JPH0930091A - プリンタ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷パターンによって発生するプリンタ装置異
常のエラー解析を助け、復旧時間を短縮する。 【解決手段】プリンタ制御装置におけるメイン制御部の
一機能であるモニタに、異常時の印刷内容の解析ができ
るように印刷環境、ホストＣＰＵからの印刷コマンド
列、及びフルドットメモリ内の画像データをエラーログ
情報として内蔵ハードディスクに記録する処理（エラー
ログ記録４０）を追加し、またメイン制御部の一機能で
ある保守診断に、そのエラーログ情報をパネルへ表示又
はエンジンで印刷する処理（エラーログ情報リード４
１）を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタ制御装置に係
り、プリンタ制御装置のエラーログ記録機能に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術におけるプリンタ制御装置のエ
ラーログ機能を図１、２、３、４を用いて説明する。図
１は従来におけるプリンタ制御装置の概略ブロック図、
図２は図１のメイン制御部の機能ブロック図、図３は図
２のメイン制御部の一機能であるモニタの機能ブロック
図、そして図４は同様にメイン制御部の一機能である保
守診断の機能ブロック図である。図１に示す構成におい
て、１はプリンタ装置全体を制御するホストＣＰＵ、２
はホストＣＰＵ１から送信コマンド、パラメータを受信
し、受信したことをメイン制御部３（後述）に知らせる
受信処理部、３は当該プリンタ制御装置の管理やホスト
ＣＰＵ１からのコマンド、パラメータの解析を行うメイ
ン制御部、４はフォントデータを格納しておく内蔵のハ
ードディスク、５は立ち上げ時に使うマイクロプログラ
ムの入ったフロッピーディスク、６は印刷のオプション
設定を行う操作パネル部、７はページデータを格納する
ページバッファ部、８はページバッファ部７のページデ
ータに従い編集し、１ページ分の画像データの展開指示
を画像展開部９（後述）に指示する編集処理部、９は編
集処理部８からの指示に従い、フォント格納部１０（後
述）からフォントデータを読み出し、フルドットメモリ
部１１（後述）に１ページ分の画像データを展開する画
像展開部、１０は画像展開部９が展開動作時に使用され
るフォントデータが格納されているフォント格納部、１
１は１ページ分の画像データを展開するフルドットメモ
リ部、１２はエンジン制御部１３（後述）に画像データ
を送出するときの中間バッファとして使用する先入れ先
出しメモリ（本明細書において、ＦＩＦＯという）、１
３はフルドットメモリ部１１から画像データを読み出し
エンジン１４に送出するエンジン制御部、１４はエンジ
ン制御部１３からの指示により印刷動作を実行するエン
ジンである。また、ホストＣＰＵ１と受信処理部２の
間、画像展開部９とフォント格納部１０の間、エンジン
制御部１３とエンジン部１４の間、画像展開部９とフル
ドットメモリ部１１とＦＩＦＯ部１２の間、エンジン制
御部１３とＦＩＦＯ部の間はそれぞれアドレスバス、デ
ータバスにて接続され、受信処理部２と、メイン制御部
３と、ハードディスク４と、フロッピーディスク５と、
操作パネル部６と、画像展開部９と、エンジン制御部１
４とはシステムバスにて接続されており、これらにより
プリンタ制御装置を構成している。 次に、上記のよう
な構成のプリンタ制御装置におけるメイン制御部の機能
について図２を用いて説明する。図２に示す構成におい
て、１５はハードウェアの初期設定を行うイニシャライ
ズ、１６はプリンタ装置全体の状態を監視するモニタ、
１７はエンジン制御を行うＳＰ制御、１８はパネル表示
や印刷オプション設定処理を行うオフライン状態制御、
１９は受信処理部２へのコマンドデータの取り込み指示
や編集処理部８への編集指示を行うオンライン状態制
御、２０は受信処理部２で受信したコマンド、パラメー
タを解析し、ページバッファ部７に解析したデータを格
納するコマンド解析、２１はプリンタ装置全体の異常箇
所の診断及びプリンタの稼働状況や定期交換部品の掌握
をする保守診断、２２はオフライン状態のフルドットメ
モリ部１１内の印刷データを強制的に印刷する強制印
刷、２３はフォント格納部１０内のフォントデータを印
刷するテストプリントであり、これらの処理によりメイ
ン制御部３が構成されている。

【０００３】さらに、上記のような機能構成のメイン制
御部におけるモニタの機能について図３を用いて説明す
る。図３に示す構成において、２４はプリンタ装置全体
の状態を監視し、異常状態を操作パネル部６に知らせる
状態監視、２５は異常時にオフライン状態制御１８、オ
ンライン状態制御１９を切り替えるタスク切替、２６は
ホストＣＰＵ１へ異常状態フラグを転送するために、メ
モリへフラグを格納する状態格納であり、これらの処理
によりモニタ１６が構成されている。

【０００４】また、メイン制御部における保守診断の機
能について図４を用いて説明する。図４に示す構成にお
いて、２７はプリンタ制御装置内のメモリの書き込み及
び比較を行うメモリライト／ベリファイ、２８は操作パ
ネルの表示、ＬＥＤの点灯／消灯を行う操作パネルテス
ト、２９はプリンタ装置内の状態を読み出し、表示又は
印刷するデバイスデータリード、３０はプリンタ装置内
の定期交換部品の使用状況を読み出し、表示又は印刷す
るＵＣデータリード、３１はプリンタ装置内のログ情報
を読み出し、表示又は印刷するログ情報リード、３２は
内蔵ハードディスクのフォーマットを行うＨＤフォーマ
ット、３３はフォントをハードディスクへロードするフ
ォントロード、３４は現像剤の交換を行う現像剤交換、
３５はプリンタ装置内のＵＣ部品の使用状況のデータを
消去するＵＣデータクリア、３６はプリンタ装置の診断
を行うエンジンダイアグ、３７は給紙、印刷ストック場
所の指定を行うエンジンコンフィグレーション、３８は
プリンタ制御装置の異常時にメモリ内容を印刷するトレ
ース情報ダンプ、３９はハードディスクの状態を表示す
るＨＤＣステータスリードであり、これらの処理により
保守診断２１が構成されている。従来のエラーログ機能
は上記のログ情報リード３１の通りである。したがっ
て、操作パネル部６からログ情報リード３１を選択する
ことによって、異常時のエンジン１４内のメモリ状態を
ダンプして参照するか、又はダンプリストを印刷して参
照するかのどちらかだけであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタ制
御装置におけるエラーログ機能の一つの欠点はエンジン
内のメモリ状態しか参照できないことで、異常時の解析
データとしては不十分なことにある。よって、保守者は
操作パネル及びモニタが解析・表示する異常時のエラー
ステータスコードと、前記のエンジン内のメモリ情報
で、異常時の現象を解析し、原因として考えられる箇所
を調査して復旧しなければならないが、用紙のジャム
（紙づまり）や感光ドラムへの巻き込み等のエラーはハ
ードウェアだけでなく印刷パターンによって起こる可能
性があるので、そういったエラーの場合は異常時の印刷
内容が重要になってくる。特に、そういったエラーは解
析が困難で、復旧に時間がかかることが多い。

【０００６】そこで、本発明は、印刷環境、ホストＣＰ
Ｕからの印刷コマンド列、及びフルドットメモリ内の画
像データをエラーログ情報として内蔵ハードディスクに
記録する処理をモニタに追加し、またその記録したエラ
ーログ情報を操作パネルへ表示又はエンジンで印刷する
処理を保守診断に追加することによって、印刷パターン
により発生する異常の解析を助け、復旧時間を短縮する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的は下記のエラー
ログ情報を内蔵ハードディスクに記録する処理をモニタ
に追加し、その記録したエラーログ情報を操作パネルへ
表示又はエンジンで印刷する処理を保守診断に追加する
ことによって達成する。また、内蔵ハードディスクのエ
ラーログ情報の記録エリアには限界があり、（３）にお
いては最大メモリが数ＭＢ必要なので、その情報につい
ては圧縮して記録する。 （エラーログ情報） （１）印刷環境 ・印刷ページ ・用紙サイズ ・文字間隔 ・行間隔 ・文字装飾 ・オーバレイ使用の有無（データの重ね合わせの指定） （２）ホストＣＰＵからの印刷コマンド列 （３）フルドットメモリ内の画像データ

【０００８】

【作用】本発明によれば、プリンタ装置異常時の上記に
示すエラーログ情報を内蔵ハードディスクに記録し、そ
の記録したエラーログ情報をパネル又は印刷紙面上で確
認できるので、異常時の印刷パターンの解析が可能とな
る。従って、印刷パターンによって発生する異常が発見
でき、装置復旧にかかる時間を短縮できる。また、上記
（３）の情報を圧縮して記録するので、内蔵ハードディ
スクのメモリ消費を節約できる。

【０００９】

【実施例】図５はエラーログ記録処理を追加したモニタ
１６の機能構成、図６はモニタ１６に追加したエラーロ
グ記録４０のフロー、図７はエラーログ情報リード機能
を追加した保守診断２１、図８は保守診断２１に追加し
たエラーログ情報リード４１のフローであり、これらは
本発明の実施例に基づくプリンタ制御装置のエラーログ
記録機能を示す図である。上記の図を用いて本機能を説
明する。プリンタ装置に異常が発生すると、図５のモニ
タにおける状態監視が異常発生を認識して、操作パネル
部へエラーステータスコードを送信する。送信後、エラ
ーログ記録処理が実行され、図６に示すように、内蔵ハ
ードディスクの空き容量をチェックして、空いていれば
印刷環境、ホストＣＰＵ１からの印刷コマンド列、及び
フルドットメモリ部１１内の画像データを読み出して内
蔵ハードディスクへ書き込む。ただし、画像データは最
大メモリが数ＭＢ必要なので、圧縮して書き込む。そし
て、保守時に操作パネルよりエラーログ情報リードを選
択し、参照するデータの種類を指定して、パネル又は印
刷紙面上で異常に対する印刷内容を確認及び解析する。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、従来の回路構成を変更
することなく、エラーログ情報を内蔵ハードディスクに
記録する処理をモニタへ追加し、またそのエラーログ情
報をパネル表示又は印刷する処理を保守診断へ追加する
ことによって、プリンタ装置異常時の印刷内容の解析デ
ータが得られるので、印刷パターンによって発生する装
置異常の復旧時間を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】プリンタ制御装置の概略ブロック図である。

【図２】図１内のメイン制御部の機能ブロック図であ
る。

【図３】図２のメイン制御部の一機能であるモニタの機
能ブロック図である。

【図４】図２のメイン制御部の一機能である保守診断の
機能ブロック図である。

【図５】図３のモニタの機能構成に新たにエラーログ記
録機能を追加したブロック図である。

【図６】エラーログ記録の処理の流れを表したものであ
る。

【図７】図４の保守診断の機能構成に新たにエラーログ
情報リード機能を追加したブロック図である。

【図８】エラーログ情報リードの処理の流れを表した説
明図である。

【符号の説明】

１はホストＣＰＵ、２は受信処理部、３はメイン制御
部、４は内蔵ハードディスク、５はフロッピーディス
ク、６は操作パネル部、７はページバッファ部、８は編
集処理部、９は画像展開部、１０はフォント格納部、１
１はフルドットメモリ部、１２はＦＩＦＯ部、１３はエ
ンジン制御部、１４はエンジン、１５はイニシャライ
ズ、１６はモニタ、１７はＳＰ制御、１８はオフライン
状態制御、１９はオンライン状態制御、２０はコマンド
解析、２１は保守診断、２２は強制印刷、２３はテスト
プリント、２４は状態監視、２５はタスク切替、２６は
状態格納、２７はメモリライト／ベリファイ、２８は操
作パネルテスト、２９はデバイスデータリード、３０は
ＵＣデータリード、３１はログ情報リード、３２はＨＤ
フォーマット、３３はフォントロード、３４は現像剤交
換、３５はＵＣデータクリア、３６はエンジンダイア
グ、３７はエンジンコンフィグレーション、３８はトレ
ース情報ダンプ、３９はＨＤＣステータスリード、４０
はエラーログ記録、４１はエラーログ情報リードであ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ホストＣＰＵから送信される印刷用コマン
   ド、パラメータの受信およびホストＣＰＵへプリンタの
   状態信号を送信する受信処理部と、 当該プリンタ制御装置の管理や前記ホストＣＰＵから受
   信した印刷用コマンド、パラメータの解析を行うメイン
   制御部と、 前記メイン制御部で解析された印刷コマンド、パラメー
   タを編集し展開指示を行う編集処理部と、 前記編集処理部の展開指示に従い、フォント格納部より
   文字フォントデータ、及びイメージデータを読み出し、
   フルドットメモリに１ページ分の画像データを展開する
   画像展開部と、 フルドットメモリから画像データを読み出し、エンジン
   に送出するエンジン制御部とを具備したプリンタ制御装
   置において、 プリンタ装置異常時の印刷環境、前記ホストＣＰＵから
   の印刷コマンド列および前記フルドットメモリ内の画像
   データをエラーログ情報として内蔵ハードディスクに記
   録し、操作パネル部およびエンジンにおいて前記エラー
   ログ情報をそれぞれ表示、印刷することを特徴とするプ
   リンタ制御装置。