脂、水溶性有機溶剤、及び水を主成分とする水性ボー
ルペンインキ組成物において、前記顔料として3〜30
重量%の着色型真珠光沢顔料が含有され、インキ粘度が
測定温度25℃で200〜2500cPの範囲にあるこ
とを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物は、美麗
な真珠状あるいは金属状の光沢を有し、耐光性、耐水
性、及び経時安定性に優れたインキとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料と水溶性樹脂、水溶性有機溶剤、及
    び水を主成分とする水性ボールペンインキ組成物におい
    て、前記顔料として3〜30重量%の着色型真珠光沢顔
    料が含有され、インキ粘度が測定温度25℃で200〜
    2500cPの範囲であることを特徴とする水性ボール
    ペン用インキ組成物。
JP14071096A 1996-05-10 1996-05-10 水性ボールペン用インキ組成物 Pending JPH09302297A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11302587A (ja) * 1998-04-22 1999-11-02 Sakura Color Prod Corp 水性メタリックインキ組成物
JP2010520352A (ja) * 2007-03-20 2010-06-10 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 洗剤組成物
JP4567841B2 (ja) * 1999-04-16 2010-10-20 株式会社サクラクレパス 線図の描画方法及び線図の描画器具

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